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- 冬の室内を彩るコチョウラン!栽培上手になれる2つのコツ
贈答用の高級花としてのイメージが強いコチョウラン。高そう、難しそうと敬遠されがちですが、実は近年はそれほど高くもなく、気難しい花でもなくなっています。2つのポイントを押さえれば、コチョウランを誰でも上手に育てることができます。実は育てやすいコチョウランの魅力と栽培のコツをご紹介します。
目次
コチョウランの3つの魅力

- 驚異的な花もちのよさ/華麗な花が2〜3カ月間咲き続けます。他の植物と比較しても極めて長く咲くのが魅力です。
- 実は場所を取らない/贈答用の立派な花鉢は複数の株を寄せ植えにしたもの。1株は2.5〜4.5号(直径7.5~13.5cm前後)の鉢で育てるのが適しています。
- 管理が楽/ややこしい栽培ルールはありません。置き場所と水やりのコツを覚えるだけで、誰でも上手に育てられます。
手頃なミニコチョウランがオススメ
コチョウランは贈答品というイメージがありますが、近年は小型のミニコチョウランが1,500円くらいから流通しており、手頃な価格や場所を取らないという利点から、インテリアプランツとして自身で買う人も増えています。コチョウランはほとんど一年中、開花した花鉢が手に入るので、花の色彩に乏しい冬はコチョウランが一鉢あるだけで、室内に瑞々しい彩りを演出できます。
栽培のコツは2つだけ

- 置き場所が肝心! カーテン越しにやわらかな光が入る、暖かい場所を用意してあげましょう。
- 水をあげすぎない! 水を与えることよりも、むしろ与えた後にしっかり乾くことを意識しましょう。
自生地の環境を室内で置き換えてみよう

コチョウランの主な自生地はマレーシアやボルネオなどの熱帯雨林帯です。高温多湿ですが、コチョウランは「着生ラン」といい、高い木の幹や枝に根を張って生きています。樹上はそれほど暑くもなく、コチョウランは木漏れ日の中でそよ風に吹かれて過ごしています。着生ランなので、根っこは土などに覆われた状態ではなく、常に空気にさらされています。これらを栽培に当てはめてみると、以下のような場所と管理がコチョウランを育てるのに最適です。
- 直射日光の当たらない窓辺。レースのカーテンなどをする。
- 30度以上、18度以下にならない場所が最適。
- 自生地の湿度は70~90%。空気の乾燥に気をつけて、加湿器があるならその側に置こう。
- 根っこは乾燥気味を好む。水やりはしっかり乾いてから。
- 用土は土を使用せず、水ゴケを使用するか、何も使わなくてもよい。
- 水道水の水では冷たすぎるので、ぬるま湯で水やりし、回数は控えめに。
一年中室内で身近に育てよう

コチョウランが好む温度は人が好む温度と同じくらいです。特に冬の寒さや冷水などは自生地の環境から考えて、コチョウランはとても苦手です。夜間は室内でも窓辺の温度が下がるので、就寝タイムは一緒にベッドルームに持って行ってあげましょう。コチョウランは高湿度を好みますが、お肌によい湿度も60~70%です。コチョウランとお肌のために加湿器を使用して寝ましょう。
光を透過する透明の容器がgood!

コチョウランの根は、自生地では光に当たっています。根も光合成をして栄養をつくり出しているので、光が当たるような透明の容器のほうがコチョウランにとってはよりよい環境です。
参考文献/『12か月栽培ナビ③コチョウラン』富山昌克著/NHK出版
Photo/1)All for you friend 2)rarrarorro/ 3・5・6)Africa Studio/ 4) Hivaka/ Shutterstock.com
Credit
文 / 3and garden

スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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