ルーシー・おんだ/アンティークバイヤー/IFA認定アロマセラピスト/ITEC認定リフレクソロジスト。20代に訪れたタイ・チャン島でのファスティング(断食)経験から、心・体・生活環境などを全体的にとらえることにより、本来の自然治癒力を高め病気に負けない体づくりを学び啓発される。会社員としてデザインの仕事をしながら英国IFAアロマセラピストの資格を取得。退職後は更なる経験と知識の向上のためイギリスへ渡り、英国ITEC認定リフレクソロジストの資格を取得。現在は家業のイギリスアンティークの買付と販売をしながら、アロマセラピスト的な視点で自家栽培の野菜とハーブを使ったお料理教室やワークショップを開催している。
ルーシー恩田
ルーシー・おんだ/アンティークバイヤー/IFA認定アロマセラピスト/ITEC認定リフレクソロジスト。20代に訪れたタイ・チャン島でのファスティング(断食)経験から、心・体・生活環境などを全体的にとらえることにより、本来の自然治癒力を高め病気に負けない体づくりを学び啓発される。会社員としてデザインの仕事をしながら英国IFAアロマセラピストの資格を取得。退職後は更なる経験と知識の向上のためイギリスへ渡り、英国ITEC認定リフレクソロジストの資格を取得。現在は家業のイギリスアンティークの買付と販売をしながら、アロマセラピスト的な視点で自家栽培の野菜とハーブを使ったお料理教室やワークショップを開催している。
ルーシー恩田の記事
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レシピ・料理

ラベンダー香るハーブレモネード【ルーシーのおいしい暮らし】
「ラベンダー畑」への招待状 イギリス好きには特別なハーブ「ラベンダー」。イギリスでは古くから薬用ハーブとして利用され、王室とも深い関係にあります。特にヴィクトリア女王はラベンダー好きで知られています。宮殿にはラベンダーを飾り、ラベンダー入浴をして、リネンの仕上げにはラベンダーオイルやラベンダーウォーターを使わせていたそう。とにかくラベンダー! ラベンダー! ラベンダー! 女王を虜にする魅力的な植物ラベンダー、もちろん私もラベンダー信者です。 私の心の手帳に描いている「行きたい所ウィッシュリスト」。そこに、ずっと入ったままだった、憧れの土地「北海道 富良野」。なかなか「ラベンダーの神様」からお声がかからずでしたが、先日ついにお呼ばれされて(ラベンダーの神様から)、夏の北海道へと導かれました。とはいえ、北海道でラベンダーの見頃は7月下旬まで。間に合うかしら? と淡い期待を胸に、8月上旬に富良野にある「ファーム富田」を訪れました。 案の定、イングリッシュラベンダーは見頃を終えたばかり。乾燥して鮮やかさに欠け、所々刈り取られて、少し寂しげな情景でした。 しかし、がっくり感も束の間。「えっさほいさ」とラベンダーを収穫しているスタッフたちを発見。 息の合ったチームワークで、濃厚な香りを振りまきながら、ラベンダーをバッサバッサと刈り込み進んでいきます。花の見頃を過ぎてしまったおかげで、この収穫風景を楽しめたので、めでたしめでたし! 満開のラバンジン 一方で、遅咲きの品種「ラバンジン」は見頃を迎えていました。一面のラベンダー畑は、やはり圧巻。いい香りで心もフワフワ。ふと、川向こう(黄泉の国)って、こんな感じかしら? と想像してしまいました。 ラバンジン系のラベンダーは、イングリッシュラベンダー系よりも大きく成長するのが特徴。大株で花をたくさんつけるので、精油の収油率が高く、石けんや洗剤などの香りづけなど、商業的にも多く使われています。 ラベンダーの蒸留 収穫の時期なので、敷地内の蒸留所は大忙し。精油の採取には数種類の方法がありますが、ラベンダー精油は水蒸気蒸留法という方法で作られています。 大きな釜に刈り取ったラベンダーをギュウギュウに詰め込み、蒸気を通して精油成分を揮発させます。揮発した精油成分はラベンダーの中を通り抜けた蒸気と一緒に、冷却槽で冷やされ、蒸留水と混ざった状態で出てきます。それを油水分離槽で精油と蒸留水に分けていくのです。その際の副産物が「芳香蒸留水」ラベンダーウォーターです。 蒸留所のまわりには、芳香成分が含まれる蒸気が吹き出し、むせ返るほどの濃厚なラベンダーの香り。ついつい夢見心地、ここは川向こう(黄泉の国)かと、またまた勘違い(2回目)。こんなにラベンダーの香りに包まれたことないんですもの。ついついハイになっちゃう(照。あぁ、なんて幸せ。 こうして抽出されるラベンダー精油は、1kgのラベンダーから6〜8ml、1株のラベンダーから1.2〜1.5mlほどしか採れないそうです。とんでもなくありがたい、自然の恵みです。 今回、ファーム富田で収穫され蒸留された「おかむらさき」と「ラバンジン」の精油を購入しました。ラベンダーの記事は幾度となくご紹介していますが、みなさんの耳にタコができてもおすすめしたい! だって、ラベンダーは「アロマ界のクィーン」、全人類、そして悩める乙女の頼もしい味方。懲りずにお付き合いください。 「イングリッシュラベンダー(真正ラベンダー)」と「ラバンジン」、苗の見た目が異なりますが、じつは精油の効能にも違いがあります。 ラベンダーといえば、真正ラベンダー ファーム富田で栽培されている「おかむらさき」は真正ラベンダーの一種。一般的に「ラベンダー」というと、だいたいこの真正ラベンダーのこと。学名ではLavandula officinalisやLavandula angustifoliaとも呼ばれます。officinalisとは「薬用の」という意味。古代より薬草として用いられたことに由来します。 真正ラベンダーは「鎮静」「抗痙攣」「鎮痛」作用を持つ、酢酸リナリルとリナロールが主成分のため、リラックスならお任せあれ! 難しい成分名はさておき、芳香成分が300以上も含まれているため用途が広い万能選手。心を落ち着け、ストレスを和らげる作用が高く、不眠にも優れた効能を発揮します。頭痛や月経痛、肩こりなどの痛みの緩和にも効果的。皮膚の炎症を鎮め再生を早めてくれるので、肌トラブルにも役立ちます。不調を感じたら、とりあえずラベンダー! 家庭の救急薬となる頼もしい精油です。 宿泊したホテルにアロマバーナーが備え付けられていたので、購入した「おかむらさき」で、さっそく芳香浴。意識を失ったようにバタンキュー。旅の心地よい疲れと、ラベンダーのリラックス効果でぐっすり快眠。翌日に備えることができました。いい香りで一日を終えるって、とっても幸せ! 甘すぎないハンサム系ラベンダー、ラバンジン ラバンジンは真正ラベンダーとスパイクラベンダーの交配雑種。学名ではLavandula hybrida、Lavandula ×intermediaとも呼ばれます。真正ラベンダーに比べると、リラックス効果は弱め。脳や神経を刺激して頭をスッキリさせる働きをもつカンファー成分(ローズマリーにも含まれるスーッとした香り)が多く含まれるため、シャープでくっきりとした香りです。リラックスよりもリフレッシュなイメージ! ラバンジンはフローラルな甘さが少なめなので、甘い香りが苦手な方もお気に召すかもしれません。 頭痛、筋肉痛、肩こりなど、痛みのケアには真正ラベンダー以上の効果が期待できます。アロマトリートメントでは、「精神ケア」よりも「身体ケア」向き。鼻づまり、風邪、インフルエンザ、気管支炎、咳などの呼吸器系トラブルに役立つ精油です。新鮮な風を身体全体に通して、エネルギーを爽やかにしてくれるイメージです。 ※妊婦、てんかんの方は使用を控えること。 ルーシーの「ラベンダー香るローズマリーレモネード」 まだまだ日中は暑い日が続きます。少しの庭仕事も汗だくの日々。そんなときにおすすめしたいのが、このレモネード。「ラベンダー+ローズマリー+レモン」の方程式は、酸味と甘み、そして香りのバランスがパーフェクトなコンビネーション。オシャレな大人の夕涼みには、お好みでウォッカをプラス。バーベキューやホームパーティーにも大活躍なレシピです。 ■ 材料 水 700cc グラニュー糖 120g ドライラベンダー (食用表示があるもの) 大さじ1 レモン汁 3個分(約160cc) ローズマリー 10cmほど 飾り用のレモンスライスやローズマリー、ミントなど (お好みでウォッカ 適量) ■ 作り方 小鍋に水200ccを沸騰させて火からおろし、グラニュー糖を入れて溶かす。 ドライラベンダー、ローズマリーを①に加えて混ぜ、1時間ほどそのまま冷まして「ラベンダー&ローズマリーシロップ」を作る。 ピッチャーなどに、絞ったレモン汁、漉した②のシロップ、残りの水500ccを加えてよく混ぜる。※ウォッカを加える場合はこのタイミングで加える。 冷蔵庫でよく冷やしてグラスに注ぎ、レモンスライス、ローズマリーなどを飾って完成! 水分不足の身体にスーッと沁みわたる甘みと酸味。心も身体もリフレッシュできる一杯です。キンキンに冷やして召し上がれ! ラベンダーは多く使うと、おばあちゃんの香水みたいな香りになるのでご用心! ほんのり香るくらいがいい塩梅。 ※料理やハーブティーなどの食用に使われるのは、イングリッシュラベンダーが主流。 英語にこんな言葉があります。"When life gives you lemons, make lemonade." 直訳すると「人生がアンタにレモンを渡してきたら、レモネードを作っちゃいなさい!」。文中のレモンは困難や嫌な出来事の例え。つまりは、「アンタの考え方次第で、どうにでも変えられるんだからね!」って意味。酸味があるから甘みが引き立つの。スイート&サワー、何事もバランスが大切。さぁ、とりあえずは、このレモネードでひと休みしましょ。
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レシピ・料理

バジルとローストトマトの農園風パスタソース【ルーシーのおいしい暮らし】
太陽のハーブ「バジル」 夏はハーブのハイシーズン。輝く太陽を浴びて、ミントやセージ、オレガノたちがイキイキと自由に育つ様子を見ていると、胸がドキドキして心がダンシングしちゃう。麦茶代わりに飲むミントティー、入浴剤代わりのレモンバームやゼラニウム。汗だくでお疲れな日も、ハーブは私を穏やかに癒やしてくれるのです。 「サマーハーブ大賞」を選ぶとしたら、やっぱりバジル! どうしてもイタリアーン! な印象ですが、サラダやパスタ、サンドイッチ、ソースやスイーツまで、日本の食卓でも大活躍する万能ハーブ。タイのガパオライスなど、じつは多くのアジア料理にも使われています。イタリアではバジルの鉢を持たない主婦はいないといわれているのだとか。もちろん私のキッチンでも頼もしい相棒です。 少し甘みのあるすっきりとした香りが特徴的な「スイートバジル」は、季節を問わずスーパーで買えますが、一般に畑で栽培できるのは初夏〜晩秋まで。なんといっても、摘みたてのバジルは香りがパワフル。「香り」というものは揮発性の成分なので、時間が経つにつれ変化します。バジルは栽培も簡単なので、初心者ガーデンファーマーにもおすすめ。たくさん育てたければ種子から、数鉢でよければ苗を購入しましょう。ミントなどと同様にバジルもたくさんの種類があり、香りや見た目にそれぞれ個性があります。 我が家のバジル熱 夏の到来を感じつつ、決まってかかるのがバジル熱。「とにかくバジルを育てたい病」です。バジルたちと生活をともにできるのは、夏の約4カ月だけ。そう、淡いひと夏の恋なのです。ひと口にバジルといっても、種類もいろいろで香りはどれも魅力的。バジルは古くからさまざまな国で、薬草としても重宝されていたようです。イタリアではスイートバジルが求婚のシンボル、インドではホーリーバジルはクリシュナ神に捧げる神聖なハーブ、ペルシャやエジプトではお墓に植える植物だったり、古代ギリシャでは呪いの草だったり……惚れ薬や愛の印といわれたり……。と、伝説や迷信が大忙し。バジルの香りは、大昔から人々を魅了する「ミステリアス」な香りということでしょう。 我が家ではスイートバジル、シナモンバジル、ホーリーバジル、タイバジル、ブッシュバジルなど、いろいろなバジルを毎年種子から育てています。なかでも、私のイチ推しバジルは「ブッシュバジル」。1枚の葉が1cmほどの小さな小さなバジルです。スイートバジルよりも強い香りで、ジェノベーゼソースにもパーフェクト。料理の仕上げの飾り付けにもいいサイズ感で、とても楽しいバジルです。 細かく、こんもり、ブッシュ(茂み)のように育つので、ガーデンの縁取りにしても可愛いのです。バジルたちは食材としてはもちろん、ハーブティーや切り花、そして畑のコンパニオンプランツとしても活躍してくれます。 美味しいだけじゃない「トマト×バジル」はコンパニオンプランツ バジルとトマトは料理の相性が抜群! しかし相性がよいのは味や香りだけではありません。トマトとバジルを側に植えることで、病気を防いだり、虫除けの役割をしたり、味や香りがよくなるなど、互いの成長によい影響を与え合います。 コンパニオンプランツは、お互いに助け合いながら成長していく植物たち。夫婦や友人同士でも、どちらか一方が「GIVE」ばっかりじゃ疲れちゃうもーん。人も植物も、助け合いの精神が大切なのです。 詳しくは以前の記事から。 アロマセラピーでのバジル 「ハーブの王」、「香草の王」と呼ばれているバジルは、精油もおすすめ。スッキリした心地よい甘さと、スパイシーさを兼ね備えた香りで、洗練された大人の遊び心って感じかしら。どちらかというとハンサムなイメージで、生の葉とは少し違った雰囲気です。 不安を感じ、自分自身を表現するのが苦手なあなたにピッタリ。だって人間だもの、誰しもそういうフィーリングを持っています。自律神経を調整する作用があり、意識をクリアにして集中力や注意力を高めてくれます。頭の中で延々と「不安の寸劇」を上映し続けてしまう人におすすめの香りです。不安や心配などの精神状態から起こる身体症状、例えば消化不良、胃痛や頭痛にもよく効きます。作用が強いので、日常的に使うよりも、症状のあるときにだけ用いるとよいでしょう。 ※高濃度での使用は皮膚刺激があるので、敏感肌、乳幼児への使用は注意が必要。妊娠中や授乳中は使用を控える。 農園風 バジルとローストトマトのパスタソース 今回は私の夏の定番、オーブンで作るトマトソースをご紹介します。畑で採れるハーブたちを豊かに使い、旬のトマトは皮、種子や果汁を丸ごと頂きます。イタリアンな肝っ玉母ちゃんがテキトーに作るような、素朴で滋味深い家庭的なレシピ。必要なのは新鮮な材料とお気に入りの大皿。大胆に盛りつけて召し上がれ! 材料 2〜3人分 トマト 800g (中玉で約8〜9個) 玉ねぎ 1玉 ニンニク 2玉 スイートバジル 一握り a) オリーブオイル 大さじ3 a) バルサミコ酢 大さじ1 a) 砂糖 大さじ1 a) 塩・胡椒 各小さじ1 b) ローズマリー 2本 b) セージ 15枚程 b) オレガノ 2本 b) タイム 2本 作り方 トマトを適当な大きさに、玉ねぎは厚めのくし切りにする。 ニンニクは上部をカットしてオリーブオイル(分量外)を回しかけ、アルミホイルで包む。 耐熱皿に①を入れ、a) の調味料を加えよく混ぜる。 b) のハーブ類を加えてさらによく混ぜ、②のニンニクも耐熱皿にのせ、200℃に予熱したオーブンで60分焼く (ハーブ類が焦げないように、15分ほどたったら水分を絡めるように混ぜる)。 焼き上がったら少し冷まして、タイムやローズマリーの固い茎を取り除く。ニンニクはホイルから取り出して、丸ごと潰して中身を絞り出す。 バジルも加えてブレンダーやミキサーで撹拌し、塩・胡椒で味を整える。お好みのパスタとあえて、飾りのバジルを散らして完成 (ソースが濃すぎたら、パスタを茹でたお湯を加える)。 いつもは分量など気にせずに適当に作るレシピです。冷蔵庫の片隅に追いやられた小さな人参、少し傷み始めた椎茸などを一緒にグリルしてもよし、玉ねぎが足りなければネギでも大丈夫。ハーブは数種類、ちょっと多いかしら? というくらい、たっぷりと使うこと。個人的にはフレッシュなセージが欠かせません。オレガノやタイムはドライハーブを使うこともあります。バジルは必ずフレッシュを使ってください。ここだけの話ですが、乾燥バジルは別物と考えましょう。フレッシュなバジルと比べてしまうと、ドライバジルはほとんど香りがしません。 ニンニクはオリーブオイルをかけて蒸し焼きにすることで、ナッツのようなコクに。生クリームを足してトマトクリームや、ピザのベース、ハンバーグのソースにもなっちゃう、オールマイティな多用途型ソースです。自分で栽培したトマトやバジルを使えば、楽しさも美味しさも倍増。このソースは動物性素材を使わないヴィーガンレシピですが、ガッツリとコクがある大満足ソースです。たっぷりのニンニクとハーブで元気がでちゃう♡ あなたの夏の定番パスタに仲間入り。気分次第で毎日が楽しい夏休み、自由研究の連続です。今年の夏は新しいレシピに挑戦してみては?
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暮らし

ミントとローズマリーのストーブトップポプリ【ルーシーのおいしい暮らし】
ストーブトップポプリとは 「ストーブトップ」とは、「コンロや薪ストーブの上」という意味。今回ご紹介する「ストーブトップポプリ」は、フレッシュ&ナチュラルな「ルームフレグランス」。庭で摘んだハーブ、食べ残したフルーツの皮やスパイスを鍋に投げ入れて、コトコト煮込む「鍋で温めるポプリ」のこと。アロマディフューザーよりも香りが素早く広がり、あっという間に家中がよい香りに包まれます。 温かい太陽と恵みの雨を交互に浴び、スクスクと成長期を迎えるミントやローズマリー。料理やハーブティーだけではもったいないほどに、ゴージャスな香りを放つハーブたちです。ハーブは料理だけではなく、日々を豊かにしてくれる暮らしのパートナー。今回はそんなミントやローズマリーをたっぷり使った「ストーブトップポプリ」を楽しみましょう。 「ひらめき」や「インスピレーション」を授けるミント 私たちの生活に最も馴染みのあるハーブ「ミント」。飲料水、ガム、歯磨き粉などの生活用品や掃除用品にも多く使われています。誰からも好まれ、嗅ぐだけで気分が爽快になり元気が出る香りです。新約聖書によると、パリサイ人は税金の一部を「ミント」や「ディル」「クミン」で納めていたと記されています。古代から重宝されていたミント、うーん! ロマンを感じちゃう♡ 伝統的にミントは「予見」のハーブとされ、予知夢をもたらす力があると考えられていました。外からの情報で曇ってしまった心をクリアにして「ひらめき」や「インスピレーション」を授けてくれるミント。香りのイメージそのままに「スッキリ」とするハーブです。 おそらく、ミントは最も栽培が容易なハーブといえるでしょう。地下茎でどんどん広がる、丈夫な多年草。挿し芽や株分けで魔法のように増えていくハーブです。放っておいてもグングン伸びて、気付いたら庭中にミントが広がっていたなんてことも。この現象を「ミントテロ」というそうです。私の経験上、特にアップルミントがかなりタフ。おかまいナシにどんどんテリトリーを広げます。栽培は簡単ですが、一度根付いてしまったら元気すぎてアウトオブコントロール! ミントだって、私たち人間同様に一長一短、表裏一体な性質を持っています。控えめに、おしとやかに育てたければ、鉢に入れて、箱入り娘ならぬ「鉢入り娘」として栽培しましょう。 とはいえ、いつでも元気いっぱいのミントは、鉢の中でもすぐ根が張ってしまいます。パンパンで苦しそうにしていたら、鉢から出してハサミでばっさり切断! 固まった根と土をほぐして、それぞれ一回り大きな鉢に植え替えましょう。これがミントの必殺技「分身の術」またの名を「株分け」。元気に増えて、気付けば子沢山のビッグファミリーに。 伝説や逸話に満ちた「ローズマリー」 こちらもお馴染みのハーブです。ふわっと手が触れただけでも、香りが鼻から脳天へ急上昇。「スーッ」と強烈なほどに清々しい、自己主張強めのハーブ「ローズマリー」ちゃん。ローズマリーは古くから浄化やヒーリングに用いられ、神聖な役割を果たしてきた「スピリチュアル」な植物です。世界中のさまざまな儀式(結婚式やお葬式など)で、ローズマリーを使う習慣が見られます。 古代エジプトのお墓からはローズマリーのブーケが発見され、古代ギリシャでは悪霊を払う薫香として使われていました。数えきれないほどの伝説や逸話に満ちた、不思議な植物です。こうなると、神聖でありがたいハーブに聞こえますが、一年を通して栽培でき、基本放ったらかしでも大丈夫。常緑なので、庭やベランダで栽培していると本当に便利なハーブです。我が家では、お肉料理や根菜類のグリルなどに役立っています。 ローズマリーは挿し木で増やすことができ、鉢植えでも気軽に栽培が可能です。しかし、植え替えは嫌う頑固者。成長が早いので、あらかじめ大きめの鉢に植えるとよいでしょう。基本的に肥料は必要ないので、ガーデニング初心者やハーブガーデンにもおすすめです (植え替えの後や元気がない時は肥料をあげましょう)。 室内の香りを瞬時にチェンジ「初夏のストーブトップポプリ」 当たり前ですが、家の中が「いい香り」だと、シンプルに心地がよい! 好みの香りを嗅ぐと、無意識に呼吸が深くなります。深い呼吸は血行促進にも繋がり、忙しい心も一休み、心も身体も喜ぶ習慣です。今回は、梅雨の「ジメジメ」としたメランコリックな気分を払拭し、初夏の訪れにイエーイ! と心躍るような、3種類のブレンドをご紹介します。ストーブトップポプリに難しい技術と材料は必要ありません。遊び心と純粋な心で香りを楽しんでみてください。エンジョイ♡ ①「ローズマリーとレモンでレッツ! リフレッシュ」 ローズマリーと柑橘がスッキリ香る、気分爽快コンビネーション。バニラの香りが甘く優しく、リラックスできる組み合わせです。 <材料> ローズマリー 1束 レモンやライム 2個 バニラエッセンス 小さじ1 水 適量 ②「ミント&オレンジで太陽みたいな私にアップリフティング」 ミントとオレンジの元気いっぱいコンビネーション。アーシーなシナモンの香りが残る心地のよい組み合わせです。 <材料> ミント(今回はスペアミント) 1束 オレンジ 2個 シナモンスティック 2本 水 適量 ③「ラベンダーと八角でエキゾチック&セクシーに」 甘くて爽快、時々エキゾチックな大人の香りに。スパイスで重厚感を「足し算」することで、落ち着いた香りになります。 <材料> ラベンダー 適量 (乾燥でもフレッシュでも) 八角 数個 ローズマリー 1束 バニラエッセンス 小さじ1 水 適量 作り方はとても簡単、鍋に全ての材料を入れてコトコト煮るだけ。いい香りに「うっとり&うっかり」して、火の側を離れないでくださいね。少し火元を離れる予定があれば、IHコンロやスロークッカーが安心です。 作り方 材料を全て鍋に入れ、沸騰させる 沸騰したら弱火にして、好きなだけ煮込み、火を消す (10分くらいで家中に香りが広がります) ※柑橘類の芳香成分は皮にあるので、皮だけでも十分に香ります。 ※数日間はそのまま使えるので、寝る前や朝起きたときに加熱し直すのもよいでしょう! 水や材料を足しながら使ってみてください。 ほかにも、ハーブはレモンバームやタイム、バジル、セージ、レモングラスなどもおすすめです。スパイスはクローブやシナモンなどがよいでしょう。コツは「ハーブ」「柑橘」「スパイス」を組み合わせること。フレッシュなハーブでなくても、乾燥ハーブや古くなったハーブティーなどでも代用可能です。 料理の香りが残っていたり、ペットのにおいがしたり、自分の家のにおいって気付きにくいですよね。特に梅雨時はにおいがこもりがち。来客前にもおすすめです。香りは気分を変えるスイッチ! ぜひ「ストーブトップポプリ」をお試しください。でもね、雨の日のお出かけも嫌いじゃないわ! お気に入りの長靴を履いて街へ出かけましょ。イヤホンから流れるのは、ウェザーガールズの「ハレルヤハリケーン」。心の梅雨はご免だもの♡
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暮らし

イギリス発祥の「ティータオル」がキッチンライフをお手伝い【ルーシーのおいしい暮らし】
ティータオルとは イギリスに行くと、お土産屋さんや雑貨店、ミュージアムショップなど、至るところで目にするのが「ティータオル」。私のお店でも取り扱っていますが、日本では知名度がまだまだなようで、「これは何をするもの?」とよく聞かれます。ついつい「布物」を買ってしまうのが、女の「サガ」。箪笥の肥やしになってしまっている方も多いかもしれません。ティータオルはいわゆる「布巾」、オシャレにいえば、キッチンクロスです。 ティータオルはその名の通り、お茶と深い関係があります。時は19世紀イギリス、アッパークラスの女性たちの間で、紅茶を楽しむ際に使われたのが「ティータオル」。当時のティータオルはテーブルクロスなどとマッチするようにデザインされ、家紋や美しい花の刺繍を施した、華やかなオシャレアイテムでした。見た目の美しさはもちろん、熱々の紅茶が入ったポットを保温のために包んだり、バスケットに入れたスコーンやサンドイッチを包んで乾燥を防ぐために使われたりと、ティーセレモニーで才色兼備に活躍していたようです。 そのほか、屋外で楽しむガーデンピクニックでは、サンドイッチやケーキにかけて虫除けにも使われていたそう。そして楽しいパーティーの後は、ボーンチャイナのお高いカップやソーサーを「不器用な使用人」には拭かせず、彼女たち自らそのティータオルで綺麗に拭き上げていたようです。 本来のティータオルの素材はリネンで、アイルランドの産物「アイリッシュリネン」で製作されていました。吸水性は綿の約4倍で、かつ乾きが早く、耐摩耗性もあり、丈夫で長持ちするリネン。洗うごとに手触りが優しくなり、風合いもよくなります。後に食器類全般を拭く布を総称して「ティータオル」と呼ぶようになりました。ソフト&スムースなリネン製ティータオルは、19世紀のレディーたちにとって、高価でデリケートな茶器を傷つけることなく拭ける最適な素材だったようです。 使い込むほどに使い勝手がよくなるので、お恥ずかしいほど「ボロボロ」になるまで愛用。丈夫なものを大切に長く使い込む信念も、イギリスらしさなのかもしれません。丁寧な暮らしなのか、雑な暮らしか…ギリギリのラインかも。 世界中で活躍するキッチンクロス 他の欧米諸国でも同じようなものが存在します。アメリカでは「ディッシュタオル」と呼ばれ、ティータオルよりも厚め、ワッフル地のような素材のものが多く売られています。フランスでは「トーション」と呼ばれ、昔は綺麗な刺繍入りのトーションが嫁入り道具の一つだったようです。日本の布巾との違いは、サイズ感。欧米のものは50×70cmほどの大判です。日本の布巾と比べるとかなり大きく感じますが、ディナー皿など、使っている食器が日本より大きいので、このくらいのサイズ感になったのでしょう スーベニア from ご当地! お土産の定番ティータオル イギリス産業革命後、実用的なティータオルは安価なコットン製に素材を変えて、一般家庭に急速に普及しました。ちょうどその頃、鉄道の発展により気軽に庶民が「国内旅行」を楽しめるようになり、各地でお土産産業が盛んになりました。 ご当地の名所や名産が描かれたティータオルがお土産の定番に。ご当地土産で想像しちゃうのは、おじいちゃんの家の長押(なげし)に掛かっていた、日本のザ・昭和な「ペナント」や「提灯」。一つ間違えたら、ありがた迷惑なお土産「いやげもの」となりそうな、自己主張強めの雰囲気がたまりません。 高校生の時、オーストラリアでホームステイをした際の母へのお土産は、もちろんティータオル。オーストラリアといえば! のカンガルー柄と、観光で立ち寄った場所のご当地モノ。20年以上経った今でも現役で、高校生の「リトル ルーシー」の思い出と共に、実家のキッチンで活躍しています。 広告やノベルティーのティータオル ティータオルの使用が一般家庭に広がると、企業の広告やノベルティーにも使われるようになりました。昭和の「手ぬぐい」プロモーション的感覚かしら? イギリスでの買い付けの際にヴィンテージのものを見かけると、ついつい買ってしまいます。 ティータオルはマルチファンクショナル ただの布切れと侮るなかれ、ティータオルはマルチファンクショナル! 使い道は百変化。買ったばっかりの時は、糊が効いていてパリッとしています。柄物を季節に合わせてタペストリーとして飾ってみたり、小窓のカフェカーテンにしたり、ティータイムにトレイの下に敷くのもよいでしょう。 何度か洗濯し糊がとれてくると、布本来の柔らかさが出てきます。私はオシャレ使いというより、もっぱら実用派で、もはや「三種の神器」in キッチンの一つ。包んだり、拭いたり、なんでもできる魔法の布なのです。あとの2つの神器は…うーん、なんだろう。 パーティーなどで、長時間テーブルにパンを置いておく時は、ティータオルでパンをお包み。せっかくの美味しいパンがカサカサになるのを防いでくれます。 手軽なエプロンとしても重宝します。ポケットにティータオルの端をギュッと挟み込めば、一丁上がり。「包丁一本、ティータオル(さらし)に巻いて〜」と鼻歌まじりに、楽しいお料理タイムのはじまり! 針仕事が得意なら、エコバッグやクッションに仕立ててみるのもおすすめです。あの「ゴッホ」はキャンバスが手に入らないとき、ティータオルやテーブルクロスに作品を描いたとか。 新しいティータオルを使い込んで、柔らかく育てていくのは、ノンウォッシュのデニムを履き込むのに似ています。汚れもほつれも可愛く見えちゃう。お気に入りの道具を使えば、キッチンでの時間がさらに楽しくなるでしょう♡ イギリス式キッチンクロス「ティータオル」、この機会に、ぜひお試しください。 ルーシーセレクトの4種のティータオル ガーデンストーリーWebショップで販売 ※完売しました キッチンファブリックを幅広く扱い、王室御用達を承る北アイルランド発キッチンリネンブランド「アルスターウィーバーズ」社のティータオルから、ガーデンストーリーをイメージした4種のモチーフをルーシーさんが選んでくれました。 テーブルにかけてティータイムを楽しみ、糊が取れてきたらお皿拭きに。実用性があり、集めるのも使うのも楽しいティータオル。キッチンアイテムとして、また、ギフトにもおすすめです。 セレクト1 『mothers day』 ハートや花モチーフに「私のお母さんが一番!」のメッセージが書かれた元気カラーのティータオル。 素材/Linen 100% サイズ/74x47cm セレクト2 『rainy days』 雨の多いイギリスの街をポップに表現。ロンドンバスとイギリス近衛兵の赤がアクセント。 素材/Cotton 100% サイズ/74x47cm セレクト3 『teacups』 ブルーのカップとポットがずらりと描かれて、和にも洋にも合う飽きのこないティータオル。 素材/Cotton 100% サイズ/74x47cm セレクト4 『wildflowers』 スミレやワスレナグサ、デージーなど、イギリスの野の花がラフに描かれたティータオル。 素材/Cotton 100% サイズ/74x47cm 「ルーシーさんセレクトのティータオル」ガーデンストーリーWebショップはこちら
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アロマセラピー

季節の変わり目に「心と身体」を整えるアロマバスソルト【ルーシーのおいしい暮らし】
季節の変わり目と香り 立春が過ぎ、日中は春の気配を感じながらも、朝晩はまだまだ冷え込むこのごろ。先日ふと懐かしい香りがしました。季節が変わるときに一瞬だけ漂うあの香り。そう、儚く刹那的ななかにも、高揚感を感じる「季節の香り」です。視覚、聴覚、触覚などの「五感」の中で唯一ダイレクトに「脳」へ伝わるのが「嗅覚」。嗅覚は脳の「感情と記憶」をつかさどる扁桃体と海馬という場所へ、電気信号となり伝わります。無意識のうちに「香り」が記憶の引き出しを勝手に開いてしまうのです。 先日感じた季節の香りを味に例えるならば、過ぎ去る季節にセイグッバイして、新たな季節の訪れに心躍りウェルカム! な「甘酸っぱい」香り。どうやら、この香りは年と経験を重ねれば重ねるほど、鮮烈になっていくようです(私調べ)。終わりは新しいことの始まり。私たちは「記憶と感情」を、ミルフィーユのように層を重ねながら生きています。 心と身体と免疫力 季節の変わり目は体調を崩しやすいシーズン、健康な身体に欠かせないのが免疫力です。簡単にいえば細菌やウイルスなどの病原体から体を守る、24時間年中無休の「自己防衛システム」。遺伝的なもの、運動や食事などの生活習慣、環境で個人差はありますが、私たちの身体にノーマル装備されている頼もしい機能です。免疫力を高めるうえで、私が大切だと思っているのが「思考や価値観」、いわゆる「心」です。 東洋医学の概念で重視されているのが「心と身体」の結びつき。心と身体は繋がっていて表裏一体。体調が悪ければ「心(感情や思考)」が不安定になるし、「心(感情や思考)」が不安定だと体調もイマイチ。まさに「病は気から」。ぶっきらぼうに言われると、根性論にも聞こえてしまいますが、「心と身体のバランスが崩れると病気になるわよ!」ということ。仏教の考え方では「心身一如(しんしんいちにょ)」という言葉で、心と身体は一つであるという意味です。特に「恐れ」や「怒り」などネガティブな思考は、私たちの身体の免疫システムにダメージを与え、細菌やウイルスに対する抵抗力を弱めてしまいます。だから、ストレスが多い人は風邪をひきやすいのです。 毎日笑って楽しく過ごすことが健康の秘訣。何があっても「これでいいのだ!」と楽観的に過ごすか、悩み多く過ごすかはあなた次第。私は前者を選択しているからか、何年も風邪をひいていません。馬鹿は風邪をひかないってことかしら(照)。 季節が変わるこの時期、風邪予防にも効果的なのが、「アロマ」×「お風呂」の組み合わせです。ジワーッと温まりながら、いい香りをクンクン。心と身体を緩めることは、免疫力アップにも繋がります。 アロマは頼れる民間療法 アロマセラピーは植物の香りを使い、心身の不調を癒して健康維持に役立てる、古くからヨーロッパを中心に親しまれてきた民間療法の一種です。近年では代替療法として提案する病院も増えてきました。医療ではありませんが、生活に取り入れることで、健康や日常生活の質が向上します。 自然の植物たちは、さまざまな作用を持っています。例えばリラックス効果、胃の働きを助け促す作用、ホルモン分泌を調整し整える作用、抗ウイルス作用、抗菌作用、皮膚を整える作用、免疫力を高め感染症の予防にもつながる作用など。 アロマセラピーで使われる植物の中には、花やハーブ類も多く含まれるので、庭や畑でも見かけるものが沢山。ガーデニングやファーミングに興味があれば、ぜひアロマセラピーも日々の暮らしに取り入れてみてください。 一家に一本常備していただきたいのが「ラベンダー」。しつこくご紹介していますが、やっぱりラベンダーは頼もしい! 私も大好きな香りで、お風呂や掃除、マッサージなどにも大活躍。芳香成分が少量ずつ300以上含まれているため用途が広く、万能に使えるオールラウンダー。その効能の多様さから「疑わしきはラベンダー」といわれるほどです。 疑わしきはとりあえず「ラベンダー」を ガーデニングでもよく見かけるラベンダーは、アロマセラピーの原点ともいえる精油。酢酸リナリルとリナロールが主成分のため、「鎮静」「抗痙攣」「鎮痛」作用が主な特徴です。難しい成分名はさておき、前述のように芳香成分が300以上も含まれている万能選手。心を落ち着け、ストレスを和らげるリラックス効果が高く、不眠にも優れた効果を発揮します。頭痛や月経痛、肩凝りなどの痛みの緩和にも効果的。皮膚の炎症を鎮め再生を早めてくれるので、肌トラブルにも役立ちます。不調を感じたら、とりあえずラベンダー! ラベンダーは心、体、感情、精神すべてのバランスを整えてくれる、まさに「心身一如(しんしんいちにょ)」な香りです。入浴と香りはとても相性がよく、組み合わせることで効果が倍増! さらに、香りの成分が鼻&肌から吸収されるので一石二鳥です。庭で摘んだフレッシュハーブを束ねてお風呂に入れるのも好きですが、今回は気軽に使えるラベンダー精油で、とことん「心と身体」を緩めましょう。 お風呂で楽しむアロマセラピー「バスソルト」 バスソルトの種類は、大きく分けて2つ。一つは「ヒマラヤ岩塩」や「デットシーソルト(死海の塩)」などの天然塩。もう一つは、「エプソムソルト」という精製された硫酸マグネシウムを主成分とするものです。「ソルト」と名前が付いていますが、塩分を含まないので、擦り傷があってもしみないし、風呂釜を傷める心配もありません。そして岩塩よりも溶けやすいのがポイント。エプソムソルトは血行促進、むくみ改善、肩こりや腰痛の緩和に効果的とされ、欧米では古くから多くの家庭で民間療法的に重宝されてきました。食塩は精製されていて、美容や健康に有効なミネラルをほとんど含まないので、バスソルトには向いていません。今回は、コストコに売っているエプソムソルトにヒマラヤ岩塩が少し混ざっているものを使います。お好みのバスソルトでお試しください。 バスソルト作りはとっても簡単です。一言で言えば、ただ混ぜるだけ! この一瞬の「魔法」で、お風呂タイムがプリンセスムードに早変わり♡ 温かいお風呂に浸かりながら、香りを身体に取り込むように「スーハーッ」と深呼吸。余計なことは忘れて、ただこの瞬間だけを楽しみましょう。 ラベンダーとスイートオレンジの「グッドモーニングバスソルト」 朝におすすめなのが、ラベンダー×スイートオレンジ。ラベンダーの香りでリラックスしながらも、オレンジの温かい香りが喜びと肯定感を呼び起こしてくれるでしょう。「一日の計は朝にあり」です。気持ちのよい一日となるはず。42℃くらいの熱めのお湯で、短時間の入浴がおすすめ。シャワー派の方は、精油を排水溝に数適垂らしてもOKです。 【材料】 エプソムソルト 大さじ3 ラベンダー精油 7滴 スイートオレンジ精油 6滴 【作り方】 エプソムソルトを瓶やガラス容器に入れる 精油を①に加え、よく混ぜて完成 ※ スィートオレンジは高濃度の使用は皮膚刺激があるため、敏感肌の方は要注意。また光毒性は低いとされるが、心配であれば塗布直後は紫外線にあたらないこと。 ※ ラベンダーは妊娠初期の使用を避けること。 ラベンダーとパチュリの「グッドナイトバスソルト」 おやすみ前のおすすめは、ラベンダー×パチュリ。ラベンダーは感情のバランスを整え、リラックス効果が高く、良質な睡眠へと誘ってくれます。パチュリはどこか懐かしい、オリエンタル調の東洋的な香り。過剰すぎる頭の働きを鎮めて、地に足をつける手助けをしてくれます。どんな一日を過ごしたとしても、ピースフルなマインドで眠りにつくことで、毎朝新しい自分に生まれ変わることができます。夜は38〜40℃の少しぬるめのお湯にゆっくりと入って緊張をほぐしましょう。 【材料】 エプソムソルト 大さじ3 ラベンダー精油 10滴 パチュリ精油 3滴 【作り方】 エプソムソルトを瓶やガラス容器に入れる。 精油を①に加え、よく混ぜて完成。 ※ラベンダーとパチュリは妊娠初期の使用を避けること。 香りのブレンドのコツは、異なるもの同士を合わせること。例えば、ラベンダー(フローラル系)、オレンジスィート(シトラス系)。フローラルな香りにシトラスの爽やかさが混ざることで、深みと華やかさが生まれます。これは料理も一緒。お汁粉に塩をちょっと入れるだけで甘みが引き立ったり、お肉料理のハチミツソースにローズマリーを加えることで、さらに味と香りが引き締まったり。私の勝手な見解では、アロマのブレンド上手は料理上手! 逆もしかりです。 英語の慣用句で、こんな言葉があります。「Stop and smell the roses」、直訳すると、「立ち止まってバラの香りをかぐ」という意味。この言葉はいつも忙しくしている人、余裕がない人に対してよく使われる表現です。つまり「そんなに急いで生きていると、目の前にある美しいものを見逃してしまうわよ!」という意味。今この瞬間に立ち止まり、自分自身の心や身体を俯瞰する、その手助けをしてくれるのが「香り」、アロマセラピー。あなた自身が自分の主治医&ヒーラーです。今夜はゆっくりと、アロマのバスタイムを楽しんでみてはいかがでしょうか?
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レシピ・料理

自家製ハーブソルトで焼くインディアンローストチキン【ルーシーのおいしい暮らし】
丸鶏はハレの席での定番料理 明治時代にアメリカから日本へ伝わったクリスマス。本場アメリカの定番料理は「七面鳥」ですが、日本には生息しておらず、流通も少ないので入手困難。そもそも七面鳥ってかなりビッグなので、日本の一般家庭のオーブンでは調理は無理! 日本のクリスマスといえば、なぜかケンタッキーフライドチキン。1970年代にケンタッキーが日本に参入し、「クリスマスにはフライドチキン!」キャンペーンを見事に成功させ、日本のクリスマスイメージを作り上げたようです。日本に七面鳥はいないから鶏でやっちゃえ! って感じだったのかしら。 1600年代、イギリスからアメリカに移住した人々が開拓を始めましたが、食料不足に悩まされて、冬を越せずに亡くなってしまう人もいたとか。それを見かねた先住民族のネイティブアメリカンたちが「食料の提供」と「食物の栽培知識」をシェアしたそうです。彼らのおかげで、翌年は大豊作! 移住した人々は先住民たちを招待して、七面鳥などのご馳走でもてなし、神の恵みに感謝したそうです。これが、後のサンクスギビング(毎年11月の第4木曜日)となりました。本来、丸鶏は11月のごちそうだったのが、感謝やお祝いの気持ちが含まれている料理として、クリスマスなどのお祝いのテーブルに並べられるようになったそうです。 ウィッシュボーンでゲン担ぎ チキンやターキーなどを丸ごと焼いた時のお楽しみ。胸と首の間にあるY字形の骨「鎖骨」は、ウィッシュボーン(Wishbone)と呼ばれ、望み(ウィッシュ)を叶えてくれる「縁起モノ」として知られています。 ウィッシュボーンに小指を引っ掛けて引っ張り合い「手元に長いほうが残った人の願い事が叶う」と信じられ、サンクスギビングやクリスマスのテーブルでは、この「小さな幸運の儀式」が行われます。 自称「毎日が一粒万倍日」の私。ここぞ! という勝負の朝には「お赤飯」を食べたり、「祖父の形見の指輪」をはめたりなど、ゲン担ぎは日常茶飯事。ウィッシュボーンは、四つ葉のクローバーやホースシュー(馬の蹄)と並び、アクセサリーやタトゥーのモチーフとしても好んで使われる、「ラッキーチャーム(幸運を呼ぶお守り)」なのです。 人生は考え方一つで自由自在。「一寸先は闇」or「いつでもどこでもパラダイス」になるのかは、自分次第。今年のホリデーシーズンは、ぜひ! ウィッシュボーンでゲン担ぎを。 大皿のすすめ いつも私の記事を読んでくださる方はお気づきかもしれませんが、私は大皿が大好き。商売柄アンティークの大皿も扱っています。ただ、日本の食卓にはあまりイメージが湧かないのか、飛ぶようには売れません。とほほ。しかも在庫の保管場所は横綱級。それでも懲りずにおすすめするのには、訳があります。なぜなら、料理が美味しく見えて、なにより楽しいから! 大皿に料理を盛りつけ、テーブルへ運んだ時の「わーーーっ!」というオーディエンスの黄色い声。そしてそれをワイワイ取り分ける楽しさは「同じ釜(大皿)の飯を食う」的感覚。家族やゲストとの距離も縮まります。そう、料理はエンターテインメント! 美味しいのはモチロン、みんなで一体となり楽しむ「神聖な」時間なのです。 季節の大皿もおすすめ。特にホリデーシーズンには大活躍です。「収納に困るわ!」って時は、フルーツを盛ってテーブルの上に放置もよし、絵を楽しむように飾るのもよしなのです。 魔法の調味料「ハーブソルト」 もし誰かに「無人島に一つだけ調味料を持っていけるとしたら?」と聞かれたら、私は間髪入れず大声で「ハーブソルト!!!」と答えるでしょう。お肉や野菜、魚にも使え、素材の味と旨味をグングン引っぱり出してくれるハーブソルトは、無人島だけでなく文明社会でも大活躍。まさに「魔法の調味料」なのです。もしも料理が苦手なら、コツコツ頑張らずに数種類のハーブソルトを揃えれば、瞬時に料理の腕がアップするでしょう。 ルーシーのホームメイド「ハーブソルト」レシピ ハーブソルトはスーパーでも見かけますが、好みに合わせて簡単に作ることができます。お庭や畑から収穫し、乾燥させたものが手元に余っている方にもおすすめです。シンプルに1種類だけのハーブで作るのもいいですが、数種類組み合わせると味に「複雑な深み」が加わります。今回作るのは、クミンを加えたエキゾチックなハーブソルト。オリーブオイルを加えてサラダやパスタにも。私のキッチンでは欠かせない相棒です。 ■ 材料 塩 100g(大さじ5) 乾燥ローズマリー 小さじ2 乾燥セージ 小さじ2 乾燥タイム 小さじ3 乾燥オレガノ 小さじ3 乾燥クミン 小さじ1/2 ガーリックパウダー 小さじ1/2 オニオンパウダー 小さじ1/2 ■ 作り方 フライパンで塩をから煎りする(電子レンジで、ラップをせずに500Wで1〜2分でもOK)。 乾燥ハーブが大きければ、乳鉢やミルでパウダー状に細かくする。 全ての材料をボウルに入れて混ぜ、瓶に移して保存する。 ハーブの種類や配合のバランスは、お好み&適当で大丈夫です。ガーリックパウダーとオニオンパウダーを入れることで、味が決まりやすくなります。鶏肉に塗り込んで焼けば、それだけでデリシャス。 ルーシー流「ハーブのローストチキン&ライス」 さて、今年のホリデーシーズンはチキンをローストしてみましょう! オーブン任せでとても簡単。スパイスたっぷり、食欲を誘うカレー味のお米は鶏のお腹には詰めず、まわりに敷き詰めて「鶏の旨味たっぷりの肉汁」をお米に吸わせましょう。ちょっと面倒でも、今回は必ずホールのスパイスを使ってみてください。香りが格別! 終わりよければ全てよし♡ 料理上手な「アタシ」で、今年を締めくくりましょう。 ■ 材料 丸鶏(中抜き) 約2kg お米 2合 (今回はジャスミンライス、日本米でもOK) 水 600ccほど 冷凍グリーンピース 大さじ5 カシューナッツ 30粒 玉ねぎ 1/2個 トマト 1個 セロリ 1/2本 ※葉も含む カレー粉 大さじ1 ターメリック 大さじ1/2 a) ホールカルダモン 5つ ※潰しておく a) ホールコリアンダー 大さじ1 a) ホールクミン 大さじ1 b) ニンニク 1片 ※みじん切り b) ショウガ 1片 ※みじん切り コンソメ 小さじ1 砂糖 大さじ1 ハーブソルト 大さじ2〜3 胡椒 適量 丸鶏のお腹用フレッシュハーブ ローズマリー、タイム、ローリエ、セージなど 適量 ※束ねておく お好みで、じゃがいもや人参などの付け合わせ用ゆで野菜 適量 ハーブオイル 適量 ■ 作り方 まずは下ごしらえ! 鶏の表面とお腹の中をよく洗い、綺麗に拭く。 表面とお腹の中にオリーブオイル、ハーブソルト、胡椒、レモン(※すべて分量外。適当な量で大丈夫!ハーブソルトは少し多いかな? 程度を目安に!) を丁寧にすり込み、冷蔵庫で6時間〜1晩置く。 ※オーブンに入れる2時間前には冷蔵庫から出し常温に戻す。 フライパンに多めの油(分量外)を入れて中火で熱し、a)の材料を入れてシュワシュワ泡立つまで3分ほど炒め、香りを立たせる。 ※焦げないように注意! カルダモンは潰しておきます。 ③にみじん切りにしたb)を加え、数分炒めて香りが立ったら、粗みじん切りの玉ねぎとセロリを加え、さらにトマト、ターメリック、カレー粉、コンソメ、砂糖を加えて混ぜ合わせる。 ④にグリーンピース、カシューナッツ、米、水を加えて水分がなくなるまで炒める。 ※オーブンで焼いている間に鶏の肉汁を吸うので、お米は芯が残っている程度でOK。 丸鶏のお腹に束ねたハーブ類を詰める。オーブン用のトレイや耐熱皿などに丸鶏を置いて、全体にオリーブオイルを塗り込み、ハーブソルトと胡椒を軽く振りかける。 ⑥の鶏のまわりに⑤のお米を敷き詰めて、180℃に予熱したオーブンで60分。その後アルミホイルをかけて20分焼く。 ※40分ほど経ったら、お米に鶏の肉汁を吸わせるために、大きなスプーンなどでお米を混ぜる。焦げ防止にもなります。 オーブンから取り出し、まず鶏を大皿に移してお米を肉汁と混ぜ合わせる。 お米と付け合わせの野菜を盛り付けて、フレッシュハーブを飾れば完成。お好みでハーブソルトをかけて召し上がれ! 材料は多いし、工程も複雑そうに見えるかもしれませんが、それは気のせい。シンプルな調理で、とても美味しく仕上がります。 とりあえず、やってみなけりゃ始まらない。ローストチキンのレシピなんて、きっとこの世に星の数ほど存在しますが、今日ここで出会えたのは何かのご縁。「目に映る全てのものはメッセージ」だって、ユーミンも唱えています(私のテーマソング)。先入観を捨てて新しいことに、レッツチャレンジ! 楽しく素敵なホリデーシーズンを♡
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レシピ・料理

常緑のハーブ「タイム」香る、バルサミコのオニオンタルトタタン【ルーシーのおいしい暮らし】
西洋料理に欠かせないハーブ「タイム」 日本の食卓ではバジルやローズマリーの一歩後ろに隠れて、日陰の道を歩んでいる「タイム」。何となくイタリアンに使うハーブ? というイメージかも。タイムはイタリア料理をはじめ西洋料理に幅広く使われ、ニンニクやオリーブオイルとの相性が抜群♡ 肉や魚料理、スープ、サラダ、デザートのほかハーブティーにまで使え、レパートリーを増やさずにメニューを豊かにしてくれる「万能ハーブ」なのです。 タイムの仲間は多く、なんと350種類超え。シソ科の多年草で小さな葉が特徴です。ガーデニングに活躍する観賞用や、香りを楽しむ食用など、さまざまな品種が存在しますが、料理に最も使われているのがコモンタイム。ラベンダーやローズマリー同様に地中海沿岸が原産です。私の「個人的に好きなハーブランキング」でも常に上位に鎮座。タイムの香りは清々しく気品があり、まるで「天上の草」のような神聖さを感じる香り。ハーブとしての歴史も古く、古代から薬草としても重宝されてきました。 タイムの歴史 古くからさまざまな国で愛されてきたタイムには、ここでは書ききれないほどの「伝説」がいくつもあります。例えば、古代エジプトでは「ミイラを作る際の防腐剤」として使われ、古代ギリシャでは「神殿で焚く香」として、古代ローマでは「聖堂の浄化」にも使用されていたとか。14世紀にヨーロッパでペストが蔓延した際には、タイムの枝を焚いて空気を浄化したり、ローズマリー、タイム、セージ、ラベンダー、ミントなどのハーブを、お酢に漬け込んだものを身体に塗って感染を防いだと伝えられています。そもそも身体からお酢の香りってどうなの? って気もしますが……。 タイムの香りは、優雅さと勇気、気品を意味するものであり、「タイムの香りがする」という表現は誉め言葉だったとか。タイムは「勇気」をもたらすと信じられていたことから、女性たちは愛する騎士にタイムの枝を刺繍したスカーフをプレゼントしたともいわれています。また、イギリスのウェールズ地方では、来世への旅路を確実なものとするために、葬式の際にタイムの花を棺に添えたのだとか。タイムの香りで三途の川を渡るなんてロマンティック! ハーブは医学が進歩していない大昔から、疫病、天災、悪魔的な力など、人知を超えた「恐怖」や「苦しみ」から身を守るために重宝されてきました。香りがよく、心と身体を守る効能があり、しかも美味しい! 今だからこそ、そんなハーブたちを生活に取り戻す時だと思うのです。 タイムの効能 メディカルハーブの代表ともいわれるタイム。数多くの優れた効能を持っており、キッチンに常備しておきたいハーブです。タイムに含まれる「チモール」という成分には、ハーブの中でも最強クラスの殺菌効果と抗ウイルス作用があります。喉の痛みを鎮めたり、痰を取り除く作用もあるので、咳の症状の緩和にはハチミツを加えたハーブティーもおすすめ。消化促進作用もあり、食べすぎた後にも。血行促進作用があるので、大胆に切り戻して収穫した際には、お風呂に入れて、ぬるめのハーブバスもおすすめです。神経を静め、メランコリー(憂鬱な精神状態)を追い払ってくれるハーブ。なんと悪夢にも効果的だとか! お悩みの方は早速お試しあれ。そして効果があったかどうか教えてくださいね。 タイムの育て方 タイムは耐寒性も耐暑性もあるので、ハーブ初心者の方でも気軽に挑戦できます。一般的な園芸店やホームセンターで苗が購入可能です。極寒地でなければ、そのままでも越冬しちゃう元気な子。私は10月に新たに2株植えました。日当たりと風通しがよく、水はけのよい乾燥した石灰質土壌を好み、湿気は苦手。乾燥には強いので、多少ほったらかしでも大丈夫。 剪定せずに育てていると株元が次第に木質化していくので、適度に(2年に1度など)切り戻しながらそだてましょう。冬前にも収穫を兼ねて、ばっさりと切り戻し剪定を行います。真夏と真冬以外は、挿し木や株分けで簡単に増やすことができるという子孫繁栄型の子沢山ハーブ。万が一、冬の寒さで地上部が枯れてしまっても、根は生きていて春になるとまた芽を出します。 葉が茂ると蒸れやすくなるので、どんどん毎日の料理に使いましょう! 摘みたては香りが格別。庭やベランダのガーデンからハーブを摘んで使うと、気分はイタリアの肝っ玉母ちゃん、マンマ! でボーノボーノ。ハーブの使い方にルールはありません。必要なのは「経験」&「イマジネーション」。パスタやサラダ、グリル料理など考えただけでヨダレが出ちゃう♡ スーパーで都度ハーブを買うよりも、コストパフォーマンスが優秀です。 おっちょこちょいなタルトタタン 天地無用の概念を壊されるお菓子「タルトタタン」。タルトタタンは、19世紀後半のフランスでホテル経営をしていたタタン姉妹によってアクシデント的に誕生しました。諸説あるようですが、「アップルパイを作ろうとリンゴをバターと砂糖で炒めていたところ、炒めすぎて焦げるような匂いがしてきたので、えーい! っとリンゴの入ったフライパンの上にタルト生地をのせ、そのままフライパンごとオーブンへ入れたら、なんか美味しそうなデザートができちゃった!」ってストーリー。これが美味しくて大当たり。フランス全土に広まったそうです。今では、逆さに焼くタルトを総称してタルトタタンと呼ぶようになりました。失敗と思われることすら、楽しく成功へと変えてしまうポジティブなタタン姉妹。レシピだけでなく、その姿勢も見習いたいものです。 ルーシー流「タイムとバルサミコのオニオンタルトタタン」 クリームパンより焼きそばパン派の私。硬派なリンゴのタルトタタンではなく、お惣菜系「玉ねぎのタルトタタン」をご紹介します。材料も工程もとってもシンプル。玉ねぎの旨味、バルサミコの酸味、そしてタイムの香りがクセになる簡単タルトタタンです。 ■ 材料 ※16.5cmスキレット1個分 玉ねぎ 約1個半〜2個 ニンニク 2片 タイム 約小さじ1 ※フレッシュでも乾燥でも ローズマリー 約小さじ1 ※フレッシュでも乾燥でも 砂糖 大さじ1/2 バルサミコ酢 大さじ1 水 30ml 溶けるチーズ 1カップ 冷凍パイシート 1枚を四角にカット 塩・胡椒 適量 飾りに フレッシュタイムの枝、ブルチーズをお好みで ■ 作り方 玉ねぎを幅7mmほどにスライスして、ニンニクはぶつ切りにする。 スキレットに大さじ1強のオリーブオイル(分量外)を入れて中火で熱し、玉ねぎを数分炒める。 ※私は洗い物を減らしたいのでスキレットで炒めていますが、もちろんフライパンで別途炒めてもOKです。 タイムとローズマリー、砂糖、バルサミコ酢、水を②に加えてよく混ぜ合わせ、さらに炒める。 水分が飛んでねっとりとした質感になったら、塩・胡椒、ニンニクを加えてさらに数分炒め、火から下ろして冷ましておく。 オーブンを220℃に予熱する。解凍したパイシートを、スキレットより一回り大きくなるように伸ばす。 ※すぐに使わないなら冷蔵庫に戻す。 粗熱がとれた④にチーズをたっぷりのせ、パイシートをかぶせる。 ※具は真ん中に寄せて、パイシートはスキレットの縁にタックインするように。 220℃に予熱したオーブンで20分焼いたら焼き上がり! オーブンから出して数分置いてから、お皿にひっくり返す。 フレッシュタイムの枝と、お好みでブルーチーズを散らして完成! お食事にもお酒のお供にもなる、簡単でオシャレ風になれちゃう一品です。 スキレットがなければフライパンで炒めてから、オーブン可能な耐熱皿に移して、パイ生地をのせてください。パリパリ&トロトロの焼きたてもいいけれど、冷蔵庫で一日冷やしてもデリシャス。寒い冬の夜のテーブルにピッタリなメニューです。忙しい現代人には、なかなか難しいかもしれませんが、朝はハーブや植物の世話をして、夜はハーブと野菜を料理する。そんな感じに「地に足をつける時間」、ぜひ大切にしてみてくださいね♡ チャオ!
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レシピ・料理

秋を感じる香り、自家製「パンプキンスパイス」で作るオートミールクッキー【ルーシーのおいしい暮らし】
パンプキンスパイスは心温まる冬の香り 正式名称「パンプキンパイスパイス」は、秋〜冬にアメリカなどで頻繁に使われているミックススパイスの一つです。略して「パンプキンスパイス」と呼ばれ、成分にカボチャは入っていません。スパイシーで温かい香り、いわゆる「パンプキンパイ」の香りを出すためのスパイスです。ほっこりと甘い日本のカボチャと違って、ハロウィンに使われるオレンジ色のカボチャは、水っぽくてコクがないので、お世辞にも美味しいとはいえません。そんなカボチャを楽しく美味しく食べるのに欠かせないのが、このパンプキンスパイスです。 エム&エムズやオレオなど、アメリカのお菓子メーカーは、この時期に揃って「パンプキンスパイス」フレーバーのお菓子をリリースします。最近では日本でも、コーヒーチェーン店で期間限定「パンプキンスパイス ラテ」が発売されているので、見かけたらぜひご賞味あれ。本場アメリカでは食べ物だけではなく、ハンドソープやキャンドル、ボディークリームまで、「パンプキンスパイス」の香りの商品が登場します。アメリカ人にとっては季節の定番の香り。心躍るホリデーシーズンの始まりなのです。 マスクばかりの生活の中で、私たちは香りの「神聖さ」を少々おざなりにしている気がします。香りは「記憶」と密接な関係にあります。人間の「五感」の中で、唯一ダイレクトに「脳」へ伝わるのが「嗅覚」。嗅覚は脳の「扁桃体」と「海馬」という部分などに、ビビビッ! とダイレクトに作用します。この「扁桃体」と「海馬」という摩訶不思議な名前の場所は「感情と記憶」を司っています。だから、過去に慣れ親しんだ香りを嗅ぐと、まるでタイムマシンに乗ったかのように、瞬時に「記憶の引き出し」がオープン♡ ふとした瞬間、懐かしい場所の匂いや昔の恋人の香水の香りで、楽しい記憶が蘇ったり、ちょっと切なくなる。そういう経験って、誰しも心当たりがあるはずです。過去の経験をより深いものにするには「香り」の存在が必要不可欠。今年もあとわずか。これからどんな楽しいことがやってくるのかしら? ぜひパンプキンスパイスの香りで、記憶を紐付けてみてください。西田ひかる的に言うと、生涯忘れられない、人生変えちゃう2021年秋冬かもね! すてきだね! って感じです。 パンプキンスパイスの配合はメーカーによって異なりますが、大体決まって「シナモン」「ジンジャー」「クローブ」がスタメン。2軍で「オールスパイス」「ナツメグ」が登場します。どれも肌寒い季節にピッタリな香りの子たち。パイやクッキーなど、秋から冬にかけてハートウォーミングなお菓子を演出するのに欠かせないスパイスです。日本のスーパーでは見かけませんが、簡単に作ることができます。自分で作ると香りの調整も自由自在! なかなか奥深いのです。 心も身体も喜ぶ「パンプキンスパイス」の効能 パンプキンスパイスに使われているスパイスたちは、身体を温めてくれるなど、香りだけではなく心も身体も喜ぶ「効能」を持っています。旬の食材を取り入れ、日常的にスパイスを使えば健康の維持に役立ち、何より料理の腕もグッと上がるという、まさに一石二鳥のいいことずくめ。スパイスやハーブを使い、季節を感じながら地球に寄り添う暮らしは、イキイキと「自分らしく」過ごすための大切な「キー」だと思うのです。 シナモン 日本でも身近なスパイス、シナモン。甘くてエキゾチックな香りで世界中を虜にし、「世界最古のスパイス」とも呼ばれています。「クリスマス」のイメージもあり、優しく温かい冬の香りです。身体を内側から温めるので、冷えからくる腹痛や関節痛、月経痛などの痛みを和らげ、胃腸の働きをよくして消化機能を高めてくれます。風邪の予防や諸症状にも効果を発揮します。漢方の世界ではシナモンは桂皮とも呼ばれ、葛根湯に配合されているのも納得です。 ジンジャー ショウガは身近な食材として、また薬用として世界中で広く知られています。ピリッとしたスパイシーな香りとわずかにレモンを思わせる柑橘の香りが特徴で、日本の食卓でもおなじみですね。体を温め、免疫力を高めてくれるほか、消化促進作用や利尿作用もあるので、むくみがちなアナタにもおすすめです。気軽に使えるので、積極的に取り入れたいスパイスの一つ。シナモンと共にショウガも葛根湯に配合されています。 クローブ 漢方の世界では丁子(チョウジ)として知られるクローブ。スパイシーでありながらもバニラのような甘さを秘めたセクシーな香り。インドのスパイスミックス「ガラムマサラ」や、中国のスパイスミックス「五香粉」にも含まれています。独特な香りは世界中で愛され、辛口な料理からデザート系まで幅広く使われています。胃腸を温め、冷えからくる腹痛や、消化不良に効果的です。強い殺菌作用を持ち、14世紀頃のヨーロッパでペストが大流行した際には、魔除けやおまじないとしても使われていました。現代でも欧米では幸運を呼ぶシンボルとして、クリスマスシーズンにはクローブを使ったオーナメントや料理を作る習慣が残っています。 オールスパイス 漢方では、オールスパイスは三香子(さんこうし)とも呼ばれます。クローブ・シナモン・ナツメグの3種の香りを併せ持つオールスパイス。爽やかな香りと、ほのかに甘く苦い後味が特徴です。まるでミックススパイスのような雰囲気の名前ですが、一人三役をこなす名役者! 消化促進、血行促進、鎮痛作用、免疫力アップなど、多くの効能のあるオールスパイス。単品のクローブ、シナモン、ナツメグと併せて使うことで、それぞれのクセをうまく調和させることができます。 ナツメグ 甘くほろ苦い香りが特徴的なナツメグ。肉や魚の臭み消しによく使われるので、ハンバーグに入れるスパイスとしてご存じの方も多いかも。身体を温めてくれたり、快眠に誘う効果もあるので、不眠でお悩みの人におすすめ。眠れない夜はホットミルクにナツメグを少々! 心地よい夢の世界へ導いてくれるかもしれません。他にも胃腸の調子を整える消化促進作用があり、シナモンやクローブと共に胃腸薬の太田胃酸にも配合されています。 ルーシー流「パンプキンスパイス」レシピ 心と身体に優しく嬉しいパンプキンスパイス。じつは、手軽に手に入る材料で作ることができます。シナモンが好きならシナモンを多めに、大人っぽさが欲しければクローブとオールスパイスを増やしてみるのもいいかもしれません。あくまでこれは私のバージョン、一つの目安です。効能を踏まえて、秋冬シーズンの「セルフケア」的感覚で調合にトライしてみては? 材料 シナモン 大さじ4 ジンジャー 大さじ1 クローブ 小さじ2 オールスパイス 小さじ2 ナツメグ 小さじ1 ■ 作り方 全ての材料を混ぜ合わせる。 密閉容器に保存して完成。 長くても2年ほどで使い切りましょう。スパイスは時が経つと香りが飛ぶので、少量ずつ作るのがおすすめです。 我が家の定番オートミールクッキー「パンプキンスパイス」バージョン パンプキンスパイスを使えば、いつものカフェラテやカップケーキが、簡単に季節を感じるスペシャルバージョンに大変身。今回は我が家の定番オートミールクッキーを「パンプキンスパイス」バージョンで作ります。肌寒い朝にローブを羽織り、コーヒーや紅茶を淹れながら甘〜いクッキーを一口かじれば、血糖値アゲアゲのベリーグッドモーニング。よい一日は朝から! ですからね。 材料 約40枚分 バター 100g グラニュー糖 200g 三温糖 180g 卵 2個 塩 小さじ1/2 カボチャ(茹でて皮ごとペースト状に潰す) 40g バニラエッセンス 小さじ1/4ほど 薄力粉 300g ベーキングソーダ 小さじ1 ベーキングパウダー 小さじ1 パンプキンスパイス 小さじ2 オートミール 180g レーズン 130g クルミ(刻む) 100g コーティング a) グラニュー糖 大さじ4 a) パンプキンスパイス 小さじ1 a) シナモン 小さじ1 ■ 作り方 常温に戻したバターに、グラニュー糖と三温糖を加え、よく混ぜる。 卵と塩、ペースト状にしたカボチャ、バニラエッセンスを①に加え、さらによく混ぜる。 別のボウルに薄力粉、ベーキングソーダ、ベーキングパウダー、パンプキンスパイスを入れ、泡立て器でまんべんなく混ぜる。 ※粉をふるう必要はありません。 ②のボウルに③を入れて軽く混ぜ合わせ、そこにオートミール、レーズン、クルミを加えてよく混ぜる。 a)のコーティング材料を小皿などで全て混ぜ、小ぶりなピンポン玉程度に丸めた④にコーティングする。 190℃に予熱したオーブンで、9〜12分程焼いて出来上がり! 出来たてはかなり柔らかいのが正解。固くなるまで焼くと、冷えたときにカチカチになってしまうのでご用心! 材料の計量さえしてしまえば、後は混ぜ混ぜするだけ! 雑な私でも気楽に作れる、チューイー(ねっとりした食感)な「アメリカンスタイル」クッキーです。もし、ご自身の定番クッキーがあれば、そこにパンプキンスパイスを足すだけでも十分。バニラアイスに混ぜこみ、キャラメルソースをかければもう最高! ちなみにカレーの隠し味にも使えます。料理は発想力と応用力。へんてこな常識なんかに捉われず、自由に楽しんでみてください。さぁ、パンプキンスパイスの香りを嗅ぎながら深呼吸! インヘール(吸ってー)、エクスヘール(吐いてー)。あぁ、いい香り。なんだか今日もいい日になりそうです。
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レモングラスで作るポークチョップ&バインミー【ルーシーのおいしい暮らし】
夏に爽やかなレモングラス 暑い日が続くと食欲が落ちたり、料理をするのが面倒! と感じることもありますよね。一人暮らしだとなおさら。でもね、こんな時こそ料理を作り、食べてほしいのです。量も味のさじ加減も自分で調節できるし、何より自分のためにご飯を作る行為は、自分自信を大切に「気にかけていますよ」という意思表示のセルフアクション。特に「人生がうまくいかない」と感じた日こそ、まっすぐ家に帰って、「冷や奴」や「ヤキソバ」など、どんなに簡単なものでもいいから、作ってみてください。何か一つ「成し遂げた」気持ちになり、すーっと心が落ち着くかもしれません。多分。 夏はハーブのハイシーズンです。先ほどの冷や奴にシソを添えたり、焼きそばにバジルやパクチーを混ぜるのもおすすめ。簡単な料理でもハーブの香りで、奥深い味わいに! なかでも夏のおすすめは「レモングラス」。タイやベトナム料理では、鳥や魚料理の臭み消しと風味付けに使われています。日本ではハーブティーとしてはメジャーですが、料理ではあまり馴染みのないハーブかもしれません。レモングラスの香りは、スッキリとした柑橘系で清涼感があり、少しショウガにも似ています。乾燥させたものも売っていますが、フレッシュなものは断然香りがよく、脳天をスパーン! と突き抜けるような爽やかさ。私も大好きな香りです。スーパーなどではあまり見かけませんが、ネット通販などでは簡単に手に入ります。あっぱれ、便利な世の中。 レモングラスは、葉はハーブティーに、茎は料理に使える優れたハーブです。2020年はレモングラスの「葉」と「茎」を楽しむ2種のレシピをご紹介しましたので、そちらもぜひ。 ●『レモングラスの「葉」と「茎」を楽しむ2種のレシピ』 レモングラス栽培2年目 大好きな香り! と豪語しながらも、じつは昨年初めてレモングラス栽培に挑戦しました。栽培は大成功。山ほどの収穫、夢のレモングラス長者で気分は最高! ご近所にもお裾分けして喜ばれました。本来は多年草なので、越冬させようと鉢上げをしましたが、残念ながら失敗。熱帯地域が原産の植物なので、寒いのは苦手なレモングラスちゃん、冬場の気温が5℃以上ないと越冬できないそう。私の住む神奈川県葉山町は比較的暖かいので、大丈夫かなー? と思っていましたがダメでした。とはいえ、ご近所には地植えのまま越冬しているレモングラスたちを見かけるので、来年に乞うご期待。 今年の5月頃、気分新たに苗を購入し、再挑戦。今年開墾したばかりの痩せた土に植えましたが、なんとか成長中。レモングラスは鉢植えでもいいのですが、小学生の頃のアタシのように縦も横もかなり成長しますので、できれば地植えで十分なスペースを確保して植えるといいでしょう。日当たりと土がよく、水をたっぷり与えれば、ほとんどお世話の必要はありません。ある程度大きくなったら、その都度必要な分だけ外葉から収穫し、ハーブティーやハーブウォーターに! 10月頃まで楽しめます。レモングラス栽培はとっても簡単! ほぼほったらかしでも大丈夫。来年はあなたも挑戦してみませんか? レモングラスの香りと効能 その名の通り、レモンのような香りがする「草」なので、レモングラスという単純な命名がされています。レモンの香りがする理由は「シトラール」という芳香成分が含まれるから。レモングラスには、このシトラールが本家のレモン以上に含まれているため、レモンよりも強く鮮やかでビビッドな香りがします。 レモングラスは、虫除けとしてもよく使われている精油です。シトラールという成分には虫が嫌がる「昆虫忌避作用」があるので、虫除けスプレーやアウトドア用キャンドルに配合されることが多く、「虫除けの香り!」とイメージする方も多いでしょう。 レモングラス精油には「鎮痛作用」や「血行促進作用」があり、アロマトリートメントでは筋肉痛や肩こりのほか、むくみや冷え性のケアとしても使われています。また、「抗菌&抗ウイルス作用」もあり、生活に役立つ精油の一つ。ボディー、ハンドソープやシャンプーなどにもよく配合されています。スッキリとした香りで、お風呂タイムがさらに爽快になるのでおすすめ! レモングラスの香りは、エネルギッシュで爽快! 過度の興奮状態や神経過敏で「交感神経」のスイッチが切れないときに嗅ぐと、パチン! と指を鳴らすように「副交感神経」へとスイッチを切り替えてくれます。「鎮静作用」を持ちながらも精神を高揚させてくれるので、「気分が乗らないわぁー」って時や、「さぁ!ここ一番の大勝負!」ってときにもイチオシ。仕事や人間関係の悩みから、頭の中をいつも同じ光景や不安がグルグル、思考がパターン化しているときにも頼れる精油です。いつもお伝えしていますが、私の勝手な見解によると、心地よいと感じる香りは、あなたが「今」必要としている香り。嗅覚で求める本能です。効能を難しく考える必要なんてないのです。 (※レモングラス精油は高濃度で使用すると皮膚刺激があるので、敏感肌の方は注意が必要です。妊娠初期の方は使用を避けてください) 嗅覚といえば! やっぱり美味しい香りで鼻がクンクン。はーい! そろそろご飯の時間ですよー♡ 今日のメニューはレモングラスを使ったレモングラスポークチョップです。 ルーシーのレモングラスポークチョップ さて!本題に入りましょう。今回ご紹介するのは、レモングラスの茎の部分を使い、ニンニクやナンプラーでペーストを作り、そこにお肉を漬け込むレシピ。後半ではベトナム風サンドイッチ、バインミーに仕立てます。もちろん! ご飯のお供としても優秀です。隠し味は私の必殺技! 五香粉を使います。 材料 厚切り豚ロース 3枚 タレ レモングラスの茎 2本 ニンニク 1片 玉ねぎ 1/6個 ナンプラー 大さじ2 胡椒 小さじ1/2 砂糖 35g ごま油 大さじ1 塩 少々 五香粉 少々 オイスターソース 小さじ1 ※レモングラスが手に入らなければ、生姜とレモン果汁で代用可能です。 作り方 レモングラスの茎は、外の皮を1〜2枚外し、柔らかい部分を刻む。 ニンニク、玉ねぎをぶつ切りにし、①と他のタレの材料全てをハンドブレンダーやミキサーにかけて、ペースト状にする。 すじ切りした豚肉を②に漬け込み、冷蔵庫で一晩〜24時間寝かせる。 漬け込んだ豚肉を20分程常温に置いてから、オーブンやフライパンで火が通るまで焼く。 甘みとコクでお米との相性も抜群。刻んで焼豚代わりにチャーハンに使うのもおすすめです。冷めてもデリシャス! もしレモングラスが手に入らなければ、生姜とレモン果汁で代用可能です。 ルーシーのポークチョップバインミー バインミーとは、ベトナムからやってきたサンドイッチのこと。本場ベトナムのバインミーといえば、バターやパテ、野菜、ハーブ、肉、なますなどを挟んだものがポピュラーですが、ここはルーシー流に自由にやりましょう。今回のテーマはLA育ちのフィリピーノがベトナム料理店でバイトしながら作ったバインミー! Yo! レッツ ドゥー ディス メーン! 材料 レモングラスポークチョップ 適量 バゲット 人数分 キュウリスライス 適量 シソ、エゴマ、パクチー、バジル、イタリアンパセリなどのハーブ 適量 人参や大根 適量 マヨネーズとスイートチリソース 適量 お好みでシラチャーソース 基本のエスニックなますダレ 酢 大さじ3 砂糖 大さじ2 塩 小さじ1 ナンプラー 小さじ1 作り方 適当な大きさにカットした人参や大根に塩少々を加えて混ぜ、そのまま5分から10分ほど置いておく。水気をぎゅっと絞り、エスニックなますダレを混ぜ、数時間漬け込む。 キュウリをスライスする。 スイートチリソースとマヨネーズを1:1、お好みでシラチャーを少々混ぜる。 バケットに切り込みを入れて軽く焼き、③のソースを内側上部にたっぷり塗る。 シソやエゴマはそのまま挟み、他のハーブは粗みじんにする。 ポークチョップを適当な大きさにカットし、すべての具材を挟んで完成! 量はどれも適当で大丈夫! コツは濃いくらいに味が染み込んだポークチョップ、キュウリは歯ごたえを残すために少し厚切りに、ハーブは数種類使うと香りに深みが出ます。大胆に作ってガブッといきましょう。付け合わせには、油で揚げるエビせんがおすすめです。 海外どころか、国内ですら気軽に足を延ばせない日々が続いています。残暑を感じながら、このレモングラスポークチョップ&バインミーで、気分だけでも遠い異国の地へ、ボンボヤージュ! ぜひお試しください。
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ピーナッツバターで作る、ハーブ&クリーミーな夏野菜たっぷり冷やし中華【ルーシーのおいしい暮らし】
日本生まれの冷やし中華 夏が近くなると、街中で見かける「冷やし中華始めました」のサイン。もはや、日本の夏の風物詩です。冷やし中華のルーツは中国の「冷やし麺」だそうですが、ラーメンやカレーと同様に、日本で独自に進化した食文化の一つです。諸説あるようですが、冷やし中華は昭和初期に誕生したという説が一般的だとか。どうやら、熱い夏にもラーメンを食べてもらえるようにと、中華料理屋さんが「ざるそば」をヒントに考案したようです。なるほど! 冷やし中華にはハーブを! ミスマッチに聞こえるかもしれませんが、冷やし中華はハーブとの相性が抜群。ハーブは西洋版「薬味」ですから、味のアクセントに良し! そして、身体にも良し! なのです。夏はハーブがグングン育つハイシーズン! ベランダやお庭のハーブが「大漁」で、使い道に悩むこともありますよね。さまざまなハーブをまとめてみじん切りにして、サラダや冷や奴のトッピングにするのもおすすめですが、今回は冷やし中華の具として活躍してもらいましょう! まずは冷やし中華に合う、育てやすく、使いやすい5種類のハーブをご紹介します。 ■バジル 夏のハーブの代表「バジル」。スーパーで買うと少しの量で「お高い」イメージですが、苗で育てていると、かなりたくさん収穫できるハーブです。イタリアンなイメージが強いバジル、ジェノベーゼもいいけれど、たまには山盛り刻んで冷やし中華にのせてみては? 嬉しいことに、バジルの香りには心や身体の緊張を緩める、リラックス作用があります。また胃腸の働きを改善する作用もあるので、夏バテした身体に抜群なハーブなのです。 ■パクチー 好き嫌いがはっきりと分かれる個性派ハーブ「パクチー」。日本のスーパーでも気軽に買えるようになったのは、つい最近かしら? パクチーにはビタミン類が豊富に含まれているので、健康や美容に効果があり、日差しが気になる季節にもよさそうです。別名「カメムシ草」と呼ばれる程の、強烈で独特な香りは、食欲増進や消化を促進してくれる成分が含まれています。夏場の食欲不振にはぴったりのハーブです。 ■イタリアンパセリ 英語では「フラットリーフパセリ(平葉パセリ)」と呼ばれる「イタリアンパセリ」。日本で一般的な葉が丸まったパセリ独特の苦みが少なく、爽やかな芳香。歯ざわりが柔らかく、口当たりも滑らかで、クセがなく食べやすいのが特徴です。どんな料理にも使えるので、キッチンにあると便利。疲労回復や利尿作用があるので、冷房などで冷えて、むくみがちな夏におすすめです。 ■チャイブ ネギやアサツキの仲間の「チャイブ」。日本での別名はセイヨウアサツキ。味は少しマイルドなネギやアサツキといった感じ。日本人にも馴染みのある味なので、意外と気軽に使えます。ヨーロッパでは、なぜかポテトサラダに欠かせないハーブですが、卵料理やポタージュの彩りにもどうぞ。赤紫色の花も、エディブルフラワーとして料理の彩りに使えます。食欲増進や消化を促進してくれる作用があり、暑くてグッタリとした身体に優しいハーブです。 ■シソ(紫蘇) 日本の夏のハーブといえばシソ。香りに含まれる成分に、防腐&殺菌作用があり、食中毒の予防にも効果的といわれています。この効能から、お刺身など生の魚を食べる際に添えられることが多くなりました。また、胃腸の働きを促進してくれる作用も。シソの花言葉は「力が蘇る」。なんとも! 夏バテに効きそうです。 夏野菜のグリルをトッピングに トラディショナルな冷やし中華の「具」といえば、キュウリやハム、卵、トマトがお決まりですが、せっかくの季節メニュー、夏野菜をもっと取り入れてみませんか? 夏野菜は力強く、彩りが綺麗! ハーブだけではなく、枝豆やコーン、色とりどりのミニトマトをのせると、カラフルで楽しい冷やし中華に。 例えば、ナスや万願寺とうがらしにハーブソルトを振り、少し多めのオリーブオイルやごま油で焼くと旨味が出て、ビックリするほど美味しい! 野菜は焼くことで、おかず感が増して食べやすくもなるので、満足感のある冷やし中華となります。 仕上げはお気に入りのお皿で 気分が上がる、お気に入りのお皿を使えば、美味しさも倍増。私のおすすめは、スーププレートやパスタプレートなど、お皿に縁(フチ)があり深さのあるお皿。深さがあることで盛り付けがしやすく、お皿の縁の空間で「こなれ感」が醸し出されます。 アンティークのスープ皿に冷やし中華。一見チグハグな組み合わせかもしれませんが、相性は抜群です。今回のレシピ同様に、和洋折衷マッシュアップ! 今年の夏は、味も見た目も美味しさの多国籍軍でいきましょう! ルーシー特製 ハーブ&クリーミーなベジタブル冷やし中華 レシピ この冷やし中華、正直ルールはございません! お皿は真っさらなキャンバス、冷蔵庫の中から色とりどりの具材を見つけて、好きなものを好きなだけ、大胆に盛りつけてみてください。そして、冷やし中華といえば、タレ。「さっぱり醤油ダレ派」と「こってり胡麻ダレ派」に好みが分かれますが、今回は「ピーナッツバターと五香粉」で濃厚クリーミーダレを作ります。 材料 ※2〜3人前 <具材> ナス 適量 万願寺とうがらし (シシトウやピーマンでもOK) キュウリ 適量 トマト 適量 アボカド 適量 卵 適量 枝豆 適量 たくあん 適量 ナッツ類 適量 ハーブ類 適量 お好みで蒸し鶏やエビ 適量 <タレ> ピーナッツバター 大さじ4 ※私はSKIPPY SUPER CHUNKを使用 ごま油 大さじ1 砂糖 大さじ1 市販の麺つゆ 大さじ3 お湯 大さじ3〜 お好みの濃さで 酢 大さじ1 塩、胡椒 少々 生姜(すりおろし) 大さじ1 五香粉 少々 ※私は小さじ1/2程入れますが、香りが強いので少量からお試しを! 市販の中華麺 2人前 作り方 ピーナッツタレを作る。 ピーナッツバターにごま油と酢を加えてよく練る。そこに、残りのタレ材料全てを少しずつ加えてよく混ぜ、冷蔵庫で冷やす。 ※一度に混ぜると分離します。 卵にお好みで砂糖を加えて錦糸卵を作り、ナスは適当な大きさにカットし、万願寺とうがらしと多めの油で揚げ焼きにする。 トマト、キュウリ、アボカドは好みの大きさにカットして、ナッツ類は砕いておく。 中華麵をパッケージの表記に従い茹でる。茹で上がったら氷水でしっかり冷やし、水気を切る。 細かく切ったハーブ類と、その他全ての具を、お気に入りの皿に盛りつける。 ピーナッツバターのタレを全体に回しかけて完成! 胡麻ダレよりもコクがあり、ピーナツバターの甘みが食欲をそそります。 この冷やし中華、野菜をたくさん使っているので、鶏肉やハムなどがなくても大満足。上手に作るコツは、3つ。 ①ナッツの歯ごたえと香ばしさ ②たくあんなど、漬物の酸味 ③香り高いハーブ数種類 ぜひ、これらを意識して具を選んでみてください。 じつは、このピーナッツバターで作るタレは、棒棒鶏にも最高です! 冷や奴やそうめんにも使える、かなりの万能ダレ。お好みで濃度を調整しながらご活用ください。夏はおいしい食べ物がいっぱい! 夏バテしている暇なんてありませんからね!






















