スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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野菜

小松菜を家庭で栽培したい! 栄養たっぷりの小松菜をおいしく育てるコツ
小松菜を栽培する魅力 小松菜は、種まきから収穫までの期間が短く、成育期であれば30〜50日程度で収穫できる、成長のスピードが速い野菜の一つです。管理の手間もほとんどかからず、成功体験を最も得やすいので、菜園デビューのビギナーの皆さんには、スタート野菜としてぜひ選んでほしいもの。プランターで栽培してもOKなので、ベランダで気軽にチャレンジできます。ここでは、そんな小松菜のプロフィールや栄養価、種類、ライフサイクルなどについてご紹介しましょう。 小松菜の基本情報! 育てやすい野菜 yoshi0511/Shutterstock.com 小松菜は、アブラナ科アブラナ属の一年草で、葉菜類に分類されています。原産地は日本。江戸時代から東京の小松川(東京都江戸川区)で栽培され、その地名にちなんで「小松菜」と名づけられました。古くから日本で栽培されてきたことからも分かるように、日本の気候に馴染んでよく育つので、管理の手間がかからない野菜です。 小松菜は、「漬け菜」という青菜の一種です。漬け菜とは、アブラナ科に属する野菜のうち、ハクサイやキャベツのように結球しない葉菜類の総称。小松菜以外にも、ミズナ、ノザワナ、チンゲンサイなども含まれ、煮物や漬物などに向く野菜です。これらの「漬け菜」の祖先は、ハクサイやキャベツと同様に、地中海沿岸、中央アジア、東・北ヨーロッパ、ロシア周辺が原産だとされています。これらの地域に自生していた祖先が中国に伝わり、改良されてチンゲンサイやパクチョイなどさまざまな漬け菜ができました。それがさらに日本へともたらされ、各地に伝わって地方品種がそれぞれに生まれて多様化していきました。これらは「雑菜」と呼ばれる葉菜類で、小松菜も江戸で生まれたその一種です。原産地は日本とされていますが、よくよくルーツをたどれば、前述の地中海沿岸あたりまでたどり着くとされています。 小松菜の種類 liza54500/Shutterstock.com 小松菜には、在来種に近い品種と、タアサイなどとの交雑種、地方品種などさまざまな種類があります。また、人気の野菜だけに、種苗会社で品種改良が進められて、より育てやすい品種も多数生まれています。初心者なら、より育てやすく改良されたものを選ぶのもいいですね。主な品種は、以下の通りです。 ‘楽天’は、大葉で株張りがよいのが特徴。気温が低い時期でもよく成長するので、秋冬まきに向いています。‘菜々美’は夏期でもじっくり成長し、収穫適期が長い品種です。耐病性もあります。‘きよすみ’は立性の緑が濃い葉をもち、夏の暑さに強く一年を通して栽培が可能です。 小松菜は周年栽培できるだけあって、春夏作に向く品種、秋冬作に向く品種があるので、シーズンによって使い分けるとよいでしょう。 小松菜は栄養素が豊富で調理の幅も広い decoplus/Shutterstock.com 小松菜は、βカロテン、ビタミンC、カルシウム、鉄分、カリウムなどの栄養分を豊富に含む緑黄色野菜です。特にβカロテンを多く含み、髪や粘膜、皮膚の健康維持に効果があるとされています。また、カルシウムや鉄分については、意外にもホウレンソウより多く含んでいるほどです。 調理方法も幅が広く、さっと茹でて和え物やお浸しに。炒め物や汁物、煮物の具材にとオールマイティーに利用できます。また漬物にしてもよく、シャキシャキとした歯ごたえで、ごはんのお供にぴったりです。 小松菜の栽培・収穫の時期 topeng yoyoa/Shutterstock.com 小松菜の生育適温は20℃前後で、発芽適温は15〜30℃です。暑さにも寒さにも強く、厳寒期を除いて、ほぼ一年中栽培することができます。とはいっても、江戸で栽培されていた頃は、秋にタネを播いて、年末から春にかけて出回っていました。寒さにあうことで甘みが凝縮されるので、本来の旬の美味しさを得るには、秋まきが最適です。また、病害虫の心配も少なくなるのもメリットといえます。 栽培の基本として、秋まきした時の小松菜のライフサイクルをご説明しましょう。10月頃にタネを播くと、2〜3日で発芽します。その後、間引きながら育成し、45〜60日で収穫できます。なんと、種まきから2カ月以内に収穫できるというわけです! これで「小松菜は栽培しやすい」と言われる理由が分かっていただけたでしょうか。ビギナーには、失敗しない野菜としてぜひ菜園デビューにおすすめします! 小松菜の育て方 ここまで、小松菜の基本情報や栄養素、ライフサイクルなどについて、詳しくご紹介してきました。では、ここからは実践編として、菜園やプランターで栽培する方法をご案内しましょう。土づくりから種まき、日頃の管理、季節に応じた管理、病害虫対策、収穫方法などについて、初心者でも分かりやすいように、詳しく解説していきます。 日当たりや環境 Ryoko Fujiwara/Shutterstock.com 小松菜は、日当たりがよく、風通しのよい場所を好みます。比較的連作に強く、一年を通して栽培できますが、ビギナーなら春か秋に種まきして栽培するのがおすすめです。丈夫で土質を選ばず、寒さに比較的強い植物です。 土づくり blueeyes/Shutterstock.com 【地植え】 種まきの2〜3週間以上前に、小松菜を育てる場所に苦土石灰を1㎡当たり約100〜150g散布し、よく耕して土に混ぜ込んでおきます。 種まきの1〜2週間前に、苦土石灰を施しておいた場所に1㎡当たり牛ふん堆肥2〜3㎏、化成肥料(N-P-K=8-8-8)100〜150gをまいて、土にまんべんなく行き渡るようによく耕しておきましょう。 タネを播く前に土壌改良資材や元肥となる肥料を施しておくことで、時間をかけて分解されて土が熟成します。タネを播く頃にはよい土壌に育っているので、あらかじめ土づくりをしておくひと手間が、収穫成功への第一歩となりますよ! 【プランター栽培】 葉菜類の野菜用にブレンドされた市販の培養土を使うと便利です。 種まき Miyuki Satake/Shutterstock.com 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、幅60cm、高さ5〜10cmの畝をつくり、小松菜を2列分育てることにします。条間(小松菜の列の間隔)を約15cm取って、深さ1cmのまき溝を2列分つけましょう。園芸用の支柱などの棒を埋め込んで凹みを設けるのがおすすめ。まき溝に約1cmの間隔を取って、タネを播きます。溝の両側から土を寄せて、軽く表土を押さえておきましょう。最後にたっぷりと水やりをします。はす口をつけたジョウロで高い場所から水をまき、タネが水圧で流れ出さないようにするとよいでしょう。 家庭菜園では、一度にたくさんの種まきをすると、消費が追いつかなくなってしまいます。1週間〜10日くらいの間隔をおいて、少しずつタネを播く「ずらしまき」をするのがおすすめです。 【プランター栽培】 土の容量が10ℓほど入る、標準サイズのプランターを用意し、小松菜を2列分育てることにします。 プランターの底穴に鉢底網を敷き、底が見えなくなるくらいまで鉢底石を入れます。野菜用にブレンドされた培養土に、元肥として用土10ℓ当たり化成肥料(N-P-K=8-8-8)を大さじ2ほど混ぜ込んでプランターに入れましょう。水やりの際にあふれ出さないように、ウォータースペースを鉢縁から2〜3cm残しておきます。 条間を約10cm取って、深さ1cmのまき溝を2列分つけましょう。園芸用の支柱などの棒を埋め込んで凹みを設けるのがおすすめ。まき溝に約1cmの間隔を取って、タネを播きます。溝の両側から土を寄せて、軽く表土を押さえておきましょう。最後に鉢底から流れ出すまでたっぷりと水やりをします。はす口をつけたジョウロで高い場所から水をまき、タネが水圧で流れ出さないようにするとよいでしょう。 間引き Ryoko Fujiwara/Shutterstock.com 【地植え・プランター栽培】 発芽して本葉が1〜2枚ついたら、3〜4cm間隔になるように間引きます。弱々しい苗や、葉に傷がついている苗などを選んで抜きましょう。 さらに育って、本葉が3〜4枚ついたら、5〜6cm間隔になるように間引きます。 間引いた苗は、ベビーリーフとして利用できます。味噌汁やサラダなどにおすすめです。 水やり Zoom Team/Shutterstock.com 【地植え】 地植えの場合は、下から水が上がってくるので、天候にまかせてもよく育ちますが、雨が降らずに乾燥が続くようなら、適切に水やりをして補いましょう。 【プランター栽培】 土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えます。特に梅雨明け後の高温期は乾燥しやすいので、朝夕2回の水やりを忘れずに行いましょう。高温の真昼に水やりすると、すぐにお湯状になって地温が上がり、かえって株が弱ってしまうので、必ず涼しい時間帯に与えることが大切です。冬は土が乾きにくくなるので、土の湿り気具合をよく見て、乾いていたら与えます。 追肥 Singkham/Shutterstock.com 【地植え】 2回目の間引きをする際に、化成肥料(N-P-K=8-8-8)を1㎡当たり30gほど小松菜の列の間にまいて追肥します。移植ゴテで軽く耕して土になじませ、小松菜の株元に土を寄せましょう。 【プランター栽培】 草丈が7〜8cmに育ったら、化成肥料(N-P-K=8-8-8)大さじ1杯程度を目安に、株の周囲全体にばらまいて追肥します。移植ゴテで軽く土になじませ、小松菜の株元に土を寄せましょう。 注意したい病害虫 Peter Turner Photography/Shutterstock.com 病気は、葉にいびつな粉状の白い斑点が現れる白さび病、苗が地際でくびれて枯れる苗立ち枯れ病に注意。「小松菜は連作に比較的強い」とよくいわれますが、長期に連作栽培すると病気が発生しやすくなるので、適宜に輪作を心がけるようにしましょう。 害虫は、アオムシ、アブラムシ、コナガ、ハモグリバエ、キスジノミハムシなどが発生しやすくなります。春から秋にかけて、害虫が発生しやすい時期は、畝やプランターに支柱をアーチ状に仕立てて、防虫ネットをかけて被覆しましょう。物理的に害虫が外から侵入するのを防除できるので安心です。小さい虫も侵入できないように、網目が0.8mm以下の目の細かい防虫ネットを選びましょう。 小松菜の冬栽培のポイント ESOlex/Shutterstock.com 一年中種まきができる小松菜ですが、冬は土壌が凍結しない暖地に限ります。冬は発芽後に霜や雪、寒風などによって葉が傷んだり、トウ立ちしたりすることがあるので、被覆資材を使って対策するとよいでしょう。種まき後に不織布をべたがけしておき、苗が育ってきたら、支柱をトンネル状に設置し、ビニールをかけて保温するとよいでしょう。 収穫方法 yoshi0511/Shutterstock.com 種まきから収穫までの目安は、春・秋まきでは45〜60日、夏まきで25〜30日、冬まきで60〜100日くらいです。 青果店やスーパーでは30cmくらいの大株の状態で流通していることが多いのですが、家庭菜園では、草丈が20〜25cmの頃に収穫するのがおすすめ。若採りしたほうが食感が柔らかく、風味も増して本来の味わいを楽しめます。 収穫する際は、地際の茎の部分を握って一気に抜き取ります。食べる直前まで根を切らないでおくと、鮮度を保てますよ! 保存方法 jreika/Shutterstock.com 収穫後、すぐに根を水で洗い、浅く水を入れた容器に立てて入れておきます。濡らしたキッチンペーパーで包み、保存袋に入れて冷蔵庫へ。 冷凍する場合は、生のまま食べやすい大きさに切って、ジッパーつき保存袋に入れて冷凍庫へ。調理する時は、凍ったまま使ってかまいません。ゆでて粗熱をとった後、しっかりと水気を切って、小分けにしてから冷凍してもOKです。 栄養いっぱいのおいしい小松菜をつくろう! Ryoko Fujiwara/Shutterstock.com この記事では、小松菜の基本情報や栽培方法などを、ビギナーでも分かりやすいように、掘り下げて解説してきました。小松菜は栽培しやすい野菜の一つで、特に秋にタネを播くとより簡単に栽培でき、寒さにあえば甘みも増して美味しくなります。家庭で栽培すれば、草丈20〜25cmで若採りもできるので、より食感のよい小松菜を味わえるのも、醍醐味の一つといえるでしょう。ぜひこの秋から、小松菜の栽培を始めてみませんか?
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イベント・ニュース

2022年春開催「#バラのフォトコン2022」受賞写真をご紹介
<最優秀賞>「rainylove0314」さん この投稿をInstagramで見る rainylove(@rainylove0314)がシェアした投稿 絶妙に入り混じって咲くバラとクレマチス。どれか一つが茂りすぎることもなく、ちょうどいいバランスで調和し、なおかつところどころに向こうの景色を透かしながら剪定・誘引されており、花景色作りの達人と見えます。側面がフェンス状になったアーチなのでしょうか、複数のバラとクレマチスが誘引されているにもかかわらず決して窮屈な感じはしません。風通しが確保されていることが奥行きのある写真からも分かり、この庭で心地よく育つ植物たちの息吹が伝わってきます。圧巻とか壮観というわけではない、このシーンの愛らしいサイズ感にも心が掴まれました。このワンシーンが生まれるまでの、いろいろな工夫や植物への愛情も読み取れます。こんな素敵な風景を自分の手で作って暮らすという、ガーデニングの喜びや楽しさを伝えてくれる一枚を最優秀賞に選びました。 最優秀賞のrainylove0314さんには、英国製のウィリアム・モリスの鉢(提供:澁谷商店)とガーデニングナイフ(提供:浅野木工所)をお贈りいたしました。おめでとうございます! <編集長賞>「tearosescent」さん この投稿をInstagramで見る tearose(@tearosescent)がシェアした投稿 まるで一服の絵画を思わせる写真に心奪われました。パーゴラにつるバラが優雅に絡み、視線の先で隣家を隠すフェンスにも何種かのバラが咲き、手前ではラベンダー色のバラが枝垂れ咲いています。寒さが厳しい冬につるバラのトゲと格闘しながら剪定や整理をされて、この時を待ちわびて訪れたベストシーズン。庭主さんがブルーの椅子に座ってバラの香りに包まれ、至福の時間を過ごされている光景が目に浮かびます。太陽光を受け止めて透ける葉色と影の色、その中に浮かび上がる愛らしい花色。咲かせすぎず、目に心地よい風景づくりに好感を持ち、編集長賞に選ばせていただきました。取材に行くのが楽しみです!/編集長倉重 編集長賞のtearosescentさんには、河本麻記子さんが作出した‘アジュール’の大苗をお贈りし、ガーデンストーリー編集部が取材&撮影に伺いました。おめでとうございます! <ディレクター賞>「keikorosecat」さん この投稿をInstagramで見る keikorose(@keikorosecat)がシェアした投稿 中輪カップ咲きで存在感のある‘ジャスミーナ’と、小輪一重咲きでひたむきに広がる‘バレリーナ’。ピンク色の2種のバラのバランスと調和が絶妙で、なんとなく“友情”という言葉が浮かんできました。奥に見えている赤や紫の色合いが、より今回の主役の2種を引き立ててくれています。投稿時のご本人のコメントによると、こちらは「4つ目のアーチ」とのこと。ほかの3つのアーチはどんな風だろう…とお庭の全貌への興味も湧いてくる1枚でした。/ディレクター元戎 ディレクター賞のkeikorosecatさんには、プランツタグ(提供:ベルツモアジャパン)に、美しいカリグラフィーでご希望の文字(提供:癒しのリラックスカリグラフィー教室)を書いたオリジナルプランツタグ2点をお贈りいたしました。おめでとうございます! <優秀賞>「rico.rico.m」さん この投稿をInstagramで見る 🌷りーこ🌷(@rico.rico.m)がシェアした投稿 横浜イングリッシュガーデンの名シーン。連続するバラのアーチが作るバラのトンネルが有名ですが、水平垂直をきっちり捉え、手前に葉っぱを入れたダイナミックな構図で、その場にいるような感動が味わえます。ご本人もおっしゃるとおり、こんなバラの最盛期に人が入らない写真を撮るのはほとんど不可能ですが、この日は雨模様で貴重な一枚が撮れたとのこと。きっと何度も通っていればこその傑作だと思います。植物は滴をまとうといっそう美しく見えることがあるため、私たちもあえて水をかけて撮影することもありますが、この連続アーチの緑もしっとり、花色も鮮やかに映し出され美しさが増しています。年々、入場者数が増える横浜イングリッシュガーデン、雨の日は狙い目かもしれませんね。 <優秀賞>「nonbiri_nonno92」さん この投稿をInstagramで見る のんの(@nonbiri_nonno92)がシェアした投稿 思わず笑顔になりました。両手をきちんと前で揃えてお行儀よく座った、小さなお嬢さんの‘ちょこんと感’がなんとも愛らしいです。手前にバラがぼやけて入れてありますが、画角のなかが花でいっぱいになるいい場所を見つけられましたね。撮影者さんは結構、離れた距離にいて、「はいこっち向いてー」「笑ってー」など、声をかけていることでしょう。どんなにこのお嬢さんが可愛がられているかが想像できます。愛しい人を素敵な場所で、素敵に撮って写真に残したいという思いに触れることができ、写真を見ているこちらまでなんとも幸せな気持ちになります。年頃になると写真を撮らせてくれなくなる時期もあるものですが、同じ場所に座る大きくなったお嬢さんの写真も見たいなぁと思うとともに、お嬢さんとご家族の幸せを願います。 優秀賞のrico.rico.mさんとnonbiri_nonno92さんには、神奈川・横浜市の「横浜イングリッシュガーデン」年間パスポートをはじめとした特典つき「YEGメンバーズクラブ」会員資格(一年間有効)(提供:横浜イングリッシュガーデン)とミニサイズのガーデンツール3点セット(提供:浅野木工所)をお贈りいたしました。おめでとうございます! <特別賞>「yoshirou.46」さん この投稿をInstagramで見る しろ(@yoshirou.46)がシェアした投稿 大型のバラのアーチのちょうど真ん中に太陽をとらえた瞬間ですが、バラの開花具合、お天気、雲間から太陽が出るタイミング、人がいなくなる瞬間など、クリアしなければいけない条件が多くあり、長く時間をかけて撮られた一枚なのかなと思います。構造物のラインも歪みなく中央におさめられており構図も完璧。ファインダーの上部に額縁のようにバラを配置することで、満開感を強調して華やかな印象を出しながらも、逆光によってバラだけでなく自然の美しさが映し出された壮観な一枚。太陽の光を受けグラデーションになった雲や、光を受けて輝く道など、まるで西洋絵画のようです。この写真を見ると、この公園がとてもよく考えられたデザインであることが改めて分かります。 <特別賞>「usakofleur」さん この投稿をInstagramで見る kaori Enomoto(@usakofleur)がシェアした投稿 白い紙の上にバラの花首を並べて、品種名を書き入れたマイガーデンのバラ図鑑。庭のバラでこんな花遊びができたら楽しいですね。バラのある暮らしをとても楽しんでいらっしゃることが伝わります。中輪から小輪のシュラブ樹形のバラが雰囲気よく並べられてあり、この組み合わせを見るだけでも素敵なバラのお庭が想像できます。最盛期を過ぎて褪せた花も美しく感じられるのは、センスのよさの賜物です。 <特別賞>「just_follow.my_heart」さん この投稿をInstagramで見る ©HIKARU(@just_follow.my_heart)がシェアした投稿 かわいい! その一言に尽きます。なんてお行儀よく座ってお利口さんにカメラを見つめているのでしょうか。ただ、私たち編集部は知っています。ワンちゃんをこのように撮るのが簡単ではないことを。たいていの場合はジッとさせておくのに一苦労で、そのうえカメラに目線をもらうために必死に声かけをすることになります。バラのお庭は素敵なフォトスタジオですね。モッコウバラの花枝が枝垂れる空間に灯りをプラスして、花のふわふわ&灯りのキラキラがメルヘンチックで2匹にぴったり。 <特別賞>「emuzupapa」さん この投稿をInstagramで見る 松渕仁(@emuzupapa)がシェアした投稿 撮影の順番待ちができそうな庭のフォトスポットですね。ベンチの手前にも奥にも庭が続くところから、なかなか広いお庭であることが想像できます。広い庭ではこうしたベンチやアーチなどの構造物を使って、所々にフォーカルポイントを設けると庭の風景に変化が生まれ、歩くのも楽しいものです。庭は外部空間と接しているため、電線や隣家の給湯器など意図しないものが見えがちですが、雰囲気を壊すものが見えないように、つるバラを使って庭を立体的に演出し、風景を上手にコントロールされているように思います。お庭づくりのヒントがいっぱいもらえる写真です。 <特別賞>「bluemoon_cottage」さん この投稿をInstagramで見る Bluemoon Cottage(@bluemoon_cottage)がシェアした投稿 夜のローズガーデンを写した幻想的な一枚です。建物の壁を這い登り、埋め尽くすように咲くバラが見事。手前の植栽がシンプルなグラス類で構成されているため、夜景ながらピンクのバラが際立って見えます。昼間もきっと見事な風景に違いありませんが、夜の灯りに浮かぶ庭の風景は、楽しい想像を掻き立てます。あのバラに囲まれた扉の向こうでは、誰がどんなふうに暮らしをしているのか。可憐なお姫さまか、はたまた魅惑の魔女か…。勝手な想像を巡らせてワクワクします。 特別賞のyoshirou.46さん、usakofleurさん、just_follow.my_heartさん、emuzupapaさん、bluemoon_cottageさんには、クラシックなフォルムのハンドサイズが特徴のハンドスコップまたはハンドフォーク(提供:浅野木工https://asano-mokkousho.co.jp/language/ja)をお贈りしました。おめでとうございます! <佳作>「_nanohana_2021」さん この投稿をInstagramで見る @_nanohana_2021がシェアした投稿 ピンクのグラデーションが美しいバラは‘ピエール・ドゥ・ロンサール’。世界バラ会議で殿堂入りした名花ですが、一輪でもさすがの美しさ。花が乗っているのはルバーブポットという蓋つきの特殊なテラコッタポットのようです。花枝が伸びてきたのか、ユニークなシチュエーションで目を引きました。 <佳作>「chiiiii_2021」さん この投稿をInstagramで見る CHIKA(@chiiiii_2021)がシェアした投稿 ふわふわと咲くキモッコウ、キラキラと輝く春の陽光、あどけない幼児の仕草。お子さんへの暖かな眼差しと、穏やかな日常への愛おしさをファインダーのこちら側に感じます。子育ては悩みも苦労もないわけはありませんが、すべての子がこんな春の陽だまりに包まれ育っていってほしいと願います。 <佳作>「k_shikuramen」さん この投稿をInstagramで見る kaho(@k_shikuramen)がシェアした投稿 爽やかな緑を背景に、枝垂れた枝先に咲くバラがよく映えますね。小輪のバラの横顔は、愛らしくも慎ましやかな雰囲気。花の女王といわれるバラにもさまざまな表情があり、どんな花にカメラを向けるのか、人それぞれに違うのも面白いものです。 <佳作>「ynnymilk」さん この投稿をInstagramで見る 𝕞𝕚𝕝𝕜(@ynnymilk)がシェアした投稿 絞り咲きのバラの代表‘バリエガータ・ディ・ボローニャ’。雨粒をまとって静かに咲きながらも、幾重にも重なる花弁は濃密なダマスクの香りを内包しており、そのドラマチックな香りを思わせるアップがいいですね。 <佳作>「tukusi01」さん この投稿をInstagramで見る Tukusi01(@tukusi01)がシェアした投稿 一面に広がるバラの野と雄大な富士山におおーっと感嘆の声が漏れました。白糸自然公園という場所のようですが、香りも楽しめる富士宮市の絶景スポットの一つではないでしょうか。バラもたくさんつぼみをつけて元気いっぱい! なんだかいいことが起こりそうな縁起のいい写真です。 <佳作>「shian0131」さん この投稿をInstagramで見る Mari(@shian0131)がシェアした投稿 淡いクリームイエローの‘ティージング・ジョージア’と‘ミツコ’。2つとも強香に分類されるバラで、‘ミツコ’の名前はフランスの「ゲラン」が1919年に発表した香水「ミツコ」に由来します。切り花のバラには香りがないものが多いので、こんな香り豊かなバラのブーケは、育てた人の特権ですね。 <佳作>「nocturne62」さん この投稿をInstagramで見る nocturne62(@nocturne62)がシェアした投稿 2022年にリニューアルオープンした「ぎふワールド・ローズガーデン」のローズテラスとバラ回廊。中央の大型ガゼボは晴れているとこんなふうに地面にもバラを描き出してくれるのですね。月日を追うごとにガゼボがバラで覆われ、広い園内に貴重な木陰も作ってくれるのでしょう。リニューアル一年目でまだまだこれからですが、赤いバラを画面手前に配置して華やかさを上手に演出しています。 <佳作>「myu_rosegarden」さん この投稿をInstagramで見る みゅう(@myu_rosegarden)がシェアした投稿 紫色の雲のようにふわふわと頭上を彩るのは‘マニントン・モーブ・ランブラー’。フェンスには淡い紫色の‘レイニーブルー’が咲き広がり、華やかながら紫色で統一してあるシックでおしゃれな雰囲気です。構造物のカラーも植物と馴染んで素敵ですね。バラの回廊になるはず、とのこと楽しみです! <佳作>「animauni」さん この投稿をInstagramで見る Anima uni(@animauni)がシェアした投稿 撮影者さんいわく「泣きだしそうな空に朝焼けを一滴たらしたような、もわんとした、なんとも形容し難い色をしている」 ‘ガブリエル’。ミニマムな白い空間が、繊細ながら個性の強いバラの表情に気づかせてくれます。写真も、そこに添えられた言葉も詩的で印象的。 <佳作>「yumi_rea」さん この投稿をInstagramで見る ゆみれあ(@yumi_rea)がシェアした投稿 ピンクのバラ‘ジャネット’が旺盛に育って花盛りのアーチ。庭への入り口でしょうか、一人が通れるくらいの幅のコンパクトなアーチには小型のつるバラとして扱えるシュラブがぴったりですね。下草のオルラヤが大輪のバラを引き立ててロマンチック。バラと交代に株元に茂ったアナベルが咲いてきても、きっと素敵でしょう。四季を通じた楽しみがありそうです。 佳作の_nanohana_2021さん、chiiiii_2021さん、k_shikuramenさん、ynnymilkさん、tukusi01さん、shian0131さん、nocturne62さん、myu_rosegardenさん、animauniさん、yumi_reaさんには、「マイローズばらの活力剤 480ml」と「マイローズばらの肥料 700g」(提供:住友化学園芸)をお贈りしました。おめでとうございます!
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果樹

晩秋が植えどき! ‘おうちベリー’を育てよう
庭で育てられるベリーいろいろ ベリーにはさまざまな種類があり、それぞれ性質や育ち方が異なりますが、共通しているのはどれも生育旺盛ということ。むしろよく育ち過ぎるくらいで、地植えの場合は勢いをコントロールする事の方が育てるコツになります。 例えば、フランボワーズの名でも知られるラズベリーやブラックベリーは地植えの場合、1年で2mほど枝を伸ばすこともあり、しなやかな枝をフェンスなどに誘引し、つる植物として活用されます。どちらもバラ科キイチゴ属の植物なので、春には野バラによく似た可愛らしい花をたくさん咲かせます。 一方、カシス、カラント、フサスグリなど複数の呼び名で親しまれるスグリ類は、高さ2m前後の茂みになる低木です。花はごく小さな緑色で目立ちませんが、その後、枝いっぱいに艶やかな赤や黒の小さな実が鈴なりに実る様子は、ベリーの中でもひときわ美しい光景です。 どのベリーも魅力的ですが、環境に合わせた種類を選ぶことが‘おうちベリー’成功の秘訣。最適なベリーを選ぶためのいくつかのポイントをご紹介します。 ベリー選びPoint 1「一本で実るかどうか」 ベリーには一本で実がつくものと、2本以上なければ実らないものがあります。基本的に果実が実るには「受粉」が必要ですが、一本で実るものは「自家結実性(じかけつじつせい)」といって自分の花粉だけで受粉し、実がなります。それに対し、受粉に2つ以上の品種を必要とする「交配親和性(こうはいしんわせい)」と呼ばれるものがあります。ほとんどのベリーは一本で実りますが、ブルーベリーは異なる2品種を必要とする場合が一般的です。育てられるスペースや手間などを考慮し、選択するとよいでしょう。 ベリー選びPoint 2「つる性か木立性か」 ブラックベリーは品種によって枝が7~8m近く伸びるものがあり、フェンスやアーチなどの構造物に絡ませると花も実なりの様子も美しく眺められ、摘み取りやすいという利点もあります。ラズベリーは多くの品種は2m前後ですが、つるが暴れやすいので同様に枝を誘引する構造物があったほうが管理しやすいでしょう。鉢植えの場合にもトレリスやオベリスクを利用したほうが美しく仕立てられます。 一方、カラント類など木立になって自立できるものは、鉢植えで育てやすいのでベランダガーデンにもオススメです。鉢の大きさに比例して木も大きく成長し、収穫量も変わります。 ベリー選びPoint3「トゲの有無」 ブラックベリー、ラズベリーは品種によってトゲの有無に違いがあります。レッドカラントやブラックカラントにはトゲがありませんが、同じスグリ科のグーズベリー(上の写真)には鋭いトゲがあります。例えば防犯用であればトゲあり、小さなお子さんと摘み取りを楽しみたいならトゲなし、という選択ができます。トゲありを選ぶ場合には、手入れ用のレザー手袋も揃えることをオススメします。 ラズベリーのトゲなし品種/‘グレンモイ’、‘グレンアンプル’ ブラックベリーのトゲなし品種/‘ソーンフリー’、‘トリプルクラウン’ ベリー選びPoint4「果実以外の四季の楽しみ」 ベリーが実る季節は初夏から夏にかけての約一カ月。それ以外の季節でも楽しみたいなら、花の可愛らしいものや、紅葉の美しい種類を選ぶとよいでしょう。近年、人気が高いのはジューンベリーの名で親しまれるアメリカザイフリボク(上写真)。春に木全体を覆うように咲く真っ白な花と夏の甘い果実、秋の紅葉と見所の多い樹木です。2~3mの低木から10mほどの高木までさまざまな園芸品種があり、高木はシンボルツリーとしてしばしば家庭の庭にも取り入れられています。 おすすめのベリーを「味と育てやすさで選ぶ おすすめのベリー類6選」のページでご紹介しています。 Photo/ 1)Agnes Kantaruk/ 2)udra11/ 3)Baisa/ 4)Wolf__/ 6)MarGi/Iva Vagnerova/mahey/ Shutterstock.com
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おすすめ植物(その他)

夜に咲く花や夜にいい香りを放つ花の特徴は? 具体的な花の種類もご紹介!
夜に咲く花や夜に香りが強くなる花の特徴は? 夜に開花する植物のほとんどは、熱帯〜亜熱帯地域が原産です。これは、暑い地域では夜に活動する昆虫などが多数いるため。開花したのちに受粉を媒介する者として、夜に活動する昆虫などをターゲットとし、種の保存戦略を高めてきたのです。花色に白や黄色が多いのは、暗がりでも目立つようにするためです。また、夜に咲く花は、甘くて濃厚な香りや蜜を持つものが多いのですが、これも媒介者を効率よく呼び寄せるために進化してきたものとされています。 夜に咲く花は、暑い地域に自生してきたものが多いので、栽培の際に注意したいのは、冬の寒さ対策です。鉢栽培を基本にして冬は室内に取り入れ、日当たりがよい場所で管理しましょう。夜の気温低下にも注意し、なるべく一日を通して気温の変化がないようにすることもポイントです。 夜に花を咲かせる(香りが強くなる)多年草・一年草・球根 草花に分類される多年草・一年草・球根植物の中から、夜に花を咲かせるものをピックアップしました。基本情報や管理のポイントを解説します。 月下美人 サボテン科エピフィルム属の多年草です。月花美人の開花期は7〜10月で、12〜13cmほどの大きな花を咲かせます。花色は白で、花弁を重ねる豪華な花姿が魅力的。夜に開花し始めて甘い香りを放ち、朝までにはしぼんでしまう一日花です。 原産地はメキシコを中心とした中南米。サボテンの一種で、高温多湿の森林内で自生してきた植物です。寒さに大変弱く、冬でも8〜10℃は必要なので、鉢栽培を基本とし、季節に応じて適地へ移動しながら管理します。草丈は100〜200cm。もともとは樹木の幹に根を張り、下向きに葉を枝垂れさせるようにして生育する特性があり、草姿が乱れやすいので支柱を立てて誘引するとよいでしょう。あまりに大きくなって持て余すようなら、シュートが100〜150cm伸びたところで先端を摘み取り、高さを抑えます。 オシロイバナ オシロイバナ科オシロイバナ属(ミラビリス属)の多年草です。日本では寒さに耐えられずに越年できないので、一年草として扱われています。開花期は6〜10月で、花色はピンク、白、赤、オレンジ、黄、複色など。ほのかに上品な甘い香りを持っています。花は夕方から咲き始めて翌朝まで開花。午前中にはしぼんでしまう短命な一日花ですが、次々と咲くので花がらをまめに摘み取り、株まわりを清潔にしておきます。 原産地はペルーなどの熱帯アメリカで、暑さに強い性質を持っています。草丈は30〜100cm。こぼれ種で増えて雑草化するほど強健な生命力を持ち、放任してもよく育つのでビギナーにおすすめです。植え付けの適期は6〜8月。日当たりと風通しのよい場所を選んで植え付けます。 ヨルガオ ヒルガオ科ヨルガオ属の多年草です。日本では寒さに耐えられずに越年できないので、一年草として扱われています。開花期は8〜9月。夕方からアサガオに似た花径10〜12cmの大きな白い花が咲き、甘い香りもあります。翌朝にはしぼんでしまう一日花ですが、開花期間中は次々に開花して長く楽しめます。ユウガオという名前で販売されていることもあります。 原産地は南アメリカのつる性植物です。つるを4〜6m伸ばすので、支柱やネットをしつらえて誘引して仕立てます。つるが硬いので、多少強引に誘引してもかまいません。暑さ対策として南側の窓前にネットを張って広く誘引すれば、グリーンカーテンとしての利用も可能。日当たりのよい場所を好むこと以外は、放任してもよく育つ丈夫な性質で、ビギナー向きです。 チューベローズ リュウゼツラン科ゲッカコウ属の球根植物です。開花期は7〜9月で、花色は白。花茎を長く立ち上げ、6弁花を多数咲かせて穂状になります。甘いフローラル系の香りで、夜になるとより濃く香るのが特徴的。香水の原料にもなっています。 原産地はメキシコで、暑さに強く寒さに弱い性質を持っています。十分気温が上がった春に植え付け、初夏から初秋に向けて開花。地上部が枯れた頃に球根を掘り上げて、バーミキュライトを入れた箱に埋め入れ、10℃以上の場所で管理します。越年後また春が来たら植え付ける……というサイクルで毎年楽しめる草花です。草丈は60〜100cmになり、花茎を長く伸ばすので、支柱を立てて誘引しておくとよいでしょう。やや湿り気のある土壌を好むので、特に真夏は水切れしないように管理するのがポイントです。 マツヨイグサ アカバナ科マツヨイグサ属の多年草です。ツキミソウとして認識されていることが多いのですが、誤認が広まってしまったためで、この夜に咲く黄色い花はマツヨイグサです。開花期は6〜8月で、花色はレモンイエロー。花径3cmほどの小花で、夕方から咲き始めて朝にはしぼみます。草丈は10〜30cmです。 原産地は南アメリカで、繁殖力が強く放任してもよく育ちます。むしろはびこりすぎるきらいがあるので、周囲の草花との調和を乱すようであれば、抜いて調整するとよいでしょう。いくつかの種類があり、オオマツヨイグサは、草丈が1〜1.5mにもなって葉を大きく広げ、花径8cmくらいの比較的大きな花が咲きます。メマツヨイグサの花径は2〜5cmで、繁殖力が強くて野生化しやすいので注意が必要。コマツヨイグサも強健ではびこりやすい性質で、花径は2〜3cmほどです。 カラスウリ ウリ科カラスウリ属の多年草です。開花期は7〜9月で、陽が落ちた頃から開花し始めます。花色は白で、4〜6弁花が反り返るように開花。大変ユニークな花姿で、白い花弁の縁は細い糸状になってレースのように見えます。夜に開花するのは、受粉のために夜に活動する蛾を呼び寄せるためで、花は朝を迎える頃には、もうしぼんでいます。 原産地は中国、日本。昔から日本の野山で自生してきた植物だけに、寒さにも強く丈夫でほとんど管理の手間がかかりません。つる性植物で、他者につるを絡ませながら生育するので、支柱やフェンス、ネット、アーチなどに仕立てて誘引する必要があります。10〜11月に直径5〜7cmのオレンジまたは朱色の果実がつきます。雌雄異株で、実をつけるのは雌株のみです。地下に塊根を持っており、冬は地上部を枯らして休眠しますが、枯れたわけではなく越年して春になると再び生育し始めます。12〜3月が植え付け適期で、塊根を入手して植え付けます。 夜に花を咲かせる(香りが強くなる)低木〜高木 樹木の中から、夜に花を咲かせるものをピックアップしました。基本情報や管理のポイントを解説します。 マツリカ モクセイ科ソケイ属の多年性つる植物です。開花期は7〜9月で、花径2cmくらいの肉厚な白い花が咲きます。夕方から咲き始め、翌朝にはややピンク色を帯び、やがてしぼんでしまう一日花です。一重咲きと八重咲きがあります。ジャスミンの一種でもあり、強い香りを放つのが特徴です。香料用として栽培され、またジャスミンティーの材料となっています。 原産地は熱帯アジアで暑さには強く、寒さに弱い性質を持っています。冬でも10℃以上は必要なので、鉢栽培を基本とし、季節に応じて適地へ移動しながら管理するとよいでしょう。つるを伸ばして生育し、自然界では150〜300cmになります。鉢栽培では剪定や切り戻しによって樹勢をコントロールし、手に負える範囲で栽培するのがおすすめ。オベリスクやあんどん仕立て用などの支柱を設置し、つるを誘引しながら管理しましょう。常緑の植物で冬もみずみずしいグリーンを楽しめますが、寒さによって地上部を枯らすことがあります。しかし地下の根は生きていることがあるので、翌春に生育し始めるのを待ってみてください。 イエライシャン ガガイモ科テロスマ属の多年性つる植物です。開花期は6〜9月で、花径2cmくらいの星形の花が咲きます。花色は咲き始めの黄緑色からオレンジ色へと変わります。咲き進むと上品な甘い香りを放ちますが、夜になると香りがより強くなります。しかし真夜中になると甘い香りはなくなるなど、時間帯によって香り方が変わる神秘的な植物です。イエライシャンは中国語で、漢字で書くと「夜来香」。日本ではトンキンカズラの別名があります。 原産地は中国やベトナムなどで、暑さには強く、寒さに弱い性質を持っています。冬でも10℃以上は必要なので、鉢栽培を基本とし、季節に応じて適地へ移動しながら管理するとよいでしょう。つるを伸ばして生育し、自然界では4〜5mになります。鉢栽培では剪定や切り戻しによって樹勢をコントロールし、手に負える範囲で栽培するのがおすすめ。オベリスクやあんどん仕立てに使う支柱などを設置し、つるを誘引しながら管理しましょう。肥料を好むので、生育期は定期的に緩効性化成肥料を与えて、株の勢いを保ちます。ただし、冬は生育が止まるので、肥料は与えずに管理してください。 ヤコウボク ナス科ケストルム属の常緑性低木です。開花期は6〜11月で、星形の花が咲きます。花色はグリーンを帯びた白。一つひとつの花は小さく、やや地味な印象ですが、多数の花を咲かせ、濃厚な甘い香りを漂わせて存在感を強めます。夜に一層強く香り、「ナイトジャスミン」の別名を持っているほどです。強烈といってもいいほど香るので、強い香りを長時間感じていると頭痛を起こしやすい敏感な方は、開花期には室内に入れないほうが無難です。 原産地は西インド諸島で、暑さには強く、寒さに弱い性質を持っています。冬でも5℃以上は必要なので、鉢栽培を基本とし、季節に応じて適地へ移動しながら管理するとよいでしょう。自然樹高は100〜300cmになりますが、剪定や切り戻しによって樹勢をコントロールし、手に負える範囲で栽培するのがおすすめ。花が咲き終わった枝は切り戻しておくと、側枝を伸ばして再び開花します。 サガリバナ サガリバナ科サガリバナ属の常緑高木です。開花期は7〜9月で、花茎が下に向かって30〜50cm伸びて多数の花を連ねます。花色は白〜淡いピンクで、糸状に長く伸びる雄しべが放射状に展開し、ふわふわとした花姿が特徴です。太陽が沈む頃から開花し始め、完全に日が落ちて暗くなった頃に満開になります。翌朝、日が昇り始める頃にすべての花を落とす一日花です。開花すると、バニラのような甘い香りを漂わせます。 原産地は東南アジア〜太平洋で、日本では沖縄など南西諸島に自生。暑さには強く、寒さに大変弱い性質を持っています。冬でも15℃以上は必要なので、鉢栽培を基本とし、季節に応じて適地へ移動しながら管理するとよいでしょう。 ニオイバンマツリ ナス科バンマツリ属(ブルンフェルシア属)の常緑性低木です。開花期は4〜7月で、花径は3〜4cmの5弁花が多数咲き、満開時には木を覆い尽くすほどになり、見応えがあります。咲き始めは紫色ですが、だんだん褪色してやがて白へ変化します。そのため1本の木で紫から白の複色の花色を楽しめ、大変華やかです。花からは芳醇な甘い香りが漂い、夜に香りが強まります。 原産地はブラジル南部やアルゼンチンで、約40種が分布。熱帯性の花木のため、暑さには強く、寒さには弱い性質を持っています。冬でも5℃以上は必要なので、鉢栽培を基本とし、季節に応じて適地へ移動しながら管理するとよいでしょう。開花期は水を欲しがるので、水切れには注意。生育旺盛で樹形が乱れやすいので、花後すぐを目安に、適宜切り戻して管理します。 香りも楽しめる夜に咲く花! 夜に咲く花は、意外にたくさんありますよね! 開花期になったら、夕方から室内に取り込んで、咲き進んでいく姿を観察するのも楽しいもの。多くは夏に開花期を迎えるので、お子さんのいる家庭では、夏休みの自由研究のテーマにしても面白いかもしれません。ぜひ夜に咲く花を栽培して、花姿や香りなどを愛でてみてはいかがでしょうか。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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宿根草・多年草

緑の葉が美しく食べられるツワブキ! 育て方や食べ方をご紹介
ツワブキの主な特徴 ツワブキの花って、どんな姿をしているかイメージできますか? 昔から身近にある植物だけれど、ピンとこない方も多いかもしれませんね。ここでは、ツワブキの基本情報や特徴について詳しくご紹介していきます。 基本情報 Future Hope/Shutterstock.com ツワブキは、キク科ツワブキ属の多年草です。原産地は日本、朝鮮半島、中国。昔から日本でも野山に自生してきたので、暑さ寒さに強く、環境に馴染みやすくて大変育てやすい植物です。常緑性なので一年を通してみずみずしい葉色を保ち、冬も足元が寂しくならないので重宝します。草丈は20〜50cmで、秋に黄色い花を咲かせます。主に花や葉を観賞する植物ですが、食用にもなります。 花や葉の特徴 Tracy Immordino/Shutterstock.com ツワブキの開花期は10〜12月で、花色は黄色、オレンジ、白など。花茎を長く伸ばした先端に、マーガレットに似た花を多数咲かせます。同様に、葉柄を長く伸ばした先に丸くて艶やかな葉をつけます。この葉柄を若いうちに収穫して、食用にすることもできます。 また、葉に斑が入る品種が多く、カラーリーフとしても楽しめます。じつは江戸時代から続く古典園芸の世界では、盛んに品種改良が行われ、愛好家のコレクターズアイテムとして愛されてきました。それだけに、今も品種が多様で、選ぶ楽しみがある植物です。 名前の由来や花言葉 Image Republic/Shutterstock.com ツワブキの名前の由来は、葉がツヤツヤとしていることから。ツヤブキがなまってツワブキになったとされています。漢字で「石蕗」と書くのは、海岸近くの岩場などに自生し、フキに似た姿をしていることに由来するようです。ツワブキの花言葉は「謙遜」「困難に負けない」などがあります。 ツワブキとフキの違い フキノトウと呼ばれるフキの花は早春に咲く。Elena Rostunova/Shutterstock.com ツワブキとフキは、同じキク科で見た目もよく似ています。見分けるためのポイントを3つ挙げましょう。 開花期が異なります。ツワブキは10〜12月に咲きますが、フキが咲くのは2〜3月です。 ツワブキは、フキのようにフキノトウができません。花姿が全く異なるのが見分けるポイントです。 ツワブキはフキよりも葉に厚みがあり、ツヤツヤとしています。また、ツワブキには葉柄と若い葉に産毛があるのが特徴です。 育て方のポイント ここまで、ツワブキの基本情報や特徴、名前の由来、花言葉などについてご紹介してきました。では、ここからはガーデニングの実践編として、適した栽培環境や植え付け、水やりや施肥、気をつけたい病害虫、増やし方など、育て方について詳しく解説します。 栽培に適した場所 Honki Kumanyan/Shutterstock.com ツワブキは、日なたから半日陰まで、場所を選ばずよく育ちます。ただし、あまりに暗い場所では、ヒョロヒョロと間のびした草姿になり、花つきも悪くなるので注意。斑が入る品種は、日当たりが悪いとはっきりとした斑が出なくなったり、真夏に強光線を浴びると葉焼けして見栄えが悪くなったりするので、朝のみ日が差す東側や落葉樹の足元など、チラチラと木漏れ日が差すような半日陰の場所が向いています。 ツワブキは土壌を選ばずよく育ち、暑さ寒さにも強いのが特徴です。関東以西の暖地では特に寒さ対策の必要はなく、戸外で越冬できます。 土づくり bluedog studio/Shutterstock.com 【地植え】 植え付けの約2週間前に、腐葉土や堆肥、緩効性肥料少量を混ぜ込んでよく耕してください。水はけのよい環境を好むので、10〜20cmほど盛り土をして周囲よりも高くしておくとよいでしょう。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 草花用にブレンドされた、市販の培養土を利用すると手軽です。 植え付け・植え替え Vasyliuk/Shutterstock.com ツワブキの植え付け・植え替えの適期は、4〜5月か、9〜10月です。ただし、ほかの時期にも苗は出回っているので、花苗店などで入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘り、軽く根鉢をほぐして植え付けます。最後にたっぷりと水を与えましょう。複数の苗を植える場合は、20〜40cmくらいの間隔を取ってください。 庭で育てている場合、環境に合えば植え替える必要はありません。ただし、植え付けから数年が経って株が込み合いすぎているようなら、掘り上げて株分けしてください。改めて植え直し、株の若返りをはかりましょう。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、5〜7号の鉢を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから草花用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗をポットから取り出して軽く根鉢をくずし、鉢の中に仮置きして高さを決めたら、少しずつ土を入れて植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。寄せ植えの素材として、大鉢にほかの植物と一緒に植え付けてもOKです。 鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、1〜2年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出してみて、根が詰まっていたら、根鉢をくずして古い根などを切り取りましょう。根鉢を1/2〜1/3くらいまで小さくして、元の鉢に新しい培養土を使って植え直します。 水やり wavebreakmedia/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏に水やりする場合、気温の高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がってすると株が弱ってしまいます。朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。 また、真冬に水やりする場合は、気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に与えるようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつでもジメジメとした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまいます。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えてください。茎葉がしおれそうにだらんと下がってきたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。また、冬は土が乾燥しづらくなるので、与える頻度を控えめにしつつ、適宜水やりを続けてください。 肥料 New Africa/Shutterstock.com 【地植え】 強健な性質なので、植え付け時に元肥として緩効性肥料を施してあれば、追肥の必要はありません。株の生育に勢いがない場合は、液肥を与えて様子を見てください。 【鉢植え】 2月下旬〜3月中旬と6月、11月頃に緩効性化成肥料を少量、株の周囲にまきます。スコップなどで軽く耕し、土に馴染ませておきましょう。 注意すべき病害虫 Happy_Nati/Shutterstock.com 【病気】 ツワブキが発症しやすい病気は、うどんこ病、褐斑病などです。 うどんこ病は、カビによる伝染性の病気です。葉、新梢、つぼみに発生しやすく、表面が白く粉を吹いたような状態になり、放任するとどんどん広がるので注意。対処せずにそのままにしておくと光合成ができなくなり、やがて枯死してしまいます。窒素肥料を施しすぎたり、枝葉が繁茂しすぎて風通しが悪くなったりしていると、発病しやすくなります。症状が出たら病気の葉を摘み取って処分し、適用する殺菌剤を葉の表と裏に散布して、蔓延するのを防ぎましょう。 褐斑病は、カビによる伝染性の病気です。主に葉に褐色またはくすんだ茶色の斑点が現れ、下葉から枯れ上がっていきます。雨が多い時期に発生しやすいのが特徴です。発症した葉を見つけたら、早々に切り取って処分し、周囲に蔓延するのを防ぎましょう。適用する薬剤を葉の表と裏に散布して、防除します。 【害虫】 ツワブキに発生しやすい害虫は、シンクイムシなどです。 シンクイムシは、キクスイカミキリの幼虫で、主に夏から秋に発生しやすくなります。葉柄に産み付けられた卵から幼虫が孵り、穴をあけて中に侵入して内部を食い荒らすので注意。被害が進むと根茎まで旺盛に食害し、株が著しく弱って葉が枯れ始めます。株に異変があれば、根元を探して幼虫を捕殺してください。食用にする予定がなければ、適用する薬剤を散布して防除しましょう。 増やし方 High Mountain/Shutterstock.com ツワブキは、種まき、株分け、根伏せの方法で増やすことが可能です。それぞれの作業について、詳しく解説します。 種まき 種まきのメリットは、輸送などによる苗への負担がかからず、環境に馴染みやすいことです。敷地が広くてたくさんの苗が欲しい場合には、コストカットにもなります。 ツワブキの種子は市販されていませんが、植え付けたツワブキが開花した後につけた種子を採取し、播いて増やすことができます。開花した後にタンポポのようなふわふわとした綿毛をつけるので、飛んでいく前に採取し、密閉できる保存袋に入れて冷暗所で保管しておきましょう。ツワブキの種まき適期は2〜3月です。 黒ポットに市販の草花用培養土を入れ、種を数粒ずつ播きます。ツワブキは好光性種子といって、発芽に太陽の光を必要とするので、土をかぶせる必要はありません。最後にたっぷりと水やりをしましょう。発芽までは風通しのよい半日陰に置き、乾燥しないように適度な水管理をしてください。発芽後は、日当たりがよく、風通しのよい場所で管理します。本葉が2〜3枚ついて込み合ってきたら、適宜間引いて生育のよい苗を残しましょう。本葉が3〜5枚ついてしっかりした苗に育ったら、植えたい場所に定植します。 ※園芸品種の場合、親と同じ草姿になるとは限りません。 株分け ツワブキの株分けの適期は、4月〜5月中旬か10月頃です。株を植え付けて数年が経ち、大きく育ったら株の老化が進むので、「株分け」をして若返りをはかります。株を掘り上げて4〜5芽ずつ付けて根を切り分け、再び植え直しましょう。それらの株が大きく成長し、株が増えていくというわけです。 根伏せ 根伏せの適期は、生育期の4〜10月頃です。 まず、黒ポットに市販の草花用培養土を入れて、十分に湿らせておきましょう。ツワブキを掘り上げた際に、比較的太い根を3〜4cmくらいにカットします。黒ポットにその根を平らに置き、2cmほど土をかぶせておきます。水切れしないように管理すると、根から芽が出して、新しい個体として生育し始めます。しばらく育苗し、ポットに十分に根が回った頃に、植えたい場所に植え付けます。根伏せのメリットは、親株とまったく同じクローンになることです。 ツワブキの品種 Stanislav71/Shutterstock.com ツワブキは、古典園芸の時代から愛されてきた植物だけに、さまざまな品種があります。 黄色い花が八重咲きになる八重咲きツワブキや、草丈が高く葉が大きいオオツワブキ、葉に蛍がとまっているような黄色い斑点のある蛍斑(ほたるふ)ツワブキ、葉に白い斑がランダムに入る浮雲錦、葉の縁に細かいウェーブが入る牡丹獅子などが有名です。 ツワブキを美味しく食べるには junrong/Shutterstock.com ツワブキの若い葉柄を収穫して、食卓に並べてみてはいかがでしょうか。ここでは、ツワブキをおいしく食べる方法についてご紹介します。 食べる際の注意点 ツワブキは、主にまだアクが少ない地下茎から生えてきたばかりの若い葉柄を採取して、食用にします。まだアクが少ないとはいえ、下処理としてアク抜きは必要です。 根元を切り取って半分に切り、湯を沸かした鍋に30秒ほど入れます。 すぐに水にさらし、水気を切った後に皮を剥き、食べやすい大きさに切ります。その後、さらに水にさらします。 再び湯を沸かし、適宜塩を入れてもう一度2分ほど茹でます。 最後に3時間ほど水にさらしたら、アク抜き終了です。 食べ方 ツワブキは、いろいろな食べ方を楽しめます。アク抜きしたツワブキを炒め煮にしてキンピラにしたり、衣をつけてさっくり揚げた天ぷらにしたり、煮物にしたり。独特の香りと食感を楽しんでください。 花も葉も楽しめ、食用になるツワブキを育ててみよう! High Mountain/Shutterstock.com 斑入りの品種が多く見つかるエバーグリーンとして、みずみずしいグリーンの葉姿を楽しめるうえに、秋から初冬にかけてはマーガレットに似た花を多数咲かせて華やかに彩るツワブキ。ぜひ庭に取り入れて、丸っこい葉姿を愛でてはいかがでしょうか。
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暮らし

庭で野鳥観察! バードハウスづくりの6のポイント
巣箱(バードハウス)の作り方 巣箱の素材は木製で、合板ではなく厚み1cm以上の一枚板が最適です。巣箱の外はペイントしてもOKですが、中は塗料を使用しないでおきましょう。巣箱の床には水がたまらないように水抜け穴を。一家族が利用した後は掃除をして新たな家族を迎え入れる準備ができるよう、壁面か屋根を開閉できるようにつくります。鳥の出入り口となる丸い穴の大きさは、鳥の種類によって微妙に異なります。林野庁・東北森林管理局によれば、鳥の種類ごとに快適な住まいのサイズは次の通りです。巣箱づくりの参考にしてみてください。 野鳥に合わせた巣箱(バードハウス)のサイズ 巣箱づくりのポイント6まとめ 木製にする 厚み1cm以上の一枚板 内側は無塗装 水抜け穴を作る 開閉する箇所を設ける 丸穴は鳥に合わせる バードハウスのデザインバリエーション D.I.Y.の小鳥アパートメント。ガーデンオーナメントとしては素晴らしいこだわりの巣箱ですが、小鳥が気に入ってくれるかどうかは…。小鳥が入ってくれたら、巣箱には不用意に近づかないようにします。子育て中の親鳥はとても敏感になっていて、巣箱の中で恐怖を感じると親鳥はヒナがいても巣箱に戻らなくなってしまい、ヒナが死んでしまいます。そうならないよう、そっと見守ってあげてください。 Photo/ 1)Volker Rauch/ 2)Heather L. Hubbard/ 3)Heather Reeder/ 4)Gina Smith/ 5)Robert J. Beyers II/ Shutterstock.com
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宿根草・多年草

葉色の美しさが魅力的なカレックス! 寄せ植えやグラウンドカバーで楽しもう
カレックスの特徴 Gardens by Design/Shutterstock.com カレックスは葉色やサイズもさまざま。種類によって乾燥地向きとそうでないものがあるので、それぞれの特徴を知ることが栽培する上で大切です。ここでは、そんなカレックスの特徴について解説します。 基本情報 Henrik Larsson/Shutterstock.com カレックスはカヤツリグサ科スゲ属の植物で、多年生と一年性の種があります。自生環境も湿地を好むものから乾燥地を好むものまでさまざまで、草丈は20~120cmと幅があります。耐寒性はおおむね高く、耐暑性も問題ありません。日本にも約210種が自生し、世界中には2,000種類以上が分布しているという、大きなグループです。そのため園芸品種も非常に多くあります。 栽培難易度が低く、日陰でも育つので、ナチュラルガーデンや寄せ植えなど、園芸を始めたばかりの人でも使いやすい植物です。 花や葉の特徴 Burhan Oral GUDU/Shutterstock.com 一見するとイネ科のような細い葉を放射状に広げ、冬でも常緑で綺麗な葉色を保つ種が多いです。そのため一年を通して葉の繊細なラインを楽しめるのが魅力。光沢のある葉は緑色や銅葉、斑入りのものなどがあります。異なる品種を組み合わせて、グラウンドカバープランツとして葉色の違いを楽しむのもおすすめです。花期は4~6月で、穂状の花を咲かせます。華やかさはありませんが、風に揺れる様は涼やかで可愛らしいものです。 アレンジ Beekeepx/Shutterstock.com カレックスはコンパクトにまとまり、ほかの植物とも合わせやすいため寄せ植えの素材や引き立て役として活躍します。また地植えの際、庭のコーナーに沿って数種をまとめて植え、グラウンドカバーとして使うこともできますし、ロックガーデンなどでオーナメンタル的に植えても様になります。和風、洋風、ナチュラルな雰囲気の庭など、どんなタイプの庭にも合わせることができるため、とても重宝します。 栽培環境 Vankich1/Shutterstock.com どんな庭にも合わせやすいカレックスですが、乾燥地に自生する種もあれば湿地に自生している種もあります。そのため、種類に応じた環境に植えてあげることが大切です。ここでは自生地に応じた栽培環境について解説します。 適した場所 Mariia Boiko/Shutterstock.com カレックスのほとんどはあまり場所を選ばず、日当たりのよい場所から半日陰まで問題なく育てることができます。ただし、斑入り種は夏の強い日差しで葉が傷む場合があります。そのため地植えの際はやや日陰の場所に、鉢植えの場合はその時期だけ場所を移動するようにしましょう。反対に銅葉やオーレアと呼ばれる黄色みがかった葉色の種は、日差しが遮られると葉色もはっきりしないので、植える場所に注意しましょう。日本原産の種はやや湿り気のある土壌を好むようですが、地植えであれば極端に乾燥しない限りは問題なく育ちます。 用土 SHDStockProject/Shutterstock.com ほとんどの種類は、水はけと通気性のよい土壌が適しています。肥沃な土壌でよく育つので、地植えの際は、植える前に腐葉土を混ぜておくとよいでしょう。寄せ植えなど、鉢植えの場合は、赤玉土に腐葉土を7:3程度の割合で混ぜた土か、市販の草花用培養土で育てるのがおすすめです。 育て方の基本 guentermanaus/Shutterstock.com 丈夫で手間のかからないカレックスですが、基本を知ることで失敗なく栽培することができます。ここでは、育て方の基本について解説します。 水やり Silarock/Shutterstock.com 地植えであれば、植え付け後すぐはしっかりと水やりを行い、活着後は基本的に雨水だけで問題なく育ちます。土の乾燥が進み、水不足になると、葉が先端から枯れてきます。地植え、鉢植えにかかわらず、その際はしっかりと水やりを行いましょう。特に夏場は注意が必要です。 肥料 Singkham/Shutterstock.com 基本的には肥料は必要としません。植え付け時に緩効性肥料を規定量混ぜ込んでおく程度でよいでしょう。小苗から早く大きくしたい場合や、葉の色艶がよくない場合は、2カ月に1回を目安に液体肥料を施したり、春に置き肥をしたりすると調子よく育ちます。 植え付け・植え替え Mariia Boiko/Shutterstock.com 植え付けは、新芽の動き出す3月から4月上旬がおすすめです。園芸店では春になるとたくさんの品種が出回るので、苗の購入後すぐに植え付け、その後はたっぷりと水やりを行い定着させましょう。地植えの場合は、植え替えの必要はありません。大きくなりすぎた場合は株分けを行い、サイズを小さくすることができます。鉢植えの場合、成長とともに根の張りも強くなり、鉢の中で根が詰まってしまうと生育が悪くなるため、一回り大きな鉢に植え替えましょう。その際、古くなって黒くなった根を取り除き、整理しておくと、その後の育ちもよくなります。 剪定・切り戻し Gold Picture/Shutterstock.com 大株になると古い葉が中心部に溜まって風通しが悪くなり、そのままだと枯れ始めます。そのため、冬に葉を株元から5cm程度の位置で全体的に刈り込み、古い葉を取り除いておきましょう。中心部まで光が届くようにしておくと、春になったときに新しい葉が綺麗に展開することができます。それ以外の時期でも、草丈を揃えたいときは適宜刈り込んでかまいません。 増やし方 Vankich1/Shutterstock.com カレックスは種まきと株分けで増やすことができます。一度に多くの苗が必要な場合は、種まきがおすすめです。種まきの適期は9〜10月上旬、もしくは3月下旬〜5月上旬。播種後2~3週間ほどで発芽します。ある程度の大きさになったら移植します。種子繁殖の場合、斑入り種は斑の出ていないものも発芽してくるため、不要なものは間引きましょう。また大株を株分けし、増やす方法もあります。特に斑入りなどの品種では、安定して同じ性質を持った苗が確保できるのでおすすめ。ハサミなどを使って株元を縦に割るように切り取ります。この時、切り取る株にも根がしっかりと付いているように注意しましょう。適期は3月~4月上旬です。 病害虫や冬越しの注意点 RomanLebedev/Shutterstock.com 注意する病害虫は特にありません。葉の過密が原因で中心部が蒸れ、腐ることがあるので、葉の刈り込み作業をしっかりと行いましょう。耐寒性も高く、冬越しは厳寒地を除き特に対処することはありません。ただ鉢植えで、長期間土まで凍るような状態の時は、室内に取り込んだり、防寒用のカバーを巻いたり、寒冷紗で覆うなど凍結防止の対策が必要です。 斑入り品種で先祖返りが起こったときの対応 Nahhana/Shutterstock.com 斑入りのカレックスを育てていると先祖返りを起こし、斑のなくなった葉が出てくるときがあります。そのような葉は斑入りの葉より性質が強いため、そのままにしていると斑なしの葉の勢いが強くなってしまいます。斑入りの葉を楽しみたければ、斑なしの葉が出てきた場合はすべて取り除くようにしましょう。 代表的な品種 Tatyana Mut/Shutterstock.com 前述のように、カレックスは世界に2,000種以上が分布し、園芸品種も数多くあります。ここでは、その中でも代表的な品種について解説します。 ジェネキーCarex brunnea ‘Jenneke’ Photowind/Shutterstock.com 主な自生地は日本で、東南アジアやオーストラリアにも自生しています。草丈30cmほどでコンパクトにまとまり、葉は細く、立ち上がるようにして弧を描きます。密に茂り、一年を通して綺麗な中斑が入ります。暑さ寒さに強く、大きな株になるととても丈夫です。ただ成長がやや遅く、小苗の時期は土の乾燥と高温多湿にやや弱い面があるため注意しましょう。 オシメンシスCarex oshimensis Svetlana Zhukova/Shutterstock.com 日本原産のカレックスで、別名をオオシマカンスゲやベアグラスともいいます。中でも葉に斑の入った‘エバーゴールド’という園芸品種がよく流通しています。日本の気候にあった品種ですが、夏の用土の蒸れに弱いので、水はけのよい場所に植えましょう。 フロステッドカールCarex comans 'Frosted Carls' Joe Kuis/Shutterstock.com ニュージーランド原産です。淡い緑色の葉は糸のように細く、弧を描くように伸び、葉先はカールします。暑さ寒さに強く丈夫で、姿が乱れてきたら強剪定をすると再び綺麗に育ちます。乾燥と多湿に弱い面があるので、小苗のうちは特に注意しましょう。 カレックスを植えて、美しい葉色や株姿を楽しもう guentermanaus/Shutterstock.com カレックスはとても丈夫で、メンテナンスも少ないため、園芸初心者でも扱いやすいリーフプランツです。葉色やサイズも豊富なことから、選んだり、組み合わせたりする幅も広く、初心者だけでなく上級者も多用しているオーナメンタルグラスといえるでしょう。さまざまな花と合わせて、自分だけの組み合わせを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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おすすめ植物(その他)

秋を彩る花を探そう! 10月に咲く人気の花20選
ガーベラキク科多年草/主な花色:赤・ピンク・黄・オレンジ・白・緑・茶・複色/開花期:3~5月、9~11月 Suleymagination/Shutterstock.com ガーベラは、切り花、鉢花ともに人気が高く、伸ばした花茎の先に、色鮮やかでパッチリ開いた明るい雰囲気の花を咲かせます。原種のガーベラは一重咲きですが、現在では品種改良により咲き方もバリエーション豊富に。常緑で寒さに強く、種まきからでも育てることができます。苗を購入するときは、葉の数が多く下葉が黄ばんでいないもの、花つきがよくてつぼみが多いものを選び、根鉢を崩さずに植え付けましょう。日当たりが悪いと葉ばかりが茂って花が咲きにくくなるので、日当たりと水はけのよい場所で管理します。ガーベラ全般の花言葉は「希望」「常に前進」などです。 ●ガーベラの育て方。コツとお手入れ、植え替えや寄せ植えを一挙紹介します バラバラ科低木/主な花色:白・赤・ピンク・オレンジ・黄・紫・茶・黒・緑・複色/開花期:5~11月 写真/元木はるみ 四季咲き性のバラは、秋に今年最後の花を咲かせます。初夏の開花シーズンに比べるとボリュームや花数は少ないですが、花色が冴えて花もちもよく、秋バラならではの凛とした姿を見せてくれます。秋バラを綺麗に咲かせるためには、夏の終わりに不要な枝を取り除き、剪定や整枝をするとともに、施肥を行うとよいでしょう。夏の剪定では、必要以上に葉の量を減らさず、光合成を妨げないようにすることがポイントです。また、猛暑で株が消耗したバラは、土壌改良材をすき込むなどして対処してあげるとよいでしょう。バラ全般の花言葉は「愛」「美」などです。 ●秋バラが綺麗に咲くように~今から行う鉢植えバラの手入れ方法 ワレモコウバラ科多年草/主な花色:赤茶/開花期:7~10月 Flower_Garden/Shutterstock.com ワレモコウは日本でも古くから自生してきた、お馴染みの山野草。花茎を立ち上げて、頂部に1〜2cmの卵形の穂状花序ができます。花に見える部分はじつは萼で、花自体はほとんど退化しています。細い茎は少しの風にも揺れて、繊細な雰囲気。野趣感のある咲き姿は、ナチュラルガーデンや雑木の庭、和の庭にぴったりです。ドライフラワーにして、長く楽しむこともできます。耐寒性、耐暑性に優れ、植えっぱなしでもよく育ちます。ワレモコウの花言葉は「変化」「移りゆく日々」「愛慕」「もの思い」「明日への期待」「あこがれ」「移ろい」などです。 ●ワレモコウを育てたい! ワレモコウの楽しみ方や育て方のポイント ソリダゴキク科多年草/主な花色:黄/開花期:6~11月 Gardens by Design/Shutterstock.com ソリダゴといえば、日本中に生えている外来雑草の「セイタカアワダチソウ」があまりにも有名なため、日本では少し嫌われているかもしれません。ですが、世界中に膨大な種類があり、ヨーロッパ、アメリカなどガーデニングの盛んな国では、古くから親しまれています。切り花としても人気が高く、秋の花壇には欠かせない存在です。ボリュームある黄色の花は、秋色の庭でひときわ目を引きます。園芸品種は、丈夫ですが繁茂しすぎることもありません。日当たりと水はけのよいところで育て、花が終わったら切り戻しをしましょう。ソリダゴの花言葉は「内気」「用心」などです。 ●秋の移ろう庭を彩り・演出する宿根草1 キク科編【乙庭Styleの植物27】 ムラサキシキブクマツヅラ科低木/主な花色:ピンク /開花期:6~7月 scott mirror/Shutterstock.com 秋に艶やかな明るい紫の実を付けるムラサキシキブ。開花と実の美しさの両方が楽しめます。ガーデニングでは、たっぷりと実をつける近縁種のコムラサキがよく利用されていますが、交雑種も多く、園芸店などではどちらもムラサキシキブとして流通していることも多くあります。コンパクトにまとまる樹木なので、中高木の足元を彩ったり、樹高の高い中高木と草花の間をつなぐ役割としても活躍。リースやスワッグなどクラフトに利用しても素敵です。日当たり、風通しのよい環境を好み、乾燥がやや苦手なので、適度に水はけ、水もちのよい土壌で育てましょう。ムラサキシキブの花言葉は「聡明」「上品」「愛され上手」などです。 ●ビビッドな紫が魅力的なムラサキシキブ! 自宅でキレイに育てるには? コルチカムイヌサフラン科多年草/主な花色:ピンク・紫・白・黄/開花期:9~10月 Artem Charkin/Shutterstock.com 秋になると、地面からにょっきりと花茎を伸ばし、ピンクや白、紫などの花を、地際付近に美しく咲かせるコルチカム。寄り添うように咲く姿が愛らしく、秋花壇を彩ってくれる球根植物です。丈夫で育てやすく、植えっぱなしでも毎年美しい花が楽しめます。球根に蓄えた栄養により、土や水がなくても開花する珍しい植物で、机の上にそのまま転がしておくだけでも、手軽に花を楽しむことができます。毒性があり、ギョウジャニンニクなどと誤って摂取した死亡事例もあるので、口にしないよう気を付けましょう。イヌサフランという別名もありますが、コルチカムは食用にはなりません。コルチカムの花言葉は「私の最良の日々は過ぎ去った」「危険な美しさ」などです。 ●コルチカム(イヌサフラン)の育て方! 透明感のある美しい花を咲かせよう パンパスグラスイネ科多年草/主な花色:白/開花期:9~10月 elinaxx1v/shutterstock.com パンパスグラスは草丈2〜3mほどに成長する大型のグラスです。50~70cmにもなるボリュームたっぷりの花穂は、羽毛のようにふわふわ。花穂の色は雌株では白色が一般的ですが、ピンクや紫になる品種もあり、ドライフラワーとしても楽しめます。かなり大きく育つので、スペースをよく考えて植えましょう。暑さに強い一方で冬の寒さにはやや弱いため、霜が降りるような場所での栽培は不向きです。細長い葉は縁がギザギザのノコギリ状になっているので、手入れの際は手袋をはめるなど注意するとよいでしょう。パンパスグラスの花言葉は「光輝」「雄大な愛」「強気な心」「人気」などです。 ●パンパスグラスを庭で育てるには? 室内でおしゃれに飾る方法もご紹介 ペルシカリアタデ科多年草/主な花色:赤・白・ピンク/開花期:6~11月 Irene Fox/Shutterstock.com 細い花茎の先に花穂が揺れるナチュラルな草姿で、自然な雰囲気の庭によく似合うペルシカリア。ナチュラルガーデンは白い花や淡い色が主体になりがちですが、赤い花をポイントに入れると、全体の色合いがグッと引き締まります。日向のほうが花つきよく育ちますが、木陰でも花が咲き、真夏から秋まで繰り返し咲く花期の長さも魅力です。秋に開花する種は、初夏に一度切り戻しをしておくと、株がまとまった状態で花を咲かせます。花が咲き終わったら、次の花芽の上で摘み取っておきましょう。ペルシカリアの花言葉は「節操」「健康」などです。 ●野趣溢れる姿が魅力的なペルシカリア! 丈夫で育てやすく初心者にもおすすめ ノコンギクキク科多年草/主な花色:紫・ピンク /開花期:7~10月 写真/前田満見 ノコンギクをはじめとする野菊は日本各地に見られる野草で、小さくて可憐な花を楚々と咲かせます。一般に流通するものは小型で細身の花姿が多く、大きくなりすぎないため、庭植えにもおすすめ。落ち着いた秋の風情が楽しめ、切り花にして一輪挿しなどに飾っても美しいものです。日当たり、水はけのよい場所を好み、日向で栽培したほうが花つきがよくなります。猛暑地では夏の暑さを考え、西日が避けられる場所を選ぶとよいでしょう。性質は丈夫で、一度植えれば特に難しい手入れもなく、植えっぱなしでも育つ花です。ノコンギクの花言葉は「守護」「忘れられない想い」「長寿と幸福」などです。 ●小さな庭と花暮らし「秋から初冬の庭を彩る野菊」 フランネルフラワーセリ科多年草/主な花色:白/開花期:4~6月、9~12月 写真/遠藤昭 細かい産毛が密生した厚みのある乳白色の花びらは、まるでフランネルのように優しくふんわりとした感触。銀白色の葉と相まって、モダンアートな雰囲気が人気の花です。フランネルフラワーはオーストラリアを原産とする植物で、雨や高温多湿、多肥を嫌います。真夏の直射日光や雨が当たらない場所で管理しましょう。弱酸性の土を好むので、用土に鹿沼土をブレンドするのもおすすめです。極端な乾燥も嫌うので、水切れさせないように注意しましょう。フランネルフラワーの花言葉は「高潔」「誠実」などです。 ●造形的でアートな花「フランネルフラワー」【オージーガーデニングのすすめ】 ミセバヤベンケイソウ科多年草/主な花色:ピンク/開花期:10~11月 YukoF/Shutterstock.com 晩秋に咲くピンクの花と、ぷくっとした多肉質の丸い葉が可愛いミセバヤ。種類が豊富で、秋の深まりにつれて葉が赤く紅葉する姿も美しいものです。枝垂れる葉姿を生かして寄せ植えやハンギングの縁に植えれば、動きのある演出に一役買ってくれます。もともと岩場などに自生する植物のため、ロックガーデンや傾斜地の地植えにも向きます。環境を選ばない丈夫な植物で、冬は落葉して休眠します。休眠中は乾燥気味に管理することがポイント。ミセバヤの花言葉は「大切なあなた」「つつましさ」などです。 ●寄せ植えにして可愛いミセバヤ! 育て方のポイントや種類など スカビオサスイカズラ科(マツムシソウ科)多年草/主な花色:青・紫・白・ピンク・赤/開花期:4~6月、9~10月 Ottochka/Shutterstock.com 爽やかな淡い青紫の花が風に揺れ、ナチュラルな雰囲気のスカビオサ。マツムシソウという和名でも親しまれ、和の庭にも洋の庭にもよく馴染みます。こまめに花がらを摘むことで、次々に花を咲かせてくれます。酸性の土を嫌うため、石灰を施して中和させてから植え付けます。乾燥や寒さに強い反面、高温多湿に弱いので、過湿に注意して風通しよく育てましょう。日本では夏に株が弱るため、多年草タイプでも多くは一・二年草として扱われます。スカビオサの花言葉は「不幸な愛」「私はすべてを失った」などです。 チョコレートコスモスキク科多年草/主な花色:茶・赤/開花期:5~11月 flowermedia/Shutterstock.com その名にふさわしい濃厚なチョコレートブラウンのシックな花を咲かせます。さらにその花からはチョコレートを思わせる甘い香りが漂うというおまけつき。春から秋まで長く咲くタイプと、秋咲きのタイプがあり、バレンタインの季節には切り花としても出回ります。原種のチョコレートコスモスは高温多湿にやや弱いですが、丈夫な交配種が多く出回っているので、庭植えにもおすすめ。日当たりのよい戸外で育て、休眠期は球根が凍らないよう寒さ対策をしたうえで、乾燥させすぎないよう管理しましょう。チョコレートコスモスの花言葉は「恋の思い出」「恋の終わり」などです。 ●バレンタインに再認識! チョコレートカラーの花をコレクション ジュウガツザクラバラ科小高木/主な花色:白・ピンク/開花期:9~4月 yoko_ken_chan /Shutterstock.com その名の通り、春の開花のほかに10月頃にも花を楽しめるジュウガツザクラ。季節外れのように思いますが狂い咲きではなく、毎年花が楽しめます。春に比べて花は小さくなりますが、冬の寒空の下でもポツポツと白い花を咲かせ続ける姿は、けなげでとても愛らしいものです。ちなみに、冬に咲くサクラを総称して冬桜と呼ぶこともありますが、フユザクラという品種も別にあります。ジュウガツザクラの花言葉は「神秘的な心」「寛容」などです。 ●あなたが知らないサクラの一面があるかも? 美しいサクラの品種をご紹介 ツワブキキク科多年草/主な花色:黄・白/開花期:10~12月 oasis2me/Shutterstock.com 艶のある大きくて丸い葉の中心から花茎を伸ばし、鮮やかな黄色の花を咲かせます。花の美しさだけでなく、大きくて目立つ常緑の葉も斑入りや獅子葉などバリエーション豊富なので、カラーリーフやグラウンドカバーとして、一年中庭を彩ってくれます。明るい日陰でも育ち、土質もさほど選ばない丈夫な植物。枯れた葉は取り除いてきれいな見た目を保ちましょう。また、若葉の葉柄は下処理をすることで食用でき、山菜としても親しまれています。ツワブキの花言葉は「謙遜」「困難に負けない」などです。 ダリアキク科多年草/主な花色:ピンク・赤・白・オレンジ・黄・紫・複色/開花期:6~11月 suprabhat/Shutterstock.com 豪華で華やかな花を咲かせるダリアは、秋花壇の主役級の存在。花径30cmに達するような超巨大輪種から大輪、中輪、小輪種まであり、花形のタイプもさまざま、また木のように大きく育つ皇帝ダリアなど、非常に豊富な種類があります。和名では「天竺牡丹」と呼ばれ、古くから親しまれてきた春植え球根植物です。地中で越冬しますが、寒さに弱いので、場所によっては球根が凍らないよう掘り上げて保管し、遅霜の心配がなくなってから植え付けるとよいでしょう。乾燥気味に管理し、必要に応じて支柱を立てて栽培します。ダリアの花言葉は「華麗」「エレガント」などです。 ●寄せ植えや花壇に活躍「ダリア」の種類と上手な育て方 ノブドウブドウ科低木/主な花色:緑/開花期:8月 EQRoy/Shutterstock.com 道端や空き地などでも見かけることが多いノブドウ。周囲につるを絡ませて伸びる落葉低木です。葉の切れ込みの深さは個体差が大きく、また葉に繊細な斑が入る五色ノブドウはガーデニング素材としても魅力的です。春の芽吹きから一年を通して楽しめますが、中でも秋の紅葉と宝石のような翡翠色の実の美しさは格別。緑や白、青紫、藍色など、さまざまに異なる色合いに一つひとつ色づきます。ちなみに、ノブドウの実は食用にはなりません。よく伸びるので、あまり大きくしたくない場合は、冬の間に短めに剪定をしておくとよいでしょう。ノブドウの花言葉は「慈悲」「慈愛」などです。 モミジムクロジ科高木/主な花色:赤 /開花期:4月中旬〜5月上旬 robert armitage/Shutterstock.com 紅葉の美しい樹木の代表格で、秋を彩る植物として古くから日本人に愛されてきたモミジ。同じく紅葉の美しいカエデは、じつは植物の分類学上では同じものになります。夏の青葉も美しく、四季を通してさまざまな表情が楽しめます。耐寒性はありますが、暑いのがやや苦手で、真夏の強光線によって葉焼けすることがあるので注意。適度に水はけ、水もちのよい土壌を好み、乾燥を嫌いますが、日本に自生してきたので育てやすい樹木です。自然樹高は5〜25mなので、剪定で樹形をコントロールしましょう。モミジの花言葉は「節制」「遠慮」「自制」「大切な思い出」「美しい変化」などです。 ●モミジの育て方! 基本情報や豆知識も大公開 キクキク科多年草/主な花色:白・赤・ピンク・オレンジ・黄・緑・茶・複色/開花期:9〜11月 New Africa/shutterstock.com キクは日本を代表する花の一つで、大ギク、小ギク、古典ギク、野生ギク、洋ギクなど、非常に豊富な種類があります。この季節のガーデニングに気軽に取り入れやすいのは洋ギクで、ポットマムとも呼ばれています。花つきがよいので、主役にも脇役にも利用でき、また暑さ寒さに強く、放任してもよく育つので、ビギナーにおすすめです。日当たりのよい場所で育てましょう。矮化剤を使った鉢花も多く出回っているので、2年目以降は草丈が高くなることがあります。キク一般の花言葉は「高貴」「高潔」「高尚」などです。 ●【二十四節気】白露は秋の訪れ。彩り豊かなキクの庭花と重陽の節句 ナナカマドバラ科高木/主な花色:白/開花期:5〜7月 sunsinger/Shutterstock.com 秋の庭に美しい色彩を提供してくれるナナカマド。赤い実だけでなく鮮やかな紅葉も楽しめ、燃えるような樹姿は山野でもよく目立ちます。落葉した後にも梢の先に残る赤い実は、真っ赤な宝石のよう。耐寒性に優れ、平地はもちろん寒冷地でも丈夫に育ち、剪定すれば樹高を抑えて栽培することも可能です。コンパクトに育つニワナナカマドという樹高の低いものもありますが、こちらは赤い実はならないので、選ぶ時にはご注意を。ナナカマドの花言葉は「慎重」「賢明」「私はあなたを見守る」などです。 ●真っ赤なナナカマドでガーデンアクセサリーを作ろう 10月に見頃を迎える人気の草花や樹木を育てよう! 今回は、10月のガーデニングで人気の植物を20種類ご紹介しました。ここで取り上げたもの以外にも、まだまだたくさんあります。ぜひお気に入りを見つけて、10月のガーデニングを楽しんでくださいね。
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野趣溢れる姿が魅力的なペルシカリア! 丈夫で育てやすく初心者にもおすすめ
ペルシカリアの主な特徴 まず、ペルシカリアの主な特徴について解説します。 基本情報 ペルシカリアはタデ科ペルシカリア属(イヌタデ属)の多年草、宿根草の総称です。原産地はヒマラヤ、ヨーロッパなど。道端でよく見られるイヌタデもこのペルシカリア属に含まれます。草丈は品種によって差があり、40~200cm。株幅は前後左右に大きく広がるため、60~100cmほどを想定しておくとよいでしょう。花色は赤い品種が多いですが、中には白やピンクの品種もあります。暑さ寒さに強く、日本の気候で問題ありません。冬期に地上部は枯れて、また春に芽吹きます。 ペルシカリア属の仲間 ペルシカリア属には日本でもなじみのある植物が多くあります。例えばよく目にするミズヒキやイタドリ、ヒメツルソバやイヌタデも、ペルシカリア属の植物です。中でもヒメツルソバはピンクや白色の細かな丸い葉を多数つけ、可愛らしく、栽培も簡単でよく増えることから、グラウンドカバープランツとして使われているのを見かけることも多いでしょう。イタドリは日本各地に分布する多年草で、草丈2mと大きく育ちます。茎が太く中には空洞があり、山菜や漢方薬として古来より食されてきました。春の新芽は爽やかな酸味があり、そのまま食べたり、和え物や佃煮などにしても美味しいです。またイヌタデは道端や至る所で見られる一年草で、茎の先に小さな可愛らしい赤色の花穂をつけます。タデ科には食べられる種類のものがありますが、イヌタデの「イヌ」には「偽の」や「食べられない」という意味合いがあります。 育て方の基本 丈夫なペルシカリアですが、環境によっては株が暴れたり、病気になってしまったりすることもあります。ここでは、ペルシカリアの育て方についての基本を解説します。 適した栽培環境 ペルシカリアは、日当たりのよい場所から半日陰の環境であれば問題なく育ちます。ただし、半日陰など日照量があまり少ないと茎が間のびし、葉姿がまとまりなく暴れやすいので、できれば日当たりのよい場所でコンパクトに育てたほうが扱いやすいでしょう。土壌もさほど気にすることはありませんが、水はけと水もちがよい場所を好みます。土壌の乾燥にはあまり強くなく、適度に湿り気のある所を好みます。大きくなる種類が多いので、鉢やプランター栽培よりも地植えにしてしっかりと育てるほうが本来の魅力を発揮できるでしょう。鉢などから植え替える場合、腐葉土とバーミキュライトを混ぜ込むと水はけもよくなり、より適した土壌にすることができます。 水やり・肥料 地植えの場合、しっかりと根付いていれば自然の降雨だけで問題ありません。乾燥には弱い面があるので、夏の降雨量が少ない場合にのみ水やりしてください。肥料の必要はほとんどありません。生育不良なときや、大きく育てたい場合は、緩効性肥料を成長期に与えてください。 植え付け・植え替え 植え付けは、春か秋の天気のよい時に行いましょう。植え替えは芽吹き始める3~4月と、地上部が枯れて休眠し始める秋が適期です。また株が大きく育ち、混み合ってきたときも株分けを兼ねて植え替えるとよいでしょう。 剪定・切り戻し・花がら摘み ペルシカリアは成長とともに茎が伸び、剪定しないと草丈が高くなるので、倒れやすかったり、暴れやすかったりします。そのためコンパクトにまとまるよう剪定が必要です。秋に開花する種では、初夏に一度切り戻しをしておくと、株がまとまった状態で花を咲かせるためおすすめです。花が咲き終わったら、次の花芽の上で摘み取っておきましょう。また枯れ葉はその都度取り除いておくと株が蒸れず、健康に育ちます。 夏越し・冬越し 耐暑性、耐寒性ともに強く、日本の環境では基本的に心配することはありません。夏は水切れに注意し、また冬は地上部を枯らして越冬するため、植えてある場所に目印を付けておくとよいでしょう。霜よけなど、冬越しの対策は必要ありません。 病害虫 特に注意する病害虫はありません。葉が混んでいたり、風通しが悪い環境ではハダニが付くことがあります。放っておくと植物の成長を阻害し、進行すると枯らしてしまうため、見つけた場合は薬剤を散布して対処しましょう。少しでも残っているとすぐに増えるので、葉の裏表、両面に丁寧に散布しましょう。また時々葉裏にも水をかけてやると、ハダニ予防につながります。 増やし方 ペルシカリアは株分けで増やすことができます。適期は春と秋です。とても丈夫で、成長期であれば株分け時に多少傷ついてもすぐ回復し、根付くのも早いです。そのため、株分けの際に伸びすぎたり傷んだ根は取り除くとよいでしょう。株が大きくなり、掘り上げる必要が出てきたときも、株分けをするよい機会です。丁寧に掘り上げたら古い土を落とし、切り分けます。分けたら植えたい場所に植え付け、水をしっかりと与えましょう。 代表的な品種 ペルシカリアには多くの品種があります。ここでは、代表的な園芸品種について解説します。 シルバードラゴン 春の芽吹きとともに赤黒い葉を展開し、進むにつれ、中心部が銀葉に変化してきます。その外側はまるでV字模様のような緑の縁取りとなり、美しいです。夏から秋にかけて白く小さな花をまとまって咲かせます。また春から秋にかけては葉色の変化も楽しめるので、カラーリーフとしても魅力的です。茎は細く長く伸び、グラウンドカバーのように育ちます。 レッドドラゴン ‘シルバードラゴン’に似ていますが、葉の展開が進むにつれて、紫や赤、緑や銀色が混ざり合い、より多彩な葉色になります。‘シルバードラゴン’より茎はしっかりとしていて自立しやすい種です。白くまとまった小さな花を多数付けます。草丈は25cmから60cmほどになります。 ブラックフィールド アンプレキシカウリスの花色の濃いものを選抜した品種です。鮮やかな赤色の花を多数付け、ゆらゆらと風に揺れる様は野趣もあり、とても綺麗です。国内での流通はまだ少なめです。 ポリモルファ 草丈、根張りともに2m程度になる大型の原種のペルシカリアです。まるで樹木のようになり、開花期には小さな白い花が集まってモコモコとした雲のようにも見えます。植栽の後方に植えるとよい雰囲気になるでしょう。流通はあまりありません。 ピンクエレファント アンプレキシカウリスの改良品種です。夏にピンク色の踊るような花を多数付けます。ほかの種に比べて草丈は低く40cm程度。小さな庭や花壇前方にも植栽しやすい品種です。葉は明るいライムグリーンで、夏になると斑点が現れます。 さまざまなテイストの庭によくなじむペルシカリア ペルシカリアは道端などで見かける種もあり、ともすると雑草の仲間とも思われがちですが、強健で可愛い花が咲くので、うまく活用すると庭の名脇役になることでしょう。使い方次第で和の庭にも洋の庭にもマッチするペルシカリア、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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日本のドングリは22種類あり食べられるものも! 特徴や見分け方をご紹介
ドングリとは New Africa/Shutterstock.com 皆さんもきっと一度は目にしたことがあるドングリ。そもそもドングリとはどのようなものなのでしょうか。ここでは、ドングリの特徴について詳しく解説します。 概要と特徴 YRABOTA/Shutterstock.com ドングリとは、ブナ科の植物になる果実の総称で、漢字では「団栗」と書きます。秋の味覚として名高い「栗」もドングリの一種。 ドングリは硬い実の部分と、それを覆う殻の部分で構成されています。 ドングリが属しているブナ科植物は「コナラ属」「マテバシイ属」「ブナ属」「クリ属」に分けられます。日本には、ドングリがなる樹木はクリを含めて22種類もの固有種があり、交雑種や変種、亜種を含めるとさらに多くのバリエーションがあります。これらのドングリには花が咲いた年に実をつける一年成と、花が咲いた翌年に実をつける二年成があります。 堅果(けんか)とは Hanasaki/Shutterstock.com 堅果とは、ドングリのように堅く木化した果皮が種子を包む果実のことです。ドングリは楕円状に丸みを帯びているものが多いですが、種類によって形はさまざまです。 殻斗(かくと)とは Natalya Vdovina/Shutterstock.com 殻斗とは堅果を覆う帽子のような部分のことです。「ぼうし」や「はかま」などとも呼ばれています。殻斗は表面がうろこ状のものや、横縞模様のもの、トゲがついているものなど、種類によってさまざまな形状があります。 コナラ属のドングリ Mameraman/Shutterstock.com コナラ属には、コナラやクヌギ、ミズナラ、アベマキ、カシワなど、たくさんの木が属しています。ここでは、代表的なドングリについて詳しくご紹介します。 コナラ High Mountain/Shutterstock.com コナラはドングリの代名詞的な存在といわれるほど、非常にポピュラーな種類です。 実は一年成です。実の形はうろこ状の短い殻斗がスマートな形の堅果を覆っており、個体によって堅果の大きさはさまざまです。葉には外側に鋸歯があり、葉柄は長くなっています。秋には紅葉します。 コナラの木は、沖縄を除く日本全国に広く分布しています。 クヌギ traction/Shutterstock.com クヌギの実はダルマのような丸い大きな堅果を、うねうねしたイソギンチャクのような殻斗が覆っています。実は二年成です。葉は鋸歯状の細長い形で、外側に白いトゲが並んでいます。 コナラとともに里山の重要な構成樹です。 シラカシ Trialist/Shutterstock.com シラカシの実は堅果の半分ほどが殻斗に覆われており、殻斗にはっきりとした横縞模様が入ります。実は一年成です。葉はアラカシと比べて細く、小さな鋸歯があります。 アラカシ Gondronx Studio/Shutterstock.com アラカシの実は殻斗に横縞模様があり、堅果は丸みのある樽形で白い縦縞が入っています。実は一年成で、ドングリの中では最も実りの時期が遅く、12月頃でもよく落ちています。葉は上部分のみが鋸歯状で、はっきりとした葉脈を持っています。 マテバシイ属のドングリ kimchin/Shutterstock.com ここでは、マテバシイ属のドングリについて解説します。 スダジイ Honki Kumanyan/Shutterstock.com スダジイの実は二年成です。 堅果は細長く先がとがった円錐形ですが、個体差が大きく球形のものもあります。殻斗が堅果全体を包み込んでいて、木から落ちると3つに裂けるように殻斗が割れます。 マテバシイ glory_yabe/Shutterstock.com マテバシイの実は、二年成です。 堅果は細い砲弾形。殻斗には白いロウ状の物質が付着しており、取れやすくすぐ脱げる特徴があります。葉は外側にギザギザはなく、なめらかな形です。 ブナ属のドングリ footageclips/Shutterstock.com ブナ属にはブナとイヌブナという種類があります。どちらも一年成の落葉広葉樹です。 ブナの実は円錐形でイソギンチャク状の殻斗が覆い、落下すると殻斗が4つに裂けて分かれます。堅果は2つ入っており、油脂分が多いため、動物の食料に好適です。 イヌブナの実はブナとよく似ていますが、大きさは2/3ほどと小さめなのが特徴です。殻斗はうろこ状で細長い柄が伸びているので判別しやすいです。 クリ属のドングリ Masayuki/Shutterstock.com クリ属のクリもドングリの一種です。一年成の落葉広葉樹で、日本ではほぼ全国に自生しています。 実はイソギンチャク状の殻斗で覆われ、堅果は丸みのある形です。山野に自生するヤマグリやシバグリは、実が小さく甘みが強いのが特徴で、生食もできます。 ドングリを見分けるには m-tsukasa/Shutterstock.com ここからは、たくさんの種類があるドングリを見分ける方法についてご紹介します。 殻斗の形状 Perutskyi Petro/Shutterstock.com 殻斗は種類によって形が違うため、これで種類を見分けることもできます。 鱗片状の殻斗はコナラやミズナラ、マテバシイなど、横縞模様はアラカシやシラカシなどです。 殻斗が堅果を包むようになっているのは、スダジイやブナ、イヌブナなどです。 イソギンチャクのようなひげ(トゲ)状のものは、クヌギやカシワなどで、クリもこのタイプです。 堅果の形状や大きさ Gulei Ivan/Shutterstock.com 堅果は一般的に細長い形のものが多いですが、丸みを帯びたクヌギやアベマキ、三角錐のブナやイヌブナなど、種類によってさまざまなので、種類を判別する手掛かりになります。 そのほかの見分けるポイント traction/Shutterstock.com 殻斗や堅果以外では、木や葉の形で見分けることもできます。 ブナやイヌブナ、コナラ、ミズナラ、クヌギ、クリなどは落葉樹のため秋には葉が枯れます。葉の形状もそれぞれ異なり、長いものや縁がギザギザしているものなどさまざまです。 ブナやナラの仲間は東日本に多く、シイの仲間は西日本に多く見られます。 食べられるドングリの種類と食べ方 Pavinee Chareonpanich/Shutterstock.com 古くから食用とされてきたドングリ。現代ではほとんど口にする機会はありませんが、あく抜きをすれば食べられるものも多いです。ここでは食べられる種類や、あく抜きの方法について解説します。 食べられるドングリの種類 ElenVik/Shutterstock.com マテバシイ属のドングリはあくが少ないため、下処理があまり必要なく、じつは生でも食べることができます。ブナ属もあくが少なく食べられます。 コナラ属はあくが強く、下処理が必須です。あく抜きした後に粉末にしてクッキーなどにすると食べやすくなります。 クリ属は一般的な栗ですので、もちろん食べられます。 ドングリの栄養 Sadovnikova Olga/Shutterstock.com 文部科学省の「日本食品標準成分表」によると、ドングリの一種であるシイの実の100gあたりの主な栄養価は、エネルギー252kcal 、タンパク質3.2g、脂質0.8g、炭水化物57.6gとなっています。また、マンガンやマグネシウムなどのミネラルやビタミンCも豊富に含まれています。 あく抜きの方法 kurukuru/Shutterstock.com シイ・マテバシイ属以外のドングリは、あく抜きをする必要があります。シイ・マテバシイ属でも、苦みが気になる方はあく抜きをしたほうが美味しく食べられます。 あく抜きの手順は以下の通りです。 ドングリを水に浸け、浮いたものは取り除きます 水に沈んだドングリを選んで取り出し、殻をむいて小さく砕きます 10分ほどゆでながら、出てきたあくをその都度取り除きます 湯から上げたらざるに入れて水洗いし、水気を切ります 渋みが残っているときは、3・4をくり返します 秋の山でドングリを探して楽しんでみては Marich/Shutterstock.com 日本固有種のドングリは22種類もあり、見かけたドングリは何の種類か調べてみても楽しいもの。可愛らしい姿はクラフト材料としても人気です。一般に食用としておすすめできる種類は多くありませんが、下処理をすれば食べられるドングリもあるので、味が気になる方はあく抜きして食べるのに挑戦してみてはいかがでしょうか。




















