スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
3and garden
スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
3and gardenの記事
-
ガーデン&ショップ

イングリッシュガーデン旅案内【英国】中世から建つ美しき古城「ブロートン・カースル」前編
長い歴史を持つブロートン城 ブロートン・カースルは、コッツウォルズ特別自然美観地域の北東側に位置しています。濠に囲まれた美しい石造りの屋敷と、その南側に作られた「貴婦人の庭(レイディーズガーデン)」で有名な、人気の高い観光スポットです。 ブロートン・カースルは、1300年頃、イングランド王のエドワード1世に仕えたジョン・ドゥ・ブロートン卿が石造りのマナーハウス(領主の館)を建てたことに始まります。屋敷は1377年に、ウィンチェスター主教のウィリアム・オブ・ウィッカムによって買い取られ、以来、その子孫となるファインズ家に受け継がれてきました。日本でいえば、鎌倉時代の終わりから室町時代の話です。 ウィリアム・オブ・ウィッカムは国政で重要な位置を占めた人物で、オックスフォード大学のニュー・カレッジや、英国最古の男子寄宿学校であるウィンチェスター・カレッジの設立、ウィンザー城の建設にも携わりました。ブロートン・カースルには、17世紀にイングランド王が宿泊したという歴史もあります。 現在も続くファインズ家には、探検家や作家、画家など、才能のある人物が多く、映画『ハリー・ポッター』シリーズでヴォルデモートを演じた俳優のレイフ・ファインズと、その弟のジョセフ・ファインズも親族だそう。 庭好きにとっては、屋敷の南側にある貴婦人の庭(レイディーズガーデン)は必見。一方を屋敷に、三方を石塀で囲まれたウォールドガーデンでは、石造りの古い建物を背景にどんな花景色が広がるのか、楽しみです。 それでは、庭巡りを始めましょう。 濠に囲まれた屋敷 まずは濠にかかる石橋を渡って、かつての守衛所(ゲートハウス)を抜けていきます。1406年、このゲートハウスに銃眼付きの胸壁が設けられたことで、マナーハウスは「カースル(城)」と呼ばれるようになりました。 屋敷は3つの小川が交わる地点に建てられ、それから、屋敷を囲む大きな濠がつくられました。濠と屋敷の大部分は、当時と変わらない姿を保っているそうです。 銃眼のあるゲートハウス。ブロートンの建物や塀には、コッツウォルドストーンと呼ばれる石灰岩が使われています。ブロートン・カースルのあるコッツウォルズの東側は、鉄分を多く含んだ赤茶色の石が採れるそう。大きさが不揃いな石に古さを感じますね。 前庭の端に、ひっそりとバラが咲いています。 600年近く経っていると思われる石塀に、優しいピンクのバラがよく合います。ここでしか出会えない趣のあるガーデンシーンに感動。 マナーハウスが見えてきました。1階右端が1300年頃に建てられた最も古い部分で、1554年に3階建てへと改築されました。17世紀にはすっかり荒れてしまったこともあったそうですが、長い年月の間に改修を繰り返しながら、維持されてきました。 左側に銃眼付きの胸壁が見えますが、城というよりマナーハウスの印象が強い屋敷ですね。内部はのちほど見学することにして、まずは右手から庭のほうに回ります。 屋敷の西側、濠の外には、ブロートン・パークの草地が広がっています。 低い石塀に伝うバラ。風化した石とバラが作り出す、野趣のある景色です。 屋敷脇の植え込みは、銅葉の茂みがアクセントになっています。 赤紫のバラと銅葉の美しい組み合わせ。 石塀に囲まれたウォールドガーデン、頭上にクレマチスが絡んだ貴婦人の庭への入り口が見えました。 貴婦人の庭(レイディーズガーデン) 屋敷の南側にある貴婦人の庭に入りました。先ほどのアーチから入って、振り返ったところ。砂利敷きの小道には落ち葉一つなく、銀葉のグラウンドカバー、銅葉の茂み、壁面を覆う緑と、このエリアだけでも数多くの植物が景色を作っています。 紫のアリウムと黄色いシシリンチウム・ストリアツム。優しい色合いの花々が出迎えてくれます。 西側の石塀には小窓があって、紫のフジが伝います。訪れたのは7月上旬。バラがちょうど満開で、緑もみずみずしくて、花と緑の香り漂う中で何度も深呼吸。 この庭は、1890年代に屋敷に暮らしていたゴードン=レノックス公爵夫人によってつくられました。この方は、当時一番のおしゃれさんとして、社交界で有名だったとか。きっと庭づくりのセンスもあったのですね。 現在の植栽は、オーナーである第21代セイ・アンド・セール男爵と男爵夫人によって考えられたもの。 コッツウォルドストーンで組まれた石塀や屋敷の壁に合うように、柔らかな色調の花が選ばれていますが、これは、1970年に、有名なガーデンデザイナーのランニング・ローパーから受けた助言に基づいているそうです。 フルール・ド・リスを描いたパーテア この庭は、低い生け垣で模様を描く「パーテア」と呼ばれるスタイルの、整形式庭園です。屋敷の屋上からは、アヤメの花を様式化した意匠(フルール・ド・リス)と円が組み合わさった、デザインの全体が見られるとのこと。楽しみです。 庭がつくられた当時の写真資料を見ると、生け垣の高さは足元程度で厚みもなく、素っ気ないくらいシンプルな景色が写っていました。しかし、長い年月の中で、生け垣は腰高にしっかりと育ち、花壇の茂みも大きな、緑豊かな庭となっています。 庭を囲む石塀と生け垣、つまり、庭の骨格は、130年の間変わっていないです。イングリッシュガーデンの歴史が感じられますね。 庭がつくられた当初、中心には日時計のような、シンプルな石造りのオブジェが置かれていましたが、現在はハニーサックルがこんもり茂っています。円形に区切られた地際では、パッチワークのように配植されたタイムが花を咲かせていました。 時の流れが生み出す、格別の雰囲気を醸す石塀です。よく見ると、石材の色や仕上げに違いがあります。修復された形跡でしょうか。 その古びた石塀を背に、バラやジギタリス、ゲラニウムといった草花が茂ります。ロマンチックな、これぞイングリッシュガーデンという花景色。 庭に植えられているバラは約60種とのこと。草花とナチュラルに調和し合っていました。 家壁の窪みの奥に、木製ベンチが置かれているスペースを見つけました。 いろいろな種類の花に囲まれたベンチです。小花がふわふわと咲いて、素朴ながら心落ち着く景色。 屋敷に沿って進むと、貴婦人の庭の外に出るアーチがありました。 石塀の外には芝生が アーチを抜けると、木の扉の上に白いつるバラが伝い広がっています。 貴婦人の庭の外側、石塀に沿ってつくられた東向きのボーダーです。 貴婦人の庭からアーチを抜けると石段があって、小さなテラスへと繋がっています。 テラスの先は屋敷の壁に沿って、植え込みが続きます。 大木のセアノサスがブルーの茂みを作り、傍にはテーブルとイスのセットが。遠くの景色を眺める憩いの場所です。 貴婦人の庭は、屋敷南側の、西側半分に位置しているのですが、東側には緑の芝生が広がっていて、大きな立方体のようなトピアリーが6つ点在しています。 さて、石塀の中の庭に戻ってみると……、あそこでゲストと話している方は、オーナーの男爵夫人! 庭に出て手入れ中だった男爵夫人とお話しすることができました。いつもご自身で花を摘んで、部屋に活けるそうです。 後編では、ウォールドガーデン外側の美しい花壇や、屋敷の素晴らしい内装、貴婦人の庭の全体像をご紹介します。
-
一年草

春を知らせる空色の小花 Forget-me-not ワスレナグサ
ビギナーにもおすすめの 可愛い春の一年草 ワスレナグサは、5mmほどの小さな花を3〜5月にかけて咲かせます。タネから育てることもできますが、花苗が園芸店やホームセンターでも冬から流通し始めるので、そちらを入手することもできます。本来は毎年花が咲く多年草ですが、暑さに弱いため、夏にも冷涼な地域を除き、日本では一年草として育てられています。一年草はその年の開花期が終われば抜いてしまうため、夏越しなど難しい管理がない分、ビギナーの方にもおすすめ。春だけの楽しみ、といっても、苗が出回る2月に植えれば5月までたっぷり4カ月は楽しめます。1ポット200円くらいから販売されているので、たくさん植えて空色の絨毯を庭につくってみてはいかがでしょうか。 チューリップとの組み合わせで いっそうロマンチックに ワスレナグサのブルーの群花の中から、チューリップを咲かせるのが、いまガーデナーの間で流行中。春の定番になってきていますが、それは毎年見ても心奪われるロマンチックな風景だからこそ。ワスレナグサの草丈は10〜40cmで、チューリップとの草丈バランスもぴったり。また、ワスレナグサの空色を背景にすると、チューリップの花がいっそう美しく見えます。 ワスレナグサとチューリップの ガーデン風景のつくり方 ワスレナグサの群花の中からチューリップを咲かせるには、前年の晩秋に準備をします。9〜10月にワスレナグサのタネを播いて、苗をつくっておきます。また、この頃園芸店には球根が並び始めるので入手しておきましょう。チューリップには早咲き、遅咲きがあるので、ワスレナグサと開花期が合う種類を選びましょう。チューリップがワスレナグサの花を背景にして咲くように、草丈40cm以上の高性種のものを選びます。 球根は、地温が10〜15℃以下に十分下がってからが植えどきです。暖かいうちに植えてしまうと、春の開花時にしっかり茎が伸びず本来の姿で咲かなくなってしまいます。気温が十分下がった晩秋にまず先に球根を植え、その間にワスレナグサの苗を植えます。その後は定期的に水やりしましょう。3月頃からワスレナグサが咲き始め、続いてブルーの小花の中からチューリップが咲き上がってきます。 可愛いピンクのワスレナグサも ブルーの小花が代表的なワスレナグサですが、ピンクの花もあります。ピンクの小花の可愛らしさは、他の花との組み合わせでいっそう引き立ちます。オススメは春の小球根のムスカリ(写真左)。ブルーの粒々の花とピンクの小花がよく似合います。また、ヒラヒラと風に揺れるように咲くアネモネも好相性(写真右)。 ワスレナグサとスイセンで 春のブーケをつくろう 小花のワスレナグサは、ブーケをふんわりまとめるのにも最適です。お花屋さんではあまり売っていませんが、自分で育てれば花がたくさん咲くので、庭から切ってきてブーケで楽しむことができます。ちょうど同じ頃に咲くスイセンやラナンキュラスなど、少し大きめの花と合わせると素敵です。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 Photo/1&7) Ben Jones/ 2) Shulevskyy Volodymyr/ 3) Chris Collins/ 4) pr2is/ 5) Peter Turner Photography/ 6) Janelle Lugge/ 8) Vlad Vahnovan/ 11) Agnes Kantaruk/Shutterstock.com 9&10)3&garden
-
ガーデン&ショップ

英国キューガーデンの多肉植物&サボテン・コレクションを訪ねて〈後編〉
世界のさまざまな気候を再現する温室 前編でもご紹介したプリンセス・オブ・ウェールズ・コンサバトリーは、近代的な設備を誇る、広さ4,500㎡の温室です。温室内は冷涼な乾燥地帯から熱帯雨林まで、異なる10の気候がコンピュータ制御によって再現されています。ゾーンによって気温や湿度が変わるので、植物を世話するガーデナーたちは、出入りするたびに上着を着たり脱いだり、体温調節が大変なのだとか。 この温室の基礎部分には、動物学者で植物学者のデビッド・アッテンボロー卿によって、1985年にタイムカプセルが置かれました。中に入っているのは、絶滅の危機にある穀物類のタネ。カプセルは、100年後の2085年に開けられる予定ですが、その頃の世界はどうなっているでしょうか。 それでは、前編に続いて、乾燥熱帯や砂漠気候ゾーンのサボテンや多肉植物を見ていきましょう。 メキシコや南米のサボテン その2 ミルチロカクツス・ゲオメトリザンス (Myrtillocactus geometrizans) メキシコ原産の、4~5mに育つ低木状のサボテン。まさに、メキシコと聞いて思い浮かべるサボテンの形をしていますね。日本では「リュウジンボク(竜神木)」の名で流通しています。 左:オプンチア・クイテンシス (Opuntia quitensis) ペルー、エクアドル原産のウチワサボテンの一種。可愛らしい、明るいオレンジの花の後にできる果実は食べられるそうですが、どんな味なのでしょう。 右:フェロカクツス・シュワルツィー (Ferocactus schwarzii) メキシコ原産の樽形に育つサボテン。まるで折り紙で作ったようなきれいな形です。鮮やかな黄色の花が咲き、日本では「オウサイギョク(黄彩玉)」の名で流通しています。 オプンチア・フィカス=インディカ (Opuntia ficus-indica) メキシコ原産で、オプンチア属の中では最もポピュラーなウチワサボテンの一種。英名は、棘だらけのナシ(プリックリー・ペア)といい、果実は食用に売られています。南米ではウチワ形の茎も食べられているそう。エキスが化粧品に使われるなど、商用として重要な役割を果たすサボテンです。 左:ペレスキア・グランディフォリア(Pereskia grandifolia) ブラジル原産。5mほどまで伸びて、樹木のような姿をしたサボテンですが、幹のように見える茶色の部分には棘が生えています。半八重のバラのような花が咲くことからローズカクタスとも呼ばれます。日本では「オオバキリン」の名で流通。 右:オプンチア・ファルカータ (Opuntia falcata) こちらも樹木のような、変わり種のサボテン。 ミルチロカクツス・コカル(Myrtillocactus cochal) 英名で、燭台サボテン(キャンデラブラ・カクタス)というように、燭台を思わせる形をしています。メキシコ原産。 サボテンの根元にはエケベリア(Echeveria)が。 左:セダム ‘ブリート’ (Sedum ‘Brrito’) 長く垂れる茎に丸みを帯びた葉が連なるセダム。日本では、「玉つづり」か「新玉つづり」の名で流通しています。 右:セダム・パキフィルム (Sedum pachyphyllum) メキシコ原産ベンケイソウ科の多肉植物。欧米ではジェリービーンズの名で呼ばれますが、日本では「乙女心」の名で流通しています。 左:フェロカクツス・ピロスス (Ferocactus pilosus) 赤い棘が目を引く、メキシコ原産のサボテン。円柱状で、3m近くまで育ちます。鮮やかな濃いオレンジの花が咲きます。 右:プヤ・フェルギネア(Puya ferruginea) ボリビアやエクアドルを原産地とするパイナップル科の植物。 ダイナミックな魅力のアガベ 温室内には、存在感たっぷりのアガベもたくさん植わっています。 アガベ・アテヌアタ (Agave attenuata) (流通名はアガベ・アテナータとも) 高さ1~1.5mほどに育った立派なアガベ。メキシコ原産の常緑のアガベで、葉には棘がありません。英名で、キツネの尻尾のアガベ(フォックステイル・アガベ)といわれるように、1.5~3mほどの長くて太い花穂が中心から伸びて、くるりと垂れます。 左:アガベ・テクイラナ (Agave Tequilana) メキシコの高地、ハリスコ州原産の、テキーラの原料となるアガベ。ブルーアガベ、テキーラアガベとも呼ばれます。テキーラ作りには、葉の根元にある大きく育った球茎が使われます。 中:アガベ・フィリフェラ (Agave filifera) メキシコ原産、葉の端から白い糸状の繊維が生えているのが特徴。高さ60cmほどの小ぶりなアガベ。 左:アガベ・ミシオヌム (Agave missionum) 立ち姿が美しいアガベ。葉の周りに細かい棘があります。 右:アガベ・チタノタ (Agave titanota) 葉の周りに大きな棘があって、どう猛な印象のアガベ。一回結実性で、花が咲くと枯れてしまいます。 左:ボーカルネア・ストリクタ (Beaucarnea stricta) 細い葉を放射状に広げるボーカルネア。6~10mに育ちます。 右は植物名が分かりませんでしたが、ボーカルネアの仲間でしょうか。放射状に見事に広がる細葉が印象的です。 ジャングル感満載 湿潤熱帯ゾーン 乾燥地帯のゾーンを抜けると、今度は湿度が高くムンムンする熱帯ゾーンに来ました。植生がガラリと変わってジャングルのよう。面白い体験です。 中央の塊は、チランジア・ストリクタ(Tillandsia stricta)。 南米原産のパイナップル科の植物で、チランジアの仲間はエアプランツと呼ばれます。カーテンのように掛かっているのも、同じチランジア属の仲間、チランジア・ウスネオイデス。 エアプランツの美しい競演。 温室内は加湿されています。 左:エクメア・ブラクテアタ (Aechmea bracteate) パイナップル科の植物で、原産地はメキシコから中南米にかけて。 右:クリプタンツス・アカウリス (Cryptanthus acaulis var. ruber) ブラジル原産。葉の色が渋いですね。 躍動感のある、パイナップル科の植物の競演。 温室のエリアごとに、湿度の高さや室温の微妙な変化があり、植物のグループが変わる様子を見ながら、まるで旅をしているような気分になれた温室散策。貴重な植物を保存維持することは、繊細な作業の連続なのだろうなと感じました。また、あのサボテンや多肉たちが成長した姿を見に行ける日を楽しみにしています。 温室の外には大きなアガベが育っていました。
-
育て方

冬も美しい花たちを楽しもう! 冬の寒さに強い植物8選をご紹介!
冬の植物を育てる際のポイント 冬に植物を育てる際は、水やりなどにひと工夫するのがポイントです。ここでは、冬の植物のメンテナンスについて、解説していきます。 水やり wavebreakmedia/Shutterstock.com 真冬の寒い時期は、気温が下がっていく夕方に水やりすると、夜の間に凍ってしまい、植物にダメージを与えることがあります。十分気温が上がってきた昼間に水やりするのがポイントです。 【地植え】 植物を地植えしている場合は、下から水が上がってくるので、ほとんど水やりの必要はありません。ただし、何日も雨が降らずに乾燥が続くようであれば、水やりをして補います。 【鉢植え】 鉢栽培では、日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、毎日与えればいいというわけではありません。冬は気温が低く日差しが弱いため、夏に比べて土が乾きにくい環境です。毎日水やりすると、過湿の状態になりかえって植物が弱ることも。土の表面が乾くのを目安に、鉢底から水が流れ出すまでたっぷりと与えましょう。また、茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチして対処することが、枯らさないポイントです。 花がら摘み Nicolae Cirmu/Shutterstock.com 「花がら摘み」とは、咲き終わって株に残った花を摘み取ることをいいます。枯れた花は早めに摘み取って、見映えよく保ちましょう。株周りを清潔に保つことが、病害虫発生の抑制につながります。また、いつまでも終わった花を残しておくと、タネをつけようとして養分を消耗し、株の老化が早まって花数が少なくなってしまうことも。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 寄せ植え Zigzag Mountain Art/Shutterstock.com 寒い冬は植物の生育が緩慢になるため、寄せ植えの美しい状態を長くキープできるのがメリットです。冬からフラワーショップに出回る花苗で寄せ植えを作り、庭やベランダ、玄関先を彩る華やかなアイキャッチにしてはいかがでしょうか。 寄せ植えを成功させるには、似たような環境を好む植物を組み合わせるのがポイントです。冬にフラワーショップに出回る花苗は、同じような性質のものがほとんどなので、一年草や球根植物を組み合わせる場合は特に問題ありませんが、多肉植物の扱いには注意しましょう。原産地が乾燥地帯で、体内に水を蓄える能力を身につけて進化した多肉植物と、ビオラやスイセンなど気候に恵まれた温帯に分布する植物とでは、必要な水分量がまったく異なるため、同居はNG。寄せ植えでは、水やりの頻度が同じくらいの植物同士を組み合わせるのが基本です。 冬の寒さに強い植物8選 冷涼な気候を好み、寒い時期でも花を咲かせる植物を8種類ピックアップしました。フラワーショップやホームセンターなどで手に入りやすく、丈夫で育てやすいので、ビギナーにもおすすめです。 パンジー・ビオラ Christynat/Shutterstock.com パンジーやビオラの原産地はヨーロッパ。寒さに強く、暑さに弱い性質で、冬でも戸外で越冬できます。10月下旬頃から花苗店に出回り、多様な品種が揃っています。花色は赤、ピンク、オレンジ、黄色、白、紫、複色など。草丈は10〜30cmほどです。日当たりがよく、水はけ、水もちのよい腐植質に富んだ土壌に植え付けます。鉢栽培の場合は、草花用培養土を使うと便利です。秋〜冬に植えると、生育は緩慢で華奢な姿を保ちますが、3月下旬くらいからは生育が旺盛になり、こんもりと茂って次々と開花します。開花期間は10月下旬〜5月中旬と長いので、終わった花はまめに摘み取って、株が老化するのを防ぎましょう。また、株の勢いを保つために開花期は1カ月に1〜2回、速効性の液体肥料を与えます。3月頃からアブラムシがつきやすくなるので、あらかじめ土中に混ぜ込んでおくタイプの殺虫粒剤を、植え付け時に施しておくとよいでしょう。ライフサイクルの短い一年草なので、夏の暑さに耐えられずに枯死したら、抜き取って処分しましょう。 クリスマスローズ nnattalli/Shutterstock.com クリスマスローズは常緑性の多年草で、一度植え付ければ毎年花を咲かせてくれる、ライフサイクルの長い植物です。寒さに強く、半日陰の環境でも育ちます。開花期は1〜3月、植え付けの適期は10〜3月です。花色は白、ピンク、紫、黄色、茶色、黒、複色など。咲き姿も品種によって多様で、一重咲き、半八重咲き、カップ咲き、平咲き、星咲きなどがあり、コレクターも多い人気の植物です。草丈は10〜50cmほどで、花壇の前〜中段向き。鉢栽培の場合は6〜7号鉢を用意します。地植えの場合は、落葉樹の足元など明るい半日陰で、水はけのよい土壌に植え付けます。鉢栽培の場合は、草花用培養土を利用すると便利です。開花期間中はまめに花がらを摘み、速効性の液体肥料を10日〜2週間に1度施して株の勢いを保ちましょう。真夏は生育が止まるので、鉢栽培の場合は風通しのよい明るい日陰に移動して管理します。植え付けから数年経って大株に育ったら、掘り上げて数芽つけて株分けし、若返りを図りましょう。 ガーデンシクラメン Kamolwan Limaungkul/Shutterstock.com シクラメンというと贈答用に用いられることが多く、室内で管理する鉢花というイメージが強いもの。しかし、ガーデンシクラメンは、耐寒性のある原種のシクラメンをもとに改良された、寒さに強く屋外でも栽培できる品種群です。といっても耐寒性は0〜5℃くらいなので、地植えなら温暖地で、鉢栽培なら霜の当たらない軒下やベランダなどで管理するとよいでしょう。一度植え付ければ毎年開花する息の長い球根植物です。開花期は10月中旬〜4月中旬で、花色は赤、ピンク、白、複色など。咲き姿も一重咲きや八重咲き、花弁にフリルが入るフリンジ咲きなどがあります。草丈は10〜20cmほど。日当たりがよく、水はけ、水もちのよい土壌に植え付けます。鉢栽培では、入手した苗よりも1〜2回り大きな鉢を準備し、草花用培養土を利用して植え付けます。開花期間中はまめに花がらを摘み、速効性の液体肥料を10日〜2週間に1度施して株の勢いを保ちましょう。水やりは乾燥したら与える程度に。多湿にすると根や球根が腐ることがあるので注意します。 フクジュソウ pote-poteco/Shutterstock.com 昔から北海道〜本州に自生してきた山野草で、寒さに強く丈夫な性質です。開花期は2〜4月で、花色は黄色。漢字で「福寿草」と書くおめでたい名前から、縁起植物としてお正月に飾る鉢花用に、古くからもてはやされてきました。落葉性の多年草で、一度植え付ければ毎年花を咲かせてくれます。草丈は20〜30cmほど。植え付けの適期は9〜11月ですが、それ以外の時期に苗を入手したら早めに植え付けます。地植えの場合は、落葉樹の足元や午前中のみ日が差す場所など、明るい半日陰を選び、水はけ、水もちのよい土壌に植え付けましょう。鉢栽培の場合は、入手した苗より1〜2回り大きい鉢を準備し、草花用培養土を用いて植え付けます。開花期はまめに花がらを摘み、速効性の液体肥料を10日〜2週間に1度施して株の勢いを保ちましょう。夏前には落葉して休眠するので、鉢栽培では風通しのよい場所に移動します。大株に育ったら、掘り上げて株分けするとよいでしょう。 ノースポール kazzpix/Shutterstock.com ノースポールは、クリサンセマムという名前でも流通しています。北アフリカが原産地の一年草で、開花期は12〜5月。花弁は白で、黄色い花心の小菊に似た花を次々に咲かせます。草丈は15〜30cmほど。強健な性質で、初心者でも育てやすい植物です。植え付けの適期は10〜4月。日当たりがよく、水はけ、水もちのよい腐植質に富んだ土壌に植え付けます。鉢栽培の場合は、入手した苗よりも1〜2回り大きい鉢を準備し、草花用培養土を使うと便利です。水やりは、乾燥したら与える程度にし、多湿にならないように管理します。秋〜冬に植えると、生育は緩慢で華奢な姿を保ちますが、3月下旬頃からは生育が旺盛になり、こんもりと茂って次々と開花。開花期はまめに花がらを摘み、速効性の液体肥料を10日〜2週間に1度施して株の勢いを保ちましょう。茂りすぎて草姿が乱れた場合は、一度切り戻すと再び盛り返してたっぷりと咲いてくれます。一年草でライフサイクルが短いため、夏に枯れ込んだら抜き取って処分します。繁殖力が強く、こぼれダネで増えることもあります。 アリッサム TualekPhoto/Shutterstock.com スイートアリッサムとも呼ばれます。地中海北岸〜西アジアが原産。本来は多年草ですが、高温多湿に弱く、日本では暑い夏を乗り切れずに枯死するので、一年草として扱われています。開花期は9月下旬〜12月下旬、2月上旬〜6月上旬で、花色は白、ピンク、紫、オレンジなど。一つひとつの花は小さいのですが、集まって咲くので、色のかたまりとなってよく目にとまります。草丈は10〜15cmほど。這うように広がる性質があり、花壇の前面や縁取りなどに利用するとカーペットのように彩ってくれます。植え付けの適期は10月か3月頃。それ以外の時期に苗を入手したら、早めに定植しましょう。日当たりがよく、水はけ、水もちのよい腐植質に富んだ土壌に植え付けます。鉢栽培の場合は、入手した苗よりも1〜2回り大きい鉢を準備し、草花用培養土を使うと便利です。水やりは乾燥したら与える程度にし、多湿にならないように管理します。開花期はまめに花がらを摘み、速効性の液体肥料を10日〜2週間に1度施して株の勢いを保ちましょう。 スイセン Bob C/Shutterstock.com イベリア半島、地中海沿岸が原産地の球根植物で、一度植え付けたら毎年開花してくれる、息の長い植物です。開花期は11月中旬〜4月で、花色は白、オレンジ、黄色、複色など。人気の植物のため品種開発が盛んで、咲き姿は大輪咲き、小輪咲き、カップ咲き、ラッパ咲き、八重咲きなど。草丈は10〜50cm、ミニ種や高性種など、品種によって幅があります。球根の植え付けの適期は10〜11月。日当たりがよく、水はけ、水もちのよい土壌に、大きな球根では20cmほど、小〜中サイズの球根では10〜15cmの間隔を取って植え付けましょう。開花株を購入した場合は、根鉢を崩さずに定植します。終わった花がらはまめに摘み取り、速効性の液体肥料を10日〜2週間に1度施して株の勢いを保ちましょう。数年は植えたままにしてかまいませんが、大株に育ったら、夏前の地上部が枯れた頃に掘り上げて分球し、風通しのよい場所で保存して適期に植え付けます。 ポインセチア Timofey Zadvornov/Shutterstock.com メキシコ原産の低木で、一度植え付ければ毎年観賞できる、ライフサイクルの長い植物です。開花期は12〜2月。花として楽しんでいる部分はじつは苞で、実際は中央に黄色い小さな花があります。苞の色は赤、ピンク、白、紫があり、クリスマスシーズンの贈答用としても人気です。今回の記事でご紹介していますが、じつは冬の寒さはやや苦手。冬に入手した開花株は、日当たりがよく暖かい窓辺などで管理しましょう。エアコンの風が直接当たらない場所に置くこともポイントです。多湿を嫌うので水やりは控えめにし、乾燥気味に管理しましょう。終わった花がらはまめに摘み取り、株の消耗を防ぐとともに株周りを清潔に保ちます。3〜5月に、1/3くらいの高さまで大きく切り戻し、根鉢をくずして植え直します。5〜9月は戸外に出し、日当たりのよい場所に移動。9〜11月に、17時頃から翌朝8時頃までダンボールなどを被せて暗くする短日処理を行い、花芽をつけさせましょう。ただし、近年は短日処理を行わなくても花芽がつく品種も出回っています。 冬も綺麗な花たちを楽しもう! Lou WOZ/Shutterstock.com ここまで、冬の寒さに強い植物と、その管理のポイントをご紹介してきました。冬の寒さに負けずに咲く植物は意外に多く、生育も緩慢なため、春まで美しい株姿をキープできるのがメリット。また冬は土が乾きにくいので、水やりの回数も少なく管理の手間がかかりません。ぜひ冬でもきれいな花を咲かせて、ガーデニングを楽しんでください。
-
ガーデン&ショップ

英国キューガーデンの多肉植物&サボテン・コレクションを訪ねて〈前編〉
世界の10の気候を再現する温室 英国キュー王立植物園、通称キューガーデンで有名な温室といえば、ヴィクトリア朝に建てられた、テンパレートハウスとパームハウスという2つの優美な大温室。時代の栄華を今に伝える、キューガーデンのアイコンです。一方、1987年に開館した、広さ4,500㎡のプリンセス・オブ・ウェールズ・コンサバトリーは、近代的な設備を誇ります。 温度や湿度、養分、光のレベルといった、植物に必要な生育条件は、植物の種類によって異なりますが、この温室の中では、冷涼な乾燥地帯から熱帯雨林まで、異なる10の気候がコンピュータ制御によって再現されています。 例えば、湿潤熱帯ゾーンの池に浮かぶのは、アマゾン川原産のオオオニバス(ヴィクトリア・アマゾニカ)。湿度の高い、暖かな室内にはつる性の植物が伝って、ジャングルのような雰囲気です。このオオオニバスの種子がキューガーデンに初めてもたらされたのは19世紀半ばのことですが、それ以来、栽培が続けられているというのは、さすがですね。温室内の池にはナマズなどの魚が棲んでいて、また館内では5匹の大型トカゲ、インドシナウォータードラゴンが飼われています。トカゲはゴキブリなど虫の駆除に役立ってくれるそう。温室内で、小さな生態系が作られているのですね。 それでは、乾燥熱帯や砂漠気候のゾーンに生育する多肉植物やサボテンを見ていきましょう。 アフリカ東部~南部原産の多肉植物 樹木やヤシのように大きく育った多肉植物の数々。アロエがヤシの木のような姿になっています。ここまで大きな多肉植物を見るのは初めてで、驚かされます。 左:クラッスラ・ポルツラケア (Crassula portulacea) 原産地、南アフリカ・ケープ州の露地では3m以上になるといわれますが、この温室でも樹木のように大きく育っています。日本では、新芽に5円玉を通して育てた「金のなる木」として、有名です。 右:パキポディウム・ラメレイ (Pachypodium lamerei) マダカスカル島原産のキョウチクトウ科の多肉植物で、ヤシのような姿をしていることから、マダガスカル・パームとも呼ばれます。先端に咲く香りのよい白花は、確かにキョウチクトウに似た花姿。 ケイリドプシス属 (Cheiridopsis) こちらは南アフリカ原産の小型の多肉植物。「ケイリドプシス」の名は、袖という意味のギリシャ語に由来します。 同じくケイリドプシスの仲間。 ケイリドプシス属は100種ほどあって、日本でもさまざまなものが流通しています。 アロエ・ジュクンダ (Aloe jucunda) ソマリアを原産とする矮性の小さなアロエで、よく群生します。すっと伸びた花穂が素敵。 希少な多肉ユーフォルビア ユーフォルビア・グリセオラ (Euphorbia griseola subsp. griseola) 見事に育った、南アフリカ原産の多肉ユーフォルビア。トゲが多くて、一見するとサボテンのようです。多肉ユーフォルビアとサボテンは異なる植物ですが、どちらも乾燥した土地に適応しようと、それぞれ同じような進化を遂げたために、共通した特徴を持つといわれます。 ユーフォルビア(トウダイグサ)属は約2,000種が含まれる大きな属で、多肉ユーフォルビアは850種。そのうちの723種がアフリカやマダガスカル原産です。多肉ユーフォルビアのほとんどは絶滅が危惧されており、輸出が制限されています。 ユーフォルビア・ミリイ (Euphorbia milii var. milii) マダガスカル島原産の多肉ユーフォルビアで、日本では「ハナキリン」の名で流通しています。マダガスカル島原産の多肉ユーフォルビアの多くは、絶滅の危機にあるそうです。 窓際には、バラエティ豊かな多肉ユーフォルビアの鉢植えコレクションがありました。 左:ユーフォルビア・ステノクラーダ (Euphorbia stenoclada Baill) 木の枝のようなユニークな形。この姿からは想像がつきませんが、樹木のように大きく育つそうです。 右:ユーフォルビア・ハンディエンシス (Euphorbia handiensis) カナリア諸島原産。まるっきりサボテンみたいな姿ですね。 左:ユーフォルビア・ビグエリー (Euphorbia viguieri Denis) マダガスカル原産。日本では、「噴火竜」(ユーフォルビア・ビグエリー)の名で流通。 右:ユーフォルビア・デカリー (Euphorbia decaryi Guill) 同じくマダガスカル原産。日本では、「ちび花キリン」の名で流通。ハナキリンのように茎が立ち上がるようです。 ユーフォルビア・ビセレンベキー (Euphorbia bisellenbeckii) アフリカ東部原産。まるでむちむちとした手を四方に伸ばしているようです。多肉ユーフォルビアは、本当にさまざまな姿をしていますね。 メキシコや南米のサボテン その1 見事に育ったサボテンや多肉植物の数々。室温もほんのり暖かく、砂漠地帯にやってきたような気分になります。 エキノカクツス・グルソニー (Echinocactus grusonii) メキシコ北東部原産の直径1mほどになるという大きなサボテン。美しく立派に育っています。日本でも「キンシャチ」の名で流通していますが、原産地では絶滅寸前と危惧される種です。英名の一つに、姑のクッション(マザーインローズ・クッション)というユーモアたっぷりのものが。お尻がトゲだらけになっちゃいますね…。 大きく育ったウチワサボテンの仲間を背景に、柱状のサボテンは寝転んでいるかのような対照的な姿を見せています。 エキノプシス・テレゴナ (Echinopsis thelegona) 海の生き物を思わせるユニークなフォルムをした、南米アルゼンチン原産のサボテン。大きなつぼみがついていますが、夏の夜に漏斗形の白花が咲くそう。環境のストレスがないからか、成長途中の段差が一切なく、のびのびと育っているんだなぁと感心。 クレイストカクツス・ウィンテリ (Cleistocactus winteri) こちらもモニョモニョ動き出しそうな、南米ボリビア原産のサボテン。サーモンピンクの花が咲いています。 次は、小さなサイズのサボテンたち。 エキノプシス・フアスカ (Echinopsis huascha) アルゼンチン原産のサボテン。細かい棘がびっしり。虫が侵入する隙間もなさそう。 エキノケレウス・ストラミネウス (Echinocereus stramineus) アメリカ南部やメキシコの砂漠などに自生するサボテン。藁のような色をした棘に覆われています。「藁でできた」という意味を持つ学名ストラミネウスは、その姿に由来するとか。 左:マミラリア・ボカサナ (Mammillaria bocasana) メキシコ北東部原産。全体がモワモワとした産毛に覆われているように見えるところから、英名は化粧用パフサボテン(パウダーパフ・カクタス)。細かい棘が柔らかそうに見えます。 右:マミラリア・スピノシッシマ (Mammillaria spinosissima subsp. spinosissima) メキシコ原産。赤味を帯びた棘が可愛らしい。 左:マミロイディア・カンディダ (Mammilloydia candida) メキシコ原産。英名でスノーボール・カクタスといわれるように、初めは丸い雪玉のようですが、成長につれ柱状になり、30cmくらいまで伸びます。 右:エキノプシス・スピニフロラ (Echinopsis spiniflora) アルゼンチン北西部原産。つぼみがついていますが、目を引く大きな白花が咲きます。 テフロカクツス・フェベリ (Tephrocactus weberi) アルゼンチン北西部原産。これもニョロニョロ動き出しそうな姿です。 オプンチア・ミクロダシス (Opuntia microdasys ‘Albata’) 棘が綿毛のように見えることから、英名ではウサギの耳(バニー・イヤーズ)、または天使の羽(エンジェル・ウィングス)と呼ばれる、キュートな印象のサボテン。 多肉植物もサボテンも、じっくり観賞すると本当にさまざまな姿のものがありますね。 後編では、乾燥熱帯地域原産のサボテンや、湿潤熱帯ゾーンの植物をご案内します。
-
育て方

冬はバラの庭の土づくり・善玉菌を育てよう〜無農薬有機栽培で簡単! Dr.真島に聞くオーガニックでの育て方
無理をしない、簡単で効率的なバラ栽培 Dr.真島こと真島康雄さんは、福岡県久留米市で自宅と病院、2つの庭でバラを育てています。真島さんは現役の医師で、平日は朝から夜まで全国から訪れる患者さんの診察と執筆の仕事に追われ、庭仕事をする時間があまり持てません。「朝の30分と月の2回ほどの、週末に時間が取れるかどうかです。それに私は腰痛持ちなので、あまり無理もできません」。 そんなDr.真島の庭づくりのモットーは…、 「無理をしないこと」 「簡単であること」 「効率的であること」 医師ならではの科学的な視点で、植物や生き物をじっくり観察し、検証を重ねてたどり着いたのが、現在行っている無農薬有機栽培です。そのポイントは大きく分けて以下の3つ。 Dr.真島の無農薬有機バラ栽培の3つのポイント ①病気に強い品種を選ぶこと バラは品種によって耐病性に差があるので、まずは病気に強い品種を選びます。苦労がそのぶん少なくて済みます。 ②益虫を呼ぶ下草を植えること バラにはいろいろな虫が集まってきますが、その中にはバラの葉をかじったり、つぼみを枯らしたり、根っこをだめにする「害虫」がいます。その一方で、「害虫」を食べてくれる「益虫」もいます。Dr.真島は、バラの庭を訪れる虫たちの生態を何年にもわたって観察し、特定の下草を植えることで益虫を増やすことに成功しました。 ③土中の善玉菌を増やすこと 健康な土には、わずか1gの中に1億以上もの土壌微生物が棲んでいるといわれ、土の中の多種多様な微生物と植物とは、互いに影響し合いながら生命活動を行っています。植物はある種の善玉菌と共生関係を築き、病原菌などの有害微生物(悪玉菌)から根を守ってもらい、健康を保っています。 このように、菌や昆虫など自然界の生き物の「共生関係」や「勢力争い」をうまく利用するのが、Dr.真島の無農薬有機バラ栽培のポイントです。 バラの免疫細胞を活性化する土中の善玉菌 「善玉菌の大きな役割の一つは、免疫細胞の活性化です。免疫細胞というのは私たち人間を含めた生物の身体に最初から備わっているもので、日夜身体中をパトロールし、病気の原因物質の除去、無毒化、損傷を受けた組織の修復など、命を守るために全力で働いてくれているのです。免疫細胞は身体中にいて、それぞれに役割がありますが、それら一つひとつの働きが5%上がっただけでも、ほとんどの病気は自己治癒できると私は考えています。ですから、私の無農薬有機バラ栽培の方法は、免疫細胞たちの活動の邪魔をしないこと。お手伝いし、元気付けることです。どうやって元気づけるのかといえば、免疫細胞を活性化させることが分かっている善玉菌を土中に増やすようにするのです」 「善玉菌」といわれるある種の菌たちは、免疫細胞の働きを活性化することが分かっています。Dr.真島は、そうした善玉菌たちを豊富に含むオーガニック肥料「夢油肥」を考案。バラ栽培はもとより、庭の草花や野菜の栽培にも使っています。 バラの生育が2倍になるDr.真島考案の有機肥料「夢油肥」 「『夢油肥』には、納豆菌、乳酸菌、酵母菌、光合成細菌が入っています。これらの菌は、いわば善玉菌のベストメンバーです。菌たちは各々の生命活動の過程で、バラの健全な生育に必要なアミノ酸や酵素、鉄、マグネシウムなどの必須ミネラルを発生させます。私の実験では、何も肥料を与えないバラの鉢と比較して、『夢油肥』を与えたバラの鉢は、生育が2倍になるという結果が出ています。この栄養素は異なる菌たちの関わり合いの中で生まれるため、単独ではダメで、多様性が大事なのです」 善玉菌と免疫細胞の働きで病原菌を退治 バラ栽培が難しいといわれる一つの理由には、バラの病気があります。バラに病気を発生させるのも菌ですが、「夢油肥」に含まれる菌たちは、それらを駆逐する拮抗菌としても活躍します。例えば、バラを枯死させる病気に「うどんこ病」があります。うどんこ病原菌は空中に浮遊しており、いつでも罹患する可能性がありますが、「夢油肥」に含まれる納豆菌には、うどんこ病原菌を駆逐する働きがあることが分かっています。 「もちろん、その納豆菌の働きもありますし、他の土中の善玉菌たちも、バラの中の免疫細胞を活性化させる働きがあります。免疫細胞は、簡単にいうと病気の原因物質を見つけて食べてくれるのです。ですから、私の庭のバラはそもそもほとんど、うどんこ病にかかりませんし、少し発生しても、いつの間にか自然に治ってしまうので気にしていませんね。人間と同じで、免疫力が高ければ、病気や害虫被害にあったとしても、その損傷を自分で治すことができるのです」 益虫を増やす下草 weha/Shuttetstock.com バラ栽培の悩みのもう一つとして、害虫があります。Dr.真島は、それも自然界のサイクルを利用して、無農薬で対処しています。「4〜10月、ちょうどバラの開花時期と重なって紫色の花を咲かせてくれる宿根草にキャットミントがあります。この花はバラによく似合いますし、益虫たちの棲処にもなっており、私の庭には欠かせません」 cherryyblossom/Shutterstock.com バラの害虫の中でも、最も数が増えやすいのがアブラムシ。アブラムシは単為生殖といい、メスだけでクローンのように子を増やす生殖サイクルを持っており、1匹のメスが毎日およそ10匹の子を生みます。生まれた子たちも、10日もすると子を産むようになるため、恐ろしい勢いで増えていきますが、Dr.真島は、この対処をキャットミントに棲む益虫たちに任せているといいます。 「アブラムシはとても数が増えやすいのですが、これを食べる天敵も多いんです。テントウムシやハナアブ、クサカゲロウがアブラムシを捕食してくれますが、彼らの棲処がキャットミントです。特にハナアブはこの花の蜜が好きで、よく集まってきます。また、冬はキャットミントを地際で刈り取っておきますが、刈り取った茎も善玉菌たちのエサとして役に立つんですよ」 冬にやっておきたいバラの土づくり 「善玉菌たちは、植物の繊維などの有機物をエサとしているんです。山や森では落ち葉が積もって自動的に善玉菌たちにたっぷりエサが供給されるシステムになっていますが、庭ではこれを人がやる必要があります。ですから、私は抜き取った雑草や刈り取ったキャットミントを細かく切って庭に置いておきます。そうすると1〜2カ月で、だいたいフカフカの土に変わっていますね。菌たちがエサとしてそれらを分解するのです。切り口からでないと菌たちが入っていけませんので、ポイントはなるべく細かく切っておくことです。『夢油肥』や有機液肥をかけておくと、さらに分解が早く元肥としても使えるため、私は冬の間の元肥と土づくりを、このようにして同時に行っています」 無農薬有機バラ栽培は生物多様性がポイント このように、Dr.真島の庭は、バラだけでなく、ほかの草花や、そこを棲処とする昆虫たち、土壌微生物たちなど、多様な生物で構成されています。それらの直接的、間接的な関わり合いをバラ栽培に利用し、最小限の手入れで花いっぱいの庭を実現するのが、Dr.真島の無農薬有機バラ栽培。いろいろな植物があり、いろいろな生物がいてこその方法ですが、豊かな生態系が庭に構築されていることは、人にとっても癒やしになると話します。 「庭のバラも昆虫も鳥たちも、私のクリニックの大事なスタッフです。長くガンの患者さんを診てきましたが、ときとしてガンは病巣だけでなく心まで蝕んでしまうことがあります。医師としてその心のありようを深く理解し、心の負担をできる限り軽くするための一つの手段が、この庭でもあります。人は困難なとき、あらゆる生き物と共にあるという体感が大きな力になることがあります。だからこそ、私はこの庭は無農薬有機栽培で、豊かな生態系を持つ庭にしておきたいのです」 Dr.真島が考案した100%オーガニック肥料「夢油肥」 Dr.真島は土壌の善玉菌たちの働きに着目し、バラの健康づくりに活用できる善玉菌を多く含む100%オーガニック肥料「夢油肥」を考案。実証研究を重ねた後、「平田ナーセリー」で商品化を実現しました。 「有機肥料というと効果がゆっくりのものが多いのですが、夢油肥は即効性があるのも特徴です。株が大株になり、四季咲きの連続開花率が高まって、秋のバラもたくさん咲いたのには驚きました。私が夢油肥などを使って無農薬有機栽培で庭づくりをしているのは、こんなふうにラクして花いっぱいが叶うからです。夢油肥を土の上にまいておけば、あとは菌たちにお任せ。使い方も簡単ですし、初心者にこそおすすめですね」 写真/真島康雄 illustration/Kotkoa、Komleva、Gaianami Design
-
おすすめ植物(その他)

お部屋のインテリアに! 観葉植物のおすすめの種類と特徴をご紹介
観葉植物を選ぶ時のポイント 観葉植物をインテリアに取り入れるなら、これから数年、長ければ数十年一緒に暮らしていくことになります。そのため「衝動買い」は避けたいもの。室内の環境に合うものや、ピッタリのサイズ感、一年を通してどれくらいのメンテナンスが必要なのか、よく把握して迎え入れるとよいでしょう。 置き場所 観葉植物は、室内に飾ることを前提に購入しますね。ということは、たっぷりの日差しがなくても生きていける植物だということになりますが、まったく日が差さない場所では枯れてしまいがちです。一口に観葉植物といっても、数時間は日が差し込む明るい窓辺でなければ弱るもの、レースのカーテン越しの弱い光でなければ葉焼けしてしまうものなど、植物によって性格がまったく異なります。飾る場所にはどれくらいの光量が得られるかによって、育てられる観葉植物も変わってくるので、まずは置き場所の四季を通した光量を把握しておきましょう。 また、迎え入れる植物がどのような環境を好むのかも、知っておきたいもの。暑さに強く寒さに弱いのか、寒さに強く暑さに弱いのか、それだけでもずいぶん管理の仕方が変わってくるものです。そこで、原産地を確認してみましょう。原産地が分かれば、その地域の気候も調べることができますね。亜熱帯地域のジャングルなど、弱い光の中で生きてきた、暑さには強いけれど乾燥や寒さに弱い植物もあれば、乾燥した砂漠で生きてきた、寒さや多湿を苦手とする植物もあるでしょう。このように、原産地の気候から、その植物の特性と管理のポイントを知ることができます。グリーンショップの専門スタッフに、もともとどんな気候・環境で育ってきた植物なのかを相談してもよいでしょう。 サイズ 観葉植物は、小型・中型・大型と、そのサイズもさまざま。小型サイズは、テーブルや棚、シェルフなどに飾るのにちょうどよく、手軽に取り入れられるため、人気です。必要に応じてラクに日差しが届く場所に移動できるのもいいですね。中型サイズは、種類によってインテリアの印象に大きく影響を与えます。存在感のある大きな葉がトロピカルな雰囲気を持つもの、放射状に直線的なラインを伸ばすモダンな姿のもの、造形美を感じる美しい葉で魅了するものなど、合わせる鉢もそれぞれにマッチしたデザインを選びたいものです。大型サイズは、その部屋を印象づけるフォーカルポイントになります。リビングや吹き抜けのある部屋などに配することが多いので、存在感のある大きな枝ぶりを楽しめる植物を選ぶとよく映えます。 育てやすさ 観葉植物は、人が暮らす空間にあって長く共存することになります。メンテナンスの面で一番に注目しておきたいのは、生育スピードです。「どんどん葉を茂らせる姿に生命力を感じる」という方もいるでしょうが、この場合は剪定や手入れの手間が増える傾向にあります。枝葉が茂りすぎて邪魔になりがち、形が崩れて見映えが悪い、という結果になることも。こまめに手入れできないという場合は、生育スピードが遅くあまり形を変えないものや、多肉質で頻繁に水やりをしなくても丈夫に育つものなどを選ぶとよいでしょう。また、植物によってはつるをぐんぐん伸ばすもの、縦方向に伸びるもの、横張りが大きくなるものなど、成長の仕方が異なるので、空間に合うものを選ぶことも大切です。 おすすめの観葉植物【小型】 ここでは、テーブルやデスク、シェルフや窓辺を彩るアイテムとなる、比較的小型の観葉植物を取り上げます。サイズが小さいと持ち運びしやすいので、模様替えも簡単にできますよ! シュガーバイン シュガーバインは、ブドウ科ツタ属の常緑性多年草のつる植物です。学名をParthenocissus‘Sugarvine’(パルテノシッサス‘シュガーバイン’)といい、アジア〜北アメリカに分布するツタ属による交配によって、オランダで生まれた園芸品種とされています。耐陰性があるため半日陰の環境でも育ち、室内に飾ってもよくつるを伸ばして生育します。みずみずしい5枚葉が魅力的な、人気の高いインテリアグリーンです。つるは上から下へ下垂するように伸びるので、比較的高さのある場所に飾って流れるようなラインを楽しむとよいでしょう。強い直射日光を浴びると葉焼けすることもあるので、真夏の置き場所に注意を。乾燥に強いほうですが、水やりを忘れずに行いましょう。寒さには強いものの、0℃を下回るような場所は避けてください。 ハオルチア ハオルチアはツルボラン科ハオルチア属の春秋生育型の多肉植物。常緑性の多年草です。原産地は南アフリカで、約100種が確認されています。耐寒性や耐暑性は種類によって異なるので、購入苗に付いているラベルなどを参照してください。草丈は15〜20cmで、葉を放射状に展開してコンパクトにまとまるので、卓上やシェルフ、ニッチなどへのディスプレイに向いています。2〜6月頃に、白やピンクの花が開花するのも魅力の一つ。植え付けの適期は3〜5月または9〜10月で、市販の多肉植物用の培養土を使って植え付けるとよいでしょう。直射日光をあまり好まず、明るい半日陰の環境がベター。水やりは、春と秋の生育期は株の状態を見ながら与えます。夏と冬は休眠するので基本的に水やりは不要ですが、エアコンの効いた年中快適な環境では、休眠せずに生育し続けることもあるので、必要な場合は水やりをしてください。 ハートカズラ ハートカズラはガガイモ科セロペギア属の常緑性多年草のつる植物です。原産地は南アフリカ東南部。耐寒温度は3〜5℃くらいで、寒さにはやや弱い性質です。日当たりのよい場所を好みますが、レースのカーテン越し程度の明るい場所までなら室内でも生育します。1〜2cmほどの小さなハート形の葉をつけたつるは、2mくらいにまで達します。つるは下垂して伸びるので、比較的高い場所に飾って流れるようなラインを楽しむとよいでしょう。葉はやや肉厚で斑が入り、乾燥に強い性質を持っています。過湿にすると株が弱るので、水の与えすぎに注意を。6〜8月頃に、小さな筒状をした紫色の花を咲かせます。茎の節からは、ムカゴが発生することもあり、表情の変化を楽しめる植物です。株分けや挿し木で増やすことができます。 おすすめの観葉植物【中型】 ここでは、中型サイズの観葉植物をピックアップしました。ダイニングテーブル脇やソファーサイドなど、インテリアの脇役的な存在として空間をみずみずしく彩ってくれます。 ゴムノキ ゴムノキは、クワ科フィッカス属の常緑樹です。観葉植物として出回っているのは、インド〜マレーシアが原産のインドゴムノキで、自生地では樹高30mにもなりますが、鉢植えにしてインテリアグリーンとして楽しむことが可能です。人気の高い観葉植物のため品種も豊富で、葉に黄色や白の斑が入る‘デコラ・トリカラー’や‘ティネケ’、‘シルヴィー’、葉が赤褐色になる‘バーガンディー’などさまざま。植え付けの適期は生育期の5〜9月です。できるだけ日当たりのよい窓辺など、明るい場所に置きましょう。また、暑さや寒さに弱いので、快適な温度に保った室内で楽しみます。大きな葉にはホコリがたまりやすいので、時々拭き取って美しい葉をキープしましょう。 モンステラ モンステラはサトイモ科ホウライショウ属(モンステラ属)の常緑性多年草です。原産地は熱帯アメリカで、暑さに強く寒さには弱い性質があります。つる性の着生植物で、付着根によって這うように伸びていきます。葉に深い切れ込みが入る独特の造形美があり、インテリアによってはハワイアンのトロピカルスタイルや、ミッドセンチュリースタイル(20世紀半ばにモンステラが流行したことによる)、シンプルモダンなどの演出ができます。耐陰性がある植物ですが、あまりに暗いと間延びする上に軟弱になるので、できるだけ明るい場所に置きましょう。水やりは、表土が乾いたらたっぷりと与えます。草姿が乱れてきたら、適宜カットしてバランスのよいスタイルを保つとよいでしょう。 サンスベリア サンスベリアは、キジカクシ科チトセラン属(サンスベリア属)の常緑性多年草です。原産地は熱帯アフリカやアジアなどで、熱帯や亜熱帯の乾燥地に約60種が分布しています。暑さには強い一方で寒さには弱く、10℃以上の環境で越冬させることが大切です。また乾燥によく耐え、逆に過湿にすると弱るので乾燥気味に管理しましょう。日当たりのよい場所を好むため、できるだけ明るい場所に置くようにしますが、真夏に直射日光に当たると葉焼けすることがあるので、夏はレースのカーテン越しの光を当てる程度にとどめます。植え付けの適期は生育期の5〜8月。市販の観葉植物用の培養土を用いると便利です。肉厚な葉にはホコリがたまりやすいので、適宜拭き取って艶やかな葉を保ちましょう。 おすすめ観葉植物【大型】 比較的大型に育てることができる観葉植物をピックアップしました。ワンルームタイプのオープンなLDKや、吹き抜けの大空間などのフォーカルポイントとして活躍するアイテムになります。 フィカス・ウンベラータ フィカス・ウンベラータは、クワ科フィカス属の常緑樹。原産地は熱帯アフリカで、暑さに強く、寒さには弱い性質があります。10℃前後まで気温が下がると葉を落としますが、春には葉が出て再生します。大きな葉に造形美があり、室内ではゆっくりと育って美しい枝ぶりを見せてくれます。インテリアグリーンの代表的な存在で、リビングなどに一鉢あるとフォーカルポイントになってくれます。植え付けの適期は生育期の5〜9月。市販の観葉植物用の培養土を使って鉢植えにします。明るい日差しが入る窓辺付近に置くのがベストですが、真夏に直射日光に当たると葉焼けすることがあるので、この時期はレースのカーテン越しの光が当たるようにしましょう。大きな葉にはほこりがたまりやすいので、適宜拭き取ってケアします。 エバーフレッシュ エバーフレッシュは、マメ科コヨバ属の常緑樹。原産地は熱帯アメリカで、暑さには強いのですが寒さに弱い性質です。繊細な美しい葉が夜になると閉じるという特徴を持ち、1日6時間以上暗くしないと弱る傾向にあります。春から秋にかけて、ポンポン状に咲く黄色い花も魅力です。植え付け適期は5月中旬〜9月。市販の観葉植物用の培養土を使って鉢植えにし、できるだけ日当たりのよい明るい場所に置きましょう。水やりは、表土が乾いたらたっぷりと与えます。伸びすぎたり、込み合ったりしている枝は適宜切り取り、スマートな樹形を保ちましょう。植え付けてから数年経ち、根詰まりしているようなら鉢から出して根鉢を崩し、古い土を1/3ほど落として植え直します。 ブラッサイア ブラッサイアは、ウコギ科シェフレラ属の常緑樹。原産地はオーストラリア、ニューギニアの熱帯雨林地帯で、暑さには強く、寒さを嫌う性質があります。現地では30mにも達する成長の早い高木ですが、室内で鉢栽培し、剪定によって樹高をコントロールすれば人の背丈くらいで管理できます。植え付け適期は5月中旬〜9月。市販の観葉植物用の培養土を使って鉢植えにし、できるだけ日当たりのよい明るい場所に置きましょう。ただし、真夏の強光線に当たると葉焼けすることがあるので、この時期はレースのカーテン越しに光を当てるようにします。樹形が乱れてきたら、4〜6月に込んでいる部分や長く伸びている枝を適宜切り取り、スマートな樹形を保ちましょう。ブラッサイアは成長が早いので、1〜2年に1度は鉢から出して根鉢を崩し、古い土を1/3ほど落として植え直します。 好みの観葉植物を見つけよう! 意外に奥深い観葉植物の世界、いかがでしたか。多くの種類が流通しており、選ぶ楽しみもあります。ピッタリのサイズ感、造形美を感じられるものなど、ライフスタイルに沿うものを選んで、ぜひインテリアのアクセントにしてみてください。植物が身近にあると、芽吹いてくる生命力を感じ取ることができ、きっと元気をもらえますよ! Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
-
みんなの庭

面谷ひとみさんのクリスマスの庭演出! ツリーとクリスマスカラーの寄せ植え
冬は寄せ植えに最適な季節 山陰の冬は雪が多く、とにかく空は曇りがち。12月から翌年3月までの間は、一日中爽やかな青空をキープしている日はとても貴重です。だからこそクリニックの庭は華やかに美しく、通院してくる患者さんの心をパッと晴れやかにしたいと思い、たくさんの寄せ植えを作ります。庭の花は少なくなる季節ですが、冬は寄せ植えには最適です。パンジーやビオラ、ガーデンシクラメン、アリッサムなど、開花期が長く鉢植え向きの一年草がたくさん店頭に出るようになり、寄せ植えの花材にはこと欠きません。それに、この季節は蒸れて病気になったり、害虫の心配もないので、あまり気遣いなくきれいな状態が保てます。 私の好みは淡いソフトカラーなのですが、冬は見る人に温かさを感じてもらえるよう、オレンジや黄色、赤などの暖色を多用し、パッと華やかな寄せ植えにします。上の写真は、診察室から一番よく見える場所に置いてある八角形の大鉢です。大鉢はだいたいの希望を伝えて、作成はガーデナーの安酸さんにお任せしています。 寄せ植えと庭植え、2段階で楽しめる素材チョイス 赤紫とオレンジのビオラ、黄色のビデンス(ウィンターコスモス)、チェッカーベリー、スキミア、アリッサムを寄せ植えにしてくれました。私にはなかなか思いつかない組み合わせですが、よく見ると赤紫のビオラの花心には黄色のスポットが入っていて、安酸さんらしい繊細な花選びだなあと思いました。だからこそこんな派手な色の花を組み合わせても、全体として調和しているのだなと感心しました。プチプチとしたツボミが可愛らしいスキミアは日陰を好む常緑低木なので、春になって寄せ植えを解体する際には庭の北側へ地植えにします。低木などはあまり寄せ植えに選ばれない素材ですが、こんなふうに使った後、庭植えにすることを想定して選ぶと、楽しさも倍増します。 カラーリーフがコツのクリスマス用の赤い寄せ植え こちらは玄関前に作ってくれた横長のプランターの寄せ植えです。ビオラ、チェッカーベリー、アリッサム、スキミアの赤色の花で統一しました。赤いビオラだけでも4〜5品種入っているので、単調にならず目を楽しませてくれます。鉢縁からタランと垂れた葉はルブス。ナワシロイチゴとも呼ばれ、這って伸びる性質がある常緑低木です。一年を通して使えるとても使い勝手のいいカラーリーフで、冬は寒さでチョコレート色に紅葉します。こうした這って伸びる草やつる性の植物は、寄せ植えに有機的なラインを添え、繊細な美しさをプラスしてくれます。 こんなふうに、安酸さんが作ってくれる大鉢を見ながら勉強し、私は小さな寄せ植え作りに励みます。赤い実のチェッカーベリーは艶やかで形も愛らしく、クリスマスらしい雰囲気が出る花材です。この鉢では2品種の赤系ビオラとカルーナ、ガーデンシクラメンを合わせました。カルーナのプチプチとした小花もアクセントになってくれます。 白い横長の鉢には、チェッカーベリーと黄色と紫のパンジーを合わせてみました。合うかな? と心配したものの、ネメシアやカルーナを間に挟んだおかげでいい感じにまとまったと自分では納得しているのですが、どうでしょうか? 安酸さんがいつも上手にカラーリーフを使うのを真似して、パンジーの色に合わせて黄色のカラーリーフ、ロータス‘ブリムストーン’も入れました。 こちらはアリッサム、イベリス、ダスティーミラー‘シルバーレース’など白色の植物の中に、花心だけ赤いビオラや紅葉したルブスなど、差し色として赤を少量加えた寄せ植えです。白のワントーンもクリスマスらしい雰囲気が出ます。 肥料など植栽の基本と冬の寄せ植えのコツ どんなに組み合わせに工夫を凝らしても、植物がいい具合に育ってくれなければ寄せ植えは美しくなりません。植物が健やかに育つための基本は土づくりです。寄せ植えの土の基本は、排水性がよく、水もち・肥料もちのよいこと。硬質赤玉土などを基材とした培養土に、元肥を混ぜておきます。元肥は植物が生育するために必要な栄養分です。12月に作った寄せ植えは、来年3月いっぱいくらいまでは植え替えません。ですから、その間の栄養素として最初に必要になるのがこの元肥です。元肥の効果は約1カ月くらいなので、必要に応じて追肥したり、液肥を週1回ほど水やりの際に与えます。この頃の植物は寒さでほとんど生育が止まっており、分枝してわんさか花数が増えたり、草丈が大きくなったりすることはありませんが、この間に液肥を与えておくと花色や葉色が鮮やかに保たれ、春以降生育を開始してからの勢いが違います。 ただし、冬の間は植物のサイズはほとんど変わりません。ですから、キュッと詰めて植えたほうが見栄えがいいです。しばしば株間を10cmとか20cmとかあけてというアドバイスがなされますが、生育することを見越して株間をあけすぎると、春まで土が見えるスカスカの状態の寄せ植えになってしまいます。そこで、私は春になって植物が生育し、窮屈になってしまう前に寄せ植えをバラして庭の広い場所に植え替え、鉢には新たな寄せ植えを作ることにしています。 冬の庭の主役はクリスマスツリー 冬はどうしても庭植えの花の彩りが寂しくなるので、待合室から一番よく見える場所にクリスマスツリーを設置します。ツリーといえばモミの木ですが、クリニックの庭にモミの木を植栽しているわけではなく、根を養生したモミの木を倒れないようにタイルの上に固定して、仮置きの状態で飾っています。周りにはクリスマスプレゼントの箱をイメージして、カラフルな寄せ植えをたくさん作って飾りました。にぎやかで楽しいクリスマスの雰囲気になりました。 イルミネーションのお手本は、ディズニーランドや東京駅のクリスマスツリー。毎年、飾り付けに趣向が凝らされていて、見るたびに感動してしまうのですが、私もそんなふうに患者さんにアッと驚いてほしくて、電飾がどんな風に巻き付けてあるのか、根元はどんな風になっているのか、じっくり観察してクリニックのツリーに取り入れています。飾り付けは到底1人ではできないので、娘家族にも手伝ってもらいます。てっぺんの枝から細い枝の一本一本に電飾のコードを丁寧に這わせていくことでツリーの形がきれいに出るのですが、その作業はとても時間がかかります。 先日、80代の患者さんが、「毎年、クリスマスツリーが楽しみで、この時期に健康診断に来ることに決めているの」とおっしゃってくださり、苦労して飾った甲斐があったと、とても嬉しく思いました。クリニックの患者さんはご高齢の方が多いものです。お孫さんと住んでいれば別かもしれませんが、大人だけの家庭ではクリスマスツリーもクリスマス自体も次第に縁遠くなってしまいます。でも本当は、いくつになってもキラキラしたクリスマスツリーにはときめくものです。美しく華やかな空間は誰しも気持ちが明るくなり、そういう空間にいる自分は、大事にされているという安心感があると思います。家庭の庭にも同じ役目があると思いますが、患者さんのためにそういう場所を作っておくのが、私のクリニックの庭づくりのテーマでもあります。 ツリーを見たくて、と言ってくださった患者さんのように、なるべく何ごともないうちにクリニックを受診することで、病気の早期発見に繋がり、有効な治療が行える可能性も高いのです。私も長年看護師として働きましたが、医療に携わる者にとって一番悔しいのは、患者さんを救いたくても救えない時です。もっと早く来てくれれば、ということがないように、というのがこの庭をつくった大事な理由でもあります。だからこそ、毎年、記憶に残るようなクリスマスツリー作りをしたいと思っています。 今年も家族でワイワイ言いながら、クリスマスツリーを飾り終えました。今年はシャンパンピンクのイルミネーションとオーナメントで雰囲気を変えました。 皆様もどうぞ、楽しいクリスマスをお迎えくださいませ。 Happy Merry Christmas!
-
寄せ植え・花壇

秋に植える花って何がいい? 冬〜春に華やかな花壇にするには?
秋に植えた花はいつ咲く? papillondream/Shutterstock.com チューリップやスイセン、ムスカリ、アネモネ、ヒヤシンスなどは「秋植え春咲き球根植物」に分類されています。文字通り、秋に球根を植え付けて、春に開花する草花です。寒さにあうことで開花する性質があるので、春に球根を植えるのではもう遅く、秋に植えることがポイントです。 また、春に花を咲かせる一年草も、種まきの適期が秋であることが多いもの。これらは寒さに強い性質を持っているものが多く、種を播いて育苗し、冬を乗り越えると春の生育期には環境に馴染んで驚くほどよく茂ってくれますよ! デイジーやスイートピー、ワスレナグサ、ネモフィラなどが、この「秋まき一年草」に分類されています。 また、パンジーやビオラ、プリムラ・ポリアンサ、スイートアリッサムなどは晩秋から花苗が出回るようになります。冬から晩春まで長く咲き続けてくれる植物を植えるのもおすすめです。 「宿根草」は秋がベスト! photoPOU/Shutterstock.com 宿根草とは、一度植え付けて根付けば越年して毎年決まった時期に開花する、息の長い植物のことです。冬に地上部が枯れるタイプと、落葉せずに常緑のまま越年するタイプとがありますが、これらの宿根草は、秋に植え付けるのがベスト。秋のうちに根付かせておけば寒さへの耐性が高まり、越年後に春の生育期を迎えるとエネルギーが爆発するように生育します。春に株が充実することによって、さらには夏の暑さも乗り切るだけの体力をつけることができますよ! 秋に植えるのにおすすめの宿根草は、フロックス、ベロニカ、プリムラ、ガウラ、コレオプシスなどです。 秋に花を植える注意点 花々が爛漫と咲く春の庭を目指すなら、秋から下準備を始めるのがガーデニングの基本です。ここからは、秋に花を植える際の注意点について解説します。 残暑に注意 OlgaPonomarenko/Shutterstock.com 地球温暖化とともに日本の夏も年々厳しくなり、暑さがいつまでも残るようになってきました。以前は「暑さ寒さも彼岸まで」といわれていたように、9月下旬頃からを種まきや球根の植え付けを始める目安にしていたものです。でも、ちょっと待って! 近年は9月下旬になってもまだ30℃を超えるような日もありますよね!? 秋に種を播いたり、球根を植えたりする植物は、寒さを乗り越えて春に咲く力が備わっている一方で、夏の暑さに弱い一面もあるのです。そのため、残暑によって球根が腐ったり、蒸れて生育が悪くなったりすることも。近年では、人間も快適なくらいに涼しくなるまで待ってから、秋の庭仕事を始めるのが主流になってきています。 冬越しは万全に Neil Canon/Shutterstock.com 秋植えの植物は、寒さに強いのが一般的ですが、寒風が常に吹きつける場所や、大きな霜柱ができやすい場所に植え付けるのは、避けたほうが無難です。霜が降りるような場所では、バークチップや腐葉土などを表土にかぶせておく「マルチング」をするとよいでしょう。また、種まきした苗があまりに幼いうちに定植すると、寒さに耐えられない場合もあるので、太くてがっしりと締まった苗になるまで育苗しましょう。球根植物の場合は、寒さにあうことで開花の準備を始めるので、冬越し対策の心配はほとんどありません。 秋に植える! おすすめの花 ここでは、秋に植えてガーデニングをスタートするのに最適な植物をご紹介します。寒さにあうことで春にたっぷりと開花する植物や、晩秋から咲き始めて庭を彩る植物など、幅広くピックアップしていきます。 チューリップ PPinkaew/Shutterstock.com チューリップは、ユリ科チューリップ属の球根植物です。原産地は中央アジア〜北アフリカで、寒さに強い性質を持っています。開花期は4月頃。約15系統、5,000種以上の品種があり、花色は赤、ピンク、オレンジ、黄色、緑、紫、黒、複色など。色のニュアンスも、パステルカラーからビビッドカラーまで多様です。一重咲き、八重咲き、ユリ咲き、フリンジ咲き、パーロット咲きのほか、個性的な花姿の品種もあります。草丈は10〜70cmほど。 球根の植え付け適期は10月中旬〜12月中旬で、球根2個分の深さに植え付けます。複数植える場合は、球根2個分の間隔を取りましょう。チューリップは球根を1〜2球植えるよりは、同じ品種を5〜10球ずつ植えるマス植えにすると見映えがよく迫力が出ます。冬の寒さにあわせることが大切なので、必ず戸外で管理しましょう。球根植物ですが、温暖な地域では球根を太らせることが難しいので、一年草として扱うのが無難。寒冷地では地上部が枯れたら掘り上げて風通しのよい場所で管理し、秋に再び植え付けます。 デージー Nick Pecker/Shutterstock.com デージーは、キク科ヒナギク属の一年草です。原産地はヨーロッパ、地中海沿岸で、暑さに弱い性質があります。開花期は3月〜5月上旬です。花色は白、ピンク、赤、紫、複色があり、花姿は一重咲きやポンポン咲きなど。草丈は15〜30cm程度で、花壇やコンテナの前面に向いています。 デージーは花苗店にも多く流通し、12〜3月頃に出回るので、ビギナーなら苗を買い求めて、植え付けからスタートするのがおすすめです。日当たり、風通しのよい場所に腐葉土や堆肥などをすき込んで植え付け、土が乾いたら水やりします。3月頃から開花が旺盛になるので、10日に1度を目安に液肥を与えると株が充実してよく咲きます。終わった花がらは早めに摘み取り、株周りを清潔にしておきましょう。開花後は枯死して越年しないので、抜き取って処分します。 パンジー&ビオラ Anjo Kan/Shutterstock.com パンジー&ビオラは、スミレ科スミレ属の一年草です。原産地はヨーロッパで、暑さに弱い性質を持っています。開花期は長く、開花株を購入すれば11月頃から楽しめますが、最盛期は3〜5月です。花色は赤、ピンク、オレンジ、黄色、紫、青、茶、黒、複色など多様。花の大きさも小輪から大輪まで幅が広く、花弁にフリルが入るものなど個性的な品種も多く出回っています。草丈は20〜40cmくらいです。 パンジー&ビオラは人気が高いこともあって、花苗店で気軽に苗を購入できるので、苗の植え付けからスタートするとよいでしょう。開花株は11〜4月頃に出回ります。日当たり、風通しのよい場所に腐葉土や堆肥などをすき込んで植え付け、土が乾いたら水やりします。3月頃から開花が旺盛になるので、10日に1度を目安に液肥を与えると、次から次に花を咲かせてくれます。終わった花がらは早めに摘み取り、株周りを清潔にしておきましょう。開花後は枯死して越年しないので、抜き取って処分します。 スイートピー perlphoto/Shutterstock.com スイートピーは、マメ科レンリソウ属、つる性の一年草です。原産地はイタリア・シチリア島で、暑さや寒さにやや弱い傾向があります。開花期は4月下旬〜5月頃で、花色は赤、ピンク、紫、白、複色など。花が咲くと甘い香りが漂います。つるを旺盛に伸ばして1.5m以上になるので、フェンスなどに這わせて管理するとよいでしょう。 スイートピーは連作を嫌うので、前年にマメ科の植物を植え付けていない場所を選びましょう。10〜11月に日当たり、風通しのよい場所に腐葉土や堆肥をすき込んで種を播き、間引きながら育成します。苗を購入してスタートする場合は、根鉢を崩さないように植え付けることがポイントです。3月頃から開花が旺盛になるので、10日に1度を目安に液肥を与えると、花数が多くなります。終わった花がらは早めに摘み取り、株周りを清潔にしておきましょう。開花後は枯死して越年しないので、抜き取って処分します。 ウインターコスモス(ビデンス) ウインターコスモスは、ビデンスとも呼ばれています。キク科センダングサ属の一・二年草、または多年草で、原産地は北アメリカ、メキシコを中心とする世界各地に分布。開花期は、品種によって幅があり、11〜5月頃。花色は黄色、白、ピンク、複色などがあります。花つきが大変よく、株いっぱいに咲いて大変華やかです。草丈は30〜100cmほど。 花苗店で開花株を購入し、苗の植え付けからスタートするとよいでしょう。日当たり、風通しのよい場所に腐葉土や堆肥などをすき込んで植え付け、土が乾いたら水やりします。開花期には10日に1度を目安に液肥を与えると、次から次に花を咲かせてくれます。終わった花がらは早めに摘み取り、株周りを清潔にしておきましょう。 クリスマスローズ Katie Kirkland/Shutterstock.com クリスマスローズは、キンポウゲ科クリスマスローズ属(ヘレボルス属)の常緑性多年草で、寒さに強い性質です。開花期は10〜3月頃で、寂しくなりがちな冬の庭をシックに彩ってくれます。花色は紫、ピンク、白、黄色、グリーン、茶色、黒、複色など。花姿も一重や八重など多様です。草丈は10〜50cm程度で、うつむくように咲く清楚な佇まいに人気があります。 11月頃から苗が出回るので、花苗店で購入して苗の植え付けからスタートするのがおすすめ。風通しのよい明るい半日陰が適地で、腐葉土や堆肥などをすき込んで植え付けましょう。開花期はまめに花がらを摘んで株周りを清潔にし、10日に1度を目安に液肥を与えて株の勢いを保ちます。大株に育ったら掘り上げて株分けし、株の若返りをはかるとよいでしょう。 スノードロップ Helena Rich/Shutterstock.com スノードロップは、ヒガンバナ科マツユキソウ属の球根植物です。原産地は東ヨーロッパで、寒さに強い性質があります。2〜3月頃に白い花が開花し、花弁に小さくグリーンがのるのが特徴です。草丈は30cmくらい。聖書にはアダムとイブがエデンの園から冬の国へ追放された時に、天使が雪をスノードロップの花に変えて2人に希望を与えたと書かれています。 スノードロップは10月頃に球根を植え付けます。深さ1〜2cmに植え、複数植える場合は5cmほどの間隔を取りましょう。開花中は花がらを摘んで株周りを清潔にし、10日に1度を目安に液肥を与えて株の勢いを保ちます。夏前には葉を枯らして、休眠に入ります。休眠中でも乾かさないほうがよいので、掘り上げずそのままにしておきましょう。大株に育った場合は掘り上げて分球し、植え直します。 ワスレナグサ ANNI Orlova/Shutterstock.com ワスレナグサ(忘れな草)は、ムラサキ科ワスレナグサ属の一年草です。原産地のヨーロッパなどでは多年草ですが、暑さに弱く日本の夏には耐えられずに枯死してしまうので、一年草として扱われています。開花期は3〜5月で、花色は青、紫、白、ピンクなど。一つひとつの花は小さく可憐ですが、花穂を上げてたっぷりと咲くので華やかさも併せ持っています。草丈は20cmくらいで、花壇のエッジなどに向いています。 ワスレナグサは人気の草花で、花苗店では安価に手に入るので、苗の植え付けからスタートするのがおすすめ。日当たり、風通しのよい場所に腐葉土や堆肥をすき込んで、苗を植え付けます。複数植える場合は15〜20cmほど間隔を取るとよいでしょう。開花期には10日に1度を目安に液肥を与えると、次から次に花を咲かせてくれます。終わった花がらは早めに摘み取り、株周りを清潔にしておきましょう。初夏になると暑さに弱って枯死するので、抜き取って処分します。 「秋に咲く花」は? 秋に咲く花の中でも、特に人気の高い植物をご紹介しましょう。冴えた花色が魅力の花、香りのよい花、花の女王と賞賛される花たちです。 リンドウ Christian Peters/Shutterstock.com リンドウは、リンドウ科リンドウ属の落葉性多年草で、古くから日本の野山に自生してきた植物です。開花期は9月下旬〜10月頃。花色はクールな青や青紫色で、花茎を伸ばしてベル形の花を複数個咲かせます。草丈は30〜50cmほど。切り花としても人気の高い花です。 花苗店で開花株を購入し、苗の植え付けからスタートするとよいでしょう。日当たり、風通しのよい場所に腐葉土や堆肥などをすき込んで植え付け、乾燥したら水やりします。開花期には10日に1度を目安に液肥を与えると、株の勢いを保てます。終わった花がらは早めに摘み取り、株周りを清潔にしておきましょう。初冬に地上部を枯らして休眠し、翌春になると再び新芽を出して生育します。 キンモクセイ Picmin/Shutterstock.com キンモクセイは、モクセイ科モクセイ属の常緑高木。原産地は中国で、やや寒さに弱い性質です。10月頃に小さなオレンジ色の花がたっぷりと開花。花が白色のギンモクセイの変種とされており、日本では雄株のみが流通しています。「千里先まで届く」と表現されるほどの強い芳香を持っており、秋の風物詩として親しまれています。樹高は5〜6mほどになりますが、毎年の剪定でコントロールすることが可能です。 庭に取り入れる場合は、花苗店やホームセンターなどで苗木を購入し、植え付けからスタートしましょう。日当たりがよい場所を選び、腐葉土や堆肥をすき込んで土づくりをしてから植え付けます。剪定は3月頃が適期です。 バラ MaCross-Photography/Shutterstock.com バラは、バラ科バラ属の落葉性の低木で、花の女王とも評されるほど、世界中の人々に愛されています。古くから品種改良されてきたこともあり、その品種数は3万種以上とされています。開花は5月頃が最盛期ですが、「四季咲き」に分類される品種は、秋にも充実した開花を見せてくれます。 秋開花した四季咲き性のあるイングリッシュローズの‘パット・オースチン’。 バラの大苗は11〜2月、新苗は5〜6月によく出回るので、お気に入りの品種を探して植え付けるとよいでしょう。日当たり、風通しのよい場所を選び、腐葉土や堆肥をすき込んだ肥沃な土壌に植え付けます。剪定の適期は落葉後の1〜2月です。 秋に植えて、冬〜春には美しい花壇にしよう! Flying object/Shutterstock.com 春に草花がたっぷりと咲くガーデンやベランダの景色を夢見て、秋に計画を立てて苗や球根を植え付けていく作業は楽しいものです。冬を乗り越えることで改めて植物に対する「気づき」もたくさん出てくるので、ステップアップにもなりますよ! ぜひ涼しく作業のしやすい秋から、春のガーデニングの準備を始めてはいかがでしょう。
-
照明・ライティング

おしゃれなイルミネーション! ‘おうちイルミ’と‘ナイトベランピング’のアイデア集
昼と夜、光の演出で異なる庭の表情を楽しもう! ここはガーデンクラフトアーティストとして活躍する原嶋早苗さんの「Sanae Garden」。庭にはたくさんのバラがあふれるように咲き、原嶋さんのモルタルデコ(モルタル造形)による蜂蜜色の石と花々が共演し、まるで英国コッツウォルズのよう。でも、この庭の美しさは昼間だけのものではありません。夜は光の演出で、昼間とは異なるメルヘンチックな世界が展開します。 カラフルな草花が夕闇に沈んでいく頃、庭の主役を引き継ぐのは「光」。暮れゆく庭に、あたたかな光が浮かび上がります。 庭の入り口のアーチを輝かせるのは、「彩プレミアム ストリングスライト(300球)」。17mのコードをアーチに2周させて、光の華やかさを強調しています。電球はLEDのため熱くならず、植物が傷むような心配もありません。 門柱の脇に堂々とそびえるのは「彩プレミアム ビッグツリーライト」。サークル状の足元の基盤に、LEDライトのコードの先についた輪ゴムを引っ掛けるだけなので、設置も簡単。飾り付け、収納も短時間でできます。LEDライトが170個も取り付けられており、この1本だけでも見応えたっぷり。 彩プレミアム ストリングスライト(300球) 8,600円(税込)全長:約17.2m/LED部:約15mLED色:シャンパンゴールド&フレンチミックス(ホワイト・ピンク・ブルー・グリーン)/LED数:300球 彩プレミアム ビッグツリーライト 21,000円(税込)約幅70×奥行70×高さ240cm(約3.5kg)LED色:シャンパンゴールド&フレンチミックス(ホワイト・ピンク・ブルー・グリーン)/LED数:170球 夜の闇に、庭の輝きはますます増していきます。 秋冬の庭も光の演出で華やかに 季節が進んで秋冬になると、庭の花色は寂しくなっていくものですが、光の演出があれば、この季節ならではの楽しみが生まれます。ガーデンハウスの前のハナズオウの木を「ひかりノベーション 木のひかり」で下からライトアップ。2灯がセットになっているので、株元の両脇に設置しました。落葉前の黄色い葉が光に輝いて、季節の終わりに美しい姿を見せてくれます。もちろんこちらもLEDなので、植物を傷める心配もありません。ローボルトで誰でも設置でき、暗くなったら自動で点灯。コントローラーで消灯時間を設定しておけば、自動消灯してくれる簡単システムです。 ひかりノベーション 木のひかり 16,280円(税込)約幅8.5×奥行8.5×高さ25cm/コード全長:5m/LED色:電球色 ガーデンハウスの扉の前には、「あかりクラシック ポストライト」(左の写真)を。ヨーロッパの街灯のようなクラシカルなデザインが庭の格調を高めてくれます。アンティークの扉のデザインともよく似合い、昼間も庭のフォーカルポイントとして活躍してくれます。木の枝にかけたのは、「あかりクラシック ルミエールランタン(テラコッタ)」(右の写真)。どちらもソーラーライト式で、太陽の光に当てるだけで充電し、暗くなると自動で点灯。最大6時間、明かりを灯し続けてくれます。 あかりクラシック ポストライト 22,400円(税込)約幅32×奥行32×高さ182cm/LED:1球(電球色)/6時間タイマー付き/ON/OFFスイッチ付き/高さは3段階調整可能 あかりクラシック ルミエールランタン 3,100円(税込)約幅15×奥行11.7×高さ35.5cm(高さは取っ手約10.5cmを含む)/LED色:電球色/LED数:1球/ON/OFFスイッチ付き/USB充電コード:約50cm/調光機能付き/カラーはブラック・キャメル・ブルーグレー・テラコッタの4色(*写真はテラコッタ) キラキラ輝く光でガーデンハウスを特別空間に ガーデンハウスの中もイルミネーションを施して、光あふれるスペシャル空間に。窓辺にイルミネーションを設置すると、光がガラスに反射してキラキラ度倍増! その向こうの庭も、いつもとは少し違って特別に見えます。いずれもローボルト仕様で屋内でも屋外でも使えます。 ローボルトLEDストレート100球(シャインレモネード) 4,620円(税込)コード全長:約12m/LED部:約10m/LED色:シャインレモネード(レモンイエロー・ホワイト)/LED数:100球 ローボルト2Dツリー L 9,800円(税込)約幅80×奥行25×高さ180cm/コード全長:約5m/組み立て式/LED色:シャンパンゴールド/LED数:153球*他にS・Mサイズあり ローボルトLEDクラスター400球(シャンパンゴールド) 7,980円(税込)コード全長:約6.8m/LED色:シャンパンゴールド/LED数:400球/コード色:グリーン 白いガーデンハウスに合わせて選んだ「ローボルト2Dツリー」は、幹も枝もすべて真っ白で、まるで雪が降り積もった樹木のよう。細い梢の先の小さな灯りが美しく際立ち、静謐な冬の森の雰囲気を室内に与えてくれます。カラフルでにぎやかなクリスマスツリーも素敵ですが、大人のクリスマスを楽しみたい方には、こんなツリーがぴったり。 窓枠に沿わせた「ローボルトLEDクラスター400球(シャンパンゴールド)」も、糸を絡めたような細いコードと線香花火のようなパッと開いた光の繊細さがおしゃれ。どちらもクリスマスに限らず、インテリアとして一年中活躍してくれます。 ハロウィンの窓辺。イルミネーションがあれば季節の演出も手軽にさりげなく、おしゃれにできます。 デザイン性の高いソーラーライトで庭にストーリーを 灯りが導く先に重厚な木の扉。「その向こうには何が…」と想像力を刺激し、ワクワクさせてくれるのも原嶋さんのガーデンクラフトの魅力です。そんなストーリーを盛り上げてくれる小道具の一つが照明。「あかりクラシック パスライト(フルール)」を小道の両脇に設置し、秘密の扉(?!)へと視線を集めます。 クラシカルなデザインが庭の雰囲気にぴったり。ソーラーライトなので、日中は太陽の光で充電し、暗くなると自然に明かりがポッと灯ります。秋の庭が温かな雰囲気に。 あかりクラシックパスライト(フルール) 3,600円(税込)約幅14cm×奥行14cm×高さ53.5cm(高さは地中杭約10.8cmを含む)/LED:1球(電球色) 『不思議の国のアリス』をモチーフにした「アリス シルエットライト」。影絵のようなデザインが昼間も庭のフォーカルポイントになってくれます。暗くなると自然に明かりが灯り、スイッチ2を設定しておくと明かりの色が青、緑、黄色、赤、紫…と揺らぎながら移り変わり、アリスの物語さながらの幻想的なムードを醸し出してくれます。 アリス シルエットライト 3,400円(税込)約幅12.8×奥行12.8×高さ54.5cm/LED:イエロー(2/ON1)・RGB(3球/ON2)/ON1/ON2/OFFスイッチ付き ひらひら舞い散る雪のように、スノーフレークが青白くきらめき動くイルミネーション「ローボルトガーデンモーションプロジェクター(スノーフレーク)」を扉に投影。夜の庭に生き生きと楽しい表情が生まれます。アミューズメントパークのようなワクワク感を自宅で演出できますよ。 ローボルトガーデンモーションプロジェクター(スノーフレーク) 4,980円(税込)約幅9.1×奥行11.4×高さ10cm、コード全長:約5m、LED色ホワイト、LED数4球 光の演出で大人な ‘ナイトベランピング’を楽しもう! ところ変わって、ここはマンションのベランダです。ベランダやテラスにローテーブルやクッション、ラグマットを持ち出して、周囲に大小のライト製品を組み合わせれば、キラキラ輝く星空の下のようなベランピング空間が簡単に演出できます。頭上に、「ローボルト ストリングパーティーライト」を垂らすことで、ほのかな明かりが食卓を照らし、傍に「あかりクラシック ルミエールランタン(ブルーグレー)」(写真内左)を置けば、キャンプ気分もアップ! 季節の植物が植わるコンテナ周辺にもソーラーライトの「フェアリー メイソンジャー」や「フェアリー ストリングライト」を飾って蓄電しておきましょう。日が暮れて、自動点灯したら、さあパーティーの始まり! ローボルト ストリング パーティーライト 11,550円(税込)全長7m/LED色:電球色/LED数:10球/付属品:取り付け用S字フック12個 コンパクトに収納できるのも嬉しい大人のツリー ベランダの左右に白い枝を広げ、キラキラ光る「ローボルト2Dツリー」は、高さ150cmのMサイズと高さ120cmのSサイズを使用。ベランダのような限られたスペースにもクリスマスの雰囲気をプラスしてくれます。枝ぶりが細かいので、飾りがなくても十分存在感のあるクリスマスツリーになりますが、オーナメントを吊したり、リボンをかけるなど、シンプルだからこそアレンジも自由自在! 飽きずに長く使えます。シーズンオフにはギュッと枝を束ねれば、80×30cmとコンパクトに収納できるのも嬉しい。 ローボルト2Dツリー M 8,800円(税込)約幅60×奥行25×高さ150cm/コード全長:約5m/組み立て式/LED色:シャンパンゴールド/LED数:115球*他にL・Sサイズあり ローボルト2Dツリー S 6,600円(税込)約幅70×奥行25×高さ120cm/コード全長:約5m/組み立て式/LED色:シャンパンゴールド/LED数:99球*他にL・Mサイズあり 日暮れとともにライトON! 植物が闇に浮かび上がる 季節の草花のそばに明かりを灯せば、葉や枝が闇に浮かび上がって、昼とは違った趣に。秋の草花の花瓶のそばには、「ルミエールランタン(ブルーグレー)」を。コンテナに挿したトレリスには、S字フックで「フェアリー メイソンジャー」を3色(ゴールド、シルバー、コッパー)ランダムに配置。植物の間に「フェアリー ストリングライト 120球」の細いコードを張り巡らせば、賑やか。どちらもソーラー式なので、電源が近くにないベランダでも手軽にライトアップが楽しめます。 あかりクラシック ルミエールランタン 3,100円(税込)約幅15×奥行11.7×高さ35.5cm(高さは取っ手約10.5cmを含む)/重量0.4kg/LED色:電球色/LED数:1球/ON/OFFスイッチ付き/USB充電コード:約50cm/調光機能付き/カラーはブラック・キャメル・ブルーグレー・テラコッタの4色 フェアリー ストリングスライト120球(シャンパンゴールド) 2,100円(税込)コード全長:約7.8m/LED色:シャンパンゴールド/LED数:120球/他にフレンチMIX(ホワイト、ピンク、ブルー、グリーン)もあり/6時間タイマー付/コード色:シルバー フェアリー メイソンジャー 1,880円(税込)約幅10×奥行10×高さ25.3cm(高さは取っ手約9.3cmを含む)/重量0.6kg/LED数:20球(シャンパンゴールド)/他にゴールド、シルバー、コッパーの3色 ベランダの片隅に、ナイトおうちカフェオープン LEDの優しい明かりは、季節を問わず、一息つける夜のカフェ空間づくりにも大活躍! 例えば、ベンチの横のつる植物に「ローボルト LED クラスター400球」の明かりをまとわせ、自動点灯するソーラー式の「あかりクラシック ポストライト」をそばに置けば、ほのかな明かりに癒やされる家族の憩いの場所に。秋冬には、フルーツをたっぷり入れたホットワインでリラックスがおすすめです。 前出の「Sanae Garden」でも、ヨーロッパの街灯のようなクラシカルなデザインで庭のアクセントになっている「あかりクラシック ポストライト」は、ポールの接続数によって182cm、147cm、112cmの3段階に高さを変えることができます。写真のように低くすれば(112cm)、ベランダに置いても圧迫感がありません。また、光があることで、夜間に植物をちょっとお手入れするのにも役立ちます。 ローボルトLEDクラスター400球(シャンパンゴールド) 7,980円(税込)コード全長:約6.8m/LED色:シャンパンゴールド/LED数:400球/コード色:グリーン あかりクラシック ポストライト 22,400円(税込)約幅32×奥行32×高さ182cm/LED:1球(電球色)/6時間タイマー付き/ON/OFFスイッチ付き/高さは3段階調整可能 『不思議の国のアリス』をモチーフに、アリスの姿が浮かび上がるランプは、テーブルに置いたり、ベンチに置いたり、お気に入りの場所に手軽に移動できるランタンタイプも。昼間は影絵のようなデザインがアクセントになり、夜には、まるでキャンドルの炎のように揺らぐ温かな色合い(スイッチ1)や、青、緑、黄色、赤、紫…と移り変わる色(スイッチ2)が楽しめます。眺めているだけで時間を忘れてしまう明かりです。 アリス シルエットランタン 3,900円(税込)約幅12.8×奥行12.8×高さ21.5cm/LED:イエロー(揺らぐLED/ON1)・RGB(3球/ON2)/ON1/ON2/OFFスイッチ付き イルミネーションを含めたライト製品は、いつもの空間を手軽に楽しく、ドラマチックに変身させるアイテムです。ご紹介した製品は「青山ガーデン」で取り扱っています。豊富なラインナップが揃い、屋内でも屋外でもコーディネートは自由自在。特別サイト「ひかりのマルシェ」でも楽しみ方を提案中。おうち時間をキラキラ輝かせませんか?




















