スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)予約受付中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 2026年10月5日発売の書籍第3弾『小さな空間を生かす立体ガーデニング 玄関から始める花のある暮らし』(発行/KADOKAWA)予約受付中!
3and gardenの記事
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育て方

寒肥・置き肥・元肥・追肥・お礼肥とは?植物にあわせた肥料5つの使い方
肥料の施し方 園芸作業や庭づくりで欠かせない肥料のやり方には以下のようなものがあります。主な与え方の一つは「元肥(もとごえ)」、もう一つは「追肥(ついひ、おいごえ)」、そしてほかに「お礼肥(おれいごえ)」、「寒肥(かんごえ、かんぴ)」「置き肥(おきひ、おきごえ)」という方法があります。 表記を見れば意味が想像つくとおり、元肥は植物を植える前の土に混ぜ込んで、植物の成長の基本となる栄養を与えておくもの。追肥は植物の成長に合わせて、必要な栄養を適宜追加して与えていくもので、お礼肥は宿根草やバラ、花木などの開花後や収穫後に、疲れた株を回復させるために与える肥料のことです。寒肥は植物の成長が鈍くなる冬の間に、春の芽吹きに向けて与える肥料、置き肥は植え付けの際に土の表面近くに埋めておく肥料を指します。それぞれの使い方に合わせて、肥料の種類を選びましょう。 元肥(基肥、原肥/もとごえ)とは? 肥料の性質 植物の成長の基本となる元肥には、緩行性でゆっくり長期間効果があり、土壌改良効果もある有機質肥料がオススメ。土中の微生物を増やして土をフカフカにしてくれるので、翌年以降の植物の成長にも効果が期待できます。過剰に与えたり、根に直接触れたり、未発酵のものを使うと植物が傷んでしまう場合があるので注意しましょう。 肥料の種類 元肥に向く肥料の代表格は堆肥。有機堆肥には、牛糞堆肥や馬糞堆肥が販売されています。ほかに腐葉土も効果的。いずれも土壌改良効果があり、緩効性で肥料分は少なめ。肥料分として、緩効性で窒素(N)を多く含む油粕やリン酸(P)を多く含む骨粉などを組み合わせるとよいでしょう。 追肥(ついひ、おいごえ)とは? 肥料の性質 植物に今必要な栄養を届ける追肥には、即効性の高い液体肥料や化成肥料が向いています。化成肥料は必要な成分が調整・配合されているので、特定の栄養を集中的に供給できる点も魅力。植物の成長に合わせ、足りない栄養を補うように与えます。生育期間の長い庭木、植木、樹木などには、緩効性の肥料も組み合わせると効果的です。 肥料の種類 即効性で成分が安定している液肥や化成肥料が向きます。液肥は既定の濃度に薄めて使いましょう。有機質肥料の中では比較的即効性が高く、肥料分の多い鶏糞やリン酸(P)が豊富な魚粉も追肥に向いた肥料です。 お礼肥(おれいごえ)とは? 肥料の性質 花を咲かせた後や、果実を実らせた後の植物はエネルギーを使って疲れた状態。そんな植物には、即効性の高い化成肥料などで速やかに元気を補給してあげましょう。翌年も花を咲かせる宿根草や花木などに与えます。 肥料の種類 追肥の一種であるお礼肥も、追肥と同じく液肥や化成肥料などの即効性の高い肥料が向いています。 寒肥(かんぴ、かんごえ)とは? 肥料の性質 寒肥は、多くの植物が休眠中の冬季に与える肥料。ゆっくり効いて土壌改良にもなる遅効性の有機質肥料が向いています。寒肥のやり方は、植物の根元から少し離れた周囲に穴を掘り、その穴に肥料を入れて施します。その際、多少根を切ってしまっても、成長期でないので大丈夫。新しい根の発根が促される効果もあります。 肥料の種類 寒肥は元肥の一種。冬の間にゆっくりと分解され、春先以降に効果が出る遅効性の有機質肥料として、堆肥を主体に肥料分の多い油粕(油かす)や鶏糞を組み合わせるのがオススメです。施肥の時期が遅くなった場合には、化成肥料を使っても。 置き肥(おきひ、おきごえ)とは? 肥料の性質 植物の植え付け時に、肥料が足りなくなることを防ぐために土の表面近くに与える置き肥。水やりの度に少しずつ溶け出す固形肥料を与えましょう。土中に混ぜ込まないので、少しずつ長期間にわたって肥料を効かせることができます。 肥料の種類 置き肥も追肥の一種。匂いが少なく手軽な緩効性の化成肥料が一般的です。そのほか、固形油粕(油かす)など、固形の有機質肥料も置き肥として利用できます。 肥料の性質を知って、植物にぴったりの肥料を選びましょう 私たちが楽しむ花の美しさや果実のおいしさは、植物がエネルギーを使ってつくってくれているもの。その手助けとして、適切な肥料を与えるとより美しい花やたくさんの収穫という形で応えてくれます。それぞれの肥料の効果や特性を知ることで、必要な肥料を必要な時期に施すことができます。ただ、肥料の与えすぎは根焼けや病害虫の原因にもなり、植物の健康な成長を阻害することにもなりかねません。あくまで植物の成長の一助として、なるべく控えめに、様子を見ながらいつ与えるか、タイミングをはかるようにしましょう。 Photo/1)Africa Studio/2)Lu Mikhaylova/3)Singkham/4)sharon kingston/Shutterstock.com
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樹木

鉢植え・庭木どちらでも楽しめる「レンギョウ」の育て方や剪定のコツを解説
レンギョウの特徴と基本情報 レンギョウは、モクセイ科レンギョウ属の落葉低木です。原産地は中国ですが、朝鮮半島や日本でも自生している姿を多く見かけることができます。国内では北海道南部から九州まで幅広い地域で栽培されており、暑さ寒さに強く、日本の気候によく馴染んで旺盛に生育する植物です。丈夫な性質で刈り込みにも耐えるので、生け垣や盆栽に利用されることもあります。また、放任しても育つ特性を生かして、公園や道路など公共の場にもよく植えられている花木です。 レンギョウの樹高は1.5〜3mで低木に分類され、剪定によって樹高をコントロールすることができます。樹形は地際から直接枝を立ち上げて、放射状に伸ばす株立ちタイプ。自由で繊細な枝姿を楽しめます。 レンギョウの開花時期・見頃 レンギョウの開花期は、3月中旬〜4月中旬頃。小さな黄色い花が枝に密生し、満開になると素晴らしい景色を楽しめます。 レンギョウのライフサイクルは、以下の通りです。3月頃から生育期に入り、開花は前述のように3月中旬〜4月中旬。その後は葉が旺盛に茂ってみずみずしいグリーンの姿を保ち、晩秋になるとすっかり葉を落とします。12月頃から休眠しますが、枯れたわけではないので、そのまま見守りましょう。越年して翌春には再び生育期へ。一度植え付けると長い年月にわたって楽しませてくれる、息の長い植物です。 レンギョウの花言葉 レンギョウの花言葉は、「期待」「希望」「集中力」など。「期待」や「希望」は、春先に咲く明るい黄色い花に、寒い冬を乗り越えた先に訪れる春への憧れの気持ちを重ねたものでしょう。「集中力」は、ちょぼちょぼと長く咲くわけではなく、株全体に一気に花を咲かせて満開になる姿を表しているのかもしれません。他にも、「情深い」「戸惑い」といった花言葉もあります。原産地の中国では、「勝利」「喜び」「期待」という花言葉があり、いずれも華やかに咲く姿をイメージしてポジティブな言葉が与えられたのでしょう。 レンギョウの種類 レンギョウは、一般にレンギョウ属に分類される植物を総称して指すことが多く、いくつかの種類があります。主にガーデニング用として流通しているのは、レンギョウの他にシナレンギョウ、チョウセンレンギョウなど。シナレンギョウは、中国原産で、花弁がややねじれる特性があります。チョウセンレンギョウはシナレンギョウの変種とされ、花びらの幅がやや広いのが特徴です。レンギョウとシナレンギョウを交配して作出されたのがインテルメディアで、花が横向きに咲いてより華やかに見えるのが特徴。その園芸品種として‘スペクタビリス’がよく知られています。 レンギョウに似ている花木 サンシュユ サンシュユは、ミズキ科サンシュユ属の落葉性高木で、原産地は中国、朝鮮半島で、暑さに強い性質を持っています。低木のレンギョウに比べ、自然樹高で8mにも達します。開花期は3〜4月頃。直径2〜3cmの小さな花が集まって花房をつくり、黄色に染まる姿は見事です。 ダンコウバイ ダンコウバイは、クスノキ科クロモジ属の落葉低木で、原産地は中国、朝鮮半島。日本の野山にも自生する姿が見られます。自然樹高は2〜6mくらい。開花期は3〜4月で、小さな黄色い花が密に咲きます。開花後に展開する葉は大きく、存在感たっぷり。秋に赤から黒へ変色する実がつきます。 オウバイ オウバイはモクセイ科ソケイ属の落葉性半つる植物。枝を1.5〜3mほど伸ばします。原産地は中国で、寒さに強い性質。開花期は2〜3月で、漢字で「黄梅」と書く通り、梅に似た黄色い花を咲かせます。ジャスミンの仲間ながら香りはほとんどありません。 レンギョウの育て方のコツ これまで、レンギョウの特徴や基本情報、開花時期、花言葉、種類など、さまざまな角度からご紹介してきました。では、ここからは実用編として、育て方について、詳しく解説していきます。注意すべき管理のポイントを把握しておけば、レンギョウは初心者でも上手に育てられる花木ですよ! 育ちやすい環境に植える レンギョウは、日当たり、風通しのよい場所を好みます。日当たりの悪い場所では花つきが悪くなるので注意。ただし、西日が強く当たる場所は避けたほうが無難です。また、水はけ、水もちがよく、ふかふかとして適度な湿度を保つ肥沃な土壌を好みます。 暑さ、寒さに強く、環境に馴染みやすいので、地域を問わず育てやすい花木です。 植え付け レンギョウは、地植え・鉢植え、どちらでも育てることができます。植え付けの適期は、休眠期の12〜3月です。 【地植え】 植え付けの2〜3週間前に、直径、深さともに50cm程度の穴を掘りましょう。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきます。粘土質や砂質、水はけの悪い土壌であれば、腐葉土や堆肥を多めに入れるとよいでしょう。土に肥料などを混ぜ込んだ後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘って植え付けます。しっかりと根づくまでは、支柱を立てて誘引し、倒伏を防ぐとよいでしょう。最後にたっぷりと水を与えます。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、8〜10号鉢を準備します。樹木用に配合された培養土を利用すると手軽です。赤玉土(小粒)4、黒土3、腐葉土3の割合でブレンドした土に、元肥として緩効性化成肥料を混ぜた培養土を準備してもよいでしょう。 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから樹木用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗をポットから取り出して鉢に仮置きし、高さを決めます。水やりの際にあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から水が流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 必要な時期に肥料を与える お礼肥(おれいごえ) 地植え、鉢植えともに開花が終わった5月中旬〜下旬頃に緩効性化成肥料を与え、土によくなじませます。これは、たっぷりと花を咲かせてエネルギーを消耗した木に体力を回復させる目的で与える肥料なので、「お礼肥(おれいごえ)」といいます。「たくさん花を咲かせてくれてありがとう」という気持ちを込めて、肥料をあげてくださいね。 寒肥(かんごえ) 地植え、鉢植えともに、1〜2月頃に緩効性化成肥料を与え、土によくなじませます。これは、春の芽出しの時期のエネルギー源となることを目的に、休眠期に土に混ぜ込んでおく肥料です。 水やりの頻度に気をつける 【地植え】 植え付け後にしっかり根づいて茎葉をぐんぐん伸ばすようになるまでは、乾いたら水やりをしましょう。根づいた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、真夏に晴天が続いて乾燥しすぎる場合は水やりをして補いましょう。真夏は昼間に水やりするとすぐお湯状になり株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がややだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイント。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。真夏は気温が上がっている昼間に水やりすると、すぐにお湯状になり株が弱ってしまうので、朝夕の涼しい時間帯に行うことが大切です。冬は休眠し、表土も乾きにくくなるので控えめに与えるとよいでしょう。 増やす時は挿し木を行う レンギョウは、挿し木で増やすことができます。挿し木の適期は6月頃。若くて勢いのある新梢を選び、10〜15cmの長さで切り取ります。市販の園芸用の培養土を育苗用トレイなどに入れて、採取した枝を挿しておきます。直射日光の当たらない明るい場所で、水切れしないように管理しましょう。発根した根が充実したら、黒ポットなどに植え替え、日当たりや風通しのよい場所で育成します。大きく育ったら、植えたい場所に定植しましょう。挿し木のメリットは、採取した株のクローンになることです。 レンギョウの剪定方法 レンギョウの剪定適期は、5月と12〜2月です。 5月の剪定は、花後の刈り込み作業を目的に行います。この時期はまだ花芽がついていないので、思い切って深く剪定してもかまいません。レンギョウは、枝葉を地際から放射状に伸ばす、株立ち状の樹形です。込み合っている場合は古い枝を元から切り取って若い枝を残しましょう。内側や下側、垂直に伸びて邪魔になっている枝も切り取り、風通しをよくします。コンパクトな樹形をキープしたい場合は、強めに切り戻してもよいでしょう。 12〜2月の休眠期に行う剪定は、込んでいる部分を切り取って風通しをよくする程度にとどめます。なぜなら、レンギョウの花芽は7月頃に形成されるので、強く剪定すると花を楽しめなくなってしまうからです。この時期は樹形を整える程度の軽い剪定をします。 レンギョウの病気と害虫のリスク 病気 レンギョウがかかりやすい病気は、うどんこ病、白紋羽(しろもんぱ)病などです。 うどんこ病は、発生すると葉の表面に白い粉が吹いたようなカビが見られます。光合成を阻害されたり、葉から養分を吸収されたりして、生育が悪くなります。放任してひどくなると枯れてしまうこともあるので注意。木の勢いがなくなり、見た目も悪いので、兆候が見られたら早期に殺菌剤などを散布して対処しましょう。乾燥する時期に発生しやすい傾向にあるので、水もち、水はけのよい土壌作りと、適切な水やりの管理が回避のカギです。窒素成分の多い肥料を与えすぎるのも、発症のきっかけになります。 白紋羽病は、発症すると、木全体の葉が縮れて枯れ込み、根や地際に近い樹皮に白灰色の菌糸束や菌糸膜が見つかります。レンギョウは適度な湿り気を好みますが、過湿にならないように管理しましょう。樹勢が弱ると発症する傾向にあるので、勢いのある健康な状態を保つことが大切です。 害虫 レンギョウにつきやすい害虫は、カイガラムシ、アオバハゴロモなどです。 カイガラムシは、ほとんどの庭木に発生しやすい害虫です。枝や幹などについて吸汁し、だんだんと木を弱らせます。硬い殻に覆われており、薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。 アオバハゴロモは、淡いグリーンの羽虫です。成虫は三角形状の外見が目印で、葉などについて吸汁します。幼虫は白い綿状の分泌物に覆われています。それほどの実害はありませんが、見た目が気になる場合は、適応する薬剤を散布して駆除しましょう。 レンギョウを育てる注意点 レンギョウは、病害虫や大気汚染に強く、環境に馴染みやすいので初心者でも育てやすい樹木ですが、成長が早く樹形が乱れやすい点に注意したいものです。放置すると繊細な枝ぶりの魅力が薄らぎ、こんもりと茂ってうっとうしくなり、道路や隣家にまで枝を伸ばして迷惑者になってしまうことも。剪定が苦手な方なら、いっそのことプロに依頼して定期的なメンテナンスをするのも一案です。 また、庭木として人気の花木ですが、落葉性のため冬は枝葉だけになってしまいます。道路や隣家からの目隠しとして利用するには、不向きの樹木であることを知っておきましょう。 レンギョウを植えるなら、育て方や剪定のコツをチェックしよう! レンギョウは生育が早く、定期的な剪定のメンテナンスが必要ですが、暑さ寒さに強く環境に馴染みやすいので、放任しても丈夫に育ってくれる花木です。開花期に黄色の花を満開に咲かせる姿は大変華やかで、春の到来の喜びを伝えてくれるので、ぜひ庭に迎え入れてはいかがでしょう。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 (参考文献) 上条祐一郎『切るナビ! 庭木の剪定がわかる本』NHK出版 (2017年第17刷) 『はなとやさい』2018年7月号タキイ種苗
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土作り

冬の手入れで春に違いが出る!美しいバラの庭で行われている冬の庭仕事
バラ苗の植え付けは冬の間に バラ苗が届いたら、すぐやりたいのが植え替えです。苗が植わっている鉢は、運搬を考慮して株の大きさに比べて小さなサイズになっていることが多く、そのままではすぐに根詰まりしてしまうなど、順調に生育しない恐れがあります。買ってきたら地植えにするか、元のサイズより1〜2回りほど大きな鉢に植え替えましょう。 その際、バラの根にとってよい土を用意してあげることが大事です。バラは冬の間は休眠期ですが、3月初めには目覚めて根が動き出します。そのとき、どれだけ土から栄養を補給できるかで、芽出しの勢いが違ってきます。もともと植わっているバラにも「寒肥(かんぴ)」として冬の間に肥料を施すのがバラ栽培の慣例です。 美しい庭で使われている土壌資材「バイオマイスター」 バラの美しい庭として全国的にも有名な面谷内科・循環器内科クリニック。庭を丹精する院長夫人の面谷ひとみさんは、冬は必ず庭の土壌改良を行います。土壌改良やバラの寒肥として使っているのは「バイオマイスター」。植物活力素で有名なメネデール社の土壌資材で、幅広い用途とマルチな効果を持つ便利なアイテムです。 バイオマイスターの効果を花数の違いで実感 写真は上下、同じ時期、同じ場所のバラのシーンです。上はバイオマイスター使用前の5月のバラの様子。下はバイオマイスターを使って1年後の様子です。円で囲んだ赤いバラは‘フレーズ’。手前の淡いピンクのバラは‘プリュム’。比較すると、どちらもバイオマイスター使用後は花数に圧倒的なボリュームが出て、庭での存在感が何倍にも増しています。 こちらの写真も、上下、同じ時期、同じ場所のバラのシーンです。上はバイオマイスター使用前の5月のバラの様子。下はバイマイスターを使って1年後の様子です。 「このコーナーは庭を作った当初からバラを植えていますが、5年くらいすると、場所によって以前のように花が咲かなくなってくることがあるんです。本来は扉の両側から赤いバラが咲き上がってくるように2本植えているんですが、上の写真の年は右側が全然咲かなくて。もう諦めて抜こうかなと思っていたところにバイオマイスターを使ってみたら、見事復活! ピンクのバラも盛大に咲いて、華やかさが戻りました」(面谷ひとみさん) 効果の秘密はバイオマイスターのマルチ設計 生育不良のバラの株元にバイオマイスターをマルチング。 面谷さんの庭で花数に効果の違いをもたらしたバイオマイスター。その秘密は、以下のようなバイオマイスターのマルチな成分設計にあります。 根を生育させるための肥料成分を含んでいる。土壌中の有害な菌の発生を抑えるバチルス菌や乳酸菌を含んでいる。植物と共生し、その生育を支える菌根菌などの善玉菌を多く含んでいる。厳選した有機物と鉱物をベストバランスで配合し、新鮮な空気や水が届く土壌環境設計になっている。 こうした働きから、生育不良に陥ったバラも見事復活へと導いたのです。 寄せ植えにも効果的なバイオマイスター 面谷さんは冬以外にも、年に数回の植え替えのたびにバイオマイスターを庭に使っています。「私の場合は、ほとんど上からまくだけ。袋を持って庭を回りながら、バラや大事な宿根草の株元にパラパラまいていくんです。簡単で楽でいいですよね。あとは寄せ植えするときにも元肥(もとごえ)のように土に混ぜて使っています。バイオマイスターを使うと生育がとてもよくて、花のボリュームがすごいんです」。 バイオマイスターを混ぜ込んだ土に寄せ植え。 2カ月後の様子。花のボリュームが2〜3倍になり華やか! バイオマイスターの効果的な使い方 ■鉢植えの場合 バイオマイスターを元肥として使ったバラの鉢植え。葉が繁茂し、2カ月後には花もつぼみもいっぱいに! ●植え替えをする場合、用土にバイオマイスターを20~30%混合して元肥のように使えます。その場合、ほかの堆肥や元肥は必要ありません。 ●植え替えをしない場合、バイオマイスターをマルチ資材として使用できます。良質な腐葉土とバイオマイスターを等量混ぜ、土の表面に2~3cmの厚みで敷き詰めます。 ●また、古土を再生したい場合には、その土を消毒をした後、バイオマイスターを古土に対して30%ほど混ぜると良質な培養土へ蘇ります。 ■地植えの場合 ●土壌改良を行う場合、根回りの土を掘り上げ、その土にバイオマイスターを20~30%混ぜて埋め戻します。 ●土壌改良を行わない場合、バイオマイスターをマルチ資材として使用できます。良質な腐葉土とバイオマイスターを等量混ぜ、根域土壌(根が張っている範囲の土)の表面全体を覆うように、2~3cmの厚みで敷き詰めます。 バイオマイスターでバラの株の周りをマルチングする面谷さん。 バイオマイスターでプロの農家も収量アップに大成功! 写真提供/Clover Farm バイマイスターはプロの農家からも信頼の厚い土壌改良資材です。瀬戸内のハワイとも呼ばれ、ハワイ州カウアイ島と姉妹島にもなっている山口県周防大島町。比較的温暖な気候で、温州みかんの産地としても有名なこの地で、レモンとみかんの栽培に取り組むClover Farmも、バイオマイスターを愛用しています。 写真提供/Clover Farm 畑の移設によって土壌環境の問題と病害虫の発生が重なり、年間収量が以前の10分の1にまで大幅に減少してしまったClover Farm。そんな畑の存続危機に直面しているときに出会ったのが、バイオマイスターでした。 「たまたまSNS上でメネデール株式会社のバイオマイスターのモニター企画が目に留まり、いちるの望みをかけて応募してみることにしました。バイオマイスターは花木や果樹の栽培において、土壌改良や生育促進に効果があり、前年のモニター企画でもかなり評判がよかったようで、少しでも状況を好転させられるならと思ったからです。すると担当者から連絡があり、事情を説明したところ、土壌分析と栽培アドバイスの提供を受けられることになりました」 写真提供/Clover Farm まず行った土壌分析では、排水性が悪いことと肥料分の不足が明らかに。その結果をもとに、バイオマイスターとともに、メネデールを併用することにしました。メネデールは活力剤のパイオニア的存在で、根の生育促進や光合成の活性化を目的として組み合わせました。移植した樹はまだまだ根の張りがよくなかったので、土壌にかん注*を、新たに植える苗木は事前にメネデール100倍希釈液に浸漬(しんせき)してから植え付け、その後も定期的にかん注することにより活着を促進させました。また、併せて葉面散布も行いました。バイオマイスターは土壌改良と施肥を行った後に、マルチング材として利用しました。 *かん注(灌注)とは、薄めた液剤を土中に染み込ませて効果を発揮させる処理方法。 写真提供/Clover Farm 「その後も、メネデール社から現地に来ていただいたり、継続的なアドバイスをもらいながら栽培を行った結果、期待以上の成果を得ることができました。収穫量は過去最高時の1.5倍にまで増え、果実の大きさも過去最高となり、納入先である洋菓子店や従前の顧客からは果汁が多くて甘みも素晴らしいと、とても嬉しい評価をいただきました!」 藁にもすがる思いでSNSに応募した結果、バイオマイスターとメネデールという救世主を得て、畑を復活させたばかりでなく、収量アップという快挙をなし遂げたClover Farm。 「それもこれも、丁寧で的確なアドバイスをくれたメネデールさんのおかげです。これからもバイオマイスターとメネデールを使いながら、たくさんの美味しいレモンとみかんを育てて、多くの人に味わっていただきたいですね」 愛好家からもプロからも信頼されるバイオマイスター&メネデール。あなたの庭でも、使ってみれば違いを実感できるはずです。 バイオマイスターのモニターを募集! 本記事をご覧いただいた方に朗報です! メネデール社のInstagram公式アカウントにて、バイオマイスターのモニター企画を開催予定です。応募期間は12月5日(月)〜18日(日)までですので、ご興味のある方はぜひご応募ください。 モニター企画の詳細はメネデール社のHPをご覧ください。 協力:面谷内科・循環器内科クリニック、Clover Farm
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宿根草・多年草

オレガノを育てて生活に活用しよう! 育て方や利用方法をご紹介
オレガノの主な特徴 料理の香りづけに重宝するオレガノは、植物としてどのような性質を持っているのでしょうか? ここでは、オレガノの基本情報や特徴について解説します。 基本情報 オレガノは、シソ科ハナハッカ属の植物です。原産地はヨーロッパから中央アジアで、寒さに強く、乾燥した気候を好みます。多年草に属し、一度植え付ければ越年して何年も栽培できる息の長い草花です。春に生育期を迎えると旺盛に伸びて夏に開花し、寒さが強まると生育が止まります。寒冷地では地上部を枯らすこともあるようですが、越年して再び春になると新芽を出す……というライフサイクル。強健な性質で、手入れの必要がほとんどないといっていいほどですが、逆に生命力が強すぎることがネックだともいえます。なぜなら、オレガノは地下茎を旺盛に伸ばして横に広がっていくため、環境に合うと増え広がりすぎて、他の植物との調和を乱してしまうことがあるからです。繁茂しすぎる場合は、抜き取って調整するとよいでしょう。 花や葉の特徴 オレガノの草丈は30〜90cm。茎が直立するタイプと、這うように広がるタイプとがあり、いずれも旺盛に茎葉を伸ばして、こんもりと茂ります。ハーブとして利用できるのは葉で、触ると爽やかな香りが立つのが特徴です。開花期は6〜8月で、花茎の先端に小さな花が集まって咲きます。花色はピンク、白があります。 育て方の基本 ここまで、オレガノの基本情報についてご紹介しました。ここからはガーデニングの実践編として、適した栽培環境や植え付け、水やりや施肥、手入れなど日頃の管理のほか、増やし方についても詳しく解説します。 栽培環境 オレガノは、基本的には日当たりがよく、風通しのよい場所を好みます。半日陰の環境でも育ちますが、あまりに日当たりが悪い場所では、ヒョロヒョロと茎を伸ばして軟弱になったり、花が咲きにくくなったりするので注意してください。 高温多湿の環境を苦手とするので、夏は風通しよく管理し、水を与えすぎないようにしましょう。一方、寒さには強く、一般地なら戸外で越冬させても特に防寒の必要はありません。寒冷地では株元をバークチップや敷きワラなどで覆って、マルチングをしておきます。 用土 【地植え】 植え付けの約2週間前に、苦土石灰少量、腐葉土や堆肥、緩効性肥料を混ぜ込んでよく耕してください。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 ハーブの栽培用にブレンドされた、市販の培養土を利用すると手軽です。 植え付け・植え替え オレガノの植え付け・植え替えの適期は、4〜5月か、10月頃です。ただし、ほかの時期にも苗は出回っているので、花苗店などで入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも1回り大きな穴を掘り、軽く根鉢をほぐして植え付けます。最後にたっぷりと水を与えましょう。複数の苗を植える場合は、30cmくらいの間隔を取ってください。 庭で育てている場合、環境に合えば植え替える必要はありません。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、6〜7号の鉢を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてからハーブ用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗をポットから取り出して軽く根鉢をくずし、鉢の中に仮置きして高さを決めたら、少しずつ土を入れて、植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、1〜2年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出してみて、根が詰まっていたら、根鉢をくずして古い根などを切り取りましょう。根鉢を1/2〜1/3くらいまで小さくして、元の鉢に新しい培養土を使って植え直します。もっと大きく育てたい場合は、元の鉢よりも大きな鉢を準備し、軽く根鉢をくずす程度にして植え替えてください。 水やり 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏に水やりする場合は、気温が高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がり株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 また、真冬に水やりする場合は、気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に与えるようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつでもジメジメとした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまいます。土の表面がしっかり乾いてから、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。また、冬に地上部が枯れても、カラカラに乾燥させることのないように、適宜水やりを続けてください。 肥料 【地植え・鉢植えともに】 強健な性質なので、1年目は植え付け時に元肥として緩効性肥料を施してあれば、追肥の必要はありません。 2年目以降は、切り戻しや収穫をした後、株の生育に勢いがない時などに、液肥を与えておくとよいでしょう。 収穫 開花する直前に、草丈の1/3を目安に刈り込みます。オレガノはフレッシュでもドライでもハーブとして利用できますが、ドライのほうが香りを強く感じられます。茎葉を束ねて縛り、風通しのよい場所に逆さに吊して乾燥させます。十分に乾いたら、密閉できる保存袋に入れて貯蔵しましょう。 収穫しない場合も、梅雨前に刈り込んでおくことが管理のポイントです。オレガノは高温多湿の環境に弱いので、刈り込んで風通しをよくすることで、蒸れによる病気の発生を抑えることができます。 病害虫 【病気】 オレガノは病気に強いほうですが、まれにうどんこ病や灰色かび病を発症することがあります。 うどんこ病は、カビによる伝染性の病気です。葉、新梢、つぼみに発生しやすく、表面が白く粉を吹いたような状態になり、放任するとどんどん広がるので注意。対処せずにそのままにしておくと光合成ができなくなり、やがて枯死してしまいます。窒素肥料を施しすぎたり、枝葉が繁茂しすぎて風通しが悪くなったりしていると、発病しやすくなります。うどんこ病が出たら、病気の葉を摘み取って処分しましょう。 灰色かび病は花や葉に発生しやすく、褐色の斑点ができて灰色のカビが広がっていきます。気温が20℃ほどで多湿の環境下で発生しやすい病気です。ボトリチス病、ボト病などとも呼ばれています。風通しが悪く込み合いすぎていたり、終わった花や枯れ葉を放置していたりすると発生しやすくなるので注意。花がらをこまめに摘み取り、茎葉が込み合いすぎている場合は、間引いて風通しよく管理しましょう。 【害虫】 オレガノに発生しやすい害虫は、アブラムシです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mm程度の小さな虫で繁殖力が大変強く、発生すると茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目にもよくないので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、シャワーではじいたりして防除しましょう。 増やし方 オレガノは、種まきのほか、株分け、挿し芽で増やすことが可能です。ここでは、それぞれの作業の仕方についてご紹介していきます。 種まき 種まきするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くてたくさんの苗が欲しい場合には、コストカットにもなります。オレガノはこぼれ種で増えるほどに強健な性質なので、種まきは容易です。 種まきの適期は4月〜5月中旬か10月頃で、発芽適温は20℃くらい。種まき用のセルトレイにハーブ用にブレンドされた市販の培養土を入れ、1穴当たり数粒ずつ播きます。オレガノは発芽に光を必要とする好光性種子のため、土をかぶせる必要はありません。種が細かいので、浅く水を張った容器にセルトレイを置いて鉢底から吸水させます。発芽までは乾燥しないように適度な水管理をしてください。発芽後は、弱々しい苗を間引いて1本立ちにし、日当たりがよく、風通しのよい場所で管理します。本葉が2〜3枚出始めたら、3号の黒ポットに植え替えて育苗し、本葉が7〜8枚ついたら、植えたい場所に定植します。 株分け オレガノは株分けして増やすことができます。適期は4〜5月か10月頃です。株を植え付けて数年が経ち、大きく育ったら株の老化が進むので、「株分け」をして若返りをはかります。株を掘り上げて数芽ずつ付けて根を切り分け、再び植え直しましょう。それらの株が再び大きく成長し、株が増えていくというわけです。 挿し芽 挿し芽とは、茎葉を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物の中には挿し芽ができないものもありますが、オレガノは挿し芽で増やせます。 オレガノの挿し芽の適期は、4〜5月か10月頃です。新しく伸びた枝を2節以上つけて切り口が斜めになるように切り取ります。採取した茎葉(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、水の吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を取ります。セルトレイを用意して新しい培養土を入れ、水を入れて十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて、乾燥させないように管理します。根が回ってきたら植えたい場所へ定植しましょう。挿し芽のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 オレガノの利用方法と注意点 常備したいハーブの一つといわれるほど、人気の高いオレガノ。ここでは、利用方法や注意点について解説していきます。 さまざまな利用方法と注意点 オレガノはトマト料理や肉料理、煮込み料理などと相性がよく、ややほろ苦さを伴う爽やかな香りが特徴です。ドレッシングに加えてもいいし、クッキーやスコーンなどの生地に練り込んでも。ハーブティーとしてもおいしくいただけます。香りが強いので、調理に利用する場合はあまり入れすぎずに臭み消し程度にするとよいでしょう。 花はドライフラワーに向くので、スワッグやリースを作っても素敵。ポプリに利用するのもおすすめです。 利用にあたっての注意点 オレガノの香りは主張が強いので、他の食材のよさを生かす程度になるよう、使用量に注意しましょう。生葉は煮込むと苦みが出ることがあるので、気になる場合はドライを使いましょう。また、オレガノには子宮収縮作用があるとされているので、妊婦さんは摂取しないようにしてください。 オレガノを育てて生活に彩りを 葉に爽やかな香りをもち、料理にクラフトに大活躍するオレガノは、キッチンに常備したいハーブです。強健な性質でビギナーでも育てやすいオレガノを、ぜひ庭やベランダで栽培してみてはいかがでしょうか。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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スカシユリはどんな花? 花言葉は? 育て方のポイントや増やし方も解説
スカシユリの主な特徴 NadinD/Shutterstock.com まずは、スカシユリの主な特徴について解説します。 基本情報 Ken Kojima/Shutterstock.com スカシユリ(Lilium maculatum)は、ユリ科ユリ属に分類される球根植物です。日本が原産で、中部地方よりも北の海岸や崖などに自生しています。自生している環境にちなんで、ハマユリやイワユリなどとも呼ばれます。草丈は20〜60cm。ユリの仲間は香りが強いものが多いですが、スカシユリには香りがないのが特徴です。 花の特徴 FLORABELA/Shutterstock.com スカシユリの開花期は6~8月ですが、地域によって異なります。太平洋側に分布しているものは7~8月、日本海側は5~6月に咲きます。 ユリの多くは下向きに咲きますが、スカシユリは上向きに咲くのが大きな特徴です。花弁の付け根部分が細くなっていて、花の基部が透けて見えます。これがスカシユリという名前の由来になっています。 スカシユリの花色はさまざまで、オレンジや白、黄、赤、ピンクなどがあります。 花言葉 Elena11/shutterstock.com スカシユリの花言葉は、「注目を浴びる」「飾らぬ美」「神秘的な美」「偽り」など。花の付け根が透けており、上向きに咲く花姿から「注目を浴びる」といった花言葉がつけられたのでしょう。また「飾らぬ美」は、美しい花に香りがないことからきているのでしょうか。 スカシユリの育て方のポイント Sergio Photone/Shutterstock.com ここからは、美しいスカシユリを育てるポイントについて解説します。 栽培する場所や土壌 Deemerwha studio/Shutterstock.com スカシユリは鉢植えでも地植えでも育てることができます。日光を好む植物ですので、日当たりのよい場所で育てましょう。西日よりも、午前中に日が当たる場所のほうが適しています。 スカシユリは水はけのよい土壌を好みます。地植えの場合は植え付けの2週間前に、土に苦土石灰と腐葉土や堆肥を混ぜておきましょう。鉢植えの場合は、市販の球根植物用の土や草花用の培養土で問題ありません。赤玉土に腐葉土と川砂を混ぜて水はけをよくした土を使っても育てられます。 水やり Alter-ego/Shutterstock.com 地植えの場合は、根付いた後は基本的に自然の降雨に任せ、水やりはしなくて構いません。雨が降らない日が続いて乾燥したときのみ水やりをします。 鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。乾燥には弱いため、水切れに注意しましょう。 肥料 AngieYeoh/Shutterstock.com スカシユリはあまり肥料を必要としません。発芽して生育期に入ったら、2カ月に1度ほど緩効性化成肥料を与えるか、2週間に1度を目安に1,000倍に薄めた液体肥料を与えます。肥料が多すぎると枯れてしまうこともあるため、与える量には注意が必要です。 植え付け Damian Lugowski/Shutterstock.com 植え付けの適期は10~11月です。 地植えの場合は、球根の高さの3倍ほどの深さの穴を掘り、球根を埋めて土を被せたら、たっぷりと水やりをします。株同士の間隔は球根3つ分ほどあけましょう。 鉢植えの場合は、球根の2~3倍ほどの深さの穴を掘って植え、たっぷりと水やりをします。株の間隔は、球根1つ分ほどあけましょう。 植え替え Anton Nikitinskiy/Shutterstock.com 植え替えの適期は、10~11月です。 鉢植えの場合は、1~2年に1度は植え替えを行います。地植えの場合も、3~4年に1度植え替えをするとよいでしょう。 スカシユリは連作障害が起こりやすい植物です。植え替えをする時は新しい用土を用意するか、地植えの場合は場所を変えて植えます。 日常のお手入れ Radovan1/Shutterstock.com スカシユリが伸びてきたら、必要に応じて支柱を立てて株を支えましょう。 花後は花がらを摘み取ります。茎や葉は光合成に必要なので、枯れるまでそのまま残しておきましょう。半分くらい枯れてきたら地際で切り戻します。 冬場は、寒冷地で雪が降らない地域では、土の凍結を防ぐために腐葉土や藁で表土をマルチングするとよいでしょう。春先に芽に霜があたると傷んでしまうので、鉢植えの場合は、霜が降りない場所に移動させます。地植えの場合は霜よけをしましょう。 注意すべき病害虫 Gulnazya_art/Shutterstock.com スカシユリにつきやすい害虫は、アブラムシです。見つけ次第、すぐに駆除しましょう。 病気では、夏の高温時に発症しやすい白絹病に注意が必要です。白絹病は株元などに白い糸状のものが現れ、株や茎が腐ってやがて枯れてしまいます。茶色い小粒の「菌核」を形成するので、見つけ次第除去します。病気にかかってしまった株は、全て取り除いて処分します。 スカシユリの増やし方 Peolla/Shutterstock.com スカシユリの増やし方には、分球、木子、鱗片挿しがあります。 ここでは、それぞれの増やし方について、項目ごとに解説します。 分球 Sarycheva Olesia/Shutterstock.com 分球は、球根植物ではもっとも一般的な増やし方です。 分球の適期は10~11月で、植え替えと同時に行うと効率がよいでしょう。分球の方法は、球根を手で分けて新しい用土に植え付けます。すぐに植えられない時は、球根を乾燥させないように湿らせたバーミキュライトやピートモスなどに埋めて保存します。 木子(きご) Sarycheva Olesia/Shutterstock.com 木子(きご)は、球根植物において、親球の周りにできる子株につく、さらに小さな球根のことです。 掘り上げた球根に木子がついていたら、木子を取って新しい用土に植えると増やすことができます。木子は小さいので、成長して開花するまでには2~3年かかります。 鱗片挿し jreika/Shutterstock.com 球根は、うろこ状の鱗片が幾重にも重なった構造をしています。その鱗片をはがして用土に挿すと、成長してやがて球根になります。鱗片を挿すときは上下が逆さまにならないように注意して、2/3ほど土に埋めます。鱗片挿しでは、植えてから開花までは最低でも3年ほどかかります。 近縁種や似た品種 Storyjin/Shutterstock.com スカシユリの仲間には次のようなものがあります。 エゾスカシユリは、スカシユリの近縁種で北海道に自生しています。つぼみや葉が綿毛で覆われているのが特徴で、花色はオレンジ色のものが多いです。 ヒメユリも、スカシユリの近縁種で、東北から九州にかけて自生しています。オレンジ色の花を咲かせ、斑点があります。 上向きに咲くスカシユリで庭を彩ろう Janno Loide/Shutterstock.com スカシユリはさまざまな色があるユリの仲間で、上向きに咲くのが特徴です。日本に自生する植物なので、ポイントを押さえれば育てやすいのも魅力。ぜひ華やかなスカシユリを、自宅の庭でも楽しんでみてはいかがでしょうか。
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宿根草・多年草

春を告げる可憐なヒマラヤユキノシタ! 特徴や育て方のポイントを解説
ヒマラヤユキノシタの主な特徴 楚々とした風情が魅力のヒマラヤユキノシタ。まずは、基本情報や花・茎葉の特徴、用途などについてご紹介します。 基本情報 scott mirror/Shutterstock.com ヒマラヤユキノシタは、ユキノシタ科ヒマラヤユキノシタ属(ベルゲニア属)の多年草です。草丈は20〜40cmで、常緑性のため冬でもみずみずしい葉姿を楽しめます。原産地は、東アジア〜中央アジア。寒さに強い一方で、高温多湿の環境を苦手とする性質を持っています。ヒマラヤユキノシタという名前は、学名のベルゲニア・ストラケイ(Bergenia stracheyi)に和名としてつけた名前が一般化したもの。また、エレファンツ・イヤーの別名もあります。 花や葉の特徴 shepherdsatellite/Shutterstock.com ヒマラヤユキノシタの開花期は3〜4月。花色は濃いピンク、淡いピンク、白などがあります。やや太い花茎を長く伸ばした頂部に、花径1〜3cmほどの5弁花を多数咲かせるのが特徴です。一つひとつの花は小さいものの、花序を作り出すため色の塊となり、大変華やかです。葉は厚みのある楕円形。茎は赤紫色で、地面に這うように広がります。 用途 ZUN310/Shutterstock.com 草丈が低く、這うようにして増え広がる性質なので、地表を隠してくれるグラウンドカバープランツとして活躍します。地表が覆われることで、土壌の流出防止や雑草除けにも役立ちます。また、乾燥に耐える性質のため、緩やかな斜面を生かして作るロックガーデンにも好適です。 ヒマラヤユキノシタの育て方のポイント ここまで、ヒマラヤユキノシタの基本情報や特徴、名前の由来、用途などについてご紹介してきました。では、ここからはガーデニングの実践編として、適した栽培環境や植え付け、水やりや施肥、気をつけたい病害虫、増やし方など、育て方について詳しく解説します。 栽培に適した場所 ikwc_exps/Shutterstock.com ヒマラヤユキノシタは、日向から半日陰まで、場所を選ばずよく育ちます。ただし、あまりに暗い場所では、ヒョロヒョロと間のびした草姿になり、花つきも悪くなるので注意。乾燥に強く、斜面やロックガーデン、雨が当たりにくい軒下でも栽培可能です。高温多湿を嫌うので、真夏は朝のみ日が差す東側や、落葉樹の足元などチラチラと木漏れ日が差すような半日陰の涼しい場所での管理が向いています。寒さには強いため特に対策の必要はなく、戸外で越冬できます。 土づくり funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの約2週間前に、腐葉土や堆肥、緩効性肥料を混ぜ込んで、よく耕しておきます。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 市販の花木用培養土を利用すると手軽です。自身で用土を配合する場合は、赤玉土小粒7、腐葉土3の割合で混ぜ合わせて用いるとよいでしょう。 植え付け・植え替え Vlyaks/Shutterstock.com ヒマラヤユキノシタの植え付け・植え替えの適期は、3〜5月か、9〜11月です。ただし、ほかの時期にも苗は出回っているので、花苗店などで入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘ります。苗をポットから出して軽く根鉢をほぐしたら、寝かせて茎を横にし、浅く植え付けます。最後にたっぷりと水を与えましょう。 地植えの場合、環境に合えば植え替える必要はありません。ただし、植え付けから数年が経って株が込み合ってきたら、掘り上げて株分けしてください。改めて植え直し、株の若返りをはかりましょう。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、入手した苗よりも1〜2回り大きな鉢を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから草花用の培養土を半分くらいまで入れましょう。 苗をポットから取り出して軽く根鉢をくずし、鉢の中に仮置きし、高さを決めます。茎は一方向のみに伸びていく性質があるため、新芽が伸びる方向を少しあけて配置するようにしてください。 苗を倒して茎が横向きになるように配し、少しずつ土を入れて、植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、1〜2年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出してみて、根が詰まっていたら、根鉢をくずして古い根などを切り取りましょう。根鉢を1/2〜1/3くらいまで小さくして、元の鉢に新しい培養土を使って植え直します。 水やり wavebreakmedia/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏に水やりする場合は、気温の高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がり株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 また、真冬に水やりする場合は、気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に与えるようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、ヒマラヤユキノシタは乾燥に強い植物なので、いつもジメジメした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまいます。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。 茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。また、冬は土が乾燥しづらくなるので、与える頻度を控えめにしつつ、適宜水やりを続けてください。 肥料 New Africa/Shutterstock.com 【地植え】 植え付け時に元肥として緩効性肥料を施しておきましょう。追肥として、10〜11月に、株の周囲に緩効性肥料をばらまき、軽くスコップなどで耕して土に馴染ませます。追肥の適期以外でも、生育期に株の勢いがない時などがあれば、液肥を与えて様子を見てください。 【鉢植え】 植え付け時に元肥として緩効性肥料を施しておきましょう。追肥は、3〜4月と9〜11月に緩効性肥料を株の周囲にまき、スコップなどで軽く耕して土に馴染ませておきます。 日常のお手入れ Andrii Zastrozhnov/Shutterstock.com 【花がら摘み】 終わった花は、適宜摘み取りましょう。花首の下ではなく、長く伸びた花茎の根元から切り取ってください。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながりますよ! また、いつまでも花がらを残しておくと、種子をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。種子を採取したい場合は、開花が終わりそうな頃に花がら摘みをやめて、種子をつけさせましょう。 【枯れ葉の整理】 生育期間中は新陳代謝を繰り返し、新葉を展開するとともに、枯れ葉も出ます。枯れて傷んだ葉を見つけたら、こまめに取り除いて株まわりを清潔にし、病害虫の抑制に努めましょう。また、生育期に入る前の2月中旬〜3月にも、冬に枯れた葉が多くあれば取り除いておきます。 夏越し・冬越し 【夏越し】 地植えにしている場合、真夏に強い日差しが照りつける環境では、遮光ネットを張って半日陰の環境を作るとよいでしょう。鉢植えの場合は、風通しがよく涼しい半日陰の場所へ移動して管理します。 【冬越し】 寒さには強いので、特に対策の必要はなく、戸外で越冬できます。 注意すべき病害虫 Decha Thapanya/Shutterstock.com 【病気】 ヒマラヤユキノシタは、ほとんど病気を発症する心配はありませんが、たまに炭そ病を発症することがあります。 炭そ病は、春や秋の長雨の頃に発生やすくなります。カビが原因で発生する伝染性の病気で、葉に褐色で円形の斑点が現れるのが特徴です。その後、葉に穴があき始め、やがて枯れ込んでいくので、早期に対処することが大切です。斑点の部分に胞子ができ、雨の跳ね返りなどで周囲に蔓延していくので、被害を見つけたらすぐに株を除去して土ごと処分しておきましょう。密植すると発病しやすくなるので、茂りすぎたら葉を間引いて風通しよく管理してください。水やり時に株全体に水をかけると、泥の跳ね返りをきっかけに発病しやすくなるので、株元の表土を狙って与えるようにしましょう。 【害虫】 ヒマラヤユキノシタに発生しやすい害虫は、カイガラムシやハダニなどです。 カイガラムシの体長は2〜10mmほど。茎などについて吸汁し、だんだんと弱らせていきます。また、カイガラムシの排泄物にすす病が発生して二次被害が起きることもあるので注意。硬い殻に覆われており、薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。 ハダニは、葉裏に寄生して吸汁する害虫です。体長は0.5mmほどと大変小さく、黄緑色や茶色い姿をしています。名前に「ダニ」がつきますが、クモの仲間。高温で乾燥した環境を好み、梅雨明け以降に大発生しやすいので注意が必要です。繁殖力が強く、被害が大きくなると、葉にクモの巣のような網が発生することもあります。ハダニは湿気を嫌うため、高温乾燥期には葉裏にスプレーやシャワーなどで水をかけて予防するとよいでしょう。 ヒマラヤユキノシタの増やし方 Kunlanan Yarist/Shutterstock.com ヒマラヤユキノシタは、種まき、株分け、根伏せで増やすことができます。それぞれの増やし方について、詳しく解説します。 種まき 種まきするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くてたくさんの苗が欲しい場合には、コストカットにもなります。 ヒマラヤユキノシタの種子は市販されていませんが、植え付けた株が開花した後につける小さな種子を採取し、それを播いて増やすことができます。種まきの適期は3〜5月か9〜11月です。 黒ポットに市販の草花用培養土を入れ、種子を数粒ずつ播き、最後にたっぷりと水やりをしましょう。発芽までは風通しのよい半日陰に置き、乾燥しないように適度な水管理をしてください。発芽後、弱々しい苗があれば適宜間引いて1本立ちにし、日当たり、風通しのよい場所で管理します。しっかりした苗に育ったら、植えたい場所に定植しましょう。種まきから開花までは3年ほどかかるので、時間をかけて見守ってください。 ※園芸品種の場合、親と同じ草姿になるとは限りません。 株分け ヒマラヤユキノシタの株分けの適期は、4〜6月か9〜11月です。株を植え付けて数年が経ち、大きく育ったら株の老化が進むので、「株分け」をして若返りをはかります。株を掘り上げて4〜5芽ずつ付けて根を切り分け、再び植え直しましょう。それらの株が再び大きく成長し、株が増えていくというわけです。 根伏せ ヒマラヤユキノシタの根伏せの適期は、3〜4月頃です。 まず、黒ポットに市販の草花用培養土を入れて、十分に湿らせておきましょう。株を掘り上げた際に、比較的太い根を採取します。4〜5cmくらいにカットして黒ポットに根を平らに置き、2cmほど土をかぶせておきます。水切れしないように管理すると、根から芽を出し、新しい個体として生育し始めます。しばらく育苗し、ポットに十分に根が回った頃に、植えたい場所に植え付けます。根伏せのメリットは、親株とまったく同じクローンになることです。 ヒマラヤユキノシタに似ている品種 シベリアユキノシタ。YURY TARANIK/Shutterstock.com ヒマラヤユキノシタは、基本的には学名のベルゲニア・ストラケイの和名です。しかし、ヒマラヤユキノシタ属は約10種が確認されており、これらもヒマラヤユキノシタとして流通することがあります。 ベルゲニア・コルディフォリアは、和名はシベリアユキノシタ。原産地はシベリアやモンゴルの森林、岩場などで、寒さに強いのが特徴。花は淡いピンクで、草丈は60cmほどになります。ベルゲニア・クラシフォリアは、和名はナガバユキノシタ。原産地は中央アジアや東アジアで、やや大ぶりに育ちます。 花の少ない季節の庭にヒマラヤユキノシタを islavicek/Shutterstock.com ヒマラヤユキノシタは寒さに強く、一年を通してみずみずしいエバーグリーンを保ちます。開花期は山野草のように可憐な風情で魅力的。一度根付けば毎年花を咲かせ、寿命が長いのも美点の一つです。ぜひ庭でヒマラヤユキノシタの栽培にチャレンジしてはいかがでしょうか。
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ガーデンデザイン

【プロが解説】初めての庭づくり 地面に絵を描いてみよう
無駄な草取りはすぐやめましょう しばしば、新築の家の庭の草取りを一生懸命しているパパさんを見かけますが、草取りはすぐやめましょう。パパさんの休日はもっと楽しく、有意義なものでなければなりません。それに、残念なことにその草は取っても取っても、すぐに生えてきますよ。というのも、新築の家の造成地には、山から運ばれてきた土が入っています。山から運ばれてきた土には、ありとあらゆる草の種子が仕込まれており、いわば雑草の苗床状態。取ったところで徒労に終わりますので、もっと有意義な庭づくりの始め方をお教えします。 除草剤を使っていったん土をリセット まずは除草剤を使って、土をいったんリセットしましょう。「除草剤」と聞くと、使うのがなんだかコワイ、環境への影響が心配、と思われる方がいるかもしれませんが、ご安心を。「農林水産省の農薬登録を取得している除草剤」は、農薬として登録するまでに人や生物、環境の安全を確保するためのさまざまな審査をクリアしています。商品ラベルに「農林水産省登録〇〇〇〇〇号」という番号が入っている商品を選び、使用方法を守れば安全です。 適した除草剤を選んで使いましょう 除草剤は用途によってさまざまな種類があります。大きく分けると、以下の2つのタイプになります。 ■土に薬をまくタイプ/薬の成分が根から吸収されて草を枯らす。効果は6カ月から1年近くなど長いものが多い。駐車場など、長期的に植物を育てる予定のない場所に向く。 ■雑草に直接かけるタイプ/葉や茎から成分が吸収されて草を枯らす。薬の成分は土に落ちると効果がなくなるため、かかっていない雑草には効かない。効果は2週間など短いものが多い。 防草シート 庭の予定地には後者のタイプが向いています。除草剤をかけて雑草を枯らしたら、防草シートをとりあえず庭全体に敷いておきます。この防草シートは、庭計画にともなって後から部分的に取り除きますが、後々にも必要になります。防草シートを敷けばとりあえず、これで草取りの労役からは解放されます。さあ、楽しい庭計画をじっくり練りましょう。 防草シートの上に庭の絵を描こう 防草シートは雑草を防ぐためのものですが、キャンバスとしても役立ちます。防草シートの上に、ペンやチョークを使って庭のレイアウトを描いてみましょう。まずはざっくりとしたエリア分けでOK。デッキや花壇、芝生のエリア、ガーデンテーブルを置く場所など、庭をどんな風に使いたいか、室内からはどう見えるかなどを考慮しながら、家族であれこれ考えてみましょう。 日当たりの確認をしましょう エリア分けを考える上でヒントになるのは、日当たりです。植物が健全に生育するには、基本的に日光が必要ですから、樹木や花壇、芝生のエリアは日が当たる場所にレイアウトしましょう。「日が当たる」と一口にいっても、当たり具合で適した植物が異なります。植物の生育に関連して、日当たり具合を以下の4つに分けました。庭のどこがどれに当てはまるか、チェックしてみましょう。 日当たり良好/朝日が当たり、午後過ぎまで日が当たって、西日(3時以降の日)は建物などで遮られる。日当たり強光/午前中から日暮れまで、ずっと日が当たる。半日陰/午前中のみ、または午後からのみ日が当たる。日陰/一日中、日が当たらない。 最も植物の選択肢が多いのは、①の「日当たり良好」エリア。②も植物がよく育つエリアですが、夏の暑さと乾燥に注意が必要。強い光によって「葉焼け」するような植物は避けます。③は日陰にも強い植物を選びます。④は植栽する場所ではなく、収納スペースなどに活用するとよいでしょう。 植栽は庭の敷地の20〜30% 植栽スペースは敷地の20〜30%ほどでも、緑は豊かに見える。 これから庭づくりをしようというとき、緑いっぱい、花いっぱいの庭にしたい、と思っている人は少なくないでしょう。もちろん、できますとも。でも、庭いっぱいに植栽をしてはいけません。植栽帯は庭の敷地の20〜30%がちょうどよいくらいです。「えっ!少なっ!」と思ったあなた。植物は立体物ですから、面積ではなく体積で考えましょう。例えば、樹木は枝葉を伸ばして空間を豊かな緑で彩ってくれます。この緑の見え方のことを「緑視率(りょくしりつ)」といいますが、植栽帯は20〜30%でも緑視率は十分です。 70〜80%は庭の機能面 タイルでペイビングし、周囲を花壇にした例。小さなカゼボ(東屋)は日を遮り、庭で快適に過ごせる空間。 では、植栽していない他の70〜80%はどうするのかというと、そこは人のための場所です。デッキやガーデンテーブルを置く場所、人が歩く動線や水場、作業場、収納場所など、庭の機能面を充実させるスペースとして考えましょう。 Magdanatka/Shutterstock.com 芝生を全面に張った場合でも、人がよく行き来する動線部分は芝生がはげてくることがあります。また、テーブルを置いたらその下は陰になり、芝生は早々に枯れてきます。芝生がなくなったところは土が剥き出しになり、雨が降るとドロドロになります。足元がドロドロのテーブルでお茶を飲むのは不快極まりありません。ですから、人の動線や居場所は最初から決めておいて、タイル敷きや砂利敷きにしておくことをおすすめします。そうすれば、枯れゆく芝生を悲しむ必要もありませんし、何度も芝生を張り替える労力も必要ありません。 まずは樹木から選びましょう 幹肌が美しいアオダモ。樹高が高くなりすぎず、目線で緑の葉っぱが楽しめるのでおすすめ。 植物には大きく分けて樹木類と草類があります。まずは庭の骨格を作る樹木から考えましょう。小さな庭でも樹木はあったほうがいいです。先ほど述べたように、樹木は圧倒的な緑視率に貢献しますし、庭が整った印象になり、草花の彩りも美しく見えます。ただし、木の大きさに注意。家の近くに高木を植栽して、樹木の根っこが家の基礎の下に入りこんで家が傾いてしまったという事例もあります。樹木を選ぶ時は、次のことを必ずチェックしましょう。 ●生育後の大きさ/大きくなる木は根っこも地上部と同じサイズ感で大きくなると考える必要があります。また、樹木がある程度生育したら、定期的な剪定などの手入れが必要です。 ●常緑か落葉か/常緑樹の場合、その下は木陰になります。落葉樹の場合、夏は木陰に、秋冬は日向になります。また、落ち葉の掃除の必要があります。 樹木を買うなら冬がチャンス 樹木の苗が豊富に流通するのは冬です。冬は落葉樹など多くの樹木が休眠期や生育緩慢になる時期で、植木屋さんの畑から苗木を傷めず掘り上げて出荷することができるからです。植栽にも適した時期ですので、冬のうちに樹木だけでも決めておくことをおすすめします。 住宅街の庭におすすめのコンパクトな樹木 住宅街の庭では、あまり大きくなりすぎる樹木を植えると、庭全体が日陰になってしまって他の植物が育たなくなったり、近所への落ち葉の心配などもあります。シンボルツリーとしてよく選ばれる木には樹高が10m以上になるシマトネリコやハナミズキなどがありますが、生育すると自分で剪定するのは難しくなるので、プロに依頼する必要があります。住宅街の庭なら、樹高3〜4mでも十分です。家の天井高の平均が2.2〜2.4mですので、それよりも大きい木ですが、樹木では低木に分類されます。低木は庭では垣根などとして扱われることが多いですが、自然樹形で育てるととても美しい枝ぶりでシンボルツリーに適したものもたくさんあります。おすすめの樹木を以下にご紹介します。 ニシキギ ニシキギの紅葉。poupine/Shuttersutock.com 低木に分類される樹木で、樹高は大きくなっても3m。住宅街の庭にちょうどよい高さで止まってくれます。紅葉の美しさを錦に例えられて名前がついたほど、秋は見事に紅葉します。枝を奔放に伸ばし、自然樹形だと上の写真のようにゆったり枝を広げますが、剪定しやすい高さなので、枝ぶりを庭の広さに合わせて自分でコントロールできます。 小さな庭のシンボルツリーとしておすすめのニシキギ。 エルダー エルダーフラワーとして知られる西洋ニワトコも低木〜中低木類に分類され、樹高は約3〜6m。初夏に咲く白い花は、さまざまな薬効のあるハーブとしても知られ、シロップ漬けにしてコーディアルとして飲まれます。園芸品種に黒葉でピンクの花を咲かせる‘ブラック・レース’があります。花後にはエルダーベリーと呼ばれる黒い艶やかな実がなり、この実もジャムなどにして食されます。 西洋ニワトコ‘ブラック・レース’。alfotokunst/Shutterstock.com エルダーフラワーもエルダーベリーも、英国では古くから風邪などの諸症状によいとされ親しまれている。domnitsky/Shutterstock.com オオベニウツギ 自然樹形だと3mほどに育ち、春はピンクの花をたわわに咲かせて見事です。耐暑性・耐陰性に優れ、病害虫にも強く非常に丈夫です。シンボルツリーとして扱われることの少ない樹木ですが、下枝を整理するように樹形を仕立てていくと、とても美しく印象的です。 冬の間にシンボルツリーを決め、植栽するところまでやっておくことをおすすめします。次回は、樹木以外の植物の選び方をご紹介します。
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宿根草・多年草

クリスマスローズには有茎種と無茎種がある? 見分け方や基本の育て方を解説!
クリスマスローズってどんな花? まずは基本情報をご紹介 Natalia Greeske/Shutterstock.com クリスマスローズはキンポウゲ科ヘレボルス属の多年草で、ヨーロッパから西アジアが原産です。 開花時期は12月から4月で、一般にクリスマスローズと呼ばれる花の中でも、12月末に咲くのは、単に「ニゲル」とも呼ばれるヘレボルス・ニゲルという品種です。 花びらのように見える部分は、じつは萼(がく)。萼は花の周りにある葉が変化した部位ですが、クリスマスローズでは本来の花びらは退化し、蜜腺(ネクタリー)として雄しべの付け根を囲むように付いています。 クリスマスローズの草丈は30~60cm。さまざまな種類があり、大きく有茎種と無茎種に分けられます。 クリスマスローズのタイプは、大きく分けて有茎種と無茎種がある! 有茎種のヘレボルス・フェチダス。lcrms/Shutterstock.com クリスマスローズは「有茎種」と「無茎種」に大別されます。ただし「中間種」も存在します。 有茎種は、根元から太い茎が伸びて葉がつき、葉の付け根に花が咲くのが特徴です。通常は常緑性です。 一般的な無茎種のクリスマスローズ。Andrii Salomatin/Shutterstock.com 無茎種は、葉が出る茎と花が咲く茎は別で、根元から別々に伸びるのが特徴です。常緑性と落葉性があります。一般に流通しているクリスマスローズの多くは、この無茎種。根が太くて丈夫なのも特徴です。 中間種は両方の特徴を持っているため、どちらか判断がつきにくく、前述の品種「ニゲル」も有茎種に分類される場合や、中間種に分類される場合があります。 クリスマスローズの品種は? 原種と交雑種について解説 yuri-ss/Shutterstock.com クリスマスローズは種子で増やすことが多いため交雑種が多く、また花の色や模様が安定しません。同じ品種であっても同じ花が咲かないこともあります。 ここからは、クリスマスローズの原種と交配種について詳しくご紹介します。 クリスマスローズの原種は有茎種・無茎種を含めて約20種類! クリスマス頃に純白の花を咲かせるヘレボルス・ニゲルも原種の一つ。Alena Charykova/Shutterstock.com クリスマスローズの原種にはおよそ20の種類があり、有茎種・無茎種ともに原種が存在します。原種は品種改良された園芸品種に比べると色が地味で華やかさはありませんが、自然で素朴な美しさがあります。 原種の多くは地中海や黒海沿岸部に自生しており、アジアでは中国に「チベタヌス」という種が1種分布しています。 同じ花が咲かない? バリエーションが多い交雑種(ハイブリッド) high fliers/Shutterstock.com 園芸品種では異なる種類をかけ合わせて増やし、新しい品種を作っていきます。しかし、同じ花粉親と種子親からできた種子であっても、同じ見た目の花が咲くとは限りません。特徴があるものは品種名がついていることがありますが、同じ名前でも形や色が異なることもあります。 クリスマスローズの苗を選ぶポイント Natalia Greeske/Shutterstock.com 芽が太くしっかりしていて、葉や花に黒いシミや縮れがないものを選びましょう。また、種子を播いて作られた実生苗(みしょうなえ)は、同じ交配であってもどのような花が咲くか分かりません。実生苗の中から好みの花色を選びたい場合は、花が咲いている苗から選ぶと確実です。 成長点を取り出して培養したメリクロン苗は、元の個体と同じ形で同じ色の花が咲きます。 5~6号ポットで売られている三年生株は、植えた年に開花する確率が高いですが、2~3号ポットで売られている二年生株は、開花に1年以上かかる点も注意が必要です。 クリスマスローズを元気に育てるポイント S_Photo/Shutterstock.com ここまでクリスマスローズの特徴や種類についてご紹介してきました。 ここからは、クリスマスローズを育てるにはどのようにすればよいのかを解説します。 クリスマスローズに適した栽培環境や日当たり Natalia Greeske/Shutterstock.com クリスマスローズは、半日陰や明るめの日陰を好む植物です。庭植えの場合は落葉樹の下などが適しています。真夏に直射日光が長時間当たるような場所は避けましょう。鉢植えの場合は、秋から春にかけては日当たりのよい場所に置き、夏は明るい日陰や午前中だけ日が当たる場所に置きます。 クリスマスローズは高温多湿が苦手なので、庭植えも鉢植えも、風通しのよい場所で管理しましょう。 クリスマスローズを育てるための土づくりと植え付け Mariia Boiko/Shutterstock.com クリスマスローズを植える土は、水はけのよいものを。市販のクリスマスローズ用の土を使うと簡単です。自分で土を作る場合も水はけがよくなるよう、例えば赤玉土小粒、軽石小粒、腐葉土の割合を4:3:3などにします。 植え付けの適期は10~12月で、遅くとも花期が終わる3月までには植え付けます。株をポットから取り出したら根から古い土を落とし、傷んだ根があれば取り除きます。芽が出ている場合は、土に埋まらないよう、やや浅植えにしましょう。 クリスマスローズの水やりと肥料 Irene_A/Shutterstock.com クリスマスローズの水やりは、庭植えの場合は自然の降雨のみで十分です。鉢植えの場合、生育期の10~5月の間は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与え、6~9月はやや水やりの間隔をあけて乾かし気味に管理します。 肥料は生育が始まる10~11月に緩効性化成肥料を与えます。鉢植えの場合は、およそ2カ月に1度、追加で液体肥料などを与えます。 有茎種は支柱を立てよう! 茎を切る時期にも注意 NinaMalyna/Shutterstock.com クリスマスローズの有茎種は1本の茎に葉と花がつきます。茎は太めで、無茎種と比べて草丈が高くなります。茎が折れると花が楽しめなくなってしまうので、風や雪対策のために支柱を立てるとよいでしょう。 花が終わったら、種子を取らない分は花がらを摘みます。ただし、花が終わってもすぐに茎を根元から切ってはいけません。葉が黄色くなり新芽が出てくる4月頃までは、茎を残しておきます。 無茎種は古葉取りを! Bascar/Shutterstock.com 葉と花が別々の茎から出てくる無茎種のクリスマスローズは、新しい葉が出てくる11月頃に古い葉を付け根から刈り取ります。古葉を取り除いて株の根元に日を当てることで、新芽が出やすくなるというメリットもあります。葉を切るときは病気の感染を防ぐために、ハサミを消毒してから使いましょう。 クリスマスローズを育てる上で気をつけたい病気や害虫 AVIcon/Shutterstock.com クリスマスローズを育てる際に注意が必要な病気は、茎や葉、咲き終わった花などに菌が付着することで発症する「灰色かび病」や、葉がべとついて変色してしまう「べと病」、葉にモザイクのような模様ができる「モザイク病」など。病気になった葉はすぐに取り除き、薬剤が有効な病気には薬剤の散布も検討しましょう。 害虫では、ハダニやアブラムシ、ヨトウムシなどに特に注意が必要です。これらの害虫は見つけ次第すぐに駆除しましょう。 クリスマスローズの増やし方 Nikolay Kurzenko/Shutterstock.com クリスマスローズの増やし方には、株分けと種まきの2つがあります。 ここではそれぞれの増やし方について、最適な時期や方法などを解説します。 大きく育ったクリスマスローズは株分けで増やそう Tom Cardrick/Shutterstock.com クリスマスローズを長年育てて大きくなったときには、株分けをして増やせます。株分けができるようになるまでは、およそ7~8年ほどかかります。 株分けの適期は10~12月です。細かく分けすぎると生育が悪くなってしまうので、1株あたり3芽ほど付けるようにして株分けします。ただし、有茎種は根が少ないので株分けには不向きです。 種まきで増やす! 慣れたら交配にもチャレンジしてみよう Nancy J. Ondra/Shutterstock.com クリスマスローズは、種子を採取して増やすこともできます。採取してすぐに播くこともできますが、乾燥させすぎないように保存して、10月頃に播くとよいでしょう。 種子から育てるのに慣れたら、交配にもぜひチャレンジしてみましょう。 交配する際は、花がしっかり開いて花粉が出ているものを花粉親にします。種子親は花が開き切らないうちに、雄しべと、可能であれば蜜腺をピンセットで取り除きます。花粉親からピンセットで花粉をとり、種子親の雌しべにこすりつけて交配させます。 有茎種・無茎種それぞれに魅力あるクリスマスローズを育てよう Natalia Greeske/Shutterstock.com クリスマスローズには有茎種と無茎種があり、それぞれ特徴や育て方が異なります。さまざまな色や品種もありますが、交配種は花の色や形にバリエーションがあり、自分で交配することもできます。さらに、花の少ない冬季にもカラフルな花を楽しめる数少ない植物です。 ぜひこの記事を参考にクリスマスローズの品種や特性を把握して、育成や交配を楽しんではいかがでしょうか。
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おすすめ植物(その他)

晩秋を告げる花を探そう! 11月に咲く人気の花20選
シクラメンサクラソウ科多年草/主な花色:白・赤・ピンク・紫・黄・複色/開花期:10~3月 Melanie Hobson/Shutterstock.com 花の少なくなる晩秋から年末にかけて、園芸店の店頭を彩るシクラメン。日本では冬の鉢花の代表的な存在で、比較的耐寒性のあるガーデンシクラメンも冬の寄せ植え素材として高い人気があります。最近ではブルー系やクリーム色の品種も登場。くるりと反り返った花だけでなく、葉色の美しさも魅力です。うまく夏越しさせれば、翌年も花が楽しめますよ。鉢花のシクラメンは寒さに弱いので、15~25℃程度の日当たりのよい場所で管理しましょう。シクラメンの花言葉は「遠慮」「気後れ」「内気」「はにかみ」などです。 ●冬を彩るシクラメン! きれいに咲かせるために気をつけることとは? 皇帝ダリアキク科多年草/主な花色:紫・ピンク/開花期:11~12月 写真/遠藤昭 よく成長すると5~6mに達するほど大きくなる皇帝ダリア。その名にふさわしく、晩秋の庭で存在感を放ちます。大きく育つので庭植えに向き、2階の窓から花を楽しむこともできますが、切り戻しをすればある程度高さも調節できます。大きく育てる場合は支柱を忘れずに。日が短くならないと花芽をつけない短日植物で、街灯や電灯などの近くで夜も明るい場所では花が咲かないこともあるので気をつけましょう。植えっぱなしでも育ちますが、鉢植えの場合は球根を凍らせないように注意が必要です。皇帝ダリアの花言葉は「乙女の真心」「乙女の純潔」などです。 ●寄せ植えや花壇に活躍「ダリア」の種類と上手な育て方 サザンカツバキ科中高木/主な花色:白・ピンク・赤・複色/開花期:10~12月 サザンカ(山茶花)は、花が少ない冬の時期に開花する、貴重な植物の一つ。庭木や生け垣、盆栽などに広く利用されている馴染み深い花です。日本固有種で、300種もの園芸品種があり、白、ピンク、濃ピンク、斑やぼかしが入ったものなどバリエーションに富みます。基本的な性質はツバキに似ていますが、ツバキよりやや寒さに弱く、花が終わると花弁が1枚ずつ散るのが特徴。日当たりを好みますが、日陰でもよく育ちます。剪定の適期は3~4月。サザンカの花言葉は「困難に打ち克つ」「ひたむき」などです。 ●サザンカ(山茶花)の育て方。コツとお手入れ、植え替えなどを一挙紹介します エリカツツジ科低木/主な花色:ピンク・白・赤/開花期:11~3月 nnattalli/Shutterstock.com 600以上の種類があるとされるエリカですが、日本では、その中でも冬から春にかけてピンク色の花を咲かせるジャノメエリカが最もポピュラーで、40〜50種が流通しています。花色や開花期は種類によって異なり、花姿も筒形やベル形、球状など多様。常緑低木なので、一度植え付ければ毎年花が楽しめます。多肥を嫌い、弱酸性の土壌を好むため、肥料は控えめにし、ピートモスを施しておくとよいでしょう。高温多湿の環境が苦手なので、夏は蒸れに注意し、風通しよく育てます。エリカの花言葉は「孤独」「寂しさ」などです。 ●エリカってどんな花? 育て方やお手入れの方法を知って楽しもう! シロタエギクキク科多年草/主な花色:黄 /開花期:6~7月 白い産毛に覆われたビロードのような質感の葉が特徴のシロタエギク。初夏に小さな黄色の花を咲かせますが、主にシルバーの葉をカラーリーフプランツとして楽しみます。一年を通じて観賞できますが、寒さに強いので、特に冬の寄せ植えに人気。日当たりがよく、風通しのよい場所を好みます。産毛に覆われた茎葉に水がかかると蒸れやすいので、水やりの際は気をつけましょう。大きくなってバランスが崩れたら、切り戻して小さくまとめてもかまいません。シロタエギクの花言葉は「穏やか」「あなたを支える」などです。 サフランアヤメ科多年草/主な花色:紫/開花期:10~12月 パエリアやブイヤベースに必須の香辛料、サフランは、この花の雌しべです。紫の花は美しく、近年は観賞用としても人気があります。直径4cmほどの小さなタマネギ形の球根は、小さなカゴやバスケットに植えても花が咲くので、ベランダやテラス、棚、花台など、省スペースでも栽培可能。丈夫で育てやすく、土に植えずお皿に転がしておいても開花します。花が咲いたら雄しべを採取するのもいいですね。花後も葉に日が当たるようにし、地上部が枯れるまで水切れしないよう注意しましょう。サフランの花言葉は「歓喜」「過度をつつしめ」「濫用するな」などです。 ●高価なスパイス「サフラン」をベランダガーデニングで自家採取する方法 ウインターコスモスキク科多年草/主な花色:黄・白・ピンク・複色/開花期:11~5月 ビデンスとも呼ばれるウインターコスモスは花つきがよく、黄、白、ピンク、複色などの花をたくさん咲かせます。多年草と一・二年草があり、種類によって開花期にも幅があります。日当たりを好み、やせ地でもよく育つ丈夫な植物で、凍らせなければ冬越しができる程度の耐寒性があります。霜が降りるようになったら、明るい室内に取り込んで管理するとよいでしょう。終わった花がらは早めに摘み取ります。種子は衣服につきやすいので注意しましょう。ウインターコスモスの花言葉は「調和」「真心」「もう一度愛します」などです。 ジャノヒゲキジカクシ科多年草/主な花色:白・紫/開花期:7~8月 simona pavan/Shutterstock.com 古くから下草として庭園用に使われてきたジャノヒゲは、仲間のリュウノヒゲと同様に、周年常緑で、寒さ、暑さに極めて強い丈夫な植物です。花は目立ちませんが、花後につく鮮やかなコバルトブルーの実は、冬枯れの中でも彩りを添えてくれます。黒葉のオオバジャノヒゲ‘黒竜’も人気があります。日なたから日陰まで、ほとんど場所を選ばず、植えっぱなしで育つ手のかからない植物です。実つきをよくするには、ある程度の日照があったほうがよいでしょう。ジャノヒゲの花言葉は「変わらぬ想い」「不変の心」などです。 ●グラウンドカバーに最適! じつは花が咲いて実もつくリュウノヒゲ(ジャノヒゲ)をご紹介 ノコンギクキク科多年草/主な花色:紫・ピンク /開花期:7~10月 写真/前田満見 ノコンギクをはじめとする野菊は日本各地に見られる野草で、小さくて可憐な花を楚々と咲かせます。一般に流通するものは、小型で細身の花姿が多く、大きくなりすぎないため、庭植えにもおすすめ。落ち着いた秋の風情が楽しめ、切り花にして一輪挿しなどに飾っても美しいものです。日当たり、水はけのよい場所を好み、日向で栽培したほうが花つきがよくなります。猛暑地では夏の暑さを考え、西日が避けられる場所を選ぶとよいでしょう。性質は丈夫で、一度植えれば特に難しい手入れもなく、植えっぱなしでも育つ花です。ノコンギクの花言葉は「守護」「忘れられない想い」「長寿と幸福」などです。 ●小さな庭と花暮らし「秋から初冬の庭を彩る野菊」 シネラリア(サイネリア)キク科一年草/主な花色:青・白・ピンク・黄・茶・紫・複色/開花期:11~5月 Skyprayer2005/Shutterstock.com 冬から春の鉢花として親しまれているシネラリア(サイネリア)。こんもりとドーム状に育ち、パッと開いた明るい印象の色鮮やかな花を密に咲かせます。カラーバリエーションが非常に豊富で、小輪から大輪まで品種も多くあります。冬に咲く花ですが、耐寒性はあまり高くなく、日当たりのよい室内で管理しましょう。花がらはこまめに摘み、花が少なくなったら切り戻しをすると、新たに花茎が伸びてきます。花に水がかかると花弁が傷むので、水やりの際は注意しましょう。シネラリアの花言葉は「いつも快活」「喜び」などです。 ダリアキク科多年草/主な花色:ピンク・赤・白・オレンジ・黄・紫・複色/開花期:6~11月 suprabhat/Shutterstock.com 豪華で華やかな花を咲かせるダリアは、秋花壇の主役級の存在。花径30cmに達するような超巨大輪種から大輪、中輪、小輪種まであり、花形のタイプもさまざま、また木のように大きく育つ皇帝ダリアなど、非常に豊富な種類があります。和名では「天竺牡丹」と呼ばれ、古くから親しまれてきた春植え球根植物です。地中で越冬しますが、寒さに弱いので、場所によっては球根が凍らないよう掘り上げて保管し、遅霜の心配がなくなってから植え付けるとよいでしょう。乾燥気味に管理し、必要に応じて支柱を立てて栽培します。ダリアの花言葉は「華麗」「エレガント」などです。 ●寄せ植えや花壇に活躍「ダリア」の種類と上手な育て方 チェッカーベリーツツジ科低木/主な花色:白/開花期:6~7月 Natalia Greeske/Shutterstock.com 秋から色づく艶やかな赤い実は、クリスマスやお正月の演出にもぴったり。初夏に花を咲かせますが、主に実を観賞します。草丈20cmほどとコンパクトに育つ低木なので、寄せ植えの素材としても人気があり、常緑の葉は一年を通じて楽しめます。チェッカーベリーの実は食用できませんが、野鳥には狙われやすいので、ネットなどで対策すると安心です。寒さには強いものの、夏の高温多湿や強い日差しがやや苦手。やや酸性の土壌を好み、乾燥を嫌うので、水切れに注意しましょう。チェッカーベリーの花言葉は「不老長寿」「明日の幸福」などです。 ●チェッカーベリーとは? これを読んでチェッカーベリーの栽培を理解しよう ネリネヒガンバナ科多年草/主な花色:白・赤・ピンク・オレンジ・紫・複色/開花期:10~12月 Picmin/Shutterstock.com ヒガンバナの仲間のリコリスの近縁種で、花弁に宝石のような煌きがあり、「ダイヤモンドリリー」という名でも流通しています。花もちがよく、寂しくなりがちな晩秋から冬の庭に華やかな彩りを与えてくれます。近年では切り花としても人気が高まっています。球根を植える時期は8月下旬~9月中旬。水やりで球根が濡れるとカビが生えることがあるので、湿らせた土を使って植え付けるとよいでしょう。耐寒性がやや低いので、花が終わったら室内の日当たりのよい窓辺などで育てます。肥料は控えめにし、乾かし気味に管理しましょう。ネリネの花言葉は「また会う日を楽しみに」「忍耐」「箱入り娘」などです。 コキアヒユ科一年草/主な花色:黄緑/開花期:9月 James Jeong/Shutterstock.com もこもこのふんわりとした円錐形にまとまるコキアは、爽やかな印象の緑葉も美しいですが、10~11月にかけて見られる、鮮やかな紅葉が特に人気。茨城県の国営ひたち海浜公園の群生したコキアが有名ですね。ホウキグサという和名の通り、紅葉の後の枯れ枝を使ってほうきを作ることもできます。コキアは発芽に光が必要な好光性種子植物なので、種まきの際は土を厚く被せないように注意しましょう。直根性の植物なので、植え替えは避けたほうが無難です。過湿にはやや弱いので、水はけよく管理します。コキアの花言葉は「恵まれた生活」「夫婦円満」「忍耐強い愛」などです。 ●コキアの育て方。コツとお手入れ、植え替えや寄せ植えを一挙紹介します ツワブキキク科多年草/主な花色:黄・白/開花期:10~12月 oasis2me/Shutterstock.com 艶のある大きくて丸い葉の中心から花茎を伸ばし、鮮やかな黄色の花を咲かせます。花の美しさだけでなく、大きくて目立つ常緑の葉も斑入りや獅子葉などバリエーション豊富なので、カラーリーフやグラウンドカバーとして、一年中庭を彩ってくれます。明るい日陰でも育ち、土質もさほど選ばない丈夫な植物。枯れた葉は取り除いてきれいな見た目を保ちましょう。また、茎葉は下処理をすることで食用でき、山菜としても親しまれています。ツワブキの花言葉は「謙遜」「困難に負けない」などです。 ●緑の葉が美しく食べられるツワブキ! 育て方や食べ方をご紹介 ヨウシュヤマゴボウヤマゴボウ科多年草/主な花色:白・ピンク/開花期:6~10月 写真/前田満見 ヨウシュヤマゴボウは北アメリカ原産の帰化植物で、日本各地で見られます。夏に咲く花、赤褐色の茎、そして晩秋の実など、個性的な美しさが楽しめる野草です。ピンクの軸につく黒紫色の実は、ブドウを小さくしたようで可愛らしいですが、この実の汁が洋服につくと落ちないので注意しましょう。また全草が有毒なので、果実や根を口にしないよう注意が必要です。ヨウシュヤマゴボウの花言葉は「野生」「元気」「内縁の妻」などです。 マリーゴールドキク科一年草/主な花色:黄・オレンジ・白・赤・複色/開花期:4~12月 Grigoriy Pil/Shutterstock.com オレンジや黄色などのビタミンカラーが元気をくれるマリーゴールド。初夏から咲いていますが、花の少なくなるこの季節にはひときわ目を引きます。開花期が長く、一度植え付ければ手をかけずとも元気に育ち、花壇の定番として愛される人気の花です。また、マリーゴールドはセンチュウなど害虫を寄せ付けない効果もあるので、コンパニオンプランツとして家庭菜園に取り入れるのもおすすめ。日本でガーデニング素材として利用されるものは一年草が多いですが、中には多年草の品種もあります。マリーゴールド全般の花言葉は「勇者」「可憐な愛情」などです。 ●ビタミンカラーが鮮やか! いろいろ楽しめるマリーゴールドを育てよう モミジムクロジ科高木/主な花色:赤 /開花期:4月中旬〜5月上旬 robert armitage/Shutterstock.com 紅葉の美しい樹木の代表格で、秋を彩る植物として古くから日本人に愛されてきたモミジ。同じく紅葉の美しいカエデは、じつは植物の分類学上では同じものになります。夏の青葉も美しく、四季を通してさまざまな表情が楽しめます。耐寒性はありますが、暑いのがやや苦手で、真夏の強光線によって葉焼けすることがあるので注意。適度に水はけ、水もちのよい土壌を好み、乾燥を嫌いますが、日本に自生してきたので育てやすい樹木です。自然樹高は5〜25mなので、剪定で樹形をコントロールしましょう。モミジの花言葉は「節制」「遠慮」「自制」「大切な思い出」「美しい変化」などです。 ●モミジの育て方! 基本情報や豆知識も大公開 キクキク科多年草/主な花色:白・赤・ピンク・オレンジ・黄・緑・茶・複色/開花期:9〜11月 New Africa/shutterstock.com キクは日本を代表する花の一つで、大ギク、小ギク、古典ギク、野生ギク、洋ギクなど、非常に豊富な種類があります。この季節のガーデニングに気軽に取り入れやすいのは洋ギクで、ポットマムとも呼ばれています。花つきがよいので、主役にも脇役にも利用でき、また暑さ寒さに強く、放任してもよく育つので、ビギナーにおすすめです。日当たりのよい場所で育てましょう。矮化剤を使った鉢花も多く出回っているので、2年目以降は草丈が高くなることがあります。キク一般の花言葉は「高貴」「高潔」「高尚」などです。 ●【二十四節気】白露は秋の訪れ。彩り豊かなキクの庭花と重陽の節句 カキノキカキノキ科高木/主な花色:白/開花期:5月 オレンジ色のカキの実は、美味しい秋の味覚の一つ。家庭でも育てやすい果樹で、人家の近くに植えられていることも多く、晩秋に重たげな実がたわわに実る光景は、どこか郷愁を感じさせます。カキには甘ガキと渋ガキがあり、ともに自家受粉するので、通常は1本植えるだけでOK。ただし、甘ガキの中には授粉樹が必要なものもあるので、品種を選ぶ際に確認しておきましょう。カキの花言葉は「自然美」「優美」「恵み」などです。 11月に見頃を迎える人気の植物を育てよう! 今回は、11月に咲くガーデニングで人気の草花や樹木を20種類ご紹介しました。涼しい秋風の中で、季節を感じさせてくれる晩秋に見頃の植物を庭にプラスしたり、寄せ植えの花材のに選んだり、ぜひお気に入りを見つけて、11月のガーデニングを楽しんでくださいね。
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秋景色を彩る可愛い実もの 身近な秋の実10選
ドングリ 秋の実の代表格といえば、ドングリです。つるりとした茶色いドングリの実は、加工しなくても長もちするので、工作の材料などにもぴったり。秋晴れの日に、ドングリを拾って遊んだことがある人も多いのではないでしょうか。ドングリは特定の樹木の果実ではなく、コナラやシラカシ、クヌギ、マテバシイの実など、ブナ科のカシやナラ、シイの仲間の実のことを指します。ドングリらしい形の実に浅い殻斗がつくコナラや、丸くて大きく、いがのような殻斗を持つクヌギなど、形や大きさは種類によってそれぞれ異なります。また、ドングリは植木鉢などに播けば、翌春には小さな芽が出てきます。拾ったドングリの発芽率はあまりよくないので、たくさん拾って試してみるのもいいですね。 マツボックリ(マツカサ) マツボックリもドングリと同じく秋を代表する実。マツボックリはアカマツやクロマツ、モミ、トウヒなど、マツ科の樹木の球果です。形がよく似ているスギ科の植物の球果もマツボックリと呼ばれることがあります。球果という名の通り、マツボックリは一つひとつの鱗片の裏側にそれぞれタネがついており、それが集まって実を形成しています。たくさんの鱗片が広がってつく独特の形の実は可愛らしく、クリスマスリースなどにも欠かせない素材になります。マツボックリの種類によって形や大きさはさまざまで、中には成熟しても鱗片を開かないものなども。また、多くのマツボックリには、水に濡れると鱗片を閉じ、乾くと開くというメカニズムがあります。 カキノキ 秋らしいオレンジ色のカキの実は、食欲の秋にふさわしい、美味しい秋の味覚の一つ。家庭でも育てやすい果樹で、人家の近くに植えられていることも多く、秋になるとオレンジ色の重たげな実がたわわに実ります。樹上の熟した実に鳥たちが集まり、半分つつかれたような実もよく見られる光景ですね。カキには甘ガキと渋ガキがあり、秋に果実が成熟した時の渋みの有無で分けられています。そのままでは渋いイメージのある渋ガキですが、完全に熟させたり、アルコールや炭酸ガスで脱渋したり、干し柿にしたりすれば、美味しく食べられます。 ムラサキシキブ その名の通り、細い枝に艶やかで美しい紫色の実をつけるムラサキシキブは、野趣豊かで秋のガーデンの演出にぴったり。ガーデンでは、近縁種でコンパクトに育ち、果実がより集まってつくコムラサキもよく利用され、園芸的にはこちらもムラサキシキブとして流通していることがあります。コムラサキには、平安の歌人・小式部内侍にちなむコシキブという別名も。主として実を観賞しますが、小さな花も淡い紫色で可愛らしいもの。紫色の実のほか、クリアな白い実をつける品種もあり、こちらもガーデンで人気があります。 ヨウシュヤマゴボウ ヨウシュヤマゴボウは、北米を原産とするヤマゴボウ科の多年草。全国に広く分布し、市街地などでもよく見かける帰化植物で、国内に自生するヤマゴボウとは異なり、紅色を帯びた茎が特徴です。赤紫色の軸を持つ房に白色の花を咲かせ、秋になると黒紫色のつややかな実を垂らします。果実は一見ベリー類にも似て美味しそうですが、果実や根には毒性があるので口にしないように注意しましょう。 イチョウ 街路樹などでも馴染み深いイチョウの木は、秋になると美しい黄色に黄葉する、紅葉の美しい木の一つ。雌雄異株で、雌木に実る黄色い実からは食用の銀杏が採れます。ただし、銀杏の食用とする箇所は内種皮よりも内側であり、表面の果皮は食べません。このイチョウの果皮には独特の匂いがあり、秋になると、この匂いに悩まされるという人も多いはず。そのため、街路樹の多くは実の落ちない雄の木が使われています。 ローズヒップ ガーデンの主役として美しい花を咲かせるバラの中には、秋になると赤やオレンジ色の可愛らしいローズヒップが楽しめるものも。ローズヒップがたくさん採れるバラには、ドッグローズやハマナスなどがあります。秋にローズヒップを楽しみたい場合は、花が咲いた後は花がらを摘み取らずにおき、また、口にしても安全なように農薬の散布などに気をつけましょう。酸味の強いローズヒップは、ビタミンCを豊富に含み、美容効果も高い嬉しい果実。ハーブティーやジャムなどにしても美味しくいただけます。 ノブドウ 都会でも道端や空き地などのスペースで見かけることが多い実が、ノブドウ。落葉するつる植物で、毎年芽を出す多年草です。葉姿には個体差が大きくあり、切れ込まないタイプや浅く切れ込むもの、深く切れ込むものなどがあり、切れ込みが深いものはキレハノブドウと呼ばれます。秋になると房状になった丸い実が、緑や白、青紫、藍色など、さまざまに異なる色合いに一つひとつ色づきます。不規則に染まる実は美しく、観賞用としてガーデンで栽培されることもあります。ちなみに、通常の実よりも大きな実は、ノブドウミタマバエなどに寄生された虫えい(虫こぶ)。また、近縁種のブドウやヤマブドウにもよく似ていますが、ノブドウの実は食用にはなりません。 アオキ 艶のある美しい常緑の葉を持つ低木。濃い緑色の葉のほか、斑入り葉などの園芸品種も多くあり、季節を通してガーデンの演出に利用されます。耐寒性が強くて育てやすく、ガーデンや公園の植栽にも幅広く活用される身近な植物です。光沢がある楕円形の実は、秋から冬にかけては真っ赤に色づき、色の少なくなる冬のガーデンで人目を引きます。耐陰性もあるので、シェードガーデンなどでも活躍します。ちなみに雌雄異株なので、赤い実がつくのは雌株のみ。雌株のみでは実がならないため、赤い実がついたアオキがあれば、近くに雄株があります。 ピラカンサ ピラカンサは生け垣や鉢植えなどによく使われる常緑低木で、バラ科トキワサンザシ属に属する数種類を総称してピラカンサと呼んでいます。春には白い花を咲かせ、秋から冬にかけて真っ赤な小さい実をたわわに実らせる姿は美しく、丈夫で育てやすいので、街中でも見かける機会が多い庭木です。赤い実を実らせるトキワサンザシが特によく栽培されますが、オレンジ色の実をつけるタチバナモドキなどもあります。 秋は多くの草花や樹木にとって実りの季節。それは、ガーデンや街中で育つ身近な植物にとっても同様です。さまざまな色や形、質感を持つ果実やタネは、花々とはまた違った美しさを持っています。天気のよい秋の日には、足元や木々の枝に実る秋の印を見逃さないよう、ゆっくり探しながら歩いてみるのもいいですね。 Credit 写真&文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。



















