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大人気の多肉植物。育てやすく、たくさんの種類があるのが人気の秘密ですが、さまざまな形や色があり、選ぶのに迷っていませんか? 多肉植物を育てる前に知っておきたい3つの生育タイプと基本の栽培ルール、育てやすいオススメの種類をご紹介します。ポイントさえ押さえれば、ガーデニングビギナーでも上手に育てられますよ。

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多肉植物は3タイプ

多肉植物は成長する時期によって、次の3つのタイプに分かれ、成長期と休眠期では置き場所・管理の仕方を変えるのが、上手に育てるコツです。

【春秋型】

春と秋に成長する種類。冬と夏は休眠期。

置き場所/成長期は風通しのよい日向。冬の休眠期は日当たりのよい室内。

水やり/成長期は乾いたらたっぷり与える。休眠期の水やりはストップ。

種類/エケベリア、セダム、ハオルチア、センペルビウム、グラプトペタラム、ペペロミアetc.

【夏型】

夏に成長する種類。冬から早春は休眠期。

置き場所/夏から秋は風通しのよい日向。冬から早春は日当たりのよい室内。

水やり/春から秋までは乾いたらたっぷり与える。休眠期の水やりはストップ。

種類/サンセベリア、アロエ、アガベ、ユーフォルビア、カランコエetc.

【冬型】

冬から春に成長する種類。真夏は休眠期。

置き場所/冬から春は日当たりのよい室内。成長期に入る前の晩秋の1カ月間は風通しのよい屋外の日向に置く。夏の間は涼しい半日陰。

種類/リトープス、アエオニウム、プレイオスピロス、ディンテランサスetc.

多肉植物栽培の初心者におすすめの品種

エケベリア/ベンケイソウ科【春秋型】

多肉植物の中で、最も失敗が少なく育てやすい種類です。花のような株姿が可愛らしく、ブルーがかるものや赤紫のもの、起毛してフワフワのものなど品種数もたくさんあります。日光を好むので屋内でも屋外でも日当たりのよい場所に置いて育てます。

色や形が豊富なエケベリア。
葉の縁がピンク色に染まるエケベリア‘ピンクフリルズ’。

センペルビウム/ベンケイソウ科【春秋型】

ヨーロッパの山岳地帯に自生しており、寒さにとても強いのが特徴です。密に重なる葉が美しく、銀色の葉の先がチョコレート色に染まるものや赤や紫など数多くの種類があります。

センペルビウムのテラリウム。
センペルビウムの可愛いピンクの花。
クモの巣のように白い糸で覆われるセンペルビウム・アラクノイデウム。

セダム/ベンケイソウ科【春秋型】

小さな葉の種類で可愛らしい印象。日本で野生化している種類もあり、多肉の中では比較的水分を欲しがる種類です。カラーバリエーションが豊富で、這い性のものはグラウンドカバーとしても利用できます。伸びすぎてヒョロヒョロしてくるので、刈り込んで風通しをよくしましょう。

セダムとエケベリアの寄せ植え。小さな葉がセダム。

器にもこだわって多肉植物を可愛く飾ろう

植木鉢だけでなく、カップやガラス器、ブリキの缶なども器として使うことができます。底に水抜け用の穴が空いていない場合は、一度水やりをしたら器を傾け、表面の土を抑えて余分な水を捨てるようにします。底に水がたまってしまうと、根腐れの原因になります。

多肉植物の基本の育て方ルール

水やり

多肉植物は乾燥地帯に自生している植物なので、そもそもあまり水を必要としません。水を与えるのは成長期のみ。それも鉢の表土が乾いてもすぐに水やりをしないのがコツです。乾いてから7〜10日してから与えるのがちょうどいい水やりの間隔。頭では覚えていられないので、卓上の専用カレンダーを側に置いておくとよいでしょう。またはスマホのリマインダー機能を使うと便利です。

水を与えないで枯らすことはほとんどなく、乾燥で葉にシワが寄ってきたら水やりをするのがちょうどいいくらいです。シワは水を与えればすぐに元に戻ります。鉢皿などに水を残しておくのは厳禁です。

用土は専用のものを

多肉植物はもともと乾燥し、荒れた土に根を下ろして生きています。根は湿った状態よりも、乾き気味を好みます。普通の草花を育てるような赤玉土は、多肉植物にとっては保水性がよすぎて上手に育ちません。必ず多肉植物専用の土を使いましょう。鉢底には水はけをよくするために、鉢底石も入れましょう。株が成長して大きくなってきたら、植え替えもするとよいでしょう。

海外ではウェディングブーケでも人気の多肉植物。
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