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ポタジェガーデンの記事
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ハーブ
お正月の料理におすすめ! ハーブで楽しむローストビーフ&洋風七草粥のレシピ
お正月料理に使える! 冬におすすめのハーブたち ハーブ専門農場「ポタジェガーデン」は、一年を通して150種100万個のハーブ苗を生産しており、寒い季節にも楽しめるハーブを多数扱っています。今回は生産管理を担当する玉木さんが、お正月料理にも使えるハーブ7種をご紹介します。 お正月におすすめのハーブ7種 タイム(学名:Thymus) コモンタイム、フレンチタイム、レモンタイムなど、300~400種を数えるシソ科のハーブ。殺菌・防腐作用に優れ、ヨーロッパでは肉・魚の長期保存のために使われてきた。加熱しても失われない、力強く爽やかな香りが魅力。消化促進作用もあり。 イタリアンパセリ(学名:Petroselinum neapolitanum) 一般的なパセリより苦みが少なく、くせのない上品な香りが特徴。細い茎と柔らかな葉は、サラダに混ぜて生で食べてもおいしい。パスタやスープに、またスイーツのトッピングにも使える万能ハーブ。 スピナッチ(学名:Spinacia oleracea) ホウレン草の英語名がスピナッチ。葉が薄く根元が赤い東洋種を「ホウレン草」、葉が肉厚で丸い西洋種を「スピナッチ」と呼ぶことが多い。人気の理由は、豊富な鉄分。寒さにさらされるとビタミンやカロテンが増えるため、冬においしさが増す。おひたしやパスタなど、和洋どちらでも活躍する。 ルッコラ(学名:Eruca vesicaria) イタリア料理のサラダやピザのトッピングで有名。ゴマのような香りと辛みをしっかり味わいたい時は生食がおすすめだが、加熱してスープやおひたしにしても楽しめる。 ミズナ(学名:Brassica rapa var. laciniifolia) シャキッとした歯ざわりが魅力。カロテンやビタミンC、カルシウムや鉄分を含み、栄養満点。サラダにしてもおいしい。加熱しても食感やボリュームが減りにくいのもポイント。冷涼な気候を好むため、冬も育てやすい。 スープセロリ(学名:Apium graveolens) セロリの原種といわれる。一般に販売されているセロリと違い、細い茎と柔らかくて小さい葉をもつ。手でちぎって簡単に料理に使えるのが魅力。その名の通りスープに入れるほか、肉・魚料理に使ってもおいしい。半耐寒性の二年草で、暖地なら屋外でも越冬できる。 チャービル(学名:Anthriscus cerefolium) 優しい風味と香りが特徴で「美食家のパセリ」と呼ばれる。海の幸との相性がよく、カルパッチョに使うととてもおいしい。チャービルをトッピングすると、いつもの一皿が簡単に西洋風の味になるのでお試しあれ。 お正月に食べたい! おいしいハーブの祝い膳レシピ ハーブを使って、元気になれる特別なお正月料理を楽しみましょう。フレッシュタイムのハーブソルトで作る「ローストビーフ」と、香りが心地よいハーブ7種の「洋風七草粥」のレシピをご紹介します。 フレッシュタイムで作るハーブソルト 【材料】 タイム、粗塩(目安の分量は1対1) 【作り方】 粗塩をフライパンで軽く煎り、水分を飛ばす。 タイムを水で洗い、キッチンペーパーでしっかり水気を取る。 タイムを包丁で細かく切り、1の塩と混ぜれば完成。 *密閉容器に入れて、冷蔵庫で保管し、早めに使い切りましょう。 *ハーブソルトは、魚料理やお吸い物など何にでも使えます。 手作りハーブソルトで作るローストビーフ・ハーブサラダ添え 【材料】 牛肉もも塊400g、オリーブオイル大さじ1、ハーブソルト小さじ1、コショウ少々 【作り方】 冷蔵庫から出した牛肉もも塊にハーブソルトとオリーブオイルをまんべんなくすり込む。 1をラップでぴったり包み、肉が常温になるまで味をなじませる。 フライパンにオリーブオイルをひき、肉の表面に焼き色を付ける。 肉の粗熱が取れたらラップで包み、チャック付きポリ袋に入れ、空気を抜く。 沸騰しない程度にお湯を沸かした鍋に4を入れ、弱火で2分煮る。 鍋の火を止め、25分ほど余熱で肉に火を通す。 鍋から肉を取り出し、粗熱が取れたら完成。薄切りにしてさらに並べる。 *ローストビーフは、ミズナやルッコラのサラダと相性抜群。ミニトマトなどを添えた祝い膳や、お重に詰めておせち料理にもどうぞ。 洋風七草粥(コンソメ味) 【材料】 タイム、イタリアンパセリ、スピナッチ、ルッコラ、ミズナ、スープセロリ、チャービル、ご飯(1~2合)、コンソメ1個、水3〜4カップ 【作り方】 水3〜4カップにコンソメ1個とタイムの枝を入れて1〜2分煮立てる。 1にサッと洗ったご飯を入れて、ひと煮立ちさせる。 刻んだハーブを加え、塩コショウで味を整える。火を止めてタイムの枝を取り出したら完成。 【番外編】イタリアンパセリの「洋風おせち」風⁉︎ 煮物やお雑煮、茶わん蒸しや栗きんとんにイタリアンパセリを添えると、あっという間に洋風に。紅白や黄色の料理が多いおせちにハーブの緑が加わると、見た目も華やぎます。消化促進作用もあるので、添えるだけでなく、ぜひ召し上がってください。 おわりに 今回は、お正月をより華やかに彩る寒さに強いハーブをご紹介しました。和のミズナやスピナッチだけでなく、洋のタイムやイタリアンパセリを取り入れて、より特別感のある「新しい一年のはじまり」を楽しんでみてください。
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野菜
クリスマスの食卓にぴったり! かんたん・映える・おいしい! 3拍子揃ったオシャレイタリア野菜レシピ集
晩秋から春まで収穫できる! イタリアの定番野菜6選 ハーブ専門農場「ポタジェガーデン」は、一年を通して150種100万個のハーブ苗を生産しており、冬に栽培を楽しめる品種も多数扱っています。今回は生産管理を担当する野呂さんが、冬栽培におすすめのイタリアンレタス3種(ロメイン、ロロロッサ、ロロビオンダ)と、これから人気沸騰の兆しがあるイタリア野菜3種(ビーツ、アーティチョーク、チコリ)をご紹介します。 ロメイン(学名:Lactuca sativa L. var. longifolia) 本場イタリアのシーザーサラダに使われているレタスと同じ品種。パリッとした食感で、かすかな苦味がおいしい。葉に厚みがあるので、スープや炒め物など加熱調理にも向く。 別名:コスレタス 食べ方:シーザーサラダやバーニャカウダ。シンプルなスープに入れてもGood。 ロロロッサ(学名:Lactuca sativa) 葉先にかけて赤く染まるフリルレタス。彩りがよく、ボリューム感もあるので、サラダにおすすめ。ハンバーガーに挟んでもおいしい。 食べ方:他のレタスや野菜と合わせて彩り豊かなサラダに。オニオンスライスと合わせると、白と赤のコントラストが食欲をそそる。 ロロビオンダ(学名:Lactuca sativa) チリチリした明るいグリーンの葉が特徴。サラダ、サンドイッチ、レタス巻きにすると可愛らしい。新芽はベビーリーフとしても人気。 食べ方:サラダ、サンドイッチ、レタス巻き。フライドチキンに添えると皿が華やぐ。 イタリアンレタスの育て方 日当たりがよく、風通しのよい肥沃な土地で、水やりと間引きに気をつければ比較的簡単に栽培できます。土が乾いたらたっぷり水を与えましょう。サラダに入れるとボリュームが出るので、1株で1〜2人分くらいの量が目安です。 クリスマスパーティーにおすすめの「ツリーサンドイッチ」 星形に抜いたパンの間にイタリアンレタスと生ハムをサンドしてピックで留めつければ「ツリーサンドイッチ」が出来上がり。てっぺんに星形にカットしたチーズを乗せると可愛さアップ。 クリスマスのテーブルが華やぐ「リースサラダ」 クリスマスリースをイメージしてお皿の中央にドレッシングの器を置き、周辺にぐるりとイタリアンレタスを配置。色鮮やかなオーナメントのように、オレンジやリンゴ、星形に抜いたビーツやチーズで飾りつければ「リースサラダ」の完成。 ビーツ(学名:Beta vulgaris ssp. vulgaris var. vulgaris) ポリフェノールが多く、果肉も鮮やかな赤紫色。茹でて食べられることが多いが、甘みがあるので生のまま薄切りにしてもおいしい。ビタミンC、ビタミンB群、葉酸、ミネラルなども含み、栄養満点。カブのような根の部分だけでなく、葉も食べられる。 別名:ビート、ウズマキダイコン、かえんさい(火焔菜) 食べ方:野菜スープ、ボルシチ、ホイル焼き、ピクルス、茹でて塩やバーニャカウダで。 鮮烈な赤色で食卓が華やぐビーツのかんたん料理3品 左上/茹でたビーツとフェタチーズ、イタリアンパセリをミックスしたビーツサラダ。 左下/茹でたビーツと紫チコリ(トレビス)、ブラックオリーブにオレンジを散らしたサラダ。 右/ビーツの蒸し焼き。火を入れると甘みが増し、柔らかくなる。 アーティチョーク(学名:Cynara scolymus) 松ぼっくりを逆さまにしたような花のつぼみ部分を食用にする。苦み成分が肝臓を労わるといわれ、メディカルハーブとしても注目を集めている。ダイナミックな花が咲くので、収穫せずに楽しむのもおすすめ。葉を乾燥させたハーブティーはほろ苦いが、食べすぎた後やお酒を飲んだ後に飲むと効果的。 別名:チョウセンアザミ、カールドン 食べ方:素揚げにしたり、あく抜きとしてレモン汁と塩を加えて茹でるのが一般的。ガクを外したホクホクの芯部分が、そら豆のような風味でおいしい。塩・コショウした後、オリーブオイルで和え、お酒のおつまみにも。 アーティチョークとアスパラガスのグリル 半分にしたアーティチョーク、アスパラガス、ニンニク、レモンをグリルで焼き、オリーブオイルと塩・コショウを振ったら完成。フォトジェニックなイタリア野菜が、シンプルな調理でもオシャレに見せてくれます。もちろん味も抜群! チコリ(学名:Cichorium intybus) 清楚な青い花が咲くチコリ。苦みが少なく柔らかい若葉を生のまま食べることが多い。チコリの根を乾燥させたノンカフェインの「チコリコーヒー」も有名。日光を当てずに育てる「軟白栽培」をすると、淡い薄黄色の柔らかい葉になり、すっきりした味に育つ。 別名:アンディーブ、キクニガナ(菊苦菜) 食べ方:アボカドとサーモンをトッピングした「チコリボート」や、サクサクの食感を生かしてカナッペの土台に使うとオシャレ。バターで焼いたり、チーズと合わせて焼いてもおいしい。 生、グリル、ソテー チコリのかんたん3レシピ 左/軟白栽培のチコリと紫チコリを交互に並べて、ブルーチーズ、リンゴ、くるみを散らしたサラダ。ドレッシングはシンプルなビネグレットソースで。チコリのほろ苦さがアクセント。 中/肉や野菜の付け合わせとして、半分に切ったチコリをグリルして岩塩を振って。 右/バターでソテーしたチコリにカリカリに焼いたベーコン、ブリーチーズをのせて。簡単ながら白ワインとぴったりのアペタイザー。 簡単! 蒸しビーツ&アーティチョーク、生チコリのパーティーレシピ ビーツ、アーティチョークを蒸して、チコリは生のまま、バーニャカウダを添えるとパーティー気分が味わえます。マヨネーズだけでもおいしく食べられます。シリコンスチーマーに入れてレンジでチンすれば、簡単に蒸し野菜が完成。 おわりに 今回は、冬でも育てて楽しめるイタリアンレタスと、パーティーにもおすすめの華やかなイタリア野菜をご紹介しました。今年の冬は、自分で育てた野菜でほっこりおいしいおうち時間を過ごしてみませんか。
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ハーブ
秋植えはメリットいっぱい! 食欲の秋を自家製「おうちハーブ」で満喫しよう
秋植えにおすすめ! セリ科の代表的なハーブ5選 ハーブ専門農場「ポタジェガーデン」は、一年を通して150種100万個のハーブ苗を生産しており、秋から栽培を楽しめる品種も多数扱っています。今回は苗の生産を担当する田村さんが秋植え用に選んだ、セリ科の代表的なハーブであるディル、チャービル、イタリアンパセリ、パクチー、フローレンスフェンネルの5種についてご紹介します。 ディル(学名:Anethum graveolens) 魚料理に合うハーブとして有名。スモークサーモンやクリームチーズとともにバゲットなどに挟むと、絶品。また、ピザやスープにトッピングしても風味が豊かになる。 別名:イノンド、蒔蘿(じいら) おすすめの料理:魚料理、マリネ、ピクルス、エディブルフラワー チャービル(学名:Anthriscus cerefolium) 肉・魚・卵料理に合う万能ハーブ。「美食家のパセリ」と呼ばれ、パセリよりも優しい風味と甘い香りが特徴。生で食べると香りをより楽しめる。 別名:セルフィーユ、フレンチパセリ、茴香芹(ウイキョウゼリ) おすすめ料理:オムレツ、パスタソース、肉料理のトッピング イタリアンパセリ(学名:Petroselinum neapolitanum) 一般的なパセリよりも苦みが少なく香り高い。くせが少ないので、パスタからスイーツまで幅広く使える。彩りも料理の味も引き立てる名脇役。 別名:プレッツェモーロ おすすめ料理:パスタ、肉・魚料理のトッピング、サラダ、ブーケガルニとして パクチー(学名:Coriandrum sativum) タイ料理でお馴染み。手軽にエスニック風の味付けが楽しめるが、じつはオリーブオイル・塩・レモンと合わせると地中海風の味になる魔法のハーブ。 別名:コリアンダー、香菜(シャンツァイ)、コエンドロ おすすめ料理:トムヤムクン、フォー、サラダ、マリネ フローレンスフェンネル(学名:Foeniculum vulgare) 主に鱗茎(りんけい)と呼ばれる膨らんだ株元を食用にする。美しく可憐な花が咲くので、エディブルフラワー(食用花)としても楽しめる。 別名:フィノッキオ、フヌイユ、茴香(ウイキョウ)、イーチョーバー おすすめ料理:ポテトサラダ、ガーリックトースト、魚介類のグリル 秋植えはメリットがたくさん セリ科ハーブを秋から育てて食べよう セリ科ハーブの育て方&秋植えのメリット できるだけ日当たりがよく、風通しのよい環境で育てます。葉が茂りすぎると蒸れて病害虫が発生しやすくなります。適宜、下葉や脇芽を摘んで、いつも風通しよく管理しましょう。泥が葉につくと病気の原因になるので、水やりの際は泥はねに注意しながら静かに行います。 秋植えは、春植えに比べると生育スピードがゆっくりですが、「病害虫が発生しにくい」「雑草が生えにくいので草むしりの手間が少ない」「蒸れにくい」など、ハーブ栽培をスタートするメリットがたくさんあります。 誰でも簡単! セリ科ハーブの美味しい食べ方のコツ セリ科のハーブは、その香りを存分に味わうため、摘みたてを軽く洗ってそのまま料理に使いましょう。パクチーやイタリアンパセリをサラダに混ぜたり、ディルやチャービルを魚・肉料理にちぎって乗せるだけで味がレベルアップします。特にディルは魚料理との相性抜群で、魚のグリルやカルパッチョに添えると絶品です。 例えば、ディルやチャービルをカツオの刺身に散らし、オリーブオイルと醤油をかけると、おうちご飯が、まるでイタリアンレストランのような味わいに! ディルとツナを和えてバゲットに乗せるだけ、という簡単レシピも、美味しくておすすめです。 またセリ科のハーブはビネガーとの相性がいいので、ピクルスに一緒に漬け込んだり、バルサミコ酢を使った料理に使うと、味と香りが引き立ちます。香りは加熱すると飛びやすくなるので、加熱が必要な場合は、魚や肉に香りが移るようにハーブを巻き込んで調理するのがコツです。 ちょっと上級! フローレンスフェンネルの調理法 フローレンスフェンネルは、葉や花も生のまま食べられます。料理に添えれば見た目にも素敵に。丸く膨らんだ株元は、イタリア料理によく使われます。そのままカットしてサラダにしたり、魚や肉と一緒に炒めても美味しく食べられます。 株元の部分を四つ切りにしてレンジで加熱し、バルサミコ酢をかけるだけでもお洒落な一皿になります。ポトフなどのシンプルなスープにすると味や食感がしっかり味わえますが、火の通りが早いので肉や野菜を加熱した後、最後に加えるのがポイント。トマトスープに入れても美味しいので、ぜひお好みのスープで試してください。 セリ科のハーブは、アブラナ科の野菜のコンパニオンプランツに コンパニオンプランツとは、「一緒に育てるとよい影響がある植物」のことで、日本語では「共栄作物」ともいいます。香りの強いハーブたちを他のハーブや野菜のそばで育てることで、病害虫の発生を抑えたり、風味や味がよくなるなど、好ましい影響が期待できる栽培テクニックの一つです。 ご紹介した、ディル、チャービル、イタリアンパセリ、パクチー、フローレンスフェンネルなどのセリ科ハーブは、アブラナ科と相性がよいので、カブ、キャベツ、ブロッコリーなどと一緒に育てると病害虫が発生しにくくなり、収穫量アップが期待できます。小松菜やラディッシュなど、家庭菜園でよく作られる野菜にはアブラナ科が多いので、セリ科ハーブをコンパニオンプランツとして育てれば、野菜の生育を助けてくれるうえ、食べても美味しくて一石二鳥ですよ。 おわりに 今回は、秋植えにおすすめのセリ科ハーブをご紹介しました。春よりも手のかからない秋に、病害虫にも強く食べても美味しいセリ科ハーブをおうちで育ててみませんか?
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ハーブ
天然の清涼剤、レモンバーベナとペパーミントで夏を涼しく楽しもう!
夏の暮らしを快適にしてくれる3つのハーブ ハーブ専門農場「ポタジェガーデン」は、一年を通して150種100万個のハーブ苗を生産しており、夏の暮らしに活用できる品種も多数扱っています。今回はハーブのある生活を実践する品質管理担当の金子さんが、レモンバーベナ、ペパーミント、ローズマリーを使って夏を涼しく楽しむ方法を紹介してくれます。 レモンバーベナ レモンバーベナティーは、フランスでは食後のお茶として親しまれる。レモンのような爽やかな香りは、夏バテして食欲がない時にもおすすめ。 レモンバーベナ(学名:Aloysia triphylla) 作用:消化促進・食欲不振の改善・リラックス・神経疲労の回復 使い方:ハーブティー・菓子・入浴剤・ポプリ ペパーミント 夏を涼しくするハーブの代表格。胃腸の働きをサポートしてくれるペパーミントティーは、暑い季節の水分補給にぴったり。 ペパーミント(学名:Mentha x piperita) 作用:消化促進・腹部膨満感の緩和・抗菌・リラックス 使い方:ハーブティー・菓子・入浴剤・ポプリ ローズマリー(這性) 青、白、ピンクなど美しい花を咲かせる常緑ハーブ。這性は、立性に比べて枝が太くならず、花も楽しめる。上記2種のハーブにブレンドするのにもおすすめ。 ローズマリー這性(学名:Rosmarinus officinalis) 作用:血行促進・アンチエイジング・消化促進・食欲不振の改善 使い方:料理・ハーブティー・入浴剤・ポプリ・リース すぐに試せる! 夏を涼しく楽しむハーブの使い方 レモンを加えて夏仕様で楽しむハーブウォーター グラスにハーブを入れて、ミネラルウォーターを注ぎ、3時間ほど冷やすだけ。超簡単にハーブが楽しめます。ペパーミント、レモンバーベナ、ローズマリーのうち1種類でも、数種類ミックスしてもOKです。ブレンドすると、香りや味がまろやかになり、さらにおいしくなります。レモンを加えると、ビタミンCやクエン酸が溶け込み、夏の水分補給により適した飲料に。朝外出前に冷たいミネラルウォーターとハーブを水筒に入れれば、ランチタイムにはおいしいハーブウォーターが楽しめます。冷やした炭酸水でもぜひお試しください。 【ハーブウォーターの作り方】 材料:フレッシュハーブ(3枝)、ミネラルウォーター(1ℓ)、レモン(1個)、水筒 フレッシュハーブは泥が残らないように丁寧に洗います。 フレッシュハーブとレモンスライスを冷水筒に入れる。 ミネラルウォーターを注ぎ、冷蔵庫で3時間ほど冷やす。 夏バテ対策にもおすすめのアイスハーブティー レモンバーベナやペパーミントのアイスティーは、爽やかな味と香りで夏にピッタリです。どちらも胃腸の働きをサポートする作用があるので、夏バテで食欲が落ちている時や胃腸が弱っている時にもおすすめです。ローズマリーを加えたブレンドは、仕事中など眠気を感じた時に飲むとシャキッとするのでぜひお試しください。 【アイスハーブティーの作り方(2杯分)】 材料:フレッシュハーブの葉(30〜40枚)、熱湯(200ml)、氷、ティーポット、グラス フレッシュハーブの葉をティーポットに入れ、熱湯200mlを注ぐ。 (茎を入れると少し苦みが出るので、できるだけ葉のみで。収穫が少ない時は熱湯で抽出すると色や香りが濃く出ます) 3分ほど蒸らしたら、ティーポットに氷を3~5個入れて粗熱を取る。 グラスに氷を入れて、2のハーブティーを注ぐ。 美肌効果も期待できる爽快ハーブバス レモンバーベナのハーブバスは、爽快なレモンの香りで、暑さで疲れた体を癒やしてくれます。フレッシュハーブなら、ドライハーブでは体感できない、強くクリアなレモンの香りが楽しめます。ペパーミントはメントールのスーッとした香りが、日焼けしてほてった肌にも気持ちいいです。ローズマリーは、優れた抗酸化力を持つため、アンチエイジング化粧品にも使われる美容ハーブです。ペパーミントとローズマリーをブレンドすると、香りがアップし肌への効果も期待できます。 【ハーブバスの方法】 フレッシュハーブを水洗いして、土を落とす。 ハーブをそのまま湯船に浮かべるか、不織布に入れて使う。 フレッシュハーブがたくさん収穫できた時は、ハーブを輪ゴムで束ねるか、小さめの洗濯用ネットなどに入れて湯船に浮かべると、入浴後のお掃除が楽になります。少量でも不織布の袋(お茶パックなど)に入れて、鼻の近くで揉みながら湯船につかると強い香りが楽しめます。 上級編! 夏を涼しく楽しむハーブコーディアル レモンバーベナやペパーミントでハーブコーディアルを作っておくと、水や炭酸水で割ったり、かき氷やアイスにかけたりして、手軽に冷たいハーブドリンクやスイーツが楽しめます。アルコールで割れば、お洒落なカクテルに。どれも暑い季節にピッタリ。フレッシュハーブを使う時は、茎や枝を除いて葉だけで作ると、すっきりとした後味のコーディアルになります。 【レモンバーベナのハーブコーディアルの作り方】 材料:フレッシュレモンバーベナの葉30~50g、砂糖150g、レモンスライス半個分、水200ml 小鍋に水と砂糖を入れ、火にかけて砂糖を溶かす。 1が沸騰したら火を止め、レモンバーベナの葉とレモンスライスを入れる。 粗熱が取れて冷めるまで、何回か混ぜる。 3が冷めたら、レモンバーベナとレモンスライスを取り除き、保存瓶に移し替える。 ハーブコーディアルは、熱湯消毒した瓶に入れ冷蔵庫で保存します。2週間くらいは持ちますが、なるべく早く飲み切るようにしましょう。レモンバーベナとペパーミントを合わせてシロップを作っても爽やかでおいしいです。ペパーミント(またはモヒート用ミントのイエルバブエナ)とライムなら、簡単にモヒートが楽しめます。 今回は、夏を涼しくするハーブの使い方をご紹介しました。ひんやり成分のL-メントールは、ペパーミント以外にも、アップルミントやオレンジミントにも含まれます。レモンの香りがするハーブには、レモングラスやレモンバームなどもあります。ぜひ、お庭や鉢植えで育てているハーブを使って、爽やかな夏をお過ごしください。
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ハーブ
実践! 虫よけハーブの使い方 今話題、多肉感たっぷりのあの品種も虫対策に!
庭や鉢植えで育てる人気の「虫よけハーブ」8選 ハーブ専門農場「ポタジェガーデン」は、一年を通して150種100万個のハーブ苗を生産しており、虫よけが期待できるハーブも多数扱っています。人にとっては好ましい香りで、可愛らしい花が楽しめるものもたくさんあります。そんな虫よけハーブの中から人気の8種を、ポタジェガーデンで生産管理を担当している田村さんがご紹介します。 タンジー(学名:Tanacetum vulgare) 黄色いコインのような花を咲かせる。キュウリやカボチャなどの苗につく虫を遠ざける効果があり、コンパニオンプランツとしても有効。 虫よけ:コガネムシ、ハムシ 使い方:地植え・鉢植え・ポプリ ルー(学名:Ruta graveolens) 盛夏に柑橘系の香りの黄色い花を咲かせる。香りは猫やハエが嫌がる。 虫よけ・動物よけ:ハエ、猫 使い方:地植え・鉢植え・ポプリ レモングラス(学名:Cymbopogon citratus) シトラールという虫よけ成分を含み、爽やかなレモンの香りが特徴。東南アジアなどでは蛇よけに用いられることも。 虫よけ:蚊 使い方:スプレー・ポプリ ペパーミント(学名:Mentha×piperita) ハーブティーの代表格。安心して肌にも使える虫よけスプレーになる。 虫よけ・動物よけ:蚊、ゴキブリ、アリ、ネズミ 使い方:スプレー・ポプリ ローズゼラニウム(学名:Pelargonium graveolens) バラのような豊かな香りで、昔から香水の原料にも利用された。 虫よけ:虫全般 使い方:地植え・鉢植え 除虫菊(学名:Tanacetum cinerariifolium) マーガレットにも似た素朴な花が可愛らしい。花に含まれるピレトリンが殺虫成分に。 虫よけ:蚊、ハエ 使い方:地植え・鉢植え オーデコロンミント(学名:Mentha citrata) ミントの仲間で、ネズミが嫌がる強い香りを持つ。 虫よけ・動物よけ:ゴキブリ、猫、ネズミ 使い方:スプレー・ポプリ イチオシ! ゴキブリ&コバエの忌避効果が期待できるアロマティカス アロマティカス(学名:Plectranthus amboinicus / Coleus amboinicus / Coleus aromaticus) 虫よけ:ゴキブリ、コバエ 使い方:鉢植え、一輪挿し 多肉植物特有のぷくぷくした可愛らしい葉を持つアロマティカスは、ゴキブリやコバエを寄せ付けないハーブとして今注目を集めています。鉢植えや一輪挿しは、インテリアグリーンとしても人気急上昇。ミントのような香りがあるため、炭酸水やカクテルに添えたり、サラダとして生食にも。トマトソースとの相性がよく、パスタやオムレツに入れて加熱調理してもおいしいハーブです。 代表的な使い方は3つ!手軽にできる「虫よけハーブ」の使い方 虫よけハーブには、代表的な3つの使い方があります。含まれる虫よけ成分により、適した使い方も異なります。ぜひ、ライフスタイルに合わせて選んでください。 地植え・鉢植えで育てて虫よけ/ローズゼラニウムや除虫菊など 一番シンプルな「虫よけハーブの使い方」は、虫が嫌うハーブをそのまま栽培することです。家の軒先や玄関まわり、窓辺にローズゼラニウムや除虫菊、タンジーを植えると、室内に蚊やコガネムシなどが侵入しづらくなります。野良猫が気になる場合は、「猫いらず」の異名を持つルーや、猫が嫌いなシトラス系の香りを放つオーデコロンミントを植えるのもおすすめです。 漬け込んで虫よけスプレーに/レモングラスやペパーミントなど 虫よけハーブを漬け込んだアルコールを、アルコール対応のスプレーボトルに入れて、網戸やキッチンまわりなど、虫を避けたい場所にスプレーします。肌に使える虫よけスプレーを作る場合は、ハーブスプレー用アルコール10mlに、精製水90mlを混ぜます。アルコール濃度は10%以下が目安。選ぶハーブは、ハーブティーに使うものなど口に入れても安心なものが基本です。毒性が強いタンジーや除虫菊、毒性の指摘があるルーは、虫よけスプレー作りには向きません。これらは地植え・鉢植え、ポプリとして利用しましょう。ハーブスプレー用アルコールの保存期間は約1年です。 *精製水を加えた後は1~2週間で使い切りましょう。 *手作りスプレーを肌に使う場合は、必ず事前にパッチテストをしてください。 【虫よけハーブスプレー用アルコールの作り方】 乾燥させたハーブを瓶の半分くらいまで入れる。 (ハーブを乾燥させると成分が抽出されやすくなり、カビなどの発生を防ぐことができます) 40度以上のアルコールを、ハーブが完全に浸るように注ぐ。 (40度以上のウォッカなどに漬け込むと、ハーブに含まれる成分がしっかりと抽出されます) 瓶にフタをして、冷暗所で2週間ほど置く。毎日1回以上、瓶を振って混ぜる。 2週間たったら、ガーゼを使ってハーブを濾す。 濾したアルコールは、遮光瓶に入れて保存する。 ポプリやサシェで虫よけ/タンジーやルー、レモングラスなど 収穫したハーブを乾燥させて「虫よけポプリ」として使用します。ミントやルーは葉部に「虫が嫌う成分」が含まれているため、葉を1枚ずつザルに並べ、乾燥させて使います。直射日光を避け、風通しのよい日陰で乾かしましょう。日光に当たるとハーブの色が褪せてしまうので、新聞紙などを覆いにして乾かしてもよいでしょう。 レモングラスなどの細長いハーブは葉や枝の根元を縛り、逆さに吊して干します。そのまま飾るか、1cmくらいにカットしてポプリとして使います。タンジーは黄色い花が咲く頃に、ドライフラワーにするのがおすすめです。リボンを結んで、花が下になるように窓際に下げると、虫よけ効果を発揮しながらドライフラワーに変化していくので、ハーブの美しさと香りを長く楽しめます。 虫よけポプリは、お茶パックなどに入れて、虫の侵入を防ぎたい場所に置くのがおすすめ。小皿に盛るだけでも可愛いし、またレースの小袋に入れてサシェを作り、ドアノブや窓際に下げて使うのも素敵です。 おわりに 自分で育てたハーブで「虫よけスプレー」や「ポプリ」を作れば、ハーブが持つナチュラルな虫よけ効果と香りを存分に楽しむことができます。ぜひ、お気に入りを見つけて育ててみてください。