黒い器にアレンジ! 夏の名残と初秋の花で季節を演出
あれほど暑かった夏も、終わってしまうとなると少し寂しいもの。名残の花や初秋に咲く花を集めて、過ぎる夏を惜しみながらアレンジを作りませんか? 教えてくれるのは、フラワー&フォトスタイリストの海野美規さん。ワンポイントで柔らかい表情にアレンジした黒い器に、色鮮やかな季節の花をたっぷり活けて、夏から秋へと移ろう日々を楽しむ花を飾りましょう。
目次
夏の名残に

朝の散歩の時間が涼しく、心地よく感じるようになりました。待ちに待った秋の到来ですね。
庭では、夏の花が終わろうとしています。でもまだ、キバナコスモスや秋明菊など、秋口まで咲く花がちらほらと咲き残っていたりするので、切ってしまったり抜いてしまうことができずにいます。なかなか秋の庭に衣替えができません。
あんなに暑かった夏も、終わってしまうのは少し寂しい気がします。夏の名残を惜しみながら、アレンジを楽しみませんか。
黒い器をひと工夫

私が普段花を入れる器は、白い陶器、透明のガラス、バスケットが多く、そういえば黒い器はあまり使わないなあと、ふと思いました。ガラスや白い器は、やはり印象が柔らかですし、バスケットは自然な感じになりますから、花も生き生きして明るく見えるように思います。黒い器は、キリッと引き締まってかっこいいのですが、少々重く感じて、ちょっと苦手な方もいらっしゃるかもしれませんね。
そこでひと工夫! 黒い器に文字を入れたらどうでしょうか。

お手本にしたのは、人気ベーカリーショップのテイクアウトのカップ。私はこのデザインが気に入っていて、このカップに花を活けるのもとても好きです。

このデザインを真似して、黒い器に愛犬あんの“A”を、もう一つは、“Merci ”と入れてみました。

ブリキ素材の黒い器に、白いペンで文字を入れるだけ。とても簡単に変身できます。表情も柔らかくなるように思います。
表情を新たにした黒い器に、この季節の花をアレンジしてみましょう。
アレンジに使った花

- セダム
- マリーゴールド
- 千日紅
- ワレモコウ
- 秋明菊
- フウセンカズラ
- キバナコスモス
- キャットテイル
- セロシア
- シュウカイドウ
- ジニア
- ネコジャラシ
セダムやセロシアはフラワーショップで買った花、それと庭に咲き残っていた花、初秋の花も少し、季節の変わり目の今どきのいろいろな花を取り合わせました。
アレンジの手順
- 器の中にカップなどの“落とし”を入れて水を入れます。

- セダムを手前に入れます。

- マリーゴールドを隣に入れます。
- キャットテイル、セロシアなどをサイドに入れます。

- ほかの花も、色のバランスなどを見ながら入れます。
- ワレモコウはツンツン飛び出しているように。
- フウセンカズラは風船がついている部分を垂れ下がるように入れます。

全体にふんわり、ざっくり入れて出来上がりです。

アレンジのほか、可愛らしい鉢花を入れてもいいですね。キャンディのような可愛らしいミニケイトウを入れてみました。
“Merci ”の器は、ちょっとしたギフトにいかがでしょうか。

名残の花は賑やかに

茶の湯の世界では、10月は風炉の最後の月。11月は炉開き、新しいお茶をいただく新しい年の始まりの月です。
ということで、今頃の季節は、茶花の活け方もいつもと趣が違います。
「名残の花」「名残り花」、ピークを過ぎているのに残っている花や、遅れて咲いている花を集めて籠に活けたりします。

「名残の花は、寂しくないように本数を多くたっぷりと活けるんですよ」と教わりました。茶花でも、たっぷり活けるなんてことがあるのだと、少し嬉しく思いました。
茶花を活けるテクニックや精神は難しいですが、たっぷり賑やかに活けることは、フラワーアレンジメントの得意とするところ。
夏の名残の花、初秋の花、移りゆく季節の花を賑やかに活けて楽しんでください。

Credit
写真・文/海野美規(Unno Miki)
フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
https://www.annegarden.jp/
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