夏に降り注ぐ強い日差しは、愛犬の目にもダメージを蓄積させていきます。楽しく元気に過ごしてもらえるよう、愛犬の瞳の健康維持には気をつけたいものですよね。ハーバルセラピストの資格を持ち、ペットのための自然療法も学ぶ海野美規さんが、日常生活の中で愛犬の目を守るために注意したいポイントと、目の健康維持に役立つハーブとその取り入れ方をご紹介します。
目次
シニア犬の目の不調
このところ、散歩中の飼い主さんとの会話の中で、愛犬の目の不調の話題が多くなりました。大体が10歳前後のシニアの年齢の犬です。目が白く濁ってきたとか、見えにくいようだとか、〇〇ちゃんは白内障で手術をしたなどの話です。
みなさん、愛犬の目の健康についてとても心配をしています。我が家の愛犬あんも9歳半。シニア犬の仲間入り。目の健康維持にこれまで以上に気をつけたいと思っているところです。
犬の白内障

白内障は、目の中の水晶体(レンズ)が白く濁り、視覚に影響がでて、進行すると見えなくなってしまう病気です。一度濁ってしまったら元に戻らないと考えられています。
白内障の原因は、人間の場合はほとんどが加齢によるものだそうですが、犬の場合は、加齢によるもの、遺伝によるもの、糖尿病などの疾患、白内障以外の目の病気の影響などが挙げられます。
また、外傷でも発症することがあるので、物がたくさん置いてある場所や植え込みなど、目を傷つけやすい環境で生活していることが要因となることもあるようです。
日常生活でできること

白内障かも? と心配になったら、もちろん動物病院で受診をしなければなりませんが、まずは白内障にならないように、日常生活の中でできることがあれば実践していきたいところです。
例えば、ケガをしないように植え込みに入らせないようにする、同居犬や散歩で会う犬、または他の動物とケンカをさせないようにする、また強い紫外線の下に長時間いさせないようにする、などに気をつけるだけでも、発症を抑えることにつながるそうです。
紫外線の目への影響は大きく、最近の研究でさまざまな目の障害の原因となることが明らかになってきています。蓄積された紫外線は、水晶体が濁る白内障を引き起こす原因となり、目の老化現象も促進してしまいます。
年々日差しが強くなってきているように感じられますし、まだまだこれからの季節も気をつけたいですね。
目の健康に役立つハーブ

日常生活で取り入れることができることといえば、ハーブを活用することもその一つです。
目の健康維持に役立つハーブとしてよく知られているのは、アイブライト、カレンデュラ、ビルベリーなど。アイブライトもカレンデュラも、苦味などなく飲みやすいハーブティーです。愛犬と一緒においしくいただけます。
*アイブライト

目のトラブル全般に使われ、眼精疲労、充血、結膜炎などの感染症に有用とされます。アイブライト抽出物が角膜細胞に対して、抗酸化作用、抗炎症作用のあることが研究で示されています。

*カレンデュラ

皮膚のためのハーブといわれていて、抗炎症作用、抗酸化作用、抗菌作用をもち、皮膚のさまざまな症状の改善に役立つことで知られています。また、ルテインなど色素成分を豊富に含むため、目の疾患に使われます。中世の頃から、目の疾患、視力低下に使われていたそうです。

キク科のハーブで、別名ポットマリーゴールドとも呼ばれます。園芸品種のマリーゴールドと混同しないように注意しましょう。
*ビルベリー
強い抗酸化作用を持つアントシアニンを豊富に含みます。さまざまな酸化ストレス、目や心血管系の健康を保つのに使われています。
目や血管に対する作用について研究が進み、毛細血管強化作用と血糖値降下作用により、糖尿病性網膜症に対する有効性が示されているということです。また、白内障や黄斑変性症の予防にも使われるようになりました。
犬への与え方



犬にハーブを利用する方法としては、ドライハーブをパウダー状にしてフードなどに振りかけたり、ハーブティーを食事に混ぜたりする方法が利用しやすいです。

ドライハーブのパウダーは、ミルサーなどで粉砕します。なるべく細かくしたほうがよいのですが、なかなか粉末状にするのは難しいかもしれません。私は電動ミルを使っていますが、まだまだ大きめです。きれいな粉末状になったものが販売されていますので、気になる方はそちらが便利です。

ハーブティーはティースプーンで山盛り1杯に熱湯を注ぎます。

使用量は、体重10kgの犬の場合、ドライハーブのパウダーで1日に小さじ1/2、ハーブティーで小さじ2を目安に、さらに少量から始めて様子を見てください。
初めは1種類のハーブから試してみて、ブレンドする場合は2種類くらいにしておきましょう。ハーブティーはあらかじめブレンドしたハーブを使いますが、パウダーの場合は、それぞれ単体のハーブを用意しておいて、目的に応じてブレンドして使うといいですね。私は小瓶に入れて保管、5日以内に使い切るようにしています。

*ハーブは5日摂取したら2日はお休みしましょう。
紫外線対策を!
5月頃だったか、あんと一緒に公園に散歩に行ったときのこと。ベンチに知り合いの方が愛犬と一緒に座ってくつろいでいました。「こんにちは〜」と言いながら近くまで行くと、その愛犬のフレンチブルドッグがこちらを振り向き…、なんとサングラスをしていました。「⭐︎⭐︎くん、かっこいいね」と言いましたが、私とあんはちょっとびっくり。
飼い主さん曰く、太陽の下で休憩するときはサングラスをしたほうがいいと、獣医の先生にすすめられたとか。
そうです、そうです。紫外線対策、犬も人間も大切ですね。

参考:『犬と猫のためのメディカルハーブガイド』金田俊介著
Credit
写真&文 / 海野美規 - フラワー&フォトスタイリスト -

うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
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