スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
3and gardenの記事
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照明・ライティング

寄せ植えとイルミネーションで冬のガーデンデコレーション
冬の庭を華やかに彩る寄せ植えとイルミネーション 冬の庭は木々の葉が落ち、草花の彩りも少なく寂しくなりがちです。そんな寒々しい景色をパッと明るくしてくれるのが、花の寄せ植えとイルミネーション。鳥取県米子市の面谷ひとみさんは、毎年趣向を凝らしたイルミネーションと寄せ植えで、冬の庭を華やかに彩っています。「イルミネーションは季節感を強調し、ウキウキするような雰囲気を演出してくれるので、欠かせないアイテム。毎年、ツリーの飾り付けと寄せ植えをコーディネートしています」と面谷さん。まずはツリーの下に並べられた、たくさんの寄せ植えからご紹介します。 毎年庭に飾るクリスマスツリーの下には、プレゼントの箱をイメージして、さまざまな寄せ植えの鉢を並べます。この寄せ植えでは、ツリーに巻いたピンクのイルミネーションに合わせて、ピンクや赤色の花をセレクト。冬の庭では、こうした暖色の花々が温もりを感じさせてくれます。 (左)ガーデンシクラメン 、カルーナ、ビオラ、フォックスリータイムの寄せ植え。鉢の色と花色もぴったり合い、エレガント。(右)ガーデンシクラメン 、カルーナ、ビオラ、チェッカーベリーの寄せ植え。 冬の寄せ植えにおすすめの草花5選 中央に赤いつぼみをつけたスキミアとピンクの斑入りのセリを配置し、その周辺にぐるりとガーデンシクラメン 、ビオラ、チェッカーベリー、カルーナを配置。 冬は寄せ植えの花材が意外と充実しています。加えて、気温が低くそのままの形で長期間きれいに花が咲き続けるので、じつは寄せ植えに最適の季節。きれいのコツは、ギュッとたっぷり植え込むこと。以下に、冬の寄せ植えで大活躍してくれる草花を紹介します。 ビオラ・パンジー/花がら(枯れてしぼんだ花)摘みをすることで5月まで咲き続けます。 ガーデンシクラメン/雪、霜に弱いので傷んだら他の花に差し替えて。 カルーナ/プチプチとした花が縦にライン状に咲き、寄せ植えのアクセントに。 チェッカーベリー/赤いツヤツヤとした丸い実が愛らしい。鳥に注意。 アリッサム/小花がフワフワと鉢縁を覆うように咲きます。 鉢の角を覆うように咲いているのがアリッサム。 冬の庭をキラキラ照らし出すイルミネーション EvgeniiAnd/Shutterstock.com 寄せ植えとともに、冬の庭の彩りとして取り入れたいのがイルミネーション。暮れゆくにつれ冷え込む空気の中、キラキラと輝きを増す灯りは気持ちも明るく照らしてくれます。葉を落とした冬枯れの梢も、イルミネーションライトを巻き付ければ、幻想的で美しい姿に。ただし、冬枯れといっても樹木は生きているので、発熱しないLEDライトを選びます。 面谷さんの庭でもLEDライトがツリーを彩るのに活躍しています。ここはご主人が院長を務めるクリニックの庭で、待合室から一番よく眺められる場所にツリーを飾ります。毎年患者さんの目を楽しませようと、イルミネーションもオーナメントも前年とは変えるのが面谷さんのこだわり。 この年のテーマは「ピンクシャンパン」。ピンク色や紫色などが入り混じるイルミネーションライトが、ツリーに魔法をかけたような幻想的な雰囲気を醸し出しています。 使った商品はこちら オーナメントにもピンクを取り入れて。 ガーデンイルミネーションの正しい選び方 またある年のクリスマスツリーは「レッド&ゴールド」で演出。ツリーのイルミネーションが濡れた石のタイルに映り、まぶしいきらめきを冬の庭にもたらしています。このように、屋外ではイルミネーションが雨に濡れることもあるので、必ず防水仕様のものを選ぶことが大事。また、万一の漏電・断線を考慮してローボルトタイプを選ぶと、感電によるケガもなく安心です。 クリスマスツリーに絡める手間がない「彩プレミアム ビッグツリーライト」もおすすめ。 <屋外でイルミネーションを使う際の注意点> 防水仕様になっているものを選びましょう。 漏電、断線に備えてローボルトを選ぶと安心。 樹木の生育を阻害しない、発熱しないLEDライトが最適。 樹木などに巻き付けるタイプのイルミネーションは、コンセントに差し込む「プラグ式」が多いので、屋外にコンセントがあるか確認する。 ◉屋外にコンセントがない場合にも、次にご紹介するソーラー式や電池式のものを活用すれば、ガーデンイルミが楽しめます。 コンセントいらずの簡単ガーデンイルミ&デコレーション Natalia Greeske/Shutterstock.com もっと手軽に冬のガーデンデコレーションを楽しみたい人には、ガーデンテーブルを使った演出がおすすめ。寄せ植えや松ぼっくり、ランタンなどをテーブルにレイアウトすれば、冬枯れの庭に簡単に明るく楽しい雰囲気を生むことができます。寄せ植えの花材は赤いガーデンシクラメン、チェッカーベリー、コニファー。松ぼっくりを飾って赤いリボンを結び、クリスマスらしい雰囲気を強調しました。ランタンの灯りも冬にぴったりのアイテム。元来のランタンは火を光源としますが、現代では電気を光源とする商品がたくさんあります。太陽光を蓄電して電力とするソーラータイプや電池タイプがありますが、ソーラーは経済的で屋外での使用も安全です。 おすすめソーラーランタンはこちら Natalia-Greeske/shutterstock.com クリスマスの頃に咲くクリスマスローズのニゲルの鉢とともにランタンを飾った、静謐な雰囲気の冬のガーデンテーブル。針葉樹の枝や松ぼっくりとともにレイアウトするだけで、上品なクリスマスを演出することができます。 こんなふうに冬の庭を楽しく美しく演出するには、以下のキーワードを意識するのがポイント。 赤色・白色の植物 針葉樹 松ぼっくり 灯り(イルミネーション) イルミネーションや灯りの商品は、年々、ユニークで屋外での使い勝手がよいものが増えているので、冬の庭の彩りとして取り入れてみてはいかがでしょうか。キラキラ輝く庭が、気持ちも明るく照らしてくれますよ。
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樹木

初心者も安心! 寄せ植えも楽しめる新品種バラ「Zepeti(ゼプティ)」
バラのある暮らしのスタートに最適の「Zepeti(ゼプティ)」 バラのある暮らしに憧れつつも、「スペースがない」「手入れが難しそう」とためらっている人は少なくないでしょう。確かにバラの中には屋根を覆い尽くすように咲くつる性のものや、背丈以上の大株になるものも少なくありません。そうしたバラたちは、圧巻の景色をつくってくれる一方で、剪定や誘引などの手入れにかなりの労力が必要。バラの中にはもっとコンパクトで、身近に置いて親しみながら花を楽しめる種類もあります。新品種のバラ「Zepeti」は、まさにそんな花。剪定などしなくても、自然にこんもり茂って形よくまとまります。お行儀のよい樹形なので、テーブルに飾るのにもぴったり。 病害虫に悩まなくていいストレスフリーなバラ バラを育てるのが難しそうと思われる原因のもう一つは、病害虫。葉が真っ白になるうどん粉病や黒いポツポツが現れる黒点病など、バラには被害を受けやすい病気や虫があり、対策しないと枯れるケースも。ただし、バラの品種によって耐性には優劣があります。オーガニック大国のフランスで生まれた「Zepeti」は、薬品なしでも育てられる丈夫さが魅力。暑さにも寒さにも強く、その強健性が評価され、ヨーロッパのバラのコンテストではゴールドメダルを獲得しています。日本での2年間にわたる試験栽培では、たとえ病気が発生しても回復できる高い自己治癒力が確認されており、消毒などの手間もありません。 ほとんど一年中咲いている驚異的な連続開花性 バラの開花周期は、大きく分けて春の1回だけ咲く一季咲きと、一年を通して繰り返し咲く四季咲きの2つがあります。「Zepeti」は後者で、春から晩秋まで次から次へと花を咲かせるうえに、一輪の花が終わるまでの期間は約20日間という抜群の花もちのよさを誇ります。花が終わるときも花びらがパラパラと散らず、茎についたまま花がらとなって褪色していくので、それをカットするだけでOK。フラワーアレンジのように、窓辺やテーブルに飾って楽しめます。 寄せ植えに新風を巻き起こす新しいバラ コンパクトでよく咲く「Zepeti」は、寄せ植えの花材としても注目されています。花の女王と称されるバラは単体で鉢植えされることが多く、あまり寄せ植えの花材には用いられてきませんでした。しかし「Zepeti」は花径3cmほどで、ダークグリーンの艶やかな葉も小ぶりなので、他の草花とも好相性。小ぶりながらも鮮やかな朱色の花はパッと目を引き、素朴な愛らしさとバラとしての気品を兼ね備え、使い方次第で主役にも脇役にもなってくれます。寄せ植えをするときは、トゲが刺さらないよう手袋は必須です。 コツいらず! 初心者も安心の「Zepeti」の育て方 バラの栽培手引書には、咲かせるためのいろいろなコツやルールが書かれているものですが、「Zepeti」を育てるにあたって知っておきたいのは、以下の3つのみ。 1.買ってきたポット苗は植え替えましょう。 どんな植物もそうですが、ポット苗のままでは健全に育ちません。ポット苗は輸送用の小さな仮の環境なので、きちんと生育できる場所を用意してあげましょう。鉢なら1回り以上大きいものを。地植えにする場合も、ポットより一回り大きな穴を掘って植えましょう。土はバラ専用のものでなくても、一般的な培養土でOKです。冬期に氷点下以下になる場合、鉢植えは軒下や室内へ移動しましょう。 2.定期的に肥料を施すと花がよく咲きます。 「Zepeti」はもともと次々に花をあげる性質を持っていますが、それには体力が必要なので、ときどき肥料を与えて応援してあげましょう。鉢植えなら月に1〜2回、水やりの際に液肥をジョウロに混ぜる程度でよいでしょう。水も肥料も与えすぎないほうが健康に育ちます。水やりは、鉢土がしっかり乾いてから、鉢底から流れ出るくらいにたっぷりやれば十分です。地植えは、基本的に根付いたら水やりの必要はありません。肥料も株元に置き肥を規定量施すだけでOK。あとはお日様が十分当たれば(半日以上の日照)、機嫌よくいつも花を咲かせてくれるはずです。 3.年に1回、冬期にバッサリ剪定を。 12〜1月に全体の半分くらいの高さになる程度にバッサリ切ります。切る場所は枝葉が出ている少し上。翌春には新しい枝が出てきて、再びたくさんの花を見せてくれるでしょう。剪定はこの1回のみで、普段は茶色くなった花がらを切るだけでOK。 来春本格デビューの「Zepeti」を要チェック! 「Zepeti」はpetit(プチ)というフランス語に由来する名前。プチは小さいという意味で使われるほか、恋人や子どもなど愛すべき相手にも使います。いつでも愛らしい花を見せてくれる「Zepeti」は、まさにそんな存在になりそう。来春の本格デビューに先駆け、ホームセンターや園芸店にも少しずつ並んでいます。見かけたら要チェック! 「Zepeti」お問い合わせ https://zepeti-rose-mbflora.jp ガーデンストーリークラブでも「Zepeti」仲間が増えています! ガーデンストーリークラブは当サイトから生まれた花好きさんが集まるコミュニティ。アンバサダー会員には「Zepeti」のほか、最新の園芸グッズのモニタープレゼント特典があり、クラブ会員サイト内で栽培レポートなどを交換中です。また、植物につきものの栽培のお悩みにも専門家が回答してくれる掲示板も大好評。初めてガーデニングをする方も充実したガーデンライフが送れるようサポートします。あなたも仲間になりませんか? ●特典いっぱい! 花&庭ファンが集う「ガーデンストーリークラブ」会員募集中! Credit 写真&文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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樹木

【春を知らせる花】ツツジの育て方! 魅力や美しく咲かせる方法をご紹介
ツツジについて知ろう! まずはツツジの基本的な情報や特徴などからご紹介します。 特徴や魅力は? 街中でもよく見かけるツツジは、古くから栽培され、日本人に最も親しまれている花木の一つです。 一部例外もありますが「ツツジ」という名前はサツキを除くヤマツツジの仲間の総称として使われます。 一般には4〜5月中旬に咲くのがツツジ、5月下旬以降に咲くのがサツキとして捉えられています。 ヤマツツジの仲間はアジア東部では約90種類、日本だけでも17種類が生息しています。現在よく見られる園芸品種は、多くが江戸時代中期に作出されました。いずれも日本に自生する野生種をもとに品種改良されているので栽培は簡単で、誰にでもおすすめできる花木です。 ツツジの基本データ ツツジは、日本や中国などのアジア東部が原産の半常緑性の低木です。樹高は50cmから、大きいものでは2mまでになります。 暑さや寒さにも強く、初心者の方にも育てやすい植物です。低木なので、生け垣として植えるのもおすすめです。 街中でもよく目にする花色は、白やピンク・赤・紫、さらにそれらが合わさった複色のものがあります。開花は4月中旬~5月中旬です。 ツツジの主な品種 ツツジには多くの品種がありますが、ここでは代表的なものをご紹介します。 大紫…公園や道路などによく植えられている丈夫な品種で、大きな赤紫色の花が特徴です。江戸時代中期に作出されました。 白琉球…大きく真っ白な花が特徴です。江戸時代中期に作出され、今なお愛され続けています。 本霧島…真紅の花が枝葉が隠れるほどたくさん咲く品種で、江戸時代から高く評価されています。 麒麟…福岡県久留米市では、久留米ツツジと呼ばれる改良種が多く作られましたが、その代表的な品種です。鮮やかなピンク色の二重の花が咲きます。作出は江戸時代末期です。 花言葉と花名の由来 ツツジの花言葉は複数あります。まず、ツツジ全体の花言葉は「節度」「慎み」です。 さらに花の色ごとの花言葉もあります。赤いツツジは「恋の喜び」、白いツツジは「初恋」です。「恋の喜び」の由来は、まばゆいほどの赤い花を一斉に咲かせることから。「初恋」の由来は、真っ白な花に純白の花嫁の清純さを重ね合わせたものといわれています。 西洋のツツジはアザレア(Azalea)という名前で、西洋で用いられる花言葉には「temperance:節制、禁酒」「take care of yourself for me:私のために体を大切に」「fragility:もろさ、はかなさ」などがあります。 ツツジ(躑躅)の花名は、花が筒状になっていることからきているといわれています。また、花が次々に連なって咲いている様子から、「続き」が語源であるという説もあります。 栽培スケジュール ツツジの開花期は4月中旬~5月中旬です。 植え付けや植え替えは、開花期を除く3~6月上旬または9月下旬~10月に行います。 肥料を与える適期は、地植え・鉢植えともに、花が終わった5~6月と育ち盛りの9月下旬、休眠する1月です。 剪定は、花が終わった後の5~6月中旬に行います。 ツツジが元気に育つ栽培環境 ここからは、ツツジを元気に美しく育てるための適切な栽培環境について詳しく解説します。 日当たり ツツジは日本に自生している樹木なので、基本的には日本の普通の自然環境下で育てることができます。 ツツジを育てるには、日光がよく当たる風通しのよい場所が最適です。しかし真夏の強い日差しでは葉焼けすることもあるので、夏は午後からは日陰になるような明るい場所が適しています。西側に落葉樹がある場所は、秋から春先までは終日よく日が当たり、夏は午後からの強い日ざしを避けられるので理想的です。 水の管理 ツツジは水を好む植物なので、できるだけ水を切らさないように管理します。特に、庭に地植えして自然の雨のみで育てる際は、建物やほかの樹木の陰に隠れてしまう場所では水不足になりやすいため注意が必要です。 一方で、蒸れに弱くジメジメした環境では根腐れを起こしやすい性質もあります。 用土 ツツジはやや酸性の土壌を好みます。 日本は雨が多く、土中のカルシウムなどが流亡して酸性になりやすいので、地植えする場合は基本的には問題ありません。しかし、近くに植えたほかの植物にアルカリ性の肥料を与える場合は注意が必要です。特に、ヨーロッパ原産の酸性土壌を好まない植物を植え付け、石灰などを施している場合には気をつけましょう。 鉢植えする場合は、赤玉土小粒4、鹿沼土3、ピートモス2、バーミキュライト1などの酸性用土に植え付けします。 ツツジの基本的な育て方 ここからは、知っておきたいツツジの水やりと肥料についてご紹介します。 水やり 夏場も、地植えの場合は基本的に自然に降る雨のみで育ちます。しかしツツジは水を好む植物なので、晴れた日が続いて地面が乾きすぎると弱って枯れてしまいます。雨の少ない時期には地面をよく観察して、もし乾燥していたら水をたっぷりと与えましょう。 鉢植えの場合は、地植えよりも乾燥しやすいため、こまめな水やりが必要です。土が完全に乾く前に、鉢底から流れ出すまでしっかりと水やりをします。 冬場は気温が下がって生育が鈍るため、夏に比べて必要な水の量が少なくなります。しかし、土が乾いた場合はきちんと水やりをしましょう。気温が低くなる日には、夕方に水やりをすると夜の間に水が凍る恐れがあるので、晴れの予報が続く日の、気温の上がりやすい朝方に水やりをします。 また、冬場に葉を落とす落葉性のツツジの場合、冬の時期は休眠しています。休眠している間は根が水を吸わないので、水をやりすぎると根腐れの原因となります。落葉性の品種は、冬場の水やりを控えて乾燥気味に管理しましょう。 肥料・追肥 ツツジは生命力が強いので、特に肥料などの栄養分を与えなくても枯れることはありません。 しかし、栄養の少ない土で育てると花付きが悪くなるので、花を多く咲かせるためには適量の肥料が必要です。 肥料は、骨粉や油かす、化学肥料のどれでもかまいません。 ツツジは根が土の表面近くに張っているため、根元近くに肥料をまくと肥料やけを起こして根を傷めてしまいます。どのタイプの肥料でも、根元から離れた場所にまきます。 肥料は年に3回与えます。1度目は冬場の1月頃、2度目は花が終わった後の5~6月、3度目は育ち盛りの9月頃に与えます。9月の肥料は、猛暑が過ぎた下旬頃から与えるようにしましょう。 ツツジを長く楽しむために ここからは、さらに長い期間ツツジを楽しむためのお手入れ方法についてご紹介します。 植え替え・植え付け・種まき 植え替えや植え付けをする時期は、春~初夏、秋口がおすすめです。特に、花を全て落とした後に行うとよいでしょう。 植え替え方法は普通の植物と同様です。まず根を傷つけないよう注意しながら株を掘り起こし、古い土を丁寧に払い落とします。そして、古くなった根や枯れた根は切り落としてから、新しい場所に植えます。 ツツジは浅く根が張る植物なので、植える際も浅く植えるのがポイントです。 地植えのツツジは、いきなり植え替えると根を傷めて株が弱ることがあります。植え替えをする前の年の5月中旬〜6月中旬、9月下旬〜10月中旬に、その株の周りを軽く掘り起こす「根回し」をしておくと、翌年までに株のそばに新しい根がたくさん出て、植え替えをしやすくなります。 増やし方 ツツジを増やしたい場合は、挿し木で増やすのがおすすめです。方法は次の通りです。 6~7月頃に、新しい枝を探して切り落とします。切り落とした枝は1時間ほど水に浸けて水あげをします。 水あげが終わったら、切り口にルートンなどの発根促進剤をつけて、清潔な水はけのよいピートモスや、挿し木・タネまき用土などに挿します。 ある程度根が出たら定植して育てます。鉢に植える場合は、必ず新しい用土を使いましょう。 病気・害虫 ツツジがかかりやすい病気や害虫のなかでも代表的なものについて、原因と対策を詳しく解説します。 うどんこ病はカビが増殖することによって引き起こされます。対策としては、通気性がよくカビが繁殖しにくい環境を作ること、土を乾燥させすぎないことが重要です。もし病気になってしまったら、その葉をすぐに取り除きましょう。適応する薬剤を株全体に散布するのも有効です。 ハダニは葉の栄養を吸い取る害虫で、植物は白っぽく変色し枯れてしまいます。対策としては、バロックフロアブルなどの殺虫剤を用います。ハダニは乾燥しすぎていると増えるので、雨が少ない夏場や、軒下などのあまり雨が当たらない環境に置いている場合などは、時々株全体に水をかけたり葉水をしたりするのもよいでしょう。 ツツジグンバイは、ハダニと同様に葉の栄養分を吸い取ってしまう害虫です。こちらはどんな殺虫剤でも有効です。 ベニモンアオリンガは、ツツジの花芽を食い尽くしてしまう害虫です。オルトラン水和剤がよく効きます。 美しいツツジを育ててみよう! この記事では、ツツジの魅力や詳しい育て方を解説しました。 ツツジは多くの日本人に愛される可愛らしい植物で、日本の気候で育てやすい植物です。ぜひ庭に取り入れてみてはいかがでしょうか? Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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育て方

日陰でも育つ観葉植物がある? 耐陰性が高い人気のおすすめ品種もご紹介!
植物と日当たりについて知ろう lovelyday12/Shutterstock.com まずは植物と日当たりはどのように関係しているのか、日陰で観葉植物を育てるポイントについてご説明していきます。 なぜ植物には光が大事なの? Takamon/Shutterstock.com 植物のほとんどは光が全くない環境では生きていけません。一部の植物(菌と共生して栄養を菌に頼って生きているもの)を除いて、光というものは植物には欠かせません。 なぜ光がないと植物は生きていけないのでしょうか。植物は光というエネルギーと大気中の二酸化炭素や水分を利用して炭水化物という栄養分を作り出しています。これを「光合成」と呼び、植物は光合成で生産した炭水化物を消費して生きています。 つまり、植物は光が十分に得られないと栄養が作れなり、飢餓状態になって枯れてしまいます。 光が当たらないとすぐに枯れてしまうわけではなく、光合成で栄養が作れなくなると、植物は自分の細胞を分解して栄養を作り始めます。細胞を分解しすぎると葉が黄色くなるなど、健康状態が悪くなり、しまいには枯れてしまいます。光は必ず太陽光である必要はなく、人工的な光でも代用することが可能です。 植物によって必要な光の量が異なり、日陰に生息する植物は少ない光で生きていけるため、観葉植物として人気があります。 観葉植物が好む日陰パターン3選! RenineR/Shutterstock.com 日陰といっても、思い浮かべる明るさは人それぞれかと思いますが、観葉植物が育つ日陰というのはどのような環境なのでしょうか。室内における3つの代表的な環境をご紹介します。 まず、1つ目は「明るい日陰」です。 明るい日陰は、レースのカーテン越しに太陽の光がたっぷりと当たるような場所を指します。直射日光が当たらない窓辺や、日光の反射光が当たる場所、レースのカーテン越しの光が当たる場所などがあげられます。 2つ目は「日陰」です。 日陰は、1日に4時間未満しか太陽光が当たらない部屋の中央くらいの明るさを指します。直射日光がほとんど入らず、窓辺から遠い室内などが日陰にあたります。ただし、夏の午後など気温が高い時間帯に差し込む西日は、植物にとってあまり好ましくないので注意しましょう。 3つ目は「暗い日陰」です。 暗い日陰は、それほど明るくは感じない室内を指します。直射日光が全く入らず、小さな窓しかないような場所が挙げられます。暗い日陰では耐陰性の強い植物しか育ちません。ただし、人が活動できる程度に照明がある場所なら育てられる植物の選択肢も多くなります。 それぞれの日陰に適した観葉植物を選び、置きたい場所の明るさに合わせた育て方をすることで、暗い場所でも観葉植物を育てることができます。 日当たりが悪い日陰で観葉植物を育てるには? Pixel-Shot/Shutterstock.com 部屋の明るさによって、どのように植物の育て方を変えればよいのでしょうか。日差しの強さごとにご説明していきます。 朝または夕方の2~3時間だけ直射日光が入る部屋の場合、耐陰性の高い観葉植物であれば部屋の中だけで育てることができます。できるだけ日当たりのよい場所に置き、風通しをよくしましょう。週に2~3回外に出して、日陰でもよいのでやや明るい場所に置くと日照不足の緩和になります。 ベランダにだけ直射日光が差し込む部屋の場合、常に室内に置いておくのは避け、週2~3日ほど日光浴をさせるようにします。室内でも窓際などできるだけ明るいところに置きましょう。 直射日光が全く入ってこない部屋の場合、観葉植物が日照不足で枯れたり徒長したりしないように光合成の補助をする必要があります。植物育成用のライトをはじめとした照明を観葉植物に当てるようにします。耐陰性が強い植物であれば、通常の照明用の電球やLEDでも育てることができます。 観葉植物の耐陰性とは? ArtBackground/Shutterstock.com 先ほどからたびたび登場している「耐陰性」という言葉は、植物が日照の少ない場所でも成長する性質のことです。耐陰性が強いまたは弱い、高いまたは低い、有るまたは無い、などと表現されます。一般に熱帯雨林のジャングルの下草など、日陰から半日陰のような環境に分布している植物は耐陰性が高いとされています。日本に自生する植物でも、日陰で育つものは耐陰性が高いといえます。 日陰でもOKなおすすめ観葉植物 LeviaZ/Shutterstock.com ここからは、耐陰性が高く、室内でも育てやすいおすすめの観葉植物の種類や育て方について詳しくご紹介します。 ポトス Michael Mong/Shutterstock.com ポトスはサトイモ科の観葉植物です。室内の明るい場所を好みますが、耐陰性が強いので日陰のような場所でも栽培することができます。 ポトスはつる性で、上へ伸ばして育てると葉が大きく切れ込みが入るようになり、下へ伸ばして育てると葉が小さくなります。 育てる際の水やりは、土の表面が乾いたら行います。水耕栽培もできます。伸びた茎を切り、コップなどに水を入れて挿しておくと増やすことができます。 モンステラ Soloveva Kseniia/Shutterstock.com モンステラはサトイモ科で熱帯アメリカ原産の観葉植物です。 大きく、切れ込みが入った特徴的な葉を持ち、その独特なシルエットで非常に人気のがあります。 直射日光は苦手で、半日陰の場所を好みます。成長も早く強健で育てやすい植物です。 葉の面積が広いためほこりがたまりやすいので、葉水をする際に拭き取るとよいでしょう。 シェフレラ(カポック) natu/Shutterstock.com シェフレラは暑さや寒さにも強く、日当たりを好む植物です。さまざまな環境に対して高い順応性をもち、日当たりのよくない窓際や半日陰の場所でも育ちますが、時々日光浴をさせると健康に育ちます。 小さな株から育てると幹の形の変化を楽しむこともできます。水やりは、土の表面が乾いてから、たっぷりと与えます。春から秋の成長期は多めに水を与え、冬の休眠期は乾かし気味にしましょう。関東地方以西の平野部では戸外で冬越しすることもあります。 アジアンタム Vyaseleva Elena/Shutterstock.com アジアンタムは小さな丸みのある葉をたくさんつける、繊細で涼しげな観葉植物です。直射日光が苦手なため、太陽光の当たらない場所で育てるようにします。室内で明るめの場所なら育てることが可能です。シダの仲間なので多湿の環境を好みます。乾燥は苦手なので、こまめに水やりをしましょう。 オリヅルラン Uuganbayar/Shutterstock.com オリヅルランは折り鶴のような子株の見た目が印象的な観葉植物で、空気清浄効果もあるといわれています。ランナーと呼ばれる細い茎の先に子株をつけるので、ランナーが伸びてきたらその生態を楽しめるハンギングにするのもおすすめです。水耕栽培でも育てることができます。 ゴムの木(フィカス) Ann Bulashenko/Shutterstock.com ゴムの木は光沢のある大きな葉がインパクト抜群の観葉植物で、幸せを運んでくれるともいわれています。生命力が強く初心者でも育てやすい植物です。耐陰性は少しありますが、光に当てないと弱り、見た目も徐々に悪くなってしまいます。日陰に置いている場合は、時々光に当てることで、見栄えよく育てることができます。 アイビー M88/Shutterstock.com アイビーは色や大きさなどが豊富で、お部屋に合わせた品種を選ぶことができます。垂らしたり吊したりしておしゃれなインテリアとして楽しむこともできます。耐陰性が高いため、光がほとんど入らない場所でも育ちます。暑さや寒さ、乾燥にも強く非常に丈夫な観葉植物です。 おうちで観葉植物を栽培して楽しもう! Foto2rich/Shutterstock.com ここまで、日陰でも育つ観葉植物についてご紹介しました。どれも非常に育てやすく人気のある種類です。選び方や育て方のコツをつかんで、彩りと癒やしのある観葉植物との暮らしをスタートさせてみませんか。
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宿根草・多年草

ポピーってどんな花? 色・品種ごとに異なる花言葉や育て方をご紹介
ポピーの基本情報 ポピーは、ケシ科ケシ属の一年草・多年草です。世界中に150種ほどが確認されており、アヘンが採れるために栽培が禁止されている種類もあります。日本でガーデニング用として栽培されているのは、主にシャーレーポピー、アイスランドポピー、オリエンタルポピーです。どれも花色がカラフルで、花のサイズも大きいので、群植すると迫力があります。草丈は30〜80cmで、花壇の中段くらいで活躍。花茎を長く伸ばした頂部に咲き、株元が寂しくなりがちなため、手前に草丈の低い植物を合わせるとより華やかになります。 ポピーの種類 日本でガーデニング用として普及しているポピーは主に、シャーレーポピー、アイスランドポピー、オリエンタルポピーです。ここでは、それぞれの基本情報についてご紹介します。 シャーレーポピー 別名ヒナゲシ、グビジンソウ(虞美人草)、学名はPapaver rhoeas。原産地はヨーロッパ中部で、寒さに強く暑さには弱い性質。夏を乗り越えられずに枯死する一年草です。開花期は4月中旬〜7月中旬で、花色は白、赤、ピンク、複色など。基本は4枚の花弁をもつ一重咲きですが、八重咲き種もあります。草丈は15〜80cm。 アイスランドポピー 別名シベリアヒナゲシ、学名はPapaver nudicaule。原産地は南ヨーロッパで、寒さに強い一方、暑さには弱い性質。本来は宿根草ですが、日本の暑い夏には耐えられずに枯死するので、日本では一年草として分類されています。開花期は3〜5月で、花色はオレンジ、黄、白、クリーム、ピンク、複色など。草丈は60〜80cmほどです。 オリエンタルポピー 別名オニゲシ、学名はPapaver orientale。原産地はトルコ、イランなどの西南アジアで、寒さには強い一方、高温多湿の環境に弱い性質を持っています。多年草で夏は落葉して休眠しますが、一度植え付ければ毎年開花してくれます。開花期は5〜6月で、花色は赤、オレンジ、ピンク、白、複色など。花姿も一重咲き、半八重咲き、八重咲き、フリンジ咲きがあります。草丈は60〜100cm。 ポピーの花言葉 ポピーの花言葉は「いたわり」「思いやり」「恋の予感」「陽気で優しい」など。 また、花色によっても異なり、赤い花は「慰め」「感謝」「喜び」。白い花は「眠り」「忘却」「疑惑」「推測」「わが毒」。黄色い花は「富」「成功」。バラ色の花は「活発」「軽率」です。 前述した日本で主に流通している3種のポピーの花言葉は、次の通りです。シャーレーポピーは「七色の恋」「乙女らしさ」「心の平静」。アイスランドポピーは「慰安」「承認」「感謝」。オリエンタルポピーは「夢想家」「妄想」「繁栄」など。 花言葉の由来 前項でポピーに関する花言葉を並べましたが、「恋の予感」「陽気で優しい」「感謝」「喜び」「活発」「軽率」などは、カラフルな花色とその派手やかな花姿をイメージしてのものでしょう。 また、ポピーは茎に傷をつけると出てくる乳液にアルカロイド成分が含まれており、睡眠導入薬や麻酔薬として使用されてきたことから「心の平静」「いたわり」などの言葉が与えられています。 神話にちなむものもあり、「慰め」はギリシャ神話で豊穣の神デメテルがポピーの花を摘んで心の慰めとしたことから。「眠り」「感謝」は、眠りの神ソムアヌがデメテルの苦しみを軽くするためにケシの花を使って眠らせたことに由来しています。 ポピーの育て方 ここまで、ポピーの基本情報や種類、花言葉などについて、幅広くご紹介してきました。ここからはガーデニングの実践編として、育て方について詳しく解説していきます。 生育に適した環境 日当たり、風通しのよい場所を選びます。日照不足だと、花つきが悪くなったり、ヒョロヒョロとか弱い茎葉が茂って草姿が間のびしたりするので注意しましょう。 土壌は、水はけ、水もちのよい環境を好みます。地植えする場合は、植え付け前に腐葉土や堆肥などの有機質資材を投入してよく耕し、ふかふかの土づくりをしておくとよいでしょう。多湿を苦手とする傾向があるので、土を盛って周囲よりも高くしておくのも一案です。湿り気の多い場所では、川砂やパーライトなどの土壌改良資材を投入しておくとよいでしょう。また、酸性に傾いた土壌を嫌うので、土づくりの際に苦土石灰を散布して酸度調整をしておきます。 冬の寒さには強いのですが、霜柱によって根が傷むことがあるので、バークチップなどで株元をマルチングし、対策をしておいてください。一年草扱いのアイスランドポピーとシャーレーポピーは、夏越しできずに枯死します。多年草のオリエンタルポピーは休眠して夏越ししますが、暑さが苦手なのでマルチングをして地温が上がらないようにしたり、他の植物を茂らせて日陰をつくるなどしておくとよいでしょう。 土づくり 【地植え】 酸性に傾いた土壌を嫌うので、植え付ける3〜4週間前に苦土石灰を散布して土に混ぜ込んでおきましょう。さらに1〜2週間前に、腐葉土や堆肥などの有機質資材と緩効性化成肥料を投入し、よく耕してふかふかの土をつくっておきます。水はけの悪い場所では、川砂やパーライトなどを施し、周囲より土を盛って土壌改良しておくとよいでしょう。事前に土づくりをしておくことで、分解が進んで土が熟成します。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 種まき 一年草のアイスランドポピーとシャーレーポピーは、ビギナーでも種まきから育てられますよ! 種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くてたくさんの苗が欲しい場合には、コストカットにもなりますね。 ただし、ポピーの苗は春から花苗店に出回り始めます。手軽に栽培したいなら、苗の植え付けからのスタートがおすすめです。「1〜2株あれば十分だから、苗の植え付けから始めたい」という方も、後ろの「植え付け」の項に進んでください。 ポピーの種まき適期は、一般地で9月下旬〜10月です。ポピーはゴボウのように太く長く伸びる「直根性」の根を持っていて、この根を傷めると後の生育が悪くなるので、「直まき」か「ポットまき」の方法がおすすめです。 【直まき】 土づくりをしておいた場所に、種をばらまきます。ポピーの種はごく小さく、発芽の際に光を必要とする「光好性種子」のため、土をかぶせる必要はありません。はす口をつけたジョウロで高い位置からやわらかい水流で水やりし、種が流れ出さないようにしましょう。発芽後は間引きながら育成し、最終的に株同士の間隔を20cmほど取ります。密植すると、蒸れたり病気にかかりやすくなったりするので、風通しよく管理しましょう。 【ポットまき】 まず、黒ポットに草花用にブレンドされた市販の培養土を入れ、種を数粒ずつ播きます。ポピーの種はごく小さく、発芽の際に光を必要とする「光好性種子」のため、土をかぶせる必要はありません。最後に浅く水を張った容器に入れて、底から吸水させます。これはジョウロなどで上から水やりすると水流によって種が流れ出してしまうことがあるからです。発芽までは明るい半日陰で管理し、乾燥しないように適度に底から吸水させましょう。 発芽後は日当たりのよい場所で管理します。勢いがあって元気のよい苗を1本のみ残し、ほかは間引きましょう。ヒョロヒョロと伸びて弱々しい苗や葉が虫に食われている苗、葉が黄色くなっている苗などを選んで間引きます。本葉が7〜8枚ついたら花壇や鉢などに植え付けます。 植え付け ポピーの植え付け適期は、種から育てて育苗した場合は10〜11月、花苗店で苗を購入する場合は3〜4月です。苗を購入する際は、節間が短く茎ががっしりと締まって丈夫なものを選びましょう。 ポピーは、ゴボウのように太くて長く伸びる「直根性」の根を持っています。この根を傷めると生育が悪くなるので、植え付けの際には根鉢を崩さずに丁寧に扱うのがポイントです。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に苗よりも一回り大きなを穴を掘り、根鉢を崩さずに植え付けます。複数の苗を植え付ける場合は、約20cmほどの間隔を取りましょう。最後に、たっぷりと水やりします。 【鉢植え】 鉢の大きさは、6〜7号鉢を準備しましょう。 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れます。ポピーの苗を鉢に仮置きし、高さを決めたらポットから出し、根鉢を崩さずに植え付けましょう。水やりの際にすぐ水があふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 水やり 株が蒸れるのを防ぐために、株全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 【地植え】 地植えの場合は、地中から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続いて乾燥し、茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、多湿にすると株が弱るので、水の与えすぎには注意。土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。成長期を迎えてぐんぐん茎葉を広げ出すと、水を欲しがるようになります。気候や株の状態に適した水やりを心がけましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がってきたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。冬は夕方に水やりすると凍結の原因になるので、十分に気温が上がった真昼に水やりしましょう。 肥料 【地植え・鉢植えともに】 植え付けの際に肥料を施してあれば、必要ありません(鉢植えで使用する市販の培養土にはほとんどの場合肥料が配合されています)。しかし、葉色が冴えなかったり、株に勢いがない場合などには、液体肥料を施して様子を見ましょう。 花がら摘み ポピーは次から次へと花が咲くので、終わった花は花茎の元から摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながりますよ! また、いつまでも花がらを残しておくと、種をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 害虫や病気への対策 【害虫】 ポピーの栽培では、アブラムシの発生に注意します。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mm程度の小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 【病気】 ポピーの栽培では、苗立枯病、灰色かび病に注意します。 苗立枯病は、種まき後のまだ幼い苗に発生しやすく、全体が黒ずんでやがて枯死します。土壌に生息する病原菌が原因で、高温多湿の条件下で発症しやすくなります。 灰色かび病は、花や葉に発生しやすく、褐色の斑点ができて灰色のカビが広がっていきます。多湿で風通しが悪く、込み合っていたり、花がらや枯れ葉を放置していたりすると発生しやすくなります。花がらをこまめに摘み取り、茎葉が込み合っている場合は間引いて風通しよく管理しましょう。 ポピーは色や品種ごとに花言葉が異なる可愛らしい花 この記事では、ポピーの基本情報や種類、花言葉などの豆知識、育て方など、多岐にわたってご紹介してきました。ポピーは春を彩る代表的な花で、花つきがよいため庭を華やかに演出してくれます。丈夫で育てやすいので、ぜひ庭やベランダに取り入れてみてはいかがでしょうか?
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育て方

コスモスってこんなに可愛い! 秋を彩るコスモスガーデン
コスモスは秋らしさを代表する花 秋の庭の主役は、コスモス。庭づくりでいつも気にかけているのが「季節らしさ」です。ここはクリニックの庭で、患者さんやスタッフの癒やしが庭づくりの大きな目的の一つなので、誰もが分かるような季節の花を取り入れることを大事にしています。春はチューリップ、夏はバラ、秋はコスモス、冬はクリスマスツリー。このラインナップなら、私のようなガーデンファンでなくとも、季節らしさを感じてもらえるのではないかと思い、毎年の定番にしています。 コスモスの栽培は、タネから育てる方法と花苗を植え付ける方法がありますが、私は花苗を植え付けています。タネから育てたほうがコストは安く済むのですが、タネを播いたらその場所を養生する必要があります。コスモスのタネは夏咲きの場合は3〜4月に、秋咲きは6〜7月に播きますが、その頃には一年草の入れ替えや宿根草、バラの手入れなどで植栽の中に踏み込むため、タネから育てるのはこの庭では難しいのです。そこで9月下旬から10月初旬にかけて、花苗を植え付けています。 コスモスというと、群花が風に揺れるコスモス畑が一番に思い浮かびます。秋の抜けるような青空の下で笑いさざめくように揺れる、明るく懐かしい花風景。そんなイメージを庭に再現したくて、庭中にコスモスの苗を植え付けますが、苗選びにはちょっとしたこだわりがあります。 コスモス畑のワイルドさを演出するための苗選び この庭を一緒につくっているガーデナーの安酸さんが用意してくれるコスモスの花苗は、茎が徒長したようにヒョロッと曲がっているものだったり、小さかったり、大きかったりとバラバラ。ここで一言付け加えておくと、彼のショップ「ラブリーガーデン」に置いてある花苗は、いつ行ってもそれはそれは元気いっぱい。もちろん徒長した苗などありませんし、どの苗もいきいきとしていて、いつも予定外のものまで買ってしまいます。ですから、私の庭に持ってきてくれたコスモスの花苗を最初に見た時は、なんでこんなにバラバラなのか不思議に思いました。その理由を尋ねてみると、 「ビシッと真っ直ぐ、背丈が揃ったコスモスが行儀よく横並びに咲いていても、自然のコスモス畑のような感じが出ませんよ。自然の草花はもっと野趣にあふれ、一つひとつ個性がありますがん。徒長というのも植物が光を求めて伸びた、自然な成長の姿の一つですがん。使い方によっては、いい味を出すんですよ」と安酸さん。 園芸書には、よい花苗の選び方として「茎が真っ直ぐで、徒長していないしっかりした株」がセオリーとして書かれています。徒長というのは、主に日照不足のために茎が間延びしてヒョロヒョロと伸びてしまうことで、植物によっては病害虫への抵抗力も弱くなります。基本的には徒長していない株を選ぶのがよいと思いますが、一方で安酸さんの言う通り、徒長を個性として生かすこともできます。「寄せ植えでも少し時間が経ってからのほうが、植物が互いに影響し合いながら生育し、馴染んで、自然な感じになるでしょう。ときに徒長苗を使うと、最初から馴染んだ感じを出すこともできるんですよ」と安酸さんは教えてくれました。さすが、植物をよく観察しているガーデナーの視点だなと感心してしまいました。 可愛い変わり咲きが次々に登場するコスモス ところで、最近はコスモスもとても品種が増えて、ご覧のように個性的な花色のものがたくさん。花びらの縁が違う色になっている覆輪や、ハケで一掃きしたような色合いのもの、カップ型の花、バラのような八重咲きなど、本当にウキウキしてしまいます。そうした個性的なコスモスは、近くで見てこそ面白いので、駐車場からクリニックの入り口までの「小径の庭」に植えています。ここなら歩きながら個性的なコスモスの花をじっくり楽しんでもらえます。 待合室の窓辺に置いた寄せ植え鉢にもコスモスを使って、秋らしさを演出。少し赤色の濃い花はコスモス‘アンティーク’。絞り咲きは‘バローテ’。ネメシアやスカビオサ、サルビア・アズレアなどと横長のプランターに寄せ植え。草丈が高く分枝して咲くコスモスは、寄せ植えに動きを与えてくれる素材です。一つコスモスを育てるにあたって気を付けたいのは、アブラムシとうどんこ病。私はアブラムシにもうどんこ病にも、どちらにも効果があるべニカXファインスプレーという殺虫殺菌剤を使って対処しています。 コスモスは基本的にピンク系が多いのですが、そうした中に少しブルーの花を混ぜると互いの色が引き立って、より美しく見えます。この花壇に入れたブルーの花は、一年草のブルーサルビア。暑い時期からずっと咲いてくれて、とても重宝します。花壇の縁からあふれ咲いている黄色の花は、ヘレニウム・ダコタゴールド。この花も初夏から初冬まで、ずっと長い間花壇を彩ってくれる一年草です。ヒガンバナのようにツンツンと長い雄しべが特徴的な花は、球根のネリネ。ダイヤモンドリリーとも呼ばれるように、近づいてみると花弁がキラキラと輝く素敵な花で、毎年必ずこの時期に茎を伸ばして咲いてくれます。 季節のつなぎとして活躍してくれるコスモス コスモスは一年草なので、花が終わったらすべて抜き取り、次の一年草に植え替えます。前述したブルーサルビアやヘレニウムのように長期間咲いてくれるわけではないので、季節をつなぐ花として考えています。コスモスの花が終わる頃には、ビオラやガーデンシクラメンなど冬にかけて咲いてくれる花が園芸店に並び始めるので、それらとチェンジします。こうして季節で入れ替える一年草のほかに、毎年増えてくれる球根のガーデンシクラメンも秋の庭の楽しみです。とても可愛い花なので、また次回、たっぷりその魅力をご紹介したいと思います。
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樹木

これを読めばイチョウマスター! イチョウの基本情報から育て方まで網羅
イチョウの基本情報 イチョウはイチョウ科に属する樹木で、原産は中国です。成長すると約30mものすらりとした高木になり、晩秋に黄色く色づいた姿は大変美しく圧巻です。冬になると落葉します。 「イチョウ」という名前の由来は、中国名の一つである「鴨脚(ヤーチャオ)」から。中国ではイチョウの特徴的な形の葉を、カモの水かきのある脚に見立てて名付けられたといわれています。 イチョウには雄木と雌木があり、それぞれ雄花か雌花か、どちらかのみを咲かせます。雌花は咲いた後に「ギンナン」とも呼ばれる種子をつけ、秋になると悪臭を放ちながら熟します。雄木には種子はつきません。 また非常に成長が早く環境の変化にも強いため、街路樹や公園樹としてさまざまな地域で植えられています。 東京都・神奈川県・大阪府では都府県の樹に制定されています。 イチョウの花と実 イチョウの樹高が20~30mになると、4~5月頃に花が咲き始めます。 イチョウは花粉を出す花を咲かせるオスの木と、実がなるメスの木に分かれている雌雄異株です。メスの木は、受粉した後に、銀杏(ギンナン)と呼ばれるオレンジ色の実をつけます。 樹木の成長が早いことや、燃えにくく寒さにも強いことから、その園芸植物としての歴史は古く、室町時代には栽培されていたという記録もあるほどです。 このように、非常に古くから人々を楽しませてきたイチョウですが、安産や子育ての祈願の対象としての側面もあります。 イチョウを長い年月をかけて育てていると、古い枝からつららのような枝が伸びてくることがあります。 このつららのような枝は、乳房のように見えることから「ちち」と呼ばれ、お寺などでは安産・子育て祈願のために、境内にイチョウを植えることがしばしば見受けられます。 イチョウの花言葉 イチョウの花言葉は「長寿」「荘厳」「鎮魂」など。 「長寿」はイチョウが大きく育ち、長生きするという特徴からつけられました。また前項でも記したとおり、イチョウは神社やお寺のご神木となっていることが多いため、「荘厳」や「鎮魂」という花言葉もあります。 特に「長寿」という花言葉をそのまま生かして、年配の方へ長寿祝いのプレゼントとしてもおすすめです。 イチョウの種類 イチョウは「生きた化石」とも呼ばれる植物で、その仲間は約2億年も前から存在していたといわれています。 太古から世界中で自生していたとされていますが、現生するのは中国原産の1種のみとなっています。 生物学的には1種のみのイチョウですが、見た目が通常とは異なる品種はいくつか存在します。 ここでは代表的なものをいくつかご紹介します。 オハツキイチョウ…葉の上に緑色の実をつける品種。 フイリイチョウ…葉に白やクリーム色の筋状のまだら模様(=斑:ふ)が入る突然変異をもった品種。 シダレイチョウ…枝が垂れ下がる品種。 オチョコイチョウ…葉の両端がくっつき、お猪口のような形になっている品種。 イチョウの育て方 育てやすく綺麗なイチョウですが、実際に栽培するときには、どのようなことに注意すればいいのでしょうか。ここからはイチョウの育て方を、さまざまな角度から詳しく説明します。 日当たり イチョウを育てるには、どのような場所がよいのでしょうか。 まずは日当たりについて。イチョウは中国原産の落葉樹。日当たりのいい場所を好みます。 乾燥や暑さ寒さにも強いため、日当たりが十分か否かがイチョウがよく育つかどうかを左右するカギになります。 ただし成長するとかなり大きな木になるため、庭や花壇などに植える際は、近くの構造物や近隣との距離を広くとることが必要です。 水やり 植えた後の日々の管理、水やりについて説明します。 鉢植えの場合は、季節によって水やりの頻度が変わります。基本は鉢の表土が乾いたときにたっぷりと。ただし夏場は土が乾きやすいため、1日に1回は与えるようにしてください。 冬場は夏とは異なり、2〜3日に1回のペースで十分です。 イチョウを地植えにしている場合は、しっかり根付いたあとは下から上がってくる水で育ちますので、人の手で直接水を与える必要はありません。 追肥・肥料 イチョウは非常によく根が張る植物です。広範囲にわたって土から栄養分を吸収することができるため、肥料を頻繁に与える必要はありません。 1年か2年に1回程度、12~2月の冬期にリンやカリ、あるいはリン酸を主体とした肥料を与えれば十分に育つことができます。 逆にチッソ過多になってしまうと、秋に葉が綺麗に色づかなくなり、せっかくの黄葉が楽しめなくなってしまうので注意が必要です。 植え替え・植え付け イチョウの苗を植え付ける時期は、3~4月が適しています。 植え場所を決めたら、土をやや山高に盛って、その中心に植え付けます。その後は支柱を立てて、イチョウがまっすぐ育つようにサポートしてください。 イチョウで生け垣を作ることもできます。 生け垣を作る際は、あらかじめ30cmほどの苗木を何本か育てておきます。育てた苗木を十分に間隔をあけて植えていき、好みの高さまで育ったらイチョウの幹の頂上を切る「摘心」を行い、高さを抑えます 鉢植えでイチョウを育てる場合は、成長の早い植物なので1~2年に1回植え替える必要があります。植え替えの際は、鉢のサイズを1~2回り大きくして、前述の植え付けと同様の方法で植え替えます。 増やし方 育てたイチョウを増やしたい時の方法についてご紹介します。 イチョウは3~4月に種まき・挿し木・接ぎ木の方法で増やすことができます。この中で初心者の方に最もおすすめなのが「挿し木」です。 挿し木をする場合は、ある程度太い枝を使います。直径2cmを超えた枝を15~20cmの長さで切り取り、切り口は斜めに切り落とします。土に埋まる部分となる切り口に近い葉は切っておきましょう。1.5号~2号の大きさの鉢に赤玉土を入れて、切った枝を挿します。 種から育てる場合はイチョウから秋に熟した実を採取します。 秋に播く場合は果肉を取り除いて「ギンナン」の状態にしてから播きます。 翌春に播く場合は、チャック付きのビニール袋などに湿らせた砂と一緒に入れて、冷蔵庫などに保管しておきます。 果肉は独特のにおいがしますし、触れるとかぶれることがあるので、収穫したら春まで地面に埋めておくと、種まきの時期までに果肉が取れています。 芽吹いたばかりのイチョウは、2〜3年は植え替えずにそのまま育てましょう。 収穫 自家製のギンナンを収穫するのを楽しみにイチョウを育ててみたいという方も多いのではないでしょうか。 イチョウの果実であるギンナンは、メスの木から9~10月に収穫することができます。 実は熟すと自然に落ちるので、落ちたものを収穫します。果肉に触れると皮膚がかぶれることがあるので、収穫する際は、必ずビニール袋などで手を保護しましょう。 ギンナンを食べるためには、果肉を取り除いて硬い種の部分だけにする必要があります。方法は、収穫後数日間果実を水に漬けて、果肉を腐らせます。その後、よく洗浄して綺麗に果肉を落としてから乾燥させます。 ギンナンにはいくつかの品種があり、「金兵衛」は他の品種よりも早い7月から収穫できます。また味わいのいい「久寿」などもあります。 イチョウの活用方法 イチョウから収穫できるギンナンには、さまざまな用途や効能があります。 まず一般的な食用としての用途は、焼いたり、煮たり、炊き込みご飯など幅広く料理に用いられます。 さらに、漢方薬としても使われています。煎じて飲むことで滋養強壮や鎮咳、去痰の効果があり、頻尿に対しても有用といわれています。また、ギンナンを練って虫歯に貼ると歯痛を抑え、葉の部分を煎じて飲むと血小板が活性化するなどの効果が期待できます。他にも動脈硬化や肩こりといった血管の障害から起こる症状を防いだり、糖尿病や頭痛などの症状を改善するなど、非常に多くの効能があります。 しかし、副作用として胃腸障害や頭痛を起こすこともあります。生のギンナンを大量に摂取すると中毒を起こすことも知られており、摂取量には特に注意が必要です。 秋を彩る植物の一つであるイチョウを栽培してみよう この記事では、秋を彩る有名な植物、イチョウの基本情報から詳しい育て方までご紹介しました。最後までお読みいただいた皆さんは、きっとイチョウについて以前より詳しくなり、興味を持たれたのではないでしょうか。イチョウは街路樹や公園樹としての印象が強い植物ですが、じつは庭でも栽培できるということもお分かりいただけたと思います。 育て方をしっかりチェックして、ご自宅でイチョウ栽培にチャレンジしてはいかがでしょうか? Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 Photo/ 1) PixHound 2) v.apl 3) EQRoy 4) jurgal 5) OHishiapply 6) Kasefoto 7) Yury Stroykin 8) Osetrik 9) Criniger kolio 10) pundapanda 11) Studio Light and Shade 12) thewet nonthachai 13) jreika 14) wassei /Shutterstock.com
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宿根草・多年草

印象的な見た目の曼珠沙華! 花言葉や意外と簡単な育て方を紹介
曼珠沙華の特徴! 葉はない? 曼珠沙華はヒガンバナ科ヒガンバナ属に分類される多年草で、ヒガンバナとも呼ばれています。 日本全土で見られますが、もともと日本に自生していたのではなく、古い時代に中国から人為的に持ち込まれたと考えられています。 多くの植物とは違い、曼珠沙華はまず花が咲いてその後葉が伸びる、という変わった生態を持っています。 曼珠沙華は毒に注意! 曼珠沙華の球根には毒があり、これを食べると「彼岸(あの世)」に行くという言い伝えがあります。それが「彼岸花」という名前の由来の一つといわれています。そういった話からも不吉なイメージを持たれがちな曼珠沙華ですが、他にもさまざまな名前や特徴を持っています。 曼珠沙華のさまざまな別名 曼珠沙華にはたくさんの別名があります。ここからはそれらの名前について詳しく説明していきます。 「彼岸花」「リコリス」は同じ? 名前について整理すると、曼珠沙華は俗称で、和名(正式な日本語名)はヒガンバナ(彼岸花)といいます。学名ではリコリス・ラディアータ(Lycoris radiata)。この名前は「リコリス属のラディアータという種」ということを意味するので、ヒガンバナはリコリスの一種であるといえます。一般に「リコリス」といった場合は、マメ科の植物であるスペインカンゾウ(リコリス)や、それを原料にしたお菓子を指すことがあります。 曼珠沙華にはたくさん別名がある! ヒガンバナの別名には「曼珠沙華」以外にも、「死人花」「幽霊花」「毒花」「痺れ花」「天蓋花」「狐の松明」「葉見ず花見ず」など、たくさんあります。これらは花の姿や、毒があること、咲く時期や仏教の経典、お墓の周辺によく植えられたことなどからつけられたものです。 不吉? じつは「おめでたいことの兆し」 「曼珠沙華」という名は仏典に由来しており、サンスクリット語で「天界の花」という意味を持っています。この名前は天から花がひとひら降ってくるという吉兆からきていると言い伝えられています。仏教では曼珠沙華は白くて柔らかい花とされており、それを見た者の悪業を払うと信じられています。 曼珠沙華にまつわる多くの迷信 仏教では縁起がよいとされている曼珠沙華ですが、毒を持つという特性から暗い迷信も数多く生まれています。 例えば、曼珠沙華を食べると毒で歯が抜けるとか、曼珠沙華を摘むと手が腐るといったものがあります。これらは曼珠沙華の毒から子どもたちを守るため、この花に近づかないよう親たちが言い伝えたという説があります。 また、赤い花姿が炎を連想させるため、曼珠沙華を持って帰ると火事になるという迷信もあります。 さらに、曼珠沙華を摘むと死人が出るという迷信もあります。これは土葬が主流であった古い時代に遺体をモグラなどから守るために、曼珠沙華をお墓の近くに植えていたことから始まったといわれています。 赤花だけじゃない! 曼珠沙華の品種 曼珠沙華といえば赤い花を咲かせるものが有名ですが、品種改良により30以上もの種類があります。ここからは一風変わった曼珠沙華についてご紹介していきます。 白いシロバナマンジュシャゲ シロバナマンジュシャゲは、その名の通り白い花を咲かせる曼珠沙華です。ヒガンバナとショウキズイセンの自然交雑種で、自然交配力が弱いため珍しい花です。 日本全土で見られますが、特に九州などの日本南部に多く自生しています。 黄色のショウキズイセン 別名ショウキランとも呼ばれるショウキズイセンは、黄色い花を咲かせる品種です。四国から沖縄にかけての日本南部で多く見られ、10月上旬から中旬にかけて咲きます。 色によって変わる! 曼珠沙華の花言葉 曼珠沙華の花言葉は、花の色によって異なります。 赤い花は「情熱」「再開」「想うはあなたひとり」「あきらめ」。 黄色の花(ショウキズイセン)は、「深い思いやりの心」「陽気」「元気な心」「追想」。 白い花(シロバナマンジュシャゲ)は、「またあう日を楽しみに」「想うはあなたひとり」などです。 曼珠沙華の成長スケジュール 曼珠沙華は多年草で、秋雨が降りお彼岸の頃になると芽を出して花を咲かせます。花が枯れて冬になると葉を出します。そのまま冬越しして春になると光合成が盛んになり球根に栄養を溜めます。夏には葉を枯らして休眠期に入ります。こうしてまた翌年に花を咲かせるという繰り返しです。 一面に咲く曼珠沙華を見たい! 曼珠沙華の名所と見頃 一面に曼珠沙華が広がる光景はとても美しく見応えがありますが、そんな曼珠沙華の名所を地域ごとにご紹介します。ぜひ一度は見頃の時期に行ってみてはいかがでしょうか? 【関東地方】 茨城県 行方市 西蓮寺(9月下旬) 埼玉県 幸手市 権現堂公園(9月中旬~10月上旬) 神奈川県 大和市 常泉寺(9月中旬~下旬) 【東海地方】 岐阜県 海津市 津屋川堤防(9月中旬~下旬) 愛知県 半田市 矢勝川・新美南吉記念館周辺(9月下旬~10月初旬) 【東北地方】 岩手県 北上市 如意輪寺(8月下旬~10月中旬) 宮城県 大崎市 羽黒山公園(9月中旬以降) 【関西地方】 京都府 亀岡市 穴太寺周辺(9月中旬~下旬) 奈良県 御所市 葛城一言主神社周辺(9月中旬~9月下旬) 【九州地方】 福岡県 八女市 ヨシビ棚田(9月中旬~下旬) 福岡県 うきは市 つづら棚田(9月中旬) 曼珠沙華は育てられる? じつは育てやすい! 曼珠沙華は病気や害虫に強く、丈夫で初心者でも育てやすい植物です。地植えでは数年は植えっぱなしにしていても、毎年花を咲かせてくれることでしょう。 個性的で印象の強い曼珠沙華 見た目も個性的で印象的な曼珠沙華は、きっと庭でも存在感を発揮してくれるのではないでしょうか。丈夫で初心者でも育てやすい植物なので、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 Photo/ 1) MasterChefNobu 2) aminkorea 3) tamu1500 4) Brt 5) akiyoko 6) Chongbum Thomas Park 7) stingzero 8) TAKUYA.A 9) phototenki 10) TOMO 11) TOMO 12) LStockStudio 13) Chutima Chaochaiya 14) TOMO 15) marigold-y 16) traction/Shutterstock.com
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【秋の七草】女郎花の育て方! 自分で育てて女郎花を観賞しよう
女郎花とは 女郎花(オミナエシ)は、スイカズラ科オミナエシ属の落葉性多年草です。原産地はシベリア〜東アジア。日本の山野にも自生し、古くから愛されてきました。したがって、高冷地をふるさとにする一部種類を除いては、日本の気候に馴染み、放任してもよく育つ、丈夫な草花です。 女郎花の草丈は100〜150cm。開花期は初夏から秋にかけてで、黄色い花を咲かせます。一つひとつの花は3〜5mmと小さいのですが、花茎を伸ばした頂部に集まって咲き、大きな花序をたくさん作ります。そのため、色の塊となって目に飛び込んできて、大変華やかな景色となります。ただし、女郎花は独特の香りを放つため、人によっては好き嫌いもあるようです。 女郎花の由来・花言葉 花名の「おみな」は女性のことを指し、「えし」は「圧し」、つまり女性を圧倒するほど美しいという意味だとする説があります。また、「えし」は「へし」で「飯」を意味するとし、一つひとつの花が小さく粟粒のように見えることから、女性が食べていた「女郎飯」から転じたという説もあるようです。 学名はPatrinia scabiosifoliaで、英名は「Golden lace」「Yellow patrinia」など。女郎花の花言葉は、「美人」「はかない恋」「親切」などです。 女郎花の栽培環境・ライフサイクル 【栽培環境】 日当たり、風通しのよい場所を好みます。日当たりが悪いと茎葉が間のびし、花つきが悪くなるので注意。土壌は、水はけ、水もちのバランスのよい環境を好みます。乾燥しやすい場所や、いつもジメジメとして湿気の多い場所では、土壌改良が必要です。腐葉土や堆肥などを多めにすき込み、ふかふかとした土作りをしましょう。 女郎花は古くから日本の原野に自生してきた植物なので暑さ寒さに強く、特に夏越し・冬越しの対策を講じる必要はありません。 【ライフサイクル】 女郎花は落葉性多年草に分類され、4月頃に新芽を出します。その後、旺盛に茎葉を伸ばして生育期に入り、6〜10月に開花。寒さが厳しくなると、地上部を枯らして休眠します。越年して再び春になると新芽を出します。この繰り返しで、一度植え付ければ毎年開花を楽しませてくれる、息の長い植物です。 女郎花の育て方 ここまで、女郎花の基本情報について、深く掘り下げてきました。ここからはガーデニンクの実践編として、栽培方法について詳しく解説していきます。 土作り 【地植え】 植え付けの1〜2週間前に腐葉土や堆肥などの有機質資材を投入し、よく耕してふかふかの土を作っておきます。土作りは植え付け直前ではなく、このように事前に行うことで、分解が進んで土が熟成します。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 植え付け 女郎花の植え付け・植え替えの適期は3〜4月ですが、この時期以外でも花苗店やホームセンターなどで苗を入手できます。購入する際は、節間が短く茎葉ががっしりと締まって勢いのあるものを選んでください。苗を入手したらすぐに、植えたい場所に植え付けましょう。 【地植え】 土作りをしておいた場所に苗よりも一回り大きな穴を掘り、根鉢を崩さずに植え付けます。複数の苗を植え付ける場合は、30cmほどの間隔を取りましょう。最後に、たっぷりと水やりします。 【鉢植え】 鉢の大きさは、6〜7号鉢を準備しましょう。 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。女郎花の苗を鉢に仮置きし、高さを決めます。苗をポットから出し、やや根鉢を崩して植え付けましょう。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 植え替え 【地植え】 女郎花を庭に植え付けた場合は、基本的には植え替えの必要はありません。植え付けから2〜3年経って大株に育っていたら、掘り上げて「株分け」をしましょう。古い根を整理し、数芽つけて根を切り分け、植え直します。 【鉢植え】 女郎花は生育旺盛で根詰まりしやすいので、鉢植えで楽しんでいる場合は毎年植え替えます。根鉢をくずして古い根を整理し、数芽つけて根を切り分ける「株分け」をして植え直します。 水やり 株が蒸れるのを防ぐために、水やりは株全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。真夏は気温が上がっている昼間に水やりすると、水がすぐにぬるま湯になって株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。冬は休眠するので、控えめに与えます。 【地植え】 しっかり根づいて茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、水切れしないように管理しましょう。根付いた後は、地植えの場合は地中から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続いて乾燥しているようなら、水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。成長期を迎えてぐんぐん茎葉を広げ出すと、水を欲しがるようになります。気候や株の状態に適した水やりを心がけましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がってきたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。 追肥 【地植え】 花が咲き終わった時期に、緩効性化成肥料を株の周りに施して土になじませます。 【鉢植え】 4〜8月の期間、2週間に1度を目安に液肥を与えます。 摘心・花がら摘み 【摘心】 生育期には旺盛に生育し、花茎が長く伸びてきます。6月頃に、花茎の半分から1/3までを目安に切り戻しましょう。草丈を抑えるとともに脇芽が伸び、細めの花茎がたくさん出て花数も多くなります。さらに摘心することで枝数が増え、華奢な姿を楽しむことができます。ただし、背丈を高くして太い花茎の先にダイナミックに咲く姿を楽しみたい場合は、摘心の必要はありません。 【花がら摘み】 女郎花は開花の期間が長いので、終わった花は早めに摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながりますよ! また、いつまでも花がらを残しておくと、種をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなるので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 病害虫 【病気】 女郎花がかかりやすい病気は、うどんこ病、炭そ病などです。 うどんこ病は、多湿で風通しが悪い環境で発生しやすくなります。葉の表面が白く粉を吹いたような状態になり、放任するとどんどん広がるので注意。対処せずにそのままにしておくと光合成ができなくなり、やがて枯死してしまいます。発症したら病気の葉を摘み取って処分し、適応する殺菌剤を葉の表と裏に散布して、蔓延するのを防ぎましょう。 炭そ病はカビが原因で発生する病気で、葉に褐色で円形の病斑が現れるのが特徴です。比較的気温が高く、雨の多い時期に発生しやすくなります。枝葉が込み合いすぎていたらすかし剪定をし、風通しよく管理しましょう。病気が広がる前に、早期に発見して適応する殺菌剤を散布して防除します。 【害虫】 ほとんど発生の心配はありません。 種まき・株分け・挿し芽 【種まき】 女郎花は、種まきで増やすことができます。 種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くてたくさんの苗が欲しい場合には、コストカットにもなりますね。ただし、「1〜2株あれば十分」という方には、苗の植え付けからのスタートがおすすめです。 女郎花の発芽適温は、20℃前後。種まきの適期は、3月下旬〜5月中旬、または9〜10月上旬です。 まず、3号の黒ポットに草花用にブレンドされた市販の培養土を入れます。中央に植え穴を開けて種を2〜3粒ずつ播き、種が隠れる程度にごく薄く土をかぶせましょう。はす口をつけたジョウロで高い位置からやわらかな水流でたっぷり水やりします。水やりの際には、水流によって種が流れ出さないように注意してください。発芽までは明るい半日陰で管理し、乾燥しないように適度に水やりします。 発芽後は日当たりのよい場所で管理します。本葉が2〜3枚ついたら、勢いがあって元気のよい苗を1本のみ残し、ほかは間引きましょう。ヒョロヒョロと伸びて弱々しい苗や葉が虫に食われている苗、葉が黄色くなっている苗などを選んで間引きます。十分に成長したら、花壇や鉢などに植え付けましょう。 花後に種を採取したい場合は、開花期の終わり頃に花がら摘みをやめて、種をつけさせます。実が茶色く熟したら茎ごと切り取り、風通しのよい半日陰にしばらく置いて乾燥させましょう。完全に乾いたら、揉みほぐして種を取り出し、密閉容器に入れて、種まきの適期まで冷蔵庫などで保存しておきます。 【株分け】 女郎花の株分け適期は、11月頃か、3月頃です。大株に育っていたら株を掘り上げ、2〜3芽つけて根を切り分けます。切り分けた根を植え直すと、株が若返ってその後の生育がよくなります。株数が増える分、数カ所に場所を分けて植え込んでもいいですね。新しい植え場所に堆肥や腐葉土をすき込んで水はけをよくし、根鉢より一回り大きな穴を掘って植え直すとよいでしょう。 【挿し芽】 挿し芽とは、茎葉を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。たくましいですね! 植物の中には挿し芽ができないものもありますが、女郎花は挿し芽で増やせます。 女郎花の挿し芽の適期は、5〜6月か9月下旬〜10月です。新しく伸びた枝を2節以上つけて切り口が斜めになるように切り取ります。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて、水あげしておきましょう。その後、水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を2〜3枚取ります。3号くらいの鉢を用意してゴロ土を入れ、新しい培養土を入れて水で十分に湿らせておきます。培養土に3カ所の植え穴をあけ、挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。十分に育ったら、植えたい場所へ定植しましょう。挿し芽のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 女郎花の種類 花茎の頂部に小さな黄色い花を多数咲かせる女郎花は、野趣感のある風情が魅力。女郎花は、いくつかの種類に分類されています。ここでは、その種類をご紹介しましょう。 ハクサンオミナエシ ハクサンオミナエシは、「白山女郎花」と書きます。北陸地方から東北地方の山地の岩場などに分布。女郎花よりも小ぶりで、草丈は20〜60cmです。開花期は7〜8月。 オトコエシ オトコエシは、「男郎花」と書きます。花の色が白で、女郎花に比べてがっしりとしてたくましいことから、この名前がついたようです。草丈は60〜100cm。開花期は8〜10月です。 キンレイカ キンレイカは「金鈴花」と書きます。関東以西の太平洋側や九州の山地などに分布。草丈は30〜50cmです。草姿が華奢で、楚々とした山野草の風情を持っています。開花期は7〜8月。 色鮮やかな女郎花を観賞しよう 女郎花は、古来より日本人に愛されてきた花の一つで、和歌や文学作品にもたびたび登場しています。華やかな黄色の花がガーデンによく映える女郎花は、丈夫で育てやすいので、ビギナーにもおすすめ。ぜひ秋の庭を彩るアイテムとして、花壇の一角に取り入れてみてはいかがでしょうか。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 Photo/ 1) SoulAD 2) RukiMedia 3) travelershigh 4) Nancy J. 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野菜

レタスの特徴と栽培の仕方 発芽の方法から分かりやすく解説!
レタスの基本情報 レタスはキク科アキノノゲシ属の葉物野菜で、地上部の葉を収穫します。原産地は地中海沿岸から中近東地帯で、冷涼な気候を好みます。発芽適温は18〜25℃、生育適温は18〜23℃。耐寒性があって0℃以下にも耐えるとされていますが、結球するタイプの玉レタスは、傷むことがあります。一方で夏の暑さには大変弱く、 高温多湿の環境では病害が発生しやすくなります。 レタスは、一日の日照時間が長くなると、花芽ができてトウ立ちする性質をもつ「長日植物」です。トウ立ちして花が咲くと、茎葉がかたくなってしまって食用に向かなくなります。意外にも光に大変敏感で、門灯や外灯の光、室内の光などに反応してトウ立ちすることも。夜は真っ暗になる場所で栽培することが大切です。 レタスの歴史 レタスの栽培の歴史は古く、紀元前4500年頃のエジプト墳墓の壁画に描かれていることが分かっています。その後、地中海沿岸地方に伝わり、ローマ帝国では主要な野菜として食されていました。さらにヨーロッパに渡って、結球するタイプの玉レタスなど多くの種類が生まれました。 東洋には、ペルシャを経由して5世紀までに中国に伝わり、さらに日本にも持ち込まれました。現在はレタスの名前が普及していますが、戦前までは「チシャ」と呼ばれ、8世紀の東大寺正倉院文書にその名前が記されています。ほとんどが茎レタス、リーフレタスだったようです。幕末に玉レタスが伝わり、明治時代には料理の飾りとして使われていました。戦後に一気に需要が伸び、現在はサラダなどに欠かせない野菜として利用されています。 レタスの種類 レタスには、葉が重なりあって巻いていき、結球するタイプの玉レタス、結球しないタイプのリーフレタスがあります。リーフレタスは葉に縮れが入り、葉色も緑系と赤系とがあります。他に茎を食べるタイプのステムレタス、ハクサイのように縦長に結球するロメインレタスもあります。 レタスの栄養 レタスは約96%が水分で、100g当たり12キロカロリー。カリウムやナトリウム、βカロテン、ビタミンC、ビタミンE、食物繊維などをまんべんなく含んでいますが、野菜の中では傑出して栄養素が多いというわけではありません。 レタスの栽培方法 ここまで、レタスの基本情報や歴史、種類などについて解説してきました。ここからは家庭菜園の実践編として、育て方について詳しく解説していきます。併せて、手軽に楽しめるプランターでのリーフレタスの栽培方法についても付記しているので、ぜひ参考にしてください。 栽培時期 家庭菜園でレタスを育てる際には、春に種を播く「春まき」と、夏に種を播く「夏まき」とがあり、年に2回の栽培が可能です。一般地を基準にすると、「春まき」は3月頃に種を播き、6月頃に収穫。「夏まき」は9月頃に種を播き、11月頃に収穫します。「春まき」は、生育期に病害虫が発生しやすいうえに、トウ立ちしやすく、玉レタスでは結球しない(葉が巻かない)ことがあるので管理が難しく、上級者向きです。一方、「夏まき」はトウ立ちしにくいので栽培しやすく、家庭菜園向きです。定植後の涼しい気候がレタスの生育に適しており、味もよくなります。したがって、ビギナーの場合は「夏まき」からスタートするのがおすすめです。また、9月以降、園芸店に苗も並び始めます。 年に2回の栽培が可能なレタスですが、連作(同じ場所で同じ種類〔科〕の植物を育て続けること。土壌バランスが崩れて生育障害が起きやすくなる)を嫌う性質を持っています。そのため、1〜2年はキク科の植物を育てていない場所を選びましょう。 適した環境 日当たり、風通しのよい場所を好みます。適した土壌酸度はpH5.5〜6.5。酸性に傾いた土壌では生理障害による病気が発生しやすくなるので、苦土石灰を散布して土壌改良しておきましょう。有機質に富み、水はけ、水もちのよいふかふかとした土壌を好むので、植え付け前に堆肥などの有機質資材を散布して土に混ぜ込んでおきます。 土作り 【菜園】 種まきの2〜3週間以上前に、苦土石灰を1㎡当たり100〜150g散布し、よく耕して土に混ぜ込んでおいてください。 さらに植え付けの1〜2週間前に、よく耕してから幅60~70cm、高さ10cmほどの畝を作ります。畝の長さは、作りたい量や広さに応じて自由に決めてかまいません。耕したのち、畝の中央に深さ20〜30cmの溝を掘ります。1㎡当たり堆肥約2kg、緩効性化成肥料(N-P-K=8-8-8)約100gを溝に均一にまいて埋め戻しましょう。 土作りは植え付け直前ではなく、このように事前に行っておくことで、分解が進んで土が熟成し、植物の生育がよくなります。 【プランター栽培】 野菜の栽培用にブレンドされた市販の培養土を利用すると便利です。 種まき 種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くてたくさんの苗が欲しい場合には、コストカットにもなりますね。ただし、レタスの苗は花苗店やホームセンターなどで入手できます。手軽に栽培したいなら、苗の植え付けからのスタートがおすすめです。「2〜3株あれば十分だから、苗の植え付けから始めたい」という方も、次項に進んでください。 種まきの適期は、「春まき」が3月頃、「夏まき」が9月頃です。まず、種まき用のセルトレイに野菜用にブレンドされた市販の培養土を入れます。中央にくぼみをつけて種を2〜3粒ずつ播き、ごく薄く土をかぶせましょう。キク科の植物は「好光性種子」といって、発芽に光を必要とする性質を持っているため、ふるいなどで軽く土をかける程度にするのがポイントです。種が流れ出すことのないように、浅く水を張った容器にセルトレイを置き、底から吸水させます。 発芽までは明るい半日陰で管理し、乾燥しないように底面から吸水させましょう。発芽後は日当たりのいい場所に置きます。夏まきの場合は朝のみ日が差す東側など涼しい場所で管理するとよいでしょう。本葉が1〜2枚ついたら比較的弱々しい苗を間引いて1本のみ残し、本葉が4〜5枚つくまで育苗します。 植え付け 苗の植え付け適期は、「春まき」が3月下旬〜4月、「夏まき」が8月下旬〜9月です。本葉が4〜5枚ついた苗を植え付けます。花苗店やホームセンターなどで苗を購入する場合は、節間が詰まってがっしりと締まった、勢いのあるものを選びましょう。 【菜園】 畝の中央に、約30cmの間隔を取って植え穴を掘り、水をたっぷりと注ぎます。水が引いたら苗を植え付け、最後にたっぷりと水やりをしましょう。 【プランター栽培】 レタスを鉢栽培する場合は、標準サイズの長方形型プランターを準備してください。底穴に鉢底ネットを敷き、底が見えなくなるくらいまで鉢底石を入れ、その上に野菜用にブレンドされた培養土を入れます。水やりの際にあふれ出さないように、ウォータースペースを鉢縁から2〜3cm残しておきましょう。20〜25cmの間隔を取って苗を植え付け、最後に底から流れ出すまで、たっぷりと水やりをしましょう。 水やり 株が蒸れるのを防ぐために株全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 【菜園】 しっかり根付いて茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、水切れしないように管理しましょう。根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続いて乾燥しているようなら、水やりをして補います。 【プランター栽培】 日頃の水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。成長期を迎えてぐんぐん茎葉を広げ出すと、水を欲しがるようになります。気候や株の状態に適した水やりを心がけましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がってきたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 肥料 【菜園】 リーフレタスは、土作りの際にしっかり元肥を施してあれば追肥は不要です。 玉レタスは、結球し始め(葉が巻き込み始め)た頃を目安に、緩効性化成肥料(N-P-K=8-8-8)1㎡当たり約30gを、周囲に均一にばらまいて土になじませ、軽く株元に寄せます。 【プランター栽培】 苗の植え付けから2週間後と4週間後を目安に、2回に分けて追肥します。緩効性化成肥料(N-P-K=8-8-8)約10gを株の周囲へ均一になるようにばらまいて、軽く土になじませましょう。 病害虫 【病気】 レタスに発生しやすい病気は、軟腐病や灰色かび病などです。 軟腐病はジメジメとした環境で発生しやすい、細菌性の病気です。葉や茎などの傷口から侵入して発症します。病気が進行すると腐敗して悪臭が漂い、ほかの株にも蔓延するので、発見次第抜き取って土ごと処分しましょう。水はけのよい環境づくりをし、風通しよく管理することが大切です。 灰色かび病は、花や葉に発生しやすい病気です。褐色の斑点ができ、やがて灰色のカビが広がっていきます。多湿で風通しが悪く、込み合いすぎていたり、枯れた葉を放置していたりすると発生しやすくなります。枯れ葉などをこまめに取り、茎葉が込み合いすぎている場合は間引いて風通しよく管理しましょう。 【害虫】 レタスに発生しやすい害虫は、ネキリムシ、ハスモンヨトウ、オオタバコガなどです。 ネキリムシは、カブラヤガやヨトウムシの幼虫で、土中に生息しています。レタスの茎が地際で切り取られたり、根を食い荒らされて葉がしおれてしまったりします。株の周囲の土を掘ってみて、幼虫を見つけたら捕殺しましょう。 ハスモンヨトウは蛾の一種で、レタスを食害するのは幼虫です。6月頃から葉を食い荒らし、4cmほどになる大きな幼虫なので見つけやすいでしょう。見つけ次第捕殺して被害が広がらないようにしましょう。 オオタバコガは蛾の一種で、レタスを食害するのは幼虫です。春から秋にかけて発生しやすく、特に高温や乾燥が続くと大発生することがあります。幼虫は最終的に3〜4cmになり、大きくなると旺盛に食害するので、幼齢のうちに発見して捕殺しましょう。葉に穴があいているなどの異変が見られる場合は、葉裏などをよく観察して早めに見つけることが大切です。 レタスは、アブラナ科に属する野菜に比べれば、それほど虫がつきやすいわけではありませんが、葉を食べる野菜ですから、少しでも虫食い跡などがあると、気になる人もいるでしょう。でも、家庭で栽培するのですから、できるだけ無農薬で管理したいですよね。そんな時は、園芸用資材を上手に利用する方法があります。用意するのは、防虫ネットと園芸用支柱です。 園芸用支柱を畝の両端と中央あたりにアーチ状にして深く差し込み、防虫ネットを被せます。畝の両端で防虫ネットを結んで固定し、四方の裾に土を盛ってしっかりと固定。これで物理的に虫の侵入を抑えられるというわけです。虫が苦手な方は、園芸用資材を上手に使って防除するのがおすすめです。 収穫 【菜園】 玉レタスは、結球した玉を軽く押してみて、かたく巻いているようなら収穫適期です。不要な外葉を取り、包丁を地際の部分に差し込んでカットし、収穫します。外葉や根を残しておくと、病害虫が発生しやすくなるので、きれいに処分しておきましょう。 リーフレタスは、葉が20〜25cmになったら収穫適期。玉レタス同様に、根元に包丁を差し込んで株全体を収穫してもいいですし、外葉から1枚ずつ葉を折り取る「かきとり収穫」をしてもかまいません。「かきとり収穫」をすれば、長く収穫し続けることができます。 【プランター栽培】 葉が20〜25cmになったら収穫適期。外葉から1枚ずつ葉を折り取る「かきとり収穫」をすると、長く収穫し続けることができます。 さまざまな料理に活用しよう ここまで、レタスの基本情報に始まり、家庭での栽培方法について詳しくご紹介してきました。レタスは簡単に栽培でき、「かきとり収穫」をすれば、長く楽しめることが分かっていただけたのではないでしょうか。プランターでも栽培でき、ビギナーでも簡単に取りかかれるので、ぜひ栽培にチャレンジしてみてください。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 Photo/ 1) Edinaldo Maciel 2) Purple_Mangoose 3) lunamarina 4) David A Litman 5) vvoe 6) Maykol Nack 7) FotoFeast 8) NSC Photography 9) Sleepyhobbit 10) Altin Osmanaj 11) Zoom Team 12) New Africa 13) T.Kai 14) Marina Litvinova 15) shley-Belle Burns /Shutterstock.com 参考文献/ 『やさしい家庭菜園』 監修者/藤田智、加藤義松 発行/家の光協会 2006年3月1日第1刷 『別冊やさい畑 野菜づくり名人 虎の巻』発行/家の光協会 2009年2月1日発行 『はじめての野菜づくり コンテナ菜園を楽しもう』著者/藤田智 発行/日本放送出版協会 2007年5月25日発行 『これで失敗しない家庭菜園Q&A』監修/藤田智 発行/家の光協会 2007年2月1日発行 『甘やかさない栽培法で野菜の力を引き出す 加藤流絶品野菜づくり』著者/加藤正明 発行/万来舎 発売/エイブル 2015年5月25日発行第2刷






















