100均のキッチングッズと少ない花で、簡単「花遊び」 プチプラ花コーデVol.143

プチプラ雑貨を使って、もっと暮らしと花を楽しんでみませんか? 100均などのプチプラ雑貨とフラワーアレンジを日々楽しむ、フラワーデザイナーの川守由利子さんに、旬のプチプラな手作りアイデアを教えていただきます。
目次
花遊びに活用できるキッチングッズを100均で発見
最近、100均に行くたびに気になる商品がありました。それが「折りたためるザル」です。
陳列されているのは、折りたたんでいる状態でした。
ザルは、底になる部分に小さな穴がたくさんあります。折りたたんでいる状態だと、側面にくぼみがありました。見つけたとき、そのくぼみに水を入れて花を飾れそう! と、ひらめいたのです。色が黒なので、花も合わせやすそうです。

ザルの直径は約23.5cm。底になる部分を手で押すと、たたまれている側面が伸びて深めのザルになります。

折りたためることでコンパクトに収納でき、また持ち手部分をフックに掛けることができるので、なにかと便利に使えます。
今回はこのザルを折りたたんだ状態で使い、花遊びをしてみたいと思います。
神コスパ! 140円で10輪もついていた花苗
折りたためるザルで楽しむ花遊び。用意した花は、こちらです。

向かって左の葉はドラセナ。ドラセナは2本買いました。ほかはアスターと秋の七草の1つ、キキョウです。
キキョウとアスターは花苗を購入しました。

花屋さんで最初に目にとまったのが、キキョウでした。キキョウに合わせて、同系色の薄い紫色のアスターを選びました。
アスターは1鉢に薄い紫と濃い紫、それから濃いピンクと3色咲いていて、140円。しかも小さなつぼみも数えると、花が10輪もついていて神コスパです。

キキョウの花色と同じようなアスターの紫色に、濃い色が入るとアクセントになって、全体が引き締まります。
花苗は、プチプラでフラワーアレンジを楽しみたいときの強い味方。その季節のものが手軽に購入できるのも魅力で、花をアレンジに使った後の苗は、土に植えて長く楽しめるのもいいですね。
ドラセナの葉を花留めにした、アレンジの方法
折りたためるザルにアレンジをしていきます。まずは、ドラセナの葉を用意して、茎の部分からカットしました。

このドラセナの葉を、花留めとして使っていきます。
ドラセナの花留め、作り方をご紹介します。
①ザルはたたんだ状態で使います。たたんでくぼみになっている側面に水を入れます。

②カットしたドラセナの葉を、くぼんでいる部分に写真のように入れます。

③ドラセナの葉と葉を重ねながら、ザルのくぼみを1周するように何枚も入れていきます。

④ホッチキスを用意して、入れたドラセナの葉同士を何カ所か留めて、形が崩れないようにします。

⑤同じ要領でくぼみにドラセナの葉をどんどん入れていくと、ドラセナの花留めが出来上がりました。

ドラセナ2本分の葉を全部使いました。私が買ったドラセナは1本に葉が8枚ほどついていたので、全部で16枚が入ったことになります。
葉の所々をホッチキスで留めると、きれいにまとまった円になります。これで、花を留めやすくなりました。
ナチュラルでおしゃれで、簡単にできるのが魅力
ドラセナの葉で作った花留めに、花をアレンジしていきます。
まずは、キキョウとアスターの花をカット。

花は、水に浸かる下のほうの葉は落としておきます。

キキョウは茎をカットすると、白い液体が出ます。

この白い液体は水を吸い上げにくくしてしまうので、ティッシュペーパーで拭いてからアレンジに使います。

最初のキキョウを、ドラセナの葉と葉の間に入れました。

葉をたくさん重ねているので、そこに挿すだけで花が留まります。
キキョウを3輪。

続いて、キキョウと同じ色のアスターをアレンジ。

花は全体にまんべんなく。また、高め、低めと高低差を意識してアレンジしました。
そこに、濃い紫色のアスターを入れていきます。

濃い色のアスターも、花の高さは変えるようにしました。
最後に、濃いピンクのアスターを入れて完成。

高低差のポイントは、なるべく花首1つ分以上の差をつけること。自然な雰囲気を作ることができます。
折りたためるザルのくぼみを利用した花遊び。ザルのくぼみ部分が狭く、少ない花材にちょうどよかったです。
自然素材で作る花留めで楽しむフラワーアレンジは、簡単でいておしゃれに花を飾ることができますね。
今回の材料のご紹介
- アスター(苗)…140円
- キキョウ(苗)…230円
- ドラセナ2本…300円
- 折りたためるザル…200円*ダイソー
合計870円(税抜)
ほかに、ハサミ、ホッチキス、ティッシュペーパーを用意。
初心者におすすめ。時短で超楽々なアレンジ
折りたためるザルを使ってもっと簡単にアレンジを楽しむなら、水を入れたくぼみ部分に、花をただ入れるだけでもOK。

水を入れたザルのくぼみ部分に、茎を短くカットしたスプレーギクなどを入れてみました。左右に分けて真ん中あたりには何もない空間を作り、アレンジにメリハリを出します。
一方で、くぼみ全体に花を入れると卓上リースのようにもなりますね。容器が黒なので花色を選ばず、また花を引き立てる背景になってくれてとても様になります。
フラワーアレンジ初心者さんにも、おすすめの飾り方です。
Credit
写真&文 / 川守由利子 - 『ブーケ・ドゥ(Bouquet Doux)』主宰。 -

かわもり・ゆりこ/花店勤務を経て、2006年に独立。『花時間』第6回フラワーアーティストオーディションに優勝し、現在、東京・自由が丘にて花教室を主宰している。アトリエ名は、“甘くやさしい花束”という意味の仏語から。その名のとおり、心なごみ笑顔になる、柔らかな印象のアレンジを中心に、雑誌やwebでも活躍中。手作りが得意で、プチプラ雑貨と“花”を組み合わせて楽しむアイデアを連載中。
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