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2025年 観葉植物の爆売れ予想TOP10! オザキフラワーパーク後藤が解説します
オザキフラワーパークの観葉植物担当後藤が、2025年これは爆売れ間違いなし! と注目の観葉植物トップ10をご紹介。アロカシア、原種アンスリウムなど人気の品種を厳選し、特徴や流行を予測。初心者から上級者まで、来年買うべき観葉植物が分かります。
目次
はじめに
毎回都内の大規模園芸店オザキフラワーパーク協力のもとお送りしている「観葉植物基礎講座」。
観葉植物に興味はあるけれど、育て方やどんな種類がよいのかが分からないという多くの方々にとって、観葉植物を身近に感じていただける機会になったのではないでしょうか。
今回はお馴染みオザキフラワーパーク観葉植物担当後藤さんに、2025年はこの観葉植物が爆売れするだろう、という売れ筋予想をしてもらいました。
2025年の観葉植物爆売れ予想トップ10
※在庫の有無は店頭に直接お確かめください。
1位 アロカシア
【アロカシア・アマゾニカ】
【アロカシア・エレーン】
アロカシアとは
東南アジアやインドが原産地のアロカシアはサトイモ科の植物。
大きくて独特な形状の葉が魅力の観葉植物で、さまざまな種類が存在します。
目を引く葉脈や、光沢のある深緑の葉はエキゾチックな印象を与えます。
耐陰性があり、比較的育てやすいことから、観葉植物初心者にもおすすめです。
また、アロカシアは湿気を好むため、キッチンやバスルームなど、湿度の高い場所でも元気に育ちます。
逆に、リビングルームで育てる場合は、湿度を保つために毎日1回は葉水を与えてあげてください。
後藤が「来るっ!」と思う理由
2024年の秋冬は、観葉植物でも少し独特で個性的な見た目が人気を集めています。
その点で、アロカシアのユニークな葉の形状や模様が注目され、昨今のオザキフラワーパークでもよく売れているので、今後もそれが続くのではないかと思います。
また、SNSでも映えるビジュアルのため、投稿拡散による人気の拡大を表すバイラル効果も期待されます。
冬場は葉水さえ怠らなければ暖房の効いた部屋で容易に栽培できるため、これからの寒いシーズンにも需要が高まるのではないでしょうか。
オザキフラワーパークでの取り扱いサイズ・価格帯
オザキフラワーパークでは、3寸(鉢径約9cm)サイズ1,680円(税込)からございます。
2位 原種アンスリウム
【アンスリウム・クラリネルビウム】
原種アンスリウムとは
中南米の熱帯雨林を原産とする原種アンスリウムも、アロカシア同様サトイモ科の植物。
厚みのある葉や独特の光沢が特徴で、熱帯を感じさせるワイルドさとラグジュアリーな雰囲気が魅力です。
水やりや湿度管理に注意が必要なものの、一般的な交配種とは異なり、原種の持つ自然美が高く評価され、希少性の高い品種が入荷すると数万円する商品でもすぐに完売してしまいます。
アロカシア同様に高湿を好むため、葉水をこまめに与えるなど、育てる楽しみも提供してくれます。
後藤が「来るっ!」と思う理由
最近は観賞用植物に対し、品種改良されたものなどではなく「オリジナルの姿」を求める方が増えており、その美しさや希少性が多くの方の興味を引いています。
特に原種アンスリウムは、原種特有のワイルドさと光沢のある葉がトレンド感を演出し、ナチュラルでありながら高級感のある空間作りに適しています。
シンプルな部屋のアクセントとして選ばれることが多く、オザキフラワーパークでもアロカシア同様、2024年の繁忙期によく売れていました。
この人気は2025年も続くと予想しています。
オザキフラワーパークでの取り扱いサイズ・価格帯
オザキフラワーパークでは、3.5寸サイズ(鉢径約10cm)3,980円(税込)からございます。
3位 カラテア
【カラテア・オルビフォリア】
カラテアとは
南アメリカ原産のカラテアは、クズウコン科の植物。
鮮やかな模様と色彩豊かな葉が特徴的で、種類ごとに異なる葉の模様はまるでアート作品のように部屋にアクセントを添えます。
耐陰性があり、比較的育てやすいですが、湿度を好むため加湿が必要。さまざまな品種があり、葉模様の異なる品種を組み合わせて育てるのも面白いですね。
後藤が「来るっ!」と思う理由
個性的な観葉植物カラテアは、鮮やかな葉の模様が特に若い世代のインテリアの好みにマッチし、シンプルな空間にもアクセントを加えると人気が高まっています。
高湿環境を好むため、日に最低一回は葉水を与える必要があることから、フィカスのような手軽さはありませんが、逆に考えれば手間を楽しむことのできる観葉植物ともいえます。
美しい葉模様に一目惚れし、売り場で即決して買われるお客様が多いので、この傾向は2025年も続くのではないでしょうか。
オザキフラワーパークでの取り扱いサイズ・価格帯
オザキフラワーパークでは、3.5寸サイズ(鉢径約10cm)1,680円(税込)からございます。
4位 フィカス
【フィカス・ベンガレンシス】
【フィカス・ジン】
フィカスとは
熱帯アジアが原産のフィカスは、クワ科の植物。
アルテシマ、ベンガレンシス、ウンベラータなど、さまざまな人気品種があり、耐陰性に優れているため、初心者でも室内で簡単に育てられる観葉植物です。
緑の葉はシンプルながらも美しく、空間にナチュラルな雰囲気を提供します。
価格や種類が豊富であることから、初心者から上級者まで幅広い層に人気です。
後藤が「来るっ!」と思う理由
フィカスはその丈夫さと管理のしやすさから、多忙な方や初心者にも非常に好まれています。
また、葉が大きく枝がしっかりと伸びるため、インテリアとして置いたときの存在感も抜群。
飽きの来ないシンプルな美しさが、家庭のリビングだけでなく、オフィスに置く観葉植物としても定番としての人気があるため、2025年も安定した売れ筋となるでしょう。
特にオザキフラワーパークでは卓上タイプの小さな株と、幹が湾曲した“曲がり”タイプの株が人気で、その動向は今後も変わらないと思います。
オザキフラワーパークでの取り扱いサイズ・価格帯
オザキフラワーパークでは、3.5寸サイズ(鉢径約10cm)1,680円(税込)からございます。
5位 サンセベリア
【サンセベリア・フランシシー】
【サンセベリア・ローレンチー】
サンセベリアとは
西アフリカ原産のサンセベリアは、キジカクシ科の植物。
多肉植物の一種で、乾燥に強く、耐陰性も備えているため非常に管理が簡単。
初心者には特におすすめの観葉植物です。
種類も豊富ですが、剣のような葉と独特の縞模様を持つローレンチーという品種が人気で、ローレンチーはサンセベリアのアイコン的存在でもあります。
また、置いておくだけで清涼感が漂うため、ベッドルームなどの落ち着いた雰囲気が求められる空間との親和性は抜群です。
後藤が「来るっ!」と思う理由
観葉植物を「手軽に始めたい」というビギナー層からの支持が期待されるため、2025年もオフィスや個人宅でサンセベリア人気が続くと思います。
また、サンセベリアはエアコンの影響を受けやすい部屋でも元気に育つため、コロナ禍ではリモートワーク用のデスク周りに置く植物としても注目されました。
それをきっかけにサンセベリアが好きになったお客様も多く、店頭で異なる形のサンセベリアをご覧になって、ほかの品種も育ててみよう、とコレクターになるケースも多いですね。
今後も続々と、“沼落ち”を体験されるお客様が増え続けるのではないかと思います。
オザキフラワーパークでの取り扱いサイズ・価格帯
オザキフラワーパークでは、2.5寸サイズ(鉢径約7.5cm)980円(税込)からございます。
6位 エバーフレッシュ
エバーフレッシュとは
私後藤も大好きなエバーフレッシュは、中南米が原産のマメ科の植物。
小さな葉がいくつも重なり合い、ふんわりとした印象と可愛らしい樹形が特徴で、見る人を魅了します。
成長が早く、形状もコンパクトで育てやすい観葉植物です。
日中は葉が広がっていて夜になると葉を閉じる就眠運動という活動を行うため、昼と夜で異なる表情が楽しめるのも魅力です。
後藤が「来るっ!」と思う理由
エバーフレッシュは、自然のリズムに合わせて葉が開いたり閉じたりする動きがインテリアに変化を与え、見ているだけでリラックス効果が得られるため、昨今では「癒やし効果のある観葉植物」として注目されています。
卓上サイズからシンボルツリータイプまで、どのサイズでもよく売れており、都市のライフスタイルに適した観葉植物としてさらにファンが増えると予想しています。
私個人的にはエバーフレッシュの涼し気な見た目が好きなので、2025年もお客様にエバーフレッシュの魅力を引き続き伝えていこうと思います。
オザキフラワーパークでの取り扱いサイズ・価格帯
オザキフラワーパークでは、4寸サイズ(鉢径約12cm)1,480円(税込)からございます。
7位 ビカクシダ
【ビカクシダ・ビーチー】
【ビカクシダ・ネザーランド】
ビカクシダとは
赤道にほど近い熱帯地域が原産のビカクシダは、ウラボシ科のシダ植物。
胞子葉と貯水葉という2種類に分かれた独特の存在感を放つ葉が特徴で、鹿の角に似たフォルムから漢字では「麋角羊歯」と書き、「鹿角シダ」とも呼ばれています。
鉢植えで栽培も可能ですが、土壌を必要としないため、苔玉や板に固定して壁掛けや吊り下げのインテリアとして、少ないスペースで楽しめるのも魅力です。
湿度を好むため、植えられている水苔や用土が乾燥しないように注意さえすれば、室内でも育てやすく、意外にも初心者でも気軽に楽しむことができます。
後藤が「来るっ!」と思う理由
ビカクシダは、ほかの植物とは異なる育て方と見た目のインパクトから、個性的なインテリアを求める人々に注目されています。
原種や園芸品種などさまざまな種類があり、コレクション性も高く、省スペースかつインテリア効果抜群のビカクシダは売れ筋のひとつです。
2025年も、そのユニークなデザイン性からSNS映えするアイテムとして人気が続くと予想しています。
オザキフラワーパークでの取り扱いサイズ・価格帯
オザキフラワーパークでは、780円(税込)からございます。
高価な観葉植物と思っておられる方が多いのですが、店頭では税込1,000円以下で買えるビカクシダも多数取り揃えているため、価格に驚かれていくつもご購入されるお客様も多いです。
8位 オーガスタ
オーガスタとは
南アフリカ原産のオーガスタは、バショウ科の植物。ストレリチアの別名でも知られています。
特徴的な大きな葉は存在感も抜群で、部屋を明るく開放的に演出します。
育成は比較的簡単で、耐陰性が高く、明るい間接光を好むため、リビングやオフィスでの需要も高いです。
また、オーガスタは成長が早く、短期間で大きくなるため、小さい株を買えば成長の変化を楽しむことができます。
後藤が「来るっ!」と思う理由
オーガスタは存在感があり、部屋の雰囲気を一気にリゾート風に変えることができるため、そのインテリア性の高さから、観葉植物関係の統計でランク外になることはまずないでしょう。
大きな葉が部屋に自然の癒やし効果を与え、リビングや玄関などにもぴったりで、また、どんどん大きくなるため、2025年も「映える観葉植物」として人気が続くと予想します。
オザキフラワーパークでは、8寸、10寸サイズがとにかく売れていますね。
オザキフラワーパークでの取り扱いサイズ・価格帯
オザキフラワーパークでは、3寸サイズ(鉢径約9cm)880円(税込)からございます。この一番小さいサイズを買われても、あっという間に大きくなりますよ。
9位 フィロデンドロン
【フィロデンドロン・バーキン】
フィロデンドロンとは
南アメリカが原産のフィロデンドロンは、サトイモ科の植物。
つる性や木立性など多様な形状があり、葉色も豊富な観葉植物です。
特に、フィロデンドロン・セロームやフィロデンドロン・ブラジルなどが人気です。
大きな葉をキャンバスに、デッサンで描かれたようなエレガントな雰囲気の葉脈が特徴的。
耐陰性があるため栽培は比較的簡単ですが、暗所での栽培を長期間続けると、せっかくの綺麗な葉脈が新芽には入りづらくなる傾向があるため、時折明るい場所に移してあげることを推奨します。
後藤が「来るっ!」と思う理由
フィロデンドロンは、部屋にグリーンを取り入れたいけれど手間をかけたくない、という人にぴったりで、色や形も豊富なのでインテリアに合わせやすい点が魅力です。
また、アロカシアや原種アンスリウムと相性がいいので、一緒に育てるのもいいと思います。
その多様な品種と丈夫さから、手軽におしゃれを楽しめる観葉植物として、2025年も売れ筋となると予想してます。
オザキフラワーパークでの取り扱いサイズ・価格帯
オザキフラワーパークでは、3.5寸サイズ(鉢径約10cm)1,680円(税込)からございます。
10位 ペペロミア
【ペペロミア・ホープ】
ペペロミアとは
中南米の熱帯雨林が原産のペペロミアは、コショウ科の植物。
丸みを帯びた可愛らしい葉と、コンパクトなサイズ感が特徴で、棚やテーブルの上に置く観葉植物として人気です。
一般的には、丸みを帯びた葉を持つ品種が多く、特に、ペペロミア・グラベリフォリアやペペロミア・オブツシフォリアは、葉の質感や色合いが美しく、見ているだけで心が癒やされます。
多肉質の葉は乾燥に強く、水やりは、土がしっかりと乾いたら与えるという感じでOKです。
後藤が「来るっ!」と思う理由
ペペロミアは栽培の手軽さと愛らしい見た目が評価され、特に初心者や忙しい方におすすめの観葉植物。
昨今のトレンドでもあるミニマルインテリアにもマッチし、デスクやリビングのワンポイントグリーンとしてお探しのお客様には、その要望にしっかりと応えることができます。
オザキフラワーパークでは、漠然と「可愛らしい観葉植物がないかな」とお探しのお客様でペペロミアをご購入される方が多く、ワンコインでお釣りが来るという価格からも、2025年も引き続き人気が期待されます。
オザキフラワーパークでの取り扱いサイズ・価格帯
オザキフラワーパークでは、3寸サイズ(鉢径約9cm)680円(税込)からございます。
取材後記
後藤さんの大胆予測、いかがでしたでしょうか?
割とガーデンストーリーで取り上げた観葉植物が多いのですが、意外にもまだ購入を躊躇している方がおられるという話もちらほら聞くため、「来年はこれが来るぜ!」と言われれば、背中も押されるのではないかと期待するところです。
ところで、観葉植物に関係なく、読者の皆さんの中で「2025年はこれが来る!」と思うものって、ございます? 筆者の私的には、来る! と後藤さんみたく断言はできませんが、来てほしい! と願うものがあります。
それは、平和な世界。
つい先日、これが来る! と予想していなかった方が自由世界のリーダーに返り咲き、ますます先が見通せなくなっている世界なので、せめて身近な観葉植物に平和の願いを込めたいと思います。
Peace!
記事協力
『オザキフラワーパーク』
1961年に東京は練馬区石神井で創業以来61年、人気の観葉植物からニッチな珍奇植物まで、全国屈指を誇るその品揃えは「買える植物園」としての異名を持つ。植物や園芸グッズの豊富さもさることながら、アクアリウムや爬虫類の生体販売も行っているため、近隣はもちろん、全国各地からお客様が途絶えることなく来店する話題の超大型園芸店。編集部スタッフもプライベートで足繁く通う。
東京都練馬区石神井台4-6-32
TEL : 03-3929-0544
URL https://ozaki-flowerpark.co.jp
営業時間:9:00~19:00
Credit
文&写真(クレジット記載以外) / ガーデンストーリー編集部
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