ビタミンCは茎にあり! 旬のブロッコリーを丸ごと味わうアメリカ定番の絶品スープ「ブロッコリーチェダー」の作り方
アメリカの国民的スープとして広く愛されている「ブロッコリーチェダー」。濃厚なチーズと野菜の甘みが溶け合うこのスープを、おうちで本格的な味わいに格上げする秘訣をご紹介します。奥深いコクと風味を生み出す魔法のスパイス「セロリシード」と、旨みを最大限に引き出す「焼きブロッコリー」のひと手間が美味しさの鍵。いま旬のブロッコリーのビタミンCが豊富な茎の部分まで丸ごと使った大満足の1杯を作ってみませんか?
目次
煮ても焼いても美味しい「ブロッコリー」

ブロッコリーって、なんとなく茹でて食べるイメージが強いかも。でも私のおすすめ調理法は「焼きブロッコリー」。ブロッコリーやキャベツなど、アブラナ科のお野菜は油と合わせて焼くと、食欲を誘うとってもいい香りがします。焦げる寸前ギリギリが、一番美味しい瞬間です。キャベツも美味しい時期ですから、我が家では頻繁にお好み焼きパーティーが開催されています。ついでに、ホットプレートの隅でブロッコリーを焼くと最高です。
この季節、近所の直売所ではブロッコリーやキャベツ、カリフラワーなどが山盛り! オーブンやフライパンでベーコンなどと焼くと、それだけで冬のごちそうになるし、栄養満点。
この季節、ブロッコリーは特に登場頻度の高い野菜

最近では「茎ブロッコリー」や「スティックセニョール」という名の、ブロッコリーと中国野菜カイランなどとの掛け合わせの品種をスーパーでも見かけるようになりました。花蕾(からい)がスティック状で、味はブロッコリーにアスパラのような甘みと食感が足されたイメージで、とにかく美味しい! 未体験の方は、ぜひ早急にお試しを♡

私の小さな畑では、「アレッタ」という比較的新しいブロッコリーとケールの交配種の茎ブロッコリーと、いわゆる普通の大きなブロッコリー「おかわりくん」の、2種を育てています。「おかわりくん」は、頂花蕾を収穫した後にも、側枝花蕾を収穫できる品種なので、長く楽しむことができます。

ブロッコリーは和洋中、どんな料理にも大活躍ですが、冬のお気に入りはスープ。葉から茎までグロッコリー全体を楽しめるし、切って煮込めば、簡単に美味しくできちゃう♡

ブロッコリーの茎には、花蕾の部分の1.5倍ものビタミンCが含まれているのだとか! せっかくの旬の恵み、スープで丸ごと頂きましょう! 今の季節は新玉ねぎと合わせれば、気分も最高! 甘みも最高です。
ブロッコリーと新玉ねぎのスープには、どんなスパイスが合うかしら??
スパイスやハーブが好きな私のおすすめは「セロリシード」。しつこい性格なので、生のセロリも合わせて使います。
セロリより濃厚でスパイシー「セロリシード」

セロリといえば、子どもの苦手な野菜トップスリーの常連。日本に普及したのは比較的最近で、昭和の後半。苦みとほろ苦さが強いセロリ、食の欧米化が進んで、日本の食卓にも馴染んだようです。

アメリカでは、子どものスナックとしてもポピュラーなセロリ。日本とは反対に、子どもたちの好きな野菜でもあります。アメリカ人はセロリのくぼみに、ピーナッツバターやジャムを塗りたくって食べるので、おやつ感覚。ヘルシーなのかはよく分かりませんが、甘さの中にセロリの独特な風味が活きて、確かにクセになる味。セロリとリンゴのサラダなど、甘いものと合わせるのが上手なようです。

セロリといえば、独特な「香り」。西洋料理では、その強い香りを生かして、肉料理のにおい消しとしても古くから使われてきました。ハーブと香味野菜の束「ブーケガルニ」にも、月桂樹やタイムなどとともにセロリは欠かせません。

「セロリシード」とはその名のとおり、セロリの種子。私たちがスーパーで見る緑のセロリより遥かに目立つ香りと味を持つ、主張強めのくせ者スパイス。ナツメグやシトラス、パセリの風味と、ふわっと香る苦みを持ち、鋭くスパイシー!
インドではカレーを作る際に加えたり、ロシアではスープの隠し味に使ったりするようです。日本の食卓でも、ミネストローネやポテトサラダ、唐揚げなどなど、意外と結構使えるスパイスですが、日本ではほとんど馴染みがないと言っても過言ではないでしょう。

自称「セロリシード普及委員会」会長の私に言わせれば、一番手軽に楽しめるのが「セロリソルト」。セロリシードを挽いて粉にしたものと塩を合わせただけなのに、あれ? なんか美味しい! とにかく何でも美味しくなっちゃう!!! って感じにテンションが上がるほど美味しいセロリソルト。
大きなスーパーなどでは売っていますが、作り方も簡単。「挽いたセロリシード25%、塩75%」の割合で混ぜれば、バッチリ。
春巻きや天ぷらなどの揚げ物、おにぎりにも。お料理にすこーし加えるだけで、なんだか奥深い味になるから不思議です。忘れずに、試してみてくださいね。便利な世の中ですから、ネットでも買えます。これがキッチンにあるだけで、お料理名人になれちゃう魔法の粉。
「セロリシード普及委員会」の会員も募集中です。
旬のブロッコリーとセロリシードで作る「ブロッコリーチェダー」スープ

はい! アメリカでは定番中の定番「ブロッコリーチェダー」スープです。カフェやレストランでも見かけるし、家でも作れる家庭的なスープ。知らない人はいない! アメリカの国民的スープです。チェダーチーズのコクと野菜の甘みが絶妙に絡み合い、濃厚なチェダーチーズをたっぷり使うクリーミーなスープ。フレッシュなセロリとセロリシードを加えて、香りにもコクと深みを与えましょう! ミルクと水が同量なので、軽やかな味です。
ブロッコリーチェダースープの作り方

材料(3〜4人分)
- ブロッコリー 1/2個
- ジャガイモ 2個
- 新玉ねぎ 1個
- セロリ 10cm
- ニンニク 2片
- 水 300cc
- 牛乳 300cc
- セロリシード 小さじ1〜
- コンソメ 1個
- チェダーチーズ 1/2カップ
- 塩・コショウ 適量
仕上げの材料
- 焼いたベーコンの粗みじん 適量
- フライパンで焼いたブロッコリー 適量
- チェダーチーズ 適量
- ハーブなど 適量
作り方
新玉ねぎは薄いスライス、ニンニクはみじん切り、ジャガイモは皮を剥き1cm角のダイス切り、ブロッコリーは細かめのぶつ切り、セロリは粗みじん切りにしておく。

新玉ねぎを、オリーブオイル大さじ1 (分量外)を入れた鍋で5分ほど炒め、ニンニク、セロリ、セロリシードを加えて1分炒める。

そこに水とコンソメ、ジャガイモを加え、蓋をして15分ほど煮る。

ジャガイモが柔らかくなったら、ブロッコリーを加えて5分煮て、ブレンダーなどで軽く撹拌し、とろみを出す(完全に滑らかにしないでテクスチャーが残るように)。

牛乳を加えて温め、塩・コショウで味を整える。チェダーチーズを加えて混ぜる。
スープが50℃くらいに冷めるのを待ってから、チーズを入れると分離しづらくなります。

仕上げにトッピング! 焼いたベーコン、フライパンで焼いたブロッコリー、チェダーチーズ、ハーブなどを散らして召し上がれ!

チーズの塩気があるので、塩は控えめに! ブレンダーで撹拌することで、とろみが出ます。ブロッコリーやジャガイモの質感が残る程度がおすすめ。お好みのテクスチャーでお楽しみください。まとめて作っておけば、朝ごはんやランチにも! あぁ、スープって幸せの味。焼いたブロッコリーやベーコンをトッピングするので、しっかりとした食べ応えがあります。
ハンバーグとお米にも合うし、サンドイッチにも合うのよねぇ。あぁ! なんだかお腹が空いた! 今夜のご飯は何にしようかしら(ついでに明日の朝ごはんは何にしよう)?
美味しいものを食べる楽しみは、明日への活力! 「ブロッコリーチェダースープ」作ってみてくださいね。
Credit
写真&文 / ルーシー恩田

ルーシー・おんだ/アンティークバイヤー/IFA認定アロマセラピスト/ITEC認定リフレクソロジスト。20代に訪れたタイ・チャン島でのファスティング(断食)経験から、心・体・生活環境などを全体的にとらえることにより、本来の自然治癒力を高め病気に負けない体づくりを学び啓発される。会社員としてデザインの仕事をしながら英国IFAアロマセラピストの資格を取得。退職後は更なる経験と知識の向上のためイギリスへ渡り、英国ITEC認定リフレクソロジストの資格を取得。現在は家業のイギリスアンティークの買付と販売をしながら、アロマセラピスト的な視点で自家栽培の野菜とハーブを使ったお料理教室やワークショップを開催している。
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