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じつは簡単にできる! かいわれ大根の育て方と3つの注意点をご紹介

fotohunter/Shutterstock.com
かいわれ大根は料理のアクセントや薬味として便利な食材ですが、購入すると余らせてしまったり、必要な時に買えなかったりすることも。そこでおすすめなのが、必要な時に少しずつ収穫できる自家栽培。種まきから短期間で簡単に収穫が楽しめます。この記事では、かいわれ大根を種まきから育てる方法について、詳しくご紹介します。
目次
スプラウト食材の一種! かいわれ大根の特徴

かいわれ大根は漢字で書くと「貝割れ大根」。大根の双葉が、貝殻が開いたように見えることからそのように呼ばれています。
このような種子から発芽した双葉や新葉を食べる野菜はスプラウトと呼ばれ、育てやすさと栄養価の高さが、いま注目を集めています。かいわれ大根にはビタミンCやビタミンKが多く含まれています。さらに、1食分(小さなパック1つ分)でわずか10kcalほどと、低カロリー食材でもあります。
かいわれ大根を自家栽培するメリット

スーパーなどでも購入できるかいわれ大根ですが、自家栽培するとさまざまなメリットがあります。ここでは、かいわれ大根を育てるメリットについてご紹介します。
初心者でも簡単に育てられる

かいわれ大根は、室内で水耕栽培することができます。
水耕栽培とは、土の代わりに水や液体肥料を使う育て方です。畑や土を用意する必要がなく、天候に左右されないため、ほかの野菜よりも簡単に育てることができます。
1〜2週間で収穫できる

種まきから収穫までにかかる期間はわずか1~2週間なので、育てたいと思ってからすぐに収穫することができます。成長のスピードが速いので、子どもの自由研究の題材としても人気。とはいえ生育時間は必要なので、使いたいときに十分な量を用意しておくためには、常時栽培しておくか、使う日から逆算して育て始めましょう。
インテリアグリーンになる

キッチンやリビングで栽培すれば、インテリアグリーンとしても楽しむことができます。おしゃれに飾りたい場合は育てる容器にこだわって、ガラスや陶器、木製の器など部屋の雰囲気に合わせて選んでみてください。
かいわれ大根の旬は? 栽培に適した季節

かいわれ大根には旬はなく、一年中いつでも育てることができます。生育には20〜25℃前後が適していますので、育てる場所の気温が高すぎたり低すぎたりしないように注意しましょう。近年の密閉性と保温性が高い住宅で、人が快適に過ごせるように空調が効いていれば、一年中栽培に適した室温といえます。
かいわれ大根を育てる前に準備するもの

かいわれ大根を育てるのに必要なものは以下の通りです。
- かいわれ大根の種子
- 水がこぼれない深さのある容器
- 脱脂綿
- アルミホイル
- 霧吹き
かいわれ大根の種子は、ホームセンターなどで購入できます。容器は肉や魚が入っていた発泡スチロール製のトレーや豆腐の容器、紙コップなどで十分育てられます。また、かいわれ大根などのスプラウトを栽培するためのキットや、栽培用の容器も市販されているので、それらを利用するのもよいでしょう。
簡単4ステップ! かいわれ大根の育て方

ここからは、かいわれ大根の育て方を、4つのステップに分けて詳しくご説明します。
1.種子を水に浸しておく

袋に入れて販売されている種子は休眠状態になっています。コップなどに水を入れ、5〜6時間ほど水を吸わせておきましょう。
2.種まき

湿らせた脱脂綿を用意した容器に敷き、水を吸わせた種子を重ならないよう均等に広げます。容器にアルミホイルをかぶせたら、3日間そのまま置いておきましょう。
3.光に当てる

3日後、発芽してから5〜6cm茎が成長したら、アルミホイルを外して明るい場所に置き光合成させます。葉は光の方向に向かって伸びるので、容器の位置を変えながらまっすぐ伸びるようにすると調理もしやすくなります。アルミホイルを外して光に当てると脱脂綿が乾きやすくなるので、乾ききる前に忘れずに水を与えます。
4.収穫する

双葉が開いて10cmほど伸びたら、いよいよ収穫です。収穫の方法は、根っこを残して株元からはさみで切るだけです。
種まきから収穫までの目安は、7~10日前後です。使う分だけ少量ずつ、数日に分けて収穫することもできます。
かいわれ大根を栽培するときの注意点

かいわれ大根を栽培する際に気を付けるべきポイントをご紹介します。
毎日、水のチェックを欠かさない

水耕栽培では容器に水がないと植物が育ちません。朝と夜に様子を確認するようにして、脱脂綿が乾いていたら霧吹きで水を与えましょう。水が汚れると根腐れを起こしてしまったり、衛生的に問題が出る可能性があるため、水は毎日交換します。
風通しのいい場所で育てる

かいわれ大根は風通しのよい環境を好みます。植物は適度な風に当たることで茎が強く成長します。また室内栽培の場合は雑菌が繁殖しやすいため、風通しのよい窓際などに置くとよいでしょう。
直射日光を避ける

かいわれ大根を適度な日光に当てることは大切ですが、直射日光に当てすぎると葉や根が日焼けして弱ってしまいます。温度が上がり水分が蒸発して干からびてしまうこともあるため、夏場の日差しの強い時期は注意しましょう。さらに直射日光に当てるとえぐみが強くなるといわれています。
かいわれ大根は繰り返し育てられる?

収穫しても再生できる野菜は成長点が残っているものです。成長点とは植物が生長することができる部位のことです。ダイコンやニンジンのヘタなどは根に成長点があるため、根を残して収穫すれば繰り返し育てられるものもあります。しかし、かいわれ大根は最初に発芽する双葉の間に成長点があるため、収穫して切り取ってしまうと成長できません。収穫後再生できたように見える場合もありますが、成長が遅れてまだ発芽していない種子が残っていたことによるものです。
収穫したかいわれ大根は保存できる?

収穫したかいわれ大根は傷みやすいため、できるだけ早く使用しましょう。せっかくの自家栽培なので、食べる分だけ収穫するのがおすすめです。食べきれなかった場合は湿らせたキッチンペーパーで包み、密閉できる容器に入れて冷蔵庫に。保存できる期間は5日ほどが目安です。水分をよくふき取り、密閉容器に入れて冷凍すれば1カ月ほど保存することもできます。
かいわれ大根を自宅で育ててみよう

かいわれ大根は好きな時に育てることができ、栽培も非常に簡単で初心者の方にもおすすめの野菜です。ポイントをしっかりと押さえて、ぜひ美味しいかいわれ大根を育ててみてはいかがでしょうか。
Credit

文/3and garden
ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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