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【季節の和菓子】愛犬も一緒に食べられる!さらしあんを使った発酵あんこのぼたもち

【季節の和菓子】愛犬も一緒に食べられる!さらしあんを使った発酵あんこのぼたもち

お彼岸を過ぎれば、もう春の暖かさ。そんな春のお彼岸のお菓子といえば、ぼたもちですね。ぼたもちに使われているのは、じつは犬も食べられる食材です。ハーバルセラピストの資格を持ち、ペットのための自然療法も学ぶ海野美規さんが今回手作りするのは、ノンシュガーの発酵あんこのぼたもち。愛犬と一緒に心おきなく食べられる、甘さ控えめのヘルシーぼたもちを手作りしませんか?

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お彼岸のお菓子

ぼたもち

「暑さ寒さも彼岸まで」といいますが、今年はお彼岸の前からぽかぽか陽気。桜の開花も各地で早いようですね。

お彼岸といえば、ぼたもち。ぼたもち、おはぎは、お彼岸以外でも季節を問わずお店に並ぶ手軽なお菓子です。でもやはりお彼岸にぼたもちははずせません。

小豆好きあんこ好きの方は、愛犬も一緒に食べられたらいいのに、と思われることがあるのではないでしょうか。もちろん私もあんこ好きとして、我が家の愛犬あんと、季節のあんこのお菓子を一緒に楽しめたらいいなといつも思います。

そんなとき、ノンシュガーの発酵あんこのぼたもちなら、愛犬も一緒に楽しむことができます。今回は発酵あんこのぼたもちをご紹介します。ぜひ愛犬と一緒に、いかがでしょうか。

ノンシュガーの発酵あんこ

あんこが美味しいのは、お砂糖たっぷりでとても甘〜いということが一番なのですが、そのお砂糖たっぷりなところは、健康のことを考えると「ちょっと控えないと…」という思いにさせられたり、まして愛犬には食べさせられないと思うところでもあります。

そこで「発酵あんこ」。発酵あんこは、柔らかく炊いた小豆と米麹を合わせて発酵させて作ります。麹の酵素による糖化作用で、小豆のでんぷんが糖に変わり、お砂糖を一切使わなくても、ほんのり甘く美味しくなるということです。ノンシュガーであれば、心おきなくいただけますね。

小豆には利尿作用、整腸作用、解毒作用などがあるとされています。犬にとって、小豆の栄養効果がどれほど期待できるかということは科学的に検証されていないようなのですが、小豆は犬が食べても大丈夫な食材。食べすぎとアレルギーに注意して、おやつに一緒に楽しんでください。

さらしあんでカンタンに

小豆を炊くのは難しそうだし、ちょっと面倒というときには、砂糖なし無添加のゆで小豆を使ってもいいですね。また、「さらしあん」を使うのもおすすめです。

さらしあんは、小豆を煮て皮などを取り除いた生あんを乾燥させた粉末状のものです。お砂糖は含まれていません。自分の好みの甘さになるようにお砂糖を加えて練り、滑らかなこしあんを作ることができます。とてもカンタンで便利です。

今回は、このさらしあんを使って発酵あんこを作ります。

発酵あんこのぼたもちの材料

さらしあん
  • さらしあん 100g
  • 熱湯  200ml
  • 米麹  100g
  • 炊いた白ごはん(うるち米)
    *犬が食べる場合は、喉をつまらせないよう、うるち米に。

発酵あんこのぼたもちの作り方

<発酵あんこ>

1.さらしあんに熱湯を入れて混ぜます。

ぼたもちの作り方

2. 60℃ほどになったら、米麹をほぐして加えてよく混ぜます。

ぼたもちの作り方

3. 発酵器にセットし、60℃で8時間発酵させます。

ぼたもちの作り方

4.途中で3~4回混ぜます。

5.8時間後、味見をして甘くなっていたら出来上がり。

ぼたもちの作り方

<ぼたもち>

1.炊いた白ごはんをつぶします。

ぼたもちの作り方

2.つぶした白ごはん20g、あんこ35gくらいに分けて丸めます。

ぼたもちの作り方

3.ラップにあんこをのせて、平たくのばします。

4.その上に白ごはんをのせて包み、丸めて出来上がり。

ぼたもちの作り方
ぼたもちの作り方

「ぼたもち」と「おはぎ」

ぼたもち

春のお彼岸は「ぼたもち」、秋のお彼岸は「おはぎ」と呼ばれます。

和菓子屋さんでは、ぼたもちとおはぎの違いにこだわりのあるお店もあるようです。牡丹の花は大きくて丸いので、ぼたもちは大きめサイズの丸い形に、萩の花は小さくて細長いので、小ぶりの楕円形にする、とか。また小豆の種まきは4〜6月頃、収穫が9〜11月頃なので、秋のおはぎは収穫したばかりの小豆を使って皮まで柔らかい粒あんに、春まで保存した小豆は皮が硬いのでこしあんにして春のぼたもちに、とか。その違いに明確な理由があり、春と秋では同じお菓子でも、名前も、あんこの作り方も、フォルムも違うのだそうです。

また、地方や家庭によっても、それぞれのスタイルがあるのでしょうね。

ぼたもち

近くに住む叔母は、私が子どもの頃から、お彼岸ごとにぼたもち、おはぎを手作りしていました。叔母のは、ぼたもちもおはぎも、粒あんのやや小さめサイズ。「今年はちょっと甘めよ〜」とか、「ちょっと硬め〜」と言いながらも、やはりお手製は美味しくて、私は叔母のぼたもち、おはぎが楽しみでした。叔母も高齢になり、今は作らなくなってしまったのがちょっと寂しいです。

進化系おはぎ

おはぎ

おはぎ、ぼたもちは、見た目はやや地味な感じです。江戸時代には、お砂糖たっぷりのお菓子は贅沢品だったかもしれませんが、派手さはありませんね。

そんなおはぎですが、今「進化系おはぎ」といわれる、とてもおしゃれなおはぎが話題となっています。

あん(愛犬のほうです)の散歩コースに、可愛らしいおはぎ専門店が昨年秋にオープンしました。「お花のおはぎ」ということで、季節のお花が装飾された、とても華やかなおはぎです。牡丹の花も萩の花もびっくりな、今どきの「映えるおはぎ」です。

おはぎ
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