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冬も美しい花たちを楽しもう! 冬の寒さに強い植物8選をご紹介!

冬も美しい花たちを楽しもう! 冬の寒さに強い植物8選をご紹介!

Natalia van D/shutterstock.com

冬は花が少なくなる時期ですが、だからこそみずみずしいグリーンが恋しくなり、ガーデニングを楽しみたいと考えている方も多いのではないでしょうか。寒い時期でも花を咲かせてくれる頼もしい植物! この記事では、寒さに強い8種類をご紹介していきます。

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冬の植物を育てる際のポイント

冬に植物を育てる際は、水やりなどにひと工夫するのがポイントです。ここでは、冬の植物のメンテナンスについて、解説していきます。

水やり

水やり
wavebreakmedia/Shutterstock.com

真冬の寒い時期は、気温が下がっていく夕方に水やりすると、夜の間に凍ってしまい、植物にダメージを与えることがあります。十分気温が上がってきた昼間に水やりするのがポイントです。

【地植え】

植物を地植えしている場合は、下から水が上がってくるので、ほとんど水やりの必要はありません。ただし、何日も雨が降らずに乾燥が続くようであれば、水やりをして補います。

【鉢植え】

鉢栽培では、日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、毎日与えればいいというわけではありません。冬は気温が低く日差しが弱いため、夏に比べて土が乾きにくい環境です。毎日水やりすると、過湿の状態になりかえって植物が弱ることも。土の表面が乾くのを目安に、鉢底から水が流れ出すまでたっぷりと与えましょう。また、茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチして対処することが、枯らさないポイントです。

花がら摘み

花殻摘み
Nicolae Cirmu/Shutterstock.com

「花がら摘み」とは、咲き終わって株に残った花を摘み取ることをいいます。枯れた花は早めに摘み取って、見映えよく保ちましょう。株周りを清潔に保つことが、病害虫発生の抑制につながります。また、いつまでも終わった花を残しておくと、タネをつけようとして養分を消耗し、株の老化が早まって花数が少なくなってしまうことも。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。

寄せ植え

寄せ植え
Zigzag Mountain Art/Shutterstock.com

寒い冬は植物の生育が緩慢になるため、寄せ植えの美しい状態を長くキープできるのがメリットです。冬からフラワーショップに出回る花苗で寄せ植えを作り、庭やベランダ、玄関先を彩る華やかなアイキャッチにしてはいかがでしょうか。

寄せ植えを成功させるには、似たような環境を好む植物を組み合わせるのがポイントです。冬にフラワーショップに出回る花苗は、同じような性質のものがほとんどなので、一年草や球根植物を組み合わせる場合は特に問題ありませんが、多肉植物の扱いには注意しましょう。原産地が乾燥地帯で、体内に水を蓄える能力を身につけて進化した多肉植物と、ビオラやスイセンなど気候に恵まれた温帯に分布する植物とでは、必要な水分量がまったく異なるため、同居はNG。寄せ植えでは、水やりの頻度が同じくらいの植物同士を組み合わせるのが基本です。

冬の寒さに強い植物8選

冷涼な気候を好み、寒い時期でも花を咲かせる植物を8種類ピックアップしました。フラワーショップやホームセンターなどで手に入りやすく、丈夫で育てやすいので、ビギナーにもおすすめです。

パンジー・ビオラ

ビオラ・パンジー
Christynat/Shutterstock.com

パンジーやビオラの原産地はヨーロッパ。寒さに強く、暑さに弱い性質で、冬でも戸外で越冬できます。10月下旬頃から花苗店に出回り、多様な品種が揃っています。花色は赤、ピンク、オレンジ、黄色、白、紫、複色など。草丈は10〜30cmほどです。日当たりがよく、水はけ、水もちのよい腐植質に富んだ土壌に植え付けます。鉢栽培の場合は、草花用培養土を使うと便利です。秋〜冬に植えると、生育は緩慢で華奢な姿を保ちますが、3月下旬くらいからは生育が旺盛になり、こんもりと茂って次々と開花します。開花期間は10月下旬〜5月中旬と長いので、終わった花はまめに摘み取って、株が老化するのを防ぎましょう。また、株の勢いを保つために開花期は1カ月に1〜2回、速効性の液体肥料を与えます。3月頃からアブラムシがつきやすくなるので、あらかじめ土中に混ぜ込んでおくタイプの殺虫粒剤を、植え付け時に施しておくとよいでしょう。ライフサイクルの短い一年草なので、夏の暑さに耐えられずに枯死したら、抜き取って処分しましょう。

クリスマスローズ

クリスマスローズ
nnattalli/Shutterstock.com

クリスマスローズは常緑性の多年草で、一度植え付ければ毎年花を咲かせてくれる、ライフサイクルの長い植物です。寒さに強く、半日陰の環境でも育ちます。開花期は1〜3月、植え付けの適期は10〜3月です。花色は白、ピンク、紫、黄色、茶色、黒、複色など。咲き姿も品種によって多様で、一重咲き、半八重咲き、カップ咲き、平咲き、星咲きなどがあり、コレクターも多い人気の植物です。草丈は10〜50cmほどで、花壇の前〜中段向き。鉢栽培の場合は6〜7号鉢を用意します。地植えの場合は、落葉樹の足元など明るい半日陰で、水はけのよい土壌に植え付けます。鉢栽培の場合は、草花用培養土を利用すると便利です。開花期間中はまめに花がらを摘み、速効性の液体肥料を10日〜2週間に1度施して株の勢いを保ちましょう。真夏は生育が止まるので、鉢栽培の場合は風通しのよい明るい日陰に移動して管理します。植え付けから数年経って大株に育ったら、掘り上げて数芽つけて株分けし、若返りを図りましょう。

ガーデンシクラメン

シクラメン
Kamolwan Limaungkul/Shutterstock.com

シクラメンというと贈答用に用いられることが多く、室内で管理する鉢花というイメージが強いもの。しかし、ガーデンシクラメンは、耐寒性のある原種のシクラメンをもとに改良された、寒さに強く屋外でも栽培できる品種群です。といっても耐寒性は0〜5℃くらいなので、地植えなら温暖地で、鉢栽培なら霜の当たらない軒下やベランダなどで管理するとよいでしょう。一度植え付ければ毎年開花する息の長い球根植物です。開花期は10月中旬〜4月中旬で、花色は赤、ピンク、白、複色など。咲き姿も一重咲きや八重咲き、花弁にフリルが入るフリンジ咲きなどがあります。草丈は10〜20cmほど。日当たりがよく、水はけ、水もちのよい土壌に植え付けます。鉢栽培では、入手した苗よりも1〜2回り大きな鉢を準備し、草花用培養土を利用して植え付けます。開花期間中はまめに花がらを摘み、速効性の液体肥料を10日〜2週間に1度施して株の勢いを保ちましょう。水やりは乾燥したら与える程度に。多湿にすると根や球根が腐ることがあるので注意します。

フクジュソウ

フクジュソウ
pote-poteco/Shutterstock.com

昔から北海道〜本州に自生してきた山野草で、寒さに強く丈夫な性質です。開花期は2〜4月で、花色は黄色。漢字で「福寿草」と書くおめでたい名前から、縁起植物としてお正月に飾る鉢花用に、古くからもてはやされてきました。落葉性の多年草で、一度植え付ければ毎年花を咲かせてくれます。草丈は20〜30cmほど。植え付けの適期は9〜11月ですが、それ以外の時期に苗を入手したら早めに植え付けます。地植えの場合は、落葉樹の足元や午前中のみ日が差す場所など、明るい半日陰を選び、水はけ、水もちのよい土壌に植え付けましょう。鉢栽培の場合は、入手した苗より1〜2回り大きい鉢を準備し、草花用培養土を用いて植え付けます。開花期はまめに花がらを摘み、速効性の液体肥料を10日〜2週間に1度施して株の勢いを保ちましょう。夏前には落葉して休眠するので、鉢栽培では風通しのよい場所に移動します。大株に育ったら、掘り上げて株分けするとよいでしょう。

ノースポール

ノースポール
kazzpix/Shutterstock.com

ノースポールは、クリサンセマムという名前でも流通しています。北アフリカが原産地の一年草で、開花期は12〜5月。花弁は白で、黄色い花心の小菊に似た花を次々に咲かせます。草丈は15〜30cmほど。強健な性質で、初心者でも育てやすい植物です。植え付けの適期は10〜4月。日当たりがよく、水はけ、水もちのよい腐植質に富んだ土壌に植え付けます。鉢栽培の場合は、入手した苗よりも1〜2回り大きい鉢を準備し、草花用培養土を使うと便利です。水やりは、乾燥したら与える程度にし、多湿にならないように管理します。秋〜冬に植えると、生育は緩慢で華奢な姿を保ちますが、3月下旬頃からは生育が旺盛になり、こんもりと茂って次々と開花。開花期はまめに花がらを摘み、速効性の液体肥料を10日〜2週間に1度施して株の勢いを保ちましょう。茂りすぎて草姿が乱れた場合は、一度切り戻すと再び盛り返してたっぷりと咲いてくれます。一年草でライフサイクルが短いため、夏に枯れ込んだら抜き取って処分します。繁殖力が強く、こぼれダネで増えることもあります。

アリッサム

アリッサム
TualekPhoto/Shutterstock.com

スイートアリッサムとも呼ばれます。地中海北岸〜西アジアが原産。本来は多年草ですが、高温多湿に弱く、日本では暑い夏を乗り切れずに枯死するので、一年草として扱われています。開花期は9月下旬〜12月下旬、2月上旬〜6月上旬で、花色は白、ピンク、紫、オレンジなど。一つひとつの花は小さいのですが、集まって咲くので、色のかたまりとなってよく目にとまります。草丈は10〜15cmほど。這うように広がる性質があり、花壇の前面や縁取りなどに利用するとカーペットのように彩ってくれます。植え付けの適期は10月か3月頃。それ以外の時期に苗を入手したら、早めに定植しましょう。日当たりがよく、水はけ、水もちのよい腐植質に富んだ土壌に植え付けます。鉢栽培の場合は、入手した苗よりも1〜2回り大きい鉢を準備し、草花用培養土を使うと便利です。水やりは乾燥したら与える程度にし、多湿にならないように管理します。開花期はまめに花がらを摘み、速効性の液体肥料を10日〜2週間に1度施して株の勢いを保ちましょう。

スイセン

スイセン
Bob C/Shutterstock.com

イベリア半島、地中海沿岸が原産地の球根植物で、一度植え付けたら毎年開花してくれる、息の長い植物です。開花期は11月中旬〜4月で、花色は白、オレンジ、黄色、複色など。人気の植物のため品種開発が盛んで、咲き姿は大輪咲き、小輪咲き、カップ咲き、ラッパ咲き、八重咲きなど。草丈は10〜50cm、ミニ種や高性種など、品種によって幅があります。球根の植え付けの適期は10〜11月。日当たりがよく、水はけ、水もちのよい土壌に、大きな球根では20cmほど、小〜中サイズの球根では10〜15cmの間隔を取って植え付けましょう。開花株を購入した場合は、根鉢を崩さずに定植します。終わった花がらはまめに摘み取り、速効性の液体肥料を10日〜2週間に1度施して株の勢いを保ちましょう。数年は植えたままにしてかまいませんが、大株に育ったら、夏前の地上部が枯れた頃に掘り上げて分球し、風通しのよい場所で保存して適期に植え付けます。

ポインセチア

ポインセチア
Timofey Zadvornov/Shutterstock.com

メキシコ原産の低木で、一度植え付ければ毎年観賞できる、ライフサイクルの長い植物です。開花期は12〜2月。花として楽しんでいる部分はじつは苞で、実際は中央に黄色い小さな花があります。苞の色は赤、ピンク、白、紫があり、クリスマスシーズンの贈答用としても人気です。今回の記事でご紹介していますが、じつは冬の寒さはやや苦手。冬に入手した開花株は、日当たりがよく暖かい窓辺などで管理しましょう。エアコンの風が直接当たらない場所に置くこともポイントです。多湿を嫌うので水やりは控えめにし、乾燥気味に管理しましょう。終わった花がらはまめに摘み取り、株の消耗を防ぐとともに株周りを清潔に保ちます。3〜5月に、1/3くらいの高さまで大きく切り戻し、根鉢をくずして植え直します。5〜9月は戸外に出し、日当たりのよい場所に移動。9〜11月に、17時頃から翌朝8時頃までダンボールなどを被せて暗くする短日処理を行い、花芽をつけさせましょう。ただし、近年は短日処理を行わなくても花芽がつく品種も出回っています。

冬も綺麗な花たちを楽しもう!

冬の寄せ植え
Lou WOZ/Shutterstock.com

ここまで、冬の寒さに強い植物と、その管理のポイントをご紹介してきました。冬の寒さに負けずに咲く植物は意外に多く、生育も緩慢なため、春まで美しい株姿をキープできるのがメリット。また冬は土が乾きにくいので、水やりの回数も少なく管理の手間がかかりません。ぜひ冬でもきれいな花を咲かせて、ガーデニングを楽しんでください。

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