ルーシー・おんだ/アンティークバイヤー/IFA認定アロマセラピスト/ITEC認定リフレクソロジスト。20代に訪れたタイ・チャン島でのファスティング(断食)経験から、心・体・生活環境などを全体的にとらえることにより、本来の自然治癒力を高め病気に負けない体づくりを学び啓発される。会社員としてデザインの仕事をしながら英国IFAアロマセラピストの資格を取得。退職後は更なる経験と知識の向上のためイギリスへ渡り、英国ITEC認定リフレクソロジストの資格を取得。現在は家業のイギリスアンティークの買付と販売をしながら、アロマセラピスト的な視点で自家栽培の野菜とハーブを使ったお料理教室やワークショップを開催している。
ルーシー恩田
ルーシー・おんだ/アンティークバイヤー/IFA認定アロマセラピスト/ITEC認定リフレクソロジスト。20代に訪れたタイ・チャン島でのファスティング(断食)経験から、心・体・生活環境などを全体的にとらえることにより、本来の自然治癒力を高め病気に負けない体づくりを学び啓発される。会社員としてデザインの仕事をしながら英国IFAアロマセラピストの資格を取得。退職後は更なる経験と知識の向上のためイギリスへ渡り、英国ITEC認定リフレクソロジストの資格を取得。現在は家業のイギリスアンティークの買付と販売をしながら、アロマセラピスト的な視点で自家栽培の野菜とハーブを使ったお料理教室やワークショップを開催している。
ルーシー恩田の記事
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レシピ・料理

イースターの卵料理はデビルドエッグで決まり!【ルーシーのおいしい暮らし】
イースターとは? 本来、イースターとはイエスキリストが十字架にかけられて処刑され、3日後に復活したことを祝うキリスト教のお祭りです。宗教的な意味合いの強い行事ですが、近年はクリスマスやハロウィンのような季節イベントとして、日本でも認知度が上がっています。日本人は真面目で大人しく思われがちですが、じつは楽しそうなものはすぐに試してみる「パーティーピープル」気質があるのかしら? 異教のコトでも垣根なし。そんな日本のマイペースな、たくましさが大好きです♡ 私的には可愛くて、美味しくて楽しいのなら、どんな宗教でもウエルカム! イースターは年によって日付が変わる移動祝日。「春分の日の後の最初の満月から数えて最初の日曜日」がイースター当日。今年、2021年は4月4日です。クリスマスには「赤と緑」、ハロウィンには「オレンジと黒」といったテーマカラーがあるように、イースターカラーは「パステル」。春らしい淡く優しい色合いが象徴的に使われます。 子どもも大人も張り切るイースター イースターは、大人も子どもも大好きな春のビッグイベント。カラフルに染められた卵やお菓子を草むらに隠して、子どもたちが一斉に探す「エッグハンティング」はイースターの恒例行事です。 殻付きのゆで卵に絵の具などで色を塗ったり、絵を描いたりする「エッグカラーリング」や、スプーンの上に生卵をのせて徒競走をする「エッグ&スプーンレース」、長い柄のスプーンを持ち、芝生の上の卵を転がして競う「エッグローリング」などなど。イースターは日に日に明るさを増していく、気持ちのよい「春の気候」を存分に楽しめる、屋外でのアクティビティが充実しています。 雑誌ではクラフトやお花のアレンジ、パーティー向け料理など「イースター特集」が組まれるので、それも毎年のお楽しみ。家族や仲のよい友人とのパーティーやピクニックに心が躍り、子どもだけではなく大人もワクワクするシーズンです。 この時期、街ではイースター商戦が繰り広げられます。チョコレートメーカーからは、揃って期間限定「イースターパッケージ」が販売され、スーパーの棚がとても華やかに。日本でもカルディなどの輸入商品を扱うお店で、卵やウサギを象ったイースター用のお菓子を見かけますので、ぜひ探してみてください。 シンボルは「卵」と「ウサギ」 カラフルな「卵」と、可愛らしい「ウサギ」が象徴的なイースター。一説では「Easter」という英単語は、神話に登場する春の女神「Eoster」(エオストレ)に由来しているといわれます。このエオストレは野ウサギたちを従えていたそう。なんだかディズニープリンセスのようなキャラクターを想像しちゃう♡ ウサギは「繁栄と豊穣」の象徴、卵は「多産」「復活」「新しい命」の象徴といわれています。 そう! イースターの卵は「復活」のシンボル。処刑の3日後に復活したイエス・キリストと重ねて考えられています。パステルカラーの「卵」とふわふわの「ウサギ」、どちらも春を連想させる優しさを持つモチーフ。今年はイースターで春の訪れをお祝いしてみませんか? イースターパーティーには卵料理をお忘れなく! 悪魔の卵?「デビルドエッグ」 アメリカのホームパーティーのド定番「デビルドエッグ」。デビルドエッグなんて、なんとも不吉な名前の料理ですが、濃い味付けや辛いスパイス味を意味する「Devile」が語源です。可愛いスイーツのような見た目で、前菜、サイドディッシュ、そしておつまみにもなり、とても優秀。実際は料理とはいえないくらい簡単で、ぜひレパートリーに加えていただきたい一品です。年中無休で大活躍のデビルドエッグですが、おそらくアメリカで一番好んで食べられるのが、このイースターシーズン。 ちなみに、アメリカではこのデビルドエッグ専用のお皿が売られています。そのくらいポピュラーな料理なのです。卵形の窪みが付いているので、デビルドエッグ以外に使い道がないのですが、ホームパーティーには欠かせない存在。これを使うとやっぱり可愛いし、ゲストとの会話も盛り上がることでしょう。アメリカのスーパーや食器店などで、わりとよく見かけます。撮影用にと家の中を探してみたら、母と私、合わせて4枚のデビルドエッグプレートを持っていました。こんなに必要かしら。一家に一皿! いかがでしょうか? 天然素材で卵をカラフルに! せっかくのイースターです。カラフルにやっちゃいましょう! 肝心の「デビルドエッグ」レシピをご紹介する前に、紫キャベツとターメリックを使った色づけをご紹介します。 ■ 紫キャベツのパープルエッグ 材料 紫キャベツ(適当に刻む) 3枚ほど 水 2カップ お酢 1カップ 砂糖 大さじ1 作り方 材料をすべて鍋に入れ煮立てたら、火からおろし、紫キャベツを取り出す。殻を剥いたゆで卵を入れ、冷蔵庫で5時間ほど漬け込む。 ※漬け込んでいる間、何度か卵を回すように向きを変えると色むらが防げます。 ■ ターメリックのイエローエッグ 材料 ターメリックパウダー 大さじ1 水 2カップ お酢 1カップ 塩 小さじ2 作り方 材料をすべて鍋に入れ煮立てたら、火からおろす。殻を剥いたゆで卵を入れ、冷蔵庫で5時間ほど漬け込む。 ※漬け込んでいる間、何度か卵を回すように向きを変えると色むらが防げます。 ※ ターメリックは色素が強く、白いキッチン用品や服などに付くとシミになるのでご注意! ルーシーの基本のデビルドエッグ デビルドエッグには、たくさんのバリエーションがあります。私が子どもの頃から食べているのは、スイートレリッシュ(さまざまな料理に使いやすいようにミジン切りにしたきゅうりのピクルス。比較的スーパーでも手に入りやすいので、ぜひ探してみてください)が入る南部風で、甘塩っぱく何個でも食べられる味です。うちの卵サンドはこの味付け! 最高に美味しいので、おすすめです。 材料 ゆで卵 6個 マヨネーズ 大さじ2 スイートレリッシュ 大さじ2 ハーブソルト 適量 黒こしょう 適量 ディル 適量 パプリカパウダー 適量 作り方 卵は固ゆで(12分程ゆでる)にする。殻を剥き、冷めてから横半分にカットし黄身と白身に分ける 黄身をフォークなどで潰し、スイートレリッシュ、マヨネーズ、ハーブソルト、黒こしょう、刻んだディルを加え、混ぜる 白身に②を詰める パプリカパウダーを振り、ディルを飾って完成! 冷蔵庫で数時間冷やすと味が馴染み、さらに美味しくなります。 ルーシーの「メキシカン」デビルドエッグ こちらは、アボカドを使ったメキシコのディップ「ワカモレ」風のデビルドエッグ。みじん切りにした玉ねぎと、爽やかなライムがクセになる味です。マヨネーズは使わずに、酸味のあるサワークリームを混ぜ込みます。アボカドを足すので量が増えます。余った具は、サンドイッチやチップスのディップにどうぞ! 材料 ゆで卵 6個 アボカド 2個 ライム(レモン)汁 大さじ1 サワークリーム 大さじ1 塩 小さじ1/2程 玉ねぎ(みじん切り) 大さじ3 パクチー 適量 胡椒 適量 お好みで飾りのミニトマト 作り方 卵を固ゆで(12分程ゆでる)にする。殻を剥き、冷めてから横半分にカットし黄身と白身に分ける アボカドの果肉をボウルにいれ、ライム汁をかけて、フォークなどで軽く潰しながら混ぜ、黄身、サワークリーム、塩、玉ねぎ、刻んだパクチーを加え混ぜる ※しっかりとライム汁で和えないと、アボカドが変色するので注意! 白身に②を詰め、カットしたミニトマトをのせる 全体にパクチーと胡椒を散らして完成 ルーシーの「カレー」デビルドエッグ 材料 ゆで卵 6個 マヨネーズ 大さじ2 カレー粉 小さじ1/4 クミンパウダー 小さじ1/4 砂糖 小さじ1/3 お好みでピンクペッパーやスプラウトを飾る 作り方 卵を固ゆで(12分程ゆでる)にする。殻を剥き、冷めてから横半分にカットし黄身と白身に分ける 黄身をフォークなどで潰し、マヨネーズ、カレー粉、クミンパウダー、砂糖を加え、よく混ぜる 白身に②を詰め、ピンクペッパーとスプラウトを飾って完成 お好みですが、口金を使って絞り出すと綺麗です。 サンドイッチにも パーティーの翌日、デビルドエッグが残っていたら、刻んでパンに挟んで朝ご飯に! 今回のレシピは卵サンドのフィリングにもピッタリです。その場合は、少しマヨネーズを多めにすると滑らかになります。 フィンガーフードのように、パクっと食べられる「デビルドエッグ」。想像力を働かせれば、家にあるものでいくらでもアレンジできる、ポテンシャル高めの簡単料理です。ジャパニーズスタイルに挑戦するなら、スイートレリッシュの代わりに「らっきょう」がおすすめ。麺つゆに漬け込んだ卵をからしマヨネーズで和えた「煮卵風デビルドエッグ」も美味しそう! 今年もお花見は難しそうですね。お家でデビルドエッグを作り、イースターパーティーなんていかがでしょうか? ぜひお試しください。
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レシピ・料理

カレー粉とクミンで作るタンドリーチキンプレート【ルーシーのおいしい暮らし】
引き続きスパイスで旅を! 前回ご紹介した、『五香粉で作るチャイニーズフルーツケーキ』お試しいただけたでしょうか? エキゾチックな香りで、気分は高級ホテルでのティータイム in チャイナ。スパイスを使った料理は気軽に「旅行気分」を味わえるので、こんなご時世にはピッタリ。 引き続き、スパイスを使って皆さんを旅にお連れします。今回の目的地は「イギリス経由でインド」行き。カレー粉とクミンを使った「タンドリーチキン」と、クミンを使った簡単なインドの副菜「キュウリのライタ」と「キャベツのアチャール」を作ります。 スパイスたっぷりのインド料理を食べると、毛穴からブワーっと何かが出て、体中の細胞が大喜び。ボリウッド映画のようなイケイケでキレッキレなダンスを踊りたくなっちゃう。私にとってインド料理は元気が出る食べ物なのです。さあ! アテンションプリィィィーズ!!! 魅惑のスパイストリップへ、いざ出発! イギリスで誕生した「カレー粉」 もはや日本人の「国民食」といっても過言ではないカレー。それぞれの家で「お母ちゃんの味」があり、日本の家庭に欠かせない食べ物です。起源はもちろんインドですが、インドのスパイスを調合して作るカレーとは、ひと味違いますよね。日本のカレーは独自の進化を遂げ、スーパーでは常に何十種類ものカレールーが売られています。甘口〜辛口、タイ風やインド風など盛り沢山。私、あのコーナー大好き。見ているだけでもウキウキして、よだれが出ちゃう。 今回ご紹介するのは「カレールー」ではなく、「カレー粉」。カレー粉はターメリックやコリアンダー、クミン、フェネグリークなどが調合してあるミックススパイスです。じつはイギリス生まれで、本場インドでは使いません。 インドがイギリスの植民地だった19世紀。初代インド総督が現地の料理「カリ」を持ち帰ったのが、イギリス「カレー史」の始まり。当時カレーは上流階級向けの料理で、ヴィクトリア女王もお気に入りメニューだったとか。 1953年、エリザベス女王戴冠式の昼食会では「コロネーションチキン」という、茹でた鶏肉をカレー粉やマヨネーズで和えたサラダが登場しました。そう、イギリス人はカレーが大好きなのです。 イギリスを代表するB級グルメ「フィッシュ&チップス」にも「カレートッピング」のオプションが存在します。私がアンティークを買い付けに行く、イギリスのド田舎にある競馬場のカフェテリアでさえ、カレーはレギュラーメニュー。 私のお気に入りのインドカレーは、タンドリーチキンをトマトベースのソースで煮込んだ「チキンティッカマサラ」。じつは、これもイギリス生まれのインド料理です。 ちなみに「カレールー」と「カレー粉」の違いは、塩分やダシが入っているかどうか。カレー粉はシンプルにスパイスのみをミックスした、パウダー状のものなので、香り高く、幅広い料理に使えます。ピラフやポテトサラダ、焼きそばにひと振りするだけで、簡単にカレー風味になるのでとっても便利。このカレー粉の香りを作り出す重要なスパイスの一つが「クミン」です。 強烈な存在感の「クミン」 私のキッチンで一番減りが早いスパイス、それがこの「クミン」です。土っぽさを感じる、強く重たく、スパイシーで甘みのある複雑な香りが特徴的。いかにもカレーらしい香りのエスニックなスパイスです。強烈で個性的ですが、嫌よ嫌よも好きのうち、じわじわとクセになっちゃう香りなのです♡ クミンはインドカレーに必須のスパイスです。他にもトルコ料理、レバノン料理、モロッコ料理、スペイン料理、メキシコ料理などに使われ、このクミンさえ味方に付ければ、いろいろな国の料理を作ることができます。 クミンには消化促進作用があるので、カレーが美味しくて食べすぎてしまったときにも安心! 身体を温めて、胃腸にたまったガスを分解し、おなかの張りや腹痛を和らげてくれるでしょう。医食同源ですからね、日々の食事に積極的に取り入れてみてください。肉やチーズ、野菜とも相性がよいので、ぜひ一家に一本常備しておきたいスパイスです。 ルーシーのタンドリーチキン 今回は、カレー粉を使う、お手軽バージョンのタンドリーチキンです。しかし、侮るなかれ。複雑なスパイスの香りと、隠し味のオイスターソースとハチミツのコクで、味は本格派。混ぜて漬け込み、焼くだけ、インド人もビックリするほどの美味しさです。 材料 ■ 鶏肉 600g (今回は手羽元と胸肉) ※パサつきが気になるならもも肉で ■ a) ヨーグルト(無糖) 100g ■ a) カレー粉 大さじ2 ■ a) クミンパウダー 小さじ1 1/2 ■ a) カイエンペッパー 小さじ1/4 ■ a) パプリカパウダー 小さじ1 (色付けのため。なくても可) ■ a) ケチャップ 大さじ1 ■ a) ハチミツ 小さじ1/2 ■ a) オイスターソース 小さじ1/2 ■ a) 塩 少々 ■ a) ニンニク(すりおろし) 1片 ■ a) 生姜(すりおろし) 1片 作り方 鶏胸肉は皮を取り、適当な大きさに切る (何カ所か包丁で刺しておくと味が染みやすい)。 a)の材料を全てボウルに入れ、混ぜてペースト状にする。 ②のボウルに鶏肉を入れて揉み込み、1晩〜1日半ほど冷蔵庫で寝かせる。 ③の鶏肉を写真のように並べ、220℃に熱したオーブンで、途中裏返して25〜30分焼く(網があれば網の上で。焦げ付くのでクッキングシートを敷くと片付けが楽です)。 完成! 焼きたて熱々もよいですが、少し冷めると味が馴染んで、さらにデリシャス。 キュウリとミントのライタ ライタとは、ヨーグルトと野菜を和えたソースのようなサラダです。まろやかでさっぱりとした風味なので、インド料理では肉やカレーの「付け合わせ」によく登場します。クセになる味です。 材料 ■ キュウリ 1本 ■ ヨーグルト(無糖) 250g (ザルなどにクッキングペーパーを敷いてヨーグルトをのせ、30分ほど水を切っておく) ■ クミンパウダー 小さじ1/2 ■ 塩 少々 ■ ミントのみじん切り 少々 ※パクチーでも美味しい 作り方 キュウリをグレーターでおろして、軽く水を切る。 材料を全て混ぜ、冷蔵庫で冷やして完成。 キャベツのアチャール よくインドカレーの脇に添えられている玉ねぎのピクルス「アチャール」は、インドのお漬物のようなものです。語源は、ポルトガル語でピクルス(漬物)を意味する「achar(アチャール)」という言葉。日本の「あちゃら漬け」も同じ語源です。なんとまあ! 人類みなブラザー&シスター感。今回は旬のキャベツを使ったアチャールです。 材料 ■ キャベツ 1/4個 (紫キャベツを混ぜると色味が綺麗) ■ a) 白ワインビネガー 大さじ1/2 ■ a) 塩 小さじ1 ■ a) 砂糖 小さじ1 ■ ホールクミン 小さじ1 1/2 ■ 油 大さじ2 作り方 荒く千切りにしたキャベツに、a) の材料をまぶして和える。 温めたフライパンに油とホールクミンを入れ、シュワシュワと細かい泡が出て香りが立ってきたら、熱々の油ごとキャベツにかけ、よく混ぜて完成。 実際に作ると分かりますが、どれもお手軽でイージー! あれば彩りにパクチーやライム、紫玉ネギなどを散らして、大皿にナンやご飯と一緒に「どーんっ」と盛りつければ、立派なごちそうです。はい! タンドリーチキン定食の出来上がり。 今回はヴィクトリア女王がイギリスを統治していた1800年代のお皿を使いました。うーん! いい感じ、美味しそう! お皿を料理と一緒に楽しむと美味しさも倍増です。 さて、今回の旅はいかがでしたか? 部屋中に漂うスパイスの香りが、あなたの空腹中枢を刺激しますので覚悟を! 「インドア」で楽しむ「インド」への「マインド」トリップ♡ ぜひお試しあれ!
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レシピ・料理

自家製「五香粉」で作るチャイニーズフルーツケーキ【ルーシーのおいしい暮らし】
スパイスで旅をする 空港に降り立ち、まず感じるのがその国の香り。「パリ」は香水の香りが、「ハワイ」は甘い花の香り、「アジア」はスパイスやニンニクの香りがします。私にとっては「香り」こそが、旅行の醍醐味といっても過言ではありません。嗅ぎ慣れない香りに、異国の地の「未だ見ぬモノ」との出会いを予感してワクワクするのです。 気軽に「旅」に行けない今、おすすめしたいのがスパイスを使った料理。私はさまざまな国の料理を作りますが、共通しているのはスパイスを使っていること。全く違う国の料理でも、使うスパイスは共通だったりするのです。 スパイスを使えば、あなたのキッチンから「世界の旅」へテイクオフ。何時でも何処へでも、好きにHopping Around The Worldできちゃいます。さぁ、今回の目的地は「中国」です。シートベルト代わりに、しっかりとエプロンをお締めください! 五香粉とは 旅のお供は、中華料理に欠かせないスパイスの一つ「五香粉(ごこうふん)」です。別名「ウーシャンフェン」。いかにも中華料理らしい独特な香りを放ち、肉や魚、野菜はもちろんのこと、お菓子作りにも使える万能スパイスです。 五香粉は、シナモンや八角など、約5種類のスパイスが入った「ミックススパイス」。必ずしも5種類とは限らず、家庭や地方によって使われるスパイスや配合が異なるので、さまざまな味や香りの五香粉が存在します。 五香粉は、甘くエキゾチックでセクシー。日本料理にはない「独特」で「強烈」な香りなので、使う量を間違えると大惨事。イマイチ使い方が分からなくて、敬遠されている方も多いかもしれません。特に醤油やゴマ油との相性がよく、焼き豚やチャーハン、餃子などに少量使うと、簡単にプロの味に大変身。配合されているスパイスそれぞれが、漢方やアロマでも使われるもので、身体にも嬉しいスパイスです。 五香粉に使われているスパイスの効能 今回は「シナモン」「クローブ」「ホアジャオ」「フェンネル」「八角」を使い、五香粉を作ります。どれもお腹によい作用のあるスパイスです。せっかくなので、効能のお勉強タイム! ■ シナモン(桂皮) この中では一番身近なスパイスが「シナモン」。甘くてエキゾチックな香りで世界中を虜にし、「世界最古のスパイス」とも呼ばれています。 身体を内側から温めるので、冷えからくる腹痛や関節痛、月経痛などの痛みを和らげ、胃腸のはたらきをよくして消化機能を高めてくれます。風邪の予防・諸症状にも効果を発揮します。葛根湯に配合されているのも納得! ■ クローブ (丁香) スパイシーでありながらもバニラのような甘さを秘めている「クローブ」。独特な香りは世界中で愛され、料理からデザートまで幅広く使われています。 胃腸を温め、冷えからくる腹痛や消化不良に効果的です。強い殺菌作用を持ち、14世紀頃のヨーロッパでペストが大流行した際には、魔除けやおまじないとしても使われていました。現代でも欧米では幸運を呼ぶシンボルとして、クリスマスシーズンにはクローブを使ったオーナメントや料理を作る習慣が残っています。 ■ ホアジャオ(花椒) 麻婆豆腐や担々麺など、中華料理に欠かせない「ホアジャオ」。シトラスピールの爽やかな香りと、しびれる辛みが特徴です。 サンショオールという成分に消化を助ける健胃作用があり、食欲不振や消化不良を改善する働きがあります。また水分を排出する作用があり、利尿、むくみ改善にも効果があるとされています。 ■ フェンネル(小茴、ウイキョウ) 「フェンネルシード」は甘さと苦みを感じる強い風味を持っています。ラム肉などのにおい消しや、ハーブティーにもよく使われているスパイスです。食欲増進や消化酵素の分泌促進作用があるとされ、食べすぎ、飲みすぎ、胃のもたれなどに効果的です。 インド料理屋のレジ脇で見かける「ツブツブ」、あれがフェンネルです。強い香りと効能から、食後のお口直しに最適なのです。見かけたら、ぜひお試しを! ■ 八角(大茴、スターアニス) 星の形が可愛い「八角」。8つの角があるので八角と呼ばれるようになったそうです。シナモンの香りをぎゅーっと凝縮し、甘みと苦みをぶち込んだような感じ。かなり独特な香りで、好き嫌いが分かれるスパイスでもあります。身体を温める血行促進作用があり、胃腸を整えてくれます。喉の炎症にもよいので、風邪などで体が弱っている時にもおすすめです。 ルーシーの五香粉 五香粉はスーパーで買えますが、簡単に家でも作ることができます。私は花椒がダーイスキなので、多めにイン! こんな感じで、自分好みに調整できるのも魅力の一つです。粉末状のスパイスを混ぜ合わせてもできますが、ホールスパイスで作ると香りが段違い! ぜひホールでお試しください。 たまたまご近所さんから頂いた無農薬ミカンの皮を干していたので、それもおまけに使いました。干したミカンの皮は、漢方では「陳皮」といいます。正式には3年以上干したものが「陳皮」と呼ばれるそう。今回はただ香り付けの目的で使います。この時期は柚子の皮でもOKです! 爽やかな香りがベリーグッド。フェンネルの代わりに、ミカンや柚子の皮を干して使うのもよいでしょう。 材料 八角 6個 クローブ 7個 シナモン 1本 フェンネルシード 小さじ2 花椒 小さじ2 乾燥させたミカンの皮 数枚 作り方 シナモンや八角などの大きめなものは、手で割り細かくする。 全ての材料をミルなどでパウダー状にする。 密閉容器で保存する。 ルーシーのチャイニーズフルーツケーキ 紹興酒の香りとコク、リンゴとドライフルーツの甘み、そして五香粉香る「異国情緒」あふれるケーキです。気分は高級ホテルのティータイム in 中国。一見、材料が多いようですが、混ぜて焼くだけなので難しいことはありません。ハンドミキサーも不要です! 材料 ※ 今回は24×13cmの型を使用しています。マフィン型でもOKです。 薄力粉 200g ベーキングパウダー 4g シナモン 小さじ1と1/2 五香粉 小さじ1 塩 小さじ1/2 バター 160g ハチミツ 30g 三温糖 130g 卵 2個 牛乳 大さじ3 紹興酒 150㏄ ドライフルーツ (クランベリー、パイナップル、イチジク等) 計60g リンゴ 1/2個 ピーナッツ、パンプキンシード 各20g 作り方 ドライフルーツは小さくカットして、紹興酒に30分程浸してから、ザルなどにあけ水分を切る(紹興酒はあとで使います)。 薄力粉、ベーキングパウダー、シナモン、五香粉、塩を合わせ、よく混ぜる。 常温にしたバター、ハチミツ、三温糖を加え、クリーム状にする。 ③に卵を少しずつ混ぜ合わせる。 ④に牛乳と、①の紹興酒大さじ2、②の粉類、①のドライフルーツと細かく刻んだピーナッツ、パンプキンシード、グレーターでおろしたリンゴを入れて混ぜ、焼き型に流し込む。 170℃に予熱したオーブンに入れ、45~50分焼く(焼き始めて10分ほどしたら、ケーキの中心に縦にマすぐ切り込みを入れる)。 ⑦ 焼けたら熱々のうちに、①の残りの紹興酒を1/3ほど塗り、冷まして完成! おやつにはもちろん。フルーツやチーズと一緒に、お酒を飲みながら楽しむのもよいでしょう。冷める間に、紹興酒がシットリと全体に染み込みます。冷蔵庫で冷やしてからいただいてもデリシャス! 中国への旅はいかがでしたか? 独特な香りがクセになる魅惑のスパイス五香粉。この五香粉は私のキッチンでも大活躍のスパイスです。ぜひお試しくだチャイナ! あぁ、次はどこの国へ行こうかしら。私の「キッチンからの旅」はまだまだ続きます。ボンボヤージュ!
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レシピ・料理

鎌倉野菜でカラフルな大根のポタージュ&ハーブクルトン【ルーシーのおいしい暮らし】
鎌倉野菜は「レンバイ」で! 鎌倉駅から歩いてすぐの所に、鎌倉市農協連即売所があります。通称「レンバイ」と呼ばれている、近隣で収穫された農作物の直売所です。 毎朝、近所の人やシェフたちで大賑わい! フレッシュな野菜、ハーブ、お花、また、普段スーパーでは見かけない珍しい野菜も手軽な値段で並んでいます。 この「レンバイ」、雑誌やテレビなどのメディアでも度々紹介されているので、ご存じの方も多いかもしれませんが、じつはとても歴史の古い即売所なのです。 以下、鎌倉市農協連即売所のホームページより拝借。 「鎌倉市農協連即売所の発足は昭和3年で、鎌倉在住の農家が各引き売りをしていたところ、外国人牧師から『ヨーロッパでは、農家が自分で生産した野菜などを決まった場所で直接消費者に販売している』という話を聞いたのがきっかけになったと言われています」 いまではよく見かける「マルシェスタイル」のマーケットが昭和初期から行われていたとは驚きです。現在は23軒の生産者の方たちが4班に分かれて交代で出店しており、野菜のラインナップも接客も個性豊か。 私の勝手なご贔屓は1班! 旦那さんがハンガリー人のイケイケ夫婦や、おそらく鎌倉イチ商売上手なおばちゃんなど、生産者の方とのちょっとした会話も楽しみの一つです。美味しい食べ方も教えてくれるので、日々参考にさせてもらっています。 鎌倉散策の際には、レンバイのすぐ横に併設されている鎌倉中央食品市場にもぜひ立ち寄ってみてください。パンやケーキ、干物などの店舗があり、美味しいものが盛り沢山。古都鎌倉らしい、昔ながらのお店と、おNEWでオシャレなショップが混在しています。 私のおすすめは「三橋商店」と「はな」。「三橋商店」は乾物を扱うお店なのに、なぜかオシャレな瓶詰めの調味料が破格で並んでいるという不思議な魅力が。 「はな」はスタイリッシュな店構えですが、川崎に本店がある古きよきお団子屋さん。 お団子や太巻きが最高に美味しく、笑顔もとても素敵。ついつい通ってしまうお店です。 料理には彩りが大切! なぜ私が鎌倉野菜をおすすめするかというと、カラフルで綺麗! だから。 「料理なんて胃に入れば一緒でしょ」なんてナンセンスなことを言う人もいますが、料理は五感で楽しむもの! 彩り豊かな料理は、目にも楽しく食欲を誘います。 「レンバイ」では「温野菜セット」という名前で、さまざまな色の大根や人参などが入った「お試し小袋」的なものが売られています。 中を開けてみると、こんな感じ。なんだかスイーツを見ている気分になるほど鮮やか! 蒸したり、焼いたり、お漬物にも万能です。 もちろん! 私のお料理教室でも鎌倉野菜を使っています。食材が綺麗だとモチベーションが上がって、もう、絶好調! ピクルスに鎌倉野菜を使うと、こーんなに華やか! 大根はとてもカラフル 人参やジャガイモ、カブ、トマトなど、カラーバリエーションが豊富な鎌倉野菜。 中でも、ひときわ鮮やかで目を引くのが大根ちゃん。大根といえば真っ白なイメージですが、赤や緑、紫、黒など、色とりどり。 せっかくなので、いくつかご紹介。 紫大根(紫師舞)と紅大根(紅くるり) 外皮も果肉も鮮やかな色味が特徴的な2種類の大根。色味を生かして大根おろしに! スライスしてサラダやお漬物にしても綺麗です。特に紅大根は加熱しても色が残るので、お肉と一緒にグリルするなどなど、幅広く使えます。 黒丸大根 ヨーロッパ原産で、真っ黒いカブのような形状の黒丸大根。フランス料理で使われることも多く、しっかりとした固めの歯ごたえで、煮崩れしにくいのが特徴。 この黒丸大根は一般的な大根の仲間ではなく、ラディッシュの一種だそうです。サラダなどの生食も可能ですが、火を通すことで甘みが増すので、グリルがおすすめ! 天ぷらでも美味しいらしいです(私はまだ未経験)。 紅芯大根 大きなカブのような丸いフォルムで、フルネームは「青皮紅芯大根」。緑色の外皮からは想像できませんが、果肉は眩しいほどの赤! 色合いがまるでスイカなのです。甘味が強いので、大根特有の辛味が苦手な方にもおすすめです。 ルーシーの紅芯大根スパイスポタージュ 冬に飲みたくなるのが、根菜で作る温かいポタージュスープ。我が家での登場頻度はかなり多め。カブや人参、ジャガイモ、そして今回ご紹介する大根のポタージュなど、どれも基本の作り方は同じなので、応用が利くメニューです。今回は、大根の中でも辛みが少ない「紅芯大根」を使ったピンク色のポタージュをご紹介します。 材料 3~4人分 紅芯大根 300g 玉ねぎ 1個 生米 大さじ3 (洗って水を切っておく) バター 15g 顆粒コンソメ 小さじ1〜1と1/2 ハーブソルト 小さじ1/2(なければ普通の塩で) 水 500cc 牛乳 250cc 塩・胡椒 適量 クミン 小さじ1/4 クローブ ひとつまみ 作り方 玉ねぎは繊維を断ち切る方向に薄くスライスし、紅芯大根も薄くスライスする。 バターを熱し、スライスした玉ねぎをさっと炒める。塩少々を振り、水大さじ3(分量外)を加えて混ぜ、蓋をして弱めの中火で数分間蒸し煮にする。 スライスした紅芯大根と生米を②に加え、中火でさらに炒める。 水、顆粒コンソメ、ハーブソルト、クミン、クローブを加え、15~20分ほど蓋をして煮込む。 ハンドブレンダーやミキサーで④をペースト状にする。 牛乳を⑤に加えて混ぜ、塩・胡椒で味を整える。 器に入れ、ハーブクルトンやハーブをのせて出来上がり! ルーシーのハーブクルトン クルトンって子供の頃から大好き! コーンスープが見えなくなるほどクルトンをのせちゃう「クルトンラバー」な私の簡単レシピです。食べ損ねて固くなってしまったパンでもいいし、冷凍庫で眠っているパンを解凍してもOKです。数日間保存が可能なので、スープやサラダにもご活用ください。ザクッとした歯ごたえがクセになるはず。 材料 お好みのパン 適量 お好みのハーブソルト(乾燥ハーブと塩でも!) 適量 オリーブオイル 適量 作り方 パンをサイコロ状に切って耐熱皿や天板に並べる。 オリーブオイルにハーブソルトを混ぜ、①のパン全体にからめる。 トースターやオーブンでカリッとするまで焼いて出来上がり。 今回は千葉の「大多喜ハーブガーデン」のハーブソルトを使いました。クレイジーソルトなど、ほかのハーブソルトでも大丈夫! お家になくて乾燥ハーブで作る場合は、バジル、ローズマリー、オレガノ、パセリ、タイムなどを好みで加えてください。 今回は紅芯大根を使ったレシピですが、カブや人参でも作り方は同じ! カラフルな根菜を見かけたら、ぜひポタージュを作ってみてください。紫人参や黄カブなんかいいですねぇ。 美味しいだけではなく、消化促進作用や加温作用のあるスパイス、「クミン」と「クローブ」を使うことで寒い冬の免疫力アップにも効果的。切って炒めて、ミキサーでガーッ! とやるだけ。どう? 簡単でしょう? 旬のお野菜を取り入れて、心も身体もポカポカな冬をお過ごしください。
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レシピ・料理

心も身体も温まるアップルクランブル【ルーシーのおいしい暮らし】
デザートアップルとクッキングアップル 日本同様に、イギリスでもたくさんの種類のリンゴが作られていますが、日本と少し違うのは、「デザートアップル」(生食用のリンゴ)と「クッキングアップル」(調理用のリンゴ)に、はっきり区別されていること。日本ではリンゴを生で食べるのが一般的なので、品種改良が進んだ「酸味をなくした」生食で美味しいリンゴが流通の大半を占めています。 そんな日本でも、イギリスからやってきた‘ブラムリー’という品種のクッキングアップルが、近年注目されています。 クッキングアップルの王様とも呼ばれ、見た目はグリーンで美味しそうですが、生でかじると目が覚めるような酸味。火を通すとすぐに煮とけて、砂糖との相性も抜群。「甘酸っぱい」の理想型のような味になるのです。チーズや肉料理のソースにもおすすめです。 最近では、イギリスやオーストラリアからさまざまな種類のリンゴが輸入されるようになりました。チャンスがあれば「クッキングアップル」にもぜひ挑戦してみてください。 リンゴが赤くなると医者が青くなる 日本では昔から「リンゴが赤くなると医者が青くなる」といわれますが、欧米でも「An apple a day keeps the doctor away」、つまり「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」ということわざがあります。リンゴが旬を迎える頃には、暑い夏が終わり気候もよくなるので、体調を壊す人が減る、という比喩でもあるそうですが、実際リンゴには身体によい栄養素がたくさん詰まっています。 リンゴには、なんと! 100種類以上の「ポリフェノール」が含まれているのです。ポリフェノールとは植物由来の抗酸化物質、つまりは「体内の老化を防ぐ物質」なのです。どう? 急にリンゴが食べたくなってきたでしょう? ふふふ。 このポリフェノールを摂取することで、免疫力を高めたり、アレルギーの改善や高血圧の予防、美白効果も期待ができます。もしかしたら、白雪姫の白さの秘密はリンゴだったのかもしれません。 他にも、皮と実の間に多く含まれている「ペクチン」には整腸作用があり、日本で、よく風邪のときにはすりおろしたリンゴを食べるというのも理にかなっています。リンゴの栄養素を余さずいただくには、皮ごと食べるのがイチバン。映画のワンシーンのように、Tシャツで皮をゴシゴシしてから丸かじりしてみては? そんな時に、ちょっと気になるのがリンゴの皮のベタベタ。あれ、じつは人為的な加工ではなく、新鮮さを保つためにリンゴが自ら分泌する天然のワックスなのです。植物としての生理現象なので、食べても問題はありません。 私の実家では、必ずリンゴが大きなボウルの中に常備され、朝のヨーグルトのトッピングや食後の口直しとして、しつこく登場します。恩田家の超人的な健康の秘訣は、おそらく「リンゴ」と「スパイス」なのかもしれません。 スパイスの効能 通常の「アップルクランブル」にはシナモンのみが使われることが多いのですが、私のレシピでは3種類のスパイスを使用します。まずは馴染みのある「シナモン」。そして、日本のお菓子では登場頻度がそれほど多くない「カルダモン」と「クローブ」。もちろんシナモンだけで作っても美味しいのですが、スパイスを数種類使うことで、香りが複雑になり味に深みが出るのです。 カルダモンとクローブはアロマセラピーとしての効能も似ている部分が多く、食用としても世界中で楽しまれています。効能を知れば、作って食べる楽しみが倍増しちゃう! ■ カルダモンとは レモンやユーカリを彷彿とさせるような、清涼感のある上品な香りが特徴のカルダモン。さまざまな効能を持っていることから「スパイスの女王」とも呼ばれています。薬としても古い歴史を持ち、中医学とインド伝統医学アーユルヴェーダで3,000年以上もの間、生薬として広範囲に用いられてきました。 カルダモンはインド料理に使われる、スパイスミックスの「ガラムマサラ」の主要スパイス。私はポタージュスープの隠し味によく使います。乳製品とも相性がよく、チーズやミルクとの組み合わせは絶品! カルダモン 身体への効能 消化器系のトラブルにはカルダモンの出番! 腸内のガスをすっきりさせ、消化不良や吐き気にも効果的! 血流促進作用と身体を温めてくれる作用があるので、むくみの改善も期待ができます。インドでは口臭を消すためにそのまま食べたり、消化を助けるという役割を期待して食後に噛むこともあるようです。 カルダモン心への効能 カルダモンの香りは、とってもパワフルでポジティブ! 「思考能力」が鈍くなってしまっているときには「精神集中」の手助けとなり、目の前がぱーっ! と明るく開かれるでしょう。不安や緊張で「心のバランス」が崩れているときには落ち着きを与え、心を強くしながらも、しっかりと地に足をつけるバランス感覚を取り戻すことができる香りです。催淫作用もあるので、最近ちょっと「セクシー」さを忘れてしまったあなたにもおすすめ♡ チャンスや豊かさを取り戻し「人生を気楽に楽しむ」、そう! カルダモンは「生きる力」を与えてくれるスパイス。気分は歌って踊るボリウッド(インド映画)スターなのです。 ■ クローブとは スパイシーでありながらもバニラのような甘さを秘めたクローブ。紀元前から使用され、その独特な香りで世界中から愛され、辛口な料理からデザート系まで幅広く使われています。こちらもインドのスパイスミックス「ガラムマサラ」や、中国のスパイスミックス「五香粉」にも含まれています。中世ヨーロッパでは、金と同等に扱われるほど高価なものでした。 クローブ身体への効能 抗菌と抗ウイルス作用、痺れるような鎮痛作用で「歯医者のハーブ」とも呼ばれています。歯痛や歯肉炎のケアとしてそのまま噛んだり、媚薬としても使用されていたそう。 身体を温め、免疫強化も期待ができるので、特に冬の季節にはありがたいスパイスです。カルダモン同様に、消化器系トラブルにも効果的! クローブ心への効能 クローブの香りは、心を温めながらも背筋を「ピシッ」とさせてくれます。地に足を付け、自分の軸をしっかり持って前に進むことを思い出させてくれるでしょう。 恐れや不安などのネガティブなエネルギーを解消・変換する手助けとなり、過去や未来に捉われず、「いまこの瞬間」を生きる喜びを感じさせてくれる香りです。こちらもクローブ同様に催淫作用があります。うっふん♡ アップルクランブルとは アップルクランブルはイギリス発祥といわれる簡単デザート。一般家庭やパブやカフェ、アンティークフェアのお食事コーナーでも見かける、本当に日常的なお菓子です。 分かりやすくいえば、アップルパイの簡素版。下に生地がないアップルパイなのです。どうやら戦時中の配給制の時に生地の材料が不足し、ありあわせのもので作って出来上がったのが、この「アップルクランブル」らしいのです。 切ったリンゴに、砂糖・バター・小麦粉を潰し混ぜた生地をのせて焼くだけのアップルクランブル。材料も少なく手間もかからないので、今でもイギリスの人気のデザートです。気合を入れて作る「本気系デザート」とは違い、食事の準備の合間にちゃちゃっと準備してオーブンに投げ込んでおく、お気軽な「なんちゃってアップルパイ」のような感じ。 イギリスでは緩めのホットカスタードやクリームと一緒に提供されることが多いですが、私のおすすめは、バニラアイス! 熱々のクランブルと冷たいアイスの競演は、アカデミー賞もの。甘酸っぱい感動作、全英が震撼したアップルクランブルで、今年最高の美味しい時間をお楽しみください。 ルーシーのアップルクランブル レシピ アップルクランブルは失敗知らずで、老若男女に愛される本当に簡単なお菓子。あーだこーだ言わずに、一度作ってみてください。きっとあなたの十八番(おはこ)となるはずです。 材料 (フィリング) リンゴ 4個 (今回は紅玉3個と王林1個) ※紅玉のように酸味の強いリンゴを使ってください。 グラニュー糖 大さじ1 シナモン 小さじ1 カルダモン 小さじ1/3 クローブ 小さじ1/3 コーンスターチ 大さじ1 (クランブル) 薄力粉 160g グラニュー糖 60g バター 80g ※クルミやレーズン、オートミールをお好みで少量加えてもOK 作り方 ※オーブンは190℃に余熱 ■ クランブルを作る 冷蔵庫から取り出したバターをサイコロ状にカットする。 大きめのボウルで薄力粉、クランブル用のグラニュー糖を混ぜ、①のバターを加え、ペストリーカッターや手でポロポロになるまで混ぜ合わせて、冷蔵庫に戻す。 ■ フィリングを作る リンゴをお好みの形にカットする。皮は剥いても剥かなくてもお好みで (小さく切ると溶けて、大きめに切れば食感が残ります) ! ボウルに切ったリンゴとコーンスターチ、フィリング用のグラニュー糖を入れて混ぜ合わせ、さらにシナモン、カルダモン、クローブも加えて混ぜる。 ■クランブルとフィリングを合わせる 薄くバターを塗った耐熱皿に④のフィリングを並べて、冷やしておいた②のクランブルをまんべんなくのせる。 190℃に予熱したオーブンで40〜50分焼き、クランブルにうっすら色が付けば完成! お好みでアイスクリームやカスタードと召し上がれ! ちなみにバニラアイスはハーゲンダッツのような濃厚なものではなく、スーパーカップなどのさっぱり系がおすすめです。 今回使用した3種のスパイス「シナモン」「カルダモン」「クローブ」は、チャイの基本のスパイスでもあります。これらのスパイスに共通するのが、加温作用(身体を温める作用)や整腸作用(お腹の調子を整える作用)。寒い季節に活用したいスパイスたちなのです。 ・冬に楽しむスパイスを使ったチャイ【ルーシーのおいしい暮らし】 この機会に3種のスパイスを揃えて、チャイを飲みながらのアップルクランブルタイムはいかがでしょうか? 心も身体もポカポカな冬になりますよーに! 編集部でアップルクランブルを作ってみました!(動画)
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レモングラスの「葉」と「茎」を楽しむ2種のレシピ【ルーシーのおいしい暮らし】
レモングラスとは 東南アジアでよく使われているハーブ「レモングラス」。トムヤムクンやグリーンカレーがお好きな方には身近なハーブかもしれませんが、なかなか日々の食卓に登場するチャンスは少なめ。名前だけ聞くと果物のレモンを想像してしまいますが、レモンとは何の関係もございませーん! 紛らわしいですね。ちなみにレモングラスは、イネ科の多年草です。 じつは私、レモングラスの栽培は今回が初めて。 2020年の4月頃、株分けされた20cm程のレモングラスを数本いただいたのが初栽培のきっかけ。畑に植えてみたら、まるで「ジャックと豆の木」のようなスピードでグングン育つので、ハラハラドキドキ。 どこまで大きくなるのかと不安でしたが、大体1.5〜2m近くまで育つようです。ハーブって基本的には雑草のようなものなので、ある程度適当に育てても大丈夫。放っておいたら立派に茂りました。 とはいっても、初めてのレモングラス栽培。育て方などは、以下の記事を参考にしました。 ●『レモングラスはどんな植物? 特徴や育て方について』 見た目がススキやチガヤに似ているからなのか、どことなく地味なルックス。隣の畑のおじさんに「ススキか?」と聞かれてしまいました。とほほ。 自分で育てる特権は、普通のスーパーでは売っていない、この茎の部分! 私、ここが好きなのです。トムヤムクンやグリーンカレーでは、香り付けのためにレモングラスの「茎」を使うので普通は食べません、固いし。でも後ほどご紹介するレシピでは、この茎の部分も一緒に美味しくいただきます。 レモングラスの香りと効能 その名の通り、レモンのような香りがする「草」なので、レモングラスという単純な命名がされています。 レモンの香りがする理由は「シトラール」という芳香成分が含まれるから。レモングラスには、このシトラールが本家のレモン以上に含まれているため、レモンよりも強く鮮やかでビビッドな香りがします。 レモングラスの香りは、「あ、虫除けの香り!」とイメージする方も多いでしょう。シトラールには虫が嫌がる「昆虫忌避作用」があるので、虫除けスプレーやアウトドア用キャンドルに配合されているのです。 インドやスリランカでは、数千年も前からハーブティーとして飲まれていたようです。インドの伝統医学アーユルヴェーダでは、レモングラスは「身体の中から過剰な熱を取り除く」効果があると考えられ、「冷やすハーブ」として感染症治療や解熱にも使用されてきました。 レモングラス精油には「鎮痛作用」や「血行促進作用」があるので、アロマトリートメントでは、筋肉痛や肩こりのほか、むくみや冷え性のケアとしても頻繁に使われています。 また、「抗菌&抗ウィルス作用」もあるので、このご時世にはぜひ覚えておいてほしい、生活に役立つ精油の一つです。 レモングラスの香りは、エネルギッシュで爽快!過度の興奮状態や神経過敏で「交感神経」のスイッチが切れないときに嗅ぐと、パチン! と指を鳴らすように「副交感神経」へとチャンネルを切り替えて、リフレッシュさせてくれるんです。 「鎮静作用」を持ちながらも精神を高揚させてくれるので、「気分が乗らないわぁー」ってときや、「さぁ!ここ一番の大勝負!」ってときにもイチオシ。仕事や人間関係の悩みから、頭の中をいつも同じ光景や不安がグルグル、思考がパターン化しているときにも頼れる精油なのです。 もしレモングラス精油をお持ちなら、ホホバオイルなどお好みのキャリアオイルで希釈して、「セルフケア用オイル」を作ってみてはいかがでしょう? おやすみ前に「心と身体」のセルフケアタイム。キャンドルの光の中、レモングラスの香りに包まれ、オイルを使って自分の手足をモミモミ。翌朝には「心と身体」がすこーしだけ軽くなるはずです。多分。 ※レモングラス精油は高濃度で使用すると皮膚刺激があるので、敏感肌の方は注意が必要です。妊娠初期は使用を避けてください。 いつもお伝えしていますが、私の勝手な見解によると、心地よいと感じる香りは、あなたが「今」必要としている香り。いちいち効能を難しく考えるなんてナンセンス! ブルース・リーも言っているわ、「Don't think! Feel」ってね。大げさな知識がなくても、大丈夫。ぜひ気軽にアロマを生活に取り入れてみて下さいね。アチョー!! さて今回は、セルフケアはさておき「美味しくハーブを楽しみたい!」派の食いしん坊なあなたに捧げる2種のレシピをご紹介します。レモングラスの「葉」の部分を使った「フレッシュハーブティー」と、「茎」の部分を使った「ベトナム風竜田揚げ」。 どちらも簡単&デリシャスなのです。 レモングラスのフレッシュハーブティー フレッシュなレモングラスの「葉」を簡単に楽しむには、ハーブティーがぴったり! レモングラスには「消化促進作用」があるので、胃腸の調子が悪い日や食べすぎた日にもおすすめです。ポットの中で泳ぐハーブたちが美しく、心も身体もプリンセス気分でリラックス。同じ材料でお水に1時間ほど漬け込めば、ハーブウォーターとしても美味しくいただけます。 材料 レモングラスの葉 適量 ミントやバジルなど 適量 レモンスライス お好みで1〜2枚 お湯 適量 作り方 レモングラスの葉を適当な長さに切り、軽く揉んでからポットに入れる(揉むことで香りが出やすくなります)。 レモンはスライスにして、バジルと共に①のポットに入れる(今回はホーリーバジルを使いました)。 熱湯を注いで完成。 もちろんノンカフェインなので、就寝前にもよさそう。レモングラスだけでも美味しいですが、他のハーブと組み合わせることで味に深みが出ます。ミントやバジルなどお好みのハーブでお試しください。 ルーシーのベトナム風レモングラスの竜田揚げ お家で「エスニックな物が食べたいなー」って時に、おすすめしたいのがこの竜田揚げ。このレシピでは、レモングラスの「茎」の部分を使い、鶏肉をナンプラーやライムでマリネした食欲そそる一品です。お米やビールとの相性もバツグンで、作り方も簡単! スーパーなどでレモングラスの葉は売っていても、茎の部分はあまり見かけません。アジア系の食材屋さんでは茎を売っていますので、育てていない方もぜひ探してみてください。もしレモングラスの茎がどうしても手に入らない場合は、代わりに長ネギを粗い千切りにして入れても、それはそれで美味しいです。 材料 鶏もも肉 500g レモングラスの茎 4本 (a)ニンニク粗みじん 1片 (苦手な場合はニンニクは使わず生姜を多めに)生姜粗みじん 1片 (a)塩・胡椒 少々 (a)オイスターソース 小さじ2 (a)ナンプラー 小さじ1 (a)ハチミツ 大さじ1 (a)ライム果汁 半個分 (a)醤油 大さじ1 片栗粉 適量 揚げ油 適量 パクチー 飾り用 紫タマネギスライス 飾り用 ライム お好みで仕上げに 作り方 レモングラスの根元の茎だけを切り、外側の皮を外し白い部分だけを使う。5cm程に切り分け、すり鉢で叩きながら繊維状になるまで潰し、さらに手で細かくほぐす。 一口大に切った鶏肉をボウルに入れ、(a)の材料と①のレモングラスと一緒に混ぜ合わせて30分程寝かせる。 寝かせた②の鶏肉に片栗粉をまぶす。 180℃程に熱した油で火が通るまで揚げ、油を切る。 お皿に盛りつけて、パクチーと紫タマネギを散らし、ライムを添えたら完成! レモングラスはドライでも楽しめるハーブですが、やはり収穫したての新鮮な香りは格別! かなりの量が収穫できるので、使い切れない場合は「葉」はドライにして、冬の間ハーブティーなどで楽しみましょう。「茎」の部分は冷凍保存も可能です。必要な時に必要な分だけ解凍して使ってください。 あぁ、なんて便利で優秀なレモングラス。もっと早くから育てておけば! と後悔しきりです。皆さんに私のレモングラス愛が伝わったかしら。どちらのレシピもレモングラスをたっぷりと使うので、ぜひ来年はレモングラス栽培にも挑戦してみては? この2種のレシピを作れば、あなたもレモングラスの虜に。さあ召し上がれ!
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コンパニオンプランツを使った「ミント&バジルのグリーンシロップ」でミントコンディションな私になる!【ルーシーのおいしい暮らし】
コンパニオンプランツとは コンパニオンプランツとは、お互いに助け合いながら成長していく植物のことで、「共栄植物」「共存植物」とも呼ばれています。夫婦や友人同士でも、どちらか一方が「GIVE」ばっかりじゃ疲れちゃう。人も植物も、助け合いの精神が大切なのです。 例えば、「トマトとバジル」も、側に植えることで、病気を防いだり、虫除けの役割をしたり、味や香りがよくなるなど、互いの成長によい影響を与え合う植物の組み合わせです。 もちろん農薬ほどの効果はありません。「コンパニオンプランツ」は先人の知恵のようなものですが、「バジル&トマト」の組み合わせは色味が綺麗だし、料理の相性も抜群なので、一緒に育てておくと何かと便利。試してみても損はありませんよ。 コンパニオンプランツの組み合わせ 我が家の畑でも実践しているコンパニオンプランツをご紹介します。マリーゴールドとバジルがそこら中に生えているので華やか。 ■ マリーゴールド → 根菜、ナス、トマト、キュウリなどに マリーゴールドの根からの分泌物を、土中のセンチュウが嫌がります。花の香りにも防虫効果があり、アブラムシやコナジラミに効果的といわれています。花がミツバチなどの虫を呼び、ズッキーニなどの結実促進にも繋がります。上写真の庭の一角では、マリーゴールドが主役のように。切り花として、お家にも飾りましょう! ■ バジル → トマトなどに トマトを害虫から守り、生育を促進させ風味をよくする効果があるとされています。トマトはあまり水分を必要としない野菜。雨が続く日などは、余分な水分をバジルが吸収してくれる効果も期待できます。我が家の畑では、ホーリーバジル2種、タイバジル、スイートバジル、シナモンバジル、クイーンオブバジルの6種類のバジルを植えています。香りもよいし、目にも楽しい、何となくただそれだけの理由です。 ■ ミント → ブルーベリーやトマトなど野菜全般に 殺菌効果があり、ミントの香りをアブラムシ、モンシロチョウ、毛虫などの害虫が嫌うので、植物全般に効果的です。ただミントは、なんといっても繁殖力が旺盛! 地下茎で増えるので、地植えにすると、どんどんテリトリーを広げてしまい、困ったことになります。我が家では、和薄荷、スペアミント、そして植えた覚えのない大量のアップルミントが畑の端に生えています。 その他にもチャイブ、ローズマリー、オレガノなど、ハーブ類には害虫忌避効果があるものが多いので、野菜と一緒に植えてみてはいかがでしょう? 採れたての野菜とフレッシュハーブ、そしてオリーブオイルと塩さえあれば、シンプルなご馳走がいつでも楽しめます。 夏の終わりのハーブ仕事 ハーブたちが元気に育つのは、春から夏にかけて。夏の終わりの今頃は、花茎が伸びて開花準備をする「トウ立ち」が本格的に始まります。トウ立ちが始まると、花を咲かせることに力を注ぐため、葉に栄養が行きにくくなり、その結果、葉が硬くなり香りが落ちてきます。 種子を収穫したい場合には、このままトウ立ちさせて花を咲かせます。 私の晩夏のお楽しみは、バジルやミント、オレガノなどのハーブをいっぺんに収穫し、コーディアルなどのシロップを作ったり、乾燥させてドライハーブやハーブティーにすること。オシャレにいうならば「季節の手仕事」的なものかしら。 中でも、夏の終わりにピッタリなのが「ミント&バジルシロップ」。ミントでクールダウンし、バジルの香りで大人っぽさを演出。デザートからお酒まで、老いも若きも楽しめちゃう気分爽快系シロップです。 ルーシーの「ミント&バジルシロップ」レシピ ミントとバジル、どちらも夏の間にコンパニオンプランツとして、お役目を果たしてくれた子たち。せっかくですから、鮮やかなグリーン、このビビッドな色味を生かしてシロップにしましょう。 通常コーディアルなどのシロップは、ハーブを煮込んで成分や香りも抽出するため、どうしても色が茶色くなってしまいます。 このレシピでは、ミントとバジルを「一瞬」だけ湯がき、氷水の中で急冷することで変色を防ぎます。そして葉とシロップを一緒にピューレ状にミックスするので、煮出すタイプのシロップよりも香りが強く、ワイルド。香りも効能も丸ごと! 欲張りにいただきましょう。 タイトルにもある「ミントコンディション」とは、アンティークの世界で「新品ではないけれど、新品同様でピカピカ! とっても綺麗な状態」のこと。 「おぎゃー!」と生まれたときの、「純粋な心」と「つやつやのお肌」は遠い昔に置いてきてしまったけれど、いつまでも心身共に「ミントコンディション」でありたいもの。真っ直ぐな心でビーマイセルフ。「なりたい私になる!」そんな皆さんへの応援歌「シロップ」です。 ルーシーの「ミント&バジルシロップ」材料(約500ml分) グラニュー糖 2カップ 水 2カップ ミント 10本ほど(今回はスペアミントとアップルミントを使いますが、他の種類でもOK) バジル 5本ほど(今回はタイバジルとホーリーバジルを使いますが、スイートバジルでも大丈夫!) 湯がくためのお湯 鍋1杯 ※ スペアミントの量を一番多くすると味がまとまります。 作り方 沸騰した鍋で、ミントとバジルをそれぞれ15秒湯がく。 すぐに氷水に入れ、1分ほど冷やす。 茎から葉を外し、キッチンペーパーなどで水気を切る。 グラニュー糖と水を鍋に入れて、中火でグラニュー糖が溶けるまで温める(白いお砂糖のほうが綺麗な色のシロップになりますが、てん菜糖やきび砂糖などでも大丈夫です)。 ④のシロップが冷めたら、③の葉と一緒にブレンダーにかけてピューレ状にする。 細かい葉が嫌ならば、茶こしなどで漉す(私は漉しません!)。 煮沸消毒した密閉瓶に入れて完成! さて、でき上がったシロップ。どうやっていただこうかしら。せっかくなので、私のお気に入りの3つをご紹介します。レシピなんていらないほど簡単。テキトーに気軽に試してみてください。 おすすめ1 ミント&バジルモヒート 日曜の午後はモヒートで決まり。ミントの香りとライムの酸味がクセになるので、飲みすぎに注意です! ラムを抜いてシロップと炭酸を増やせば、バージンモヒートに。くぅーっ!! 最高! 材料 ホワイトラム 60ml 絞ったライム 30ml ミント&バジルシロップ 30ml 炭酸水 250ml 飾りのミントなど 適量 ※計量した経験がないので、あくまでも目安です。お好きな濃さで召し上がれ。 作り方 氷の入ったグラスに、ミント&バジルシロップ、ホワイトラム、絞ったライムを入れて混ぜ、炭酸水を加える。 ミントを飾ってでき上がり。 おすすめ2 モロカンミントティー モロッコでは、緑茶にミントの葉とたっぷりのお砂糖を加えた「モロッコミントティー」が愛飲されています。ホットで甘いこのお茶は、身体も冷えずに爽快感たっぷり! なんだかクセになる味です。 材料 緑茶 大さじ1(またはティーバッグ 1つ) お湯 180ml ミント&バジルシロップ 30ml(甘さはお好みで!) 飾りのミントなど 適量 作り方 ポットに熱湯と緑茶を入れ、濃いめに出す。 カップに注ぎ、ミント&バジルシロップを入れて混ぜる。 ミントを飾ってでき上がり。 おすすめ3 ヨーグルトのシロップ添え 朝のヨーグルトのアクセントにも。フルーツやジャムなど、お好みのトッピングで召し上がれ。 材料 ヨーグルト お好みの量 フルーツ お好みで ミント&バジルシロップ 適量 飾りのミントなど 適量 作り方 ヨーグルトを器に盛り、フルーツなどをトッピングする。 シロップを回しかけて、ミントを飾ってでき上がり。 他にも、レモネードやカフェラテ、アイスクリームにもよさそう! ミントもバジルも消化器系に効果のあるハーブなので、食べすぎてしまった後や、胃が重い時には、このシロップをお湯で割って飲むのもおすすめです。 ミントには「ひらめき」や「インスピレーション」を授け、古い考え方に「さようなら」をさせてくれるパワーがあります。そして、バジルは考えすぎによる「不安」をなくし、「自分らしい表現」や「生き方」をする助けを与えてくれるはず。 そう、このシロップは、「ツベコベ言ってないで、前に進みなさいよ!」と、あなたの背中をドーンと押してくれる力を秘めているのです。なに?「飲むだけで変われるわけがない」? ほら! またツベコベ言っているじゃない! 信じるものは救われるのよ。ぜひお試しください。
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夏の定番メニューに加えたい! フレッシュハーブを使ったイタリアンソーセージ【ルーシーのおいしい暮らし】
イタリアンソーセージ「サルシッチャ」 イタリアンソーセージとは、ハーブとスパイスを使った、しっかりと味の付いたソーセージのこと。某ファーストフード店で、朝のマフィンの中に挟まれているアレです。別名「サルシッチャ」。サルシッチャとはイタリア語で「腸詰め」を意味しますが、家庭で作る時は皮には詰めずに、ハンバーグのように手で成形するだけ。とてもお気軽でお気楽、ノーテンキな料理なのです。私にピッタリ! 棒状、いわゆるソーセージ形に成形してもいいし、平たく丸いパティ状にしても大丈夫。サンドイッチの具にもなり、お弁当のおかずにも。もちろんビールとの相性もバツグン! バーベキューでホイルに包んで焼けば、歓声があがるほどのごちそうに。ミートボールにしてパスタに入れるのもいいですねぇ〜。とにかく汎用性の高い料理なのです。 材料に決まりはなく、お好みでハーブやスパイスを選ぶのも楽しみ。乾燥ハーブでもいいのですが、せっかくですから旬のフレッシュハーブを使って作ってみましょう! 夏はハーブが盛りだくさん 夏本番に向けて、我が家の畑のハーブたちが賑やかになってきました。畑の一角に、シソやエゴマ、オレガノ、ミント、ハッカ、ローズマリー、セージ、イタリアンパセリ、バジル、チャイブ、ディル、レモングラスなどを雑多に植えています。基本的には、ハーブなんて雑草のようなもの(ハーブよ、ごめんね!)。特に丁寧に育てなくても、土さえよければ、すくすくと育ちます。家庭菜園を始めてみたいけど「ちょっと自信がないわぁ」って方は、まずは夏のハーブ栽培から挑戦してみてはいかがでしょう? さまざまなハーブがすぐに摘めるなんて、最高の贅沢。これだけでも気分はお料理上手。摘みたては香りが強くワイルド〜! スーパーで売っている、パック入りのハーブとは香りが違います。 今回のイタリアンソーセージには摘みたてフレッシュな「セージ」と「オレガノ」を使います。ハーブってみじん切りにする時の香りが最高! 包丁で刻むたびに香りのカプセルが弾けて幸せな気分に。本当はフードプロセッサーでガーッとやれば一瞬で終わるのですが、ぜひ一手間かけて、香りを楽しんでいただきたいのです。 セージ 渋い香りと温かなスパイシーさが特徴的なセージ。古代ローマでは万能薬として使われ、「不死」と「健康」を象徴する長生きのハーブとして愛されていました。うーん! なんだか健康によさそうな気配がビンビン伝わってきますねぇ。 優れた強い抗菌・抗ウイルス作用を持ち、セージティーでうがいをすると、風邪の予防や口内炎の症状を和らげるともいわれています。セージティーは「良薬は口に苦し」って感じの独特な風味なので、お好みでミルクやハチミツを加えると飲みやすくなります。 セージは約900種類の品種が存在しますが、料理でセージといえば、ほぼこの「コモンセージ」のこと。ソーセージという言葉は、雌豚を意味する「ソー」に「セージ」を加えたものという説もあり、ソーセージ作りには欠かせないハーブなのです。臭みを取ってくれるので、肉料理、魚料理の風味づけにも欠かせません! セージは丈夫で育てやすいハーブです。定期的に切り戻しをすることで、葉がたくさん付き、ふっくらとしたフォルムに育ちます。高温多湿の環境が苦手なので、風通しがよく水はけのよい場所を選びましょう。長い梅雨の影響なのか、うちのセージはちょっとお疲れ気味です……。 オレガノ 和名ではハナハッカ(花薄荷)と呼ばれ、薄荷に似た甘くスパイシーな香りを持つオレガノ。ギリシャ神話では、愛と美の女神「アフロディテ」が海の水から作り出し、太陽をたくさん浴びるように山の頂に植えた…という逸話の残る、ロマンティックが止まらない系ハーブです。 オレガノには胃腸の調子を整える作用があるので、夏バテしやすい時期にも積極的に取り入れたいハーブの一つです。また、強壮作用もあるので、心身の疲労回復にも効果的。「身も心もボロボロ」って時のために、ぜひ覚えておいてくださいね。 オレガノはバジルやローズマリーと並んで、イタリア料理に欠かせないハーブです。特に肉料理やトマト系のソースとの相性がピカイチ。 とても丈夫で生育旺盛なので、簡単に育てることができます。ただ湿気に弱いので、日当たりがよく、風通しのよい場所を選びましょう。あっという間にワサワサと葉が茂るので、蒸れないように刈り込みを忘れずに! オレガノは乾燥させることで香りが強くなるので、スワッグにして風通しがよく直射日光の当たらない場所にハンギング。パリっと乾燥したら、手で揉んで乾燥剤と共に瓶詰めにしましょう。いつものトマトソースに加えるだけで、ワンランク上の味になりますよ。 ルーシーのハーブソーセージ レシピ 作り方は、とーっても簡単。「刻んで捏ねて焼くだけ」の3ステップ。冒頭にも書きましたが、ハーブを刻む際には、ぜひ深呼吸をして香りを楽しんでみてください。それだけでも「自然の恩恵」ハーブの効能を得ることができます。じつは、元気がない時や落ち込んだ時にもハーブ料理はおすすめなのです。もちろん元気な人もウェルカムです。さあ、みんなでクッキング、よーいどん! 材料 豚ひき肉 400g a)セージ 6枚程 タイム 数本 ローズマリー 1本(10cm程) オレガノ 数本 生姜(すりおろし) 小さじ2 クミンパウダー 小さじ1 クミンシード 少々 メープルシロップ 大さじ1 レモンの皮(すりおろし) 1/8個分 塩 小さじ1 胡椒 小さじ1 白ワイン 30ml パン(細かくちぎる) 大さじ2 ※パン粉でもOK (ニンニク お好みで少々)※私は入れていません 作り方 a)のハーブ類をみじん切りにする。 豚肉をボウルに入れ、①のハーブとその他全ての材料をよく混ぜ合わせ、最低でも30分程、可能であれば一晩寝かせて味を馴染ませる。 12等分に分けて、手の上で叩いて空気を抜きながら棒状に成形する。 フライパンにオリーブオイル(分量外)をひいて焼く。途中で返しながら焼き色をつけ、蓋をしてしっかりと中まで火を通す(焼き始めは柔らかいので、無駄に動かさない)。 お楽しみはこれから、ソーセージロールのレシピ さてさて、お楽しみはこれから。先ほどのハーブソーセージのレシピを使って「ソーセージロール」を作りましょう。 「ソーセージロール」はイギリスの定番フード。パイシートにソーセージミートを包んで焼いたものです。日本のパン屋さんで見かけるような、パンにソーセージを挟んだものではありません! イギリスで「ソーセージロール」は、クリスマスなどのパーティー、ピクニック、街中のカフェでも見かける、老若男女に愛されている「国民的フード」なのです。 材料 成形した生のハーブソーセージミート 冷凍パイシート 卵黄 飾り用のハーブ 作り方 パイシートを解凍し、好みの薄さに伸ばす。 パイシートに生のハーブソーセージミートをのせ、包む。 長いままでもよいが、お好みで一口サイズにカットしても(冷凍庫で20分程冷やすと切りやすい)。 クッキングシートを敷いたオーブン皿に並べ、卵黄をパイシートの上面に塗る。 200℃に予熱したオーブンで20〜25分程焼く。 オレガノ、セージ、ローズマリー&タイムを使ったイタリアンなハーブソーセージ、いかがだったでしょうか? なんだか「サイモン&ガーファンクル」の歌に出てくるようなハーブたち。パセリはもちろんのこと、バジルやチャイブ、イタリアンパセリ、レモングラスなどを使うのもおすすめです。 コツは、しっかりと下味をつけること! 少し塩っぱいくらいがちょうどいいです。ハーブの香りとメープルの甘み、黒胡椒の刺激に食欲をそそられる一品。卵料理との相性がよいので、ぜひ朝ご飯に。いや、あえて「ブレックファースト」に! と言いたくなるハーブソーセージです。ぜひお試しください。チャオ!
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レシピ・料理

スパイスを使った大人のキャロットケーキ【ルーシーのおいしい暮らし】
緑黄色野菜の代表選手「人参」 人参といえば緑黄色野菜の代表! いつの時代もピーマンと肩を並べて、子どもの嫌いな野菜にランクインしてしまう不憫な人参。しかし、その鮮やかなオレンジ色は料理には欠かせない彩りです。 品種改良が進み、甘みが強く人参独特の香りが抑えられたものも出回っています。最近ではスーパーでも色とりどりな人参を見かけるようになりました。調理法や料理の色味に合わせて選ぶと、レパートリーの幅が広がります。 人参には「カロテン」や「カリウム」などの栄養素が豊富なので、肌の健康維持や高血圧予防、便秘の解消にも役立つ頼もしい野菜です。カロテンは皮に多く含まれているため、なるべく皮は剥かずに食べると、自然の恵みを無駄なく摂取することができます。 我が家の畑でも先日、「春まき」した人参の収穫をしました。たわしで泥を落として、皮は剥かずに調理。無農薬で育てた人参は味も香りも濃厚です。今回は、この人参でキャロットケーキを作ります! 人参の育て方 人参は春夏秋と、ほとんど一年中栽培が可能です。人参の種子は発芽率が低いので、発芽さえすれば、ほぼ成功! これから7〜8月にかけて「夏まき」をしておくと、11月頃には収穫が可能です。薬剤が必要な病気も少ないので、気軽に挑戦できる野菜です。 土作りの際はしっかりと深めに耕し、土の塊や石などの固いものは取り除いておきましょう。人参は、成長過程で根の先端が固いものに触れると、根が分かれて「又根」となってしまいます。 人参の種子は、発芽するときに光が必要な「好光性種子」です。覆土(播いた種子に土をかける作業)は薄くし、発芽するまでは土が乾かないようにしっかりと水やりしてください。 発芽して成長し始めたら間引きして、人参1本1本の間に15cm程のソーシャルディスタンスを! 間引きした人参の葉はとても柔らかく、かき揚げにすると美味しいです。 春から秋にかけて、人参の葉に遊びにくるカラフルな芋虫。キアゲハの幼虫です。人参やパセリ、ミツバなどセリ科の植物を好み、葉を食べ尽くしてしまいます。グリーンのボーダー柄にオレンジの水玉模様を纏い、なんともオシャレな「ファッショニスタ」ですが、畑の中では害虫です。可哀想だけれど、サッサと退治しましょう。心が痛む方はお家に連れて帰って、ぜひ夏休みの自由研究にしてください。 人参は庭やベランダなどで、深めのプランターを使って育てることも可能です。長根種と短根種の2種類があり、プランターの場合は、短根種を選ぶと育てやすいでしょう。一般にスーパーで売られているものは「5寸人参」といわれる短根種です。 キャロットケーキとは キャロットケーキって、直訳すると「人参ケーキ」。ネーミングのキャッチーさに欠けてしまい、地味なイメージ。日本では、つい最近まで馴染みのあるケーキではありませんでした。「クリームなんちゃら」とか、「イチゴのなんちゃら」とかに比べたら、パンチが弱めですものねぇ。 キャロットケーキが日本で幅広く知られるようになったのは、10年程前から。イギリス人のローズ・カラリーニさんのお店「ローズベーカリー」が日本に出店した影響が大きいのでは? 「ローズベーカリー」のキャロットケーキは、背の高いマフィンのような形状で、1cm程もあるクリームがかかっていて、見るからに美味しそう&おしゃれ! キャロットケーキは、ヨーロッパや欧米ではとってもポピュラー。カフェやスーパーでも必ず見かけるケーキの一つです。本来家庭の味なので、作り手によって味や質感が違い、「食べ比べ」も楽しいケーキなのです。 歴史をさかのぼると、キャロットケーキのルーツはイギリスにあります。中世のヨーロッパでは砂糖は希少でとても高価だったため、甘みのある人参は、デザートとしても使われていたそうです(人参は野菜の中でも、甜菜に次いで糖分を多く含むとのこと。日本の人参とは少し違う風味です)。 18世紀や19世紀のイギリスでは、レシピ本にキャロットケーキの前身である「キャロットプディング」が頻繁に登場していました。 時は変わり、第二次世界大戦中のイギリス。戦時中で砂糖が入手困難だったため、国が「キャロットクリスマスプディング」など、人参を使ったさまざまなデザートレシピを普及させたことから、キャロット熱が再燃しました。 1970年頃には、アメリカでも人参を使ったヘルシーな「キャロットケーキ」の人気が爆発! 今のようなクリームが塗られた形状のケーキになったのもこの頃から。正直なところ、普通のケーキのようにお砂糖もオイルも使うし、美味しくてフォークが進んでしまい、決してヘルシーではないけれど。でも、何となく罪悪感は薄めです。多分。 キャロットケーキにはスパイスが欠かせない! キャロットケーキには必ずといっていいほど、スパイスが使われています。 代表的なのはシナモン。他にもレシピによって、カルダモンやオールスパイス、ナツメグ、クローブなどが使われます。 スパイスと漢方には共通する植物がたくさんあります。少し種類は違いますが、カルダモンは小荳蒄(しょうずく)、オールスパイスは三香子(さんこうし)とも呼ばれます。日常的にスパイスを料理に使えば健康の維持に役立ち、何より料理の腕もグッと上がっていいことずくめ。私のキャロットケーキにはカルダモンとオールスパイスを使います。どちらも、肉料理やデザートにも使われる万能スパイスです。 カルダモン レモンやユーカリを彷彿とさせるような、清涼感のある上品な香りが特徴。さまざまな効能を持っていることから「スパイスの女王」とも呼ばれ、中国やインドでは3,000年以上も前から香辛料や医療品として使用されています。 菌を抑える働きがあり、古くから口臭の改善のために使われてきました。疲労回復や消化を助ける効果があります。 オールスパイス クローブ・シナモン・ナツメグの3種の香りを併せ持つオールスパイス。爽やかな香りと、ほのかに甘く苦い後味が特徴的です。ミックススパイスのような雰囲気の名前ですが、一人三役をこなす名役者! 消化促進、血行促進、鎮痛作用、免疫力アップなど、多くの効能のあるスパイス。 単品のクローブ、シナモン、ナツメグと併せて使うことで、それぞれのクセが取れて調和されます。 美味しく作るヒント 私のキャロットケーキの原型は母から受け継いだもの。そこへ私流のスパイスやフレーバーを加えたのが、このレシピです。料理って「言葉」と同じで、作る人話す人によってニュアンスが変わっていくもの。 そんな中、このレシピで変えたくないのが「サワークリーム」を使うこと。一般にキャロットケーキのアイシング部分には、「クリームチーズとバター」を使いますが、このレシピではアイシングに「クリームチーズとサワークリーム」を使います。サワークリームはスーパーの生クリームコーナーにありますので、ぜひ探してみてください。そして、レモンの代わりにライムの絞り汁を使うことで、さらに爽やかに! 濃厚なスパイスの香りとの相性もバツグンです。 最後に、美味しく作るコツは、人参を「グレーター」ですりおろすこと。 グレーターのGrateは「おろす」という意味です。レシピの中で「すりおろしてください」と指示されたら、日本人的には、パッと「大根おろし」を想像しちゃう。でも、諸外国にそんなものはございません! 大根おろしですりおろすと水分が出て「べちゃべちゃ」なケーキになってしまうので、やめておきましょう。グレーターを使うと、人参の中の水分が保たれ、しっとりとしたキャロットケーキに仕上がります。グレーターがなければ、細かい千切りでも大丈夫! ルーシーのキャロットケーキ レシピ 私のレシピはハンドミキサーも粉ふるいも使いません。オイルを使うのでバターを練る手間もなく、混ぜて焼くだけ! 思い立ったが吉日、すぐに作れます。 「カルダモン」と「オールスパイス」を使い、スパイシー(辛いという意味ではないですよ)で、大人の色気たっぷりのキャロットケーキに仕上げます。もしスパイスが苦手なら、まずは少し分量を減らして作ってみてください。 キャロットケーキの材料 ■ケーキ材料 人参 1本 (130g程) ※今回は小さな人参だったので2本 パイナップル缶詰 110g (輪切り3枚程) サラダオイル 120ml 卵 2個 サワークリーム 大さじ2 グラニュー糖 90g 三温糖 90g 塩 小さじ1/2 おろし生姜 小さじ1 バニラエッセンス 適量 強力粉 60g 薄力粉 120g ベーキングパウダー、重曹 各小さじ1/2 オールスパイス、カルダモン 各小さじ1弱 ■アイシング材料 クリームチーズ 100g サワークリーム 大さじ2 粉砂糖 80g ライム果汁 適量 (レモンでもOK) ※お好みでライムの皮のすりおろしを加えて。 ■トッピング クルミやピスタチオなどのナッツ 紫人参 (グレーターですりおろす) ※色味が綺麗なのでお好みで! タイムやミントなど、彩り用ハーブ キャロットケーキの作り方 人参をグレーターでおろし、パイナップルは水気を切り5mm角にカットする。 ボウルにサラダオイル、卵、サワークリーム、グラニュー糖、三温糖、塩、おろし生姜、バニラエッセンスを入れ、よく混ぜてから、①を加えてさらに混ぜる。 別のボウルに強力粉、薄力粉、ベーキングパウダー、重曹、オールスパイス、カルダモンを入れ、よく混ぜる。 ③と②をよく混ぜ合わせる。 焼き型に流し入れ、170℃に熱したオーブンで40分程焼く。竹串を刺してくっつかなければ完成! ※ケーキの厚さや、オーブンによって焼き時間が変わります。様子を見て焦げそうなら、アルミホイルでカバーしてください。 ボウルにクリームチーズ、サワークリーム、粉砂糖、ライム果汁を入れて混ぜ、クリームを作る。 ケーキがしっかりと冷めてから、⑥を塗る。トッピングにナッツやハーブをのせて完成。 一晩寝かせると「しっとり」しておいしさが倍増! スパイスの効いたキャロットケーキはチャイとの相性もバツグンです。日々のおやつにも、誕生日などのスペシャルな日にも活躍してくれることでしょう! スパイスやハーブは「健康」の心強い味方。ぜひ毎日の食卓に取り入れてみてくださいね。まずはスパイスたっぷりのキャロットケーキからお試しあれ!
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アレンジ

ティーカップを使ったローズボウル式アレンジメント【ルーシーのおいしい暮らし】
ローズボウルとは ローズボウルは、本来庭から切ったバラを飾るための花器のことです。上面にメッシュ状の金属が付いていて、その中へ花を挿していきます。この構造のおかげで誰でも簡単に! 可愛いアレンジを作ることができるのです。剣山とオアシスのいいとこ取りをイメージすると分かりやすいかしら? このローズボウル、1900年代中頃のイギリスで流行し、大きいものはテーブルのセンターピースとしても使われていました。私自身もイギリスに仕事で行く際には、ヴィンテージのローズボウルを必ず買い付けてきます。イギリス映画を注意深く見ていると、ローズボウルが登場する場面もしばしば。 一度使ってみれば分かりますが、何でもないような花材を取り合わせて活けるのに「ちょうどよい」花器なのです。 日本でも「受け」の部分がガラス製のものを見かけますが、私のおすすめは金属製! 金属のものは水が保冷され、花が長持ちするという特徴があります。シルバープレート製なら、見た目はシンプルでありながらも、上品な雰囲気で飾る場所を選びません。 ローズボウルの代用にカップ&ソーサーを! お茶を飲むのに、マグカップを使う機会が増えて「カップ&ソーサーはあまり出番がない」という方も多いかも。でも、やっぱり! カップ&ソーサーは優雅で美しいですよねぇー。今回は、そんなカップ&ソーサーちゃんたちを使ってアレンジメントを作ります。 さあ! 食器棚の奥で眠っている子たちを「あなたたち、出番よ!」と叩き起こして、「ローズボウル式アレンジメント」に活用してあげましょう。専用の「ローズボウル」がなくても大丈夫なのです。 ①ティーカップがローズボウルに大変身 まず、カップの上面にメッシュ状にテープを貼り、「ローズボウル」の上面のように区切ります。この作業をすることでイメージ通りにお花を活けやすくなります。 もしお持ちなら、フラワーアレンジメントでオアシスを固定する際に使用する「オアシステープ」を使ってください。無ければ、ガムテープを5mm程に割いて使いましょう(布ガムテープが割きやすいのでおすすめ)。 あまりテープが長すぎると、側面から無駄なテープが見えてしまい、格好悪いので要注意! テープを貼り終えたら、花を活ける前にたっぷりとお水を入れておきましょう。 ②お花を摘みにいきましょう この記事を読んでくださっている皆さんの中には、庭で花やハーブを育てている方もたくさんいらっしゃるかと思います。ローズボウルは、ハーブや草花のような小ぶりの植物との相性がバツグンです。 枝ものやハーブ、そこらへんに生えている雑草のような草花でも大丈夫! 花を入れないでグリーンだけを使うと、さまざまな「トーン」の緑がグラデーションとなり、それもまたステキ。 ご存じの方も多いかもしれませんが、「花を摘む」ってワードは、女性が「用を足しに行く」時に使われる隠語。しゃがんで花を摘む姿が、和式トイレにかがむ様子にそっくりだから。何だかメルヘンチックな言い回し。ではでは! お花を摘みに行ってきまーす! あ、ローズボウル用にね。 ③まずはベースの部分から 今回は、フラワーアレンジメントの基本の形の一つ、クレッセント(三日月形)風に活けていきます。両先端が長細く、カーブを描いたようなスタイルです。 まずグリーン(今回はコデマリやアイビーなど)を使って、ベースとなる部分から活け始めるとスムーズです。長めのものは指でたわませて、横や下方向に伸びるように調整しましょう! ④色ものと長短のあるもので立体感を ベースを活けたら、主張のある花や、色ものを挿していきましょう。 長いものと短いもの、どちらも使うとリズム感が出て、立体的に仕上がります。平面的だと「のっぺり」とした印象になってしまうので要注意! ⑤隙間を埋めて完成! 最後は、どの角度から見てもティーカップの土台やテープが見えないように、しっかりと隙間を埋めましょう。 はい! でき上がり! 簡単でしょう? ⑥アレンジのヒント クレセント形ではなく、丸く可愛い花束のように活けたり、テーマカラーを決めて活けてみるのもおすすめです。とにかくバランスがよくて可愛ければ、何でも大丈夫! イギリスのチューダー朝時代に、悪臭よけや伝染病予防のために持ち歩かれていた、ハーブの花束「ノーズゲイ」。鼻(nose)を彩る(gay)。花束で鼻を押さえるなんて、まるで現代のマスクのようなものだったのかもしれません。今回はハーブを使い「ノーズゲイ」をイメージしたアレンジも作ってみました。夏はハーブを使って活けるのも楽しみです。 ミントやローズマリー、セージにレモンバーム、パクチーやディルのお花、チャイブのネギ坊主などを組み合わせれば、エディブル(食用可能な)アレンジメントのでき上がり。伝染病予防にもなって、可愛くて美味しいなんて、ズルい! ちょっとしたギフトにもよさそうです。ぜひお試しください。 どこに飾っても絵になる さぁ! 完成したアレンジを飾りましょう。ティーカップに活けるこのアレンジは、花瓶のように高さもなく場所を取らないので、さりげなく置けるのも嬉しいポイントです。 キッチンはあまり人から見られる場所ではありませんが、キッチンで過ごす時間が多い人には嬉しい彩りです。棚やシンクの脇などに置くだけで、お料理の時間が楽しくなりそう。 カップ&ソーサーの色味と飾り皿の雰囲気を合わせると、テイストに統一感が出て落ち着いた雰囲気に。和室にも合いそう! トイレや洗面所に飾ると清潔感が出て、すっきりした印象に。 ちょっとした隙間にも。置くだけで空間が華やかに! たくさんの花や、豪華な花は必要ありません。もし庭やベランダに花がなければ、買い物ついでにお花屋さんで数本買って挑戦してみてくださいね。それから、花束をもらって少し傷んできた時にも、ローズボウルで活け直せば、長く楽しむことができます。 気軽に季節を楽しむことができる「ローズボウル式アレンジメント」。自然に触れ、無心にお花を挿す時間が、「瞑想」効果となり、心を落ち着かせてくれるはず! あまり真面目に難しく考えず、「とりあえずやってみよー!」的な感覚で挑戦してみてくださいね。


















