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ベジトラグでガーデニングを始めよう! Vol.3 〜植えた野菜とハーブの管理編〜

ベジトラグでガーデニングを始めよう! Vol.3 〜植えた野菜とハーブの管理編〜

「うちは庭が狭いから」「マンション住まいだから」「やったことないから」と、ガーデニングを諦めている方はいらっしゃいませんか? そんな方にもピッタリなアイテムが、高さのあるイギリス生まれのプランター、「ベジトラグ」。今回は、ベジトラグを使ったガーデニングアイデア第3弾! 1カ月前に植え付けた野菜とハーブの管理、その後の様子などをお伝えします。

ベジトラグ、想像以上にすくすく育っています

家庭菜園歴7年目の私。市民菜園の区画を借りて、ナスやミニトマト、ピーマンなど、自分で食べる分くらいの野菜を、農薬と化学肥料は不使用で栽培してきました。プランターで栽培した経験もありますが、畑に比べると、根の成長が限られますから、畑のほうが大きく育つ印象でした。

ですが、今回のベジトラグ…びっくりするくらい、成長がいい!

こちらの写真は、植え付けた4月24日の様子。(植え付け編の記事は、こちら

植えつけた4/24の様子

そして、この写真は、植え付けてから約1カ月後、5月23日の様子。

植えつけてから約1か月後・5/23の様子

植え付けた後、すぐにぐんぐん大きくなり出したのは、想像以上。植物の生育(特に野菜)には、風通しのよさが必須なのだと、改めて感じました。ベジトラグは、高さが80cmほどあり、プランター部分が地面から離れた構造になっているので、風がよく通り、土がじめじめしないのが特徴です。これから梅雨を迎えるので、高さがあることのメリットは、さらに感じられるはずです。

万願寺とうがらし

というわけで、思いのほか成長の早いズッキーニの葉に隠れて、万願寺とうがらしが徒長してしまったので、畑に移動。

「徒長(とちょう)」というのは、ひょろひょろと間延びしてしまうことで、ズッキーニの葉から漏れるわずかな光を求めて、そんなふうに伸びてしまったのです。野菜は特に移植を嫌いますので、本来なら移したくなかったのですが…野菜の配置は、反省ポイントです。

植えた野菜やハーブの管理をしてみよう

植えて1カ月が経過しようとしています。植え付け後は水やりをしただけで、苗の管理は、今回が初。それぞれが大きくなってきたので、お手入れをしていきましょう。これから梅雨に入りますから、その前に風通しをよくしておくことが大切です。私が実際に行った管理をご紹介しますね。

カーリーミントの剪定

カーリーミントの剪定

カーリーミントが大きくなってきたので、剪定を兼ねて収穫をします。これからやってくる梅雨時期には、株と株の風通しが悪いと、病気や虫にやられやすくなります。ですので、思い切ってサイズを小さくしましょう。

剪定後がこちら!

剪定後がこちら!

全体の1/3~1/2のサイズにしてしまっても大丈夫です。特にミントは生育旺盛ですし、葉の下には、小さい芽がいっぱいスタンバイしていましたから、このくらい大胆にカットしても問題ありません。

ミントの生育旺盛っぷりが分かるのが、こちらの写真。

ミントの生育旺盛っぷりが分かる

根が遠くまで伸びていました。ミントはこのように地下茎で這って、あちこち増えていく性質があります。プランターの中ではびこることは避けたいので、早めに対処しましょう。

ナスの支柱立て(2本仕立て)

ナスの支柱立て(2本仕立て)

ナスやトマトなどの栽培において、主枝だけを育てることを「1本仕立て」、主枝に加え脇芽を1つ、合計2本を育てることを「2本仕立て」、合計3本になれば「3本仕立て」と呼びます。ナスは地植えでは3本仕立てにすることが多いのですが、今回はベジトラグなので、二本仕立てにして、この2本に沿わせて支柱を立てていきます。

長さ60cmほどの支柱を2本用意

長さ60cmほどの支柱を2本用意して、大きくさせたい2本の枝に沿うように、地面にしっかり差し込みます。そうすると、株元付近で、支柱が交差しているはず。そこを麻ひもでくくればOKです。

その後、2本の枝と支柱を麻ひもで結んでおきましょう。

2本の枝と支柱を麻ひもで結んでおきましょう

支柱は、野菜が大きくなるうえで、とても大事な支えとなります。緩すぎないか・きつすぎないかなど、成長に合わせて見直すようにしましょう。

ナスの脇芽かき

ナスの脇芽かき

脇芽とは、葉と茎の間から出る成長点のこと。脇芽を残しておくと、葉が茂って風通しが悪くなりがちに。そうすると、病害虫にやられやすくなりますので、脇芽をかき取って、葉数(枝数)を減らしていきます。また、脇芽に栄養を取られ、実付きが悪くなることも防げます。畑で栽培する場合、株と株の間を広く取れば脇芽を取らなくても大丈夫なのですが、ベジトラグのような限られたスペースでは、脇芽を取ることをおすすめします。

そして、すでに花芽が付いていますが、今は株を大きくすることに集中させたいので、下2つの花芽はカットしました。もったいないと思うかもしれませんが、ここは思い切って!

接木苗ってなに?

それから、ナスの株元をよく見てみると、下から何やら小さな葉が出てきています。

下から何やら小さな葉が出てきています

うん?? これもナス…??

このナスは「千両二号」という品種で、苗は「接木(つぎき)苗」を購入しました。

普通の苗は自分の根を伸ばし、そこから養分を吸収して成長します(自根苗)が、接木苗は、茎を切って、そこに別の苗をつけたものです。このようにした根となる植物のことを台木といいます。野菜苗コーナーに行くと、「接木苗」と書いてあるものがあり、他より少し値段が高くつけられています。接木苗は、病害虫に強い台木の根から栄養を吸収することができ、収穫量も増えるため、野菜苗では、よく用いられています。

というわけで、先ほどの写真の右に見えるものは、台木に使われた植物の葉が、出てきてしまったもの! この現象は、‘接木苗あるある’です。接木苗の台木から伸びてきた茎を育てても、ナスは実りませんので、見つけたら株元からカットしましょう。

ズッキーニ初収穫♪

ズッキーニ初収穫♪

ズッキーニは植えてすぐ、花をつけ、約10日後にはこんな感じに。先日、20cmくらいになったので、初収穫しました。

ズッキーニの葉

ズッキーニの葉は、こんなまだら模様をしています。でも病気ではないのでご安心を。ただ、ズッキーニもあまり茂りすぎて風通しが悪くなると、葉全体が白くなる「うどんこ病」になりますから、不要な葉はカットするなどして、通気よく管理しましょう。

ベジトラグ栽培、1カ月目の感想は?

ベジトラグ栽培、1か月目の感想は?

ベジトラグ栽培1カ月目、とても順調に育っています。すぐ根がつき、成長も早い! 病気や虫にやられる様子もありません。いよいよ6月上旬には、関東も梅雨入りですね。雨対策をしっかりして、ハーブも野菜も元気に育つように、お手入れをしていきます。今後も継続して、ベジトラグ成長記録をお伝えしますね。

ベジトラグのご購入はこちら→https://aoyama-garden.com/lp/VegTrug.html

Credit

写真&文/堀 久恵(ほり ひさえ)

花音-kanon- 代表、ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。

生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。植物に囲まれ、日々ガーデンセラピーを実践中。埼玉県熊谷市在住。
https://kanongreen.com/

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