スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)予約受付中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)予約受付中!
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宿根草・多年草

可愛い花が咲き、食用にもなるアザミ! 育て方や食べ方を知って楽しもう
アザミの主な特徴 美しい花姿のアザミは、どんな特徴や性質を持っているのでしょうか? ここでは、特徴をはじめ、花言葉など基本的な情報についてガイドしていきます。 基本情報 アザミは、キク科アザミ属の多年草です。北半球の広範囲に自生しており、250〜300種が分布するとされ、日本でも細かく分ければ150種にも及ぶ野生種があるとされています。園芸種として流通しているのは、ノアザミから品種改良されたもので、通称はハナアザミ。ほかにもドイツアザミ、寺岡アザミ、楽音寺などの改良品種があります。もともと野山に自生している植物なので、手をかけずともよく育ち、ビギナーでも気軽に育てられます。 花や葉の特徴 アザミの草丈は50〜100cmで、種類によって草丈が異なります。そのため、栽培する際には最終的に草丈がどれくらいまで達するのか、ラベルなどで確認しておくとよいでしょう。アザミは大きく切れ込みの入った葉を放射状に伸ばす草姿で、茎葉にはトゲがたくさんあります。刺さると痛いので、幼い子どもやペットが近づけない場所で栽培すると安心です。 アザミの開花期は主に5〜8月。「主に」と表現したのは、種類によって開花期が異なり、4〜10月と幅があるからです。花色は、紫、ピンク、白など。花茎を立ち上げた頂部に一輪開花し、花が終わるとタンポポに似た綿毛のある種子がつきます。 アザミの花言葉 アザミは、花色によって花言葉が異なります。紫色は「厳格」「高貴」「気品」、白は「自立心」、赤は「権威」、青は「安心」「満足」などです。 スコットランドの国花 アザミは、スコットランドの国花であることはご存じでしょうか? 大学やお城の紋章などのデザインに組み込まれていることが多く、人々に親しまれてきた花だということが分かります。戦争中に敵兵がアザミのトゲに阻まれて域内に攻め入ることができなかったとか、敵兵がアザミのトゲを踏んでとっさに悲鳴を上げたために敵襲に気づき、返り討ちを果たせたといったエピソードもあり、国民を侵略から守ってくれた花として、現在も変わらず愛されているようです。 アザミの育て方の基本 ここまで、アザミの基本情報や特徴、花言葉などについてご紹介しました。ここからはガーデニングの実践編として、適した栽培環境や植え付け、水やりや施肥、手入れなど日頃の管理、増やし方など、育て方について詳しく解説します。 栽培環境 日当たり、風通しのよい場所が好適。半日陰の場所でも育ちますが、花つきが悪くなり、茎葉が間のびして徒長しやすくなります。暑さにも寒さにも強く、放任しても丈夫に育ちます。地植えする際は、適度に水はけ・水もちのよい土壌がよく、乾燥しやすい場所は避けたほうが無難です。 用土 【地植え】 植え付けの2〜3週間前に、腐葉土や堆肥、緩効性肥料少量を混ぜ込んで、よく耕しておきます。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 草花用にブレンドされた、市販の培養土を利用すると手軽です。 植え付け・植え替え アザミの植え付け適期は3月頃です。ただし、ほかの時期にも苗が花苗店で販売されていることもあります。入手したら、早いうちに適地に植え付けましょう。苗を購入する際は、節間が短くがっしりと締まって、勢いのあるものを選んでください。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗よりも一回り大きな穴を掘り、ポットからアザミを取り出し、根鉢を崩さずに植え付けます。複数の苗を植え付ける場合は、30cmほどの間隔を取りましょう。最後に、たっぷりと水やりします。 庭植えの場合は、植え替える必要はありません。 【鉢植え】 鉢の大きさは、5〜6号鉢に1株を目安にします。 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから、草花用の培養土を半分くらいまで入れましょう。アザミの苗を鉢に仮置きし、高さを決めます。苗をポットから出し、根鉢を崩さずに植え付けましょう。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3㎝ほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、1〜2年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。 鉢から株を取り出してみて、根が詰まっていたら、根鉢を軽く崩して古い根などを取り除きましょう。元の鉢に新しい培養土を使って植え直します。もっと大きく育てたい場合は、元の鉢よりも大きな鉢を準備して植え替えてください。 水やり 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏に水やりする場合は、気温の高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がり、株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 また、真冬に水やりする場合は、気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に与えるようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。しかし、いつもジメジメしたままにしておくと、根腐れの原因になってしまうので注意。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。茎葉がしおれそうにだらんと下がってきたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。また、冬に地上部が枯れても、カラカラに乾燥させることのないように、適宜水やりを続けてください。 肥料 【地植え】 植え付け時に元肥として緩効性肥料を施してあれば、追肥は不要です。 越年以降は、生育が旺盛になり始める少し前の3月頃に緩効性肥料を少量施します。 【鉢植え】 生育期の4〜10月に、液体肥料を2週間に1度を目安に与えます。 必要な作業 【摘心】 アザミは、成長期に入って新芽が動き出した頃に茎の先端を切り取る「摘心」を繰り返すと、よく分枝してこんもりと茂り、花つきもよくなります。 【花がら摘み】 アザミは次々に花が咲くので、終わった花は摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながりますよ! また、いつまでも花がらを残しておくと、種をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。種子を採取したい場合は、開花が終わりそうな頃に花がら摘みをやめて、種子をつけさせましょう。 【支柱の設置】 草丈が高くなるタイプのアザミを育てる場合は、早めに支柱を設置して茎を誘引しておきましょう。すると強風による倒伏を防ぐことができます。支柱は地中深くまで差し込んで、しっかり支えられるようにしておくことが大切です。 増やし方 アザミは、種まきで増やすことができます。 【種まき】 アザミを種まきで増やしたい場合、開花後に種子を採取して播くとよいでしょう。日本に古くから自生してきたアザミの種類なら、ビギナーでも種まきから簡単に育てられますよ! 種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くて多数の苗を植えたい場合は、コストカットにもなります。 開花期が終わりを迎える頃に花がら摘みをやめ、熟したら種を採取。アザミの種まきの適期は、10月か3月頃です。秋に種を播くと、開花まで時間がかかりますが、冬を越して春を迎えると一気に成長して育ちがよくなります。春に播くと開花までの期間は短いので、長く場所を取られないのがメリットです。寒冷地では寒さに耐えられない場合もあるので、十分気温が上がった春に播くのがおすすめ。春に播く場合は、密閉容器に入れ、翌春まで涼しいところで保管しておきましょう。 3号の黒ポットに草花用にブレンドされた市販の培養土を入れて十分に水で湿らせた後、数粒ずつ種を播いて軽く土をかぶせます。発芽までは乾燥・過湿にならないように適度な水管理をしてください。発芽後に間引いて元気のいい苗を1本のみ残し、その後は日当たり、風通しのよい場所で管理します。本葉が4〜5枚ついたら根鉢を傷めないように苗を取り出し、植えたい場所に定植しましょう。 病害虫 【病気】 アザミが発症しやすい病気は、うどんこ病です。 うどんこ病は、カビによる伝染性の病気です。葉、新梢、つぼみに発生しやすく、表面が白く粉を吹いたような状態になり、放任するとどんどん広がるので注意。対処せずにそのままにしておくと光合成ができなくなり、やがて枯死してしまいます。窒素肥料を施しすぎたり、枝葉が繁茂しすぎて風通しが悪くなったりしていると、発病しやすくなります。うどんこ病が出たら病気の葉を摘み取って処分し、適用する殺菌剤を葉の表と裏に散布して、蔓延するのを防ぎましょう。 【害虫】 アザミに発生しやすい害虫は、アブラムシ、ナメクジなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mm程度の小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 ナメクジは、花やつぼみ、新芽、新葉などを食害します。体長は40〜50mmで、頭にツノが2つあり、茶色でぬらぬらとした粘液に覆われているのが特徴。昼間は鉢底や落ち葉の下などに潜んで姿を現しませんが、夜に活動します。植物に不快な粘液がついていたら、ナメクジの疑いがあるので夜にパトロールして捕殺してください。または、ナメクジ用の駆除剤を利用して防除してもよいでしょう。多湿を好むので風通しをよくし、落ち葉などは整理して清潔に保っておきます。 アザミの主な種類 昔から日本の野山で咲いて親しまれてきたアザミには、さまざまな種類があります。ここでは、よく知られているものについてご紹介しましょう。 キセルアザミ マアザミ、サワアザミとも呼ばれています。本州、四国、九州の山あいの少し湿り気のある環境でよく繁茂するようです。草丈は50〜100cm。花径は3cm前後で、ややうつむくように咲くのが特徴です。 フジアザミ 中部地方や関東地方に自生するアザミで、荒れ地や斜面などで見かけることができます。草丈は50〜150cmの大型種。開花期は晩夏から秋にかけてで、5〜10cmの大きな花を咲かせます。 ハマアザミ 千葉県以西に分布するアザミで、主に海岸に生育するためにこの名前で呼ばれています。砂地を好む性質で、草丈は30〜50cm。葉が肉厚で、光沢があるのが特徴です。開花期は夏〜初冬までと長く、花径は3cmほど。 アザミは食用にもなる アザミは、山菜として食べられているのをご存じですか? トゲが心配かもしれませんが、まだトゲが柔らかいうちの新芽を食材にします。おひたしや天ぷら、胡麻和え、汁物の具などに利用。また、根はゴボウアザミと呼ばれ、醤油漬けや味噌漬けに利用でき、あく抜きしてキンピラに調理することもできます。 可愛い花姿が楽しめ、食用にもできるアザミ 紫や白などの愛らしい花を咲かせるアザミは、手をかけずとも丈夫に育ち、トゲに注意さえすればストレスなく育てられる植物です。若い芽は食用できるのもいいですね。ぜひ庭やベランダで育てて、野趣あふれる花姿を愛でてはいかがでしょうか。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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夏の花を探そう! 8月に咲く人気の花20選
ヒマワリキク科一年草/主な花色:黄・茶・オレンジ・複色/開花期:7~9月 Skrypnykov Dmytro/Shutterstock.com 元気で明るいイメージの夏の人気花といえば、ヒマワリ。太陽のような花姿が夏にぴったりです。痩せ地でもよく育ち、また種子が大きいので播きやすく、ビギナーでも簡単に種まきから栽培できます。背丈を超えるほどに育ち、大きな花を一輪咲かせるイメージが一般的ですが、コンパクトに育つ品種やよく分枝してたくさんの小花を咲かせる品種もあり、栽培スペースや好みに合わせて選べますよ。密植させれば、ちょっとした夏場の日陰づくりにも。ヒマワリの花言葉は「憧れ」「あなただけを見つめている」「愛慕」「熱愛」などです。 ●ヒマワリはどんな花? 特徴や花言葉、育て方について ペチュニアナス科一年草/主な花色:赤・ピンク・青・紫・白・黄・複色/開花期:3~11月 Panwasin seemala/Shutterstock.com 春から秋にかけて、花期が長く楽しめるペチュニア。育てやすく、簡単にあふれんばかりの花を咲かせてくれるので、ガーデニング初心者にもおすすめの花です。品種のバリエーションが豊富なので、毎年育ててもマンネリになることなく、花壇や寄せ植えからハンギングバスケットまで、幅広いシーンで活躍します。摘心をするとボリュームが増え、こんもりと花数多く育ちます。こまめに花がらを摘み、徒長してきたら切り戻しをすると長く楽しめますよ。ペチュニアとよく似た花姿のカリブラコアも夏の人気花の一つです。ペチュニアの花言葉は「あなたと一緒なら心がやわらぐ」「心のやすらぎ」などです。 ●ペチュニアの育て方! 可愛い花をたくさん咲かせよう マリーゴールドキク科一年草/主な花色:黄・オレンジ・白・赤・複色/主な開花期:4~10月 Grigoriy Pil/Shutterstock.com オレンジや黄色などのビタミンカラーが元気をくれるマリーゴールド。初夏から晩秋まで長く咲き続け、一度植え付ければ手をかけずとも元気に育ち、花壇の定番として愛される人気の花です。また、センチュウなど害虫を寄せ付けない効果もあるので、コンパニオンプランツとして家庭菜園に取り入れるのもおすすめ。日本でガーデニング素材として利用されるものは一年草が多いですが、中には多年草の品種もあります。マリーゴールド全般の花言葉は「勇者」「可憐な愛情」などです。 ●ビタミンカラーが鮮やか! いろいろ楽しめるマリーゴールドを育てよう ジニア(ヒャクニチソウ)キク科一年草/主な花色:白・赤・ピンク・オレンジ・黄・緑・複色/開花期:5~11月 kornnphoto/Shutterstock.com 「百日草」という名でも親しまれる通り、長い期間次々と花を咲かせるジニア。生育旺盛で育てやすく、夏の厳しい暑さや強い日差しの下でも花を咲かせる、夏花壇の彩りに使いやすい花です。ヒャクニチソウにはお供え花の印象もあるため、ちょっと敬遠しがちな人もいるかもしれませんが、カラフルな花を次々と咲かせ、花期が長いので、ガーデニング素材としても人気で、さまざまな花形や草姿の品種が流通しています。ジニアの花言葉は「不在の友を思う」「遠い友を思う」「別れた友への想い」「絆」「いつまでも変わらぬ心」「古き佳き時代」「幸福」「注意を怠るな」などです。 ●初夏から晩秋まで咲き続ける、バリエーション豊富な一年草ジニア ムクゲアオイ科低木/主な花色:白・ピンク・紫・複色/開花期:7~9月 Photo/LensTravel/Shutterstock.com ムクゲは高さ3~4mの低木で、暑い日が続く真夏にも、次々と新しく大きな花を咲かせてくれます。アオイ科らしい整った形の花を、木全体を覆うように咲かせる姿は見事。園芸品種も豊富で、一重咲きや八重咲きがあります。丈夫で栽培しやすく、樹形もよくまとまって横に広がりにくいので、庭木や生け垣としても植栽されるなじみ深い樹木です。ムクゲの花言葉は「信念」「新しい美」などです。 ●盛夏に次々と開く夏の花 ムクゲ ハイビスカスアオイ科低木/主な花色:白・赤・ピンク・オレンジ・黄・複色/開花期:5~10月 Aygul Sarvarova/Shutterstock.com トロピカルな花といえば、真っ先にイメージされる、真っ赤なハイビスカスの花。夏が似合う南国の花として人気がありますが、春から秋まで、意外と長期間にわたって花を咲かせます。日向を好み、暑さに強いイメージがありますが、品種によっては真夏の猛暑で開花が止まることも。暑さで株が弱るようなら、半日陰に移動するとよいでしょう。寒さには弱いので、冬は室内に取り込んで冬越しさせます。ハイビスカスの花言葉は「繊細な美」「新しい恋」などです。 ●【夏の花】ハイビスカスの育て方。コツとお手入れ、植え替えや寄せ植えを一挙紹介 アサガオヒルガオ科つる性一年草/主な花色:白・ピンク・青・紫・複色/開花期:7~10月 Joe Ferrer/ Shutterstock.com 夏の早朝、伸ばしたつるに花を咲かせるアサガオは、この季節の風物詩。夏休みにアサガオの観察日記をつけたことがある人も多いのでは? 鉢植えで行灯仕立てにしたり、緑のカーテンにもよく利用されています。日本で最も発達した古典園芸植物の一つで、江戸時代に大流行し、多くの品種が生み出されました。これらの変化朝顔をコレクションするのも楽しいですね。アサガオの仲間にはほかに、宿根性でより丈夫なノアサガオ(琉球アサガオ)や、昼に花を咲かせ、抜けるような空色の花が有名なセイヨウアサガオなどもあります。アサガオの花言葉は「はかない恋」「固い絆」「愛情」などです。 センニチコウヒユ科一年草/主な花色:白・赤・ピンク・黄・紫/開花期:5~11月 茎の先にポンポンと咲く丸い花が愛らしいセンニチコウ。丈夫で育てやすく、花がよく咲き揃うので、ガーデンの縁取りにおすすめです。花のように見える球体のカサカサした部分は、じつは苞(ほう)という葉の集まりなので、長期間楽しむことができます。ドライになっても花色が残るので、フラワーアレンジメントやドライフラワーの花材としても人気。コンパクトに育つ矮性種から高性種まで、さまざまな種類があります。一年草ですが、品種によっては冬越しして翌年も楽しめるものもあります。 ●センニチコウの育て方。コツとお手入れ、植え替えや寄せ植えを一挙紹介します サルスベリ(百日紅)ミソハギ科中高木/主な花色:ピンク・赤・白/開花期:7~9月 TonyNg/Shutterstock.com 開花期間が長く、初夏から秋まで咲き続けるサルスベリは、夏の庭のシンボルツリーにぴったり。ツルツルとしたなめらかな幹肌が特徴で、ピンク、赤、白などの可愛らしい花が房状に集まり、華やかに咲き誇ります。多くは中高木ですが、矮性品種もあるので、小さな庭でも栽培できます。乾燥を嫌うので、真夏に晴天が続く場合は、地植えであっても水やりをして補うとよいでしょう。サルスベリの花言葉は「雄弁」「愛嬌」「不用意」などです。 ●サルスベリ(百日紅)に注目しているあなたへ! これを読んで栽培に挑戦しよう トレニアアゼトウガラシ科一年草/主な花色:青・紫・ピンク・白・黄・複色/開花期:4~10月 Pseudolithos/Shutterstock.com 「夏すみれ」という和名の通り、少しスミレに似た雰囲気の愛らしい小花を夏に咲かせるトレニア。初夏から晩秋まで長く咲き継ぎ、他の花とも合わせやすいので、夏のガーデンで広く活躍してくれます。種類によっては這うようにして広がるタイプもあり、花壇の縁取りやグラウンドカバーにも利用できます。草姿が乱れてきたら、深めに切り戻しをして若返りを図りましょう。トレニアの花言葉は「ひらめき」「可憐」「愛嬌」などです。 ●トレニアは初心者向けで長く楽しめる! 育て方・増やし方をご紹介 トケイソウトケイソウ科つる性多年草/主な花色:白・赤・ピンク・黄・紫・複色/開花期:5~10月 Esin Deniz/Shutterstock.com トロピカルな雰囲気の個性的な花姿が人気のトケイソウ。花の形を「キリストの受難」に見立てたパッションフラワーという英名でも呼ばれます。ちなみに、トロピカルフルーツのパッションフルーツはトケイソウの一種。つるを絡ませながら成長するので、フェンスや壁面、オベリスクなどに仕立てるとよいでしょう。暑さに強い一方、寒さには弱いので、耐寒性の強い品種以外は鉢植えにして冬越しを。トケイソウの花言葉は「聖なる愛」「信仰」「宗教的熱情」などです。 ●個性的な花を咲かせるトケイソウを育ててみよう! 育て方を詳しくご紹介 ニチニチソウキョウチクトウ科一年草/主な花色:白・赤・ピンク・紫・複色/開花期:5~11月 Photo/ Treetree2016/Shutterstock.com 夏の花壇ではとてもポピュラーなニチニチソウ。高温や直射日光への耐性が強く、排気ガスにも強いので、車道沿いの花壇にもおすすめ。艶のある葉も美しく、初心者でも育てやすい夏のガーデンで頼れる存在です。矮性や匍匐(ほふく)性などの品種があるほか、近年では可愛い新品種も多く登場し、バリエーションも豊富です。梅雨入り前に摘心を行い、開花期間中は必要に応じて追肥をすることで、より花付きよく楽しめます。ニチニチソウの花言葉は「楽しい思い出」「生涯の友情」「友情」などです。 ●ニチニチソウ(日々草)の育て方。コツとお手入れ、植え替えや寄せ植えを一挙紹介します カンナカンナ科多年草/主な花色:赤・ピンク・オレンジ・黄・白・複色/開花期:6~10月 guentermanaus/Shutterstock.com 楕円形で広く大きな葉を持つカンナは、カラーリーフプランツとしても活躍します。トロピカルな雰囲気の球根植物で、夏にカラフルな花を咲かせ、全体に大ぶりで株幅が出るので迫力があります。栽培する際にはスペースを広くとっておきましょう。暑さに強い一方で寒さには弱く、凍結すると枯れてしまうので、冬は掘り上げて貯蔵するとよいでしょう。カンナの花言葉は「情熱」「快活」「永遠」「妄想」などです。 ●カンナってどうやって育てればいいの? カンナの育て方・コツとは? マンデビラキョウチクトウ科つる性低木/主な花色:赤・ピンク・白/開花期:5~10月 goumi/Shutterstock.com ぐんぐんつるを伸ばして、トロピカルな雰囲気の存在感ある花を咲かせるマンデビラ。支柱なしでもコンパクトに収まるものから、フェンスやアーチなどに誘引して大きく育てるものまで、さまざまな品種があります。寒さには弱く、冬場は鉢植えにして室内に取り込むなどの作業が必要ですが、上手に管理すれば翌年もまた開花を楽しむことができます。マンデビラの花言葉は「固い友情」「情熱」「危険な恋」などです。 ●夏のガーデニングにおすすめ! マンデビラの特徴、花言葉、育て方 サルビア(セージ)シソ科一年草/主な花色:赤・ピンク・紫・白・青・複色/開花期:6~11月 Huy Thoai/Shutterstock.com ハーブや観賞用として広く使われ、非常に種類が豊富なサルビア。一年草と多年草がありますが、夏花壇でよく使われるのは、赤花で最もポピュラーなスプレンデンス、ブルーサルビアの名称で知られるファリナセアなど、耐寒性が弱い一年草タイプです。丈夫で育てやすく、花期が長いので、夏から秋にかけての花壇におすすめ。サルビア全般の花言葉は「尊敬」「知恵」「良い家庭」「家族愛」などです。 ●カラフルな花を楽しもう! サルビアの特徴・花言葉・育て方をご紹介 ホリホック(タチアオイ)アオイ科多年草/主な花色:ピンク・赤・白・オレンジ・黄・黒・紫・複色/開花期:6~8月 JakkriT SomsuK Krit/Shutterstock.com まっすぐな茎を2mほどの高さまで伸ばすホリホックは、存在感のあるガーデンプランツ。梅雨明け頃、下から順に花を咲かせていきます。花姿は一重咲きや八重咲き、花色もピンクや赤、白などバリエーション豊富。背が高くなるので、花壇の後方に植えるとよいでしょう。ホリホックの花言葉は「豊作」「あなたの美しさは気高い」などです。 ●華やかな花を咲かせるタチアオイの育て方・ポイント・注意点を徹底解説! ロベリアキキョウ科一年草/主な花色:白・青・紫・赤・ピンク・複色/開花期:4〜9月 travel4fishing/Shutterstock.com 蝶のような花形の小花がふんわりと群れ咲くロベリア。育てやすく、他の花とも合わせやすいので、寄せ植えにも人気です。品種によって一年草と多年草がありますが、夏に咲くのは主に多年草タイプ。もっとも、日本では冬越しが難しいため、基本的には一年草扱いとされています。成長に合わせて適宜摘心や切り戻しをすると、こんもりとした株姿を作って花数多く楽しめますよ。ロベリアの花言葉は「謙遜」「いつも愛らしい」などです。 ●蝶のような花がたくさん咲く! 多彩な楽しみ方ができるロベリアを育てよう ポーチュラカスベリヒユ科一年草/主な花色:白・赤・ピンク・オレンジ・黄・紫・複色/開花期:5〜10月 smileimage9/Shutterstock.com ぷくっとした多肉質の茎葉を持つポーチュラカは、暑さや乾燥に非常に強い植物。他の花の元気がなくなる真夏の8月にも、ピンクや黄色など明るい花色で元気に咲いてくれます。基本的に午前中にしか咲きませんが、最近は午後にかけて長く咲く品種も登場。匍匐(ほふく)性なので、グラウンドカバープランツとしてもおすすめです。ちなみに、マツのように細い葉を持つマツバボタンもポーチュラカの仲間です。日当たりの悪い場所や天気の悪い日には花を咲かせないので、日当たりのよい場所で育てましょう。ポーチュラカの花言葉は「いつも元気」です。 ペンタスアカネ科低木/主な花色:白・赤・ピンク・紫/開花期:5〜10月 Traveller/Shutterstock.com 春から秋まで長期間にわたり星形の小花をまとまって咲かせるペンタスは、暑さに負けずによく開花するので、真夏のガーデンにぴったり。本来は常緑低木ですが、寒さに弱いので一年草として扱われ、コンパクトに生育するよう改良された品種が寄せ植えや花壇の花材としてよく利用されています。花がら摘みを兼ねて切り詰めると、脇芽が伸びてより多くの花が楽しめます。花言葉は「希望がかなう」「願い事」などです。 ユーフォルビアトウダイグサ科低木/花色:白/開花期:4〜11月 Open_Eye_Studio/Shutterstock.com ユーフォルビアには非常にさまざまな種類がありますが、ここでご紹介するのは、純白の苞が小花のように茎の先につき、カスミソウに似た雰囲気を持つタイプ。どんな花とも相性がよく、花壇や寄せ植えで、花と花をつなげる存在として重宝します。 ‘ダイアモンドフロスト’やより花が豪華な‘ダイヤモンドスノー’などの品種があり、真夏の高温期でも休まず、新雪のような真っ白な花を咲かせ続けます。本来は低木ですが、寒さに弱いため、一般に一年草として扱われます。樹液が皮膚につくとかぶれることがあるので注意しましょう。ユーフォルビア‘ダイアモンドフロスト’の花言葉は、「君にまた会いたい」「デリケートな美」などです。 8月に咲く人気の花を育てよう! 今回は、8月に咲くガーデニングで人気の花を20種類ご紹介しました。ここで取り上げた花以外にも、8月に咲く花はまだまだたくさんあります。ぜひお気に入りの花を見つけて、8月のガーデニングを楽しんでくださいね。
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一・二年草

月見草はどんな花? 待宵草とはどう違う? 特徴や育て方のポイント
月見草の主な特徴 月見草とはどんな草花なのでしょうか。ここでは、その特徴についてご紹介していきます。 基本情報 月見草は、アカバナ科マツヨイグサ属の植物で、種類によって一年草、二年草、多年草があります。原産地は南北アメリカです。 日本では、月見草といえばマツヨイグサ(Oenothera Stricta)、コマツヨイグサ(O.laciniata)、アレチマツヨイグサ(O.parviflora)、オオマツヨイグサ(O.qlazioviana)などを含めた黄色い花の総称として捉えられています。しかし、植物学上では、白〜淡いピンクの花を咲かせるツキミソウ(O.tetraptera)のことを指します。ツキミソウの開花期は5〜9月で、夕暮れ時に咲き始めるのが特徴。咲き始めは白い花ですが、徐々にピンクへと変化し、翌朝にしぼんでしまいます。現在日本ではほとんど栽培されていませんが、それに代わってヒルザキツキミソウ(O.speciosa)がガーデニングでは最もポピュラーに普及しています。名前の通り昼に咲き、花色は白〜ピンクがあります。草丈は30〜40cmほどです。 月見草の花言葉 月見草の花言葉には、「無言の愛情」「移り気」「ほのかな恋」「うつろな愛」「湯上がり美人」などがあります。これらのほとんどが、白い花がピンクへと変化していく様子からイメージして名付けられたようです。「うつろな愛」は、さしずめ一日でしぼむ姿から短い恋を連想して、というところでしょうか。 栽培環境 月見草は、どんな環境を好むのでしょうか。健やかに生育し、たくさんの花を咲かせるために適した環境についてご紹介します(待宵草、昼咲き月見草ともに性質は同じです)。 適した場所 日当たり、風通しのよい場所を好みます。日当たりがよくないと花つきが悪くなるうえ、ヒョロヒョロと間のびした弱々しい草姿になってしまうので注意してください。 月見草は水はけのよい環境を好むので、水はけの悪い土壌であれば、腐葉土や堆肥を多めにすき込み、10〜20cmくらい土を盛って周囲よりも高くしておくとよいでしょう。 用土 【地植え】 植え付けの約2週間前に、腐葉土や堆肥、緩効性肥料を混ぜ込んで、よく耕してください。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 市販の草花用培養土を利用すると手軽です。自身で配合土を作りたい場合は、赤玉土小粒6、腐葉土4の割合でブレンドするとよいでしょう。 育て方の基本 ここまで、月見草の基本情報や花言葉、適した栽培環境などについてご紹介してきました。では、ここからはガーデニングの実践編として、月見草の育て方について詳しく解説していきます(待宵草、昼咲き月見草ともに性質は同じです)。 植え付け・植え替え 月見草の植え付け・植え替えの適期は、3月か9月頃です。ただし、ほかの時期にも苗は出回っているので、花苗店などで入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘り、根を傷めないように植え付けます。最後にたっぷりと水を与えましょう。複数の苗を植える場合は、30cmくらいの間隔を取っておきましょう。 多年草タイプを地植えにしている場合は、数年は植えたままにしてもかまいません。しかし、大株に育って込み合ってきたら、3月か9月頃に掘り上げて株分けし、株の若返りをはかるとよいでしょう。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、6〜7号の鉢を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから草花用の培養土を半分くらいまで入れましょう。月見草の苗をポットから取り出し、根を傷めないように鉢に仮置きして高さを決めたら、少しずつ土を入れて植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出さないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 鉢植えで多年草タイプを育てている場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、1〜2年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出し、古い根を整理して軽く根鉢をくずし、新しい培養土を使って植え直します。もっと大きく育てたい場合は、元の鉢よりも大きな鉢を準備して植え替えてください。 水やり 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏に水やりする場合は、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。気温の高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がり、株が弱ってしまいます。 また、越年する多年草タイプを育てている場合、真冬に水やりする際は、気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に与えるようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。また、多年草タイプを栽培している場合は、冬でもカラカラに乾燥させることのないように、適宜水やりを続けてください。 肥料 【地植え】 植え付け時に元肥として緩効性肥料を施しておけば、追肥は特に必要ありません。肥料を与えすぎると、かえって茎葉ばかりが茂って花つきが悪くなることがあるので注意。株に勢いがないようであれば、速効性の液肥を与えて様子を見るとよいでしょう。 【鉢植え】 植え付け時に元肥として緩効性肥料を施しておきましょう。 その後は、生育が著しくなる3〜8月に緩効性肥料を株の周囲に少量ばらまき、軽く耕して周囲の土に馴染ませます。肥料を与えすぎると、かえって茎葉ばかりが茂って花つきが悪くなることがあるので注意しましょう。 増やし方 月見草は、種まきと株分けで増やすことができます。 【種まき】 月見草は、ビギナーでも種まきから簡単に育てられます。こぼれ種で増えるほど強健な性質で失敗が少ないので、ぜひ種まきから始めてみませんか? 種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くて多数の苗を植えたい場合は、コストカットにもなります。 今年咲いた花から種子を採取して播きたい場合は、開花期が終わりそうな頃に花がら摘みをやめて、莢をつけさせます。莢が熟した頃に採取して中から種を取り出し、密閉容器に入れて保存しておきましょう。 種まきの適期は、4〜5月です。 直まき 庭に直接種子を播くことを「直まき」といいます。 種まきの約2週間前に、腐葉土や堆肥、緩効性肥料を混ぜ込んでよく耕し、土づくりをしておきましょう。種はばらまきにして薄く土をかぶせます。発芽後は間引きながら育成し、最終的に株同士の間隔を20〜30cm取ります。 ポットまき 種まきから栽培する場合、花壇などに直まきすると、幼苗のうちに病気や虫の害にあいやすく、天候不順に左右されやすいので、黒ポットに播いて適した場所で管理すると、より確実です。ただし、月見草は根を傷めると後の生育が悪くなるので、移植する際は根鉢を崩さないよう丁寧に扱ってください。 まず黒ポットに、草花用にブレンドされた市販の培養土を入れます。種を数粒ずつまいて軽く土をかぶせます。最後にジョウロなどで高い位置から優しい水流で水やりしておきましょう。発芽までは明るい半日陰で管理し、乾燥しないように適度に水やりします。 発芽後は日当たりのよい場所で管理します。勢いがあって元気のよい苗を1本のみ残し、ほかは間引きましょう。ヒョロヒョロと伸びて弱々しい苗や、葉が虫に食われている苗、葉が黄色くなっている苗などを選んで間引きます。苗が十分に育ったら、花壇や鉢などの植えたい場所に、根鉢を崩さずに植え付けます。 【株分け】 越年する多年草のタイプであれば、株分けして増やすことができます。 月見草の株分けの適期は3月か9月頃です。株を植え付けて数年が経ち、大きく育ったら株の老化が進むので、「株分け」をして若返りを図ります。株を掘り上げて新芽を数芽ずつ付けて地下茎を切り分け、植え直しましょう。それらの株が再び大きく成長し、同じ姿の株が増えていくというわけです。 夏越し・冬越し 【夏越し】 暑さには強いため、地植え、鉢植えともに対策を講じる必要はありません。 【冬越し】 越年する多年草タイプを育てている場合、冬はロゼット状(放射状に伸ばした葉をぺったりと地面に広げた状態)になって休眠します。関東以南では屋外で植えっ放しにしても越冬できますが、凍結しやすい場所では、敷き藁やバークチップなどでマルチングをしておくとよいでしょう。寒冷地で地植えにしている場合は、鉢に植え替えて、凍結しない場所で管理します。 病害虫 【病気】 月見草の栽培では、病気が発生する心配はほとんどありません。 【害虫】 月見草に発生しやすい害虫は、アブラムシ、アカバナトビハムシなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mm程度の小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目も悪いので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 アカバナトビハムシは、ハムシ科の昆虫で、成虫、幼虫ともに月見草を好み、葉を旺盛に食害します。成虫は甲虫で、光に当たると黒に緑色を帯びた光沢を見せます。体長は3〜4mmくらい。跳ねるように飛ぶ敏捷性があります。幼虫は茶色いイモムシのような姿をしており、体長は5mmくらい。葉に穴があいているのを見つけたら、葉裏などを探して、見つけ次第捕殺してください。たくさん発生しているようであれば、適用する薬剤を散布して駆除するとよいでしょう。 待宵草との関係 日本では、一般に待宵草も含めて月見草と捉えられており、むしろ月見草といえば黄色い花姿をイメージすることが多くなっています。どうしてそうなったのか、流布した背景や待宵草の特徴、種類についてガイドします。 待宵草が月見草として流通する背景 月見草が最初に日本に伝えられたのは江戸時代で、白から淡いピンクへと変色する美しい花でしたが、日本の気候に馴染まず、昭和初期にはほとんど見かけることがなくなりました。少し遅れて日本に入った待宵草は、逆に繁殖力が強くて野生化し、ほどなくして全国に広まっていきました。いずれも夕方から花を咲かせる特性が共通していますが、待宵草の黄色い花色が月をイメージさせたのか、待宵草が月見草として誤認されるようになり、流行小説にも黄色い花として月見草が描写されたことから、誤認が一般認識となって広まったとされています。 待宵草の特徴 待宵草は、月見草と同じアカバナ科マツヨイグサ属の多年草です。原産地は南アメリカで、繁殖力が強く放任してもよく育ちます。開花期は6〜8月で、花色はレモンイエロー。花径3cmほどの小花で、夕方から咲き始めて朝にはしぼみます。草丈は10〜30cmです。 待宵草の種類 待宵草には、いくつかの種類があります。オオマツヨイグサは、草丈が1〜1.5mにも達して葉を大きく広げ、花径は8cmくらいで比較的大きな花が咲きます。メマツヨイグサは繁殖力が強く、野生化している姿をよく見かけるほどです。花径は2〜5cmくらい。コマツヨイグサも強健ではびこりやすい性質で、花径は2〜3cmほどです。 夏にたおやかな月見草を楽しんでみては 今回ご紹介した「黄色い花のイメージの月見草は、じつは待宵草だった」「日本で育てられているツキミソウは、昼に咲くヒルザキツキミソウがほとんど」というのは豆知識として役立ちそうですね。月見草、待宵草ともに同様の性質で育てやすいので、ぜひ庭やベランダに迎え、育ててみてはいかがでしょうか。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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おすすめ植物(その他)

ガーデンを明るく彩る 黄金葉の輝き
明るく爽やかな黄金葉 はっきりとしたイエローから、ライムグリーンに近いものまで、幅広い色彩を持つ黄金葉。一般的な緑色よりも明るく輝くような葉が広い範囲を覆うため、ガーデンの印象がワントーン明るくなり、ほかの植物の葉色や花色とのコントラストが楽しめます。グラウンドカバーに取り入れれば、背景が明るくなり、濃い色彩を持つ植物が一層引き立ちます。ガーデンデザインや庭の色合わせの方法としてはもちろん、鉢栽培の寄せ植えに取り入れる植物としても非常に効果的です。花が咲いていなくても葉色の美しさが楽しめるので、長い期間観賞できるのも特徴。花が少ない真夏や秋冬のガーデンにもぴったりです。 植物と‘金色’ カラーリーフの一つである黄金葉は、「芽条変異(枝変わり)」と呼ばれる突然変異によって生まれたものが多く、その性質を固定させることで美しい色合いが楽しめるようになっています。黄金葉には、特に芽吹いた直後の新芽が明るく鮮やかな色彩を持つものが多く、葉が成長するにしたがって緑色が濃くなったり、秋には紅葉が楽しめるものもあります。 魅力的な黄金葉の植物の数々 オウゴンマサキ 黄金葉を持つ植物の中でも代表的な存在。芽吹きがよく、新芽がまるで黄色の花のような鮮やかな色合いなので、株全体が金色に色づいてガーデンでひときわ目を引きます。葉は次第に明るい緑色へと変化。 ギボウシ(ホスタ) 葉色の種類が豊富なギボウシには、もちろん黄金葉を持つ品種もあります。暗くなりがちな足元に、明るい色合いの葉を大きく広げるので、シェードガーデンのグラウンドカバーとしても効果的。 アメリカテマリシモツケ ライムグリーンの葉と白い花が爽やかなアメリカテマリシモツケ‘ルテウス’。特に春から夏にかけて鮮やかな葉色が楽しめ、夏が過ぎると次第に緑が濃くなり黄緑色へと変化します。 キンメギ さまざまな色合いを持つメギ。中でも黄金葉を持つキンメギ‘オーレア’は、新芽の頃は輝くような明るい黄色、晩夏にはライムグリーンになり、秋は美しい紅葉も楽しめます。 リシマキア ライムゴールドの葉は輝くような色合いで、ほかの植物とのコントラストを楽しめます。半日陰や多湿の場所でもよく育ち、地面を覆うように茂って広がるグラウンドカバーにオススメの植物。 オウゴンフウチソウ すっと伸びた葉がさらさらと風に揺れる、風情豊かなフウチソウ。よく見ると、本来葉裏に当たる部分が表になっている面白い植物です。葉焼けせず美しい葉色が楽しめる半日陰での栽培がオススメ。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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宿根草・多年草

トリトマって園芸初心者でも育てやすい? 特徴や育て方をご紹介
トリトマの特徴 トリトマはツルボラン科のシャグマユリ属(クニフォフィア属)の草花です。原産地は南アフリカで、約70種が分布しています。「出身地が南アフリカなら暑さに強そう」とイメージしがちですが、標高1,000m以上の山地に自生してきた種類が多いため、寒さにも強い性質。日本には明治時代の中頃に伝わったようです。 トリトマは多年草で、一度植え付ければ毎年開花してくれる息の長い植物です。株分けで増やしやすいので、コストパフォーマンスに優れるといえるでしょう。春に新芽を出して生育期に入り、開花は5月中旬〜11月中旬。常緑性多年草で、青々とした茎葉を保ったまま生育が止まって冬を越します。そのまま春まで待つと、春には再び新芽を出して生育を始める……というライフサイクルです。 トリトマの草丈は60〜120cmで、背丈が高くなるうえに株幅も大きく張り出すので、庭に十分なスペースを確保できるか吟味しておくとよいでしょう。花壇に配すなら中段〜後段向きです。花色は黄、オレンジ、白などで、長い花穂を多数立ち上げて咲き上がっていく姿はインパクトがあります。葉は細長く、地際に放射状に広がります。 トリトマの花名や花言葉の由来 トリトマは、以前はユリ科トリトマ属に分類されていた名残で、トリトマと呼ばれています。植物の分類学では、研究が進むたびに科名や属名が変わることがありますが、長く親しまれてきた花の場合、すぐに改名が浸透せず、旧名が流通名としてそのまま残ることがあります。トリトマはその典型例となっています。 トリトマの和名は「赤熊百合(シャグマユリ)」。赤熊とは、武士が兜の飾りに使った赤く染めたヤクの毛のことで、花姿からイメージして名付けられたようです。西洋名は「トーチリリー」で、「たいまつのような」という意味。これも花姿に由来する名です。 トリトマの花言葉は「恋するつらさ」「あなたを思うと胸が痛む」など。これは、トリトマの首部分の茎が曲がりやすいことから、恋に伴う苦しみを表現したものとされています。 トリトマの種類 トリトマは約70種が確認されていますが、日本で主に流通しているのは、オオトリトマ(Kniphofia uvareia)とヒメトリトマ(K.rufa)です。 オオトリトマ 原産地は南アフリカ、ケープ地方です。開花期は6〜10月。つぼみは濃いオレンジ色で、開花が進むと黄色へと変化していきます。80〜120cmの花茎を伸ばし、花穂は15〜20cmになり、ダイナミックな花姿が魅力です。 ヒメトリトマ 原産地は南アフリカ、ナタール地方です。開花期は5〜11月頃。オレンジ色のつぼみから咲き進むと黄色に変化。花茎は60〜80cmで、ややコンパクトにまとまって扱いやすいサイズです。オオトリトマよりも一般に普及しており、園芸品種も出回っています。 トリトマの育て方 ここまで、トリトマの特徴や花名の由来、花言葉、種類などについてご紹介してきました。では、ここからはガーデニングの実践編として、トリトマに適した栽培環境や植え付け、水やりや施肥、日頃の管理、増やし方など、育て方について詳しく解説します。 植え付けの時期 トリトマは、種子の販売はほとんどないので、花苗店やホームセンターなどで苗を入手し、植え付けるところからスタートします。 トリトマの植え付けの適期は、3月下旬〜4月上旬か9〜11月中旬です。ただし、ほかの時期にも苗は出回っているので、花苗店などで入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。 適した土 【地植え】 植え付けの約2週間前に、腐葉土や堆肥、緩効性肥料を混ぜ込んで、よく耕しておいてください。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 市販の草花用培養土を利用すると手軽です。自身でブレンドする場合は、赤玉土小粒6、腐葉土4の割合で配合するのがおすすめです。 日当たりと置き場所 【地植え】 日当たり、風通しのよい場所を好みます。日当たりが悪いと、ヒョロヒョロと間のびして軟弱な株になり、花つきも悪くなるので注意してください。 水はけ・水もちのバランスがよい土壌を好むので、植え場所には腐葉土や堆肥を多めにすき込んでおくとよいでしょう。 暑さや寒さに強いので、一般地であれば酷暑や厳寒対策として鉢に植え替えて適した場所で養生させるといった手間は不要です。周年植えっぱなしにしてかまいません。 【鉢植え】 基本的に日当たり、風通しのよい場所に置いて管理します。日当たりが悪いと、ヒョロヒョロと間のびして軟弱な株になり、花つきも悪くなるので注意してください。 暑さにも寒さにも強いので、一般地であれば戸外に置いて越冬できます。 植え付け 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘り、根鉢を崩して浅めに植え付けます。最後にたっぷりと水を与えましょう。トリトマは背丈が高くなるうえに、株幅もボリュームがあるので、複数の苗を植える場合は60〜100cmくらいの間隔を取っておきましょう。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、10号以上の鉢を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから草花用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗をポットから取り出し、鉢に仮置きして高さを決めたら、、根鉢をやや崩して、少しずつ土を入れて植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 水やりの仕方 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏に水やりする場合は、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。気温の高い昼間に行うと、すぐに水がぬるま湯のようになり、株が弱ってしまいます。 また、真冬に水やりする場合は、気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に与えるようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がってきたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。また、冬は生育が止まって土も乾燥しにくくなるので、水やりは控えめにしますが、カラカラに乾燥させることのないように適宜水やりを続けてください。 肥料の与え方 【地植え】 植え付け時に元肥として緩効性肥料を施しておきましょう。 その後は生育し始める3〜4月上旬と、暑さがおさまる10月頃に、緩効性肥料を株の周囲にばらまき、軽く耕して周囲の土に馴染ませます。 【鉢植え】 植え付け時に元肥として緩効性肥料を施しておきましょう。鉢栽培では、日々の水やりとともに肥料成分が流亡しやすいので、開花期間中は1カ月に1度くらいを目安に緩効性肥料を株の周囲にばらまき、軽く耕して周囲の土に馴染ませます。株に勢いがないようであれば、速効性の液体肥料を与え、様子を見てください。 日常の手入れ 【花がら摘み】 トリトマは花茎を伸ばして下から上へ向かって咲き上がっていきます。下のほうの終わった花は早めに摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながりますよ! また、いつまでも花がらを残しておくと、種子をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。開花が終わった花穂は元から切り取っておきましょう。 【枯れ葉の整理】 生育中に枯れ葉があれば、まめに取り除いておきます。株まわりを清潔に保つことで、病害虫の予防にもなります。また、冬越し前にも株の様子を見て枯れ葉があれば取り除いておきましょう。枯れ葉は病害虫の越冬場所になるので、翌年も健やかに株を育成するためにもひと手間かけるとよいでしょう。 気をつけたい病害虫 【病気】 トリトマは、病気の心配はほとんどありません。 【害虫】 トリトマに発生しやすい害虫は、アブラムシです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mm程度の小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついてしまうほどに。植物の茎葉について吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 冬場の管理 トリトマは寒さに強いので、関東以南の一般地であれば特に寒さ対策の必要はありません。寒さが厳しい地域では、株元にバークチップなどを敷き詰めてマルチングをし、寒さ対策をしておきます。関東以北の寒冷地の場合は、地植えで育てているトリトマを鉢に植え替え、日当たりのよい軒下か温室などで冬越しさせてください。越年して春がきたら、再び地植えに戻し、夏から秋にかけての開花を楽しみます。 植え替えの時期 植え替えに適した時期は、3月下旬〜4月上旬か9〜11月中旬です。 【地植え】 地植えにしている場合は、数年は植えたままにしてもかまいません。しかし、大株に育って込み合ってきたら、掘り上げて株分けして植え直し、株の若返りを図るとよいでしょう。 【鉢植え】 鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、1年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出して根鉢をくずし、新しい培養土を使って植え直します。もっと大きく育てたい場合は、元の鉢よりも大きな鉢を準備し、軽く根鉢を崩す程度にして植え替えてください。 増やし方 トリトマは株分けと種まきで増やすことができます。 【株分け】 トリトマの株分けの適期は3月頃です。株を植え付けて数年が経ち、大きく育ったら株の老化が進むので、「株分け」をして若返りを図ります。株を掘り上げて数芽ずつ付けて根を切り分け、再び植え直しましょう。それらの株が再び大きく成長し、同じ姿の株が増えていくというわけです。 【種まき】 トリトマの種子は市販されていないので、開花後に種子を採取しておきましょう。秋に採取した種子を保存しておき、翌年の春に種まきして育苗。1年目はまだ苗が幼いので開花にまでは至りませんが、翌年の夏から開花する……というタイムスケジュールです。種まきから開花に至るまで時間はかかりますが、ビギナーでも簡単に育てられますよ! 種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くて多数の苗を植えたい場合は、コストカットにもなります。 種子の採取は、10月頃に行います。開花期が終わりを迎える頃に花がら摘みをやめ、熟したら種子を採取。密閉容器に入れ、翌春まで涼しいところで保管しておきましょう。 種まきの適期は3月頃です。3号の黒ポットに草花用にブレンドされた市販の培養土を入れて十分に水で湿らせた後、数粒ずつ播いて軽く土をかぶせます。発芽まで時間がかかりますが、乾燥・過湿にならないように適度な水管理をしてください。発芽後に込み合っていたら間引き、その後は日当たり、風通しのよい場所で管理します。本葉が2〜3枚ついたら根鉢を傷めないように苗を取り出し、5〜6号鉢に鉢上げします。さらに育苗して根鉢が充実し、十分に育ったら植えたい場所に定植します。 トリトマは日当たりに注意すれば初心者でも育てやすい! 暑さや寒さに強く、病害虫の心配もさほどないトリトマは、初心者でも育てやすい草花の一つです。開花期も長く、美しいフォルムの草姿はガーデナーの憧れでもあります。夏から秋にかけて庭の主役として活躍するトリトマを、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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ストーリー

「花のまち」としてブランド力を上げる北海道恵庭市で開催中「ガーデンフェスタ北海道2022」
第39回全国都市緑化フェア「ガーデンフェスタ北海道2022」開催中 緑の大切さを認識し、緑がもたらす豊かな暮らしのある街づくりをすすめるための普及啓発事業として建設省(現・国土交通省)が提唱し、1983年(昭和58年)から全国各地で場所を変えて行われている花と緑の祭典、全国都市緑化フェア。今年は、北海道恵庭市が舞台となり、6月25日(土)から7月24日(日)まで開催されます。 フェア開催地の北海道恵庭市は、新千歳空港からJRで13分とアクセスがよく、都市機能と田園環境が共存する住みやすい街として住民に愛されています。また、個人の庭を一般に公開するオープンガーデンが盛んで「ガーデニングのまち」としても全国に知られています。ガーデニングに親しみが深い恵庭市で開催されることから、「ガーデンフェスタ北海道2022」は、メイン会場の「はなふる」と、その近隣地域「恵み野」もまちなか会場に。見学場所が幅広く用意されている花と緑の一大イベントです。 メイン会場は、フェアに先駆けてオープンした花の拠点「はなふる」です。ここは、もともと国道沿いで車でのアクセスもよく、年間の来訪者が約100万人を超える人気の施設「道と川の駅 花ロードえにわ」がありました。しかし、旅行者がもっと気軽に花と触れ合うことができる公共的な場所に変えようと整備が行われ、敷地を大幅に拡大して、2020年11月に新しい花のスポットが誕生したのです。 「はなふる」誕生までの整備監修は、「大雪森のガーデン」や「十勝千年の森」を手がけた実績のある高野ランドスケーププランニングの村田周一さんが担当。「訪れた人々には、四季折々の花や樹木の美しさを観賞するだけでなく、遊びながら自然の豊かさや変化を全身で感じてもらいたい」という願いが込められ、完成後も適切な管理がされて美しさを保つ、未来のガーデンを目指しています。 未来に残る庭を目指す7つのテーマガーデン 約9.4haの広大な土地に誕生した花の拠点「はなふる」には、「道と川の駅 花ロードえにわ」などの施設やホテルに加え、異なったコンセプトをもつ7つのガーデンが誕生しました。デザインしたのは、北海道で今活躍する12人のガーデナー。訪れた人が誰でも自由にプロの庭に触れることができる贅沢な試みです。それぞれのガーデンに込められたメッセージをご紹介します。 グラベルガーデン ガーデンデザイン:上野砂由紀(上野ファーム) テーマ:発見の庭 グラベルとは砂利のことで、ピートモスをブレンドした砂利を使い、ローメンテナンスながらも美しく健やかに植物が咲き継ぐ可能性を探る庭です。土を使わないことで、雑草が繁茂するのを抑制できるというメリットがあります。また、砂利をブレンドした土壌環境で育つのは乾燥に強い植物で、雨が少なくても育つというのも特徴です。土壌環境や地域の気候に合わせて選ぶため植物は限られますが、条件をクリアするために試行錯誤を重ねれば庭は維持できることを伝えています。 上野さんが長年庭を作り続けている旭川でも、去年の夏は雨が降らず、例年通りにはいかないという経験もありました。こういった近年の想像を超える気候変動に合わせて、いろいろなことを考えながら植物を育てていかなくてはならないと上野さん。 環境に合わせた植物を正しく選ぶことで、どんな場所でも花を楽しみ、庭づくりができるという可能性を発見するガーデンです。こぼれ種から育つものも大切にしながら、植物自身の力で変化していく庭の様子も季節の巡りの中で感じることでしょう。庭づくりをする人にとって、この庭が新しい発見の場になることを願っています。 大きなカステラが焼けるお庭 ガーデンデザイン:柏倉一統(キノ花園計画) 佐藤未季(未季庭園設計事務所) テーマ:楽しいピクニックとゆっくり本が読める庭 このガーデンは、ダイニングテーブルやライブラリー、小さな芝生の広場、小さな果樹園、木立と草原というエリアに分かれています。シートを広げてピクニックを楽しんだり、寝そべって本を読んだり、大切な人たちとパーティーをしたり、ゆったりと一人の時間を楽しんだり、ヨガをしたり、楽器を演奏したり、駆けっこしたり、ベリーの収穫を楽しんだり。ガーデンで過ごすスタイルは、じつにさまざま。思い思いに過ごしてほしいという想いを込めて設計・デザインされました。 ダイニングテーブルの周りには、差し込む光を意識した、家でも取り入れやすい身近なサイズの細やかな植栽を。並木の花壇の植栽は、わくわくして駆け出したくなるようなガーデンになっています。 この庭をデザインした2人の根幹にあるのは、「ヘルス&ハピネス、人々の健康と幸せの空間」。みんなの笑い声や歌が響き合う、新しい人とのつながりや新しい発見が生まれる気持ちのよい場所であるようにと願う庭です。 えこりん村 キッチンガーデン ガーデンデザイン:前野貴子・後藤司(アレフ 銀河庭園チーム) テーマ:おいしさが実る庭 野菜、果樹、ハーブを観て楽しめるようにとデザインされたキッチンガーデンです。色鮮やかで珍しい野菜や、可愛らしくて美味しい実をつける果樹、古来より薬用や染料として利用されてきたハーブなど、数々の植物が植えられています。見た目の美しさや心地よさだけではなく、野菜が成長していく過程や発見など「見る・知る・楽しい」がたくさん詰まった庭です。 ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」を全国に展開するアレフが恵庭市で公開している、エコロジーをテーマにしたえこりん村で。食べられる野菜や果樹が育つ庭だからこそ、何よりも「安全・安心」にこだわり、農薬を一切使わない栽培管理スタイルを、この庭でも徹底して実践。 土づくりもSDGsに配慮。レストランから出る生ゴミと、えこりん村で飼育する動物たちのフンや敷き藁、それらを原料にして製造された「オリジナルの完熟堆肥」を使用。環境もエコもテーマにしたキッチンガーデンを提案しています。 プレイグラウンド ガーデンデザイン:新谷みどり・笹川慎太郎(十勝千年の森) テーマ:自然の中の日常を楽しむ 「私たちの日常は植物と共にある」。このプレイグラウンドは、そんな誰かの大切な一日のための場所であることを心にとめ、デザインされています。 地形や水辺、植生のもとある自然を生かしつつ、所々に石を配置。新たな植生が育まれることで、遊びたくなる空間を目指しています。 白樺の芽吹きと緑陰を愛でて歩くウッドランドと、緩やかに起伏する地形に駆け上って日向ぼっこをしたくなるグラスランド。敷地に接する河川、漁川(いざりがわ)へと蛇行する小川に誘われて、小さな池のほとりで飛び石を行くストリーム。 それぞれのエリアをつなぐのは、そこかしこに息づく植物たちと人の時間です。春のスミレとスモモの花、夏のノハナショウブやアヤメ、秋のサラサドウダンの紅葉、そして冬の白樺と雪……というようにこの場所の風景は日々変化します。季節の移ろいを感じながら、この場所でそれぞれの時間を楽しく遊んでほしいと願われた自然体の庭です。 虹色の鳥 ガーデンデザイン:土谷美紀(サンガーデン) テーマ:花と風の丘 「はなふる」の敷地北側にある小高い丘の麓付近で、とても日当たりのよい場所に虹色の鳥があります。恵庭市で多くの苗を生産するナーセリー「サンガーデン」の土谷さんが提案するのは、花数を多く取り入れた“にぎやかな花壇”。空の上から花畑を見下ろすハチドリが、楽しそうにホバリングしているような形もこの庭の特徴です。花のまち恵庭を作ってきた先人が空から見守っているようで、今もそれを繋げている人々や未来の恵庭に、いつも虹色の花が咲いていますようにという感謝を込めて。 春から秋まで長く色を楽しめるようにと、一年草・宿根草・球根・グラスが色ごとに組み合わされています。西日に輝く、黄・橙・桃・茜・紫・碧……。四季折々に変化する植物がじっくり楽しめる花壇です。 ミチノモリ ガーデンデザイン:北村真弓・高林初・田辺沙知(イコロの森) テーマ:四季の移ろいを楽しむ森のさんぽ道 季節によってさまざまな表情を魅せる森をテーマにしたエリアです。雪に覆われる北海道の長い冬までも楽しむことを意識して、カラーステムを多く取り入れています。木々が葉を落とし、モノクロの景色に変わる季節には、幹や枝が赤や黄色、緑のカラフルなグラデーションを見せます。しんとした雪景色の中でその魅力が発揮されて、訪れる人に新しい発見を届けられたらとデザインされました。 長い冬をたくましく生き抜いた先には、春の訪れを告げるスノードロップなどの小さな花が日差しを目いっぱい浴びて林床を飾ります。夏には樹木の枝葉が作る緑陰と、きらきらと風にそよぐグラスの穂、秋には紅葉や黄葉、草紅葉が秋色に燃え上がり、四季折々の表情を魅せます。日々の忙しい生活から離れ、森の息づかいや植物の力強さを感じてもらいたい…10年後、20年後と、皆さんと一緒に成長していく森の庭がつくられました。 暮らしを育む庭 ガーデンデザイン:恵庭市フラワーマスター協議会 テーマ:みんなのいこいの花畑 「住まいと暮らし」に密着した庭の楽しみ方を、恵庭に暮らす市民の知識と経験により提案するガーデンです。これまで恵庭市民に親しまれ、たくさんの人をつないできた「いこいの花畑」。そこから移植された多くの植物が、引き続き開花しています。訪れた人が「うちの庭でもやってみたい」と思えるポイントをコンパクトに詰め込んだ、庭づくりのきっかけや植え方のヒントが見つかるガーデンです。 ガーデナーが庭を通じて今伝えたい、それぞれ異なるテーマが反映された7つの最新の庭を巡ると、じつにさまざまな表現方法があると気付かされます。 イベント終了後も花の拠点として生きる公園 これまで全国緑化フェア開催のために作られた庭は、多くがフェア期間に限定されたものでした。しかし近年は、フェア後も維持管理され、観光ガーデンや公共庭園として地元に愛される憩いの場所となるケースが増えています。 この花の拠点「はなふる」も、一部の花壇やコンテストガーデン以外は、「ガーデンフェスタ北海道2022」期間終了後も残り、地元の人々が花に触れられる場所として、この先も育まれていきます。 庭は形になったら終わりではなく、維持管理が無理なく続けられることも大切なポイントです。花の拠点「はなふる」は、デザイン設計の段階で、将来の管理の労力を軽減することを意識してつくられました。日頃、庭に親しむ質の高いボランティアが地元にいることや、「はなふる」全体の植物管理をするヘッドガーデナーが早い段階から決まっていたこと、地域の植物を熟知するプロの存在なども、美しいガーデンが維持されている理由です。 また、7つのガーデンには公共の庭ではあまり使われない植物も多く取り入れられています。それは、維持管理を委ねても大丈夫という安心感があったから。「植物のメンテナンスの仕組みがあると知っていたからこそ、新しいテーマの庭づくりにチャレンジできた」とデザインを担当した上野砂由紀さんは話します。 一人の市民から始まった恵庭市の「花のまちづくり」 「子供たちが誇れるようなふるさとを残したい」との思いで、1990年に「恵み野花づくり愛好会」を設立したのは、「花のまちづくり」の仕掛け人、恵庭市在住の内倉真裕美さんです。その始まりは、毎年フラワーガーデニングコンテストを開催したことから。個人の庭が徐々に素敵になってくると、次は個人からまち並みへと範囲が拡大して本格的に「花のまちづくり」がスタート。そうして30年かけて恵庭市は現在のような「ガーデニングのまち」になりました。 今回のフェアで内倉さんは、まちなか案内のほか、コンテナガーデンのコンテストや出展庭園にも参加。SDGsをテーマにした「みんなのお庭」は、恵庭市長賞の金賞を受賞しました。また、「はなふる」敷地内にある7つの庭の一つ「暮らしを育む庭」では、市民参加の講習会の講師も務めるなど、両会場をつなぐキーパーソンでもあります。 今では全国各地で行われているオープンガーデンですが、じつは現在「ガーデンフェスタ北海道2022」が行われている恵庭市が発祥の地。1996年に公開庭園の場所を示した「花マップ」を作り、個人の庭を公開したのが、日本におけるオープンガーデンの始まりでした。いち早く花と緑に取り組み、積極的に推進している地域なのです。 メイン会場の近隣地域では、公道が花で飾られていたり、点在する庭愛好家によるオープンガーデンが開催されたりと、市民参加の花のおもてなしも「ガーデンフェスタ北海道2022」の見どころです。フェア期間中は、地域住民の有志35人がシフトを組み、「恵み野まちなか案内」として旅行者をガイド。オープンガーデンやまちなかの花の見どころを紹介しながらメイン会場まで連れて行ってくれます。「恵み野まちなか案内」さんたちは、JR恵み野駅で花マップを配布したり、除草作業なども行い、市民一丸となっておもてなしに取り組んでいます。 「恵み野花マップ&恵庭遊マップ2022」PDFダウンロード これまでオープンガーデンを訪問する機会がなかった不慣れな旅行者でも、安心して地元の愛好家の方と交流ができるうえ、新しい庭デザインの提案を幅広く見学できる第39回全国都市緑化北海道フェア「ガーデンフェスタ北海道2022」。2023年は宮城県仙台市、2024年は神奈川県川崎市での開催が予定されています。地域ごとに特色のある花と緑の祭典、お見逃しなく。 Information 第39回全国都市緑化北海道フェア「ガーデンフェスタ北海道2022」 提唱/国土交通省 主催/北海道、恵庭市、公益財団法人都市緑化機構 開催期間:2022年6月25日(土)〜7月24日(日) メイン会場:入場無料 北海道恵庭市南島松828-3 花の拠点 https://garden-festa2022.jp
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樹木

甘い香りも魅力のハニーサックル! ガーデニングで上手に育てよう
ハニーサックルってこんな花! まずは基本情報を確認 ハニーサックルは英名で、スイカズラ科スイカズラ属のつる性花木のことを指します。スイカズラ属は北半球を原産地として180種以上が分布。日本でハニーサックルとして流通しているのは、明治初期に伝わったとされる北アメリカ東部・南部原産のツキヌキニンドウ(Lonicera sempervirens)、ジャパニーズ・ハニーサックルとも呼ばれる日本原産のスイカズラ(L.japonica)、ヨーロッパ原産のニオイニンドウ(L.periclymenum)、これらを交雑させた園芸品種などです。 ハニーサックルは冬でも青々とした葉を保つ常緑性の植物ですが、寒い地域では葉を落とすことがあるようです。春から生育期に入り、初夏から秋にかけて、長い期間にわたって開花。冬は生育が止まりますが、越年して再び春になると生育し始める……というライフサイクルで、一度植え付ければ長く楽しめるコストパフォーマンスの高い植物といえます。 ハニーサックルは、つるを4〜6m伸ばし旺盛に繁茂するので、植え付ける前にスペースを確保できるかを確認しておきましょう。ただし毎年の剪定によって3mくらいに抑えるなど、手入れによって樹勢をコントロールできます。 ハニーサックルの開花期は5〜10月で、花色はオレンジ、黄、クリーム、白、赤紫など。種類によっては咲き進むと花色が変化していくものもあります。多花性で、次から次につぼみを上げて多数の花を咲かせるので、満開時には見応えがありますよ! ハニーサックルの特徴 ハニーサックルはつるを伸ばしながら、卵形の葉が茎を中心に左右対称につきます。一つひとつの花は小さいものの、花茎の頂部に集まって咲くので、大輪の花のような華やかさがあります。花には甘い香りがあるのも魅力です。 さまざまな別名を持つハニーサックル! 名前の由来や花言葉をご紹介 ハニーサックルは英名で、花の蜜を吸うと甘いことからこの名前が与えられました。和名は「突抜忍冬(ツキヌキニンドウ)」「忍冬(スイカズラ)」です。「突抜」は、花のすぐ下にある茎をはさんで左右対称につく2枚の葉の基部が接合し、あたかも葉を突き抜けて花が咲くように見える姿からこの名前がつきました。「忍冬」は、冬の寒さを耐え忍んで緑色の葉を保って冬を越すことに由来しています。 ハニーサックルの花言葉は「献身的な愛」「愛の絆」「友愛」などです。 多くの園芸品種があるハニーサックル ハニーサックルには、さまざまな園芸品種が出回っています。‘セロティナ’は、ペリクリメヌム種(ニオイニンドウ)の改良種で、花房が10cm以上になる大輪花。花弁の内側が白、外側が赤で、色のコントラストが目を引く華やかな品種です。園芸品種として作出された‘ゴールドフレーム’は、大変花つきがよいのが特徴。花弁の外側が赤で、内側はクリーム色からオレンジ色へと変化し、豪華な花姿を楽しめます。ペリクリメヌム種を改良した‘ウインドワード’は香りが強く、つぼみは濃いピンクで開花すると花弁の外側が淡いピンク、内側は白へと変化。‘セロティナ’に似ていますが、花はやや小ぶりで愛らしい姿をしています。 ハニーサックルを上手に育てるポイント ここまで、ハニーサックルの基本情報や特徴、花言葉、種類などについてご紹介してきました。では、ここからはガーデニングの実践編として、ハニーサックルに適した栽培環境や植え付け、水やりや施肥、日頃の管理、増やし方など、育て方について詳しく解説していきます。 ハニーサックルの栽培に適した環境 ハニーサックルは、日当たり、風通しのよい場所を好みます。半日陰の環境でも育ちますが、暗すぎる場所では花つきが悪くなるので注意。また、適度に水はけ・水もちのよい、腐植質に富んだ土壌を好みます。暑さ寒さに強いほうですが、常に冷たい風が吹きつける場所は避けたほうが無難です。 ハニーサックルの栽培に適した用土 【地植え】 植え付けの2〜3週間前に、直径、深さともに50cm程度の穴を掘ります。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきましょう。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 市販の花木用の培養土を利用すると手軽です。 ハニーサックルの植え付けと植え替え ハニーサックルの植え付け適期は、3〜4月です。この時期以外にも花苗店やホームセンターなどでは苗を販売していることがあります。入手したらすぐに植え付けてください。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘り、根鉢を軽く崩して植え付けましょう。最後にたっぷりと水を与えます。 地植えで育てる場合は、環境に合えば植え替える必要はありません。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、入手した苗よりも1〜2回り大きな鉢を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから花木用の培養土を半分くらいまで入れましょう。ハニーサックルの苗をポットから取り出し、鉢の中に仮置きして高さを決めたら、少しずつ土を入れて植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、2年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出してみて、根が詰まっていたら、根鉢をくずして古い根などを切り取りましょう。根鉢をほぐして小さくし、元の鉢に新しい培養土を使って植え直します。もっと大きく育てたい場合は、元の鉢よりも大きな鉢を準備し、軽く根鉢を崩す程度にして植え替えてください。 ハニーサックルの水やり 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏に水やりする場合は、気温の高い昼間に行うと、すぐに水がぬるま湯のようになり株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 また、真冬に水やりする場合は、気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に与えるようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつもジメジメした状態にすると根腐れしてしまうので注意。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がってきたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 ハニーサックルは真夏が開花期にあたり、旺盛に生育するため、この時期は特に水を欲しがります。乾燥しやすい真夏は水切れしないように水の管理をすることが大切です。また、冬でもカラカラに乾燥させることのないように、適宜水やりを続けてください。 ハニーサックルの肥料 【地植え・鉢植えともに】 植え付け時に元肥として緩効性肥料を施しておきましょう。 その後は生育が旺盛になる5〜7月に、緩効性肥料を株の周囲にばらまき、軽く耕して周囲の土に馴染ませます。 ハニーサックルの仕立て方 ハニーサックルは、つるを伸ばして他者に絡みながら生育する植物なので、「他者」となるものを用意する必要があります。例えばフェンスやアーチ、オベリスク、パーゴラ、ポールなどです。鉢栽培ではあんどん仕立て用の支柱セットを準備しておくとよいでしょう。 仕立て方は特に決まりはなく、枝同士が重なったり絡み合ったりしないように、バランスよく整理しながら構造物に誘引していきます。枝が込み合っている場合は、生育期でも適宜カットしてかまいません。各枝に日がよく当たり、風通しがよい環境をつくることが大切です。 ハニーサックルは誘引と剪定が必要 【誘引】 ハニーサックルはつる性木本に分類される植物で、他者につるを絡ませて生育し、範囲を広げていきます。しかし絡まる力が弱いので、伸ばしたい方向につるを誘引し、麻ひもやビニタイなどでとめて、バランスよく枝葉が広がるように仕立てるとよいでしょう。 【剪定】 ハニーサックルの剪定適期は、3月頃です。戸外で越冬できますが、常緑で暖地性の性質を持つので、剪定は厳寒期を除き、生育が始まる少し前の休眠期に行うのが無難です。 生育期から芽吹いた新芽に花芽ができるため、「剪定の失敗によってその年の花数が少なくなってしまった!」といった心配は無用。どこで切ってもよいので、切り戻したい位置まで切って、伸びる範囲をコントロールしてください。生育旺盛なので、つるが繁茂しすぎてほかの植物との調和を崩してしまわないよう、年に1度は切り戻して増え広がりすぎないように調整しましょう。絡んだり、重なったりして込んでいる部分があれば、どちらかを切り取って風通しをよくします。長く伸びて四方に繁茂しすぎているつるは、やや深めに切り戻しましょう。 ハニーサックルがかかりやすい病気と注意すべき害虫 【病気】 ハニーサックルは、病気にかかる心配はほとんどありません。 【害虫】 ハニーサックルに発生しやすい害虫は、アブラムシ、ハダニなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mm程度の小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 ハダニは、葉裏に寄生して吸汁する害虫です。体長は0.5mmほどと大変小さく、黄緑色や茶色い姿をしています。名前に「ダニ」がつきますが、クモの仲間。高温で乾燥した環境を好み、梅雨明け以降に大発生しやすいので注意が必要です。繁殖力が強く、被害が大きくなると、葉にクモの巣のような網が発生することもあります。ハダニは湿気を嫌うため、予防として高温乾燥期には葉裏にスプレーやシャワーなどで水をかけて予防するとよいでしょう。 ハニーサックルの増やし方 ハニーサックルは、挿し木をして増やすことができます。 挿し木とは、枝を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物のなかには挿し木ができないものもありますが、ハニーサックルは挿し木で増やすことができます。 ハニーサックルの挿し木の適期は、6〜7月頃です。その年に伸びた新しい枝を10cmほどの長さで切り取ります。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を2〜3枚切り取ります。3号くらいの鉢を用意してゴロ土を入れ、新しい培養土を入れて水で十分に湿らせておきます。培養土に3カ所の穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土で押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて管理します。その後は日当たりのよい場所で育苗し、大きく育ったら植えたい場所に定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 ハニーサックルの香りは香水アロマの原料として使われている ハニーサックルはシェイクスピアが残した文学にも登場することからも分かるように、古くから人々の身近で愛されてきた植物です。華やかなフローラルの香りと蜜を持つ植物として親しまれ、香水やエッセンシャルオイルに利用されてきました。ただし、ハニーサックルから精油として抽出できる量は少ないために貴重で、高価なのが特徴です。そのため、ハニーサックルに似せた人工香料が多くて出回っていることも知っておいてください。天然精油にこだわるなら、成分表を確認しておきましょう。 ハニーサックルが名前の由来になったカクテルもある 「ハニーサックル」という名前のカクテルがあることをご存じでしょうか? ラムをベースに、レモンジュースと蜂蜜をシェイクし、グラスに注いだお酒です。なぜこの名前がつけられたのかは伝わっていませんが、ナイトライフを彩るカクテルの名前になるほどですから、いかにハニーサックルが人々に愛され、よいイメージを持たれているかがうかがえますね。 初夏に甘い香りが楽しめるハニーサックルを育ててみよう 初夏から秋にかけて、甘い香りを放つ花を次々と咲かせるハニーサックル。満開時は見応えのあるシーンを楽しめます。ぜひハニーサックルを庭に取り入れ、アーチやパーゴラ、フェンスなどに仕立てたダイナミックな景観づくりにチャレンジしてはいかがでしょうか。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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一・二年草

トレニアは初心者向けで長く楽しめる! 育て方・増やし方をご紹介
トレニアってどんな花? 花言葉は? トレニアは、アゼトウガラシ科(アゼナ科)ツルウルクサ属(トレニア属)の草花です。原産地は東南アジア、南アフリカで、約40種の分布が確認されています。暑い地域の原産なので、寒さには弱い性質。開花期は4〜10月で、長く楽しめます。花色は青、紫、ピンク、白、黄、複色など。草丈は20〜30cmで、種類によっては這うようにして広がる匍匐(ほふく)性タイプもあります。 トレニアには、「夏すみれ」という和名があり、これは花姿がスミレにやや似ていることから。また、花言葉は「ひらめき」「可憐」「愛嬌」などがあります。 トレニアには一年草と多年草がある 日本で一般的にトレニアとして流通しているのはトレニア・フルニエリで、一年草に分類されています。十分気温が上がった頃に種まきすると、春から秋まで開花しますが、寒さに弱いので晩秋には枯死してしまう短命な植物です。ただし、近年はトレニア・コンカラーという種類も人気が高まっており、こちらは寒さ対策をすれば越年できる多年草。また、一年草と多年草を掛け合わせて作出された園芸品種も出回るようになっています。 トレニアの育て方 ここまで、トレニアの基本情報や特徴、花言葉、種類など、多岐にわたってご紹介してきました。では、ここからはガーデニングの実践編として、トレニアに適した環境、土づくり、植え付け、水やりなどの日頃の管理、増やし方など、育て方について詳しく解説します。 トレニアに適した環境は? 日当たり、風通しのよい場所を好みます。午前のみ日が差す東側や、一日中チラチラと木漏れ日が差す程度の半日陰の場所でも育ちますが、あまりに日当たりの悪い場所ではヒョロヒョロと間のびして軟弱になり、花つきも悪くなるので注意しましょう。 水はけのよい環境を好むので、水はけの悪い土壌であれば、腐葉土や堆肥を多めにすき込み、10〜20cmくらい土を盛って周囲よりも高くしておくとよいでしょう。 トレニアは暑さに強いので、夏は戸外で管理してかまいません。しかし、近年の日本の酷暑下では、直射日光が当たり続ける場所では弱ってしまうこともあるようです。庭植えの場合は西日が差す場所を避けたほうが無難。鉢栽培の場合は、風通しがよく涼しい場所に移動して管理するとよいでしょう。 また、冬の寒さに弱いので、多年草タイプのトレニアを庭植えにしている場合は、必ず鉢に植え替えて、暖かい場所で管理します。 トレニアに適した土を使おう 【地植え】 植え付けの約2週間前に、腐葉土や堆肥、緩効性肥料を混ぜ込んで、よく耕してください。土づくりの後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 市販の草花用培養土を利用すると手軽です。 トレニアの植え付け方法 トレニアの植え付け適期は、4〜8月です。ただし、ほかの時期にも苗は出回っているので、花苗店などで入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘り、軽く根鉢をほぐして植え付けます。最後にたっぷりと水を与えます。複数の苗を植える場合は、20〜30cmくらいの間隔を取っておきましょう。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、5号鉢に1株を目安にします。大きな鉢を用意して複数の苗を植えてもかまいません。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから草花用の培養土を半分くらいまで入れましょう。トレニアの苗をポットから取り出し、根を傷めないように鉢の中に仮置きし、高さを決めたら、少しずつ土を入れて植え付けます。水やりの際にすぐ水があふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで十分に水を与えましょう。 鉢植えで多年草タイプのトレニアを楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、1〜2年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出し、古い根を整理して元の鉢に新しい培養土を使って植え直します。もっと大きく育てたい場合は、元の鉢よりも大きな鉢を準備して植え替えてください。 水やりのポイントをご紹介 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏に水やりする場合は、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。気温の高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がり、株が弱ってしまいます。 また、多年草で越年するタイプのトレニアは、真冬に水やりする場合は、十分に気温が上がった真昼に行いましょう。気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまいます。 【地植え】 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 鉢栽培の場合は、日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつでもジメジメとした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまいます。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。茎葉がしおれそうにだらんと下がってきたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。また、多年草タイプのトレニアは冬も適宜水やりを続けてください。 日頃の手入れポイントは? 【摘心】 トレニアは、苗が小さいうちに茎の先端を切り取る「摘心」を繰り返すと、よく分枝してこんもりと茂ります。分枝すると花数も増えるので、ひと手間かけておくことをおすすめします。 【花がら摘み】 トレニアは次々に花が咲くので、終わった花は早めに摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながりますよ! また、いつまでも花がらを残しておくと、種子をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 【切り戻し】 6〜8月頃、草姿が乱れてきたら一度切り戻して株の若返りを図ります。地際から草丈の半分くらいの高さを目安に、深めにカットしましょう。すると再び新芽を出して株が盛り返し、再び開花し始めます。 肥料はどうやって与える? 【地植え・鉢植えともに】 植え付け時に元肥として緩効性肥料を施しておきます。その後は、5〜10月に緩効性肥料を月に1度を目安に、株の周囲にばらまいて土によく馴染ませてください。 鉢栽培の場合は、水やりと共に肥料成分が流亡しやすいので、株の状態を見て勢いがないようであれば、液肥を施して様子を見るとよいでしょう。 トレニアに発生しやすい病害虫 【病気】 トレニアが発症しやすい病気は、灰色かび病です。 灰色かび病は花や葉に発生しやすく、褐色の斑点ができて灰色のカビが広がっていきます。気温が20℃ほどの多湿の環境下で発生しやすく、ボトリチス病、ボト病などとも呼ばれています。風通しが悪く込み合っていたり、終わった花や枯れ葉を放置していたりすると発生しやすくなるので注意。花がらをこまめに摘み取り、茎葉が込み合っている場合は、間引いて風通しよく管理しましょう。 【害虫】 トレニアに発生しやすい害虫は、アブラムシ、コナジラミ、アザミウマなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mm程度の小さな虫で繁殖力が大変強く、茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 コナジラミは、植物の葉裏について吸汁する害虫です。体長は1mmほどで大変小さいのですが、白いので目にとまりやすいでしょう。繁殖力が旺盛で、短期間で卵から幼虫、成虫になり、被害が拡大しやすいのが特徴。吸汁によってウイルスを媒介するほか、排泄物にすす病が発生しやすく、二次被害を呼びやすいので要注意。冬は卵やサナギの状態で雑草の中に潜み、春になると周囲に移動して活動を始めるので、雑草や枯れ葉を残さずに処分しておきましょう。大発生した時は、スプレータイプの適用薬剤を散布して対処してください。 アザミウマは花や葉につき、吸汁する害虫です。スリップスの別名を持っています。体長は1〜2mmと大変小さく、緑や茶、黒色の昆虫で、群生して植物を弱らせるので注意しましょう。針のような器官を葉などに刺して吸汁する際にウイルスを媒介するので、二次被害が発生することもあります。被害が進んだ花や葉は傷がついてかすり状になるので、よく観察してみてください。花がらや枯れ葉、雑草などに潜みやすいので、株まわりを清潔に保っておきます。土に混ぜるタイプの粒剤を利用して防除してもよいでしょう。 トレニアは種まきと挿し芽で増やせる 【種まき】 トレニアは、ビギナーでも種まきから簡単に育てられますよ! 種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くて多数の苗を植えたい場合は、コストカットにもなります。 トレニアの種まきの適期は5〜6月で、発芽適温は20〜25℃です。 種まき用のセルトレイに草花用にブレンドされた市販の培養土を入れて十分に水で湿らせた後、1穴当たり1〜2粒ずつ播きます。トレニアの種は「好光性種子」といって、発芽に光を必要とするため、土をかぶせないことがポイントです。種が非常に細かいので、水を浅く張った容器にセルトレイを置いて、底から給水させるとよいでしょう。 発芽までは10日ほどかかりますが、乾燥・過湿にならないように適度な水管理をしてください。発芽後は日当たりがよく、風通しのよい場所で管理します。本葉が2〜3枚ついたら根鉢を傷めないようにトレイから取り出し、3号の黒ポットに鉢上げします。さらに育苗して根鉢が充実し、十分に育ったら植えたい場所に定植します。 【挿し芽】 挿し芽とは、茎葉を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物のなかには挿し芽ができないものもありますが、トレニアは挿し芽で増やせます。 トレニアの挿し芽の適期は、6〜9月です。新しく伸びた茎を2節以上つけて切り口が斜めになるように切り取ります。採取した茎(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を2〜3枚切り取ります。セルトレイを用意して新しい培養土を入れ、水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。根が回ってきたら3号の黒ポットに鉢上げし、十分に育ったら植えたい場所へ定植しましょう。挿し芽のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 丈夫で初心者向けのトレニア! 次々と咲く花を楽しもう 花つきがよく、こんもりとよく茂るトレニアは、初夏から晩秋までよく咲き続けるため、開花期の短い一年草に比べて植え替えの手間が省ける一面も持っています。強健な性質で、放任してもよく育つので、ガーデニングの初心者向け。ぜひ庭やベランダで育てて、長い期間愛らしい花姿を楽しんではいかがでしょうか。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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宿根草・多年草

【夏の花】丈夫な宿根草エキナセア! ハーブとしても使えるエキナセアの魅力と育て方
エキナセアってどんな花? そもそも、エキナセアとはどのような植物なのでしょうか? 「エキナセア」ってあまり聞きなれない名前かもしれませんが、じつはとても古くから、日々の暮らしに役立てられてきた歴史のあるハーブなのですよ。エキナセアの名前の由来・花の特徴をご紹介していきます。 花の特徴 エキナセアは、キク科ムラサキバレンギク属の耐寒性宿根草。別名のムラサキバレンギクは、花びらが満開になると垂れ下がり、纏(まとい)を飾る馬簾(ばれん)のように見えたことから名づけられたと言われています。花の中心部が、クリのイガのように球状に大きく盛り上がり、そのまわりに細長い花弁が放射状に広がっています。 耐暑性に優れており、花の観賞期間が長いので、夏花壇の彩りに重宝します。わい性のタイプや、背丈が70cmほどになるものまでさまざまあるので、庭の植栽バリエーションを幅広くしてくれる名脇役でもありますね。切り花としても活用できますし、花後のクリのイガ状の球の形が長く残り、ドライフラワーとしてもおすすめです。他のハーブと合わせてブーケにしても。 起源・由来 花の中心部がウニのようにトゲトゲしいことから、ギリシャ語でウニを意味する『echinos』に由来しており、花言葉は「優しさ」「あなたの痛みを癒やします」など。 エキナセアは北米原産のハーブとして、古くから北米の先住民族に用いられていたことから「インディアンのハーブ」と呼ばれています。昔は動物の噛み傷の手当や虫刺されなど、薬として広く役立てられてきた歴史があります。 エキナセアの効能はとても優秀! 後ほど詳しくご紹介しますが、現在でもアメリカではエキナセアがサプリメントとして流通していますし、ドイツでは医薬品として取り扱われていますし、ヨーロッパでは、エキナセアのチンキも暮らしの中に定着しています。チンキとは、ハーブをウォッカやホワイトリカーなどのアルコールに浸し、有効成分を抽出したものです。水では抽出できない成分もアルコールには溶けだすため、ハーブを効率よく取り入れることができるアイテムです。 色が豊富! エキナセアの種類 近年、観賞用として園芸店でも人気が高く、赤やピンク、オレンジ、黄色、白など豊富なカラーバリエーションが魅力のエキナセア。白花で草丈が低く、花つきもよい‘ホワイト・スワン’や、橙赤色の一重咲きの‘アーツ・プライド’などさまざまな種類があります。 ハーブとしてのエキナセア 庭植えにはもちろんのこと、エキナセアはハーブとしてもとても価値の高い植物です。エキナセアの効能や使用方法について、説明していきますね。 免疫力アップに 近年、エキナセアが持つ免疫力を向上させる働きが注目されています。 人には生まれながらにして持っている自己治癒力というものがあります。転んで血が出ても、かさぶたになり治癒する…そんな働きです。この自己治癒力は誰にでも備わっていますが、年齢と共に衰えてしまったり、ストレスや生活習慣、住環境などが理由で、自己治癒力が弱まってしまいます。そんな自己治癒力を高めてくれる作用を持っているのが、エキナセアなのです。 この自己治癒力の1つが免疫力と呼ばれるもの。昨今の新型コロナウイルス対策においても、免疫力をあげておきましょう、とよく言われますが、風邪やインフルエンザなども、免疫力が低下しているとかかりやすくなりますよね。免疫力が高ければ、さまざまな病気にかかりにくく、かかったとしても回復が早いというメリットが。 ハーブと呼ばれるものには、この免疫力を高める作用がある種類が多くありますが、エキナセアはその中でも特におすすめです。 エキナセアは、多糖類や糖タンパク質、揮発油、フラボノイド類など、さまざまな免疫賦活作用を持った有効成分が含まれていて、体内に入った悪い異物と闘う環境を整えてくれます。マウスでの実験で、インフルエンザAウイルス感染に対する予防効果も認められているそうです。 免疫賦活作用に加え、抗菌・抗ウイルス・消炎作用もあります。気管支や泌尿器などの感染症の予防にも役立ってくれます。 どう使う? ハーブティーがおすすめ 私は1年を通して、エキナセアをハーブティーとして飲んでいます。以前は風邪をひきやすく、体調不良に悩まされていましたが、エキナセアなどのハーブティーを毎日飲むようになってからはその効果のおかげか、風邪をひくことがなくなりました。 特に、季節の変わり目に体調を崩しやすい方や、最近体力が落ちたと感じる方には、エキナセアのハーブティー、おすすめですよ。 地上部と根の部分を乾燥させたエキナセアは、ハーブティーとして販売されており、ハーブ専門店・インターネット通販などで購入可能です。 乾燥エキナセア3gに対し熱湯150〜180mLで3分蒸らせばでき上がり。より薬効を高めたい場合は、お湯を増やして、10分ほど煮出してもOK。飲みにくい場合は、レモングラスやペパーミントなどのハーブとブレンドするか、はちみつや生姜を入れて飲むのもよいでしょう。 ハーブは薬ではありません。1杯飲んだからすぐさま免疫力が上がるというような速効性はなく、じわじわと身体に作用していきます。体調管理にハーブティーを活用してみたい場合には、1日1~3杯を1か月続けることから始めましょう。 エキナセアを育てている場合、飲用して免疫力を上げる作用を含んでいるハーブとして用いることのできる品種は限られており、アングスティフォリア、パリダ、パープレアの3種のみです。園芸種も多数ありますので、調べたうえでハーブティーをお楽しみください。 ハーブティーにする場合、軽く洗ってフレッシュのまま使用するか、もしくは1週間ほど干してドライになったものを使用します。 個人的には、フレッシュのほうがおすすめ。どうしてかというと、湿気の多い日本の一般家庭で上手においしいドライを作ることは、残念ながら難しいから。せっかく体にいい作用を期待して飲むのに、「まずい」「我慢して飲む」という経験をしてほしくないのです。私は、フレッシュのまま使えるのであれば、生葉を。冬場の葉がない時期にはドライを購入するようにしています。 なお、ハーブに含まれる有効成分を効果的に抽出するには、ドライハーブのほうが優れています。 エキナセアの摂取の注意 魅力いっぱいのエキナセアですが、注意点もあります。 これは何のハーブでも同じことですが、免疫力を上げたいからといって、1日5杯も6杯も飲むような過剰摂取は、かえって体のバランスを崩すことにもなります。めまいや吐き気を引き起こすこともあるので、1日1~3杯程度にしましょう。 そして、ハーブの作用は緩やかですが同じハーブを長期にわたって飲み続けることも、体に負担を与えます。さまざまな種類を組み合わせ、ブレンドするなどして体に負担のない飲み方をしてください。 また、お子様の場合は、乳幼児は避け、濃さを大人の1/3程度にするなど、十分ご注意ください。 【エキナセアの注意事項】 ・キク科の植物にアレルギーがある方は注意が必要です。 ・自己免疫疾患がある方はかかりつけの医師にご相談ください。 ・健康状態が気になる方は、自己判断を避け、医師にご相談ください。 エキナセアはいつ・どこで育てるといい? エキナセアはとても丈夫な植物です。鉢植えでも地植えでも栽培可能ですので、初心者さんでも安心して始められる植物の1つでしょう。エキナセアは多年草で、冬の寒さで地上部は一旦枯れますが、また来春芽を出すタイプです。日当たり、風通しのよい場所で管理し、土は水はけがよい土が適しています。 10年ほど前に植えた我が家のエキナセアもとっても元気で、たったの1株しか植えていませんが、自然にどんどん増えて、毎年こんな状態になります。 エキナセアの植え方 ご覧の通り、かなり大きくなりますので、鉢植えで育てる場合は、7号(直径21cm)以上の鉢を使用しましょう。使用する土は、一般的な培養土やハーブ用の土を使用しましょう。 株が大きく育つので、1鉢に1株で植えます。関東では、11月下旬に根元を2~3cm残して刈り取り、腐葉土やワラなどで防寒対策をしておくと、植えっぱなしで冬越しできます。土が凍結するほどの厳寒地では、掘り上げて鉢上げするなどの防寒対策が必要になりますので、ご注意くださいね。 そして、品種によりますが、背丈が1mほどになるものもあります。エキナセアの花は大きくて重いですし、台風などによって倒れてしまうことも。植え付けと同時に支柱をしておきましょう。麻ひもなどを使って、株元を支柱に括り付ければOKです。 植えた後はどうする? エキナセアの育て方! 植えたら日々の管理をしましょう。植え付けを行った後、どのように育てるのか解説していきます。 水・肥料 夏も冬も水を与えすぎないように注意します。水は毎日朝晩…などというふうに定形で決めるのではなく、土の表面がしっかりと乾いている状態になったら、与えましょう。土が湿った状態が続くと根腐れなどを起こしやすくなります。特にエキナセアは乾燥を好みますので、与えすぎは厳禁です。 追肥を施す時期は、開花前の5〜6月と秋の10月頃ですが、肥料の与えすぎは株を弱らせることになり、病気にかかりやすくなる原因にもなるので、あまり神経質になる必要はありません。 花がら摘み 花が枯れたら、花の部分はハサミでカットしましょう。その際、花の頭部分だけを切るのではなく、次の芽や葉が出ているところまで戻って、枝も切ります。この作業を「花がら摘み」と言います。花がら摘みを怠らなければ、6~9月くらいまで次々と花を咲かせてくれますよ。 枯れた葉の整理整頓 エキナセアは成長速度が速く、株が大きくなります。ちょっと目を離すと、株元が混みあってくるほど…。常に枯れた下葉はカットするようにして、整理整頓をし、株元に風が通るようにします。枯れた葉を放置しておくと、蒸れてしまい、病害虫が発生するリスクも高まります。 また、エキナセアは触ると少しチクチクする感じがあります。肌が敏感な方は、素手で触ることは避けたほうがいいかもしれません。 エキナセアの病害虫 適切な管理をしていると病害虫の発生が少ない植物です。エキナセアの病気で一番多いのは、梅雨や秋の湿度が高い時期になる「うどんこ病」。葉っぱがうどん粉をまぶしたように白く見える病気です。早期に発見し、その部分は切り取りましょう。 虫は、地際の茎にフキノメイガの幼虫が入ることがあるので、見つけ次第早めに防除します。 エキナセアの増やし方 エキナセアの増やし方は、株分けがおすすめ。種まきもできますが、品種によってタネをつくらないものもあるため注意が必要です。 株分けとは、今ある株を2つ・3つに分け、それぞれを改めて植え付け、増やしていく方法。この際、無理矢理引きちぎらないようにして、自然に分かれる位置を探します。また、細かく分けすぎると枯れることもありますのでご注意を。 植え込み後はしばらく半日陰で養生し、新芽が出てきたら日当たりのいい場所へ移動しましょう。株分けの適期は3~4月頃です。 カラフルで楽しい! ハーブとして活用できる いかがでしたでしょうか? 色の種類も豊富で、庭を華やかにしてくれるし、ハーブとしても利用できるエキナセア。虫もつきにくく、初心者さんも育てやすいので、ぜひ育ててみてはいかがでしょう。 Credit 写真&文/堀 久恵(ほり ひさえ) 花音-kanon- 代表、ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。 生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。植物に囲まれ、日々ガーデンセラピーを実践中。埼玉県熊谷市在住。 https://kanongreen.com/
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暑い夏にこそ咲かせたい! 暑さに負けない育てやすい夏花20選
暑さに抜群に強い! 厳しい審査に合格した選り抜きの夏花20種 暑い暑い近年の夏。こんな夏にも負けずに咲く、暑さに強い夏花を育ててみませんか? 2021年に開催された東京オリンピック・パラリンピックに向けて、東京の夏にも負けない、耐暑性や耐乾性が強い植物70種目をまとめたマニュアルが、東京都農林総合研究センター主導のもとに作られました。 ●マニュアルの誕生秘話や審査基準についてはこちらの記事をご参照ください。 マニュアルに掲載されているのは、花壇苗26種、カラーリーフとグラウンドカバープランツ29種、つる植物6種、球根植物9種の計70品目。巻末には、それぞれの推奨品種なども収録されています。今回は、このマニュアルに掲載された植物の中から、ガーデンでも取り入れやすい花壇苗を中心に、20種ピックアップしてご紹介します。 1.ジニア ヒャクニチソウとも呼ばれるジニアは、その名の通り、花付きがよく長期間楽しめます。花色や花形、花の大きさのバリエーションも豊富で、他の草花と混植して花壇を彩るのにぴったり。やや耐乾性が弱く、強い乾燥により枯れ上がってしまうこともあるので注意しましょう。 ■ 学名:Zinnia ■ キク科 ■ 草丈:30~50cm ■ 耐雨性:中 ■ 耐乾性:弱 ■ 耐陰性:強 2.センニチコウ 茎の先にポンポンと咲く丸い花が愛らしいセンニチコウ。ピンクや白などの花色があり、フラワーアレンジメントやドライフラワーの花材としても人気の高い花です。丈夫で育てやすく、花がよく咲き揃うので、ガーデンの縁取りにおすすめ。コンパクトに育つ矮性種から高性種まで種類があります。 ■ 学名:Gomphrena globosa ■ ヒユ科 ■ 草丈:30~80cm ■ 耐雨性:中 ■ 耐乾性:中 ■ 耐陰性:強 3.メカルドニア 匍匐性で、可愛らしい黄色の小花をいっぱいに咲かせるメカルドニアは、夏に花咲くグラウンドカバーとしておすすめ。出荷量が少なくやや手に入りにくいですが、花がら摘みが必要なく、管理しやすい花です。花数多く咲かせるには、水はけと日当たりのよい場所で育てましょう。 ■ 学名:Mecardonia ■ オオバコ科 ■ 草丈:10~15cm ■ 耐雨性:中 ■ 耐乾性:強 ■ 耐陰性:弱 4.マリーゴールド オレンジや黄色など、元気をくれる暖色の花を咲かせるマリーゴールド。花壇に混植すれば、鮮やかな色彩をプラスしてくれます。コンパニオンプランツとしても有名で、キッチンガーデンの植栽にもよく用いられます。蒸れに弱いので、古い枝を取り除くなどして風通しよく育てましょう。 ■ 学名:Tagetes ■ キク科 ■ 草丈:20~35cm ■ 耐雨性:中 ■ 耐乾性:中 ■ 耐陰性:中 5.アンゲロニア 高温多湿な日本の夏でも生育旺盛なアンゲロニア。白やピンク、紫の穂状の花が下から順に開花し、花壇に縦のラインを演出してくれます。花が少なくなってきたら切り戻すことで、また花を楽しむことができます。 ■ 学名:Angelonia ■ オオバコ科 ■ 草丈:30~70cm ■ 耐雨性:強 ■ 耐乾性:中 ■ 耐陰性:中 6.ニチニチソウ 高温や乾燥に強くて育てやすく、過酷な環境でも次々に花を咲かせるニチニチソウは、夏を代表する花の一つです。匍匐性の品種もあり、花壇や寄せ植え、ハンギングなど、さまざまなガーデンシーンで使いやすいのも嬉しいところ。花色や花形も豊富で、フリンジ咲きなど新しい咲き姿の品種も登場しています。 ■ 学名:Catharanthus roseus ■ キョウチクトウ科 ■ 草丈:30~60cm ■ 耐雨性:中 ■ 耐乾性:強 ■ 耐陰性:強 7.トレニア 分枝がよく、たくさんの花を咲かせるトレニア。紫やピンク、白などの小花が爽やかな印象で、寄せ植えや花壇でも他の植物と合わせやすい花です。匍匐性のタイプはグラウンドカバープランツにも向いています。 ■ 学名:Torernia ■ アゼナ科 ■ 草丈:30~40cm ■ 耐雨性:中 ■ 耐乾性:中 ■ 耐陰性:強 8.ペチュニア 夏の寄せ植えの定番花であるペチュニアも、夏に強い花の一つとして押さえておきたいところ。花色や花形のバリエーションも非常に豊富で、選ぶ楽しみもあります。耐雨性が弱いため、雨の当たらない場所でのコンテナやハンギング栽培によく用いられていましたが、近年では対雨性への改良が進んでいます。 ■ 学名:Petunia ■ ナス科 ■ 草丈:20~40cm ■ 耐雨性:弱 ■ 耐乾性:中 ■ 耐陰性:中 9.サルビア ボーダーガーデンや寄せ植えでよく利用されるサルビア。鮮やかな赤から涼やかな青まで花色豊富で、矮性から背が高くなるものまで株姿もさまざまです。蒸れに注意し、水はけのよい土で育てるとよいでしょう。花数が少なくなってきたら、切り戻しをすると長く楽しめます。 ■ 学名:Salvia ■ シソ科 ■ 草丈:40~100cm ■ 耐雨性:中 ■ 耐乾性:弱 ■ 耐陰性:中 10.ユーフォルビア ユーフォルビアにはさまざまな種類がありますが、ここで紹介するのは純白の苞が小花のように茎の先につき、カスミソウに似た雰囲気を持つタイプ。どんな花とも相性がよく、花壇や寄せ植えで、花と花をつなげる存在として重宝します。栄養系の‘ダイアモンドフロスト’が有名ですが、実生系の品種も販売されています。樹液が皮膚につくとかぶれることがあるので注意しましょう。 ■ 学名:Euphorbia ■ トウダイグサ科 ■ 草丈:50~100cm ■ 耐雨性:中 ■ 耐乾性:強 ■ 耐陰性:強 11.ポーチュラカ 乾燥に強く、ピンクや黄色など明るい花色が多いのが特徴のポーチュラカは、夏の定番花の一つ。基本的に午前中にしか咲かない花ですが、最近では午後にかけて長く咲く品種が作出されています。匍匐性なので、グラウンドカバープランツとしてもおすすめです。 ■ 学名:Portulaca oleracea ■ スベリヒユ科 ■ 草丈:20~30cm ■ 耐雨性:中 ■ 耐乾性:強 ■ 耐陰性:中 12.マツバボタン 前出のポーチュラカの仲間ですが、葉が松葉のように細いのが特徴です。こちらも品種改良が進み、夕方まで咲き続く品種も登場しています。匍匐性なので、グラウンドカバープランツとして、また寄せ植えの縁取りにもよく使われます。こまめに摘心をすることで、花数多く育てることができます。 ■ 学名:Portulaca grandiflora ■ スベリヒユ科 ■ 草丈:30~50cm ■ 耐雨性:中 ■ 耐乾性:強 ■ 耐陰性:中 13.ベゴニア ベゴニアの中でもガーデナーにおなじみのベゴニア・センパフローレンスは、艶のある葉と鮮やかな花色が印象的で、暑さや乾燥に強く、花が長期間楽しめる種類です。最近はより耐暑性に優れた品種も登場し、夏花壇では欠かせない存在になっています。花がらが葉に落ちると傷む原因になることがあるので、こまめに取り除くとよいでしょう。 ■ 学名:Begonia ■ シュウカイドウ科 ■ 草丈:20~70cm ■ 耐雨性:強 ■ 耐乾性:強 ■ 耐陰性:強 14.アゲラタム ふわふわとした青や白の花が涼しげなアゲラタム。夏花壇に爽やかさをプラスする花の一つです。矮性種から高性種まであるので、花壇後方の植栽や縁取り、コンテナ栽培など、シーンに応じて使い分けるとよいでしょう。大きくなりすぎたら切り戻しを。 ■ 学名:Ageratum ■ キク科 ■ 草丈:20~60cm ■ 耐雨性:強 ■ 耐乾性:中 ■ 耐陰性:中 15.ケイトウ 夏から秋にかけて楽しめるケイトウ。寄せ植えや花壇には、ふわふわとした円錐形の穂を持つ羽毛咲き種がよく使われ、枝分かれした槍状の花穂をつけるノゲイトウも人気があります。過湿に弱いので、水はけのよい土で育てましょう。また葉も美しく、銅葉系の品種が暑さに強い傾向があります。 ■ 学名:Celosia argentina、Celosia cristata ■ ヒユ科 ■ 草丈:25~80cm ■ 耐雨性:弱 ■ 耐乾性:中 ■ 耐陰性:強 16.トウガラシ(観賞用) 丸形や細長い形など、さまざまな形や色を持つ果実が花壇や寄せ植えのアクセントになるトウガラシ(観賞用)。暑さや乾燥にも強く、夏の高温期でもよく生育します。肥沃な土壌を好み、肥料が切れると生育が鈍るので、多めに追肥をするとよいでしょう。 ■ 学名:Capsicum ■ ナス科 ■ 草丈:20~60cm ■ 耐雨性:強 ■ 耐乾性:中 ■ 耐陰性:中 17.カンナ トロピカルな雰囲気満点のカンナは、鮮やかに咲く大きな花はもちろん、斑入り葉や銅葉など、美しい葉も観賞できます。暑さや乾燥に強く、インパクトのある株姿なので、夏花壇のアクセントにぴったり。咲き終わった花房は、茎ごと切り取るとよいでしょう。 ■ 学名:Canna ■ カンナ科 ■ 草丈:40~200cm ■ 耐雨性:強 ■ 耐乾性:強 ■ 耐陰性:強 18.コリウス カラーリーフの中でも代表的な存在のコリウス。高温に強く直射日光の下でも美しい葉を保ち、夏花壇の彩りや寄せ植えのアクセントに欠かせない存在です。葉が小さいものは雨や風に強く、葉が大きいものは耐陰性に優れる傾向があるので、場所に応じて使い分けるとよいでしょう。 ■ 学名:Solenostemon ■ シソ科 ■ 草丈:70~80cm ■ 耐雨性:中(一部強) ■ 耐乾性:強 ■ 耐陰性:中(一部強) 19.ニューサイラン すらっとした長い葉を株元から立ち上げる独特の姿を持つニューサイランは、花壇の中でも存在感があり、アクセントとしても活躍します。3mにも達するような大型種からコンパクトに育つ小型種までありますが、大きく育つ品種を植える場合にはスペースを十分に確保し、水はけのよい土で育てましょう。 ■ 学名:Phormium ■ リュウゼツラン科 ■ 草丈:30~300cm ■ 耐雨性:中 ■ 耐乾性:強 ■ 耐陰性:強 20.スティパ 風になびく軽やかな姿のグラス類は、花壇に加えるとぐっとこなれた印象になる、ナチュラルガーデンには欠かせない存在。細い葉と美しい穂を持つスティパは、高温乾燥に強く、観賞価値の高いオーナメンタルグラスです。過湿を嫌うので、日当たり、水はけのよい場所で育てましょう。こぼれダネでもよく増えるので、増えすぎないように注意が必要です。 ■ 学名:Stipa ■ イネ科 ■ 草丈:30~40cm ■ 耐雨性:強 ■ 耐乾性:強 ■ 耐陰性:中 今回この記事でご紹介した20種のほかにも、暑さに強い夏花はまだまだあります。ぜひ『夏花による緑化マニュアル』などもチェックして、夏の花壇を美しく彩ってみましょう! 併せて読みたい ・[半日陰]ってどんな感じ? 植物に必要な光の量とは ・酷暑・猛暑を有効利用しよう! 暑い夏だからこそできる庭仕事 ・暑さに強い花!夏に休まない!暖地向きの宿根草21種 Credit 写真&文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 協力:東京都農林総合研究センター 参考文献:『夏花による緑化マニュアル』(東京都農林総合研究センター)




















