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えっ、多肉植物が野菜に⁉︎  シャキシャキ酸っぱい栄養豊富な「グラパラ」を育てよう

えっ、多肉植物が野菜に⁉︎  シャキシャキ酸っぱい栄養豊富な「グラパラ」を育てよう

Little daisy/Shutterstock.com

「観葉植物だと思っていた多肉植物が、実は栄養満点のシャキシャキ野菜だった……⁉︎」
そんな驚きの多肉植物「グラパラ」は、爽やかな酸味があり、なんと4枚で牛乳100ml分のカルシウムが摂れる“食べるサプリ”のような野菜です。 暑さ寒さに強く、葉を土に置くだけで簡単に増やせるため、ガーデニング初心者でも手軽に栽培をスタートできます。
今回は、自宅で「飾って可愛い、収穫して美味しい」グラパラの魅力と、失敗しない育て方のポイントを、栽培のプロが分かりやすくご紹介します。

グラパラの基本情報

グラパラ
nicesy/Shutterstock.com

植物名:グラパラ
学名:Graptopetalum paraguayense ‘Haringo’
別名:ハリンゴ
科名:ベンケイソウ科
属名:グラプトペタルム属
原産地:メキシコ
形態:多年草

グラパラは、多肉植物から日本で作られた食用の品種です。葉が食用となり、シャキシャキとした食感と爽やかな酸味のある野菜です。‘ハリンゴ’の名で品種登録(品種登録第17306号)されており、許可なく営利目的での生産や販売は法律で禁止されています。

元になった多肉植物は、「朧月(おぼろづき)」の和名があるグラプトペタルム・パラグエンセです。暑さ寒さに強く丈夫なので、初心者でも育てやすいです。

グラパラの入手先

グラパラの苗は、入手が難しくなっています。食材としてのグラパラリーフはネット通販などで比較的入手しやすいので、グラパラリーフを葉挿しして苗を入手するのが最もお勧めです。葉挿しの方法は、後述の「グラパラの作業」の増やし方を参照してください。

グラパラの特徴・性質

グラパラ
maodoltee/Shutterstock.com

園芸分類:多肉植物、野菜
草丈:20cm
花期:4〜7月
耐寒性:普通
耐暑性:普通

ベンケイソウ科の多肉植物で、メキシコの砂漠や低木が生える乾燥地帯が原産です。春と秋によく成長する春秋型の生育タイプです。葉は多肉質で白っぽく、寒くなってくるとピンク色を帯びます。

茎は伸びはじめは直立しますが、成長につれて匍匐するように伸びて広がります。多肉質の葉は厚く、触ると簡単に取れてしまいます。

春頃に花茎を伸ばし、星形の花を咲かせます。

関東地方南部の海沿いの地域ではよく越冬し、民家の石垣沿いなどに群生していることがあります。

グラパラの栄養

グラパラ

栄養価が高く、ビタミンやアミノ酸が豊富に含まれています。

野菜なのにカルシウムを補給できるのも大きな特徴です。グラパラリーフ4枚で牛乳100mlと同じくらいカルシウムが含まれており、牛乳より圧倒的に低カロリーでカルシウムを摂取できます。他にカルシウムの効果を高めるマグネシウムなどのミネラルがバランスよく豊富に含まれています。

さまざまな健康によい効果が期待できますが、二日酔いや疲労に対する回復効果なども報告されています。

グラパラの食べ方・利用法

グラパラのジュース
写真/小川恭弘

野菜やフルーツなどとミキサーにかけて、スムージーやミックスジュースにするのがおすすめです。爽やかでフルーティーな味なので、いろいろな野菜などと相性がよいです。上写真は、白ブドウのジュースとグラパラをミキサーにかけたさっぱり味のジュースです。

また葉をみじん切りにして、アロエのようにヨーグルトに混ぜて食べるのもよいでしょう。

サラダにもよいですが、青臭く感じる場合は小さく切るとよいでしょう。チーズと相性が意外とよく、ピザにのせるとシャキシャキした食感が楽しめます。短時間の加熱調理で緑色が映え、天ぷらなどにもできます。あまりくせのない味なので、工夫次第でいろいろな料理に使うことができます。

グラパラの栽培12カ月カレンダー

植え替え適期:4~6月
肥料:4~6月、9月中旬~10月

グラパラの栽培環境

グラパラ
nega/Shutterstock.com

適した環境・置き場所

日なたから半日陰の水はけのよい場所が適します。明るい日陰でも育ちますが、茎が間延びして葉も小さくなります。長期間日陰で育てると、弱って枯れてしまうことも多いです。

春から秋は屋外の日当たりのよい場所で育てるのがおすすめです。水はけよく植えれば、雨が当たる場所でも大丈夫です。ただし夏の暑さが厳しい場合は、雨の当たらない半日陰で育てたほうがよく育ちます。

生育温度

15~30℃が生育温度の目安です。乾燥気味に管理すれば、暑さで弱ることも少ないです。

冬越し

乾燥状態ではマイナス5℃くらいの低温に耐えます。関東地方南部や都心部などでは、ロックガーデンや石垣などで地植えすることができます。

屋外で育てていた株は、霜が降りる前に室内に移動してください。室内では窓際などの日当たりのよい場所に置いて育てます。水の与えすぎに注意すれば、冬越しは簡単です。

グラパラの育て方・日常の手入れ

グラパラ
写真/小川恭弘

水やり

多肉植物なので乾燥に強く、過湿は避けます。鉢土の表面が乾いたら水やりします。

冬は乾かし気味に管理します。

肥料

春の4~6月と秋の9月中旬~10月に、3要素が等量の緩効性化成肥料などを規定量の半分程度与えてください。夏に涼しい場所でよく生育している場合は、規定量より半分程度薄めの液体肥料を10日おきに与えてください。

成長が停止する冬は、肥料を与えません。ただし室内の暖房のある暖かい窓辺で育てると、生育していることもあります。夏と同様に、規定量より半分程度薄めの液体肥料を10日おきに与えてください。

病害虫

害虫類などによって被害を受けることはほとんどありませんが、カイガラムシが発生することがあります。見つけ次第ブラシなどでこすり落としてください。また花茎にアブラムシが発生することもあります。薬剤散布で防除もできますが、花茎を切ればよいでしょう。

グラパラの植え替え

グラパラ
NatVV/Shutterstock.com

1~2年に1回、4~5月に植え替えします。植え替えすることで生育が早くなり、質のよいグラパラリーフを収穫できます。古い土を半分程度落とし、新しい用土で植えます。

用土

多肉植物用の培養土など、水はけのよい用土が適します。または赤玉土小粒5:腐葉土3:軽石2などを配合した用土を使います。5~号以上の鉢植えやプランターに植える場合は、赤玉土の中粒を使ってください。

室内や温室などの雨の当たらない場所では、通常の培養土でも問題なく育ちます。ただし過湿には十分注意してください。

鉢植え

過湿を嫌うので、大きすぎる鉢の使用は避けます。底の深いタイプの鉢を使う場合は、鉢底石を多めに入れて排水よく育ててください。

グラパラの作業

グラパラ
Tarda Santo/Shutterstock.com

増やし方

葉挿しで簡単に増えます。葉を日陰に置いておけば芽が出てきます。また土の上に葉を置くだけで発根して小株ができます。濡らしたキッチンペーパーなどでもよいので、発根する様子を見ても楽しいでしょう。

他に挿し芽や株分けでも容易に増やすことができます。

収穫

株の大きさが直径10cm以上に育ち、1枚の葉の長さが6cmくらいになったら収穫できます。下の葉から収穫しますが、赤紫がかった葉のほうがおいしいです。葉がほとんど無くなるほど収穫すると、長期間収穫できなくなるので注意してください。

グラパラの栽培ポイント

グラパラ
simona pavan/Shutterstock.com
  • 日当たりから半日陰に置く
  • 成長期は主に春と秋
  • 多肉植物なので、過湿に注意
  • 暑さが厳しい時は涼しい場所に
  • 暖地では屋外栽培も可能

見た目も可愛い多肉植物のグラパラ。栄養豊富で野菜なのにカルシウムが摂取できるのは魅力的です。多肉植物の中でも丈夫で育てやすく、気軽に栽培に挑戦できます。葉挿しで簡単に増えるので、芽が出る様子を見守るのも楽しいでしょう。グラパラリーフを収穫したい場合は、苗を複数入手してプランターで栽培するのもおすすめです。

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