スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中! 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)予約受付中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中! 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)予約受付中!
3and gardenの記事
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ガーデンデザイン

NHK『趣味の園芸』出演の造園家・阿部容子さんが解説! 防草シートで草取りを減らす庭づくり【ノンストレスガーデン工法】
防草シートは「草取りを減らす」だけじゃない 防草シートというと、「雑草を生えにくくするためのもの」というイメージが強いかもしれません。しかし、庭づくりに上手に取り入れることで、草取りの負担を減らす以外にもメリットがあります。 例えば、地表を覆うことで土の急激な乾燥を防ぎやすくなり、雨などで土が流れたり、せっかく整えた庭のデザインが崩れたりするのを抑えることにもつながります。 ただし、「とりあえず地面にシートを敷けばいい」というものではありません。シートの継ぎ目や端の処理が不十分だと、わずかな隙間から雑草が生えたり、風でめくれたりすることがあります。また、植物を植える庭では、植栽部分のつくり方や水やりにも注意が必要です。 そこで、雑草対策と植物を育てることを両立するために考えられたのが、造園家・阿部容子さんの「ノンストレスガーデン工法」です。 雑草との戦いから解放する「ノンストレスガーデン工法」 季節ごとに移り変わる美しい花々を眺めて暮らせたら素敵…と多くの人が思うものです。しかし、いざガーデニングを始めてみたら、自分が植えた花以上に、勝手に生えてくる雑草に手をわずらわされ、「こんなはずじゃなかった…」と思っている人は少なくありません。 施工前の更地。雑草に悩まされていた。 草取りのいらない「ノンストレスガーデン工法」で施工。芝生エリアを含め、庭全面に防草シートが敷かれている。 「育てたい花だけを育てたい」というごく当たり前でのようでいて、これまで叶わなかった夢をついに実現したのが、かたくり工房が開発した「ノンストレスガーデン工法」。草取りから解放されるだけでなく、プラスαのメリットがある画期的なガーデン工法です。 ノンストレスガーデン工法の3つのメリット ①草取りの負担を大幅に減らせる ②土の乾燥や流出を抑え、植物を育てやすい環境をつくれる ③庭のデザインを長く維持しやすい ノンストレスガーデン工法施工直後。マルチングのバークの下は防草シート。 ノンストレスガーデン工法施工2年後。植えた植物が育って、マルチングは見えない。草取りの労力ほぼなし! かたくり工房所属の造園家、阿部容子さんは、「ノンストレスガーデン工法は、年齢とともに庭づくりの体力がなくなり、植物の世話ができないとお客さまから相談されたことがきっかけです」と話します。なんとか労力を少なく、大好きな花を育てることを今までどおり楽しんでほしいと生み出したノンストレスガーデン工法ですが、今では個人邸はもちろん、公共の公園など全国から多くの依頼があります。実際に、かたくり工房がノンストレスガーデン工法で施工したバラ園は、それまで草取りにかけていたメンテナンス費が1/10にまで削減され、主役であるバラの手入れにより力が入れられるようになりました。 ノンストレスガーデン工法のSTEP この工法が正しく広がり、もっと手軽に緑を楽しめる人が増えてほしいと願う阿部さん。この工法について、詳しく解説してくれました。 【ノンストレスガーデン工法に必要な主な資材】 カラー防草シート(植栽シート)/防草効果の高い高密度の不織布製で厚さ0.45mm程度のもの。あまり分厚いものだと扱いにくいです。色は土壌となじむブラウンがおすすめ。 ノンストレスガーデン工法用土壌資材(以下工法解説Step3に詳細) ノンストレスガーデン工法専用植栽リング(*ガーデンストーリーで取り扱い) 防草シート用強力ガムテープ(なるべく強度の高いもの) モルタル バークか砂利(防草シートを隠すためのマルチング材) その他の道具/チョーク、カッター、ハサミ、スコップなど 【ノンストレスガーデン工法(土壌の下準備編)】 Step1 除草をする ●植栽しようと思っているエリアに雑草が多く生えている場合は、薬剤で除草します。特にスギナなど、地下茎で増える雑草がある場合は、除草剤を用いるのが効果的です。枯れた雑草はいったん取り除き、土の中に残らないようにします。 ●宿根草など必要な植物がすでに植わっている場合は、それらをいったん別の場所に仮植えしてから除草します。宿根草は根が本格的に動き出す前の3月くらいまでは移植が可能です。 ●樹木など移植が難しいものがある場合は、樹木から1m以上離して(大木の場合は上部の枝の広がり以上離して)除草剤を使います。樹木がたくさん植わっていて1m以上離せない場合は、除草剤は使わず手で除草します。 ●新築の場合、敷地内に使われている土の中には発芽前の雑草のタネが含まれていることが多いので、発芽を抑制する効果のある除草剤を用います。 <除草剤の選び方&参考商品> 除草剤は商品によって効果の持続期間が2週間〜1年と大きく異なるので、植栽までの期間を計画的に考え、適したものを用いて除草します。また、除草剤には液剤や粒剤がありますが、液剤のほうがムラなく、まんべんなくまきやすいです。 ●「グリーンスキットシャワー」/草花の周りで使用可能。1〜2週間で雑草が枯れた後すぐ、新たに植栽できる。液剤なので、まんべんなくまくことができる。 ●「草退治メガロングFL」/スギナ・ドクダミ・ススキ・ササ・ゼニゴケなどの枯れにくい雑草を退治し、発芽抑制効果もある。ただし、効き目は8カ月残るので、植栽時期を計画的に。液剤なので、まんべんなくまくことができる。 Step2 排水勾配をつける 土壌を整地します。傾斜があると、後から用いるマルチング材が流れるため、なるべくフラットにしてから、排水勾配を1%つけます(水平器を用います)。排水勾配1%とは、敷地外の排水方向に向かって1mで1cm低くなるように傾斜をつけることで、歩道もそのように作られています。見た目も歩いた感じも傾斜があるようには感じられませんが、庭の環境を健全に維持するのに必須です。排水勾配がないと雨水が庭にいつまでも溜まってしまうため、植栽した植物が根腐れしてうまく育たないばかりか、家を傷めたり、健康被害をもたらすこともあります。 Step3 土壌改良 植栽エリア内の土壌改良をします。ノンストレスガーデン工法の土作りでは、有機物をあまり含まない土壌資材を用います。有機物はいずれ分解されてなくなり、シートが徐々に沈んできてしまうためです。前のステップで除草した雑草は有機物になるため、土の中に混ぜないようにします。以下の土壌資材は団粒構造が壊れにくく、シートの浮き沈みが少ない配合です。植物の生育に必要な養分は、植栽後にシートの上から与えます。 【ノンストレスガーデン工法用土壌資材】 パーライト 14ℓ バーミキュライト 14ℓ 燻炭 8ℓ 牛フン 4ℓ ダイアジノン(コガネムシの幼虫などのネキリムシ用殺虫剤) 規定用法量 上記計40ℓを、1㎡に深さ20〜30cmで敷き詰めます。 【ノンストレスガーデン工法(シートの敷き方編)】 Step1 構造物をつくる 敷地の境界線になっているブロック(自身の敷地専用か共有ブロック)に防草シートをモルタルで固定していきますが、共有でない場合は、境界線のブロックから3cmセットバックして構造物を新たに設けます。シートを留めつけるためなので、高さは5cmあればOKです。 モルタルで留めつけないと、ほんの少しの隙間からもこのようにスギナなどの雑草が繁茂してしまうので、シートの端はモルタルできっちり接着する必要があります。 Step2 防草シートを広げる 防草シートを庭に広げます。庭の外周方向のシートの端は20cm程度余裕を持たせて配置します。この20cmは、①モルタルとののりしろ ②つっぱり防止のためのふくらみです。このふくらみがないと、人が歩いたときの重みでシートが沈んで引っ張られ、シートが破れたり、引き抜けたりする可能性があります。また、温度でシートが伸び縮みするのに対応する目的もあります。 Anastasiia Smiian/Shutterstock.com シートは細長いロール状になっており、複数枚をつなぎ合わせながら敷くことになります。シートとシートのつなぎ目は10cmほど重ねて、つなぎ目を防草シート用強力ガムテープで隙間がないようぴったり貼り合わせます。つなぎ目に隙間があると、強風であおられシートがはがれることがあります。防草シート用のピンのみだと隙間ができるため、ピンは仮留めとして用い、最終的にはガムテープでしっかり留めつけます。 Step3 防草シートの端処理 M.KOS/Shutterstock.com 庭の中に花壇の縁や敷石などの構造物がある場合は、シートの端を構造物に沿ってカットします。シートの端から2cmほどのところに、シート端と平行するように、ハサミやカッターで長さ10cmほどの切り込み(青のハサミ印)を入れます。モルタルで留めつける際、この切り込みの中にもモルタルを入れ込みながら接着すると、モルタルがフックのようにシートを留めつけ、複雑な形でも固定強度が高まります。カーブした箇所では赤のハサミ印のようにシートに縦に切り込みを入れると、フィットさせることができます。*直線箇所では、赤のハサミのように切り込みを入れる必要はありません。 Step4 シートを留めつける構造物の端を掘り下げる 防草シートを留めつけるレンガなどの構造物の際(きわ)を、5cm程度の深さに掘り下げます。 クワなどを用いて構造物の際を掘り下げます。 掘ったらコテなどで土を斜めに押さえつけて整えます。 ハケで構造物側についた土を払います。 シートと構造物をモルタルで接着します。その際、シート端と平行に入れた横の切り込みの中にもモルタルを詰め込むのがポイント。 庭全面にシートが敷かれた状態。 【ノンストレスガーデン工法(植栽編)】 Step1 植栽箇所にリングを当てて印をつける どこに何を植えるのか、あらかじめ決めておき、シートの上にチョークで植栽ポイントを記していきます。宿根草の植栽場所には「ノンストレスガーデン工法専用植栽リング」を当てて、チョークでリングをなぞります。 *ノンストレスガーデン工法専用植栽リングとは 防草シートの上から宿根草や小型の低木類を植栽するために開発した円形状のプラスチック製リングです。植物の根張りや給排水が正常に行われ、シートの押さえとして機能し、バークで隠れる仕様になっています。防草シートとの併用で植物が健全に育つよう開発された専用アイテムですので、ノンストレスガーデン工法ではこの専用植栽リングを用いることを推奨します。植え穴をリングでしっかり抑えないと、風にあおられシート全体がめくれ上がってしまうことがあります。 (cap)左は株元が1本立ちで上部が大きく生育するタイプ。右は株元から茎が増えて株立ちになり、横に広がって生育するタイプ。 サイズは6号(直径18cm)と8号(直径24cm)の2サイズがあるので、最終的に植物が生育する大きさや生育に従い変化する株元の形状に合わせて、どちらかを選んで使います。株元の形状が1本立ちで生育するタイプは6号サイズ、株元から複数茎が立ち上がって株立ちになるタイプは8号サイズがおすすめです。 「ノンストレスガーデン工法専用植栽リング」はこちら 宿根草以外の樹木や一年草のエリアは、チョークで植栽エリアのラインを描きます。一年草は植え替えや花がら摘みなどの作業がしやすいように、たいていは花壇の手前に配置するといいでしょう。 Step2 植え込み穴をあけ植栽 チョークで記した部分をカッターで切り取ります。植栽リングをギュッとはめ込み、シートをしっかり押さえます。植え込み穴の土を苗の根鉢の大きさ程度掘り上げ、リングの中に苗を植え込みます。 バラや樹木の植栽エリアはカッターで十字に切り込みを入れ、中央に植栽した後、切り込みに強力ガムテープを貼って留めます。 十字の切り込みを強力ガムテープで留める。 タイムを植栽。 リシマキア、タイムなどのグラウンドカバー類の苗(3号ポットサイズ)を植栽する場合には、10〜12cmの円をカッターであけて植栽します。グラウンドカバー類は横に広がって地面を覆い、それ自体が押さえとして機能します。 季節で植え替え作業が必要な一年草のエリアは植栽エリアの手前に。 一年草のエリアはシートをカットし、端を樹脂エッジで押さえ、樹脂エッジと防草シートを強力ガムテープで留めます。その後、一年草を植栽します。 防草シートを長持ちさせる重要ポイント! 紫外線にさらさない 植栽後は穴の中にたっぷり水やりをし、防草シート部分が隠れるようバークや砂利などでマルチングをします。防草シートは紫外線によって劣化が早まるので、必ず覆い隠します。バークは堆肥に近いバークチップを敷くと雨水によって防草シートの中に養分が染み込んで植物の生育をサポートしてくれます。砂利をマルチングとして用いると、夏には日射で砂利が50℃以上になるため植栽エリアにはあまり向きません。砂利は通路など植栽をしない場所に向いています。 植栽直後の花壇。 植栽から1年後。 【ノンストレスガーデン工法(メンテナンス編)】 ●水やり 初年度の水やりには注意が必要です。植栽した穴の中を意識してたっぷり水を与えます。ホースで全体的に水まきをしていると、植物に水が届いていない場合があります。また、ちょっとした雨では植物に十分行き渡らないことが多いので、初年度は乾きに注意します。可能なら自動灌水装置があると楽です。自動灌水装置の設定は朝1回(AM5時)にして、たっぷりめに。足りない場合は夕方に手灌水で水分をプラスします。2年目以降は極端に雨が降らない場合を除き、自然の降雨に任せてOKです。 ●肥料 植栽の穴の中に、各植物の適期に肥料を施します。バラや樹木の箇所は、一度マルチングをどけて、ガムテープをはがして与えます。メネデール社の「バイオマイスター」をマルチングとして用いている場合は、防草シートの上から全体的にバイオマイスターを施すだけでOKです。バイオマイスターは防草シートの上から肥料成分を植物に届けることができ、マルチング材としても活躍する土壌資材です。 根を育てる肥料成分や土壌環境をよくする善玉菌を配合したバイオマイスター。 ●マルチング バークチップ(またはバイオマイスター)は分解されてなくなっていくため、減ってきたら植物の葉が少なくなる冬期に足します。 草取りから解放されれば、庭の大小を問わず、体力のない人も、時間がない人も、美しい庭のある暮らしが叶います。
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花と緑

「都道府県の花」3択クイズ! 群馬県の花は次のうちどれ?【Let’s Try! 植物クイズ】
「群馬県の花」は次の3つのどれ? yu_photo/Shutterstock.com 日本三名泉の1つである「草津温泉」や全国的にも有名な「伊香保温泉」などの名湯に、世界遺産にも登録された日本の近代化を象徴する「富岡製糸場」、東洋のナイアガラともいわれる「吹割の滝」、アウトドアスポットとしても人気のカルデラ湖「榛名湖」など、歴史や文化を感じさせる見所がたくさんある群馬県。首都圏からのアクセスもよく、旅行先としても人気です。 そんな群馬県を象徴する「木」はクロマツ、「鳥」はヤマドリ、「魚」はアユ。それでは、群馬県の花は、次のA~Cのどれでしょう? A フジ zzz555zzz/Shutterstock.com B レンゲツツジ Flower_Garden/Shutterstock.com C ハナモモ Scirocco340/Shutterstock.com ヒント 湯の丸高原や赤城山などが名所として知られ、初夏の開花期には一面を鮮やかに彩る姿が見られます。 正解は… ↓ ↓ ↓ ↓ B レンゲツツジ Flower_Garden/Shutterstock.com レンゲツツジの基本データ 学名:Rhododendron molle subsp. japonicum科名:ツツジ科属名:ツツジ属原産地:日本、中国和名:レンゲツツジ(蓮華躑躅)別名:オニツツジ、ウマツツジ、ベコツツジ、アカギツツジなど英名:Rhododendron japonicum、Japanese azalea開花期:5~6月(地域による)花色:オレンジ、黄形態:落葉性低木樹高:1~3m 鮮やかな朱色の花を咲かせるレンゲツツジ。ツツジ科ツツジ属の落葉低木で、北海道、本州、四国、九州に分布します。乾燥に弱く、山地や高原などの日当たりのよい場所に群生しますが、寒冷地では平野でも群生する姿を見ることができます。 嬬恋村(群馬県)と東御市(長野県)の県境に位置し、天然記念物の指定も受けている国内最大級の湯の丸高原地蔵峠周辺のレンゲツツジ群生地をはじめ、群馬県では県内各地でレンゲツツジの群生が多く見られることから県の花として制定されたようです。 湯の丸高原のレンゲツツジ群落。Cyuurin/Photolibrary ハスの花に見立てられたレンゲツツジのつぼみ。サップ/Photolibrary レンゲツツジという名前は、つぼみが枝先に集まって輪状に並ぶ様子を、蓮華(ハスの花)に見立てて名づけられました。華麗な姿とは裏腹に毒性が強く、動物が食べ残すこと、もしくは動物に害を与えることから、ウマツツジ、ベコツツジなどの別名もあります。このため、牧草地にも群生し、レンゲツツジの名所として知られる牧場もあります。 岩手県・安比高原に咲くレンゲツツジ。なな/Photolibrary Flower_Garden/Shutterstock.com レンゲツツジは、春に葉が展開するのに前後して、1枝に2~8輪ほどの花を横向きに咲かせます。漏斗形の花は花径5~8cmと、日本産のツツジの中では最大級に大きく、見ごたえのある姿になります。花冠は5つに裂け、上側には濃橙色の斑点が入ります。花の中心には5本の雄しべと、長く突き出した1本の雌しべがあります。 H.SEKI/Photolibrary レンゲツツジは観賞用として、古くから栽培されてきた庭木の定番でもあります。ただし、毒性があるので子どもやペットが誤食しないよう注意が必要です。 レンゲツツジは根が細く、また浅く張るため、乾燥や水切れに弱い性質があります。乾燥しすぎず水はけのよい、腐植質に富んだ酸性土壌で栽培するとよいでしょう。地植えでも必要に応じて水やりを行います。また日当たりが悪いと花付きが悪くなるので、少なくとも午前中は日の当たる場所を選びます。 レンゲツツジの植え付け・植え替えは、真冬を除いた落葉期に行い、特に2~3月上旬が適期です。植え付けの際は、深植えにならないように注意しましょう。鉢植えの場合は、2年に1回を目安に植え替えます。 肥料は開花後のお礼肥として6月頃、株が充実する9月下旬に緩効性肥料を施すとよいでしょう。枝数があまり多くなく、基本的に剪定は必要ありませんが、剪定をする場合は翌年の花芽を落とさないよう、開花後なるべく早く行います。 ヒロム/Photolibrary レンゲツツジの毒性 Flower_Garden/Shutterstock.com ツツジ科の植物には毒性があるものが多いですが、レンゲツツジも例外ではなく、全草にグラヤノトキシンやロドジャポニンなどの有毒成分が含まれ、摂取すると嘔吐やけいれんなどの症状が出て、重篤な場合は呼吸停止を引き起こすこともあります。花の蜜も有毒で、養蜂家はレンゲツツジの自生地の近くや開花期にはハチミツの採集を避けるのだそう。かつては葉を煎じたものが殺虫剤として利用されていたこともあるそうです。 クイズ一覧はこちら!
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雑草対策

9月20日放送 NHK「趣味の園芸」にも登場! 防草シート×多年草「クラピア」で雑草対策 人工芝との地表温度差は45℃以上!?
NHK「趣味の園芸」で紹介される「防草シート活用術」とは? 「防草シート」というと、雑草を生やしたくない場所を黒いシートですっぽり覆うもの、というイメージがあるかもしれません。しかし、防草シートを使いながら植物を育てる方法もあります。 9月20日放送のNHK「趣味の園芸」で造園家・阿部容子さんが紹介するのは、花壇全体に防草シートを敷き、植物を植える部分だけに穴をあける方法です。雑草の発生を大幅に抑えながら、多年草や樹木などを植栽。さらにシートの上をマルチング材やグラウンドカバープランツで覆うことで、一見しただけでは防草シートが使われているとは分からない、自然な庭をつくります。 緑の絨毯の下にはじつは防草シートが全面に。 防草シートと相性がよいのが、地面を這って広がるグラウンドカバープランツです。その一つとして紹介されているのがイワダレソウ「クラピア」です。 防草シートの上を緑に変える「クラピア」 丸い小さな葉を密に茂らせるイワダレソウ‘クラピア’。 クラピアは、日本に自生するイワダレソウを原種として改良されたグラウンドカバープランツです。地面を這うように茎を伸ばして広がる多年草で、地表を緻密な緑で覆っていくのが特徴。日当たりのよい場所でよく育ち、夏には小さな花も咲かせます。 NHK「趣味の園芸」では、防草シートをグラウンドカバープランツで覆うメリットについて、見た目を自然にするだけでなく、夏場の地温上昇を抑えることにもつながると紹介されています。では、植物に覆われている場合と、そうでない場合では、実際どのくらい温度が違うのでしょうか。 真夏の地表温度を測ったら、人工芝とクラピアで45℃以上の差! 2026年8月25日、栃木県小山市にある株式会社グリーンプロデュースの敷地内で、地表温度の比較試験が行われました。比較したのは、 クラピア、芝生、土、ポリプロピレン製防草シート、人工芝、コンクリート白板、砂利、アスファルト の8種類。 測定時間は9~18時。この日の実測最高気温は42.6℃、平均気温は37.9℃という厳しい暑さでした。 13時、外気温41.2℃のときに各地表面を測定すると、大きな違いが現れました。 人工芝 82.5℃防草シート 81.0℃アスファルト 71.2℃土 69.3℃砂利 66.9℃コンクリート白板 57.6℃芝生 46.5℃クラピア 36.9℃ 人工芝とクラピアの差は、実に45.6℃。この試験では、人工芝と防草シートが80℃を超えた一方、クラピアで覆われた地表面は外気温より低い36.9℃でした。 ※地表温度は天候、時間、場所、素材や植栽の状態などによって異なります。 地面が熱くなると、庭は「下から」も暑くなる ここで知っておきたいのが、私たちが感じる暑さは気温だけで決まるわけではないということです。太陽に照らされて熱くなったアスファルトやコンクリート、壁などからは赤外線による「放射熱(輻射熱)」が放出されます。 環境省が行った真夏の街路のシミュレーションでは、場所によって人が受ける正味の放射熱量が900W/㎡近くに達するケースが示されています。これは、6畳程度の部屋で1,000Wの電気ストーブを約10台使用したときに、人が受ける正味の熱量に相当するとしています。条件によっては、その受熱量の約4割を路面や壁面からの放射熱が占めます。 つまり真夏は、太陽からだけではなく、熱くなった地面や建物からも熱を受けているのです。今回の試験で、クラピアと、人工芝や防草シートの間に大きな温度差が現れた結果を考えると、庭づくりでは「地表面を何で覆うか」も夏の暑さ対策を考える重要なポイントといえそうです。 防草シートは「使わない」のではなく、クラピアで覆う では、防草シートは夏の庭では使わないほうがよいのでしょうか。そうではありません。防草シートは、雑草管理の手間を軽減するためにとても便利な資材です。注目したいのは、「防草シート+植物」という使い方です。 クラピア専用防草シート施工直後 クラピアを防草シートと組み合わせる場合、重要なのがクラピア用の専用防草シートを使うことです。一般的な防草シートには根を通さないものがありますが、クラピア用防草シートは、クラピアの根がシートを通過して土壌へ根を張れるようにつくられています。植え付け直後はシートが見えていますが、クラピアは地面を這うように広がります。 防草シートの上を被覆途中のクラピア。 ↓ やがてシートはクラピアに覆われ、緑の景観へ。成長期に「4ポット苗/㎡」を植えると、2~3カ月で地表を覆います。 つまり、 防草シートで雑草を抑える↓クラピアが広がる↓根がシートを通って土壌に定着する↓クラピアがシートを覆う↓緑の景観になる という仕組みです。 シートがクラピアに覆われれば、シートへの紫外線の直接照射を減らし、劣化を抑えることにもつながります。 暑さだけじゃない。強い雨から「土」を守る働きも 地面をクラピアで覆うメリットは、夏の暑さ対策だけではありません。近年の庭づくりでも考えておきたいのが、短時間に強い雨が降ったときに、雨水とともに表土が流れ出す土壌流出です。特に斜面の庭では土壌流出によって庭の草花や構造物への被害も考えられるため、対策が必要です。 クラピアは地表面を覆うとともに、節々から根を下ろして土壌に定着します。琉球大学が行った沖縄の赤土を使った試験では、裸地とクラピア植栽区を比較。 裸地では雨とともに赤土が流出したのに対し、クラピアで覆われた区画では雨水がほとんど流れ出ず、土壌流出が大幅に抑えられています。実験では、クラピアが約85%被覆した段階で、土壌流出を99.5%抑制する結果が得られています。地面を植物で覆うことは、景観や雑草対策だけでなく、強い雨から大切な庭を守ることにもつながるのです。 これからの庭づくりで注目されているのが、降った雨をすぐに排水するだけでなく、できるだけその場所で受け止め、地中へ浸透させるという「雨庭」の考え方です。土や植物のある地面には、雨水を受け止めて地中へ浸透させる余地があります。一方、建物の屋根や舗装面など、雨水が浸透しにくい面積が増えれば、短時間に多くの雨水が排水設備へ集中し、昨今被害が甚大化している都市の冠水へとつながります。クラピアの保水力によって下水へ流出する雨水を減らすことができれば、そうしたリスクの軽減にも貢献できます。 公園や公共空間にも。「クラピア+防草シート」という選択 造園家の阿部容子さんがデザインした浜名湖ガーデンパークのユニバーサルガーデン。 クラピアと防草シートを組み合わせた緑化は、個人の庭だけでなく、広い公共空間でも活用されています。静岡県浜松市にある浜名湖ガーデンパーク内の「ユニバーサルガーデン」では、防草シートとクラピアを組み合わせた施工を採用。こうした広い場所では、雑草管理の負担を軽減することは特に重要です。防草シートで雑草を抑えながら植物で地表面を覆っていく方法なら、「管理のしやすさ」と「緑のある景観」を両立できます。 田んぼの畦をクラピアで雑草&土壌流出防止対策。 さらに、地表面の高温化や土壌流出を抑えるという視点を加えれば、クラピアによる緑化は、これからの暑さや強い雨を考えた公共空間づくりにも一つの選択肢となります。 9月からでもできる? 秋から始めるクラピア クラピアの庭づくりは今秋からでも始められます。秋は、「今年中に緑のカーペットを完成させる」のではなく、来春からの生育を見据えて植えるのがポイント。 静岡県藤枝市の蓮華寺池公園で2025年の冬にクラピアを植栽。 秋から冬に専用防草シートを併用してクラピアを植栽すれば、クラピアが全面被覆していない期間もシートによって雑草を抑えながら春を待つことができます。気温が下がるとクラピアは休眠期に入りますが、多年草なので春に気温が上昇すると毎年、再び生育を始めます。 藤枝市蓮華寺池公園の2026年5月の様子。クラピアが被覆し、防草シートはほぼ見えません。 植えるのは来春でもOK! 今からやっておきたい4つの準備 来年はペットも安心して遊べる庭に! 秋は計画だけして、植えるのは来春でももちろんOK。秋冬は、来年の庭をじっくり考える絶好の期間です。来春の雑草対策のために今からやっておきたい準備を紹介します。 1 植える場所と面積を決める 庭全面をクラピアにする必要はありません。雑草取りが特に大変な場所、芝刈りの負担を減らしたい場所、夏に地面が熱くなりやすい場所など、まずはクラピアを広げたい範囲を決めましょう。 2 今ある雑草をしっかり除去する 防草シートを敷けば、その下に雑草を残してもよいわけではありません。植物がシート下で分解されると、シートが沈む原因になるため、防草シート施工前に雑草をしっかり除去しておくのが大切です。 3 防草シートを併用するか決める 雑草が少なく、その後もこまめに草取りができる場所なら、クラピアだけ植栽する方法もあります。一方、雑草の多い場所や、管理の手間をできるだけ減らしたい場所では、クラピア用防草シートとの併用を検討するとよいでしょう。 4 来年の完成形を想像する 植え付けたときは小さな苗でも、クラピアは成長期に「4ポット苗/㎡」を植えると、2~3カ月で地表を覆います。 「どこを緑にしたいのか」「どこを通路として残すのか」「花壇との境界をどうするのか」。 秋冬のうちに庭全体を見直しておけば、春になってから慌てずに植栽を始められます。 「雑草・猛暑・強い雨」から考える、これからの庭 暑さや強い雨が庭づくりの大きな課題になっている今、庭の地面をどうつくるかは重要な項目です。グラウンドカバープランツには景観だけでなく、もっと多くの役割があります。 雑草管理の負担を減らす。 植物で地表を覆って、夏の地表面の高温化を抑える。 雨による土壌流出を抑え、雨を地中へ浸透させられる地面を残す。 今年の夏、「庭が暑い」「草取りが大変」「大雨が降ると土が流れる」と感じたなら、その記憶がまだ新しい今こそ、来年の庭を考えてみませんか。 【秋からクラピアを始めたい人はこちら】 クラピア育て隊オンラインショップ 【来春の庭づくりを計画するなら、ふるさと納税という選択肢も】 クラピアのふるさと納税 https://kurapiajapan.com/information/furusatonouzei/
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宿根草・多年草

クリスマスローズ、秋にやってはいけないこと5つ|長雨から花芽を守る9月の管理
クリスマスローズを秋に弱らせてはいけない理由 春の可憐な姿を見るには、秋のケアが重要。 クリスマスローズは、秋に花芽が形成され、冬から春にかけて花を咲かせる「冬咲き宿根草」。ですから、秋に株を弱らせると、冬の花数が減ってしまいます。しかも、猛暑を乗り切った後、9月は長雨によって、「蒸れ」や「根腐れ」が一気に重なり、秋はクリスマスローズが弱りやすい危険な季節です。クリスマスローズの株に以下のような症状が表れていたら要注意。 高温と過湿/根が酸欠状態になりやすく、しおれや根腐れになる 強い直射日光 /葉が茶色に焼けたり、斑点が広がる 蒸れた環境 /病原菌や害虫が繁殖しやすくなる 次のことをまず確認してみましょう。 置き場所を工夫しよう 地植えの場合 落葉樹の株元や、北東側の明るい半日陰が理想です。 西日が強い場所では、遮光ネット(70%)を斜めに張って光を和らげましょう。 株元を落ち葉や堆肥、バークチップなどで覆う(マルチングする)と地温の上昇が防げます。 鉢植えの場合 面谷ひとみさんは、開花期が終わったら北側のバックヤードへ鉢を移動し夏越しさせている。 直射を避けられる半日陰に置きましょう。 鉢を直に床に置くと熱がこもります。レンガや鉢台にのせて通気を確保。過湿を防ぐためには40〜50cmの高さに置くのが理想的。 黒いプラ鉢は熱を吸収するので、白い鉢カバーに入れて二重鉢にすると安心です。 水やりと湿度管理のポイント 基本は「表土が乾いたら朝にたっぷり」。土の表面が白っぽく乾いたら、鉢底から流れるまでしっかり与え、受け皿の水は必ず捨てること。暑いからといって、毎日たっぷり水をあげるのは禁物。鉢内に残った水分がお湯になって、根腐れの原因となります。 葉の整理と蒸れ対策 病斑や黄色くなった葉はハサミで早めに除去しましょう。風通しをよくするだけで病気のリスクは大きく減ります。ただし葉を減らしすぎると光合成力が落ち、回復が遅れます。 施肥を秋から開始しよう 涼しくなり始める9月下旬〜10月、ヒガンバナの開花を目安にし、液肥から少量ずつ再開します。 病害虫への警戒と対処 過湿や蒸れで病変が出ているクリスマスローズ。 根腐れや立ち枯れ/蒸れが主因。水やりの間隔を見直し、風通しを確保しましょう。腐って黒くなった部分は取り除き、殺菌剤を散布します。 ナメクジに注意/枯れた葉や蒸れて傷んだ部分を食害します。見つけ次第捕殺するか、予防薬を近くに置くことで防げます。 9〜11月の回復プログラム 9月下旬:ヒガンバナの開花を目安に、液体肥料を再開。遮光ネットも外し、日照にも徐々に慣らしていきます。 10月:植え替え・株分けの最適期。根詰まりしている鉢はここでリフレッシュ。 11月:根の成長を促し、古葉取りなど、冬の開花に備える大切な充実期。 やってはいけないこと5 やってはいけない①「秋になったから」と水やりを増やす 「暑さが収まった=生育期だから水をたっぷり」と機械的に切り替えるのは危険。雨の後は鉢の表面が乾いていても、内部には水分が残っていることがあります。 鉢植えなら土だけでなく鉢を持った重さまで確認し、軽くなってから水やりしましょう。雨が当たって十分湿っている日は与えません。受け皿の水も残さないように注意。地植えは基本的に雨水で足りるので、晴天が続いて乾燥したときだけ補います。 やってはいけない② 雨ざらしの鉢をそのまま放置する 数日おきに雨が降る程度なら問題ありませんが、鉢土が乾く間もなく雨が続くなら対策をしましょう。軒下など、明るく風通しがよく、長雨を直接受け続けない場所へ一時避難させます。 また、鉢底を地面にぴったりつけず、ポットフィートなどで少し浮かせると排水と通気を確保しやすくなります。地植えの場合は株を動かすより、株元に水が滞留していないか確認。もともと水はけが悪い場所では、今後植え替える際に盛り土や高植えを検討します。 やってはいけない③ 傷んだ葉や落ち葉を株元に残す 長雨で問題になるのは根だけではありません。濡れた葉が重なった状態が続けば、病気が広がりやすい環境になります。クリスマスローズの葉に発生する葉斑病は、水滴や風雨によって胞子が広がり、湿った条件下で感染が広がります。黄色く枯れた葉、黒褐色の病斑が出た葉、株元に落ちた枯れ葉などは取り除き、株元を清潔に。ただし、元気な葉まで全部切ってしまう必要はありません。 本格的な古葉切りは花芽や新葉が動き出す晩秋〜冬に行う管理なので、9月は病葉や明らかに傷んだ葉を整理する程度にします。 やってはいけない④ 弱っている株にすぐ肥料を与える 「秋は肥料の季節」と覚えている人ほど注意したいポイント。確かに、生育を再開する10月頃からは肥料を与える時期に入ります。しかし、長雨で用土がずっと湿っている、葉がぐったりしている、根の状態が怪しいという株では、先に環境を整えます。肥料は弱った根を治療するものではありません。 まず過湿を解消し、涼しくなって、以下のサインで株が生育を再開したことを確認してから。<生育再開のサイン> 株元の芽がふくらむ・伸びる 新しい葉が展開し始める 夏の間ほぼ変化がなかった株に、明らかな新しい動きが出る 逆に、葉がまだぐったりしている、株元が動かない、鉢土がずっと湿ったままという状態なら、「秋になったから」と肥料を急がなくて大丈夫です。 やってはいけない⑤ 長雨の最中に根を大きくいじる 秋は植え替えや株分けができる季節ですが、9月半ばの高温と長雨が残る時期に急いで行う必要はありません。とくに「水はけが悪そう」と根鉢を大きく崩し、細根を切った直後に雨が続くのは避けたいところ。気温が下がり、天候が安定してから行います。
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育て方

降り続く長雨から庭を守る! 植物の根腐れや病気を防ぐ10の対策
① 過湿による根腐れに注意! 移動できる鉢は軒下へ 移動できる鉢は軒下へ。 長雨で土の中が常に湿っていると、根腐れやカビの原因になります。鉢植えは軒下やベランダの内側など、直接雨が当たらない場所に避難させましょう。 一方、地植えの庭では植物は移動できませんが、長雨や強い雨が続くと土の表面が固まって、根が窒息気味になります。この窒息気味の状態が、根腐れの原因となります。 植物にとってよい土は、大小さまざまな粒(砂、シルト、粘土)が団粒構造(イラスト①)を作り、そこに空気や水の通り道を持っている状態です。 ところが雨が続くと、雨粒が激しく当たり、その団粒構造が壊れて土がバラけてしまいます(イラスト②)。 すると微細な土の粒子が表土近くに浮き上がって集まり、地表付近が「水が抜けない泥パック」状態になります(イラスト③)。 結果として、水はけが悪くなり、表面が乾くとガチガチに硬くなって、植物の根が呼吸しにくくなり(=酸欠)、根腐れを引き起こしてしまうのです。 雨が続く季節の土壌改善対策 地植えの庭の場合は、表面を軽く耕す(深く掘らずに3〜5cmをふわっと)。 完熟堆肥などの有機物を混ぜ込んで、団粒構造を再生させる。 マルチングで雨粒の直撃を防ぐ。 ② プランターや鉢の「水はけチェック」 土がずっと濡れていたり、鉢底から水が出にくい場合は要注意。上記と同様の団粒構造が壊れている状態にある可能性が高いです。鉢底石の追加や古い土の入れ替え、鉢替えによって通気性を改善しましょう。また、鉢の下に台やトレー、スタンドを置くのも排水性や通気性を改善するのに有効です。 ③ 風通しの悪い場所の植物は「剪定」で蒸れ対策 枝葉を間引くように剪定。 混み合った枝葉は湿気がこもりやすく、病気の発生源に。枝葉を間引いて風の通り道を作ることで、蒸れを防ぎ、病気のリスクを減らします。切り口が乾くよう、雨の合間を見て剪定するとよいでしょう。夏の間に乱れた株姿を整える効果もあります。 ④ 多湿で発生しやすい「べと病・黒星病」に注意 葉に黒い斑点が現れる黒星病(黒点病)に罹患したつるバラ。症状が進んで黄変し、落葉が始まっている。 多湿のシーズンは病害が多く発生します。葉に黒い斑点、茶色のシミ、黄変などが出たら要注意。雨が続く間は、予防薬の散布は雨で流れて非効率なので、落葉に備えて株の回復にシフトしたほうが現実的。病気で弱った株には液肥や肥料を与えるより、「活力剤」のほうが適しています。 ⑤ 病気になった葉や花がらはこまめに取り除く 黄変したり落ちた葉は速やかに除去。 落ちた花や古い葉、病気で落ちた葉をそのままにしておくと、湿気で菌が繁殖しやすくなります。雨の合間に軽く掃除する習慣を。 ⑥ ナメクジ被害を早期発見&対処 ペチュニアの花はナメクジの大好物。 ジメジメした環境になりがちな梅雨や秋の長雨シーズンは、ナメクジに注意が必要です。忌避剤を用いる際は、全体にまくより、ナメクジが好む植物の周りにまくのが効率的。ナメクジにも食の好みがあり、水分を多く含んだ柔らかい葉が好物です。ペチュニアやレタスなどは特にナメクジの大好物なので、これらの周辺で対策を。 ⑦ 雑草は早めに除草。蒸れや病害虫の温床に 雨の多い季節、特に梅雨は雑草の成長が一気に加速します。雑草が繁茂していると通気が悪くなり、病気の発生を誘発したり、害虫のすみかにもなります。雨の合間にこまめな除草が効果的です。 ⑧ 肥料は控えめに or 活力剤に切り替える 「活力剤」と「液肥」を使い分けるのが大事。 雨で肥料が溶けやすく、肥料過多になりやすいため、固形肥料は与えすぎに注意。さらに、根が湿気で呼吸しにくい時期は、肥料成分も吸いにくい状態にあります。雨降りのシーズンは無理に育てようとせずに“整える”ことを優先。 特に葉が黄色くなっているときなどは、肥料ではなく「活力剤」を与えましょう。活力剤は根の修復や活性化に特化しており、回復をサポートする資材です。新葉が展開し、株が復活し始めたら、生育をサポートしてくれる「液肥」に切り替えを。 ⑨ 多湿に強い植物を“前景”に活用 湿度に比較的強いヒューケラ。 花壇や植栽帯では、「背面(奥)=高い、前面=低い」という構造になっていることが多いため、水が前に集まりやすくなります(特に壁沿いの花壇など)。そのため、水はけを好むサルビアやラベンダーなどは奥(高い場所)へ、前面にはアジュガやヒューケラなど比較的湿度に強いものを配置するのがおすすめです。 ⑩ 雨の日も庭を見る習慣を Oksana_Schmidt/Shutterstock.com 雨の日は庭に出にくくなりますが、室内からの観察でも十分効果があります。葉の色、姿、虫の有無などをチェックする癖をつけましょう。窓から眺められる場所に寄せ植えやお気に入りの花を植えておくと、庭へ目をやる楽しみと習慣ができますよ。 あなたの庭も、雨のダメージを防いで元気に乗り切りましょう! 多彩なバリエーションのアジサイを梅雨の庭に。左)ピラミッドアジサイ(ノリウツギ)‘ノウム’、右上)‘ひなまつりルナ’、 右下)‘ポップコーン’。
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果樹

鉢植えでもOK! 珍しい果樹「ポポー」を自宅で収穫するための栽培テクニック
ポポーの基本情報 makineko/Shutterstock.com 植物名:ポポー学名:Asimina triloba英名:pawpaw、paw paw、papawなど和名:ポポーその他の名前:ポーポー、パポー、アケビガキ、カスタードアップルなど科名:バンレイシ科属名:アシミナ属原産地:北アメリカ形態:落葉性中高木 ポポーの学名はAsimina triloba(アシミナ・トリロバ)で、バンレイシ科アシミナ属の落葉性中高木です。原産地は北アメリカで寒さに耐え、日本の多くの地域で周年戸外で管理できます。目新しい果樹のような印象がありますが、明治時代頃には日本にもたらされ、昭和30年代からは種苗会社からよく苗木が流通するようになりました。「カスタードアップル」の別名をもつように濃厚な甘い香りを放つ果実を収穫できますが、青果店やスーパーマーケットにはあまり出回らず、希少性があるため家庭栽培におすすめです。 樹高が10mになる樹も Clifton Ellis/Shutterstock.com ポポーは2m以上に成長する中高木に分類されています。植え付けから2年ほどまではゆっくりと生育しますが、3年目以降になると生育スピードが早くなり、枝葉を大きく広げるようになります。放任するとどんどん大きくなり、樹高が3〜10mに達することもあるようです。毎年の剪定で樹高はコントロールできるので、休眠期に剪定をして2.5mくらいまでに抑えるとよいでしょう。 ポポーの花や葉、実の特徴 Anna Krzywania/Shutterstock.com 園芸分類:果樹開花時期:4〜5月樹高:2m以上耐寒性:強い耐暑性:強い花色:褐色 ポポーの開花期は4~5月で、グリーンのつぼみが開くとチョコレート色へと変化します。サイズは3~5cmで、釣り鐘形の愛らしい花です。花の中に雄しべと雌しべがある両性花ですが、同じ花の中でも雌しべのほうが先に成熟し、雄しべは後から熟すので、1個の花の中では受精できない性質があります。そのため、ポポーの栽培では人工授粉をすることが確実に果実をならせるポイント。開花から2〜3日ほど経って熟した雄しべを、開花直後の雌しべに擦りつけて人工授粉します。 Daniel Sztork/Shutterstock.com ポポーの果実は、9月下旬〜10月中旬の秋に収穫できます。品種によって異なりますが、果実は200〜400gで、熟すと自然に落下します。追熟したほうがおいしいので、室温で2〜3日おいてから食べましょう。ポポーの果実は生食でき、半分に切ってスプーンですくっていただきます。中には大きな種子が入っています。 大きな種子があるポポーの実。Marco de Benedictis/Shutterstock.com ポポーの名前の由来と花言葉 Marinodenisenko/Shutterstock.com ポポーという名前は英名の「pawpaw」から。諸説ありますが、スペイン語でパパイヤを意味する「papaya」に由来し、ヨーロッパ人がパパイヤと誤認したことからこの名が付いたという説が有力です。ほかに、爪のある動物の手足を意味する「paw」に由来するという説もあります。 ポポーの花言葉は「健康」「抜け落ちない情熱」などです。 ポポーの栄養価と保存方法 EQRoy/Shutterstock.com ポポーは栄養価が高く、ビタミンCを多く含むほか、マグネシウム、鉄、銅、カリウム、カルシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。食べ頃の目安は独特の強い甘い香りが十分に出ていること。果実は保存性が悪く、十分に熟した実はラップに包むか袋に入れて冷蔵庫に入れ、なるべく早く食べましょう。また、果肉だけを冷凍して保存することもできます。 ポポーの代表的な品種 EQRoy/Shutterstock.com ポポーは自家受粉では結実しない自家不結実性のため、収穫を目的に栽培するなら、異なる2品種を1本ずつ並べて植栽する必要があります。ここでは、主に流通しているポポーの品種をご紹介します。 オーバーリース ミシガン州の野生種から選抜されました。1果340gほどになる大実品種で、果肉は黄色〜オレンジ。風味がよく甘い品種です。 ウェールズ インディアナ州で生まれた品種で、国内でポピュラーに流通しています。340〜400gの大実で実つきがよいのが特徴。耐寒性も強いほうです。 サンフラワー カンザス州で作出された品種で、果肉は黄金色。植え付けから2〜3年で実がつくようになり、早生で実つきがよいタイプです。 マンゴー ジョージア州で野生種から選抜された品種です。1果200〜300gになり、実なりがよく高品質で人気があります。 ポポーの栽培12カ月カレンダー Gajus/Shutterstock.com 開花時期:4〜5月収穫:9月下旬〜10月中旬植え付け・植え替え:12月〜翌年3月肥料:3月頃、6月頃、10月頃剪定:12月〜翌年2月 ポポーの植え付け適期は休眠期の12月〜翌年3月なので、この時期に苗木を入手して植え付け、栽培をスタートするのがベストです。一般的に流通している1〜2年生苗の場合、植え付けから収穫までの目安は、3〜5年ほどかかります。 気温が上がって生育期に入ると旺盛に枝葉を伸ばし、秋には落葉して冬は休眠します。剪定は休眠中の12月〜翌年2月に行います。 植え付けから数年が経ったら、4〜5月に開花した際に人工授粉をしておきます。果実が大きくなり始めた頃に1カ所に多数に実がついていたら摘果をして調整。9月下旬〜10月中旬には黄色く熟した果実を収穫できます。 ポポーの栽培環境 thenaturelad/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たりがよく、風通しのよい場所を選びます。日照不足になると葉色が冴えなくなったり、収穫量が少なくなったりするので注意してください。ただし、真夏に西日が強く当たる場所は避けた方が無難です。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】水はけ・水もちのバランスがよい、ふかふかとして腐植質に富んだ土壌を好みます。 耐寒性・耐暑性 耐寒温度はマイナス20〜マイナス25℃で寒さに強いため、周年戸外で管理できます。耐暑性もあり、夏越し対策は特に必要ありませんが、夏は水切れしないように注意しましょう。 ポポーの育て方のポイント 用土 bluedog studio/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの2〜3週間前に、直径・深さともに50cm程度の穴を掘りましょう。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきます。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 果樹用にブレンドされた、培養土を利用すると手軽です。 水やり topseller/Shutterstock.com 水やりの際は、根にしっかり水が行きわたるよう、株元の土を狙って与えてください。 真夏は、気温が高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がって木が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 また、真冬は、気温が低くなる夕方に行うと凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった日中に与えるようにしましょう。 【地植え】 植え付け後にしっかり根づいて枝葉を伸ばすようになるまでは、乾いたら水やりをしましょう。根づいた後はほとんど不要です。ただし、晴天が続いてひどく乾燥している場合は水やりをして補いましょう。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がややだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイント。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、水やりを欠かさないように注意します。冬は休眠するうえ、表土が乾きにくくなるので控えめに与えるとよいでしょう。 肥料 sasimoto/Shutterstock.com 【地植え、鉢植えともに】 3月に有機質肥料、6月、10月に化成肥料を与え、土によくなじませましょう。 注意する病害虫 nechaevkon/Shutterstock.com 【病気】 ポポーの栽培では、病気が発生する心配はほとんどありません。 【害虫】 ポポーの栽培で発生しやすい害虫は、アブラムシやカイガラムシなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。 カイガラムシは、ほとんどの庭木に発生しやすい害虫で、体長は2〜10mm。枝や幹などについて吸汁し、だんだんと木を弱らせていきます。また、カイガラムシの排泄物にすす病が発生して二次被害が起きることもあるので注意。硬い殻に覆われており、薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。 ポポーの詳しい育て方 苗木の選び方 ポポーは基本的には自家不結実性(1本植えるだけでは実らない)のため、果実の収穫を楽しみたい場合は、近くに異なる品種を2品種以上植えることがポイントです。品種によっては自家受粉するタイプもありますが、確実に実をつけるには、別品種の授粉樹が必要だということを知っておきましょう。開花期が同じ時期の品種を選ぶことも大切です。 植え付け・植え替え Jurga Jot/Shutterstock.com ポポーの植え付け適期は12月〜翌年3月です。 【地植え】 2株以上植え付ける場合は、苗木同士の間隔を1.5〜2mは開けるようにします。直径、深さともに50㎝程度の穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土や堆肥などを混ぜ込み、苗木を定植。最後にたっぷりと水を与えましょう。1年生苗の場合は、地際から30〜50cmのところを目安に苗木をカットしておきます。しっかりと根づくまでは、支柱を立てて誘引し、倒伏を防ぐとよいでしょう。 地植えの場合は、環境に合って順調に育っているようであれば、植え替えの必要はありません。 【鉢植え】 まず、8〜10号鉢を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから果樹用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗を鉢に仮置きし、高さを決めます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下の高さを目安にウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、棒などでつつきながら用土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと水が流れ出すまで、十分に水を与えましょう。1年生苗の場合は、地際から30cm前後のところを目安に苗木をカットしておきます。しっかりと根づくまでは、支柱を立てて誘引し、倒伏を防ぐとよいでしょう。 鉢植えで楽しむ場合は、成長とともに根詰まりしてくるので、2~3年に1回は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出し、軽く根鉢をくずして新しい培養土を使って植え直しましょう。 剪定 matze1977/Shutterstock.com ポポーは毎年剪定をして風通しをよくし、樹高を2〜2.5mにコントロールすると扱いやすいでしょう。剪定の適期は12月〜翌年2月です。 樹高や横への広がりを抑えたい場合、だいたいのアウトラインを決めて、はみ出している枝を分岐部まで遡って切り取ります。 また、木の内側に向かって伸びている「逆さ枝」、垂直に立ち上がっている「立ち枝」、勢いよく伸びすぎている「徒長枝」、枝に絡んでいる「絡み枝」、枯れ込んでいる「枯れ枝」なども元から切り取ります。1カ所から何本も枝分かれしている枝があれば、3本以内に間引いて枝を透かしましょう。ポポーの花芽は前年枝の基部周辺につくので、先端の葉芽は切り詰めてもかまいません。花芽は丸くてふっくらしており、葉芽は小さくて細いので、見分けやすいのも特徴です。できるだけ花芽は残して剪定するようにしましょう。 仕立て方 CMYK MAKER/Shutterstock.com 植え付け後、まだ木が幼い時期は頂芽を生かして主幹を真っ直ぐに伸ばす「主幹形」に仕立てます。樹高が2mくらいまでに達したら、それ以上大きくしたくないくらいの位置で主幹の先端を切り戻します。主幹から出ている複数の主枝や側枝を伸ばし、樹形を低く抑える「変則主幹形」にします。樹冠が広がりすぎないようにだいたいのアウトラインを決めておき、それよりはみ出している枝を選んで切り取り、樹形をキープしましょう。 ポポーを収穫するためのポイント ポポーに充実した果実を実らせたい場合は、人工授粉と摘果を行うことがポイント。ここでは、おいしい果実を味わうためのひと手間について解説します。 人工授粉 Anna Krzywania/Shutterstock.com ポポーは、基本的には自家不結実性のため異なる品種を混植することが大前提。虫が媒介して授粉するのである程度は果実がつきますが、放任しておくよりは人工授粉をすると、より確実です。授粉は晴れた日の開花後まもない午前中に行うとよいでしょう。花粉が出ている花を選んで摘み取って花弁を取り、異なる品種の木の花の雌しべに、雄しべをこすりつけるようにします。同様の手順で、別の品種にも授粉しましょう。 摘果 EQRoy/Shutterstock.com 摘果とは、果実を間引きする作業です。果実が多く実りすぎて一つひとつの果実が小ぶりになるのを防ぎます。6月頃が適期で、1カ所に1〜2個を残し、ほかはすべて切り取りましょう。 収穫 Gajus/Shutterstock.com ポポーの収穫適期は9月下旬〜10月中旬。緑色の果実が、黄色く色づいて触ってみると少しやわらかくなっている程度を目安とします。自然落下したものを拾って収穫してもよいでしょう。植えている場所が硬い地面の場合は、収穫のタイミングが近づいてきたら敷き藁などを敷いて、果実が傷むのを防いでおくのも一案です。 採れたての果実は、まだ硬くて糖度が低いので、おいしく食べるには、室温で3〜7日ほどおいて追熟しましょう。 ポポーの育て方を知り美味しい果実を味わおう LianeM/Shutterstock.com 「カスタードアップル」の別名をもつポポーは、濃厚な香りと甘くてクリーミーな味わいを楽しめるフルーツです。青果店などではなかなか出回らないので、家庭で栽培すれば希少な完熟果を楽しめ、育てる喜びを味わえることでしょう。ぜひ庭に植栽してみてください。
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一・二年草

「普通のコスモス」と何が違う? 暑さに強くて初心者にも育てやすい「キバナコスモス」の隠れた魅力&名所案内
キバナコスモスの基本情報 gothiclolita/Shutterstock.com 植物名:キバナコスモス学名:Cosmos sulphureus英名:sulfur cosmos、yellow cosmos和名:キバナコスモス(黄花コスモス)その他の名前:キバナアキザクラ(黄花秋桜)科名:キク科属名:コスモス属原産地:メキシコ形態:一年草 キバナコスモスの学名はCosmos sulphureus (コスモス・スルフレウス)で、キク科コスモス属の一年草です。原産地はメキシコ。暑さに強い一方で寒さには弱く、晩秋には枯死します。 キバナコスモスの花や葉の特徴 APugach/Shutterstock.com 園芸分類:草花開花時期:6〜10月草丈:30〜100cm耐寒性:弱い耐暑性:強い花色:赤、オレンジ、黄 キバナコスモスの開花期は6〜10月で、花色は赤、オレンジ、黄。花径は4~6cmで、8枚ほどの舌状花と、その中央に多数集まる筒状花で構成された、コスモスを少し小ぶりにしたような形の花を咲かせます。花茎を長く伸ばした先端に1輪の花が開花するのが特徴で、大変花つきがよく、次から次に花茎を上げて長い期間咲き続けます。 草丈は30〜100cmほどと幅があり、原種は100cm以上になりますが、コンパクトに草姿がまとまる園芸品種が多数出回っています。濃緑の葉は深い切れ込みが入って羽状になり、対生します。 キバナコスモスの名前の由来と花言葉 Kolf/Shutterstock.com キバナコスモスという名前は、コスモスに似て、黄色の花を咲かせることから。学名はCosmos sulphureusですが、属名のCosmosは秩序や調和などを意味するギリシャ語の「kosmos」に由来し、花弁が整然と美しく並ぶ様子から名づけられました。種小名のsulphureusは「硫黄色の」という意味で、鮮やかな黄色の花を咲かせることに由来します。 キバナコスモスの花言葉は「野生的な美しさ」「幼い恋心」などです。 キバナコスモスとコスモスとの違い 左がキバナコスモス、右がコスモス。Uladzimir Tsarou、inomasa/Shutterstock.com キバナコスモスとコスモスはどちらもコスモス属の一種ですが、種類が異なります。秋の風物詩にもなっているコスモスは一般にCosmos bipinnatus (コスネモス・ビピンナツス)で、原産地は同じメキシコでも標高の高い場所に分布しており、花色はピンク、赤、白、黄、クリームなど。オレンジや黄など暖色系の花色を持つキバナコスモスとは花色のラインナップが異なります。もっとも、近年は品種改良により黄色の花を咲かせる‘イエローキャンパス’などの品種も登場しています。 コスモス‘イエローキャンパス’scott mirror/Shutterstock.com コスモスの草丈は50〜120cm、キバナコスモスの草丈は30~100cmと、キバナコスモスのほうがコンパクトな株姿にまとまりやすく、またキバナコスモスはより暑さに強いという特徴もあります。 もう1つ大きな違いが葉の形。どちらも羽状に深く切れ込みが入りますが、コスモスの葉は糸状で細く繊細な印象なのに対し、キバナコスモスは葉の幅が広めで野生味のある姿になります。 左がキバナコスモス、右がコスモス。キバナコスモスのほうが葉幅が広め。APugach、Bowonpat Sakaew/Shutterstock.com ガーデンでも使いやすいキバナコスモス meechai39/Shutterstock.com オレンジ、黄、赤などのビビッドカラーの花色が鮮やかなキバナコスモスは、真夏の強い日差しのもとでも焼けることなく、元気に咲き続けるのが魅力。草丈が30㎝前後でまとまる品種も多く、花壇の縁取りや寄せ植えの花材として利用できます。草丈が高くなる品種は、花壇の後段に向いており、広い敷地があれば群植してダイナミックなシーンを作ることも可能です。病害虫にも比較的強いので、メンテナンスを軽減したい場合にも重宝します。 キバナコスモスの栽培12カ月カレンダー 開花時期:6〜10月植え付け:5〜7月肥料:5〜9月(鉢植え)種まき:4月中旬〜7月上旬 キバナコスモスの栽培環境 meechai39/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たり、風通しのよい場所で栽培します。日当たりの悪い場所では、花つきが悪くなったり、ヒョロヒョロとか弱い茎葉が茂って草姿が間のびしたりするので注意しましょう。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】水はけ、水もちのよい環境を好みます。地植えする場合は植え付け前に腐葉土や堆肥などの有機質資材を投入してよく耕し、ふかふかの土づくりをしておくとよいでしょう。 耐寒性・耐暑性 キバナコスモスの耐寒温度は0~5℃。寒さに弱いため、冬に枯れる一年草として扱われます。耐暑性は強く、根付いた後は夏も休むことなく花が咲き続き、暑さ対策も特に必要ありません。 キバナコスモスの育て方のポイント 用土 blueeyes/Shutterstock.com 【地植え】 植え付ける3〜4週間前に苦土石灰を散布して土に混ぜ込んでおきましょう。さらに1〜2週間前に腐葉土や堆肥などの有機質資材と緩効性化成肥料を植え場所に投入し、よく耕してふかふかの土をつくっておきます。土づくりをしてからしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 水やり cam3957/Shutterstock.com 蒸れるのを防ぐために株全体にかけるのではなく、株元の土を狙って与えてください。真夏は、気温が高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がって株が弱ってしまうので、早朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 【地植え】 地植えの場合は根付いた後はほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続いて乾燥し、茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、多湿にすると株が弱るので、水の与えすぎには注意。土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。成長期を迎えてぐんぐん茎葉を広げるようになると、水を欲しがるようになります。気候や株の状態に適した水やりを心がけましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 肥料 Sarycheva Olesia/Shutterstock.com 【地植え】 植え付け時に元肥として緩効性肥料を施してあれば、追肥は不要です。ただし、株に勢いがないようであれば、液肥を与えて様子をみましょう。 【鉢植え】 苗の植え付け後は、2〜3週間に1度を目安に、液肥を与えます。 病害虫対策 nechaevkon/Shutterstock.com 【病気】 キバナコスモスに発生しやすい病気は、うどんこ病や灰色かび病などです。 うどんこ病は、カビによる伝染性の病気です。葉、新梢、つぼみの表面が白く粉を吹いたような状態になり、放置するとどんどん広がって光合成ができなくなり、やがて枯死してしまいます。窒素肥料を施しすぎたり、枝葉が繁茂しすぎて風通しが悪くなったりしていると、発病しやすくなります。うどんこ病が出たら病気の葉を摘み取って処分し、適用のある殺菌剤を葉の表と裏に散布して、蔓延するのを防ぎましょう。 灰色かび病は花や葉に褐色の斑点ができて灰色のカビが広がっていき、ボトリチス病、ボト病などとも呼ばれています。気温が20℃ほど、かつ多湿の環境で発生しやすい病気です。風通しが悪く込み合いすぎていたり、終わった花や枯れ葉を放置していたりすると発生しやすくなるので注意。花がらをこまめに摘み取り、茎葉が込み合いすぎている場合は、間引いて風通しよく管理しましょう。 【害虫】 キバナコスモスに発生しやすい害虫は、アブラムシやハダニなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 ハダニは、葉裏に寄生して吸汁する害虫です。体長は0.5mmほどと大変小さく、黄緑色や茶色をしています。名前に「ダニ」がつきますが、クモの仲間です。高温で乾燥した環境を好み、梅雨明け以降に大発生しやすいので注意が必要。繁殖力が強く、被害が大きくなると、葉にクモの巣のような網が発生することもあります。ハダニは湿気を嫌うため、予防として高温乾燥期には葉裏にスプレーやシャワーなどで水をかけておくとよいでしょう。 キバナコスモスの詳しい育て方 種まき Kunlanan Yarist/Shutterstock.com キバナコスモスは、ビギナーでも種まきから育てられます。種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くてたくさんの苗が欲しい場合には、コストカットにもなります。 ただし、キバナコスモスの苗は初夏から花苗店に出回り始めるので、手軽にスタートしたいなら苗の植え付けからのスタートがおすすめです。「1〜2株あれば十分だから、苗の植え付けから始めたい」という方は、後ろの「植え付け」の項に進んでください。 キバナコスモスの発芽適温は20℃前後で、適期は一般地で4月中旬〜7月上旬です。「直まき」か「ポットまき」をします。 【直まき】 土づくりをしておいた場所に種をばらまきし、1㎝ほど覆土します。はす口をつけたジョウロで高い位置からやわらかい水流で水やりし、種が流れ出さないようにしましょう。発芽後は間引きながら育成し、最終的に株同士の間隔を20㎝ほど取ります。密植すると蒸れたり、病気にかかりやすくなったりするので、風通しよく管理しましょう。 【ポットまき】 黒ポットに草花用にブレンドされた市販の培養土を入れて湿らせ、キバナコスモスの種を2〜3粒ずつまいて1㎝ほど覆土します。はす口をつけたジョウロで高い位置からやわらかい水流で水やりし、種が流れ出さないようにしましょう。発芽までは明るい半日陰で管理し、乾燥しないように適度に水やりをします。 発芽後は日当たりのよい場所で管理します。勢いがあって元気のよい苗を1本のみ残し、ほかは間引きましょう。ヒョロヒョロと伸びて弱々しい苗や葉が虫に食われている苗、葉が黄色くなっている苗などを選んで間引きます。本葉が4〜5枚ついたら花壇や鉢などの植えたい場所に定植します。 植え付け Vlyaks/Shutterstock.com キバナコスモスの植え付け適期は、種から育てて育苗した場合は本葉が4〜5枚ついた頃です。花苗店で苗を購入する場合は5〜7月で、節間が短く茎ががっしりと締まって丈夫な苗を選ぶとよいでしょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に苗よりも1回り大きな穴を掘って植え付けます。苗が複数の場合は、20㎝ほどの間隔を取りましょう。最後に、たっぷりと水やりします。 【鉢植え】 鉢の大きさは、6〜7号鉢を準備しましょう。 鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。苗を鉢に仮置きし、高さを決めたら、根鉢を崩さずに植え付けましょう。水やりの際にすぐ水があふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 花をたくさん咲かせるポイント Levronka /Shutterstock.com 【摘心】 キバナコスモスは自然に分枝してこんもりとした株姿になりますが、幼苗のうちに茎の先端を切り取る「摘心」をしておくと、より分枝して茂り、株張りがよくなって花数が増えます。 【花がら摘み】 キバナコスモスは次々に花が咲くので、終わった花は早めに摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫の抑制につながります。また、いつまでも花がらを残しておくと、種子をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 増やし方 Sugianto88/Shutterstock.com キバナコスモスは種まきで増やすことができます。環境に合えば、こぼれ種でもよく増えます。 種子を採る場合は、花がらを摘まずにそのままにしておき、黒っぽく熟した種子を採りましょう。種子が濡れているとかびてしまうこともあるので、晴れた日に採取するのがおすすめです。採種した種子は採りまきにするか、よく乾燥させて紙封筒などに入れ、湿気の少ない冷暗所で播きどきまで保管しておきます。 名所で楽しむキバナコスモス Reallyice/Shutterstock.com この章ではキバナコスモスを群植した、ダイナミックな景観が楽しめる観光スポットをご紹介します。絵のような風景を見に、足を運んではいかがでしょうか。 開花状況は天候や気象条件などにより左右されるため、公式HPやSNSで情報をチェックしてから訪れるとよいでしょう。 浜離宮恩賜庭園(東京都) Spyan/Shutterstock.com 東京都中央区に位置する江戸時代の代表的な大名庭園で、明治維新後は皇室の離宮となった歴史ある庭園です。約3,000㎡の花畑に群植されたキバナコスモスが満開になる頃には、一面が黄色に染まります。都心の高層ビル群を背景に広がるお花畑は、東京ならではのシーンとして大変人気があります。 浜離宮恩賜庭園 https://www.tokyo-park.or.jp/park/hama-rikyu/index.html あけぼの山農業公園(千葉県) masajla/Shutterstock.com 千葉県柏市に佇む約18ヘクタールの規模で、美しい風車とメタセコイヤの景色がランドマークとして知られる公園です。秋には2.2ヘクタールの花畑にコスモスとキバナコスモスが植栽された美しい景色が広がり、写真映えするとしてSNSでも人気のスポットになっています。 あけぼの山農業公園 https://akebonoyama-nougyoukouen.jp 国営昭和記念公園(東京都) Yuichi Mori Photography/Shutterstock.com 東京都多摩地区中央部、JR立川駅から徒歩10分ほどにある国営昭和記念公園は、昭和天皇御在位50周年記念事業の一環として整備されました。キバナコスモスやコスモスが爛漫に咲く花畑が見どころになっており、9〜10月には毎年「コスモスまつり」が開催されています。 国営昭和記念公園 https://www.showakinen-koen.jp 力強く美しいキバナコスモスを育ててみよう Levronka/Shutterstock.com 花つきがよく、次々と開花して夏から秋の花壇を彩るキバナコスモス。草丈が低い品種は寄せ植えや花壇の縁取りなどに活用できます。カラフルな花色が魅力のキバナコスモスの栽培に、ぜひチャレンジしてみてください。
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【秋の庭散策】ハロウィン装飾が満載! フォトジェニックな英国式庭園「横浜イングリッシュガーデン」に出かけよう
お化けの仮装は「魔除け」だった! 古代ケルトに遡るハロウィンのルーツ 初夏は無数のバラが咲いていたローズトンネルの下が、ハロウィン・ディスプレイで賑やかな雰囲気に一変する秋の横浜イングリッシュガーデン(2026年)。 日本でも毎年恒例のイベントとなった10月31日のハロウィン(Halloween)は、キリスト教の諸聖人に祈りを捧げる祝日、11月1日の「諸聖人の日」「万聖節」(All Hallo)の前夜祭(All Hallo Eve)。先祖の霊をお迎えするとともに悪霊を追い払い、秋の収穫を祝うというヨーロッパが発祥のお祭りです。日本では「仮装の日」というイメージがありますが、本来の意味は「秋の彼岸」に似ているかもしれませんね。 横浜イングリッシュガーデンのハロウィン・ディスプレイの様子(2026年)。 ハロウィンの起源は、古代ケルトのドルイド教で行われていた「サウィン祭」といわれています。古代ケルトの暦では新年を11月1日とし、前日にあたる10月31日の大晦日の夜に先祖の霊が帰ってくると信じられていました。ところが、悪霊も一緒にやって来て、収穫した作物に悪影響を与えたり、子どもをさらうなど悪事をはたらくといわれていたのです。そこで人間は、悪霊から身を守るために仮面を被ったり、仮装をして悪霊の仲間に扮し、魔除けの焚き火をしていたといわれます。これがハロウィンにお化けの仮装をする由来です。 オバケカボチャにはモデルがいた! ハロウィンに欠かせない「ジャック」の秘密 横浜イングリッシュガーデンのハロウィン・ディスプレイの様子(2026年)。 ハロウィンと聞いて真っ先に思い浮かぶのが、カボチャの目・口・鼻をくり抜き、中にキャンドルを灯した「ジャック・オー・ランタン」ですよね。愉快でどこか愛嬌のあるオバケカボチャですが、実はその名前には、アイルランドに伝わる「ある業の深い男」の少し切なく、不気味な伝説が隠されています。 秋の植物がカボチャとコラボする横浜イングリッシュガーデンのハロウィン・ディスプレイの様子(2026年)。 ジャックは生前、悪いことを繰り返し、魂を取ろうとやってきた悪魔さえも騙すような行為をしたことから、地獄に堕ちることすらできず、死後もランタンに火を灯して闇夜をさまよい続けたという物語に由来します。 今年のハロウィンの夜。暗闇の中にオレンジ色の灯りを見つけたら……それはもしかすると、今も旅を続けるジャックの足元を照らすランタンの光かもしれませんね。 カボチャの群れに誘われて。心ときめく「ハロウィン・ディスプレイ」 横浜イングリッシュガーデンのハロウィン・ディスプレイの様子(2025年)。 年々、素敵な仮装をした来園者も増え、楽しさも倍増している恒例のハロウィンをテーマとしたディスプレイは、10月31日(土)まで開催。今年は、秋の植物とともにたくさんのカボチャや大小さまざまなジャック・オー・ランタンを並べ、オレンジを基調とした明るくカラフルなフォトスポットが登場! 秋の植物とハロウィンのアイテムがコラボする横浜イングリッシュガーデン(2025年)。 また、芝地にはセメタリーガーデンをイメージした、モノクロのシックなディスプレイなど、ハロウィンとガーデンの植物がコラボレーションしています。賑やかでワクワクする秋の庭演出の数々を、ぜひ散策をしながら見つけてください。カラフルなコリウスや美しい穂を揺らすグラス類など、秋の庭演出も参考になりますよ。 芝生のエリアもハロウィン・ディスプレイ。周囲の木々のフォルムの違いもハロウィンの雰囲気を盛り上げています。 お見逃しなく! 園内に入ってすぐに驚きがあり、園内のあちこちに映えるフォトスポットがあります。秋の植物も彩りに加わる、この時期ならではのガーデン散策をぜひお楽しみください。 10月23日(金)〜25日(日)3日間だけの奇跡。闇夜にきらめく「ハロウィンナイト」開催 10月23日(金)〜25日(日)の3日間限定で、開園時間を20時まで延長し、開催される特別な夜間イベント「ハロウィンナイト」。 夕闇のなか、数々のジャック・オー・ランタンに無数の明かりが灯り、幻想的な照明が園内を照らし出します。 秋に見頃を迎える豊かな植物や、夜風に色香を漂わせる秋バラがライトアップされる様子は、この時しか見られない美しさ。昼間の賑やかさとは一味違う、静かでロマンチックな夜のガーデン散策をお楽しみください。 【「ハロウィンナイト」イベント概要】 期間限定公開の、横浜イングリッシュガーデン「ハロウィンナイト」は、秋が見頃の植物や咲き始めた秋バラのライトアップも見どころ(2025年)。 開催日:2026年10月23日(金)・24日(土)・25日(日)開催時間:17:30~20:00(最終入園19:30)チケット発売開始日:2026年10月1日(予定)から ※「ハロウィンナイト」のイベントチケットは、ネット予約システムのみでの販売となります。「ハロウィンナイト」イベントチケット料金:大人1,200円/小中学生500円/未就学児無料 ※YEGメンバーズクラブ会員の方には、アプリにて「ハロウィンナイト」ご招待クーポン(1回限り有効)を、10月中旬頃より順次配信いたします)。 ※「ハロウィンナイト」開催日は、通常営業は17:00(最終入園16:30)で終了します。当日の通常営業時間にご入園された場合は、「ハロウィンナイト」イベントチケットをお求めの上、17:30以降に再度ご入場ください。 ※悪天候の場合は、状況により中止または順延となる場合がございます。当日公式HPまたは公式SNSにてご確認下さい。 期間限定公開の、横浜イングリッシュガーデン「ハロウィンナイト」の様子(2025年)。 芝生が広がるエリアも周囲の木々がハロウィンナイトの雰囲気を盛り上げます(2025年)。 10月中下旬から見頃! 秋バラが色濃く彩るオータム・ガーデン 秋バラが次々花開く横浜イングリッシュガーデン(2025年10月下旬)。 横浜イングリッシュガーデンでは、今年も10月中下旬から秋バラが見頃を迎え、11月になってさらに開花が増えていきます。日毎に涼しくなる気候の下でゆっくりと花開く秋バラは、春バラと比べ色合いが鮮明で、ふっくらとした大輪の花を咲かせる傾向があります。 左上から時計回りに/ラ・マリエ/イージー・ダズ・イット/ニュー・ウェーブ/アンゲリカ/サザンホープ/シスター・エリザベス/ベルエポックフェアリー・ボタン 秋バラとハロウィン装飾を同時に楽しめる横浜イングリッシュガーデン(2025年10月下旬)。 花数こそ春と比べて少なくなるものの、一輪一輪の品質が高く重厚感があるのは秋ならではの魅力です。病害虫の発生しやすい日本の気候条件の下で夏を越し、秋バラを美しく咲かせるには、適切な管理が必要。横浜イングリッシュガーデンが自信を持ってお届けする美しい秋バラを、じっくり見て香りを嗅いで、堪能してください。 ⚫︎横浜イングリッシュガーデンのインスタグラム yokohama_eg_officialや各種SNSでは、河合伸志さんの品種解説が書き添えられた見頃の花や庭の様子も毎日発信中! バラのほかにも、秋らしい植栽がいっぱいです。22品種ものコスモスやシュウメイギク、穂が美しいオーナメンタル・グラス、カラーリーフのコリウスなど、秋を代表するさまざまな植物が競演中。夕日に長く伸びる花影さえも目を見張る美しさです。 秋バラが満開の横浜イングリッシュガーデン(2025年10月下旬)。 秋色の植物が大集合! 「第14回ハンギングバスケットコンテスト」エントリー受け付け中 2023年のコンテスト展示の様子。 11月8日まで出展作品募集中 毎年11月に開催するハンギングバスケットコンテストの開催は、2026年で第14回目。全国から個性の光る魅力的なハンギングバスケットの作品の数々が一同に会し、その技術力とセンスを競います。多数の作品がずらりと並ぶ、見応えのある展示をお見逃しなく。*11月8日(日)までエントリー作品を募集中。詳しくは、HPをご覧ください。 「第14回 横浜イングリッシュガーデン ハンギングバスケットコンテスト」 展示期間:11月21日(土) ~11月29日(日) 10:00~18:00 ※最終日は15時までコンテストの種類 :① 壁掛けタイプA/B(募集数/80作品)作品テーマ「冬を彩るハンギングバスケット」② 吊り下げタイプ(募集数/20作品)作品テーマ「街を彩るハンギングバスケット」表彰式:11月29日(日) 13:30開催予定
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野菜

わずか2カ月で収穫! スーパーで買えないオブジェみたいな野菜「コールラビ」の失敗しない栽培テク
コールラビの基本情報 SSV.Photo/Shutterstock.com 植物名:コールラビ学名:Brassica oleracea var. gongylodes英名:Kohlrabi、German turnip、turnip cabbageなど和名:カブカンラン(蕪甘藍)その他の名前:カブタマナ(蕪玉菜)、キュウケイカンラン(球茎甘藍)など科名:アブラナ科属名:アブラナ属原産地:地中海沿岸形態:二年草 コールラビの学名はBrassica oleracea var. gongylodes (ブラッシカ・オレラセア・ゴンギロデス)、和名は蕪甘藍(かぶかんらん)。アブラナ科アブラナ属の葉菜類です。原産地は地中海沿岸で、冷涼な気候を好み、暑さが苦手です。生育適温は15〜23℃ほどで、家庭菜園で栽培する場合は夏まきにするのが一般的です。地際の茎が肥大し、一見カブのように見えますが、キャベツやブロッコリーなどに近い仲間です。連作を嫌うので家庭菜園では数年は同じアブラナ科の植物(ハクサイ、ミズナ、コマツナ、ケール、カリフラワーなど)を植えていない場所で栽培するようにしましょう。コールラビで主に食用にするのは、茎が肥大した球状の部分です。種まきから収穫まで2カ月ほどと短く、ビギナーでもチャレンジしやすい野菜といえます。コールラビの皮を剥くと中は真っ白で、生食するとブロッコリーの茎やキャベツの芯に似たシャキシャキとした歯触りが特徴的。火を通すとカブのような食感になります。また、若い葉も炒め物や味噌汁などで美味しく食べられます。 コールラビの葉や花の特徴 Blaszko/Shutterstock.com 園芸分類:野菜開花時期:4〜5月草丈:30〜45cm耐寒性:強い耐暑性:普通花色:黄 コールラビの特徴は、なんといっても地際部分の茎がカブのように丸く膨らむこと。肥大した茎からは葉が何枚も伸びます。塊根植物(コーデックス)にも似たオブジェのような雰囲気で、観賞用としてキッチンガーデンや鉢に植えられることもあります。茎の表皮は緑白色と紫色の2つのタイプがありますが、どちらも内部は白。収穫の適期を過ぎると硬くなったり、スが入ったりして食味が落ちるので注意しましょう。収穫をせずそのままにしておくと、花茎を伸ばし、アブラナ科らしい4枚の花弁を持つ十字形の黄色い花を咲かせます。 コールラビの花。Gylando501/Shutterstock.com コールラビの名前の由来 nataliajakubcova/Shutterstock.com コールラビという名前はドイツ語に由来。「コール(Kohl)」はキャベツ、「ラビ(Rabi)」はカブを意味します。英名では「German turnip(ドイツのカブ)」と呼ばれることもあります。和名はカブカンラン(蕪甘藍)、カブタマナ(蕪玉菜)、キュウケイカンラン(球茎甘藍)などで、甘藍や玉菜はキャベツのこと。いずれもKohlrabiを直訳したものが由来となっています。 コールラビの栄養 woopics/Shutterstock.com コールラビは株元の茎が球のように膨らんだ部分を利用します。ビタミンB群、ビタミンC、葉酸、カリウムを多く含む野菜の1つです。一般的にビタミンCは加熱すると壊れてしまいがちですが、コールラビに含まれるビタミンCは加熱してもあまり流出しせず、栄養分が損なわれにくいことが分かっています。 コールラビの代表的な品種 Mirror-Images/Shutterstock.com コールラビの球の色はグリーンとパープルの2色があり、主な品種はグリーンが‘グランドデューク’、‘セーヌ’、‘ノリコ’、パープルが ‘コラビレッド’、‘わかむらさき’などです。 コールラビの食べ方とおすすめレシピ Mironov Vladimir/Shutterstock.com コールラビの球の部分は、皮をむいてから利用します。皮はかたいので厚めにむくとよく、特に底部はかたくて繊維質なのできれいにむいておきましょう。あく抜きは不要で、サラダや蒸し野菜に利用するほか、炒め物やグラタン、スープなどの具材として利用できます。 生のままサラダで hadasit/Shutterstock.com 生で食べるとシャキシャキとした食感で、クセのない味わいを楽しめます。千切りにしてキュウリやトマト、水菜などとミックスしてドレッシングをかけていただくのもおすすめ。薄切りにして生ハムやツナフレークを載せても美味しくいただけます。 浅漬けでさっぱりと 浅漬けやピクルスにすると、あっさりとしてみずみずしい食感を楽しめます。好みの大きさに切って塩もみし、ごま油と鶏ガラスープの元を混ぜて和えても美味しく、ほかに梅酢やポン酢などもおすすめです。 シンプルな炒め物 コールラビは油で炒めるとよりコクが出て風味が増します。バター醤油で炒めると相性がよく、ベーコンやキノコを加えるのもおすすめです。また、素揚げにしてもホクホクとして、おいしくいただけます。 スープや煮物に Lupaneszku Viktorne/Shutterstock.com コールラビは火が通りやすいので、スープの具材にしてもやわらかくほくほくとした食感を楽しめます。あまり煮崩れすることがないので、カレーやシチュー、グラタンなどにもおすすめです。 コールラビの栽培12カ月カレンダー 開花時期:4〜5月種まき:3~4月(春まき)、8月中旬~9月上旬(秋まき)植え付け:4月中旬~5月(春まき)、8月下旬〜10月上旬(秋まき)肥料:20~30日おき収穫:5月下旬~6月(春まき)、10月下旬~12月(秋まき) 寒冷地や暖地など、地域によっては適期が異なるため、種袋の裏などの栽培カレンダーも参照しましょう。 コールラビの栽培環境 knelson20/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たり、風通しのよい場所に置きます。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】腐植質に富むふかふかの土壌を好みます。コールラビは酸性土壌にやや弱いので、土づくりの際に苦土石灰を散布して調整するとよいでしょう。 コールラビは連作(同じ科の植物を同じ場所で栽培すること)を嫌うので、前作に同じアブラナ科のキャベツやカリフラワー、ハクサイ、コマツナ、ミズナ、ダイコン、カブなどを植えていた場所は避けましょう。2〜3年はアブラナ科の植物を育てていない場所を選ぶことが大切です。 耐寒性・耐暑性 コールラビの生育適温は15〜23℃と冷涼な気候を好みます。ある程度耐暑性はありますが、猛暑期を避けて栽培しましょう。耐寒性もありますが、強い霜や凍結で傷むことがあるため、不織布やビニールトンネルなどで保温するとよいでしょう。 コールラビの育て方のポイント 種まきと育苗 Imageman/Shutterstock.com コールラビはビギナーでも種まきから育てられます。種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くてたくさんの苗が欲しい場合には、コストカットにもなります。 ただし、コールラビは苗の植え付けからも栽培できるので、「1〜2株あれば十分」という方は、苗の植え付けからスタートするのもおすすめです。 【地植え・鉢植えともに】 コールラビの発芽適温は15〜30℃。種まきの適期は春まきの場合は3~4月、秋まきの場合は8月中旬~9月上旬です。黒ポットに野菜用にブレンドされた市販の培養土を入れ、ジョウロで水を流して十分に湿らせておきます。4〜5粒ずつ種子を播き、種が隠れる程度に土を軽くかぶせて手で押さえます。日当たり、風通しがよく涼しい場所に置き、乾いたら適宜水やりしてください。発芽して本葉が1〜2枚ついたら葉が傷んでいるものや、弱々しく生育が悪い苗を選んで抜き取り、2〜3苗残します。さらに本葉が3〜4枚ついた頃に再び間引いて1本のみ残しましょう。水やりしながら育苗し、本葉が5〜6枚ついたら鉢または菜園に定植します。 用土 Sleepyhobbit/Shutterstock.com 【地植え】 苗を植え付ける2〜3週間以上前に、畝を作る場所に苦土石灰を1㎡当たり約100g散布し、よく耕して土に混ぜ込んでおきます。さらに、苗の植え付けの1〜2週間前に、畝幅(60〜70cm)の中央に深さ約15cmの溝を掘り、1㎡当たり堆肥2kg、緩効性化成肥料100〜150gを均一にまき、埋め戻して平らにならしておきましょう。土づくりは植え付け直前ではなく、数週間前に行っておくことで分解が進んで土が熟成し、根張りがよくなります。 【鉢植え】 6〜7号鉢、鉢底網、鉢底石、野菜の栽培用にブレンドされた市販の培養土を準備します。 鉢の底穴に鉢底網を敷き、底が見えなくなるくらいまで鉢底石を入れ、その上に野菜用にブレンドされた培養土を入れます。水やりの際にあふれ出さないように、ウォータースペースを鉢縁から2〜3cm残しておきましょう。 植え付け Vlyaks/Shutterstock.com 苗の植え付け適期は、春まきの場合は4月中旬~5月、秋まきの場合は8月下旬〜10月上旬です。苗を購入する場合は双葉がついており、茎葉ががっしりと締まって勢いのあるものを選びましょう。ひょろひょろと茎葉が伸びて徒長しているもの、下葉が黄色くなっているもの、虫食いの跡があるものなどは、避けたほうが無難です。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、幅約70cm、高さ約10cmの畝を作り、表土を平らにならします。畝の長さは、育てたい苗の数によって調整してください。畝の中央に約20cmの株間をとって、苗を植え付けましょう。植え付け後は、たっぷりと水やりをしておきます。 植え付け初期は病害虫が発生しやすいので、防虫ネットを張ったトンネル栽培にすると対策できます。数本の園芸用支柱を深く差し込み、畝に渡してトンネル状にし、防虫ネットを張って手前と奥を結んでとめます。防虫ネットの四方の裾を土で埋めて固定し、物理的に虫が侵入できないようにしておきましょう。苗が育ってトンネルにつかえるようになったら、トンネル支柱と防虫ネットを撤去します。 【鉢栽培】 土を入れておいた鉢に苗を1株植え付けて株元をしっかり押さえ、最後に鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと水やりをしましょう。植え付け後は、日当たり、風通しのよい場所に置いて管理します。 水やり wavebreakmedia/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉には水をかけず、株元の土を狙って与えましょう。真夏に水やりする場合は、気温が上がっている昼間に行うと、すぐに水の温度が上がってぬるま湯のようになってしまいます。すると株が弱ってしまうので、夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 【地植え】 地植えの場合は、根付いた後は天候にまかせてもよく育ちます。ただし、雨が降らずに乾燥が続くようなら、適切に水やりをして補いましょう。 【鉢植え】 鉢栽培する場合は、地植えに比べて乾きやすいので、日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつも湿った状態にしていると根腐れの原因になるので、与えすぎに注意。土の表面が乾いたのを見はからってから、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 追肥・土寄せ New Africa/Shutterstock.com 本葉が10枚くらい(定植後約20日)になったタイミングで追肥と土寄せを行います。その後も20~30日おきに追肥と土寄せをするとよいでしょう。 【地植え】 本葉が10枚ほどつき、株元が肥大し始めたら追肥として有機配合肥料を1㎡当たり30〜40 gほどを株元にばらまき、軽く耕して株元に土寄せしておきます。 【鉢植え】 株元が肥大してきたら、追肥として化成肥料を1つまみほど株の周りに施し、軽く耕して株元に土を寄せておきます。 収穫 encierro/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 順調に育てば、種まき後60〜70日で収穫ができます。早生や中晩生など、品種によって栽培日数に差があるので、栽培した品種に合わせて収穫しましょう。基本的に株元の球の直径が5cmほどの大きさに育ったら収穫のタイミング。葉と球の下の根はハサミで切り取っておきましょう。収穫が遅れるとかたくなってしまうので、適したタイミングを逃さないことが大切です。 保存 Picture Partners/Shutterstock.com コールラビは根菜類のようにも見えますが、肥大した球の部分は茎が肥大したものなので、葉菜として保存します。乾燥を嫌うため、新聞紙などに包んで密閉袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。葉や根がついていると養分が失われるので、必ず葉や根は落としておきましょう。冷蔵は3〜4日ほどを目安にし、早めに利用します。 注意する病害虫 Tomasz Klejdysz/Shutterstock.com 【病気】 コールラビの栽培で発生しやすい病気は、軟腐病や黒斑病などです。 軟腐病は細菌性の病気で、高温時に発生しやすく、特に梅雨明けから真夏が要注意。肥大した茎や根が腐って悪臭を放つので、異変に気づいたら周囲に蔓延しないようにただちに抜き取り、周囲の土ごと処分してください。予防としては、連作(同じ科に属する植物を同じ場所に植え続けること)を避け、水はけをよくしていつもジメジメとした環境にしないこと。また、害虫に食害されて傷ついた部分から病原菌が侵入しやすくなるので、害虫からしっかり守ることもポイントです。 黒斑病は春や秋の長雨の頃に発生しやすくなります。カビが原因で発生する伝染性の病気で、葉に発生しやすく、最初は黒または褐色の小さな斑点が発生。病斑は3〜15mmくらいで、下葉からだんだん上の葉へと広がっていきます。症状が進むと葉が縮れて黄色または褐色になり、やがて枯死します。肥料の与えすぎに注意し、株と株同士の間が狭い場合や、茎葉が茂りすぎて鬱蒼とした状態などで発病しやすくなるので、茂りすぎたら葉を間引いて風通しよく管理してください。 【害虫】 コールラビの栽培で発生しやすい害虫は、アオムシやヨトウムシなどです。 アオムシは、モンシロチョウの幼虫です。葉裏などに卵を産み、孵化した幼虫は旺盛に葉を食害します。葉に穴があいているのを見つけたら、葉を裏返すなどして幼虫がついていないか確認し、見つけ次第捕殺します。大きくなるとギョッとするほどのサイズになり、葉脈のみを残して食べ尽くすほどの害を与えるので、早めの対処が大切です。 ヨトウムシは蛾の幼虫で、漢字で「夜盗虫」と書き、主に夜に姿を現して茎葉を食害します。大きくなった幼虫は食欲が旺盛で、一晩に株を丸裸にしてしまうほどです。葉から食害し始めるので、異変を察したら幼虫がまだ若いうちに駆除しましょう。発生しやすい時期は4〜6月、9〜10月です。食害の跡が認められたら夜にパトロールして補殺しましょう。 コールラビを栽培してさまざまな料理で楽しもう Matyas Rehak/Shutterstock.com コールラビは青果店やスーパーではあまり出回らない食材で、家庭で栽培するからこそ味わえる野菜でもあります。種まきから2カ月ほどで収穫でき、栽培期間が短いのでビギナーにもおすすめです。適したタイミングを逃さずに収穫し、サラダにスープ、炒め物、揚げ物などにして料理の幅を広げてはいかがでしょうか。
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【秋到来を知らせる9月】宿根草等を使用する都立公園の花壇コンテスト「第4回 東京パークガーデンアワード」夢の島公園
第4回の5つのコンテストガーデン 写真左の西から東に向けて、A・B・C・D・Eの順にガーデンが並ぶ、9月の様子。 公園内の通路に沿って2対1組のウェーブガーデンが5つ並んでいます。常緑のユーカリを背景に、通路からコンテストエリア全体を眺めたり、2対のウェーブガーデンの間の通路を歩きながら、5つのガーデンの移り変わる景色を楽しめるのも魅力。植物をすぐそばに感じられる、心地よい空間です。 各コンテストガーデンは、波打つ曲線で縁取られた高さ15㎝ほどの木枠の中に作られました。9月の様子。奥に見えるガラス張りの温室は、夢の島熱帯植物館。 2025年12月に行われた作庭時、ガーデン制作に関わった皆さん。 コンテストガーデンが設けられた敷地の平面図。A〜Eの各面積は約24㎡ 。どのエリアでガーデンを制作するかは、2025年10月に抽選で決定。 全国から選ばれた入賞者5名のガーデンコンセプトと月々の様子 コンテストのテーマとルールをふまえて制作される5つのガーデン。それぞれのガーデナーが目指す庭を、作者の制作意図や図面、植物リストの一部を紹介しながら、月々の様子を撮影した写真とともにお伝えします。 Pick up 月々の植物の様子 9月の植物の様子 ブルビネ・フルテスケンス(Aエリア)、ミツバハマゴウ‘プルプレア’(Bエリア)、ビルベリー(Bエリア)、ヘリオプシス‘ブリーディングハーツ’(Cエリア) カラマグロスティス‘カールフォスター’(Cエリア)、バーベナ・ボナリエンシス(Dエリア)、セダム‘クラウドウォーカー’(Eエリア)、セスレリア‘グリーンハイブリッド’(Eエリア) 8月の植物の様子 バーベナ‘パープルヘイズ’(Aエリア)、ハマナデシコ(Aエリア)、メラレウカ‘タイムハニーマータル’(Bエリア)、オレガノ‘マルゲリータ’(Bエリア) ベロニカ・フェアリーテイル(Cエリア)、ヘリオプシス‘サマーナイト’(Dエリア)、ヘレニウム‘モーハイムビューティー’(Dエリア)、クルマアザミ(Eエリア) 7月の植物の様子 ユーコミス‘ビックボーイ’(Aエリア)、エキノプス‘ブルーグロー’ (Aエリア)、モナルダ ・フィスツローサ(Bエリア)、ユーパトリウム‘ベービージョー’(Cエリア) エキナセア‘ファタルアトラクション’(Cエリア )、ルドベキア‘タカオ’(Dエリア)、コレオプシス‘ムーンビーム’(Eエリア)、カラミンサ‘マーベレッテホワイト’(Eエリア) 6月の植物の様子 コレプオシス‘ルビーフロスト’(Aエリア)、エキナセア‘パープルレディ’(Aエリア)、プルネラ(ウツボグサ)(Bエリア)、エキナセア‘ミニベル’(Bエリア) アリウム‘レッドモヒカン’(Cエリア)、アガスターシェ‘アパッチサンセット’(Dエリア)、リクニス・コロナリア(Dエリア)、スタキス‘ウッキー’(Eエリア) 5月の植物の様子 アリウム・カラタビエンセ‘アイボリークィーン’(Aエリア)、クラスペディア・グロボーサ(Aエリア)、シシリンチューム・ストリアタム(Bエリア)、サポナリア‘スノーチップ’(Cエリア) ベロニカ‘フェアリーテイル’(Cエリア)、ネペタ‘ウォーカーズロウ’(Dエリア)、クナウティア‘マースミジェット’(Eエリア)、モナルダ・ブラドブリアナ(Eエリア) 4月の植物の様子 チューリップ・ヒルデ(Aエリア)、フリチラリア・ツンベルギー(Bエリア)、チューリップ‘シルビア’(Bエリア)、フリチラリア・ペルシカ(Cエリア) シラー・シベリカ‘アルバ’(Cエリア)、ラナンキュラス・ラックス‘サティロス’(Dエリア)、チューリップ‘ショーグン’(Dエリア)、フロックス・ディバリカタ‘ラファミー’(Eエリア) 3月の植物の様子 ミニアイリス‘ペインテッドレディ’(Aエリア)、シラー‘ミスクトスケンコアナ’(Aエリア)、ムスカリ‘アズレウム’(Aエリア)、クロッカス‘ロマンス’(Aエリア) グレビレア・プーリンダイルミナ(Bエリア)、ユーフォルビア・ウルフェニー(Bエリア)、チューリップ・ヒルデ(Bエリア)、アルメリア‘モーニングスターディープピンク’ (Eエリア) ●タイトルへ戻る コンテストガーデンA花の巡り、風と大地の詩 【作品のテーマ・制作意図】 海辺という特有の環境に調和しながら、自然の力を活かした設計によって、サステナブルな公共空間のあり方を提案します。風が通り抜け、植物が揺れ、大地がそれを支える——この空間では、自然の要素が互いに響き合いながら機能します。植栽には、乾燥や高温に強く、施肥を行わずとも育つ植物を選定。水やりやメンテナンスを最小限に抑えることで、環境負荷を軽減しながら、美しさと生態系の豊かさを両立する構成としました。また、宿根草とグラス類を中心に、こぼれ種によって自発的に広がる植物を組み合わせることで、季節や年月の変化に応じて風景が移ろい、訪れるたびに異なる表情を見せるよう工夫しています。風に反応する草姿や色彩の変化は、来訪者の感覚に静かに働きかけ、風・植物・大地の関係性を通じて、自然との関わりを見つめ直す場となることを目指しています。 【主な植物リスト】 宿根草:フロックス‘ムーディーブルー’/ゲラニウム‘サバニブルー’/アスフォデリネ・ルテア/ダイアンサス・カルスシアノルム/ゴニオリモン・コリナム‘シースプレイ’/エキナセア・テネシーエンシス/ユーコミス‘ビッグボーイ’/エリンジューム・パリフォリウム/バーノニア・レターマニー/スクテラリア・インカナ/アスター‘アンレイズ’グラス類:フェスツカ‘エリアブルー’/ブリザ・メディア‘ラッセルズ’/スティパ・イチュー/エラグロスティス・トリコデス/ペニセタム・マクロウルム/アンドロポゴン・テルナリウス/ミューレンベルギア・カピラリス・アルバ球根:スイセン‘ペーパーホワイト’/ミニアイリス‘ペインテッドレディ’/クロッカス‘ロマンス’/ミニチューリップ‘ヒルデ’/ダッチアイリス‘シンフォニー’/カマシア・クシッキー/アリウム・シルバースプリング/アリウム‘ピンボールウィザード’/ガルトニア・カンディカンス/リコリス・サンギネア コンテストガーデンA 月々の変化 9月の様子 春から咲くブルビネ・フルテスケンスがあちこちで大きく成長し、オレンジ色の小花がガーデンににぎやかな彩りを添えています。ガーデン内では背丈のあるペニセタムやエラグロスティスが穂を出し始めていますが、なかでも大株に育ったグラスのアンドロポゴン・テルナリウスの存在感が、可憐な印象のガーデンにワイルドさをもたらしています。 【写真中の主な植物】ブルビネ・フルテスケンス、バーノニア、トウテイラン、ユーコミス‘ビッグボーイ’、コレオプシス‘ルビーフロスト’、ルドベキア‘ゴールドスターム’、リアトリス・スカリオサ、エキナセア‘サンシーカーズレインボー’、エキナセア‘JSスティレット’、アキレア‘ヘラ・グラショフ’、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、セダム‘サンダーヘッド’、ガウラ‘ペインズフェアリー’、カラミンサ、アークトチス、エキナセア・テネシエンシス、バーベナ、フロックス‘ブトニク’、エキナセア‘パープルレディ’、フロックス‘デイビッド’、バーバスカム‘ウエディングキャンドルズ’、サルビア‘バイオレットクィーン’ ほか ●タイトルへ戻る 8月の様子 エキナセアやルドベキア、フロックスなどのピンクや黄、白い花色と、バーベナやガウラのふわりと広がる草姿が、軽やかで涼しげな印象です。この時季でもたくさんの花が咲き続け、真夏の暑さや疲れを感じさせない愛らしい風景が広がっています。 【写真中の主な植物】ユーコミス‘ビッグボーイ’、コレオプシス‘ルビーフロスト’、ルドベキア‘ゴールドストラム’、リアトリス・スカリオサ‘アルバ’、エキナセア‘サンシーカーズレインボー’、エキナセア‘JSスティレッド’、アキレア‘ヘラ・グラショフ’、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、セダム‘サンダーヘッド’、ガウラ‘ペインズフェアリー’、カラミンサ、アークトチス、エキナセア・テネシエンシス、バーベナ‘パープルヘイズ’、フロックス‘ローラ’、エキナセア‘パープルレディ’、フロックス‘デイビッド’、バーバスカム‘ウエディングキャンドルズ’、サルビア‘バイオレットクィーン’、スティパ‘イチュー’、ペニセタムマクロウルム、ペニセタム‘パープルファウンテングラス’ほか 7月の様子 柔らかい色彩だったガーデンは、全体的にやや濃い色味に変化し始めました。グリーンの地色に小花のドットを散らしたような花咲く風景は、引き続き愛らしさを保っています。2本のガーデンに1株ずつ植えられたユーコミス(パイナップルリリー)のオーナメンタルな草姿がアクセントとして存在感を発揮し、植栽のインパクトを高めています。 【写真中の主な植物】ルドベキア‘ゴールドスターム’、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、サルビア‘バイオレットクィーン’、エキナセア‘サンシーカーズレインボー’、エキナセア‘JSスティレッド’、アキレア‘ヘラ・グラショフ’、クラスペティア、セダム‘サンダーヘッド’、ガウラ‘ペインズフェアリー’、カラミンサ、アークトチス、エキナセア・テネシエンシス、バーベナ‘パープルヘイズ’、ユーコミス‘ビックボーイ’、フロックス‘ブトニク’、エキナセア‘パープルレディ’、フロックス‘デイビッド’、コレオプシス‘アプリコット’、バーバスカム‘ウエディングキャンドルズ’ ほか 6月の様子 濃いピンクの花を咲かせるダイアンサス・カルスシアノルムが、ガーデン全体に散りばめられ、それと共演するように、ナチュラルで可憐な花々が軽やかに咲いています。この時季も明るい色彩の花が多く、愛らしい花畑のような風景が広がっています。 【写真中の主な植物】ダイアンサス・カルスシアノルム、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、サルビア‘バイオレットクィーン’、エキナセア‘サンシーカーズレインボー’、エキナセア・テネシエンシス、アキレア‘ヘラ・グラショフ’、クラスペディア・グロボーサ、セダム‘サンダーヘッド’、ガウラ、エスコルチア‘ミルクメイド’、リモニウム・ラティフォリウム、カラミンサ、アークトチス・グランディスほか 5月の様子 この時期の主役は、高さの異なる3種類のアリウム。紫がかったピンク色の‘ピンボールウィザード’の球体がガーデンの全体にランダムに散りばめられ、縦に伸びる葉や茎のラインとともに、心地よい浮遊感を漂わせています。春先から続くピンク×黄×青の爽やかな彩りが、春の陽気と相まって楽しげな雰囲気を演出。ポイントで配した銅葉のルナリア‘チェドグロウ’が、植栽の色彩をぐっと引き締めています。 【写真中の主な植物】アリウム‘ピンボールウィザード’、アリウム・カラタビエンセ‘アイボリークィーン’、アリウム‘シルバースプリング’、ダッチアイリス‘シンフォニー’、ダイアンサス・カルスシアノルム、サルビア‘カラドンナ’、サルビア‘バイオレットクィーン’、フロックス・ピロサ、ユーフォルビア・ウルフェニー、アスフォデリネ・ルテア、ネペタ‘ジュニアウォーカー’、クラスペディア・グロボーサほか 4月の様子 白×青×黄を基調とした花色が爽やかで、花咲く野原のようなナチュラルなデザインが、眺める人の心を和ませてくれます。一方、ところどころで大きな葉を伸ばすジャーマンアイリスやアリウム‘ピンボールウィザード’がアクセントとなり、景色に力強さをプラス。これから季節が進むにつれ、風景の印象がどのように移り変わっていくのか、今後の展開が楽しみです。 【開花中の植物】上左/ユーフォルビア・ウルフェニー、フロックス‘ムーディブルー’ほか 上右/ユーフォルビア・ウルフェニー、ムスカリ‘アズレウム’、スイセン‘ペーパーホワイト’ほか 下左/ユーフォルビア・ウルフェニー、スイセン‘ペーパーホワイト’、ネペタ‘フェリックスほか 下右/ユーフォルビア・ウルフェニー、スイセン‘ペーパーホワイト’、チューリップ・タリア’ 3月の様子 ミニアイリス‘ペインテッドレディ’、シラー‘ミスクトスケンコアナ’、クロッカス‘ロマンス’など、可憐な小球根が次々に開花し、早春ならではの愛らしい風景が広がっています。小球根のかたわらでは、盛りを迎えたユーフォルビア・ウェルフェニーが小さな花々を見守るようにやさしく佇み、庭の表情をいっそう豊かにしてくれています。先月中旬から咲いているミニアイリスはそろそろ見頃の終盤に差しかかり、これからは白いスイセンへと、開花のバトンが引き継がれていきます。 【写真中の主な植物】上左/ユーフォルビア・ウルフェニー、ミニアイリス‘キャサリンホジキン’、シラー‘ミスクトスケンコアナ’、クロッカス‘ロマンス’ほか 上右/シラー‘ミスクトスケンコアナ’、クロッカス‘ロマンス’、ムスカリ‘アズレウム’ほか 下左/スイセン‘ペーパーホワイト’、クロッカス‘ロマンス’、ギリア‘レプタンサ’、フェスツカ‘アメジスティナ’ほか 下右/アスフォデリネ・ルテア、カマッシア‘クシキー’ 2月の様子 まだ寒々しさの残るガーデンの中で、チューリップやスイセン、クロッカスの芽が、艶やかな緑の彩りを添えています。成長前のグラス類やロゼット状の植物などが休眠している姿には、地味ながらも、どこか味わいが感じられます。 【写真中の主な植物】上左/ユーフォルビア・ウルフェニー、ペニセタム・マクロウルム、フェスツカ‘エリジャブルー’ほか 上右/エリンジウム・バリフォリウム、ダイアンサス・カルスシアノルム 下左/エラグロスティス・トリコデス、アリウム‘丹頂’ほか 下右/フェスツカ・アメジスティナ、ダッチアイリス‘シンフォニー’、ミニチューリップ‘ヒルデ’、アリウム‘シルバースプリング’ほか 1月の様子 どことなく荒涼とした雰囲気が漂うこの時期。植え付け時から数輪の白花をつけているスキゾスティリス・コッキネア‘シルキーピンク’が、冬の日差しを受けて、ぽつんと一点、輝きを放っています。ほかにもミニスイセンや球根の芽吹きがところどころに見られ、まだ遠いながらも、春の訪れをほんのりと感じさせてくれます。 【写真中の主な植物】上左/スキゾスティリス・コッキネア‘シルキーピンク’、ユーフォルビア・ウルフェニー、ジャーマンアイリスほか 上右/アスフォデリネ・ルテア 下左/アリウム ‘シルバースプリング’ 下右/スイセン‘初雪’、アガパンサス‘ゲッティホワイト’ほか 12月の様子 コンテストガーデンA『花の巡り、風と大地の詩』12月中旬、作庭後の様子。 ●タイトルへ戻る コンテストガーデンB潮風に揺れるプレイフルガーデン-Playful Garden Swaying in the Coastal Breeze- 【作品のテーマ・制作意図】 ■ユーカリ樹林や公園風景を主役にする庭 ―夢の島公園の景観と調和した植物選び―・公園の象徴であるユーカリ林を主役に、遠くからは樹林の前景として眺める花壇、入り込めばユーカリの壁を借景に、緑に包まれる植栽空間を創出。背後の樹林と庭の植栽がつながるよう視線の抜けや緑の連続感を意識し、園全体との一体感を演出します。・バンクシア、カリステモン、ハマゴウやメリアンサスなど、海辺の環境に耐えながら、豪州庭園を有する公園の既存植生や景観、海風の雰囲気に馴染む庭景を演出します。・冬季に訪れる来園者にも配慮し、花後も景観を彩るグラスや常緑樹、カラーリーフ類を混植し、季節ごとに表情が変わり、秋冬も映えるガーデンとします。 ■公園遊具・風景のきっかけとしての庭―利用者の関心を引き、居心地を生む仕掛け―・子ども用遊具が少ない園内に、アスレチックや回遊ごっこを誘発する植栽空間を提案します。地面のウェーブ(アンジュレーション)と植栽の高低差で、歩くたびに景色が見え隠れする立体的な庭を演出し、眺めても歩いても楽しめる空間とします。・大人の見守りの視線は通しつつ、子どもにとっては草花のトンネルのように感じられる空間体験を演出します。園路沿いベンチを起点に、子どもの好奇心を植物へ導き、自然への関心を育む場とし、二列花壇の適所に通り抜けポイントを設けることで、アクセス性と回遊性を高めます。 【主な植物リスト】 宿根草:ユーフォルビア・ウルフェニー/ユーフォルビア・セギリアナ/トリトマ‘グリーンシェイド’/モナルダ・フィッツローザ/エキナセア‘ミニベル’/エキナセア・パリダ/シシリンチウム・ストリアタム/スターチス・ラティフォリウム/ホソバチョウジソウ/オレガノ‘マルゲリータ’/アキレア‘マシュマロ’グラス類:パンパスグラス‘プミラロゼア’/ミューレンベルギア・リンドハイメリ/ペニセタム・アロペクロイデス/カレックス‘フェニックスグリーン’/カレックス・フラッカ低木:カリステモン‘ドーソンリバー’/コースト・バンクシア/グレビレア‘プーリンダ・イルミナ’/グレビレア ・ジョンエバンス/グレビレア‘ドーン・パープル’/メラレウカ‘タイムハニーマータル’/ハマゴウ‘プルプレア’/ギョリュウバイ‘ナニューム・ルブルム’球根: チューリップ・トルケスタニカ/チューリップ‘シルビア’/チューリップ‘ヒルデ’/チューリップ・タルダ‘インタラクション’/チューリップ・クレティカ‘パニア’/チューリップ・マーラ/チューリップ‘ビオレッタ’/カマッシア‘カエルレア’/カマッシア‘アルバ’ コンテストガーデンB 月々の変化 9月の様子 まだまだ瑞々しいグリーンのグラデーションのなかで、パンパスグラスやペニセタム、ミューレンベルギア、カラマグロスティスの穂が上がり始めました。夏に切り戻したアキレア‘マシュマロ’が再び開花して、透明感と爽やかさをプラス。ミツバハマゴウ‘プルプレア’の紫花が開花し、小さなビルベリーの実が色づいて、ガーデンの表情を豊かに演出しています。 【写真中の主な植物】ミツバハマゴウ‘プルプレア’、エキナセア‘ミニベル’、リモニウム・ラティフォリウム(スターチス)、エキナセア・パリダ、グレビレア‘ドーンパープル’、アキレア‘マシュマロ’ ほか ●タイトルへ戻る 8月の様子 さまざまな色形のリーフのバリエーションが見応えとなっている盛夏。特に、ウエストリンギア‘スモーキー’やアルテミシアのシルバーリーフがアクセントとなって、風景を引き締めながら、涼やかさももたらしています。高低差のある植栽の合間を吹き渡る風は、環境をコントロールするひとつの要素で、植物にも眺める人も心地よさを生み出しています。 【写真中の主な植物】モナルダ・フィスツローサ、エキナセア‘ミニベル’、アガパンサス‘ファイアーワークス’、ポテンティラ‘ロンマクベス’、リモニウム・ラティフォリウム(スターチス)、エキナセア・パリダ、ブルネラ(ウツボグサ)、グレビレア‘ドーンパープル’ ほか 7月の様子 カラフルだった春の花が終わり、モナルダとエキナエアのピンクと、アガパンサスのブルーが、梅雨の庭に爽やかさをもたらしています。花が少なめのこの時期は、オージープランツやグラス類、カラーリーフの個性的な色・形が見る人を引きつけ、葉色のグリーンが心地よい風景を織りなしています。 【写真中の主な植物】グレビレア‘ドーンパープル’、 モナルダ ・フィスツローサ、エキナセア‘ミニベル’、エキナセア・パリダ、ブルネラ(ウツボグサ)、アガパンサス‘ファイヤーワークス’、 リモニウム・ラティフォリウム(スターチス)、メラレウカ‘タイムハニーマートル’ほか 6月の様子 花を咲かせるオージープランツの花木や、実をつけ始めたビルベリーなどの樹木がこんもりと成長しています。その株元では、バリエーション豊かなリーフ類とやさしい色調の花々が、ふんわりと広がっています。6月にしてすでに、見応えのあるボリューム感たっぷりの風景となっています。 【写真中の主な植物】グレビレア‘ドーンパープル’、カリステモン‘ドーソンリバー’、ダイアンサス・カルスシアノルム、アキレア‘マシュマロ’、シシリンチューム・ストリアタム、ユーフォルビア・セギリアナ、ビルベリー、エキナセア・パリダ、プルネラ(ウツボグサ)、アガパンサスほか 5月の様子 花を咲かせ始めたオージープランツならではの美しい葉が、足元の草花とともに春の光にやわらかく溶け込んでいます。ビルベリーの赤みを帯びた葉や、メリアンサスのユニークな赤花が、ボリュームのある植栽の中で印象的なアクセントに。ユーフォルビア・セギリアナやタイムなど、繊細な草花でまとめたステップまわりも、明るくみずみずしさにあふれています。 【開花中の植物】グレビレア‘ドーンパープル’、ダイアンサス・カルスシアノルム、アキレア‘マシュマロ’、シシリンチューム・ストリアタム、ジギタリス‘クリームベル’、メリアンサス・マヨール、ユーフォルビア・セギリアナ、ビルベリー、カリステモン‘ドーソンリバー’、エキナセア・パリダ、フォプシス・スティローサほか 4月の様子 楚々とした佇まいが魅力の瑞々しい原種チューリップ数種と、ドライな雰囲気を持つオージープランツのグレビレアが、ともに満開を迎えています。周囲には、若緑のグラデーションが美しい宿根草が配され、異なる趣をもつ植物が見事につながり、一体感のある風景を演出。また、低木類が生み出す陰影が植栽全体の表情に奥行きを与え、見応えのある景色を楽しませてくれます。 【写真中の主な植物】上左/グレビレア‘プーリンダ・イルミナ’、チューリップ‘シルビア’、カリステモン‘ドーンリバー’ほか 上右/メリアンサス・マヨール、チューリップ・クレティカ ‘ハニア’ ほか 下左/グレビレア‘プーリンダ・イルミナ’、メリアンサス・マヨール、チューリップ・クレティカ ‘ハニア’ ほか 下右/ユーフォルビア・ウルフェニー、チューリップ‘シルビア’、コーストバンクシア、ヒルベリーほか 3月の様子 当初から低木などで立体的にデザインされていたガーデンですが、そこに瑞々しい葉を伸ばす宿根草や、グレビレアの赤い花といった彩りが加わり、少しずつにぎわいを見せ始めています。なだらかな斜面の陽だまりでは、原種チューリップ・ヒルデの第一号が開花。冬の終わりにカットバックしたグラス類は、古葉の塊の中から幾本もの新芽を伸ばし始めています。 【写真中の主な植物】上左/グレビレア・プーリンダイルミナ、ウエストリンギア‘スモーキー’、メリアンサス・マヨールほか 上右/チューリップ・ヒルデ、ジギタリス‘クリームベル’ほか 下左/ユーフォルビア・ウルフェニー、コーストバンクシアほか 下右/チューリップ‘シルビア’、ダイアンサス・カルシアノルム、アルテミシア‘モリスストレイン’ほか 2月の様子 パンパスグラスの枯葉がバッサリと刈り込まれ、すっきりとした姿に。切り口のフォルムもユニークです。ユーフォルビアは茎を伸ばし、うなだれながらも花穂をつける準備を始めています。また、数種の原種系チューリップが愛らしい芽を出し始めました。 【写真中の主な植物】上左/オレガノ‘マルゲリータ’、メリアンサス・マヨールほか 上右/ユーフォルビア・ウルフェニーほか 下左/チューリップ・ヒルデほか 下右/チューリップ・シルビアほか 1月の様子 常緑の植物を多く取り入れているこのガーデンでは、真冬でもグリーンのにぎやかなグラデーションを楽しむことができます。マルチングの色とのコントラストも美しく、寒さにあたって赤みを帯びた葉や、やや退色した緑など、この時期ならではの葉色が、植栽全体の表情を豊かに演出しています。 【写真中の主な植物】上左/ウエストリンギア‘スモーキー’、メリアンサス・マヨール、グレビレア‘プーリンダ・イルミナ’ほか 上右/ジギタリス‘クリームベル’、オレガノ‘マルゲリータ’、ヒルベリーほか 下左/アガパンサス‘ファイアーワークス’ 、ユーフォルビア・ウルフェニーほか 下右/矮性パンパスグラス、メリアンサス・マヨールほか 12月の様子 コンテストガーデンB『潮風に揺れるプレイフルガーデン -Playful Garden Swaying in the Coastal Breeze-』12月中旬、作庭後の様子。 ●タイトルへ戻る コンテストガーデンCStewardship Garden:The Way 【作品のテーマ・制作意図】 この庭は、まるで人の一生を映し出すかのような場所。最初は何も育たない砂地が、植物や小さな生き物たちのチカラ、そしてそこに暮らす人々の手によって、ゆっくりと豊かな土壌へと育っていく。それはまるで、子供が成長して大人になり、やがて成熟世代へと人生を重ねていく時間の流れと、重なり合っているかのよう。子供たちは砂のような柔らかな心で庭と遊び、自然からたくさんのことを学ぶ。大人になれば、その庭は家族や友人と収穫や語らいを楽しむ場所になり、成熟世代になれば、その成長した庭を眺めながら穏やかな、心豊かな時を過ごす。この庭は自然と人が共に成長し、砂が子供、豊かな土壌が大人へと成熟していくように、自然の再生と成熟への時、人生の旅路を映す『道』を示している。 【主な植物リスト】 宿根草:ユーパトリウム/トリトマ/ヘリオプシス/オミナエシ/オトコエシ/ペンテスモン/エキナセア/ベロニカなどグラス類:カールフォスター/ミスカンサス/ディプカンシア/カレックス/モリニア/コメガヤなど球根:アリウム/スイセン/ダッチアイリス/フリチラリア/カマシア/オダマキ/ラナンキュラス・ラックス/ゲイソリザ/ツベロサム/シラーなど コンテストガーデンC 月々の変化 9月の様子 アリウム‘レッドモヒカン’のシードヘッドやアキレアの枯れた穂、穂を上げ始めたグラス類などで、ひと足早くガーデンがブラウン系に色づき始めました。ユーパトリウム‘ベビージョー’やベロニカ‘フェアリーテール’が再び開花し、渋い色味のガーデンに明るさをもたらしながら、見事になじんでいます。 【写真中の主な植物】ヘリオプシス‘ブリーディングハーツ’、ベロニカ‘フェアリーテール’、ユーパトリウム‘ベビージョー’、アガパンサス(白) ほか ●タイトルへ戻る 8月の様子 旺盛に咲いていたユーパトリウムとアキレアの枯れた花穂が、カラマグロスティスの穂とともに味のある背景として活躍し、今開花している花々を引き立てています。盛りを迎えているのは、ホットなカラーのキク科の植物と瑞々しく涼やかな花色のベロニカ。それらの対比が互いを引き立て合い、ガーデンの表情を豊かに演出しています。 【写真中の主な植物】ヘリオプシス‘ブリーディングハーツ’、ベロニカ‘フェアリーテール’、トウテイラン、トリトマ‘オレンジバニラホプシクル’、アガパンサス(白) ほか 7月の様子 夏に向けて原色が多くなるこの時期に、くすんだアースカラーでまとめた植栽が異彩を放っています。この時期の主役は、丈の高くなるユーパトリウム。それに呼応するように、カラマグロスティスが勢いよく長い穂を伸ばし、アリウムのシードヘッドがオブジェのような個性を加えています。 【写真中の主な植物】ユーパトリウム‘ベービージョー’、アキレア‘テラコッタ’、トリトマ‘オレンジバニラホプシクル’、セダム‘マトロナ’、ベロニカ’フェアリーテール’、エキナセア‘ファタルアトラクション’、アガパンサス(白) ほか 6月の様子 オレンジ~ワインレッドの落ち着いた色彩でまとめられた6月。この時期の主役は、なんといってもインパクト大のアリウム‘レッドモヒカン’です。ダークワインレッドのボール状の花が人の背丈を超える高さまで伸びて咲く様子は、ひときわ印象的。それに呼応するようにカラマグロスティスが長い花穂を伸ばし、ワイルドな佇まいを見せています。 【写真中の主な植物】アリウム‘レッドモヒカン’、ペンステモン‘ハスカーレッド’、アキレア‘テラコッタ’、トリトマ‘オレンジバニラホプシクル’、セダム・マトロナ、ストケシア’ホワイトスター’、エキナセア’ファタルアトラクション’、アガパンサス(白)ほか 5月の様子 2色のラナンキュラス・ラックスが、ふんわりとした彩りでガーデンを華やかに包み込みます。その中で、花火が弾けたようなフォルムのアリウム・シュベルティが植栽に個性的なアクセントを添え、風景をより印象的に見せています。一方、ガーデンの端に設けられた砂浜のエリアには白花のサポナリアとグラス類が広がり、清楚で素朴な表情を演出しています。 【開花中の植物】ラナンキュラス・ラックス‘アリアドネ’、ラナンキュラス・ラックス‘ミネルバ’、アリウム・シュベルティ、サポナリア‘スノーチップ’、カマシア・レイヒトリー‘アルバ’、 ベロニカ‘フェアリーテイル’ほか 4月の様子 ガーデンの中央では、‘オレンジ・ビューティー’とペルシカ、2種のフリチラリアが花茎をぐんと伸ばして開花。個性的な組み合わせで印象深い風景を描いています。それとは対照的に、砂浜のエリアでは、ほんの小さな花を咲かせるシラー・シベリカ‘アルバ’やムスカリ、ゲラニウム・ツベロサムが可憐な表情を見せ、繊細でやさしい景色を演出しています。 【写真中の主な植物】上左/スイセン‘タリア’、フリチラリア・ペルシカほか 上右&下左/フリチラリア‘オレンジ・ビューティー’、フリチラリア・ペルシカほか 下右/シラー・シベリカ‘アルバ’、ムスカリ‘ダブルマジック’ほか 3月の様子 ガーデンの中でもひときわ青々と成長している数株のラナンキュラス・ラックスが、いよいよ花芽を上げ始めました。クルミの殻を押し上げて芽を出した球根の中には、殻を帽子のように載せたまま葉を伸ばしているものもあり、どことなくメルヘンな雰囲気を漂わせています。また、堆肥でカバーしたエリアでは球根の成長が力強く進む一方、両端の砂のエリアの成長は穏やか。さまざまな芽吹きが庭全体に豊かな表情をもたらしています。 【写真中の主な植物】上左/ラナンキュラス・ラックス‘サティロス’、アキレア‘テラコッタ’、ディスカンプシア・パラダほか 上右/ラナンキュラス・ラックス‘ミネルバ’、ペンステモン‘ハスカーレッド’ 下左/アリウム・シューベルティ、アリウム・コワニー、アリウム‘レッドモヒカン’ 下右/カマッシア‘アルバ’、ムスカリ‘ダブルマジック’ほか 2月の様子 3種類のマルチングを施した個性的なガーデンには、オーナメンタルな株姿のカレックス‘プレーリーファイアー’や銅葉のペンステモン‘ハスカーレッド’がよく似合います。先月から芽吹いていたアリウム‘レッドモヒカン’に続き、アリウム・コワニーやアリウム・シューベルティも芽を出し始めました。 上左/ペンステモン‘ハスカーレッド’、オダマキほか 上右/カレックス‘プレーリーファイアー’ 下左/ラナンキュラス・ラックス‘アリアドネ’、アリウム‘レッドモヒカン’、アリウム・コワニーほか 下右/アリウム・シューベルティ 1月の様子 あちこちに植えられたラナンキュラス・ラックスの青々とした葉が、どことなく寂しい冬の植栽にやわらかな彩りを添えています。植物がまだ小ぶりなこの時期は、3種類のマルチング(バークチップ、クルミの殻、洗い砂)の遊び心がいっそう際立ち、デザイナーのこだわりを感じさせます。 【写真中の主な植物】上左/カラマグロスティス・ブラキトリカ、ラナンキュラス・ラックス‘アリアドネ’、セダム‘マトロナ’ほか 上右/カラマグロスティス・ブラキトリカ、ペンステモン‘ハスカーレッド’、ほか 下左/カレックス‘プレーリーファイアー’、ラナンキュラス・ラックス‘アリアドネ’、ペンステモン‘ハスカーレッド’ほか 下右/カラマグロスティス‘カールフォスター’、ベロニカ‘フェアリーテイル’、ペンステモン‘ハスカーレッド’ほか 12月の様子 コンテストガーデンC『Stewardship Garden:The Way』12月中旬、作庭後の様子。 ●タイトルへ戻る コンテストガーデンDSurFIVE Garden 【作品のテーマ・制作意図】 夏の猛暑や乾燥といった「過酷な環境を生き延びる力強さ(Survive)」×「海の波や生命のうねりを感じさせる (Surf)」を掛け、その植物のパワーが波のように広がり未来へとつながっていくイメージと、五感を刺激する植物の組み合わせを『SurFIVE』という言葉で表現しています。またガーデンのテーマカラーとしてオレンジの花色の植物を多く取り入れ、親しみやすさや太陽のもとで元気に咲く植物の生命力をアピールします。 【主な植物リスト】 宿根草: カンナ/クニフォフィア・ルーペリ/メリアンサス・マヨール/エキノプス /ロシアンセージ/アキレア/バーベナ・ボナリエンシスグラス類:カラマグロスティス‘カールフォスター’/カラマグロスティス・ブラキトリカ/パニカム‘シェナンドア’/エラグロスティス・スペクタビリス球根: アリウム‘マジック’/ミニチューリップ‘ショーグン’/イフェイオン‘ウィズレーブルー’/スイセン‘タリア’ コンテストガーデンD 月々の変化 9月の様子 エキノプスやサルビアなどのブルーの花が終わり、グラス類の成長が進んで、存在感が出てきました。カンナやルドベキア、バーベナはまだ盛んに咲き続けてボリュームたっぷり。シードヘッドも増え始めました。まだまだ夏の花姿もありながら、もの静かな秋の風情もほんのりと感じられるようになりました。 【写真中の主な植物】バーベナ・ボナリエンシス、カンナ‘ベンガルタイガー’、カンナ‘ロシアンレッド’、クニフォフィア‘ルーペリ’、ルドベキア‘ゴールドスターム’、ルドベキア‘タカオ’、ヘレニウム‘モーハイムビューティ’、ヘレニウム‘マルディグラ(マーティグラス)’、ヘリオプシス‘ブリーディングハーツ’、アマランサス‘ベルベットカーテン’、アガスターシェ‘アパッチサンセット’、ペルシカリア‘ロゼア’、ミソハギ ほか ●タイトルへ戻る 8月の様子 銅葉のカンナが勢いよく成長し、盛夏のコンテスト会場全体を盛り上げています。周りでは、それに追随するように赤やオレンジの花が旺盛に開花し、グラスの穂とともに濃厚な風景を織りなしています。一方、手前のガーデンのバーベナやエキノプスのブルー系の花が異なる表情を添え、ガーデンを重層的に演出しています。 【写真中の主な植物】バーベナ・ボナリエンシス、カンナ‘ベンガルタイガー’、カンナ‘ロシアンレッド’、クニフォフィア‘ルーペリ’、ルドベキア‘ゴールドストラム’、ルドベキア‘タカオ’、ヘレニウム‘モーハイムビューティー’、ヘレニウム‘マルディグラ(マーティグラス)’、ヘリオプシス‘ブリーディングハーツ’、アマランサス‘ベルベットカーテン’、ヒオウギ、アガスターシェ‘アパッチサンセット’、ペルシカリア‘ロゼア’、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、エキノプス‘プラチナムブルー’、キンギョソウ‘ブラックプリンス’、ミソハギ ほか 7月の様子 この時期に入るとエキナセアやヘレニウム、ミソハギなど濃い色の花がこんもりと茂り、花壇全体がさらにボリュームアップ。濃厚な色味の植栽のなかで、トリトマ、銅葉と黄葉の2種のカンナ(カンナ‘ロシアンレッド’とカンナ‘ベンガルタイガー’)、そしてアマランサス‘ベルベットカーテン’が、異国情緒を醸しています。夏の花とグラス類とシードヘッドが織りなすシーンは、美しい絵画のようです。 【写真中の主な植物】ミソハギ、バーベナ・ボナリエンシス、アガスターシェ‘アパッチサンセット’、モナルダ、ルドベキア‘ゴールドストラム’、キンギョソウ‘ブラックプリンス’、アキレア‘ウォルターフンク’、ルドベキア‘タカオ’、ロシアンセージ‘デニムレース’、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、セダム‘オータムジョイ’、 セダム‘パープルエンペラー’、セダム‘マトロナ’、ヘレニウム‘モーハイムビューティ’、ヘレニウム‘マルディグラ(マーティグラス)’、ヘリオプシス‘ブリーディングハーツ’、アマランサス‘ベルベットカーテン’、ペルシカリア‘ロゼア’、エキノプス‘プラチナムブルー’、クニフォフィア‘ルーペリ’、リクニス・コロナリア、ヒオウギ ほか 6月の様子 さまざまな形や質感の組み合わせで、ガーデンはボリューム豊かな広がりを見せています。草丈のあるバーベナ・ボナリエンシスの紫の花が、この時季の植栽のなかでひときわ目を引きます。その周囲では、幾層にも重なる厚みのある花々がほどよくよく主張しながら、美しいシーンを構成しています。 【写真中の主な植物】バーベナ・ボナリエンシス、モナルダ、キンギョソウ‘ブラックプリンス’、ゲウム‘トータリータンジェリン’、アキレア‘ウォルターフンク’、リクニス・コロナリア、ヘレニウム、メリアンサス・マヨール、ロシアンセージ‘デニムレース’、アリウム‘マジック’、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、アガスターシェ‘アパッチサンセット’、セダム・マトロナ、セダム‘オータムジョイ’、ヘレニウム‘モーハイムビューティ’、ヘレニウム‘マルディグラ(マーティグラス)’、ヘリオプシス‘ブリーディングハーツ’、ヘリオプシス‘バーニングハーツ’、エキノプス‘プラチナムブルー’ほか 5月の様子 前列では、ゲウムやアキレアのボリュームのある茂みの中から、幾本ものアリウムが立ち上がり、中央部分で鮮やかな調和を見せています。また花壇の端では、深紅のキンギョソウが満開を迎え、濃厚なカラーが差し色になっています。一方、後列には開花を控えたボリュームのある植栽が並び、前列を引き立てるグリーンの背景として存在感を発揮しています。 【開花中の植物】アリウム‘マジック’、ネペタ‘ウォーカーズロウ’、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、キンギョソウ‘ブラックプリンス’、ゲウム‘トータリータンジェリン’、アキレア‘ウォルターフンク’、メリアンサス・マヨール、リクニス・コロナリアほか 4月の様子 先月まで静かだったガーデンは、球根類が一気に花を咲かせ始め、本格的な春の訪れを感じさせています。白×青×オレンジのビビッドな花色が際立ち、全体的にパキッとした印象です。そのにぎやかな花々を取り囲むように、宿根草の葉がふんわりと茂り、ボリューム感のある景観をつくり出しています。遠くから眺めても目を引く、表情豊かなガーデンです。 【写真中の主な植物】上左/上右/スイセン・タリア、チューリップ‘ショーグン’、ムスカリほか 下左/キンギョソウ‘ブラックプリンス’、ムスカリほか 下右/ハナニラほか 3月の様子 先月まで、ガーデンの大部分がバークの色で覆われていましたが、球根類が一斉に芽吹き始めてから、景色は一気に瑞々しく彩り豊かな表情へと変わりました。芽吹いたばかりの緑が、ひときわ美しく輝いています。まだ丈の低い宿根草と球根類のなかで、メリアンサス・マヨールが存在感を放ち、まるで象徴的なアイコンのように、ガーデン全体の成長を牽引しています。 【写真中の主な植物】上左/アリウム‘マジック’、フェスツカ・グラウカ‘ブルーセレクト’、アキレア‘テラコッタ’、バーベナ ボナリエンシスほか 上右/ムスカリ、フェスツカ・グラウカ‘ブルーセレクト’ほか 下左/アリウム‘マジック’ 、エキノプス‘リトロ’、スイセン ‘タリア’ ほか 下右/メリアンサス・マヨール、銅葉キンギョソウほか 2月の様子 成長の早い銅葉キンギョソウと、丈のあるメリアンサス・マヨールの組み合わせが、この時季ならではの見どころです。ブルーグレーの葉が美しいアシズリノジギクの、こんもりとした姿も印象的。一角では、ムスカリ・アルメニアカムの芽出しが確認できます。 【写真中の主な植物】上左/銅葉キンギョソウ‘ブラックプリンス’、メリアンサス・マヨール 上右/アシズリノジギク 下左/サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、ゲウム‘トータリータンジェリン’ほか 下右/ムスカリ・アルメニアカム 1月の様子 大きめなバークでごつごつとマルチングされたガーデンは、一見ワイルドな印象です。しかし、植物はやわらかな趣の宿根草が多く使われていて、そのギャップが面白みを感じさせます。この時期は、メリアンサス・マヨールがオーナメンタルな存在感を発揮。 【写真中の主な植物】上左/カラマグロスティス‘カールフォスター’、クニフォフィア ‘ルーペリ’ほか 上右/アキレア‘ウォルタープング’、サルビア・ネモローサ‘カラドンナ’、ラックス‘ラックス’ほか 下左/メリアンサス・マヨール、銅葉キンギョソウ ‘ブラックプリンス’ほか 下右/ラナンキュラス・ラックス ‘サティロス’、エキノプス ‘リトロ’ほか 12月の様子 コンテストガーデンD『SurFIVE Garden』12月中旬、作庭後の様子。 ●タイトルへ戻る コンテストガーデンE「東京サバンナ・バイ・ザ・ベイ」 〜地の記憶と環境を翻訳する庭 【作品のテーマ・制作意図】 かつて廃棄物で埋め立てられたこの島には、現在ユーカリの森を中心とした強健な植生が根づき、都市にありながら原始的で異国的な景観を生み出しています。今回、植栽地となるこの森の縁に広がる強い日射と潮風にさらされた芝生を目にしたとき、「ここは都市の果てに現れたアーバン・サバンナだ!」と直感しました。 植物を単なる装飾に限らず、この地固有の「環境を翻訳する存在」と捉え、来園者が海風・光・湿度・熱といった目に見えない環境を感覚・知覚できる場をつくります。「東京サバンナ」は景観的なサバンナの模倣ではなく、夢の島の歴史と環境条件から必然的に現れた都市の新しい風景です。都市と自然の狭間に生まれたこの庭を通じて、来園者が環境や植物との関わりを見つめ直し、都市園芸の新たな可能性を感じ取るきっかけとなることを願います。そしてこのガーデンが、見た目の美しさと維持のしやすさを兼ね備えた、持続可能な宿根草ガーデンの新しいスタンダードとして育まれれば幸いです。 【主な植物リスト】 宿根草:ビゲロウィア・ヌッタリー/エゾノヨロイグサ/ハマボウフウ/ヒューケラ‘シャムロック’などグラス類:カラマグロスティス‘カールフォスター’/パニカム‘ヘビーメタル’/セスレリア・オータムナリス/フェスツカ・アメジスティナなど コンテストガーデンE 月々の変化 9月の様子 涼しい秋風が、繊細でふわふわとした姿の草花の上を吹きわたり始めました。黄色い小花とワインレッド~茶褐色の色彩がこの時季のメインカラー。それらに加え、長期間オレンジの花を咲かせ続けているアガスターシェ‘タンゴ’の大株が、ガーデンの見ごたえを高めています。一角ではピンクのセダムの花がアクセントとなって、スパイスを効かせています。 【写真中の主な植物】アガスターシェ‘タンゴ’、エキナセア‘ファタルアトラクション’、エキナセア‘グリーンジュエル’、ネペタ‘キャッツパジャマ’、ガウラ‘ペインズフェアリー’、ルドベキア‘リトルゴールドスター’、カラミンサ‘マーベレットホワイト’、セダム‘クラウドウォーカー’、クナウティア‘マースミジェット’、コレオプシス‘ムーンビーム’、ヘレニウム‘ソンブレロ’ ほか ●タイトルへ戻る 8月の様子 これまでやさしい雰囲気だった植栽は、キク科の黄色の花々が夏の日差しを力強く反射して、ぐっとワイルドさが増しています。細い花茎を伸ばすクナウティアやサクシセラなどが、スキザクリウムやセスレリアなどのグラスとともに揺れ、草原に吹き渡る風を感じさせています。 【写真中の主な植物】アガスターシェ‘タンゴ’、アスター‘クリスティナ’、エキナセア‘ファタルアトラクション’、エキナセア‘グリーンジュエル’、ネペタ‘キャッツパジャマ’、ガウラ‘ペインズフェアリー’、ルドベキア‘リトルゴールドスター’、カラミンサ‘マーベレットホワイト’、セダム‘クラウドウォーカー’、クナウティア‘マースミジェット’、コレオプシス‘ムーンビーム’、ヘレニウム‘ソンブレロ’、 サクシセラ‘フロステッドパール’ ほか 7月の様子 丈の低い花々が次々に開花し、コンパクトなグラスとあいまって、花の群れ咲く草原の趣です。大人の背丈を超えるカラマグロスティスの群植がデザインに変化をもたらし、動物が顔を出しそうな雰囲気も感じさせています。 【写真中の主な植物】アガスターシェ‘タンゴ’、アスター‘クリスティナ’、エキナセア‘ファタルアトラクション’、エキナセア‘グリーンジュエル’、スタキス‘ウッキー’、ネペタ‘キャッツパジャマ’、ガウラ‘ペインズフェアリー’、ルドベキア‘リトルゴールドスター’、カラミンサ‘マーベレットホワイト’、ゴニオリモン・コリナム、クナウティア‘マースミジェット’、コレオプシス‘ムーンビーム’、ヘレニウム‘ソンブレロ’ ほか 6月の様子 丈の低いカラフルな花々が咲き広がり、まさに花の美しいサバンナを思わせる風景です。どれも繊細な印象ですが、なかにはビゲロウィア・ヌッタリーやハマボウフウなど、不思議な草姿の植物も植えられており、一つひとつ丁寧にのぞき込んで楽しみたくなる植栽です。 【写真中の主な植物】ダイアンサス・カルスシアノルム、アルメリア‘アルバ’、スタキス‘ウッキー’、アンテミス‘ドワーフホーム’、ネペタ‘キャッツパジャマ’、ガウラ‘ペインズフェアリー’、ゲウム‘マイタイ’、ルドベキア‘リトルゴールドスター’、ハマボウフウ、リアトリス‘コボルト’、セダム‘クラウドウォーカー’、カラミンサ‘マーベレットホワイト’、アリウム‘サマービューティー’、クナウティア‘マースミジェット’、コレオプシス‘ムーンビーム’ほか 5月の様子 ガーデンのあちらこちらで草花の開花が進み、春のにぎわいを見せ始めました。野草のような華奢な草花とグラス類で構成された原野を思わせる風情の中、ひときわ目を引くのがアンテミス‘ドワーフフォーム’。元気をもらえるようなビタミンカラーが、見る人に初夏の訪れを感じさせます。 【開花中の植物】アンテミス‘ドワーフフォーム’、ダイアンサス・カルスシアノルム、アルメリア‘アルバ’、モナルダ・ブラドリアナ、アルケミラ・サクサティリス、ペンステモン・メンサラム、ネペタ‘キャッツパジャマ’、ゲウム‘バナナダイキリ’、アルメリア‘モーニングスターディーブピンク’ 4月の様子 ほかの植物よりひと足早く丈を伸ばしていたフロックス‘ラファミー’が満開を迎えました。春風にふわふわと揺れる淡いブルーの花が可憐で、ナチュラルな風景を描いています。先月から咲いているアルメリアのピンクの花も花数を増やし、ゲウムやネペタもちらほらと花を咲かせ始めました。まだ小さく柔らかなグラスの葉が、やさしく目に映ります。 【写真中の主な植物】上左/フロックス・ディバリカタ‘ラファミー’ 上右/アルメリア‘モーニングスターディープピンク’ほか 下左/ゲウム‘マイタイ’、セスレリア‘グリーンハイブリッド’ほか 下右/ネペタ‘キャッツパジャマ’、ゲウム‘バナナダイキリ’ほか 3月の様子 長い乾季を越えて雨季を迎えたサバンナのように、ガーデンが静かに動き出しました。宿根草はまだ成長を始めたばかりで、近くに寄らないとその姿がよく見えないほどですが、そんななか、早くもアルメリア ‘モーニングスターディープピンク’が一輪、小さな花を咲かせ始めています。 【写真中の主な植物】上左/フロックス・ディバリカタ‘ラファミー’ 上右/アリウム‘ミレニアム’ほか 下左/アンテミス‘ドワーフフォーム’ 下右/アルメリア‘モーニングスターディープピンク’ 2月の様子 先月はまだ見られなかった植物があちこちで姿を現し、静けさに包まれていたガーデンも、少しずつ活動を始めました。苗はまだ小さいものの、さまざまな葉形が見られ、デザイン的にバラエティに富んでいるのが、この段階からうかがえます。 【写真中の主な植物】上左/フロックス・ディバリカタ‘ラファミー’ 上右/ダイアンサス・カルシアナム 下左/ペルシカリア・アフィニス 下右/トリトマ‘グリーンジェイド’ 1月の様子 バーク堆肥でマルチングされたガーデンには、植物たちがまだまだぬくぬくと眠っているかのような静けさが広がっています。しかし表土をよく観察すると、小さな葉をのぞかせ始めた宿根草の姿があり、強い生命力が感じられます。これからどのような風景が描かれていくのか、まったく想像がつかないだけに、今後の成長への期待がいっそう高まります。 【写真中の主な植物】上左/ゲウム‘バナナダイキリ’ 上右/リベルティア‘ゴールドストライプ’ 下左/ヒゲロウィア・ヌッタリー 下右/ポテンティラ‘ヘレンジェーン’ 12月の様子 コンテストガーデンE『「東京サバンナ・バイ・ザ・ベイ」 〜地の記憶と環境を翻訳する庭』12月中旬、作庭後の様子。 ●タイトルへ戻る 5つの花壇のコンセプトと作庭について詳しいレポートはこちらをチェック! 第4回コンテスト会場は「都立夢の島公園」 ユーカリやデイゴ、ヤシなどの熱帯・亜熱帯植物が茂る緑豊かな都立夢の島公園。コンテストガーデンの並びには、熱帯植物館も隣接。 2022年に代々木公園から始まった「東京パークガーデンアワード」。第2回の神代植物公園、第3回の砧公園に続き、4回目の舞台となる「夢の島公園」は、運河に囲まれた人工島の中にある都立公園です。園内には、熱帯植物館やスポーツ施設、マリーナ、広大な芝生広場があり、都心からもアクセスしやすい人気のスポット。この海辺の公園で、コンテストが繰り広げられます。 第4回のテーマは「海辺のサステナブルガーデン」 今回ガーデンが設けられるエリアは、『夢の島熱帯植物館』西側のグリーンパークの一画で、公園のシンボルであるユーカリの樹林地に面しています。広がる波をイメージした2本のウェーブガーデン(約24㎡)に、海辺の環境に適した宿根草を植栽。背景のユーカリとも調和する、ロングライフ・ローメンテナンスなガーデンが制作されます。2025年12月、土壌改良から作庭が行われ、11月の最終審査を迎えるまで、必要に応じてメンテナンスを実施。近年の激しい気候変動、とくに厳しい酷暑への対応も重要な課題です。3回の審査を経てグランプリが決定するまで、5名の入賞者はさまざまな予測を立てながら庭と向き合っていくことになります。 第4回 東京パークガーデンアワード in 夢の島公園 最終審査までのスケジュール コンテストに挑戦する5名の入賞者が1年を通してガーデン制作に挑む「東京パークガーデンアワード」。2025年12月中旬に、それぞれの区画で作庭が完了しました。その後、4月は春の見頃を迎えた観賞性を審査する『ショーアップ審査』、7月は梅雨を経て猛暑に向けた植栽と耐久性を審査する『サステナブル審査』、11月は秋の見頃の観賞性と年間の管理状況を審査する『ファイナル審査』が行われ、グランプリが決定します。 【審査基準】公園の景観と調和していること/公園利用者の関心を得られる工夫があること/公園利用者が心地よく感じられること/植物が会場の環境に適応していること/造園技術が高いこと/四季の変化に対応した植物(宿根草など)選びができていること/「持続可能なガーデン」への配慮がなされていること /メンテナンスがしやすいこと/テーマに即しており、デザイナー独自の提案ができていること/総合評価 ※各審査は別途定める規定に従い、審査委員による採点と協議により行われます。 コンテストガーデンを見に行こう! Information 都立夢の島公園「グリーンパーク」内所在地: 東京都江東区夢の島2-1電話: 03-3522-0281https://www.yumenoshima.jp/park開園時間:常時開園※サービスセンター及び各施設は、年末年始は休業。営業時間等はサービスセンターへお問い合わせ下さい。入園料:無料(一部有料施設あり)アクセス:東京メトロ有楽町線(Y24)・JR京葉線・りんかい線「新木場」下車、徒歩7分。東京メトロ東西線「東陽町」(T14)から都バス(東陽町-新木場、東陽町-若洲海浜公園)「夢の島」下車。高速湾岸線「新木場インター」より5分駐車場:有料




















