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夏のガーデニングにおすすめ! マンデビラの特徴、花言葉、育て方を解説

夏のガーデニングにおすすめ! マンデビラの特徴、花言葉、育て方を解説

goumi/Shutterstock.com

夏を豊かに彩ってくれる花、マンデビラをご存じでしょうか? トロピカルな雰囲気をまとい、つるをぐんぐん伸ばして爛漫と花を咲かせる花木です。濃いピンクや赤の情熱的な印象を持つ品種もあれば、白や淡いピンクなど穏やかなイメージを漂わせる品種など、多種多様。この記事では、サマーガーデンで活躍するマンデビラについて、特性や品種、育て方まで幅広く解説していきます。

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マンデビラとは

マンデビラ
Brian Kapp/Shutterstock.com

植物名:マンデビラ
学名:Mandevilla
英名:Mandevilla、rocktrumpet
和名:チリソケイ
その他の名前:デプラデニア、ディプラデニア、ジャイアントデプラ、チリジャスミン
科名:キョウチクトウ科
属名:チリソケイ属(マンデビラ属)
原産地:中央アメリカ〜アルゼンチン
分類:つる性低木

マンデビラは、キョウチクトウ科チリソケイ属(マンデビラ属)のつる性の小低木で、原産地は中央アメリカ〜アルゼンチン。およそ100種類が分布するとされています。以前は近縁のデプラデニア属に分類され「デプラデニア」と呼ばれていたため、この名前のほうがしっくりくる方もいるかもしれませんが、現在はマンデビラとして流通しています。

マンデビラはつるを伸ばして生育するので、フェンスやアーチ、パーゴラなど、つるを支えるための園芸資材が必要です。樹高は0.3〜3m。品種改良が進み、コンパクトにまとまる鉢植え向きのタイプから、旺盛につるを伸ばしてグリーンカーテンとして利用できるものまで、さまざまな品種が出回っています。

熱帯植物のため、暑さには強いのですが、寒さには大変弱い性質があります。10℃以下になると生育が鈍くなり、冬に寒くなる日本の気候では地植えでの冬越しは不可能。最初から鉢栽培にするか、生育期のみ地植えで楽しみ、冬前に鉢上げして暖かい場所に移動するなどの寒さ対策が必要です。

マンデビラのライフサイクルは以下の通り。4月頃から生育し始めて葉を展開し、開花は5〜10月と長いのが特徴。11月には生育が止まるので、その前に鉢上げして室内に取り込み、日当たりのよい暖かい場所で管理。越年してまた春になれば新芽が動き出します。樹木に分類されており、上手に管理すれば毎年開花を楽しめる、コストパフォーマンスの高い植物です。

マンデビラの名前の由来

マンデビラの花
P_vaida/Shutterstock.com

マンデビラという名は、この花を発見したアルゼンチンの首都ブエノスアイレス駐在イギリス公使のヘンリー・マンデビル氏に由来しています。

別名には、「デプラデニア」「ジャイアントデプラ」「チリソケイ」「チリジャスミン」などがあります。「デプラデニア」は、前述の通り、かつてはデプラデニア属に分類されていたため。「チリソケイ」はソケイの花に似ていることから、「チリのソケイ」という意味でつけられたのでしょう。ソケイはジャスミンの仲間なので、同様の意味で「チリジャスミン」と呼ばれたと推測できます。

どんな花が咲く?

マンデビラの花
anna kadoglu/Shutterstock.com

マンデビラは5枚の花びらをもち、外側にクルンと反るような形をしています。花のサイズは10cm前後で、フォルムはラッパ形。花色には赤、ピンク、白があり、花の中央あたりに黄色がのるものが多く見られます。多花性で、つるを伸ばして次々と花を咲かせ、ゴージャスに面を彩ります。開花期は5〜10月と長く、真夏の暑さにも負けずにたっぷりと咲いて、シンボルツリーとして存在感を放ちます。また花もちもよく、一つの花が1週間以上咲き続けるので、切り花にして室内に飾ってもいいですね。

マンデビラの花言葉

マンデビラの花言葉
Nadya Nadal/Shutterstock.com

マンデビラの花言葉は、「固い友情」「情熱」「危険な恋」など。「固い友情」は、マンデビラがつるを他者にしっかりと絡ませて、たくさんの花を咲かせる姿にちなんでいます。「情熱」は、赤や濃いピンクなど情熱を感じさせる色の花が枝葉いっぱいに咲く姿をイメージしたのでしょう。「危険な恋」は、あまりにも情熱的で豪華な花ゆえに、「人の心を惑わすほどの美しさ」を表現しているのかもしれません。

マンデビラの品種

マンデビラの品種
Marina VN/Shutterstock.com

マンデビラは、以前は花のサイズが大きく、つるを旺盛に伸ばしてダイナミックに咲く‘ローズ・ジャイアント’と、コンパクトなサイズに収まって鉢栽培で楽しめるマンデビラ・サンデリがポピュラーでした。しかし、近年は品種改良が進んで、多様なマンデビラが楽しめるようになっています。

爽やかな白い花を咲かせるサマードレスは、じつは流通名で、原種のマンデビラ・ボリビエンシスのこと。夏に涼しさを感じさせる白花はおすすめです。‘ホワイト・デライト’は花のサイズが大きく、つるを旺盛に伸ばして生育します。花色が淡いピンクから白へ変化するのが特徴。日本で作出された園芸品種「サンパラソルシリーズ」は、ルージュ、クリムゾン、クリアホワイト、ミルキーピンク、アプリコット、スカーレットの花色が揃います。つるはゆっくり伸びてコンパクトにまとまりますが、花は早くから咲き始めてたっぷりと咲き、育てやすいのでビギナーにおすすめです。

マンデビラの育て方

ここまで、マンデビラの特性や品種などについて触れてきました。さあ、ここからが本番です。マンデビラの育て方について、栽培環境、植え付け方法、水やりや追肥などの日頃の管理、剪定方法や冬越しなど、詳しいマニュアルとしてまとめました。マンデビラがどんな植物なのか、より深くお分かりいただけるはずです。

栽培環境

マンデビラの育て方
Cristina Ionescu/Shutterstock.com

日当たり、風通しのよい環境を好みます。日当たりの悪い場所では花つきが悪くなってしまうのでご注意を。水はけ・水もちのよい肥沃な土壌を好みます。粘土質などで極度に水はけが悪い場合は土壌改良をし、盛り土をしておきましょう。

暑さには大変強い一方で、寒さに弱く10℃を下回ると樹勢が衰えます。鉢栽培にして晩秋に室内に移動するか、生育期は庭植えにし、寒くなる前に鉢上げして室内で越冬させるのが無難です。鉢栽培にする場合は、樹形がコンパクトにまとまる品種を選ぶとよいでしょう。

また、つる性なので、棚やフェンス、ポールなどに誘引する必要があります。植え付ける場所に応じて、つるを支えるための園芸資材を準備しておきましょう。

土づくり

マンデビラの土作り
funnyangel/Shutterstock.com

【庭植え】

日当たりがよく、風通しのよい場所を選びましょう。植え付けの2〜3週間前に、直径、深さともに50cm程度の穴を掘ります。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性化成肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきましょう。土に肥料などを混ぜ込んだ後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。

【鉢植え】

樹木用にブレンドされた、培養土を利用すると手軽です。

植え付け

マンデビラの植え付け
Vlyaks/Shutterstock.com

マンデビラの植え付け適期は、5〜6月頃です。

【庭植え】

土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも1回り大きな穴を掘って植え付けます。つるが伸びていれば、フェンスや棚など、つるを伸ばしたい方向へ誘引しておきましょう。最後にたっぷりと水を与えます。

【鉢植え】

鉢で栽培する場合は、樹形がコンパクトにまとまる品種を選び、入手した苗より1〜2回り大きな鉢と、つるを支えるための支柱を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから樹木用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗をポットから取り出して鉢に仮置きし、高さを決めます。水やりの際にすぐ水があふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。支柱を設置してつるを誘引したのち、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。

水やり

マンデビラの水やり
Osetrik/Shutterstock.com

【庭植え】

植え付け後にしっかり根づいて茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、水切れしないように管理しましょう。根づいた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、真夏に晴天が続いて乾燥が続く場合は、水やりをして補いましょう。真夏は昼間に水やりすると水の温度が上がり、株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。

【鉢植え】

日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。ただし、マンデビラは過湿を嫌うので、常に土が湿った状態にするのは禁物。毎日の食事が必要な動物とは違って、毎日与えるというよりは土の状態に応じて与えることが大切です。新梢がややだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。

一方で、真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。真夏は昼間に水やりすると水の温度が上がり、株が弱ってしまうので、朝夕の涼しい時間帯に行うことが大切です。冬は生育が止まるので、水やりは控えめにして乾燥気味に管理します。

追肥

マンデビラの肥料
Singkham/Shutterstock.com

【庭植え】

5月中旬〜9月に、月に1度を目安に、緩効性化成肥料を土に混ぜ込みます。旺盛に開花している時期は、開花を促すリン酸分を多めに配合した液体肥料を10日に1度を目安に補ってもOKです。

【鉢植え】

5〜10月に、月に1度を目安に、緩効性化成肥料を施しましょう。旺盛に開花している時期は、開花を促すリン酸分を多めに配合した液体肥料を10日に1度を目安に補ってもOKです。

誘引

マンデビラの誘引
Nourinet/Shutterstock.com

新芽が出始めた頃に、フェンスやパーゴラ、アーチなど、伸ばしたい方向へつるを誘引しておくと、あとは自力で這い上がっていきます。はみ出すほど強く伸びる枝があれば、反時計回りで横方向に這わせましょう。

剪定

マンデビラの剪定
mihalec/Shutterstock.com

新芽がやや伸びた頃に、枝の先端を切り取る「摘心」をしておくと、脇芽が増えてこんもりとした樹形になり、花数も増えます。

生育期に、つるが込み合いすぎて風通しが悪くなっている部分があれば、絡んでいる枝を数本選んで、付け根から切り取りましょう。

冬越しする前に、株元から20〜30cmのところまで深く切り戻しておきます。

庭植えの鉢上げ・鉢植えの植え替え

マンデビラの植え替え
Sandu Herta/Shutterstock.com

【鉢上げ】

寒さに弱いので、日本の寒さには耐えられません。庭植えにして楽しんだら、10月頃に鉢に植え替える「鉢上げ」をします。株元から20〜30cmのところまで切り戻し剪定をした後に株を掘り上げ、根鉢よりも1〜2回り大きい鉢に植え替えます。手順は、「植え付け・鉢植え」の項目を参考にしてください。

【植え替え】

鉢植えで楽しんでいる場合は、放置していると根詰まりしてくるので、1年に1度を目安に植え替えましょう。植え替えの適期は4月中旬〜6月頃です。

植え替えの前に、水やりを控えて鉢内の土を乾燥させておきましょう。鉢から株を取り出し、根鉢を少しずつ崩していきます。不要な根を切り取り、1/3くらいまでを目安に根鉢を小さくしましょう。これ以上大きくしたくない場合は同じ鉢に、もう少し大きくしたい場合は2回りくらい大きな鉢に植え替えます。手順は「植え付け・鉢植え」の項目を参考にしてください。

冬越し

マンデビラの冬越し
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寒くなる前に室内に取り込んで、日当たりがよく暖かい場所に置いて越冬させます。越冬後は、遅霜の心配がなくなった5月頃に屋外に出しましょう。庭植えで楽しみたい場合は、土づくりをして植え付けます。

病害虫

マンデビラの病害虫
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大変強健な性質で、病気の心配はほとんどありません。

害虫は、新芽にアブラムシがつくことがあります。適応するアブラムシ用の薬剤をまいて土に馴染ませておくと防除が可能です。

増やし方

マンデビラの増やし方
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マンデビラは、挿し木で増やすことができます。挿し木の適期は5月か9月頃。春に伸びた若くて勢いのある枝を選び、3〜4枚葉をつけて切り取ります。切り口から乳液が出るので、出なくなるまで洗い流し、葉の蒸散と切り口からの吸い上げとのバランスを取るために、大きな葉を半分ほどにカットしておきましょう。市販の園芸用の培養土を育苗用トレイなどに入れて、採取した枝を挿しておきます。直射日光の当たらない明るい場所で、水切れしないように管理しましょう。発根したら黒ポットなどに植え替えて育成します。大きく育ったら、植えたい場所に定植を。挿し木のメリットは、採取した株のクローンになることです。

夏のガーデニングにおすすめ!

マンデビラ
Boryana Manzurova/Shutterstock.com

ここまで、マンデビラの特性や品種、育て方について詳しく解説してきました。南国のような雰囲気を演出できるマンデビラは、夏の青い空や入道雲の下で煌めくような存在感を放ち、真夏の庭で大活躍します。つるをぐんぐん伸ばして生育するので、グリーンカーテンにもおすすめ。ぜひマンデビラを迎え入れて、サマーガーデンを華やかに彩ってはいかがでしょう。

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