スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
3and gardenの記事
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一年草

華やかな花を咲かせるタチアオイの育て方・ポイント・注意点を徹底解説!
タチアオイとは Purino/Shutterstock.com タチアオイの学名はAlthaea rosea といい、アオイ科ビロードアオイ属の植物です。トルコ原産種(Althaea setosa) と東ヨーロッパ原産種(Althaea pallida)との交雑種といわれています。一年草、二年草、多年草があり、生育期間はそれぞれ異なります。人類史的に最も古くから利用されていた植物の一つとされており、薬草として、日本には平安時代の頃までには持ち込まれていたことが記録に残っています。 全体にうぶ毛が密生し、丸い葉は5~7ほどに浅裂して長柄があります。開花期になると数十個のつぼみを穂状にトウ立ちさせ、下部から順々に花を咲かせていきます。花そのものは数日でしぼんでしまいますが、次から次に花を咲かせるので飽きることなく楽しめます。タチアオイは一重咲きと八重咲きの品種があり、花色もピンクや赤、白などバリエーション豊富。草丈は最終的に2mほどにまで成長する、背が高くなる植物です。7月8日の誕生花でもあり、花言葉は「豊作」「あなたの美しさは気高い」など。 タチアオイの種類 haseg77/Shutterstock.com 花姿は大きく分けて、一重咲きと八重咲きがあります。一重咲きでは、花径の大きい品種だと10cmほどにもなります。花色は赤や白、藤色、またそれらが混ざり合った色味もあり、クロタチアオイという種は黒に近いような花色で、庭をシックに引き締めてくれます。八重咲きは‘サマーカーニバル’や‘マジョレット’という品種が主流。‘サマーカーニバル’は10cm以上の大きな花を付け、とても豪華な印象です。‘マジョレット’は比較的小型のタイプですが、それでも草丈1m以上にはなります。タチアオイ全般は一年草や短命な多年草とされることが多く、植えたままだと数年で絶えてしまいます。そのため、株で冬越しさせるよりも種子で更新していくほうが現実的です。 タチアオイの別名や由来 M.V.Photography/Shutterstock.com 学名がAlthaea rosea(アルテア・ロゼア)であることから、アルテアローズの異名があります。薬草として使われていたことから「治療」を意味するアルテアと、花の姿がバラに似ていることから付けられました。日本でのタチアオイという呼び名は、アオイ科で天に向かってまっすぐに伸びることから。ほかには、梅雨時期に咲くアオイなので梅雨葵、また子どもが花びらを裂いて鼻先に乗せ、ニワトリの鶏冠に見立てて遊んだことからコケコッコの花などとも呼ばれています。 英名のホリホック(Hollyhock)という呼び名もよく聞くかもしれません。これは12世紀に、イギリス十字軍がキリスト教の聖地(holly)エルサレムから持ち帰ったゼニアオイ(hock)に似た植物ということで名付けられました。 タチアオイの育て方 Anouska13/Shutterstock.com タチアオイは丈夫な植物で、以下の基本を押さえれば初心者でも難なく育てることができます。まず、タチアオイは宿根草という位置づけですが、前述の通り寿命が短く、種子での毎年更新のほうが扱いやすいでしょう。種まきは、春まきの場合は3~4月に行いましょう。成長の早い植物なので、夏前には開花させることができます。秋まきの場合は9~10月に行います。秋まきにすると、6~7月、いわゆる梅雨時期には開花させることができます。 タチアオイの栽培適地は、水はけのよい土壌で、日のよく当たる場所です。乾燥にも強く、地植えであれば水やりは雨任せで問題ありません。鉢植えの場合は、用土が乾ききる前に水やりをしてください。 上手に育てるためのポイント OlgaSolo/Shutterstock.com 栽培自体は簡単ですが、大きな花をたくさん咲かせるためには、まず水はけのよい土壌を選ぶ、あるいは作ることが重要です。植えたい場所が適地ではなかった場合は、土壌改良を行いましょう。鉢植えの場合は7号鉢以上が望ましく、用土は赤玉土6に腐葉土4を配合したものなどで育てられますが、パーライトを1割程度加えた赤玉土6:腐葉土3:パーライト1の配合にすると、さらに通気性と保水性のバランスがよく、タチアオイに適しています。成長に合わせて緩効性肥料と液体肥料を適宜与えることで、大きく育てられます。 増殖は、株分けか種まきで行います。株分けの場合は根を傷つけないように慎重に掘り上げ、株を分けます。1株に2~3芽は残すように分けましょう。種まきの場合は、播く前に湿らせたティッシュなどで種子をくるんで吸水させることで発芽率がよくなります。 育てるときの注意点 Linda McKusick/Shutterstock.com タチアオイを育てる際は、以下のことに注意すると綺麗な花を咲かせることができます。 まず、タチアオイの特性として空に向かって伸びていくため、風当たりが強い場所などでは花穂が折れたり曲がったりしないように、支柱を立ててやる必要があります。また一度植えると植え替えを行うことが難しいため、しっかりと場所決めをしておきましょう。ポット苗などから移植する際も、根鉢を崩さないように気を付ける必要があります。同じく、プランター栽培や寄せ植えなどの場合も植え替えが難しいため、成長後をイメージし、間隔を取って植え付けましょう。夏場の蒸れなど高い湿度には弱いので、水のやりすぎや水はけの悪い土への移植はやめましょう。 かかりやすい病気 Piyawat Nandeenopparit/Shutterstock.com 比較的病害虫に強い性質ですが、環境次第で以下の病気になることがあります。それらの説明と対策について解説します。 斑点病 Pics Man24/Shutterstock.com 雨の後など、多湿な環境ではカビを原因とした斑点病が発生することがあります。葉に褐色の小斑点が表れ、その部分が枯れてしまいます。植物自体が枯れてしまうことはほとんどありませんが、見た目も悪く、病気が広がったり二次感染したりする原因にもなるため、見つけたら早めに葉ごと取り去りましょう。予防法としては、周囲の風通しをよくしたり、剪定で葉数を減らすなど、カビが繁殖しにくい環境にすることが挙げられます。または土壌の水はけの改善やマルチ、薬剤散布などでも効果があります。 炭そ病 Kazakov Maksim/Shutterstock.com カビが原因で灰褐色や黒褐色の円形の病斑が発生します。気温が高く、長雨の時期に発生しやすく、発生後放置すると病斑が広がり、最終的には枯れてしまうこともあります。見つけたら早めに株ごと抜き取り、消毒をして袋に入れてから廃棄処分しましょう。病斑が小さい場合は、病変部を取り去るか市販の殺菌剤で治療することが可能です。予防法としては、水やりの際に株元に行うことで泥はねを最小限にし、感染を防ぐことができます、 注意すべき害虫 VH-studio/Shutterstock.com ハマキムシやアブラムシが発生する場合があります。ともに早期発見、早期駆除が大切です。害虫の見つけ方と対策について解説します。 ハマキムシ aRTI01/Shutterstock.com ハマキムシはハマキガという蛾の幼虫です。成虫が葉にたくさんの卵を産み付け、一斉に孵化したあと葉を食害します。ある程度の大きさになると隠れ家として葉を自分の出す糸で巻きはじめ、その中で生活します。クルクルと巻かれた葉があれば、その中にハマキムシがいる可能性があります。見つけ次第捕殺するか、浸透移行性の殺虫剤をかけましょう。 アブラムシ PHOTO FUN/Shutterstock.com 葉裏や新芽の部分に注意を向けてみましょう。緑色や黒色のつぶつぶが付いていたらアブラムシの可能性が高いです。特に風通しの悪いところや窒素分の多い肥料を与えすぎている場合に発生しやすくなります。アブラムシはすぐに数を増やし、密集するため、見つけ次第捕殺、あるいは浸透移行性の殺虫剤で駆除しましょう。薬剤を使いたくない場合は、粘着テープを利用して一斉に取り除いたり、天敵のテントウムシを使ったりして防除することも可能です。ただアブラムシは自身の排泄物をアリに与え、代わりに外敵から守ってもらうという共生関係を結んでいます。テントウムシをアリが遠ざけてしまうと、思ったほど防除の効果が表れないので、よく観察することが大切です。 華やかなタチアオイを庭に植えてみよう! Kirsten Warner/Shutterstock.com タチアオイは比較的栽培しやすく、種子繁殖により増殖も簡単です。前述のように水はけのよい用土と日当たりを意識して植え付ければ、すくすくと育ってくれることでしょう。また、さまざまなバリエーションの花色と花姿があります。自分のお気に入りの品種を集め、たくさん植えて綺麗で彩りのある庭をつくってみてはいかがでしょうか。
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園芸用品

夏のガーデンでは必須の虫対策方法をチェック!
夏のガーデンの虫対策 evgdemidova/Shutterstock.com 夏のガーデンでは、虫対策は欠かせません。特に、夕方になるとどこからともなく現れる蚊は、ガーデナーにとっては悩みの種。刺されると腫れやかゆみがあるだけでなく、デング熱など蚊によって媒介される病気もあり、なるべく刺されたくはないものです。まずは、どんな人が蚊のターゲットになりやすいかを確認しておきましょう。 蚊に刺されやすい人はどんな人? 蚊はいつでも人を刺すわけではなく、産卵時のメスの蚊のみが産卵に必要な高カロリーの栄養を確保するために血を吸い、普段は花の蜜や樹液を吸っています。さて、この吸血モードの蚊は、人や動物が排出する二酸化炭素や、体温、汗に含まれる揮発性物質などに反応してターゲットを決めるとされています。 蚊に刺されやすい傾向にある人は、次のような点に多く当てはまる人だといわれます。 二酸化炭素を多く発している汗をよくかく蚊の目印となるある種の体臭が強い体温が高い濃い色の服を着ている など。 体質によるものはいかんともしがたいですが、中には気をつけられる条件もありそうですね。 ガーデニングの時など、蚊に刺されそうな場所に出るときは、なるべく肌が露出しない明るい色の服装を心がけ、汗をこまめに拭き取りましょう。運動直後などは、汗をかいていることに加え、呼吸による二酸化炭素の排出量が大きくなるために、蚊にとっては絶好のターゲットになります。また、お酒を飲んだ後は、アルコールが分解されるときに二酸化炭素が発生するために蚊に狙われやすくなります。 虫除けスプレー Bignai/Shutterstock.com 最も手軽な虫対策で、夏の外出には必須の虫除けスプレー。もちろんガーデニング作業にも有効です。効果が高いディートを配合した虫除けスプレーのほか、最近ではより人にやさしいディートフリーのものや、オーガニック素材でつくられたものも登場しているので、肌に合うものを選びましょう。中には、日焼け止め成分を配合しているものもあり、お出かけ前に一回シューっとスプレーするだけで、虫除けと日焼け対策が完了する手軽さも嬉しいですね。 虫除けスプレーを使う際には、ムラにならないようスプレー後に手で塗り広げると効果がアップ。汗や体温が出やすい首筋や顔もしっかり塗りましょう。夏場は汗をかきやすく、汗と一緒に虫除け成分も流れてしまうので、こまめに塗り直すことも大切です。 rawf8/Shutterstock.com そんな虫除けスプレーですが、じつは意外と簡単に手作りすることもできます。そのポイントになるのが精油。精油の中には、シトロネラやレモングラス、ローズゼラニウムなど虫が嫌う香りを持つものもあり、特にシトロネラは虫除け効果が高く、広く利用されています。 作り方は簡単で、精製水と消毒用エタノールを用意し、お好みの香りの虫避け効果のある精油を混ぜてスプレー容器に詰めるだけ。精製水や消毒用エタノールはドラッグストアで購入できます。詳しい作り方はこちらの記事などをご覧ください。 蚊取り線香・虫除けキャンドル Jetsadaphoto/Shutterstock.com 日本人にはなじみ深い蚊取り線香も虫対策に有効。蚊取り線香は殺虫成分を含み、屋外でも一定の範囲内であれば効果があります。室内に比べると虫除け効果にはムラが生じるので、自分のいる範囲の四隅に設置するとよいでしょう。ガーデンのワンポイントとしても使えるような、おしゃれで可愛い蚊やりもたくさん販売されていますので、使わない時はそのまま飾っておけるのも嬉しいですね。 Teodor Costachioiu/Shutterstock.com また、先ほども登場したシトロネラを利用したシトロネラキャンドルは、キャンプなどアウトドア活動の定番。ジャーやバケツなど、さまざまな容器に入ったキャンドルが市販されています。揺らめく明かりが小さく灯り、ベッドルームやリビングルームなどでリラックスタイムに使うのも素敵です。自分でも作ることができるので、手づくりキャンドルで虫除け対策をするのもいいですね。キャンドルを作る場合は、まずミツロウや使わないロウソクを溶かしたロウに、タコ糸などのキャンドル芯を浸してロウを染み込ませておきましょう。芯をキャンドル容器に割りばしなどを用いてセットしたら、ロウに精油を混ぜて容器に注ぎ込み、しっかり固まるまで置けば完成です。キャンドルを作る際には、やけどには十分お気をつけください。 虫除けになる植物 ガーデンでの虫対策には、虫除け効果のある植物を花壇に取り入れてみるのも一つの方法です。ローズゼラニウムやシロバナムシヨケギク、ペパーミントなどが虫除け効果のある植物の代表例。ガーデンにこれらの植物を取り入れると、その植物の周辺では蚊の被害は少なくなるようです。ガーデンの一角に、虫除けコーナーを設けてみるのも面白いかもしれません。もちろんこれだけですべての虫を防ぐことは難しいですが、他の虫除け方法とも併せて活用してみてはいかがでしょうか? バラのような香りのあるローズゼラニウム。カレンソウ(蚊連草)とも。mutsu7211/Shutterstock.com 除虫菊としても知られるシロバナムシヨケギク。alybaba/Shutterstock.com 発生源をチェック ThamKC/Shutterstock.com 蚊の行動範囲は意外と狭く、生まれた場所から半径15mほどだといわれます。そのため、ガーデンの蚊対策には、身近な発生源を断つこともとても重要。蚊の幼虫であるボウフラは、流れの少ない水場に生息し、空き缶などちょっとした水場でも十分に生息が可能です。蚊が発生しやすい梅雨から夏にかけては雨も多く、小さなくぼみや使っていない植木鉢などに水がたまりやすい状況になっています。そんな水たまりがあると、蚊が発生してしまう要因にも。ガーデンの中でうっかり蚊を育ててしまわないよう、このような水場ができていないかを確認しておきましょう。特にウォーターガーデンをつくっている人はご注意を。ボウフラを食べてくれるメダカなどを一緒に育てるのもいいですね。 ガーデンにはさまざまな生物が棲んでいます。うまくつき合いながら、楽しいガーデンライフを送りたいですね。 ガーデンでよく起きるトラブル対処法を紹介した記事も、併せてどうぞお読みください。
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樹木

美しい白花とかぐわしい香りで人気のクチナシ! 育て方を分かりやすく解説
クチナシの主な特徴 クチナシは、日本人にとっては初夏の風物詩として馴染みのある存在ですが、いったいどんな植物なのでしょうか。ここでは、基本情報やその特徴についてご紹介します。 基本情報 Ancha Chiangmai/Shutterstock.com クチナシは、アカネ科クチナシ属の常緑性低木です。原産地は日本(東海地方以西)、中国、台湾など。昔から日本に自生して親しまれてきた花木で、環境に馴染みやすく育てやすいですが、東海地方以西が原産地のため寒さには弱い性質をもっています。 6〜7月の梅雨時に開花し、甘い香りを放ちます。この香りはとても濃厚なため、敏感な方にとっては「リビングの近くに鉢植えを置いていたら頭痛の原因になった」というケースもあるようです。そのため、玄関先や通路など長くとどまらない場所に配して、花姿や香りを楽しむのがおすすめ。また、日向で管理するほうが花つきがよくなるのですが、曇りや雨の日のほうが花の美しさが際立ちます。開花時期に強い日差しにさらされると、白い花がすぐに傷んで茶色く変色してしまうので、鉢栽培の場合は明るい日陰などに移動して、長く楽しめるようにするとよいでしょう。 花・葉・実の特徴 PSPS/Shutterstock.com クチナシの樹高は1〜2m、常緑性なので冬でも青々とした枝葉を保ちます。葉は楕円形で、表面は艶やかな光沢があります。梅雨の時期に咲く花は純白で径5〜6cm、開花が進むとアイボリーのような黄みがかった白へと変化します。花弁6枚の一重咲きが基本種ですが、八重咲きの品種もあります。開花後には実がついて秋に熟しますが、熟しても破れることがなく、「口を開かない」ために「口無し」という名前になったという説があります(諸説あり)。クチナシの果実は、昔から黄色に染める染料として使われてきました。 花言葉 PBXStudio/Shutterstock.com クチナシの花言葉は、「とても幸せです」「喜びを運ぶ」「洗練」「優雅」など。 「とても幸せです」は、欧米では女性をダンスパーティーに誘う時にクチナシの花を贈ることにちなんでいるとか。「喜びを運ぶ」は、甘い香りを漂わせるため。「洗練」「優雅」は、白い花の咲き姿に由来します。 クチナシに適した栽培環境 クチナシは、どのような環境を好むのでしょうか。ここでは日当たりの具合や土壌、暑さ寒さなど、クチナシに適した栽培環境についてご紹介します。 適している場所 PM88/Shutterstock.com 日向〜半日陰で栽培できますが、あまりに日当たりが悪いと花つきが悪くなってしまいます。土壌はやや湿り気があって、腐植に富んだフカフカとした状態が好適。クチナシは暑さに強いのですが、西日が照りつける場所や乾燥しやすい場所は苦手です。寒さには弱いので、寒風が吹きつけたり凍結しやすい場所は避けてください。寒冷地では最初から鉢栽培にするか、地植えにする場合は鉢に植え替えて暖かい場所で越冬させるとよいでしょう。 用土 Jurga Jot/Shutterstock.com 【地植え】 一年を通して日向〜半日陰で、風通しのよい場所を選びましょう。植え付けの2〜3週間前に、直径・深さともに50cm程度の穴を掘ります。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきましょう。このようにしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 市販の樹木用の培養土を利用すると手軽です。自身でブレンドする場合は、赤玉土小粒7、腐葉土3の割合にするのがおすすめです。 育て方の基本 ここまで、クチナシの基本情報や特徴、花言葉、栽培に適した環境など、多岐にわたってご紹介してきました。では、ここからはガーデニングの実践編として、クチナシの育て方について詳しく解説していきます。 種まき・苗の植え付け・植え替え OlegDoroshin/Shutterstock.com 種まき クチナシの種は、ほとんど流通していないため手に入れるのが難しく、また種を採取して播いたとしても花が咲くまでには数年かかります。そのため、栽培は苗木を買い求め、植え付けから始めるのが一般的です。 苗の植え付け・植え替え クチナシの植え付け・植え替えの適期は、4〜5月か9月頃です。 ただし、それ以外の時期にも苗は出回っているので、花苗店などで入手したら早めに植え付けるとよいでしょう。 【地植え】 土づくりをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘り、根鉢をくずさずに植え付けます。最後にたっぷりと水を与えましょう。 地植えで育てる場合は、環境に合えば植え替える必要はありません。 【鉢植え】 鉢で栽培する場合は、入手した苗よりも1〜2回り大きな鉢を準備します。用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから草花用の培養土を半分くらいまで入れましょう。クチナシの苗をポットから取り出し、鉢に仮置きして高さを決めたら少しずつ土を入れて植え付けます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取っておいてください。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。 鉢植えで楽しんでいる場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、2〜3年に1度は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出してみて、根が詰まっていたら、根鉢をくずして古い根などを切り取りましょう。根鉢を1/2〜1/3くらいまで小さくして、元の鉢に新しい培養土を使って植え直します。もっと大きく育てたい場合は、元の鉢よりも大きな鉢を準備し、軽く根鉢をくずす程度にして植え替えてください。 水やり Afanasiev Andrii/Shutterstock.com 水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。 真夏に水やりする場合は、朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切です。気温の高い昼間に行うと、すぐに水の温度が上がってぬるま湯のようになり、株が弱ってしまいます。 また、真冬に水やりする場合は、気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に与えるようにしましょう。 【地植え】 根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるのでほとんど不要です。ただし、雨が降らない日が続くようなら水やりをして補います。 【鉢植え】 日頃の水やりを忘れずに管理します。クチナシは乾燥に弱いので、水切れに注意してください。ただし、いつもジメジメした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまいます。土の表面がしっかり乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がってきたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。また、冬もカラカラに乾燥させることのないように、適宜水やりを続けてください。 肥料 New Africa/Shutterstock.com 【地植え・鉢植えともに】 生育期に入る少し前の2〜3月に、成長を促すために緩効性化成肥料を株の周囲にまき、周囲を軽く耕して土に馴染ませましょう。また花が咲き終わった頃、開花のためにエネルギーを消耗した株の体力回復を目的に、お礼肥として同様に緩効性化成肥料を施します。 剪定・切り戻し mihalec/Shutterstock.com クチナシの剪定適期は、花後の6月下旬〜7月上旬です。開花が終わった後、1カ月くらいすると、もう翌年に花を咲かせるための花芽が作られるので、剪定のタイミングを逃さないことが大切。花芽分化後に剪定すると、翌年の花つきが少なくなってしまいます。 自然に樹形が整うので、あまり刈り込んだり強く切り戻したりする必要はありません。枝葉が込み合っている部分があれば、枝の付け根で切り取って風通しをよくします。樹高は1mぐらいを目安にまとめるとよいでしょう。 夏越し・冬越し kirillov Alexey/Shutterstock.com 夏越し 【地植え】 真夏は強い日差しによって土壌が乾燥しやすいので、バークチップなどを株元にまいてマルチングをし、対策しておきます。 【鉢植え】 風通しがよく、涼しい半日陰に移動して管理します。真夏は乾燥しやすいので、特に水切れに注意してください。 冬越し 【地植え】 暖地では地植えのままで越冬できます。しかし、霜が降りたり凍結しやすい寒冷地では、鉢上げして暖かい場所に移動して管理しましょう。 【鉢植え】 暖地では霜や凍結の恐れのない、日当たりのよい軒下に移動しましょう。寒冷地では日当たりのよい室内や温室に取り込み、寒さにあてないように管理します。 増やし方 Mila Naumova/Shutterstock.com クチナシは、挿し木、株分けで増やすことができます。 【挿し木】 挿し木とは、枝を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。植物のなかには挿し木ができないものもありますが、クチナシは挿し木で増やすことができます。 挿し木の適期は、6〜7月頃です。その年に伸びた新しい枝を10cmほどの長さで切り取ります。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を2〜3枚切り取ります。3号くらいの鉢を用意してゴロ土を入れ、新しい培養土を入れて水で十分に湿らせておきます。培養土に穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。発根するまでは明るい日陰に置いて管理します。その後は日当たりのよい場所に置いて育苗し、大きく育ったら植えたい場所に定植しましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 【株分け】 クチナシの株分けの適期は3月下旬〜4月です。株を植え付けて数年が経ち、大きく育ったら株を掘り上げて数芽ずつ付けて根を切り分け、再び植え直しましょう。それらの株が再び大きく成長し、同じ姿の株が増えていくというわけです。あまり細かく分けると開花しにくくなるので注意してください。 病害虫 Decha Thapanya/Shutterstock.com 【病気】 クチナシを育てる際に発生しやすい病気は、さび病、すす病などです。 さび病は、かびによる伝染性の病気です。葉にくすんだオレンジ色で楕円形の斑点が現れます。この斑点は、やや細長くイボ状に突起するのが特徴で、症状が進むと破れ、中から粉のように細かい胞子を飛ばします。発症すると株が弱り、枯死することもあるので注意。発病した葉は見つけ次第切り取って処分し、適用する薬剤を散布して防除します。 すす病は、一年を通して葉や枝などに発生する病気です。葉に発生すると表面につやがなくなり、病状が進むと黒いすすが全体を覆い、見た目もよくありません。また光合成がうまくできなくなり、樹勢が衰えてしまいます。カイガラムシ、アブラムシ、コナジラミの排泄物が原因ですす病が発生するので、これらの害虫を寄せ付けないようにしましょう。込んでいる枝葉があれば剪定して、日当たり・風通しよく管理します。 【害虫】 クチナシを育てる際に発生しやすい害虫は、オオスカシバの幼虫、カイガラムシなどです。 オオスカシバはガの一種で、クチナシに被害をもたらすのは幼虫です。独特のしっぽを持ったグリーンの幼虫は5〜6cmにもなり、見つけるとギョッとしてしまいます。クチナシの葉が大好物で、食欲旺盛のため一晩で丸裸にしてしまうこともあるほど。見つけ次第捕殺することが大切です。 カイガラムシは、ほとんどの庭木に発生しやすい害虫で、体長は2〜10mmほど。枝や幹などについて吸汁し、だんだんと木を弱らせていきます。また、カイガラムシの排泄物にすす病が発生して二次被害が起きることもあるので注意。硬い殻に覆われており、薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。 代表的な品種 YULIYAPHOTO/Shutterstock.com クチナシは、昔から家庭園芸に取り入れられてきた人気の花木です。ここでは、クチナシの種類についてご紹介します。 コクチナシ 中国南東部原産。樹高が30〜40cmで、基本種のクチナシよりもコンパクトにまとまり、横に広がるような樹形になるのが特徴。花も葉もやや小ぶりで、鉢植えにも向いています。 マルバクチナシ 基本種よりも葉がやや小さく、丸みを帯びた愛らしいフォルムが特徴。花もやや小ぶりで、花径3cmほどです。 ヤエクチナシ 花が基本種よりもやや大きく、八重咲きになるのでより華やかな雰囲気をもっています。香りも強いのが特徴。クチナシの中で最もポピュラーな種類です。八重咲き種には実がつきません。 クチナシは美しい白い花弁と強い香りが魅力! Pieyu Art/Shutterstock.com 甘くて濃い香りを漂わせるクチナシ。花の姿が見えなくても、風が運ぶ香りが「もう初夏ね」と季節の移り変わりを教えてくれるのも魅力の一つ。庭に季節感を演出するのに重宝するクチナシを、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。
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育て方

6月の庭仕事をチェック! ガーデニングカレンダーJune
梅雨は挿し木のチャンス! 湿度の高い6月は挿し木が最も成功しやすい時期です。なかには発根剤を溶かした水に枝を入れておくだけで、発根してくるものもあります。ゼラニウム、アジサイ、ローズマリー、セージ、ラベンダーなどは根がつきやすいので、ぜひチャレンジを。 バラの花がら摘み(花後の剪定) 5月上旬から次々に美しい花を咲かせてくれたバラ。早咲き種はすでに終わり、遅咲き種もそろそろ花期の終わりを迎える頃です。この時期に大切なのが、花がら摘みです。咲き終わった花の数節下で、剪定を兼ねて切り戻しておきましょう。美観上もありますが、四季咲き種はこうすることで二番花が期待できるようになります。一季咲きのオールドローズやつるバラは、花がら摘みのみで剪定は不要です。 クレマチスの花がら摘み&切り戻し 品種が多く、花の色や形が多彩なクレマチス。6月になってもまだ花をつけていますが、咲き終わった花は順次、摘み取りましょう。そのままにしておくと、返り咲きが見られません。人気品種の‘エトワール・バイオレット’や‘プリンセス・ダイアナ’(上写真)は、満開をすぎて花が散り始めた頃、株元近くで切り戻すと、再びつるが伸びて秋にも花が楽しめます。 早咲きのクレマチスの剪定 photowind / shutterstock.com 早咲き〜中間種のクレマチスは、6月が剪定のタイムリミットです。遅咲き種は新梢の剪定の高さで、次の開花までの期間を調節することができます。下から2〜3節残して剪定(強剪定)すると約60日後、花の下1〜2節で剪定すると(弱剪定)約40日後に開花します。2回目も花をたくさん咲かせたいなら強剪定のほうが向いています。また、鉢植えから地植えにするのも剪定後のこのタイミングが適期です。 蒸れ防止にハーブの枝すかし 気温の上昇とともにハーブが急速に生育してきます。梅雨入り前までに一度、枝をすかしてスッキリさせておくと、蒸れずに夏以降も丈夫に育ちます。ローズマリーのような樹木は根元から枝をすかすように数本切ります。ミントやタイムなどは根元を10cmほど残してバッサリ切ってOK。特に木立ち性のタイムは、伸びすぎないようにこまめに刈り取らないと、内側から次第に枯れ込んできます。 これらのハーブは萌芽力が旺盛なので、梅雨明け頃には再び新芽が伸びてきます。剪定枝は料理やバスタイムに使えますし、挿し木にもできます。 ツツジやアジサイの剪定 ツツジやアジサイなどは、花が終わった直後に剪定します。というのも、来年の花芽は早くも夏から秋に形成されるので、その前に剪定しないと翌年の花数に影響が出るからです。夏にボサボサに茂ってしまったからといって、秋になってから樹形を整えようと枝を切ると、花芽まで落としてしまいます。花芽を落とさないタイミングで、剪定しましょう。 OlgaPonomarenko/Shutterstock.com クリスマスローズの花がら摘み&タネの採取 aniana/ shutterstock.com クリスマスローズは「花」と呼んでいる部分は本来、萼片(がくへん)です。ですから、花びらのように開花後に散ることがなく、ずっと残っていますが、そのままにしておくとタネをつけて株の体力が失われます。タネを採取する場合も6月までには採取を終え、採取しない場合にはもう少し早めに5〜6月までには花がら摘みをしましょう。 wdovich33/ shutterstock.com クリスマスローズのタネのサヤが茶色くなっていたらタネの収穫のタイミングです。花首ごと切り取り、中を開いてタネを取り出しましょう。表面がヌルヌルしているので、水洗いしてヌメリを取ってからキッチンペーパーなどでよく水気を切ります。名前が分からなくならないよう名前を記した不織布などに包んで、水はけのよい日陰を選んで20cmほどの深さに埋め、秋のタネ播きの時期まで保存します。 雑草取り・自家製堆肥を作る 梅雨時にはあっという間に雑草が生い茂ります。雨の晴れ間をみて、こまめに抜きましょう。病害虫の発生を予防するためにも、雑草取りは大切な作業です。今月の庭作業で出た剪定枝や抜き取った雑草は、庭や菜園の隅に摘み重ねておき、堆肥にしましょう。油粕や完熟堆肥を混ぜ、時々水をかけると、発酵が進んで堆肥化が早まります。こうして作った自家製堆肥を菜園に戻すと、野菜の出来と美味しさが全然違います。もちろん、花壇にも使えます。 ベリー&チェリーの収穫 右/Shulevskyy Volodymyr/shutterstock.com ジューンベリーやブルーベリー、ラズベリーなどが次々に熟して色づく頃です。赤い果実は鳥たちが目ざとく見つけて食べてしまうので、鳥に先をこされないためには、早朝、夜明けとともに庭に出て収穫を。サクランボは雨に弱いので、色づいたらお天気を見ながら収穫するとよいでしょう。 梅は用途によって完熟・未熟を使い分け okui / shutterstock.com 梅は、リキュールやシロップにするなら、まだ青い未熟果のうちに収穫しましょう。ジャムや梅干しにするなら、黄色くなった完熟果のほうが向いています。アンズは傷みやすいので、完熟の少し前に収穫して調理します。 アンズのシロップ漬けの作り方はこちら。 らっきょう漬け Topmasterchief / shutterstock.com らっきょうが収穫どきです。らっきょうは塩水漬けを作っておくと、甘酢漬けやオリーブオイル漬けなど、その後いろいろにアレンジできます。皮をむくのが少々時間がかかりますが、作り方はいたって簡単です。 <らっきょうの塩漬け>材料/らっきょう1kg・粗塩70g らっきょうを洗って水気を切り、重ならないようにザルに広げて乾かします。 一粒ずつ滑らかな表面が出るまで薄皮をむきます。 根と芽を切ります。 ホウロウ容器にらっきょうと塩を入れて、全体になじませます。 水を3カップ注いで皿などで重しをし、フタをして冷蔵庫へ。1週間後から食べられます。
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暮らし

ベランダの大掃除は年2回! 梅雨時と年末がベストタイミング!
ベランダの床掃除ついでに断捨離を まずは、思い切ってベランダにあるすべての物を部屋に入れてしまいましょう。ベランダに近い部屋にビニールシートなどを敷き詰めたら、花鉢やテーブル、椅子、棚などをどんどん運び入れます。この時、捨ててもいいかも?とか、こんなところにあったの?など、普段気がつかなかった不要な物も見えてくるので、断捨離しちゃうのも方法です。 使っていない鉢や道具は水洗いでスッキリ 使いっぱなしになっていた植木鉢をお風呂場で洗って、乾かしておきましょう。汚れたままの鉢に植え替えるより、断然気持ちよさが違います。ベランダの水洗いをしている最中に乾かしておけば、時間が有効に使えます。 高圧洗浄機でベランダを大掃除する手順 一家に一台オススメしたい高圧洗浄機。集合住宅でも音を気にせず使えるベランダ用の静音タイプもあります。収納スペースは、40×40×70㎝ほどあれば大丈夫。たくさんのパーツがありますが、差し込み口が決まっているので間違って取り付けたりする心配はなく、女性でも簡単に使いこなせます。 高圧洗浄機は、圧力をかけた水が勢いよく噴き出て、手洗いでは落としにくいこびりついた汚れを落としてくれる清掃機器です。洗剤を入れる場所もありますが、主に水だけを使います。ベランダに蛇口がない場合は、台所や洗濯機、お風呂場などの蛇口を。蛇口がシャワーや浄水器などと一体化していてホースを取り付けられない場合は、写真のように貯めた水を吸い出して使うアタッチメントを使いましょう。 濡れてもいい格好で散水開始 水が勢いよく飛び散るので、濡れてもいい格好で長靴を履き、いざベランダへ! 室内で水を貯めて高圧洗浄機を使う場合は、室内の水チェック担当とベランダ掃除担当の2人体制で使うことをオススメします。ベランダの排水口から一番遠い場所から掃除スタート! 床・壁・隙間・網戸……全部水洗い 壁面のタイルも、よく見ると埃がついているので、手が届く範囲はブラシで掃除しましょう。 タイルやウッドデッキが敷いてある場合、目地に入り込んだ枯れ葉が気になります。アタッチメントを細いノズルに替えて、水の勢いを使ってかき出したり流したりしましょう。 仕上げにアタッチメントをデッキブラシに替えて、表面の汚れを流しましょう。そうそう、ついでに窓と網戸も洗えます。洗剤を使わなくても汚れが落ちるので、洗剤洗いの後に水で流すという二段階の掃除をしなくてすむのが高圧洗浄機のよいところです。 ついでに掃き出し窓の網戸にも散水すると、ホコリが取れてすっきり! ウッドデッキパネルも高圧洗浄機で黒ずみ除去 Laukassi/Shutterstock.com 高圧洗浄機は、ウッドデッキの黒ずみも落ちるので、いろんなタイプのベランダ掃除に役立ちます。掃除のタイミングは、梅雨時期に1回、年末年始に1回がオススメです。外が雨の日なら、掃除に集中できますし、周りに水が飛び散っても気になりませんからね。掃除が終わり、スッキリ水で清められたベランダに、新たな気持ちでテーブルや収納ボックス、花鉢などを並べてみましょう。新しいレイアウトになったベランダは、なんだかいつもより広くなった気がしますよ。
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一年草

夏の花を咲かせよう! 花壇・庭・鉢で育つ人気の夏花22種【一年草編】
ペチュニア 夏の花壇や寄せ植えの定番といったら、このペチュニア。可愛らしい花がたくさん咲き、開花期も長く初夏から秋まで楽しむことができます。品種の幅も非常に広く、あまり手を掛けなくても次々に花が咲くので、ガーデニング初心者にもオススメの花です。ペチュニアよりもさらに丈夫で育てやすく、多くの花を咲かせる「スーパーチュニア」などの改良品種もオススメです。 鳥取県米子市、面谷クリニックの花壇に咲くスーパーチュニア。 豪華なフリルで人気の八重咲きペチュニア。左から‘花舞姫’、‘てまり珊瑚’、‘花衣 黒真珠’。 ペチュニアを育てる時は、植え付け後に茎の先端を摘み取る摘心を数回繰り返し、脇芽を増やすと、花数が増えてこんもりとした株に育てることができます。蒸れを嫌うので、日当たりと風通しのよい場所で育て、梅雨前に切り戻しをするとよいでしょう。開花中は花がら摘みをこまめに行い、適宜追肥を施します。 【DATA】■ 学 名:Petunia■ ナス科■ 一年草■ 開花期:3~11月■ 植え付け期:4~5月、9~11月■ 草 丈:10~30cm■ 日 照:日向 ●『ペチュニアの育て方! 可愛い花をたくさん咲かせよう』 ニチニチソウ Little daisy/shutterstock.com 高温と日照を好み、可愛らしい花を咲かせるニチニチソウ。暑い夏の間も咲き続き、夏のガーデンで活躍する花です。近年は品種改良が進み、小輪の花やフリンジ咲きなどの新しい花形が登場し、花色もバリエーションを増しています。矮性、高性、這い性の3タイプがあり、ハンギングバスケットなどにもオススメです。 丈夫で育てやすいニチニチソウは、庭植えならばほとんど手がかかりません。鉢植えの場合は、日当たりと風通しのよい場所で育て、鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。肥料が多いと根が傷みやすいので、控えめに施すようにします。 【DATA】■ 学 名:Catharanthus roseus■ キョウチクトウ科■ 一年草■ 開花期:5~11月■ 植え付け期:5~7月■ 草 丈:10~80cm程度■ 日 照:日向 ●『ニチニチソウの上手な育て方とかわいい新品種』 イソトマ(ローレンティア) NOOR RADYA BINTI MD RADZI/Shutterstock.com 青い星形の花を株いっぱいに咲かせるイソトマは、見た目も爽やかで夏花壇にぴったり。本来は多年草ですが、耐寒性が弱いために基本的に一年草として扱われます。こんもりと広がるので、花壇やコンテナの縁に植えて、あふれるように咲かせるとよいでしょう。ピンクや白などの花色もあります。 Trialist/shutterstock.com 日当たりがよく、風通しのよい場所に植え付けます。蒸れを嫌うので、鉢植えの場合は梅雨は雨の当たらない場所に移動し、水はけのよい土で栽培しましょう。梅雨明け頃に切り戻すと、再び花が楽しめます。苗を植え付けるほか、細かなタネを秋に播いても育てることができます。イソトマの茎から出る白い汁が皮膚につくとかぶれることがあるので、作業の際は手袋をするとよいでしょう。 【DATA】■ 学 名:Isotoma■ キキョウ科■ 一年草扱い■ 開花期:5~7月、9~10月■ 植え付け:3~5月■ 草 丈:20~40cm■ 日 照:日向●『星形の花が爽やかな「イソトマ」【オージーガーデニングのすすめ】』 ジニア louisnina/Shutterstock.com ヒャクニチソウという名でも親しまれているジニアは、その名の通り開花期が長く、5~11月頃まで次々と花を咲かせてくれます。カラフルな花をたくさん咲かせ、生育旺盛で暑さや陽射しにも耐えて咲くジニアは、夏花壇の頼れる存在です。ポンポン咲きや一重など、花形や花色も豊富です。 ジニアは苗を植え付けるほか、タネからでも簡単に育てることができます。暑さに強い花ですが、乾燥すると株が弱りやすいので、水切れさせないように注意しましょう。開花期には肥料を多く必要とするので、適宜追肥を。また、こまめに花がら摘みを行いましょう。品種によって摘心や切り戻しをすることでより多くの花が楽しめます。 【DATA】■ 学 名:Zinnia■ キク科■ 一年草■ 開花期:5~11月上旬■ 植え付け期:5~7月、9月■ 草 丈:15~100cm■ 日 照:日向 ブルーサルビア(サルビア・ファリナセア) apisit/Shutterstock.com サルビアにはさまざまな品種がありますが、ラベンダーに似た青紫色の爽やかな花を咲かせるブルーサルビアは、見た目も涼やかで夏花壇にオススメです。白花や2色咲きの園芸品種もあり、花期も長く楽しめます。本来は多年草ですが、耐寒性が弱いため一年草扱いとされることが多いようです。 Nataliia Melnychuk/shutterstock.com 日当たりがよく、水はけがよくて乾燥しすぎない環境を好みます。植えつけの適期は4~5月頃。タネを播いても育てることができます。蒸れに弱いので風通しよく育てましょう。開花期が長く、肥料が切れると花つきが悪くなるので、開花中は適宜追肥を施します。開花期には、花穂ごと花がらを切り取り、伸びすぎてきたら切り戻して株姿を整えましょう。 【DATA】■ 学 名:Salvia farinacea■ シソ科■ 一年草扱い■ 開花期:5~10月■ 植え付け期:4~6月■ 草 丈:30~60cm■ 日 照:日向 ユーフォルビア‘ダイアモンド・フロスト’ InfoFlowersPlants/shutterstock.com 小さな純白の苞がふんわりと広がり、まるでカスミソウのような繊細な雰囲気のユーフォルビア‘ダイアモンド・フロスト’。どんな花とも合わせやすく、寄せ植えや花壇に入れると花々をつなぐ存在として活躍してくれます。暑さや乾燥に強くて育てやすく、花期が長いのも魅力。耐寒性が弱いため、戸外では基本的に一年草として扱われます。 一株植えれば、秋までに2〜3倍に成長します。 日当たりと風通しのよい場所で育て、土が乾いたらたっぷりと水やりをします。肥料が不足すると葉が黄変しやすいので、開花中は適宜追肥を行いましょう。切り口から出る白い汁が皮膚につくとかぶれることがあるので、作業の際は手袋をするとよいでしょう。 【DATA】■ 学 名:Euphorbia hypericifolia ‘Inneuphe’■ トウダイグサ科■ 低木(一年草扱い)■ 開花期:4~11月■ 植え付け期:5月■ 草 丈:30~50cm■ 日 照:半日陰~日向 ヒマワリ Wolfgang Zwanzger/Shutterstock.com 大輪の鮮やかな黄色い花が、真夏のイメージとしておなじみのヒマワリ。小輪から大輪、八重咲きなど多様な花形に、花色も幅があります。草丈も3mを超えるようなものから30㎝ほどの矮性品種までさまざまです。夏花壇のアクセントに取り入れるほか、矮性品種なら鉢植えでも栽培できます。 ヒマワリはタネを播いて育てるのが一般的。日当たりと風通しがよく、水はけのよい場所で栽培します。発芽適温が高く、生育の際も高温を好むので、タネ播きは4月下旬以降に行うとよいでしょう。高性種は、株間を十分にとって播きましょう。摘心をすると背丈が抑えられ、脇芽を出して花数を増やすことができます。大輪の花を咲かせたい場合は、摘心は必要ありません。 【DATA】■ 学 名:Helianthus annuus■ キク科■ 一年草■ 開花期:7~9月■ 植え付け期:4月下旬~6月■ 草 丈:30~300cm■ 日 照:日向 マリーゴールド val lawless/Shutterstock.com 鮮やかな黄色やオレンジ色の花を次々に咲かせるマリーゴールド。丈夫で育てやすく、カラフルな花が長期間咲き続け、花壇やコンテナ栽培では定番の花です。害虫や病気の発生を防ぐ、コンパニオンプランツの一種としても有名で、家庭菜園や花壇の縁取りによく使われています。 AjayTvm/shutterstock.com 市販の苗を植え付けるほか、春にタネを播いても育てることができます。日当たりと水はけのよい場所を好み、土質はあまり選びません。鉢植えでは水切れによって下葉が傷みやすいので、鉢土が乾いてきたらたっぷりと与えます。さほど肥料を必要とせず、チッ素分が多いと花が咲きにくくなるので、鉢植えなどで肥料を与える場合はリン酸分の多い肥料を施すとよいでしょう。株姿が乱れたら夏に切り戻しをすると、またこんもりと茂って咲くようになります。 【DATA】■ 学 名:Tagetes■ キク科■ 一年草■ 開花期:4~12月■ 植え付け期:5~6月■ 草 丈:20~100cm■ 日 照:日向 インパチェンス RadekSklenicka/shutterstock.com 初夏から秋にかけて花を咲かせるインパチェンスは、生育が早く、こんもりと茂って次々に花を咲かせる、豪華な咲き姿が楽しめます。花色も幅広く、八重咲きになる品種などもあり、バリエーション豊かな色と形も魅力。バラ咲き品種や、暑さに強く夏によく開花するインパチェンス属の種間雑種「サンパチェンス」などが人気です。 バラを思わせる八重咲き種も人気。Klever_ok/shutterstock.com 耐陰性があり、日当たりの悪い場所でも育ちますが、できれば日当たりと水はけのよい場所で育てましょう。鉢植えの場合は、鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。開花中は適宜追肥を行い、こまめに花がらを摘みましょう。枝が伸びて株姿が乱れてきたら、切り戻しをして株姿を整えるとよいでしょう。 【DATA】■ 学 名:Impatiens walleriana■ ツリフネソウ科■ 一年草■ 開花期:5~11月■ 植え付け期:5~7月上旬■ 草 丈:15~40cm■ 日 照:半日陰~日向●『インパチェンスはどんな花? 特徴や花言葉、育て方について』 トレニア Noomnim Ladayu/Shutterstock.com 暑い夏にも花を次々と咲かせ、耐陰性もあるトレニアは、とても育てやすいガーデンプランツ。青や紫、白、ピンクなどの小花を咲かせ、寄せ植えや花壇の彩りに活躍します。這うように低く広がるので、鉢植えやハンギングバスケットのほか、グラウンドカバーにも向いています。 耐陰性はありますが、基本的には風通しのよい日向で管理します。ただし、真夏は直射日光を避けて日陰に移動するとよいでしょう。鉢植えの場合は、鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水を与え、水切れに注意します。摘心をすると分枝が促され、花付きがよくなります。こぼれダネでもよく増えます。 【DATA】■ 学 名:Torenia■ アゼトウガラシ科(ゴマノハグサ科とも)■ 一年草■ 開花期:4~11月■ 植え付け期:4~8月■ 草 丈:20~30cm■ 日 照:日陰~日向
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宿根草・多年草

夏の花を咲かせよう! 花壇・庭・鉢で育つ人気の夏花22種【多年草編】
アガパンサス InfoFlowersPlants/Shutterstock.com 梅雨の頃から咲くアガパンサスは、伸ばした茎の先に爽やかな青紫や白色のラッパ状の小さな花を手毬状にたくさん咲かせる、存在感のある多年草です。やせ地や強い乾燥にも耐え、丈夫で手がかからないので、公園や路地でも毎年開花が見られるように、植えっぱなしでも毎年花が楽しめます。長い緑色の葉を茂らせて花を咲かせる草姿は力強く、単体で鉢植えにするのもオススメ。1mを超える大型種から鉢植えで育てやすい小型種まであり、花形にもバリエーションがあります。 栽培の際は日当たりと水はけのよい場所で管理しましょう。乾燥に強いので、庭植えの場合、水やりはほぼ不要です。鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷりと与えましょう。常緑のものと落葉するものがあり、落葉種のほうが耐寒性が強く寒冷地向きですが、どちらも土が凍結しない場所で栽培しましょう。数年ごとに植え替えや株分けを行います。 【DATA】■ 学 名:Agapanthus■ ムラサキクンシラン科■ 多年草■ 主な花期:5月下旬~8月■ 植え付け期:3~4月、9~10月■ 草 丈:30~150㎝■ 日 照:日向 ●『アガパンサスの育て方。コツとお手入れ、植え替えや寄せ植えを一挙紹介します』 クレマチス 花付きがよい新旧両枝咲きのヴィチセラ系‘プリンス・チャールズ’。Lui12/shutterstock.com オベリスクやフェンスに誘引すると、立体的にたくさんの花が楽しめる。写真は‘プリンス・チャールズ’。Tatiana Romanikhina/shutterstock.com クレマチスはガーデンプランツの中でも人気が高く、フェンスやオベリスクなどの構造物に沿わせたり、バラと合わせる花としてよく育てられているつる植物です。非常に種類が多く、大きな風車型の花や小さなベル型の花など花形や花色のバリエーションがあります。開花期や剪定の方法なども品種によって異なるので、どのタイプのクレマチスなのかをよく確認しておきましょう。ガーデニング初心者には、花後に株元からバッサリ切ればよい「新枝咲き」のクレマチスがオススメです。 春から初夏にフェンスを覆い花咲く‘プリンセス・ダイアナ’。新枝咲きなので、葉が茶色くなってきた7月ごろに根元付近からばっさり切ると、再びフェンスを覆い10月ごろまで花が楽しめる。 日光を好むので、半日以上日が当たる場所で育てます。根を切られるのを嫌うので、植え付けの際は丁寧に根を扱うようにし、深めに植え付けます。移植も嫌うため、地植えの場合は場所をよく考えてから植えましょう。つぼみの時期から開花期にかけては水を多く必要とするので、特に鉢植えの場合は水切れに気をつけ、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。 【DATA】■ 学 名:Clematis■ キンポウゲ科■ 多年草■ 開花期:4月中旬~10月(品種により異なる)■ 植え付け期:12~2月■ 草 丈:20~300cm以上■ 日 照:半日陰~日向 ●『知りたい! クレマチスの種類や品種、それぞれの特徴と見分け方』●『気になる外からの視線を遮るクレマチスのカーテン』 ユリ Tom Meaker/Shutterstock.com 日本にもヤマユリやテッポウユリなどが自生し、古くから親しまれてきたユリ。大輪で豪華な花を咲かせるものが多く、初夏から夏にかけての花壇の主役として活躍します。また、豪華な花は、切花にして室内に飾っても。花姿や草姿、花色のバリエーションも多く、香りも豊かな種類まで、さまざまに楽しむことができます。オレンジ色の花を咲かせるユリは、食用の百合根としても知られています。 ユリを栽培する際は、秋に出回る球根を水はけのよい土壌に植え付けます。球根を購入したら、乾燥しないように早めに植え付けましょう。品種により、日当たりを好むものと半日陰を好むものがあるので、それぞれに応じた場所で管理します。植えっぱなしで翌年も楽しめますが、数年に一度植え替えるとよいでしょう。 【DATA】■ 学 名:Lilium■ ユリ科■ 多年草■ 主な開花期:5月中旬~7月■ 植え付け期:10~11月■ 草 丈:50~200cm■ 日 照:品種により異なる エキナセア mubus7/Shutterstock.com 丸いトゲトゲとした大きな花心から、細い花びらが広がるエキナセア。咲き進むにつれ花心が盛り上がり、花びらは徐々に下を向いてきて、ロケットのようなユニークな姿になります。暑い夏の庭でカラフルな花色を楽しめるエキナセアは、他の夏花と組み合わせても素敵なコンビネーションを作ってくれます。 エキナセアの育て方は、日当たりと水はけのよい場所に植え付け、水切れに気をつけること。それ以外はほとんど手を掛けなくても大丈夫。とても丈夫で寿命が長い宿根草です。次第に株が大きくなり、中心が蒸れることがあるので、生育が衰えるようであれば株分けや植え替えをしましょう。鉢植えの場合は根詰まりをしないよう1~2年ごとに植え替えます。 【DATA】■ 学 名:Echinacea■ キク科■ 多年草■ 開花期:6月中旬~8月■ 植え付け期:4~5月、10月■ 草 丈:30~100cm■ 日 照:日向 ホリホック(タチアオイ) タチアオイとも呼ばれるホリホックは、まっすぐに伸びた長い茎に、下から順に花が咲き上がる姿が印象的な大型の宿根草です。背丈を超すほどの大きさに育つので、インパクト抜群。夏花壇のアクセントや背景に活躍します。一重咲きや八重咲きの品種があり、花色もバリエーションがあります。 日当たりと水はけのよい場所で育てましょう。苗を植え付けるほか、タネを播いても育てることができます。翌年も花を咲かせる宿根草ですが、あまり寿命が長くないので、数年に一度株分けなどで、株を更新するとよいでしょう。鉢植えの場合は、必要に応じて植え替えを行います。 【DATA】■ 学 名:Alcea rosea(Althaea rosea)■ アオイ科■ 多年草■ 開花期:6月上旬~8月中旬■ 植え付け期:3~4月、9月下旬~11月下旬■ 草 丈:60~200cm■ 日 照:日向 マンデビラ(デプラデニア) AN NGUYEN/Shutterstock.com ピンクや赤、白などの花を咲かせるマンデビラは、春から秋にかけて咲くつる植物。花色はピンクの他、赤や白、白からピンクに変化するものなどがあります。夏にもよく開花するので、花咲く緑のカーテンに活用したり、オベリスクなどに絡ませたりして楽しむことができます。 Keikona/shutterstock.com 日当たりが悪いと花つきが悪くなるので、半日以上日の当たる場所で育てましょう。過湿にすると立ち枯れしやすいため、水はけのよい土に植え、鉢の表面が乾いてから水を与えます。冬は乾燥気味に管理しましょう。つるが伸びてきたら、反時計回りに水平に誘引します。枝数が少ない時は、摘心を繰り返すことで脇芽を増やして花数を多くすることができます。 【DATA】■ 学 名:Mandevilla■ キョウチクトウ科■ 低木■ 開花期:5~10月■ 植え付け:4~6月■ 草 丈:30~300cm■ 日 照:日向●『夏のガーデニングにおすすめ! マンデビラの特徴、花言葉、育て方』 トケイソウの仲間 Kevinr4/Shutterstock.com まるで時計のような特徴的な花を咲かせることから名付けられたトケイソウの仲間は、夏らしい雰囲気のある熱帯植物です。主につる性で、行灯(あんどん)仕立てなどの鉢物にするほか、構造物に誘引しても楽しめます。パッションフルーツのように実を食用とするものもあります。種類によって性質や耐寒性が異なるので、それぞれの性質を確認して栽培しましょう。 日当たりと水はけのよい場所で育て、成長期はつるがよく伸びるので、こまめに誘引を行います。春から秋にかけては鉢土の表面が乾いたら水をたっぷりと与え、冬の水やりは控えめに。庭植えにする場合は、寒さに強い品種を選び、北風の当たらない日向に植えるとよいでしょう。マルチングなどの防寒対策も効果的です。鉢植えは1~2年に1回植え替えをしましょう。 【DATA】■ 学 名:Passiflora■ トケイソウ科■ 多年草■ 開花期:5~10月(種類により異なる)■ 植え付け:4~6月■ 草 丈:3m以上■ 日 照:日向 ガザニア Nitr/Shutterstock.com 春から秋にかけて、王冠のようなくっきりとした花形の、色鮮やかな花を咲かせるガザニア。曇りや雨の日には花を閉じる性質を持っています。光沢のある花弁は陽射しを浴びて美しく輝き、人々の目を惹きつけます。 日当たりが悪いと花が開かないことがあるので、日当たりと風通しのよい場所に植え付けます。高温乾燥に強い反面、多湿に弱いので、水はけのよい土に植え付け、梅雨時の管理は要注意。鉢植えの場合は、水は鉢土が乾いてから与え、過湿にならないよう気をつけましょう。花がらは花茎のつけ根から切り取ります。 【DATA】■ 学 名:Gazania■ キク科■ 多年草■ 開花期:4~9月■ 植え付け:3月下旬~5月上旬、9月下旬~11月上旬■ 草 丈:15~40cm■ 日 照:日向 カンナ Bukharina Anna/Shutterstock.com 大きな美しい葉が印象的なカンナは、真夏の炎天下の下で、色鮮やかな花を咲かせます。個性的なカラーリーフ品種も多く、銅葉や黄金葉、鮮やかな縞斑が入るものなどさまざま。性質も丈夫で育てやすく、インパクトも抜群のセミトロピカルプランツです。 AMNAT DPP/shutterstock.com 日当たりと水はけがよい、肥沃な土地を好みます。高温期は肥料も水もたっぷりと与え、休眠する冬は乾燥気味に管理しましょう。庭植えの場合は水やりはほとんど必要ありません。冬季に-7℃以下になる寒冷地では冬越しは難しいため、晩秋に地上部を切り落として掘り上げ、新聞紙などで包んで屋内で管理しましょう。翌春にまた植えつけます。 【DATA】■ 学 名:Canna■ カンナ科■ 多年草■ 開花期:6~10月中旬■ 植え付け:4月下旬~5月、9月■ 草 丈:40~160cm■ 日 照:日向 宿根フロックス Yuriy Chertok/Shutterstock.com 宿根フロックスには多くの種類があり、夏に咲くパニクラタ(パニキュラータ)種は、落ち着いた色から鮮やかな色まで花色もさまざまで、花が少なくなる夏花壇の彩りとして活躍してくれます。背が高いので花壇の後方に植え込むのに向きます。陽射しや暑さ、乾燥に強く、耐寒性もあるので、植えっぱなしで毎年楽しめます。 Oleksiichik/shutterstock.com 日当たりがよく、少し乾き気味の場所を好み、痩せた土地でもよく育ちます。風通しの悪い日陰や多湿の環境では、間延びしたり、うどんこ病の害が出やすいので注意しましょう。花茎を切る前に、花がらを指でつまむように丁寧に引き抜いておくと、再び中央からつぼみが出て繰り返し開花します。冬は落葉するので、茎は短く切り戻します。 【DATA】■ 学 名:Phlox paniculata■ ハナシノブ科■ 多年草■ 開花期:4~12月■ 植え付け期:3~5月、10月■ 草 丈:50~100cm■ 日 照:日向 アジサイ Aivship/Shutterstock.com 梅雨を彩る花の代表格といえばアジサイ。日本自生の植物なので、乾燥にさえ気をつければ育てやすくて手がかからず、庭植えでも鉢植えでも楽しむことができます。最近では新しい園芸品種も次々に登場しており、花色や咲き姿もさまざまな品種があります。時間とともに花色が移ろい、シックな花色を楽しむ秋色アジサイも、フラワーアレンジなどで人気が高い素材です。 アジサイは水を好むので、水切れには注意し、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。庭植えにすればほとんど手入れをしなくても大丈夫ですが、乾燥が続く時は水を与えたほうがよいでしょう。土の酸度により花色が異なることがあります。剪定の時期が遅れると花芽を切り落としてしまい、翌年花数が少なくなることがあるので、剪定は花後早めに行いましょう。ただ、アメリカノリノキ‘アナベル’は春に花芽ができるので、冬に剪定しても構いません。 【DATA】■ 学 名:Hydrangea macrophylla■ アジサイ科■ 低木■ 主な開花期:6~9月■ 植え付け期:12~3月■ 樹 高:2m程度■ 日 照:半日陰~日向 プルンバゴ(ルリマツリ) aoya/Shutterstock.com 初夏から秋にかけて、涼やかな青色や白色の花を房状に咲かせる和名、ルリマツリ(瑠璃茉莉)は、丈夫で育てやすい熱帯花木。半つる性で枝はよく茂り、フェンスなどに絡ませて楽しむこともできます。ある程度耐寒性もあり、関東地方の平地では戸外で越冬できます。 alybaba/shutterstock.com 日当たりのよい場所での栽培に向きます。大きくなるので、庭植えの場合はスペースを十分にとって植え付けましょう。成長期には水切れに注意し、鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水を与え、冬は乾かし気味に管理します。開花中は随時追肥を施しましょう。枝が込んできたら適宜剪定します。 【DATA】■ 学 名:Plumbago auriculata■ イソマツ科■ 低木■ 開花期:5~11月■ 植え付け期:4月中旬~6月■ 草 丈:0.3~3m■ 日 照:日向 ●『ルリマツリ(プルンバゴ)はどんな植物? 特徴や育て方についてご紹介』
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家庭菜園

トウモロコシは家庭で栽培できる! 美味しく作る育て方のポイント解説
トウモロコシの基本情報 ANEK SANGKAMANEE/Shutterstock.com 植物名:トウモロコシ学名:Zea mays subsp. mays英名:corn、maize和名:トウモロコシ(玉蜀黍)その他の名前:スイートコーン、トウキビ、ナンバンキビ科名:イネ科属名:トウモロコシ属原産地:北アメリカ分類:一年草 トウモロコシは、イネ科トウモロコシ属の一年草です。原産地は北アメリカ。栽培適温は25〜30℃で、暑さに強い性質です。初夏から栽培を始める夏野菜で、種まきから90日ほどで収穫できます。基本的には連作障害が少なく、吸肥力が強いのが特徴。また、受粉は昆虫ではなく風によって行われる風媒花で、雌雄の花が咲くタイミングが合わないため、同じ場所に複数株を植え付ける必要があります。トウモロコシには数個の雌穂がつきますが、1株に1つの雌穂のみを残し、ほかは摘果するのが基本です。養分を1つに集中させることで、実(粒)がぎっしりと詰まって充実したトウモロコシに仕上がります。 トウモロコシの花や葉の特徴 paiTeen09/Shutterstock.com 園芸分類:野菜開花時期:7〜9月草丈:1.8〜2m耐寒性:弱い耐暑性:強い トウモロコシは、発芽から3カ月程度で開花します。雌雄同株で、茎の先端にススキに似た穂状の雄花を、茎の中間の節に2~3個の雌花を咲かせます。トウモロコシのひげはめしべに当たり、実(粒)の数だけ出ていて、それぞれが受粉します。 トウモロコシの花言葉や名前の由来 nawamin/Shutterstock.com トウモロコシの「モロコシ」は、タカキビとも呼ばれるイネ科の一年草のことを指し、トウモロコシとは唐から伝わったモロコシという意味。同じイネ科の穀物のキビに似ていることから、トウキビやナンバンキビと呼ばれることもあります。トウモロコシの花言葉は「財宝」「豊富」「同意」「洗練」「仲たがい」などです。 トウモロコシの主な品種 Patnaree Asavacharanitich/Shutterstock.com トウモロコシは主に4種に分けられ、甘みが強いスイートコーン、トウキビ(モチキビ)として昔よく食べられていたフリントコーン、ポップコーンの原料となるポップコーン、飼料用のデントコーンがあります。 ここでは家庭栽培向きのスイートコーンに注目して解説します。年々交配が進み、たくさんの品種が出回っているので、新しい品種にチャレンジしてみるのもいいですね。甘みが強いイエロー種の‘キャンベラ84’や‘ゴールドラッシュ’、白と黄色の粒が混じるバイカラーの‘カクテル84EX’や‘ピーターコーン’、白いトウモロコシの‘ホイップコーン’や‘クリスピーホワイト’などがあります。 トウモロコシの栽培12カ月カレンダー 開花時期:7〜9月植え付け:5月頃肥料:5〜8月種まき:4月~5月中旬 トウモロコシの栽培環境 GreenOak/Shutterstock.com 日当たり・置き場所 【日当たり/屋外】日当たりのよい場所で栽培します。 【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。 【置き場所】水はけがよい土壌を好みます。場所を選ばず栽培できますが、根が深く張るので、プランターで栽培する場合は深型のものを選ぶとよいでしょう。 耐寒性・耐暑性 14℃以下では発芽しないので、十分に気温が上がってから栽培をスタートします。一年草なので、収穫後は抜き取って処分しましょう。 トウモロコシの育て方のポイント 用土 Sleepyhobbit/Shutterstock.com 【地植え】 土づくりは、種まき、または苗の植え付けの2〜3週間前にスタートします。畝幅約90cmを取って目印に支柱などを立てておき、苦土石灰を1㎡当たり100〜150g散布してよく耕し、土に混ぜ込みます。さらに、植え付けの1〜2週間前に畝幅約90cmの中央に深さ15〜20cmの溝を掘り、1㎡当たり堆肥2kg、緩効性化成肥料100gを均一にまき、埋め戻して平らにならしておきましょう。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、根張りがよくなります。 【プランター栽培】 野菜用にブレンドされた市販の培養土を使うと便利です。野菜によって適した土壌酸度などが異なるので、用途に「トウモロコシ」の項目が入っているか、確認しておきましょう。 水やり cam3957/Shutterstock.com 【地植え】 発芽までは、乾燥していたら水やりします。地植えの場合は、下から水が上がってくるので、天候にまかせてもよく育ちます。ただし、雨が降らずに乾燥が続くようなら、水やりをして補いましょう。 【プランター栽培】 土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えます。特に梅雨明け後の高温期は乾燥しやすいので、朝夕2回の水やりを忘れずに行いましょう。気温の高い真昼に水やりすると、すぐにお湯状になって地温が上がり、かえって株が弱ってしまうので、必ず涼しい時間帯に与えることが大切です。 肥料 【地植え】 種まきから栽培した場合は、2回目の間引きの際、つまり1本立ちにした頃に追肥をします。1㎡当たり約30gの緩効性化成肥料を周囲にばらまき、軽く耕して株元に土を寄せましょう。トウモロコシは多肥を好むので、株に勢いがないようであれば肥料を補って調整します。 【プランター栽培】 2週間に1度を目安に液肥を与え、株の勢いを保ちます。 注意する病害虫や鳥害対策 Bigc Studio/Shutterstock.com 甘くて美味しいトウモロコシは、害虫や虫にとってもごちそうです。ここでは、注意したい病害虫や鳥害対策についてご紹介します。 【病気】 病気の心配はほとんどありませんが、まだ株が幼いうちに立ち枯れ病やモザイク病が発生することがあります。 立ち枯れ病は、根や地際の茎から感染する病気です。だんだん生育が悪くなり、葉が黄色くなって株全体に病気が広がり、やがて腐って枯れてしまいます。発生初期に適用のある殺菌剤をかけて防除しましょう。病気が広がるようなら、抜き取って処分します。 モザイク病はウイルス性の病気で、アブラムシやアザミウマ、コナジラミなどの虫が媒介します。したがって、発生しやすい時期は、それらの虫の活動が活発な春から秋にかけて。主に葉に被害が発生し、モザイク模様が現れます。症状が進むとウイルスの種類によっては葉などが縮れてきたり、湾曲したりして株の生育が著しく悪くなります。治療効果のある薬剤はないので、発症したら抜き取って土ごと処分し、周囲に蔓延するのを防ぎましょう。アブラムシなどへの対策をしておくことが、病気の抑制につながります。 【害虫】 最も注意すべき害虫は、アワノメイガです。成虫は1cmほどの蛾で、開花する頃に産卵。孵化した幼虫は葉から食害し、さらに茎に穴をあけて入り込んで食い荒らし、子実にまで被害が及びます。発見はしやすく、穴の周囲に食べかすや黄褐色の糞が見つかります。幼虫が葉にいるうちに捕殺することが大切で、パトロールを怠らずに異変を早めにキャッチしましょう。穂が出始めた頃に、適用のある薬剤を散布するのも一案です。 【鳥害】 実が充実した頃に、鳥や野生動物の食害にあうことがあります。受粉が終わったら、実に収穫ネットをかぶせて対策しておきましょう。 トウモロコシの詳しい育て方 種まきと育苗 J.J. Gouin/Shutterstock.com トウモロコシの栽培は、種まきからスタートするとコストカットにつながりますが、「狭い場所に数株単位で栽培するので、手軽に苗の植え付けからスタートしたい」という場合は、次項に進んでください。 【畑への直まき】 畑に直まきする場合の適期は、4月中旬〜5月中旬です。 土づくりをしておいた場所に、幅約90cm、高さ約10cmの畝を作り、表土を平らにならします。この畝に2列に種子を播きます。植える株数によって、畝の長さを調整しましょう。ちなみに2列にする理由は、トウモロコシは別の株の花粉を受粉して実をつけるため、相互に受粉しやすくするためです。 株間約30cm、条間(2列の間隔)約60cmを取って、直径約7cm、深さ2cmほどの穴を畝にあけていきます。列同士の穴を並列にせずに、互い違いになるように配すと管理しやすくなります。畝にあけた穴に3粒ほど種子を播き、土をかぶせて軽く手のひらで押さえます。最後にたっぷりと水やりをしておきましょう。ジョウロで高い位置から優しい水流で与えます。 畝をほじくり返して種子を食べる鳥害防止や幼苗時の害虫対策として、防虫ネットを張っておくと安心です。まず、畝の両端とその間に数本の園芸用支柱を土中に挿し込んで渡し、高さの揃った半円を作ります。そこに防虫ネットをかけて畝の両端で結び、四方の裾に土を盛って固定します。強風で飛ばされることのないように、結び目はペグで固定しておくとよいでしょう。 発芽後、本葉が出て10cmほど伸びたら2本を残し、弱々しく育ちの悪い苗を抜き取る「間引き」をします。間引いた後は、株元に軽く土を寄せておきましょう。 本葉が20〜30cmに育ったら、2回目の間引きをします。成育がよく勢いのあるほうを残し、もう1本の苗は抜き取りましょう。この時には根もよく育っているので、残す苗の根を傷めないように株元に手を添えて抜き取ります。または、地際付近をハサミで切ってもよいでしょう。 苗が成長して、防虫ネットの天井に葉が当たるようになったら、防虫ネット・支柱共に撤去します。 【ポットまき】 ポットまきする場合、種まきの適期は4月〜5月中旬頃です。 黒ポットに培養土を入れて、中央に深さ2cmほどの穴をあけます。3粒ほど種子を播き、覆土して手で軽く押さえましょう。最後にたっぷり水を与え、日当たりのよい場所に置きます。遅霜の心配がある時期は、凍結しない場所で管理することがポイントです。 発芽後、本葉が出て10cmほど伸びたら2本を残し、弱々しく育ちの悪い苗を抜き取る、「間引き」をします。間引いた後は、株元に軽く土を寄せておきましょう。 本葉が20〜30cmに育ったら、2回目の間引きをします。成育がよく勢いのあるほうを残し、もう1本の苗は抜き取りましょう。この時には根もよく育っているので、残す苗の根を傷めないように株元に手を添えて抜き取ります。または地際をハサミで切ってもよいでしょう。 苗の植え付け Piotr Wojtkowski/Shutterstock.com 【地植え】 黒ポットに種子を播いて育苗した場合や購入した苗を利用する場合、植え付け適期は遅霜の心配がなくなる5月頃です。 土づくりをしておいた場所に、幅約90cm、高さ約10cmの畝を作り、表土を平らにならします。この畝に2列に苗を植え付けます。植える株数によって、畝の長さを調整しましょう。ちなみに2列にする理由は、トウモロコシは別の株の花粉を受粉して実をつけるため、相互受粉しやすくなるためです。 株間約30cm、条間(2列の間隔)約60cmを取って、苗を植え付けます。列同士で並列に植え付けずに、互い違いになるように配すと管理しやすくなります。 【プランター栽培】 大型プランター、鉢底網、鉢底石、培養土、苗×2、支柱、ひもを用意します。トウモロコシは別の株の花粉を受粉して実をつけるため、相互受粉しやすくするため、必ず2株以上栽培することがポイントです。 大型プランターの底穴に鉢底網を敷き、底が見えなくなるくらいまで鉢底石を入れ、その上に市販の野菜用培養土を入れます。水やりの際にあふれ出さないように、ウォータースペースを鉢縁から2〜3cm残しておきましょう。30cmほどの間隔を取って、2株植え付けるのが目安です。苗より1回り大きな植え穴を掘り、根鉢をくずさずそのまま苗を植え付けて、最後にたっぷりと水を与えましょう。 日常のお手入れ 【支柱立て】 トウモロコシは草丈が高くなりますが、茎が太く自立します。しかし台風が来る前など、心配な時は支柱を株の近くに立てて、麻ひもやビニタイなどで誘引するか、囲い込んでおくとよいでしょう。 【追肥と土寄せ】 倒伏防止のため、本葉が6~8枚出た頃、追肥と同時に土寄せを行うとよいでしょう。 受粉・摘果 honeymonster/Shutterstock.com 【受粉】 トウモロコシは、風の力を借りて受粉する風媒花です。花が咲いて花粉が出るようになったら、株を握って少し揺らして花粉を周囲に飛ばしましょう。 【摘果】 トウモロコシの栽培では、1株につき1つの実を収穫します。1株に2〜3個の雌穂がつきますが、絹糸が出始めたら一番上についた雌穂のみを残して、残りの雌穂を摘み取りましょう。こうすることで養分が集中し、実(粒)がつまって充実したトウモロコシを収穫することができます。摘み取った雌穂は、ヤングコーンとして炒め物やスープなどに利用できます。 収穫 Alexander Knyazhinsky/Shutterstock.com トウモロコシの収穫適期は、受粉後20〜25日後くらいです。絹糸が茶色く変色して縮れてきた頃を目安に、実を倒してもぎ取ります。鮮度が落ちやすいので、収穫したらすぐに調理しましょう。 わき芽はそのままにする La Huertina De Toni/Shutterstock.com トウモロコシの栽培では、株元からいくつかのわき芽が出てきます。ひと昔前までは、このわき芽をかき取るようにアドバイスされていましたが、取り除かなくても成育に支障が出ないことが分かり、現在ではそのまま管理するようになりました。葉の面積が増えるために光合成が活発に行われ、かえって株や根が充実するとされています。 トウモロコシ栽培でよくある質問 Vlad Imir/Shutterstock.com トウモロコシを家庭で栽培する場合に、よく寄せられる質問についてピックアップし、解説します。 トウモロコシの実(粒)がうまく入らない 原因は受粉がうまくいかなかったことが考えられます。プランター栽培では2株以上を植えているでしょうか。菜園では1つの畝に2列植えて、受粉しやすいようにしてください。開花したら株を軽くゆすり、花粉を周囲に飛ばして、周囲の株への受粉を促しましょう。また、日頃からの適切な水やり・施肥の管理も大切です。極端に乾燥させたり、肥料切れにしたりせず、適した管理を心がけましょう。 風で倒れる 株が倒れることがないように、幼苗のうちは株元にしっかり土寄せしておきましょう。成長後は支柱を立てて、麻ひもかビニタイで誘引しておくと安心です。 トウモロコシを栽培してもぎたてを味わおう Photoongraphy/Shutterstock.com トウモロコシは、栽培のポイントさえ押さえれば、家庭でも容易に育てることができます。家庭で栽培して、採りたての美味しさを味わってはいかがでしょうか。
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一年草

ルナリア(ゴウダソウ)の花・タネ・ドライフラワーの楽しみ
ルナリアとは イギリス、ナイマンズ・ガーデンにて。 月を意味する「ルナ」が属名につくルナリア(Lunaria)は、アブラナ科で、合田草(ごうだそう)、マネープラント、銀扇草、銀貨草、大判草、英名でhonestyなどと呼ばれています。原産はヨーロッパで、1901年(明治34)にフランス、パリから東京美術学校(現・東京芸術大学)教授の合田清氏が日本に持ち帰り、普及しました。和名の合田草は、合田氏にちなんで名前が付けられたものです。ルナリア・アヌア(Lunaria annua)は、品種により一年草と二年草があります。 Anna Gratys/Shutterstock.com 花はアブラナ科らしい十字形で、紫や桃色、白色などが咲き、香りもあります。草丈は30〜100 cmで、栽培には土質を選びませんが、耐寒性は強いものの、夏の高温多湿が苦手なので、水はけをよくし、根腐れに注意します。育て方は主にタネからで、春に播くと翌年春に、秋に播くと翌々年の春、冬の低温期を経て5〜6月に咲きます。直根性なので、花壇へ直播きして発芽させるか、苗が小さいうちに移植を行い、根を切らないように注意しましょう。適地であれば、こぼれダネでも増えます。鉢で育てる場合は深さのある鉢がよいでしょう。 ルナリア属には2種あり、もう1種は、多年草のルナリア・レディバ(Lunaria redivia)。さやは先が尖り、細長い。イギリスのガーデンにて撮影。 ルナリアのタネは月を思わせる薄いさやの中に 園芸品種は数種あり、茎が赤い種類のルナリアは、丸いさやの輪郭がくっきり表れます。銀葉の品種もあります。 さやが熟すと、両面の茶色く薄い膜が破れ、中に挟まれていた平たいタネが出てきます。このタネを取り除いた後に残る、膜が張った楕円形のさやは、別名マネープラントというように、銀貨を思わせます。光が透けて美しく、クラフトの素材として使ってみたい魅力があります。 刈り取らないまま冬を迎えたリナリア。雪を背景に輝いて、美しいオーナメントのよう。Ksenia Lada/Shutterstock.com イギリスの名園でもルナリアが花壇で活躍 6月のベス・チャトー・ガーデンで、大木の下にジギタリスが丈高く咲くボーダー花壇。よく見ると、ジギタリスの後方にルナリアがさやをつけています。左手奥、ピンクのレースフラワーがふわふわと咲く間にもルナリアの株が。 さやになったルナリアが、盛りを迎えるレースフラワーの中でアクセントに。ムラサキハナナに似たルナリアの素朴な花が、少し前にはこの庭の彩りになっていたことが想像できます。 シシングハースト・カースル・ガーデンでは、ローズガーデンのエリアにも、ルナリアのさやが実る株がありました。写真中央、スイートピーのオベリスクの株元付近に茂っているのがルナリアです。 少し細長いさやが実るルナリアの右には、ピンクのリクニス。後方のスイートピーがまだ低く咲いていた時期には、ルナリアの花がコラボレーションを見せていたことでしょう。 グレートディクスターの黄色や白花が咲くエリアでは、明るい色のさやが背景のブロンズ色のフェンネルに引き立って、アクセントに。 同じグレートディクスターの別のエリアでは、紫がかったさやのルナリアがアリウムの紫花と調和して、不思議な色合いを見せていました。 ナショナル・トラストのガーデンの一つ、ロンドン郊外にあるナイマンズ・ガーデンでも、紫花が咲くボーダー花壇の一部にルナリアを見つけました。ここでは、紫花とさやが一緒に見られる株も。 ルナリアを見つけたボーダー花壇の別の場所では、ゲラニウムやアリウムが花盛り。 ボーダー沿いにさらに行くと、ルナリアが群生しているかのような一角もありました。株いっぱいにさやをつけて、花がなくても存在感のある花壇ですね。花がらが残っていると見た目に美しくない草花もありますが、こんなサヤができるなら、花が終わってからも、他とは異なる雰囲気が演出できます。ローメンテナンスガーデンを目指している人にオススメの植物。 ルナリアをドライフラワーとして楽しむ タネを取り外し、すっかり色が抜けたルナリア。束ねただけでも美しい。InfoFlowersPlants/Shutterstock.com イギリスでは、このルナリアのドライフラワーをショップやカフェに飾っているシーンを時々見かけます。丸いさやがついた枝をそのまま花瓶に挿して飾ったり、シダやグラスの穂のドライと一緒にリースに仕立てて、天井から吊るしていたり。クラフトの素材としても使ってみたい美しさがあります。 シシングハースト・カースル・ガーデンの展示場の一角で、ドライフラワーの花束の一部にルナリアが。 ベス・チャトー・ガーデンのカフェコーナーでは、ルナリアを使ったフライングリースが飾られて、おしゃれなインテリアとして活躍。 Agnes Kantaruk/Shutterstock.com ルナリアのドライフラワーは市販ではあまり見かけない素材なので、ぜひご自分の庭で育てて、花、タネ、ドライフラワーまでを楽しんでみませんか?
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樹木

ヤマアジサイ(山紫陽花)の育て方&特徴などを徹底解説!
ヤマアジサイとは? ヤマアジサイ(山紫陽花)は、古くから日本の山野に自生してきた花木。気候に馴染みやすいために育てやすく、ビギナーにもおすすめです。ここでは、ヤマアジサイの自生地やライフサイクルなどの基本情報や木姿の特徴について、詳しく解説していきます。 ヤマアジサイの基本情報 Bankiras/Shutterstock.com 和名、ヤマアジサイは、アジサイ科アジサイ属の落葉性花木です。樹高は1〜2mで、低木に分類されています。原産地は日本で、福島県以南の太平洋側。寒さにはやや弱く、温暖な気候を好みます。別の名前として、サワアジサイとも呼ばれ、山野の湿った林の中や沢沿いに自生してきた植物です。豪華な西洋アジサイとは異なり、野趣あふれる花姿に趣があります。 ヤマアジサイのライフサイクルは、次の通りです。春から生育し始めて新芽を旺盛に伸ばし、茎葉を大きく広げます。その後に花芽が上がってきて6〜7月に開花。10月頃には翌年に咲く花芽が付きます。晩秋には落葉しますが、枯れたのではなく休眠しているだけです。翌春には再び新芽を出して生育し始める…という繰り返しです。一度植え付ければ長い期間にわたって毎年の開花を楽しめる、コストパフォーマンスの高い植物です。 ヤマアジサイの特徴 H.Tanaka/Shutterstock.com ヤマアジサイは、枝の頂部に多数の小さな両性花を咲かせます。中央から咲き始めて徐々に外側まで咲き進み、花縁に萼片が発達した装飾花が数個つくのが特徴。ガクアジサイと同様の咲き方です。葉は西洋アジサイよりもやや小さくて細長く、厚みが薄く、野生味があって人気があります。 ヤマアジサイの花色は白、青、ピンク、赤、紫など。花姿は、一重咲きと、複数の花弁が重なる八重咲きがあります。昔から愛好家が多く、園芸品種も多数出回っているので、選ぶ楽しみも魅力の一つです。白に淡いブルーの絞りが入る‘日向絞り’、淡い青紫で八重咲きの‘奏音の星’、発色の美しい紅色が高く評価されている‘紅’、八重咲きで白地にベビーピンクの糸覆輪が入る‘羽衣の舞’などがあります。また、変種にアマチャ(甘茶)、アマギアマチャ(天城甘茶)、装飾花の萼片が重なり合うシチダンカ(七段花)、装飾花が紅色に染まるベニガク(紅額)などもあります。 ヤマアジサイの育て方は? ここまで、ヤマアジサイの基本情報や特徴について解説してきました。ここからはガーデニングの実践編として、詳しい育て方について深掘りしていきます。苗木の植え付けからスタートし、水やりや肥料、注意したい病害虫など日頃の管理、年に1度はケアしておきたい剪定方法や、株の増やし方などについても詳しくご紹介しましょう。 ヤマアジサイの適した栽培環境 Edita Medeina/Shutterstock.com もともと半日陰で湿り気のある山野や沢沿いなどに自生してきた植物なので、年間を通して半日陰の環境を好みます。午前中のみ日が差し、午後からは直射日光が当たらなくなるような東側で、風通しのよい場所が好適。真夏は特に直射日光を当てないことが大切です。 ヤマアジサイの原産地は東北南部以南の太平洋側なので、寒さが苦手な傾向にあります。雪が降る地域では、積雪によって枝が折れないようにしてください。耐寒性が弱いので、寒冷地では冬は鉢に植え替えて、暖かい場所で冬越しさせるのが無難です。 ヤマアジサイの土作り DedovStock/Shutterstock.com 【地植え】 庭植えの場合、植え付けの2〜3週間前に、直径、深さともに50cm程度の穴を掘りましょう。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきます。肥料などを混ぜ込んだ後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。 【鉢植え】 硬質鹿沼土小粒3、軽石小粒3、赤玉土小粒2、腐葉土2の割合でブレンドした配合土がおすすめ。山野草用にブレンドされた培養土を利用すると手軽です。 ヤマアジサイの植え付け Jurga Jot/Shutterstock.com ヤマアジサイの植え付けの適期は、3月中旬〜4月上旬、または9月中旬〜10月中旬です。これ以外の時期でも、例えば花苗店で開花株を購入した場合、ポット苗の場合は早めに根鉢を崩さずに植木鉢に植え替えましょう。ギフト用の花鉢の場合は、一通り開花を楽しんだ後、適期に植え替えるとよいでしょう。 【地植え】 土作りをしておいた場所に、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘って植え付けます。しっかり根づくまでは支柱を立てて誘引し、倒伏を防ぐとよいでしょう。最後にたっぷりと水を与えます。 【鉢植え】 5〜6号の深鉢を準備します。 用意した鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れます。元肥としてあらかじめ緩効性肥料を混ぜておいた培養土を半分くらいまで入れましょう。ヤマアジサイの苗木をポットから取り出して鉢に仮置きし、高さを決めます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cmほど下の高さまでを目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内まで行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。しっかりと根づくまでは、支柱を立てて誘引しておきましょう。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えます。 一年を通して午前中のみ光が差す東側で、風通しのよい場所に置いて管理しましょう。冬は凍結しない場所に移動して寒さ対策をしておきます。 根の生育が旺盛で成長とともに根詰まりしてくるので、1〜2年に1度は植え替えることが大切です。植え替えた直後は、株が落ち着くまで明るい日陰・強風の吹きつけない場所で管理し、2週間ほどしたら元の場所に移動します。 ヤマアジサイの水やり Afanasiev Andrii/Shutterstock.com 木の幹や枝葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って与えてください。真夏は気温が上がっている昼間に水やりすると、水がすぐにぬるま湯になって株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。反対に、真冬は気温が十分に上がった日中に行います。夕方に水やりすると凍結の原因になるので避けてください。 【地植え】 植え付け後にしっかり根づいて茎葉がぐんぐん伸びるようになるまでは、乾いたら水やりをしましょう。根づいた後は、下から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、真夏に晴天が続いて乾燥している場合は水やりをして補いましょう。 【鉢植え】 日頃から水やりを忘れずに管理します。ヤマアジサイは、根の生育が旺盛で盛んに水分を吸い上げます。葉が薄いこともあって乾燥に弱いので、鉢植えの場合は特に、水切れに注意してください。 土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がややだらんと下がってきたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチすることが、枯らさないポイント。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。真夏に水切れすると葉焼けしやすくなり、落葉することもあります。そうなると花芽の形成にも影響し、翌年の花つきが悪くなります。さらに水切れの症状がひどい場合は枯れてしまうこともあるので気を付けましょう。 冬は落葉して生育が止まり、表土も乾きにくくなるので、控えめに与えるとよいでしょう。 ヤマアジサイに与える肥料 時期:2月下旬〜3月・5月 New Africa/Shutterstock.com 【地植え】 芽吹き始める前の2月下旬〜3月に緩効性化成肥料を施します。また、開花前の5月頃にも同様に追肥しましょう。 【鉢植え】 芽吹き始める前の2月下旬〜3月に緩効性化成肥料を施します。また、開花前の4〜5月頃と初秋の9〜10月に、株の状態を見て液体肥料を与え、樹勢を保ちましょう。 ヤマアジサイの剪定 Andrii Zastrozhnov/Shutterstock.com 翌年の花芽は10月頃に新梢の頂部にできます。この花芽を切ると翌年の花数が少なくなるので、剪定は8〜9月までに終えましょう。枝にある節を3〜5個残し、節の上2〜3cmのところでカットして切り戻し、樹高を小さくします。古くなっている枝があれば、元から切り取って新しい枝に更新するとよいでしょう。 ヤマアジサイの増やし方 Cautivante.co/Shutterstock.com ヤマアジサイは、株分けか挿し木で増やすことができます。 【株分け】 株分けとは、大きく育った株を掘り上げて根を切り分け、数株に増やす方法です。ヤマアジサイの株分け適期は、3月中旬〜4月上旬、または9月中旬〜10月中旬。4〜5芽つけて根を切り分け、植え直しましょう。株分けは、大株に育った植物の老化を防いで若返らせる目的もあります。ヤマアジサイは根の生育が旺盛で根詰まりしやすいので、鉢植えで育てている場合は1〜2年ごとに株分けしてリフレッシュを図りましょう。 【挿し木】 挿し木とは、枝を切り取って地面に挿しておくと発根して生育を始める性質を生かして増やす方法です。たくましいですね! 植物の中には挿し木できないものもありますが、ヤマアジサイは容易に挿し木で増やせます。 ヤマアジサイの挿し木の適期は、5月中旬〜7月です。その年に伸びた新しい枝を2節以上つけて、切り口が斜めになるように切り取ります。採取した枝(挿し穂)は、水を張った容器に1時間ほどつけて水あげしておきましょう。その後、吸い上げと蒸散のバランスを取るために下葉を2〜3枚取り、残す葉は1/2~1/3ほど切り取ります。3号くらいの鉢を用意してゴロ土(鉢底石など)を入れ、新しい培養土を入れて水で十分に湿らせておきます。培養土に3カ所の植え穴をあけ、穴に挿し穂を挿して土を押さえてください。約20日ほどで発根するので、それまでは明るい日陰に置いて管理します。その後は親株と同じ場所で管理し、9月か3〜4月に庭か大鉢に植え替えましょう。挿し木のメリットは、親株とまったく同じ性質を持ったクローンになることです。 ヤマアジサイの注意すべき病害虫 Happy_Nati/Shutterstock.com 【病気】 ヤマアジサイの栽培で注意したい病気は、うどんこ病、炭そ病などです。 うどんこ病は、葉の表面に白い粉が吹いたようなカビが発生し、光合成を阻害されたり、葉から養分を吸収されたりして、生育が悪くなります。放任してひどくなると枯れてしまうこともあるので注意。病気の兆候が見られたら早期に殺菌剤などを散布して対処しましょう。茎葉が込みすぎている場合は適宜すかし剪定をして、風通しよく管理することも病気を回避するポイントです。 炭そ病は、カビが原因で発生する病気で、葉に褐色で円形の病斑が現れるのが特徴です。比較的気温が高く、雨の多い時期に発生しやすくなります。枝葉が込み合いすぎていたらすかし剪定をし、風通しよく管理しましょう。病気が広がる前に、早期に発見して適応する殺菌剤を散布して防除します。 【害虫】 ヤマアジサイの栽培で注意したい害虫は、アブラムシ、カイガラムシなどです。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mm程度の小さな虫で繁殖力が強く、茎葉について吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目も悪いので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。虫が苦手な方は、スプレータイプの薬剤を散布して退治するか、植え付け時に土に混ぜ込んで防除するアブラムシ用の粒剤を利用するのがおすすめです。 カイガラムシは、ほとんどの庭木に発生しやすい害虫です。枝や幹などについて吸汁し、だんだんと木を弱らせていきます。硬い殻に覆われて薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。 控えめながらも存在感のあるヤマアジサイを上手に育てよう Edita Medeina/Shutterstock.com 野趣と清涼感あふれるヤマアジサイは、雨期を迎えて花数が少なくなる時期の庭を明るく彩ってくれる山野草です。半日陰の場所を好むので、やや日当たりの悪いシェードガーデンで活躍します。また、株が小型の種類もあるので小さな庭で栽培するのもおすすめです。品種の数が多く、花色や花姿も多様なので、数種類を植え込んで、庭に華やぎをもたらしてはいかがでしょうか。





















