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庭の片隅で眠る球根をお引越し! お気に入りの鉢に移して「手元の春」を楽しむ方法と注意点
まだ空気の冷たい2月。庭の隅では、ムスカリやスイセンがひっそりと芽を出し始めています。地面で咲く小さな花をもっと気軽に楽しむために、ハーバルセラピストの資格を持ち、ペットのための自然療法も学ぶ海野美規さんは、庭の球根花をベランダにお引越しすることに。鉢上げして部屋から見える場所に置くための移植作業のコツと注意点、愛犬との暮らしで気を付けたいポイントをまとめました。
目次
手元で楽しむ春の目覚め

春の足音が聞こえてくると、庭のあちらこちらで芽吹き、顔を出す球根たち。ムスカリ、スイセン、クロッカス……。地面でひっそり咲かせるのも素敵ですが、今年はお気に入りの鉢に「移植」することにしました。

庭にある春の花たちを、ベランダへ。
気合を入れすぎず、「部屋から見える場所に、ちょっと花があったら嬉しいな」。そんな気軽な気持ちで始めた、2月の週末のガーデンワークです。
小さな春、お気に入りの鉢へ

今回準備したのは、庭のあちこちで勝手に芽を出していた球根植物たち。紫色のムスカリと水色のムスカリ、八重咲きのスイセン、そして小さなクロッカス。それに、白花のクリスマスローズも入れてみました。まだ咲いていないので、「この芽はあの色のムスカリに違いない」と、私の記憶力を頼りに掘ってみます。
数週間後、ぜんぜん違う色の花が咲くかもしれませんが、またそれも楽しみに。

準備編:こだわりの道具と愛犬への配慮

2月の外作業はまだ少し肌寒いもの。作業を始める前に、まずは環境を整えます。

移植の成否を分けるのは、なんといっても「根を傷つけないこと」。私は特別な道具は持っていないのですが、いつも使っているシャベルとガーデンフォークを使います。
このほか、細身の移植ゴテや、根が絡まっている時に便利な根さばき用のピックなどがあれば便利だと思います。

作業中、我が家の愛犬が近くをうろうろしています。
じつは、スイセンやヒヤシンスなどの球根植物の多くは、犬が口にすると危険な成分を含んでいます。愛犬が間違えて球根をかじったりしないよう、掘り上げた球根は放置せず、すぐに鉢へ植えましょう。愛犬の安全を守るのも、大切な庭仕事の一部ですね。

実践編:2月の移植を成功させる「ひと手間」

芽が動き出している2月の移植は、植物にとってはダメージとなることもあります。少し注意して、慎重に作業を進めましょう。

<移植作業のポイント>
① 「根鉢」を崩さない

植物を掘り上げる際は、根をなるべく傷つけないよう、球根の周りの土を、まるで小さな島のように大きく、丸ごと掘り上げます。
- ムスカリ・クロッカス:数球まとまった単位で、深めにスコップを入れます。
- クリスマスローズ:開花期の根はとても繊細なのでいじらないように注意し、鉢に移した後は、隙間へ新しい土をつつきながらしっかり入れ、根と土を密着させます。


② 土のブレンドに「元肥」をプラス

鉢植えは地植えに比べて栄養が限られます。できれば、新しい培養土を使い、ゆっくり効く緩効性肥料(マグァンプKなど)を混ぜ込んでおきましょう。これで、開花までのパワーをチャージします。
仕上げ編:化粧土とマルチング

鉢に植え替えた直後は、まだ土の面が目立って少し寂しい印象になりがちです。
土の表面に、庭の片隅にある苔や、ウッドチップを敷き詰めてはいかがでしょうか。これだけで、まるで森の一部を切り取ったような「ナチュラルな一鉢」になります。

窓越しの景色を、楽しみに

完成した数個の鉢はベランダへ並べます。ベランダの一角だけの小さなガーデンですが、部屋に戻ってカーテンを開けたとき、真っ先に球根の鉢たちが目に入る。それだけで、2月のちょっと重たい空気が軽くなる気がします。
「ムスカリ、咲くかな」と愛犬と一緒に、暖かい部屋から窓の外を眺める。
これくらいの小さなガーデニングもなかなか楽しいものです。
まずはひと鉢から「春」を呼び込んでみませんか?

Credit
写真&文 / 海野美規 - フラワー&フォトスタイリスト -

うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
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