スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中! 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)発売中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中! 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)発売中!
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樹木

【人気の庭木】ハイノキの育て方|枯らさないコツは? ローメンテナンスで爽やかな常緑シンボルツリーを徹底解説
ハイノキの基本情報 植物名:ハイノキ学名:Symplocos myrtacea英名:Japanese sapphireberry和名:ハイノキ(灰の木)その他の名前:イノコシバ科名:ハイノキ科属名:ハイノキ属原産地:日本形態:常緑性小高木 ハイノキはハイノキ科ハイノキ属の小高木で、学名はSymplocos myrtacea。原産地は日本(近畿地方以西〜九州)で寒さにやや弱く、地植えにするなら近畿以西の霜が降りない地域が適しています。常緑性で冬でもみずみずしい葉姿を保つのも魅力。半日陰の場所でも生育し、あまり手がかからず放任してもよく生育します。軽やかな葉姿は和洋のスタイルを選ばず、シンボルツリーとしても人気です。 ハイノキの花や葉、樹形の特徴 Illust/draw inks/Shutterstock.com 園芸分類:庭木開花時期:4〜5月樹高:5〜10m耐寒性:やや弱い耐暑性:普通花色:白 ハイノキの樹高は5〜10mで小高木に分類されていますが、毎年の剪定によって適した樹高にコントロールすることができます。成長スピードはゆるやかで、比較的手入れがしやすいのも特徴です。常緑の葉は長さ5〜7cmほどの楕円形で先端が尖っており、斑入り種も出回っています。 ハイノキの開花期は4〜5月で、花色は白。花弁は5つに深く裂け、長い雄しべが多数集まった直径1cmほどの小さな花を咲かせます。花は葉の脇に集まって咲き、ほのかに漂う甘い香りも魅力の1つ。年によって花数が多いときや少ないときがあります。8〜10月に果実をつけ、熟すと黒紫色になり、野鳥が好んでやってきます。 ハイノキの名前の由来と花言葉 ハイノキは、漢字で「灰の木」と書きます。これはハイノキを焼いて出た灰が、染色の触媒として利用されていたことが由来です。「イノコシバ」という別名は、九州でイノシシを縛るために枝が利用されてきたことにちなみます。 ハイノキには広く認知された花言葉はありませんが、小さな花が集まって咲く姿を、誕生日をみんなで祝う様子に見立てた「誕生花」などとされることがあります。そのため、新しい生活のスタートや家族の記念日を祝うシンボルツリーとしても人気があります。 ハイノキに似ている樹木の種類 ここでは、ハイノキに似ている樹種をいくつかピックアップし、ご紹介します。 クロキ 日本原産で、南関東以西の暖かい海岸付近に多く分布しています。樹高は5〜10m。開花期は3〜4月で長い雄しべをつけた白い花が咲き、秋になると実が黒く熟します。また、株によっては秋に奇形花として紫色がかった花を咲かせることもあります。枝葉を燃やした後に出る灰は染料を定着させる媒染剤として利用されてきました。 チチジマクロキ 小笠原諸島の父島に自生するクロキの仲間で、50本ほどしか確認されていない貴重な樹種です。樹高は1〜2mで、10〜12月にハイノキに似た白い花を咲かせ、翌年の秋に黒い果実をつけます。 クロバイ 関東地方南部以西に分布しているハイノキの仲間です。樹高は5〜10mで、4〜5月に5cmほどの総状花序に小さな白い花を咲かせます。開花後に楕円形の果実をつけ、秋から冬にかけて黒く熟します。ハイノキよりも葉色が濃く厚いのが特徴です。樹皮は灰黒色で、地域によってはこちらをハイノキと呼ぶこともあります。 シロバイ Hank Asia/Shutterstock.com 近畿地方以西に自生しているハイノキの仲間です。樹高は7〜8mで、8〜9月にハイノキに似た白い花を咲かせます。10〜12月に丸い実をつけ、熟すと黒くなります。葉の表面に光沢があり、縁が波打つのが特徴です。クロバイによく似ていますが、樹皮の色が白っぽく、葉柄が短いなどの違いがあります。 サワフタギ 北海道〜九州に分布している、ハイノキ科の落葉樹で、樹高は2〜5m。開花期は5〜6月で、ハイノキに似た白くて小さな花が集まって咲きます。9〜11月につける果実は、熟すと深いブルーになり、実姿が大変美しいのが特徴。野鳥が実をついばみにやってきます。 サワフタギの実。 ハイノキの栽培12カ月カレンダー 開花時期:4〜5月植え付け・植え替え:4〜5月肥料:2月頃剪定:3~4月、6~7月、11~12月挿し木:5~6月 ハイノキの栽培環境 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】西日が当たらない半日陰の環境を好みます。ただし、あまりに暗い環境では葉色が冴えなくなったり、間のびして株姿が乱れたりするので注意してください。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】乾燥に弱く、また強い日差しを浴びると葉焼けすることがあるので、西日が当たる場所は避けましょう。また、水はけ・水もちのバランスがよい、ふかふかとして腐植質に富んだ土壌を好みます。 耐寒性・耐暑性 冬の寒さはやや苦手で、特に乾燥した寒風により葉を落とすことがあるため、北風が吹きつける場所は避けます。関東以南の太平洋側などの暖地では地植えにしても冬越しできますが、凍結する寒冷な地域では鉢栽培にして季節によって移動できるようにし、冬は室内の窓辺や温室などに置いて越年させるとよいでしょう。耐暑性は普通程度にありますが、乾燥や葉焼けには注意が必要。根元を下草やマルチングで覆って乾燥を防ぐのもよいでしょう。 ハイノキの育て方のポイント 用土 funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの2〜3週間前に、直径・深さともに50cm程度の穴を掘ります。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきましょう。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 庭木用にブレンドされた、市販の培養土を利用すると手軽です。 水やり Osetrik/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために枝葉全体にかけるのではなく、株元の土を狙って与えてください。 真夏は、気温が高い昼間に与えると、すぐに水の温度が上がって木が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった日中に行うようにしましょう。 【地植え】 植え付け後にしっかり根づいて枝葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、乾いたら水やりをします。根づいた後は下から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、晴天が続いて乾燥する場合は水やりをして補いましょう。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。枝葉がややだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイント。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。冬は生育が緩慢になり、表土も乾きにくくなるので控えめに与えるとよいでしょう。 肥料 sasimoto/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 植え付け時には、元肥として緩効性肥料を施しておきましょう。 越年後は、毎年2月頃に有機質肥料を株の周囲にまき、土によくなじませましょう。生育期を迎える前に肥料を与えると、新芽を出すエネルギーとなり、旺盛に枝葉を広げることにつながります。 注意する病害虫 Decha Thapanya/Shutterstock.com 【病気】 発生しやすい病気は、黒点病やすす病などです。 黒点病は、カビによる伝染性の病気です。雨が多い18〜20℃の環境を好むため5〜7月に発生しやすく、葉、枝、果実に黒っぽくて丸い斑点が現れ、全体に広がっていきます。日当たり・風通しが悪いと発生しやすくなるので、込み合っている枝などは透かすように剪定しておきましょう。病気にかかった後に剪定した枝や落ち葉は、地中に残らないように処分することも大切です。また、適用する殺菌剤を散布して防除します。 すす病は、1年を通して葉や枝などに発生し、進行すると黒いすすが全体を覆っていきます。葉に発生すると表面につやがなくなり、見た目が悪いだけでなく、光合成がうまくできなくなって樹勢が衰えてしまいます。カイガラムシ、アブラムシ、コナジラミの排泄物が原因になるので、これらの害虫を寄せ付けないようにしましょう。込んでいる枝葉があれば、剪定して、日当たり・風通しよく管理します。 【害虫】 発生しやすい害虫は、アブラムシやカイガラムシなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、枝葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 カイガラムシは、ほとんどの庭木に発生しやすく、体長は2〜10mm。枝や幹などについて吸汁し、だんだんと木を弱らせていきます。また、カイガラムシの排泄物にすす病が発生して二次被害が起きることもあるので注意。硬い殻に覆われ、薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。 ハイノキの詳しい育て方 苗木の選び方 がっしりと締まって勢いがある苗木を選びましょう。枝がヒョロヒョロと間のびしているものや葉色が冴えないもの、虫食い痕のあるものは避けたほうが無難です。 植え付け・植え替え Jurga Jot/Shutterstock.com ハイノキの植え付け・植え替えの適期は、4〜5月です。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも1回り大きな穴を掘って植え付けます。しっかりと根づくまでは支柱を立てて誘引し、倒伏を防ぐとよいでしょう。最後にたっぷりと水を与えます。根付いたら、支柱を取り外してもOKです。 環境に合って健全に育っていれば、植え替えの必要はありません。 【鉢植え】 10号以上の鉢を準備します。底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから樹木用の培養土を半分くらいまで入れ、苗木を鉢に仮置きして高さを決めます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内の隅々まで行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。しっかりと根づくまでは、支柱を立てて誘引しておくとよいでしょう。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水やりをします。1年を通して日当たり・風通しのよい場所に置いて管理しましょう。根付いたら、支柱を取り外してもかまいません。 成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、1〜2年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出し、軽く根鉢をくずして新しい培養土を使って植え直しましょう。 剪定 Aleksei Golovanov/Shutterstock.com ハイノキの剪定適期は新芽が動き始める前の3~4月、花後の6~7月、生育が止まる11~12月などです。生育は遅めで自然に樹形が整うので、剪定はほとんど必要なく、強剪定すると回復に時間がかかります。深く切り戻すというよりは樹形を生かした透かし剪定を基本にするとよいでしょう。 ハイノキは、緩やかにカーブした細い幹が地際から数本立ち上がる株立ちの樹形をしています。1本の幹を大きく育てる単幹と比べて、華奢な雰囲気に人気がありますが、放任するとそれぞれの幹が太く大きくなって、手に負えなくなりがちです。株立ちの樹形を維持するには、株元から出てくるひこばえを1〜2本残して上に伸ばすようにし、数年経って太くなりすぎている幹は地際から切り取ります。切り口には癒合剤を塗っておいてください。こうして数年ごとに幹を切り替えるようにメンテナンスすると、細い幹のまま楽しむことができます。常に4〜5本の細い幹をキープするとよいでしょう。 株立ちの樹形を維持する目的以外の剪定は、地際から立ち上がっている「ひこばえ」は元から切り取ります。木の内側に向かって伸びている「逆さ枝」、垂直に立ち上がっている「立ち枝」、勢いよく伸びすぎている「徒長枝」も元から切り取ります。1カ所から3本以上の枝が出ていたら、間引いて枝を透かすとよいでしょう。 これ以上大きくしたくない場合は、大体のアウトラインを決めて、そこからはみ出している枝を、分岐点までさかのぼって切り取ります。 増やし方 ハイノキは、挿し木で増やすことができます。ただし、生育が遅く、成功率が低いため上級者向け。挿し木とは、枝を切り取って土に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。 挿し木の適期は、5〜6月です。その年に伸びた新しくて勢いのある枝を10cmほどで切り取ります。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を数枚切り取ります。3号くらいの鉢を用意してゴロ土を入れ、新しい培養土を入れて水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰で管理し、その後は日当たりのよい場所で育苗します。ポットに根が回るまでに成長したら、少し大きな鉢に植え替えます。成長とともに鉢増ししながら管理し、苗木として十分な大きさに育ったら、植えたい場所に定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 成長がゆっくりで剪定もほぼ不要!シンボルツリーに取り入れよう 春に白い小花をびっしりと咲かせるハイノキは、秋には果実をつける姿も愛らしく、シンボルツリーとして好まれています。生育スピードが遅く手入れもしやすいので、庭を彩る木として植栽してはいかがでしょうか。
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観葉・インドアグリーン

手軽にできる苔(コケ)栽培! 癒やしの“苔植物”の基礎知識と枯らさない管理術
苔の基本情報 Hanahstocks/Shutterstock.com 植物名:コケ植物学名:Bryophyla(広義)英名:bryophyte和名:苔その他の名前:コケラ・コケゴ原産地:世界各国 苔植物という生き物は、陸上にすむ「非維管束植物」の総称で、生物の分類上「苔植物門」に属するものを指します。胞子で繁殖するという特徴をもち、国内では約1,700種、世界では約18,000種もの苔が、さまざまな環境の地域に自生しています。苔類は匍匐(ほふく)性を持っており、地面を這うように広がって生育します。「苔」という名前は「木毛」に由来するという説があり、木の株元や幹などに生えることから名付けられたといわれています。 Svitlyk/Shutterstock.com 一般的な植物には、水分や栄養を吸収するための「根」があり、吸収した水分や栄養を各部に運ぶ「維管束」という管がありますが、苔にはどちらもありません。根のように見える「仮根(かこん)」は、体を固定するためだけのもので、水分や養分は葉や茎から直接吸収します。 根や維管束などの器官は、植物が約5億年前に水中から陸上に進出し、シダ植物、裸子植物、被子植物へと進化する過程で獲得したものです。苔類は最も早く陸上に進出した植物であるため、原始的な陸上植物と呼ばれています。 苔の名前の由来や花言葉 Snow At Night/Shutterstock.com 苔という名前は、木の幹などを覆うように付く様子から「木毛」、また、小さい毛のように見えるため「小毛」と呼ばれたことが由来とする説があります。 苔は花が咲きませんが、花言葉があります。苔の花言葉は、「母性愛」「孤独」「物思い」「退屈」などです。「母性愛」は、苔が木や石などをくるむように覆う様が、子を優しく包み込む母の愛情に通じるため、付けられた花言葉とされています。「孤独」「物思い」「退屈」は、苔が人里離れた場所に多く生息することに由来するとされています。 苔の主な種類 Doodeez/Shutterstock.com 苔という植物は、分類上「苔類(たいるい)」「蘚類(せんるい)」「ツノゴケ類」という3つのグループに分けられます。 また、苔の形を大きく分類すると、根っこや葉がきちんと分かれていない葉状体という形状と、一般的な植物の茎や葉にあたる部分が分かれている茎葉体があります。葉状体の苔は苔類またはツノゴケ類で、茎葉体の苔は蘚類のほとんどが属します。 苔類は丸みを帯びたものが多く、身近によく見かけるゼニゴケやジャゴケが属しています。日本には約620種が自生しています。 蘚類は茎葉体で、よく見ると葉の中心に中肋という葉脈があります。種類がとても多く、群生して繁殖します。 ツノゴケ類は葉状の苔類と似た、尖ったツノのような胞子体を持つことが特徴です。藍藻というバクテリアが共生しており、国内では17種類しか見つかっていません。 苔栽培におすすめの種類は? スギゴケ。Alena Gavrilchik/Shutterstock.com 屋外での栽培におすすめの種類は、一般にスギゴケと呼ばれるものやエゾスナゴケと呼ばれるものです。これらは半日陰でも育つため、日のあまり当たらない場所での野外栽培に適しています。シノブゴケも半日陰を好みます。シッポゴケは風通しのいい場所に定着成長しやすいため、初心者向けの種類です。ハイゴケは横に這うように育つ種類で、これも育ちやすい種類ですので初心者の方におすすめです。 スナゴケ。HWall/Shutterstock.com 直射日光と乾燥に強く、日当たりのよい場所を好むスナゴケは、乾燥するとしぼみますが、少しの水分ですぐ開きます。星形で見た目が美しいので、苔庭やテラリウムなどがおすすめです。ただし、保水力が弱いため、盆栽や苔玉には適しません。 コツボゴケは、透明感のある緑色の葉が特徴で、水を与えると輝くような光沢を放ちます。比較的丈夫なので、初心者にも育てやすく、苔玉や苔庭、テラリウムにもおすすめです。 タマゴケは、胞子体が球状であるためこの名が付けられました。美しい緑色と柔らかそうな葉が特徴で、春頃にまんまるの胞子体をつけます。耐寒性は強いものの耐暑性に弱いため、夏は室内など涼しい場所を選んで置くようにしましょう。湿気は好むものの、水に浸るのを嫌うので、水はけのよい斜めの場所に植えるか、テラリウムなどで楽しむとよいでしょう。ホソバオキナゴケ(別名ヤマゴケ)は、丸みを帯びた半球の形状が特徴で、苔庭や盆栽、テラリウムでよく使われています。乾燥に強く、初心者にも育てやすい苔です。 苔の栽培環境 JoannaTkaczuk/Shutterstock.com 苔は種類ごとに必要な明るさや湿度が異なります。苔を購入する場合は、育てたい場所の日当たりをよく考慮して、それに合ったものを選びましょう。 また、苔は湿度が高いほうが生育がよくなるものが多いです。こうした苔を育てる場合は、乾燥に注意して、直接風が当たる場所は極力避けるようにしましょう。 苔を植える場所は、水はけのよい土壌にします。湿度を好む苔でも水がたまるような環境は苦手なので、庭植えの際には、植え付けたい場所の土に川砂を混ぜ込み、鉢植えにする際は、小粒の赤玉土などに川砂や竹炭を混ぜ込んで、水はけのよい土作りに徹しましょう。ガラス容器などに入れて育てるときは、腐葉土などの有機物を入れるとカビが生えやすくなるので注意しましょう。 苔の育て方 Piti Tan/Shutterstock.com 用土 苔は根から養分を吸収する植物ではないため、必ずしも用土を必要としませんが、一般的には赤玉土、黒土、砂など水はけのよい土や、市販の苔テラリウム用の配合用土などを利用します。なお、苔の種類によって好む用土が異なるため、種類に合った土を用意し、苔ごとに適した育て方を心がけましょう。 水やり 苔の水やり頻度は、品種や育てている環境などによって異なります。庭で育てている場合は、基本的には雨が降れば十分です。苔は乾燥すると縮んで茶色っぽくなりますが、枯れているわけではありません。とくに、夏は日が当たる時間帯に水やりをすると、蒸れて弱ってしまいます。水のやりすぎや、水やりのタイミングには注意しましょう。 蓋つき容器で苔テラリウムにしている場合は、湿度が保たれるので、2~3週間に1回を目安に水やりをするとよいでしょう。苔玉や盆栽の場合は、2~3日に1回は水やりを行いましょう。空中湿度が高い状態を好む苔もありますが、蒸れや過湿は傷む原因になるので注意が必要です。 肥料 苔は光と空気、適度な水分があれば育つ植物です。そのため、基本的に追加の肥料はほとんど必要ありません。逆に肥料を与えすぎると枯れてしまいます。盆栽や寄せ植えなど、ほかの植物とともに育てている場合は、ほかの植物にだけ液体肥料を与えて、苔には肥料が極力いかないようにします。 GrooTrai/Shutterstock.com 増やし方 Hans.P/Shutterstock.com 苔の増やし方には「張り苔法」「移植法」「まき苔法」と、大きく分けて3つあります。 「張り苔法」は、3つの増やし方で最も簡単です。これはマット状の苔をそのまま庭や培養土に張るように植え付けるという方法で、短時間で広範囲に植え付けることが可能です。苔のシートを地面にしっかりと密着させることが大切です。 「移植法」は、1本ずつ土に挿すように植え付ける方法です。これは手間がかかりますが成功率は高く、ヒノキゴケやスギゴケなど広範囲に大型の苔を植え付ける際に適しています。また、苔テラリウムの場合も、この方法で1本ずつ植え付けていきます。 「まき苔法」は、ほぐした苔を種子のようにまいて植える方法です。この方法のメリットは、少ない手間かつ少量の苔でたくさん増殖させることが可能である点で、最もポピュラーな増やし方です。苔は株ごとにほぐしたもののほか、細かく刻んだものをまいても生えてきます。 苔が持つ驚くべき効果とは? Lillac/Shutterstock.com 苔は空気中から水分や栄養分を吸収することができ、さらに苔の細胞壁が金属を蓄積することから、抗菌・消臭効果があるとされています。 また数々の研究や実験から、苔を見ていることでストレス解消や癒やしの効果が得られるといわれています。苔のもつ独自の芳香に土の香りが混ざると、よりその効果が増し、さながら静かな森の中にいるかのようなリラックスした心理状態になることが期待できます。 さらに、苔は水分を吸収するだけでなく、蒸散することもできます。そのため大気の湿度や温度を調整することが可能であり、吸収した二酸化炭素を蓄積したまま泥炭層を構築するので、環境保護にもつながるといわれています。園芸用土として使われるピートモスは、苔が堆積したピート(泥炭)が原料ですが、近年は長年にわたって二酸化炭素を蓄積している泥炭をみだりに掘り起こして活用することに対する批判も巻き起こっています。 苔の活用方法とは? sei.N/Shutterstock.com 苔といえば、まず挙げられるのは苔玉です。土を丸く固めて周りに苔を張って仕立てた苔玉を鑑賞して楽しみます。この際、置き場所は風通しのよい棚の上などにして、しっかりと外気を吸わせましょう。 また透明なガラス容器の中に入れて独特の世界を表現できるテラリウムも、インテリアとして生かすことができて人気です。苔を主体とした独特の雰囲気を醸し出すことができ、気軽に世話を楽しめるので、おすすめの活用法です。 さらに、盆栽の株元に敷くと土がむき出しにならず、苔のグリーンで一気に雰囲気を変えることもできます。美観だけではなく、保湿や土の流出を防ぐといった効果もあり、こちらも人気の活用方法です。 苔庭のつくり方 Vera Larina/Shutterstock.com 苔庭は、苔を中心にして設えられた庭のことです。小さな坪庭や、石を組み合わせて作る日本庭園など、さまざまなバリエーションがあります。苔庭を作る際は、日当たりなど庭の環境に合う苔を選びましょう。日当たりのよい庭であれば、スナゴケやギンゴケなど、半日陰の庭にはオオスギゴケ、ヒノキゴケ、ムチゴケなどがおすすめです。 育てる場所は、水はけが良く、風通しの良い場所を選びましょう。下準備として、除草後に砂利や水はけの良い土を敷き、その上に苔を配置し、上から薄く土をかけておきます。苔が定着するまでは、毎日水やりを行い、環境になじんできたら徐々に水やりの頻度を減らしていきましょう。 苔が枯れる原因は? 苔は丈夫で初心者でも育てやすい植物ですが、育てている場所や管理方法によって、茶色く変色するなど、枯れてしまうこともあります。ここでは苔が枯れる主な原因をご紹介します。 日照不足 Makivka_photo/Shutterstock.com 苔は、日当たりの悪い場所を好むというイメージを持たれているかもしれませんが、植物である以上、光合成ができなければ枯れてしまいます。種類によって好む日当たりは異なりますが、室内で育てている場合は、日光が当たる場所に置くか、照明を利用して光合成を行うための適度な光を確保しましょう。 蒸れ 苔は自然環境への適応力は高いものの、急激な環境変化には適応できない場合があります。また、蒸れにも弱い植物です。とくに、真夏の日差しの下での水やりなどは、人為的に作られる急激な環境変化であり、蒸れの原因にもなります。苔を弱らせてしまうため、注意が必要です。 水分過多 Morningstar Sun/Shutterstock.com 苔は多湿を好むというイメージがありますが、実は乾燥に強い植物です。乾燥すると、茶色く縮れた状態になるため、枯れているように見えるかもしれません。しかし、この状態は枯れているわけではなく、乾燥から身を守っているだけなので、水をやると緑色に戻ります。むしろ、水のやりすぎは傷んで枯れてしまう可能性があるので注意しましょう。 気温低下 苔は寒さに強く、日本の苔の多くは氷点下でも生存可能です。ただし、気温が低下すると生育が鈍り、5℃以下になるとほとんどの苔は成長を停止します。茶色くなって、枯れたように見えますが、春になると新芽を出して綺麗な緑色に戻ります。一年中、緑色を楽しみたい場合は、室内に移して温度管理をすると良いでしょう。 乾燥 前述したように、苔は乾燥に強いため、こまめに水やりを行う必要はありません。よく晴れた日や風の強い日は苔が縮れているように見えることがありますが、水やりを行うとすぐに元に戻ります。水やりを行う際は、蒸れないようにするために日没まで待ってから行うようにしましょう。 苔を採取する際の注意 苔は街中や公園など至る所に生えているため、気軽に採取できるように思われがちですが、自宅に生えているもの以外は、他の植物と同様に無断で採取することはできません。採取する際は、自治体や土地の所有者などに許可を得てから行いましょう。散歩の途中などで観察して見守るのも楽しい接し方です。 「難しそう」を「楽しい」へ。気負わずに始める苔ライフ saori580/Shutterstock.com 「肥料のやりすぎは厳禁」「茶色くなっても水で戻る」など、苔の特性を知れば、栽培は決して難しいものではありません。むしろ、過保護にしすぎず、自然に近い環境を維持することが成功の秘訣です。 庭の片隅からデスクの上のテラリウム、散歩の途中で自生しているコケを見つけて観察するなど、場所を選ばずに楽しめるのも苔の大きな魅力です。まずは気に入った一株から、気負わずに苔のある暮らしを始めてみましょう。その小さな緑が、日々の生活に潤いをもたらしてくれるはずです。
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ガーデン&ショップ

「東京パークガーデンアワード@夢の島公園」でガーデン制作に挑む! 5人のガーデンデザイナーの庭づくりにかける思い
コンテストガーデンA花の巡り、風と大地の詩 Q1. 東京パークガーデンアワード(TPGA)に参加した理由 私はマンション住まいで、自分のお庭を持っていません。自分の好きにデザインした庭をつくってみたくて、TPGAに挑戦し始めました。また、公園という誰でも集える公共の場に、ガーデンという憩いの空間を生み出すことにも強く惹かれました。植物があるだけで、人が立ち止まり、会話が生まれ、心がふっとやわらぐ——そんな場を自分の手で形にしてみたいと思いました。TPGAは、その思いを実際のデザインとして表現できる貴重な機会だと感じ、参加を決めました。 尊敬するガーデン@服部牧場 Q2. 植物に携わる仕事に就くようになった理由 雹(ひょう)被害をきっかけに、マンションの仲間が始めた地域のゴミ拾い活動が、ガーデニングに触れる最初の一歩でした。活動の途中で気づいた、枯れていたツツジの代わりに、イベントで余った花を植えて世話をするようになったことが、植物との関わりを深めるきっかけとなりました。 ちょうどその頃、マンションで緑化クラブを立ち上げ、植栽管理日に一緒に作業するようになりました。そこで出会ったガーデナーさんが、植物との向き合い方を丁寧に教えてくださり、植物の世界に強く惹かれていきました。 「もっといろんな植物を知りたいなら」と庭仕事の現場を紹介していただいたことが大きな転機となり、植物に携わる仕事を始める決心につながりました。 マンション植栽@モンヴィラージュ仙川 Q3. 仕事に向き合う時のこだわり 「その時の自分の120%を、誠実に」。これは、仕事に向き合ううえで大切にしている姿勢です。 仕事は自分ひとりでは成り立たないからこそ、どんな場面でも誠実でありたいと思っています。また、100%では現状維持のまま。自分に無理のない範囲で120%を目指して取り組むことで、ほんの少しの気遣いや挑戦が自分を成長させ、やがて自信にもつながっていくと感じています。 植栽デザインの管理をしているガーデン@あいかわ公園 Q4. 制作したガーデンで表していること、見てほしいポイント 風に応えるしなやかさと、根を張る力強さが共存し、自然との共鳴を体感できる場を目指しました。自然はたくましく、偉大です。できることは、植物を適切に選び、適切に見守ること。東京湾に面した海岸沿いの波形2本(@1.2m×10m)のロングボーダーガーデンという条件のもと、耐乾性・塩耐性・耐暑性のある植物を自分なりに選びました。花壇全体に統一感を持たせつつ、単調にならないよう品種構成や配置に工夫を重ね、歩きながら変化を楽しめるようにしています。通年を通して自然に美しいガーデンであるよう細やかに整えていきますので、四季それぞれの表情を感じてください。 植栽工事@夢の島公園コンテストガーデン Q5. 長年の趣味、もしくは今夢中になっていること ガーデニングです。仕事と趣味の境目はほとんどなく、空いた時間があればライフワークにしている地域のボランティア花壇や、住んでいるマンション植栽の見守りをしています。 担当しているガーデンの管理計画を立てたり、植栽を考えたりする時間も、悩ましさと楽しさが同居する大切なひとときです。また、気になるテーマの講演に参加したり、興味をひかれたガーデンを訪れたりと、日々の中で自然と植物に触れる時間を楽しんでいます。 ライフワーク「せんがわ緑化部」@仙川なかよし公園 コンテストガーデンB潮風に揺れるプレイフルガーデン-Playful Garden Swaying in the Coastal Breeze- Q1. 東京パークガーデンアワード(TPGA)に参加した理由 庭は、誰かの意図によって始まりながら、ほどなく人の手を離れ、環境や時間の無意識に委ねられていくものだと思います。設計された秩序の内外から、予期しない振る舞いや関係性、余白が静かなざわめきとして立ち上がってくる。そのずれやノイズとの応答を、私たちは愛おしく感じるのではないでしょうか。TPGAは、庭を完成形として閉じるのではなく、育ち、使われ、変わっていく時間そのものに立ち会える場だと感じました。意識と自然のあいだに生じる揺らぎを、つぶさに愛で観察し、これからの空間づくりの糧にしたいと考え、参加しました。 Q2. 植物に携わる仕事に就くようになった理由 建築と緑を等価に扱う設計事務所で実務を積みました。植物の扱いが空間の完成度を大きく左右する一方で、自身の理解が十分でないと感じる場面に何度も直面しました。そこで自宅の空地を試験庭とし、植え付けや剪定、季節ごとの変化を観察しながら、植物の性質や管理の感覚を体で学びました。教科書には載っていない経験や、図面だけでは捉えきれない草木の振る舞いに触れることで、建築と植栽を切り分けずに捉える視点が少しずつ育まれました。こうした実感を重ねる中で、自然や風景づくりへの愛着が深まり、それを生業にしたいと考えるようになりました。 Q3. 仕事に向き合う時のこだわり フォトジェニックな景色を作ることよりも、その空間や環境が課題解決のツールとして機能しているかを常に意識しています。施設や企業の理念、持ち主の考え方が空間として無理なく表れていること、周辺環境や建築と関係を結ぶことで、場の社会性や利用価値が高まり、結果として集客や売上など経済的な側面にもつながる場所づくりであることを重視しています。多様な使われ方を受け止める余地を備えることが、人の愛着を育み、建築や庭の持続性を支える一つの生存戦略になると考えています。 Q4. 制作したガーデンで表していること、見てほしいポイント 単体として完結する庭ではなく、周辺環境と関係を結ぶことで、公園全体に小さな発展や気づきを生む場所をイメージしました。島のシグニチャーであるユーカリ樹林を主役とする前景構成に、回遊ステップや草木による見え隠れを重ね、園内に不足がちな遊具的な体験性やヒューマンスケールの空間性を補完。熱帯・亜熱帯植生や豪州庭園との調和に配慮した樹種で園内の一施設として風景の連なりを意識しました。眺望の制約となりがちな前面ベンチや照明ポールも、視点場や景色のリズム要素として読み替え、人の行為で意味が広がる場所となることを意図しています。 Q5. 長年の趣味、もしくは今夢中になっていること 学生時代の恩師の教えをきっかけに、訪れた建築や風景、植物、そして日常の中の何気ない場面をスケッチするようにしています。趣味のドローイングではありますが、アイデアの記録という側面もあり、環境やものごとの成り立ち、そこに込められた考え方を観察することで、自分なりの小さな発見につながることもあります。スケッチブックは設計検討のスクラップ帳も兼ねており、描き留めた気づきやフィードバックをもとに考えをチューニングできる点も、意外と重宝しています。 コンテストガーデンCStewardship Garden:The Way Q1. 東京パークガーデンアワード(TPGA)に参加した理由 僕がいつも実現している庭づくりは、植物が日常生活に深く根付いているスタイルのお庭です。TPGAの特徴の“宿根草の持続可能なガーデン”は、僕たちの目指す『庭と、新しい暮らし』の基礎となるテーマです。このコンテストを通じて、僕はより広く深く知識と経験を得ることができ、世界中の皆さんの“心豊かな暮らし”の実現に、より貢献できると思い参加させていただきました。また一つの作品を仲間と作り上げるということは、とても楽しい祭りごとであり、成長するチャンスでもあります。TPGAは未来の可能性を押し広げる貴重な時間になると信じています! 子供と一緒に庭づくり。 Q2. 植物に携わる仕事に就くようになった理由 『なぜ人に植物が必要なのか?』僕は知っているんです。“挑戦”それが僕の人生のキーワード。しかし若い頃はあきれられるぐらい無知で未熟でした。挑戦したことは全て失敗、自分が何をやったらいいのか分からなくなった、人生の迷子になったんです。その時、ほったらかしの観葉植物の存在に気付いたんです。なぜかとても癒やされ、心落ち着ける時間を与えてくれることを知ったんです。『ありがとう』植物に伝えた言葉は“感謝”でした。それから庭づくりという世界に飛び込み、世界を見て回った。そして今『何でもできる』そう思って今日まで挑戦を続けています! 植物と子供とブランコ。 Q3. 仕事に向き合う時のこだわり 全てにおいて一番大切なことは『聞くこと』です。暮らしと密着したお庭を提案している僕たちは、皆さんが“心豊かな暮らし”を実現できれば幸せなのです。何が“心豊か”であるかは、皆さん人それぞれです。だから僕たちは皆さんに聞くのです。『困っていることは?』『どうなったら幸せですか?』そして僕たちは他にも聞くことがある。土の状態、日当たり、風通し。それら全部をふまえて、皆さんの新しい暮らしを明確にイメージして、実現することが僕たちの幸せなのです。だからいつも聞くのです『まずあなたの話を聞かせてください!』それが“僕のこだわり”です。 庭に作った植物いっぱいのブランコ。 Q4. 制作したガーデンで表していること、見てほしいポイント 僕のガーデンは『変化』がキーワードです。端っこは砂浜で、中心に向かって土壌は豊かになっていく。それは植物が生まれ枯れる、昆虫や動物が暮らし、土に還っていく。そういった自然の循環が影響している、そんなことを表現しています。それはまるで人の一生のようで、砂浜は柔らかい心を持った子供たち。それから色んな影響や経験を通じて、花や実を育てる子育て世代になり、最後は人生の全てを謳歌してきた成熟世代へと変化していく。ガーデンは四季によりどんどん変化していきます。皆さんの記憶に残る、キラッ! と輝く一瞬をお見逃しなく! 左/東京パークガーデンイメージ図。右/夢の島のコンテストガーデンに作った砂浜。 Q5. 長年の趣味、もしくは今夢中になっていること 『趣味が仕事で、仕事にはまっています』僕のホームページでも公表していますが、かつて俳優や伝統工芸士、生け花の池坊を学んでいました。映画鑑賞は2,000本以上、20年間ずっと月に一度は美術館に行くなど芸術が好きです。いくつかの賞をいただいたり、皆さんご存じの有名人と一緒に仕事をしたり、海外にも何度か作品を持って行きました。それらの体験が与えた僕の感性への影響は計り知れなく、今でも人生の基礎となっています。今後は『庭づくりから暮らしへ』と新しい暮らしの提案をしながら、皆さんと一緒に楽しめる空間づくりの実現に向けて、『ぐりんぐりんパーク』の実現を加速していきます! ぐりんぐりんパークイメージ図。右/伝統工芸作品。 コンテストガーデンDSurFIVE Garden Q1. 東京パークガーデンアワード(TPGA)に参加した理由 2023年に参加した代々木公園ガーデナー養成講座がきっかけです。ガーデンの歴史や社会的な意義、設計に向き合う姿勢など、多くの考え方と技術を学び、それらを自分なりにアウトプットしたいと考えて応募しました。今回の舞台となる夢の島公園はかつて廃棄物処理の島として生まれ、緑豊かな公園へと再生してきた歴史があります。都市と自然との関係を象徴するような場所で庭づくりに関われること、1年を通して植物と向き合えるこの貴重な機会に大きな魅力を感じています。 夢の島コンテストガーデンの作庭メンバーと記念の一枚。 Q2. 植物に携わる仕事に就くようになった理由 1990年頃、NHKで放送されていたバーネット原作のアニメ『ひみつの花園』に夢中になったことが、植物の仕事に惹かれる原点です。自分の地面や庭を持ち、整えることで暮らしの質が高まり、その心地よさが周囲や街へと広がっていくことを実感してきました。身近な自然に触れる中で育まれるセンス・オブ・ワンダーの大切さを、仕事を通して次の世代にも伝えていきたいと考えています。屋号「PICNIC」には、外で過ごす喜びを日常に取り戻したいという想いを込めています。 「横浜フラワー&ガーデンフェスティバル2025」のガーデン部門で受賞した作品(作品名『Little Gardener's Nest 小さなガーデナーの秘密基地』)です。センス・オブ・ワンダーをコンセプトにしています。 Q3. 仕事に向き合う時のこだわり 新築住宅のエクステリア提案や庭のリフォームを中心に、限られたスペースでも外で過ごす心地よさを感じていただける庭づくりを心がけています。日差しや人目を気にせずに過ごせることや、窓からの眺め、使いやすい動線や道路からお家が素敵に見えるかなど、さまざまな角度から検討します。植物は住まいを美しく見せる最もコストパフォーマンスの高い要素なので、無理なく続けられるローメンテナンスな植栽との付き合い方まで含めて提案することを大切にしています。 ご依頼主へのプレゼン資料として毎回作成しているエクステリアの完成3Dパース。 Q4. 制作したガーデンで表していること、見てほしいポイント このガーデンで最も大切にしたのは、季節を通して全体のシルエットが崩れないことです。 雨や風で植物が倒れていると、見る人に残念な印象を与えてしまうため、倒れにくく生命力の強い植物を選び、植え付け時からしっかり根を張れるよう土づくりにも工夫を重ねました。夏の厳しい暑さの中でもサバイヴする植物のエネルギーと、個性的な葉の形と色鮮やかな花々が作る景色を楽しんでいただけたら嬉しいです。 夢の島公園のコンテストガーデンの制作で参考にした、ロンドンのガーデン。 Q5. 長年の趣味、もしくは今夢中になっていること 旅行が趣味です。自然そのものよりも、都市の街並みや建築、美術、庭園など、人の手が加わった空間を見ることに惹かれて、作られた背景や意図を想像しながら歩く時間が好きです。最近は一昨年に手に入れた自宅の庭を、荒地だった状態から少しずつ改装しています。気になる植物を植えてみたり配置を変えてみたりと、暮らしの中で試行錯誤する時間が、いま一番の楽しみになっています。 改装している自宅の庭の一部。 コンテストガーデンE「東京サバンナ・バイ・ザ・ベイ」 〜地の記憶と環境を翻訳する庭 Q1. 東京パークガーデンアワード(TPGA)に参加した理由 知人から紹介を受け、「宿根草」というテーマであれば、これまで自分が取り組んできた領域とも重なると感じ、応募しました。動物園デザインや生息環境の再構築に携わる中で、植物は常に重要な役割を担ってきました。TPGAは、そうした実践や思考を、都市のガーデンという場で試し、表現できる機会だと感じています。 Q2. 植物に携わる仕事に就くようになった理由 動物園デザインでは動物だけでなく、その背景となる生息地を空間として表現する必要があります。その中核にあるのが植物です。植物を単なる素材として扱うのではなく、性質や個性を理解する必要性を感じ、自らガーデンを開設し、実践を通して学び始めました。現在の植物との関わりは、その延長線上にあります。 Q3. 仕事に向き合う時のこだわり 求められている要望や背景を丁寧に咀嚼し、その上で、条件や文脈を自分なりに言語化し、デザインに落とし込む。先入観にとらわれず、環境や植物そのものの本質に向き合いながら、要望と現実をつなぐ提案を目指しています。 Q4. 制作したガーデンで表していること、見てほしいポイント 都市の果てにある過酷な埋立地に、洗練された都会的なサバンナを作ることをコンセプトとしました。オーナメンタルグラスによって生まれる構造と、その足元を支える繊細な小花たちが織りなす、静かで地味だけど、可憐でインパクトある風景を目指しています。近づくほどに、植物同士の関係性を感じてほしいです。 Q5. 長年の趣味、もしくは今夢中になっていること 物心ついた頃からホラー好きで、幼稚園の頃に初めて自分で買った本は中岡俊哉の『恐怖の心霊写真集』。寝る時も怪談を聴きながらじゃないと安眠できません。動植物との関わりについては、趣味というよりライフワークに近く、生活そのものの一部になっています。 TPGAだけではない! たくさんの植物に出会える夢の島公園 夢の島公園には、一般的な公園とはひと味違う植物が数多く植えられています。その背景にあるのが、東京湾に面し、運河と水路に囲まれた人工島という立地です。塩害や強風への対策が必要だったことに加え、かつてゴミの埋め立て地だった場所のイメージを払拭したい、という目的もありました。こうした環境のもとで選ばれたのが、異国情緒あふれる植物たちです。なかでもひときわ目を引くのが、コンテストガーデンの背後で茂るユーカリの木々。ユーカリは、異国の植物がこの土地でどの程度成長するかを検証する実験的な目的で植えられたほか、都内の動物園で飼育されているコアラのためのエサとして、品種選びや葉の供給候補地としても活用されてきました。 【園内で見られる草花】スイセン、菜の花、ナツズイセン、イペー、ジャーマンアイリス、カンナ、シュクシャ、ツワブキ、メドーセージ、ローズマリーほか 【園内で見られる樹木】ミモザ、アセビ、ドウダンツツジ、ツバキ、トベラ、キンモクセイ、オオシマザクラ、八重ベニオオシマザクラ、ユキヤナギ、シャリンバイ、ヤブツバキ、アベリア、ユーカリほか 左/コンテストガーデンの背後に広がるユーカリ林。冬の間につける花と実は、ほかではなかなか見られない。右/コンテストガーデンの脇の晩秋の風景。 ガラスのドームが目を引く緑のシャワーを浴びに「夢の島熱帯植物館」に行こう! コンテストガーデンの隣のエリアに見えるのは、キラキラと陽の光に反射する大きなガラスのドーム。ここは、約1,000種類もの熱帯植物がひしめく「夢の島熱帯植物館」です。宿根草とはひと味もふた味も異なる、熱帯植物の世界。力強く葉を広げる植物の生命力と甘く漂う花の香りで、驚くほどリラックスできます。ガーデン観賞を楽しんだあとは、ゆっくりと館内をめぐりながら、トロピカルムードに浸るのがおすすめです。 ここは、隣接する「新江東清掃工場」の余熱を利用して熱帯植物を生育している、東京都運営の熱帯植物館。年間を通じて気温20℃、湿度60%に保たれており、広さ約1,500㎡、高さ約28mの空間に、熱帯雨林の世界が再現されています。なかでも印象的なのは、最初のドームに設けられた大きな滝。絶え間なく流れ落ちる水音が、訪れた人を出迎えてくれます。 視線を上げると、天井付近で30m級のヤシ類が葉を展開。熱帯植物の重なりと、アーチを描くドームの鉄骨が観る人を圧倒する。 テーマが異なる3つのドームで熱帯雨林の世界を楽しもう Aドーム 水辺の植物のエリア 滝からのしぶきは迫力ある景観を演出するだけでなく、館内の湿度を上げる効果も。 滝と池のまわりには、熱帯性スイレンをはじめ、水辺に生育する植物が数多く見られます。滝の下をくぐるように設けられた通路では、マイナスイオンをたっぷり体感。通路の脇には、あでやかなラン類が彩りを添え、足元から視線の先まで、南国らしい風景が広がります。 気根を伸ばすマングローブなどが植えられた池のほとりでは、サガリバナが白い花を下げています。「ぽとりぽとりと落ちる花が水面を一面に覆うさまが幻想的」と、その姿に魅了される人も多い人気の植物です。おもな開花期は7月頃ですが、ここでは開花に適した温度が保たれているため、長期間花を咲かせています。 このエリアの植物で圧巻の姿を見せているのは、ドームの一角で勢いよくズドンと伸びる、巨大なゾウタケ(象竹)。世界一大きな竹として知られ、そのスケール感は、見上げると思わず足が止まるほど。 Bドーム 実がなる植物のエリア 南国の果物を集めたエリアです。バナナやカカオ、マンゴー、パイナップル、ゴレンシなど、さまざまな植物がユニークな果実を実らせています。果実のつき方も植物ごとに個性豊か。枝先につくものもあれば、幹に直接実をつけるものもあり、その違いを間近に観察できます。植物の前には、果実の紹介や展示も設けられているため、子どもから大人まで、楽しく学ぶことができます。 本物そっくりの果実の模型と分かりやすい解説パネルが設けられている。 左から/カカオ、バナナ、ゴレンシ(スターフルーツ)が結実中。 バナナの株元では、個性的な植物が生い茂っている。 左から/カラテア・クロタリフェア、レッドジンジャー、クロトン Cドーム 小笠原諸島のエリア 東京都・小笠原諸島の植物を集めたエリアで、希少な固有種も観察することができます。ユニークな気根を伸ばすタコノキや、大きな葉を広げるタビビトノキなど、迫力のある樹木が数多く植えられており、没入感満点。小笠原諸島の雰囲気を、肌で感じ取れる空間です。 左/頭上を覆うタコノキの葉。右/タコノキに似ているアダンが実をつけている。 美しい鳥のさえずりが聞こえてきそうな、トロピカルなシーンの連続。 Cドームの出口近くにある見晴らし台からの眺め。植栽の重なりや細い滝の流れ、石積みのディテールまでがリアルに再現され、まるで秘境を訪れたかのような感覚を楽しめる。 左上から時計回りに/タビビトノキ、バニラ、ハナキリン、サンタンカ、ドンベヤ・ウォリッキー。 温室ドームの熱帯エリアを出た先にある「食虫植物温室」と、オースラリアの植物が集まる「オーストラリア庭園」も必見です。熱帯植物とは大きく趣が異なり、生育環境によって植物の姿がここまで変わるのかと、その奥深さをあらためて実感させてくれます。 【オーストラリア庭園】 バンクシアやウエストリンギアなど、今人気のオージープランツが植えられた、雰囲気のよいルーフガーデン。 【食虫温室】 さまざまな形態の食虫植物が育てられている。子どもたちの自由研究にもピッタリ。 植物の展示のほかにも、日本の自然を紹介する貴重なアーカイブ映像を上映する「映像ホール」や、ワークショップやコンサートが開催される「イベントホール」、ユニークな切り口で植物について学べる「企画展示室」など、楽しい企画が目白押し。一年を通して心地よい温度に保たれているため、ぜひ季節ごとに訪れて、その時々の魅力を味わってみてください。 Information 夢の島熱帯植物館 住所:東京都江東区夢の島2-1-2 入場料:大人250円,65歳以上120円,中学生100円(小学生以下、都内在住・在学の中学生は無料) 開館時間:9:30~17:00(入館は16:00まで) 休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)*12月29日~1月3日は年末年始休館 https://www.yumenoshima.jp/botanicalhall
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花と緑

「薇」ってなんて読む? 正解できたらすごい難読植物名漢字クイズ【Let’s Try! 植物クイズ】Vol.34
食用にも!「薇」ってどんな植物? Fumeezz/Shutterstock.com 実際に育てていても、漢字で表記されると案外分からない植物名が多いもの。普段呼んでいるのとは違う名前があったり、意外な漢字表記があったりと、なかなか面白いものです。 そんな難読植物の中から、身近なものをクイズで出題! 今回のお題は「薇」。あなたはこの漢字が表す植物が分かりますか? ヒント 山菜としても知られる日本在来の植物。若芽を食用にします。 正解は… ↓ ↓ ↓ ↓ ゼンマイ High Mountain/Shutterstock.com ゼンマイの基本データ 学名:Osmunda japonica Thunb.科名:ゼンマイ科属名:ゼンマイ属原産地:日本、朝鮮半島、台湾、中国、ロシア、インドシナ半島、南アジアなど和名:ゼンマイ(薇、紫萁)別名:ハゼンマイ、シシゼンマイ、ゼンメ、ゼンゴなど英名:Japanese royal fern、Asian royal fern形態:多年草(宿根草)草丈:60~100cm くるくると丸まった姿でおなじみのゼンマイ。古くから山菜として親しまれてきた、日本全国に自生するシダ植物です。おひたしや炒め物、山菜そばなどに利用され、韓国料理のナムルでもよく目にする食材ですね。アクが強いので、アク抜きや天日干しなどの下処理をして利用されます。 Botamochy/Shutterstock.com 食用にするのは、春に伸びる栄養葉の若芽。若芽は緑色で淡い赤褐色の綿毛に覆われ、先端が渦巻きのように丸まっています。栄養葉は別名「女ゼンマイ」、同時期に伸びる胞子葉は「男ゼンマイ」とも呼ばれ、胞子葉は次世代を残していくために、採取しないように注意します。胞子葉は胞子を放出後に枯れます。 ゼンマイの栄養葉。emongrara/Shutterstock.com 栄養葉は2回羽状複葉で、一番下の羽片が最大。綿毛は成長するとなくなります。シダの仲間らしい涼やかな姿で、シェードガーデンの下草などにも利用されます。日なた~半日陰で水はけのよい肥沃な場所を好みます。 「薇」の由来とは? QueSeraSera/Shutterstock.com ゼンマイは漢字では「薇」と書き、漢名の「紫萁」と書くこともあります。この「薇」という字、常用漢字ではありませんが、どこかで目にしたことがある方も多いはず。ガーデナーにとってはおなじみの難読漢字、「薔薇(ばら)」に用いられています。「薇」は日本ではゼンマイを意味しますが、もともとは風にそよぐという意味を持ち、エンドウを表していたそう。「薔」は垣根を表すので、垣根に咲いて風にそよぐ、つるバラを指していたのでしょう。 ゼンマイという名前の由来は、先が巻いた新芽の姿が古銭に似ることから「銭巻(ぜにまき)」がなまったとする説、「千巻き(せんまき)」に由来するという説などがあります。ちなみに、時計やおもちゃなどの「ぜんまい仕掛け」に使われる、金属を渦巻き状に巻いたぜんまい(発条)は、植物のゼンマイに形が似ていることから名づけられました。 クイズ一覧はこちら!
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イベント・ニュース

2日間だけの夢の祭典——「クリスマスローズの世界展 2026 〜魅惑の花たちの宴〜」開催!
そもそも、クリスマスローズってどんな花? クリスマスローズは、冬から早春にかけて咲く宿根草。寒さの中でも花を咲かせる強さと、うつむき加減に咲く奥ゆかしい姿が、多くの人を魅了してきました。 一見控えめでありながら、よく見ると花色・花形・模様は驚くほど多彩。シンプルな一重咲きから、華やかな八重咲き、フリル咲き、スポット模様やピコティ咲きまで——。“ひとつとして同じ花がない” といわれるほど、個性豊かな世界が広がっています。 近年では育種技術の進化により、かつては夢だった花色や花形も次々と誕生。いま、クリスマスローズは世界的なブームを迎えています。 雄しべが花弁化して内側にカールした二段唐子‘ソフトアプリコットピコティ’/野田園芸作出。 「クリスマスローズの世界展」とは? 20年以上の歴史を誇る、日本最大級のクリスマスローズ専門イベント「クリスマスローズの世界展」。全国からトップクラスの育種家・生産者・専門ナーセリーが一堂に会し、 最新品種の展示、希少原種の公開、芸術作品のような展示株、限定苗の販売、専門家によるセミナーなど、 “ここでしか体験できない”内容が凝縮された2日間です。 かつては愛好家中心のイベントでしたが、近年は初心者や若い世代にも門戸を広げ、 「見て楽しい・学べて楽しい・育てて楽しい」 総合園芸イベントへと進化しています。 実際に、 初心者でも分かる育て方展示 思わず写真を撮りたくなる空間演出 気軽に質問できる相談コーナー など、初めての方でも安心して楽しめる工夫が随所に散りばめられています。 「クリスマスローズの世界展 2026」の開催概要 「クリスマスローズの世界展 2026 〜魅惑の花たちの宴〜」 公式サイト:https://crsekai.com/ 開催日:2026年2月20日(金)・21日(土) 時間:10:00〜19:00(※アーリーチケット入場 9:00〜) 会場:サンシャインシティ ワールドインポートマートビル4F A-1ホール(東京都豊島区東池袋) 主催:クリスマスローズの世界展 実行委員会 特別協力:日本クリスマスローズ協会、サンシャインシティ 2025年2月に開催された展示の様子。 【展示・イベント内容】 日本各地の生産者によるオリジナル交配品種の特別展示 日本クリスマスローズ協会主催「新花コンテスト」入賞・出品作品展示 希少な原種展示と、クリスマスローズの歴史紹介 育種家・専門家によるセミナー&ワークショップ 園芸相談コーナー(初心者も安心) クリスマスローズマーケット(苗・園芸グッズ・関連雑貨の販売) ※内容は変更になる場合があります。 ガーデンストーリーも出展! 限定企画が盛りだくさん ガーデンストーリーもブース出展します。編集部が長年取材を重ね、植物と真剣に向き合ってきたからこそお届けできる、 「本」と「道具」と「体験」 を、会場で直接感じていただける特別な空間です。 ① ガーデンストーリー書籍の販売 ガーデニング初心者から上級者まで、多くの読者に支持されてきたガーデンストーリーの人気書籍を販売。実際に手に取って選べる貴重な機会です。 ② ガーデンストーリーシリーズ 人気商品を展示 編集部が「本当に欲しい園芸グッズ」を追求して開発したオリジナルブランド 「ガーデンストーリーシリーズ」。 水やりアイテム、ガーデン雑貨、使い勝手にこだわった園芸ツールなど、 普段はオンライン中心でしか見られない人気商品を実物展示。オンラインショップでご利用いただけるクーポンをお渡しします。その場でオンラインショップからご購入いただいた方には、先着で下記特典のお渡しも! ③ ご購入者限定|クリスマスローズ苗プレゼント *プレゼント苗は複数品種があり、写真と異なる場合があります。 ガーデンストーリーブースで商品をお買い上げいただいた方(その場でオンラインショップから「ガーデンストーリーシリーズ」商品を税込2,000円以上ご購入いただいた方や書籍を1冊以上ご購入の方・各日先着限定数)に、エム・アンド・ビー・フローラのクリスマスローズ苗をプレゼントします。同社のクリスマスローズは、メリクロン(組織培養)という技術によって増殖されています。 メリクロン苗の大きな特徴は、親株の優れた性質をそのまま受け継ぐこと。花形や花色が安定しやすく、生育のばらつきが少ないため、初めて育てる方でも安心して楽しめます。また、ウイルスフリーで健全な苗が得られるのも、メリクロンならではのメリット。 「毎年きちんと咲いてくれる」「株が衰えにくい」といった嬉しい特徴から、長く付き合えるクリスマスローズを育てたい方にこそおすすめです。ガーデニングの楽しみは、育てる時間も含めて味わうもの。信頼できる生産技術から生まれた苗で、この機会にぜひクリスマスローズのある暮らしをぜひ体験してみてください。 また、合計5,000円以上ご購入いただいた方にはオリジナル巾着(先着50名様)もプレゼント! 「買って、学んで、育てて楽しめる」—— ガーデンストーリーならではの特別な来場者特典です(※数量限定・なくなり次第終了)。 【読者プレゼント】チケットを抽選で50名様に!*締め切りました ガーデンストーリーサイトの無料会員制度「ガーデンストーリークラブ」会員限定で25組50名様に 「クリスマスローズの世界展 2026」入場チケットを抽選プレゼントします。 応募方法 ●新規会員登録の方 ①下記リンクの記事より無料会員制度「ガーデンストーリークラブ」にご登録。 ②自動返信メールに記載の応募フォームからご応募。 *自動返信メールが届かない場合はinfo@gardenstory.jpまでご連絡ください。 ●会員登録済みの方 2月6日12時配信のメールマガジンに記載の応募フォームからお応募ください。 *メールマガジン配信設定をしていない方で応募希望の方は、info@gardenstory.jpまでご連絡ください。 ●応募締め切り 2月12日(木)23:59 *当選発表:厳正なる抽選のうえ、発送をもって代えさせていただきます 初めての方へ|このイベントの楽しみ方 昨年展示された華やかなクリスマスローズの寄せ植え。エム・アンド・ビー・フローラの寄せ植え名人ナンバッチこと難波良憲さん制作。 「クリスマスローズ、名前は聞いたことがあるけれど…」 そんな方にこそ、ぜひ訪れていただきたいイベントです。 会場では、 花の選び方 育て方の基本 失敗しない管理方法 なども、展示と実演を交えながら分かりやすく紹介。実物を見て、触れて、専門家に直接質問できるので、 初めてでも安心して苗選びができるのが最大の魅力です。 「1株育ててみたら、すっかり虜に」 ——そんな声が後を絶たない、奥深いクリスマスローズの世界。この春、あなたも一歩踏み出してみませんか? 今年の春は、“本物”に出会いに行こう 一輪の花に、これほど多様な表情が宿る植物は、そう多くありません。育種家の情熱、長年の研究、自然が生み出す偶然—— そのすべてが結晶した、奇跡のような花の世界。この2日間だけの特別な空間で、 あなただけの一株、あなただけの物語に出会ってみませんか? ガーデンストーリー編集部一同、 会場で皆さまにお会いできることを、心より楽しみにしています。
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樹木

ひと鉢で部屋が華やかに! 冬にも春にも楽しめる「アザレア」の失敗しない育て方
アザレアの基本情報 New Africa/Shutterstock.com 植物名:アザレア学名:Rhododendron英名:Rhododendron和名:セイヨウツツジ(西洋躑躅)その他の名前:オランダツツジ科名:ツツジ科属名:ツツジ属原産地:交配親のヤマツツジの仲間は、中国、台湾、日本、ベトナム、フィリピンなど形態:常緑性低木 アザレアはツツジ科ツツジ属の花木。日本に自生するヤマツツジやサツキをもとに、ヨーロッパで人の手による交配によって生まれた園芸品種です。もともとは日本に自生してきたものなので、日本の環境になじんで育てやすいのが特徴。ビギナーでも容易に育てることができます。本来の開花期は春ですが、秋から冬にかけて室内で観賞できるように開花調整された花鉢も多く出回っています。この場合は特に寒さに弱いので、最初のシーズンは日当たりのよい窓辺など、室内で管理するようにしましょう。 樹高は1〜1.5mほどで、低木に分類されています。冬でもみずみずしいグリーンの葉色を保つ常緑性の庭木で、耐寒性はやや弱いものの、暑さには強い性質があります。ただし、真夏に強い日差しを浴びると葉焼けすることがあるので注意が必要です。ちなみに、落葉性で耐寒性のあるエクスバリーアザレアと呼ばれるものもあります。 エクスバリーアザレア‘ゴールデンフレア’。Alex Manders/Shutterstock.com アザレアの花や葉の特徴 Totokzww/Shutterstock.com 園芸分類:庭木開花時期:4月下旬〜5月中旬樹高:1〜1.5m耐寒性:やや弱い耐暑性:強い花色:赤、ピンク、白、オレンジ、紫、複色など 本来の開花期は4月下旬〜5月中旬ですが、冬の鉢花として開花調整されたものも多く出回っています。花色は赤、ピンク、白、オレンジ、紫などのほか、絞り咲きや覆輪咲きといった複色など多様で、カラーバリエーションが豊富にあります。品種によって一重咲きや八重咲き、花弁が緩やかにウェーブするフリル咲きなどもあり、豪華な花姿が魅力です。葉は長卵~楕円形で、濃い緑です。 Katjabakurova/Shutterstock.com アザレアの名前の由来や花言葉 Nick Pecker/Shutterstock.com アザレアという名前は、乾燥を意味するラテン語「Azaleos」から。これは、アザレアが水はけのよい土壌に生育することに由来するとされています。また、和名のセイヨウツツジは、オランダやベルギーなどヨーロッパでアザレアの交配が盛んだったことに由来します。 アザレア全般の花言葉は「節制」「禁酒」「恋の喜び」などですが、花色別の花言葉もあります。赤は「節制」、白は「あなたに愛されて幸せ」「充足」などで、白い花は花嫁を連想したものとされています。 アザレアの代表的な品種 LariBat/Shutterstock.com 品種改良も盛んなアザレアには、大輪で豪華な園芸品種が多数あります。 ‘ロマンスパール’ パステルピンクの半八重咲きで、大輪の花弁にはゆるやかにフリルが入ります。 ‘越の淡雪’ 清楚なピュアホワイトの花色が魅力。大輪の花弁には淡いグリーンのブロッチが入ります。半八重咲き。 ‘ロザリー’ 優しいピンクの花色で、一重の大輪花が次々に咲きます。 ‘カメレオン’ ヨーロッパから導入された品種。半八重咲きで、白にピンク~赤の絞りが入ります。 アザレアは毒性に注意 Olha Solodenko/Shutterstock.com アザレアは、ほかのツツジ科植物の多くと同様に、グラヤノトキシンなどの成分を含む有毒植物です。中毒症状としては、嘔吐、下痢、けいれんなどが現れます。蜜を含む全草が有毒なので、蜜を吸ったりしないようにしましょう。特に、ペットや子どもが葉などを誤食しないよう注意が必要です。 アザレアの栽培12カ月カレンダー Sunny March/Shutterstock.com 開花時期:4月下旬〜5月中旬(開花調整されていないもの)植え付け・植え替え:5月〜6月中旬肥料:5月中旬〜6月中旬、9月頃入手時期:12月〜翌年3月剪定:5月~6月中旬 アザレアの栽培環境 New Africa/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たりと風通しのよい場所を好みます。強い直射日光を浴びると葉焼けすることがあるので、午前中のみ日が差す東側や、真夏はチラチラと木漏れ日が差すような半日陰になる場所がベターです。 【日当たり/屋内】春先に開花株を手に入れた場合は、日当たりのよい窓辺などに置いて花姿を楽しみます。遅霜の心配がなくなる5月頃から戸外に出すとよいでしょう。 【置き場所】西日が強く当たらない場所や、真冬に寒風が吹きつけない場所を選びましょう。水はけ・水もちのよい酸性土壌を好むので、地植えではピートモスを施して酸度調整しておきます。室内に取り込む際は、暖房の風が直接当たる場所では花が傷んだり、つぼみが落ちたりすることがあるので注意しましょう。 耐寒性・耐暑性 耐寒性がやや弱く、耐寒温度は5℃程度。暖地を除き、鉢植えにして冬は室内に取り込むなど、寒さ対策が必要です。鉢栽培では、11月下旬くらいまでは寒さを体験させ、凍結するような寒さがやってくる前に、日当たりのよい軒下か、室内の窓辺などに移動して冬越しさせます。 アザレアの育て方のポイント 用土 bluedog studio/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの2〜3週間前に、直径・深さともに40㎝程度の穴を掘ります。掘り上げた土にピートモス、腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきましょう。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 ツツジ科の植物用にブレンドされた、市販の培養土を利用すると手軽です。自身で配合土を準備する場合は、鹿沼土小粒3:赤玉土小粒3:腐葉土2:ピートモス2の割合でブレンドするとよいでしょう。 水やり wavebreakmedia/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために枝葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏は、気温が高い昼間に与えると、すぐに水の温度が上がって木が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった日中に行うようにしましょう。 【地植え】 植え付け後にしっかり根付いて枝葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、乾いたら水やりをしましょう。根付いた後はほとんど不要です。ただし、水を欲しがる開花期や、晴天が続いて乾燥している場合は水やりをして補いましょう。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。枝葉がややだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイント。開花期は水を欲しがるので水切れしないように注意し、真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように管理します。冬は休眠し、表土も乾きにくくなるので控えめに与えるとよいでしょう。 肥料 Pawel Beres/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 花後の5月下旬〜6月上旬と、暑さがおさまった9月頃に緩効性肥料を与えて樹勢を保ちます。地植えの場合は、幹のすぐ下ではなく樹冠の下あたりに施すと、肥料成分が根からよく吸収されます。 注意する病害虫 nechaevkon/Shutterstock.com 【病気】 アザレアに発生しやすい病気は、うどんこ病や褐斑病などです。 うどんこ病はカビによる伝染性の病気で、葉、新梢、つぼみなどの表面が白く粉を吹いたような状態になります。放置するとどんどん広がって光合成ができなくなり、やがて枯死してしまいます。窒素肥料を施しすぎたり、枝葉が繁茂しすぎて風通しが悪くなったりしていると発生しやすくなります。発生したら病害部を摘み取って処分し、適用のある殺菌剤を散布して、蔓延するのを防ぎましょう。 褐斑病は、カビによる伝染性の病気です。主に葉に褐色またはくすんだ茶色の斑点が現れ、下葉から枯れ上がっていきます。雨が多い時期に発生しやすいのが特徴です。病葉を見つけたらすぐに切り取って処分し、周囲に蔓延するのを防ぎましょう。適用のある薬剤を葉の表と裏に散布して、防除します。 【害虫】 発生しやすい害虫は、アブラムシ、カイガラムシなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 カイガラムシは、ほとんどの庭木に発生しやすく、体長は2〜10mm。枝や幹などについて吸汁し、だんだんと木を弱らせていきます。また、カイガラムシの排泄物にすす病が発生して二次被害が起きることもあるので注意。硬い殻に覆われて薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。 アザレアの詳しい育て方 苗の選び方 Taras Garkusha/Shutterstock.com アザレアは、主に晩秋~春にかけて、開花調整された花鉢が出回ります。購入する際は、つぼみの多いものを選ぶとたくさんの花が楽しめます。また、葉に褐色の斑点などの異常がないものがよいでしょう。 植え付け・植え替え laenon/Shutterstock.com アザレアの植え付け適期は、5月〜6月上旬です。花苗店などではほかの時期にも苗木が出回っていることがあるので、入手したら植えたい場所へ早めに定植しましょう。ただし、真夏や真冬の気候が厳しい時期は避けたほうが無難です。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも1回り大きな穴を掘って、根を傷めないように植え付けます。苗木がぐらつくようであれば、しっかり根付くまでは支柱を設置してビニタイや麻ひもなどで誘引し、倒伏を防ぎましょう。最後にたっぷりと水を与えます。 暖地で環境に合って順調に育っているようであれば、植え替えの必要はありません。しかし冬の寒さが厳しい地域では、鉢に植え替えて日当たりのよい暖かい場所で冬越しさせるとよいでしょう。 【鉢植え】 入手した苗より1〜2回り大きな鉢を準備します。底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてからツツジ科用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗木を鉢に仮置きして高さを決めたら、根鉢をあまりくずさずに植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 成長とともに根詰まりしてくるので、2年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出し、根鉢を軽くくずして新しい培養土を使って植え直しましょう。植え替え後1週間〜10日くらいは、半日陰の場所に置いて養生させます。 日常の手入れ Lapa Smile/Shutterstock.com 【花がら摘み】 アザレアは次から次へと花が咲くので、終わった花は園芸用バサミで切り取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫の抑制につながります。また、いつまでも花がらを残しておくと、種子をつけようとして株が消耗し花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 剪定 mihalec/Shutterstock.com 剪定適期は5月〜6月上旬です。7月頃には翌年の花芽ができ始めるので、これ以降に切り詰めると花が咲かなくなってしまいます。そのため、開花後すぐのタイミングを逃さないことがポイントです。 アザレアはよく枝を伸ばすので、込み合っている部分があれば、間引くように枝を切り、風通しをよくします。間引く枝は、枯れ枝や内向きに伸びている枝、勢いよく伸びすぎている徒長枝、ほかの枝に絡んでいる枝などです。途中で切らずに基部までさかのぼって切り取ります。全体にボリュームが出すぎて邪魔になっているようであれば、枝の1/3くらいまで切り戻してもOKです。アザレアは芽吹く力が強いので、刈り込みにも耐えます。 増やし方 Kunlanan Yarist/Shutterstock.com アザレアは、挿し木で増やせます。 挿し木とは、枝葉を切り取って土に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し木ができないものもありますが、アザレアは挿し木が可能です。 挿し木の適期は、6〜7月です。新しく伸びた枝を10cmほど、切り口が斜めになるように切り取り、蒸散のバランスを取るために数枚の葉を落とします。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。黒ポットを用意して新しいツツジ科用の培養土を入れ、水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。発根後は日当たり・風通しのよい場所に移動し、十分に育ったら植えたい場所へ定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じクローンになることです。 アザレアの美しく鮮やかな花を自宅で楽しもう Varavin88/Shutterstock.com 日本のヤマツツジやサツキをもとにヨーロッパで品種改良されたアザレアは、日本に里帰りした植物ともいえます。促成栽培されたものが多く出回り、冬に華やかな姿を楽しめる鉢花として人気があります。環境になじみやすく、寒さと真夏の強い日差しにさえ注意すれば容易に育てられるので、ぜひ自宅に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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観葉・インドアグリーン

カトレアの栽培は意外と簡単! 初心者が「温室いらず」で豪華な花を咲かせる方法
カトレアの基本情報 Guta Timmen/shutterstock.com 植物名:カトレア学名:Cattleya英名:Cattleya和名:日之出蘭その他の名前:カトレヤ科名:ラン科属名:カトレア属原産地:中南米の熱帯・亜熱帯地域形態:多年草 カトレアは、ラン科カトレア属に分類されるランの仲間です。原産地は中南米で、アンデス山脈付近の標高100mから1,500mあたりの森の木々に着生しながら自生しています。多くの種は寒さに弱く、暑さには比較的強い性質があります。現在もさまざまな品種改良が行われ、大きさや花色も無数にあります。また開花期も品種によって異なり、春咲き(3~4月)、初夏咲き(5~7月)、秋咲き(9~11月)、冬咲き(12~2月)の4タイプがあります。 カトレアの花や葉の特徴 kwanchai.c/Shutterstock.com 園芸分類:観葉植物開花時期:3~4月、5~7月、9~11月、12~3月(品種により異なる)草丈:~60cm耐寒性:弱い耐暑性:強い花色:白、ピンク、赤、オレンジ、黄、茶、緑、紫、複色 カトレアの原種は、ブラジルやコロンビア、エクアドルなどの中南米にその多くが自生しています。 肉厚の葉と、バルブと呼ばれる水分や栄養を貯めた茎を持っているため乾燥に強いのですが、反面根が濡れた状態が長く続くのは苦手です。毎年新しい芽が親株の根元から出て、そこから花を咲かせる複茎性種です。 現在、原種のほかに多くの品種が作出され、ブラサボラ属などとの交配も盛んです。そのため、草丈10cm程度のものから60cmを超えるようなものまであり、香りもさまざまです。鉢植えにも切り花にも使われ、華やかで豪華な姿と魅力的な香りで「洋ランの女王」とも称されます。栽培適温は15〜28℃で温暖な気候を好みます。家庭で育てる場合は、真夏を除いてよく日の当たる、常に空気が流れている場所で管理しましょう。 カトレアの名前の由来や花言葉 Worraket/Shutterstock.com カトレアの名前は、イギリスの園芸家ウィリアム・カトリー(William Cattley)に由来しています。自分のもとに送られた植物の梱包材料にカトレアが使われていたことがきっかけで、カトリー氏はカトレアの花を最初に咲かせた人物として知られることとなりました。なお、カトリー氏の名前をもとに植物名をつけたのは、本人ではなく植物学者のジョン・リンドリー氏です。 カトレアの花言葉は、「優美な貴婦人」「成熟した大人の魅力」「魔力」「魅惑的」など。また花色によっても異なり、紫色のカトレアであれば「優美な女性」「美しい」。白は「魅力的」「魔力」。黄色は「魅力」「気品」。ピンクは「成熟した大人の魅力」となっています。 カトレアは洋ランの代表的な種類 nunawwoofy/Shutterstock.com カトレアは観賞用の洋ランの一種であり、シンビジウムやデンドロビウム、パフィオペディルムとともに四大洋ランの一つに数えられます。ここからはカトレア以外の四大洋ラン3種と、洋ランのなかでも代表的なコチョウランについて解説します。 パフィオペディルムPaphiopedilum Cyrille Redor/Shutterstock.com 花弁の一部が袋のような形状をしたランの一緒。食虫植物のような見た目ですが、捕食はせず、ほかのランと同じく水や光、土を栄養源としています。花色は白、ピンク、黄、茶、複色など多種多様で、暑さに強く、寒さにやや弱いのが特徴です。 シンビジウムCymbidium NILTON E. MAIA/Shutterstock.com 淡いピンクの柔らかい花色が特徴のシンビジウムは、ひとつの花茎にたくさんの花をつけます。華やかな印象を与えるランのなかでも、可憐でやさしい雰囲気を持つ品種です。また、洋ランの中でもとくに寒さに強く、丈夫なのもポイント。春先から9月にかけて葉芽が伸びるので、こまめに芽をかきとって株を整理しましょう。 デンドロビウムDendrobium PAUL ATKINSON/Shutterstock.com デンドロビウムにもいくつかの種類がありますが、もっともよく知られているのがノビル系と呼ばれる系統です。花色は白、ピンク、オレンジ、黄、緑などさまざまで、開花期が長く花が楽しめます。晩秋の時期に10℃以下の低温を保つのが、花つきがよくなるコツです。 ファレノプシス(コチョウラン)Phalaenopsis badboydt7/Shutterstock.com ファレノプシス、別名コチョウランは、日本では祝い事の贈り物に人気の品種です。先端に向かって優美な曲線を描きつつ垂れ下がる仕立てに沿って、いくつもの大輪の花が並ぶ姿は、豪華で華やかな印象を与えます。寒さに弱いため、室内で育てられることが多い品種です。 カトレアの栽培12カ月カレンダー 開花時期:9~7月植え替え適期:4~5月、9月肥料:4月~9月下旬植え付け:12~翌年3月 カトレアの栽培環境 kwanchai.c/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 カトレアは日当たりのよい場所を好みます。室内なら鉢植えを日が当たる窓辺に置いておくなど、基本的にはたっぷりと日の光が差し込む環境で育てましょう。また、初夏から秋にかけては、寒冷紗などを活用して30%程度遮光をしつつ、十分に日を当てて管理します。 カトレアは蒸れにも弱いので、風通しのよい環境を選ぶことも大切です。 耐寒性・耐暑性 Adhing/Shutterstock.com カトレアは基本的に暑さに強い植物ですが、あまりに高温になりすぎるのもよくありません。栽培適温を超える夏場は、日陰に移動しましょう。 カトレアの育て方のポイント 用土 AntonSAN/Shutterstock.com カトレアは、自生地では木の幹や岩などに着生しています。そのため用土を選ぶ際には、水苔やウッドチップなど、保水性と空気を十分に含んでいるものが適しています。植える際には古い根を整理して、傷つけないよう慎重に作業しましょう。 水やり Boonyisa W/Shutterstock.com もともとは樹木などに着生しているので、乾燥には強い植物です。鉢植えで管理している場合は、栽培適温内の時期は用土が乾いたらたっぷりと与えましょう。水やりの後はよく風に当ててください。30℃を超えるような時期は涼しい時間帯に水やりを行い、鉢内部の蒸れに注意しましょう。栽培適温外の時期は水やりの頻度を遅くし、乾き気味に管理します。低温期に鉢内が濡れている状態が続くと根腐れの原因になってしまうので注意しましょう。 肥料 olorcocktail/Shutterstock.com 肥料は成長期に与えます。気温が18℃を超えてカトレアの根がよく動き始めたら、緩効性の置き肥を株からできるだけ離して与えます。また新しい芽が動き出し、成長期に入ったら、専用の液肥などを10日に1回程度与えると順調に育ちます。肥料焼けを防ぐためにも、はじめは規定量より少なめに施肥し、様子を見ながら与えましょう。 注意する病害虫 gamsvest/Shutterstock.com カトレアはウイルスなどが原因の感染症には弱いです。アブラムシがウイルスを媒介することもありますし、水やり時に傷ついた根から混入したり、株分け時に刃物などから感染することもあります。またカイガラムシが発生することもあり、放置すると株が弱ってしまいます。病害虫については、消毒のための薬剤を利用するなど早期対処で予防を徹底しましょう。 カトレアの詳しい育て方 苗の選び方 カトレアの苗を選ぶ際の確認すべきポイントは、葉の色やバルブの状態です。葉の緑が濃くつややかなものや、バルブに張りがありシワが寄っていないものがよい状態だといえるでしょう。 植え付け・植え替え カトレアの植え付けをする際は、水苔で根を包むようにします。その後は安定するまで支柱を添えて茎を支え、ぐらつかなくなったらウッドチップやへバーグを入れた鉢に移しましょう。植え替えの際は、古い根や茎を整理して、水をたっぷり含ませた水苔で根を包み、周囲にウッドチップやバークを入れて鉢に植え付けます。 夏越しと冬越し Sophie Leguil /Shutterstock.com 気温の上昇は、鉢内部の温度上昇に繋がり、蒸れによる根腐れの危険が伴います。水やりは夜間や早朝など涼しい時間帯に行いましょう。また直射日光は、葉焼けやつぼみ焼けの原因となるため、気温が30℃を超えてきたら、風通しがよく、直射日光の当たらない環境で管理しましょう。 冬越しは、最低気温が10℃以下にならない場所で管理します。最低気温が15℃程度であれば通年屋外栽培できますが、それ以下になる地域では、室内への移動や保温設備が必要となります。低温期は乾かし気味に育てます。ほとんど成長は見られませんが、バルブ内の水分や養分を使って翌年の新芽や花芽の準備をしていますので、暖かい日中は時折霧吹きや水やりをして、バルブ内の水分が枯渇しないように補ってあげましょう。 増やし方 AntonSAN/Shutterstock.com カトレアは状態がよければ毎年新芽を出します。その際枝分かれするので、葉数が増えて株が充実してきたら、バルブとバルブをつなぐ茎の部分を切り取って株を分けることができます。株分けを行う時期は植え替え適期の春が望ましいです。株分け後の植え付けは、通常の植え替え時と同じく根を傷つけないように注意して行いましょう。また株分け直後は直射日光には当てず、気温変化の少ない場所で管理できると、その後の経過も順調です。 カトレアを育ててみよう! BartTa/Shutterstock.com カトレアは温度や水やりに注意しないと弱ってしまったり、花を咲かせなかったりする少し癖のある植物です。現在は品種改良が進み、丈夫な種類も増えてきましたが、水やり後はすぐ乾くような用土を使い、メリハリのある水やりを心がけましょう。また、栽培適温を守ることがとても大切です。きれいな花を咲かせるためには、施肥も忘れず行いましょう。少し手がかかる反面、期待に応えて美しい花を咲かせてくれた時の喜びはより大きなものとなります。この機会に、ぜひ栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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おすすめ植物(その他)

2月3日・4日の節分〜立春にやると運気が変わる⁉ 厄除け植物7選と“春を迎える”しつらえ
節分と立春は「運気の分かれ道」 節分に飾る「ひいらぎいわし」。鬼を家に近づけないようにするために玄関に飾る。hanana15/Shutterstock.com 2月3日の節分は「季節を分ける日」、翌日、2月4日の立春は「新しい年の始まり」。旧暦では、立春が1年のスタートとされており、節分はその“年越し”にあたります。豆まきで鬼を追い払うのも、玄関にヒイラギを飾るのも、すべては悪い気を払い、新しい運を迎えるため。この節目に、住まいの「気」を整えることが、1年の流れをよくする大切なアクションになります。 でもその前に、そもそも私たちが「悪い気」とか「邪気」と呼んでいるものは、一体なんなのでしょうか? 邪気とは、自然環境の「境目」に起きるストレス じつは、日本の「節分」「立春」とほぼ同時期に、厄払いや季節の切り替え儀式が世界中で行われています。例えば、中国の春節を飾る赤い装飾には魔除けの意味があり、派手な音を鳴らす爆竹は悪霊を追い払うとされ、これらは節分とほぼ同じ思想に基づきます。 トウモロコシの皮で作った人形と、編み込みの十字架、スノードロップ、キャンドルで飾ったインボルクの祭壇。vetre/Shutterstock.com また、ヨーロッパでは2月2日にキャンドルマス(聖燭祭)が行われ、ろうそくを灯して光で邪気を払い、闇と寒さの終わりを祝ってきました。古代においてもケルト文化では2月1日または2日に春の訪れを祝い、家と土地の浄化を行うインボルクという儀式が、ローマ帝国では2月中旬に厄払いと豊穣祈願のルペルカリア祭が行われるというように、冬の終わりには邪気払いと生命の再生儀式が古くからセットで行われてきました。 丸い黄色のクレープを太陽に見立てて春の到来を祝うフランスでは、聖燭祭にクレープを食べる習慣が。Sokor Space/Shutterstock.com なぜこのように同時期に世界中で同様の邪気払い儀式が行われるのか。それはこの季節が「人類最大の不調リスクシーズン」だからです。これは現代医学の統計でも、冬から春にかけて自律神経系の不調や感染症が増える傾向と一致しています。 というのも、この時期は1年で最も寒く、日照時間も短く、免疫力も下がりがち。さらに古代では、食料保存状態も最も厳しかったことでしょう。これにより自律神経が乱れ、風邪を引きやすくなったり、精神が落ち込みがちになったり、古傷が痛んだり…。邪気とは、こうした病気や体調不良、それによる不安のピークを「見えない敵」として表したものであり、鬼や悪霊という存在も、昔の人が“自然の厳しさ”を理解するために生み出したもうひとつの言葉だったのかもしれません。 “厄除け”として用いられてきた植物 植物には、空気を浄化したり、湿度を調整したり、視覚的に心を整えるという科学的な作用があります。さらに、日本では古くから、 トゲ → 魔除け 香り → 邪気払い 常緑 → 生命力・再生 といった象徴性が重ねられてきました。 つまり植物は、理屈と文化の両面から、空間を浄化する存在。節分〜立春のタイミングで植物を取り入れることは、非常に理にかなった“開運行動”なのです。 2月の節分〜立春に飾りたい「厄除け植物」7選 ヒイラギ|なぜトゲは邪気を払うのか 晩秋に白い小さな香りのある花を咲かせるヒイラギ。NASIM24/Shutterstock.com ヒイラギの鋭いトゲは、日本だけでなく世界各地で「魔除けの象徴」とされてきました。 ヨーロッパでは、同じくトゲのあるホーリー(西洋ヒイラギ)を玄関に飾ることで、悪霊の侵入を防ぐ習慣が中世から続いています。中国や朝鮮半島でも、鋭利な植物を戸口に置くことで、悪い気を跳ね返すと考えられてきました。 鋭い形状は、人間の本能的な警戒心を刺激します。その心理効果が「魔除け」という象徴へと昇華し、世界共通の文化表現になったと考えられています。 赤い実がなるのは、西洋ヒイラギ。日本のヒイラギには赤い実はつかない。Miadzvedzeva Iryna/Shutterstock.com 【Plants Data】和名:ヒイラギ学名:Osmanthus heterophyllus英名:Holly Osmanthus科名:モクセイ科属名:モクセイ属形態:常緑小高木樹高:2〜5m(鉢植え:1〜2m)開花期:10〜11月観賞期:通年(葉)日照:半日陰〜日なた耐寒性:強耐暑性:強特徴・ポイント:鋭いトゲのある葉を持ち、日本では古くから魔除けの象徴。常緑で1年中美しい姿を保ち、玄関や庭木として最適。 ナンテン|「難を転ずる」=厄除け 冬に鮮やかな赤い実をつけるナンテン。 ナンテンは日本で最も親しまれてきた縁起木の1つです。「難を転ずる」という語呂合わせに加え、常緑で冬にも葉を落とさず、寒さの中でも赤い実を結ぶ姿が、不屈・再生・繁栄の象徴とされてきました。江戸時代には、鬼門(北東)除けの庭木として、武家屋敷や町家の裏鬼門に盛んに植えられています。 初夏に咲く白い小さな花も愛らしい姿。tamu1500/Shutterstock.com 【Plants Data】和名:ナンテン学名:Nandina domestica英名:Sacred bamboo科名:メギ科属名:ナンテン属形態:常緑低木樹高:1〜3m(矮性種:30〜80cm)開花期:6〜7月観賞期:11月〜翌年2月(実)日照:半日陰〜日なた耐寒性:強耐暑性:強特徴・ポイント:「難を転ずる」の語呂合わせで縁起木として定着。赤い実は冬の庭や玄関を華やかに彩る。 シキミ|香りで浄化 春にはクリーム色の小さな花を咲かせる。常緑の枝葉に香りが。shiro_ring/Shutterstock.com 植物の香りは、古代から最も強力な浄化手段とされてきました。 日本:仏前供花・線香 中国:香木による場の浄化 古代エジプト:香油による結界 ヨーロッパ:教会での香炉 いずれも共通しているのは、香りが「見えない世界」と現実世界をつなぐ媒体と考えられていた点。シキミの清涼感ある芳香は、場の空気を切り替え、精神を鎮め、空間を清浄に戻すと信じられてきました。 【Plants Data】和名:シキミ学名:Illicium anisatum英名:Japanese star anise科名:マツブサ科属名:シキミ属形態:常緑小高木樹高:2〜5m開花期:3〜4月観賞期:通年(葉・樹形)日照:半日陰耐寒性:強耐暑性:強特徴・ポイント:芳香のある葉を持ち、仏事に使われることから浄化の象徴。日陰にも強く、庭の北側に適する。*果実には強い毒があるので、花後に花がらを摘んで実がならないようにすると安心。 センリョウ|赤い実で邪気払い 艶やかな葉と赤い実が日陰を彩るセンリョウ。Shepherdsatellite/Shutterstock.com 赤は、世界中で魔除けと生命力の象徴色です。 日本:赤子の産着、鳥居 中国:春節の赤装飾 古代ローマ:戦勝の赤 ケルト:魔除けの赤糸 赤は血と太陽を連想させ、生命力の最も強い色と考えられてきました。センリョウの赤い実は、冬という“陰”の季節に現れる「陽の象徴」。だからこそ、邪気を跳ね返し、福を呼び込む存在として、正月飾りにも重用されてきました。 【Plants Data】和名:センリョウ学名:Sarcandra glabra英名:Japanese spurge科名:センリョウ科属名:センリョウ属形態:常緑低木樹高:30〜100cm開花期:6〜7月観賞期:11月〜翌年2月(実)日照:日陰〜半日陰耐寒性:強耐暑性:強特徴・ポイント:赤い実が冬に映える縁起植物。庭の下草や玄関の鉢植えに最適。 冬の白花|白色の「浄化」の力 クリスマスローズ‘プリマドレス’と早春の白花の寄せ植え。鳥取県・面谷クリニックの庭より。 白は日本では最も清浄を象徴する色。神社の御幣や巫女の装束、神事の白装束などは、すべて「穢れなき状態」を意味します。また、ヨーロッパでも白百合や白バラは、純潔・祈り・鎮魂の象徴とされてきました。スノードロップは、前述のようにケルト文化の祭り「インボルク」を象徴する再生と希望の花です。 雪の中に花を咲かせるクリスマスローズ・ニゲル。Manfred Ruckszio/Shutterstock.com この季節に咲く白い花の代表は、クリスマスローズ・ニゲル。ヨーロッパには、クリスマスローズの白い原種ニゲルにまつわる美しい伝承が残されています。 「キリスト誕生の夜、贈り物を持たない羊飼いの少女が流した涙の跡から、雪の中に白い花が咲き、それを幼子イエスに捧げた」――それが、クリスマスローズの始まりだと語り継がれてきました。 節分から立春という“切り替えの時期”に、心と空間をそっと浄める花として、これ以上ふさわしい存在はありません。 【Plants Data】和名:クリスマスローズ(ニゲル)学名:Helleborus niger英名:Christmas rose科名:キンポウゲ科属名:クリスマスローズ属(ヘレボルス属)形態:常緑性宿根草草丈:20〜40cm開花期:12月〜翌年2月観賞期:12月〜翌年3月日照:半日陰耐寒性:非常に強耐暑性:やや弱特徴・ポイント:雪の中から咲くほどの耐寒性を持つ早咲き種。節分〜立春の象徴花としても最適。 ローズマリー|香りで邪気を払いのける 霜がついた冬のローズマリー。Leny Silina Helmig/Shutterstock.com 古代ギリシャ・ローマでは、ローズマリーは記憶と浄化の象徴。結婚式や葬儀、学問の場で焚かれ、精神を清め、集中力を高める植物とされてきました。ヨーロッパ中世では、疫病除けとして家の入り口に吊す風習もあり、防疫と浄化の象徴植物として広く普及。香りによる場の切り替えは、人類共通の知恵なのです。 ローズマリーやタイムなど香りのハーブをコンテナに寄せ植えに。Peter Turner Photography/Shutterstock.com 【Plants Data】和名:マンネンロウ学名:Salvia rosmarinus(旧 Rosmarinus officinalis)英名:Rosemary科名:シソ科属名:サルビア属形態:常緑低木樹高:30〜150cm開花期:11月〜翌年5月(主に春)観賞期:通年(葉・花)日照:日なた耐寒性:やや強耐暑性:非常に強特徴・ポイント:強い芳香と抗菌作用を持つハーブ。玄関・ベランダ・室内向き。 シルバーリーフ|銀色の葉を我が家の守護神に 銀葉の品種が多いアルテミシア(ヨモギの仲間)。左はアサギリソウ、右はルドビシアナ ‘シルバークイーン’。Pavaphon, PRABHU SEKHAR/Shutterstock.com 銀色は月の光を象徴する色。闇の中にさす月の光は人類にとって、安心や鎮静、守りの象徴とされ、日本では月読命(ツクヨミノミコト)という神様が、ヨーロッパではアルテミスという月の女神が守護神として存在します。 アルテミシアというシルバーリーフの名は、この月の女神アルテミスに由来します。森と野生を守り、出産と再生を司る女神の名を持つこの植物は、古くから薬草として用いられ、人の体と心を浄める存在と考えられてきました。 多くのアルテミシアが銀白色の葉を持つのも、強い光や乾燥から身を守るための進化ですが、その姿は夜の月明かりを思わせます。月は東西を問わず、闇をやさしく照らし、乱れを鎮める象徴。アルテミシアは、その静かな光を、庭や鉢の中にそっと宿す植物なのかもしれません。 海岸沿いに生育するシロヨモギ。 【Plants Data】和名:アルテミシア(総称) ※代表種:シロヨモギ、アサギリソウ、ルドビシアナなど学名:Artemisia spp.英名:Wormwood, Mugwort科名:キク科属名:ヨモギ属形態:多年草 〜 低木状多年草草丈:30〜150cm(品種により大きく異なる)開花期:7〜9月観賞期:通年(主に葉)日照:日なた〜半日陰耐寒性:強耐暑性:強 場所別|2月におすすめの「厄除け植物」の飾り方 ① 玄関ポーチ・玄関アプローチ 「外から入る邪気をブロック」する最重要ゾーンです。玄関ドアの横やポーチの隅に、鉢植えを2〜3鉢並べて、厄除けコンテナガーデンを作りましょう。 中心:白花のクリスマスローズ 背景:ナンテン 足元:センリョウ ② ベランダ・バルコニー ここは暮らしの中で、毎日目に入る「浄化スポット」です。室内からよく眺められる位置に、横1列で鉢を配置してみましょう。洗濯物を干すときにも、窓を開けた瞬間にローズマリーの香りがふわっと広がり、それだけで気分まで切り替わるのを感じられます。香り・白・銀のトリオで、空気感が一気に澄みわたるこんな植栽はどうでしょうか。 左:ローズマリー 中央:クリスマスローズ 右:シルバーリーフ ③ 庭の日陰・半日陰スペース 玄関から見える庭の半日陰に、三角配置で白い花と凛とした常緑樹の緑を配置すれば、何気なく眺めるだけで、気持ちがすっと整います。 奥:ヒイラギ 中央:クリスマスローズ 右:シキミ ④ 室内のリビングや窓辺に キャンドルの灯りをスノードロップとともに。ju_see/Shutterstock.com インボルクでは、キャンドルを灯し、光の再生と春の訪れを祝います。窓辺やサイドテーブルに、スノードロップなどの白い花とキャンドルを飾るだけで、冬から春へと移ろう空気感を、室内にやさしく取り入れることができます。夜、ろうそくの灯りに照らされた白い花は、心を静かに整え、新しい季節への気持ちの切り替えをそっと後押ししてくれます。 植物と迎える、わたしの立春 季節の変わり目に、心と体が揺らぐのは、何千年も前から変わらない人間の性(さが)。だからこそ人は、植物とともに春を迎える知恵を育ててきました。植物を取り入れたら、運気を下げないためにもお世話をしましょう。お世話といっても簡単です。枯れ葉を放置しない、鉢底の水詰まりに注意する、室内に置いたものはホコリを拭くなど、清潔を心がけることで植物が健やかに育ちます。 1鉢の緑が、あなたの暮らしの「立春」になりますように。
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樹木

日陰の庭の救世主! 北側の庭をパッと明るく。放任OKな「ヤツデ」の育て方と人気品種
ヤツデの基本情報 tamu1500/Shutterstock.com 植物名:ヤツデ学名:Fatsia japonica英名:Japanese aralia、fatsi、paperplant、false castor oil plantなど和名:ヤツデ(八手)その他の名前:テングノハウチワ(天狗の葉団扇)、テングノウチワ、ヤツデノキ、オニノユビなど科名:ウコギ科属名:ヤツデ属原産地:日本(福島県以南の本州・四国・九州・沖縄)形態:常緑性低木 ヤツデの学名は、Fatsia japonica(ファツィア・ジャポニカ)。ウコギ科ヤツデ属の低木で樹高は2〜3mですが、毎年の剪定によってコンパクトな樹形を保つことも可能です。常緑性で、冬でもみずみずしい葉姿を保ちます。日本固有種で、関東以西から沖縄の山野に自生し、放任してもよく育つ庭木の1つです。耐陰性が強く湿り気のある環境を好み、日陰でも生育します。また耐塩性もあり、環境によく適応する丈夫な樹木です。 ヤツデの花や葉の特徴 Peter Turner Photography/Shutterstock.com 園芸分類:庭木開花時期:10〜12月樹高:3~5m耐寒性:やや弱い耐暑性:普通花色:白 ヤツデの葉は光沢のある濃い緑色で、深い切れ込みが入る手のひらのようなフォルムが特徴。葉の長さは20~40cm、さらに15~45cmの長い葉柄を持ち、存在感があります。この葉柄により、葉が重ならないように生育することが日陰に強い理由なのだとか。斑入り品種などバリエーションもあり、シェードガーデンの庭木として活躍します。晩秋から冬に5mmほどの白い花が咲き、花茎の頂部に集まってドーム状になります。花が少ない時期に開花するため庭の彩りとしてよく目立ち、またハエやアブなど昆虫の貴重な蜜源となります。開花後、たくさんつける小さな実は、緑~赤紫~黒紫へと色が変化し、翌年の5月頃に熟します。 ヤツデの名前の由来と花言葉 shepherdsatellite/Shutterstock.com 大きな葉には深い切れ込みが入って手のひらのように見え、さらに切れ込みが「八つ」に見えることが名前の由来です。漢字で「八手」と書きますが、じつは7つや9つに分かれることがほとんどです。まれに5、11などもありますが、通常は奇数に分かれ、8つに分かれることはありません。ヤツデという名前になったのは、8は数が多いことを象徴し、縁起がよい数字だったためといわれています。 また、「天狗の葉団扇(テングノハウチワ)」という別名もあり、これは葉が天狗の持っている団扇に似ていることにちなみます。天狗が使っている団扇と同様に、魔除けの効果があるといわれています。 ヤツデの花言葉・誕生花 tamu1500/Shutterstock.com ヤツデの花言葉は「分別」「健康」「親しみ」など。「健康」は、ヤツデが半日陰のような厳しい環境でも強健に育つことからです。 諸説ありますが、12月13日、12月27日の誕生花です。 ヤツデは縁起が悪い⁉︎ 真相は? simona pavan/Shutterstock.com ヤツデは、縁起が悪い植物といわれることがあります。葉が大きいため庭に植えると鬱蒼として日陰を作ることや、わずかに毒性が含まれていることがその理由です。しかし現在では、逆に縁起がいいともいわれます。天狗の団扇のような見た目に、魔除けの効果を期待したり、葉が手の形に似ているため人を招き寄せるという験担ぎにもされているようです。 ヤツデの活用シーン EVA PHOTOGRAPHe/Shutterstock.com ヤツデは半日陰でもよく育つことから、日差しが少ない北側の庭や落葉樹の株元などで重宝します。また、手の形に似た葉姿から人を招き寄せる“千客万来”の願いを込めて、玄関や店先などに飾る習わしもあります。観葉植物としてインテリアをみずみずしく彩るのも素敵です。 パティオに置かれた鉢植えのヤツデ。Alex Boc/Shutterstock.com ヤツデの毒性 Arclight Artist/Shutterstock.com ヤツデは葉や茎、根などに毒性のあるサポニンを含みます。サポニンには魚毒作用があり、魚の捕獲に利用されていたこともあります。手で触れたり庭で育てたりする場合には問題ありませんが、子どもやペットが誤食しないよう注意しましょう。 ヤツデの代表的な品種 Wiert nieuman/Shutterstock.com ヤツデはさまざまな種類が揃い、表情豊かなカラーリーフとして活躍します。この章では、ヤツデの品種をいくつかピックアップしてご紹介します。 斑入りのヤツデ。Imagepocket/Shutterstock.com キンモンヤツデ 葉の縁に黄色い斑が入る品種です。入り方がランダムなので葉によって表情が異なり、グリーン1色よりも暗い場所を明るく見せる効果があります。 キアミガタヤツデ 葉に黄色の斑が網目状に入る品種。全体に明るい葉色が魅力で、カラーリーフとして重宝します。 フクリンヤツデ 葉の縁に沿うようにクリーム色の斑が入る品種です。冬もみずみずしい葉色を保ちます。 ヤグルマヤツデ 葉色はグリーンで、葉の切れ込みが深く入るのが特徴です。 チヂミバヤツデ 葉色はグリーンで、葉の縁にウェーブが入るのが特徴です。 スパイダーウェブ LifeisticAC/Shutterstock.com ヤツデの園芸品種で、細かな白い斑がランダムに入ります。‘紬絞り(つむぎしぼり)’という品種からの選抜種とされています。 叢雲錦(むらくもにしき) 葉の外側が緑色で、内側に黄緑色の斑(黄三光中斑)が入る人気品種。流通が少ない貴重な種です。 ヤツデの栽培12カ月カレンダー 開花時期:10〜12月植え付け・植え替え:5〜6月肥料:3月頃剪定:3~4月種まき:5月頃 ヤツデの栽培環境 Aygul Bulte/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】半日陰を好み、日当たりの悪い庭で活躍します。日なたでも育ちますが、真夏などに強い直射日光を浴びると葉焼けして、観賞価値が著しく低くなってしまいます。ただし、日照が不足すると枝葉がヒョロヒョロと間のびした樹形になるので、植える場所の選定には留意しましょう。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】庭に植える場合は、朝のみ光が差す東側や、チラチラと木漏れ日が差す落葉樹の株元などがおすすめです。鉢植えの場合は、光が強くなる真夏は明るい半日陰に置き、冬は日当たりがよく寒風が強く吹きつけない場所に置くなど、季節によって適した場所に移動して管理するとよいでしょう。土壌はやや湿り気があって、腐植質に富んだふかふかとした状態が好適。 耐寒性・耐暑性 ヤツデは暑さに強いのですが、西日が照りつけたり乾燥しやすい場所は苦手です。寒さにはやや弱く、マイナス5℃程度までは問題なく生育しますが、それを下回ると葉が傷むことがあります。北海道〜東北の寒冷地では地植えを避けて、鉢栽培にするとよいでしょう。 ヤツデの育て方のポイント 用土 funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 まず1年を通して半日陰で、風通しのよい場所を選びましょう。植え付けの2〜3週間前に、直径・深さともに50cm程度の穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきます。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 市販の樹木用の培養土を利用すると手軽です。自身でブレンドする場合は、赤玉土小粒6:腐葉土4の割合にするとよいでしょう。 水やり Vladimir Gjorgiev/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために枝葉全体にかけるのではなく、株元の土を狙って与えてください。 真夏は、気温が高い昼間に与えると、すぐに水の温度が上がってぬるま湯のようになり、株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった日中に行うようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は、下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続いて乾燥しているようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ヤツデは乾燥に弱いので、水切れに注意してください。ただし、いつもジメジメした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまいます。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。また、冬もカラカラに乾燥させることのないように、適宜水やりを続けてください。 肥料 New Africa/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 生育期に入る少し前の3月頃、緩効性化成肥料を株の周囲にまき、周囲の土を軽く耕して土になじませましょう。肥料が多いと枝葉が茂りすぎて樹形が乱れやすくなるので、控えめに与えてください。 注意する病害虫 Decha Thapanya/Shutterstock.com 【病気】 発生しやすい病気は、炭疽病やすす病などです。 炭疽病は、春や秋の長雨の頃に発生しやすくなります。カビが原因の伝染病で、葉に褐色で円形の斑点ができるのが特徴です。その後、葉に穴があき始め、やがて枯れ込んでいくので早期に対処することが大切です。斑点の部分に胞子ができ、雨の跳ね返りなどで周囲に蔓延していきます。密植すると発生しやすくなるので、茂りすぎたら葉を間引いて風通しよく管理してください。水やり時に株全体に水をかけると、泥の跳ね返りをきっかけに発症しやすくなるので、株元の表土を狙って与えるようにしましょう。 すす病は、1年を通して葉や枝などに発生し、表面につやがなくなります。進行すると黒いすすが全体を覆って光合成がうまくできなくなり、樹勢が衰えてしまいます。カイガラムシ、アブラムシ、コナジラミの排泄物が原因なので、これらの害虫を寄せ付けないようにしましょう。込んでいる枝葉があれば剪定し、日当たり・風通しよく管理します。 【害虫】 発生しやすい害虫は、カイガラムシなどです。 カイガラムシは、ほとんどの庭木に発生しやすく、体長は2〜10mm。枝や幹などについて吸汁し、だんだんと木を弱らせていきます。また、カイガラムシの排泄物にすす病が発生して二次被害が起きることもあるので注意。硬い殻に覆われて薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。 ヤツデの詳しい育て方 苗の選び方 茎が太く引き締まってぐらつきがないもの、葉の色艶がよく虫食いや病気の痕がないものを選びましょう。 植え付け・植え替え Monkey Business Images/Shutterstock.com ヤツデの植え付け・植え替えの適期は、5〜6月です。ただし、ほかの時期にも苗木は出回っているので、花苗店などで入手したら真夏と真冬を除いて早めに植え付けるとよいでしょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも1回り大きな穴を掘り、根鉢を軽くくずして植え付けます。最後にたっぷりと水を与えましょう。 環境に合って順調に生育していれば、植え替える必要はありません。 【鉢植え】 入手した苗の根鉢よりも1〜2回り大きな鉢を準備します。底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから草花用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗木を鉢の中に仮置きし、高さを決めたら、少しずつ土を入れて植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、2〜3年に1回は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出してみて、根が詰まっていたら、根鉢をくずして古い根などを切り取りましょう。根鉢を1/2〜1/3くらいまで小さくして、元の鉢に新しい培養土を使って植え直します。もっと大きく育てたい場合は、前よりも大きな鉢を準備し、軽く根鉢をくずす程度にして植え替えてください。 剪定 Kamila Koziol/Shutterstock.com ヤツデの剪定適期は、3〜4月です。込み合っている場合は古い枝を元から切り取って若い枝を残しましょう。若い枝でも長く伸びすぎている場合は、強めに切り戻してコンパクトな樹形を保つとよいでしょう。萌芽力が強いので、また切り口付近から新芽が出て生育します。 ヤツデは葉のサイズが大きいので、込み合ってきたら古い葉を切り取って風通しをよくします。ただし、あまり葉を切りすぎると生育が悪くなることがあるので、樹形のバランスを整える程度にとどめてください。 増やし方 Kunlanan Yarist/Shutterstock.com ヤツデは、主に挿し木、種まき、株分けで増やすことができます。 【挿し木】 挿し木とは、枝を切り取って土に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し木ができないものもありますが、ヤツデは挿し木で増やすことができます。 ヤツデの挿し木の適期は、6〜7月か9月頃です。その年に伸びた新しい枝を10〜15cmの長さで切り取ります。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を切り取ります。3号くらいの鉢を用意してゴロ土を入れ、新しい培養土を入れて十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。その後は日当たりのよい場所に移し、成長に応じて鉢増ししながら育苗し、大きく育ったら植えたい場所に定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 【種まき】 ヤツデの実がついたら5月頃に完熟するので、そのタイミングで果実を採取して種まきします。種子を取り出して流水でよく洗い流しておきましょう。黒ポットに新しい培養土を入れて十分に湿らせ、種子を数粒播きます。軽く土をかぶせ、明るい日陰で管理しましょう。本葉が1〜2枚ついたら勢いのある苗を1本のみ残し、ほかは間引いて育苗します。ポットに根が回るまでに成長したら、少し大きな鉢に植え替えます。苗木として十分な大きさに育ったら、植えたい場所に定植しましょう。 【株分け】 ヤツデの株分け適期は5〜6月です。株を植え付けて数年が経ち、大きく育ったら株分けできます。株元から複数の芽が出ているときに行うとよいでしょう。株を掘り上げて根を切り分け、再び植え直します。それらの株が再び大きく成長し、同じ姿の株が増えていくというわけです。 初心者でも育てやすい! 昔から親しまれているヤツデを庭木にしよう Tom McPherson/Shutterstock.com エバーグリーンで1年を通してみずみずしい葉姿を保つヤツデは、日陰の庭を彩ってくれる貴重な庭木。環境適応力が強く、育てやすいのも魅力です。冬に白い花を咲かせた後、越年後に果実をつけてグリーンから黒へと変化していく様子を楽しんだり、季節の移ろいを感じられるヤツデを、ぜひ庭に植栽してみてください。
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樹木

【憧れの花】毎年植え替えなくていい? 「ラックス」とアナベルなどの「シュラブ」で叶える、手間なしで美しい春の花壇術
皆さん、春の花壇の準備進んでいますか? yoshiex/shutterstock.com 地面に低く咲く草花ばかり植えていて、「なんだか庭が平坦で寂しい…」と悩むことはありませんか? そんな時こそ、庭に立体感や奥行きを感じさせる「花木(シュラブ)」と、圧倒的な存在感を放つ「ラナンキュラス・ラックス」の出番です。 風に揺れる優雅なラックスと、季節の訪れを告げる花木のコンビネーションは、まさに最強の組み合わせ。この春、“素敵!”と感動する、立体感のある花壇作りのヒントをご紹介します。 今や春に欠かせない花、ラナンキュラス・ラックス ラナンキュラス・ラックスは、近年ガーデニング界に革命を起こした注目の植物です。その名の由来は「Lux(光)」と「Wax(ワックス)」。太陽を浴びてピカピカと輝く、ガラス細工のような艶やかな花弁が最大の特徴です。 しかし、ラックスの真価はその「圧倒的な性質の強さ」にあります。従来のラナンキュラスは夏越しが容易ではないことが難点でしたが、ラックスは耐暑性が強く、水はけがよければ「植えっぱなし」で夏越しが可能な宿根草です。 地植えにすると驚くほど大株に育ち、春には一株から数十輪以上の花が次々と咲き誇ります。また、草丈が高く(50cm〜1m)、風に揺れる姿は優雅そのもの。今回ご紹介する「花木」とも相性がよく、株元に植えても埋もれずに、庭に美しい立体感を生み出します。 さらに花持ちも抜群で、切り花としても長く楽しめるハイパフォーマンスな植物。「美しさ」と「手軽さ」を兼ね備えたラックスは、春の庭づくりの主役として自信を持っておすすめします。 「ラナンキュラス・ラックス」イチオシ品種5選 近年、数多くのラナンキュラス・ラックスの品種が登場し、色も草姿もさまざまでコレクションする人もいるほど。平田ナーセリーの生産している品種の中から、今年咲かせたい! イチオシの品種を5種ピックアップしてご紹介します。 バイカラー咲きの新品種‘ペネロペ’ クリームホワイトにピンクの差し色が入るバイカラー咲きの2025年新品種です。花の色合いは色幅が大きく、それぞれの株に個性が出ます。‘ペネロペ’と以下の‘アポロン’の苗は、3月より発送します。 イオ咲きの新品種‘アポロン’ 名前が示す通り“太陽”を思わせる「イオ咲き」の2025年新品種です。明るいクリームイエローからレモンイエローの色幅があり、花弁も個体差があります。‘アポロン’と上記‘ペネロペ’の苗は、3月より発送します。 魅惑のピンク花 ‘ジュピター’ 濃色の鮮やかなピンク花が美しい品種です、地上部から花までの姿がまとまりやすく、鉢植えにしても地植えでも立ち姿の美しい品種です。 鮮やかに輝く赤花 ‘ハデス’ 最も赤い品種。時間とともに、赤い花弁がシェルホワイトへと変化し、輝きを増していきます。キメラといわれる2色咲きの個体が出やすい品種です。 桜貝のような美しい花 ‘アリアドネ’ 桜貝のような淡いピンクで、咲き始めから、艶やかな光沢が美しい品種。一番花はバラのような八重咲きで次第に半八重の花形に移り変わっていく姿が魅力的、日本フラワー・オブ・ザ・イヤー2012切花部門 「最優秀賞」受賞花で、切り花としても花もちのよい品種です。 ラックスからアナベルへとドラマチックに開花がバトンタッチ! 人気の花を自宅で咲かせる贅沢 ラナンキュラス・ラックスは3月下旬〜4月になると地上部が枯れ始め、休眠の準備をし始めます。5月以降は完全に休眠し地上部が何もない状態になってしまいます。少し寂しくなったその場所に新たに花を植えるのも方法ですが、土を掘る時にすでに埋まっている球根を傷めてしまわないかと、恐る恐る植え替えをされている方も多いのではないでしょうか? そこでおすすめなのが「アジサイ」です。ラナンキュラス・ラックスの花が終わった後も、庭をにぎやかにしてくれて、植え替えの手間も省けるのが、アジサイ‘アナベル’です。 アジサイ(Hydrangea)は、全国各地に多数の名所があり、初夏の到来を知らせてくれます。日本で愛される植物の一つですが、公園や神社、観光ガーデンなどで見られるアジサイは、主に西洋アジサイ(Hydrangea macrophylla)。なかでも近年は、アジサイ‘アナベル’を群生させて、一面に咲かせる名所も増えているほど、アナベルの人気が年々高まっています。また、アナベルは、フラワーアレンジやリースなどのクラフト素材としても人気があり、自分で育てていれば、好きなだけ部屋に飾ったり、ドライにしてクラフトに使えるなど楽しみがいっぱい! 切り花を都度買い求めなくても、手軽にいつでも摘んで使うことができます。 西洋アジサイ(紫陽花)とアナベルの特徴 西洋アジサイとアナベルには、それぞれに異なる特徴があるのをご存じでしょうか? 西洋アジサイのルーツは、本来日本原産のアジサイをシーボルトが母国に持ち帰ったことに始まります。その後ヨーロッパで品種改良が進み、花が大きく、華やかで豪華なアジサイが誕生しました。それが日本へ逆輸入されたものが、現在の西洋アジサイのルーツです。 それに対しアナベルは、北アメリカ原産のアジサイ。別名アメリカアジサイとも呼ばれる、アメリカノリノキ(Hydrangea arborescens)の園芸品種です。直立性の低木で、草姿も西洋アジサイとは異なります。 また、花言葉にも違いがあります。一般的なアジサイは、花色が変わることから「移り気」や「浮気」。一方、アナベルの花言葉は「ひたむきな愛」「辛抱強い愛情」。アナベルは、愛を伝えるのにもぴったりな花です。 西洋アジサイにはない「風にそよぐ草姿」も魅力 アナベルが咲く花壇。 よく見かける西洋アジサイは、剪定されて丸いドーム状の樹形をしています。葉は肉厚で、花のないシーズンでもこんもりしています。アナベルの場合は、すっとまっすぐに伸びた細い茎の先端に、手毬状の花を咲かせます。たおやかに風にそよぐ、若草色の柔らかな葉と純白の花のコントラストが、日増しに暑くなっていく庭に、爽やかな清涼感をもたらしてくれます。 土壌の酸度に左右されない花の色 krolya25/Shutterstock.com アジサイは土壌の酸度で花の色が変わることは、よく知られています。美しいパステルピンクが気に入って庭に植えたアジサイが、翌年、くすんだ青紫色で咲いた……。そんな経験はありませんか? 酸性土壌では、土中のアルミニウムが溶け出し、それを吸収したアジサイは青色に発色します。日本の弱酸性土壌では、ほとんどの場合、青みがかった花を咲かせます。しかし、アナベルは土壌の酸度に関係なく、純白の花を咲かせてくれます。ライムグリーンの小さなつぼみが日増しに大きく成長し、徐々に純白へと変化していきます。開花期間が非常に長いのもアナベルの特徴です。 剪定時期を急がないアナベル OlgaPonomarenko/Shutterstock.com 西洋アジサイとアナベルの大きな違いが、剪定する時期です。西洋アジサイもアナベルも、剪定をしなくても毎年花を咲かせてくれるのですが、大きく育って背丈が高くなると、庭のスペースを圧迫してしまいます。そこで、毎年の剪定が欠かせません。 西洋アジサイの場合、花後の7月中旬までに剪定を行わないと、翌年花が咲かなかったり、ポツポツとしか咲かないことがあります。西洋アジサイの花芽は秋までに作られるため、適期の剪定を忘れてしまうと、背が高くなりすぎたり、遅れて剪定することで花芽まで切ってしまうことがあります。 一方、アナベルの場合は、春に伸びた新梢に花芽ができます。そのため、剪定を急ぐ必要はありません。2~3月までに剪定すればOK。どこから切っても花芽ができるので失敗がありません。 剪定の仕方で楽しみ方が広がります 大きな花を楽しみたい場合は、地際付近の3節程度を残して深く剪定します。花数は減りますが、2~3本の少ない枝に養分を集中できるため、直径20~30cmもある大きな手毬のような花を咲かせます。 花数を多くして楽しみたい場合は、たくさんの新芽を出させるために枝を軽めに剪定します。多くの枝に栄養が分散するため、花は小ぶりになりますが、その咲き誇る花数は圧巻です。 他の植物とのバランスを考えて、好みに合わせて剪定してみましょう。アナベルの剪定は自由自在です。 ほったらかしドライフラワー 水を入れずに花瓶に挿して豪華な花束を楽しんでも。ドライなので、水を替えたり置き場所を選ばない手軽さがいい。Galina Grebenyuk/Shutterstock.com アナベルの花は、グリーンの小さなつぼみが徐々に大きくなり、ライムグリーンになった頃に開花します。そこからゆっくりと純白へと変化していきます。さらに時間が経つと、セピア色へと変化し、冬には天然のドライフラワーに! アナベルは、他のアジサイと比べて水分が少ないことからもドライになりやすい種類です。鞠状の花を保ったままドライになるのも魅力です。 花を摘み取らずそのままにしたアナベル。アンティークカラーの花が庭で楽しめます。 また、アナベルは押し花やプリザーブドフラワー、ドライフラワーなどにも、とても加工しやすい一面を持っています。剪定の時期を気にしなくていいこともあり、自分の好きなタイミングで花を摘み取れるので、クラフトワークには最高の素材です。 Julia Sudnitskaya/Shutterstock,com ライムグリーン〜純白〜ピンクと色が移ろう6種のアナベル アナベルには、やさしいピンク色に染まる品種も最近登場しています。純白の花を咲かせるアナベルを隣に植えれば、淡いピンクが混在するやさしいグラデーションとなって、とても美しく、そのコントラストは見事の一言。すでに基本種のアナベルを育てている人にも、ぜひ仲間に加えてほしいおすすめ品種をご紹介します。 ピコティ・シャルマン 咲き始めの淡いグリーンから、白へと変化しながら徐々にピンクが現れてくる、色変わりが楽しめる品種。ピンク系アナベルには珍しく、大輪の花を咲かせます。 ル・マニフィーク ライムグリーンの花が咲き進むと、まるで桜のように、ほんのりピンク色に色づくピンク系アナベル。可愛いパウダーピンクは、主張しすぎずナチュラルな庭にもぴったり。 ル・パルフェ 咲き始めのソフトピンクから、セピアがかったアンティークカラーへと変化していきます。春の新芽から出た脇芽にも花が咲く嬉しい特徴も。とても長く観賞できます。 ルミナ 福岡県久留米市で生まれた多花性品種。ライムグリーンで咲き始め、純白へと色変わりし、さらに時間が経つとエメラルドグリーンへと変化。自然にドライフラワーになるまで楽しめます。 ミニルビー アメリカアジサイの中で、最も濃い赤色の花が咲く品種です。つぼみは濃い赤紫色で、明るい赤とシルバーピンクのバイカラーの花が美しく、濃く深い緑葉とのコントラストが魅力です。花色は咲き進むと、グリーンへと変化します。Bronze Medal, Plantarium 2016 、Green Thumb award, Direct Gardening Association 受賞品種です。 ミディライム 青々とした緑色の花を咲かせ、丸みを帯びたコンパクトな樹形と濃い緑色の葉が大変美しいアジサイです。花色はライムグリーンからグリーンがかった白色になり、その後またグリーン色へ変化します。 世界基準の育てやすさ、植えるだけで美しい「PWのシュラブ苗」 PW(Proven Winners)とは、世界各地で厳しい試験栽培をクリアし、「育てやすさ」と「美しさ」が実証された高品質な園芸ブランドです。生育が非常に安定しているため、ガーデニング初心者でも失敗しにくいのが最大の特徴です。 【PW苗が選ばれる3つの理由】• 日本の気候に強い 病気や蒸れなどの環境ストレスに強く、日本の高温多湿な気候でも元気に育ちます。• 手間いらずで美しい 自然に草姿が整うため、難しい切り戻しなどの手入れが少なくて済みます。• 抜群の開花パフォーマンス 根張りがよく、植え付け後の成長がスピーディー。花付き・花もちもよく、次々と咲く花を長期間楽しめます。 鉢植えや花壇、寄せ植えなど用途を選ばず、植えっぱなしで毎年育つため、同じく丈夫な「ラックス」との相性も抜群です。頼もしいPWのシュラブ苗を3種ご紹介します。 ヒメライラック(矮性ライラック) 春の香りの主役として名高いライラックですが、一般的な品種は大きく育ちすぎるのが難点。そこでおすすめなのが、樹高1〜1.5mほどに収まる「ヒメライラック(矮性ライラック)」です。コンパクトなため、ラナンキュラス・ラックスが日陰になる心配がなく、高さのバランスも絶妙です。 魅力はなんといっても、視覚と嗅覚の両方で楽しめる「イングリッシュガーデン風」の演出にあります。円形でボリュームのあるラックスの花に対し、ライラックの円錐形に集まった小花はコントラストとなり、庭に美しい変化を与えてくれます。また、四季咲き性を持つ品種も多く、春以降も長く楽しめるのも嬉しいポイントです。 特におすすめの組み合わせは、清潔感のある白のラックス「グレーシス」や、優しいサーモンピンクの「エリス」。ラックスの艶やかな輝きに、ライラックの甘く上品な香りが重なり、春の庭をいっそう贅沢な空間へと格上げしてくれます。限られたスペースでも、主役級の共演を楽しみたい方にぴったりの一株です。 ノリウツギ ノリウツギとラナンキュラス・ラックスの組み合わせの最大の魅力は、春~初夏の移り変わりを感じることができる「背景としての美しさ」と「季節のリレー」です。・ラックスが満開を迎える早春、ノリウツギは瑞々しく鮮やかな新緑を芽吹かせます。・フレッシュなグリーンの葉が、ラックスの光沢ある花弁を際立たせます。 また、PWの「ノリウツギ ミニファイヤーライト」や「ノリウツギ ミニホイップ」などは、従来の品種に比べて非常にコンパクトで茎が強く、倒れにくいのが特徴。春の間はラックスに日当たりを譲りながら株元を彩り、ラックスが花を終える初夏からは、入れ替わるようにノリウツギが大きな花穂を上げ、主役の座を鮮やかに引き継ぎます。どちらも日本の暑さに強く、一度植えれば毎年楽しめる強健な性質。 ラックスの「華」とノリウツギの「気品」を組み合わせることで、春から夏へと途切れることなく続く、完成度の高い庭の風景を作り出すことができます。 シモツケ 春の庭を彩るラナンキュラス・ラックスの魅力をさらに引き立てる名脇役として、PWのシモツケ(ダブルプレイシリーズなど)は特におすすめの組み合わせです。最大の魅力は、ラックスの花期に重なる「鮮烈なリーフカラー」とのコントラストにあります。 PWのシモツケは、芽出しの時期から黄金色やキャンディーレッドなど、花に負けないほど美しい葉を展開します。この明るい葉色が、ラックスの艶やかな花弁をより鮮明に、ドラマチックに演出する「背景」として最高の役割を果たしてくれます。 また、「フォルムの対比」も絶妙です。すらりと高く伸びて風に揺れるラックスに対し、PWのシモツケは低くこんもりとまとまるコンパクトな樹形。ラックスの少し寂しくなりがちな株元をボリュームのある葉でカバーしつつ、庭に自然な高低差と立体感を生み出します。もちろん、一度植えれば毎年楽しめる強健さを持ち、特別な手間をかけずとも美しい景色を作ってくれるパートナー。 ラックスの「輝き」と、シモツケの「色彩豊かな葉」が組み合わさることで、花が咲いている時はもちろん、芽吹きの季節から春の盛りまで、一刻一刻と変化する色彩豊かな風景を楽しむことができます。 アナベルやシュラブを丈夫に育てるお手入れ【植え替え】手順を動画で解説 <準備するもの> ・苗・鉢(6~7号)・GOOD SOILバラの土・元肥として「オール・パーパス」・元肥として「野菜花実の有機肥料プラス」・土のお守り・ウッドチップやベラボン ① 「GOOD SOILバラの土」に、元肥として「オール・パーパス」と「野菜花実の有機肥料プラス」、発根を促し土を長期間健全に保つ「土のお守り」をよく混ぜ、土作りをします。 ② 苗の根鉢を軽くほぐします(葉が付いている生育期は根鉢は崩さずそのまま植えます)。 ③ ほぐした根に、「土のお守り」を軽く振りかけ、用意した①の土で植え付けます。 ④ 夏の乾燥や土の高温化を防ぐために、表土をウッドチップやベラボンなどで覆ってマルチングし、植え付け完了です。 植え替え作業が楽になる! こだわりの庭道具「燕三条のハンドスコップ&ハンドフォーク」 とことん使いやすさを追求した庭道具、ハンドスコップとハンドフォーク。製作しているのは、金物で世界的にも有名な新潟県燕三条です。柄の角度や刃のつくりなど各所に職人のこだわりが詰まったこのガーデンツールは、苗の植え替え時に、土をほぐす・穴を掘る・株分けなど、さまざまなシーンで活躍します。また、深く根を張った雑草を抜くのにも便利です。 ガーデニング初心者からプロまで、どんな方にも選ばれるツールで、プレゼントにもぴったり。刃はお手入れしやすいステンレス製。刃全体の硬度を上げるために徹底して温度管理された真空状態の炉内で焼入れ処理を行っているので、歪みにくい・折れにくい頑丈なスコップ&フォークです。 取材・写真協力/平田ナーセリー





















