スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中! 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)発売中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中! 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)発売中!
3and gardenの記事
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果樹

晩秋が植えどき! ‘おうちベリー’を育てよう
庭で育てられるベリーいろいろ ベリーにはさまざまな種類があり、それぞれ性質や育ち方が異なりますが、共通しているのはどれも生育旺盛ということ。むしろよく育ち過ぎるくらいで、地植えの場合は勢いをコントロールする事の方が育てるコツになります。 例えば、フランボワーズの名でも知られるラズベリーやブラックベリーは地植えの場合、1年で2mほど枝を伸ばすこともあり、しなやかな枝をフェンスなどに誘引し、つる植物として活用されます。どちらもバラ科キイチゴ属の植物なので、春には野バラによく似た可愛らしい花をたくさん咲かせます。 一方、カシス、カラント、フサスグリなど複数の呼び名で親しまれるスグリ類は、高さ2m前後の茂みになる低木です。花はごく小さな緑色で目立ちませんが、その後、枝いっぱいに艶やかな赤や黒の小さな実が鈴なりに実る様子は、ベリーの中でもひときわ美しい光景です。 どのベリーも魅力的ですが、環境に合わせた種類を選ぶことが‘おうちベリー’成功の秘訣。最適なベリーを選ぶためのいくつかのポイントをご紹介します。 ベリー選びPoint 1「一本で実るかどうか」 ベリーには一本で実がつくものと、2本以上なければ実らないものがあります。基本的に果実が実るには「受粉」が必要ですが、一本で実るものは「自家結実性(じかけつじつせい)」といって自分の花粉だけで受粉し、実がなります。それに対し、受粉に2つ以上の品種を必要とする「交配親和性(こうはいしんわせい)」と呼ばれるものがあります。ほとんどのベリーは一本で実りますが、ブルーベリーは異なる2品種を必要とする場合が一般的です。育てられるスペースや手間などを考慮し、選択するとよいでしょう。 ベリー選びPoint 2「つる性か木立性か」 ブラックベリーは品種によって枝が7~8m近く伸びるものがあり、フェンスやアーチなどの構造物に絡ませると花も実なりの様子も美しく眺められ、摘み取りやすいという利点もあります。ラズベリーは多くの品種は2m前後ですが、つるが暴れやすいので同様に枝を誘引する構造物があったほうが管理しやすいでしょう。鉢植えの場合にもトレリスやオベリスクを利用したほうが美しく仕立てられます。 一方、カラント類など木立になって自立できるものは、鉢植えで育てやすいのでベランダガーデンにもオススメです。鉢の大きさに比例して木も大きく成長し、収穫量も変わります。 ベリー選びPoint3「トゲの有無」 ブラックベリー、ラズベリーは品種によってトゲの有無に違いがあります。レッドカラントやブラックカラントにはトゲがありませんが、同じスグリ科のグーズベリー(上の写真)には鋭いトゲがあります。例えば防犯用であればトゲあり、小さなお子さんと摘み取りを楽しみたいならトゲなし、という選択ができます。トゲありを選ぶ場合には、手入れ用のレザー手袋も揃えることをオススメします。 ラズベリーのトゲなし品種/‘グレンモイ’、‘グレンアンプル’ ブラックベリーのトゲなし品種/‘ソーンフリー’、‘トリプルクラウン’ ベリー選びPoint4「果実以外の四季の楽しみ」 ベリーが実る季節は初夏から夏にかけての約一カ月。それ以外の季節でも楽しみたいなら、花の可愛らしいものや、紅葉の美しい種類を選ぶとよいでしょう。近年、人気が高いのはジューンベリーの名で親しまれるアメリカザイフリボク(上写真)。春に木全体を覆うように咲く真っ白な花と夏の甘い果実、秋の紅葉と見所の多い樹木です。2~3mの低木から10mほどの高木までさまざまな園芸品種があり、高木はシンボルツリーとしてしばしば家庭の庭にも取り入れられています。 おすすめのベリーを「味と育てやすさで選ぶ おすすめのベリー類6選」のページでご紹介しています。 Photo/ 1)Agnes Kantaruk/ 2)udra11/ 3)Baisa/ 4)Wolf__/ 6)MarGi/Iva Vagnerova/mahey/ Shutterstock.com
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おすすめ植物(その他)

夜に咲く花や夜にいい香りを放つ花の特徴は? 具体的な花の種類もご紹介!
夜に咲く花や夜に香りが強くなる花の特徴は? 夜に開花する植物のほとんどは、熱帯〜亜熱帯地域が原産です。これは、暑い地域では夜に活動する昆虫などが多数いるため。開花したのちに受粉を媒介する者として、夜に活動する昆虫などをターゲットとし、種の保存戦略を高めてきたのです。花色に白や黄色が多いのは、暗がりでも目立つようにするためです。また、夜に咲く花は、甘くて濃厚な香りや蜜を持つものが多いのですが、これも媒介者を効率よく呼び寄せるために進化してきたものとされています。 夜に咲く花は、暑い地域に自生してきたものが多いので、栽培の際に注意したいのは、冬の寒さ対策です。鉢栽培を基本にして冬は室内に取り入れ、日当たりがよい場所で管理しましょう。夜の気温低下にも注意し、なるべく一日を通して気温の変化がないようにすることもポイントです。 夜に花を咲かせる(香りが強くなる)多年草・一年草・球根 草花に分類される多年草・一年草・球根植物の中から、夜に花を咲かせるものをピックアップしました。基本情報や管理のポイントを解説します。 月下美人 サボテン科エピフィルム属の多年草です。月花美人の開花期は7〜10月で、12〜13cmほどの大きな花を咲かせます。花色は白で、花弁を重ねる豪華な花姿が魅力的。夜に開花し始めて甘い香りを放ち、朝までにはしぼんでしまう一日花です。 原産地はメキシコを中心とした中南米。サボテンの一種で、高温多湿の森林内で自生してきた植物です。寒さに大変弱く、冬でも8〜10℃は必要なので、鉢栽培を基本とし、季節に応じて適地へ移動しながら管理します。草丈は100〜200cm。もともとは樹木の幹に根を張り、下向きに葉を枝垂れさせるようにして生育する特性があり、草姿が乱れやすいので支柱を立てて誘引するとよいでしょう。あまりに大きくなって持て余すようなら、シュートが100〜150cm伸びたところで先端を摘み取り、高さを抑えます。 オシロイバナ オシロイバナ科オシロイバナ属(ミラビリス属)の多年草です。日本では寒さに耐えられずに越年できないので、一年草として扱われています。開花期は6〜10月で、花色はピンク、白、赤、オレンジ、黄、複色など。ほのかに上品な甘い香りを持っています。花は夕方から咲き始めて翌朝まで開花。午前中にはしぼんでしまう短命な一日花ですが、次々と咲くので花がらをまめに摘み取り、株まわりを清潔にしておきます。 原産地はペルーなどの熱帯アメリカで、暑さに強い性質を持っています。草丈は30〜100cm。こぼれ種で増えて雑草化するほど強健な生命力を持ち、放任してもよく育つのでビギナーにおすすめです。植え付けの適期は6〜8月。日当たりと風通しのよい場所を選んで植え付けます。 ヨルガオ ヒルガオ科ヨルガオ属の多年草です。日本では寒さに耐えられずに越年できないので、一年草として扱われています。開花期は8〜9月。夕方からアサガオに似た花径10〜12cmの大きな白い花が咲き、甘い香りもあります。翌朝にはしぼんでしまう一日花ですが、開花期間中は次々に開花して長く楽しめます。ユウガオという名前で販売されていることもあります。 原産地は南アメリカのつる性植物です。つるを4〜6m伸ばすので、支柱やネットをしつらえて誘引して仕立てます。つるが硬いので、多少強引に誘引してもかまいません。暑さ対策として南側の窓前にネットを張って広く誘引すれば、グリーンカーテンとしての利用も可能。日当たりのよい場所を好むこと以外は、放任してもよく育つ丈夫な性質で、ビギナー向きです。 チューベローズ リュウゼツラン科ゲッカコウ属の球根植物です。開花期は7〜9月で、花色は白。花茎を長く立ち上げ、6弁花を多数咲かせて穂状になります。甘いフローラル系の香りで、夜になるとより濃く香るのが特徴的。香水の原料にもなっています。 原産地はメキシコで、暑さに強く寒さに弱い性質を持っています。十分気温が上がった春に植え付け、初夏から初秋に向けて開花。地上部が枯れた頃に球根を掘り上げて、バーミキュライトを入れた箱に埋め入れ、10℃以上の場所で管理します。越年後また春が来たら植え付ける……というサイクルで毎年楽しめる草花です。草丈は60〜100cmになり、花茎を長く伸ばすので、支柱を立てて誘引しておくとよいでしょう。やや湿り気のある土壌を好むので、特に真夏は水切れしないように管理するのがポイントです。 マツヨイグサ アカバナ科マツヨイグサ属の多年草です。ツキミソウとして認識されていることが多いのですが、誤認が広まってしまったためで、この夜に咲く黄色い花はマツヨイグサです。開花期は6〜8月で、花色はレモンイエロー。花径3cmほどの小花で、夕方から咲き始めて朝にはしぼみます。草丈は10〜30cmです。 原産地は南アメリカで、繁殖力が強く放任してもよく育ちます。むしろはびこりすぎるきらいがあるので、周囲の草花との調和を乱すようであれば、抜いて調整するとよいでしょう。いくつかの種類があり、オオマツヨイグサは、草丈が1〜1.5mにもなって葉を大きく広げ、花径8cmくらいの比較的大きな花が咲きます。メマツヨイグサの花径は2〜5cmで、繁殖力が強くて野生化しやすいので注意が必要。コマツヨイグサも強健ではびこりやすい性質で、花径は2〜3cmほどです。 カラスウリ ウリ科カラスウリ属の多年草です。開花期は7〜9月で、陽が落ちた頃から開花し始めます。花色は白で、4〜6弁花が反り返るように開花。大変ユニークな花姿で、白い花弁の縁は細い糸状になってレースのように見えます。夜に開花するのは、受粉のために夜に活動する蛾を呼び寄せるためで、花は朝を迎える頃には、もうしぼんでいます。 原産地は中国、日本。昔から日本の野山で自生してきた植物だけに、寒さにも強く丈夫でほとんど管理の手間がかかりません。つる性植物で、他者につるを絡ませながら生育するので、支柱やフェンス、ネット、アーチなどに仕立てて誘引する必要があります。10〜11月に直径5〜7cmのオレンジまたは朱色の果実がつきます。雌雄異株で、実をつけるのは雌株のみです。地下に塊根を持っており、冬は地上部を枯らして休眠しますが、枯れたわけではなく越年して春になると再び生育し始めます。12〜3月が植え付け適期で、塊根を入手して植え付けます。 夜に花を咲かせる(香りが強くなる)低木〜高木 樹木の中から、夜に花を咲かせるものをピックアップしました。基本情報や管理のポイントを解説します。 マツリカ モクセイ科ソケイ属の多年性つる植物です。開花期は7〜9月で、花径2cmくらいの肉厚な白い花が咲きます。夕方から咲き始め、翌朝にはややピンク色を帯び、やがてしぼんでしまう一日花です。一重咲きと八重咲きがあります。ジャスミンの一種でもあり、強い香りを放つのが特徴です。香料用として栽培され、またジャスミンティーの材料となっています。 原産地は熱帯アジアで暑さには強く、寒さに弱い性質を持っています。冬でも10℃以上は必要なので、鉢栽培を基本とし、季節に応じて適地へ移動しながら管理するとよいでしょう。つるを伸ばして生育し、自然界では150〜300cmになります。鉢栽培では剪定や切り戻しによって樹勢をコントロールし、手に負える範囲で栽培するのがおすすめ。オベリスクやあんどん仕立て用などの支柱を設置し、つるを誘引しながら管理しましょう。常緑の植物で冬もみずみずしいグリーンを楽しめますが、寒さによって地上部を枯らすことがあります。しかし地下の根は生きていることがあるので、翌春に生育し始めるのを待ってみてください。 イエライシャン ガガイモ科テロスマ属の多年性つる植物です。開花期は6〜9月で、花径2cmくらいの星形の花が咲きます。花色は咲き始めの黄緑色からオレンジ色へと変わります。咲き進むと上品な甘い香りを放ちますが、夜になると香りがより強くなります。しかし真夜中になると甘い香りはなくなるなど、時間帯によって香り方が変わる神秘的な植物です。イエライシャンは中国語で、漢字で書くと「夜来香」。日本ではトンキンカズラの別名があります。 原産地は中国やベトナムなどで、暑さには強く、寒さに弱い性質を持っています。冬でも10℃以上は必要なので、鉢栽培を基本とし、季節に応じて適地へ移動しながら管理するとよいでしょう。つるを伸ばして生育し、自然界では4〜5mになります。鉢栽培では剪定や切り戻しによって樹勢をコントロールし、手に負える範囲で栽培するのがおすすめ。オベリスクやあんどん仕立てに使う支柱などを設置し、つるを誘引しながら管理しましょう。肥料を好むので、生育期は定期的に緩効性化成肥料を与えて、株の勢いを保ちます。ただし、冬は生育が止まるので、肥料は与えずに管理してください。 ヤコウボク ナス科ケストルム属の常緑性低木です。開花期は6〜11月で、星形の花が咲きます。花色はグリーンを帯びた白。一つひとつの花は小さく、やや地味な印象ですが、多数の花を咲かせ、濃厚な甘い香りを漂わせて存在感を強めます。夜に一層強く香り、「ナイトジャスミン」の別名を持っているほどです。強烈といってもいいほど香るので、強い香りを長時間感じていると頭痛を起こしやすい敏感な方は、開花期には室内に入れないほうが無難です。 原産地は西インド諸島で、暑さには強く、寒さに弱い性質を持っています。冬でも5℃以上は必要なので、鉢栽培を基本とし、季節に応じて適地へ移動しながら管理するとよいでしょう。自然樹高は100〜300cmになりますが、剪定や切り戻しによって樹勢をコントロールし、手に負える範囲で栽培するのがおすすめ。花が咲き終わった枝は切り戻しておくと、側枝を伸ばして再び開花します。 サガリバナ サガリバナ科サガリバナ属の常緑高木です。開花期は7〜9月で、花茎が下に向かって30〜50cm伸びて多数の花を連ねます。花色は白〜淡いピンクで、糸状に長く伸びる雄しべが放射状に展開し、ふわふわとした花姿が特徴です。太陽が沈む頃から開花し始め、完全に日が落ちて暗くなった頃に満開になります。翌朝、日が昇り始める頃にすべての花を落とす一日花です。開花すると、バニラのような甘い香りを漂わせます。 原産地は東南アジア〜太平洋で、日本では沖縄など南西諸島に自生。暑さには強く、寒さに大変弱い性質を持っています。冬でも15℃以上は必要なので、鉢栽培を基本とし、季節に応じて適地へ移動しながら管理するとよいでしょう。 ニオイバンマツリ ナス科バンマツリ属(ブルンフェルシア属)の常緑性低木です。開花期は4〜7月で、花径は3〜4cmの5弁花が多数咲き、満開時には木を覆い尽くすほどになり、見応えがあります。咲き始めは紫色ですが、だんだん褪色してやがて白へ変化します。そのため1本の木で紫から白の複色の花色を楽しめ、大変華やかです。花からは芳醇な甘い香りが漂い、夜に香りが強まります。 原産地はブラジル南部やアルゼンチンで、約40種が分布。熱帯性の花木のため、暑さには強く、寒さには弱い性質を持っています。冬でも5℃以上は必要なので、鉢栽培を基本とし、季節に応じて適地へ移動しながら管理するとよいでしょう。開花期は水を欲しがるので、水切れには注意。生育旺盛で樹形が乱れやすいので、花後すぐを目安に、適宜切り戻して管理します。 香りも楽しめる夜に咲く花! 夜に咲く花は、意外にたくさんありますよね! 開花期になったら、夕方から室内に取り込んで、咲き進んでいく姿を観察するのも楽しいもの。多くは夏に開花期を迎えるので、お子さんのいる家庭では、夏休みの自由研究のテーマにしても面白いかもしれません。ぜひ夜に咲く花を栽培して、花姿や香りなどを愛でてみてはいかがでしょうか。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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暮らし

庭で野鳥観察! バードハウスづくりの6のポイント
巣箱(バードハウス)の作り方 巣箱の素材は木製で、合板ではなく厚み1cm以上の一枚板が最適です。巣箱の外はペイントしてもOKですが、中は塗料を使用しないでおきましょう。巣箱の床には水がたまらないように水抜け穴を。一家族が利用した後は掃除をして新たな家族を迎え入れる準備ができるよう、壁面か屋根を開閉できるようにつくります。鳥の出入り口となる丸い穴の大きさは、鳥の種類によって微妙に異なります。林野庁・東北森林管理局によれば、鳥の種類ごとに快適な住まいのサイズは次の通りです。巣箱づくりの参考にしてみてください。 野鳥に合わせた巣箱(バードハウス)のサイズ 巣箱づくりのポイント6まとめ 木製にする 厚み1cm以上の一枚板 内側は無塗装 水抜け穴を作る 開閉する箇所を設ける 丸穴は鳥に合わせる バードハウスのデザインバリエーション D.I.Y.の小鳥アパートメント。ガーデンオーナメントとしては素晴らしいこだわりの巣箱ですが、小鳥が気に入ってくれるかどうかは…。小鳥が入ってくれたら、巣箱には不用意に近づかないようにします。子育て中の親鳥はとても敏感になっていて、巣箱の中で恐怖を感じると親鳥はヒナがいても巣箱に戻らなくなってしまい、ヒナが死んでしまいます。そうならないよう、そっと見守ってあげてください。 Photo/ 1)Volker Rauch/ 2)Heather L. Hubbard/ 3)Heather Reeder/ 4)Gina Smith/ 5)Robert J. Beyers II/ Shutterstock.com
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宿根草・多年草

葉色の美しさが魅力的なカレックス! 寄せ植えやグラウンドカバーで楽しもう
カレックスの特徴 Gardens by Design/Shutterstock.com カレックスは葉色やサイズもさまざま。種類によって乾燥地向きとそうでないものがあるので、それぞれの特徴を知ることが栽培する上で大切です。ここでは、そんなカレックスの特徴について解説します。 基本情報 Henrik Larsson/Shutterstock.com カレックスはカヤツリグサ科スゲ属の植物で、多年生と一年性の種があります。自生環境も湿地を好むものから乾燥地を好むものまでさまざまで、草丈は20~120cmと幅があります。耐寒性はおおむね高く、耐暑性も問題ありません。日本にも約210種が自生し、世界中には2,000種類以上が分布しているという、大きなグループです。そのため園芸品種も非常に多くあります。 栽培難易度が低く、日陰でも育つので、ナチュラルガーデンや寄せ植えなど、園芸を始めたばかりの人でも使いやすい植物です。 花や葉の特徴 Burhan Oral GUDU/Shutterstock.com 一見するとイネ科のような細い葉を放射状に広げ、冬でも常緑で綺麗な葉色を保つ種が多いです。そのため一年を通して葉の繊細なラインを楽しめるのが魅力。光沢のある葉は緑色や銅葉、斑入りのものなどがあります。異なる品種を組み合わせて、グラウンドカバープランツとして葉色の違いを楽しむのもおすすめです。花期は4~6月で、穂状の花を咲かせます。華やかさはありませんが、風に揺れる様は涼やかで可愛らしいものです。 アレンジ Beekeepx/Shutterstock.com カレックスはコンパクトにまとまり、ほかの植物とも合わせやすいため寄せ植えの素材や引き立て役として活躍します。また地植えの際、庭のコーナーに沿って数種をまとめて植え、グラウンドカバーとして使うこともできますし、ロックガーデンなどでオーナメンタル的に植えても様になります。和風、洋風、ナチュラルな雰囲気の庭など、どんなタイプの庭にも合わせることができるため、とても重宝します。 栽培環境 Vankich1/Shutterstock.com どんな庭にも合わせやすいカレックスですが、乾燥地に自生する種もあれば湿地に自生している種もあります。そのため、種類に応じた環境に植えてあげることが大切です。ここでは自生地に応じた栽培環境について解説します。 適した場所 Mariia Boiko/Shutterstock.com カレックスのほとんどはあまり場所を選ばず、日当たりのよい場所から半日陰まで問題なく育てることができます。ただし、斑入り種は夏の強い日差しで葉が傷む場合があります。そのため地植えの際はやや日陰の場所に、鉢植えの場合はその時期だけ場所を移動するようにしましょう。反対に銅葉やオーレアと呼ばれる黄色みがかった葉色の種は、日差しが遮られると葉色もはっきりしないので、植える場所に注意しましょう。日本原産の種はやや湿り気のある土壌を好むようですが、地植えであれば極端に乾燥しない限りは問題なく育ちます。 用土 SHDStockProject/Shutterstock.com ほとんどの種類は、水はけと通気性のよい土壌が適しています。肥沃な土壌でよく育つので、地植えの際は、植える前に腐葉土を混ぜておくとよいでしょう。寄せ植えなど、鉢植えの場合は、赤玉土に腐葉土を7:3程度の割合で混ぜた土か、市販の草花用培養土で育てるのがおすすめです。 育て方の基本 guentermanaus/Shutterstock.com 丈夫で手間のかからないカレックスですが、基本を知ることで失敗なく栽培することができます。ここでは、育て方の基本について解説します。 水やり Silarock/Shutterstock.com 地植えであれば、植え付け後すぐはしっかりと水やりを行い、活着後は基本的に雨水だけで問題なく育ちます。土の乾燥が進み、水不足になると、葉が先端から枯れてきます。地植え、鉢植えにかかわらず、その際はしっかりと水やりを行いましょう。特に夏場は注意が必要です。 肥料 Singkham/Shutterstock.com 基本的には肥料は必要としません。植え付け時に緩効性肥料を規定量混ぜ込んでおく程度でよいでしょう。小苗から早く大きくしたい場合や、葉の色艶がよくない場合は、2カ月に1回を目安に液体肥料を施したり、春に置き肥をしたりすると調子よく育ちます。 植え付け・植え替え Mariia Boiko/Shutterstock.com 植え付けは、新芽の動き出す3月から4月上旬がおすすめです。園芸店では春になるとたくさんの品種が出回るので、苗の購入後すぐに植え付け、その後はたっぷりと水やりを行い定着させましょう。地植えの場合は、植え替えの必要はありません。大きくなりすぎた場合は株分けを行い、サイズを小さくすることができます。鉢植えの場合、成長とともに根の張りも強くなり、鉢の中で根が詰まってしまうと生育が悪くなるため、一回り大きな鉢に植え替えましょう。その際、古くなって黒くなった根を取り除き、整理しておくと、その後の育ちもよくなります。 剪定・切り戻し Gold Picture/Shutterstock.com 大株になると古い葉が中心部に溜まって風通しが悪くなり、そのままだと枯れ始めます。そのため、冬に葉を株元から5cm程度の位置で全体的に刈り込み、古い葉を取り除いておきましょう。中心部まで光が届くようにしておくと、春になったときに新しい葉が綺麗に展開することができます。それ以外の時期でも、草丈を揃えたいときは適宜刈り込んでかまいません。 増やし方 Vankich1/Shutterstock.com カレックスは種まきと株分けで増やすことができます。一度に多くの苗が必要な場合は、種まきがおすすめです。種まきの適期は9〜10月上旬、もしくは3月下旬〜5月上旬。播種後2~3週間ほどで発芽します。ある程度の大きさになったら移植します。種子繁殖の場合、斑入り種は斑の出ていないものも発芽してくるため、不要なものは間引きましょう。また大株を株分けし、増やす方法もあります。特に斑入りなどの品種では、安定して同じ性質を持った苗が確保できるのでおすすめ。ハサミなどを使って株元を縦に割るように切り取ります。この時、切り取る株にも根がしっかりと付いているように注意しましょう。適期は3月~4月上旬です。 病害虫や冬越しの注意点 RomanLebedev/Shutterstock.com 注意する病害虫は特にありません。葉の過密が原因で中心部が蒸れ、腐ることがあるので、葉の刈り込み作業をしっかりと行いましょう。耐寒性も高く、冬越しは厳寒地を除き特に対処することはありません。ただ鉢植えで、長期間土まで凍るような状態の時は、室内に取り込んだり、防寒用のカバーを巻いたり、寒冷紗で覆うなど凍結防止の対策が必要です。 斑入り品種で先祖返りが起こったときの対応 Nahhana/Shutterstock.com 斑入りのカレックスを育てていると先祖返りを起こし、斑のなくなった葉が出てくるときがあります。そのような葉は斑入りの葉より性質が強いため、そのままにしていると斑なしの葉の勢いが強くなってしまいます。斑入りの葉を楽しみたければ、斑なしの葉が出てきた場合はすべて取り除くようにしましょう。 代表的な品種 Tatyana Mut/Shutterstock.com 前述のように、カレックスは世界に2,000種以上が分布し、園芸品種も数多くあります。ここでは、その中でも代表的な品種について解説します。 ジェネキーCarex brunnea ‘Jenneke’ Photowind/Shutterstock.com 主な自生地は日本で、東南アジアやオーストラリアにも自生しています。草丈30cmほどでコンパクトにまとまり、葉は細く、立ち上がるようにして弧を描きます。密に茂り、一年を通して綺麗な中斑が入ります。暑さ寒さに強く、大きな株になるととても丈夫です。ただ成長がやや遅く、小苗の時期は土の乾燥と高温多湿にやや弱い面があるため注意しましょう。 オシメンシスCarex oshimensis Svetlana Zhukova/Shutterstock.com 日本原産のカレックスで、別名をオオシマカンスゲやベアグラスともいいます。中でも葉に斑の入った‘エバーゴールド’という園芸品種がよく流通しています。日本の気候にあった品種ですが、夏の用土の蒸れに弱いので、水はけのよい場所に植えましょう。 フロステッドカールCarex comans 'Frosted Carls' Joe Kuis/Shutterstock.com ニュージーランド原産です。淡い緑色の葉は糸のように細く、弧を描くように伸び、葉先はカールします。暑さ寒さに強く丈夫で、姿が乱れてきたら強剪定をすると再び綺麗に育ちます。乾燥と多湿に弱い面があるので、小苗のうちは特に注意しましょう。 カレックスを植えて、美しい葉色や株姿を楽しもう guentermanaus/Shutterstock.com カレックスはとても丈夫で、メンテナンスも少ないため、園芸初心者でも扱いやすいリーフプランツです。葉色やサイズも豊富なことから、選んだり、組み合わせたりする幅も広く、初心者だけでなく上級者も多用しているオーナメンタルグラスといえるでしょう。さまざまな花と合わせて、自分だけの組み合わせを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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おすすめ植物(その他)

秋を彩る花を探そう! 10月に咲く人気の花20選
ガーベラキク科多年草/主な花色:赤・ピンク・黄・オレンジ・白・緑・茶・複色/開花期:3~5月、9~11月 Suleymagination/Shutterstock.com ガーベラは、切り花、鉢花ともに人気が高く、伸ばした花茎の先に、色鮮やかでパッチリ開いた明るい雰囲気の花を咲かせます。原種のガーベラは一重咲きですが、現在では品種改良により咲き方もバリエーション豊富に。常緑で寒さに強く、種まきからでも育てることができます。苗を購入するときは、葉の数が多く下葉が黄ばんでいないもの、花つきがよくてつぼみが多いものを選び、根鉢を崩さずに植え付けましょう。日当たりが悪いと葉ばかりが茂って花が咲きにくくなるので、日当たりと水はけのよい場所で管理します。ガーベラ全般の花言葉は「希望」「常に前進」などです。 ●ガーベラの育て方。コツとお手入れ、植え替えや寄せ植えを一挙紹介します バラバラ科低木/主な花色:白・赤・ピンク・オレンジ・黄・紫・茶・黒・緑・複色/開花期:5~11月 写真/元木はるみ 四季咲き性のバラは、秋に今年最後の花を咲かせます。初夏の開花シーズンに比べるとボリュームや花数は少ないですが、花色が冴えて花もちもよく、秋バラならではの凛とした姿を見せてくれます。秋バラを綺麗に咲かせるためには、夏の終わりに不要な枝を取り除き、剪定や整枝をするとともに、施肥を行うとよいでしょう。夏の剪定では、必要以上に葉の量を減らさず、光合成を妨げないようにすることがポイントです。また、猛暑で株が消耗したバラは、土壌改良材をすき込むなどして対処してあげるとよいでしょう。バラ全般の花言葉は「愛」「美」などです。 ●秋バラが綺麗に咲くように~今から行う鉢植えバラの手入れ方法 ワレモコウバラ科多年草/主な花色:赤茶/開花期:7~10月 Flower_Garden/Shutterstock.com ワレモコウは日本でも古くから自生してきた、お馴染みの山野草。花茎を立ち上げて、頂部に1〜2cmの卵形の穂状花序ができます。花に見える部分はじつは萼で、花自体はほとんど退化しています。細い茎は少しの風にも揺れて、繊細な雰囲気。野趣感のある咲き姿は、ナチュラルガーデンや雑木の庭、和の庭にぴったりです。ドライフラワーにして、長く楽しむこともできます。耐寒性、耐暑性に優れ、植えっぱなしでもよく育ちます。ワレモコウの花言葉は「変化」「移りゆく日々」「愛慕」「もの思い」「明日への期待」「あこがれ」「移ろい」などです。 ●ワレモコウを育てたい! ワレモコウの楽しみ方や育て方のポイント ソリダゴキク科多年草/主な花色:黄/開花期:6~11月 Gardens by Design/Shutterstock.com ソリダゴといえば、日本中に生えている外来雑草の「セイタカアワダチソウ」があまりにも有名なため、日本では少し嫌われているかもしれません。ですが、世界中に膨大な種類があり、ヨーロッパ、アメリカなどガーデニングの盛んな国では、古くから親しまれています。切り花としても人気が高く、秋の花壇には欠かせない存在です。ボリュームある黄色の花は、秋色の庭でひときわ目を引きます。園芸品種は、丈夫ですが繁茂しすぎることもありません。日当たりと水はけのよいところで育て、花が終わったら切り戻しをしましょう。ソリダゴの花言葉は「内気」「用心」などです。 ●秋の移ろう庭を彩り・演出する宿根草1 キク科編【乙庭Styleの植物27】 ムラサキシキブクマツヅラ科低木/主な花色:ピンク /開花期:6~7月 scott mirror/Shutterstock.com 秋に艶やかな明るい紫の実を付けるムラサキシキブ。開花と実の美しさの両方が楽しめます。ガーデニングでは、たっぷりと実をつける近縁種のコムラサキがよく利用されていますが、交雑種も多く、園芸店などではどちらもムラサキシキブとして流通していることも多くあります。コンパクトにまとまる樹木なので、中高木の足元を彩ったり、樹高の高い中高木と草花の間をつなぐ役割としても活躍。リースやスワッグなどクラフトに利用しても素敵です。日当たり、風通しのよい環境を好み、乾燥がやや苦手なので、適度に水はけ、水もちのよい土壌で育てましょう。ムラサキシキブの花言葉は「聡明」「上品」「愛され上手」などです。 ●ビビッドな紫が魅力的なムラサキシキブ! 自宅でキレイに育てるには? コルチカムイヌサフラン科多年草/主な花色:ピンク・紫・白・黄/開花期:9~10月 Artem Charkin/Shutterstock.com 秋になると、地面からにょっきりと花茎を伸ばし、ピンクや白、紫などの花を、地際付近に美しく咲かせるコルチカム。寄り添うように咲く姿が愛らしく、秋花壇を彩ってくれる球根植物です。丈夫で育てやすく、植えっぱなしでも毎年美しい花が楽しめます。球根に蓄えた栄養により、土や水がなくても開花する珍しい植物で、机の上にそのまま転がしておくだけでも、手軽に花を楽しむことができます。毒性があり、ギョウジャニンニクなどと誤って摂取した死亡事例もあるので、口にしないよう気を付けましょう。イヌサフランという別名もありますが、コルチカムは食用にはなりません。コルチカムの花言葉は「私の最良の日々は過ぎ去った」「危険な美しさ」などです。 ●コルチカム(イヌサフラン)の育て方! 透明感のある美しい花を咲かせよう パンパスグラスイネ科多年草/主な花色:白/開花期:9~10月 elinaxx1v/shutterstock.com パンパスグラスは草丈2〜3mほどに成長する大型のグラスです。50~70cmにもなるボリュームたっぷりの花穂は、羽毛のようにふわふわ。花穂の色は雌株では白色が一般的ですが、ピンクや紫になる品種もあり、ドライフラワーとしても楽しめます。かなり大きく育つので、スペースをよく考えて植えましょう。暑さに強い一方で冬の寒さにはやや弱いため、霜が降りるような場所での栽培は不向きです。細長い葉は縁がギザギザのノコギリ状になっているので、手入れの際は手袋をはめるなど注意するとよいでしょう。パンパスグラスの花言葉は「光輝」「雄大な愛」「強気な心」「人気」などです。 ●パンパスグラスを庭で育てるには? 室内でおしゃれに飾る方法もご紹介 ペルシカリアタデ科多年草/主な花色:赤・白・ピンク/開花期:6~11月 Irene Fox/Shutterstock.com 細い花茎の先に花穂が揺れるナチュラルな草姿で、自然な雰囲気の庭によく似合うペルシカリア。ナチュラルガーデンは白い花や淡い色が主体になりがちですが、赤い花をポイントに入れると、全体の色合いがグッと引き締まります。日向のほうが花つきよく育ちますが、木陰でも花が咲き、真夏から秋まで繰り返し咲く花期の長さも魅力です。秋に開花する種は、初夏に一度切り戻しをしておくと、株がまとまった状態で花を咲かせます。花が咲き終わったら、次の花芽の上で摘み取っておきましょう。ペルシカリアの花言葉は「節操」「健康」などです。 ●野趣溢れる姿が魅力的なペルシカリア! 丈夫で育てやすく初心者にもおすすめ ノコンギクキク科多年草/主な花色:紫・ピンク /開花期:7~10月 写真/前田満見 ノコンギクをはじめとする野菊は日本各地に見られる野草で、小さくて可憐な花を楚々と咲かせます。一般に流通するものは小型で細身の花姿が多く、大きくなりすぎないため、庭植えにもおすすめ。落ち着いた秋の風情が楽しめ、切り花にして一輪挿しなどに飾っても美しいものです。日当たり、水はけのよい場所を好み、日向で栽培したほうが花つきがよくなります。猛暑地では夏の暑さを考え、西日が避けられる場所を選ぶとよいでしょう。性質は丈夫で、一度植えれば特に難しい手入れもなく、植えっぱなしでも育つ花です。ノコンギクの花言葉は「守護」「忘れられない想い」「長寿と幸福」などです。 ●小さな庭と花暮らし「秋から初冬の庭を彩る野菊」 フランネルフラワーセリ科多年草/主な花色:白/開花期:4~6月、9~12月 写真/遠藤昭 細かい産毛が密生した厚みのある乳白色の花びらは、まるでフランネルのように優しくふんわりとした感触。銀白色の葉と相まって、モダンアートな雰囲気が人気の花です。フランネルフラワーはオーストラリアを原産とする植物で、雨や高温多湿、多肥を嫌います。真夏の直射日光や雨が当たらない場所で管理しましょう。弱酸性の土を好むので、用土に鹿沼土をブレンドするのもおすすめです。極端な乾燥も嫌うので、水切れさせないように注意しましょう。フランネルフラワーの花言葉は「高潔」「誠実」などです。 ●造形的でアートな花「フランネルフラワー」【オージーガーデニングのすすめ】 ミセバヤベンケイソウ科多年草/主な花色:ピンク/開花期:10~11月 YukoF/Shutterstock.com 晩秋に咲くピンクの花と、ぷくっとした多肉質の丸い葉が可愛いミセバヤ。種類が豊富で、秋の深まりにつれて葉が赤く紅葉する姿も美しいものです。枝垂れる葉姿を生かして寄せ植えやハンギングの縁に植えれば、動きのある演出に一役買ってくれます。もともと岩場などに自生する植物のため、ロックガーデンや傾斜地の地植えにも向きます。環境を選ばない丈夫な植物で、冬は落葉して休眠します。休眠中は乾燥気味に管理することがポイント。ミセバヤの花言葉は「大切なあなた」「つつましさ」などです。 ●寄せ植えにして可愛いミセバヤ! 育て方のポイントや種類など スカビオサスイカズラ科(マツムシソウ科)多年草/主な花色:青・紫・白・ピンク・赤/開花期:4~6月、9~10月 Ottochka/Shutterstock.com 爽やかな淡い青紫の花が風に揺れ、ナチュラルな雰囲気のスカビオサ。マツムシソウという和名でも親しまれ、和の庭にも洋の庭にもよく馴染みます。こまめに花がらを摘むことで、次々に花を咲かせてくれます。酸性の土を嫌うため、石灰を施して中和させてから植え付けます。乾燥や寒さに強い反面、高温多湿に弱いので、過湿に注意して風通しよく育てましょう。日本では夏に株が弱るため、多年草タイプでも多くは一・二年草として扱われます。スカビオサの花言葉は「不幸な愛」「私はすべてを失った」などです。 チョコレートコスモスキク科多年草/主な花色:茶・赤/開花期:5~11月 flowermedia/Shutterstock.com その名にふさわしい濃厚なチョコレートブラウンのシックな花を咲かせます。さらにその花からはチョコレートを思わせる甘い香りが漂うというおまけつき。春から秋まで長く咲くタイプと、秋咲きのタイプがあり、バレンタインの季節には切り花としても出回ります。原種のチョコレートコスモスは高温多湿にやや弱いですが、丈夫な交配種が多く出回っているので、庭植えにもおすすめ。日当たりのよい戸外で育て、休眠期は球根が凍らないよう寒さ対策をしたうえで、乾燥させすぎないよう管理しましょう。チョコレートコスモスの花言葉は「恋の思い出」「恋の終わり」などです。 ●バレンタインに再認識! チョコレートカラーの花をコレクション ジュウガツザクラバラ科小高木/主な花色:白・ピンク/開花期:9~4月 yoko_ken_chan /Shutterstock.com その名の通り、春の開花のほかに10月頃にも花を楽しめるジュウガツザクラ。季節外れのように思いますが狂い咲きではなく、毎年花が楽しめます。春に比べて花は小さくなりますが、冬の寒空の下でもポツポツと白い花を咲かせ続ける姿は、けなげでとても愛らしいものです。ちなみに、冬に咲くサクラを総称して冬桜と呼ぶこともありますが、フユザクラという品種も別にあります。ジュウガツザクラの花言葉は「神秘的な心」「寛容」などです。 ●あなたが知らないサクラの一面があるかも? 美しいサクラの品種をご紹介 ツワブキキク科多年草/主な花色:黄・白/開花期:10~12月 oasis2me/Shutterstock.com 艶のある大きくて丸い葉の中心から花茎を伸ばし、鮮やかな黄色の花を咲かせます。花の美しさだけでなく、大きくて目立つ常緑の葉も斑入りや獅子葉などバリエーション豊富なので、カラーリーフやグラウンドカバーとして、一年中庭を彩ってくれます。明るい日陰でも育ち、土質もさほど選ばない丈夫な植物。枯れた葉は取り除いてきれいな見た目を保ちましょう。また、若葉の葉柄は下処理をすることで食用でき、山菜としても親しまれています。ツワブキの花言葉は「謙遜」「困難に負けない」などです。 ダリアキク科多年草/主な花色:ピンク・赤・白・オレンジ・黄・紫・複色/開花期:6~11月 suprabhat/Shutterstock.com 豪華で華やかな花を咲かせるダリアは、秋花壇の主役級の存在。花径30cmに達するような超巨大輪種から大輪、中輪、小輪種まであり、花形のタイプもさまざま、また木のように大きく育つ皇帝ダリアなど、非常に豊富な種類があります。和名では「天竺牡丹」と呼ばれ、古くから親しまれてきた春植え球根植物です。地中で越冬しますが、寒さに弱いので、場所によっては球根が凍らないよう掘り上げて保管し、遅霜の心配がなくなってから植え付けるとよいでしょう。乾燥気味に管理し、必要に応じて支柱を立てて栽培します。ダリアの花言葉は「華麗」「エレガント」などです。 ●寄せ植えや花壇に活躍「ダリア」の種類と上手な育て方 ノブドウブドウ科低木/主な花色:緑/開花期:8月 EQRoy/Shutterstock.com 道端や空き地などでも見かけることが多いノブドウ。周囲につるを絡ませて伸びる落葉低木です。葉の切れ込みの深さは個体差が大きく、また葉に繊細な斑が入る五色ノブドウはガーデニング素材としても魅力的です。春の芽吹きから一年を通して楽しめますが、中でも秋の紅葉と宝石のような翡翠色の実の美しさは格別。緑や白、青紫、藍色など、さまざまに異なる色合いに一つひとつ色づきます。ちなみに、ノブドウの実は食用にはなりません。よく伸びるので、あまり大きくしたくない場合は、冬の間に短めに剪定をしておくとよいでしょう。ノブドウの花言葉は「慈悲」「慈愛」などです。 モミジムクロジ科高木/主な花色:赤 /開花期:4月中旬〜5月上旬 robert armitage/Shutterstock.com 紅葉の美しい樹木の代表格で、秋を彩る植物として古くから日本人に愛されてきたモミジ。同じく紅葉の美しいカエデは、じつは植物の分類学上では同じものになります。夏の青葉も美しく、四季を通してさまざまな表情が楽しめます。耐寒性はありますが、暑いのがやや苦手で、真夏の強光線によって葉焼けすることがあるので注意。適度に水はけ、水もちのよい土壌を好み、乾燥を嫌いますが、日本に自生してきたので育てやすい樹木です。自然樹高は5〜25mなので、剪定で樹形をコントロールしましょう。モミジの花言葉は「節制」「遠慮」「自制」「大切な思い出」「美しい変化」などです。 ●モミジの育て方! 基本情報や豆知識も大公開 キクキク科多年草/主な花色:白・赤・ピンク・オレンジ・黄・緑・茶・複色/開花期:9〜11月 New Africa/shutterstock.com キクは日本を代表する花の一つで、大ギク、小ギク、古典ギク、野生ギク、洋ギクなど、非常に豊富な種類があります。この季節のガーデニングに気軽に取り入れやすいのは洋ギクで、ポットマムとも呼ばれています。花つきがよいので、主役にも脇役にも利用でき、また暑さ寒さに強く、放任してもよく育つので、ビギナーにおすすめです。日当たりのよい場所で育てましょう。矮化剤を使った鉢花も多く出回っているので、2年目以降は草丈が高くなることがあります。キク一般の花言葉は「高貴」「高潔」「高尚」などです。 ●【二十四節気】白露は秋の訪れ。彩り豊かなキクの庭花と重陽の節句 ナナカマドバラ科高木/主な花色:白/開花期:5〜7月 sunsinger/Shutterstock.com 秋の庭に美しい色彩を提供してくれるナナカマド。赤い実だけでなく鮮やかな紅葉も楽しめ、燃えるような樹姿は山野でもよく目立ちます。落葉した後にも梢の先に残る赤い実は、真っ赤な宝石のよう。耐寒性に優れ、平地はもちろん寒冷地でも丈夫に育ち、剪定すれば樹高を抑えて栽培することも可能です。コンパクトに育つニワナナカマドという樹高の低いものもありますが、こちらは赤い実はならないので、選ぶ時にはご注意を。ナナカマドの花言葉は「慎重」「賢明」「私はあなたを見守る」などです。 ●真っ赤なナナカマドでガーデンアクセサリーを作ろう 10月に見頃を迎える人気の草花や樹木を育てよう! 今回は、10月のガーデニングで人気の植物を20種類ご紹介しました。ここで取り上げたもの以外にも、まだまだたくさんあります。ぜひお気に入りを見つけて、10月のガーデニングを楽しんでくださいね。
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宿根草・多年草

野趣溢れる姿が魅力的なペルシカリア! 丈夫で育てやすく初心者にもおすすめ
ペルシカリアの主な特徴 まず、ペルシカリアの主な特徴について解説します。 基本情報 ペルシカリアはタデ科ペルシカリア属(イヌタデ属)の多年草、宿根草の総称です。原産地はヒマラヤ、ヨーロッパなど。道端でよく見られるイヌタデもこのペルシカリア属に含まれます。草丈は品種によって差があり、40~200cm。株幅は前後左右に大きく広がるため、60~100cmほどを想定しておくとよいでしょう。花色は赤い品種が多いですが、中には白やピンクの品種もあります。暑さ寒さに強く、日本の気候で問題ありません。冬期に地上部は枯れて、また春に芽吹きます。 ペルシカリア属の仲間 ペルシカリア属には日本でもなじみのある植物が多くあります。例えばよく目にするミズヒキやイタドリ、ヒメツルソバやイヌタデも、ペルシカリア属の植物です。中でもヒメツルソバはピンクや白色の細かな丸い葉を多数つけ、可愛らしく、栽培も簡単でよく増えることから、グラウンドカバープランツとして使われているのを見かけることも多いでしょう。イタドリは日本各地に分布する多年草で、草丈2mと大きく育ちます。茎が太く中には空洞があり、山菜や漢方薬として古来より食されてきました。春の新芽は爽やかな酸味があり、そのまま食べたり、和え物や佃煮などにしても美味しいです。またイヌタデは道端や至る所で見られる一年草で、茎の先に小さな可愛らしい赤色の花穂をつけます。タデ科には食べられる種類のものがありますが、イヌタデの「イヌ」には「偽の」や「食べられない」という意味合いがあります。 育て方の基本 丈夫なペルシカリアですが、環境によっては株が暴れたり、病気になってしまったりすることもあります。ここでは、ペルシカリアの育て方についての基本を解説します。 適した栽培環境 ペルシカリアは、日当たりのよい場所から半日陰の環境であれば問題なく育ちます。ただし、半日陰など日照量があまり少ないと茎が間のびし、葉姿がまとまりなく暴れやすいので、できれば日当たりのよい場所でコンパクトに育てたほうが扱いやすいでしょう。土壌もさほど気にすることはありませんが、水はけと水もちがよい場所を好みます。土壌の乾燥にはあまり強くなく、適度に湿り気のある所を好みます。大きくなる種類が多いので、鉢やプランター栽培よりも地植えにしてしっかりと育てるほうが本来の魅力を発揮できるでしょう。鉢などから植え替える場合、腐葉土とバーミキュライトを混ぜ込むと水はけもよくなり、より適した土壌にすることができます。 水やり・肥料 地植えの場合、しっかりと根付いていれば自然の降雨だけで問題ありません。乾燥には弱い面があるので、夏の降雨量が少ない場合にのみ水やりしてください。肥料の必要はほとんどありません。生育不良なときや、大きく育てたい場合は、緩効性肥料を成長期に与えてください。 植え付け・植え替え 植え付けは、春か秋の天気のよい時に行いましょう。植え替えは芽吹き始める3~4月と、地上部が枯れて休眠し始める秋が適期です。また株が大きく育ち、混み合ってきたときも株分けを兼ねて植え替えるとよいでしょう。 剪定・切り戻し・花がら摘み ペルシカリアは成長とともに茎が伸び、剪定しないと草丈が高くなるので、倒れやすかったり、暴れやすかったりします。そのためコンパクトにまとまるよう剪定が必要です。秋に開花する種では、初夏に一度切り戻しをしておくと、株がまとまった状態で花を咲かせるためおすすめです。花が咲き終わったら、次の花芽の上で摘み取っておきましょう。また枯れ葉はその都度取り除いておくと株が蒸れず、健康に育ちます。 夏越し・冬越し 耐暑性、耐寒性ともに強く、日本の環境では基本的に心配することはありません。夏は水切れに注意し、また冬は地上部を枯らして越冬するため、植えてある場所に目印を付けておくとよいでしょう。霜よけなど、冬越しの対策は必要ありません。 病害虫 特に注意する病害虫はありません。葉が混んでいたり、風通しが悪い環境ではハダニが付くことがあります。放っておくと植物の成長を阻害し、進行すると枯らしてしまうため、見つけた場合は薬剤を散布して対処しましょう。少しでも残っているとすぐに増えるので、葉の裏表、両面に丁寧に散布しましょう。また時々葉裏にも水をかけてやると、ハダニ予防につながります。 増やし方 ペルシカリアは株分けで増やすことができます。適期は春と秋です。とても丈夫で、成長期であれば株分け時に多少傷ついてもすぐ回復し、根付くのも早いです。そのため、株分けの際に伸びすぎたり傷んだ根は取り除くとよいでしょう。株が大きくなり、掘り上げる必要が出てきたときも、株分けをするよい機会です。丁寧に掘り上げたら古い土を落とし、切り分けます。分けたら植えたい場所に植え付け、水をしっかりと与えましょう。 代表的な品種 ペルシカリアには多くの品種があります。ここでは、代表的な園芸品種について解説します。 シルバードラゴン 春の芽吹きとともに赤黒い葉を展開し、進むにつれ、中心部が銀葉に変化してきます。その外側はまるでV字模様のような緑の縁取りとなり、美しいです。夏から秋にかけて白く小さな花をまとまって咲かせます。また春から秋にかけては葉色の変化も楽しめるので、カラーリーフとしても魅力的です。茎は細く長く伸び、グラウンドカバーのように育ちます。 レッドドラゴン ‘シルバードラゴン’に似ていますが、葉の展開が進むにつれて、紫や赤、緑や銀色が混ざり合い、より多彩な葉色になります。‘シルバードラゴン’より茎はしっかりとしていて自立しやすい種です。白くまとまった小さな花を多数付けます。草丈は25cmから60cmほどになります。 ブラックフィールド アンプレキシカウリスの花色の濃いものを選抜した品種です。鮮やかな赤色の花を多数付け、ゆらゆらと風に揺れる様は野趣もあり、とても綺麗です。国内での流通はまだ少なめです。 ポリモルファ 草丈、根張りともに2m程度になる大型の原種のペルシカリアです。まるで樹木のようになり、開花期には小さな白い花が集まってモコモコとした雲のようにも見えます。植栽の後方に植えるとよい雰囲気になるでしょう。流通はあまりありません。 ピンクエレファント アンプレキシカウリスの改良品種です。夏にピンク色の踊るような花を多数付けます。ほかの種に比べて草丈は低く40cm程度。小さな庭や花壇前方にも植栽しやすい品種です。葉は明るいライムグリーンで、夏になると斑点が現れます。 さまざまなテイストの庭によくなじむペルシカリア ペルシカリアは道端などで見かける種もあり、ともすると雑草の仲間とも思われがちですが、強健で可愛い花が咲くので、うまく活用すると庭の名脇役になることでしょう。使い方次第で和の庭にも洋の庭にもマッチするペルシカリア、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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樹木

日本のドングリは22種類あり食べられるものも! 特徴や見分け方をご紹介
ドングリとは New Africa/Shutterstock.com 皆さんもきっと一度は目にしたことがあるドングリ。そもそもドングリとはどのようなものなのでしょうか。ここでは、ドングリの特徴について詳しく解説します。 概要と特徴 YRABOTA/Shutterstock.com ドングリとは、ブナ科の植物になる果実の総称で、漢字では「団栗」と書きます。秋の味覚として名高い「栗」もドングリの一種。 ドングリは硬い実の部分と、それを覆う殻の部分で構成されています。 ドングリが属しているブナ科植物は「コナラ属」「マテバシイ属」「ブナ属」「クリ属」に分けられます。日本には、ドングリがなる樹木はクリを含めて22種類もの固有種があり、交雑種や変種、亜種を含めるとさらに多くのバリエーションがあります。これらのドングリには花が咲いた年に実をつける一年成と、花が咲いた翌年に実をつける二年成があります。 堅果(けんか)とは Hanasaki/Shutterstock.com 堅果とは、ドングリのように堅く木化した果皮が種子を包む果実のことです。ドングリは楕円状に丸みを帯びているものが多いですが、種類によって形はさまざまです。 殻斗(かくと)とは Natalya Vdovina/Shutterstock.com 殻斗とは堅果を覆う帽子のような部分のことです。「ぼうし」や「はかま」などとも呼ばれています。殻斗は表面がうろこ状のものや、横縞模様のもの、トゲがついているものなど、種類によってさまざまな形状があります。 コナラ属のドングリ Mameraman/Shutterstock.com コナラ属には、コナラやクヌギ、ミズナラ、アベマキ、カシワなど、たくさんの木が属しています。ここでは、代表的なドングリについて詳しくご紹介します。 コナラ High Mountain/Shutterstock.com コナラはドングリの代名詞的な存在といわれるほど、非常にポピュラーな種類です。 実は一年成です。実の形はうろこ状の短い殻斗がスマートな形の堅果を覆っており、個体によって堅果の大きさはさまざまです。葉には外側に鋸歯があり、葉柄は長くなっています。秋には紅葉します。 コナラの木は、沖縄を除く日本全国に広く分布しています。 クヌギ traction/Shutterstock.com クヌギの実はダルマのような丸い大きな堅果を、うねうねしたイソギンチャクのような殻斗が覆っています。実は二年成です。葉は鋸歯状の細長い形で、外側に白いトゲが並んでいます。 コナラとともに里山の重要な構成樹です。 シラカシ Trialist/Shutterstock.com シラカシの実は堅果の半分ほどが殻斗に覆われており、殻斗にはっきりとした横縞模様が入ります。実は一年成です。葉はアラカシと比べて細く、小さな鋸歯があります。 アラカシ Gondronx Studio/Shutterstock.com アラカシの実は殻斗に横縞模様があり、堅果は丸みのある樽形で白い縦縞が入っています。実は一年成で、ドングリの中では最も実りの時期が遅く、12月頃でもよく落ちています。葉は上部分のみが鋸歯状で、はっきりとした葉脈を持っています。 マテバシイ属のドングリ kimchin/Shutterstock.com ここでは、マテバシイ属のドングリについて解説します。 スダジイ Honki Kumanyan/Shutterstock.com スダジイの実は二年成です。 堅果は細長く先がとがった円錐形ですが、個体差が大きく球形のものもあります。殻斗が堅果全体を包み込んでいて、木から落ちると3つに裂けるように殻斗が割れます。 マテバシイ glory_yabe/Shutterstock.com マテバシイの実は、二年成です。 堅果は細い砲弾形。殻斗には白いロウ状の物質が付着しており、取れやすくすぐ脱げる特徴があります。葉は外側にギザギザはなく、なめらかな形です。 ブナ属のドングリ footageclips/Shutterstock.com ブナ属にはブナとイヌブナという種類があります。どちらも一年成の落葉広葉樹です。 ブナの実は円錐形でイソギンチャク状の殻斗が覆い、落下すると殻斗が4つに裂けて分かれます。堅果は2つ入っており、油脂分が多いため、動物の食料に好適です。 イヌブナの実はブナとよく似ていますが、大きさは2/3ほどと小さめなのが特徴です。殻斗はうろこ状で細長い柄が伸びているので判別しやすいです。 クリ属のドングリ Masayuki/Shutterstock.com クリ属のクリもドングリの一種です。一年成の落葉広葉樹で、日本ではほぼ全国に自生しています。 実はイソギンチャク状の殻斗で覆われ、堅果は丸みのある形です。山野に自生するヤマグリやシバグリは、実が小さく甘みが強いのが特徴で、生食もできます。 ドングリを見分けるには m-tsukasa/Shutterstock.com ここからは、たくさんの種類があるドングリを見分ける方法についてご紹介します。 殻斗の形状 Perutskyi Petro/Shutterstock.com 殻斗は種類によって形が違うため、これで種類を見分けることもできます。 鱗片状の殻斗はコナラやミズナラ、マテバシイなど、横縞模様はアラカシやシラカシなどです。 殻斗が堅果を包むようになっているのは、スダジイやブナ、イヌブナなどです。 イソギンチャクのようなひげ(トゲ)状のものは、クヌギやカシワなどで、クリもこのタイプです。 堅果の形状や大きさ Gulei Ivan/Shutterstock.com 堅果は一般的に細長い形のものが多いですが、丸みを帯びたクヌギやアベマキ、三角錐のブナやイヌブナなど、種類によってさまざまなので、種類を判別する手掛かりになります。 そのほかの見分けるポイント traction/Shutterstock.com 殻斗や堅果以外では、木や葉の形で見分けることもできます。 ブナやイヌブナ、コナラ、ミズナラ、クヌギ、クリなどは落葉樹のため秋には葉が枯れます。葉の形状もそれぞれ異なり、長いものや縁がギザギザしているものなどさまざまです。 ブナやナラの仲間は東日本に多く、シイの仲間は西日本に多く見られます。 食べられるドングリの種類と食べ方 Pavinee Chareonpanich/Shutterstock.com 古くから食用とされてきたドングリ。現代ではほとんど口にする機会はありませんが、あく抜きをすれば食べられるものも多いです。ここでは食べられる種類や、あく抜きの方法について解説します。 食べられるドングリの種類 ElenVik/Shutterstock.com マテバシイ属のドングリはあくが少ないため、下処理があまり必要なく、じつは生でも食べることができます。ブナ属もあくが少なく食べられます。 コナラ属はあくが強く、下処理が必須です。あく抜きした後に粉末にしてクッキーなどにすると食べやすくなります。 クリ属は一般的な栗ですので、もちろん食べられます。 ドングリの栄養 Sadovnikova Olga/Shutterstock.com 文部科学省の「日本食品標準成分表」によると、ドングリの一種であるシイの実の100gあたりの主な栄養価は、エネルギー252kcal 、タンパク質3.2g、脂質0.8g、炭水化物57.6gとなっています。また、マンガンやマグネシウムなどのミネラルやビタミンCも豊富に含まれています。 あく抜きの方法 kurukuru/Shutterstock.com シイ・マテバシイ属以外のドングリは、あく抜きをする必要があります。シイ・マテバシイ属でも、苦みが気になる方はあく抜きをしたほうが美味しく食べられます。 あく抜きの手順は以下の通りです。 ドングリを水に浸け、浮いたものは取り除きます 水に沈んだドングリを選んで取り出し、殻をむいて小さく砕きます 10分ほどゆでながら、出てきたあくをその都度取り除きます 湯から上げたらざるに入れて水洗いし、水気を切ります 渋みが残っているときは、3・4をくり返します 秋の山でドングリを探して楽しんでみては Marich/Shutterstock.com 日本固有種のドングリは22種類もあり、見かけたドングリは何の種類か調べてみても楽しいもの。可愛らしい姿はクラフト材料としても人気です。一般に食用としておすすめできる種類は多くありませんが、下処理をすれば食べられるドングリもあるので、味が気になる方はあく抜きして食べるのに挑戦してみてはいかがでしょうか。
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樹木

丈夫でぐんぐん育つ! 初心者でもできるシルバープリベット(プリペット)の育て方
初心者でも安心! 可憐な花が咲くシルバープリベット シルバープリベット(プリペット)はモクセイ科イボタノキ属に分類され、中国やヨーロッパを原産とする植物です。別名セイヨウイボタノキ、セイヨウボタ、ヨウシュイボタノキなどとも呼ばれています。 萌芽力が強く丈夫なのが特徴で、大きさは3mほどになることもあります。暑さや寒さ、乾燥にも強く、初心者にも育てやすい植物です。好きな形に刈り込んでも元気よく成長するため、生け垣や目隠しにも向いています。 花期は5〜6月で、白くて小さく、香りのよい花を咲かせます。関東以西の暖かい地域では常緑ですが、寒い地域では葉を落とすこともあるため、「常緑〜半落葉低木」に分類されます。 シルバープリベットは剪定がポイント シルバープリベットのお手入れで欠かせないのが剪定です。 シルバープリベットは白い斑入りの葉が特徴ですが、時々「先祖返り」を起こして斑のない緑色の葉が生えてくることがあります。緑の葉が生えてきた場合、そのまま放置してしまうと、樹木全体が緑色の葉になってしまいます。これを防ぐためには、緑の葉がついた枝を見つけたら、時期を問わず切ることが大切です。 さらに、適期に本格的な剪定も行う必要があります。しかし、非常に萌芽力が強いため、剪定に多少失敗してしまってもまたすぐに枝が伸びてきます。強い剪定が初めての人でも安心してチャレンジできるのも魅力です。 置き場所や手入れ方法は? シルバープリベットの育て方 丈夫なので、難しいお手入れもいらず、育てやすいシルバープリベットですが、ビギナーさんでも安心して栽培できるよう、育て方についても詳しく解説します。 シルバープリベットの土は水はけがポイント シルバープリベットはある程度豊かな土壌であれば肥料が無くても育つほど、あまり土質を選ばない植物ですが、水はけがよいほうが栽培に適しています。 庭植えの場合は、植え付けの時に掘り上げた土に堆肥や腐葉土を混ぜ込んで戻します。 鉢植えの場合は、赤玉土と腐葉土を6:4または7:3の割合で配合した土、もしくは市販の培養土を使いましょう。 シルバープリベットはなるべく日向に置いて シルバープリベットは日向を好みます。夏の直射日光でも葉焼けしないほど日差しに強いので、日当たりのよい場所で育てましょう。半日陰だと、葉の斑が綺麗に出なくなったり、前述の「先祖返り」により斑がなくなってしまうこともあります。また花付きが悪くなったりすることもありますので注意しましょう。 ぐんぐん育つ! 植え付け・植え替えは余裕を持って 植え付けや植え替えの適期は春か秋です。具体的には3〜5月、もしくは9〜10月がよいでしょう。基本的には、地植えで育てるのが一般的です。 地植えの場合は、苗の根鉢の直径の2倍ほどの大きさの穴を掘り、掘り上げた土に堆肥や腐葉土を混ぜ込みます。株間は30〜40cmほどあけましょう。掘った穴に株を植え付けて土を戻し、最後に水をたっぷり与えます。苗が不安定な場合は支柱を立てて固定します。 鉢植えの場合は、スリット鉢または網を敷いて軽石を入れた鉢の1/3ほどまで土を入れます。その上に株を置き、残りの土を入れて植え付けます。最後に水をたっぷり与えましょう。植え替えをする場合は、基本的に1回り大きなサイズの鉢に植え替えます。 乾燥にも強い! 水やりはタイミングをみて シルバープリベットは乾燥に強いため、地植えの場合は基本的に自然の雨水のみで育ちます。夏に日照りが続いたときなど、ひどく乾燥する場合には水を与えます。また、植え付けから約2週間は、根がしっかり張るまで毎日水やりをします。 鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら水やりをします。 軽い剪定はこまめに! 本格的な剪定は初夏がおすすめ シルバープリベットの剪定は、傷んだ枝を取り去ったり先祖返りを防ぐために軽く切ったりする剪定と、株の形を整える本格的な剪定があります。 軽い剪定は季節を問わず行います。 本格的な剪定は2〜3月、もしくは6〜7月に行います。ただし2〜3月に剪定を行うと花芽を取り除いてしまうため、花を楽しみたい場合は本格的な剪定は6〜7月に行いましょう。 剪定せず放任すると株がどんどん大きくなってしまうので、剪定は欠かせない手入れです。適度に剪定することで、株の蒸れや病害虫の予防にも繋がります。 シルバープリベットの肥料はゆっくり効くものを シルバープリベットは肥料がなくても育つ丈夫な植物ですが、大きくしたいときには肥料を与えると生育がよくなります。 肥料の適期は春と秋、2〜3月と9月です。緩効性化成肥料または骨粉入り固形油かすを、葉先や枝先の下に位置する地面にまきましょう。 反対に、これ以上大きく育てたくない場合には、肥料を控えるとよいでしょう。 シルバープリベットにつきやすい病害虫は? シルバープリベットは丈夫なので、基本的に病害虫によるトラブルは少ないです。 ときどき葉の表面に白いカビが生えるうどんこ病が発生することがあります。うどんこ病は見つけ次第、感染した葉を切り取ります。 害虫はハマキムシやコガネムシ、ガの幼虫などのイモムシ類が付くことがあります。 ハマキムシが付いた場合は、葉ごと切り取って除去します。その他の虫は割りばしなどで1匹ずつ取るか、殺虫剤で対処します。 植え付けの際に株間をきちんとあけたり、定期的に剪定して株が蒸れないようにすることで、病害虫の予防になります。 丈夫なシルバープリベットは挿し木も成功しやすい! シルバープリベットは挿し木で増やせます。挿し木に適した時期は6〜7月です。 挿し木の方法は以下の通りです。 若くて生育のよい枝を、切り口が斜めになるように10〜15cm程度に切り、切り口付近の葉を取り除きます。15〜30分ほど水揚げをした後、小粒の赤玉土などを入れたポットに挿します。その後は、乾燥しないよう水をこまめに与えましょう。根と新芽が出てきたら、鉢か地面に植え付けます。 生け垣づくりにはぜひシルバープリベットを 生け垣づくりはサイズも大きく、少し大がかりに見えて、初心者は不安に思うかもしれません。シルバープリベットなら丈夫でよく伸びるので、安心して生け垣づくりに挑戦できます。少しくらい剪定を失敗してしまっても大丈夫。初めての強い剪定の練習用としてもおすすめの植物です。生け垣や庭木として、シルバープリベットを取り入れてみてはいかがでしょうか。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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宿根草・多年草

秋のガーデンの主役を担う豪華な球根花「ダリア」
豪華な花を咲かせるダリア 秋のガーデンの主役を担うダリア。その醍醐味はなんといっても圧倒的な存在感。ダリアにおいては花径10cmでも小輪と呼ばれ、大きな花では30cmに達するものもあります。色はもちろん咲き方、草丈、花径、花期のバリエーションが豊富で、数万という単位で品種数が存在しています。 近年では大型のダリアと区別して、プチダリアまたはガーデンダリアと呼ばれる小型の品種も人気です。草丈が20cmからと扱いやすく、寄せ植えなどにも用いることができます。 ガーデンダリアは一年草扱いですが、従来の大型のダリアは夏から秋に開花する春植え球根植物で、1mを超える草丈のものも多いので、支柱を立てて育ててあげましょう。特に、巨大輪は花を支えるためのサポートがあった方がキレイに咲かせることができます。 美しいダリアの品種を一部ご紹介 左/‘ジョイフル・インベストメント’ 2種類の花びらが組み合わさった面白い咲き方は「コラレット咲き」と呼ばれます。 中/‘デヴリル’ 淡いピンクのグラデーションが美しい花。「カクタス咲き」。 右/‘ジェスコット・ジュリー’ 花びらの表は淡いオレンジ色、裏は朱色というおしゃれな花。 左/‘ハワイ’ 花びらが幾重にも重なってまん丸い形を作る「ポンポン咲き」。 中/‘アラウナ・クレア・オブスキュア’ ルビーレッドと白のドラマチックな花色。細い花弁が集まって咲く「カクタス咲き」。 左/‘ホンカ・ピンク’ フューシャピンクの花びらと黄色い花心のコントラストが鮮やか。花びらが内巻きになる面白い花姿の「オーキッド咲き」。 中/‘ラッキー・ラブ’ 着彩したかのような個性的な花色。花びらが8枚並ぶシンプルな「シングル咲き」。 右/‘シニアズ・スピリット’ 黄色と赤色の花弁が目を引きます。平たい花びらがキレイに並んだ八重咲きで「デコラティブ咲き」と呼ばれます。 Credit 写真&文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 Photo/top)Pakorn Chunhaswasdikul/1-3)InfoFlowersPlants/Shutterstock.com
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果樹

【完全版】おうちで果樹園をつくろう! 家庭で育てやすい人気の果樹を厳選紹介!
果樹とは? Jennifer Vinciguerra/Shutterstock.com 果樹とは、フルーツやナッツなど実がなる木のことで、ライフサイクルの長い植物です。新芽を吹いて新緑を展開し、開花後に結実。落葉性のものは晩秋に葉を落として休眠します。また翌年の春には目を覚まして新芽を出すというライフサイクルで、年を経るごとに木は成長していきます。一度植え付ければ、四季が巡るごとに表情を変えて季節感を味わえ、さらに実りの恵みをもたらしてくれるのも果樹栽培の醍醐味です。 果樹の育て方 encierro/Shutterstock.com 果樹の苗は、まだ幼い一年生苗が出回っていることがほとんど。この場合、2〜3年は収穫を見送って、木の育成に努めることになります。幼木にはまだ実をつける能力が十分に備わっていないので、木に負担がかかってしまうからです。子孫を残せる力をつけた大人の木になるまでは、まず枝葉を充実させる管理からスタートすることを知っておいてください。ただし、すでに繁殖能力を備えた成木を購入した場合は、植え付け後のシーズンから収穫が楽しめます。 果樹は、一度根付けば放任しても毎年の収穫を楽しめます。しかし、その果実の質を高めようとすると、比較的手のかかる植物といえるでしょう。人工授粉、摘果、袋かけ、果実を充実させるための剪定など、美味しくするテクニックはさまざま。けれども、手をかけた分だけ応えてくれるのが、果樹栽培の楽しさともいえます。青果店やスーパーに並んでいるフルーツは、じつのところ早採りして追熟させたものが一般的です。家庭栽培では、完熟したフルーツ本来の味わいを堪能できるのも魅力の一つといえます。 果樹の植え付け azem/Shutterstock.com 果樹の苗木を植え付け時期は、根が活動していない休眠期が適期。果樹の種類によっても異なりますが、多くの場合、11~3月が植え時です。寒さに弱い常緑果樹は厳冬期を過ぎた3月頃に、熱帯性の果樹なら4~6月に植え付けるとよいでしょう。また、鉢栽培の場合は厳冬期を過ぎた3月頃に植えるのがおすすめです。 地植えの場合は、植え付け場所の日当たりや土壌に加え、果樹が十分に根を伸ばせる深さと広さがあるかも確認しましょう。一度植え付けると移動が難しいので、場所をよく吟味してから植え付けるのがベターです。植え場所は事前によく耕し、堆肥や腐葉土など植えたい樹種に合わせた土壌改良剤や肥料を混ぜて準備しておきましょう。 鉢植えの場合は果樹栽培用の培養土など、それぞれの樹種に合った土を用意し、1~2回り大きな鉢に植え付けましょう。鉢植えの場合、木が成長すると鉢の中で根がいっぱいになり、根詰まりを起こしてしまうため、必要に応じて植え替えながら栽培します。 植え付け後はたっぷりと水をやりましょう。 果樹の水やり Silarock/Shutterstock.com 地植えの場合、よほど乾燥しなければ、基本的に水やりは必要ありません。モモやブドウなど、乾かし気味に育てたほうが美味しい実ができるものもあります。 鉢植えの場合は、鉢土の表面が乾いたのを確かめてから、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。 果樹の肥料 photowind/Shutterstock.com 肥料を与えるタイミングは樹種によっても異なりますが、翌年のための栄養分が蓄えられる9月下旬~10月下旬頃の秋に緩効性の肥料を、また花後にお礼肥、実が膨らみ始めた頃に追肥を与えるとよいでしょう。まだ充実していない若い苗の場合、4~5月にも追肥を行うと成長が促進されます。果樹を美味しく育てるために最適な肥料分は、花苗用の配合とは少し異なるため、果樹専用の肥料を使うのがおすすめです。肥料は多く施せばよいという訳ではなく、控えめにしたほうがよい場合もありますので、適量を施すようにしましょう。 果樹の剪定 vladdon/Shutterstock.com 樹勢や樹形をコントロールし、枝数を調整して充実した実を付けさせるためにも、果樹の剪定は欠かせません。落葉果樹の場合は12~2月の落葉期、常緑果樹の場合は新芽が芽吹く直前の2月下旬~3月下旬に主な剪定を行います。冬に開花して実がなる果樹は、9月に行うとよいでしょう。 剪定の際は、残す芽のすぐ上で切るのが基本。また、果樹は種類によってその年の伸びた枝(新梢)に花を咲かせて実をつけるものと、前年に伸びた枝(前年枝)に花を咲かせて実をつけるものがあります。間違えて花芽を落としてしまうと実がならないので、それぞれの果樹の剪定方法をよく確認しておきましょう。 果樹の病害虫対策 果樹栽培で、どうしても避けては通れないのが病気や虫による被害。剪定をして風通しよく育て、落ち葉などを掃除することで、ある程度病害虫の発生を抑制することができます。また、病気に強い苗木を選ぶことも効果的です。庭で果樹を育てている場合は、他の植物から病害虫が移ってこないよう、庭全体の植物もチェックを。それらの対策に加え、病害虫が発生してしまったときは、薬剤も上手に使って対処しましょう。 薬剤というと、少し心配になるかもしれませんが、日本で販売されている農薬はすべて厳しい安全基準をクリアしているので、必要以上に怖がらなくても大丈夫。使用の際は、ラベルなどに記載されている注意事項をよく確認し、用法・用量を守って使用するようにしましょう。 また、ジューンベリーなどの果樹は、野鳥に実を食べ尽くされないよう、防鳥ネットを張るなどするとよいでしょう。 種類別! おすすめ果樹紹介 ここからは、「ベリー系」「柑橘系」「トロピカルフルーツ系」「育ててみたい人気のフルーツ」「少ないメンテナンスで育つ果樹」の項目を立てて、おすすめの果樹を取り上げていきます。いずれも家庭で栽培しやすい果樹ばかりです。 ベリー系 【ブルーベリー】 Likee68/Shutterstock.com ツツジ科スノキ属の落葉性・半落葉性低木で、原産地は北アメリカ。樹高は1.5〜3mで、樹形は株立ち性です。3月下旬〜4月中旬にベル形の小さな花が鈴なりに開花。収穫期は6月下旬〜9月。ハイブッシュ系、ラビットアイ系、サザンハイブッシュ系に大別されます。ラビットアイ系は暑さや乾燥に強く、収穫は主に6月下旬〜7月中旬頃、ハイブッシュ系は涼しい気候を好み、乾燥が苦手で、収穫は7月中旬〜8月下旬頃。授粉樹が必要なため、異なる品種を2本以上植える必要があります。品種によって開花期に幅があるので、同時期に咲くもの同士を選ぶことがポイント。日当たり、風通しのよい肥沃な土壌に植え付けます。鉢栽培する場合は、10号鉢または幅90cmのプランターに異なる品種を2株植え付けましょう。たくさん収穫できたらジャムづくりにもチャレンジを。 【ラズベリー】 Nitr/Shutterstock.com バラ科キイチゴ属の落葉性低木で、原産地はヨーロッパ、北アメリカ。樹高は1〜1.5mで、樹形はほとんどが株立ち性です。4月下旬〜6月頃に白または淡いピンクの花が咲き、収穫期は6月下旬〜7月中旬。品種によって果実の色は赤、黒、紫の3つに分けられます。自家受粉するので1本植えるだけでよく実ります。寒さに強く、樹勢が強いためビギナーでも育てやすい果樹です。日当たり・風通しがよく、水はけのよい場所に植え付けましょう。鉢栽培する場合は、7〜8号鉢に植え付けます。ジャムやソースにしても美味です。 【ブラックベリー】 ch_ch/Shutterstock.com バラ科キイチゴ属の落葉性低木・つる植物で、原産地は北アメリカ。樹高は1.5〜3m。樹形は木立性・半つる性・つる性と品種によって異なりますが、多くはつる性で、フェンスなどに誘引して仕立てるとよいでしょう。5〜6月頃に白または淡いピンクの花が咲き、収穫期は6月下旬〜8月中旬。果実は赤から黒へと変化し、見映えがよく美しいのも特徴です。自家受粉するので1本植えるだけでよく実ります。寒さに強いものの、地植えの北限は東北地方辺りまで。日当たりのよい場所を好みますが、半日陰にも耐えます。風通しがよく、水はけのよい場所に植え付けましょう。鉢栽培する場合は、7〜8号鉢に植え付けます。ジャムやソースに加工できます。 柑橘系 【レモン】 IgorZh/Shutterstock.com ミカン科ミカン属の常緑低木で、原産地はインド。自然樹高は2〜4mですが、剪定によって1.8mくらいに抑えて管理するとよいでしょう。5〜6月頃に香りのよい花が多数咲き、収穫期は10月下旬〜3月。自家受粉するので1本植えるのみでOK。きちんと管理すれば鈴なりに果実がつくので、料理などに重宝します。寒さには弱いのですが、東京以西の太平洋側では地植えが可能です。凍結する地域では地植えは難しいので、鉢栽培で楽しむのがおすすめ。日当たりのよい場所を選び、水はけのよい肥沃な土壌に植え付けましょう。鉢栽培する場合は、8号鉢に植え付けます。 【温州ミカン】 Tuzemka/Shutterstock.com ミカン科ミカン属の常緑低木で、原産地は中国南部、日本。樹高は1.5〜2mです。5月中旬〜6月中旬頃に香りのよい花が多数咲き、収穫期は9月中旬〜12月。自家受粉するので1本植えるのみでOK。温州ミカンは収穫時期によって、極早生、早生、普通、晩生に分類されます。寒い地域では早生を、温暖な地域では晩生を選ぶとよいでしょう。日当たりのよい場所を選び、水はけのよい肥沃な土壌に植え付けましょう。鉢栽培する場合は、8号鉢に植え付けます。 【ユズ類】 Owl_photographer/Shutterstock.com ミカン科ミカン属の常緑中高木で、原産地は中国。樹高は3〜10mに達しますが、剪定によって1.5m程度に抑えて管理するとよいでしょう。5月中旬〜6月中旬頃に香りのよい花が多数咲き、収穫期は8月下旬〜12月中旬。自家受粉するので1本植えるのみでOK。ビギナーでも育てやすく、病害虫に強いのが特徴。ユズは特に柑橘類の中でも寒さに強いほうで、東北地方南部までは越冬できます。日当たりのよい場所を選び、水はけのよい肥沃な土壌に植え付けましょう。鉢栽培する場合は、8号鉢に植え付けます。 トロピカルフルーツ系 【パッションフルーツ】 Angela Rohde/Shutterstock.com トケイソウ科トケイソウ属のつる性常緑多年草で、原産地はブラジル南部。草丈は3mほど。4、6、10月頃にユニークな姿の花が咲き、収穫期は8月頃。果実を半分に切り、ゼリー状の部分を種ごとすくって食します。自家受粉するので1本植えるだけでOK。つるを伸ばして生育するため、フェンスや支柱などに誘引して仕立てましょう。霜が降りない場所であれば越冬しますが、それ以外では鉢栽培にするのが無難。日当たり、風通しがよく、水はけのよい砂壌土に浅植えにします。鉢栽培する場合は7号鉢に植え付け、行灯仕立てにします。 【フェイジョア】 hvoya/Shutterstock.com フトモモ科アッカ(フェイジョア)属の常緑低木で、原産地はブラジル南東部、ウルグアイ、パラグアイ。樹高は2mほど。6月下旬頃に愛らしいピンクの花が咲き、収穫期は10月下旬〜11月下旬頃。果実は横から半分に切り、中心をすくって食べます。パイナップルとイチゴ、バナナをミックスしたような芳醇な香りでクリーミーな食感です。授粉樹が必要なので異なる品種を2本以上植え、人工授粉をして確実に実らせましょう。トロピカルフルーツですが、-10℃程度まで耐えるようです。日当たり、風通しがよく、水はけのよい土壌に植え付けましょう。鉢栽培する場合は8〜10号鉢に植え付けます。収穫は自然落下した果実を拾い、3〜10日ほど追熟するとよいでしょう。ジャムにしても楽しめます。 【ポポー】 EQRoy/Shutterstock.com バンレイシ科ポポー(アシミナ)属の落葉高木で、原産地は北アメリカ南部。高木に分類されていますが、樹高を2.5mほどに抑える剪定にして管理しやすくするとよいでしょう。5月中旬〜6月中旬頃にチョコレート色の花が下向きに咲き、収穫期は9月下旬〜11月上旬頃。カスタードとバナナをミックスしたような濃厚な香りの果肉を食します。「森のアイスクリーム」とも評されますが、なかなか市販されていないので、家庭で栽培するメリットのある果樹です。授粉樹が必要なので異なる品種を2本以上植え、人工授粉をして確実に実らせましょう。トロピカルフルーツですが、耐寒性が強いのが特徴です。日当たり、風通しがよく、水はけのよい土壌に植え付けましょう。鉢栽培する場合は8号鉢に植え付けます。収穫は自然落下した果実を拾い、数日追熟するとよいでしょう。 育ててみたい人気のフルーツ 【モモ・ネクタリン】 Anton Watman/Shutterstock.com バラ科サクラ属の落葉高木で、原産地は中国。高木に分類されていますが、剪定によって2m程度に抑えて管理するとよいでしょう。果皮にうぶ毛があるものがモモ、ないものがネクタリンです。4月上旬頃に多数の花が咲き、収穫期は7月下旬〜9月上旬頃。自家受粉するので1本植えるのみでOKですが、人工授粉をして確実に実らせましょう。実がついたら袋かけをして、病害虫から守ります。市販のモモは完熟の4〜5日前に収穫して流通させるので、家庭栽培では糖度が2〜3度上がる完熟の甘みを味わえるのがメリットです。日当たりのよい場所を選び、水はけのよい肥沃な土壌に植え付けましょう。乾燥がやや苦手です。鉢栽培する場合は、8〜10号鉢に植え付けます。 【ナシ】 Christian Jung/Shutterstock.com バラ科ナシ属の落葉高木で、原産地は日本。高木に分類されていますが、剪定によって2m程度に抑えて管理するとよいでしょう。寒さに弱く、地植えの北限は関東北部まで。4月下旬頃に多数の花が咲き、収穫期は9月中旬〜10月中旬頃です。授粉樹が必要なので異なる品種を2本以上植え、人工授粉をして確実に実らせます。一つの花房に7〜8個の花をつけますが、摘果して最終的に1個のみ残します。病気になりやすいので袋かけをしましょう。日当たりのよい場所を選び、水はけのよい肥沃な土壌に植え付けます。乾燥がやや苦手です。鉢栽培する場合は、8〜10号鉢に植え付けます。 【ブドウ】 sirokuma/Shutterstock.com ブドウ科ブドウ属のつる性落葉樹で、原産地は中央アジアから地中海沿岸、北アメリカ。つるを旺盛に伸ばし、10mに達することも。つるを支える棚やフェンスなどの設置が必要です。5月下旬〜6月上旬に開花し、収穫期は8月中旬〜9月中旬頃です。自家受粉するので1本植えるのみでOK。実がついたら摘果して袋かけをし、病害虫から守りましょう。日当たりのよい場所を選び、水はけのよい肥沃な土壌に植え付けましょう。寒さ、暑さに強く、北海道から九州まで栽培可能です。雨が苦手なので、雨よけ対策が必須。鉢栽培する場合は、8〜10号鉢に植え付け、行灯仕立てにします。 少ないメンテナンスで育つ果樹 【カキ】 Cristina Nakamura/Shutterstock.com カキノキ科カキノキ属の落葉高木で、原産地は東アジア・東南アジアの温帯。高木に分類されていますが、剪定によって2.5m程度に抑えて管理するとよいでしょう。5月中旬〜6月中旬頃に花が咲き、収穫期は9月下旬〜11月中旬頃。渋ガキ、甘ガキともに自家受粉するので1本植えるのみでOKですが、甘ガキの中には授粉樹が必要なものもあるので、品種を選ぶ際には確認しておきましょう。日当たりのよい場所を選び、水はけのよい肥沃な土壌に植え付けます。地植えでも乾燥が続く場合は、水やりをして補いましょう。鉢栽培する場合は、8〜10号鉢に植え付けます。 【クリ】 Masayuki/Shutterstock.com ブナ科クリ属の落葉高木で、原産地は日本。高木に分類されていますが、剪定によって2.5m程度に抑えて管理するとよいでしょう。6月頃に花が咲き、収穫期は9〜10月頃。クリは授粉樹が必要なので、異なる品種を2本以上植えましょう。日陰では花芽ができないため、日当たりのよい場所を選び、水はけがよく、堆肥をたっぷりと施した肥沃な土壌に植え付けます。地植えでも乾燥が続く場合は、水やりをして補いましょう。鉢栽培する場合は、8〜10号鉢に植え付けます。 【ビワ】 traction/Shutterstock.com バラ科ビワ属の常緑高木で、原産地は日本、中国。高木に分類されていますが、剪定によって2m程度に抑えて管理するとよいでしょう。11〜2月頃に花が咲き、収穫期は6月頃です。自家受粉するので1本植えるのみでOKで、放任してもかまいませんが、人工授粉をすると実つきがよくなります。温暖な気候を好むため、凍結する場所では鉢栽培で楽しむのがおすすめ。日当たりのよい場所を選び、水はけがよく肥沃な土壌に植え付けましょう。鉢栽培する場合は、8〜10号鉢に植え付けます。手間をかけずともよく実りますが、摘果、袋かけをすると果実の質が上がります。 家庭での果樹菜園を楽しもう! FOTO SALE/Shutterstock.com この記事では、ビギナーでも家庭栽培しやすい果樹を取り上げました。それぞれの庭の日照条件や寒暖の環境、土壌、広さなどによって、育ちやすい果樹も絞られてくるので、その中からご自身の好みや目的に合うものを選んでみてください。ぜひ果樹を庭で育てて、甘くてジューシーな完熟果を味わいましょう。 参考文献:『決定版 はじめてでも簡単 おいしい家庭果樹づくり』 著者/大森直樹 発行/講談社 2010年11月28日第1刷発行『決定版 初めての果樹づくり』 監修/髙橋栄治 発行所/主婦の友社 2010年10月10日第1刷発行



















