スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
3and gardenの記事
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家庭菜園

野菜づくりは土ですべてが決まる! 家庭菜園の土づくりを徹底解説!
野菜を育てるのによい土とは Shebeko/Shutterstock.com 美味しい野菜を育てるための土づくりをするには、よい土の条件を知っておく必要があります。ここでは、まず野菜を育てるのによい土とはどのようなものなのか、その3つの条件に焦点をあてて解説します。 よい土の条件1保水性・保肥性がよいこと Deemerwha studio/Shutterstock.com 保水性(ほすいせい)とは水もちのよさのことで、保肥性(ほひせい)とは肥料のもちのよさのこと。野菜が育つためには、水と栄養素となる肥料の2つが欠かせません。 土づくりでは、物理性・化学性・生物性という土の性質の3つの要素を、よりよいバランスにする必要があります。保水性は3つの要素のうち「物理性」、保肥性は「化学性」に当てはまり、基本的には土と有機物の微細な粒子が豊富にあることで、保水性と保肥性が高くなります。 よい土の条件2水はけ・通気性がよいこと ER_09/Shutterstock.com 水はけと通気性は、先ほどご紹介した土作づくりの3つの要素のうち「物理性」に当たります。 野菜は、土の粒と粒の隙間にある酸素を根から取り込んで呼吸をしています。そのため土の通気性がよくないと酸素不足になり、野菜がうまく育たない原因になります。また、水はけが悪いと根腐れを起こす原因にもなります。 よい土の条件3酸度が適切なこと rukawajung/Shutterstock.com 酸度とは土壌の酸性やアルカリ性の度合いのことで、pHという単位を用いて0〜14の数値で表され、pH7が中性、7より小さな数値になるほど酸性が強くなり、7より大きな数値になるほどアルカリ性が強くなります。 多くの野菜は酸性の土壌を嫌い、中性(pH7.0)から弱酸性(pH5.5~6.5)程度を好みます。雨の多い日本では土中のカルシウムやマグネシウムといったアルカリ分が流されやすいため、多くの土壌が酸性寄りになっています。 pHが低い酸性の土壌だと、アルカリ性寄りの土壌が多いヨーロッパ産の野菜やハーブなどは育ちにくくなるほか、酸度が高いと多くの植物にとって有害なアルミニウムが土壌中に多くなり、根の伸びが悪くなりがちです。 土づくりのためには何が必要? 土づくりに必要な6つの道具 Jovanovic Dejan/Shutterstock.com 土づくりにはさまざまな道具が必要です。ここでは、主な道具を6つご紹介します。 土づくりのための道具その1シャベル Syda Productions/Shutterstock.com 土をすくう部分が大きく、足をかけて力を入れることができるシャベルは、土を深く掘り起こしたり、土と肥料を混ぜ合わせるのに欠かせない道具です。土の表面をならすのにも使えます。 柄の部分が木製のものは重さがあるため、柄がパイプ状になっているものを選ぶと扱いやすいでしょう。 土づくりのための道具その2鍬(くわ) Lunx/Shutterstock.com 鍬(くわ)は土を掘り起こしたり、耕したりする際に使う道具です。シャベルよりも耕す能力が高く、土の塊などを細かく砕く際に便利です。野菜を植えるための畝を立てるのにも使えます。 土づくりのための道具その3アメリカンレーキ G_stocker/Shutterstock.com アメリカンレーキは浅く耕すときや、土の表面を平らにする際に使う道具です。耕した後地面をならすほか、雑草や枯れ葉などをかき集める作業など、畑の手入れの際にも使えます。 土づくりのための道具その4スコップ Daria Lixovetckay/Shutterstock.com 小型のスコップは苗を植える時や種まきのための穴を掘るのに使う道具です。畝立てや、土おこしをした際に出てきた土の塊を砕くのにも使えます。また、土の中に深く埋まった根菜などを収穫するのにも欠かせません。 土づくりのための道具その5メジャー muhammad afzan bin awang/Shutterstock.com メジャーは畑のサイズを測るのに使います。野菜などの栽培マニュアルでは、1㎡あたりどのくらいの肥料や石灰などを施すかが示されていることがあります。あらかじめ畑のサイズを把握しておくことで、土づくりの前に必要な堆肥などの量を計算できます。また、畝幅や畝間、種まきや植え付けの間隔などの距離を測るのにも使います。 土づくりのための道具その6pH測定器(酸度計) G_stocker/Shutterstock.com pH測定器は土の酸度を測定するのに欠かせない道具です。電池で動作するタイプや電池が必要ないタイプのほか、酸度測定液といった薬品を使っても測定できます。pH測定器、酸度測定液のどちらもホームセンターなどで手軽に購入できます。 土づくりに欠かせない堆肥と苦土石灰 Piyaset/Shutterstock.com よい土を作るために欠かせないのが、堆肥(たいひ)と苦土石灰(くどせっかい)。ここでは堆肥と苦土石灰について、その役割を詳しくご紹介します。 元気な畑の源・堆肥 kram-9/Shutterstock.com 堆肥と一口にいっても、じつは堆肥にはさまざまな種類があります。用途によって大きく分けると、よい土に改善していく「育土堆肥」と、主に肥料として使われる「養分堆肥」の2種類があります。 育土堆肥に分けられるものは、落ち葉堆肥、もみ殻堆肥、草質堆肥、バーク(木質)堆肥などで、植物質由来の堆肥がここに分類されます。育土堆肥は養分は少なめですが、水はけや通気性などの「物理性」を改善する効果があります。さらに土壌生物を増やし、生物性も高めてくれるため、土壌改良には欠かせません。 養分堆肥に分けられるものは、畜ふん堆肥(牛ふん、鶏ふん、豚ぷんなど)、生ごみ堆肥、土ボカシなどで、養分を比較的多く含むものがここに分類されます。養分堆肥は土の物理性や生物性を高める効果もありますが、基本的に野菜に養分を供給するための肥料としての使い方が重視されます。 育土堆肥と養分堆肥は役割が異なるため、それぞれ交互に使用したり、組み合わせて使うのがおすすめです。 畑の酸度を調整する苦土石灰 FotoHelin/Shutterstock.com 前述の「よい土の条件」でも解説したように、日本は雨が多く、土壌のミネラルが流されやすいため土が酸性に傾きやすい気候です。そのためアルカリ性の強い「苦土石灰」を土に混ぜ込んで、栽培する野菜に合った酸度(pH)に調整する必要があります。育てる野菜によって最適なpHが異なりますので、苦土石灰の投入前に必ず土壌のpHを測定してから調整しましょう。 家庭菜園での土づくりの手順 Alexander Raths/Shutterstock.com ここまでは土づくりの基礎知識についてご紹介しましたが、実際にはどのような手順で行えばよいのでしょうか。家庭菜園での土づくりの手順について詳しくご紹介します。 土づくりの手順1土を耕し堆肥を投入する Bits And Splits/Shutterstock.com よい土づくりのためには、まず土をよく耕すことが大切です。深く耕すことで土が柔らかくなり、野菜が深く根を張ることができます。 耕す際は鍬やスコップなどを使って20〜30cmの深さまで土を掘り起こしましょう。この時に大きな石などが出てきたら取り除いておきます。 全体の土をほぐしたら、次に堆肥を投入して土にすき込みます。 水はけや水もちがよく、通気性のよいふかふかの土を作るためには、よく熟した繊維質の多い育土堆肥を使うとよいでしょう。堆肥の投入は作付けの3週間ほど前に行います。 土づくりの手順2酸度(pH)を調整する richsouthwales/Shutterstock.com 前述の通り、野菜には種類によって適切なpHがあります。そのため、野菜を植える前に土壌の酸度を調整する必要があります。基本的に酸度の調整には石灰材を用い、石灰材は苦土石灰を使うのが一般的です。 石灰の投入は、作付けの2週間ほど前に行いましょう。 苦土石灰などの石灰材は、窒素の多い堆肥や硫安のようなアンモニア系化学肥料と同時に施すと、窒素分がアンモニアガスとなって土壌から逃げてしまいます。堆肥、石灰、元肥と、施すタイミングを1週間ずつあけるようにしましょう。 土づくりの注意点 Alexander Raths/Shutterstock.com よい土をつくるためには、いくつか注意するべきポイントがあります。 ここでは家庭菜園で、土づくりのために注意したいポイントを2つご紹介します。 注意点1便利な化成肥料にはデメリットもある! Criniger kolio/Shutterstock.com 化成肥料は便利な肥料ですが、使う際にはデメリットもあるので注意が必要です。 化成肥料は植物にとっては栄養となりますが、土壌生物にとっての養分にはなりません。そのため化学肥料だけを使い続けると、土壌生物の減少や単純化を引き起こす原因となります。 土壌生物が減ると病害虫が増えるリスクが増加してしまいます。病気や害虫を抑えるために農薬を使わざるを得なくなり、さらに土壌生物相の単純化に拍車がかかってしまうという悪循環に陥ってしまう可能性があります。 このような理由から、化成肥料を使う際は、バランスよく使うことが重要です。化成肥料だけに頼っていてはいけませんが、土づくりでしっかりと堆肥をすき込んであれば、もちろん化成肥料を使っても問題はありません。 注意点2肥料は作物に合ったものを利用する! DedovStock/Shutterstock.com 野菜が育つためには、窒素・リン酸・カリウムの三大要素のほかにも、カルシウムやマグネシウムなどさまざまな微量元素が必要です。 ただ大量に栄養素を供給すればよいというわけではなく、土壌酸度と同じように適切な肥料の種類は作物の種類によって変わります。 例として、サツマイモやトマト、豆類では、窒素分が多いと葉ばかりが繁茂して実つきが悪くなってしまいます。 他の作物でも、種類によって必要な栄養素が異なります。作物を育てる前にどのような栄養素が必要なのかを調べて、それに適した肥料を選ぶことが重要です。 よい土を作って美味しい野菜を収穫しよう! sanddebeautheil/Shutterstock.com この記事では、よい土の特徴から、土づくりの手順までご紹介しました。よい土を作ることは、おいしい野菜を育てるために必須の条件です。ぜひこの記事を参考に、家庭菜園でもよい土づくりを実践してみてはいかがでしょうか。
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おすすめ植物(その他)

ガーデン上級者が実践する、庭を美しく保つコツ「斑入り葉」
ランダムな模様が美しい斑入り葉 ガーデンプランツといえば花の美しさに注目しがちですが、植物の葉も花に劣らず千差万別で美しいもの。中でも、斑入り葉はすっと入ったホワイトラインや緑と黄色のモザイク模様など、個性あふれる色や模様がガーデナーに大人気です。緑一色の葉よりも軽やかな印象を持ち、寄せ植えや花壇でパッと目を引く存在に。古くから珍重されてきたこともあり、現在では品種改良などの末に多くの斑入り植物が生み出されています。 斑入り葉の秘密 斑入りの葉はどのようにして生まれるのでしょうか? 一般的な植物の葉が緑色に見えるのは、葉に含まれる葉緑素が原因。遺伝やウイルスなどの理由によって、葉緑素がつくられない部分ができると、斑のように色が抜けて見えるのです。葉緑素が一部残ったり、葉緑素以外の色素の存在により、斑の色は白から黄緑色、ピンク色などさまざまな色合いに変化します。 魅力的な斑入り植物 ハツユキカズラ 淡いピンク色の新芽が徐々に雪のように白い斑入り葉に変化し、カラフルな姿が美しいハツユキカズラ。グラウンドカバーや寄せ植えに人気があります。 魅力的な斑入り植物 ヤツデ 大きく特徴のある葉がインテリアプランツとしても人気のヤツデ。一般的な濃い緑色の葉のほか、細い覆輪や大きな斑などといった、斑入り葉を持つ品種もあります。 魅力的な斑入り植物 ギボウシ(ホスタ) シェードガーデンのカラーリーフとして人気の高いホスタには、もちろん斑入りのものも。‘ブルー・アイボリー’はアイボリー色の覆輪と、青みがかった緑の対比が美しい品種。 魅力的な斑入り植物 グレコマ ぎざぎざの葉にランダムに入る斑が可愛らしく、張って広がる丈夫なグラウンドカバー。暗くなりがちな地面を明るくしてくれます。 魅力的な斑入り植物 バラ 種類は多くありませんが、バラにも斑入り葉を持つ品種があります。写真のバラはブッシュローズの‘ヘルシューレン’で、淡いピンク色の花弁と斑入り葉が爽やかな印象。 併せて読みたい ・【宿根草】ギボウシ(ホスタ)のおすすめ品種7選&育て方 ・庭の洗練度をアップする代表的なシルバーリーフおすすめ10選 ・カラーリーフの宿根草「基本14種」寄せ植えや花壇に彩りを! Credit 写真&文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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野菜

じつは簡単にできる! かいわれ大根の育て方と3つの注意点をご紹介
スプラウト食材の一種! かいわれ大根の特徴 かいわれ大根は漢字で書くと「貝割れ大根」。大根の双葉が、貝殻が開いたように見えることからそのように呼ばれています。 このような種子から発芽した双葉や新葉を食べる野菜はスプラウトと呼ばれ、育てやすさと栄養価の高さが、いま注目を集めています。かいわれ大根にはビタミンCやビタミンKが多く含まれています。さらに、1食分(小さなパック1つ分)でわずか10kcalほどと、低カロリー食材でもあります。 かいわれ大根を自家栽培するメリット スーパーなどでも購入できるかいわれ大根ですが、自家栽培するとさまざまなメリットがあります。ここでは、かいわれ大根を育てるメリットについてご紹介します。 初心者でも簡単に育てられる かいわれ大根は、室内で水耕栽培することができます。 水耕栽培とは、土の代わりに水や液体肥料を使う育て方です。畑や土を用意する必要がなく、天候に左右されないため、ほかの野菜よりも簡単に育てることができます。 1〜2週間で収穫できる 種まきから収穫までにかかる期間はわずか1~2週間なので、育てたいと思ってからすぐに収穫することができます。成長のスピードが速いので、子どもの自由研究の題材としても人気。とはいえ生育時間は必要なので、使いたいときに十分な量を用意しておくためには、常時栽培しておくか、使う日から逆算して育て始めましょう。 インテリアグリーンになる キッチンやリビングで栽培すれば、インテリアグリーンとしても楽しむことができます。おしゃれに飾りたい場合は育てる容器にこだわって、ガラスや陶器、木製の器など部屋の雰囲気に合わせて選んでみてください。 かいわれ大根の旬は? 栽培に適した季節 かいわれ大根には旬はなく、一年中いつでも育てることができます。生育には20〜25℃前後が適していますので、育てる場所の気温が高すぎたり低すぎたりしないように注意しましょう。近年の密閉性と保温性が高い住宅で、人が快適に過ごせるように空調が効いていれば、一年中栽培に適した室温といえます。 かいわれ大根を育てる前に準備するもの かいわれ大根を育てるのに必要なものは以下の通りです。 かいわれ大根の種子 水がこぼれない深さのある容器 脱脂綿 アルミホイル 霧吹き かいわれ大根の種子は、ホームセンターなどで購入できます。容器は肉や魚が入っていた発泡スチロール製のトレーや豆腐の容器、紙コップなどで十分育てられます。また、かいわれ大根などのスプラウトを栽培するためのキットや、栽培用の容器も市販されているので、それらを利用するのもよいでしょう。 簡単4ステップ! かいわれ大根の育て方 ここからは、かいわれ大根の育て方を、4つのステップに分けて詳しくご説明します。 1.種子を水に浸しておく 袋に入れて販売されている種子は休眠状態になっています。コップなどに水を入れ、5〜6時間ほど水を吸わせておきましょう。 2.種まき 湿らせた脱脂綿を用意した容器に敷き、水を吸わせた種子を重ならないよう均等に広げます。容器にアルミホイルをかぶせたら、3日間そのまま置いておきましょう。 3.光に当てる 3日後、発芽してから5〜6cm茎が成長したら、アルミホイルを外して明るい場所に置き光合成させます。葉は光の方向に向かって伸びるので、容器の位置を変えながらまっすぐ伸びるようにすると調理もしやすくなります。アルミホイルを外して光に当てると脱脂綿が乾きやすくなるので、乾ききる前に忘れずに水を与えます。 4.収穫する 双葉が開いて10cmほど伸びたら、いよいよ収穫です。収穫の方法は、根っこを残して株元からはさみで切るだけです。 種まきから収穫までの目安は、7~10日前後です。使う分だけ少量ずつ、数日に分けて収穫することもできます。 かいわれ大根を栽培するときの注意点 かいわれ大根を栽培する際に気を付けるべきポイントをご紹介します。 毎日、水のチェックを欠かさない 水耕栽培では容器に水がないと植物が育ちません。朝と夜に様子を確認するようにして、脱脂綿が乾いていたら霧吹きで水を与えましょう。水が汚れると根腐れを起こしてしまったり、衛生的に問題が出る可能性があるため、水は毎日交換します。 風通しのいい場所で育てる かいわれ大根は風通しのよい環境を好みます。植物は適度な風に当たることで茎が強く成長します。また室内栽培の場合は雑菌が繁殖しやすいため、風通しのよい窓際などに置くとよいでしょう。 直射日光を避ける かいわれ大根を適度な日光に当てることは大切ですが、直射日光に当てすぎると葉や根が日焼けして弱ってしまいます。温度が上がり水分が蒸発して干からびてしまうこともあるため、夏場の日差しの強い時期は注意しましょう。さらに直射日光に当てるとえぐみが強くなるといわれています。 かいわれ大根は繰り返し育てられる? 収穫しても再生できる野菜は成長点が残っているものです。成長点とは植物が生長することができる部位のことです。ダイコンやニンジンのヘタなどは根に成長点があるため、根を残して収穫すれば繰り返し育てられるものもあります。しかし、かいわれ大根は最初に発芽する双葉の間に成長点があるため、収穫して切り取ってしまうと成長できません。収穫後再生できたように見える場合もありますが、成長が遅れてまだ発芽していない種子が残っていたことによるものです。 収穫したかいわれ大根は保存できる? 収穫したかいわれ大根は傷みやすいため、できるだけ早く使用しましょう。せっかくの自家栽培なので、食べる分だけ収穫するのがおすすめです。食べきれなかった場合は湿らせたキッチンペーパーで包み、密閉できる容器に入れて冷蔵庫に。保存できる期間は5日ほどが目安です。水分をよくふき取り、密閉容器に入れて冷凍すれば1カ月ほど保存することもできます。 かいわれ大根を自宅で育ててみよう かいわれ大根は好きな時に育てることができ、栽培も非常に簡単で初心者の方にもおすすめの野菜です。ポイントをしっかりと押さえて、ぜひ美味しいかいわれ大根を育ててみてはいかがでしょうか。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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育て方

【バラの育て方】初心者さん必見!バラの基本的な育て方と種類・病気を解説
バラを育てる場合、どんな種類があるの? バラにはたくさんの種類や品種、系統があります。もともと自然のなかに自生している野生種(原種)、人が品種改良をした園芸品種があり、園芸種の中にもオールドローズやモダンローズ、ミニバラといったカテゴリーがあり、色、形、香り、トゲの有無、花びらの枚数も5枚のものから、一輪で100枚以上あるものまで、実に個性豊か。毎年、世界中から新品種が発表され、登録されているだけでも4万もの品種があります。 多品種あるバラの選び方 Regina M art/shutterstock.com その膨大な数のバラの中から、最適のバラを選ぶにはどうしたらいいのでしょう。多彩な個性の中から、育てるときに必ず押さえておかなければならない重要なポイントは、バラの樹形と開花周期です。まずはその2つの項目の中から選択肢を絞り、それから花形や香りなど、ご自身の好みで選ぶとよいでしょう。 バラの樹形は3タイプ ①つる樹形 枝が2m以上に伸び、構造物に誘引することで形状はさまざまに変えることが可能です。クライミングローズとも呼びます。■適した場所/広い庭で外壁や大型のアーチ、ガゼボ、フェンスなどの構造物に誘引して育てるのが適しています。地植え・鉢植えとも可能ですが、地植えのほうが本来の魅力を発揮して咲いてくれます。 つるバラの‘フランソワ・ジュランヴィル’。つるの長さは8mにも及ぶ。春の一季咲き。 ②半つる性樹形 半自立する樹形です。ブッシュ樹形よりも枝がしなやかで1~2mと長く伸びますが、つる樹形ほどは伸びません。シュラブローズとも呼びます。■適した場所/どこでもOK。小さな庭で小型のつるバラとして扱うのに最適。小型のアーチやオベリスクやフェンスなどに誘引するのもおすすめです・地植え・鉢植えとも可能。 ‘メイヤー・オブ・キャスターブリッジ’。四季咲き。小型のアーチにつるバラとして仕立てるのにちょうどいい大きさのシュラブ樹形。 ③木立ち性(木立性)樹形 支柱などの支えがなくても自立できる樹形。ブッシュローズとも呼びます。■適した場所/花壇など、どこでもOK。地植え・鉢植えとも可能。 ブッシュ樹形の‘チャーリー・アンバー’。四季咲き。樹高約60cm。 バラの見頃の季節はいつ頃? 春の見頃のバラ(北海道など冷涼地では7月初旬に見頃を迎える)。 バラの開花周期には次の3つのタイプがあり、見頃を迎えるのは主に5〜6月の春と9〜10月の秋です。 四季咲き性/一年を通して繰り返し咲く。 返り咲き性/繰り返し咲くこともある。 一季咲き性/一年に1度、5〜6月に咲く。 どれも5〜6月頃にまず見頃を迎えます。「一季咲き性」は一年でこの季節に1度しか花を咲かせません。一方、「四季咲き性」は四季を通じて、伸びた枝先に規則的に繰り返し花を咲かせるため、何度も花を楽しめます。「返り咲き性」は、季節や条件によって伸びた枝先に花を咲かせます。 秋にコスモスと一緒に咲くバラ。 バラを育てる時の品種によるメリット・デメリット 四季咲き性品種は花を繰り返し楽しむことができますが、通年花を咲かせるためには、その分、施肥の回数や剪定回数が多くなったり、こまめな病虫害対策も必要です。季節ごとの剪定については、「バラの剪定の適期」の項で解説しています。 一季咲き性品種は一年のうち、5〜6月の限られた期間にしか花が咲きません。ただし、この季節に向けて手入れをすればよいので、管理は比較的楽です。また、一季咲き性の品種は、晩夏から冬にローズヒップが実り、庭の彩りになったり、リース作りなどの花材としても利用できます。 バラ栽培の初心者は要チェック! 苗の選び方 バラの苗は園芸店やホームセンター、バラ苗専門ネット通販などで購入することができます。苗には次の3つのタイプがあり、購入後の管理の仕方が異なるので、自分に合ったタイプを選びましょう。 新苗圃場で接木して1年ほど育てた小さい苗。圃場から掘り上げて、春に販売します。価格は低めに設定されていますが、成長するまでに時間がかかります。ビニールポットに植わっている場合も多いです。 大苗圃場で接木して数年育てた大きい苗。圃場から掘り上げて、秋に販売します。苗がすでに大きく充実しています。 鉢植え苗大苗を鉢に植え付けて育てた苗です。6号鉢(直径18cm)に入った苗で、すでに大きく充実しています。通年販売。 初心者には「大苗」か「鉢植え苗」が、失敗が少なくオススメです。 バラの苗を買ったら…植え替えの手順 バラの苗を買ったら、まず植え替えましょう。苗が植っている鉢は、運搬を考慮して株の大きさに比べて小さなサイズになっていることが多く、そのままではすぐに根詰まりしてしまうなど、順調に生育しない恐れがあります。買ってきたら地植えにするか、元のサイズより2回りほど大きな鉢に植え替えましょう。 用意するもの バラ苗 植木鉢(元のサイズより2回りほど大きいもの) 鉢底石 培養土(あらかじめバラがよく育つように必要な用土が配合されているバラ専用土が便利) 植え付けの手順 用意した植木鉢に、鉢底石を底が見えない程度に敷き、その上に培養土を入れます。培養土を入れる際には、鉢土の表面が鉢の縁の3~5cmほど下にくるよう、根鉢の大きさを考えながら入れましょう。 バラ苗を元の鉢から外します。その際、根鉢は崩しませんが、表土は軽く落として雑草の種子などを除き、接ぎ口にテープが巻かれている場合は外しておきます。 苗を鉢の中心に据え、隙間ができないようにしっかりと培養土を入れます。鉢や苗を軽く揺すったり棒などでつつくと、うまく土を入れることができます。 最後に、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをして、植え付け完了です。 水やりに肥料に剪定…バラの基本的な育て方 鉢栽培の‘ラベンダー・ピノキオ’。四季咲き。樹高約60cm。難しいと思われがちなバラ栽培ですが、日々の手入れはさほど手間がかかりません。 バラの水やり Photo/桜野良充 地植えのバラは、植え付けてから2週間くらいは水をやりますが、その後は基本的に水やりはしなくてOK。猛暑などで極端に雨が降らない場合には、水やりをします。鉢植えのバラは表土が乾いたら、なるべく朝のうちに水やりをします。水をやる時は常に、鉢底から流れ出るくらい、たっぷりと。 バラの花がら摘み 四季咲き性の品種を育てている場合は、春の花が咲き終わった後に、花の下の茎を数節つけて切っておきましょう。こうすることにより、7月初め頃の二番花の開花が期待できるようになります。 これは花後の剪定といわれるお手入れ作業の一つです。 野生種や一季咲きのオールドローズは花がら摘みはしません。秋に花がらのところにできる可愛らしい実(ローズヒップ)を楽しみましょう。 バラの肥料 左が油かす、中央が混合有機質肥料、右が化成肥料。 肥料は、施すタイミング別に、次の4つの呼び方があります。四季咲き性品種と一季咲き性品種とでは、施肥の回数が異なります。バラ専用の肥料もあります。 元肥(もとごえ)植え付け時にすべてのバラにやります。固形の発酵油かすなどを施します。 寒肥(かんごえ)12〜2月に、すべてのタイプのバラにやります。固形の発酵油かすなどを施します。 お礼肥え(おれいごえ)5月下旬〜6月下旬(春の花の開花後)に、鉢植えのバラと四季咲き性品種と若い苗にやります。成株になった地植えの野生種や一季咲き性品種には必要ありません。固形の発酵油かすなどを施します。 追肥(ついひ)8月下旬〜9月上旬に、四季咲き性品種と若い苗にやります。成株になった野生種や一季咲き性品種には必要ありません。固形の発酵油かすなどを施します。 鉢植えのバラでは以上の肥料のほかに、定期的に液肥を施すとよいでしょう。 バラの剪定の適期 バラは基本的に、適した時期に枝やシュートを切らないと花が少なくなったり、咲かなくなったりします。切るのを怖がる人もいますが、たとえ切るところを間違えても枯れることはないので、安心して剪定しましょう。切るタイミングは冬、そして品種によっては夏にも剪定が必要です。 どこをどのように切るのかは、品種や株の状態によって最適な切り方があるため、別ページで個別に詳しく解説していますのでそれぞれのリンク先の記事を参考にしてください。 冬剪定 12月下旬から2月に、春にたくさんの花を咲かせるために行います。全てのバラに必須の作業です。 夏剪定 8月下旬から9月初旬に、四季咲き性のブッシュ(木立ち性)樹形の品種のみ剪定します。 バラの植え替え ‘レディ・オブ・シャーロット’(オレンジ)と‘プリュム’(淡ピンク)の寄せ植え。 鉢植えで育てているバラは、同じ土のまま3年以上経つと生育が衰えてくることがあります。以前のように咲かなくなってきたなと思ったら、一度株を鉢から取り出して、既存の土を全て取り除き、新しい土に植え替えてやります。植え替えはバラの休眠期の12〜2月に行いましょう。 バラに発生しやすい病気&害虫って? 対策も伝授 バラがよくかかる病気は「うどんこ病」と「黒星病(黒点病)」。品種によって、病気に強い品種と弱い品種があり、図鑑やカタログなどにも「耐病性」についての記載があります。強い品種を選べば、薬剤散布などの対策をせずとも育てられます。より気楽にバラを育てることができるので、初心者は「耐病性・強」という項目を、バラを選ぶ際の選択肢にするとよいでしょう。近年は病気への耐性がある品種が多く生まれています。 バラに発生する害虫は数多くいますが、よく見かける害虫には、葉や枝について樹液を吸うアブラムシやバラゾウムシ、葉を食べるチュウレンジハバチ、土中に潜んで根を食害するコガネムシ、そして幹を食い荒らすテッポウムシ(ゴマダラカミキリの幼虫)などがいます。特に根や幹を食害する害虫は被害が大きくなりやすく、最悪の場合枯れてしまうこともあるので、バラの様子をチェックして、早期発見・対処に努めましょう。 バラがかかりやすい病気 うどんこ病 春から初夏、秋に発生します。新しい枝や若葉が、白い粉をかけたようになり、進行すると茎や葉がねじれたように萎縮します。放置しておくと全体に広がって枯れることがあります。 ■対策/発生したら、殺菌剤または納豆菌などで防除できます。 黒星病(黒点病) Photo/kay roxby/Shutterstock.com 主に梅雨明け頃から発生し、バラの葉に黒い斑点ができます。黒点病にかかった葉はやがて黄変し、落葉します。落葉が著しいと光合成ができず、株の生育が悪くなるので夏以降の花が咲かなくなることがありますが、肥料などをきちんと施していて株自体に体力があれば、新葉が再び芽吹いてくるので、枯れることはありません。 ■対策/まずは株を丈夫に育てておく。発生して、気になるようなら殺菌剤などで防除。 バラに発生しやすい害虫 アブラムシ つぼみや新芽にびっしりついて樹液を吸う、小さな虫がアブラムシ。単為生殖であっという間に増える、ポピュラーな害虫です。健全な株であれば深刻な被害になることは少ないですが、大量発生すると花が咲かなくなったり、株が弱ったり、ウイルス病を媒介したり、排せつ物によってすす病を誘発するなどの二次被害もあります。 ■対策/発生したら歯ブラシやシャワーなどで落とす。殺虫剤を使っても。 バラゾウムシ つぼみや新葉をちりちりに枯らしてしまうのがバラゾウムシ(クロケシツブチョッキリ)。つぼみの少し下の茎に針のような口器を挿して産卵することで花首が折れてしまいます。新葉の場合は産卵しません。 ■対策/株を揺するなどして取り除く。殺虫剤を使っても。 チュウレンジハバチ バラの葉を食害する虫の種類は多いですが、写真はバラを育てているとよく遭遇するチュウレンジハバチの幼虫。チュウレンジハバチの幼虫は食欲旺盛で、一斉に卵から孵り、葉脈だけをきれいに残して葉を食べてしまいます。 ■対策/手で取り除くか殺虫剤を散布する。 コガネムシ コガネムシの幼虫はバラの根を食害することで樹勢を弱らせ、最悪の場合枯死してしまうなど、葉を食害する害虫よりも被害が深刻になりやすいので注意が必要。地中に潜む害虫は発見が遅れがちですが、調子が悪そうな株があれば、鉢や土の中も確認してみましょう。 ■対策/コガネムシの幼虫を取り除いて新しい土に植え替える。土にまくタイプの殺虫剤も効果的。 テッポウムシ コガネムシよりも発生頻度は少ないものの、被害が深刻化しがちなのが、ゴマダラカミキリの幼虫で、幹の中を食害するテッポウムシ。株元におがくずのようなものが大量に出ていたら、テッポウムシがいる可能性が高いので、入念にチェックしましょう。 ■対策/食害された穴から適応のある薬剤を注入するなどして駆除する。 花束のバラと庭のバラは違うって知ってた? 庭で咲いた河本バラ園のローズ・ドゥ・メルスリーシリーズのバラをバスケットアレンジに。 庭で育てるバラと、お花屋さんで花束にしてくれるバラとでは、同じ品種がほとんどないのをご存じですか? お花屋さんで売られている花は、切ってから長もちするように、流通途中で傷まないようになど、商品として扱いやすい「切り花」用に品種改良されたバラです。茎が比較的太く、真っ直ぐで、香りがないものがほとんどです。香りの成分があると、花びらが傷みやすいためです。 一方、栽培用のバラは、そうした配慮をする必要がないため、よりナチュラルな咲き姿で、豊かな芳香をもつ品種が多くあります。育てたバラで花束をつくれば、それはどこにも売っていない特別な花束になるはずですよ。 色ごとに違うバラの花言葉 バラの花束をプレゼントする際には、花言葉を知っておきましょう。うっかりすると、とんでもないメッセージを伝えることになったり、誤解を招いてしまいます。 バラ全体の花言葉愛・美 赤いバラ情熱、強烈な恋、あなたを愛しています ピンクのバラしとやか、上品、幸福 白いバラ純潔、深い尊敬、私はあなたにふさわしい 黄色いバラ友情、嫉妬、愛情の薄らぎ (参考文献:『美しい花言葉・花図鑑〜彩りと物語を楽しむ』二宮孝嗣著、ナツメ社) バラの基本情報 【植物名】バラ【学名】Rosa【和名・流通名】バラ【科】バラ科【属】バラ属【形態】半常緑または落葉低木、つる植物【原産地】アジア、ヨーロッパ、北アフリカ、北アメリカなど【開花期】主に5〜6月、9〜10月【花色】●●○●●●●【花言葉】上記参照【サイズ】H30〜200cm以上、W30〜200cm以上【特徴】品種により耐寒性、耐暑性、芳香やトゲの有無は異なる【日照】日当たりのよい場所を好む【育て方】上記参照 バラについてよくある質問 春にバラの苗を購入しました。まず何をしたら良いでしょうか? これから生育期、開花期を迎えるバラの苗を購入した場合、まずは植え替えを行いましょう。鉢植えで育てるなら、2回りほど大きな鉢に植え付けます。鉢を用意したら、鉢底が隠れる程度に鉢底石を敷き、培養土を入れます。その際、土の表面を鉢の縁から数センチ下げ、ウォータースペースができるよう、根鉢の大きさを考えて培養土の量を調節しましょう。土の上に購入したバラ苗を根をいじらないように置き、隙間が無いように培養土をしっかり入れたら、鉢底から流れ出るまでたっぷりと水やりをして植え替えは完了です。植え替えをしたら、日当たりのよい場所に置いて育ててあげましょう。あとから品種名が分からなくならないように、購入したバラ苗についていたラベルは取っておくか、プランツタグなどに付け替えるのがオススメです。植物は手をかけた分だけ、美しい開花で応えてくれます。ぜひバラのある暮らしをお楽しみください。 バラのアーチにあこがれています。どうやって作ったらいいですか? たくさんの花がアーチを縁取る様子は、目をひきますよね。アーチを作るには、「つるバラ」の苗と支えとなる「構造物」の2つが必要です。つるバラとは1年で3m以上、枝を伸ばすバラのことです。この長い枝をアーチなどの構造物に沿わせながら育てることで、美しいバラのアーチを作ることができます。アーチづくりに向くバラ選びには、初夏の開花時期にバラ園やオープンガーデンへ行って、実際のバラを見て好みのバラと出合うことが近道です。花の色や大きさ、つるの伸び方、枝のしなやかさなど、品種ごとの違いを見ながら選ぶとよいでしょう。 マンションのベランダで初めて育てるのに適しているバラの品種を教えてください。 とても魅力的な花だけど「育てるのが難しそう」と、初心者には敬遠されがちなバラですが、品種を選べば初めてでも美しく育てることができます。マンションのベランダという限られた空間にはミニバラがおすすめです。ミニバラは中国原産の丈の低い品種、ロサ・キネンシス・ミニマをもとに交配、育成され、小型の性質を受け継いでいます。場所をとらないので気軽で育てやすい上に、大半の品種は四季咲き性で一年中楽しむことができます。初めてミニバラを育てるなら‘グリーンアイス’という品種はいかがでしょうか。バラ好きには有名な人気品種で、花の色がピンク〜白〜グリーンへと美しく変化する上に、花持ちも長く冬も楽しむことができます。 初心者はまず苗から育ててみるのが良いでしょう。慣れてきたら他の植物との寄せ植えに挑戦しても楽しいですよ。 夏になると、バラの下葉が黄色くなって落ちてしまいます。原因と対策を教えてください。 考えられる原因は、バラの夏バテでしょう。近年の夏の暑さは、バラたちにとっても厳しいもの。特に株の近くの地面がアスファルトやコンクリートで覆われていたりすると、照り返しにより地面近くの温度は50℃近くにもなります。 特に鉢植えのバラで起こりやすい夏バテを予防するポイントは、鉢を置く場所と水やり。鉢に直射日光が当たって内部が高温になると、根が傷む原因になります。とはいえ、バラは日光を好む植物なので、できれば葉には光を当てたいところ。鉢カバーを活用して鉢への光を遮断したり、耐暑性のある植物を利用して日陰を作ったりするとよいでしょう。また、水やりは気温が上がらない朝のうちに行います。暑さが続くときは、様子を見て夕方にも水を与え、鉢の中の温度を下げてやりましょう。地植えのバラであれば、鉢植えのバラほど水やりに気を遣う必要はありません。晴天が続いて土が乾燥しているようであれば、朝方に水やりをします。 夏バテを起こしてしまったバラには、黄色く枯れた葉を取り除き、鉢植えのバラの場合は涼しい場所に移してやるのが有効です。夏が過ぎて涼しくなったら、薄めた液体肥料を与え、体力を回復させてあげましょう。
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みんなの庭

木漏れ日のなかで咲く5月のバラ
バラと草花が共演するクリニックの庭 5月の庭はバラが主役です。入り口のアーチや壁をつるバラが覆い、庭の中にもたくさんのバラが咲きます。でも、バラ園のようにバラだけを咲かせるのではなく、さまざまな草花と共演させるのがこの庭のスタイルです。自然の美しさには、人を癒やす力があると私は思っています。それは、私自身が忙しい看護師時代にそうだったから。この庭も、できるだけ自然に近い美しさを表現できるように心がけています。 自然風を演出するための植物のコントロール 実際のところ、庭を「自然風」「ナチュラル」に演出するのはそうたやすくはありません。「自然風」は、自然のままに放っておいてはできないからです。まず、たくさんの種類があるバラの中から、この庭に似合う少し野趣のあるバラを選び、開花期の合う草花を選び、いい具合に茂るよう植え付けのタイミングを見計らって植えます。 「いい具合」というのは、草花の中には旺盛に茂りすぎて、バラを覆い隠すように咲いてしまうものがあるので、そうならない程度に生育してもらうよう植えどきをコントロールするのです。例えばイギリスのお屋敷の庭のように広大なスペースがあれば、思う存分育ってくれて構わないのでしょうが、ここは両脇を公道に挟まれた三角地帯で、広さは限られています。その中で多種多様な草花を咲かせるには、1種だけに盛大に育ってもらっては困ります。あるときは、ワスレナグサが繁茂して庭中が青く染まってしまい、抜くのに一苦労しました。というように、庭づくりの失敗談も含めて、これからこの庭の四季と舞台裏を皆さんにご紹介していきたいと思います。 コントロールできない自然の事象こそ庭の癒やし 庭の植物にはコントロールが不可欠ということを教えてくれたのは、私のガーデニングの師匠で、このガーデンをデザインしてくれた「ラブリーガーデン」の安酸友昭さんです。安酸さんの「咲きすぎとるがん、抜かなあかんです」という言葉を初めて聞いたときは、衝撃的でした。きれいにいっぱい咲いているものを抜くなんて、私には思いもよらぬことでしたから。 しかし、「咲けばいいというもんではないですがん。庭の美しさは、植物だけで成り立っているわけではないんです。草花をそよそよと揺らす風や、葉の間からこぼれる木漏れ日、花の陰影、飛び交う虫たちや鳥の声。人にはコントロールしきれないそういう自然の事象こそが、美しさや癒やしにつながるんです。花がぎゅうぎゅうに咲いてたら、風にも揺れんし、陰影もできませんが」と言われて、いたく納得。 庭の美しさの所以は、どこにあるのか。普段はとても寡黙な人なのですが、じつは常にそういう目で庭を見て考えているんだな、と感心した瞬間でもありました。こんな素晴らしいガーデナーに指導を受けながら庭づくりができるのは、とてもラッキーなことではありますが、大変ダメ出しも多く「なんでダメなん? だったら最初から教えといてくれたらいいがん(面谷)」、「面谷さんなら言わんでも分かると思いましたがん、まだまだでしたね(安酸)」と、いつも言い合いをしながら庭仕事をしています(笑)。 バラのセレクトは、基本的に私の好みです。香りがあり、草花とも相性がよく、どこか儚げだったり、野趣があったり、やわらかい雰囲気で咲くものが好きです。たくさんのバラを育てていると、そうした微妙な花の雰囲気の違いが分かって、好みができてくるものです。分かりやすいのは、花屋さんで売っているバラとの違い。花屋さんで売っているバラは、アレンジがしやすいように茎が真っ直ぐで長いものが多く、香りもほとんどありません。一方、庭植え用のバラは、茎が細く華奢な雰囲気で、香りのあるものもたくさんあります。両者は用途や輸送上の事情もあり、品種や育てられ方も異なるのです。 バラによく似合う「ライン状」の草花 バラに添わせて咲かせる草花は、まずは開花期が合うことが条件です。そして、この庭では先ほどもお話ししたように、限られたスペースでたくさんの種類を植えるため、一株が大きくなりすぎないものが適しています。大きくなり方には、縦方向と横方向があります。横に広がるものは場所をとりますが、縦に伸びるものならOK。というわけで、アリウムはバラに合わせる花として最適です。 草花の中には、長い茎に縦に花を連ねてライン状に咲くものがたくさんあります。ジギタリスやデルフィニウム、バーバスカムなどがそういう花で、この庭ではバラと共演する定番の草花です。木立性のバラは、木がこんもり丸い形になるので、こうしたライン状の花をそばに植えると、それぞれの美しさが際立ちます。縦にすっきりと咲いてバラと共演してくれますが、株元では葉っぱが展開するので、株間は30cmくらいあけて植栽する必要があります。 寄せ植えで庭に彩りを添えて 草花は地植えにするだけでなく、鉢植えにしてバラとコラボさせることもあります。草丈の低い一年草などは、本来バラの株元で咲きますが、鉢植えにすると高さが上がり、バラの花との共演が楽しめます。「寄せ植え」というと、玄関先などに置くイメージですが、庭の中でも手軽に色を添えたり、バラとコラボさせたり重宝します。一年草はワンシーズン限りですが、3〜4カ月咲き続けてくれるものも多く、庭でよく活躍してくれます。 5月の庭はバラが主役ではあるものの、毎年同じ風景では飽きてしまうので、草花の種類に変化をつけ、雰囲気が変わるようにしています。テーマを決め、それに合うような草花を植えます。その様子を次回ご紹介します。 ●面谷さんが使う新しい庭資材の話はこちら 『まるでバラ園!“365日美しい庭”の舞台裏に密着! バラや草花を美しく咲かせる新しい庭資材とは[PR]』
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結婚式のブーケに使われるブルースターは育てやすい? 特徴や育て方をご紹介
ブルースターの基本情報 ブルースターは、キョウチクトウ科(ガガイモ科)ルリトウワタ属の多年草。原産地はブラジル、ウルグアイで、暑さに強い一方、寒さにはやや弱く、生育適温は15〜25℃くらいです。広く知れ渡っている「ブルースター」の名前は、じつは品種名で、学名のOxypetalum coeruleum(オキシペタラム・カウルレウム)から、オキシペタラムと呼ばれることもあります。ブルースターの草丈は、40〜100cm。一度植え付ければ越年して毎年開花する多年草で、冬は常緑のまま生育が止まって越冬します。 ブルースターの開花時期や花の特徴 ブルースターの開花期は、5〜10月。花のサイズは3cmほどの5弁花です。つぼみはピンクがかったブルーですが、開花すると愛らしいパステルブルーの花を楽しめます。花茎を伸ばしながら上に咲き上がっていくので、草姿が乱れてきた頃に切り戻すと、再び茎葉を伸ばして秋まで開花します。 ブルースターの花言葉と由来 ブルースターの花言葉は「幸せな愛」「信じ合う心」「星の精」「早すぎた恋」「身を切る思い」など。 「幸せな愛」は、欧米の結婚式の慣習「サムシングブルー」にちなんで、ブルースターが好んで用いられたことから。「信じ合う心」は、青い色が聖母マリアを象徴する色であることに由来します。「星の精」は、星形の花姿から。「早すぎた恋」「身を切る思い」は、ブルーは寂しさや恋しさを表す色合いであることからとされています。 結婚式や男の子の誕生のプレゼントに使われる 西洋では、イギリスに伝わる童話、マザーグースの中にある「何か古いもの、新しいもの、借りたもの、青いもの、そして靴の中に6ペンス銀貨を」という詩にちなみ、結婚式でこれらのアイテムを身につけると、その花嫁は幸せになれるという言い伝えがあります。4つのアイテムを「サムシングフォー」と呼び、そのうちの「サムシングブルー」は、ブルースターが好んで用いられます。 また、ブルースターの青い花色は、欧米では「ベビーブルー」と呼ばれ、男の子のラッキーカラーとされています。そこで男の子が生まれたお祝いに、ブルースターが贈られることが多いようです。 ブルースターの品種・種類 ‘ブルースター’は、前述のようにパステルブルーの花を咲かせるオキシペタラム・カウルレウムの品種名です。このオキシペタラムには、ほかにも仲間がいるのでご紹介しましょう。 ‘ピンクスター’は、ピンクの花を咲かせる品種で、ブルースターの花よりはやや小ぶり。‘ホワイトスター’は白い花を咲かせる品種ですが、これは主に切り花用として流通しており、ガーデニング用の苗としてはあまり出回っていません。 ブルースターの育て方 ここまで、ブルースターの基本情報や開花時期、花の特徴や名前の由来、花言葉、種類など、多岐にわたってご紹介してきました。では、ここからはガーデニングの実践編として、ブルースターの育て方について詳しく解説していきます。 栽培環境と置き場所 【地植え】 日当たり・風通しがよく、水はけのよい環境を好みます。水はけの悪い土壌であれば、腐葉土や堆肥を多めにすき込み、10〜20cmくらい土を盛って周囲よりも高くしておくとよいでしょう。 寒さに弱いので、霜が降りたり凍結したりする地域では、寒くなる前に鉢に植え替え、ベランダや軒下などの暖かい場所で管理するのがおすすめです。 【鉢植え】 基本的に、日当たりや風通しのよい場所に置いて管理します。 ブルースターは雨に当たると花や葉にシミが出やすいので、鉢栽培している場合は、梅雨や秋の長雨の時期は、ベランダや軒下などに移動するとよいでしょう。 また寒さに弱いので、霜が降りる前に、ベランダや軒下など日当たりがよく暖かい場所に移して管理してください。 土づくり 【地植え】 植え付けの約2週間前に、腐葉土や堆肥、緩効性肥料を混ぜ込んでよく耕してください。土づくりの後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 市販の培養土を利用すると手軽です。 植え付け・植え替え ブルースターの植え付け・植え替えの適期は、4月下旬〜7月上旬です。ただし、ほかの時期にも苗は出回っているので、花苗店などで入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘り、根鉢をくずさずに植え付けましょう。最後にたっぷりと水を与えます。複数の苗を植える場合は、20cmくらいの間隔を取っておきましょう。 庭で育てている場合、霜が降りたり凍結したりする地域では、鉢に植え替えて冬越ししてください。越年して春の生育期を迎えたら、再び地植えに戻します。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、6〜7号の鉢を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから草花用の培養土を半分くらいまで入れましょう。ブルースターの苗をポットから取り出し、根鉢をくずさずに鉢に仮置きして高さを決めたら、少しずつ土を入れて植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、1〜2年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出して軽く根鉢をくずし、太い根を傷つけずに新しい培養土を使って植え直します。もっと大きく育てたい場合は、元の鉢よりも大きな鉢を準備し、軽く根鉢をくずす程度にして植え替えてください。 水やり 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏に水やりする場合は、気温の高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がり、株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 また、真冬に水やりする場合は、気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に与えるようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつもジメジメした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまいます。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。茎葉がしおれそうにだらんと下がってきたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。また、冬もカラカラに乾燥させることのないように、適宜水やりを続けてください。 肥料 【地植え・鉢植えともに】 植え付け時に、元肥として緩効性肥料を施しておきましょう。 その後は5〜10月まで、月に1度を目安に緩効性肥料を株の周囲にばらまき、軽く耕して、周囲の土に馴染ませます。 日頃の手入れ ブルースターの手入れをする際に茎葉などを切り取ると、切り口から白い乳液がポトポトと流れ出します。この乳液が手などにつくと、敏感な方は強いかゆみを感じ、かぶれてしまうことがあるので注意してください。作業の際はゴム手袋などをはめておくと安心です。 【支柱の設置】 ブルースターは茎葉を伸ばした先に花をつけ、どんどん草丈が高くなっていくうちに花の重みで倒れ込んできます。早めに支柱を立ててビニタイなどで誘引し、倒伏を防ぐとよいでしょう。 【花がら摘み】 ブルースターは次々に花が咲くので、終わった花は早めに摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながりますよ! また、いつまでも終わった花を残しておくと、種子をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 【切り戻し】 8月中・下旬に草姿が乱れてきたら一度切り戻して株の若返りをはかります。地際から草丈の半分くらいの高さを目安に、深めにカットしましょう。すると再び新芽を出して株が盛り返し、秋から開花し始めます。 病害虫 【病気】 ブルースターは、病気になる心配はほとんどありません。 【害虫】 ブルースターにはそれほど害虫の心配はありませんが、アブラムシ、コナジラミが発生することがあります。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mm程度の小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除する粒状薬剤を利用するのがおすすめです。 コナジラミは、植物の葉裏について吸汁する害虫です。体長は1mmほどで大変小さいのですが、白いので意外と目にとまりやすいです。繁殖力が旺盛で、短期間で卵から幼虫、成虫になり、被害が拡大しやすいのが特徴。吸汁によってウイルスを媒介するほか、排泄物にすす病が発生しやすく、二次被害を呼びやすいので要注意。冬は卵やサナギの状態で雑草の中に潜み、春になると周囲に移動して活動を始めるので、雑草や枯れ葉を残さずに処分しておきましょう。大発生した時はスプレータイプの適用薬剤を散布して対処してください。 冬越し ブルースターは寒さが苦手で、霜が降りたり凍結したりすると枯死してしまいます。しかし3〜5℃くらいまでは耐えられるので、関東以南の暖かい地域であれば越冬が可能です。庭植えにしている場合は草丈の半分くらいまで切り戻して鉢に植え替え、ベランダや軒下など霜の当たらない場所へ移動するとよいでしょう。 増やし方 【種まき】 種まきするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くてたくさんの苗が欲しい場合には、コストカットにもなります。ブルースターはこぼれ種で増えるほど強健な性質なので、種まきは容易です。 ブルースターの種まきの適期は4月中旬〜6月上旬で、発芽適温は20〜25℃です。黒ポットに草花用にブレンドされた市販の培養土を入れ、1穴当たり2〜3粒ずつ播きます。5mmほど土を薄くかけ、はす口をつけたジョウロで高い位置から優しい水流で水やりをしましょう。発芽までは15〜20日ほどかかりますが、乾燥しないように適度な水管理をしてください。発芽後は日当たりがよく、風通しのよい場所で管理します。1カ月ほど育苗し、根が回ってくるまで充実したら、植えたい場所に定植します。 【挿し芽】 挿し芽とは、茎葉を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物のなかには挿し芽ができないものもありますが、ブルースターは挿し芽で増やせます。 ブルースターの挿し芽の適期は、5〜9月です。新しく伸びた枝を2節以上つけて切り口が斜めになるように切り取ります。切り口からは、白い乳液がぽとぽと流れ出てくるので、流水で洗い流しておきましょう。ブルースターの挿し芽では、この乳液が出なくなるまで洗うことがポイントです。乳液が残っていると、水あげが悪くなってしおれてしまい、失敗しやすくなります。 採取した茎(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を切り取ります。黒ポットを用意して新しい培養土を入れ、水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて乾燥させないように管理します。根が回ってきたら植えたい場所へ定植しましょう。挿し芽のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 結婚式のブーケや男の子の誕生祝いにも使われる清楚な花を育てよう 星形で清楚なブルーの花を咲かせるブルースターは、「一度は育ててみたい」と思わせる大きな魅力を持っています。欧米では結婚式に用いられたり、男の子の誕生祝いに贈られたりと、古くから愛されてきた花です。初夏から晩秋まで長く咲き、病害虫の心配もほとんどないので、ビギナーにもおすすめ。ぜひ庭やベランダで育ててみてください。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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宿根草・多年草

見るもよし食べるもよし! ハス(蓮)の特徴と育て方を分かりやすくご紹介
ハスとは まずはハスの基本情報を見てみましょう。 ハスはインドや中国、オーストラリア、日本などの温帯~熱帯域の湿地に広く分布する水生植物です。なんと、およそ1億4000万年前から地球上に存在していたそうです。 泥の中から茎を伸ばして美しい花を咲かせるその姿から、ヒンドゥー教の神話や聖典では清く生きることの象徴とされています。その意味は仏教にも継承されており、仏像の台座や仏具の扉などにはハスの花の模様が彫られています。そういった宗教的背景から、インド、スリランカ、ベトナムでは国花となっています。 ハスの花の見頃は7月中旬~8月中旬。朝に開花して午後には花を閉じてしまうという特徴があります。よく似た花にスイレンがありますが、水面で咲くスイレン(睡蓮)とは異なり、葉や花を立ち上げること、葉の形や質感などに違いがあります。花言葉は「清らかな心」「休養」「神聖」「雄弁」「沈着」「離れゆく愛」などです。 ハスは食べられる! ハスはレンコン(蓮根)としておなじみの根はもちろん、葉や茎、実まで、さまざまな部分が食用に利用されています。東南アジア諸国では、お盆の時期になるとスーパーでもハスの葉が売られ、下に敷いて料理を乗せたり、包んで蒸したりするのに使われています。茎の部分は、ベトナムではサラダなどにして食べます。ハスの実は砂糖をかけて甘納豆のようなお菓子にしたり、ご飯と一緒に炊いて蓮の実ご飯に。また蓮茶というハスを使ったお茶もあります。 ハスの土づくり ハスは、苗を植えた鉢を水中に沈めて栽培します。植える用土は、水もちのよい粘土質の土を選びましょう。田んぼの土が理想ですが、手に入らない場合は、小粒の赤玉土7 : 腐葉土3に苦土石灰を少し混ぜ合わせたものを使うとよいでしょう。また、水生植物専用の土を使うのもおすすめです。 種まき・苗植えのポイント ここからは、ハスを育て始める際の種まきと苗を植える方法について、それぞれ解説します。 種まき 種まきの適期は4~5月です。ハスの種は傷をつけないと発芽しないため、播く前にまず種の凹んでいるお尻の部分をニッパーややすりで白い部分が見えるまで傷つけます。傷つけた種を水につけておくと、4~7日で発芽します。発芽したら鉢に入れた土へ横向きに置き、2cmほど土をかぶせます。その後、水を入れた睡蓮鉢などの容器に鉢ごと沈めます。 苗植え 苗植えの場合は、3~4月が植え付けの適期です。 鉢に2/3ほどまで土を入れ、新芽を上向きに置いて土をかぶせます。鉢の大きさは大型種では直径60cm以上、中型種は50cm以上、小型種では30cm以上のものを選びましょう。漬物用の桶やバケツでも代用可能です。 そして水を鉢の縁までたっぷりと注ぎ、日当たりがよく暖かい所に置きます。 水に沈める特殊な栽培方法のため、庭土に直接地植えするような植え方はできません。 水やり・肥料のポイント ここからは、ハスを育てていく上で欠かせない、水やりと肥料について項目ごとにご紹介します。 水やり 水に沈めて育てるため、水が腐らないように交換する必要があります。また、水は蒸発した分だけ継ぎ足します。水深は土の表面から最低10~15cm以上をキープするようにしましょう。こうすることで、水温などの環境の過度な変化を防ぎます。また、水を交換する際は、水道から出してすぐの水ではなく、一度バケツにくんで1日程度置いたものを使いましょう。このように「くみ置き」にして水温を上げてから交換すると、鉢内の水温が下がらず、おすすめです。 肥料 ハスを植え付ける際には、元肥を混ぜ込んでおきます。緩効性の化成肥料か、同量の骨粉と油かすを水でこねたものでも使えます。 その後は4~9月の時期は月に1度のペースで同様の肥料を追肥します。葉が落ちて根が休眠状態になったら追肥をする必要はありません。 植え替えのポイント ハスは根をよく張るため、地下茎が成長して鉢が窮屈になってきます。1~2年に1度を目安に、暖かくなってきた3~4月に植え替えをしましょう。 ハスの植え替えの際は、土から株を取り出し、根についた土を取り除いて新しい土に植え替えます。根茎の節目から新しい根を生やす特徴があるため、植え替え時に根の節を傷つけないように注意しましょう。根が乾燥すると腐ってしまうので、植え替えは素早く行うのがポイントです。 植え替え後はしっかりと水の中に沈め、水深は10cm以上を維持しましょう。 ハスの増やし方 ハスの増やし方には、株分けと種まきがあります。 種まきの手順は育て始めと同様で、10月頃に採取した種を1週間ほど陰干しし、次の年の春まで保管して播きます。 株分けは3~4月に行います。根っこを掘り出して丁寧に水洗いし、それぞれに新芽がつくように3~4個に切り分けます。その後、切り口に園芸用の殺菌剤を塗ってから、苗植えと同様の手順で土に植えましょう。 ハスのかかりやすい病気や害虫 ハスの栽培では、病気や害虫に注意が必要です。ここでは代表的なものについて一つずつご紹介します。 腐敗病 腐敗病とは、地中に潜む菌が地下茎へと侵入し、根や葉、茎を腐らせる病気です。 乾燥が引き金になって菌が繁殖してしまうので、容器の中に水を十分に入れておくことが予防につながります。 鉄欠乏症 鉄は植物にとってはとても大事な栄養素で、光合成を行うための葉緑素を作るのに必要な成分です。鉄欠乏症は、鉄分が不足することで上の葉から黄色く変色し、その後白っぽくなっていく病気です。そのままにしておくと光合成ができず枯れてしまいます。鉄の栄養素を含んだ肥料を与えるか、太めの釘を一緒に沈めておくことで防ぐことができます。 ボウフラ ボウフラは、ハスの栽培の中でも最も悩まされる害虫といえるでしょう。梅雨から秋にかけて発生しやすい蚊の幼虫で、産卵を防ぐことが難しく、増殖すると厄介です。綺麗な水質を保ったり、10円玉などを沈めて銅イオンを水中に溶かすことでボウフラの増殖を防ぐことができます。メダカなどの生き物を一緒に育てるのもおすすめです。 アブラムシ アブラムシは4~6月の生育期に発生しやすい害虫で、新芽や茎葉にくちばしを刺して栄養を吸い取り、植物を弱らせてしまいます。見つけ次第、園芸用の殺虫剤などで駆除するようにしましょう。 育てる時のポイント ここからは、ハスを育てる時のポイントについて項目別にご紹介します。 水の管理 ハスを育てる際に重要なのが水の管理です。常に水の中に沈めて育てるので、水の量や状態はこまめにチェックしましょう。ハスは日当たりが悪いと花が咲かないため、日当たりのよい場所で育てることがポイント。そのため、水をたっぷりと用意して、水が蒸発しすぎないように気を付ける必要があります。 特に、春から夏にかけての生育が活発になる時期は水分が蒸発しやすいため、水の量の管理には特に注意が必要。一日家を留守にするだけでも水が無くなってしまうことがあります。水やりに使う水を、常にくみ置いておくようにしましょう。 エビやメダカと一緒に育てるとよい ハスは水の中に沈めて育てるので、エビやメダカ、タニシなどを一緒に育てることもできます。 特にメダカはハス栽培で悩まされやすいボウフラを食べて駆除してくれるので、非常におすすめです。ハスの鉢の中に魚が泳ぐ姿も楽しめ、害虫の駆除もできて一石二鳥の効果があります。なお、メダカなどの生物を鉢の中で育てる際には、化成肥料や殺虫剤を与えると生物に悪影響が出るため注意が必要です。 美しい花を楽しもう この記事では、ハスの基本的な情報や、種まき・肥料などの詳しい育て方などについてご紹介しました。ハスは水中に沈めて育てる植物ですから、他の園芸植物とは育て方が大きく異なるのも醍醐味です。育てるにはさまざまな準備が必要になりますが、水面から茎を伸ばして咲くハスの花は、ほかの植物とは一線を画す魅力があります。そんな美しいハスを、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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花束にしても素敵なカサブランカ! 育て方のコツや注意点をご紹介
‘カサブランカ’の特徴 ‘カサブランカ’は、ユリの品種の一つです。大きく真っ白な美しい花は存在感があり、芳しい香りも魅力です。花は茎に対して横向きにつき、少し下を向いて開花するので、うつむいているような、どこか儚い美しさも兼ね備えています。1970年代にオランダで品種改良により生まれ、その美しさに多くの人々が心を奪われ、一時は世界的なブームとなりました。 花言葉は「祝福」「雄大な愛」「純粋」「無垢」など。プレゼントフラワーやブライダルブーケとして、非常に人気の高い花です。 ‘カサブランカ’とは直接関係ありませんが、ピンクや黄色のユリに「カサブランカ」という名前がつけられることもあります。それほどまでに、「カサブランカ」という名前は、大輪のユリの代名詞となっています。 ‘カサブランカ’の楽しみ方 ‘カサブランカ’は白い花なので、花束などにアレンジする際に、どんな色の花とも合わせやすいのが嬉しいところ。豪華でありながら上品な佇まいから、老若男女問わず喜ばれる花で、母の日のギフトや結婚記念日などのお祝いごとにはもちろん、お供えの仏花などとしても人気です。 ‘カサブランカ’の種類 「カサブランカ」というと、一般的には白色のものを指しますが、白い大輪のユリであっても‘カサブランカ’ではないものもあります。ピンクや赤、紫などのユリも、花姿は似ていますが、厳密には‘カサブランカ’ではありません。ただし、お店によっては白色以外の大輪のユリをカサブランカとして販売している場合もあります。 また、カサブランカの名前がついた‘ダブルカサブランカ’という八重咲きの品種もあります。通常の‘カサブランカ’よりもさらにボリュームがあり、非常に豪華な印象です。 ‘カサブランカ’の生育サイクル ‘カサブランカ’は、夏の6〜8月に開花します。植え付けは10〜11月が最も適した時期ですが、冷蔵して花芽ができるように処理した球根であれば、1〜3月までは植え付け可能です。切り花の‘カサブランカ’は、花嫁のブーケなど需要が高いことから、温室での栽培もされて一年中流通しており、いつでも購入することができます。 球根の選び方 ‘カサブランカ’の栽培において、球根選びは最初の大切なステップ。よい球根を選ぶことが、優美なカサブランカをより長く楽しめることに繋がります。 球根を選ぶ際は、大きくて見た目よりもずっしり重いものを。球根の大きさは花の大きさや数に直結します。また傷や斑点、しおれた部分がないもの、鱗片に隙間がなく身が締まっているものを選ぶとよいでしょう。下根がついているものは問題ありませんが、芽がたくさん出ているものは避け、1つだけのものにします。 ‘カサブランカ’の育て方のポイント ここからは‘カサブランカ’の育て方について、植え方や水やり方法など、項目別に詳しくご紹介していきます。 置き場所 ‘カサブランカ’は直射日光や強い西日に当たると傷んでしまうため、明るい日陰や建物の東側など、夏に午後からの強い日差しを避けられる場所で管理します。鉢植えの場合は、季節ごとに適した場所に移動して育てるとよいでしょう。地植えの場合は、建物や木の陰など木漏れ日が差す程度の明るさの場所に植え付けます。 温度 ‘カサブランカ’は暑さには強いですが、直射日光や西日には弱いため、特に夏場は日除け対策が必要。上手な夏越しのためには、明るい日陰か半日陰で育てるのがポイントです。特に、午後から植え場所や鉢に日が当たる環境は避けましょう。 冬場は15℃以下になると球根が休眠しようとしはじめます。葉が枯れたら株元から茎をカットして、土に植えたまま冬越しさせましょう。球根は乾燥に弱いので、冬場の休眠中も水やりが必要です。土が完全に乾かないように注意しましょう。 土 水はけのよい弱アルカリ性に傾いた土壌を好むので、鉢植えの場合は、赤玉土に腐葉土と適量の苦土石灰を混ぜたものか、園芸用の培養土を使います。7〜10号(直径約20〜30cm)の底の深い鉢に球根を2つ程度植え付けます。鉢底石を入れたら1/3程度まで用土を入れ、球根を置きます。さらに上から用土を鉢縁の下3cmくらいまで入れ、水やりをしたら植え付けは完了です。 地植えの場合は、植える場所の土を深さ30cmほど掘り返して腐葉土と苦土石灰を混ぜ込み、球根4個分の深さに植え付けます。 水やり ‘カサブランカ’は乾燥に弱いので、土の表面が乾いたら朝と夕方にたっぷりと水を与えます。夏の日中に水やりをしてしまうと、土の中で水の温度が上がり、根が傷んでしまうので注意しましょう。開花の時期には特にたくさんの水を必要とするので、水切れを起こさないようにするのが綺麗な花を咲かせるポイントです。 肥料 肥料は新芽が出てきたら株元に与えます。市販の球根用の肥料が適していますが、土の上にばらまくタイプの緩効性化成肥料でもかまいません。さらに、花の咲き始めと花の終わりかけにも追肥をします。花が咲き終わり、茎だけになった時にお礼肥を与えると、夏に咲いて消耗した株への栄養補給になり、翌年も咲く球根になります。 増やし方 ‘カサブランカ’の増やし方には、分球、鱗片挿し、木子(きご)、種まきの4つがあります。 分球は、大きく育った球根が2つ以上に分かれている場合にできる方法です。分かれた球根を切り分けて植え、数を増やします。 鱗片挿しは球根の鱗片を1枚ずつ剥がして土に植えることで数を増やす方法です。球根は鱗片が集合したものなので、外側から丁寧に剥がすことができます。 木子は球根と茎(上根)の間についている小さな球根のことです。木子がついているのが確認できたら、木子と球根を手で切り離して土に植えます。 種まきは一般的な植物の種まき方法と同じようにできますが、元の株と同じ花が咲くとは限りません。 病気や害虫 ‘カサブランカ’はウイルス性の病気にかかりやすい植物です。根腐れや球根についた傷からウイルスが侵入したり、成長期にアブラムシが葉に寄ってきてウイルスに感染したりしてしまうので、症状が出てしまった株は見つけ次第焼却処分します。 また、梅雨時は高温多湿で根腐れが起きやすくなります。土の上にバークチップなどでマルチングを施すと予防になります。地植えの場合は、雨が降った後は毎回防除剤を散布するとよいでしょう。 アブラムシなどの防虫には、薬剤をしっかり葉の裏表に散布します。市販の置き型タイプの防虫剤もおすすめです。 ‘カサブランカ’を育てる際の注意点 ‘カサブランカ’などユリ科の植物は、猫にとって猛毒です。猫がいる家庭では、‘カサブランカ’の近くに猫が近づかないよう、置き場所には注意が必要です。 また‘カサブランカ’は、雄しべからたくさんの花粉が落ちます。美しい花びらを汚さないためにも、つぼみが開き始めたら雄しべの先端はすぐに取っておくのがおすすめです。こぼれた花粉が花びらや衣服についてしまったら、さらに取りにくくならないうちに、すぐに対処します。もし洋服に花粉がついてしまった場合は、ガムテープなどでポンポンとたたいて取りましょう。手ではたいてしまうと余計に取りにくくなってしまうので注意が必要です。 ゴージャスな‘カサブランカ’を育てよう! 白く高貴な花が美しい‘カサブランカ’は、ポイントを押さえれば育てるのは難しくありません。この記事を参考に、ぜひゴージャスなカサブランカをお家で楽しんでみてはいかがでしょうか。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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樹木

バラ園を10倍楽しむ方法を専門家が伝授 多彩な魅力をもつバラを見に行こう!
バラがもっとおもしろくなる観賞ポイント①色 まずは花色。じつは、バラは植物の中でも最も多彩なカラーを持つ植物の一つ。赤、ピンク、オレンジ、黄、白、紫、緑、黒といった単色はもちろん、いくつかの色が合わさったもの、咲き進むにつれ色が変化するものなど、まさしく「多彩」なのがバラの花色です。とりわけ、複数の野生種がまざり合ってできあがったバラの園芸品種は、本来野生のバラにはない色を持っています。この多彩さの秘密は、黄色のバラがカギを握っています。黄色のバラの登場により、バラはこれまでにないスピードで多彩なカラーを獲得。オレンジや薄紫、茶色、蛍光を発するような赤やピンク、バイカラー(2色)など魅惑的な色が誕生しました。 色とりどりのバラと草花が共演する5月の「横浜イングリッシュガーデン」。 また、バラの花言葉は色によって異なるのも面白い点です。ほとんどの色が「愛」や「美」に関連する言葉ですから、バラ園ほど愛の告白やプロポーズにふさわしい場所はありません。ただし、一つだけ注意していただきたいのは、黄色のバラの前。黄色のバラには平和や友情といったポジティブな花言葉の一方で、嫉妬、薄らぐ愛などという意味があります。 <バラの色別花言葉> さまざまな赤いバラがコレクションされた「横浜イングリッシュガーデン」のローズ&クレマチスガーデン。 赤いバラ/「情熱」「恋」「美」「あなたを愛しています」「強烈な恋」など、熱い胸の内を表すのにぴったりの色です。 ピンクのバラ/「可愛い人」「上品」「美しい少女」「しとやか」「幸福」など、どれも可憐な花から連想されるキーワードです。 白バラを中心に白色の草花を組み合わせた「横浜イングリッシュガーデン」のローズ&ペレニアルガーデン。 白いバラ/「純潔」「清純」「心からの尊敬」「相思相愛」「私はあなたにふさわしい」など、ウエディングブーケとしてもよく使われる白バラにふさわしいワードが並びます。 ‘つる ゴールデン・ボーダー’。 黄色のバラ/「友情」「献身」「平和」などポジティブなワードと、「嫉妬」「薄らぐ愛」など少し気をつけたいワードがあります。 ‘紫の園’とオルラヤ・グランディフローラ。 紫色のバラ/「誇り」「尊敬」「気品」。紫色のバラは青いバラを作ろうとする過程で生み出されたものも数多く、「ブルー」という名前を冠したものが少なくありません。 バラがもっとおもしろくなる観賞ポイント②花形 剣弁高芯咲きの‘カーディナル’。 野生のバラは一重咲きの小輪ですが、改良されたバラの花型で注目すべきなのが剣弁高芯咲き。これは花弁の縁がツンと尖って、花の中央部分が高くなっている花型で、某有名デパートのモチーフにもなっています。じつはこの咲き方は、植物の中でもバラだけに存在する形といわれています。 ロゼット咲きの‘ザ・ピルグリム’。 一方、ロゼット咲きは花の中央部分が高くならず、比較的平たく花弁が放射状に並びます。オールドローズに多く、このようなオールドローズを彷彿とさせる花型をクラシック調と呼びます。ほかにもコロンとしたカップ咲き、また一重咲きや半八重咲きでも野生種にはないフリルがあったり花が大きかったりと、園芸品種は花形も変化に富んでいます。 ‘つる マチルダ’(中央)。 バラがもっとおもしろくなる観賞ポイント③香り 意外かもしれませんが、花屋さんに並んでいる切り花と庭植えにされているバラでは品種が異なり、前者には香りがないものが多いのです。ですから、バラの香りはバラ園でしか堪能できません。そのうえ、香りも色や花形と同様、品種によって質や強さがじつにさまざま。香りのよい植物はラベンダーやクチナシ、キンモクセイなど多々ありますが、バラほど香りのバリエーションが豊かな植物は、ほかにはありません。 ‘コティオン’(左)、‘エンチャンテッド・イヴニング’(中央奥)。 フルーツのような香りやハチミツのような甘い香り、中にはドクダミのような香りなど、ちょっと癖のある香りもあります。一般に多くのバラの香りは、拡散性(空間に広がる性質)が低いので、満開前の七分咲きくらいの花に顔を近づけてかいでみてください。最初に吸い込んだ時の印象、その次に来る香り、そして息を吐いた後に残る残香。私はバラの香りをこのようにしていつも味わっています。 バラがもっとおもしろくなる観賞ポイント④名前 ‘ジャスト・ジョーイ’。写真/河合伸志 品種にはそれぞれ誕生の秘話や、命名の由来などがあります。それらを知って一輪の花を眺めると、同じ花がまた違った印象になります。例えば‘ジャスト・ジョーイ’。作出者が奥さんの名前を付けようと思っていたら、「ジョーイ・ポウジー」は発音しにくいからということで、「ただの“ジョーイ”」にしましょうとなり、結果バラの名前は“ただのジョーイ”、つまり‘ジャスト・ジョーイ’になったそうです。“ただのジョーイ”は、その華やかでゴージャスな花姿が各国で人気となり、やがて世界バラ会連合選出の「栄誉の殿堂」入りを果たします。こんなことを知ると、ただ美しいという印象しかなかった‘ジャスト・ジョーイ’が、ちょっとファニーに見えてはきませんか? バラ園では品種名が掲示されているので、ぜひ花の名前をチェックし、気になるものがあったら由来を調べてみてはいかがでしょうか。 お気に入りの一輪を探してみてください 数十種のバラが頭上を覆う「横浜イングリッシュガーデン」のバラのトンネル。 こんなふうに、バラを観賞するポイントはいくつもあります。「バラの魅力は?」と聞かれた時に、答えは人それぞれのようですが、私は大きく分けて2つあると思っています。1つめは外面の魅力。花の色や形、香りなど、見て嗅いで分かる楽しみです。この外面の魅力に関して、ご紹介したようにバラはじつに多様なものを持っています。それは他の園芸植物には見られないほどの幅の広さで、それ故に千差万別の人の好みに対応できるのです。つまり、必ずあなた好みのバラに出会うことができるということです。このことは、バラを「人気の花ナンバー1」にしている大きな要因だと私は思っています。そしてもう1つの魅力は、名前や品種の背景にあるストーリーです。バラと人との関わりは古く、さまざまな伝説や逸話、人の物語もバラの魅力です。バラ園を歩けば、きっとお気に入りの一輪に出会うことができますよ。 多彩なバラが咲き競う横浜イングリッシュガーデンは続々開花中 バラの最盛期が間近の「横浜イングリッシュガーデン」。 バラの観賞のポイントを教えてくださったバラの専門家、河合伸志さんがスーパーバイザーを務める神奈川県横浜市の「横浜イングリッシュガーデン」には、約2,200品種 2,800株のバラがコレクションされ、5月上旬から、見頃を迎えます。 早咲き種は、4月下旬から開花がスタートし、次々と花開くバラがロマンチックな景色を作っています。現在、次々咲くバラの中から、見頃を迎え、ストーリーがある品種についてインスタグラムをはじめとしたSNSにて品種解説を添えた投稿も実施中。これらの花の品種解説も併せてチェックしながら、本物のバラが咲くガーデンへ出かけてみませんか?
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一年草

オクラはどうやって育てるの? 夏に食べたくなるオクラを育ててみよう!
オクラとは? オクラは、アオイ科トロロアオイ属の果菜類です。原産地は東北アフリカで、暑さに強い性質を持っています。原産地では一度植え付ければ毎年決まった時期に開花する多年草ですが、日本では冬の寒さに耐えられずに枯死してしまうので、一年草として扱われています。オクラの名前は、アフリカの現地語がそのまま日本に伝わって広まりました。学名はAbelmoschus esculentus(アベルモスクス・エスクレンツス)。アメリカネリ、オカレンコン、ガンボなどの別名もあります。 オクラの特徴 オクラの草丈は100〜150cmで、比較的大きく育つ夏野菜です。十分気温が上がった5月以降に植え付けると、真夏の暑さにも負けずに旺盛に生育し、たくさんの実を収穫することができます。花は7月頃から開花。アオイに似たパステルイエローの愛らしい花を咲かせ、開花から1週間くらいすると、7cmほどの実が収穫できます。原産地では多年草ですが、日本では寒い冬を越せないので、草勢が衰えてきたら抜き取って処分する…という短いライフサイクルです。 オクラには実の断面が五角形の五角オクラと、円形の丸オクラとがあります。スーパーや青果店で見かけるのはほとんどが五角オクラですが、丸オクラは多少取り遅れても硬くならないので、家庭菜園での人気が上昇中。また、実が赤紫色の赤オクラもあるので、食べ比べをしてみるのも楽しいですね。ポピュラーな品種は、五角オクラでは‘グリーンソード’や‘アーリーファイブ’、丸オクラは‘ヘルシエ’や‘まるみちゃん’、赤オクラは‘レッジソード’や‘赤まるみちゃん’などです。 オクラの花言葉 オクラの花言葉は、「恋で身(実)が細る」「恋の病」など。オクラはレモンイエローの大きな花を咲かせ、華やかな雰囲気があります。しかし、花の豊かさに比べると、実るのはほんの小さく細い莢なので、このような花言葉が与えられたのでしょう。 花オクラとは? オクラの近縁種に、ハナオクラ(トロロアオイ)があります。花色は淡い黄色で、花径25cmにも及ぶ大輪花を咲かせるのが特徴。一日花のため、朝に開花すると夕方にはしぼんでしまいますが、この花、じつは食べることができるんです! 開いたばかりの花を摘み取り、茹でるとぬめりが出ます。これを三杯酢かポン酢、または麺つゆなどで和えるとおいしくいただけます。ただし、ハナオクラの実は短くて硬いため、食用には向いていません。 オクラの育て方 ここまで、オクラの基本情報や特徴、花言葉などについて、幅広くご紹介してきました。では、ここからは家庭菜園の実践編として、オクラの育て方について詳しく解説します。 土づくり 植え付ける場所に畝幅を40cm取り、園芸用支柱や割りばしなどで畝幅の目印を四隅に立てておきます。畝の長さは、環境や作りたいオクラの量に合わせて決めてかまいません。 植え付けの2〜3週間前に、苦土石灰を1㎡当たり約100g全体に散布し、よく耕して土に混ぜ込んでおきます。耕している際に、小石や木片などの異物が見つかったら取り除き、全体にふかふかとした土壌づくりを目指します。 植え付けの約1週間前に、畝の中央に深さ約30cmの溝を掘り、1㎡当たり堆肥約2kg、緩効性化成肥料(N-P-K=8-8-8)約100g、ヨウリン約50gを溝全体に均一にまきます。耕して土に馴染ませ、溝に土を埋め戻しましょう。さらに高さ10cmほどの畝を作り、地表を平らにならしておきましょう。土づくりの後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 種まき・間引き オクラは、ビギナーでも種まきから簡単に育てられますよ! 種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。たくさんの苗を育てたい場合は、コスト削減にもなります。 ただし、オクラの苗は初夏から花苗店に出回り始めます。手軽にスタートしたいなら、苗の植え付けからがおすすめです。「1〜2株あれば十分だから、苗の植え付けから始めたい」という方は、次項に進んでください。 【種まき】 オクラの発芽適温は25〜30℃で、種まきの適期は気温が十分に上がった5〜6月頃です。オクラは硬実種子で、種子の皮は硬く水を透しにくいため、あらかじめ水を張った容器に種を一昼夜浸けて、ふやかしておくと発芽率がよくなります。 1〜2週間前に土づくりしておいた畝が少しくずれていたら、幅約40cm、高さ約10cmになるようにもう一度クワを入れて調整し、表土を平らにしておいてください。畝の中央に空き缶の底などを押し当て、深さ2cmほどの穴をあけます。株間が30cmほどになるように穴を設け、オクラの種子を4〜5粒ずつ播きます。種子が隠れる程度に土をかぶせたら、軽く手のひらで押さえて土に馴染ませ、たっぷりと水やりをしておきましょう。 【間引き】 1回目の間引きは、双葉が出揃った頃に行います。生育のよい株を3本残し、株元に軽く土を寄せて苗が倒れないようにしておきましょう。間引く際は、ヒョロヒョロと長く伸びて徒長しているもの、葉色が薄く傷んでいるもの、虫に食われているものなどを選んで抜き取りましょう。 2回目の間引きは、草丈が15cmほどに育った頃に行います。生育のよい苗を1本残してほかは間引き、1本立ちにしてください。この時、追肥として緩効性化成肥料1㎡当たり30gを目安に株元にばらまき、周囲の土を軽く耕して株元に寄せておきましょう。約2週間後にも、同量の追肥をして株元に土寄せをしておいてください。 苗の植え付け この項目は、購入苗の植え付けからスタートする方に向けての解説です。種まきからスタートする方は次項へ進んでください。 オクラの苗の植え付け適期は、5月頃です。 オクラの苗は、花苗店やホームセンターなどで入手できます。苗を選ぶ際は、ヒョロヒョロと頼りなく伸びているものや、虫食い跡があるものなどを避け、節間が短くがっしりと締まって勢いのあるものを選びましょう。 また、オクラの根はゴボウのように太く長く伸びる「直根性」です。この根を傷めると後の生育が悪くなるので、できるだけ根鉢をくずさずに植え付けるのがポイントです。 1〜2週間前に土づくりしておいた畝が少しくずれていたら、幅約40cm、高さ約10cmになるようにもう一度クワを入れて調整し、表土を平らにしておいてください。 畝幅の中央に植え穴を掘り、約30cmの間隔を取って苗を植え付けていきましょう。ポットから苗を出したら、根鉢をくずさずにそのまま植え付けてください。最後に、たっぷりと水を与えておきます。 水やり 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、真夏に日照りが続いて乾燥する時期は水やりをして補います。 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。真夏に水やりする場合は、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。気温の高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がり株が弱ってしまいます。 追肥 オクラが開花し始めた頃から、10日〜2週間に1度を目安に、1㎡当たり緩効性化成肥料約30gを施してください。開花し始める頃には、オクラの根は地中では畝の外にまで範囲を広げています。根の先端から養分を吸収しやすいので、株元ではなく畝の周囲に肥料をばらまき、軽く耕してから畝に土を寄せましょう。 オクラは養分を吸収する力が強い野菜です。肥料を与える際に窒素成分が多すぎると、株の勢いが増して茎葉ばかりが茂り、実がつかない「つるボケ」の状態になってしまいます。これを見極めるには、葉に注目してください。葉の大きさが手のひらよりも大きくなっていたら、注意が必要です。 支柱を設置し、倒伏を防ぐ オクラは草丈が高くなり、強風によって倒れやすくなるため、支柱を設置しておきましょう。株1本につき、近くに1本の園芸用支柱を設置し、ビニタイや麻ひもなどで茎を誘引して倒れないようにしておきます。 たくさんのオクラを育てている場合は、畝の四隅と中央あたりに園芸用支柱を差し込み、麻ひもで囲い込んでおくのも一案です。草丈が高くなるのに応じて、麻ひもの囲いを中段、上段へと増やしていきます。 園芸用支柱を設置する際には、地中50〜60cmまで深く差し込んで、支柱自体が倒れることのないようにしておきましょう。 病害虫 【病気】 オクラの栽培で発症しやすい病気は、うどんこ病、灰色かび病などです。 うどんこ病は、カビによる伝染性の病気です。葉、新梢、つぼみに発生しやすく、表面が白く粉を吹いたような状態になり、放任するとどんどん広がるので注意。対処せずにそのままにしておくと光合成ができなくなり、やがて枯死してしまいます。窒素肥料を施しすぎたり、枝葉が繁茂しすぎて風通しが悪くなったりしていると、発病しやすくなります。 灰色かび病は花や葉に発生しやすく、褐色の斑点ができて灰色のカビが広がっていきます。気温が20℃ほどの多湿の環境下で発生しやすい病気です。ボトリチス病、ボト病などとも呼ばれています。風通しが悪く込み合っていたり、終わった花や枯れ葉を放置していたりすると発生しやすくなるので注意。花がらをこまめに摘み取り、茎葉が込んでいる場合は、間引いて風通しよく管理しましょう。 【害虫】 オクラの栽培で発生しやすい害虫は、アブラムシ、ハダニなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mm程度の小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目もよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、シャワーではじいたりして防除しましょう。 ハダニは、葉裏に寄生して吸汁する害虫です。体長は0.5mmほどと大変小さく、黄緑色や茶色い姿をしています。名前に「ダニ」がつきますが、クモの仲間。高温で乾燥した環境を好み、梅雨明け以降に大発生しやすいので注意が必要です。繁殖力が強く、被害が大きくなると、葉にクモの巣のような網が発生することもあります。湿気を嫌うため、予防として高温乾燥期には、葉裏にスプレーやシャワーなどで水をかけるとよいでしょう。 収穫 オクラの収穫適期は、開花後1週間ほどで、実の長さは7cmくらいがベスト。ハサミでヘタの先を切り取って収穫します。オクラの実はたった1日でも大きく育ち、採り遅れると食感が落ちるので、適したタイミングを逃さないようにしましょう。 オクラは葉の付け根(節)に実がつくので、収穫したらすぐ下の葉を摘み取っておきましょう。実がついている節より下は、葉が1枚もない状態が理想です。風通しがよくなって病害虫の予防にもなります。 オクラの処理方法 収穫したオクラをおいしく食べるための、下処理や保存方法についてご紹介します。 冷蔵で保存する オクラは低温に弱い性質なので、冷蔵庫では野菜室に入れて保存してください。キッチンペーパーなどにくるみ、保存袋に入れて直接冷気が当たらないように保存します。利用する際は、オクラをまな板に置いて塩をひとつまみ全体にまぶし、そのまま手でゴロゴロと転がすと、うぶ毛が取れて食感がよくなります。あまり長くは保存できないので、3〜4日のうちに利用するようにしましょう。 冷凍で保存する 冷蔵で保存する手順と同様に、まずはオクラをまな板に置いて塩をひとつまみ全体にまぶし、そのまま手でゴロゴロと転がすと、うぶ毛が取れて食感がよくなります。さらにヘタを切り落とし、ガクに包丁を入れて取り除けば下処理の完了です。 2〜3本ずつラップに包み、密閉袋に入れて冷凍すると、1カ月は保存できます。冷凍したオクラを使用する場合、そのままの状態で加熱調理が可能です。カットしたい場合は、常温で数分置いておくと、包丁の刃がすんなりと入ります。 オクラを下茹でしてから、水分を拭き取って粗熱をとり、輪切りにして冷凍してもOK。輪切りにしたオクラを密閉袋に入れ、平たくしてから冷凍しましょう。調理する際は、使いたい分だけ折って、そのまま利用できます。 オクラを育ててみよう! オクラはビギナーでも育てやすい野菜の一つで、庭に植えておけば花の美しさと美味しい果実の両方が楽しめます。採れたての新鮮なオクラは食感も風味もよく、家庭栽培ならではの醍醐味。ぜひ庭で育てて夏の味覚を味わってはいかがでしょうか。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 参考文献/ 『別冊やさい畑 野菜づくり名人 虎の巻』発行/家の光協会 2009年2月1日発行 『週刊 ベランダでも楽しめる野菜づくり 花づくり』16号 発行/朝日新聞出版 2010年6月20日発行 『やさしい家庭菜園』 監修者/藤田智、加藤義松 発行/家の光協会 2006年3月1日第1刷




















