スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)予約受付中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)予約受付中!
3and gardenの記事
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育て方

真夏の鉢植え管理で気をつけたい4つのポイント
鉢植えの植物の夏の手入れ 年々暑さが増すようにも思える日本の夏。植物にとっても過酷な暑さが続きます。特に、鉢植えの植物は、周囲の環境の影響をダイレクトに受けやすいので、夏は暑さ対策が必要です。夏の手入れで気をつけたいポイントを4つ、おさらいしておきましょう。 水やり 植物の夏の手入れで、まず重要なのが水やりです。水やりの基本は、土が乾いたときに、鉢底から流れ出るまで、たっぷりと与えること。夏場の水やりでは、これに加えて時間帯も大切な要素になってきます。というのも、夏の日中は鉢の中が高温になるため、与えた水がお湯になってしまい、根を傷めてしまう危険があるため。水やりは午前中の早い時間帯か夕方以降に行い、日中は避けるようにしましょう。水やりの際、ホースの中に残った水は熱せられてお湯になっていることも多いので、冷たくなるまで放水してから水やりを。 また、水切れも根を傷める原因となります。夏は鉢の中の水の蒸発が早いため、朝夕2回の水やりが必要な場合もあります。特に、小さめの鉢は水切れしやすいので注意が必要です。他に、緑のカーテンに利用しているアサガオの鉢などは、直射日光の当たる場所にあり、乾きやすいので、夏場は朝夕2回与えるとよいでしょう。水切れしてしまった場合、鉢より大きなバケツに水を張り、その中に鉢を沈めて回復を待ってみましょう。 水やりの際、株元に直接与えることが多いですが、夏バテしている植物は、葉に水をかける葉水をして枝葉の温度を下げてやるのも効果的です。土に水が残っているのに葉がしおれている場合などは、葉水をして涼しい場所に移し、様子を見てみましょう。地植えの場合は、根を地中に伸ばして水を得るため、鉢植えのように毎日水をやる必要はありませんが、暑い晴天が続くようであれば水やりをしたほうがよいでしょう。 置き場所 鉢植えは、置き場所を移動できるのが大きなメリット。そのメリットを生かすために、夏の鉢植えに適した置き場所を確認しましょう。 暑さや直射日光に強い植物以外の鉢植えは、樹木の下や軒下など、半日陰で風通しのよい、涼しい場所に移動します。夏の強い日差しを浴びていると、葉焼けや夏バテの原因となることもあるので、朝の短い時間、日が当たる場所などに移動し、西日は避けましょう。地植えや大きな鉢で移動ができない場合、日よけや夏に強い植物を利用して日陰をつくってやるとよいでしょう。 また、置き場所の温度も要チェック。植木鉢をベランダの床などに直接置くと、鉢に熱が伝わり、植物を傷める原因になりかねません。鉢台やすのこ、レンガなどを利用して鉢を持ち上げ、床に直接触れないようにしましょう。鉢カバーなどで、直射日光を防ぎ、鉢内の温度が上がらないようにするのも効果的です。エアコンの室外機近くは熱風が噴き出すため、植物は置かないようにしましょう。 蒸れ対策 高温多湿の日本では、梅雨から夏にかけて、蒸れが大きな問題となります。風の通る場所に置くとともに、植物自体も不要な枝葉を整理して、すっきりと風通しよく育てます。花がらは、そのままにしておくと見た目が悪いだけでなく、蒸れの原因にもなり、またタネをつくって株の体力を奪うので、こまめに取り除きましょう。また、ラベンダーなどは梅雨前に収穫を兼ねて切り戻しをすると、夏越しできる可能性が高まります。秋以降の生育にもつながるため、茂りすぎたものは軽く切り戻しておきましょう。ただし、切り戻しは植物に負担をかける行為でもあるので、それぞれの植物に合わせて行います。 肥料の量 夏の鉢では、肥料も気をつけたいポイント。夏に旺盛に生育する植物もありますが、多くは暑さで生育が鈍ります。そのような時に、鉢内に多く肥料があると、植物への負担になります。夏は肥料は控えめにしましょう。ただし、夏に花を咲かせるものや旺盛に生育するものなどは、肥料が切れると花が止まってしまったり、生育に影響が出ることもあるので、植物に合わせて与えます。 これらの基本対策のほかに、鉢にマルチングをするのも一手。防寒対策に有効なマルチングは、直射日光を遮るので、実は暑さ対策にも有効です。土の温度上昇を防ぐための夏のマルチングは、バークやワラなど通気性のよい素材を用いましょう。マルチングには、泥の跳ね上がりを防ぎ、病気の発生を抑える効果もあります。このほか、植え込む用土を、あらかじめ通気性、水はけのよいものにしておくことも、夏越しのために有効です。 外に出て行うガーデニングは、短い時間でもガーデナーにとっては大変な作業。暑い日には無理をせず、涼しくなってから行いましょう。 夏の留守中の鉢植え管理方法については、『植物を気にせず旅行に行こう! 留守中の鉢植えの水管理アイデア』をお読みください。 Photo/ 1)Alexander Raths/ 2) Silarock/ 3)Jaral Lertjamekorn/ 4)Isa Long/ 5)valda/ 6)Kateryna Ovcharenko/ 7)SIM ONE/ Shutterstock.com
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一・二年草

【初心者向け】ルドベキアの栽培方法! 花言葉や綺麗に育てるコツをご紹介
ルドベキアってどんな花? ルドベキアはキク科オオハンゴウソウ属(ルドベキア属)の一年草、または宿根草で、種類によってライフサイクルが異なります。一年草は4〜5月頃に苗を植え付けると7〜10月に開花し、その後は枯死するので、抜き取って処分します。一方、宿根草は開花後に地上部を枯らしますが、根は生きており、越年して翌春には再び新芽を展開します。一度植え付ければ毎年開花してくれる、コストパフォーマンスの高さが魅力です。宿根草は数年植えっぱなしにしてもかまいませんが、大株に育ってきたら掘り上げて株分けし、株の若返りを図るメンテナンスが必要です。 ルドベキアの原産地は北アメリカで、約30種が自生しています。暑さに強いルドベキアは、真夏でも株が疲れることなく爛漫に咲いて、サマーガーデンを鮮やかに彩ってくれます。冬の寒さにはやや弱く、戸外でも越冬できますが、寒い地域ではバークチップや腐葉土などを表土にまいて、マルチングをしておくとよいでしょう。生命力旺盛な性質で、病害虫に強くほぼメンテナンスの手間がかからないので、ビギナーにも育てやすい植物です。 ルドベキアの花色は、黄色、オレンジ、チョコレート色、黄色い花弁の中央に赤がのる複色など。花のサイズは種類によって小輪、中輪、大輪と多様で、花姿も一重咲きもあれば八重咲きもあります。 ルドベキアは、種類によって草丈に幅があり、40〜50cmで収まるものもあれば、150cmにも達するものもあります。タネや苗を購入する際に、草丈がどのくらいまで伸びるのかをチェックしておくと、庭のどの位置に植栽すればよいかイメージしやすいでしょう。花壇では中段〜後段に向く草花です。150cmほどになる高性種は、支柱を立てて誘引しておくと、倒伏を防ぐことができます。 ルドベキアの品種 ルドベキアは、一年草、宿根草があると前述しましたが、次のように分類されます。 一年草は、黄色い花弁と黒い花心のコントラストが美しいヒルタ種が代表的。宿根草は花弁がやや下がるフルギタ種、生育旺盛でよく増え広がるラキニアタ種、小輪の花が多数つくトリロバ種があります。 園芸品種で人気なのは、スタンダードな花姿の‘タカオ’、花心のグリーンが爽やかな‘プレーリー・サン’、八重咲きで多数の花弁を重ねる‘マヤ’、色幅のある複色小輪花が目を引く‘トト・ラスティック’、花弁が赤×黄の2色咲きで黒い花心とのコントラストが美しい‘プレーリーグロー’、シックなチェリーレッドの‘チェリーブランデー’、黒の花心と緑のガクをもつ花姿がユニークな‘グリーンウィザード’などです。 ルドベキアの名前の由来と花言葉 ルドベキアの花名は、スウェーデンの植物学者カール・フォン・リンネ氏が、ウプサラ大学で学んだ際に師事したオロフ・ルドベック氏に捧げるとして、名付けられました。ルドベキアの花言葉は、「正義」「公平」「正しい選択」「立派」「あなたを見つめる」「強い精神力」など。「正義」「公平」「正しい選択」「立派」は、オロフ・ルドベック氏が植物学の研究に際して、公正に評価する人柄だったことに由来しています。「あなたを見つめる」は黒い花心から、「強い精神力」は真夏の暑さに負けずにたくさんの花を咲かせる姿から、それぞれイメージされたのかもしれません。 ルドベキアの育て方 ここまで、ルドベキアのプロフィールや特性、種類などの基本情報について幅広くご紹介してきました。さて、これから先はいよいよ実践編です。ルドベキアに適した栽培環境や植え付け、日頃の管理、病害虫対策など、詳しく解説していきます。最後まで読み終えた頃には、ルドベキアの育て方がはっきりとイメージできるはずですよ! 栽培環境(日当たり・置き場所・用土) 日当たりがよく、風通しのよい場所を好みます。日当たりの悪い場所では花つきが悪くなるので、育てる場所は、必ず日向を選ぶことが大切です。 土壌は、水はけ、水もちのよいふかふかとした状態でよく育ちます。有機質肥料を施した肥沃な土壌が理想です。水はけの悪い場合は、盛り土をして水はけをよくし、腐葉土などをすき込んでおくとよいでしょう。 暑さに強い性質ではありますが、寒さにはやや弱いほうです。とはいっても品種によって耐寒性には幅があり、戸外で放任しても越冬するものもあります。入手した苗やタネのラベルを確認して冬越しをしてください。寒さに弱い品種にはバークチップなどを株元にマルチングするとよいでしょう。 植え付け ルドベキアの苗の植え付け適期は4〜5月です。種まきから育てた場合は、鉢上げした黒ポットの底まで根が回った頃が、定植に適したタイミングです。また、花苗店で開花株を買い求めた際は、早めに定植しましょう。 【庭植え】 腐葉土や堆肥などの有機質資材を投入して土づくりをしておいた場所に、ポットよりも一回り大きい植え穴を掘って、植え付けます。複数植える場合、約30cmの間隔を取りましょう。1m以上に生育する高性種の場合は、成長後の草丈に合わせてもっと広めの間隔を取っておきます。植え付けた後には、たっぷりと水やりをしましょう。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。入手した苗より1~2回り大きな鉢を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。ルドベキアの苗をポットから取り出して鉢に仮置きし、高さを決めます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下までを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 水やり 【庭植え】 植え付け後にしっかり根づいて茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、水切れしないように管理しましょう。根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らずに乾燥が続くようなら、水やりをして補います。真夏は朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイント。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。真夏は気温が上がっている昼間に水やりすると水の温度が上がり株が弱ってしまうので、涼しい時間帯に行うことが大切です。越冬する宿根草の品種では、冬は水やりを控えめにして管理します。 追肥 ビギナーの場合、緩効性化成肥料を常備しておくのがおすすめです。植物への汎用性が高く、ニオイがしないため扱いやすいのがメリット。開花期に与える液肥は、開花促進を目的とした配合の製品を選ぶのがおすすめです。 【庭植え】 一年草の場合は、ほとんど追肥は必要ありません。株に元気がない時には、緩効性化成肥料を与えるとよいでしょう。 宿根草は越年後、新芽が出始める前に緩効性化成肥料を株周りに施します。 【鉢植え】 それほど肥料を欲する植物でもありませんが、4〜10月の生育期間は、株の勢いを見て追肥をするとよいでしょう。1〜2カ月に1回を目安に緩効性化成肥料を株の周囲にまいて株の勢いを保ちます。花茎が上がってきた頃から開花が終わるまでは、10日に1回を目安に液肥を与えるとよいでしょう。 宿根草は越年後、新芽が出始める前に緩効性化成肥料を株周りに施します。 花がら摘み ルドベキアは次から次へと花が咲くので、終わった花は早めに摘み取りましょう。花茎を伸ばした頂部に花を咲かせるので、花茎の付け根からカットします。まめに花がらを摘んで株周りを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながりますよ! また、いつまでも終わった花を残しておくと、タネをつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花をつけ、長く咲き続けてくれます。 切り戻し 一通り開花して草姿が乱れてきたら、草丈の半分くらいまでを目安に全体を刈り込む「切り戻し」をするとよいでしょう。適期は8月頃です。暑さが落ち着いて涼しくなってきたら、再び株が盛り返して勢いよく生育し、秋にはたっぷりと咲く花姿を楽しめます。 ただし、遅めに苗を入手して草姿が乱れていない場合や、真夏も花を楽しみたい場合は、切り戻さずにそのままにしておいてもかまいません。 植え替え 一年草の品種は越年しないので、抜き取って処分します。 宿根草の場合は、4〜5月に植え替えを行います。 【庭植え】 一度植え付ければ数年はそのままにしてかまいませんが、大株に育って株が込み合っている場合は掘り上げて株分けし、植え直します。 【鉢植え】 生育が旺盛なので、1年に1度を目安に植え替えます。鉢から出して根が回っていたら、ほぐして不要な根を整理して植え直します。 増やし方 【種まき】 広い庭があり、花畑をつくりたい時は、種まきをしてたくさんの苗をつくるとコストを抑えることができます。 種まきの適期は、3月か9〜10月。ルドベキアの発芽適温は20℃前後です。まず、種まき用のトレイに、赤玉土とピートモスを同量ずつブレンドした土(草花用にブレンドされた培養土を使ってもOK)を入れましょう。ルドベキアのタネを播いて薄く土をかけます。霧吹きで水やりするか、水を張った容器にトレイを入れて下から給水させましょう。種まきから10日前後すると発芽します。 発芽後は日当たりのよい場所で管理。込んでいる場所があれば、苗が徒長しないように間引きます。本葉が出始めた頃に、一度液肥を少量混ぜて水やりをし、生育を促しましょう。 本葉が4〜6枚ついたら、鉢上げのタイミングです。直径6cmの黒ポットを準備し、赤玉土とピートモスを同量ずつブレンドした土(草花用にブレンドされた培養土を使ってもOK)を入れましょう。種まき用のトレイから苗の根鉢を崩さないように取り出して、ポットに植え付けます。表土には緩効性肥料を少量置き肥し、最後にたっぷり水やりを。その後は、10日に1回を目安に液肥を施して育苗します。 【株分け】 越年して生育する宿根草は、株分けをして増やすことができます。適期は4〜5月です。植え付けから数年経ち、大株に育って込み合っているようなら、掘り上げます。ノコギリやスコップで数株に切り分けて、植え直しましょう。 病害虫 強健な性質で、病気の心配はほとんどありませんが、まれにうどん粉病が発生することがあります。葉などに白い粉をかぶったような症状が現れます。肥料の与えすぎに注意し、密に茂りすぎているところは適宜間引いて、風通しよく管理しましょう。花がら摘みや枯れ葉を整理し、常に株周りを清潔にしておくことも予防につながります。 害虫は、アブラムシやハモグリバエに注意。アブラムシは、植え付けの際に土壌に混ぜる粒剤タイプの薬剤を使うと便利です。ハモグリバエは、葉の中に潜りこんで食害し、葉に白い線が浮き出てくるので発見しやすい害虫です。見つけたら葉の上から潰すか、適応する薬剤を散布して防除します。 ルドベキアを育てよう! ヒマワリに似た黄色い花を咲かせるルドベキア。その品種は豊富で、黄色、オレンジ、チョコレート色、複色咲きなどの花色が揃うほか、一重咲きや八重咲きもあり、夏から秋にかけて庭をバラエティー豊かに彩ってくれます。この記事ではそのプロフィールから特性、育て方まで詳しく解説してきました。生命力旺盛でビギナーにも育てやすいルドベキアを、ぜひ育ててみてはいかがでしょう。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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一・二年草

園芸初心者でも挑戦しやすい! 百日草(ジニア)の特徴や育て方のコツをご紹介
百日草の概要 百日草は、キク科ヒャクニチソウ属(ジニア属)の一年草です。原産地はメキシコを中心とした南北アメリカ。15種類ほどが分布しているとされ、暑さに強い一方で、寒さには弱い性質を持っています。春に種子を播くと、初夏から秋まで長い期間にわたって開花し続け、秋が深まると寒さに耐えられずに枯死してしまう、ライフサイクルの短い植物です。 百日草は種類によって草丈に幅があり、20cmほどでコンパクトにまとまる種類もあれば、1m以上に達する種類もあります。開花期は5〜11月で、花色は赤、ピンク、オレンジ、黄、白、緑、複色など。花姿は多様で、小輪(5cm以下)から大輪(12cm以上)までサイズに幅があるほか、咲き姿も一重咲き、八重咲き、ダリア咲き、カクタス咲き、ポンポン咲きなど多様です。 百日草の名前の由来や別名 百日草の名前は、その名の通り初夏から秋まで長く咲き続けることにちなんでいます。和名では、ほかに「長久草」とも呼ばれていました。園芸店などでは「ジニア」の名前で販売されていることが多くなっていますが、これは学名のZinniaをそのまま読んだもの。その由来は、ドイツの植物学者ヨハン・ゴットフリート・ツィン(J.G.Zin)から来ています。 百日草の花言葉 百日草の花言葉は、「不在の友を思う」「遠い友を思う」「別れた友への想い」「絆」「いつまでも変わらぬ心」「古き佳き時代」「幸福」「注意を怠るな」など。 いずれの言葉も、百日草が長く咲き続けることによる、月日の経過を連想させるものが多くなっています。特に「注意を怠るな」は、百日草が変わらずに長く咲き続けることから、時の流れの変化を見逃してはならない、という戒めが込められています。 百日草の種類 昔から百日草として馴染み深いのはジニア・エレガンスで、園芸品種は大輪・八重咲きの「F1ドリームランド系」や、大輪・ダリア咲きの「F1サン系」がポピュラー。ジニア・エレガンスは長く愛されてきた花のため品種数も多く、アンティークカラーや複色咲き、絞り咲きなど多様で、選ぶ楽しみがあります。 また、草丈が20cmほどでコンパクトにまとまり、分枝性に優れるジニア・リネアリスは、「プチランド系」が育てやすくおすすめ。種間雑種で華やかさや育てやすさを追求した「ザハラ系」や「プロフュージョンシリーズ」も人気です。 百日草の育て方 ここまで、百日草の基本情報や名前の由来、花言葉、種類など、多方面からご紹介してきました。では、ここからはガーデニングの実践編として、適した栽培環境や種まき、植え付け、水やりや施肥、手入れといった日頃の管理など、育て方について詳しく解説していきます。 栽培環境と置き場所 百日草は、日当たりがよく、風通しのよい場所を好みます。日当たりが悪い場所では、花つきが悪くなったり、ヒョロヒョロとか弱い茎葉が茂って草姿が間のびしたりするので注意。水はけ、水もちのよい土壌を好むので、地植えする場合は植え付け前に有機質資材を投入してよく耕し、ふかふかの土づくりをしておくとよいでしょう。 長雨を嫌うエレガンスなどの種類は、鉢栽培にして日当たりのよい軒下で栽培するのが無難です。庭植えにする場合、強い雨や水やり時の泥の跳ね返りによって病気が発生することがあるので、バークチップなどを株元に施す「マルチング」をしておくと安心です。 土づくり 【地植え】 種まき、または苗を植え付ける1〜2週間前に、腐葉土や堆肥などの有機質資材と緩効性化成肥料を投入し、よく耕してふかふかの土をつくっておきます。このように事前に土づくりをしておくことで、分解が進んで土が熟成します。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 種まき 百日草は、ビギナーでも種まきから簡単に育てられますよ! 種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くて多数の苗を植えたい場合は、コストカットにもなります。 ただし、百日草の苗は晩春から花苗店に出回り始めます。手軽にスタートしたいなら、苗の植え付けからがおすすめです。「1〜2株あれば十分だから、苗の植え付けから始めたい」という方は、次項の「苗の植え付け」に進んでください。 百日草の種まきの適期は4〜5月頃で、発芽適温は20〜25℃くらいです。 【トレイまき&育苗】 花壇などに種を直まきすると、幼苗のうちに病気や虫の害にあいやすく、天候不順に左右されやすいので、種まき用のトレイに清潔な市販の種まき用の培養土を使って種を播き、適した場所で管理すると、より確実です。 種まき用のトレイを準備し、市販の草花用の培養土を入れ、5〜6cm間隔でまき溝をつけ、溝に5〜6cm間隔で種を播きます。種を播いたら、5mm厚くらいに土をかぶせ、軽く手で押さえて鎮圧しておきましょう。最後に、はす口をつけたジョウロで高い位置からやわらかい水流で水やりし、種が流れ出さないようにしてください。発芽までは乾燥させないように水の管理をしましょう。1週間ほど経つと発芽し、双葉が揃います。 発芽したら日の当たる場所で管理し、数本込み合っている部分などがあれば抜き取って間引きましょう。もったいないからといって密になっている部分をそのままにしておくと、ヒョロヒョロと間のびした徒長苗になってしまうので、注意。 本葉が2〜4枚ついたら、トレイから抜いて鉢上げします。黒ポットに草花用の培養土を入れて、苗を周りの土ごと抜き取って植え付けましょう。日当たりのよい場所に置き、表土が乾いたら水やりして育成します。多湿になると根の張りが悪くなり、ヒョロヒョロと頼りなく伸びる徒長苗になったり、病気が発生したりするので注意。適切な水分管理をすることがポイントです。鉢上げから10日ほど経ったら、1週間〜10日に1度を目安に、薄めの液肥を与えて生育を促しましょう。ポットに根が少し回るくらいまでを目安に育苗します。 【直まき】 土づくりをしておいた場所に、百日草の種をランダムにばらまきにします。ばらまきにすると、自然に芽を出したようなナチュラルな雰囲気を演出できるのがメリットです。または、5〜6cm間隔でまき溝をつけ、溝に5〜6cm間隔で条まきにしてもかまいません。条まきは整形花壇に向いており、群植させた時の管理がしやすくなります。種を播いたら、5mm厚くらいに土をかぶせ、軽く手で押さえて鎮圧しておきましょう。はす口をつけたジョウロで高い位置からやわらかい水流で水やりし、種が流れ出さないようにしてください。発芽後は、込み合っている部分があれば間引きながら育成します。間引く際は、ヒョロヒョロと長く伸びて徒長しているもの、葉色が薄く傷んでいるもの、虫に食われているものなどを選んで抜き取りましょう。最終的に株同士の間隔を20〜25cmほど取ります。密植すると蒸れたり、病気にかかりやすくなったりするので、風通しよく管理してください。 苗の植え付け 百日草の植え付け適期は5〜6月頃です。花苗店で苗を購入する際は、節間が短く茎ががっしりと締まって丈夫なものを選びましょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に苗よりも一回り大きな穴を掘り、根鉢をややくずして植え付けます。複数の苗を植え付ける場合は、20〜25cmほどの間隔を取りましょう。草丈が高くなる高性種の場合は、支柱を立てて麻ひもかビニールタイで誘引してください。最後に、たっぷりと水やりします。 【鉢植え】 鉢の大きさは、6〜7号鉢を準備しましょう。 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。百日草の苗を鉢に仮置きし、高さを決めます。苗をポットから出し、根鉢をややくずして植え付けましょう。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。草丈が高くなる高性種の場合は、支柱を立てて麻ひもかビニールタイで誘引しておきます。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 水やり 水やりの際は株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏に水やりする場合は、気温の高い昼間に行うと、すぐに水がぬるま湯のようになり、株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 【地植え】 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつもジメジメした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまいます。土の表面が白く乾いたのを確認してから、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。茎葉がしおれそうにだらんと下がってきたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 肥料の与え方 【地植え・鉢植えともに】 植え付け時に元肥として緩効性肥料を施しておきます。開花期は、10日に1度ほどを目安に液体肥料を与えて、株の勢いを保ちましょう。 百日草がかかりやすい病気と対処法 百日草に発症しやすい病気は、灰色かび病、うどんこ病などです。 灰色かび病は花や葉に発生しやすく、褐色の斑点ができて灰色のカビが広がっていきます。気温が20℃ほどの多湿の環境下で発生しやすい病気です。ボトリチス病、ボト病などとも呼ばれています。風通しが悪く込み合っていたり、終わった花や枯れ葉を放置していたりすると発生しやすくなるので注意。花がらをこまめに摘み取り、茎葉が込み合っている場合は、間引いて風通しよく管理しましょう。灰色かび病が出たら病気の葉を摘み取って処分し、適用する殺菌剤を葉の表と裏に散布して、蔓延するのを防ぎましょう。 うどんこ病は、カビによる伝染性の病気です。葉、新梢、つぼみに発生しやすく、表面が白く粉を吹いたような状態になり、放任するとどんどん広がるので注意。対処せずにそのままにしておくと光合成ができなくなり、やがて枯死してしまいます。窒素肥料を施しすぎたり、枝葉が繁茂しすぎて風通しが悪くなったりしていると、発病しやすくなります。うどんこ病が出たら病気の葉を摘み取って処分し、適用する殺菌剤を葉の表と裏に散布して、蔓延するのを防ぎましょう。 百日草が被害にあいやすい害虫と対処法 百日草に発生しやすい害虫は、アブラムシ、ハダニなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 ハダニは、葉裏に寄生して吸汁する害虫です。体長は0.5mmほどと大変小さく、黄緑色や茶色い姿をしています。名前に「ダニ」がつきますが、クモの仲間。高温で乾燥した環境を好み、梅雨明け以降に大発生しやすいので注意が必要です。繁殖力が強く、被害が大きくなると、葉にクモの巣のような網が発生することもあります。ハダニは湿気を嫌うため、予防として、高温乾燥期に葉裏にスプレーやシャワーなどで水をかけるとよいでしょう。 咲き終わった花がらをこまめに取る 百日草は次々に花が咲くので、終わった花は早めに摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながりますよ! また、いつまでも花がらを残しておくと、種子をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 摘心・切り戻し剪定をして花の数を増やす 【摘心】 植え付け後、幼苗のうちに茎の先端を切り取る「摘心」を繰り返すと、下からわき芽が出て枝の数が増え、花数も多くなります。 【切り戻し】 旺盛に生育し、一通り咲いて草姿が乱れてきたら、草丈の半分くらいまでを目安に全体を刈り込む「切り戻し」をするとよいでしょう。すると株が盛り返して勢いよく生育し、再びたっぷりと咲く花姿を楽しめます。 ただし、遅めに苗を入手して草姿が乱れていない場合には、切り戻さずにそのままにしておいてもかまいません。 開花時期が長く、色とりどりの花が花壇を彩る百日草 百日草は、初夏から晩秋まで、実際に100日以上咲き続けることが名前の由来になっており、長期間にわたって開花を楽しめる花です。強健な性質で初心者でも簡単に育てられるので、ビギナーにもおすすめ。ぜひ百日草を庭やベランダに取り入れてはいかがでしょうか。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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宿根草・多年草

ユリが主役の夏の庭・ユリを害虫から守る方法
バラの後に夏の庭の見どころを作ってくれるユリの花 バラの花が終わり、6月に入ると雨が続き、梅雨の晴れ間にはいきなり気温が30℃以上になるので、庭の花たちには厳しい季節です。バラの頃は何もかもが美しく咲いてくれて、どこを見渡してもきれいな庭風景でしたが、夏へ向けてはそうはいかないものです。虫も出てきますし、うどんこ病や黒点病なども出てきて、葉っぱがかじられたり黄色くなったり…。蒸して暑い日本の夏は、頑張って庭仕事をしていても、虫も病気も出るもの。庭全体をきれいに保とうとすると、とても労力がかかり庭づくりが嫌になってしまうかもしれません。ですから、夏は庭のところどころに見どころをいくつか作っておくような庭づくりをしています。するとそちらに目が向き、庭がきれいに見えるのです。視線を集中させるものをフォーカルポイントといいますが、夏の庭ではユリがその役目を果たしてくれます。 ユリの種類・花の咲き方によって植える場所をセレクト ユリの種類はとても多くて、花の雰囲気もかなり違います。上の写真は、スカシユリ系の品種です。1茎から何輪もブーケのように咲いて、ボリュームたっぷり。球根を植えて5年くらいしたら、分球してこんなにたくさん花を咲かせるようになりました。5月はピンクや赤いバラがたくさん咲いている場所を、夏はこのユリが代わって華やかに彩ってくれます。庭の奥のほうですが、草丈も私と同じくらいの高さになり、待合室の窓からも、よくピンクの花が見えます。 この花はシャンデリアリリー。スカシユリと比較すると華奢で、細い花茎を伸ばしていくつも花を咲かせます。あちこちを向きながら下から咲き上がる花々は、まさしくシャンデリアのようで、本当にワクワク。繊細で素朴な雰囲気もあり、とても気に入っているユリです。アオダモの側に植えていますが、葉陰がちょうどよいようで、球根を植えて3年目ですが、よく増えてあちこちから出るようになりました。 黒いユリは1茎に1〜2輪しか花を咲かせませんが、シックで落ち着いた雰囲気を庭にもたらしてくれます。この不思議な花色が魅力的に見えるよう、白花のアジサイ‘アナベル’の手前に植えたり、同色のリシマキア・アトロプルプレアと一緒に咲かせたり、いろいろ工夫してみています。 ユリの害虫「ユリクビナガハムシ」にご注意! ユリは植えっぱなしで何年も咲いてくれる丈夫な花ですが、一つだけ注意しないといけないのが「ユリクビナガハムシ」です。じつはある時、この虫にとんでもない目にあわされたことがあります。暖かくなるにつれ、ぐんぐんとユリの茎が伸び、つぼみがつき始め、花を楽しみにワクワクしながら暑さの中で庭仕事をしていたある日のこと。翌朝、庭を訪れてみたら、突如として庭のすべてのユリのつぼみが一つもなくなっていたのです。一つも! 何が起きたのかさっぱりわからず、目がパチパチ。でも、原因はすぐに分かりました。犯人がそこにいたのですから。それが「ユリクビナガハムシ」です。幼虫は泥を背負ったような格好で(実際は自分のフン!)、成虫は赤褐色の艶々した甲虫です。米子のすぐ隣の島根県農業技術センターの病害虫データによると、「市販の病害虫解説書には全く触れられていない」ほど、あまり知られていない害虫だということですが、成虫も幼虫もユリを食害するユリ専門の害虫です。体長1cmほどの小さな虫ながら、株を丸坊主にしてしまう大食漢。「このユリはあなた方の食用に育てているんじゃないの!」と怒ってみたものの、時すでに遅し。その年はユリの花を一輪も見ることができませんでした。 ユリの害虫対策は「オルトランDX粒剤」と「ベニカXネクストスプレー」 前述の病害虫データによると、この虫は4月下旬頃から現れるそうです。私はユリのつぼみができ始める少し前に、殺虫剤の「オルトランDX粒剤」をユリの株の周りにまきます。さらに念には念を入れて、「ベニカXネクストスプレー」もつぼみにスプレーしています。以来、私の庭ではユリクビナガハムシの被害にあうことなく、毎年きれいな花を咲かせてくれています。インスタグラムにユリの写真を載せた際、同じ被害にあわれて、もうユリを抜いてしまおうと思っている、という方がいらっしゃいましたが、私には本当にその気持ちがよく分かります。ユリの球根は秋に植え、花が咲くまでに7〜8カ月間もかかるのです。 病害虫はガーデニングをしていれば必ず遭遇することなので、私はあまり完璧に防除しようとは思っていません。バラなどもバラゾウムシにやられてつぼみを落としてしまうものもありますが、それでも残った花で十分楽しんでいるくらいです。でも、ユリクビナガハムシといったら一輪も花を残しておいてくれないのですから…。植物を丸裸にしてしまうような虫は、庭での共存が難しいタイプです。 ユリの花後の手入れ方法 ユリの花が終わったら、1/3くらい茎を残して切ります。残った葉茎で光合成し、栄養が球根に届けられ球根が太っていきます。だから特に施肥をしなくても大丈夫。その後、秋になって茎が枯れてきたら、株元からポキッと茎を折り取ります。地上部は全く何もなくなりますが、球根はそのまま土中で冬を越し、来春になるとまた芽が出てきます。スカシユリ系のユリは、まるで竹の子のように春になるとニョキッと土の上に芽をだしてきます。その力強い芽を見ると、「あっ!また会えた!」と嬉しくなります。さまざまなことが不安定な世の中にあって、季節が巡れば必ず芽を出し、花を咲かせてくれる庭の植物たちは、癒やしそのものです。
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一・二年草

辛いもの好きにはすでに定番⁉︎ ハバネロの栽培方法を詳しくご紹介
まずは知っておこう! ハバネロの基本情報と特徴 ハバネロはナス科トウガラシ属の植物で、原産地はメキシコのユカタン半島です。かつては世界一辛いトウガラシとしてギネスブックに認定されていました。現在はその座をキャロライナ・リーパーに譲りましたが、今でも辛いトウガラシの代名詞として親しまれています。 日本でおなじみの‘鷹の爪’とは異なり、丸みのあるピーマンのような形で、フルーティーな香りがします。 花は白い色で、「信じ合う心」という花言葉を持っています。 オレンジ色や赤色のハバネロも! 栽培される主な種類をご紹介 トウガラシの一種であるハバネロには、さらにさまざまな種類がありますが、主に栽培されている品種は次のようなものです。 オレンジ色の‘オレンジライプ’は広く出回っている品種の一つ。原産地のユカタン半島では、ほとんどがオレンジ色のハバネロです。赤い色のハバネロには‘カリビアンレッド’や‘レッドサビナ’があり、世界一辛いとしてギネスブックに認定されていたのは‘レッドサビナ’です。 ハバネロの栽培に適した環境と土づくり ハバネロを育てるには、日当たりのよい環境が大切です。できれば5時間以上、日が当たる場所で育てましょう。 土はある程度の水もちは必要ですが、基本的には水はけや通気性のよい土が適しています。鉢植えやプランターで育てる場合は市販の培養土を使うか、赤玉土6:腐葉土4などの配合の用土でもよいでしょう。地植えの場合は、あらかじめ土に腐葉土や牛ふん堆肥などの有機質と苦土石灰を混ぜ込み、植え付けの1週間前に緩効性化成肥料も混ぜ込んでおきます。 ハバネロを上手に育てるコツ ハバネロを上手に育てるには、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。 ここからは、ハバネロを育てる際のポイントについて一つずつ説明しましょう。 ハバネロは種まきから育てられる! 種まきの方法と苗づくり 5月頃になると苗が出回り、種子から育てることもできます。戸外でハバネロの種を播く場合、5月頃が適しています。発芽の適温は25℃~30℃で、夜間の温度が20℃を超える必要があるためです。ただし、5月に種まきをすると収穫が遅くなるので、4月上旬に室内で早まきして苗を作り、5月になったら植え付けてもよいでしょう。 種子は育苗ポットまたは地植えで、1つの植え穴に4~5粒ずつ播いて、薄く土を被せます。地植えの場合は間隔を40cmほどあけて播きます。土をかけすぎると発芽率が下がってしまうので、種子が隠れる程度に薄く土をかけるようにしましょう。 ハバネロの植え付けの時期とポイント ハバネロの本葉が4〜5枚まで成長したら、元気のよい苗を1本だけ残してほかは間引きます。1株だけにして育て、最初の花が咲いたら植え付けましょう。 鉢植えにする場合は、できるだけ大きな鉢に植えると、株が大きく成長して実もたくさんつきます。鉢は直径20cm以上の7〜10号鉢が適しています。60cmのプランターであれば1〜2株植えられます。 根を傷つけてしまうのを防ぐため、あまり根鉢を崩さないように注意して植え付けましょう。 土が乾いたらたっぷり水やり! ただし与えすぎには注意 種まき後は、発芽するまで土が乾かないように水やりをします。 植え付け後は、鉢土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷりと水を与えましょう。気温が高くなる昼の間に土が乾いてしまうので、鉢植えの場合は午前中にたっぷり水をやるのがおすすめです。乾きやすい真夏には、夕方〜夜にも確認し、乾いていれば水やりをしましょう。 地植えの場合は雨の水分だけで足りるので、基本的には水やりは不要です。乾燥が続く場合だけ水やりをする程度でかまいません。 生育が旺盛なハバネロは定期的な追肥が必要 ハバネロは気温が上がる6月以降に生育が旺盛になります。肥料を適切に与えることで株が大きくなって実がよくつくため、収穫まで規定量の追肥をします。肥料が足りないと、実が大きく育たないため注意しましょう。 地植えの場合は、緩効性化成肥料を与えます。鉢植えも緩効性化成肥料でよいのですが、液体肥料を2週間に1回ほど与えてもかまいません。 成長してきたら支柱立てと摘心も行おう ハバネロは根の張り方が浅く、風で倒れてしまうことがあるため、支柱を立てる必要があります。ある程度育ってきたら、1m程度の支柱を立てて株を支えましょう。 また、一番花(最初に咲いた花)が咲いたところで枝分かれしますが、そこよりも下のわき芽は全てかき取ります。 ハバネロを育てるうえで注意しておきたい病気と病害虫 ハバネロは、アブラムシが葉や茎などに付きやすい植物です。見つけ次第、ホースの水で洗い流すなどして駆除しましょう。アブラムシが媒介するモザイク病にも注意が必要です。モザイク病になると、葉に濃淡のモザイク状の模様が現れます。発生した部分は取り除きましょう。喫煙者はタバコからタバコモザイクウイルスが付着していることがあるので、手入れをする前には石けんで手を洗うと安心です。 ヨトウムシも発生しやすい害虫です。葉を食べてしまう虫ですが、夜間に活動するため昼間は見つけづらいです。もし葉が食害を受けているようであれば、夜に見回ってみて、芋虫を見つけたら取り除きましょう。 カビが原因で葉や茎が白くなる、うどんこ病も発生することがあります。乾燥すると発生しやすいため注意しましょう。 ハバネロの収穫と種子の採取 ハバネロはピーマンと同じように、色づく前の緑色の時期でも収穫が可能です。色づいたものは7〜8月が収穫時期です。ヘタを1cmほどつけて収穫します。 収穫する際には実を傷つけて汁が出ないように注意しましょう。汁が手などにつくと皮膚刺激があります。心配な場合は手袋やゴーグルなどを使うと安全です。また、ハバネロの果実を触った手はよく洗い、しばらくは目や顔などを触らないようにしましょう。 種子を採る場合は、果実が熟してシワシワになるまで待ってから収穫します。果実を割って種子を取り出したら、よく水で洗って乾かし、チャック付きのビニール袋などに入れて保管しておきましょう。 ハバネロは室内で水耕栽培も可能! ハバネロは水耕栽培でも育てることができ、また空いたペットボトルを利用して栽培できるキットなども市販されています。室内でも栽培可能ですが、発芽適温や生育適温、日当たりなどに注意しましょう。初夏から秋までは十分な日光が当たるように管理します。 料理はもちろん観賞用として花や実も楽しめる ハバネロは、さまざまな料理に活用できます。サルサソースやオイル漬けなど、調味料として使うほか、パスタや煮込み料理、炒め物などに一般的なトウガラシと同じように使うことができます。手入れをする時同様、ハバネロの果実を触った後はよく手を洗い、果汁が目に入らないように注意しましょう。 料理だけでなく、白くて可愛らしい花やカラフルな実を観賞用として楽しむこともできます。 育て方のコツを押さえてハバネロを栽培してみよう! ハバネロはプランターでも収穫を楽しめ、ポイントを押さえて栽培すれば簡単に育てることができます。ぜひご自宅で育てたハバネロで、激辛料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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おすすめ植物(その他)

「シルバーリーフ」17選で庭の洗練度をアップ!
寄せ植えのアクセントにぴったりのシルバーリーフ ガーデニングを楽しむ際には、植物の花だけを考えるのではなく、葉も景観づくりの重要な要素になります。花は美しく華やかですが、花期だけにしか見ることができません。一方の葉っぱは、花後も茂って残るので長い期間楽しむことができ、葉の形もバリエーション豊か。また大きく広い範囲をカバーすることができるので、花壇や寄せ植えのベースやアクセント、暗い用土の色を隠す役としても幅広く活躍します。ガーデンで植物を栽培する際には、葉の形や美しさも考慮してみましょう。ガーデンプランツの中でも、特に美しい葉を観賞するものをリーフプランツといいますが、花を主に観賞するものにも、美しい葉を持つ植物はたくさんあります。 植物の葉は、一般的に緑色のイメージが強いですが、銅葉や黒葉、黄金葉など、さまざまな色があり、色鮮やかな葉を持つガーデンプランツを総称してカラーリーフと呼びます。今回取り上げるのは、その中でも白や銀色に輝くような色彩を持つシルバーリーフ。銀葉ともいい、特定の種類の植物を指すのではなく、このような特徴を持つ植物を総称した呼び名です。一口にシルバーリーフといっても、純白に近いはっきりした銀色を持つものから、紫がかったグレイッシュなもの、柔らかな緑白色までその色合いはさまざま。ほかの色とも合わせやすい色なので、メタリックで硬質なイメージの銀の色味を生かして、モダンな印象づくりに利用したり、パステルカラーの花と合わせて優しい色調にまとめたりと、他の花材と合わせて寄せ植えや花壇で活躍します。シルバーリーフを上手に生かすことで、ガーデンでの表現の幅がぐっと広がり、園芸の腕があがりますよ。 植物と‘銀色’ シルバーリーフに限らず、自然界に白い花は数多ありますが、実は白色の色素を持った花、というものはありません。白い花は、植物の細胞の隙間などで光が乱反射し、白く見えていることがほとんどです。シルバーリーフの場合は、緑色の色素が少ないか、細かい白い毛で覆われているために白く輝くような葉を持つことになります。そのため、多くのシルバーリーフでは、表面の毛によるふわふわモコモコとした触り心地も楽しめるおまけつき。質感の違いも、寄せ植えやフラワーアレンジの素材としてよいアクセントになりますよ。 シルバーリーフを取り入れた寄せ植え&花壇のアイデア どんな色とも合わせやすい白色のシルバーリーフは、色合わせに便利で寄せ植えや花壇のアクセントに効果的。他のガーデンプランツとも組み合わせやすいので、どんな寄せ植えにも活躍します。シルバーリーフを効果的に取り入れた、オシャレでかわいい寄せ植えや花壇のアイデアをご紹介します。 効果的にシルバーリーフを使った寄せ鉢ガーデニングの一角。ラミウムのメタリックな銀色が、足元に明るさをプラスし、ダークパープルのチューリップを引き立てています。 色とりどりの春色ガーデンの中でも、シロタエギクの群植による白色のエリアは一際目を引きます。 白いチューリップをメインに、空色のワスレナグサと紫色のラベンダー、シルバーリーフのラムズイヤーを合わせた爽やかな色合わせのガーデンの一角。チューリップの花後に立ち上ってくるラムズイヤーが枯れかけた葉をカバーしてくれるというガーデニングアイデアです。 シルバーリーフと青い花の組み合わせは相性抜群。 シルバーリーフといえば、外せないのがホワイトガーデン。白い花と合わせて印象的な白いガーデン風景づくりに活躍します。中央のシルバーリーフは、アサギリソウ。 フォルムがかっこいい植物と合わせれば、スタイリッシュでモダンな雰囲気に。 スタイリッシュで魅力的な葉を持つ シルバーリーフ17種 リクニス・コロナリア リクニス・コロナリアは、フランネルソウの別名でも知られる宿根草。細かな産毛に覆われた葉と茎はベルベットのような質感で、常緑性なので冬にも美しいシルバーリーフを観賞することができます。草丈は60cm~1mほどと高く育ち、すらりとした草姿で枝分かれしながら咲き続けるので、花壇の背景などに使うと立体感を演出。夏には鮮やかな濃いピンク色や白色の花を咲かせ、白い茎葉とのコントラストも楽しめます。 乾燥したやせ地などでもよく育つ、丈夫な宿根草ですが、反面蒸れには弱いので、日当たりと水はけのよい場所で栽培し、過湿に注意しましょう。 シロタエギク シルバーリーフの中でも代表的なシロタエギクは、寄せ植えや花壇の名脇役として、ガーデナーにとってはお馴染みの存在です。一般的に、キク科セネシオ属のセネシオ・シネラリアを指します。白く短い毛でびっしりと覆われた葉は柔らかで触り心地も楽しく、耐寒性が強いので、冬のガーデニングには欠かせません。一般的には写真のような切れ込みの入った葉ですが、切れ込みのない葉を広げてよりインパクトを与える‘エンジェルウィングス’のような品種もあります。 丈夫で育てやすいガーデンプランツですが、高温多湿時には株元が蒸れやすいので、水はけと風通しがよい場所で栽培するとよいでしょう。長く伸びすぎたり、つぼみが見えたら切り戻しをすると美しい姿を保ちやすくなります。 モクビャッコウ シルバーリーフが美しいキク科の常緑性小低木で、枝がよく分枝してこんもり茂り、葉には独特の香りがあります。冬には、小さくミモザを思わせる粒状の花が咲き、花の少ない季節をつなぐ貴重な植物です。耐寒性はあまり強くないので、鉢植えなどで室内に移動させするのがおすすめ。日当たりがよく水はけがよい用土で、乾燥気味に育てるとよいでしょう。 ヘリクリサム・シルバースノー キク科の常緑低木のヘリックリサム・シルバースノーは、銀色の細葉が茂り、耐寒性や乾燥に強いので冬の寄せ植え花材として人気です。花材が少ない冬に活躍しますが、真夏の高温や多湿には弱いので、地植えをする場合は日当たりがよく、風通しがある場所に植えるとよいでしょう。初夏に黄色の丸い花が咲きますが、梅雨時期は蒸れやすいので、枝を間引くように剪定をするとよいでしょう。 サントリナ キク科ワタスギギク属のサントリナは、和名をワタスギギク、別名にラベンダーコットンやコットンラベンダーと呼ばれるかわいい名前がついています。一見、先にご紹介したヘリクリサムに草姿が似ていて初夏に黄色の花が咲きますが、銀葉は珊瑚のようで個性的。耐寒性のある低木で爽やかな香りがあり、リースやポプリにするなどハーブとしても活用されます。 エレモフィラ・ニベア 長く伸びる枝に白銀の葉が茂り、春には先端に淡いパープルの花を咲かせるエレムルス・ニベアは、オーストラリア原産の植物。エアープランツのようなビロードに起毛した葉のため、雨などで濡れてしまうと乾燥しにくいので、雨が当たらないよう、乾燥気味に管理します。地植えでは管理が難しいので、鉢植えにして春から秋は軒下で、冬は室内の明るい場所で育てるとよいでしょう。 『白銀の葉と淡いパープルの花「エレモフィラ・ニベア」【オージーガーデニングのすすめ】』 ギボウシ(ホスタ) ギボウシの栽培は、明るい日陰や半日陰で育てるのがオススメ。乾燥が厳しい場所は避け、鉢植えの場合は水切れしないように注意しましょう。 ラムズイヤー まるで子羊の耳のような見た目と、ずっと触っていたくなるほどのもこもことした手触りが特徴のシルバーリーフ、ラムズイヤー。梅雨頃には、花穂を上げて薄紫色の花を咲かせます。葉は乾燥させてクラフトにも利用できます。寒さに強く、丈夫で、ほったらかしでもよく増えるのも人気の秘密です。 日当たりのよい場所を好みますが、高温多湿は苦手。夏は半日陰になる涼しい場所に移動するとよいでしょう。また、梅雨時には雨の当たらない軒下などに移動するとよいでしょう。株が混んできたら株分けを。 ラミウム メタリックな輝きの銀葉を持つラミウムは、低く広がるのでグラウンドカバーやハンギングバスケットに向く植物。シソ科オドリコソウ属の多年草で、初夏に咲く小さなピンクや黄花もかわいいです。シルバーリーフのほか、明るい黄金葉や斑入りの葉を持つ品種もあります。 シェードガーデンでも栽培できる植物で、日陰では花は咲きにくくなりますが、葉は美しい色が楽しめます。強い日差しの下では葉焼けすることがあるので注意しましょう。よく広がるので、株が混んできたら株分けをしましょう。 コンボルブルス・クネオルム 細かな銀色の葉を茂らせ、初夏にヒルガオに似た丸い花を咲かせるコンボルブルス・クネオルムは、ヒルガオ科の耐寒性多年草。地域によっては真冬も葉を保ち、枝分かれしてこんもり育ちます。耐寒性があるので、冬の寄せ植えにも活躍するうえ、暑さにも強く、花が咲いていない時期でも光に照らされて輝く葉を楽しめます。 ニシキシダ パープルシルバーの色合いがなんともいえず美しいニシキシダ。特徴ある葉姿とも相まって、シェードガーデンでひときわ目を引く存在です。ナチュラルな雰囲気があり、和風の庭にも洋風の庭にもよく合います。また、日本に自生するシダの仲間なので、気候に合っていて育てやすいのも嬉しいところ。 日陰で湿った場所で栽培すると、葉が大きく、発色もよくなります。日向や乾燥した土地、やせた土地では葉色が出にくくなるので注意しましょう。 ブルンネラ シルバーに緑色の葉脈が際立つ大きな葉が美しい写真の品種は、ブルンネラ‘ジャックフロスト’。ブルンネラは春早くに細い茎を伸ばしてワスレナグサによく似た青紫色の小さな花を咲かせる宿根草です。シェードガーデンで育つリーフプランツとしても代表格のブルンネラには、写真の品種のほかにもシルバーの色彩を持つ品種や斑入りなど、バリエーション豊かな品種があります。 高温や乾燥を嫌い、涼しい場所を好みます。冬から春は日が当たり、夏は日陰になる落葉樹の下などで栽培するとよいでしょう。 ヒューケラ(ツボサンゴ) ユキノシタ科の宿根草で葉色のバリエーションが多いヒューケラにも、銀色の葉を茂らせる種類がいくつかあります。写真は、銅色の葉脈が浮き立つシルバーリーフの‘シルバー・スクロール’です。この種類の他にも‘プリンス・オブ・シルバー’や‘シナバー・シルバー’などがあり、それぞれ初夏に咲く花色の違いがあるので組み合わせてカラーリーフの花壇を作るのも方法。 ヒューケラは、耐寒性が強く丈夫なカラーリーフですが、美しい葉色を維持するためにも半日陰の場所に植えるのがおすすめ。枯れた葉を見つけたら切り取って、株をきれいに保ちましょう。 エリンジウム 青みがかったような光沢のあるメタリックな銀色と、とげとげとしたユニークな形状がインパクトのある夏に咲く宿根草。写真の‘シルバーゴースト’は、同種の中でも花が最大級で、ガーデンで抜群の存在感がある品種です。庭で栽培するのはもちろん、ドライフラワーにしても個性的な姿と色合いが楽しめます。 日当たりがよく、冷涼で乾燥した気候を好むので、栽培の際は過湿に注意し、水はけのよい場所でやや乾かしぎみに管理しましょう。 『装飾的な花、オーナメンタルな姿を楽しみたい エリンジウム』 レックス・ベゴニア レックス・ベゴニアは、多肉質の茎が地下を這う、根茎性ベゴニアと呼ばれるグループに属すベゴニア。渦巻き葉や切れ込みのある葉など、形状も大きさも、そして色合いもさまざまな個性的な葉を持ち、葉の美しさを楽しむ観葉植物として人気があります。テラリウムでの栽培にもオススメです。シルバーリーフを持つ写真の品種は‘シルバー・スプレンダー’。 あまり日光を必要としないので、明るい日陰もしくは室内で育てます。耐寒性が弱いので、霜が降りる前に室内に取り込むとよいでしょう。 ユーカリ ドライフラワーやフラワーアレンジなどでもおしゃれな花材として人気のユーカリも、銀葉が美しいカラーリーフの一つです。オーストラリア原産で、コアラの餌としても聞き覚えのある人も多いのではないでしょうか。ユーカリには約600以上の種類があり、写真のような丸い葉や柳のように細長い葉などさまざま。種類によっては、庭に植えると手に追えないほど短期間で大きくなる種類もあるので、選ぶ際には注意が必要です。 日本の庭で育てるならば、ユーカリ・シデロキシロン(Eucalyptus sideroxylon var. rosea)やユーカリ・リューコキシロン‘ロゼア’(Eucalyptus leucoxylon ‘Rosea’)などを選ぶとよいでしょう。 『日本に向く「ユーカリ」の育て方【オージーガーデニングのすすめ】』 セラスチウム スノー・イン・サマー、ナツユキソウの別名の通り、細かい毛の生えた小さなシルバーリーフに、白い小花をびっしり咲かせてカーペット状に低く広がる姿は、まるで雪が降ったかのような景色に。繊細な葉は他の植物とも合わせやすく、ホワイトガーデンや寄せ植えのアクセントにオススメです。 基本的に丈夫で育てやすいですが、過湿と多肥を嫌います。日当たりがよく、やせた土地で栽培し、梅雨は雨が当たらないようにするとよいでしょう。夏越しが難しいため、暖地では一年草扱いとされることも多いです。 細かい毛に覆われたシルバーリーフの多くは、乾燥や低温に強く、高温多湿や蒸れが苦手。栽培の際には、適した環境を考慮して植え付けましょう。 ここで紹介したもののほかにも、ユニークな魅力を持つシルバーリーフのガーデンプランツはたくさんあります。ぜひ、お気に入りの種類を見つけて栽培してみてくださいね。 併せて読みたい ・夏の花壇に咲かせたい、涼しげな青い花7選 ・カラーリーフの宿根草「基本14種」寄せ植えや花壇に彩りを! ・宿根草やバラと調和するシンボルツリー「カラーリーフ落葉樹10選〜中低木編」【乙庭Styleの植物12】 Credit 写真&文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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おすすめ植物(その他)

7月、8月、9月に咲く夏の花/暑さにも蒸れにも強い!ローメンテナンスで咲き続ける超高性能な夏花
花がら摘みをしなくても勝手にずっときれい! 夏の庭の優等生たち 驚異的な分枝力で夏も次々咲いてボリューミーゴンフレナ(千日紅) ‘ラブラブラブ’●草丈/50〜70cm 株幅/50〜70cm 多年草 ゴンフレナはもともと乾燥や高温、直射日光に強い植物ですが、‘ラブラブラブ’はそうした特性に加え、枝分かれしてたくさんの花を咲かせるよう改良された品種です。1株で50〜70cmとボリュームたっぷりに咲いてくれるので、夏の花壇や寄せ植えの背景にぴったり。またカットしても驚異的な分枝力で花がすぐに上がり、カッティングガーデンの素材としても最適。発色も花もちもよく、花材が少なくなりがちな真夏にどんどん花を供給してくれます。切り花のほか、ドライフラワーにしても楽しめます。 【育て方のコツ】 花もちがよく花がらも目立ちませんが、長雨によって徒長してくることがあるので、株姿が乱れてきたら思い切ってカットしましょう。摘んだ花も飾って楽しめます。 赤いカリブラコア、暑さに強いバーベナ ‘スーパーベナ’、白花のロベリア、キャットテールなどを寄せ植えに。後方に配したゴンフレナ ‘ラブラブラブ’は、真夏へ向かうにつれ花数を増やし、次第にピンクの寄せ植えに変わる。 青い珊瑚礁の名の通り地面を青く染め上げるエボルブルス‘ブルーラグーン’●草丈/20〜40cm 株幅/40〜70cm 多年草 「アメリカンブルー」の名前で知られるエボルブルスは、近年の日本の猛暑にも耐えられる貴重な植物。加えて‘ブルーラグーン’はよく枝分かれし、花と花との間隔が従来のものより狭く、咲き広がると、まさにブルーラグーン(青い珊瑚礁)のように小花が地面を青く染め上げます。草丈が低く、這うように広がるためグラウンドカバーとしてもぴったり。目にも涼しげな青花ですが、実際、グラウンドカバーを茂らせると、地温がアスファルトより10℃以上低くなることが環境省の実験で確認されています。夏の暑さ対策にもなるうえ、他品種に比べ耐寒性にも優れています。 【育て方のコツ】 切り戻しをしなくてもきれいに咲き広がりますが、梅雨前に一度切り戻すとより高密度に花が咲き、9〜10月の開花ピーク時には真っ青なカーペット状になります。 夏も真っっっ白! 新雪のようにふわふわ咲き続けるユーフォルビア ‘ダイアモンドスノー’●草丈/30〜45cm 株幅/30〜45cm 多年草 ‘ダイアモンドフロスト’ ‘ダイアモンドスター’に続く八重咲きの最新品種。 ユーフォルビアはフラワーアレンジに使われるカスミソウのように、主役の花を引き立てる名バイプレーヤーで、ほとんど何もしなくても咲き続けるローメンテナンスの女王。初心者でも失敗しない確率99.9%。‘ダイヤモンドスノー’とこれまでの品種との違いは、下の写真の通りの旺盛な生育。真夏の高温期でも休むことなく、炎天下に新雪のような真っ白な花をふわふわ咲かせ続けます。八重咲きで花密度が高いので、もはや脇役を卒業し、単植で見応えたっぷりの主役級の花。寄せ植えなどの脇役に向くのは従来の品種。使い分けて楽しめます。 左は‘ダイアモンドスター’、右は最新品種の‘ダイアモンドスノー’。どちらも1株で、同じ条件下で育ててこの違い。 ユーフォルビア‘ダイアモンドフロスト’とペチュニアの混植。白いふわふわした花は可憐な雰囲気を演出するのに最適。 【育て方のコツ】 日当たりのよい場所で、適宜水やりをしていればOK。切り戻しの必要もありませんが、大きくなりすぎたなと思ったら切り戻してもOK。 ●以上の品種 プルーブンウィナーズ https://provenwinners.jp 初心者も花いっぱいに!ローメンテナンスなスカエボラ‘サンク・エール’●草丈/25〜30cm 株幅/40〜60cm 多年草 出身地はオーストラリア南東部で、暑さに非常に強い花。スカエボラの他品種には生育するにつれ株の中央に花が少なくなるものがありますが、‘サンク・エール’は根元から次々に分枝するので、夏を迎える頃には株全体が花で覆われます。水切れにも強く、虫もつかず、下の写真のように真夏の露地でも株を覆い尽くすように満開状態が続き、晩秋まで花が楽しめます。写真のブルーグラデーションは新品種。他に白やライトピンク、バイオレットなど7色の展開があります。 【育て方のコツ】 日当たりのよい場所で、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしていればOK。切り戻しの必要もありませんが、大きくなりすぎたなと思ったら切り戻してもOK。 1株が40cmにも広がる新品種登場ニチニチソウ‘フェアリースター’●草丈/20〜30cm 株幅/30〜40cm 多年草 花径2cm程度の花をつけるニチニチソウの極小輪シリーズで、サントリーフラワーズのオリジナル品種。もともと花つきがよく酷暑のなかでも花いっぱいになる品種ですが、2022年新発売の「パステルピンク」と「ピンクウィズアイズ」(写真左の2品種)は、これまで以上に株張りがよいのが特徴。愛らしい花姿とは裏腹に病気にも強く、生育旺盛で秋まで花を楽しむことができます。鮮やかな花色は単植でも見応えたっぷりですが、極小輪なので寄せ植えの花材としても重宝します。 【育て方のコツ】 株元が蒸れると灰色かび病やうどんこ病の心配があるので、植え込む際は深植えせず、苗の表面の土が隠れない程度で植えるのがコツ。加湿を嫌うので、水の与えすぎに注意して、しっかり土が乾いたことを確認してから水やりしましょう。大きくなると株が密になってきて株元の風通しが悪くなるので、様子をみて何本か根元から間引くように切るといいでしょう。 ●以上2品種 サントリーフラワーズ https://www.suntory.co.jp/flower/ 春から秋まで次々花が上がるジギタリス F1 ‘パンサー’●草丈/50〜60cm 宿根草 イングリッシュガーデンの定番花、ジギタリス。バラとの共演にも欠かせない宿根草ですが、従来の品種との大きな違いは、バラの最盛期の5月以降も次々に花が上がり、秋まで咲き続ける点。また、これまでのジギタリスは、1本の花茎が開花してから、次の花茎が伸びて開花するまでに時間がかかりましたが、‘パンサー’は最初の花が咲く頃には次の花茎が数本〜十数本上がってくるので、1株で豪華な花姿に。タネがつかない性質のため、1輪の見頃が長いのも特徴で、切り花としても楽しめそう。暑さや病気に強く、宿根して年を追うごとに株が大きくなり、たくさんの花を咲かせます。草丈は従来より低くコンパクトなので、小さな庭やベランダガーデンでも重宝します。半日陰でもよく育ちます。 【育て方のコツ】 咲き終わった花を花茎ごとカットします。次の側枝の成長を促進し、より多くの花が楽しめます。 驚異的な花数と花もちに優れ長期間楽しめる宿根ガーベラ ‘ガルビネア スイート’●草丈/30〜40cm 宿根草 ガーベラといえば、フラワーアレンジメントなどでなじみ深いカラフルな花ですが、これまで庭植えや鉢植えでは、うどんこ病・ハダニなどの病害虫や耐寒性があまり強くないため、観賞期間は限られていました。しかし、宿根ガーベラ‘ガルビネア’はそうした課題をクリア。マイナス5℃程度まで耐える耐寒性を有し、地域によって冬越しすることもできます。花は春〜冬まで咲き続け、関東以西の平地暖地では1〜3月以外は次々に花をつけます。さらに、1株で10本以上の花を同時に開花させることもあり、1本の花もちも3〜4週間と長いため、切り花としても重宝します。おすすめの「スイート」シリーズなど、ガーデナーの創造性を刺激する幅広い色展開も魅力。 【育て方のコツ】 次々に花茎が伸びるのを促進するために、咲き終わった花は株元からハサミで切り取ります。生育旺盛で葉もどんどん茂ってくるので、古い葉も株元から切り取り、花芽ができる株中心に光が当たるようにすると花つきがいっそうよくなります。11月以降、冬の期間は株が弱ることがあるので、花も葉も切り取りはいったんストップします。冬は低温で葉が紅葉するので、春先になったらそれらを取り除きます。非常に生育旺盛なので、鉢植えの場合、春に植え替えをして 根詰まりを起こさないよう1、2サイズ大きい器に植え替えましょう。 ●以上2品種 タキイ種苗 https://www.takii.co.jp よく咲く夏花をもっとよく咲かせるためのコツ 植物にとって花を咲かせるというのは、体力を使う活動です。ここまでご紹介してきた花たちは暑さに強く、よく咲き続ける性質ですが、人でいえば、咲いている間はずっとフルマラソン状態。ときどき、栄養補給をしてあげましょう。 特に土の容量が限られている鉢植えは、土の栄養がなくなってくるので、定期的に肥料を施すとよいでしょう。肥料は土の表面に置くタイプの「置き肥」と、水やりの際に水に希釈して与える「液肥」があります。置き肥は少しずつ溶け出して長く効くので1カ月に1回程度、液肥は10日〜2週間に1回程度です。どちらか一方でも構いませんし、併用すればよりパフォーマンスは上がります。液肥は植え付け後、2週間くらい経ってから使い始めます。 ペチュニアの悩みを解決! 切り戻しなしでも美しく咲く最新品種 茎の先にしか花が咲かなくなってきたら、一度切り戻してリセット。Nata Lunina/Shutterstock.com ペチュニアを育てたことのある方のなかには、生育するにつれ、伸びた茎の先にしか花が咲かなくなり、株の真ん中が寂しくなってしまうという経験をされた方も多いのではないでしょうか。 それを回避するための作業が、切り戻し。梅雨入り前に株元15cmくらいを残して茎をバッサリ切ります。ただ、切り戻してから次の花が咲くまでには約1カ月かかります。ですから、その間は葉っぱだけになってしまいます。1カ月も葉っぱだけを見るのは寂しいですよね。でも大丈夫! 各種メーカーが開発している最新品種には、切り戻さなくても株の中心からどんどん花が上がってこんもりきれいに咲いてくれるものが登場しています。 ‘ラブリーアイ’ 耐暑性、耐雨性に優れ、夏の強い日差しの下でも褪色せず、淡く美しい花色を保ちます。花数がとても多く立体的にふんわり茂り、株の中心部もよく咲き続けます。地植えでは1株で1㎡ほどに広がります。鉢植えでも写真の通り、1株でこんなにふんわり!/タキイ種苗 ‘サフィニア JAPANレッド’ 中心部がさらに濃い色になる真紅の花がシックな雰囲気。夏の日差しに当たっても褪色せず、深みのある色を保って一際目を引きます。ジャパンフラワーセレクションの試験栽培で、切り戻しをしたものと、してないものを比較したところ、切り戻しなしでもふんわりと美しい株姿を保ちました。花壇植えにも鉢栽培にも向いています。/サントリーフラワーズ 寄せ植え制作/安酸友昭(ラブリーガーデン)、面谷ひとみ
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一・二年草

ビタミンカラーが鮮やか! いろいろ楽しめるマリーゴールドを育てよう
マリーゴールドの基本情報 Hatthakon/Shutterstock.com マリーゴールドは、キク科マンジュギク属(タゲテス属)の一年草です。原産地はメキシコ、中央アメリカなどで、暑さに強く寒さに弱い性質をもっています。ライフサイクルの短い一年草で、春に種を播くと5月頃から開花し始め、晩秋まで長く咲き続けますが、寒さは乗り越えられずに枯死します。 マリーゴールドの草丈は20〜100cm。ずいぶんと幅がありますが、これは種類によってコンパクトにまとまるものもあれば、支柱が必要なくらいに丈が伸びるものもあるためです。花壇に取り入れる場合は、他の草花と調和させるためにも購入前にラベルなどに書かれている草丈を確認しておくとよいでしょう。花色は黄、オレンジ、赤、白、複色など。種類によって一重咲き、八重咲き、カーネーション咲き、クラウン咲きなどの花姿が揃います。 マリーゴールドの種類 マリーゴールドにはいくつかの種類の系統があるので、それぞれについてご紹介します。 フレンチマリーゴールド HiroHero/Shutterstock.com メキシコ原産のパツラ種、またそれをもとに品種改良された品種群です。花が小さく、草丈もコンパクトにまとまり、最もポピュラーに出回っています。フランスの庭園に植えられ、そこから広まっていったために、フレンチマリーゴールドと呼ばれるようになりました。 アフリカンマリーゴールド Visharo/Shutterstock.com メキシコ原産のエレクタ種、またそれをもとに品種改良された品種群です。花は比較的大きめで、八重咲きが人気。草丈もやや高くなります。ヨーロッパに持ち込まれた後、イギリスからアフリカに渡って植栽されるようになったことから、アフリカンマリーゴールドと呼ばれるようになりました。 メキシカンマリーゴールド mizy/Shutterstock.com メキシコ原産のテヌイフォリア種、またそれをもとに品種改良された品種群です。草丈は20cm前後と小ぶりで、細い葉をもつため華奢な印象。花も小さく一重咲きで、楚々とした風情が魅力です。 マリーゴールドを上手に育てるためのポイント ここまで、マリーゴールドの基本情報や種類についてご紹介してきました。ここからはガーデニングの実践編として、適した栽培環境や種まき、植え付け、水やりや施肥、日頃の管理など、育て方について詳しく解説します。 マリーゴールドに適した栽培環境 Grigoriy Pil/Shutterstock.com マリーゴールドは、日当たりがよく、風通しのよい場所を好みます。日当たりが悪い場所では、花つきが悪くなったり、ヒョロヒョロとか弱い茎葉が茂って草姿が間のびしたりするので注意。水はけ、水もちのよい土壌を好むので、地植えする場合は植え付け前に有機質資材を投入してよく耕し、ふかふかの土づくりをしておくとよいでしょう。 マリーゴールドに適した土づくり blueeyes/Shutterstock.com 【地植え】 種まき、または苗を植え付ける1〜2週間前に、腐葉土や堆肥などの有機質資材と緩効性化成肥料を投入し、よく耕してふかふかの土をつくっておきます。このように事前に土づくりをしておくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 草花の栽培用に配合された園芸用培養土を利用すると便利です。 マリーゴールドは種まきから簡単に育てられる! giedre vaitekune/Shutterstock.com マリーゴールドは、ビギナーでも種まきから簡単に育てられますよ! 種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くて多数の苗を植えたい場合は、コストカットにもなります。 ただし、マリーゴールドの苗は晩春から花苗店に出回り始めます。手軽にスタートしたいなら、苗の植え付けからがおすすめです。「1〜2株あれば十分だから、苗の植え付けから始めたい」という方は、次項の「マリーゴールドを植え付けるときに気をつけるポイント」に進んでください。 マリーゴールドの種まきの適期は4〜5月で、発芽適温は20〜25℃です。種まきから栽培する場合、花壇などに直まきすると、幼苗のうちに病気や虫の害にあいやすく、天候不順にも左右されやすいので、種まき用のトレイを利用すると、より確実です。 種まき用のトレイを準備し、市販の草花用の培養土を入れて種子を播きます。5mm厚くらいに土をかぶせ、軽く手で押さえて鎮圧しておきましょう。最後に、種子が流れ出さないように、はす口をつけたジョウロで高い位置からやわらかい水流で水やりしてください。発芽までは乾燥させないように水の管理をしましょう。5〜6日ほど経つと発芽し、双葉が揃います。 発芽したら日の当たる場所で管理し、数本込み合っている部分などがあれば抜き取って間引きましょう。もったいないからといって密になっている部分をそのままにしておくと、ヒョロヒョロと間のびした徒長苗になってしまうので、注意。 本葉が2〜4枚ついたら、トレイから抜いて鉢上げします。黒ポットに草花用の培養土を入れて、苗を周りの土ごと抜き取って植え付けましょう。日当たりのよい場所に置き、表土が乾いたら水やりして育成します。多湿になると根の張りが悪くなり、ヒョロヒョロと頼りなく伸びる徒長苗になったり、病気が発生したりするので、注意。適切な水分管理をすることがポイントです。ポットに根が少し回るくらいまでを目安に育苗します。 マリーゴールドを植え付けるときに気をつけるポイント OlegDoroshin/Shutterstock.com マリーゴールドの植え付け適期は5〜6月です。花苗店で苗を購入する際は、節間が短く茎ががっしりと締まって丈夫なものを選びましょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に苗よりも一回り大きな穴を掘り、根鉢をややくずして植え付けます。複数の苗を植え付ける場合は、フレンチ種は20〜25cm、アフリカン種は30〜35cmの間隔を取りましょう。草丈が高くなる高性種の場合は、支柱を立てて麻ひもかビニールタイで誘引してください。最後に、たっぷりと水やりします。 【鉢植え】 鉢の大きさは、6〜7号鉢を準備します。 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから培養土を半分くらいまで入れましょう。マリーゴールドの苗を鉢に仮置きし、高さを決めます。苗をポットから出し、根鉢をややくずして植え付けましょう。水やりの際にすぐ水があふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底からたっぷりと流れ出すまで、十分に水を与えましょう。草丈が高くなる高性種の場合は、支柱を立てて麻ひもかビニールタイで誘引しておきます。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 マリーゴールドの水やり cam3957/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏に水やりする場合は、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。気温の高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がってぬるま湯のようになり、株が弱ってしまいます。 【地植え】 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。マリーゴールドは乾燥すると下葉から枯れ上がってくることがあるので、水切れに注意してください。ただし、いつもジメジメした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまいます。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がってきたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 マリーゴールドに肥料を与える際のポイント sasimoto/Shutterstock.com 【地植え】 植え付け時に元肥として緩効性肥料を施しておきます。強健な性質なので、その後は特に不要ですが、株に勢いがないようであれば、液肥を与えて様子を見てください。チッ素成分の多い肥料を与えると茎葉ばかりが茂って花数が少なくなるので注意します。 【鉢植え】 植え付け時に元肥として緩効性肥料を施しておきます。鉢植えの場合は水やりとともに肥料成分が流亡しやすいので、開花期に10日に1度くらいを目安に液体肥料を与え、株の勢いを保ちましょう。 マリーゴールドの管理で大切な花がら摘みと切り戻し Pixel-Shot/Shutterstock.com 【花がら摘み】 マリーゴールドは次々に花が咲くので、終わった花は早めに摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながりますよ! また、いつまでも花がらを残しておくと、種子をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 【切り戻し】 旺盛に生育し、一通り咲いて草姿が乱れてきたら、草丈の半分くらいまでを目安に全体を刈り込む「切り戻し」をするとよいでしょう。すると株が盛り返して勢いよく生育し、再びたっぷりと咲く花姿を楽しめます。 マリーゴールドを育てるうえで気をつけておきたい病気と害虫 muroPhotographer/Shutterstock.com 【病気】 マリーゴールドの栽培で気をつけたい病気は、灰色かび病です。 灰色かび病は花や葉に発生しやすく、褐色の斑点ができて灰色のカビが広がっていきます。気温が20℃ほどの多湿の環境下で発生しやすい病気です。ボトリチス病、ボト病などとも呼ばれています。風通しが悪く込み合っていたり、終わった花や枯れ葉を放置していたりすると発生しやすくなるので注意。花がらをこまめに摘み取り、茎葉が込み合っている場合は、間引いて風通しよく管理しましょう。 【害虫】 マリーゴールドの栽培で気をつけたい害虫は、アブラムシ、ハダニなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mmの小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 ハダニは、葉裏に寄生して吸汁する害虫です。体長は0.5mmほどと大変小さく、黄緑色や茶色い姿をしています。名前に「ダニ」がつきますが、クモの仲間。高温で乾燥した環境を好み、梅雨明け以降に大発生しやすいので注意が必要です。繁殖力が強く、被害が大きくなると、葉にクモの巣のようなものが発生することもあります。ハダニは湿気を嫌うため、予防として高温乾燥期には葉裏にスプレーやシャワーなどで水をかけて予防するとよいでしょう。 マリーゴールドの増やし方 Vladyslav Lehir/Shutterstock.com マリーゴールドは、種まき、挿し芽で増やすことができます。種まきの方法は、前述の「マリーゴールドは種まきから簡単に育てられる!」の項目を参照してください。 挿し芽とは、茎葉を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物のなかには挿し芽ができないものもありますが、マリーゴールドは挿し芽で増やせます。 マリーゴールドの挿し芽は、生育期間ならいつでも可能です。新しく伸びた茎を2節以上つけて切り口が斜めになるように切り取ります。採取した茎(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を2〜3枚切り取ります。セルトレイを用意して新しい培養土を入れ、水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。根が回ってきたら植えたい場所へ定植しましょう。挿し芽のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 花壇でも鉢やプランターの寄せ植えでも楽しめるマリーゴールド Landscape Nature Photo/Shutterstock.com 丈夫でメンテナンスの手間がかからないマリーゴールドは、初夏から晩秋まで咲き続けるので、ぜひ庭やコンテナの寄せ植えに取り入れたい植物です。花壇に植える場合は、前段〜中段がおすすめ。開花期が長いので頻繁に植え替えたくない場所を選ぶのがおすすめ。スペースが広ければ群植して迫力を出してもいいですね。寄せ植えにする場合は、アフリカン種は主役に、メキシカン種は脇役として活躍。フレンチ種は珍しい品種を選べば、目を引くアクセントになります。 コンパニオンプランツとして畑でも活躍! thoughtsofjoyce/Shutterstock.com マリーゴールドは独特の香りを持っており、害虫のセンチュウを寄せ付けないことで知られています。その効果を生かし、コンパニオンプランツとして菜園などで野菜と一緒に植栽されることもあるほどです。愛らしい花を楽しみつつ、他の植物を害虫から守る目的で取り入れるのもいいですね。 長期間鮮やかな花が楽しめるマリーゴールドを育ててみよう! Irisha_S/Shutterstock.com 真夏の暑さにも負けずに元気に咲き続けるマリーゴールドは、初心者でも育てやすい草花の代表です。センチュウ対策のコンパニオンプランツとしても役立つマリーゴールドを、ぜひ庭やベランダで育ててみてはいかがでしょうか。
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樹木

夏椿ってどんな木? 椿・寒椿・ヒメシャラとの違いや育て方のコツをご紹介
夏椿の特徴 tamu1500/Shutterstock.com 夏椿は、ツバキ科ナツツバキ属の花木です。原産地は日本の本州から九州にかけて。自然樹高は10mにも達する高木ですが、剪定によって樹高をコントロールすることができます。 開花期は6月頃で、ツバキに似た花径5〜6cmの5弁花を咲かせます。透け感のある白い花は清楚なイメージで、シンボルツリーとしても人気の花木です。花は短命な一日花で、花首から自然に落ち、花がらが木にいつまでも残らないため、綺麗な姿を保ちやすいのも魅力です。 夏椿は落葉性のため晩秋から落葉し始め、11〜2月は休眠期。越年して休眠からさめた後、春の芽吹き始めの新緑は美しく、初夏の開花は華やぎを、夏は涼しい緑陰をもたらします。秋になると紅葉して季節の移ろいを教えてくれる、庭に取り入れるのにおすすめの花木です。 夏椿の花名の由来 High Mountain/Shutterstock.com 夏椿という名は、椿に似た花が初夏に咲くことから付けられました。また、「沙羅木(シャラノキ)」という別名を持っており、これは仏教の聖木とされる「沙羅双樹」にちなんだもの。しかしながら、実際の沙羅双樹はフタバガキ科サラノキ属の熱帯性常緑高木で、夏椿とは別種です。沙羅双樹は日本の寒さには耐えられないため、代用として寺社などに夏椿が「沙羅の木」として植えられるようになったという説があります。 椿・寒椿・ヒメシャラとの違い 夏椿に似た花木に、椿、寒椿、ヒメシャラがあります。ここでは見分け方のポイントについてご紹介していきます。 椿 Johnwoodkim/Shutterstock.com ツバキ科ツバキ属の常緑性花木で、樹高は5〜10m。開花期は11〜12月、2〜4月で、花色は赤、ピンク、白、複色があります。夏椿に比べてつやつやとした肉厚な葉をもつ、常緑樹です。原産地は日本、台湾、朝鮮半島、中国。昔から親しまれてきた庭木で、放任してもよく育ちます。 寒椿 zzz555zzz/Shutterstock.com ツバキ科ツバキ属の常緑性花木で、ツバキとサザンカの交雑種とされています。花色は赤、ピンク、白など。寒椿の開花期は11〜2月で、雪の降る季節に花を開くことからこの名前がつきました。夏に咲く夏椿とは対照的に、一番寒い季節に庭に彩りをもたらしてくれます。 ヒメシャラ tamu1500/Shutterstock.com 夏椿の仲間で、関東以西の本州、四国、九州の太平洋側に自生しています。夏椿よりも寒さに弱く、開花は6〜7月で、花色は白。花径は2cm程度で夏椿よりも小さく、葉も小ぶりなのが見分けるポイントです。 夏椿の育て方 ここまで、夏椿の基本情報や特徴、名前の由来などについてご紹介してきました。では、ここからはガーデニングの実践編として、夏椿の育て方について、詳しく解説していきます。 苗を植える時期と植え付ける場所 tamu1500/Shutterstock.com 夏椿の植え付け適期は、12〜2月です。落葉して休眠している期間が望ましいのですが、この時期以外にも花苗店やホームセンターなどでは苗を販売していることがあります。入手したらすぐに植え付けてください。 夏椿の栽培に適した環境は、日当たり、風通しのよい場所です。半日陰の環境でも十分育ちますが、暗すぎる場所では花つきが悪くなるので注意。西日が当たる場所では、夏の強い日差しによって葉が傷みやすくなるので、避けたほうが無難です。また、適度に水はけ、水もちのよい土壌を好み、乾燥に弱い性質をもっています。やや寒さに弱く、関東以西では地植えでも育ちますが、寒冷地などでは鉢栽培で楽しむほうがよいでしょう。 土づくり wavebreakmedia/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの2〜3週間前に、直径、深さともに50cm程度の穴を掘ります。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきましょう。土づくりの後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 市販の樹木用の培養土を利用すると手軽です。自身でブレンドする場合は、赤玉土小粒7、腐葉土3の割合で配合するのがおすすめです。 植え付け方法 AlenKadr/Shutterstock.com 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘り、根鉢をくずさずに植え付けましょう。最後にたっぷりと水を与えます。 地植えで育てる場合は、環境に合えば植え替える必要はありません。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、入手した苗よりも1〜2回り大きな鉢を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから草花用の培養土を半分くらいまで入れましょう。夏椿の苗をポットから取り出し、鉢の中に仮置きして高さを決めたら、少しずつ土を入れて植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出さないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、2〜3年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出してみて、根が詰まっていたら、根鉢をくずして古い根などを切り取りましょう。根鉢を1/2〜1/3くらいまで小さくして、元の鉢に新しい培養土を使って植え直します。もっと大きく育てたい場合は、元の鉢よりも大きな鉢を準備し、軽く根鉢をくずす程度にして植え替えてください。 水やりの仕方 topseller/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏に水やりする場合は、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。気温の高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がってぬるま湯のようになり、株が弱ってしまいます。 また、真冬に水やりする場合は、気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に与えるようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、夏椿は乾燥を嫌うので、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。夏椿は乾燥を嫌うので、水切れに注意してください。ただし、いつもジメジした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまいます。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がってきたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。また、休眠している冬でもカラカラに乾燥させることのないように、適宜水やりを続けてください。 肥料の施し方 vladdon/Shutterstock.com 【地植え】 地植えで育てている場合、順調に生育していれば追肥はほぼ不要です。しかし、木の生育に勢いがないようであれば緩効性肥料を樹木の周囲にまき、クワなどで軽く耕して土に馴染ませて様子を見守ってください。 【鉢植え】 生育期に入る少し前の2〜3月に、生育を促すために緩効性肥料を株の周囲にまき、周囲の土を軽く耕して土に馴染ませましょう。また花が咲き終わった6月頃、開花のためにエネルギーを消耗した株の体力回復を目的に、お礼肥として同様に緩効性肥料を施します。 乾燥を防ぐためにはマルチング Anton Starikov/Shutterstock.com 夏椿は乾燥を嫌うので、真夏など日照りによって乾燥しやすい時期は、腐葉土または敷きワラ、バークチップなどを表土にまいてマルチングをしておきましょう。夏場は水切れしやすく、葉が傷む原因になるので、水の管理に注意してください。 剪定方法 mihalec/Shutterstock.com 夏椿の剪定適期は、落葉して休眠している12〜2月です。自然樹高は10mに達しますが、家庭で栽培するなら管理をしやすくするためにも5m以内にとどめ、剪定によって樹高をコントロールしましょう。夏椿は成長スピードがやや遅いほうです。もともと枝数が少なく、繊細な枝ぶりが美点といえるので、強い切り戻しをせずに自然に整う樹形を楽しむ剪定を心がけます。 まず樹高の半分から下の位置で幹から出ている下枝は、すべて根元から切り取ります。次に、幹の内側に向かって伸びる枝を切り、さらに込み合っている部分があれば、不要な枝を根元から切って風通しをよくしましょう。枝はどこで切ってもいいわけではなく、必ず枝の分岐点で切り取ってください。剪定した部分から雑菌が入って病気を誘発したり、木の水分を失ったりするのを防ぐために、切り口には癒合剤を塗っておきましょう。癒合剤は園芸店などで手に入ります。 増やし方 Mila Naumova/Shutterstock.com 夏椿は、挿し木、種まきで増やすことができます。 【挿し木】 挿し木とは、枝を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物のなかには挿し木ができないものもありますが、夏椿は挿し木で増やすことができます。 夏椿の挿し木の適期は、6〜7月頃です。その年に伸びた新しい枝を10cmほどの長さで切り取ります。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を2〜3枚切り取ります。3号くらいの鉢を用意してゴロ土を入れ、新しい培養土を入れて水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて管理します。その後は日当たりのよい場所に置いて育苗し、大きく育ったら植えたい場所に定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 【種まき】 夏椿は秋に実が熟して種子が取れるので、その種子をそのまま播きます。成長は遅く、発芽は1〜2年後になるので温かく見守ってください。種まきは庭へ直に播いても、黒ポットに培養土を入れて育苗しても、どちらでもかまいません。種を播いたら3cmほど覆土し、腐葉土などで表土を覆っておきます。黒ポットで育苗する場合は、苗の大きさに合わせて鉢上げしていき、目標の樹高に育ったら植えたい場所に定植するとよいでしょう。 病気や害虫 traction/Shutterstock.com 【病気】 夏椿を育てる際に発生しやすい病気は、さび病、灰色かび病などです。 さび病は、カビによる伝染性の病気です。葉にくすんだオレンジ色で楕円形の斑点が現れます。この斑点は、やや細長くイボ状に突起するのが特徴で、症状が進むと破れ、中から粉のように細かい胞子を飛ばします。発症すると株が弱り、枯死することもあるので注意。発病した葉は見つけ次第切り取って処分し、適用する薬剤を散布して防除します。 灰色かび病は花や葉に発生しやすく、褐色の斑点ができて灰色のカビが広がっていきます。気温が20℃ほどの多湿の環境下で発生しやすい病気です。ボトリチス病、ボト病などとも呼ばれています。風通しが悪く込み合っていたり、終わった花や枯れ葉を放置していたりすると発生しやすくなるので注意。花がらをこまめに摘み取り、茎葉が込み合っている場合は、間引いて風通しよく管理しましょう。 【害虫】 夏椿を育てる際に発生しやすい害虫は、チャドクガ、カミキリムシなどです。 チャドクガは蛾の幼虫で、いも虫のような姿で多数の細かい毛に覆われています。体長は20〜30mmで、ツバキ科の植物によく発生します。葉裏などに幼虫が大発生することがあり、見た目もよくないので、見つけ次第駆除しましょう。このチャドクガは毒をもっており、毛に触れるとかぶれて皮膚炎を起こすので、駆除の際には注意が必要です。毛が皮膚につかないように長袖、長ズボン、手袋を着用して作業し、枝ごと切ってビニール袋に入れて処分してください。 カミキリムシは、主に夏から秋に発生しやすくなります。カミキリムシの幼虫が幹に穴をあけて中に侵入し、木質部を旺盛に食い荒らすので注意。被害が進むと木が弱るうえ、中が空洞化して枯れてしまうこともあります。成虫が飛来して卵を産み付けるので、成虫や卵は見つけ次第捕殺しましょう。また、木の株元などにおがくず状のフンを見つけたら、木の内部で活動していると推測できます。おがくずが出ている穴に細長い針金状のノズルを差し込むタイプの薬剤を散布して駆除してください。 白く清楚な花を咲かせる夏椿はシンボルツリーとしても人気 High Mountain/Shutterstock.com 椿に似た白い花を咲かせる夏椿は、昔から日本に自生してきた花木のため環境に馴染みやすく、放任しても毎年よく花を咲かせてくれます。また、新緑、開花、紅葉と季節が巡るごとに表情を変え、四季の移ろいを鮮やかに感じさせてくれます。シンボルツリーとして人気の高い夏椿を、ぜひ庭に迎えてみませんか?
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一・二年草

ペチュニアの切り戻し問題を一挙解決!ふわもこ&ゆるふわカワイイ! ペチュニア「ホイップマカロン」
ペチュニア「ホイップマカロン」の愛される理由 ペチュニア「ホイップマカロン」は花弁の枚数が多く、しっかりした八重咲きのペチュニアです。ボリュームたっぷりで存在感がありながら、ふわっと優しいイメージ。花径は4〜5cmなので、他の花と合わせるのにもちょうどいいサイズ感です。そして、従来のペチュニアの特徴の一つに花弁が反り返る花形がありますが、ホイップマカロンは花弁が反りにくく、丸く整った花形なのも、寄せ植えなどでよく使っていただける理由かもしれません。ペチュニアというと夏の花のイメージだと思いますが、「ホイップマカロン」はペチュニアのなかでは耐寒性があり、春先早くから咲き出し、秋まで咲き続けてくれるので、上手に育てれば約半年間楽しんでいただけます。 ペチュニア「ホイップマカロン」の育て方のコツは夏の管理と水やり 「ホイップマカロン」は耐寒性がある反面、耐暑性はやや劣ります。ですので、真夏は半日陰の風通しのよい屋外で育て、雨に気をつけてください。最近は梅雨時からゲリラ豪雨のような強い雨が降りますが、八重咲きのペチュニアは、強い雨に打たれたり長雨で濡れ続けると、花は傷み、つぼみも開かなくなってしまいます。基本的には地植えより鉢植え向きで、屋根のある玄関ポーチや軒先などが置き場所に適しています。 ペチュニア「ホイップマカロン」には性質の異なる2シリーズがあります 「ホイップマカロン」には2つのシリーズがあります。一つはポップな色合いのノーマルカラー。そしてもう一つが繊細な色合いのプレミアムカラーです。色合いの違いだけでなく、両者は少し性質が異なり、ノーマルカラーは丈夫でビギナーの方にも育てやすい花だと思います。 一方、プレミアムカラーは、その花色と同様、性質も少し繊細で、根が細く、水分を吸い上げるスピードがゆっくりです。水やりをする際は、基本的に鉢底から水が流れ出るようにたっぷり与えますが、重要なのは次に与えるタイミングです。いったん、土がしっかり乾くまで待ってから水をあげてください。土中が乾いたかどうかは、割り箸や木製のマドラーなどを土にさして判断します。湿った土がついてくるようだったら、まだ水やりのタイミングではありません。土が乾くスピードは季節や鉢の大きさ、置き場所、お住まいの地域によって変わるので、よく見てあげることが必要です。水をやりすぎると、カビが生えたりするだけでなく、根が腐ってつぼみも開かなくなってしまいます。 プレミアムカラーは切り戻しなしでもふわふわもこもこ 株姿もプレミアム! そんなわけで、プレミアムカラーは育てるのがやや難しいと感じられるかもしれませんが、その反面、花と花の間が詰まっていて株姿がきれいに育つのも魅力です。ペチュニアを育てたことのある方の中には、生育するにつれ、伸びた茎の先にしか花が咲かなくなり、株の真ん中が寂しくなってしまうという経験をされた方も多いのではないでしょうか。それを回避するための切り戻しをしますが、切り戻しのタイミングも難しいという声もよく聞かれます。その点、プレミアムカラーは生育が進んでも株の真ん中から次々に花が上がってきて、切り戻さなくても自然にこんもり花が株全体を覆うように咲いてくれます。ですから、置き場所と水のやりすぎにさえ気をつければ、むしろ育てやすいかもしれません。 かわいく咲き続ける「ホイップマカロン」を液肥や活力剤で応援 ペチュニア「ホイップマカロン」は、長ければ4〜10月まで半年近く花を咲かせます。多くの場合は鉢栽培で限られた土の中で生育させることになるので、土には定期的に栄養分を補給してあげる必要があります。私は以下の3つの商品を使っています。 1.サカタGB液(有機液肥)/1,000倍に薄めて植え付け時に与えると根の活着が早くなります。曇天や高温など、ストレス環境に強くなります。 2.メネデール(活力剤)/微量要素の鉄をイオンの形で含む水溶液で、養分や水分の吸収を高めたり、光合成を活発にする働きがあります。 3.リキダス(活力液)/いろいろな成分が入っていますが、私が注目する成分は、コリン、フルボ酸、アミノ酸、カルシウム。カルシウムが足りないと葉っぱの先が枯れたりしますが、カルシウム不足が解消されるとすぐなおります。 ペチュニアの花がら摘みとベタベタの理由 ペチュニアの手入れの一つに、花がら摘みがあります。枯れた花をそのままにせず摘み取ることを花がら摘みといいますが、それには美観上の理由もありますし、病気を防ぐためでもあります。花がらを摘み取るとき、茎や葉に触れると指先がベタベタしてくるのですが、このベタベタはペチュニア特有の性質です。ペチュニアの原産地、南米にはハキリアリというアリがいるのですが、そのアリに葉を切り取られないようにペチュニアが出している粘液がベタベタの理由。つまり、ベタベタはペチュニア自身が害虫から身を守るために獲得した性質です。洗えばすぐに落ちますが、もし気になるようなら使い捨ての薄手のビニール手袋をするといいですよ。 「ホイップマカロン」進化系にも注目! 本当にありがたいことに、2016年に「ホイップマカロン」がデビューしてから、もう6年が経ちましたが、年々需要が伸びています。プレミアムカラーは節間が伸びにくいので、寄せ植えに入れても形が崩れにくく、多くの方が「ホイップマカロン」を使った寄せ植えをSNSにあげてくださいます。「ホイップマカロン」を通じてユーザーさん同士の繋がりができているのを見たりすると、とてもうれしいですね。また、「ペチュニアは苦手意識がありましたが、ホイップマカロンでペチュニアに対する考えが変わりました」と言ってくださる方もいて、育種者としてこんなにうれしいことはありません。 ただ、大事にするあまり過保護になったり、絶対枯らしたくないと言われる方もいて、私としてはもっと気軽に楽しんでいただければと思っています。例えば、来客の予定があるときに玄関に鉢を置いて、切り花のように1週間か2週間楽しめればOK! ぐらいの気軽さで楽しむのはどうでしょうか。 じつは今、そんなブーケみたいに咲く新しい八重咲きのシリーズを育種中なんです。1株でブーケのように大きくなって、初心者でも簡単に育てられる! そんな花を目指して奮闘中ですので、ぜひ楽しみに待っていてください。ペチュニアに限らず、一年を通して花日和の品種を流通させられるよう、これからさまざまな花の種類の育種にも取り組んでいくつもりです。魅力的な花には、人と人をつなぐような不思議な力があると、花農家になって実感しています。そんな花を、これから一つでも多く生み出せればいいなと思っています。 Information 取材協力/花日和・川上竜一さん https://hanabiyori-saitama.shopinfo.jp 花日和インスタグラム ホイップマカロンシリーズ 取り扱い Junk Sweet Garden tef*tef* https://shop.teftef.biz その他インスタで取扱店を紹介しています Junk Sweet Garden tef*tef*インスタグラム Credit 取材・まとめ/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。




















