ハーブティーで風邪予防! 免疫力を上げる「エキナセア」をおいしく飲もう

空気が乾燥する季節には、風邪やインフルエンザも流行しますが、風邪をひかないための日々のセルフケアに、ハーブの力を取り入れてみませんか?
今回は、特にそんな季節におすすめのハーブ「エキナセア」をご紹介! おいしいハーブティーにして飲む方法をお伝えします。
目次
風邪にかからないためのキーワードは「免疫力」
私たちの体は、免疫という自然治癒力を備え持っていて、さまざまな病気から体を守っています。体に入ってくる細菌やウィルス、体内で発生したがん細胞などの異物から体を守るチカラのことを、免疫力と呼びます。
この免疫力ですが、疲れが溜まっていたり、睡眠不足だったり、ストレスが強くかかっている状態等が続くと、力が低下。結果、風邪やインフルエンザなどのウィルスに負けてしまい、発病する…という仕組みです。
というワケで、風邪にかからないためには、生活習慣の見直しと、「免疫力を上げておくこと」が大切なんですよ!
免疫力が高い人は、風邪やウィルスが体に入ってきても、はねのけることができたり、風邪をひいても症状が軽く済む、回復が早い、といった体の状態を保つことができます。
免疫力アップの効果が期待できる「エキナセア」
そんな免疫力を上げておくために、役立ってくれるのがハーブ! 免疫力アップの効能を持つハーブの一つに、「エキナセア」があります。

北アメリカの先住民がよく使っていたハーブで、動物に噛まれたり、傷や虫刺されの手当て、などに活用されていたようです。エキナセアには、自己治癒力を高めてくれる免疫賦活作用や、抗ウィルス作用や抗菌作用、炎症を鎮めてくれる消炎作用もあるので、風邪やインフルエンザの予防にピッタリのハーブです。
風邪をひきやすい人はもちろん、季節の変わり目で体調を崩しやすい人や、気管支炎になりやすい人にもオススメですよ。
風邪予防が期待できるハーブ3種類
ハーブを手軽に楽しめる方法が、お茶として飲むこと。一年を通して購入しやすいドライハーブを利用して、ハーブティーを楽しんでみましょう。ドライハーブは、ハーブショップやインターネットで入手できます。ハーブショップなどでは、クラフト用のハーブも一緒に売られていたりします。購入する際には、「食品」であることを確かめてからお買い求めくださいね。
それでは、寒い季節に特に役立つ、風邪対策にぴったりな3種類のハーブをご紹介していきましょう!
エキナセア

先にご紹介したエキナセア。単体で飲むと、渋みと苦みがあって、少々クセがあると感じるかもしれません。
注意:キク科の植物にアレルギーがある方は注意が必要です。
レモングラス

殺菌作用があり、風邪やインフルエンザなどの感染症の予防に役立ちます。また胃の調子を整える健胃作用・消化促進作用もあり、消化器系をサポートする効能もあります。レモンのような爽やかな香りがするので、飲みにくいハーブに合わせるとよいでしょう。
ローズヒップ

高い栄養価を持つハーブで、「ビタミンの爆弾」とも呼ばれています。風邪やインフルエンザの予防はもちろん、炎症や発熱でビタミンCを消耗した時の補給としても役立ちます。緩下作用もあるので、便秘がちな時にもオススメですよ。
また、ローズヒップティーは赤い色だと思われている方が多いのですが、単品で入れると、よくあるお茶の色で、赤くはありません。酸味が強いため、苦手な方は量を少なめにしましょう。
ハーブで風邪予防! ハーブティーブレンドレシピ
1種類のハーブを単品で飲むのもいいですが、複数のハーブをブレンドすることによって、飲みにくさも緩和されたり、相乗効果でおいしくなったりするのをご存じですか?
先ほどご紹介した3種類をブレンドしてみましょう。相性もいいので、おいしいハーブティーになりますよ。
<材料>
- 乾燥ハーブ
- エキナセア 10g
- レモングラス 10g
- ローズヒップ 10g
*酸味が苦手な場合には5g
*ローズヒップは堅いため、事前にハサミなどで切って小さくしておく。
- お湯
- ティーカップ
【おいしいハーブティーの入れ方】
- ポットにハーブを入れる
あらかじめ温めておいたポットにハーブを入れます。ティーカップ1杯(150~180㏄)に対して、ティースプーン山盛り1杯が目安です。 - 熱湯を注ぎ、ハーブを蒸らして成分を抽出する
お湯を注いだら、すぐポットのふたをして3分待ち、ハーブのエキスを抽出します。 - ティーカップに注ぐ
あらかじめ温めておいたカップに注いで、飲みましょう。

ハーブティーは、日々の習慣として、1日に1~3杯を目安に飲み続けていくことで、健康や美容維持・体質改善へとつながっていきます。また、ハーブティーを入れる際、基本的には1杯目で、体に働きかける有効成分のほとんどが、抽出されてしまいます。風邪予防のために摂取したい方は、緑茶や紅茶のように、2杯目、3杯目と飲むことはせず、有効成分が含まれた1杯目を飲んでくださいね。
<注意点>
自然の恵みが詰まったハーブですが、妊娠中・授乳中の方、治療中の病気がある方、体質等の心配がある方は、使用できない種類もあります。使用する前に、かかりつけの医師にご相談ください。また、ハーブは薬ではありません。健康状態が気になる方も医師にご相談ください。
Credit
写真&文 / 堀久恵 - 花音-kanon- 代表 -

ほり・ひさえ/ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。
生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。埼玉県熊谷市の『花音の森』にて、日々植物に囲まれ、ガーデンセラピーを実践中。
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