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ガーデニングの救急箱。トゲやヤブ蚊の処置で必須のアイテム5選

ガーデニングの救急箱。トゲやヤブ蚊の処置で必須のアイテム5選

指先にトゲが刺さった、切り傷ができた、ヤブ蚊に刺された──。ガーデニング中に起きるそんなトラブルに備えて、ガーデン用の救急箱を用意しておきましょう。初期の正しい対処で不快な症状を大幅に軽減できます。

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(1)トゲ抜き

トゲ抜きは、ガーデナーにとっての必需品。刺さっているのがわかったら、なるべく早く抜くようにします。トゲ抜きはなるべく先の細いもの、刃先の噛み合わせがピッタリ正確なものを選びましょう。刃先に拡大ルーペのついた商品などもあります。トゲを抜いた後は、きれいに洗いましょう。

<気をつけて!トゲはこんなときに刺さる>

  1. バラなどトゲのある樹木や草花の手入れをしているとき。
  2. 土に触れているとき、土の中に混ざった木片などが刺さることがあります。
  3. 古くなったフェンスやラティスなどの木材を修理するとき。

庭で作業をするときには、革の手袋をするようにしたいものですが、ヒモを結んだり細かな作業の際には手袋を外してしまいます。そんなときに限ってトゲが刺さるもの。自分で抜けないときは、速やかに外科へ行きましょう。「トゲくらいで病院なんて…」と躊躇するかもしれませんが、化膿すると大変です。お医者様はちゃんと抜いてくれます。

(2)絆創膏

切り傷ができたときは、よく洗い流してキレイにした後、防水性のある絆創膏で傷口をやさしく包んでおきましょう。

<気をつけて!切り傷はこんなときにできる>

  1. 剪定作業の際に、誤って反対の手を切ってしまうことがあります。これは剪定バサミではない、収穫用など専用外のハサミをうっかり使ってしまったときなどに起きがちです。面倒でも作業に合わせたハサミをその都度、使うようにしましょう。またハサミを使うときは手袋をしましょう。
  2. 草むしりをしているときに、草で手や腕が切れることがあります。肉眼ではほとんど分かりませんが、葉っぱの中には「鋸歯」という、葉の縁がノコギリ状になっているものがあります。ガーデニングをするときは、長袖を着るようにしましょう。

(3)虫よけ・かゆみ止め

ヤブ蚊やブヨに刺されたときは、かゆくても掻いてはいけません。掻くと、かゆみも腫れもますます広がるばかりです。かゆみ止めを塗って、じっと我慢するようにしましょう。ブヨに刺された後、腫れがひどいときは皮膚科を受診するようにします。市販のかゆみ止めの他、ハッカオイルもかゆみ止めとして、また精製水に混ぜて虫除けスプレーとしても使えます。

マダニ対策にはディート入りの虫除けを

近年、吸血性のマダニの都市進出が問題になっています。マダニはSFTS(重症熱性血小板減少症候群)のウイルスを媒介し、ペットから人への感染の事例もあり、対策が急がれています。これまで野山にしかいないと考えられてきたマダニですが、野生動物の生活範囲の変化などにより、マダニも都市の公園や藪などにも生息範囲を広げています。ガーデニング中はマダニ対策のためにも長袖長ズボンを着用しましょう。また、防虫効果の高い「ディート」という成分が入った虫除けスプレーを使い、ダニを寄せつけないようにすることも大切です。

(4)ポイズンリムーバー

ポイズンリムーバーとは、応急処置用の小型の毒液吸引器です。ハチやブヨなど毒性のある虫や蛇に噛まれた際、すぐに毒を吸い取ることで痛みや腫れなどの症状を軽減してくれます。あくまで応急処置用なので、その後必要に応じて薬を用いたり、病院で診察を受けましょう。

写真は「ヘッセル・インセクト・ポイズン・リムーバー」。傷口にマウスピースを当てて毒液を吸引します。デンマークのヘッセル医学博士が開発したもので、アウトドア用品店やネット通販で入手できます。価格/1,000円前後(販売店による)。

(5)日焼け止め

ガーデニングをしていると、首筋や耳たぶ、耳の裏などが日焼けしてかゆくなることがあります。帽子などの日除け対策とともに、あらかじめ日焼け止めを塗ってから庭に出るようにしましょう。

Photo/ 3)Panupong Harnkham/ 4)Nikolay Litov/ 7)asiandelight/ Shutterstock.com

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