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秋植えはメリットいっぱい! 食欲の秋を自家製「おうちハーブ」で満喫しよう

秋植えはメリットいっぱい! 食欲の秋を自家製「おうちハーブ」で満喫しよう

食パンを丸い型で抜き、クリームチーズ、サーモン、ディルをのせた簡単アペタイザー。Mateusz Gzik/Shutterstock.com

秋は食欲の季節。だけじゃなく、ハーブを育て始めるのにも最適の季節です。今回は、今から育てて収穫が楽しめる、秋植えにおすすめのセリ科のハーブを5つご紹介します。セリ科のハーブはマンションのベランダで簡単に育てられるうえ、料理にも手軽に取り入れられるのが魅力。さらに、秋栽培はメリットもいっぱい! 食欲の秋こそ、おうちでハーブを味わいましょう!

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秋植えにおすすめ! セリ科の代表的なハーブ5選

ハーブ専門農場「ポタジェガーデン」は、一年を通して150種100万個のハーブ苗を生産しており、秋から栽培を楽しめる品種も多数扱っています。今回は苗の生産を担当する田村さんが秋植え用に選んだ、セリ科の代表的なハーブであるディル、チャービル、イタリアンパセリ、パクチー、フローレンスフェンネルの5種についてご紹介します。

ポタジェガーデン

ディル(学名:Anethum graveolens

ディル

魚料理に合うハーブとして有名。スモークサーモンやクリームチーズとともにバゲットなどに挟むと、絶品。また、ピザやスープにトッピングしても風味が豊かになる。

別名:イノンド、蒔蘿(じいら)
おすすめの料理:魚料理、マリネ、ピクルス、エディブルフラワー

チャービル(学名:Anthriscus cerefolium

チャービル

肉・魚・卵料理に合う万能ハーブ。「美食家のパセリ」と呼ばれ、パセリよりも優しい風味と甘い香りが特徴。生で食べると香りをより楽しめる。

別名:セルフィーユ、フレンチパセリ、茴香芹(ウイキョウゼリ)
おすすめ料理:オムレツ、パスタソース、肉料理のトッピング

イタリアンパセリ(学名:Petroselinum neapolitanum

イタリアンパセリ

一般的なパセリよりも苦みが少なく香り高い。くせが少ないので、パスタからスイーツまで幅広く使える。彩りも料理の味も引き立てる名脇役。

別名:プレッツェモーロ
おすすめ料理:パスタ、肉・魚料理のトッピング、サラダ、ブーケガルニとして

パクチー(学名:Coriandrum sativum

パクチー

タイ料理でお馴染み。手軽にエスニック風の味付けが楽しめるが、じつはオリーブオイル・塩・レモンと合わせると地中海風の味になる魔法のハーブ。

別名:コリアンダー、香菜(シャンツァイ)、コエンドロ
おすすめ料理:トムヤムクン、フォー、サラダ、マリネ

フローレンスフェンネル(学名:Foeniculum vulgare)

フローレンスフェンネル

主に鱗茎(りんけい)と呼ばれる膨らんだ株元を食用にする。美しく可憐な花が咲くので、エディブルフラワー(食用花)としても楽しめる。

別名:フィノッキオ、フヌイユ、茴香(ウイキョウ)、イーチョーバー
おすすめ料理:ポテトサラダ、ガーリックトースト、魚介類のグリル

秋植えはメリットがたくさん
セリ科ハーブを秋から育てて食べよう

セリ科ハーブ

セリ科ハーブの育て方&秋植えのメリット

できるだけ日当たりがよく、風通しのよい環境で育てます。葉が茂りすぎると蒸れて病害虫が発生しやすくなります。適宜、下葉や脇芽を摘んで、いつも風通しよく管理しましょう。泥が葉につくと病気の原因になるので、水やりの際は泥はねに注意しながら静かに行います。

秋植えは、春植えに比べると生育スピードがゆっくりですが、「病害虫が発生しにくい」「雑草が生えにくいので草むしりの手間が少ない」「蒸れにくい」など、ハーブ栽培をスタートするメリットがたくさんあります。

誰でも簡単! セリ科ハーブの美味しい食べ方のコツ

ハーブ料理
ハーブ
食パンを丸い型で抜き、クリームチーズ、サーモン、ディルをのせた簡単アペタイザー。Mateusz Gzik/Shutterstock.com

セリ科のハーブは、その香りを存分に味わうため、摘みたてを軽く洗ってそのまま料理に使いましょう。パクチーやイタリアンパセリをサラダに混ぜたり、ディルやチャービルを魚・肉料理にちぎって乗せるだけで味がレベルアップします。特にディルは魚料理との相性抜群で、魚のグリルやカルパッチョに添えると絶品です。

ハーブ料理

例えば、ディルやチャービルをカツオの刺身に散らし、オリーブオイルと醤油をかけると、おうちご飯が、まるでイタリアンレストランのような味わいに! ディルとツナを和えてバゲットに乗せるだけ、という簡単レシピも、美味しくておすすめです。

ピクルス
Elena Blokhina/Shutterstock.com

またセリ科のハーブはビネガーとの相性がいいので、ピクルスに一緒に漬け込んだり、バルサミコ酢を使った料理に使うと、味と香りが引き立ちます。香りは加熱すると飛びやすくなるので、加熱が必要な場合は、魚や肉に香りが移るようにハーブを巻き込んで調理するのがコツです。

ちょっと上級! フローレンスフェンネルの調理法

フローレンスフェンネル
イタリアの市場で売られるフローレンスフェンネル。

フローレンスフェンネルは、葉や花も生のまま食べられます。料理に添えれば見た目にも素敵に。丸く膨らんだ株元は、イタリア料理によく使われます。そのままカットしてサラダにしたり、魚や肉と一緒に炒めても美味しく食べられます。

フローレンスフェンネル
C Teubner/Shutterstock.com

株元の部分を四つ切りにしてレンジで加熱し、バルサミコ酢をかけるだけでもお洒落な一皿になります。ポトフなどのシンプルなスープにすると味や食感がしっかり味わえますが、火の通りが早いので肉や野菜を加熱した後、最後に加えるのがポイント。トマトスープに入れても美味しいので、ぜひお好みのスープで試してください。

セリ科のハーブは、アブラナ科の野菜のコンパニオンプランツに

ハーブ
Mariana Romaniv/Shutterstock.com

コンパニオンプランツとは、「一緒に育てるとよい影響がある植物」のことで、日本語では「共栄作物」ともいいます。香りの強いハーブたちを他のハーブや野菜のそばで育てることで、病害虫の発生を抑えたり、風味や味がよくなるなど、好ましい影響が期待できる栽培テクニックの一つです。

ご紹介した、ディル、チャービル、イタリアンパセリ、パクチー、フローレンスフェンネルなどのセリ科ハーブは、アブラナ科と相性がよいので、カブ、キャベツ、ブロッコリーなどと一緒に育てると病害虫が発生しにくくなり、収穫量アップが期待できます。小松菜やラディッシュなど、家庭菜園でよく作られる野菜にはアブラナ科が多いので、セリ科ハーブをコンパニオンプランツとして育てれば、野菜の生育を助けてくれるうえ、食べても美味しくて一石二鳥ですよ。

おわりに

今回は、秋植えにおすすめのセリ科ハーブをご紹介しました。春よりも手のかからない秋に、病害虫にも強く食べても美味しいセリ科ハーブをおうちで育ててみませんか?

ベジトラグ
かがまずハーブの世話ができるベジトラグ
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