スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)予約受付中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)予約受付中!
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一・二年草

可愛くて美味しいパンジー「エディブル・ムーラン」を育てよう
可愛くて美味しく食べられるパンジー「エディブル・ムーラン」 晩秋から翌年の春まで咲き続け、寄せ植えや花壇の彩りに大活躍してくれる一年草、パンジー&ビオラ。近年は色や形、サイズのバリエーションが多く、目が離せない花のグループになりました。中でも、食べられる花として登場した「エディブル・ムーラン」は、育てて咲かせても可愛いうえに、食べることができると、人気上昇中。上写真の小輪の花はビオラの仲間で、大きくフリルがかる花がパンジーの仲間のエディブル・ムーランです。花茎をしっかり伸ばし、横向きに咲くので花の表情がよく見えて、存在感があります。しっかりした花茎なので、小瓶に挿して部屋に飾っても素敵。苗の発売は、北海道では9月下旬から、関東近郊では10月下旬からスタートします。 人気のエディブル・ムーランの種類を一部ご紹介 大きくて豪華な花を咲かせるエディブル・ムーランは、エディブルフラワーとしてはもちろんですが、ガーデンフラワーとしても魅力的な花。エディブル・ムーランシリーズから、人気の品種を一部ご紹介します。 ムーランフリル・パステルルージュ/ムーランシリーズは、一株でさまざまな花色が同時に楽しめるのも人気の秘密。この種類は、淡い花色でまとまり、明るい印象。花径は6cm前後と大きく、花がらを摘むと、次々つぼみが上がってきます。 ムーランフリル・キャンティールージュ/ピンクからオレンジ、赤紫の濃淡がおしゃれな種類。淡い地色の花びらに濃い縞模様が現れるパンジーは、今人気。多品種を組み合わせなくても、一株で寄せ植えしたような鉢植えが楽しめて初心者にオススメ。 ムーランフリル・バレリンルージュ/黄色からオレンジの元気な花色が出る種類。派手すぎない、アンティークな色合いも魅力。ムーランシリーズは130年以上続く最古の種苗会社、イタリア・ナポリにある「FARMEN社」で生まれました。 可愛い花は料理の彩りにぴったり! イタリアから輸入したタネを日本で播き、苗まで育ててから販売されています。また、安全に食べられるようにと栽培の全工程に薬木のインドセンダンの抽出液を使用しているので、苗を買ったその日から花を摘んでサラダなどのトッピングに使うことができます。最近は、レストランやスイーツにも使用されているエディブルフラワー。自宅で手軽に楽しめる画期的な苗、エディブル・ムーランを身近に育てて、オリジナルの料理に挑戦してみませんか? エディブルムーランの取り扱い店 園芸ネット https://www.engei.net/ 併せて読みたい ・春を楽しむ、花のマーマレードケーキ【The Pudding Party Tomoのイギリス菓子便り】 ・花もハーブも野菜も! 育てやすくて、どこでもできる小さな庭「ベジトラグ」 ・育てて食べられる! 食卓を彩るエディブルフラワーの寄せ植え Credit 写真&文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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一・二年草

ヒナゲシってどんな花? 虞美人草とも呼ばれるひなげしの育て方とは?
ヒナゲシとは 赤やピンク、白など華やかな花を咲かせるヒナゲシ。ここでは、その特徴や基本情報、名前の由来、花言葉などをご紹介します。 ヒナゲシの特徴 Gabi Wolf/Shutterstock.com ヒナゲシの学名はPapaver rhoeas、ケシ科ケシ属の秋まき一年草です。秋に種を播いて発芽させ、幼苗の状態で冬を越して春の生育期を迎えると、ぐんぐん茎葉を伸ばして株張りがよくなります。5〜6月に開花した後は、日本の暑い夏を乗りきることができずに枯死し、ライフサイクルは半年程度と短いのが特徴。原産地はヨーロッパ中部で、寒さには強いものの、暑さには弱い性質です。花色は白、赤、ピンク、複色など。つぼみの状態では花茎が重たそうにうなだれているのですが、開花期になるとまっすぐに立ち上げて先端に花径5〜8cmの4弁花を咲かせます。品種によっては華やかな八重咲き種もありますよ! 花つきがよくカラフルなので、庭やコンテナを豊かに彩るのが魅力です。草丈は15〜80cmで、花壇の前段〜中段に向いています。 「ヒナゲシがケシ科の植物ということは、薬物のアレ? 育ててもいいの?」と不安に感じる方もいるかもしれませんね。ケシの種類によっては日本では栽培が禁止されています。でも、ヒナゲシは栽培用として昔からガーデニングで親しまれてきた植物。アヘンなどの麻薬成分は含まれず、逮捕されることもないので安心してください。 ヒナゲシの種類・品種 alybaba/Shutterstock.com ヒナゲシの園芸品種は、1880年頃にイギリスで生まれたシャーレーポピー。現在育てられているヒナゲシのほとんどがこのシャーレーポピーで、花つきがよく育てやすいのが特徴です。また、北海道北部の寒い地域で咲く、りしりひなげし(利尻雛芥子)もあります。水はけのよい環境を好み、小型の花を咲かせる山野草として愛好されているようです。 ヒナゲシの名前の由来 Dale Stephens/Shutterstock.com ヒナゲシは、漢字で書くと「雛芥子」。ケシ科らしい花姿の中でも、サイズが小ぶりなことから「雛」が頭につけられたとされています。 また、「虞美人草(ぐびじんそう)」という別名も持っています。由来は中国の戦国時代まで遡り、楚国の武将、項羽の愛妻だった虞姫の死後、墓のそばから咲いたのがこの花だったという話からつけられました。 ヒナゲシの花言葉 marek kacir/Shutterstock.com ヒナゲシの花言葉は、「いたわり」「思いやり」「恋の予感」「別れの悲しみ」「心の平静」「休息」など。色別の花言葉もあり、赤い花は「慰め」「感謝」、白い花は「忘却」「眠り」などです。 「慰め」は、ギリシャ神話に登場する豊穣の神デメテルが、ヒナゲシの花を摘んで心の慰めとしたことから。「眠り」「感謝」は、眠りの神ソムアヌがデメテルの苦しみを軽くするためにケシの花を使って眠らせたことに由来しています。「別れの悲しみ」は虞美人草の逸話からきているようです。 ヒナゲシを上手に育てる方法 ここまで、ヒナゲシの基本情報や種類、花言葉などについて、多岐にわたってご紹介してきました。では、ここからはガーデニングの実践編として、育て方について詳しく解説します。 育てる環境 BergeImLicht/Shutterstock.com 日当たり、風通しのよい場所を選びます。日照が不足すると花つきが悪くなったり、ヒョロヒョロとか弱い茎葉が茂って草姿が間のびしたりするので注意しましょう。 土壌は、水はけ、水もちのよい環境を好みます。地植えする場合は植え付け前に腐葉土や堆肥などの有機質資材を投入してよく耕し、ふかふかの土づくりをしておくとよいでしょう。多湿を苦手とする傾向があるので、土を盛って周囲よりも高くしておくのも一案です。湿り気の多い場所では、川砂やパーライトなどの土壌改良資材を投入しておくとよいでしょう。また、酸性に傾いた土壌を嫌うので、土づくりの際に苦土石灰を散布して酸度調整をしておきます。 冬の寒さには強いのですが、霜柱によって根が傷むことがあるので、バークチップなどでマルチングをするなど、対策をしておいてください。 土づくり funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 酸性に傾いた土壌を嫌うので、植え付ける3〜4週間前に苦土石灰を散布して土に混ぜ込んでおきましょう。さらに1〜2週間前に、腐葉土や堆肥などの有機質資材と緩効性化成肥料を投入し、よく耕してふかふかの土を作っておきます。水はけの悪い場所では、川砂やパーライトなどを施し、周囲より土を盛って土壌改良しておくとよいでしょう。事前に土づくりをしておくことで、分解が進んで土が熟成します。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 種まき Mila Naumova/Shutterstock.com ヒナゲシは、ビギナーでも種まきから育てられますよ! 種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くてたくさんの苗が欲しい場合には、コストカットにもなりますね。 ただし、ヒナゲシの苗は春から花苗店に出回り始めます。手軽に栽培を始めたいなら、苗の植え付けからのスタートがおすすめです。「1〜2株あれば十分だから、苗の植え付けから始めたい」という方も、次の「苗の植え付け」の項に進んでください。 ヒナゲシの種まき適期は、一般地で9月下旬〜10月です。ヒナゲシはゴボウのように太く長く伸びる「直根性」の根を持っていて、この根を傷めると後の生育が悪くなるので、「直まき」か「ポットまき」の方法がおすすめです。 【直まき】 土づくりをしておいた場所に、種をばらまきます。ヒナゲシの種はごく小さく、発芽の際に光を必要とする「好光性種子」のため、土をかぶせる必要はありません。はす口をつけたジョウロで高い位置からやわらかい水流で水やりし、種が流れ出さないようにしましょう。発芽後は間引きながら育成し、最終的に株同士の間隔を20cmほど取ります。密植すると、蒸れたり病気にかかりやすくなったりするので、風通しよく管理しましょう。 【ポットまき】 まず、黒ポットに草花用にブレンドされた市販の培養土を入れ、種を数粒ずつ播きます。ヒナゲシの種はごく小さく、発芽の際に光を必要とする「好光性種子」のため、土をかぶせる必要はありません。最後に浅く水を張った容器に入れて、底から水を給水します。これはジョウロなどで上から水やりすると水流によって種が流れ出してしまうことがあるからです。発芽までは明るい半日陰で管理し、乾燥しないように適度に底から給水しましょう。 発芽後は日当たりのよい場所で管理します。勢いがあって元気のよい苗を1本のみ残し、ほかは間引きましょう。ヒョロヒョロと伸びた弱々しい苗や、葉が虫に食われている苗、葉が黄色くなっている苗などを選んで間引きます。本葉が7〜8枚ついたら花壇や鉢などに植え付けます。 苗の植え付け laenon/Shutterstock.com ヒナゲシの植え付け適期は種から育てて育苗した場合は10〜11月、花苗店で苗を購入する場合は3〜4月です。花苗店で苗を購入する際は、節間が短く茎ががっしりと締まって丈夫なものを選びましょう。 ヒナゲシは、ゴボウのように太くて長く伸びる「直根性」の根を持っています。この根を傷めると生育が悪くなるので、植え付けの際には根鉢を崩さずに丁寧に扱うのがポイントです。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に苗よりもひと回り大きなを穴を掘り、根鉢を崩さずに植え付けます。複数の苗を植え付ける場合は、20cmほどの間隔を取りましょう。最後に、たっぷりと水やりします。 【鉢植え】 鉢の大きさは、6〜7号鉢を準備しましょう。 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。ひなげしの苗を鉢に仮置きし、高さを決めます。苗をポットから出し、根鉢を崩さずに植え付けましょう。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3㎝ほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 水やり cam3957/Shutterstock.com 株が蒸れるのを防ぐために株全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 【地植え】 地植えの場合は地下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続いて乾燥し、茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、多湿にすると株が弱るので、水の与えすぎには注意。土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。成長期を迎えてぐんぐん茎葉を広げ出すと、水を欲しがるようになります。気候や株の状態に適した水やりを心がけましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。冬は夕方に水やりすると凍結の原因になるので、十分に気温が上がった真昼に水やりしましょう。 肥料 Iryna Inshyna/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 植え付けの際に肥料を施してあれば、必要ありません(鉢植えで使用する市販の培養土にはほとんどの場合肥料が配合されています)。しかし葉色が冴えなかったり、株に勢いがない場合などには、液体肥料を施して様子を見ましょう。 花が咲いた後の手入れ M. Schuppich/Shutterstock.com 【花がら摘み】 ヒナゲシは次から次へと花が咲くので、終わった花は花茎の根元から摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながりますよ! また、いつまでも終わった花を残しておくと、種をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 【種の採取】 種を採りたい場合は、開花期の終わりを迎える時期に、花がら摘みをやめて、種をつけさせます。熟して種がはじける直前に、花茎ごと切り取って日陰で乾燥させましょう。種を取り出して紙袋などに入れ、冷暗所で種まきの適期まで保存します。 【花壇の整理】 ヒナゲシは一年草で、花が終わると枯死するので、花壇やコンテナから根ごと抜き取って処分します。いつまでも枯れ草の状態で放置すると、病害虫が発生しやすくなるので注意しましょう。 ひなげしを育てるときに注意すべき病害虫 muroPhotographer/Shutterstock.com ヒナゲシを育てる際に、注意しておきたい病害虫があります。病気では「灰色かび病」と「苗立枯病」、発生しやすい害虫はアブラムシです。どんな環境で発生しやすいか、株にどんな変化が現れるかなどについてご紹介します。 灰色かび病 灰色かび病は花や葉に発生しやすい病気で、褐色の斑点ができて灰色のカビが広がっていきます。多湿で風通しが悪いと発生しやすいので、花がらや枯れ葉をこまめに摘み取り、茎葉が込み合っている場合は間引いて風通しよく管理しましょう。 苗立枯病 苗立枯病は、種まき後のまだ幼い苗に発生しやすい病気で、全体が黒ずんでやがて枯死します。土壌に生息する病原菌が原因で、高温多湿の条件下で発症しやすくなります。 アブラムシ アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mm程度の小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 ヒナゲシを育ててみませんか? Nikola Cedikova/Shutterstock.com ヒナゲシは花つきがよく、比較的大きめの花を次々と咲かせるので群植すると迫力のある景色をつくることができます。ライフサイクルの短い一年草ですが、丈夫で管理の手間がかからないので、ガーデニングのビギナーにもおすすめです。ぜひ庭やベランダなどに取り入れてはいかがでしょうか?
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宿根草・多年草

ススキってどんな植物? 基本知識から育て方のポイントまで徹底解説
ススキとは? ススキは丈夫な性質で、植えっぱなしにしても元気に育つので、ビギナーにおすすめの植物です。ここでは、ススキの基本情報や特徴についてご紹介します。 基本データ fuujin/Shutterstock.com ススキは、イネ科ススキ属の多年草です。原産地は中国、朝鮮半島、日本、台湾などで、暑さにも寒さにも大変強い性質を持っています。昔から日本の野山に自生してきたこともあって環境に馴染みやすく、放任してもよく育ちます。むしろ元気に育ちすぎて巨大化し、庭のほかの植物との調和が取りづらくならないよう、メンテナンスが必要な植物です。 ススキは、一度植え付ければ毎年観賞できる息の長い植物で、コストパフォーマンスに優れています。ライフサイクルは次の通りです。春から新芽が吹き始め、多数の茎葉を伸ばします。9〜10月に長さ15cm前後の穂を展開。穂が出始めた頃は光を受けると銀色に輝いて美しく、さらに秋が深まるとふわふわとした綿毛をつけた種が風に乗って飛んでいきます。冬になると地上部を枯らして休眠するので、地際で刈り取ってもかまいません。しかし、茶色くなった葉が霜や雪をまとう姿に風情があるとして、残して楽しむ人もいるようです。冬に地上部が枯れても地下の根は生きていて、また生育期の春を迎えたら新芽を出す……という繰り返しです。 特徴 Roy Hinchliffe/Shutterstock.com ススキは、平地や山野に昔から自生してきた植物で、グラス類にも分類されています。グラス類とは、イネ科やカヤツリグサ科の細長い葉をもつ植物のこと。地際から葉を放射状に長く伸ばし、風にサラサラと揺れる姿の美しさから、オーナメンタルグラスとも呼ばれています。 ススキの草丈は100〜200cm。丈夫な地下茎を持ち、多数の葉を放射状に立ち上げます。葉は細長くてかたく、縁がカギ状になっているので、皮膚に擦れると切れて出血することも。作業の際にはガーデニング用のグローブをはめるようにしましょう。夏から秋にかけて花茎を立ち上げ、花穂をつけます。光を受けるとシルバー色に美しく輝きます。種類によっては花穂が赤みを帯びているものもあります。 日本には、中秋の名月を愛でる風習があり、月見の席にはススキを飾るのが習わしとなっています。秋の七草にも数えられているススキは、秋の到来を演出するとっておきのアイテム。庭や鉢栽培で育てたものを飾って楽しむのもいいですね。その野趣感あふれる風情はナチュラルガーデンや和風のガーデンによく似合うので、ぜひ取り入れてはいかがでしょうか。 ススキの種類とは? ahmydaria/Shutterstock.com ススキには多様な種類があることをご存じでしょうか。野山で自生する姿をイメージすると「庭で育てるには大きくなりすぎない?」と心配になるかもしれませんね。じつはガーデニングで重宝されている繊細なフォルムのススキもあるので、ここでは、おすすめの3種類をご紹介しましょう。 イトススキ 葉の幅が5mmほどと大変細く、よりしなやかで繊細な表情を持っています。草丈は80cmほどと小ぶりな上に、葉が立ち上がって株幅が広がりすぎないのも魅力です。斑入りの品種もあります。 タカノハススキ 細い葉に、白い虎斑が入り、古くから愛されてきたススキの一種です。草丈はかなり小ぶりで50〜80cm。肥料を与えすぎたり、夏に暑すぎたりすると、斑が入らなくなることもあります。斑の入り方、フォルムともにスタイリッシュで人気が高く、寄せ植えの花材としても重宝しますよ! シマススキ 草丈は100〜200cmで、葉に白いストライプ状の斑が入ります。真夏の暑さや強い日差しでも斑が抜けることがない強健な性質です。暑い時期をクールに演出してくれるカラーリーフプランツとして活躍します。 ススキの育て方とは? ここまで、ススキの基本情報や特徴、種類など、幅広くご紹介してきました。では、ここからはガーデニングの実践編として、ススキの育て方について解説。苗の植え付けからスタートし、水やりや肥料など日頃のメンテナンス、健やかに育てるためのポイントや気をつけたい病害虫など、細かくガイドしていきます。 栽培環境 F.F.YSTW/Shutterstock.com ススキは日当たりがよく、風通しのよい場所を好みます。日当たりが悪いと、ヒョロヒョロとか弱い茎葉が茂って草姿が乱れることもあるので注意。基本的に暑さ寒さに強く、日本の気候に馴染んで放置してもよく育ちます。土壌は水はけ、水もちのよい、有機質に富むふかふかとした環境を好みます。常に水がたまっているようなジメジメした土壌では生育が悪くなるので、川砂を混ぜるなどして、水はけのよい土壌に改良しましょう。 土づくり DedovStock/Shutterstock.com 【地植え】 丈夫な性質で土壌を選びませんが、植え付ける1〜2週間前に腐葉土や堆肥などの有機質資材を投入し、よく耕してふかふかの土をつくっておくとよいでしょう。特に水がたまりやすく水はけの悪い土壌では、川砂やパーライトなど水はけをよくする土壌改良資材を混ぜ、土を盛って周囲より高くしておくとよいでしょう。事前に土づくりをしておくことで、分解が進んで土が熟成します。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 植え付け・植え替え Monkey Business Images/Shutterstock.com ススキの栽培は、花苗店やホームセンターなどで販売されている苗を入手し、植え付けることからスタートするのが一般的です。苗を購入する際は、がっしりと締まって丈夫なものを選びましょう。 苗の植え付け・植え替え適期は、2〜3月です。ただし、観賞期などそれ以外の時期に苗を入手した場合は、できるだけ早めに植え付けます。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗よりも一回り大きな穴を掘って植え付けます。苗をポットから出したら根鉢をやや崩して植えましょう。複数の苗を植え付ける場合は、草丈に応じて40〜100cmの間隔を取りましょう。最後に、たっぷりと水やりします。 ススキは多年草のため、数年は植えっぱなしにしてもかまいません。しかし、大株に育って庭全体のバランスを崩すようになったら、植え替えをします。掘り上げて小さく株分けし、植え直すとよいでしょう。あまりに繁茂しすぎるようなら、株の周囲に仕切り板を埋め込み、根が広がりすぎないようにするのも一案です。 【鉢植え】 6〜8号鉢に1株を目安に植え付けます。 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。ススキの苗を鉢に仮置きし、高さを決めます。苗をポットから出して根鉢を軽く崩して植え付けましょう。水やりの際にすぐ水があふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 ススキは生育が旺盛なので、根詰まりを防ぐために1年に1度は植え替えましょう。植え替えの適期は、休眠中の2〜3月です。1〜2回り大きな鉢を用意して鉢増ししてもいいですし、同じ鉢に植え直してもかまいません。同じ鉢を用いたい場合は根鉢を崩して古い根を整理し、株分けして小さくしてから植え直します。 水やり wavebreakmedia/Shutterstock.com 株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏に水やりする場合は、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。気温の高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がり株が弱ってしまいます。また、真冬は十分気温の上がった昼間に与えましょう。夕方に水やりすると凍結の原因になります。 【地植え】 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らずに乾燥が続くようなら、水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。特に真夏は水を欲しがるので、朝夕2回の水やりを行いましょう。冬は葉を落として休眠するので、控えめに与える程度にします。 肥料 New Africa/Shutterstock.com 【地植え】 生命力旺盛で繁茂力が強いため、基本的に必要ありません。 【鉢植え】 肥料を与える期間は生育期の4〜10月です。 株の状態を見て、勢いがないようであれば草花用の緩効性化成肥料または液体肥料を少量施します。あまり量が多すぎると茂りすぎるので注意してください。特に葉に斑が入るタカノハススキは、チッ素分が多いと斑が入らなくなることがあるので、肥料を与えないほうが無難です。 葉刈り mihalec/Shutterstock.com 5月下旬〜6月に、繁茂しすぎるのを防ぐために、地際から30〜50cmの高さで茎葉を刈り取りましょう。この時期よりも遅くなると、秋に美しい穂が出なくなってしまうので、タイミングを逃さないことが大切です。 ただし、小型の種類ではこの作業は不要です。また、大きくしてダイナミックな景色を作りたい場合も、葉刈りをせずに自由に茂らせてください。 増やし方 Nataly Studio/Shutterstock.com ススキは、株分けして増やすことができます。適期は2〜3月です。 株分けとは、大株に育った多年草を掘り上げ、数芽をつけて根を切り分けて植え直し、増やしていく方法です。小さく切り分けることで、株が若返る効果もあります。 ススキは大株に育つと掘り上げるのが大変になる上に、株分けする際にはノコギリが必要になるほど根が込み合ってしまいます。あまり巨大化しないよう、数年おきに掘り上げて株を小さくし、草姿を維持するとよいでしょう。ただし、あまりに小さくしすぎると弱ってしまうので、注意してください。 注意すべき病害虫 nechaevkon/Shutterstock.com 【病気】 ススキには病気の心配は特にありません。 【害虫】 ススキに発生しやすい害虫は、アブラムシ、カバキコバチグモです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mm程度の小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒剤を利用するのがおすすめです。 カバキコバチグモは毒グモの一種で、ススキの葉を巻いて巣作りすることがあります。あまり攻撃性はなく、素手で捕まえない限りはかまれることはありません。しかし、産卵期を迎えた雌グモは攻撃的になるので、うっかり巣を触ってしまってかまれることがあります。かまれると、激しい痛みが数日続くので注意が必要です。基本的には益虫とされているので、薬剤などで駆除せずにそのまま見守り、夏に巻いている葉などを見つけたら、触らないように注意しましょう。 観賞用として人気のススキ! 気軽に育てよう sasazawa/Shutterstock.com 秋になると美しい穂を伸ばして、季節の移ろいを教えてくれるススキ。昔から日本に自生してきた植物で、環境に馴染みやすくよく育つので、ビギナーにもおすすめです。穂が出揃ったら、和の器に活けて飾っても素敵ですね。秋の到来を象徴するアイテムとして、ぜひ庭や鉢植えにも取り入れ、お月見の季節に愛でてはいかがでしょうか。
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照明・ライティング

寄せ植えとイルミネーションで冬のガーデンデコレーション
冬の庭を華やかに彩る寄せ植えとイルミネーション 冬の庭は木々の葉が落ち、草花の彩りも少なく寂しくなりがちです。そんな寒々しい景色をパッと明るくしてくれるのが、花の寄せ植えとイルミネーション。鳥取県米子市の面谷ひとみさんは、毎年趣向を凝らしたイルミネーションと寄せ植えで、冬の庭を華やかに彩っています。「イルミネーションは季節感を強調し、ウキウキするような雰囲気を演出してくれるので、欠かせないアイテム。毎年、ツリーの飾り付けと寄せ植えをコーディネートしています」と面谷さん。まずはツリーの下に並べられた、たくさんの寄せ植えからご紹介します。 毎年庭に飾るクリスマスツリーの下には、プレゼントの箱をイメージして、さまざまな寄せ植えの鉢を並べます。この寄せ植えでは、ツリーに巻いたピンクのイルミネーションに合わせて、ピンクや赤色の花をセレクト。冬の庭では、こうした暖色の花々が温もりを感じさせてくれます。 (左)ガーデンシクラメン 、カルーナ、ビオラ、フォックスリータイムの寄せ植え。鉢の色と花色もぴったり合い、エレガント。(右)ガーデンシクラメン 、カルーナ、ビオラ、チェッカーベリーの寄せ植え。 冬の寄せ植えにおすすめの草花5選 中央に赤いつぼみをつけたスキミアとピンクの斑入りのセリを配置し、その周辺にぐるりとガーデンシクラメン 、ビオラ、チェッカーベリー、カルーナを配置。 冬は寄せ植えの花材が意外と充実しています。加えて、気温が低くそのままの形で長期間きれいに花が咲き続けるので、じつは寄せ植えに最適の季節。きれいのコツは、ギュッとたっぷり植え込むこと。以下に、冬の寄せ植えで大活躍してくれる草花を紹介します。 ビオラ・パンジー/花がら(枯れてしぼんだ花)摘みをすることで5月まで咲き続けます。 ガーデンシクラメン/雪、霜に弱いので傷んだら他の花に差し替えて。 カルーナ/プチプチとした花が縦にライン状に咲き、寄せ植えのアクセントに。 チェッカーベリー/赤いツヤツヤとした丸い実が愛らしい。鳥に注意。 アリッサム/小花がフワフワと鉢縁を覆うように咲きます。 鉢の角を覆うように咲いているのがアリッサム。 冬の庭をキラキラ照らし出すイルミネーション EvgeniiAnd/Shutterstock.com 寄せ植えとともに、冬の庭の彩りとして取り入れたいのがイルミネーション。暮れゆくにつれ冷え込む空気の中、キラキラと輝きを増す灯りは気持ちも明るく照らしてくれます。葉を落とした冬枯れの梢も、イルミネーションライトを巻き付ければ、幻想的で美しい姿に。ただし、冬枯れといっても樹木は生きているので、発熱しないLEDライトを選びます。 面谷さんの庭でもLEDライトがツリーを彩るのに活躍しています。ここはご主人が院長を務めるクリニックの庭で、待合室から一番よく眺められる場所にツリーを飾ります。毎年患者さんの目を楽しませようと、イルミネーションもオーナメントも前年とは変えるのが面谷さんのこだわり。 この年のテーマは「ピンクシャンパン」。ピンク色や紫色などが入り混じるイルミネーションライトが、ツリーに魔法をかけたような幻想的な雰囲気を醸し出しています。 使った商品はこちら オーナメントにもピンクを取り入れて。 ガーデンイルミネーションの正しい選び方 またある年のクリスマスツリーは「レッド&ゴールド」で演出。ツリーのイルミネーションが濡れた石のタイルに映り、まぶしいきらめきを冬の庭にもたらしています。このように、屋外ではイルミネーションが雨に濡れることもあるので、必ず防水仕様のものを選ぶことが大事。また、万一の漏電・断線を考慮してローボルトタイプを選ぶと、感電によるケガもなく安心です。 クリスマスツリーに絡める手間がない「彩プレミアム ビッグツリーライト」もおすすめ。 <屋外でイルミネーションを使う際の注意点> 防水仕様になっているものを選びましょう。 漏電、断線に備えてローボルトを選ぶと安心。 樹木の生育を阻害しない、発熱しないLEDライトが最適。 樹木などに巻き付けるタイプのイルミネーションは、コンセントに差し込む「プラグ式」が多いので、屋外にコンセントがあるか確認する。 ◉屋外にコンセントがない場合にも、次にご紹介するソーラー式や電池式のものを活用すれば、ガーデンイルミが楽しめます。 コンセントいらずの簡単ガーデンイルミ&デコレーション Natalia Greeske/Shutterstock.com もっと手軽に冬のガーデンデコレーションを楽しみたい人には、ガーデンテーブルを使った演出がおすすめ。寄せ植えや松ぼっくり、ランタンなどをテーブルにレイアウトすれば、冬枯れの庭に簡単に明るく楽しい雰囲気を生むことができます。寄せ植えの花材は赤いガーデンシクラメン、チェッカーベリー、コニファー。松ぼっくりを飾って赤いリボンを結び、クリスマスらしい雰囲気を強調しました。ランタンの灯りも冬にぴったりのアイテム。元来のランタンは火を光源としますが、現代では電気を光源とする商品がたくさんあります。太陽光を蓄電して電力とするソーラータイプや電池タイプがありますが、ソーラーは経済的で屋外での使用も安全です。 おすすめソーラーランタンはこちら Natalia-Greeske/shutterstock.com クリスマスの頃に咲くクリスマスローズのニゲルの鉢とともにランタンを飾った、静謐な雰囲気の冬のガーデンテーブル。針葉樹の枝や松ぼっくりとともにレイアウトするだけで、上品なクリスマスを演出することができます。 こんなふうに冬の庭を楽しく美しく演出するには、以下のキーワードを意識するのがポイント。 赤色・白色の植物 針葉樹 松ぼっくり 灯り(イルミネーション) イルミネーションや灯りの商品は、年々、ユニークで屋外での使い勝手がよいものが増えているので、冬の庭の彩りとして取り入れてみてはいかがでしょうか。キラキラ輝く庭が、気持ちも明るく照らしてくれますよ。
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樹木

初心者も安心! 寄せ植えも楽しめる新品種バラ「Zepeti(ゼプティ)」
バラのある暮らしのスタートに最適の「Zepeti(ゼプティ)」 バラのある暮らしに憧れつつも、「スペースがない」「手入れが難しそう」とためらっている人は少なくないでしょう。確かにバラの中には屋根を覆い尽くすように咲くつる性のものや、背丈以上の大株になるものも少なくありません。そうしたバラたちは、圧巻の景色をつくってくれる一方で、剪定や誘引などの手入れにかなりの労力が必要。バラの中にはもっとコンパクトで、身近に置いて親しみながら花を楽しめる種類もあります。新品種のバラ「Zepeti」は、まさにそんな花。剪定などしなくても、自然にこんもり茂って形よくまとまります。お行儀のよい樹形なので、テーブルに飾るのにもぴったり。 病害虫に悩まなくていいストレスフリーなバラ バラを育てるのが難しそうと思われる原因のもう一つは、病害虫。葉が真っ白になるうどん粉病や黒いポツポツが現れる黒点病など、バラには被害を受けやすい病気や虫があり、対策しないと枯れるケースも。ただし、バラの品種によって耐性には優劣があります。オーガニック大国のフランスで生まれた「Zepeti」は、薬品なしでも育てられる丈夫さが魅力。暑さにも寒さにも強く、その強健性が評価され、ヨーロッパのバラのコンテストではゴールドメダルを獲得しています。日本での2年間にわたる試験栽培では、たとえ病気が発生しても回復できる高い自己治癒力が確認されており、消毒などの手間もありません。 ほとんど一年中咲いている驚異的な連続開花性 バラの開花周期は、大きく分けて春の1回だけ咲く一季咲きと、一年を通して繰り返し咲く四季咲きの2つがあります。「Zepeti」は後者で、春から晩秋まで次から次へと花を咲かせるうえに、一輪の花が終わるまでの期間は約20日間という抜群の花もちのよさを誇ります。花が終わるときも花びらがパラパラと散らず、茎についたまま花がらとなって褪色していくので、それをカットするだけでOK。フラワーアレンジのように、窓辺やテーブルに飾って楽しめます。 寄せ植えに新風を巻き起こす新しいバラ コンパクトでよく咲く「Zepeti」は、寄せ植えの花材としても注目されています。花の女王と称されるバラは単体で鉢植えされることが多く、あまり寄せ植えの花材には用いられてきませんでした。しかし「Zepeti」は花径3cmほどで、ダークグリーンの艶やかな葉も小ぶりなので、他の草花とも好相性。小ぶりながらも鮮やかな朱色の花はパッと目を引き、素朴な愛らしさとバラとしての気品を兼ね備え、使い方次第で主役にも脇役にもなってくれます。寄せ植えをするときは、トゲが刺さらないよう手袋は必須です。 コツいらず! 初心者も安心の「Zepeti」の育て方 バラの栽培手引書には、咲かせるためのいろいろなコツやルールが書かれているものですが、「Zepeti」を育てるにあたって知っておきたいのは、以下の3つのみ。 1.買ってきたポット苗は植え替えましょう。 どんな植物もそうですが、ポット苗のままでは健全に育ちません。ポット苗は輸送用の小さな仮の環境なので、きちんと生育できる場所を用意してあげましょう。鉢なら1回り以上大きいものを。地植えにする場合も、ポットより一回り大きな穴を掘って植えましょう。土はバラ専用のものでなくても、一般的な培養土でOKです。冬期に氷点下以下になる場合、鉢植えは軒下や室内へ移動しましょう。 2.定期的に肥料を施すと花がよく咲きます。 「Zepeti」はもともと次々に花をあげる性質を持っていますが、それには体力が必要なので、ときどき肥料を与えて応援してあげましょう。鉢植えなら月に1〜2回、水やりの際に液肥をジョウロに混ぜる程度でよいでしょう。水も肥料も与えすぎないほうが健康に育ちます。水やりは、鉢土がしっかり乾いてから、鉢底から流れ出るくらいにたっぷりやれば十分です。地植えは、基本的に根付いたら水やりの必要はありません。肥料も株元に置き肥を規定量施すだけでOK。あとはお日様が十分当たれば(半日以上の日照)、機嫌よくいつも花を咲かせてくれるはずです。 3.年に1回、冬期にバッサリ剪定を。 12〜1月に全体の半分くらいの高さになる程度にバッサリ切ります。切る場所は枝葉が出ている少し上。翌春には新しい枝が出てきて、再びたくさんの花を見せてくれるでしょう。剪定はこの1回のみで、普段は茶色くなった花がらを切るだけでOK。 来春本格デビューの「Zepeti」を要チェック! 「Zepeti」はpetit(プチ)というフランス語に由来する名前。プチは小さいという意味で使われるほか、恋人や子どもなど愛すべき相手にも使います。いつでも愛らしい花を見せてくれる「Zepeti」は、まさにそんな存在になりそう。来春の本格デビューに先駆け、ホームセンターや園芸店にも少しずつ並んでいます。見かけたら要チェック! 「Zepeti」お問い合わせ https://zepeti-rose-mbflora.jp ガーデンストーリークラブでも「Zepeti」仲間が増えています! ガーデンストーリークラブは当サイトから生まれた花好きさんが集まるコミュニティ。アンバサダー会員には「Zepeti」のほか、最新の園芸グッズのモニタープレゼント特典があり、クラブ会員サイト内で栽培レポートなどを交換中です。また、植物につきものの栽培のお悩みにも専門家が回答してくれる掲示板も大好評。初めてガーデニングをする方も充実したガーデンライフが送れるようサポートします。あなたも仲間になりませんか? ●特典いっぱい! 花&庭ファンが集う「ガーデンストーリークラブ」会員募集中! Credit 写真&文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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樹木

【春を知らせる花】ツツジの育て方! 魅力や美しく咲かせる方法をご紹介
ツツジについて知ろう! まずはツツジの基本的な情報や特徴などからご紹介します。 特徴や魅力は? 街中でもよく見かけるツツジは、古くから栽培され、日本人に最も親しまれている花木の一つです。 一部例外もありますが「ツツジ」という名前はサツキを除くヤマツツジの仲間の総称として使われます。 一般には4〜5月中旬に咲くのがツツジ、5月下旬以降に咲くのがサツキとして捉えられています。 ヤマツツジの仲間はアジア東部では約90種類、日本だけでも17種類が生息しています。現在よく見られる園芸品種は、多くが江戸時代中期に作出されました。いずれも日本に自生する野生種をもとに品種改良されているので栽培は簡単で、誰にでもおすすめできる花木です。 ツツジの基本データ ツツジは、日本や中国などのアジア東部が原産の半常緑性の低木です。樹高は50cmから、大きいものでは2mまでになります。 暑さや寒さにも強く、初心者の方にも育てやすい植物です。低木なので、生け垣として植えるのもおすすめです。 街中でもよく目にする花色は、白やピンク・赤・紫、さらにそれらが合わさった複色のものがあります。開花は4月中旬~5月中旬です。 ツツジの主な品種 ツツジには多くの品種がありますが、ここでは代表的なものをご紹介します。 大紫…公園や道路などによく植えられている丈夫な品種で、大きな赤紫色の花が特徴です。江戸時代中期に作出されました。 白琉球…大きく真っ白な花が特徴です。江戸時代中期に作出され、今なお愛され続けています。 本霧島…真紅の花が枝葉が隠れるほどたくさん咲く品種で、江戸時代から高く評価されています。 麒麟…福岡県久留米市では、久留米ツツジと呼ばれる改良種が多く作られましたが、その代表的な品種です。鮮やかなピンク色の二重の花が咲きます。作出は江戸時代末期です。 花言葉と花名の由来 ツツジの花言葉は複数あります。まず、ツツジ全体の花言葉は「節度」「慎み」です。 さらに花の色ごとの花言葉もあります。赤いツツジは「恋の喜び」、白いツツジは「初恋」です。「恋の喜び」の由来は、まばゆいほどの赤い花を一斉に咲かせることから。「初恋」の由来は、真っ白な花に純白の花嫁の清純さを重ね合わせたものといわれています。 西洋のツツジはアザレア(Azalea)という名前で、西洋で用いられる花言葉には「temperance:節制、禁酒」「take care of yourself for me:私のために体を大切に」「fragility:もろさ、はかなさ」などがあります。 ツツジ(躑躅)の花名は、花が筒状になっていることからきているといわれています。また、花が次々に連なって咲いている様子から、「続き」が語源であるという説もあります。 栽培スケジュール ツツジの開花期は4月中旬~5月中旬です。 植え付けや植え替えは、開花期を除く3~6月上旬または9月下旬~10月に行います。 肥料を与える適期は、地植え・鉢植えともに、花が終わった5~6月と育ち盛りの9月下旬、休眠する1月です。 剪定は、花が終わった後の5~6月中旬に行います。 ツツジが元気に育つ栽培環境 ここからは、ツツジを元気に美しく育てるための適切な栽培環境について詳しく解説します。 日当たり ツツジは日本に自生している樹木なので、基本的には日本の普通の自然環境下で育てることができます。 ツツジを育てるには、日光がよく当たる風通しのよい場所が最適です。しかし真夏の強い日差しでは葉焼けすることもあるので、夏は午後からは日陰になるような明るい場所が適しています。西側に落葉樹がある場所は、秋から春先までは終日よく日が当たり、夏は午後からの強い日ざしを避けられるので理想的です。 水の管理 ツツジは水を好む植物なので、できるだけ水を切らさないように管理します。特に、庭に地植えして自然の雨のみで育てる際は、建物やほかの樹木の陰に隠れてしまう場所では水不足になりやすいため注意が必要です。 一方で、蒸れに弱くジメジメした環境では根腐れを起こしやすい性質もあります。 用土 ツツジはやや酸性の土壌を好みます。 日本は雨が多く、土中のカルシウムなどが流亡して酸性になりやすいので、地植えする場合は基本的には問題ありません。しかし、近くに植えたほかの植物にアルカリ性の肥料を与える場合は注意が必要です。特に、ヨーロッパ原産の酸性土壌を好まない植物を植え付け、石灰などを施している場合には気をつけましょう。 鉢植えする場合は、赤玉土小粒4、鹿沼土3、ピートモス2、バーミキュライト1などの酸性用土に植え付けします。 ツツジの基本的な育て方 ここからは、知っておきたいツツジの水やりと肥料についてご紹介します。 水やり 夏場も、地植えの場合は基本的に自然に降る雨のみで育ちます。しかしツツジは水を好む植物なので、晴れた日が続いて地面が乾きすぎると弱って枯れてしまいます。雨の少ない時期には地面をよく観察して、もし乾燥していたら水をたっぷりと与えましょう。 鉢植えの場合は、地植えよりも乾燥しやすいため、こまめな水やりが必要です。土が完全に乾く前に、鉢底から流れ出すまでしっかりと水やりをします。 冬場は気温が下がって生育が鈍るため、夏に比べて必要な水の量が少なくなります。しかし、土が乾いた場合はきちんと水やりをしましょう。気温が低くなる日には、夕方に水やりをすると夜の間に水が凍る恐れがあるので、晴れの予報が続く日の、気温の上がりやすい朝方に水やりをします。 また、冬場に葉を落とす落葉性のツツジの場合、冬の時期は休眠しています。休眠している間は根が水を吸わないので、水をやりすぎると根腐れの原因となります。落葉性の品種は、冬場の水やりを控えて乾燥気味に管理しましょう。 肥料・追肥 ツツジは生命力が強いので、特に肥料などの栄養分を与えなくても枯れることはありません。 しかし、栄養の少ない土で育てると花付きが悪くなるので、花を多く咲かせるためには適量の肥料が必要です。 肥料は、骨粉や油かす、化学肥料のどれでもかまいません。 ツツジは根が土の表面近くに張っているため、根元近くに肥料をまくと肥料やけを起こして根を傷めてしまいます。どのタイプの肥料でも、根元から離れた場所にまきます。 肥料は年に3回与えます。1度目は冬場の1月頃、2度目は花が終わった後の5~6月、3度目は育ち盛りの9月頃に与えます。9月の肥料は、猛暑が過ぎた下旬頃から与えるようにしましょう。 ツツジを長く楽しむために ここからは、さらに長い期間ツツジを楽しむためのお手入れ方法についてご紹介します。 植え替え・植え付け・種まき 植え替えや植え付けをする時期は、春~初夏、秋口がおすすめです。特に、花を全て落とした後に行うとよいでしょう。 植え替え方法は普通の植物と同様です。まず根を傷つけないよう注意しながら株を掘り起こし、古い土を丁寧に払い落とします。そして、古くなった根や枯れた根は切り落としてから、新しい場所に植えます。 ツツジは浅く根が張る植物なので、植える際も浅く植えるのがポイントです。 地植えのツツジは、いきなり植え替えると根を傷めて株が弱ることがあります。植え替えをする前の年の5月中旬〜6月中旬、9月下旬〜10月中旬に、その株の周りを軽く掘り起こす「根回し」をしておくと、翌年までに株のそばに新しい根がたくさん出て、植え替えをしやすくなります。 増やし方 ツツジを増やしたい場合は、挿し木で増やすのがおすすめです。方法は次の通りです。 6~7月頃に、新しい枝を探して切り落とします。切り落とした枝は1時間ほど水に浸けて水あげをします。 水あげが終わったら、切り口にルートンなどの発根促進剤をつけて、清潔な水はけのよいピートモスや、挿し木・タネまき用土などに挿します。 ある程度根が出たら定植して育てます。鉢に植える場合は、必ず新しい用土を使いましょう。 病気・害虫 ツツジがかかりやすい病気や害虫のなかでも代表的なものについて、原因と対策を詳しく解説します。 うどんこ病はカビが増殖することによって引き起こされます。対策としては、通気性がよくカビが繁殖しにくい環境を作ること、土を乾燥させすぎないことが重要です。もし病気になってしまったら、その葉をすぐに取り除きましょう。適応する薬剤を株全体に散布するのも有効です。 ハダニは葉の栄養を吸い取る害虫で、植物は白っぽく変色し枯れてしまいます。対策としては、バロックフロアブルなどの殺虫剤を用います。ハダニは乾燥しすぎていると増えるので、雨が少ない夏場や、軒下などのあまり雨が当たらない環境に置いている場合などは、時々株全体に水をかけたり葉水をしたりするのもよいでしょう。 ツツジグンバイは、ハダニと同様に葉の栄養分を吸い取ってしまう害虫です。こちらはどんな殺虫剤でも有効です。 ベニモンアオリンガは、ツツジの花芽を食い尽くしてしまう害虫です。オルトラン水和剤がよく効きます。 美しいツツジを育ててみよう! この記事では、ツツジの魅力や詳しい育て方を解説しました。 ツツジは多くの日本人に愛される可愛らしい植物で、日本の気候で育てやすい植物です。ぜひ庭に取り入れてみてはいかがでしょうか? Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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育て方

日陰でも育つ観葉植物がある? 耐陰性が高い人気のおすすめ品種もご紹介!
植物と日当たりについて知ろう lovelyday12/Shutterstock.com まずは植物と日当たりはどのように関係しているのか、日陰で観葉植物を育てるポイントについてご説明していきます。 なぜ植物には光が大事なの? Takamon/Shutterstock.com 植物のほとんどは光が全くない環境では生きていけません。一部の植物(菌と共生して栄養を菌に頼って生きているもの)を除いて、光というものは植物には欠かせません。 なぜ光がないと植物は生きていけないのでしょうか。植物は光というエネルギーと大気中の二酸化炭素や水分を利用して炭水化物という栄養分を作り出しています。これを「光合成」と呼び、植物は光合成で生産した炭水化物を消費して生きています。 つまり、植物は光が十分に得られないと栄養が作れなり、飢餓状態になって枯れてしまいます。 光が当たらないとすぐに枯れてしまうわけではなく、光合成で栄養が作れなくなると、植物は自分の細胞を分解して栄養を作り始めます。細胞を分解しすぎると葉が黄色くなるなど、健康状態が悪くなり、しまいには枯れてしまいます。光は必ず太陽光である必要はなく、人工的な光でも代用することが可能です。 植物によって必要な光の量が異なり、日陰に生息する植物は少ない光で生きていけるため、観葉植物として人気があります。 観葉植物が好む日陰パターン3選! RenineR/Shutterstock.com 日陰といっても、思い浮かべる明るさは人それぞれかと思いますが、観葉植物が育つ日陰というのはどのような環境なのでしょうか。室内における3つの代表的な環境をご紹介します。 まず、1つ目は「明るい日陰」です。 明るい日陰は、レースのカーテン越しに太陽の光がたっぷりと当たるような場所を指します。直射日光が当たらない窓辺や、日光の反射光が当たる場所、レースのカーテン越しの光が当たる場所などがあげられます。 2つ目は「日陰」です。 日陰は、1日に4時間未満しか太陽光が当たらない部屋の中央くらいの明るさを指します。直射日光がほとんど入らず、窓辺から遠い室内などが日陰にあたります。ただし、夏の午後など気温が高い時間帯に差し込む西日は、植物にとってあまり好ましくないので注意しましょう。 3つ目は「暗い日陰」です。 暗い日陰は、それほど明るくは感じない室内を指します。直射日光が全く入らず、小さな窓しかないような場所が挙げられます。暗い日陰では耐陰性の強い植物しか育ちません。ただし、人が活動できる程度に照明がある場所なら育てられる植物の選択肢も多くなります。 それぞれの日陰に適した観葉植物を選び、置きたい場所の明るさに合わせた育て方をすることで、暗い場所でも観葉植物を育てることができます。 日当たりが悪い日陰で観葉植物を育てるには? Pixel-Shot/Shutterstock.com 部屋の明るさによって、どのように植物の育て方を変えればよいのでしょうか。日差しの強さごとにご説明していきます。 朝または夕方の2~3時間だけ直射日光が入る部屋の場合、耐陰性の高い観葉植物であれば部屋の中だけで育てることができます。できるだけ日当たりのよい場所に置き、風通しをよくしましょう。週に2~3回外に出して、日陰でもよいのでやや明るい場所に置くと日照不足の緩和になります。 ベランダにだけ直射日光が差し込む部屋の場合、常に室内に置いておくのは避け、週2~3日ほど日光浴をさせるようにします。室内でも窓際などできるだけ明るいところに置きましょう。 直射日光が全く入ってこない部屋の場合、観葉植物が日照不足で枯れたり徒長したりしないように光合成の補助をする必要があります。植物育成用のライトをはじめとした照明を観葉植物に当てるようにします。耐陰性が強い植物であれば、通常の照明用の電球やLEDでも育てることができます。 観葉植物の耐陰性とは? ArtBackground/Shutterstock.com 先ほどからたびたび登場している「耐陰性」という言葉は、植物が日照の少ない場所でも成長する性質のことです。耐陰性が強いまたは弱い、高いまたは低い、有るまたは無い、などと表現されます。一般に熱帯雨林のジャングルの下草など、日陰から半日陰のような環境に分布している植物は耐陰性が高いとされています。日本に自生する植物でも、日陰で育つものは耐陰性が高いといえます。 日陰でもOKなおすすめ観葉植物 LeviaZ/Shutterstock.com ここからは、耐陰性が高く、室内でも育てやすいおすすめの観葉植物の種類や育て方について詳しくご紹介します。 ポトス Michael Mong/Shutterstock.com ポトスはサトイモ科の観葉植物です。室内の明るい場所を好みますが、耐陰性が強いので日陰のような場所でも栽培することができます。 ポトスはつる性で、上へ伸ばして育てると葉が大きく切れ込みが入るようになり、下へ伸ばして育てると葉が小さくなります。 育てる際の水やりは、土の表面が乾いたら行います。水耕栽培もできます。伸びた茎を切り、コップなどに水を入れて挿しておくと増やすことができます。 モンステラ Soloveva Kseniia/Shutterstock.com モンステラはサトイモ科で熱帯アメリカ原産の観葉植物です。 大きく、切れ込みが入った特徴的な葉を持ち、その独特なシルエットで非常に人気のがあります。 直射日光は苦手で、半日陰の場所を好みます。成長も早く強健で育てやすい植物です。 葉の面積が広いためほこりがたまりやすいので、葉水をする際に拭き取るとよいでしょう。 シェフレラ(カポック) natu/Shutterstock.com シェフレラは暑さや寒さにも強く、日当たりを好む植物です。さまざまな環境に対して高い順応性をもち、日当たりのよくない窓際や半日陰の場所でも育ちますが、時々日光浴をさせると健康に育ちます。 小さな株から育てると幹の形の変化を楽しむこともできます。水やりは、土の表面が乾いてから、たっぷりと与えます。春から秋の成長期は多めに水を与え、冬の休眠期は乾かし気味にしましょう。関東地方以西の平野部では戸外で冬越しすることもあります。 アジアンタム Vyaseleva Elena/Shutterstock.com アジアンタムは小さな丸みのある葉をたくさんつける、繊細で涼しげな観葉植物です。直射日光が苦手なため、太陽光の当たらない場所で育てるようにします。室内で明るめの場所なら育てることが可能です。シダの仲間なので多湿の環境を好みます。乾燥は苦手なので、こまめに水やりをしましょう。 オリヅルラン Uuganbayar/Shutterstock.com オリヅルランは折り鶴のような子株の見た目が印象的な観葉植物で、空気清浄効果もあるといわれています。ランナーと呼ばれる細い茎の先に子株をつけるので、ランナーが伸びてきたらその生態を楽しめるハンギングにするのもおすすめです。水耕栽培でも育てることができます。 ゴムの木(フィカス) Ann Bulashenko/Shutterstock.com ゴムの木は光沢のある大きな葉がインパクト抜群の観葉植物で、幸せを運んでくれるともいわれています。生命力が強く初心者でも育てやすい植物です。耐陰性は少しありますが、光に当てないと弱り、見た目も徐々に悪くなってしまいます。日陰に置いている場合は、時々光に当てることで、見栄えよく育てることができます。 アイビー M88/Shutterstock.com アイビーは色や大きさなどが豊富で、お部屋に合わせた品種を選ぶことができます。垂らしたり吊したりしておしゃれなインテリアとして楽しむこともできます。耐陰性が高いため、光がほとんど入らない場所でも育ちます。暑さや寒さ、乾燥にも強く非常に丈夫な観葉植物です。 おうちで観葉植物を栽培して楽しもう! Foto2rich/Shutterstock.com ここまで、日陰でも育つ観葉植物についてご紹介しました。どれも非常に育てやすく人気のある種類です。選び方や育て方のコツをつかんで、彩りと癒やしのある観葉植物との暮らしをスタートさせてみませんか。
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宿根草・多年草

ポピーってどんな花? 色・品種ごとに異なる花言葉や育て方をご紹介
ポピーの基本情報 ポピーは、ケシ科ケシ属の一年草・多年草です。世界中に150種ほどが確認されており、アヘンが採れるために栽培が禁止されている種類もあります。日本でガーデニング用として栽培されているのは、主にシャーレーポピー、アイスランドポピー、オリエンタルポピーです。どれも花色がカラフルで、花のサイズも大きいので、群植すると迫力があります。草丈は30〜80cmで、花壇の中段くらいで活躍。花茎を長く伸ばした頂部に咲き、株元が寂しくなりがちなため、手前に草丈の低い植物を合わせるとより華やかになります。 ポピーの種類 日本でガーデニング用として普及しているポピーは主に、シャーレーポピー、アイスランドポピー、オリエンタルポピーです。ここでは、それぞれの基本情報についてご紹介します。 シャーレーポピー 別名ヒナゲシ、グビジンソウ(虞美人草)、学名はPapaver rhoeas。原産地はヨーロッパ中部で、寒さに強く暑さには弱い性質。夏を乗り越えられずに枯死する一年草です。開花期は4月中旬〜7月中旬で、花色は白、赤、ピンク、複色など。基本は4枚の花弁をもつ一重咲きですが、八重咲き種もあります。草丈は15〜80cm。 アイスランドポピー 別名シベリアヒナゲシ、学名はPapaver nudicaule。原産地は南ヨーロッパで、寒さに強い一方、暑さには弱い性質。本来は宿根草ですが、日本の暑い夏には耐えられずに枯死するので、日本では一年草として分類されています。開花期は3〜5月で、花色はオレンジ、黄、白、クリーム、ピンク、複色など。草丈は60〜80cmほどです。 オリエンタルポピー 別名オニゲシ、学名はPapaver orientale。原産地はトルコ、イランなどの西南アジアで、寒さには強い一方、高温多湿の環境に弱い性質を持っています。多年草で夏は落葉して休眠しますが、一度植え付ければ毎年開花してくれます。開花期は5〜6月で、花色は赤、オレンジ、ピンク、白、複色など。花姿も一重咲き、半八重咲き、八重咲き、フリンジ咲きがあります。草丈は60〜100cm。 ポピーの花言葉 ポピーの花言葉は「いたわり」「思いやり」「恋の予感」「陽気で優しい」など。 また、花色によっても異なり、赤い花は「慰め」「感謝」「喜び」。白い花は「眠り」「忘却」「疑惑」「推測」「わが毒」。黄色い花は「富」「成功」。バラ色の花は「活発」「軽率」です。 前述した日本で主に流通している3種のポピーの花言葉は、次の通りです。シャーレーポピーは「七色の恋」「乙女らしさ」「心の平静」。アイスランドポピーは「慰安」「承認」「感謝」。オリエンタルポピーは「夢想家」「妄想」「繁栄」など。 花言葉の由来 前項でポピーに関する花言葉を並べましたが、「恋の予感」「陽気で優しい」「感謝」「喜び」「活発」「軽率」などは、カラフルな花色とその派手やかな花姿をイメージしてのものでしょう。 また、ポピーは茎に傷をつけると出てくる乳液にアルカロイド成分が含まれており、睡眠導入薬や麻酔薬として使用されてきたことから「心の平静」「いたわり」などの言葉が与えられています。 神話にちなむものもあり、「慰め」はギリシャ神話で豊穣の神デメテルがポピーの花を摘んで心の慰めとしたことから。「眠り」「感謝」は、眠りの神ソムアヌがデメテルの苦しみを軽くするためにケシの花を使って眠らせたことに由来しています。 ポピーの育て方 ここまで、ポピーの基本情報や種類、花言葉などについて、幅広くご紹介してきました。ここからはガーデニングの実践編として、育て方について詳しく解説していきます。 生育に適した環境 日当たり、風通しのよい場所を選びます。日照不足だと、花つきが悪くなったり、ヒョロヒョロとか弱い茎葉が茂って草姿が間のびしたりするので注意しましょう。 土壌は、水はけ、水もちのよい環境を好みます。地植えする場合は、植え付け前に腐葉土や堆肥などの有機質資材を投入してよく耕し、ふかふかの土づくりをしておくとよいでしょう。多湿を苦手とする傾向があるので、土を盛って周囲よりも高くしておくのも一案です。湿り気の多い場所では、川砂やパーライトなどの土壌改良資材を投入しておくとよいでしょう。また、酸性に傾いた土壌を嫌うので、土づくりの際に苦土石灰を散布して酸度調整をしておきます。 冬の寒さには強いのですが、霜柱によって根が傷むことがあるので、バークチップなどで株元をマルチングし、対策をしておいてください。一年草扱いのアイスランドポピーとシャーレーポピーは、夏越しできずに枯死します。多年草のオリエンタルポピーは休眠して夏越ししますが、暑さが苦手なのでマルチングをして地温が上がらないようにしたり、他の植物を茂らせて日陰をつくるなどしておくとよいでしょう。 土づくり 【地植え】 酸性に傾いた土壌を嫌うので、植え付ける3〜4週間前に苦土石灰を散布して土に混ぜ込んでおきましょう。さらに1〜2週間前に、腐葉土や堆肥などの有機質資材と緩効性化成肥料を投入し、よく耕してふかふかの土をつくっておきます。水はけの悪い場所では、川砂やパーライトなどを施し、周囲より土を盛って土壌改良しておくとよいでしょう。事前に土づくりをしておくことで、分解が進んで土が熟成します。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 種まき 一年草のアイスランドポピーとシャーレーポピーは、ビギナーでも種まきから育てられますよ! 種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くてたくさんの苗が欲しい場合には、コストカットにもなりますね。 ただし、ポピーの苗は春から花苗店に出回り始めます。手軽に栽培したいなら、苗の植え付けからのスタートがおすすめです。「1〜2株あれば十分だから、苗の植え付けから始めたい」という方も、後ろの「植え付け」の項に進んでください。 ポピーの種まき適期は、一般地で9月下旬〜10月です。ポピーはゴボウのように太く長く伸びる「直根性」の根を持っていて、この根を傷めると後の生育が悪くなるので、「直まき」か「ポットまき」の方法がおすすめです。 【直まき】 土づくりをしておいた場所に、種をばらまきます。ポピーの種はごく小さく、発芽の際に光を必要とする「光好性種子」のため、土をかぶせる必要はありません。はす口をつけたジョウロで高い位置からやわらかい水流で水やりし、種が流れ出さないようにしましょう。発芽後は間引きながら育成し、最終的に株同士の間隔を20cmほど取ります。密植すると、蒸れたり病気にかかりやすくなったりするので、風通しよく管理しましょう。 【ポットまき】 まず、黒ポットに草花用にブレンドされた市販の培養土を入れ、種を数粒ずつ播きます。ポピーの種はごく小さく、発芽の際に光を必要とする「光好性種子」のため、土をかぶせる必要はありません。最後に浅く水を張った容器に入れて、底から吸水させます。これはジョウロなどで上から水やりすると水流によって種が流れ出してしまうことがあるからです。発芽までは明るい半日陰で管理し、乾燥しないように適度に底から吸水させましょう。 発芽後は日当たりのよい場所で管理します。勢いがあって元気のよい苗を1本のみ残し、ほかは間引きましょう。ヒョロヒョロと伸びて弱々しい苗や葉が虫に食われている苗、葉が黄色くなっている苗などを選んで間引きます。本葉が7〜8枚ついたら花壇や鉢などに植え付けます。 植え付け ポピーの植え付け適期は、種から育てて育苗した場合は10〜11月、花苗店で苗を購入する場合は3〜4月です。苗を購入する際は、節間が短く茎ががっしりと締まって丈夫なものを選びましょう。 ポピーは、ゴボウのように太くて長く伸びる「直根性」の根を持っています。この根を傷めると生育が悪くなるので、植え付けの際には根鉢を崩さずに丁寧に扱うのがポイントです。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に苗よりも一回り大きなを穴を掘り、根鉢を崩さずに植え付けます。複数の苗を植え付ける場合は、約20cmほどの間隔を取りましょう。最後に、たっぷりと水やりします。 【鉢植え】 鉢の大きさは、6〜7号鉢を準備しましょう。 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れます。ポピーの苗を鉢に仮置きし、高さを決めたらポットから出し、根鉢を崩さずに植え付けましょう。水やりの際にすぐ水があふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 水やり 株が蒸れるのを防ぐために、株全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 【地植え】 地植えの場合は、地中から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続いて乾燥し、茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、多湿にすると株が弱るので、水の与えすぎには注意。土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。成長期を迎えてぐんぐん茎葉を広げ出すと、水を欲しがるようになります。気候や株の状態に適した水やりを心がけましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がってきたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。冬は夕方に水やりすると凍結の原因になるので、十分に気温が上がった真昼に水やりしましょう。 肥料 【地植え・鉢植えともに】 植え付けの際に肥料を施してあれば、必要ありません(鉢植えで使用する市販の培養土にはほとんどの場合肥料が配合されています)。しかし、葉色が冴えなかったり、株に勢いがない場合などには、液体肥料を施して様子を見ましょう。 花がら摘み ポピーは次から次へと花が咲くので、終わった花は花茎の元から摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながりますよ! また、いつまでも花がらを残しておくと、種をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 害虫や病気への対策 【害虫】 ポピーの栽培では、アブラムシの発生に注意します。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mm程度の小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 【病気】 ポピーの栽培では、苗立枯病、灰色かび病に注意します。 苗立枯病は、種まき後のまだ幼い苗に発生しやすく、全体が黒ずんでやがて枯死します。土壌に生息する病原菌が原因で、高温多湿の条件下で発症しやすくなります。 灰色かび病は、花や葉に発生しやすく、褐色の斑点ができて灰色のカビが広がっていきます。多湿で風通しが悪く、込み合っていたり、花がらや枯れ葉を放置していたりすると発生しやすくなります。花がらをこまめに摘み取り、茎葉が込み合っている場合は間引いて風通しよく管理しましょう。 ポピーは色や品種ごとに花言葉が異なる可愛らしい花 この記事では、ポピーの基本情報や種類、花言葉などの豆知識、育て方など、多岐にわたってご紹介してきました。ポピーは春を彩る代表的な花で、花つきがよいため庭を華やかに演出してくれます。丈夫で育てやすいので、ぜひ庭やベランダに取り入れてみてはいかがでしょうか?
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育て方

コスモスってこんなに可愛い! 秋を彩るコスモスガーデン
コスモスは秋らしさを代表する花 秋の庭の主役は、コスモス。庭づくりでいつも気にかけているのが「季節らしさ」です。ここはクリニックの庭で、患者さんやスタッフの癒やしが庭づくりの大きな目的の一つなので、誰もが分かるような季節の花を取り入れることを大事にしています。春はチューリップ、夏はバラ、秋はコスモス、冬はクリスマスツリー。このラインナップなら、私のようなガーデンファンでなくとも、季節らしさを感じてもらえるのではないかと思い、毎年の定番にしています。 コスモスの栽培は、タネから育てる方法と花苗を植え付ける方法がありますが、私は花苗を植え付けています。タネから育てたほうがコストは安く済むのですが、タネを播いたらその場所を養生する必要があります。コスモスのタネは夏咲きの場合は3〜4月に、秋咲きは6〜7月に播きますが、その頃には一年草の入れ替えや宿根草、バラの手入れなどで植栽の中に踏み込むため、タネから育てるのはこの庭では難しいのです。そこで9月下旬から10月初旬にかけて、花苗を植え付けています。 コスモスというと、群花が風に揺れるコスモス畑が一番に思い浮かびます。秋の抜けるような青空の下で笑いさざめくように揺れる、明るく懐かしい花風景。そんなイメージを庭に再現したくて、庭中にコスモスの苗を植え付けますが、苗選びにはちょっとしたこだわりがあります。 コスモス畑のワイルドさを演出するための苗選び この庭を一緒につくっているガーデナーの安酸さんが用意してくれるコスモスの花苗は、茎が徒長したようにヒョロッと曲がっているものだったり、小さかったり、大きかったりとバラバラ。ここで一言付け加えておくと、彼のショップ「ラブリーガーデン」に置いてある花苗は、いつ行ってもそれはそれは元気いっぱい。もちろん徒長した苗などありませんし、どの苗もいきいきとしていて、いつも予定外のものまで買ってしまいます。ですから、私の庭に持ってきてくれたコスモスの花苗を最初に見た時は、なんでこんなにバラバラなのか不思議に思いました。その理由を尋ねてみると、 「ビシッと真っ直ぐ、背丈が揃ったコスモスが行儀よく横並びに咲いていても、自然のコスモス畑のような感じが出ませんよ。自然の草花はもっと野趣にあふれ、一つひとつ個性がありますがん。徒長というのも植物が光を求めて伸びた、自然な成長の姿の一つですがん。使い方によっては、いい味を出すんですよ」と安酸さん。 園芸書には、よい花苗の選び方として「茎が真っ直ぐで、徒長していないしっかりした株」がセオリーとして書かれています。徒長というのは、主に日照不足のために茎が間延びしてヒョロヒョロと伸びてしまうことで、植物によっては病害虫への抵抗力も弱くなります。基本的には徒長していない株を選ぶのがよいと思いますが、一方で安酸さんの言う通り、徒長を個性として生かすこともできます。「寄せ植えでも少し時間が経ってからのほうが、植物が互いに影響し合いながら生育し、馴染んで、自然な感じになるでしょう。ときに徒長苗を使うと、最初から馴染んだ感じを出すこともできるんですよ」と安酸さんは教えてくれました。さすが、植物をよく観察しているガーデナーの視点だなと感心してしまいました。 可愛い変わり咲きが次々に登場するコスモス ところで、最近はコスモスもとても品種が増えて、ご覧のように個性的な花色のものがたくさん。花びらの縁が違う色になっている覆輪や、ハケで一掃きしたような色合いのもの、カップ型の花、バラのような八重咲きなど、本当にウキウキしてしまいます。そうした個性的なコスモスは、近くで見てこそ面白いので、駐車場からクリニックの入り口までの「小径の庭」に植えています。ここなら歩きながら個性的なコスモスの花をじっくり楽しんでもらえます。 待合室の窓辺に置いた寄せ植え鉢にもコスモスを使って、秋らしさを演出。少し赤色の濃い花はコスモス‘アンティーク’。絞り咲きは‘バローテ’。ネメシアやスカビオサ、サルビア・アズレアなどと横長のプランターに寄せ植え。草丈が高く分枝して咲くコスモスは、寄せ植えに動きを与えてくれる素材です。一つコスモスを育てるにあたって気を付けたいのは、アブラムシとうどんこ病。私はアブラムシにもうどんこ病にも、どちらにも効果があるべニカXファインスプレーという殺虫殺菌剤を使って対処しています。 コスモスは基本的にピンク系が多いのですが、そうした中に少しブルーの花を混ぜると互いの色が引き立って、より美しく見えます。この花壇に入れたブルーの花は、一年草のブルーサルビア。暑い時期からずっと咲いてくれて、とても重宝します。花壇の縁からあふれ咲いている黄色の花は、ヘレニウム・ダコタゴールド。この花も初夏から初冬まで、ずっと長い間花壇を彩ってくれる一年草です。ヒガンバナのようにツンツンと長い雄しべが特徴的な花は、球根のネリネ。ダイヤモンドリリーとも呼ばれるように、近づいてみると花弁がキラキラと輝く素敵な花で、毎年必ずこの時期に茎を伸ばして咲いてくれます。 季節のつなぎとして活躍してくれるコスモス コスモスは一年草なので、花が終わったらすべて抜き取り、次の一年草に植え替えます。前述したブルーサルビアやヘレニウムのように長期間咲いてくれるわけではないので、季節をつなぐ花として考えています。コスモスの花が終わる頃には、ビオラやガーデンシクラメンなど冬にかけて咲いてくれる花が園芸店に並び始めるので、それらとチェンジします。こうして季節で入れ替える一年草のほかに、毎年増えてくれる球根のガーデンシクラメンも秋の庭の楽しみです。とても可愛い花なので、また次回、たっぷりその魅力をご紹介したいと思います。
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樹木

これを読めばイチョウマスター! イチョウの基本情報から育て方まで網羅
イチョウの基本情報 イチョウはイチョウ科に属する樹木で、原産は中国です。成長すると約30mものすらりとした高木になり、晩秋に黄色く色づいた姿は大変美しく圧巻です。冬になると落葉します。 「イチョウ」という名前の由来は、中国名の一つである「鴨脚(ヤーチャオ)」から。中国ではイチョウの特徴的な形の葉を、カモの水かきのある脚に見立てて名付けられたといわれています。 イチョウには雄木と雌木があり、それぞれ雄花か雌花か、どちらかのみを咲かせます。雌花は咲いた後に「ギンナン」とも呼ばれる種子をつけ、秋になると悪臭を放ちながら熟します。雄木には種子はつきません。 また非常に成長が早く環境の変化にも強いため、街路樹や公園樹としてさまざまな地域で植えられています。 東京都・神奈川県・大阪府では都府県の樹に制定されています。 イチョウの花と実 イチョウの樹高が20~30mになると、4~5月頃に花が咲き始めます。 イチョウは花粉を出す花を咲かせるオスの木と、実がなるメスの木に分かれている雌雄異株です。メスの木は、受粉した後に、銀杏(ギンナン)と呼ばれるオレンジ色の実をつけます。 樹木の成長が早いことや、燃えにくく寒さにも強いことから、その園芸植物としての歴史は古く、室町時代には栽培されていたという記録もあるほどです。 このように、非常に古くから人々を楽しませてきたイチョウですが、安産や子育ての祈願の対象としての側面もあります。 イチョウを長い年月をかけて育てていると、古い枝からつららのような枝が伸びてくることがあります。 このつららのような枝は、乳房のように見えることから「ちち」と呼ばれ、お寺などでは安産・子育て祈願のために、境内にイチョウを植えることがしばしば見受けられます。 イチョウの花言葉 イチョウの花言葉は「長寿」「荘厳」「鎮魂」など。 「長寿」はイチョウが大きく育ち、長生きするという特徴からつけられました。また前項でも記したとおり、イチョウは神社やお寺のご神木となっていることが多いため、「荘厳」や「鎮魂」という花言葉もあります。 特に「長寿」という花言葉をそのまま生かして、年配の方へ長寿祝いのプレゼントとしてもおすすめです。 イチョウの種類 イチョウは「生きた化石」とも呼ばれる植物で、その仲間は約2億年も前から存在していたといわれています。 太古から世界中で自生していたとされていますが、現生するのは中国原産の1種のみとなっています。 生物学的には1種のみのイチョウですが、見た目が通常とは異なる品種はいくつか存在します。 ここでは代表的なものをいくつかご紹介します。 オハツキイチョウ…葉の上に緑色の実をつける品種。 フイリイチョウ…葉に白やクリーム色の筋状のまだら模様(=斑:ふ)が入る突然変異をもった品種。 シダレイチョウ…枝が垂れ下がる品種。 オチョコイチョウ…葉の両端がくっつき、お猪口のような形になっている品種。 イチョウの育て方 育てやすく綺麗なイチョウですが、実際に栽培するときには、どのようなことに注意すればいいのでしょうか。ここからはイチョウの育て方を、さまざまな角度から詳しく説明します。 日当たり イチョウを育てるには、どのような場所がよいのでしょうか。 まずは日当たりについて。イチョウは中国原産の落葉樹。日当たりのいい場所を好みます。 乾燥や暑さ寒さにも強いため、日当たりが十分か否かがイチョウがよく育つかどうかを左右するカギになります。 ただし成長するとかなり大きな木になるため、庭や花壇などに植える際は、近くの構造物や近隣との距離を広くとることが必要です。 水やり 植えた後の日々の管理、水やりについて説明します。 鉢植えの場合は、季節によって水やりの頻度が変わります。基本は鉢の表土が乾いたときにたっぷりと。ただし夏場は土が乾きやすいため、1日に1回は与えるようにしてください。 冬場は夏とは異なり、2〜3日に1回のペースで十分です。 イチョウを地植えにしている場合は、しっかり根付いたあとは下から上がってくる水で育ちますので、人の手で直接水を与える必要はありません。 追肥・肥料 イチョウは非常によく根が張る植物です。広範囲にわたって土から栄養分を吸収することができるため、肥料を頻繁に与える必要はありません。 1年か2年に1回程度、12~2月の冬期にリンやカリ、あるいはリン酸を主体とした肥料を与えれば十分に育つことができます。 逆にチッソ過多になってしまうと、秋に葉が綺麗に色づかなくなり、せっかくの黄葉が楽しめなくなってしまうので注意が必要です。 植え替え・植え付け イチョウの苗を植え付ける時期は、3~4月が適しています。 植え場所を決めたら、土をやや山高に盛って、その中心に植え付けます。その後は支柱を立てて、イチョウがまっすぐ育つようにサポートしてください。 イチョウで生け垣を作ることもできます。 生け垣を作る際は、あらかじめ30cmほどの苗木を何本か育てておきます。育てた苗木を十分に間隔をあけて植えていき、好みの高さまで育ったらイチョウの幹の頂上を切る「摘心」を行い、高さを抑えます 鉢植えでイチョウを育てる場合は、成長の早い植物なので1~2年に1回植え替える必要があります。植え替えの際は、鉢のサイズを1~2回り大きくして、前述の植え付けと同様の方法で植え替えます。 増やし方 育てたイチョウを増やしたい時の方法についてご紹介します。 イチョウは3~4月に種まき・挿し木・接ぎ木の方法で増やすことができます。この中で初心者の方に最もおすすめなのが「挿し木」です。 挿し木をする場合は、ある程度太い枝を使います。直径2cmを超えた枝を15~20cmの長さで切り取り、切り口は斜めに切り落とします。土に埋まる部分となる切り口に近い葉は切っておきましょう。1.5号~2号の大きさの鉢に赤玉土を入れて、切った枝を挿します。 種から育てる場合はイチョウから秋に熟した実を採取します。 秋に播く場合は果肉を取り除いて「ギンナン」の状態にしてから播きます。 翌春に播く場合は、チャック付きのビニール袋などに湿らせた砂と一緒に入れて、冷蔵庫などに保管しておきます。 果肉は独特のにおいがしますし、触れるとかぶれることがあるので、収穫したら春まで地面に埋めておくと、種まきの時期までに果肉が取れています。 芽吹いたばかりのイチョウは、2〜3年は植え替えずにそのまま育てましょう。 収穫 自家製のギンナンを収穫するのを楽しみにイチョウを育ててみたいという方も多いのではないでしょうか。 イチョウの果実であるギンナンは、メスの木から9~10月に収穫することができます。 実は熟すと自然に落ちるので、落ちたものを収穫します。果肉に触れると皮膚がかぶれることがあるので、収穫する際は、必ずビニール袋などで手を保護しましょう。 ギンナンを食べるためには、果肉を取り除いて硬い種の部分だけにする必要があります。方法は、収穫後数日間果実を水に漬けて、果肉を腐らせます。その後、よく洗浄して綺麗に果肉を落としてから乾燥させます。 ギンナンにはいくつかの品種があり、「金兵衛」は他の品種よりも早い7月から収穫できます。また味わいのいい「久寿」などもあります。 イチョウの活用方法 イチョウから収穫できるギンナンには、さまざまな用途や効能があります。 まず一般的な食用としての用途は、焼いたり、煮たり、炊き込みご飯など幅広く料理に用いられます。 さらに、漢方薬としても使われています。煎じて飲むことで滋養強壮や鎮咳、去痰の効果があり、頻尿に対しても有用といわれています。また、ギンナンを練って虫歯に貼ると歯痛を抑え、葉の部分を煎じて飲むと血小板が活性化するなどの効果が期待できます。他にも動脈硬化や肩こりといった血管の障害から起こる症状を防いだり、糖尿病や頭痛などの症状を改善するなど、非常に多くの効能があります。 しかし、副作用として胃腸障害や頭痛を起こすこともあります。生のギンナンを大量に摂取すると中毒を起こすことも知られており、摂取量には特に注意が必要です。 秋を彩る植物の一つであるイチョウを栽培してみよう この記事では、秋を彩る有名な植物、イチョウの基本情報から詳しい育て方までご紹介しました。最後までお読みいただいた皆さんは、きっとイチョウについて以前より詳しくなり、興味を持たれたのではないでしょうか。イチョウは街路樹や公園樹としての印象が強い植物ですが、じつは庭でも栽培できるということもお分かりいただけたと思います。 育て方をしっかりチェックして、ご自宅でイチョウ栽培にチャレンジしてはいかがでしょうか? Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 Photo/ 1) PixHound 2) v.apl 3) EQRoy 4) jurgal 5) OHishiapply 6) Kasefoto 7) Yury Stroykin 8) Osetrik 9) Criniger kolio 10) pundapanda 11) Studio Light and Shade 12) thewet nonthachai 13) jreika 14) wassei /Shutterstock.com




















