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【秋の味覚】なが〜い鶴首かぼちゃを、愛犬と一緒に楽しく美味しくいただきます!

【秋の味覚】なが〜い鶴首かぼちゃを、愛犬と一緒に楽しく美味しくいただきます!

ほっこりとしたかぼちゃは秋の味覚の代表格。ハロウィンの時期には、いろいろな形の可愛いかぼちゃも見かけます。そんな珍しいかぼちゃの一つ、鶴首かぼちゃをご存じでしょうか? ハーバルセラピストの資格を持ち、ペットのための自然療法も学ぶ海野美規さんが、このユニークな姿のかぼちゃを使って作るのは、愛犬も一緒に食べられるシンプルな煮物とソテー。秋の味覚を美味しくいただきましょう。

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「鶴首かぼちゃ」とは

鶴首かぼちゃ

かぼちゃの一種で、「鶴首かぼちゃ」というものをご存じでしょうか? まるでツルの首のように長いかぼちゃです。見た目からしてインパクト大!

鶴首かぼちゃ

千葉に住む叔父が家庭菜園で、去年はバターナッツを、今年は鶴首かぼちゃを栽培して、「上手にできたよ〜」と言って送ってくれました。去年のバターナッツは、きれいなヒョウタン形で、見た目もお味も上々の出来栄えだったのですが、今年はさらにパワーアップしていました! こんなに長〜い首のかぼちゃを収穫! 叔父の「どうだー、すごいだろー」と自慢げに言う顔が目に浮かびました。

鶴首かぼちゃ

ねっとり滑らかな食感を楽しむには、やはりポタージュ系が美味しいですが、今回は、愛犬にも好評な煮物と、美味しさがそのまま分かるようにソテーにしました。

鶴首かぼちゃ
愛犬も美味しく食べられる鶴首かぼちゃの煮物。

鶴首かぼちゃの特徴

鶴首かぼちゃ

鶴首かぼちゃは、ツルの首のように長細くて、色はベージュ。一見、かぼちゃとは思えない風貌です。

縦に切ってみると、下半分の丸いところに種があって、上半分の細いところにはないのが面白いです。このところは、バターナッツかぼちゃと同じですね。

鶴首かぼちゃ
鶴首かぼちゃ

鶴首かぼちゃはこう見えて、日本かぼちゃの一種。昔から日本で栽培されてきたもので、今でも伝統野菜として、各地で栽培されているそうです。あまり多くは流通していませんが、道の駅や通販サイトで購入可能だとか。私はこれまで見たことがなかったので、箱の中からにゅ〜っと出てきて、ちょっとびっくりしました。

鶴首かぼちゃ

味わいについては、細い部分と太い部分で味が異なることも特徴です。上のほうは水分が多め、下の丸くなったところは水分が少なめで濃厚な味わい。また、鶴首かぼちゃは全体に繊維質が少ないので、滑らかでねっとりした食感です。熟した鶴首かぼちゃは糖度が高く、果物並みの強い甘味も感じられるほど。今回使用したものも、甘くて濃くて、とてもおいしいかぼちゃでした。

無水調理法で、鶴首かぼちゃと鶏肉の煮物

鶴首かぼちゃと鶏肉の煮物

この鶴首かぼちゃを、まずは煮物に。無水調理法で作ります。無水調理は、水の代わりに素材が持っている水分や脂を活用して調理する方法です。水を入れないことで、素材の味が薄まることがなく旨みがギュッと凝縮。鶴首かぼちゃの甘味とコクがさらに増します。

犬のおかずは調味料を使いませんので、水が出やすい野菜のキャベツを入れました。焦げないように、弱火でゆっくり調理します。

<材料>

鶴首かぼちゃと鶏肉の煮物
  • 鶴首かぼちゃ(下のほう)
  • 鶏もも肉
  • キャベツ

分量はお好みで。

<作り方>

1.かぼちゃの皮をむいて、一口大にカットします。

2.キャベツを適当な大きさにカットします。

3.鶏もも肉は皮を取り除き、一口大にしておきます。

4.無水調理鍋にカットしたキャベツを敷いて、その上にかぼちゃと鶏肉をのせます。

鶴首かぼちゃと鶏肉の煮物

5.蓋をして、弱火で30分ほど煮ます。

鶴首かぼちゃと鶏肉の煮物

出来上がり。

鶴首かぼちゃと鶏肉の煮物

鶴首かぼちゃソテー

鶴首かぼちゃソテー

続いて、鶴首かぼちゃの上のほうだけを使って、シンプルなソテーを作ります。

<材料>

鶴首かぼちゃ(上のほう)

<作り方>

1.鶴首かぼちゃを1cmほどの厚さの輪切りにします。

鶴首かぼちゃソテー

2.フライパンにオリーブオイルを少量ひいて、焦げないように弱火でかぼちゃを焼いたら出来上がり。アルミホイルをかぶせて蒸し焼き状態にすると、おいしくできます。

鶴首かぼちゃソテー

犬が食べるときには、皮を取り除いて与えてください。

かぼちゃの種類

日本で栽培されているかぼちゃの種類は、日本かぼちゃ、西洋かぼちゃ、ぺぽかぼちゃの3種類があります。

鶴首かぼちゃ

日本かぼちゃには、黒皮かぼちゃ、小菊かぼちゃ、バターナッツ、鶴首かぼちゃなどがあります。粘質でねっとりとしていて醤油との相性もよく、日本料理に向きます。

西洋かぼちゃ
手前の白いかぼちゃは西洋かぼちゃの雪化粧。

現在では、食生活の洋風化に伴い、甘みが強く、粉質でほくほくした味わいの西洋かぼちゃが主流となりました。 えびすかぼちゃは西洋かぼちゃの一種で、日本のほとんどがこのかぼちゃといわれるほどシェアを占めているそうです。

そのほか西洋かぼちゃには、坊ちゃんかぼちゃ、雪化粧かぼちゃ、黒皮栗かぼちゃなどがあります。これらは日本かぼちゃだと思っていましたが、意外にも西洋かぼちゃだったのですね。

そして、アトランティック・ジャイアントは、ハロウィンのときに見かける超ビッグなかぼちゃで、100kgくらいになります。観賞用で食べることはできません。これこそ西洋かぼちゃというイメージです。

ぺぽかぼちゃ
ぺぽかぼちゃ。

ぺぽかぼちゃは淡泊な味で、そうめんかぼちゃやズッキーニなどがその仲間です。シンガポールでは、UFO形のズッキーニをよく見かけました。こちらは観賞用ではなく、食べることができました。

もうすぐハロウィン。一年で一番かぼちゃを目にするシーズンですね。

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