愛犬のフィラリア予防薬スタートの季節! ハーブ「ダンデライオン」で元気をサポート
愛犬の命を守る大切な予防薬のシーズンは、元気をサポートするためにハーブの力も借りてみませんか。ハーバルセラピストの資格を持ち、ペットのための自然療法も学ぶ海野美規さんが今回取り上げるのは、デトックスハーブとして知られるダンデライオン。春の花としてもお馴染みのタンポポの、ハーブとしての活用法をご紹介します。
目次
タンポポの季節

愛犬あんと散歩をしていると、頭上ではサクラが咲き、菜の花が風に揺れ、足元にはタンポポが可愛らしく咲いています。天気のよい日はポカポカ暖かく、お散歩も気持ちいいですね。犬にとってもちょうど活動しやすい気候らしく、のんびり春の空気を楽しんでいる様子です。
タンポポは手入れをしていない庭にも咲いていて、どこから種子が飛んできたのかな、鳥や虫が運んできたのかなと想像するのも楽しいです。

愛犬、投薬開始のシーズン
春になると、狂犬病予防注射、フィラリア予防薬、ノミ・ダニ予防薬の投与が始まります。先日かかりつけの獣医さんから、あん宛てにフィラリアの血液検査と健康診断の案内のはがきが届きました。
フィラリアというのは「犬フィラリア症」のことで、蚊によって媒介される寄生虫の病気です。フィラリアは肺動脈や心臓に寄生しますが、多数寄生することで血流の流れが妨げられてさまざまな障害が発生し、放置すると死に至ることもある怖い病気です。
けれども、毎月1回正しく投与すれば、確実に予防できる病気でもあります。投与する期間は、「蚊が飛び始めた1カ月後から、蚊がいなくなった1カ月後まで」ということで、4〜5月から11〜12月までとなります。地域やその年によって期間は変わってきます。
フィラリア予防薬は、愛犬たちを病気から守ってくれる大切な薬です。
しかしその一方で、薬を飲むことは、肝臓がフル稼働する要因の1つでもあります。フィラリアだけでなく、ノミ・ダニの予防薬の投与も始まる春は、ハーブの力も借りて少しでも愛犬の負担を軽くすることができるといいですね。
そこで、タンポポを活用してみてはいかがでしょうか。
ダンデライオンはデトックスハーブ

ダンデライオン、つまりタンポポは、古代から現代まで、世界中で食糧や飲料、薬草として重宝されてきました。葉から花、根まで使うことができ、栄養も豊富で薬効も幅広く、万能ハーブとして知られています。
利尿作用(尿量を増加)や利胆作用(胆汁の分泌または排出を促進)、緩下作用(腸の働きを高め、便を柔らかくし排便を促す)があるため、排出促進ハーブとして有用で、肝臓にも作用する、代表的なデトックスハーブです。

ダンデライオンは毒素、老廃物、汚染物質を肝臓や腎臓が排泄するのを助け、血液や組織をきれいに整える手伝いをしてくれるとされています。身体に老廃物が溜まることで起こりがちな、 疲労、自律神経のバランス、皮膚、花粉トラブルなどのアレルギーの予防に役立つということです。
ダンデライオンの効用

ハーブとしてのダンデライオンは、葉(ダンデライオンリーフ)と根(ダンデライオンルート)に大別されています。葉も根も同じような作用を持ちますが、利尿作用は葉のほうが強く、胆のうや肝臓、消化器に対する作用は根のほうが強いとされています。また花には抗酸化物質が豊富に含まれ、また穏やかな鎮痛作用もあると考えられて、全草活用できるハーブです。
ちなみに、人気のあるタンポポコーヒーは、根を乾燥させてローストしたもの。香ばしい香りとほろ苦く甘い味わいのため、コーヒーの代替品として古くからヨーロッパで飲まれていました。
犬への活用

ハーブティーにして与えることもできますが、なかなか飲んでくれない場合は、食事に混ぜて与えましょう。食事に混ぜる場合は、一度に食べ切れる量の食事に規定量のハーブを加えることが大切です。ミルやミキサーなどで細かくふりかけ状にして、食事に添えたり混ぜてください。


参考:「犬と猫のためのメディカルハーブガイド」金田俊介著
Credit
写真&文 / 海野美規 - フラワー&フォトスタイリスト -

うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
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