まえだ・まみ/高知県四万十市出身。マンション暮らしを経て30坪の庭がある神奈川県横浜市に在住し、ガーデニングをスタートして15年。庭では、故郷を思い出す和の植物も育てながら、生け花やリースづくりなどで季節の花を生活に取り入れ、花と緑がそばにある暮らしを楽しむ。小原流いけばな三級家元教授免許。著書に『小さな庭で季節の花あそび』(芸文社)。
前田満見の記事
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暮らし

小さな庭と花暮らし「庭の草花を設えて愉しむ秋の行事」
菊の花を愛でる「重陽の節句」 「人日の節句」「上巳の節句」「端午の節句」「七夕の節句」に並ぶ五節句の一つが9月9日の「重陽の節句」。五節句の「節」は、中国の暦法で定められた季節の変わり目のことで、旬の植物から生命力をもらい邪気を払う中国の風習が伝来したといわれています。 以来、日本の風土や暮らしにうまく適合させ受け継がれてきた五節句は、季節の恵みに感謝し、無病息災や子どもの健やかな成長を祈る年中行事として今も親しまれています。 五節句の最後を締めくくる「重陽の節句」の別名は、「菊の節句」。古来より菊は、邪気を払い長寿の効能があると信じられていたようで、菊の花を飾り、菊酒や菊湯、菊枕を愉しんでいたのだとか。何とも風流ですね。 わが家の「重陽の節句」の飾り花は、この時季、庭に咲くキンポウゲ科の秋明菊。できれば大好きな菊を飾りたいところですが、残念ながら庭の小菊の開花は10月半ば。夏から秋へと季節の移ろいをいち早く告げてくれる秋明菊が菊の花の代わりです。 楚々とした一重咲きの濃桃花と、華やかな八重咲きの白花の秋明菊は、一種活けはもちろんのこと、ホトトギスや色付き始めた西洋カマツカやヨウシュヤマゴボウの実を添えて。温かな色味の陶器に合わせると、より初秋らしさを感じます。 酷暑の夏の間も、人知れず秋へと季節を紡いでくれた秋明菊と草花たち。その健気な姿を一輪一輪手にとって眺めていると、いつの間にか残暑の熱気も和らぎ、秋を迎える歓びが胸いっぱいに広がります。 さまざまな菊の意匠に触れて心豊かに そして、「重陽の節句」に欠かせない愉しみが、菊の意匠の和菓子といただくお茶時間。「菊の節句」らしい風情を味わえる輪花皿や輪花茶碗、普段は食器棚にしまっている漆のお膳や菓子箱も用意します。特に、母から譲り受けた菊の花が描かれた漆の菓子箱は、とても上品で雅やか。「菊の節句」に華やぎを与えてくれる気に入りの品です。 さらに、庭の小菊の枝葉も添えて香りを纏わせます。和菓子を口に入れた時に鼻腔に抜けるほのかな菊の香のなんと風流なこと。こんなふうに菊の意匠の品々を愛でるだけでも、日常にはない優雅な気分を味わえます。 菊は、天皇家の紋章や家紋、身近なものでは個人のパスポートにも用いられている、まさに日本を象徴する花。「重陽の節句」は、日本人としての自覚と誇りを改めて感じさせてくれます。 花言葉は「高貴」「高潔」「高尚」だそう。何だか、背筋もピンとしてきます。 お月見は身近な草花や実りをしつらえて 一年で最も空気が澄み渡り、月が美しく見える旧暦8月15日の「中秋の名月」。月を観賞しながら秋の実りに感謝するお月見は、今も広く親しまれている行事の一つですね。 わが家でも、毎年、庭の草花や旬の果物、手作りの月見団子をお供えして愉しんでいます。 月の神様の依り代として欠かせないススキは、庭に植えているタカノハススキ。斑入りの清々しい品種で、その模様が蛍や矢羽根に似ていることから、別名ホタルガヤ、ヤバネススキともいわれています。朝露の残る早朝にカットして新聞紙に包んで水揚げすると、葉っぱも乾燥することなく瑞々しく保たれます。普段は何かと脇役のタカノハススキですが、この日ばかりは主役。できるだけ美しく見えるように、ひと手間かけます。 そして、その脇役として欠かせないのが、空き地や道端に生えている雑草です。風に揺れる穂に爽秋を感じるエノコログサやカヤツリソウは、ススキとの相性も抜群。草丈が短いので株ごと根引きし、きれいに洗って水揚げします。ススキと合わせて大ぶりの白磁の壺にバサッと活けると、凛とした立ち姿が際立ち、依り代に相応しい供え花に。また、土の風合いが残る焼締の壺には、初々しい実をつけた野ブドウを合わせます。聞くところによると、つる性のものは月と人の繋がりが強くなるという縁起のよいお供えものだとか。自然の臨場感に溢れたこんな取り合わせもなかなかよいものです。 また、和室の窓辺と庭のガーデンテーブルに即席の月見台を設えて、旬の果物や穀物、月見だんごを供えます。葡萄や柿、早生みかん、山栗など、なるべく彩りよく。お供えものは、後に下げていただくことで、神様との結びつきが強くなるといわれているので、せめてお団子だけでもと手作りしています。意外と簡単にできるし、何より、一つひとつ丁寧に手のひらで丸める作業は、自然と心もこもります。 そのうえ、お供えした後に甘じょっぱい餡をかけていただくみたらし団子は、最高のお茶請けに。「どうか、今年も月の神様と縁結びができますように」と願いながら、一口一口味わいます。 日中はまだまだ残暑が厳しいものの、夕暮れには、庭の其処彼処から虫の音が….。 ランタンを灯して心地よい夕風に当たりながら、暫し空を見上げます。 晴れていれば名月。雲で隠れたら無月。雨が降ったら雨月。 さて、今年の中秋は、どんなお月様を見ることができるでしょうか。
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育て方

小さな庭と花暮らし「夏庭に郷愁を呼ぶ原種ユリ」
鮮やかな花姿に重なる故郷 眩しい陽射しが照りつける夏庭に、鮮やかな彩りを放つヤマユリ、オニユリ、そしてカノコユリ。これらの原種ユリは、庭づくりを始めた頃、故郷を身近に感じられる景色をと思い、植えた花です。強健で野趣溢れる原種ユリは、花の少ない夏庭に精彩を与えてくれる救世主。そして、故郷の夏景色や懐かしい思い出をも呼び起こしてくれる、わたしにとって大切な心の拠り所です。 夏の到来を告げるヤマユリ 毎年、梅雨明け間近に開花するヤマユリは、原種ユリの中でも特に強い芳香を放つ美しい大輪花。ある朝、ダイニングの窓を開けると、重く湿った空気に漂う濃厚な香りが、ヤマユリの開花を知らせてくれます。その目が覚めるような華やかさと堂々たる佇まいは、「ユリの女王」と讃えられるに相応しく、たった一晩で、庭の景色もわたしの心も晴れやかな夏色に変えてくれます。 そんなヤマユリも、子どもの頃は、山地の青葉闇で目にする度に、毒々しい赤い斑点模様の大きな花が、口を開けて襲いかかってきそうで不気味で仕方ありませんでした。そのうえ、むせるような芳香も、仏様に供えるお線香のようで苦手でした。 夏の到来を告げるヤマユリが咲くと、ふと蘇るこんな幼き日の思い出も、今では大切な心の宝物です。 万緑に輝くオニユリ ヤマユリが見頃を終える頃、背丈を越える花茎の先に、幾つも鮮やかな橙色の花を咲かせるオニユリ。クルンと反り返る球形の花弁とうつむき加減に咲く様が何とも可憐です。 わが家のオニユリは、庭づくりを始めた頃、実家の母が地元の日曜市で球根を買って送ってくれました。出店していた農家さんが、裏山に群生しているオニユリの球根を掘り起こして売っていたのだとか。その当時も、園芸店やネットで球根を手に入れることはできましたが、故郷産直だと愛着が違います。植え込みも一番見栄えのよい場所にしたくて随分迷いましたが、結局、ダイニングとリビング、和室からも眺められる2カ所に植えました。ここなら、暑さで庭に出られない日中も室内から愛でることができます。 食卓を囲むひとときや寛ぎのひととき、また、家事の合間にふと目にするオニユリは、万緑に映えてハッとするほど色鮮やか。その姿に、故郷の夏景色が重なり郷愁に駆られます。 きっと今頃は、入道雲が湧き立つ青空に一面に広がる青田、そして、野辺では照りつける陽射しにオニユリが輝いていることでしょう。 夏の暮らしに華やぎを添えるオニユリの花あしらい 多花性のオニユリは、花丈が長くなるほど支柱をしても重みで倒れてしまうことがあります。そんな時は、思い切って切り花にして室内で楽しみます。 例えば、自然な花姿を生かすなら深さのある器にバサッと大胆に。斑入り模様が蛍に見えることから別名ホタルガヤといわれるタカノハススキを添えると、涼やかで写景感も増します。薄暗い玄関に設えたオニユリは、チラチラ煌くぼんぼりのよう。ホタルガヤが醸す一服の風に乗って、夏の風情が辺りに漂います。 そして、次第に花数が少なくなってきたら、短くカットして夏花を合わせた挿花や一輪挿しに。中でも一番の気に入りは、ナデシコ科のセンノウゲとの組み合わせです。オニユリの橙色とセンノウゲの朱色は、夏に嬉しいビタミンカラー。パッと目を引く鮮烈な色合いが、暑苦しい気分を明るくしてくれます。また、中輪の原種ユリと山野草の組み合わせは、茶花のような品のよさもあり、和室の設えに好適です。 亡き祖母の面影を重ねるカノコユリ 原種ユリの中で一番遅咲きのカノコユリは、花弁の鹿の子絞りの模様とシベのコントラストが美しく華やか。紅花と白花のカノコユリが、8月の庭の主役です。 わたしの故郷高知県には、このカノコユリの変種のタキユリが自生しています。「タキ」とは、方言で崖のことをいい、崖から下垂して咲くのが特徴です。 子どもの頃は、川遊びに行く途中でよくこの花を見かけました。今でも、林道の脇や山中で容易に目にするタキユリですが、絶滅危惧種に指定されている希少種なのだとか。 そういえば、かの有名なシーボルトが来日した際に、ヤマユリとタキユリをヨーロッパに持ち帰り、この2種を基にさまざまな園芸種のユリを作出したともいわれています。切り立った崖の隙間からすうっと細くしなやかな花茎を下垂させ、幾つも花を咲かせる様は、どこか神秘的。一度だけその群生を見たことがありますが、まるで滝のような荘厳さに鳥肌が立ちました。 庭に咲くカノコユリは、そんなタキユリの姿を彷彿とさせてくれる花。今も、あの景色と感動が鮮明に脳裏に浮かびます。 そして、タキユリは、大好きだった亡き祖母が好んだ花でした。 お盆の頃に見頃を迎える庭のカノコユリには、毎年、黒アゲハチョウがやってきます。1輪のカノコユリにたゆたう黒アゲハチョウは、祖母の化身でしょうか。 「おばあちゃん、今年もまた会いに来てくれてありがとう。嬉しいよ!」と声をかけながら、その姿を眺めています。
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ガーデンデザイン

小さな庭と花暮らし「雨の季節の愉しみ〜ヤマアジサイの咲く庭で〜」
深緑に映えるヤマアジサイ 雨粒を纏った深緑が目に鮮やかな6月。 小さな庭のそこここで、数種類のヤマアジサイが彩りを添えています。 中でも、ひと際存在感を放っているのが古株の「藍姫(あいひめ)」。「藍姫」は、マンションに住んでいた頃から鉢植えで育てていました。庭に地植えするとすぐに大株になり、かれこれもう20年以上、毎年花を咲かせています。装飾花が大きく、咲き揃うと青〜紫のグラデーションがとても華やか。「藍姫」という名に相応しいヤマアジサイです。 じつは、この「藍姫」の挿し木が、実家や友人の庭やベランダにいくつもお嫁入りしています。「今年も咲いたよ〜」と、花便りを受け取る度にホッとして嬉しくなります。 そして、この「藍姫」とほぼ同じ時期に植えた水色のヤマアジサイは、植木市で手に入れました。残念ながら当初から名前が分かりませんが、水色とレモンイエローの爽やかな色合いに一目惚れしました。ジメジメした空気に一服の清涼剤となるような装飾花は、目にするだけで気分爽快。こんな淡い色合いは、どんよりとした曇りや雨の日にこそ美しさが際立ちますね。 ヤマアジサイの中で唯一、桃色の「アジアンビューティー」は、西洋アジサイとの交配種。双方の長所を受け継いだ優等生です。例えば、生育旺盛で日当たりの良し悪しのどちらでも植え付け可能なこと。中輪多花性で、土壌のpHを気にせずとも安定した桃色の装飾花を咲かせてくれること。 さらに、褐色の花茎と銅色を帯びた中葉はカラーリーフとしても観賞価値が高く、まさに好いこと尽くし。下草に銅葉やシルバーリーフをあしらうと、シックでおしゃれな雰囲気の植栽になります。春の芽吹きから紅葉まで見応えのあるヤマアジサイです。 そして、「これ以上ヤマアジサイは増やさない!」と心に誓っていながら、出合った瞬間、心が折れてしまった「津江のコデマリ」。小さな手毬咲きのこのヤマアジサイは、透明感のある水色に絞り模様が特徴で、花茎も細くしなやか。何ともいえない楚々とした風情が魅力です。あまりに繊細なので鉢植えで育てていますが、不思議なことに、その年によって装飾花に桃色や濃青色が混ざります。初めは土のpHか肥料の影響かなと思っていましたが、どうやら違うようです。 もしかしたら、微妙な気候の変化や温度などを感知しているのかもしれませんね。 とてもデリケートな「津江のコデマリ」ですが、意外と花期が長く、装飾花は退色が進むにつれさらに素敵なニュアンスカラーに。この色合いを何と表現したらいいかといろいろ考えてみましたが、例えるなら「しとしと降る雨の色」。何とも曖昧ですが、それが一番しっくりします。 ヤマアジサイの花あそび ヤマアジサイは、庭の景色として楽しむだけでなく、時には、雨間を見て剪定しがてらブーケにしたり、切り花にして室内にあしらいます。 ササッと束ねただけのブーケも、ヤマアジサイに葉物を少し添えるだけで形よく仕上がり、彩りも豊か。たっぷり雨水を吸っているので、しばらくそのままで楽しめます。ガーデンチェアにさりげなく置くだけで、何となく絵になりますね。 そして、室内に飾る時は、しっかり水揚げをして、さまざまな器に活けて楽しみます。 例えば、吊り花器には、しなやかなつる性のクレマチスと五色ノブドウを添えて。ガラスの器には、楚々とした「津江のコデマリ」を一種。 清々しい白磁の古伊万里には、「藍姫」にホタルブクロと十和田アシを一枝。フランスアンティークのスーピエールには、「アジアンビューティー」と残花のつるバラを。さらに、水を張った平皿に装飾花を浮かべるだけでも涼やかな花あしらいなります。 こんなふうに、器の素材や形、添える草花によって、ヤマアジサイの見え方もさまざま。庭では気付かなかった表情に、思わず目を奪われます。 雨の季節は、室内で庭の草花と花あそび。雨音をBGMに過ごすこんなひとときが、何よりの癒やしです。 雨の季節の手仕事の愉しみ 梅雨の晴れ間、庭時間の愉しみは、毎年恒例の梅仕事とらっきょう仕事。どちらも木陰のテラスで下準備をします。 流水で洗った青梅は、竹ザルに移し、一粒一粒竹串でヘタを取り穴をあけます。細かな手仕事ですが、潤んだ深緑と瑞々しい青梅の色と香りがリンクして、何と心地よいのでしょう。梅仕事をしていると、まとわりつくような湿気も何処かへいってしまいます。 また、土付きのらっきょうも、皮を剥く時の匂いが強烈なので、キッチンよりテラスで下準備をするのが一番。目は痛くなるし手はベタつくし、なかなか厄介ですが、つるんと白肌になったらっきょうは目にも涼やかで、ひと仕事終えた達成感も格別です。 ガラスの密閉ビンの中で、氷砂糖や甘酢を纏って徐々に艶やかになっていく青梅とらっきょう。キッチンに並んだ季節の手仕事が、暮らしの風景に新たな彩りと豊かさを与えてくれます。
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ガーデンデザイン

ビオラとチューリップの寄せ植えで春の庭を華やかに
心躍るフルーティーな寄せ植え 一つ目は、ビオラ‘ピーチブロッサム’とチューリップ‘アプリコットビューティー’の寄せ植えです。 ビオラ‘ピーチブロッサム’を初めて目にした時、やわらかなアプリコットピンクの花色と、イメージにピッタリの愛らしい名前にひと目惚れしました。その時、頭の中にパッと浮かんだのが、チューリップ‘アプリコットビューティー’。‘ピーチブロッサム’と同系色で、何度も地植えしてきた大好きな品種です。「ピーチ」と「アプリコット」、フルーツ繋がりの寄せ植えも面白いなと思いました。 そして、植え付けから約半年。待ちに待ったビオラ‘ピーチブロッサム’とチューリップの‘アプリコットビューティー’の競演は、イメージ通り甘い香りが辺りに漂うようなフルーティーな彩り。ふんわりやさしい色合いが、黄緑色の若葉に染まったヤマボウシの木漏れ日によく似合います。やっぱり春は、こんな色合いの寄せ植えがあると、庭の景色はもちろん、気持ちも明るくなりますね。 この‘ピーチブロッサム’と‘アプリコットビューティー’のように、ビオラとチューリップはフルーツやスイーツにちなんだ名前が多いので、他の組み合わせも試してみたいと思っています。 おしゃれなニュアンスカラーの寄せ植え ここ数年、大人気のビオラ‘ヌーヴェルヴァーグ’。わたしも大好きなこの品種の魅力は、何といっても一つとして同じ花色がない種類の豊富さと、美しいニュアンスカラーです。聞くところによると、その種類は何と200種類以上だとか。どの花も、見れば見るほど例えようのない魅力的な色をしています。 そして、この‘ヌーヴェルヴァーグ’と似た雰囲気のパンジーが‘ローブ・ドゥ・アントワネット’。こちらもニュアンスカラーが美しい品種で、しかもフリル咲きの大輪花。華やかでエレガントな佇まいにうっとりします。 そんな魅惑的なビオラとパンジーに合わせたチューリップが、‘カフェ・ノアール’と‘ラ・ベルエポック’です。‘カフェ・ノアール’は、名前通りブラックコーヒー色の一重咲き。‘ラ・ベルエポック’は、ミルクティー色の八重咲きです。チューリップといえば、明るいパステル調のイメージですが、これらは、どこか神秘的で憂いのある花色です。 じつは、これまで大輪花の八重咲きチューリップは、存在感がありすぎて寄せ植えには不向きだと思っていました。けれども、この‘ラ・ベルエポック’は他の花ともよく調和し、ニュアンスカラーに華やぎを添えてくれます。 チューリップ‘ラ・ベルエポック’とクリスマスローズを部屋に飾って。 さらに、コロンとした丸いつぼみ、ふくよかな花も整然として、最盛期から散り際まで、どの過程も見惚れる美しさ。切り花にすると、薔薇か芍薬のようです。八重咲きチューリップにこんなに魅了されたのは初めてかもしれません。 そういえば、この寄せ植えにセレクトしたビオラとチューリップは、‘ヌーヴァルヴァーグ’、‘ローブ・ドゥ・アントワネット’、‘カフェ・ノアール’、そして‘ラ・ベルエポック’。偶然にもフランス、パリをイメージする名前でした。誰もが憧れる「花の都パリ」。心を虜にされるのも納得です。 シックなダークカラーの寄せ植え そして、最後にご紹介するのは、毎年欠かさず作っているダークカラーの寄せ植えです。 ダークカラーのビオラの品種といえば、‘ブラックパール’。園芸店で見かけると、迷わず手にとってしまうほど大好きなビオラです。限りなく黒に近い濃紫の花色は、小花ながら存在感も抜群です。 そして、この‘ブラックパール’に合わせるのが、やや明るめの同系色のビオラと、先にご紹介した‘カフェ・ノアール’や‘クイーン・オブ・ナイト’といったブラックチューリップ。 そして、‘フレミングフラッグ’や‘レムズ・フェイバリット’の筋入りチューリップです。この筋入りチューリップを合わせると、ダークカラーに程よいアクセントが加わり、洒落た雰囲気に。シックで落ち着いた色合いが、春の庭でひと際目を引きます。 また、このダークカラーの寄せ植えには、グレイッシュな鉢を用いるのが、ちょっとしたこだわりです。というのも、以前、テラコッタの鉢に植えたら、花と鉢の色合いがアンバランスでしっくりこなかったから。寄せ植えは、つい、花の組み合わせに気を取られがちですが、鉢の色との調和もとても大事ですね。 庭の其処此処で、うららかな春の陽射しを浴びて咲くビオラとチューリップの寄せ植え。 それはまるで、春の歓びを束ねた花束のようです。
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ガーデンデザイン

春待つ庭に芽出し球根の鉢植えを
小鉢に植え替えて愛らしく スイセン、チューリップ、ヒヤシンス、ムスカリ、クロッカス、ミニアイリス…、芽出し球根が並ぶ園芸店やホームセンターは、もう春の気配。ほんのり漂う甘い香りに誘われて、お買い物ついでに立ち寄るのが、この時季のちょっとした楽しみです。つい、あれもこれもと手を伸ばしたくなりますが、毎年、花が咲き終わったら地植えするので、あまり根の張らない小さな球根花を選ぶようにしています。 例えば、小輪花のスイセンやムスカリ、クロッカス、ミニアイリス、スノードロップなど。各々1ポットごと小鉢に植え替えて楽しみます。そうすると、植え替えの手間もさほどなく、後の地植えも楽です。愛用している鉢のサイズは4〜5号鉢。ガーデンテーブルに小鉢をたくさん並べても、まとまって見えるように色を統一しています。 また、直径5〜6cmの極小鉢もおすすめです。このサイズだと、ムスカリやクロッカス、スノードロップを1球しか植えることができませんが、人差し指ほどの可憐な花が1輪だけ咲く姿に、胸がキュンとします。あまりに小さい鉢植えなので、こちらはガーデンシェッドの窓際に。水耕栽培のヒヤシンスやムスカリと並べて飾ると可愛らしさが引き立ちます。 そして、芽出し球根と意外と相性がよかったのが、盆栽鉢。白い盆栽鉢に白のムスカリを植えてみたところ、サイズ感もぴったりで、いつもより品よく落ち着いた印象になりました。これなら和風の庭にも違和感なく置けそう。受け皿を敷いて和室に設えても素敵かもしれません。 苔や落ち葉をあしらって、よりナチュラルに 小鉢に芽出し球根を植え替えるだけでも十分見栄えしますが、土の表面に苔や落ち葉をあしらうと、この時季らしい季節感のあるナチュラルな仕上がりになります。 苔は、毎年暮れに、お正月の花材と一緒に母が送ってくれる実家の庭のスナゴケとハイゴケです。近所の園芸店の盆栽コーナーでも手に入りますが、鉢植えをいくつも作ると意外と値が張るので助かります。何より、両親が手入れしている庭の苔は、どこか懐かしい故郷の匂い。瑞々しい緑とふわふわの手触りに心も和みます。 そして、まんべんなく苔を張ったら、仕上げに庭の落ち葉をパラパラと。すると、早春の芽吹きの景色のような風情が生まれ、芽出し球根も生き生きと見えます。冬の寒さに晒されても落ち葉の下で緑を絶やさない苔と、真っ先に春を呼ぶ球根の初々しい新芽。その力強い生命力が、縮こまった心身に不思議と活力を与えてくれます。 小枝のリースで小鉢をアレンジ 冬に剪定したヤマボウシの小枝を束ねている時に、ふと思いついたのが小枝のリース。中にミニアイリスの小鉢を入れてみると、何だか鳥の巣に似ています。ツンと尖った新芽はくちばしのよう。予想外の可愛らしさに、思わず嬉しくなりました。さらに花が咲くと、その様子は一変して華やかに。南国の鳥を思わせる鮮やかな紫色と黄色のコントラストがとても美しく、目を奪われます。鉢植えも、ちょっとしたアレンジ次第で楽しみ方がずいぶん広がりますね。 芽出し球根のワイヤーリース 芽出し球根は、鉢植えのほかに園芸用のワイヤーリースにも。通常、ワイヤーリースは壁掛けにしますが、目先を変えて平置きにすると、案外どんな場所にも飾れます。球根を1球ずつ株分けして植え込むので、鉢植えより少し手間がかかりますが、コツさえ解れば簡単です。 まず、株分けした球根の根を短くカットし、軽く根洗いを。次に、ワイヤーリースの底面に水苔を敷きます。根腐れ防止とミネラル分を補うミリオンを少量施したら、1球ずつ根を水苔で包むように植え込みます。 空いたスペースには、アクセサリーのように小さな素焼きの鉢や木の実を置くと、ほっこりした雰囲気に仕上がります。 また、ワイヤーリースは植え込み幅も狭く浅いので、どちらかといえば小球根がおすすめです。中でも気に入っているのが、スノードロップと白いムスカリの寄せ植え。雫形のスノードロップとブドウ形のムスカリの個性的で愛くるしい花姿、純白の花の組み合わせが醸し出す清楚な佇まいに心が洗われるよう。耳を澄ませば、冬の名残の清んだ空気に小さな春の吐息が聞こえます。 ムスカリの花言葉は「明るい未来」。スノードロップは「希望」。そして、輪の形のリースの意味は「永遠」だそうです。 コロナ禍で迎える新たな春が、この小さな球根花のように「永遠」に続く「明るい未来」に繋がる「希望」となりますように願わずにはいられません。
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ストーリー

庭と室内で楽しむクリスタルガラスのサンキャッチャー
手作りのサンキャッチャー 通常、サンキャッチャーは、日当たりのよい窓辺に飾りますが、わが家では、庭の樹木の枝にも吊しています。 というのも、10年ほど前に、家族で訪れた軽井沢高原教会の雑木林で、春の木漏れ日に揺れる無数のサンキャッチャーを目にしたことがきっかけでした。みずみずしい若葉の緑にキラキラ輝く光景があまりに美しく、庭の樹木にもこんなふうにサンキャッチャーを吊したいと思ったのです。 プレシオサ社のボヘミアグラスは、フランス・ヴェルサイユ宮殿の鏡の間のシャンデリアのパーツにも使われているそう。 早速、サンキャッチャーを手に入れようと、ネットやインテリアショップなどを覗いてみましたが、クリスタルガラスのサンキャッチャーは高価で、樹木に幾つも吊すとなると値が張るし、ちょっともったいない…そこで、何とか手作りできないかと考えました。こんな時、やはり役立ったのがインターネット。調べてみると、クリスタルガラスのシャンデリアパーツとビーズで作れることが分かりました。 クリスタルガラスといえば、スワロフスキー社製が有名ですが、ボヘミアグラスを製造しているプレシオサ社製のシャンデリアパーツを販売しているサイトも見つけました。プレシオサ社製は、スワロフスキー社製とさほど見た目に変わりはないものの、値段は半値以下。樹木に吊すサンキャッチャーは、こちらで十分でした。 それからすぐに取り寄せ、見よう見まねでサンキャッチャーを作ってみると、意外と簡単! 初めて手にしたクリスタルガラスのシャンデリアパーツの重みと輝きに、制作中もずっとワクワク。予想以上の仕上がりに嬉しくなりました。 四季折々の庭の景色に溶け込むガーデンアイテム いくつか作ったサンキャッチャーは、テラスの夏椿の枝先に吊していますが、ここは、ガーデンテーブルとイスを置いて、家族や友人と食事をしたり、静かに読書を楽しむ寛ぎの場所です。イスに腰掛けるとちょうど頭上でキラキラ輝くので、まるで小さなシャンデリアのよう。虹色の輝きが、食卓を華やかに演出してくれます。嬉しいことに、友人たちは口を揃えて「わ〜、素敵! きれいね〜」と。やはり、女子はキラキラ輝くものに惹かれるようですね。 雨粒がクリスタルに伝う雨の日も美しい。 さらにその輝きは、季節の移ろいとともに微妙に変化して見えます。 例えば、芽吹きの春は若葉とうららかに、夏は深緑と涼やかに、秋は色づく草木と穏やかに。そして、冬は木枯れ茶色の景色を照らす太陽のように。こんなふうに、一年中庭の景色にさりげなく溶け込み、寛ぎの時間や庭仕事の合間に、ふと目にするだけで幸せな気分になるサンキャッチャーは、最高のガーデンアイテムです。 室内にはリッチなクリスタルガラスの輝きを 庭用のサンキャッチャーが想像以上に素敵だったので、室内用にちょっとリッチなサンキャッチャーも作ってみました。 使用したのは、スワロフスキー社製のクリスタルガラス。カットの繊細さと優美な輝きは言うまでもありません。そのうえ、シャンデリアパーツの種類も色も豊富で、定番のボール球以外に、菱形やしずく形、星形など、どれも心ときめくものばかり。特に惹かれたのが、シャープでシックな印象の菱形のパーツでした。 作り方は、庭用のサンキャッチャーと全く同じですが、大小のクリスタルビーズも入れて、より装飾的に仕上げました。 ビーズの配置で、出来上がりの雰囲気が変わるので、楽しくて何個も作りたくなります。 じつは、友人たちとも、何度もわが家でサンキャッチャーを作りました。中には、ローズピンクやパープル、ペリドット、エメラルドグリーンのパーツで作った友人も。 カラフルなサンキャッチャーは、とても華やかで、窓辺に飾ると、まるで宝石の花が咲いたようでした。自分の好きな色や形を選んでデザインできるのも手作りだからこそ。季節ごとにインテリアを変えるように、サンキャッチャーも色を変えて楽しむのも素敵ですね。 サンキャッチャー効果で心によい「気」を とはいえ、わが家のインテリアには、やはりクリスタルのサンキャッチャーが一番馴染みます。 飾っているのは、朝日が当たるダイニングの窓辺。朝起きると最初にブラインドを開ける窓なので、毎朝目にすることができます。 お天気のよい日は、清々しい朝日を受けていっそう輝き、窓を開けると、風に揺れてプリズムの球が室内を照らします。その光景を目にすると、「今日はいい一日になりそう」と、何だかハッピーな気分に。 そういえば、風水的にも、朝日とサンキャッチャーの相乗効果は抜群なのだとか。確かに、室内はもちろん、心もよい「気」で満たされるように感じます。 また、曇りや雨の日のサンキャッチャーも素敵です。薄暗い窓辺で光を放つクリスタルガラスの輝きは、透明で静寂。しっとりと雨粒をまとった庭の緑とよく似合います。 こんな日は、一日中、雨音を聞きながら家時間を静かに過ごしたくなります。 クリスマスシーズンを彩るクリスタルガラスの輝き サンキャッチャー作りの楽しさと喜びを知ってから、もう一つ、シャンデリアパーツを使用して作ったものがあります。 それは、クリスマスオーナメント。ここ数年、わが家ではクリスマスシーズンになると、ツリーの代わりにフライングリースを飾ります。フライングリースは天井から吊すので、下部にオーナメントを飾ると見栄えもよく華やか。そこで「雫形のシャンデリアパーツを使ってオーナメントを作ったら素敵かも」と、思いつきました。 材料も手順も、ほぼサンキャッチャーと同様ですが、オーナメントにはサテンのリボンをあしらいました。クリスタルガラスと光沢のあるサテンは好相性。リボンの色をその年のテーマカラーに合わせたり、サテンをベルベットに取り替えるだけで雰囲気も変わるので、毎年、同じオーナメントを飾っても見飽きることがありません。シンプルでエレガントなクリスタルオーナメントは、きっと、クリスマスツリーに飾っても素敵ですね。 窓から差し込む僅かな冬の陽光を集めて、光を放つサンキャッチャーとオーナメント。その輝きは、不思議と太陽の温もりを感じます。 冬の寒い時期、室内に虹色の欠片が広がる様を想像してみてください。寒くても、何となく心はポカポカと温かくなるような気がしませんか。
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宿根草・多年草

秋の訪れを告げるホトトギス【小さな庭と花暮らし】
ホトトギスの由来と品種 花弁に見られる赤紫色の斑点が、野鳥のホトトギス(不如帰)の胸の模様と似ていることから、この名が付けられたホトトギス(杜鵑草)は、秋の野辺を彩る山野草。古くから茶花としても日本人に好まれてきた花です。 その品種は意外と多く、日本に自生しているものが13種。その内の10種が日本固有種だそうです。さらに、台湾ホトトギスとの交配種や園芸品種もあり、「江戸の華」「藤娘」「桃源」「青竜」など、何とも雅な名前が付けられています。 凛とした立ち姿が美しい台湾ホトトギスの交配種 耐暑性、耐寒性ともに強く、山野草の中でも育てやすいホトトギスですが、夏場は半日陰〜日陰の場所を好むので、落葉樹の足元や、午後から日陰になる場所に植えています。 庭に初めて植えたホトトギスは、台湾ホトトギスの交配種。庭づくりを始めて間も無い頃なので、かれこれ17年以上になります(残念ながら名前が定かではありません)。特有の斑点模様が少なく、直立した花茎の頭頂部で四方に分岐してたくさん花を咲かせます。植えた当初は2株ほどでしたが、いつの間にか地下茎やこぼれ種で増えて、今では飛び石の小径にこんもりと群生するほどに。一輪一輪は小さく、どちらかといえば地味な印象ですが、凛とした立ち姿が美しく、秋風に揺れる無数の小花を眺めていると、夏の疲れも癒やされます。 そして、同じ場所に混植している清澄シラヤマギクやアワコガネギクが咲き始める10月半ばには、次第に緑色の種子の姿に。晩秋へと季節のバトンを繋ぐ野菊との野趣溢れる共演は、私の大好きな光景です。 ●『小さな庭と花暮らし「秋から初冬の庭を彩る野菊」』 和の風情が魅力の日本自生種のホトトギス 小豆色の斑点が鮮やかなホトトギスと、やや大きめの黄花が目を引くキバナホトトギスは、日本の自生種。 小豆色の斑点のホトトギスは、葉っぱの元から分岐した花芽が、お行儀よく交互に立ち上がるので、一輪一輪花の表情がよく見えます。直近で見れば見るほどユニークなシベの形状と、花弁の斑点模様の調和が美しく、ホトトギスって、こんなに個性的で繊細な花なのだと、改めて気付かされます。 また、品のよさと粋な風情を感じるのも、日本の自生種ならでは。草陰から長い花茎をしならせて足元に寄り添う様は、艶やかで目を奪われます。 そして、もう一つのキバナホトトギスは、草丈は短いものの、パッと目を引くやや大きめの黄花が魅力です。一昨年、園芸店で一目惚れしました。 秋の木漏れ日の下、この花が咲き始めると、夏の強い陽射しや虫食いで傷んだ草木の緑も徐々に生気を取り戻し、庭も心なしか明るくなります。そういえば、黄色はビタミンカラー。小さな花でもその効果は抜群のようです。 また、このキバナホトトギスは、九州の宮崎県の固有種で、何と絶滅危惧種II類に登録されているのだとか。そんな希少種が庭にあるのは責任重大です。何としても絶やさず育てなくてはいけませんね。 清楚な白花が美しい園芸種のホトトギス 直立した長い花茎の節々に純白の花が咲くホトトギスは、‘白楽天’という園芸品種です。 庭のホトトギスの中でもこぼれ種でよく増え、毎年、思いがけない場所でひょっこり顔を覗かせています。その姿の何と清楚で愛らしいこと。目が合うと、思わず笑みが溢れます。 また、黄緑色の明るい葉もとても綺麗なので、カラーリーフとして十分楽しめるのも嬉しいところ。ギボウシやツワブキなどのカラーリーフと共に、花の少ない時季の庭の景観にも役立っています。 園芸品種のホトトギスは、この‘白楽天’の他にも斑入り葉や黄金葉など、華やかで美しい種類が幾つもあり、和洋問わずどんな庭にも馴染みそうです。じつは、わたしも今秋こそ、斑入り葉のホトトギスを新たに迎えたいと思っているところです。 そして、園芸品種に限らずどの品種のホトトギスも、花期が長く水揚げも良好なので、切り花にして室内でも楽しみます。 斑入りの細葉が美しいイネ科の十和田アシに純白のホトトギス‘白楽天’をあしらうと、どこからともなく心地よい秋風が….。そういえば、秋の異称は「白秋」。清らかでやさしいその響きによく似合います。 また、小豆色の斑点模様のホトトギスには、色づき始めた西洋カマツカの赤い実を。温もりのある陶器のピッチャーにあしらって、秋の深まりをしつらえます。
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育て方

盛夏の庭に涼を呼ぶブドウ科の植物【小さな庭と花暮らし】
個性的な色合いが美しいノブドウ 野山に自生しているノブドウは、葉っぱも実も小さく食用には向きませんが、野生種らしい楚々とした風情が魅力です。 じつは、実家の裏山の至る所に生えていて、子供の頃から見慣れた大好きな植物です。 庭に植えているノブドウは2種類。 一つは、鉢植えの「斑入りノブドウ」です。別名、「錦ノブドウ」、「五色ノブドウ」ともいわれ、その名の通り5色斑の美しい品種です。ひと葉ごと異なる斑は、季節の移ろいと共に色合いが変化し、一番美しい表情を見せるのが、白い斑が際立つ夏。赤褐色の蔓とのコントラストが華やかで目を奪われます。さらによく見ると、いつの間にか小さな花と、所々に緑色の可愛らしい実も付けています。 ノブドウとトレニアをガラスの皿に。 そんな観賞価値の高い斑入りノブドウは、切り花にも最適。ガラスの一輪挿しにひと枝活けるだけでも素敵ですが、朝顔や夏すみれ(トレニア)を添えると、より季節感のある花あしらいになります。 朝顔とクレマチスがシックな色を添える。 花が少ない夏は、美しい斑入りの葉を設えるだけで、暑さも少し和らぐような気がします。 夏椿の枝先に、クルンとヒゲを絡ませて自由奔放に伸びる斑入りノブドウ。その野趣溢れる姿に、故郷の夏の野山の景色が重なります。 そして、もう一つは、北東の庭に植えている「黄金ノブドウ」です。ここは、午前中2〜3時間しか日が当たらない場所。殺風景な板塀につる性の花を絡ませたくて、半日陰でも育つクレマチスを何度か植えてみましたが、うまく育ちませんでした。仕方なく花を植えるのを諦めてこの黄金ノブドウを植えたところ、これが大正解。予想以上にこの場所に適していたようで、小さな苗だったつるがぐんぐん伸びて、意図した通り板塀に絡んでくれました。 日陰で見る黄金葉は、花にも劣らない美しさ。まるで陽だまりのように、辺りを照らしています。植えて間もないので、まだ結実したことはありませんが、この美しい葉に宝石のような実がなる様を想像するだけで、ワクワクしてきます。 パーゴラを涼やかに彩るヤマブドウ 日当たりのよいパーゴラに伸び伸びと絡んでいる「一才ヤマブドウ」。 秋の黒紫色に熟した実をジュースにして食すのが最大の楽しみですが、瑞々しい黄緑色の実の清涼感を味わえるのは、夏ならでは。翡翠玉のような実とこんもり茂った夏葉が、火照った緑に涼を呼び、庭に活力を与えています。 また、肉厚でしっかりした夏葉は、食卓の上でも大活躍。例えば、冷茶や冷菓に添えたり、木製トレーに敷いてちょっとした料理を盛り付けたり…。 ヤマブドウの葉を一枚添えるだけで涼しげな食卓を演出できます。さもないひと手間ですが、目に涼やかな食卓は不思議と食欲も湧いてきますね。 強い夏の陽射しを浴びて、日に日に実が膨らむヤマブドウ。 暑気がほんの少し和らぐ夕暮れに、水遣りをしながらその小さな成長を見守るのも、夏のささやかな楽しみです。 造形美が際立つヘンリーヅタ ガーデンシェッドの壁面に絡んでいる「ヘンリーヅタ」もブドウ科の植物。吸盤のような小さな気根がへばりつくように成長します。 その特徴は、何といっても放射状に整然と並んだ5枚葉の造形美。深緑の葉の表は、一枚一枚葉脈に沿ってくっきりした白い模様で、裏は赤褐色。表と裏で表情が全く異なります。ガーデンシェッドの小窓に映るヘンリーヅタは、まるで絵画のよう。見れば見るほどその美しさにうっとりします。 そのうえ、生育力も旺盛で、あっという間にガーデンシェッドの壁面を緑に。おかげで、庭の植栽とガーデンシェッドがしっくり馴染み、嬉しいことに、ダイニングの窓からの眺めも緑が心地よく良好になりました。 そして、庭には、ギボウシとヘンリーヅタの寄せ植えの鉢もあります。高台にある鉢から枝垂れるヘンリーヅタは、とてもしなやかで、壁面では見られない一面を見せてくれます。青灰色の斑入りギボウシ‘ファースト・フロスト’の葉とのコントラストも鮮やかで、この鉢植えを置くと植栽のアクセントになり、場がキリッと締まります。 ただ、やはり生育旺盛なので鉢植えでは収まらず、いつの間にか砂利の地面に根を下ろしグラウンドカバーの役目も。まさかグラウンドカバーにもなるとは、ヘンリーヅタの強健さ、恐るべしです。 そんなヘンリーヅタの性質に魅了されて、じつは一昨年、斑入りの「アメリカヅタ」を庭に迎えました。ガーデンシェッドの足元に植えたこのツタもまた、葉の造形美が素晴らしく植栽効果抜群。ヘンリーヅタの深緑の葉とアメリカヅタの爽やかな緑が調和し、壁面がより涼しげで華やかな印象になりました。 本格的な夏の暑さは、これからが本番です。 ブドウ科の植物の瑞々しい緑に癒やされ、力をもらいながら、酷暑を乗り切っていきたいと思います。
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ガーデンデザイン

小さな庭と花暮らし「雨の季節に映える白い花」
庭へと誘うつる性の花〜つるバラ、クレマチス、スタージャスミン〜 6月上旬〜中旬。庭の入り口は、つるバラとクレマチス、スタージャスミンの溢れんばかりの白い花と甘い香りで満たされます。 まず最初に咲くのは、クレマチス‘白万重’。数あるクレマチスの中でも大人気の品種です。幾重もの花びらの中心にうっすらと黄緑色を湛え、姿を変えながら咲く様はとても優雅で魅惑的。まさに「白万重」という名前に相応しい花姿です。花もちもよいので、後に咲き始めるつるバラやスタージャスミンとの競演も長く楽しめます。 そして、‘白万重’が散る頃に咲き始めるのが、クレマチス‘カイウ’。庭の入り口からメインガーデンまでの細い通路の木塀に絡んでいます。花径は、わずか2cmほど。クルンと反り返った花弁とコロンとした雫形のつぼみがとびきり愛らしく、特に、雨粒をまとった姿は惚れ惚れします。庭に出られない雨の日も、その姿をダイニングの窓から見ることができるので、毎朝、ブラインドを開けるのが楽しみで仕方ありません。 小さくて可憐な‘カイウ’ですが、意外にも生育旺盛。花もちがよく、つるも花茎も硬くて丈夫なので、切り花にも最適です。つる性植物らしいしなやかな動きを堪能できる吊り花器や、細口のガラスの器に活けて楽しみます。 つるバラ、ロサ・フィリペス‘キフツゲート’は、原種系の一重咲き。可憐な花が房となって花束のようです。じつは、その見た目とは裏腹に、非常に樹勢が強く鋭いトゲもある暴れん坊。わが家の小さな庭にはちょっと不向きな品種です。 けれども、北東の半日陰で育つ強健さと耐病性に優れていることと、原種らしい一重の花、秋のローズヒップの可憐さに惹かれました。植えてからもう15年以上経ちますが、一度も病害虫に悩まされたことはありません。でも、追肥も与えていないのに、放っておくと直ぐに手に負えなくなるので、こまめに剪定をして樹形を整えています。 そして、最後に咲き始めるスタージャスミン。数え切れないほどの純白の小花が満開になる様は、まるで雪のよう。艶のある深緑の葉がその美しさを際立たせています。そして、何より嬉しいのが濃厚な甘い香り。つるバラのロサ・フィリペス‘キフツゲート’の香りとブレンドされて、この時季にしか味わえない極上の香りが漂います。その香りは、ミツバチやハナクマバチにも大人気。庭の入り口は、朝から大勢の来客で賑わいます。 涼やかな風情の落葉低木〜アジサイ〜 雨の季節といえば、アジサイ。わたしも大好きなので、庭にたくさんの品種を植えていますが、白花のアジサイは、‘アナベル’とヤマアジサイ‘白舞妓’、‘伊予白’です。 中でも、ひと際存在感を放っている‘アナベル’は、日向でも日陰でもよく育ち、手間いらず。繊細さと華やかさを併せ持つ装飾花は、退色してなお美しく、初秋まで観賞できます。これほど優秀なアジサイは、他にありませんね。 ただ一つ残念なことは、大輪の花が雨の重みで倒れてしまうこと。支柱を立てて解決することもできますが、なんとなく窮屈で不自然な姿になるのが忍びなく、ありのままにしています。とはいえ、茎が折れたり、周りの植物に覆いかぶさって成長の妨げになっているものは、迷わずカットして切り花で楽しみます。 例えば、大輪花は、一輪挿しでも見応え十分。球のような形の美しさや繊細な装飾花を存分に堪能できます。また、大ぶりの器に数輪をワサッと活けたり、ニワナナカマドの白い花や、タカノハススキの葉物を添えると、より涼しげな印象に。和洋問わず、どんな空間にも馴染む‘アナベル’は、ジメジメしたこの時季の庭と室内に、華やかさと清涼感を与えてくれる頼もしいアジサイです。 小ぶりの装飾花と葉が特徴のヤマアジサイは、狭い場所や半日陰〜日陰の場所で育ち、サイズ感も小さな庭に最適です。シェードガーデンに植えているヤマアジサイ‘白舞妓’は、白い手鞠のような装飾花。日本髪に挿す花かんざしのような風情があります。この‘白舞妓’を見ると、娘の七五三の時の晴れ姿を思い出し、とても懐かしくなります。 ギボウシやシダ類の茂るシェードガーデンに、華を添える‘白舞妓’。その姿は、清楚で凛とした佇まいです。 そして、もう一つの‘伊予白’は、ヤマアジサイの中でも特に装飾花が大きく、ギザギザの縁取りが特徴です。一見すると、西洋ガクアジサイに見えますが、葉は小さく深緑色。真っ白な装飾花とのコントラストがとても美しいヤマアジサイです。 涼やかな落葉低木〜ウツギ、ニワナナカマド〜 北海道から九州、奄美大島まで広範囲に自生しているウツギは、アジサイと同じく馴染み深い落葉低木。野山や森林はもちろん、道端の茂みなどでも見かけますが、花が咲かないと目立たない、ちょっと地味な存在かもしれませんね。 庭に植えているウツギは、シセンウツギと屋久島コンテリギ、ショウキウツギの3品種。白花は、シセンウツギと屋久島コンテリギです。 シセンウツギは、何といっても花の可愛らしさが特徴。1cmに満たない星形の小花ですが、ふんわりと一斉に咲く姿に、思わず目を奪われます。そういえば、数年前にこのウツギに出合った時も、「こんな可愛い形のウツギがあるんだ!」と、一目惚れでした。 そして、もう一つの屋久島コンテリギも、去年、一目惚れして迎えたウツギです。じつは、初めて出合った時、名前のラベルがなかったので、見た目からてっきりヤマアジサイだと思っていました。後に、ネットで調べてみたところ、屋久島コンテリギというガクウツギだということが分かりました。コンテリギはガクウツギの別名だったのですね。 それにしても、屋久島コンテリギの楚々とした白花と、細く枝垂れた茎の調和の何と美しいこと。残念ながら、地植えに適した場所がなく鉢植えにしていますが、斜面や高所に地植えすると、野趣溢れる風情が存分に堪能できるかと。 今春は、嬉しいことに、地際から新たな花茎も伸びてきました。秋になったら、ひと回り大きな鉢に植え替えようと思っています。 ニワナナカマドは、別名「チンシバイ(珍珠梅)」。昔、習っていたいけばなで、花材としてよく使っていた花木で、その頃からずっと好きでした。 穂状の花のつぼみは、極小の真珠を散りばめたようで、5枚の花弁を持つ5mmほどの花は、シベの雰囲気といい梅の花によく似ています。「チンシバイ(珍珠梅)」という名前は、この「珠」のようなつぼみと「梅」に似た花に着目しているようです。 そんな清楚な花の満開時の美しさはもちろんですが、真珠のようなつぼみを湛えた咲き始めの姿が大好きです。 また、スッキリとした端正な細葉も魅力的。ふわふわした穂状の花と相まって、とても涼しげな雰囲気を醸し出しています。 次々と花を咲かせるニワナナカマドは、切り花にも。サイズ感の同じ‘アナベル’と合わせると、華やかで見応えがあり、仄暗い玄関に設えると、ふわっと辺りが明るくなります。 さらに、夏のいけばなの花材に欠かせないタカノハススキとも好相性。しなやかな斑入りのススキを添えると、より涼やかで、一服の涼風さえ感じられます。 足元を爽やかに彩る多年草 低木の足元を彩る白花の多年草は、バラ科のミツバシモツケとヤマブキショウマ、キョウカノコの3品種。 分岐した花茎の先に細長い星形の小花を咲かせるミツバシモツケは、その儚げな風情から茶花として好まれています。わずかな風にたゆたう姿は、目にするだけで不思議と心が安らぎます。どちらかといえば地味で目立たない花ですが、根強い人気があるのは、そんな癒やしを感じるからかもしれませんね。 ヤマブキショウマは、自然の野山に生えている自生種ですが、小花が密集して大きな穂状になり、草丈も1m以上になるのでとても見栄えがします。庭のヤマモミジと西洋ニンジンボクの木陰に植えていますが、梅雨の晴れ間の木漏れ日の下で見るヤマブキショウマの清々しさは格別。思わず深呼吸したくなります。 そして、もう一つのキョウカノコ。自生種のシモツケソウによく似ていますが、日本産の園芸種で、流通が多いのは赤花種だとか。白花種は別名ナツユキソウと呼ばれています。雪のようにふわふわした花姿にぴったりの名前です。 そんなナツユキソウは、庭のフォーカルポイントになっているバードバスの足元に植えています。水を張ったバードバスとナツユキソウの景色は、爽やかで特にお気に入り。ダイニングとリビングの窓からもよく見えます。 そして、この3品種は、花だけでなく葉の造形美も魅力。花が終わった後もみずみずしい緑葉が庭の植栽を支え、晩秋には黄葉となって輝きを放ちます。 雨空に映えるクリーム色のシャンデリアリリー 6月下旬になると、庭の主役はアジサイからユリの花へ。 昔からユリが大好きなので、数種類のユリを植えていますが、最初に咲き始めるのがカノコユリの仲間のシャンデリアリリー。その名の通り、うつむき加減に小ぶりの花が7〜8輪も咲く、シャンデリアのように華やかなユリです。 徐々に色褪せていく庭の景色の中、ひときわ優美な存在感を放つシャンデリアリリー‘スイートサレンダー’。その姿を目にすると、一瞬で晴れやかな気分になります。 そして、クリーム色の最後の花が散る頃は、雨の季節もいよいよ終盤。 夏を告げるヤマユリが、大きなつぼみを膨らませて開花の時を待っています。 ・都立公園を新たな花の魅力で彩るプロジェクト 「第1回 東京パークガーデンアワード」代々木公園で始動!・【憧れの花】アジサイ‘アナベル’の魅力が深まる早春のお手入れ&新品種をチェック!・アジサイ(紫陽花)が300種咲く!プロが育てるから花数が違う「横浜イングリッシュガーデン」アジサイ最盛期
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ガーデン&ショップ

球根花が群れ咲く春の北海道ガーデン 〜大雪森のガーデン〜
丘陵に広がる森の庭を訪ねる 大雪山を望む旭ヶ丘高原にある大雪森のガーデンは、色彩豊かな「森の花園」、樹木や山野草に癒される「森の迎賓館」、緑あふれる「遊びの森」の3つのエリアで構成された庭園です。 訪れた2019年の5月上旬は、「森の花園」エリアのみ無料公開されていました。 大雪山系を望む雄大なロケーション 旭川から大雪森のガーデンまでは、車で約1時間。広大な大地の遥か先まで真っ直ぐ伸びる道や、自然の芽吹きが織りなす美しい景色を眺めながらのドライブは、とても快適でした。 到着するや否や、まず心を奪われたのが、残雪を湛えた堂々たる大雪山連峰の雄大なロケーション。北海道ガーデンのスケールの大きさに改めて圧倒されました。そして、庭園を訪れたはずなのに、大自然に迷い込んだような不思議な気分に。「一体、この先はどんな景色が広がっているのだろう」と、胸が高鳴りました。 「森の花園」は妖精たちの楽園 エントランスを抜けると、目の前に広がっていたのは、空に向かって悠々と枝を広げた芽吹き前の白樺と落葉樹の大木。その株元で、小球根の花々が春の訪れを告げていました。どうやら、「森の花園」は冬の眠りから覚めたばかり。声を出すのも躊躇するほど、しんと静まり返っていました。 緩やかな斜面を縫うような小径に足を踏み入れると、インクブルーが鮮やかなシラー・シビリカ、水色の花弁にブルーのラインが美しいプシュキニア、星形のチオノドクサ、そして、色とりどりのクロッカスやフクジュソウが群れ咲いていました。極寒の冬を乗り越えた小球根の花々の、何とたくましく愛おしいこと。 目が合う度に、甘い蜜に吸い寄せられる昆虫のように、何度も地面に顔を近づけました。見れば見るほど、柔らかな光と戯れる可憐な姿は、「春の妖精」そのもの。早春の「森の花園」は、まさに妖精たちの楽園でした。 じつは、小径の縁を彩る小球根の花があまりに愛らしかったので、去年の秋、プシュキニアとミニアイリスの球根をわが家の庭に植えました。嬉しいことに、この春、小さな庭に春一番を告げてくれたのは、この妖精たち。また一つ、春を待つ楽しみが増えました。 今年、わが家の庭で春を告げた小球根。左がプシュキニア、右はミニアイリス。 想像力を掻き立てられる鉄のアーチ 「森の花園」で、ひと際目を引いたのが、「花の泉」エリアに設置されていた鉄製のアーチ。エッジの効いた屈強なアーチが連なる様が、大雪山連峰の景色と重なりました。そして、アーチの下には早咲きのスイセン‘ティタ・ティタ’が色鮮やかに連なっています。その光景は、まるで大雪山の雪を溶かす春の光のよう。グラウンドカバープランツを利用して地面から泉が湧き上がる様子を表現している「花の泉」。アーチの下で草花が咲き揃う季節は、どんなにか素晴らしいことでしょう。 癒やしのガーデンベンチ 「森の花園」の緩やかな斜面には、いくつかガーデンベンチが設置されています。ガーデンベンチは、寛ぎの場所であると同時に、植栽のアクセントにもなる重要なアイテム。ベンチのデザインや色、置かれている場所でガーデンの印象も随分変わります。そういえば、上野ファームの射的山の頂上にあるカラフルな虹色のベンチや、ミラーボーダーのエレガントなブルーのベンチは、どれもが植栽や周りの景色とぴったり。ベンチのある風景が、上野ファームのフォーカルポイントになっていますね。 「森の花園」のガーデンベンチは、深緑色のシンプルなデザイン。白樺の自然林や植栽に溶け込んでいました。さらに、斜面の高台に置かれているベンチに座ると、「森の花園」が一望でき、何と心地よいことでしょう。まるで、景色を独り占めしているような気分でした。間違いなく「森の花園」の特等席です。 また、その他のレストラン&カフェの建物も、木材を生かしたシンプル&ナチュラルな外観で、アーチやガーデンベンチと同じく、周りの景色にしっくり馴染んでいました。「森の花園」で感じた心地よさや癒やしは、自然の景色と調和した植栽デザインと構造物にあるような気がします。 大雪山系の自然と庭園が調和した、癒やしの「大雪森のガーデン」。 早春にしか見られない「春の妖精」たちに会いに、いつか皆さんも訪れてみませんか。



















