スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
3and gardenの記事
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家庭菜園

バジルやパクチーも秋スタートがおすすめ! 畑も鉢もいらないテーブル家庭菜園「セルトレイ栽培」
テーブル家庭菜園「セルトレイ栽培」に必要なもの ●セルトレイ(50穴や72穴など穴のサイズが大きめのもの) セルトレイとは、プロの生産者が野菜や花を種子から発芽させ、苗を育てるのに使う専用のトレイ。いわば野菜や花の幼稚園です。サイズはさまざまありますが、基本的に深さは3〜5cmと浅く、数cm四方の小部屋(穴)がたくさん並んでいるのが特徴です。セルトレイ栽培では、この穴1つで1苗を種子から収穫まで育てるので、穴のサイズが大きめのものを選びましょう。50穴や72穴が適しています。場所をとらず軽いので、窓辺やガーデンテーブルに置いて野菜やハーブを育てることができます。 ●底面給水バット 水を張り、セルトレイをつけるための容器。セルトレイが入るサイズで、水を張れる容器であれば別のものでもOK。 ●培養土(必要な肥料が含まれている土) 培養土は種まき専用のものがおすすめです。土にも種類がさまざまあり、種まき用の培養土は土の粒子が細かく、発根したばかりの根がきちんと活着できるように作られています。さらに、発芽から生育していくまでに野菜が必要とする栄養分をあらかじめ含んでおり、生育をサポートしてくれるので安心です。 ●野菜の種子 セルトレイ栽培におすすめなのは、カブ、ラディッシュ、バジル、パクチー、クレソン、ミズナ、ベビーリーフなど。 ●ハス口付きのジョウロ ハス口とは、シャワー状に水が出てくるジョウロの先端部分。取り付け・取り外し可能なもののほうが便利。 ●防虫ネット マンションのベランダなどでも虫はやってきます。虫の発生を防ぐには、タネ播き後すぐに防虫ネットをかけるのがおすすめです。 これらの道具は、園芸店やホームセンターで手に入ります。 テーブル家庭菜園「セルトレイ栽培」の始め方 ①土をセルトレイの高さすりきりまで詰め、土の内部まで湿るようにハス口の付いたジョウロで水やりをします。目安は底面から水が流れ出すまで。 ②土が入った穴の1つずつに、指で押して土をくぼませ、そこに種子を播き、土を軽くかぶせます。表面が湿る程度にハス口のついたジョウロで水をやります。 【種まきのやり方】 葉菜類やハーブなど比較的大きめの種子は1穴あたり2〜3粒、小さめの種子は4〜5粒。 カブやラディッシュは1穴に1粒。 ③発芽するまでは直射日光の当たらない場所で(種類によるので種袋の裏を確認)、セルトレイの表面が乾かないように管理します。新聞紙などをかぶせておくとよい場合もあります。発芽したら日当たりと風通しのよい場所へ移動します。カブの種子は、種まきから3〜5日で発芽します。 これで種まきも失敗しない! 安心発芽ポイント 家庭菜園初心者でよくあるのが「発芽しない」というトラブル。のっけから問題にぶち当たって、早々にくじけてしまう人もいますが、種子は基本的に発芽するようにできている偉大な生命装置です。ただし、発芽には条件が必要。発芽しない場合には、以下を確認してみましょう。 ★発芽適温を守っていますか? 植物の種子は種類ごとにその植物が生育するのに適した気温があります。気温が高すぎても低すぎても発芽しません。適温は種袋の裏に書いてあるので、必ず確認しましょう。 ★水をやりすぎていませんか? 種子が発芽するには水も必要ですが、酸素も必要です。水を始終与えていたり、雨続きで土がずっと濡れている状態だと酸素不足で発芽できません。表面が湿った状態であれば、基本的に水やりをする必要はありません。 ★種子を深く埋めすぎていませんか? 種子の中には発芽に光を必要とするものと、そうでないものがあります。多くの場合は発芽に光を必要としませんが、ニンジンやレタスなどは光を必要とするので、種子を播いたらごく薄く土をかけましょう。光を必要とするか、しないかも種袋の裏に書いてあるので、よく読みましょう。また、どの植物も種子を深く埋めすぎると、酸素不足で発芽できません。 テーブル家庭菜園「セルトレイ栽培」発芽後の育て方 【置き場所】 日当たりがよく、風通しのよい場所。ベランダなどでは床面に置くより、ガーデンデーブルの上などトレイを少し高さのある場所に置くと光が当たりやすく、風通しもよくなります。窓辺に置く際は、窓を開けて風が当たるようにしましょう。 【水やり】 発芽の最初は、小さな葉っぱが2枚展開している状態です。それを「双葉」と呼びます。その次に、さらに葉っぱが展開します。それを「本葉」と呼びます。本葉が展開するまでは、ハス口の付いたジョウロで土の表面が乾いたら水をやります。本葉が展開して大きくなってきたら、底面給水バットに水を張り、トレイをつけて底面から吸水させるようにします。水やりの目安は土の表面が乾いたらですが、トレイは土の量が少なく乾きやすいので、高温期には朝晩2回必要になることもあります。 【間引き】 葉菜類やハーブは間引かなくてもOKですが、1穴に1本だけで育てると大きく育ちます。大きく育てたい場合は、双葉が展開した後、しっかりした1本を残して他を間引きます。引き抜くと、残したい1本まで一緒に抜けてしまうことがあるので、土の際で茎を切って間引きます。 【収穫】 ●葉菜類やハーブは種子を播いてから1カ月程度で収穫できるようになるので、必要な分だけ切り取ります。収穫する時は根元をハサミで切ると土もこぼれず、周りも汚れません。1回目の収穫が終わった後、週に1~2回液肥を底面給水バットに注いで、生育を維持するようにします。 ●カブは種まきから約45日程度で収穫できます。 【虫よけ】 秋も害虫は発生しやすい時期。防虫ネットなどで対策をしましょう。フレームを立てて、ネットを被せます。ネットの上からも水やりができます。 秋から始めるセルトレイ栽培におすすめの野菜 セルトレイは洗えば何度でも繰り返して使うことができます。栽培後、土は新しいものに入れ替えましょう。セルトレイでは、以下のような野菜を栽培できます。これからの季節は、バジルやパクチーなどの種まき適期です。また、カブやラディッシュ、ミズナも種まきができます。いろいろな野菜やハーブを手軽に育てられるテーブル家庭菜園「セルトレイ栽培」にぜひチャレンジしてみてください!
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おすすめ植物(その他)

秋花壇に植える草花8選! 秋色植物を育てよう
アスター Flower_Garden/shutterstock.com ガーデニングシーンで幅広く活躍する人気の高いアスターは、晩夏から秋にかけて花を咲かせ、花色や花形、草丈、咲き方など、非常にバリエーションに富んだ花。アスターと呼ばれるものには一年草と宿根草がありますが、ガーデニングでは宿根アスターがよく使われます。花色には、代表的な青紫の花のほか、白やピンク、紫、赤などの花があります。日当たりのよい場所で、水はけのよい土に植え付けて育てます。枝数を増やし、花を多く咲かせるために、5~6月頃に切り戻しを。また、よく増えて根詰まりを起こしやすいので、鉢植えの場合は毎年植え替えをするとよいでしょう。 mahey/Shutterstock.com ⚫︎『春から秋までの花壇で大活躍! ガーデンを彩る宿根アスター』 ケイトウ montreep/shutterstock.com ふわふわとした質感の花穂と、カラフルで鮮やかな色彩が、秋のガーデンに欠かせないケイトウ。矮性品種は寄せ植えにも合わせやすく、使い勝手のよい花です。花姿はキャンドルのような形の花穂のほか、鳥のとさかに似たもの、玉状の固まりになるものなどいくつかのタイプがあります。日当たりと水はけのよいところで育てて、極端な乾燥に気をつけましょう。毎年タネを播いて育てる一年草で、移植を嫌うので、苗を植えつける際には根鉢を崩さないように植えます。 aimful/Shutterstock.com ⚫︎『ケイトウの特徴や育て方を知ってトサカのような独特の花姿を楽しもう』 AndperfumeInd/Shutterstock.com ⚫︎『ノゲイトウはおしゃれな庭のアクセントにぴったり! 育て方や特徴を解説』 センニチコウ Amarita/shutterstock.com 丸い小さな小花がぽんぽんと咲く、可愛らしい夏~秋の花。日本では、仏花として親しまれていますが、丈夫で育てやすく、紫やピンク、白、赤などのバリエーションがあり、花壇の彩りにもとても重宝します。花に見える部分は実は苞で、花もちがよいのも嬉しいところ。名前の通りに長期間咲き続くカサカサとした花は、ドライにするのも簡単で、フラワーアレンジメントにもオススメです。基本的に一年草ですが、キバナセンニチコウは3℃程度を保てば冬越しさせることもできます。背が高くなる種類は、適宜支柱を立てて育てます。伸びすぎて姿が乱れてきたら、少し切り戻して新芽を出させるとよいでしょう。 kmksk/shutterstock.com ⚫︎『センニチコウの育て方。コツとお手入れ、植え替えや寄せ植えを一挙紹介します』 ルドベキア J Need/shutterstock.com 夏~秋にかけて、黄色やオレンジ、赤茶色など暖色系の花を咲かせるルドベキア。一株でもよく枝分かれして、一面に鮮明な色の花を咲かせる姿は遠目からでもよく目立ち、ガーデンに色の面を加えてくれます。品種によって一・二年草タイプ、または宿根草タイプに分かれます。丈夫で育てやすく、肥料もあまり必要としません。苗を植えつけるほか、春、または秋にタネを播いても育てることができます。秋播きした場合は、冬は凍らない程度に防寒しましょう。宿根草タイプは、数年に一度、株分けを兼ねて植え替えるとよく育ちます。 Lijuan Guo/Shutterstock.com ⚫︎『ルドベキアとエキナセアは似ているようで違う! 2種の特徴と違いを解説』 Mike Russell/Shutterstock.com ⚫︎『ルドベキアの栽培方法! 花言葉や綺麗に育てるコツをご紹介』 ダリア Kostin SS /shutterstock.com 赤やピンク、オレンジ、黄色、複色など幅広い花色を持ち、花形も人の目を惹きつける大輪品種から可愛らしい小輪品種、豪華な八重咲きやポンポン咲き、シンプルな一重咲き、変化咲きなど、バリエーション豊かな花姿を持つダリア。秋のガーデンの主役花としても活躍します。多くは春植え球根として扱われる多年草タイプですが、タネから育てる品種も多く流通しています。球根植物なので乾燥に強く、根腐れには注意が必要。茎が伸びてきたら倒れないように適宜支柱を立て、花がらはこまめに摘み取りましょう。場所によっては、冬は球根が凍らないように掘り上げて保管します。 写真/遠藤 昭 ⚫︎『寄せ植えや花壇に活躍「ダリア」の種類と上手な育て方』 セダム T.W. van Urk/shutterstock.com 多肉植物として広く知られているセダムですが、実は花壇の彩りとしてもよく使われています。丈夫で乾燥に強く、よく広がって地面を覆うので、グラウンドカバーにぴったり。種類が豊富なので、選ぶ楽しみもあります。葉の紅葉が美しく、晩夏に咲かせた花が秋になるにつれ花色を深める‘オータム・ジョイ’など、品種によっては秋花壇の彩りとしてもオススメ。水はけ、日当たりのよい場所で育てます。耐寒性、耐暑性が強いものが多く、丈夫で育てやすい花ですが、高温多湿には弱いので、梅雨から夏にかけて注意が必要。雨がかからず、風通しのよい場所で夏越しさせるとよいでしょう。 トウガラシ nop16/shutterstock.com 実りの秋、ともいうように、秋はさまざまな植物が実を結ぶ季節。花壇にも実物を取り入れると、ぐっと秋らしさが出ます。観賞用のトウガラシは、オレンジや赤、紫などカラフルな色彩と可愛らしい形の艶やかな実をつけ、秋花壇の演出にぴったり。ハロウィンの飾りとしてもオススメです。植えつけの適期は5~8月頃。水はけがよく、肥沃な土を好みます。根鉢を崩して植えつけるとよく育ちますが、あまり大きくしたくない場合には、すでに実のついた株を、根鉢を崩さずに植えるとよいでしょう。 Yui Yuize/Shutterstock.com ⚫︎『カラフルで個性的! 観賞用トウガラシ(唐辛子)の手入れや増やし方を解説』 グラス類 JPL Designs/ Shutterstock.com 秋らしいガーデン風景をつくる際に、ぜひ取り入れたいのがグラス類。細い茎の先に柔らかな穂を伸ばすグラス類の姿は、それだけで秋らしい情緒にあふれています。日本でも、ススキが風に穂を揺らす姿は、秋の風情を感じさせる代表的な光景の一つですね。グラス類は丈夫で手がかからず、放任でもOKな種類が多いのも嬉しいところ。非常にたくさんの種類があり、草丈や葉色、穂の様子などもさまざまなので、シーンに合わせたものを選びましょう。写真は光沢のある銅色の葉に赤紫がかる穂が美しい‘パープル・ファウンテン・グラス’。 Sergey V Kalyakin/Shutterstock.com ⚫︎『秋から初冬まで変化を楽しめるオーナメンタルグラス 〜小・中型種10選〜』 J Need/Shutterstock.com ⚫︎『秋から初冬まで変化を楽しめるオーナメンタルグラス 〜大型種10選〜』 ここでご紹介したものの他にも、秋らしい雰囲気を感じさせる植物はたくさんありますし、紅葉がきれいな植物を取り入れるのも効果的。ぜひ、自分らしい秋のガーデンを楽しんでくださいね。 Photo/ 1,3)pongsakorn chaina/ 2)Flower_Garden/ 4)Amarita/ 5)J Need/ 6)Kostin SS/ 7)T.W. van Urk/ 8)nop16/ 9)JPL Designs/ Shutterstock.com
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観葉・インドアグリーン

ドラセナはどう育てる? 最適な栽培環境や育て方のコツ
ドラセナの主な特徴 まずはドラセナとはどんな植物なのか、主な特徴について解説します。 ドラセナの基本情報 ドラセナはリュウゼツラン(キジカクシ)科ドラセナ属に分類される、常緑性の中低木です。熱帯アフリカが原産で、寒さには弱いですが、暑さには強い植物です。 品種によってさまざまなサイズがあり、卓上サイズから20mほどになるものまであります。幹が柔らかく樹形をアレンジしやすいので、個性的な樹姿のドラセナも多いです。 花や葉の特徴 ドラセナの花色は、白や薄ピンク、薄オレンジなどがあります。しかし、開花時期は不定期でめったに見られないため、実際に目にできる機会は貴重です。花姿は、細長い穂状の花茎を四方に伸ばすものや、丸いポンポンのような花を花茎にいくつもつけるものなど、品種によってさまざまです。 常緑性の植物なので、一年中みずみずしいグリーンを楽しめるのも特徴です。 花言葉 ドラセナの花言葉は品種によって異なり、ドラセナ全般に共通する花言葉は「幸福」です。そのほか「隠しきれない幸せ」や「永遠の愛」など、前向きな言葉が多く揃っています。 名前の由来 ドラセナという名前はラテン語で雌の竜という意味。ドラセナには真っ赤な樹液を出す品種があり、昔これを固めたものを竜血という特産品として取引していました。竜血が採れる樹ということから竜血樹という名前が付けられました。 ドラセナの育て方の基本 ここからはドラセナの基本的な育て方について解説します。 栽培環境・用土 ドラセナは耐陰性もありますが、ある程度光に当てたほうがよく育ちます。日の当たらない場所に置く場合は、1週間のうち数時間程度は日光浴をさせるようにしましょう。ただし直射日光は当てないように注意します。 耐寒性は低いので、地植えでの栽培は難しいです。鉢植えにして、気温が極端に下がらない場所に移動するなど、季節ごとに場所を変えるほうが管理しやすいでしょう。 また、植え付ける用土は、水はけがよく肥沃な、有機質を多く含むものを使いましょう。 水やり ドラセナは乾燥気味に管理します。 生育期の春から秋にかけては、土の表面だけではなく土の中まで乾いてから水をたっぷり与えましょう。冬は土が乾いた後、3〜4日ほど経ってから水をたっぷり与えます。冬期は月に1〜2回程度でも問題ありません。 肥料 肥料は少なめに施します。与えすぎると逆に弱ってしまうので注意しましょう。 生育期の5〜9月には、2カ月に1回のペースで緩効性肥料を与えるか、液体肥料を10日に1回のペースで与えるとよいでしょう。 植え付け・植え替え 植え付けや植え替えは5〜9月が適期です。鉢が根でいっぱいになっているようなら植え替えをします。事前に水やりを控えて土を乾燥させておき、植え替え時に根鉢を崩して古い土を落とします。茶色くなった根は切り落としておきましょう。植え替え後1〜2週間は明るい日陰で水を与えず管理します。 ドラセナの剪定 ドラセナは上にどんどん伸びていくので、理想の高さになったら先端をカットします。葉の先端が黒く枯れた時は、そこだけ切り落としておきましょう。花芽が付いたときは、花を咲かせてしまうと株が弱るので切り取るのがおすすめです。 増やし方 ドラセナは、株分けや挿し木で増やすことができます。 株分けは、植え替えの際に行うと効率がよいでしょう。2〜3株ずつ、地下茎を切り分けて植え直します。 挿し木をする場合は、新梢を10cmほど切り取って挿し穂を作ります。挿し穂を3時間ほど水に浸けた後、用土を入れた育苗ポットに挿して根が出るまで管理します。新芽が出てきたら鉢上げしましょう。 病害虫 注意が必要な病気は、炭疽病(たんそびょう)です。カビが原因で葉などに斑点が現れ、穴があいてしまう場合もあります。カビは高温多湿を好むため、梅雨時に発生しやすい病気です。予防のため、水やりは株元を目掛けて注ぎ入れたり、葉が茂りすぎて密集しないように注意しましょう。 害虫はハダニやカイガラムシがつきやすいです。 ハダニは葉の裏について汁を吸います。水に弱いので、葉裏に霧吹きなどで水をかけると予防になります。 カイガラムシも汁を吸います。排泄物がすす病を引き起こす原因になることがあるので、見つけたら早めに駆除しましょう。 ドラセナの主な品種 ドラセナの代表的な品種をいくつかご紹介します。 マッサンゲアナ ‘マッサンゲアナ’は幸福の木とも呼ばれ、プレゼントとして人気が高い品種です。 緑の葉に黄色い斑が入るのが特徴で、香りのよい花を咲かせるドラセナ・フレグランスの代表品種でもあります。 コンパクタ ドラセナ・コンパクタは濃緑色の光沢がある葉をつける品種です。 成長がゆっくりで葉がよく茂り、コンパクトに育つのが特徴です。 コンシンネ コンシンネは折れ曲がりながら伸びる細い枝に、細長い葉が放射状につく種類です。 品種によって葉の色が異なります。ドラセナ・コンシンネ‘レインボー’やドラセナ・コンシンネ‘トリカラー’などの品種があります。 観葉植物を探しているならドラセナもおすすめ! ドラセナは育てやすい植物で、品種のバリエーションの中から好みに合った葉色や樹形を選べます。インテリアのアクセントになる観葉植物を探している方は、ぜひドラセナを育ててみてはいかがでしょうか。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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おすすめ植物(その他)

9月に咲く人気の花20選 秋を告げる花を探そう!
シュウメイギクキンポウゲ科多年草/主な花色:白・ピンク/開花期:9~11月 Tunatura/Shutterstock.com ピンクや白など優雅な姿で次々と咲くシュウメイギクは、秋のガーデンで人気の高い宿根草。楚々とした風情あるたたずまいで、茶花としても用いられます。古い時代に日本に伝えられ、野生化してきた植物なので、初心者でも育てやすいのも魅力です。寒さに強い半常緑の多年草で、冬に葉を落としたとしても、また来春には芽を出してくれますよ。根が大きく伸び、よく増えるので、地植えにする場合はスペースを取っておくとよいでしょう。まめに花がらを摘むことで長く楽しめます。シュウメイギクの花言葉は「薄れゆく愛情」「淡い思い」「あせていく愛」「多感な時」「忍耐」などです。 ●秋の風情を感じる優雅さ! シュウメイギクの特徴、花言葉、育て方 キキョウキキョウ科多年草/主な花色:紫・白・ピンク・複色/開花期:6~10月 Pek Kool/Shutterstock.com 整った星形の花を咲かせるキキョウ。初夏から晩秋にかけて開花期を迎えますが、秋の七草の一つにも数えられ、秋らしい風情が楽しめる花です。日本の原野に自生し、気候や環境になじんで育てやすいので、ガーデニング初心者にもおすすめ。一般的な一重咲きのほか、二重咲きや三重咲きなどの品種もあります。真夏の暑さがやや苦手なので、西日が強く当たる場所は避け、鉢栽培の場合は風通しのよい涼しい場所で管理するとよいでしょう。夏に株姿が乱れてきたら切り戻すと、秋にはまた生育して長く開花が楽しめます。キキョウの花言葉は「永遠の愛」「変わらぬ愛」「誠実」「清楚」「従順」「気品」などです。 ●和風な美しさがあり、茶花として人気の高い桔梗! 育て方のポイントは? ケイトウヒユ科一年草/主な花色:赤・ピンク・黄・オレンジ・緑/主な開花期:7~11月 Suttisuntorn/Shutterstock.com 鮮やかな色彩で秋の庭にインパクトをもたらしてくれるケイトウ。「鶏頭」の名の通り、個性的な花姿を持つトサカケイトウのグループのほか、寄せ植えや花壇に人気のふわふわとした円錐形の穂を持つ羽毛咲き種や、枝分かれした槍状の花穂をつけるノゲイトウなど、種類も豊富です。暑さに強く丈夫なので、夏から秋まで長く楽しめるのも魅力。葉色の美しいものは、カラーリーフとしても楽しめます。過湿に弱いので、水はけのよい土で育てましょう。花もちがよく、ドライフラワーにしても楽しめます。ケイトウの花言葉は、「おしゃれ」「気取り屋」「色あせない愛」「博愛」などです。 ●夏から晩秋までたっぷり楽しめる「ケイトウ」を植えよう。編集部オススメの4種類を紹介! コスモスキク科一年草/主な花色:白・赤・ピンク・オレンジ・黄・茶・複色/開花期:6~11月 NattapolStudiO/Shutterstock.com 整った形の花が風に揺れるコスモスは、秋の美しい風物詩。繊細な風情に反して強健で育てやすく、公園や道路脇などさまざまな場所で見られる、暮らしの中でもおなじみの花です。明るい時間が短くなると花芽が形成される短日植物ですが、現在では品種改良が進み、日が短くならなくても花芽をつける品種も登場しています。花色や花姿のバリエーションも多く、濃い黄色のキバナコスモスや宿根草のチョコレートコスモスもあります。草丈が高くなると倒れやすくなるので、適宜支柱を立てるか、摘心を繰り返してコンパクトに育てるとよいでしょう。コスモスの花言葉は、「調和」「乙女の純真」などです。 ●風にそよぐ繊細な姿がかわいいコスモスを育てよう リンドウリンドウ科多年草/主な花色:青・紫・白・ピンク・複色/開花期:9~11月 Christian Peters /Shutterstock.com 秋に咲く代表的な花の一つ、リンドウ。秋の七草としても知られ、鮮明な青などの小さなベル形の花を連なって咲かせます。日本を含む世界各地に自生し、古くから薬草として利用されてきました。「竜胆」という名前も、薬草として根を利用していたことに由来します。リンドウは光に反応して開花し、曇りの日や夜には花弁を閉じてしまうため、開花期は日当たりのよい場所で管理することがポイントです。寒さには強いですが、暑さと乾燥はやや苦手なので、夏場は風通しのよい半日陰などに移動するか、落葉樹の下などに植えるとよいでしょう。リンドウの花言葉は「勝利」「正義感」「あなたの悲しみに寄り添う」「寂しい愛情」などです。 ●秋の訪れを感じられる花! リンドウの特徴・花言葉・育て方 ヒガンバナ(リコリスの仲間)ヒガンバナ科多年草/主な花色:赤・黄・白・オレンジ・ピンク・紫・青・複色/開花期:8~10月 sano kazuki/Shutterstock.com 秋の花として知られるヒガンバナは、昔から日本で親しまれてきた球根植物で、リコリスの一種に分類されています。その名前から縁起が悪いとして庭植えを避けられることもありましたが、西欧では美しい花が人気で、花色もさまざまなものがあります。毒性があることから害虫なども付きにくく、放任してもよく育つ丈夫な植物として、近年では日本でもガーデンプランツとして見直され始めています。葉が出るよりも先に花が咲くので、株元をカバーする植物と組み合わせて花壇に植えるのもおすすめ。開花後に出る葉はそのままにして球根を太らせれば、植えっぱなしでも毎年楽しめます。ヒガンバナの花言葉は色によって異なり、赤花は「情熱」「独立」「再会」「あきらめ」「転生」「悲しい思い出」などです。 ●リコリス(ヒガンバナの仲間)の完全理解! 基本情報から育て方まで詳しく解説 ススキイネ科多年草/主な花色:白/開花期:9~10月 F.F.YSTW/Shutterstock.com さらさらとしたススキの穂が風になびく姿は、日本の秋の風物詩。お団子とともに、秋のお月見には欠かせません。日本では雑草扱いされることもありますが、姿の美しさからオーナメンタルグラスとしても利用されています。昔から日本の野山で自生してきたこともあって環境に馴染みやすく、放任してもよく育ちます。むしろ育ちすぎて巨大化しがちなので、大きくしすぎないためのメンテナンスが必要です。細長い葉はかたく、縁がカギ状になっていてけがをしやすいので、作業の際には手袋をはめるとよいでしょう。ススキの花言葉は「活力」「心が通じる」などです。 ●ススキってどんな植物? 基本知識から育て方のポイントまで徹底解説 センニチコウヒユ科一年草/主な花色:白・赤・ピンク・黄・紫/開花期:5~11月 茎の先にポンポンと咲く丸い花が愛らしいセンニチコウ。暑さに強いので、サマーガーデンでも活躍します。丈夫で育てやすく、花がよく咲き揃うので、ガーデンの縁取りにおすすめ。花のように見える球体のカサカサした部分は、じつは苞(ほう)という葉の集まりなので、長期間楽しむことができます。ドライになっても花色が残るので、フラワーアレンジメントやドライフラワーの花材としても人気。コンパクトに育つ矮性種から高性種まで種類もさまざまです。一年草ですが、品種によっては冬越しして翌年も楽しめるものもあります。 ●センニチコウの育て方。コツとお手入れ、植え替えや寄せ植えを一挙紹介します キンモクセイモクセイ科高木/主な花色:オレンジ /9~10月 sazanka/Shutterstock.com 三大香木の一つで、離れた場所にまで届くほど強い芳香が、秋への移ろいを知らせてくれます。濃い緑の葉にオレンジ色の花を密に咲かせ、生け垣や庭木としても人気があります。雌雄異株ですが、日本には雌株はないとされているため、実を付けることはありません。寒さにはやや弱く、霜が降りるような場所や冬に寒風が当たるところは避けましょう。また、日当たりの悪い場所や大気の汚れた場所では、花つきが悪くなりがちです。キンモクセイの仲間にはほかに、白い花を咲かせるギンモクセイやヒイラギモクセイもあります。キンモクセイの花言葉は「謙虚」「気高い人」などです。 ●キンモクセイの育て方。コツとお手入れ方法を一挙紹介します 宿根アスターキク科多年草/主な花色:青・紫・ピンク・白/開花期:8~11月 McGraw/Shutterstock.com 宿根アスターは、アスター属(シオン属)や、シンフィオトリクム属に含まれるユウゼンギクやクジャクアスターなどの宿根草の総称。晩夏から秋にかけてふんわりと茂って他の植物とも合わせやすく、花色や草丈のバリエーションも非常に豊富なので、秋色ガーデンの演出にとても重宝します。ボーダー花壇やメドウガーデン、ロックガーデンなど、さまざまなガーデンシーンで活躍しますが、過湿にすると根腐れしやすいので、やや乾燥気味に管理しましょう。春に芽が伸びてきたら摘心すると、こんもり育って花数も多くなります。アスターの花言葉は「追憶」「君を忘れない」などです。 ●春から秋までの花壇で大活躍! ガーデンを彩る宿根アスター ホトトギスユリ科多年草/主な花色:白・紫・ピンク・黄/開花期:7~11月 ToRyUK/Shutterstock.com 秋の茶花としても人気のホトトギス。白花に斑点が入る個性的な花は、楚々とした風情が可憐で、古くから日本人に愛されてきました。日本に自生する植物なので、育てやすいのも魅力です。半日陰で湿り気のある環境を好むので、シェードガーデンにもおすすめ。和のイメージがありますが、白や黄色の花もあり、洋風のガーデンにもよく似合います。冬は地上部が枯れて越冬します。ホトトギスの花言葉は、「永遠にあなたのもの」「秘めた意志」「永遠の若さ」などです。 ●ホトトギスの花を自宅で育ててみたい! ホトトギスを育てるポイント サルビア・レウカンサ(メキシカンブッシュセージ、アメジストセージ)シソ科多年草/主な花色:紫/開花期:5~11月 Ken Schulze/Shutterstock.com 非常に種類豊富なサルビアの中でも、サルビア・レウカンサは秋咲きの代表的な種類です。長い花穂を伸ばし、ビロードのような質感の紫花を咲かせる姿はとてもダイナミック。多年草なので、毎年花が楽しめます。秋咲きのサルビアにはこのほかにも、赤い花を咲かせるサルビア・エレガンス(パイナップルセージ)や、黄色の花が咲くサルビア・マデレンシスなど、たくさんの種類があるので、好みに合ったものを探してみるのも楽しいですね。サルビア・レウカンサの花言葉は「家族愛」です。 ●セージの仲間、サルビアで秋の庭を鮮やかに彩ろう。編集部オススメの5種類! プルメリアキョウチクトウ科低木/主な花色:赤・ピンク・白・黄・複色/開花期:6~10月 Photo/遠藤昭 整った花形で、甘い香りを漂わせるプルメリア。ハワイやタヒチなどではレイにも使われ、南の国らしい植物です。真夏に花が咲くイメージがありますが、一年を通じて開花し、日本では8月頃からつぼみが充実して9月以降に最盛期を迎えることが多いです。最近は小型品種もあり、コンパクトに育てて花を楽しむこともできます。熱帯花木なので寒さに弱く、冬は室内に取り込んで管理し、暖かくなってからはできるだけ早く成長させることが開花を楽しむポイントです。やや乾かし気味に管理しましょう。プルメリアの花言葉は「気品」「恵まれた人」「日だまり」「内気な乙女」などです。 ●庭に咲いたプルメリアの香りで気分はハワイ フジバカマキク科多年草/主な花色:白/開花期:8~9月 フジバカマは秋の七草の一つに数えられ、日本では古くから親しまれてきた植物。小さな花を無数に咲かせる控えめな美しさがあり、旅をするチョウ、アサギマダラが訪れることでも有名です。咲いている花はあまり香りませんが、乾燥させると不思議と上品な甘い香りが広がるので、庭で育てて匂い袋などに仕立ててみるのもいいですね。地下茎が伸びて広がりますが、現在の日本には生息に適した場所が少ないため、絶滅危惧種に指定されています。フジバカマとして販売されている苗の多くは交雑種のサワフジバカマです。よく広がるので、増えすぎないように注意しましょう。フジバカマの花言葉は「ためらい」「遅れ」などです。 シュウカイドウシュウカイドウ科多年草/主な花色:白・ピンク/開花期:7~10月 EQRoy/Shutterstock.com シュウカイドウはベゴニアの一種で、江戸時代頃に日本に伝わりました。各地で半野生化していることからも分かる通り、寒さに弱いものが多いベゴニアの中では珍しく、戸外でも冬越しできる耐寒性の強い種類です。葉裏が赤いタイプや白花を咲かせるタイプがあります。強い直射日光が苦手で、やや湿り気のある明るい日陰を好むので、シェードガーデンにもおすすめ。シュウカイドウの花言葉は「片思い」「恋の悩み」「未熟」「自然を愛す」などです。 ダリアキク科多年草/主な花色:ピンク・赤・白・オレンジ・黄・紫・複色/開花期:6~11月 suprabhat/Shutterstock.com 豪華で華やかな花を咲かせるダリアは、秋花壇の主役級の存在。花径30cmに達するような超巨大輪種から大輪・中輪・小輪種まであり、花形のタイプもさまざま、また木のように大きく育つ皇帝ダリアなど、非常に豊富な種類があります。和名では「天竺牡丹」と呼ばれ、古くから親しまれてきた春植え球根植物です。地中で越冬しますが、寒さに弱いので、場所によっては球根が凍らないよう掘り上げて保管し、遅霜の心配がなくなってから植え付けるとよいでしょう。乾燥気味に管理し、必要に応じて支柱を立てて栽培します。ダリアの花言葉は「華麗」「エレガント」などです。 ●寄せ植えや花壇に活躍「ダリア」の種類と上手な育て方 コリウスシソ科一年草/カラーリーフ 開花期以外にも長く楽しめ、広い面積に渡って彩りを加えてくれるカラーリーフはガーデンには欠かせない存在。コリウスは初心者にも育てやすく、赤や紫、茶色、縁取りや斑が入るものなど、じつにさまざまな色合いの葉を持つ品種が流通しています。初夏から秋まで長く観賞できますが、特に株が充実し、庭に花が少なくなってくる秋に存在感を発揮します。耐暑性は普通ですが、真夏は葉色が褪せやすいので、直射日光の当たらない半日陰におくとよいでしょう。寒さに弱いため、一般に一年草として扱われます。コリウスの花言葉は「かなわぬ恋」「善良な家風」「健康」などです。 ●ガーデンを鮮やかに彩るカラーリーフ バリエーション豊富なコリウス ルドベキアキク科多年草/主な花色:オレンジ・黄・茶・複色/開花期:7〜10月 islavicek/Shutterstock.com ビタミンカラーが元気をくれるルドベキアは、サマーガーデンでも人気がありますが、花期が長いので秋のガーデンでも活躍してくれます。宿根草タイプと一年草タイプがあり、一年草のヒルタ種や宿根草の‘タカオ’などがよく流通しています。次々に花が咲くので、終わった花がらはこまめに取り除き、株姿が乱れてきたら切り戻しをするとよいでしょう。またルドベキアの一種であるオオハンゴウソウは特定外来生物に指定されているので、栽培しないように注意しましょう。ルドベキアの花言葉は「正義」「公平」「正しい選択」「立派」「あなたを見つめる」「強い精神力」などです。 ●【初心者向け】ルドベキアの栽培方法! 花言葉や綺麗に育てるコツをご紹介 キクキク科多年草/主な花色:白・赤・ピンク・オレンジ・黄・緑・茶・複色/開花期:9〜11月 momemoment/Shutterstock.com キクは日本を代表する花の一つで、大ギク、小ギク、古典ギク、野生ギク、洋ギクなど、非常に豊富な種類があります。この季節のガーデニングに気軽に取り入れやすいのは洋ギクで、ポットマムとも呼ばれています。花つきがよいので、主役にも脇役にも利用でき、また暑さ寒さに強く、放任してもよく育つので、ビギナーにおすすめです。日当たりのよい場所で育てましょう。矮化剤を使った鉢花も多く出回っているので、2年目以降は草丈が高くなることがあります。キク一般の花言葉は「高貴」「高潔」「高尚」などです。 ●【二十四節気】白露は秋の訪れ。彩り豊かなキクの庭花と重陽の節句 ハギマメ科低木/主な花色:赤紫・白/開花期:7〜9月 tamu1500/Shutterstock.com 秋の七草の一つで、『万葉集』にも数多く詠まれたハギは、古くから日本人に愛されてきた花。長く枝垂れた枝にたくさん花が咲き、風に揺れる姿に秋の風情を感じさせる、落葉性の低木です。広く庭木に利用されるミヤギノハギのほか、ヤマハギやニシキハギなどもあり、また種類によっては夏に花を咲かせるものもあります。暑さ寒さに強く、やせ地でもよく育つ手のかからない植物ですが、大きく育つので植える場所には注意が必要です。鉢植えの場合は、夏の水切れに注意しましょう。ハギの花言葉は「思案」「内気」「柔軟な精神」などです。 9月に咲く人気の花を育てよう! 今回は、9月に見頃を迎えるガーデニングで人気の花を20種類ご紹介しました。ここで取り上げたもの以外にも、9月に楽しめる植物はまだまだたくさんあります。ぜひお気に入りの花を見つけて、9月のガーデニングを楽しんでみてくださいね。
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宿根草・多年草

葉も花も実も楽しめる! 育てやすいヤブランはガーデニング初心者にもおすすめの植物
まずはヤブランの基本情報を把握しておこう! simona pavan/Shutterstock.com ヤブランは、キジカクシ科ヤブラン属の植物です。原産地は日本を含む東アジアで、日本の気候によく馴染んで暑さ・寒さに強く、育てやすいのが特徴。多年草で、一度植え付ければ何年も生育します。春から新芽を出し、寒くなると生育が止まりますが、落葉することなく常緑のまま冬を越し、寂しくなりがちな冬の庭の貴重なグリーンとなってくれます。ヤブランの草丈は20〜40cm。細長い葉を放射状に伸ばしてシャープなラインを描きます。開花期は7〜10月で、花つきがよく次々と開花して庭を彩ってくれます。 ヤブランの別名と名前の由来 Ancha Chiangmai/Shutterstock.com ヤブランは漢字で「藪蘭」と書き、名前に「ラン」が入っていますが、ラン科の植物ではありません。「藪のような暗がりでも咲く花」というのが花名の由来といわれます。また、ランのように細長い葉を持ち、細長い花姿が中国語で「細長く連なっている」という意味の「欄」にちなむ、など名前の由来は諸説あるようです。和名で古くは「山菅(やますげ)」や「菅(すげ)」と呼ばれ、万葉集にも登場します。また、同じキジカクシ科に属する、春咲き球根植物ムスカリに姿が似ていることから「サマームスカリ」と呼ばれることも。英名は、学名Liliope muscariからそのまま「リリオペ」で、これはギリシャ神話に記されている、泉の妖精の名前にちなんでいます。 ヤブランの花と実をご紹介! 花言葉も知っておこう simona pavan/Shutterstock.com ヤブランは、花茎を立ち上げた先端に、花径4mmほどの小さな花を連ねるように咲かせます。花色は紫、白。花後に実をつけますが、すぐに果皮が取れて、黒い種子が剥き出しになります。花言葉は「謙虚」「忍耐」「隠された心」など。 ヤブランの品種と特徴 ヤブラン属には5種が属しており、品種改良によって作出された園芸品種も出回っています。ここでは、主に日本で流通している種類や園芸品種についてご紹介します。 日本に自生するヤブランの仲間 コヤブラン。Chintung Lee/Shutterstock.com 日本に分布しているのは、ヤブラン、ヒメヤブラン、コヤブランの3種類です。ヒメヤブランとコヤブランはヤブランよりもやや小ぶりで、草丈は10〜20cm。ヤブランとは異なり、ランナー(匍匐茎)を伸ばして増える性質を持っています。ヒメヤブランは花穂につく花数が少なめですが、コヤブランは、ヤブランと同じくらい花穂にたくさんの花を連ねるので、花数に注目すれば見分けることができます。 葉のきれいなものが多い! ヤブランの園芸品種 ‘モンロー・ホワイト’。Wiert nieuman/Shutterstock.com ヤブランの園芸品種で最もポピュラーなのは斑入りヤブランで、葉にストライプ状に斑が入り、カラーリーフプランツとして重宝します。‘ライラック・ビューティ’は紫色の花穂が通常よりも大きく、より華やかな雰囲気が魅力です。‘ビー ディー・インゴット’は、葉が黄緑色で、明るい雰囲気をもたらしてくれます。‘モンロー・ホワイト’は、白花で花つきがよく、爽やかな咲き姿が素敵な品種です。 ヤブランを元気に育てるためのポイント ここまで、ヤブランの基本情報や名前の由来、花言葉、種類などについてご紹介してきました。では、ここからはガーデニングの実践編として、適した栽培環境や植え付け、水やりや施肥、増やし方など、育て方について詳しく解説します。 ヤブランの栽培環境と置き場所 crystaldream/Shutterstock.com ヤブランは、日向から半日陰の場所まで、どこでもよく育ちます。ただし、あまりに暗い場所では、ヒョロヒョロと間のびした草姿になり、花つきも悪くなるので注意。また、葉に斑が入る品種は、真夏に強光線を浴びると葉焼けして見栄えが悪くなるので、朝のみ日が差す東側や落葉樹の足元など、チラチラと木漏れ日が差すような半日陰の場所が向いています。土壌を選ばずよく育ち、暑さ寒さにも強いのが特徴です。関東以西の暖地では特に寒さ対策の必要はなく、戸外で越冬できます。 ヤブランに適した土づくり funnyangel/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの約2週間前に、腐葉土や堆肥、緩効性肥料少量を混ぜ込んでよく耕してください。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 草花用にブレンドされた、市販の培養土を利用すると手軽です。 ヤブランの植え付け・植え替え Vasyliuk/Shutterstock.com ヤブランの植え付け・植え替えの適期は、真夏や真冬を除いた3〜6月か、9〜11月頃です。ただし、ほかの時期にも苗は出回っているので、花苗店などで入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘り、軽く根鉢をほぐして植え付けます。最後にたっぷりと水を与えましょう。複数の苗を植える場合は、15〜30cmの間隔を取ってください。 庭で育てている場合、環境に合えば植え替える必要はありません。ただし、植え付けから5〜6年が経って株が込み合っているようなら、掘り上げて株分けしてください。改めて植え直し、株の若返りをはかりましょう。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、6〜7号の鉢を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから草花用の培養土を半分くらいまで入れましょう。ヤブランの苗をポットから取り出して軽く根鉢をくずし、鉢の中に仮置きして高さを決めます。少しずつ土を入れて、植え付けましょう。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、2〜3年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出してみて、根が詰まっていたら、根鉢をくずして古い根などを切り取りましょう。根鉢を1/2〜1/3くらいまで小さくして、元の鉢に新しい培養土を使って植え直します。 ヤブランの水やり wavebreakmedia/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏に水やりする場合は、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。気温の高い昼間に行うと、すぐに水がぬるま湯のようになり、株が弱ってしまいます。 また、真冬に水やりする場合は、気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に与えるようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつもジメジメした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまいます。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。また、冬でもカラカラに乾燥させることのないように、適宜水やりを続けてください。 ヤブランの肥料 Sarycheva Olesia/Shutterstock.com 【地植え】 強健な性質なので、1年目は植え付け時に元肥として緩効性肥料を施してあれば、追肥の必要はありません。2年目以降は、古葉を刈り込んだ後や、株の生育に勢いがない時などに液肥を与えておくとよいでしょう。 【鉢植え】 3〜4月と10〜11月に緩効性化成肥料を置き肥します。古葉を刈り込んだ後や、株の生育に勢いがない時などには、液肥を与えておくとよいでしょう。 ヤブランの手入れ mihalec/Shutterstock.com 【古葉切り】 ヤブランは多年草に分類され、越年して長く生育を続ける植物です。寒くなると生育が止まって冬を乗り越え、春を迎えると新芽が動き出します。この新芽が出る前のタイミングで、葉を地際から刈り取っておきましょう。前年に出た葉は古くなって傷んでいたり、茂りすぎて草姿が乱れるためです。古い葉を残しておいても生育に問題はないのですが、古い葉と新しい葉が混じり合い、草姿も見苦しくなってしまいます。見栄えよく保つには、この刈り込みのひと手間をかけておくのがポイントです。 【花がら摘み】 ヤブランの終わった花は、そのまま放置せずに摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながりますよ! また、いつまでも終わった花を残しておくと、種子をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなるので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。種子を採取したい場合は、開花が終わりそうな頃に花がら摘みをやめて、種子をつけさせましょう。 ヤブランを育てるうえで気をつけておきたい病気と害虫 devil79sd/Shutterstock.com 【病気】 ヤブランは比較的病気にかかりにくい植物ですが、まれに炭疽(たんそ)病を発症することがあります。 炭疽病は、春や秋の長雨の頃に発生しやすくなります。カビが原因で発生する伝染性の病気で、葉に褐色で円形の斑点が現れるのが特徴です。その後、葉に穴があき始め、やがて枯れ込んでいくので早期に対処することが大切です。斑点の部分に胞子ができ、雨の跳ね返りなどで周囲に蔓延していくので、被害を見つけたらすぐに除去して土ごと処分しておきましょう。密植すると発病しやすくなるので、茂りすぎたら葉を間引いて風通しよく管理してください。水やり時に株全体に水をかけると、泥の跳ね返りをきっかけに発症しやすくなるので、株元の表土を狙って与えるようにしましょう。 【害虫】 ヤブランは比較的害虫が発生しにくい植物ですが、まれにナメクジとヒョウタンゾウムシの被害にあうことがあります。 ナメクジは花やつぼみ、新芽、新葉、果実などを食害します。体長は40〜50mmで、頭にツノが2つあり、茶色でぬらぬらとした粘液に覆われているのが特徴。昼間は鉢底や落ち葉の下などに潜んで姿を現しませんが、夜に活動します。植物に不快な粘液がついていたら、ナメクジの疑いがあるので夜にパトロールして捕殺してください。または、ナメクジ用の駆除剤を利用して防除してもよいでしょう。多湿を好むので風通しをよくし、落ち葉などは整理して清潔に保っておきます。 ヒョウタンゾウムシは、主に4〜8月に発生しやすい昆虫です。成虫の体長は6〜9mmで、色は灰褐色。頭が小さく鼻のような突起を持ち、胸部と腹部がヒョウタンのような形をしています。主に葉を食害し、見栄えが悪くなるので注意。飛ぶことができず、株を揺すると落ちやすいので、捕殺しましょう。大量に発生しているようなら、適用する薬剤を散布して駆除するのも一案です。成虫は秋に雑草や枯れ葉の中で越冬するので、冬に雑草や枯れ葉を残さずに株まわりをきれいに掃除しておきましょう。 ヤブランは株分けで増やすのが一般的 Nataly Studio/Shutterstock.com ヤブランは株分けして増やすことができます。適期は3〜4月か10〜11月頃です。株を植え付けて数年が経ち、大きく育つと老化が進むので、「株分け」をして若返りをはかります。株を掘り上げて4〜5芽ずつ付けて根を切り分け、再び植え直しましょう。それらの株が再び大きく成長し、株が増えていくというわけです。 シェードガーデンにピッタリ! ヤブランの楽しみ方 Peter Turner Photography/Shutterstock.com 丈夫でメンテナンスの手間がかからないヤブランは、耐陰性があるため、あまり日当たりに恵まれない環境でも育ちます。常緑性で冬でもエバーグリーンが楽しめるのもいいですね。斑入り種や明るい黄緑葉種を選んで、暗くなりがちなシェードガーデンをみずみずしく彩ってはいかがでしょうか。足元が日陰になりがちな樹木の下草としてもおすすめです。和風・洋風を問わずに取り入れやすく、放射状に細葉を伸ばすシャープな草姿は、モダンな雰囲気の庭にもよく似合います。 日陰でも育つ丈夫なヤブランを育ててみよう! Ancha Chiangmai/Shutterstock.com 日当たりに恵まれない場所にも適応してよく育つヤブラン。ほかの植物には適さない場所でも育ち、植物の隙間を埋める植物としても重宝します。ぜひ庭やベランダに迎え入れてはいかがでしょうか。
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家庭菜園

秋冬野菜の植えどき! 揃えたいグッズとおすすめ野菜10種
秋冬野菜の準備を始めよう! Barry Neal/Shutterstock.com 8~9月頃は、いろいろな秋冬野菜が播き時や植え時を迎えるシーズン。鍋料理に欠かせないハクサイやダイコン、冬の寒さに当たってじっくりと甘くなるホウレンソウなど、これからの季節に栽培したい野菜はたくさんあります。気温が低い期間に栽培する秋冬野菜は、夏野菜に比べて虫が発生しにくく、虫が苦手なガーデナーさんにもおすすめ。秋冬野菜を育てて、日々の食卓で採れたてを味わってみましょう! 秋冬野菜栽培スタートのための準備 sanddebeautheil/Shutterstock.com 家庭菜園は、地植えの畑はもちろん、種類を選べばベランダガーデンなどプランター栽培でも楽しむことができます。秋冬野菜の栽培をスタートする際に準備しておきたいものをチェックしておきましょう。 鉢・プランター Berents/Shutterstock.com プランター栽培なら、地植えのスペースがなくても家庭菜園を楽しむことができます。ベランダや玄関先での栽培も可能。条件に応じて移動できるのもメリットです。プランターを購入する場合は、育てたい野菜に応じた大きさや深さを考慮しましょう。例えばホウレンソウのような葉物野菜は根が浅く張るので比較的コンパクトなプランターで栽培が可能ですが、ダイコンのような根菜類は深さのあるプランターが必要です。ミニダイコンやミニハクサイなど、プランター栽培に向いたコンパクトな品種を選ぶのもよいでしょう。 土、鉢底石 Piyaset/Shutterstock.com 菜園で野菜を栽培する場合、成功のカギを握るのが土作りです。土作りは植え付けの直前に行うよりも、2週間以上前に準備しておくのがベター。事前によく土を耕して、石や過去に栽培した野菜の葉や根、ごみなどを取り除いておきます。育てたい野菜に応じて、2週間以上前に堆肥や石灰などを散布して耕し、1週間前に肥料を投入しておくとよいでしょう。 プランター栽培では、一般的な野菜・草花用の培養土を選んで、プランターの底に鉢底石を数cm厚入れて使います。 備えて安心な病害虫対策グッズ 夏野菜に比べれば、シーズン的には害虫の被害が出にくい秋冬野菜。とはいえ、まったく発生しないという訳ではなく、アオムシやヨトウムシ、コナガなどのチョウ目害虫は、春だけでなく秋にも発生シーズンを迎えます。害虫が発生してしまった場合に備えて、野菜に使える殺虫剤を用意しておくと安心です。なかでも、収穫直前まで使え、必要な時にピンポイントで手軽に使えるスプレーできるものがあると重宝します。 肥料 美味しい野菜作りには、適切な肥料を与えることが大切。植物を健全に生育させ、収穫を楽しむためには肥料が欠かせません。肥料にもいろいろな種類がありますが、植物によって必要な栄養素が異なるので、野菜作りに合わせて配合されたものを選ぶとよいでしょう。 寒冷紗、支柱 Lee waranyu/Shutterstock.com 冬の寒さ対策と害虫対策に、あると便利なのが寒冷紗。防虫ネットと遮光ネットの役割を併せ持つような布です。保温効果があるので、霜よけや寒さ対策として効果的。また、網目が細かいので害虫対策にも役立ちます。寒冷紗をトンネル状にセットするための支柱と合わせて活用してみましょう。果樹の場合は、樹木に巻き付けて防寒対策とすることもできます。 いまが始めどき! おすすめの秋冬野菜10選 秋冬に栽培をスタートする野菜はいろいろありますが、その中でも家庭菜園ビギナーにも育てやすく、鉢植えでも栽培できる野菜を10種ご紹介します。家庭菜園の場合、特に種まきから栽培すると、一度に大量の野菜が収穫できて食べきれないことも。少し時期をずらして種を播く「ずらしまき」などをして、収穫量を調整するのもおすすめです。 新鮮な間引き菜をお料理に活用できるのも家庭菜園の楽しみのひとつですね。 ハクサイ ranmaru/Shutterstock.com アブラナ科の葉菜類で、冬の定番野菜の一つ。連作障害が発生しやすいので、2年間はアブラナ科の植物を植えていない場所で育てましょう。種まきの適期は8月下旬〜9月上旬で、間引きながら育成し、収穫は11〜1月です。苗から育てる場合は、9月下旬に植え付けましょう。かたく結球したら収穫時です。ベランダでも育てやすく、料理もしやすい手ごろなサイズのミニハクサイも人気。 ダイコン Princess_Anmitsu/Shutterstock.com アブラナ科の根菜類で、直根性で移植を嫌うため、種まきからスタートします。春まきもできますが、管理のしやすい秋まきがおすすめ。種まきの適期は8月下旬~9月上旬で、間引きながら育成し、収穫は10月下旬〜12月です。プランターで栽培する場合は、コンパクトに育つミニダイコンを選ぶとよいでしょう。菜園の場合は、土作りの際によく耕して土をやわらかくしておくことが理想の形をつくるポイントです。 カブ Matsumoto/Shutterstock.com アブラナ科の根菜類で、直根性で移植を嫌うため、種まきからスタートします。種まきの適期は8月下旬〜10月上旬で、間引きながら育成し、収穫は10〜12月です。連作障害が発生しやすいので、2年間はアブラナ科の植物を植えていない場所で育てましょう。春まきもできますが、管理のしやすい秋まきがおすすめ。小カブ種で直径5cm、大カブ種で直径10cmくらいに育ったら収穫します。プランターでも育てやすい野菜です。 ラディッシュ(ハツカダイコン) cha_cha/Shutterstock.com アブラナ科の根菜類で、種まきから収穫までの期間が短く、プランターでも簡単に栽培できるので、家庭菜園初心者に特におすすめの野菜です。春まきと秋まきが一般的で、秋まきでは9月下旬~10月下旬に種まきをしますが、真夏と真冬を除けば通年栽培できます。間引きながら育成し、1カ月ほどで収穫ができます。収穫が遅くなるとスが入ることがあるので、収穫時を逃さないようにしましょう。 ホウレンソウ Iakovleva Daria/Shutterstock.com ヒユ科の葉菜類で、栽培期間が短く、種まきから育てます。春まき・夏まき・秋まきができますが、管理のしやすい秋まきがおすすめ。種まきの適期は9〜10月で、間引きながら育成し、収穫は10〜12月。プランター栽培でも育てやすい野菜です。酸性土壌に弱いので、種まきの2〜3週間前に苦土石灰と堆肥を散布して土作りをしておきましょう。 コマツナ Jun Wat/Shutterstock.com アブラナ科の葉菜類で、育てやすい野菜の代表格。栽培できる期間も長く、3〜10月に種まきができますが、管理のしやすい春まきと秋まきがおすすめ。秋まきの場合は寒冷紗などを利用して防寒対策をするとよいでしょう。間引きながら育成し、草丈が25cm程度になったら収穫時です。 ミズナ Ryoko Fujiwara/Shutterstock.com アブラナ科の葉菜類で、種まきからスタートします。小さな株で収穫するなら3~10月まで種まきできますが、じっくり育てて大株にするなら秋まきがおすすめ。秋まきの適期は9月上旬~10月中旬で、間引きながら育成し、草丈が25cm程度になったら収穫時。12~1月まで育てれば大株で収穫できます。 シュンギク Hagen Wan/Shutterstock.com キク科の葉菜類で、種まきからスタートします。生育適温は15〜20℃と冷涼な気候を好み、春まきと秋まきができますが、管理のしやすい秋まきがおすすめ。種まきの適期は8月下旬〜10月上旬で、間引きながら育成し、収穫は10月中旬〜12月上旬です。酸性土壌に弱いので、苦土石灰などを用いて土作りをしておきましょう。株ごと抜き取って収穫もできますが、一般家庭では茎の途中で摘み取って収穫すれば、次々と脇芽が出て長い期間収穫できます。 ワケギ&アサツキ TG23/Shutterstock.com いずれもネギ科の葉菜類で、球根を植え付けて栽培します。コンパクトなプランターでも簡単に育てられるので、ベランダガーデンにもぴったり。植え付けの適期は8月下旬〜9月下旬です。草丈が20cmほどに伸びたら収穫適期。3cmほど残して地際で刈り取ると、再び葉を伸ばして何度か収穫を繰り返すことができます。 イチゴ OTCR/Shutterstock.com バラ科の果菜類で、苗から栽培をスタートします。10月中旬〜11月中旬に親株を植え付けて冬越しさせ、収穫は翌年の4月下旬〜6月上旬です。イチゴの株元の膨らんだ部分を「クラウン」といい、成長点があるので、これを埋めないように浅植えにするのがポイント。花が咲いたら、筆などを使って人工授粉をしましょう。夏頃からランナー(ほふく茎)を伸ばして子株ができるので、2節目以降の子株をとって増やすこともできます。 秋冬野菜を栽培して、美味しい収穫を楽しもう! Franz Peter Rudolf/Shutterstock.com この記事では、秋からスタートする家庭菜園の準備と、ビギナーでも育てやすいおすすめの野菜についてご紹介しました。熱中症の心配や害虫被害が少ない秋は、絶好のガーデニングシーズン。菜園デビューにもちょうどいい季節です。ぜひ秋冬野菜の栽培に向けた準備をスタートして、家庭菜園ならではの新鮮な野菜を味わってみませんか?
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一年草

観賞用トウガラシ(唐辛子)はカラフルで個性的! 手入れや増やし方を解説
観賞用トウガラシの基礎知識を知っておこう! Olga Mazo/Shutterstock.com 観賞用トウガラシはナス科トウガラシ属に分類される植物で、植物としては食用のトウガラシと同じものです。野菜などの食用にする作物には、安全性が確認されている農薬を使うことが法律で決められていますが、観賞用の植物はそうした基準をクリアしていない農薬が使われていることがあります。そのため、食べることは避けましょう。秋の終わりになると観賞部位である果実が熟し、種子を取ることができますが、これを採種して翌年の春に播くと、色とりどりの食べられるトウガラシを作ることができます。ただし、味は食用のものに比べると劣ることが多いです。 熱帯アメリカ原産で、暑さには強いですが耐寒性はあまり高くありません。原産地では多年生のものもありますが、日本では冬越しが難しいため一年草として扱われています。冬場に暖かい場所で管理すれば、冬越しすることは可能です。 人気の高い観賞用トウガラシの品種 s8/Shutterstock.com 観賞用トウガラシには品種のバリエーションが豊富です。ここでは人気の品種をいくつかご紹介します。 コンガ Kit Leong/Shutterstock.com ‘コンガ’は短めで丸みのある実が可愛らしい品種です。実の色が紫からオレンジ、赤へとだんだん変化していくのが特徴で、変化のスピードが実ごとに違うので、一株でもカラフルな色を楽しめます。株のサイズが小さめなので、寄せ植えにもおすすめの品種です。 メデューサ Roberto Dani/Shutterstock.com ねじれた形の細い実が特徴で、その形がギリシア神話に登場するメデューサに例えられました。実の色も緑、黄、オレンジ、赤と変化が楽しめます。乾燥させてクリスマスのオーナメントなどにも使われる人気の品種です。 パープルレイン Yui Yuize/Shutterstock.com ‘パープルレイン’は細長く濃い紫色の実がエレガントな品種です。葉も、緑の地色に紫がかった葉脈と白色の斑が入って、涼やかな雰囲気があります。寄せ植えをシックな印象にするのにも向く品種です。 観賞用トウガラシの栽培方法を解説 S_Photo/Shutterstock.com さまざまな品種がある観賞用トウガラシですが、ここからは栽培方法について、項目ごとに詳しく解説します。 土づくりと肥料のポイント Piyaset/Shutterstock.com 観賞用トウガラシには、水はけと水もちがよい用土を準備しましょう。 用土は市販の観葉植物用の培養土や、赤玉土と腐葉土を6:4で混合したものを使います。もしくは赤玉土と腐葉土に酸度調整済みのピートモスを混ぜるのもおすすめです。 肥料を与える際は、元肥には完熟堆肥や緩効性の化成肥料を使いましょう。追肥は5〜9月の成長期に、定期的に緩効性化成肥料を置き肥するか、液体肥料を使用します。 植え付け時のポイント larisa Stefanjuk/Shutterstock.com 観賞用トウガラシは寒さに弱いので、植え付けは暖かくなってから行います。植え付けの適期は5〜8月ですが、遅くなると実を観賞できる期間と量が少なくなるので、早めに植え付けるのがおすすめです。庭植えの場合は、株同士の間隔を20cmほどあけて植えるようにします。 ナス科の植物のため、同じ土での連作は難しいです。鉢植えの場合は、新しい土を用意して植え付けましょう。庭植えの場合も、土づくりをしてから植えるようにします。 観賞用トウガラシに適した場所 Yui Yuize/Shutterstock.com 観賞用トウガラシは日当たりと風通しのよい場所を好みます。湿度が高い場所では根腐れが起きやすいため、風通しのよい場所で育てるのも重要です。日照不足では実が十分に成長しません。しかし、真夏などに日差しが強すぎてすぐに土が乾燥してしまう際には、明るい日陰や、午後から日陰になる場所に移して育ててもよいでしょう。 水のやり方のポイント Miriam Doerr Martin Frommherz/Shutterstock.com 鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水をやります。庭植えの場合は自然の雨のみで育ちますが、真夏など日差しが強く乾燥しすぎる時期には、適宜水やりをします。 観賞用トウガラシは根が浅く張っているため乾燥に弱い植物です。乾かしすぎないように注意しましょう。乾燥する時期には株元を腐葉土で覆い、保水性を高めるとよいでしょう。 観賞用トウガラシに見られる病害虫 Kazakova Maryia/Shutterstock.com 注意が必要な病気は、うどんこ病です。梅雨時や秋の長雨の時期に特にかかりやすいため、病気の葉を見つけ次第、殺菌剤で対処が必要です。 害虫では、アブラムシやハダニに注意が必要です。気温が高くなる4〜10月につきやすくなります。アブラムシは見つけ次第手などで取り除き、ハダニはこまめに葉水をかけて取り除きます。野菜用の殺虫剤を使用して対処することも可能です。食用にしないので、株元にオルトランなどの薬剤をまいて対処するのもよいでしょう。 観賞用トウガラシの増やし方 Marsan/Shutterstock.com 観賞用トウガラシは、主に種まきで増やします。 種まきの適期は、気温がおよそ20〜25℃になる5〜6月です。育苗箱に3〜4cm間隔で、すじまき、もしくは点まきします。本葉が出てきたら育苗ポットに植え替えましょう。その後、根が十分に回ったら鉢へ移します。 また、挿し木で増やすのも簡単です。9月下旬になったら挿し木をして苗を作り、小さい株にして室内で冬越しをすることもできます。 観賞用トウガラシの種子の取り方 Maryia_K/Shutterstock.com 観賞用トウガラシの実がしおれたら種子が取れます。しおれた実を縦に切って種子を取り出しますが、種子に触れた手で目などを触らないように注意しましょう。作業時にはゴム手袋で保護するのがおすすめです。 取った種子は十分に乾燥させた後、翌年の暖かくなる時期まで冷蔵庫で保管します。発芽率が落ちるため、翌年には播きましょう。 観賞期間が長い! カラフルなトウガラシを楽しもう Federico Magonio/Shutterstock.com 色鮮やかで、姿も個性的な観賞用トウガラシは、夏前から秋の終わりまで長く楽しめることも魅力の一つです。品種も多く、色合いや形もさまざまなので、ぜひ好みの品種を探してみてください。お気に入りの観賞用トウガラシでガーデニングに彩りをプラスしてみてはいかがでしょうか?
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宿根草・多年草

いつもの庭に躍動感をプラス 風にそよぐグラス類4選
ナチュラルな印象を与えるグラス すっと長く伸びた葉を持つグラス類は、普通の葉や花など丸い形が目立つガーデンの中で、直線を感じさせる貴重なアクセント。また、すっきりとした細長い葉だけでなく、ふわふわとした形や枝垂れるもの、鮮やかに色づくものなど、さまざまな種類がある穂状の花もグラス類の大きな魅力です。わずかな風をとらえてさらさらと揺れるグラス類の姿は情緒豊かで、ガーデンに取り入れるとナチュラルな印象が際立ち、風が吹くたびに景色に動きが生まれます。寄せ植えに取り入れれば、繊細な細い葉が華やかな花々を引き立てる存在として活躍。丈夫で育てやすい品種が多いのも嬉しいところです。豪華な花々に比べ、一見地味に思えますが、爽やかな葉姿や柔らかな花姿を持ち、和風の庭にも洋風の庭にもしっくりとなじむグラス類は、ガーデニングに欠かせない存在です。 宿根草の取り揃えが豊富な栃木・那須の「コピスガーデン」のグラス類のコーナー。 グラスの特徴 ふわふわとした穂を持つものや、細い葉を風に揺らすもの。ガーデンに登場するグラスにはさまざまな種類がありますが、そのほとんどがイネ科に属しています。そもそも、英語のgrassにはイネ科の植物という意味もあります。イネ科の植物の大きな特徴は、平行に葉脈が走る細長い葉を持ち、根はひげ根で穂状花序(すいじょうかじょ)をつけること。この科に属する植物は非常に種類が多く、10,000種余りを数えます。 風に揺れるグラス類の植物 グラス類にはたくさんの種類がありますが、その中でもガーデン素材として人気が高いものを少しご紹介します。 ホルデウム・ユバツム(ジュバタム) 初夏につけるふさふさした穂は、ピンク色を帯びた優しいクリームグリーン。次第に黄金色に咲き進みます。風になびくと柔らかな曲線を描き、グラス類の中でも穂の美しさから人気が高い種類。 パンパスグラス elinaxx1v/shutterstock.com 草丈1~3mに達する、ススキに似た大型のグラス。長く伸びた茎の先につける、白やピンクのふわふわとした大きな花穂は、秋のグラスガーデンの主役としてインパクト抜群。切り花やドライフラワーとしても人気があります。 ラグラス Varran/Shutterstock.com 「ウサギの尾」を意味するラグラスは、初夏につけるふっくらとした柔らかな白い穂が愛らしく、フラワーアレンジの花材としても活躍します。‘バニーテール’は草丈20~40cmほどで穂も小さい矮性種。こぼれダネでもよく増えます。 カレックス Nicky Rhodes/Shutterstock.com 風になびく細い葉と、バリエーション豊かな葉色が魅力的なカレックス。緑葉のほか、赤銅色や明るい黄緑色、銀白色、斑入りなど、さまざまな色が楽しめます。丈夫で育てやすく、花壇や寄せ植えのアクセントにおすすめです。 ここでご紹介したグラス類はごく一部。このほかにも魅力的なグラスはたくさんあります。また、グラス類は生育旺盛で丈夫なものが多いので、手をかけなくても栽培しやすいのも特徴です。反面、大きくなりすぎたり、根詰まりしやすいので注意しましょう。 グラス類を取り入れて、変化に富んだガーデニングをぜひ、楽しんでください! Credit 写真・文/3and gardenガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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一年草

ガーデンを鮮やかに彩るカラーリーフ バリエーション豊富なコリウス
花壇や寄せ植えのアクセントに欠かせないカラーリーフ ガーデンを彩る草木の中でも、特に葉色のバリエーションが豊富で、花や実よりも葉を観賞対象とするものをカラーリーフと呼びます。植物の葉というと、緑色が思い浮かびますが、カラーリーフの葉色は銅葉や黄金葉、銀葉、紫葉、黒葉などじつに多様。緑色にしても、明るいライムグリーンから濃い緑色まで幅広くあります。カラーリーフは観賞期間が長く、また広い面積に渡って彩りを広げるので、ガーデンのベースとしてや、色合いの変化などの演出には欠かせません。寄せ植えのアクセントとしても活躍します。 そんな魅力的なカラーリーフの中でも、初心者でも育てやすくてよく流通されるものの一つが、今回ご紹介するコリウス。コリウスは主として葉を観賞する東南アジア原産のシソ科の植物で、日本では園芸的には一年草扱いとされます。キンランジソやニシキジソなどとも呼ばれる通り、シソ科らしい形の葉はカラーバリエーションが豊富で、緑が勝るものから、赤い葉に黄緑色の縁取りが入るもの、緑の葉に赤い斑が入るものなど、オレンジ色や赤色、紫色、黒色まで実にさまざまな色合いを持つ品種があります。コリウスは観賞期間が長く、特にガーデンの色合いが寂しくなってくる秋のガーデニング素材としても頼れる植物。葉色は複色になっていることが多く、他のカラーリーフにはない、ユニークで印象的なコリウスの葉色や模様は、ハロウィンの花壇や寄せ植えの演出としてもぴったり。ハンギングバスケットやコンテナに植えれば、花にも負けない艶やかな姿が楽しめます。 近年、人気のコリウス苗として栄養系と呼ばれるものがあります。これは従来のタネから育てる種子系の苗とは異なり、挿し木で増やした苗のこと。種子系に比べて花が咲きにくいため大株に育てやすく、スタンダード仕立てやツリー仕立てにも向きます。コリウスは旺盛に生育するので、初夏に苗を購入して植え付ければ、秋にはさまざまに色づいた葉が広がる、見応えのあるコーナーをつくることができます。 コリウスの葉色を一部ご紹介 前述の通り、とても葉色のバリエーションが豊富なコリウス。明るく華やかな色合いを持つ品種も多く、秋のガーデンの彩りとしても活躍します。ここでは、ガーデンを彩るコリウスを一部ご紹介します。 コリウスの育て方 コリウスはガーデニング初心者でも育てやすいカラーリーフ。耐寒性が弱く、日本で栽培する場合は一年草扱いなので、気軽にチャレンジしてみましょう。 コリウスを育てる際には、水はけがよく、日当たりと風通しのよい場所で栽培します。耐暑性は普通程度にありますが、真夏は葉色があせることが多く、退色が気になる場合は直射日光の当たらない明るい半日陰に移動するとよいでしょう。比較的水を好み、特に大株になると水を必要とするので、しおれないように注意します。鉢植えの場合は表土が乾いたらたっぷりと水を与えます。庭植えの場合は、植え付け直後と真夏を除き、基本的に水やりは必要ありません。 花期だけでなく、葉がついている間中楽しめる観賞期間の長さもカラーリーフの魅力。コリウスは、初夏に植え付けると晩秋まで楽しむことができます。根鉢を崩さずに植えるようにし、生育に応じて適宜鉢増しをして植え替えましょう。花穂を上げて青紫色の花を咲かせますが、花に養分を取られて生育が鈍るため、茎の先端のほうに花芽が見えたらすぐ下の節で切り取ります。また、スタンダード仕立てなどにする場合、摘心を繰り返して草姿を整えるようにしましょう。耐寒性がないため一年草扱いとなりますが、冬越しに挑戦する場合は、11月中旬頃に室内に取り込み、暖かくて日当たりのよい場所で管理します。 併せて読みたい ・天野麻里絵さんの「やってみよう!初めてのガーデニング」 小さな花壇で夏から秋を彩るカラーリーフ5選 ・寄せ植えの基本知識! おしゃれに仕上げるコツ ・カラーリーフの宿根草「基本14種」寄せ植えや花壇に彩りを! Credit 写真&取材/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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一年草

蝶が舞うような優雅な姿が美しいクレオメ! 特徴や育て方をご紹介
クレオメってこんな花! まずは基本情報を確認 クレオメの学名は、Cleome hassleriana。フウチョウソウ科セイヨウフウチョウ属(クレオメ属)の一年草です。春に種子を播くと7〜10月に開花し、寒くなると枯死してしまう、ライフサイクルの短い植物といえます。花色はピンク、白、紫など。原産地は熱帯アメリカで、暑さには強いものの寒さに弱い性質です。日本へは明治時代に伝わったとされています。草丈は60〜120cmと高くなるので、支柱を設置しておき、強風などによる倒伏を防ぐとよいでしょう。 クレオメの特徴と楽しみ方 花は4弁花で、長いおしべが特徴です。一輪の花径は3〜4cmほどと小さいのですが、花茎の頂部で放射状に花をつけるので、まとまって大きく見えます。夕方に咲いて翌日の昼にはしぼんでしまう短命な花ですが、花茎を伸ばして下からどんどん咲き上がっていくので、長い期間にわたって開花を楽しめます。 クレオメは直立するような草姿で、スマートな印象。楕円形の葉が放射状について天狗の団扇のような姿をしています。軸の付け根にはトゲがあるので、取り扱いには注意してください。 草丈が高くなるので花壇では後段に配し、背景として活用するとよいでしょう。花つきがよいので、群生させると迫力のあるシーンを演出することができます。水揚げがよくないので、切り花には向いていません。 クレオメの別名と花言葉 クレオメには「西洋風蝶草(セイヨウフウチョウソウ)」の別名があります。これは蝶が舞っているように見える花姿から名付けられたとされています。また、「酔蝶花(スイチョウカ)」とも呼ばれており、これは同様に蝶のように見える花姿と、花色が変化していくことから酔って赤らんでいく姿をイメージしたもののようです。英名の「Spider flower」は、花姿が足の長い蜘蛛を連想させることからとか。 クレオメの花言葉は、「秘密のひととき」「風に舞う」「想像したほど悪くない」「小さな愛」などです。 さまざまな園芸品種があるクレオメ 真夏によく咲くクレオメは人気の草花で、園芸品種もさまざまに揃います。‘カラーファウンティン’は最もポピュラーな品種で、赤紫、濃いピンク、白の花色があり、丈夫で育てやすいためビギナーにおすすめ。‘ホワイトクイーン’は白花で、‘ピンククイーン’は咲き始めの濃いピンクから淡い色へと変化していきます。‘セニョリータ’はロザリータ(淡いピンク)、ブランカ(白)のバリエーションがあり、トゲがありません。「クリオ」シリーズは、草丈60〜70cmの矮性種で、コンパクトにまとまるのが魅力です。 クレオメを上手に育てるポイント ここまで、クレオメの基本情報や特徴、楽しみ方、花言葉、種類などについてご紹介しました。では、ここからはガーデニングの実践編として、適した栽培環境や植え付け、水やりや施肥、日頃の管理、増やし方など、育て方全般について詳しく解説します。 クレオメに適した栽培環境 日当たり、風通しのよい場所を好みます。午前のみ光が差す東側など半日陰の場所でも育ちますが、あまりにも日陰だと花つきが悪くなるので注意しましょう。 水はけのよい環境を好むので、水はけの悪い土壌であれば、腐葉土や堆肥を多めにすき込み、10〜20cmくらい土を盛って周囲よりも高くしておくとよいでしょう。暑さに大変強いので、夏の強い日差しのもとでも元気に開花します。そのため、遮光ネットなどの暑さ対策は不要です。また、一年草で秋が深まり涼しくなってくると枯れてしまうので、冬越しの対策も必要ありません。 クレオメを育てるのに適した用土 【地植え】 植え付けの約2週間前に、腐葉土や堆肥、緩効性肥料を混ぜ込んで、よく耕してください。水はけのよい環境を好むので、腐葉土や堆肥を多めにすき込み、10〜20cmくらい土を盛って周囲よりも高くしておくとよいでしょう。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 市販の草花用培養土を利用すると手軽です。自身で土を配合する場合は、赤玉土(小粒)6:腐葉土4の割合でブレンドするとよいでしょう。 クレオメを植え付ける適期と方法 クレオメの植え付けの適期は、4月下旬〜5月です。ただし、ほかの時期にも苗は出回っているので、花苗店などで入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。 クレオメは「直根性」といって、ゴボウのように太く長く伸びる根を持っていて、この根を傷めると後の生育が悪くなるので、移植する際は根鉢を崩さないよう丁寧に扱ってください。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘り、根鉢を崩さずに植え付けます。クレオメは移植を嫌うので、根を傷めないように扱うことがポイントです。最後にたっぷりと水を与えます。複数の苗を植える場合は、20〜30cmくらいの間隔を取っておきましょう。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、6〜7号の鉢を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから草花用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗をポットから取り出し、根鉢を崩さずに鉢の中に仮置きして高さを決めます。クレオメは移植を嫌うので、根を傷めないように扱うことがポイントです。少しずつ土を入れて、植え付けましょう。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 クレオメの水やり 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏に水やりする場合は、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。気温の高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がり、株が弱ってしまいます。 【地植え】 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。特に真夏の気温が上がって乾燥しやすい時期は、ハダニが発生しやすくなるので、茎葉全体や葉裏などにもシャワーをかけて防除するとよいでしょう。 【鉢植え】 鉢栽培の場合は、日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつもジメジメとした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまいます。クレオメは乾燥に強く、特に苗が幼いうちは水を与えすぎると、ヒョロヒョロと茎葉が伸びて軟弱になるので注意しましょう。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。茎葉がしおれそうにだらんと下がってきたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。 クレオメに必要な肥料 【地植え・鉢植えともに】 植え付け時に元肥として緩効性肥料を施しておきます。その後は、5〜9月に緩効性肥料を月に1度を目安に、株の周囲にばらまいて土によく馴染ませてください。 鉢栽培の場合は、水やりと共に肥料成分が流亡しやすいので、株の状態を見て勢いがないようであれば液肥を施して様子を見るとよいでしょう。 クレオメの生育中に必要な管理 【花がら摘み】 クレオメは次々に花が咲くので、終わった花は早めに摘み取りましょう。まめに花がらを摘んで株まわりを清潔に保つことで、病害虫発生の抑制につながりますよ! また、いつまでも花がらを残しておくと、種子をつけようとして株が消耗し、老化が早まって花数が少なくなってしまうので注意。花がらをまめに摘み取ると、次世代を残そうとして次から次に花がつき、長く咲き続けてくれます。 【支柱の設置】 クレオメは草丈が高くなるので早めに園芸用支柱を立てておき、丈が伸びてきたら誘引して倒伏を防ぎましょう。 クレオメがかかりやすい病気と気をつけておくべき害虫 【病気】 クレオメは病気に強く、発症の心配はほとんどありません。 【害虫】 クレオメに発生しやすい害虫は、ハダニ、コナジラミ、モンシロチョウの幼虫などです。 ハダニは、葉裏に寄生して吸汁する害虫です。体長は0.5mmほどと大変小さく、黄緑色や茶色い姿をしています。名前に「ダニ」がつきますが、クモの仲間。高温で乾燥した環境を好み、梅雨明け以降に大発生しやすいので注意が必要です。繁殖力が強く、被害が大きくなると、葉にクモの巣のような網が発生することもあります。湿気を嫌うため、予防として高温乾燥期に葉裏にスプレーやシャワーなどで水をかけるとよいでしょう。 コナジラミは、植物の葉裏について吸汁する害虫です。体長は1mmほどと大変小さいのですが、白いので目にとまりやすいといえます。繁殖力が旺盛で、短期間で卵から幼虫、成虫になり、被害が拡大しやすいのが特徴。吸汁によってウイルスを媒介するほか、排泄物にすす病が発生しやすく、二次被害を呼びやすいので要注意。冬は卵やサナギの状態で雑草の中に潜み、春になると周囲に移動して活動を始めるので、雑草や枯れ葉を残さずに処分しておきましょう。大発生した時は、スプレータイプの適用薬剤を散布して対処してください。 モンシロチョウはシロチョウ科の昆虫で、春から秋にかけて発生しやすく、主に幼虫が葉を好んで食害します。葉に1個ずつ産卵され、幼虫がまだ小さいうちは2〜3mmで緑色をしているために見つけづらいのですが、大きくなると3cm前後になり、発見するとギョッとしてしまいます。若芽や葉を好み、旺盛に葉に穴をあけて一晩で被害が拡大することもあるので注意。葉の裏表を観察し、穴があいていないかチェックしておきましょう。見つけ次第捕殺します。 クレオメは種まきで増やせる! クレオメは、ビギナーでも種まきから簡単に育てられますよ! こぼれ種で増えるほど強健な性質で失敗が少ないので、ぜひ種まきから始めてみませんか? 種まきからスタートするメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くて多数の苗を植えたい場合は、コストカットにもなります。 今年咲いた花から種子を採取して播きたい場合は、開花期が終わりそうな頃に花がら摘みをやめて、莢をつけさせます。莢が熟した頃に採取して中から種子を取り出し、密閉容器に入れて種まきの適期まで保存しておきましょう。 種まき適期は、4〜5月です。 【直まき】 庭に直接種子を播くことを「直(じか)まき」といいます。 種子を播く約2週間前に、腐葉土や堆肥、緩効性肥料を混ぜ込んでよく耕し、土づくりをしておきましょう。種子はばらまきにし、薄く土をかぶせます。発芽後は間引きながら育成し、最終的に株同士の間隔を20〜30cmほど取ります。密植すると見栄えはよくなりますが、蒸れたり、病気にかかりやすくなったりするので、適切な株間を取って風通しよく管理しましょう。 【ポットまき】 種まきから栽培する場合、花壇などに直まきすると、幼苗のうちに病気や虫の害にあいやすく、天候不順に左右されやすいので、黒ポットに播いて、適した場所で管理すると、より確実です。用土は清潔な市販の種まき用の培養土を使いましょう。クレオメは「直根性」といって、ゴボウのように太く長く伸びる根を持っていて、この根を傷めると後の生育が悪くなるので、移植する際は根鉢を崩さないよう丁寧に扱ってください。 まず、3号の黒ポットに草花用にブレンドされた市販の培養土を入れ、種子を2〜3粒ずつ播いて軽く土をかぶせます。最後にジョウロなどで高い位置から優しい水流で水やりしておきましょう。発芽までは明るい半日陰で管理し、乾燥しないように適度に水やりします。 発芽後は日当たりのよい場所で管理します。勢いがあって元気のよい苗を1本のみ残し、ほかは間引きましょう。ヒョロヒョロと伸びて弱々しい苗や、葉が虫に食われている苗、葉が黄色くなっている苗などを選んで間引きます。苗が十分に育ったら、花壇や鉢など、植えたい場所に、根鉢を崩さずに植え付けます。 花が少ない真夏にも元気に咲くクレオメを育ててみよう! 暑さに負けず、夏の庭に彩りをもたらしてくれるクレオメ。華奢な風貌で、風にゆらゆらと揺れ、白花は特に涼を感じさせてくれます。ぜひ庭やベランダに迎えて、優美な花姿を愛でてはいかがでしょうか。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。




















