スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
3and gardenの記事
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観葉・インドアグリーン

冬の室内を彩るコチョウラン!栽培上手になれる2つのコツ
コチョウランの3つの魅力 驚異的な花もちのよさ/華麗な花が2〜3カ月間咲き続けます。他の植物と比較しても極めて長く咲くのが魅力です。 実は場所を取らない/贈答用の立派な花鉢は複数の株を寄せ植えにしたもの。1株は2.5〜4.5号(直径7.5~13.5cm前後)の鉢で育てるのが適しています。 管理が楽/ややこしい栽培ルールはありません。置き場所と水やりのコツを覚えるだけで、誰でも上手に育てられます。 手頃なミニコチョウランがオススメ コチョウランは贈答品というイメージがありますが、近年は小型のミニコチョウランが1,500円くらいから流通しており、手頃な価格や場所を取らないという利点から、インテリアプランツとして自身で買う人も増えています。コチョウランはほとんど一年中、開花した花鉢が手に入るので、花の色彩に乏しい冬はコチョウランが一鉢あるだけで、室内に瑞々しい彩りを演出できます。 栽培のコツは2つだけ 置き場所が肝心! カーテン越しにやわらかな光が入る、暖かい場所を用意してあげましょう。 水をあげすぎない! 水を与えることよりも、むしろ与えた後にしっかり乾くことを意識しましょう。 自生地の環境を室内で置き換えてみよう コチョウランの主な自生地はマレーシアやボルネオなどの熱帯雨林帯です。高温多湿ですが、コチョウランは「着生ラン」といい、高い木の幹や枝に根を張って生きています。樹上はそれほど暑くもなく、コチョウランは木漏れ日の中でそよ風に吹かれて過ごしています。着生ランなので、根っこは土などに覆われた状態ではなく、常に空気にさらされています。これらを栽培に当てはめてみると、以下のような場所と管理がコチョウランを育てるのに最適です。 直射日光の当たらない窓辺。レースのカーテンなどをする。 30度以上、18度以下にならない場所が最適。 自生地の湿度は70~90%。空気の乾燥に気をつけて、加湿器があるならその側に置こう。 根っこは乾燥気味を好む。水やりはしっかり乾いてから。 用土は土を使用せず、水ゴケを使用するか、何も使わなくてもよい。 水道水の水では冷たすぎるので、ぬるま湯で水やりし、回数は控えめに。 一年中室内で身近に育てよう コチョウランが好む温度は人が好む温度と同じくらいです。特に冬の寒さや冷水などは自生地の環境から考えて、コチョウランはとても苦手です。夜間は室内でも窓辺の温度が下がるので、就寝タイムは一緒にベッドルームに持って行ってあげましょう。コチョウランは高湿度を好みますが、お肌によい湿度も60~70%です。コチョウランとお肌のために加湿器を使用して寝ましょう。 光を透過する透明の容器がgood! コチョウランの根は、自生地では光に当たっています。根も光合成をして栄養をつくり出しているので、光が当たるような透明の容器のほうがコチョウランにとってはよりよい環境です。 参考文献/『12か月栽培ナビ③コチョウラン』富山昌克著/NHK出版 Photo/1)All for you friend 2)rarrarorro/ 3・5・6)Africa Studio/ 4) Hivaka/ Shutterstock.com
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育て方

【多肉植物】 初心者でも失敗しない種類と育て方
多肉植物は3タイプ 多肉植物は成長する時期によって、次の3つのタイプに分かれ、成長期と休眠期では置き場所・管理の仕方を変えるのが、上手に育てるコツです。 【春秋型】 春と秋に成長する種類。冬と夏は休眠期。 置き場所/成長期は風通しのよい日向。冬の休眠期は日当たりのよい室内。 水やり/成長期は乾いたらたっぷり与える。休眠期の水やりはストップ。 種類/エケベリア、セダム、ハオルチア、センペルビウム、グラプトペタラム、ペペロミアetc. 【夏型】 夏に成長する種類。冬から早春は休眠期。 置き場所/夏から秋は風通しのよい日向。冬から早春は日当たりのよい室内。 水やり/春から秋までは乾いたらたっぷり与える。休眠期の水やりはストップ。 種類/サンセベリア、アロエ、アガベ、ユーフォルビア、カランコエetc. 【冬型】 冬から春に成長する種類。真夏は休眠期。 置き場所/冬から春は日当たりのよい室内。成長期に入る前の晩秋の1カ月間は風通しのよい屋外の日向に置く。夏の間は涼しい半日陰。 種類/リトープス、アエオニウム、プレイオスピロス、ディンテランサスetc. 多肉植物栽培の初心者におすすめの品種 エケベリア/ベンケイソウ科【春秋型】 多肉植物の中で、最も失敗が少なく育てやすい種類です。花のような株姿が可愛らしく、ブルーがかるものや赤紫のもの、起毛してフワフワのものなど品種数もたくさんあります。日光を好むので屋内でも屋外でも日当たりのよい場所に置いて育てます。 センペルビウム/ベンケイソウ科【春秋型】 ヨーロッパの山岳地帯に自生しており、寒さにとても強いのが特徴です。密に重なる葉が美しく、銀色の葉の先がチョコレート色に染まるものや赤や紫など数多くの種類があります。 セダム/ベンケイソウ科【春秋型】 小さな葉の種類で可愛らしい印象。日本で野生化している種類もあり、多肉の中では比較的水分を欲しがる種類です。カラーバリエーションが豊富で、這い性のものはグラウンドカバーとしても利用できます。伸びすぎてヒョロヒョロしてくるので、刈り込んで風通しをよくしましょう。 器にもこだわって多肉植物を可愛く飾ろう 植木鉢だけでなく、カップやガラス器、ブリキの缶なども器として使うことができます。底に水抜け用の穴が空いていない場合は、一度水やりをしたら器を傾け、表面の土を抑えて余分な水を捨てるようにします。底に水がたまってしまうと、根腐れの原因になります。 多肉植物の基本の育て方ルール 水やり 多肉植物は乾燥地帯に自生している植物なので、そもそもあまり水を必要としません。水を与えるのは成長期のみ。それも鉢の表土が乾いてもすぐに水やりをしないのがコツです。乾いてから7〜10日してから与えるのがちょうどいい水やりの間隔。頭では覚えていられないので、卓上の専用カレンダーを側に置いておくとよいでしょう。またはスマホのリマインダー機能を使うと便利です。 水を与えないで枯らすことはほとんどなく、乾燥で葉にシワが寄ってきたら水やりをするのがちょうどいいくらいです。シワは水を与えればすぐに元に戻ります。鉢皿などに水を残しておくのは厳禁です。 用土は専用のものを 多肉植物はもともと乾燥し、荒れた土に根を下ろして生きています。根は湿った状態よりも、乾き気味を好みます。普通の草花を育てるような赤玉土は、多肉植物にとっては保水性がよすぎて上手に育ちません。必ず多肉植物専用の土を使いましょう。鉢底には水はけをよくするために、鉢底石も入れましょう。株が成長して大きくなってきたら、植え替えもするとよいでしょう。
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ガーデン&ショップ

花の庭巡りならここ!花と色と農のテーマパーク北海道「十勝ヒルズ」
花と食と農のテーマパーク「十勝ヒルズ」 青く澄んだ空の下に広がる十勝平野。清らかな札内川の流れが潤す地に、十勝の美しい自然を映したイングリッシュガーデン「十勝ヒルズ」はあります。開放感に満ちた小高い丘の上に広がるのは、季節の移ろいとともにその表情を変える7つのテーマガーデン。花と食と農をコンセプトにしたこのガーデンでは、1,500種を超える草花が風に揺れ、時間もゆったりと流れます。 個性豊かなテーマガーデン 「十勝ヒルズ」には、それぞれに異なるテーマを持った7つのガーデンがあります。石づくりのエントランスを入ると、木漏れ日の優しい道がまっすぐ続いていきます。 この道を少し外れ、右手の奥まった場所に進むと現れるテーマガーデンが「ヴィーズ・ポタジェ」。豆や野菜、果樹、ハーブなど「食」をテーマにしたキッチンガーデンです。大きな麻袋の中で育つジャガイモや、リンゴの木の足元で群れ咲くチャイブなど、見た目にも可愛いガーデン演出が随所にあり、自分でも取り入れたくなる工夫もきっと見つかります。 道をまっすぐ進むと、目の前に空がいっぱいに広がる開けた空間に。ここは、北海道の澄んだ青空を映す大地の鏡をイメージした「スカイミラー」。青と白の花を集めてストライプ状にデザインされています。隣のテーマガーデン「アルフレスコ」は、気持ちのよいピクニックエリアです。青々とした芝生の中に、宿根草のボーダー花壇が配され、春から秋まで咲き継ぐ花々を家族や愛犬と一緒に楽しむことができます。 ロマンチックなローズガーデンやナチュラルガーデン 「美味しい香りのバラ」をテーマに、約960株のイングリッシュローズを集めた華やかな「ローズガーデン」は、十勝ヒルズを訪れたらぜひ見てほしい場所。北海道の冷涼な気候の下で育つバラは、澄んだ花色の美しさと、整った花姿が魅力。手入れの行き届いたバラ園は、フルーティーな香りが特徴です。バラだけでなく、クレマチスやキャットミントなど、バラを引き立てる植物のあしらいも美しく、花の組み合わせ方の参考にもなります。 ローズガーデンの先にあるのは、愛らしいピンクの花を集めたイングリッシュガーデン「アニーカの庭」。北黄石の石垣で囲われた中に、「妖精の住む庭」をコンセプトにしたロマンチックな空間が隠されている様は、まるで自分だけの秘密の花園のよう。オリエンタルポピーやエキナセア、ラムズイヤーなどの花々がナチュラルな風情で風に揺れ、訪れる人々を迎えてくれます。 「アニーカの庭」から坂道を下ると、スイレンなどの水生植物が育つ水辺の空間「ナチュラルオアシス」が広がります。生き物の憩いの場にもなっているこの水辺では、大きなセイヨウシロヤナギの枝が風になびき、ゆったりとした時間が流れます。最後のテーマガーデンは、季節の花々が彩るサークル花壇「フラワーアイランズ」。球根や一年草などの色鮮やかな花々が群れ咲き、芝生の海に浮かぶ小島のような風景です。 これら7つの個性豊かなガーデンは園路で結ばれていて、訪れた人は好きな場所で思い思いの時を過ごすことができます。 豆屋さんがつくったガーデン このガーデンを運営しているのは、実は「丸勝」という創業60年を超える豆屋さん。ほかに穀物や飼料、農作物の製造・販売なども行っています。十勝の豊かな自然と、そこから生み出される食の魅力を多くの人に知ってもらいたいと、自然と触れ合えるこのガーデンをつくりました。かつては豆殻をバークチップ代わりに利用していたこともあったとか。丸勝は、十勝ヒルズのほか、「ヒルズファーム」という農場も持ち、希少なマンガリッツァ豚の飼育、リンゴや有機野菜の栽培、緑肥の試験など、さまざまな角度から農業に取り組んでいます。 見るだけではなく、食やイベントの楽しみも コンセプトの一つに「食」を掲げる十勝ヒルズでは、ガーデン内で味わうメニューも訪れた際の楽しみです。レストラン「ファームレストラン ヴィーズ」では、テーマガーデンの「ヴィーズ・ポタジェ」やファームで毎日採れる新鮮な野菜やハーブを使用した、おしゃれで美味しいメニューを味わうことができます。ほかにも和食処やカフェもあり、グルメが充実しているのも、花と食と農のテーマパーク、十勝ヒルズならでは。天気のよい日には、カフェでテイクアウトしたメニューでガーデンピクニックも楽しめます。 また、多肉植物やテラリウムのワークショップ、アロマテラピー講座など、誰でも楽しめるイベントが開催されているときも。ガーデンを訪れたら、ワークショップにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。 気持ちのよい太陽の光の下、美しい花々に癒され、鳥の声や家族との会話、ピクニックを楽しむ……。十勝ヒルズは、そんな素敵な非日常のひとときを過ごすことができるガーデンです。
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樹木

クリスマスシーズンの主役 モミ&トウヒ
真冬にも緑を保つクリスマスツリー nikkimeel/shutterstock.com 真っ白な雪がしんしんと降り積もり、静かに佇むモミの木がゆっくりと雪に覆われていく様は美しく、クリスマスにふさわしいもの。ヨーロッパでは、冬も緑を保つ常緑のモミの木は強い生命力を意味し、クリスマスには欠かせないものです。 常緑針葉樹にはさまざまな種類があり、クリスマスツリーとして活用できます。 クリスマスツリーとして伝統的に使われている樹種はヨーロッパモミ。円錐形の樹形に濃い緑色でしなやかな葉、爽やかな香りを持つ端正な樹です。耐寒性が強い反面、高温に弱く蒸れやすいので、関東以西の暖地での栽培は難しいのが難点。自然の状態では30mを超すほど大きく成長します。 モミの木と並んでツリーによく利用されるプンゲンストウヒやドイツトウヒなどトウヒ(別称ハリモミ)の仲間は、関東近辺でも育てやすく、しっかりした枝はオーナメントを吊るすのにもぴったりです。トウヒ類は品種により葉色や樹形がさまざまで、環境に合わせて選ぶことができます。また、モミやトウヒのほか、鉢植えでコンパクトに栽培しやすいコニファー類をクリスマスツリーに活用するのもオススメです。 プンゲンストウヒ‘コスター’は密に茂る枝と、青みを帯びた葉が特徴。 プンゲンストウヒの原種は10mを超して成長するため、公園など広い場所での栽培向き。大きく育った時の存在感は圧巻です。 爽やかな水色の葉が美しいプンゲンストウヒ‘モンゴメリー’。常緑針葉樹は、四季を通じて葉色が楽しめるのも魅力です。成長の遅い種を選べば、省スペースでも栽培できます。 それぞれ個性的で可愛らしい姿は、ツリーのオーナメントにも。モミの仲間はカラフルな球果をつけますが、マツボックリはつくりません。 発送を待つクリスマスツリー。幸せな気持ちのプレゼントを運んでくれそうです。 真鍋庭園 冷涼な北海道・帯広にある真鍋庭園では、多種のクリスマスツリー向きの樹木を育てています。 日本全国にツリーを届ける 北海道の樹木ナーセリー 憧れのモミの木のクリスマスツリーを、日本国内で販売しているのが真鍋庭園。北海道・帯広で樹木の生産、販売をする専門のナーセリーです。クリスマスツリーとして人気が高いのはトドマツ、アルプスモミなどのモミの仲間7種と、ドイツトウヒ、プンゲンストウヒなどトウヒの仲間12種。5月からクリスマスツリーの苗の準備は始まり、9月末までには大きな木は契約が決まってしまうほどの人気です。ほかにもポット苗から大型のツリーまでいろいろな樹種を各種取り揃えていて、苗一本から日本各地へ発送しています。HPでは商品カタログを見ることができます。 Information 「真鍋庭園」 www.manabegarden.jp 所在地:北海道帯広市稲田町東2-6 TEL.0155-48-2120 Credit 文/3and gardenガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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樹木

防犯&野良猫侵入防止に役立つ樹木
クリスマスの飾りでおなじみの「西洋ヒイラギ」/常緑 樹高6~8m ヒイラギは日本では節分の際に飾る習慣がありますが、その理由は「鬼の目に刺さって侵入を防ぐ」。日本語に「ひいらぐ」という動詞がありますが、これはヒリヒリ痛むという意味で、ヒイラギの名前はこの動詞に由来していると言われており、トゲのある葉は肌に触れただけで痛みます。日本でよく知られているこのヒイラギはモクセイ科の常緑樹ですが、ここでご紹介するのは、モチノキ科の西洋ヒイラギ。トゲトゲの葉がよく似ているので「西洋ヒイラギ」の名前がつけられましたが、本来は全く別の種類の樹木です。 トゲのある葉と赤い実はキリストの受難を示しており、西欧ではクリスマスホーリーとして神聖視されています。 西洋ヒイラギも常緑で生け垣などに利用できます。5〜6月頃に白い小花を咲かせたあと、11月頃に赤い実がなります。西欧ではクリスマスホーリーとも呼ばれ、この実はリースなどクリスマスの飾りにもよく用いられます。 非常に丈夫であまり植え場所を選ばず、成長もゆっくり。剪定も頻繁には必要ありません。剪定する際は、花芽を落としすぎないように気をつけましょう。花芽は枝先にできるので、剪定時は内側の枝を透かすようにすると実が少なくならずに済みます。 葉にクリーム色の斑が入る斑入りヒイラギ。明るくおしゃれな雰囲気になります。 凶器のようなトゲで侵入者を撃退する「カラタチ」/常緑 樹高約3m カラタチはミカン科の常緑樹で、樹高3mと生け垣にちょうどよい高さです。鋭く太く長いトゲは、もはや凶器。この生け垣を越えて侵入しようものなら大怪我を負うことでしょう。4〜5月にはその荒々しいトゲの中に可愛らしい白い花を咲かせ、爽やかな甘い香りを漂わせます。花後、秋には小さな柚子のような果実を実らせます。果実は苦味が強く食用には向きませんが、いくつか摘んで車の中や窓辺に置いたり、お風呂に入れれば柑橘の天然アロマが楽しめます。ただし、収穫の際は革の手袋をはめ、十分トゲに気をつけてください。剪定は数年に一度で構いませんが、剪定した枝をまとめるのも、捨てるのにも苦労するので、プロの植木屋さんにお任せしたほうが何かと安心です。 甘い香りを漂わせて咲くカラタチ。ミカン科の樹木の葉はアゲハチョウが食草としており、カラタチにも多くのアゲハが集まります。 食べて美味しい山菜生け垣「ウコギ」/落葉 樹高約3m ウコギは幹や枝に大小のトゲがあり、古くから防犯目的として生け垣に利用されてきました。山形県では米沢市を中心に、ウコギの新芽を食べる習慣があります。ウコギの新芽には、ほんのりとした苦味と香りがあり、ビタミンやミネラル、カルシウム、食物繊維なども豊富に含まれ、春の山菜の一つとして親しまれています。防犯に役立つ上に、食べて美味しい一石二鳥の樹木です。 強健で場所を選ばず、日陰でも日向でも育ちます。繁殖力が旺盛で成長も早いため、一株買って挿し芽で増やし、生け垣に仕立ててもよいでしょう。 ウコギの生垣。米沢では街の景観としても一役かっています。 他の山菜と同様、天ぷらやおひたしなどにして食べられています。 低く茂って野良猫の侵入を防ぐ「メギ」/落葉 樹高1~1.5m メギは細やかな葉と可愛らしい小花、紅葉、秋の実と一年を通じで楽しみの多い樹木です。園芸品種が豊富にあり、葉色のバリエーションも豊富なので、ガーデンの彩りとして取り入れやすいのも嬉しい点です。細かいトゲがあるので、あまり人が通らない場所に植えておくと、猫よけとしても効果を発揮してくれるでしょう。芽吹きも生育も旺盛なので、トピアリーのように剪定で形を自由に遊ぶことができます。樹形を保ちたい場合は、剪定は一年に2回は行ったほうがよいでしょう。場所に余裕がある場合には、自然樹形でもキレイです。日当たりを好みますが、半日陰でも問題なく育ちます。 明るく輝くような黄金葉が美しい園芸品種の‘オーレア’。小型で寄せ植えの材料などにも使われます。 赤紫色の葉が美しい‘ツンベルギア・コロニータ’。 銅葉の美しいメギ。春に黄色い花が鈴なりに可愛らしく咲きます。
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暮らし

ガーデニングの救急箱。トゲやヤブ蚊の処置で必須のアイテム5選
(1)トゲ抜き トゲ抜きは、ガーデナーにとっての必需品。刺さっているのがわかったら、なるべく早く抜くようにします。トゲ抜きはなるべく先の細いもの、刃先の噛み合わせがピッタリ正確なものを選びましょう。刃先に拡大ルーペのついた商品などもあります。トゲを抜いた後は、きれいに洗いましょう。 <気をつけて!トゲはこんなときに刺さる> バラなどトゲのある樹木や草花の手入れをしているとき。 土に触れているとき、土の中に混ざった木片などが刺さることがあります。 古くなったフェンスやラティスなどの木材を修理するとき。 庭で作業をするときには、革の手袋をするようにしたいものですが、ヒモを結んだり細かな作業の際には手袋を外してしまいます。そんなときに限ってトゲが刺さるもの。自分で抜けないときは、速やかに外科へ行きましょう。「トゲくらいで病院なんて…」と躊躇するかもしれませんが、化膿すると大変です。お医者様はちゃんと抜いてくれます。 (2)絆創膏 切り傷ができたときは、よく洗い流してキレイにした後、防水性のある絆創膏で傷口をやさしく包んでおきましょう。 <気をつけて!切り傷はこんなときにできる> 剪定作業の際に、誤って反対の手を切ってしまうことがあります。これは剪定バサミではない、収穫用など専用外のハサミをうっかり使ってしまったときなどに起きがちです。面倒でも作業に合わせたハサミをその都度、使うようにしましょう。またハサミを使うときは手袋をしましょう。 草むしりをしているときに、草で手や腕が切れることがあります。肉眼ではほとんど分かりませんが、葉っぱの中には「鋸歯」という、葉の縁がノコギリ状になっているものがあります。ガーデニングをするときは、長袖を着るようにしましょう。 (3)虫よけ・かゆみ止め ヤブ蚊やブヨに刺されたときは、かゆくても掻いてはいけません。掻くと、かゆみも腫れもますます広がるばかりです。かゆみ止めを塗って、じっと我慢するようにしましょう。ブヨに刺された後、腫れがひどいときは皮膚科を受診するようにします。市販のかゆみ止めの他、ハッカオイルもかゆみ止めとして、また精製水に混ぜて虫除けスプレーとしても使えます。 マダニ対策にはディート入りの虫除けを 近年、吸血性のマダニの都市進出が問題になっています。マダニはSFTS(重症熱性血小板減少症候群)のウイルスを媒介し、ペットから人への感染の事例もあり、対策が急がれています。これまで野山にしかいないと考えられてきたマダニですが、野生動物の生活範囲の変化などにより、マダニも都市の公園や藪などにも生息範囲を広げています。ガーデニング中はマダニ対策のためにも長袖長ズボンを着用しましょう。また、防虫効果の高い「ディート」という成分が入った虫除けスプレーを使い、ダニを寄せつけないようにすることも大切です。 (4)ポイズンリムーバー ポイズンリムーバーとは、応急処置用の小型の毒液吸引器です。ハチやブヨなど毒性のある虫や蛇に噛まれた際、すぐに毒を吸い取ることで痛みや腫れなどの症状を軽減してくれます。あくまで応急処置用なので、その後必要に応じて薬を用いたり、病院で診察を受けましょう。 (5)日焼け止め ガーデニングをしていると、首筋や耳たぶ、耳の裏などが日焼けしてかゆくなることがあります。帽子などの日除け対策とともに、あらかじめ日焼け止めを塗ってから庭に出るようにしましょう。 Photo/ 3)Panupong Harnkham/ 4)Nikolay Litov/ 7)asiandelight/ Shutterstock.com
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宿根草・多年草

庭が華やぐ! 春咲き秋植え球根の植え方・育て方|定番から人気種まで10種類を紹介
1. チューリップ 定番の球根花ですが、あの愛らしい形と色合いはやはり春の庭にぴったりです。多彩な色合いに加え、シャープなユリ咲きやフリンジ咲きなど、花形もさまざま。小型で宿根しやすい原種系も、近年人気があります。 花期:3月中旬~5月下旬 植え方:植えつけ期は10月中旬~12月頃。尖っているほうを上にして植えつけます。その際、球根の平らな面が同じ向きになるようにすると、葉の向きが揃うので開花時に整然とした印象になります。 2. スイセン 白や黄色など明るい色合いのラッパ状の花を早春に開くスイセン。甘い香りが春を告げる、春花壇の定番花です。植えっぱなしでも何年も楽しめる育てやすさも人気の理由。品種により、開花期が大きく異なるので購入の際には忘れずに確認を。 花期:12~5月下旬 植え方:植えつけ期は9月下旬~11月中旬。二ホンズイセンなど、品種によっては年内に咲くのであまり遅くならないようにしましょう。庭植えなら数年は植えっぱなしでも毎年花を咲かせてくれます。 3. ムスカリ ブドウのように鈴なりに小さな花を咲かせるムスカリは、春の花々との相性も抜群。群生させると見事な景色が楽しめます。花もちがよいので、切り花としてお部屋にちょっと飾っておいても素敵。おなじみの濃青色のほか、白やスカイブルー、ピンクなどの花色があります。 花期:2月下旬~5月中旬 植え方:植えつけ期は10~11月。遅めに植えると開花期に葉がコンパクトにまとまりますが、遅すぎると生育に影響が出るので注意。自然分球でも増え、植えっぱなしで毎年よく咲きます。 4. ヒヤシンス ヒヤシンスは、早春に白や紫、ピンク、青などの華やかな色合いの花を咲かせる球根花。すらりと伸びる白い根の美しさから、水栽培で育てる花としてよく登場し、一株で部屋中に広がるほどの濃厚な香りも魅力的です。 花期:3~4月 植え方:植えつけ期は10~11月。水栽培にする場合は、12月くらいまで冷暗所で寒さに十分当て、芽が伸びてきた頃に明るい窓辺などに移しましょう。球根の表皮の色と花色が似ているので、球根でどんな色合いの花が咲くのかおおよそ検討をつけられます。 5. クロッカス 早春の光を浴び、空に向かって一斉に花開く様子は見ているだけでも元気をもらえそう。紫や白が一般的ですが、花色も豊富で小型の球根花のためちょっとしたスペースでも手軽に楽しむことができます。水栽培でも簡単に育てられます。 花期:2~4月中旬 植え方:植えつけ期は10~11月。植えっぱなしでも毎年咲いてくれる育てやすい球根です。何球かまとめて植えると、一斉に咲いた時の見た目も華やか。芝生の中に植えるのもナチュラルな印象でオススメです。 6. シラー 冬の寒さにとても強く、ブルーや白などの色の花を咲かせる球根花。宿根化しやすく、手を掛けなくても毎年咲く人気の球根です。一つの球根から数本の茎が伸び、それぞれに花序をつけるので、少量でたくさんの花を楽しめるのもうれしいところ。 花期:2月下旬~5月 植え方:植えつけ期は9月下旬~11月上旬。品種によって休眠期などには差があります。やや乾燥気味の気候を好むので、水は土の表面が乾いてから与えましょう。植えっぱなしでもよく育ちます。 7. フリージア すらりとした美しい花姿と豊かな香りの球根花。一重咲きと八重咲きがあり、花色も豊富で切り花としても人気があります。霜に当たると傷みやすいので、暖地以外では鉢植えで管理し、冬は軒下や室内など霜に当たらないところに移すと良いでしょう。 花期:3~5月上旬 植え方:植えつけ期は9月下旬~11月中旬。連作を嫌うので、同じアヤメ科の植物が植わっていた場所は避けましょう。水やりは土の表面がよく乾いてから。特に発芽後の冬は乾燥気味に管理するよう心掛けます。 8. ラナンキュラス 薄い花弁が幾重にも重なった豪華な花が魅力のラナンキュラス。大輪種では花径が15㎝を超すものもあり、寄せ植えの主役としても存在感たっぷりです。赤、オレンジ、ピンク、絞りが入るものなどバリエーションに富んだ花色で、花形が多彩なのも人気の理由です。 花期:3月中旬~5月 植え方:植えつけ期は10~12月。市販の乾燥した球根は、そのまま植えつけると急激に水を吸って腐りやすいため、湿らせた砂やバーミキュライトに球根を埋め、数日冷蔵庫に入れてゆっくり吸水させてから植えつけましょう。 9. アリウム 長い花茎の先に真ん丸の花序をつけるユニークな姿はインパクト抜群。特に有名なアリウム・ギガンチウムは、紫色の丸い花序が直径15㎝ほどの大きさになります。ガーデンのアクセントとして活躍するほか、フラワーアレンジメントでも人気の花材です。 花期:4月中旬~6月 植え方:植えつけ期は9月下旬~11月中旬。酸性土壌を嫌うので、植え付け前に石灰などで中和しておくとよいでしょう。極端な乾燥に弱いので、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。葉が枯れて休眠期に入ったら、水を与える必要はありません。 10. アネモネ 初夏から夏にかけて、鮮やかな色合いの花を咲かせる球根花。名前はギリシャ語で「風」を意味するアネモスに由来し、神話や伝説にもよく登場します。ぱっと目を引く大輪の花と、バラエティーに富んだカラフルな花色が魅力的。 花期:4~5月 植え方:植えつけ期は10~12月。乾燥させた球根の場合は、ラナンキュラスと同様に、事前にゆっくり吸水させてから植えると失敗が少ないです。球根は尖ったほうが下、平べったいほうが上になりますが、上下が分かりづらいので、迷った場合は、横向きに植えつけましょう。 Photo/ 1)Ilya Karnaukhov/ 2)V J Matthew/tj-rabbit/ 3)de2marco/Ioana Rut/ 4)de2marco/Flower_Garden/ 5)de2marco/Africa Studio/ 6)art-TAyga/Frank Gaertner/ 7)de2marco/Roman Prishenko/ 8)de2marco/ncristian/ 9)Jacqui Martin/Saida Nabi/ 10)de2marco/taylon/ 11)de2marco/icarmen13/ Shutterstock.com
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樹木

甘い香りを放つ カロライナジャスミンの危険な誘惑
禁帯出 ガーデン毒草図鑑 カロライナジャスミン カロライナジャスミン 植物データ 名称:カロライナジャスミン 英名・別名:イエロージャスミン Carolina jasmine 学名:Gelsemium sempervirens 科:マチン科 有毒部位:全草、特に根、蜜 有毒成分:ゲルセミン、ゲルセミシン、センペルビリンなどのインドールアルカロイド 満開に咲く花から一輪を摘み取って、あどけない子どもが口に含んで蜜を吸う―。思わず目を細めてしまうような愛らしい光景です。ですが、時にその仕草が悲劇を招くこともあるのです。以前には、甘い香りを漂わせるスイカズラの花の茂みに手を伸ばした子どもが、中毒症状を起こして死亡するという事件が発生しました。実は、この花は無害なスイカズラなどではなく、恐ろしい毒を持った、まったく別種の花だったのです。 この悲劇を引き起こした誘惑者の名前は、カロライナジャスミン。輝くような黄色い花に甘く周囲に漂う香り。絡まり合いながらつるを長く伸ばし、春にあふれるほどの花をつけるカロライナジャスミンは、ガーデナーにとってとても魅惑的な植物です。ガーデンのアーチやフェンスなどに絡め、滝のような豪華な花つきを楽しむ人もいるでしょう。しかしながら、この花の蜜はただ甘美なだけの液体ではありません。アルカロイド系の成分を含む、危険な毒物なのです。 カロライナジャスミンは、「ジャスミン」という名を持ってはいますが、ジャスミンティーなどに利用するモクセイ科のジャスミンとはあくまでも別種。どちらも香りがよいことから名づけられたといわれます。このジャスミンという名から、誤ってハーブティーに利用してしまうケースもあります。しかしながら、カロライナジャスミンには中枢神経に作用するゲルセミンという毒性の高い成分が含まれており、口にすると脈拍増加や呼吸麻痺、血圧降下、心機能障害などの中毒症状を引き起こします。日本でも2006年に、家庭で観賞用に栽培していたこの植物の花をハーブティーとして使用し、中毒症状を起こした事例が報告されています。ちなみに、カロライナジャスミンの属するマチン科には有毒植物が多く、マチンは南米などでは狩猟の際の矢毒として利用されてきました。古来よりその毒の存在が人類に知られ、利用されてきたほどの強力な有毒植物なのです。 アメリカ・カロライナ州の州花であるカロライナジャスミンは、ガーデナーにとっても人気の高い花。しかしながら、その甘い香りに見合わない強い毒も併せ持っています。あなたもジャスミンという名前に油断することのないように、くれぐれもご注意を。 カロライナジャスミンの育て方 カロライナジャスミンは、病害虫の被害も少なく、育てやすいつる植物。開花期の4~6月頃には、明るい黄色の花を株いっぱいに咲かせた姿が、ガーデンでよく見られます。毒性はありますが、口にしなければ問題はほとんどありません。剪定の際には、ビニールの手袋などで肌に直接樹液がつかないようにすると安心です。そんなカロライナジャスミンの基本の手入れ方法や仕立て方を解説します。 植え付け カロライナジャスミンは、苗から育てるのが一般的です。苗の植え付け時期は、春か秋。4月頃または9月頃が植え付けの適期です。地植えでも鉢植えでも育てることができますが、鉢植えにした場合は、根詰まりを防ぐために1~2年に1回程度植え替えをするとよいでしょう。葉が黄色くなって落ちる時は、根詰まりを起こしている可能性がありますので早めに植え替えましょう。 土質はあまり選びませんが、水はけのよいやや乾いた土を好みます。植え付けの前に、あらかじめ堆肥や元肥を混ぜ込んでおきましょう。 日当たりを好み、日光が不足すると花つきが悪くなりやすいため、日陰を避けて日当たりのよい場所で育てます。耐寒性は-5℃程度とあまり強くなく、寒冷地での栽培には向きません。関東以西では地植えでの栽培ができますが、寒冷地では鉢植えにして、冬は室内の日当たりのよい場所に取り込んで管理したほうがよいでしょう。また、屋外で冬越しさせる場合にも、霜や寒風の当たる場所は避けたほうが無難です。 水やりと肥料 カロライナジャスミンの水やりは、鉢植えの場合は鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。開花時期の春と、夏は乾かしすぎないように水やりの回数はやや多めにし、冬は乾かし気味に管理しましょう。地植えの場合は、水やりはほとんど必要ありませんが、雨が降らない日が続くようであればたっぷりと水を与えましょう。 肥料はあまり必要としませんが、冬に有機質肥料を与え、花後の秋に追肥を控えめに与えるとよいでしょう。 仕立て方と剪定 つる性の植物であるカロライナジャスミンは、誘引をして仕立てることで、より美しい咲き姿を楽しむことができます。生育が旺盛で、つるの長さは3~7mほどにもなるので、フェンスやパーゴラ、アーチ、支柱などの構造物や、樹木に絡ませると、開花期には見事な景色をつくってくれます。誘引は簡単で、つるを構造物などに絡ませるようにすると、自然に巻きつきながら伸びていきます。コンパクトに生育する鉢植えの場合は、アサガオの栽培などと同じくあんどん仕立てにすると、ボリュームのある咲き姿が楽しめますよ。枝が柔らかいので、いつでも誘引することができます。ただ、特に誘引や仕立てをしなくても、株が暴れることは少なく、放任でも栽培できます。 剪定は花後に行います。つるを整理して株姿を整える際には、花後につるを全体の1/3程度切り戻して、新しい枝の発生を促します。夏に花芽が形成されるため、夏を過ぎてから枝を切ってしまうと花芽を落としてしまい、翌年花が咲かなくなってしまうことがあります。夏以降は枝を切ることは避けて摘心程度にとどめ、徒長枝のみを切るようにしましょう。 Photo/ 2)pilialoha/ 3)KPG_Payless/ 4)alybaba/ 5)Skyprayer2005/ Shutterstock.com
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クラフト

【花の保存法】押し花をラミネート加工して思い出を残そう!
透明なシートで草花や押し花を挟んでラミネート ラミネート加工は、主にカフェのメニューや会員書などをフィルムでコーティングすることで、水濡れなどから保護する目的で使われますが、押し花の保存にも活用できます。ラミネーターの機械は以前に比べて安価になり、大体2,500円から購入することができます。フィルムは、A4やハガキ、カードサイズなどさまざまにあるので、挟むものによって選びましょう。 庭で四つ葉のクローバーを発見! 本に挟んだままにしていたら、いつか薄い葉や細い茎が切れてしまいそう。そんな時は、ラミネート加工して保存しましょう。ラミネートして長方形にカットすれば、この世に1つのオリジナルのしおりの出来上がり! では、以下から作り方の基本をご紹介します。 押し花をラミネート加工する方法 大きな葉っぱや、すっと伸びた長い茎を保存する場合は、A4サイズのラミネートフィルムを使いましょう。小ぶりな葉っぱや花だけなら、コンパクトなハガキやカードサイズのフィルムを用意します。 2枚のフィルムが接着されている部分を上にして、植物をバランスよく置きます。フィルムからはみ出しそうな部分はカットしましょう。挟み込む植物は、なるべく薄いものが仕上がりがきれいです。ラミネーターの機種にもよりますが、推奨されている厚みは、フィルムを含んで0.4㎜以下です。また、水分が多い植物はあらかにめ押し花にして、乾いてから挟みましょう。 ラミネーターの準備が整ったら、2枚のフィルムが接着されている部分から挿入します。フィルムが機械の中に送り込まれ、温められ密着して排出されます。排出されたら、フィルムの凸凹を抑えるために本などの重しをしばらく載せておくと仕上がりがきれいです。コツをつかめば、やり方はとっても簡単! ラミネート加工した押し花のバリエーション 紅葉した葉っぱは、数年の間なら色が鮮やかに残ります。ラミネート加工することで変色が抑えられます。 小型の植物なら、根っこも一緒にラミネートしても可愛い標本になります。 アジサイや朝顔、紅葉、花びら単体も絵になります。ラミネート加工するために、植物を採取し、形よく押し花をつくるのも楽しい時間ですよ。また、ラミネート加工したカードを、季節に合わせて額に入れて飾るのも素敵ですね。 ラミネートした押し花は、草花の思い出コレクションに ラミネート加工したカードが集まると、まだ育てたことがない植物への興味が湧いたり、またこの花を咲かせてみたいなと、ガーデニングへの刺激にもなるので、ぜひチャレンジしてみてください。
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ガーデン&ショップ

イングリッシュガーデン旅案内【英国】ヒドコート
ヒドコートの庭は、20世紀前半に、園芸家のローレンス・ジョンストンによってつくられました。ジョンストンはアメリカの裕福な資産家に生まれ、フランスや英ケンブリッジ大学で教育を受けた人物。その後、軍役で赴いた南アフリカの植物に強く惹かれ、園芸に興味を持つようになったと言われます。ジョンストンは30代半ばにヒドコートに移り住むと、独学によって庭づくりを始めます。そして、ガーデナー達と力を合わせて、屋敷の周りに広がる農地を次々と、独創的な美しい庭に変えていきました。20世紀、そして、現代の庭づくりに大きな影響を与えたと言われるこの庭は、現在は英国ナショナル・トラストによって管理されています。 コッツウォルド地方を巡るガーデンツアーでは、ヒドコートと、ここから歩いて10分程の距離にあるキフツゲイトの2つの庭を、よくセットにして訪れます。ヒドコートの主人ジョンストンと、キフツゲイトの女主人ヘザー・ミュアは、実際に花友だちだったそうで、一世紀近くが経った今も2つの庭が美しく保たれているのは、嬉しいことです。 さて、今回の訪問は、7月の中旬。バラが咲き始め、色とりどりの宿根草も丈高く伸び始める季節でした。ヒドコートの庭には、庭づくりのヒントがたくさん。細かいところにも注目しながら、庭を巡っていきましょう。 エントランスの建物を抜けると、緑の生け垣で仕切られたメイプルガーデンとホワイトガーデンから庭散策がスタートします。 緑の生け垣がつくる背景に、白のカンパニュラや優しい色のバラが引き立つホワイトガーデン。庭はきっちりと刈り込まれた生け垣によって、部屋のように仕切られています。生け垣や構造物を使って庭園を部屋のような小さめの空間に仕切り、それらの小さな「部屋」をつなげていくというスタイルは、ここヒドコートで生み出されました。 ホワイトガーデンの奥へ進むと、次にあるのはオールドガーデン。蜂蜜色のコッツウォルドストーンで建てられた屋敷を背景に、愛らしいピンクのバラや花穂を伸ばすジギタリス、紫花のゲラニウムが元気に茂っています。 特に支柱もなくナチュラルに茂って咲くパステルカラーの花々の競演に、目を奪われます。柔らかな日差しを受けて、花色がとても美しく見えます。写真にも花色がきれいに再現され、カメラの腕が上がったようで嬉しくなります。庭巡りには絶好のお天気です。 フーシャガーデンとベイジングプールガーデンをつなぐ階段は、鳥のトピアリーで飾られています。石造りの階段の手すりにはつる性植物が這わせてあるため、石材が庭になじんで見えます。 この階段を降りると、目の前に大きく丸い池が現れて、鏡のように周囲の緑を映し出します。 左は、複数の花色が混ざり合って美しい調和を見せる、群植のコーナー。右は対照的に、黄色いユリという単一の植物が、背景の緑の中に美しく引き立つ例です。 歩を進めるたびに出合う花々の美しい姿に、思わずため息が出ます。 日本では、大型のポピーのほとんどは栽培禁止になっているので、この美しい大きな花を愛でることができるのは、イギリスならではの貴重な機会です。ポピーに限らず、日本では流通していない草花もたくさん植えてあって、初めて見る植物を前に、これはいったい何の仲間だろうと、新たな興味が広がります。 小径や階段といった構造物のデザインも、英国ガーデンを観賞するポイントです。シンプルな緑の生け垣や植え込みなどで、周囲をすっきりとまとめている場所では、その分、構造物のデザインが凝っています。小径の丸いペイビングや、小口積みの階段の石など、オリジナリティがあって、庭づくりの参考になりますね。 ヒドコートの中でも、特に有名なレッドボーダー。サルビア、ダリア、バーベナといった赤い花々や、銅葉の植物を集めたこの庭は、盛夏に見頃を迎えます。7月はまだメンテナンス中で、残念ながら入ることはできませんでした。入り口付近には柵が設けられ、来園客の侵入を防ぐスタッフの姿もあります。パーフェクトな植栽を目指す、ガーデナーたちの強い想いが感じられました 高山植物が集められた、アルパイン・テラス。石垣で縁取られたひな壇状の花壇に、繊細な植物の数々がコレクションされています。このようなひな壇状の花壇だと、小型の植物が大きな植物に埋もれることがなく、また、近づいてその繊細な姿をよく鑑賞することもできます。用土には砂利が混ざっているようで、水はけがよさそうです。 ジョンストンが生きた時代、英国では、富裕層の支援を受けたプラントハンターが世界中に出向いて、珍しい植物を集めていました。ジョンストン自身も植物の蒐集に熱心で、資金を提供するほか、自らもスイス・アルプスや中国などに植物採集の旅に出かけています。彼の庭づくりの資料はほとんど残されていないのですが、この庭には、彼のその手で採集された高山植物が、そのまま残されているのかもしれません。 木々がつくる木陰の中を抜ける小径。足元には、ピンクやブルーのゲラニウムやアストランティアがふわふわと咲いています。道幅は狭いものの、草丈が低い花壇なので、ゆったり歩けます。この先はピラーガーデンです。 背の高い、いくつもの柱状のトピアリーがリズミカルな雰囲気をつくっているピラーガーデン。そのトピアリーの間を、フクシアやピオニーなどが明るい花色で彩ります。整然としたトピアリーと、ナチュラルで軽やかな植栽がよいコントラストを見せる、ジョンストンの独創性が感じられる庭です。 人がやっとすれ違うくらいの細い小径と、対照的な広々とした空間が交互に現れる、ヒドコートの庭。それぞれの空間で、植物の持つ色合いや形、質感が異なっていて、飽きることがありません。夢中になって歩いていると、今どこにいるのか、どれだけ時間が経ったかも忘れてしまいます。 キッチンガーデンにある小屋の中。ドライフラワーが天井から下がり、摘んだばかりの花々が活けられていました。黒板には、今年のカッティングガーデンの草花リストが書かれています。このような広い庭では、雨や太陽を避けられる小屋があると、作業がはかどりそうです。 キッチンガーデンでは、枝や竹を組んださまざまなタイプの支柱があり、害獣からの防除の工夫も見られました。 ヒドコートは、本当に広いガーデンです。すべてのコーナーをじっくり見るには1日かけることをオススメします。今回、1時間半と限られた時間での見学でしたが、一番印象に残ったエリアは、ハイドランジア・コーナーの奥でした。腰丈ほどまで葉を伸ばすシダの間に、アストランティアが混ざり咲くという、初めて目にする光景。木々の間を抜ける風でふわふわと葉が揺れ、鳥の声がしたその瞬間、心がほどけました。 ヒドコートは、ガーデンショップも充実。ナショナル・トラストのマークが入ったガーデングッズをはじめ、書籍やお菓子、ウェアなど、自分のため、花友だちのためのお買い物が楽しめます。 併せて読みたい ・イングリッシュガーデン旅案内【英国】ジーキル女史のデザインがよみがえった「マナーハウス、アプトン・グレイ村」 ・イングリッシュガーデン旅案内【英国】21世紀を代表するガーデンデザイン「ブロートン・グランジ」 ・イングリッシュガーデン旅案内【英国】王侯気分でアフタヌーンティーを! ハートウェル・ハウス





















