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ベランダガーデンを植物と雑貨でおしゃれに飾る「素敵なコーディネートとは?」
ベランダでおしゃれにガーデニングを楽しむ方法を知りたい! その答えを教えてくれるのが、ベランダガーデニングクリエイター兼、ガーデニング&雑貨ショップ「みどりの雑貨屋」コーディネーターとして活躍中のRIKAさん。自身もベランダで空間づくりにいそしむベランダガーデナーであるRIKAさんのおしゃれなベランダで、素敵の秘密を教わります。
目次
念願のベランダガーデンづくりに
長年かけて磨いたセンスを注ぎ込んで

11年ほど前からベランダガーデンを始めたRIKAさん。以前から植物に囲まれた生活に憧れてはいたものの、転勤が多かったため、ベランダに本格的なガーデンの作り込みをすることはできませんでした。そして今のマンションに定住したのをきっかけに、念願のベランダガーデニングライフがスタート。それまであたためていたアイデアや育ててみたかった植物を盛り込み、ベランダとは思えない緑あふれる空間に仕上げました。

空間づくりのキーワードは「植物×古びたモノ」
かつて訪れたインテリアショップ『THE GLOBE』(東京都・世田谷区)の一角に設けられたジャンクな庭に、大きな衝撃を受けたというRIKAさん。その庭の制作者はガーデンスタイリスト・川本諭さんでした。「植物×古びた道具」で見せるジャンクで独特な空間づくりは、それまでにはないガーデンの世界。その味わいのあるカッコよさに魅了され、川本さんが植栽を手掛けたカフェ『CHUM APARTMENT』(東京都・目黒区)にも訪れました。そこでも「植物×古びたモノ」でカッコよく演出された「計算された無造作感が生み出す美」に感銘。この2つのガーデンとの出合いが、今のRIKAさんの空間づくりに対する考え方の基礎を形づくったのでした。その後、そういった視点で洋書などを眺めながらセンスアップを図り、現在のようなベランダが生まれました。

お気に入りの植物や雑貨を
かわいらしく見せる6つのポイント
美しく、心地よい空間が広がるRIKAさんのベランダガーデン。さまざまな創意工夫が集まり、この庭ができています。なかでも特に意識していることが「力みを感じさせずに、無造作に見せる」こと。川本諭さんが手掛けた庭で刺激を受けて以来、RIKAさんのベースになっているセオリーです。また、生活感を出さないことも大きなポイントです。それでは、それらを含めた6つのポイントにクローズアップしてみましょう。
Point1
〔高低差をつくり、メリハリをつける〕

キャベツボックスを重ねて、空間を有効利用。背景にしつらえた白いフェンスにも、グリーンや雑貨をバランスよく配しています。
ポイント2
〔前後に重ねて奥行きを出す〕

アイテムを前後に重ねることで、シーンを重層的に見せています。奥に配した木の車輪は、厚みがないのでオススメ。
ポイント3
〔向きにばらつきを持たせて置く〕

それぞれのラインを揃えて整然と飾るのではなく、角度を振るようにしてあしらうことで、シーンに動きが加わっています。雑然とした印象を与えない絶妙なバランスも見事。

台として使ったキャベツボックスに対し、プレートの向きをずらして配し、小さな鉢の愛らしさを引き立てる舞台に。
ポイント4
〔無造作感を出す〕

小さな鉢を重ねて転がしラフに飾ることで、シーンに遊び心がプラス。古びたアイテムは、特にこういった無造作なスタイルがよく似合います。荒れた印象にならないように乱用は避けて。
ポイント5
〔人の気配を感じさせる〕

ホウキやジョウロ、スコップなどのガーデン道具は完全に見えない場所に収納するのではなく、庭を飾るアイテムの一つとして活用しています。そうすることで人の気配を感じさせることができ、空間にあたたかみや安心感を生まれます。
ポイント6
〔ポイントで差し色を入れる〕

全体的に自己主張が強くない素朴な色や素材を選んでいますが、ぼんやりした雰囲気にならないように、アクセントカラーになるものをポイントでプラス。赤いスコップが、緑の中でキリリと効いています。
限られたスペースで、大好きなグリーンと雑貨を巧みに使いながら、居心地のよいベランダガーデンを演出しているRIKAさん。力みを感じさせないナチュラルな空間ですが、それは細やかな計算によって生み出されたものです。ぜひ参考にしてみてください。次回は、‘難を転じて福となす’技をご紹介します。
併せて読みた
Credit
アドバイス・写真 / RIKA - ベランダガーデニングクリエイター -

ガーデニング&雑貨ショップ「みどりの雑貨屋」
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取材 / 井上園子 - ライター/エディター -
いのうえ・そのこ/ガーデニングを専門としたライター、エディター。一級造園施工管理技士。恵泉女学園短期大学園芸生活学科卒。造園会社、園芸店を経て園芸雑誌・書籍の編集者に。ガーデニング以外の他分野のPR等にも携わる。自身もガーデニングを楽しみながら、美術鑑賞や旅行を趣味にする。植物を知っていると、美術も旅も楽しみの幅が広がりますね。
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