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ウッドデッキを長持ちさせるメンテナンスは日差しが強くなる前に終わらせよう「花音の森」レポ Vol.12

ウッドデッキを長持ちさせるメンテナンスは日差しが強くなる前に終わらせよう「花音の森」レポ Vol.12

自然を感じられるアウトドア空間として人気がある、ウッドデッキ。鳥が水浴びする様子が見られたり、ごはんを食べたりと、ウッドデッキは作ってよかったと、私自身日々感じている場所でもあります。特に、天然木なので、木の香りもして、温かみのある雰囲気も楽しめます。ですが、天然木のウッドデッキは、風雨や紫外線で傷んでしまいます。定期的なお手入れ・メンテナンスは必須です。メンテナンスは日差しが強くなる前に終わらせておきましょう。今回はウッドデッキのメンテナンスの様子をお伝えします。

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日本一暑い街・熊谷市でエアコンに頼らず暮らしたい

埼玉県熊谷市にある私の活動拠点『花音の森』は、2022年1月に3年目を迎えました。もともとエアコンが苦手で、冷え過ぎからくる夏バテや体のだるさが気になっていたこと、そして、地域の抱える暑さ問題に対して、自然の持っている力を最大限生かして、エアコンに頼らなくても快適に暮らせるようにしたい! 住み続けられる街づくりをしたい! と思い、つくった場所でもあります。

「熊谷って、日本一暑い所で有名だよね…大丈夫なの?」と心配されますが、そのための工夫はさまざま施してあります。以前の住まいでは、エアコンがないなんて考えられない…と私自身思っていましたが、木々を通して入ってくる風は冷たいことや、断熱性や気密性、湿度の調整効果のおかげで、今のところ問題なく、暮らせていますよ。

ウッドデッキは一年中快適にしたい

夏の暑さ対策として、窓に直接光を当てるのを避けたかったため、南に面した窓の前にウッドデッキを作りました。「ウッドデッキってあるけどあまり活用できない…」というお悩みはよく聞きますが、せっかくの空間ですから、一年中快適に過ごせるように、さまざまな工夫を施しています。

ウッドデッキ

室内からの延長として、リビングが広がったようにも感じますし、自然を感じながらくつろぐことのできる空間になって、ごはんを食べたり、お茶をしたり、ハンモックで昼寝をしたり…と、一年を通して過ごす時間が多い場所になりました。

憧れの天然木ウッドデッキを作る時に。ソフトウッドとハードウッドのメリットデメリットは?

そんな大切な空間・ウッドデッキですが、一般的に、天然木のウッドデッキで使用される木材は、ハードウッドとソフトウッドの2種類に分類されます。

ハードウッドは、ウリンやイベなど、丈夫で硬い木材です。ハードウッドの特徴は、耐久年数が長いこと。20年以上もつといわれていますが、材料を含めた施工費が高くなります。

一方、ソフトウッドは、杉やひのき、レッドシダーなどの柔らかい材木です。ハードウッドと比べると木材自体が柔らかいため、防腐しやすく、メンテナンス必須で手間がかかります。ですが、施工費がリーズナブルに済むメリットも。どちらを選ぶかは、しっかり考えたいところですね。

我が家は、杉材のソフトウッド(無塗装)を選びました。

我が家は、杉材のソフトウッド(無塗装)を選びました。ですが、一般的な杉材ではなく、製造過程で薬剤を使用せず、水と空気で材木の耐久性を高める加熱木材処理した、炭化木材を使用しています。一般的な杉材と比べると、耐久性に優れて、そして、人と環境に優しいエコ木材ともいわれています。

天然木ウッドデッキのメンテナンスのやり方

天然木のウッドデッキは、手入れをしないと、風雨や紫外線でどんどん傷んでしまいます。天然木(特にソフトウッド)を選んだ場合は、定期的なお手入れ・メンテナンスは必須です。私も、掃除は行っているつもりですが、けっこう汚れが目立ってきたし、古くなった感じが…。というわけで、3年目にして初! 塗料を塗ってみることにしました。

こちらは施工前

こちらは施工前。ちょっと全体的に白っぽい感じです。

溝のお掃除

まずは、板と板の間のお掃除から。砂埃や落ち葉が溜まっていると、そこから腐敗していきますので、割りばしなどで、丁寧に取り除きましょう。これは日頃こまめに行いたいお掃除でもありますね。

どんぐり

我が家の場合、デッキの頭上に覆いかぶさるように、コナラの木(落葉樹)があります。そこからどんぐりが落ちてくるのですが、これが溝によく挟まっています(笑)。

デッキブラシでお掃除

デッキブラシでお掃除

水を出しながら、デッキブラシでお掃除します。これが衝撃の汚れ! やってもやっても、きれいになった気がしないほどでした。柄のついたデッキブラシより、膝をついて擦った方がきれいになりそうと思いましたが、体が悲鳴を…。高圧洗浄機が便利そうなので、次回は購入することにします(笑)。

乾いた様子がこちら

乾いた様子がこちら。白っぽかった全体から、木目が見える状態になってきました。

ペンキ塗り

デッキが乾いたら、サッシや壁面の養生をして、ウッドデッキ保護のための塗料を塗ります。

使用したペンキは水性のキシラデコールエクステリア(色はピニー)

使用したペンキは水性のキシラデコールエクステリア(色はピニー)。ローラーと刷毛で塗っていきます。

ローラーと刷毛で塗っていきます

板を1枚ずつ塗って、仕上げていきます。

馴染みそうなカラーをセレクト

塗料の色をそこまで目立たせたくなかったので、馴染みそうなカラーをセレクトしました。左側が塗装済み、右側が未塗装です。

全体を塗り終わった写真がこちら

全体を塗り終わった写真がこちら。最初の白っぽい状態と比べると、木目がよく見えます。2人で作業して、塗装にかかった時間は、2時間半~3時間程度でした。

使用した塗料の場合、防腐作用は3年ほどもつようですが、使用頻度や紫外線、雨水がどのくらい当たるかなど環境によって変わると思います。

「メンテナンスが必要な天然木のウッドデッキって、正直面倒…」と感じるかもしれませんが、私は、メンテナンスの労を負っても余りあるほど、自然を感じさせてくれる大切な空間です。自分で塗ってみたら、さらに愛着もわきました。経年変化を楽しみつつ、引き続き、ウッドデッキのある暮らしを楽しんでいきたいと思います。

<注意事項>
メンテナンス方法は、使用木材・使用塗料によっても異なります。メーカーや施工店等確認の上、自己責任で行ってください。

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