スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
3and gardenの記事
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一・二年草

英国王立園芸協会お墨付き! 育てやすく使い勝手抜群のカスミソウ
「赤ちゃんの寝息」の名で親しまれているカスミソウ フラワーアレンジメントでおなじみのカスミソウ。どんな花とでも相性がよく、ブーケをふんわり可愛く演出してくれる花ですが、実はとても育てやすい花だということをご存知ですか。その優秀さは英国王立園芸協会のお墨付き。同協会が庭での育てやすさや利用価値を総合的に審査するAGM賞を受賞している花で、小花をフワフワと咲かせるその愛らしい様子に、欧米ではBaby’s-breath(赤ちゃんの寝息)の名で親しまれています。 カスミソウには一年草と宿根草があります カスミソウだけのシンプルな花瓶。アレンジでは他の花に添えられることが多い名脇役ですが、じつはカスミソウだけで活けてもかなり可愛いです。photo/Agnes Kantaruk/Shutterstock.com カスミソウには品種によって一年草と宿根草があります。小さな花壇や鉢植えなら成長の早い一年草、庭で地植えにするなら毎年繰り返し花を咲かせてくれる宿根カスミソウがおすすめです。 痩せた土地でよく育つので、地植えの場合は肥料などもやる必要がありません。ただし、原産地の地中海沿岸は土がアルカリ性で、カスミソウもアルカリ質の土を好みます。日本の土は放っておくと降雨によって土が酸性に傾くので、「苦土石灰」を年に数回、土の上にパラパラまいてあげるとよいでしょう。苦土石灰は土をアルカリ性にする効果のある資材で、ホームセンターや園芸店、ネットで1kg200〜300円で販売されています。大変生育旺盛でよく茂りますので、ときどき切って間をすかしてあげるとよいでしょう。切った花はアレンジメントに。他の花とのアレンジにはもちろん、カスミソウだけでもとても素敵な雰囲気になりますよ。 カスミソウの植え付けと開花の時期 白い花ばかりを集めたホワイトガーデン。カスミソウが庭にレースをかけたような繊細な雰囲気をかもし出しています。2017年開催国際バラとガーデニングショウ「Green Calm House」さんの作品。 カスミソウの植え時は2~4月と9~10月。秋にタネを播いても育てられます。鉢植えの場合は風通しのよい日向に置き、地植えでは水はけのよい日向に植え付けましょう。開花期は5~7月です。乾燥に強い一方、過湿には弱く、蒸れに注意が必要です。乾かし気味に管理するとともに、花が終わった花茎は株元から切り、風通しよく育てましょう。 ふんわりとした白い小花が、アレンジにも使いやすく、ほかの草花とも相性抜群な可愛いカスミソウを育てて楽しんでみませんか?
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ガーデニング

初めてのバラ栽培。キレイを長持ちさせるバラの花がら摘みのコツ
「バラって本当にきれいで憧れの花。わたしも育ててみたいけれど、わからないことだらけで尻込みしちゃう」。そんな人たちに声を大にして伝えたい「人生は一度きり! バラを育ててみようよ」。今、自宅の庭で何種類もバラを育てているベテランマダムだって、最初は一株のバラからスタートしています。そうしてバラに魅了されて、いつしかバラ色の人生を歩んでいるんですよ。さあ、あなたのバラを育てる初めの一歩をお手伝いしましょう。 きれいな花と終わった花が混在 たくさん花が咲き始めると、少しずつ咲き終わった花が増えてきます。花がらが残っていると、せっかくきれいに咲いているバラの魅力も半減。日々、眺めながら終わった花は切り取りましょう。バラには、花びらがハラハラと散るタイプと、クシャッと花がしぼんでしまうタイプがあります。ハラハラと花びらが散ると床に飛び散って掃除が大変だし、写真右のように花が枯れたように残っているのも美しくありませんね。終わりかけた花を見分けて、早めに摘んでおきましょう。 花がらは、どこを切る? まだきれいに咲いている花を間違って切らないように、終わった花の付け根をたどって一つずつ切り落としましょう。ハサミを右手に持ち、カゴなどの小さな器を左手に持って、花殼が器に落ちるように切っていくと作業がスムーズです。花の付け根を切ったあと、写真右のように枝だけになった場合は、成長に必要がない部分なので切り取りましょう。 よーく見るといろんな花がらを発見 花びらが落ちてしべだけが残っていたら、これも切り取ります。つぼみがしな垂れてクタッとしていたら、もう咲かないので、これも切り取りましょう。枯れている葉や枝も見つけたら切り取りましょう。 花がらがなくなってスッキリ すべての花がらといらない枝がなくなって、きれいになりました。つぼみの数も少なくなってきたので、そろそろこのバラのシーズンも終盤ですね。残った花を全部切り取って、最後のバラを花瓶に活けて、部屋で眺めるのもオススメです。 花がら摘みにあると便利なもの 花がらはハサミで切り取りますが、文房具のハサミよりも花を切るためにつくられた「花切りバサミ」をぜひ一本用意しましょう。枝が込み入った場所でも切り取りやすいように設計された、持ち手から刃先が離れた細長いハサミがオススメです。花がら摘み用にちょうどいい、かわいいカゴも雑貨店で探してみましょう。バラの開花シーズンが終わったら、次はお礼の肥料を用意しましょう。
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野菜

里芋(サトイモ)の育て方! 栄養や効能から栽培のポイントまで、すべて教えます
里芋の基本情報! ここでは、里芋のプロフィールや特性、種類や栄養価などについて、幅広くご紹介していきます。 里芋ってどんな野菜? 里芋は、サトイモ科サトイモ属の根菜類で、原産地は東南アジアです。日本で食されてきた歴史は古く、縄文時代に中国から伝わり、江戸時代まで芋類の主役だったとされています。東北地方では晩秋になると各地で「芋煮会」が開かれ、具材の主役として昔から愛されてきました。 里芋は掘りたてが一番美味しく、シンプルな味付けにすると素材のよさが引き立ちます。また、収穫時に掘り上げてみると、大きくなった親イモに子イモが、さらに孫イモが多数ついていることが分かります。そのため、子孫繁栄のシンボルとして正月料理にも使われ、縁起食として古くから親しまれてきました。 里芋の種類 里芋は日本で古くから食されてきただけに、さまざまな地方品種が出回っています。里芋は、子イモを食べるもの、親イモと子イモの両方を食べるもの、親イモを食べるもの、葉柄のずいきを収穫するものの4つの系統に分類することができます。ここではイモを収穫するもののみに注目して説明します。子イモを食べるのは「土垂(どだれ)」「石川早生(いしかわわせ)」、親イモと子イモを食べるのは「セレベス」「八頭(やつがしら)」、親イモを食べるのは「筍芋(たけのこいも)」「田芋(たいも)」など。里芋は地方品種がたくさんありますが、地元に昔から伝わるタネイモの種類を手に入れると、比較的順調に育ちます。 里芋に含まれている栄養素 里芋の主な成分はデンプンとタンパク質です。他に食物繊維、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB6、葉酸、カリウムなどを含んでいます。また、里芋はイモ類の中でも低カロリーで、100g当たり58kcalです。 里芋の効能 里芋に含まれるぬめりには、消化を助け、免疫力を高める効果があります。中でもぬめり成分のガラクタンは血糖値やコレステロールを下げることで知られています。 調理するときのポイント 里芋は、皮をむくとぬめりが出て扱いにくく、手がかゆくなってしまうこともありますね。皮をむいた後に塩もみし、2〜3分下ゆでして水にとり、さっと洗って調理するのがおすすめです。また、調理する前に、手に塩か重曹をつけておくと、かゆくならずにすみます。里芋はさまざまに調理できる野菜で、煮物、揚げ物、汁物、蒸し物、コロッケなどにしておいしくいただけます。 ところで、里芋は寒さに弱く、乾燥を嫌う性質があるので、保存の際に冷蔵庫に入れるのはNGだと知っていましたか? 土を落とすと乾燥しやすいので、泥つきのものはそのまま新聞紙などにくるんで常温で保存します。皮をむいて固めに茹で、使う分ごとに小分けにして冷凍してもOKです。 里芋栽培の基本知識 「里芋はスーパーでいつでも手に入るけれど、旬の時期っていつだろう?」と改めて向き合ってみると、答えられない方も多いのではないでしょうか。ここでは、菜園での里芋の栽培スケジュールや、好む環境などについてご紹介します。 栽培時期 里芋の栽培スケジュールは、関東以西の平地を基準にすると、以下の通りです。 3月下旬頃に土作りをし、4月下旬〜5月上旬にタネイモを植え付けます。6月頃から追肥と土寄せを繰り返して地下のイモを太らせ、11月頃に収穫します。植え付けから収穫まで半年以上かかるため、葉物野菜に比べれば生育期間が長い野菜だといえます。菜園を長く占拠することになるので、どこに植えるか、しっかり計画しておきたいですね。 栽培環境 里芋は、熱帯地域が原産地で、生育適温は25〜30℃。夏の暑さには強いのですが、寒さに弱く、霜が降り始めると、葉がすぐに傷んでくるので、その前に収穫しましょう。また、乾燥が大の苦手で、水もちのよい土壌を好みます。植え付け時はマルチフィルムを張って地温を上げる対策をし、夏の乾燥期は株元に敷きワラをするなど対策を講じるのがポイントです。 栽培の適地は、日当たりがよく、風通しのよい場所です。半日陰の環境でも育ちます。また、水はけ、水もちがよく、有機質に富んでふかふかとした土壌を好みます。連作を嫌うので、一度栽培したら3〜4年は同じ場所に植えないようにしましょう。 詳しい栽培方法を知ろう ここまで、里芋のプロフィールや基本情報、種類、調理方法、栄養面などについて幅広くご紹介してきました。ここからは、菜園ライフの実践編として、里芋の育て方について深く掘り下げます。植え付け方、水やりや追肥・土寄せなど日頃の管理、気をつけたい病害虫など、具体的に解説していきます。 タネイモ準備 里芋の栽培は、タネイモの植え付けからスタートします。植え付け適期に、ホームセンターや花苗店などに出回るタネイモを入手するとよいでしょう。ジャガイモが必ずウイルスフリーのタネイモを利用しなければならないのと違って、里芋は土つきのものであれば青果店やスーパーで購入したものをタネイモにすることもできます。前年に収穫した里芋を保存しておき、タネイモとして利用してもOK。タネイモはふっくらと充実して、芽がついているものを選びましょう。カビや傷のあるものは避けてください。 催芽(芽出し) タネイモをそのまま菜園やコンテナに植え付けてもいいのですが、催芽のひと手間をかけておくと成功率がアップします。催芽のメリットは、植え付けた後に腐ってしまうリスクを防げること、成長が揃いやすくて管理しやすいこと、初期生育が順調に進むこと、イモの太りがよくなることです。 催芽の方法は、プランターや黒ポットにタネイモを仮植えし、暖かい場所に置き、乾いたら水やりします。発芽したら、菜園などに定植します。 土作り 【菜園】 幅約70〜80cm、高さ約10cmの畝を作ります。畝の長さは収穫したい量や広さに応じて自由に決めてかまいません。畝の中央に、深さ約30cmの溝をクワで掘り、1㎡当たり堆肥2〜3kg、化成肥料(N-P-K=8-8-8)約200gを均一に入れて混ぜ込み、溝を埋め戻して畝の表土を平らにならします。畝には黒のマルチフィルムをピンと張って、周囲の土を盛ってしっかり固定しましょう。マルチフィルムを張ることで保温効果が得られ、寒さが苦手な里芋の生育を促します。 【コンテナ栽培】 野菜用にブレンドされた、市販の培養土を利用すると便利です。 植え付け 植え付けの適期は、4月下旬〜5月上旬です。タネイモを準備して植え付けます。 【菜園】 畝の中央に、株間が30〜40cmになるようにマルチフィルムに穴をあけます。ホームセンターなどで、菜園グッズとしてマルチの穴あけ器が販売されているので、それを利用すると便利です。マルチフィルムにあけた穴の下を深さ10cmほど掘り、タネイモの芽が出ているほうを上にして置き、5cmほど土を盛る程度の浅植えにします。あらかじめ催芽をしておいた場合は、芽を傷めないように植え付けます。 【コンテナ栽培】 里芋は草丈が1〜1.5mになります。1株につき土の容量が40〜50ℓ必要なので、幅、高さともに40cm以上の大容量コンテナを用意します。鉢の号数でいえば、12号以上を準備するといいでしょう。 用意したコンテナの底穴にネットを敷き、底が見えなくなるくらいまで鉢底石を入れ、その上に野菜用にブレンドされた培養土を入れます。成長とともに増し土(培養土を足す)をするので、コンテナの縁から10cmほどの空間を残しておきましょう。深さ10cmほどの穴を掘り、芽が出ているほうを上にして5cmほど土を盛る程度の浅植えにします。あらかじめ催芽をしておいた場合は、芽を傷めないように植え付けます。 最後にジョウロにはす口をつけて、底穴から流れ出すまでたっぷりと水やりしましょう。日当たりのよい場所に置いて管理してください。 水やり 【菜園】 根づいた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるので、ほとんど不要です。ただし、真夏に雨が降らず乾燥が続く場合は水やりをして補いましょう。真夏は昼間に水やりすると水の温度が上がり株が弱ってしまうので、朝か夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。 【コンテナ栽培】 日頃から水やりを忘れずに管理します。土の表面が乾いたら、底穴から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサインです。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチすることが、枯らさないポイント。特に真夏は高温によって乾燥しやすくなるため、朝夕2回の水やりを欠かさないように注意します。真夏は気温が上がっている昼間に水やりすると、水の温度が上がり株が弱ってしまうので、朝夕の涼しい時間帯に行うことが大切です。 芽かき 【菜園・コンテナ栽培ともに】 植え付けから1カ月ほど経った頃、2本以上の芽が出てきたら、勢いのある芽を1本のみ残して、他の新芽はすべて引き抜きます。親イモを植えた場合は必ず複数本の芽が出てくるので、早めに1本のみを残しましょう。この芽かきの作業をすることで、株が充実します。芽かきは1回のみにし、この後から出る芽はそのまま生かしてください。 追肥・土寄せ 【菜園】 気温が十分上がった6月頃に、黒いマルチフィルムをはずし、1回目の追肥と土寄せをします。株の周囲に1㎡当たり化成肥料(N-P-K=8-8-8)約200gをばらまき、クワで軽く土に混ぜ込んでから株元に土を寄せて畝を高くします。 2回目の土寄せは7月頃、3回目の土寄せは8月頃が適期で、1回目と同様の分量で追肥をして土寄せをします。少しずつ畝を高く盛り上げて、イモを太らせます。 【コンテナ栽培】 6〜7月に、2回に分けて追肥と増し土をします。 6月頃、1鉢につき化成肥料(N-P-K=8-8-8)約5gをばらまきして土になじませ、野菜用の培養土を厚み5cmほど追加します。7月頃に、同様に追肥と増し土をします。 真夏の乾燥対策 【菜園・コンテナ栽培ともに】 里芋は乾燥に弱い性質を持っています。真夏は特に乾燥しやすいので、株元に敷きワラなどを施して乾燥対策をしておきましょう。一度乾燥させると株が弱り、収穫量が少なくなってしまうので注意。また、イモが肥大する時期に乾燥させてしまうと、イモにひび割れが入ることがあります。 病害虫 【病気】 ほとんど心配ありません。 【害虫】 アブラムシ、ハスモンヨトウが発生することがあります。 アブラムシは、3月頃から発生しやすくなります。2〜4mm程度の小さな虫で、繁殖力が大変強く、茎葉にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせるとともにウイルス病を媒介することにもなってしまいます。見た目にも悪いので、発生初期に見つけ次第こすり落としたり、水ではじいたりして防除しましょう。 ハスモンヨトウは蛾の一種で、里芋を食害するのは幼虫です。6月頃から幼虫が葉を食い荒らし、サイズは大きめで4cmほどになるため見つけやすい害虫です。見つけ次第捕殺して被害が広がらないようにしましょう。 家庭菜園では薬剤散布を減らすために、木酢液を散布して病害虫対策をすることがありますが、里芋に関しては葉が酸性に弱い性質があるので、使用しないようにしてください。 収穫 里芋は寒さに弱く、霜が降り始めると地上部が枯れてきます。霜が降りる前の11月中旬頃が収穫のタイミングです。まず、地上部の茎葉を地際で刈り取っておくと作業がしやすくなります。少し離れたところからスコップの刃を差し込んで、イモを掘り上げると、大きくなった親イモの周囲に、たくさんの子イモがついています。 里芋栽培を楽しもう! この記事では、里芋のプロフィールから基本情報、種類、食べ方や栄養素に始まり、菜園での詳しい育て方に至るまで、徹底解説しました。晩秋に収穫する里芋は、粘りのあるホクホクとした食感が人気、栄養価も高いのでおすすめの野菜です。この記事を参考に、ぜひ家庭での栽培にチャレンジしてはいかがでしょうか。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 参考文献/ 『別冊やさい畑 野菜づくり名人 虎の巻』発行/家の光協会 2009年2月1日発行 『わが家の片隅でおいしい野菜をつくる』監修/藤田智 発行/日本放送出版協会 2008年2月10日発行第5刷
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おすすめ植物(その他)

季節を映す言葉「季語」で知る春の花
まだまだ風が冷たい早春から、次第に日が長くなり、上着なしでも出歩けるようになるこの季節は、お花見散歩にぴったりの時期。春の日差しを受けて、花たちはバトンタッチをしながら次々と咲き継いでいます。春の季語には、それらの花々の名前がたくさんあります。その中から、私たちに身近な花を10種ご紹介します。 サクラ(桜) 一面を薄紅色に染める、言わずと知れた春の代名詞、サクラ。サクラにまつわる季語は多く、花、山桜、八重桜、彼岸桜、枝垂れ桜などのほか、散るサクラである落花や、枝にわずかに咲き残った残花、散りつくした桜蘂(さくらしべ)など、さまざまなサクラの状態が季語になっています。開花期は3~4月頃。 レンギョウ(連翹) Olha Nosova/shutterstock.com 春になると、すんなりと伸びた枝いっぱいに輝くような鮮黄色の花を咲かせるレンギョウ。レンギョウ属の植物を総称してレンギョウと呼びます。花弁が深く裂けた釣鐘状の小さな花が連なって咲く姿は、春らしい勢いを感じさせ、ヨーロッパでも庭木として人気が高い低木です。開花期は3~4月頃。 ワスレナグサ(勿忘草) 美しいスカイブルーとロマンチックな名前から人気の高いワスレナグサ。湿性地を原産とするので、街中で自生していることは少ないですが、寄せ植えや花壇などで可愛らしい花を見かけることができます。原産地では多年草ですが、暑さに弱いため、温暖な地域では一年草として育てられています。開花期は3月下旬~5月頃。 ヤマブキ(山吹) ikwc_exps/shutterstock.com 北海道から九州まで分布し、鮮やかな黄色の花を咲かせるヤマブキは、『万葉集』や『後拾遺和歌集』の歌にも詠まれている、日本原産の花。一重、八重のどちらも古くから日本人に親しまれてきました。耐寒性、耐暑性ともに強く、育てやすいので、特別手をかけなくても毎年美しい花を楽しむことができます。開花期は4~5月頃。 サクラソウ(桜草) Elena11/shutterstock.com やや湿った野原や明るい林などで見られる多年草。サクラソウ属は非常に種類が多く、ヨーロッパ原産のものを品種改良したプリムラ・ジュリアンなどもその仲間。サクラソウも江戸時代に多くの交配が行われ、現在では300を超える園芸品種があります。花茎を伸ばし、白やピンク、紫などのサクラに似た可愛らしい花を咲かせます。開花期は4~5月頃。 ツツジ(躑躅) SUPEE PURATO/shutterstock.com 公園や道路などによく植えられている一般的な花、ツツジ。白、赤、ピンク、紫など色とりどりの可愛らしい花を、株いっぱいに咲かせる姿をあちらこちらで見かけます。日本にも自生している育てやすい植物で、古くから改良されてきたため、園芸品種も豊富です。開花期は4月中旬~5月中旬頃。 カイドウ(海棠) walkdragon/shutterstock.com 緑が鮮やかになる頃に咲き始めるカイドウの花は、艶のある薄紅色で長い花柄を持ちます。うつむき加減に咲く花は美しく、しっとりとした風情があり、唐の玄宗皇帝が楊貴妃をこの花に例えたように、古くから美人の代名詞として使われてきました。ハナカイドウとも呼ばれ、人気の高い庭木です。開花期は4月中旬~5月上旬頃。 ドウダンツツジ(満天星躑躅) hiderosoo999/shutterstock.com 季語の「満天星の花」は、満天星躑躅の花の略から。白い壺状の小さな花をいくつも吊り下げる風情を満天の星に例えたことから、この漢字が使われるようになりました。公園や庭木として植えられ、春の開花のほか、秋の紅葉も見事です。白色品種が一般的ですが、紅色の花を咲かせる赤花品種もあります。開花期は4月中旬~5月上旬頃。 キンセンカ(金盞花) Elena Koromyslova/shutterstock.com ポット・マリーゴールドやカレンデュラとも呼ばれ、キクに似た花を咲かせます。黄やオレンジなど、鮮やかな暖色系の色合いの花が長期間咲き続き、丈夫で育てやすいことから、花壇のコンテナの彩りとして幅広く活躍します。皮膚のトラブルに効果があるとされるハーブでもあります。開花期は12~5月頃。 フジ(藤) 紫色の花房を優雅に垂らし、風に揺れるフジは、日本を原産とする美しい花。現在では世界各地のガーデンに植えられています。藤色という色がある通り、古くから愛され、『万葉集』や『枕草子』にもその名が登場します。ほかの樹木に巻きついて高く伸びるつる植物で、藤棚を仕立てるなどして栽培します。開花期は4月下旬~5月中旬頃。 季語に登場していても、ここでは紹介しきれなかった花は、まだまだあります。また、季語には花だけでなく、芽生えの様子や風習など、日本の季節の移ろいを捉えた美しい言葉がたくさんあります。季語に登場する花々や景色から、季節の移ろいを感じてみるのも素敵ですね。
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樹木

美しく爽やかに季節を告げる木々 花木を育ててみませんか?
美しい花が楽しめる花木 樹木の中でも特にたくさんの花が楽しめる「花木」というグループ。美しい花を満開に咲かせ、木全体が花々で覆われたようなその姿は見事のひとことです。樹木を彩る花を見て、季節の変化を感じる方も多いのではないでしょうか。今回は、私たちに春を告げてくれる美しい花木をご紹介します。 花木の栽培はハードルが高いと思われるかもしれませんが、実は栽培しやすい丈夫なものが多く、一度根づいてしまえばほとんど手を掛けなくても育ってくれます。コンパクトに育つ樹種を選べば、鉢植えでも十分栽培可能。数年に一度の植え替えなどの手入れで、何年もの間、私たちの目を楽しませてくれます。 マグノリア 花期:3~5月樹高:2~10m以上 ボリュームのある美しい花を一面に咲かせるマグノリア。マグノリアはモクレン属の園芸品種の総称で、白やピンクなどの柔らかな色合いの花が春を彩ります。基本的に大きく育つので、小スペースでの栽培なら、小型の園芸品種、ガールマグノリアの系統がオススメ。大木に育てれば、庭の主役になるような見事な光景を見ることができます。 ミモザ(ギンヨウアカシア) 花期:3~4月上旬樹高:5~10m 春先に鮮やかな黄色の花を咲かせるミモザは、銀色がかった葉とのコントラストも美しく、ブーケなどの花材としても人気の高い花木。本来ミモザはオジギソウなどの別の植物を指す名前でしたが、現在はギンヨウアカシアを表すことが多くなっています。ギンヨウアカシアのほか、フサアカシアもミモザという名称で流通していることがあります。どちらも生長が速く大きく育つため、支柱を立てて支えるほか、花後には剪定を行います。 ハナモモ 花期:3月中旬~4月中旬樹高:2~5m 古くから日本人にも親しまれてきたモモの花。3月3日のひな祭りには欠かせない花ですね。その中でも、特に花を観賞する花木として扱うものをハナモモと呼びます。その名の通り桃色の花のほか、白や鮮やかな赤などの可愛らしい花を、枝を覆うようにびっしりと咲かせます。枝垂れ性やほうき立ち性、矮性など、樹形の種類も多いので、栽培スペースに合わせて選ぶことができます。 ライラック 花期:4~5月樹高:1.5~6m ヨーロッパ生まれのライラックは、美しいラベンダー色の花穂をたくさんつけ、辺り一面に芳香を漂わせる魅力的な花木。フランス語のリラという名前でも親しまれています。寒さに強いので、寒冷地での庭木にぴったり。近い仲間であるヒメライラックは、樹高が1m程度とコンパクトに育つので、鉢植えでの栽培も楽しめます。 ジューンベリー(アメリカザイフリボク) 花期:4月下旬~5月上旬樹高:3~5m すらりとした樹形が美しく、近年シンボルツリーとして人気の高いジューンベリー。春に咲かせる白い花はもとより、初夏に鈴なりに実る赤くて甘酸っぱい実、秋の紅葉と、どの季節でも楽しめる花木です。成長がゆっくりで手入れしやすく、栽培も簡単なので、ガーデニング初心者にもオススメです。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 Photo/ 1)Tom Mc Nemar/ 2)Ulrike Adam/ 3)Hang Dinh/ 4)Lana B/ 5)Vincenzo Iacovoni/ 6)Anna Bogush/ 7)BluOltreMare/ 8)KPG Payless2/ 9)Ken Kojima/ 10)zhu difeng/ 11)KULISH VIKTORIIA/ 12)NikolayTsyu/ 13)ttoleg/ 14)mccw thissen/ 15)yurisyan/ 16)MAKNAD /Shutterstock.com
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ガーデン

イングリッシュガーデン旅案内【英国】石塀に映えるロマンチックな花景色「ブロートン・カースル」後編
西向きのバトルメントボーダー 前編では、石塀に囲まれたウォールドガーデン、「貴婦人の庭(レイディーズガーデン)」を巡りましたが、後編では石塀の外側にのびる花壇(ボーダー)を見ていきましょう。 こちらは、入り口の守衛所(ゲートハウス)脇にある、銃眼付きの胸壁(バトルメント)に沿ってつくられた花壇、バトルメントボーダーです。 ブルー、シルバー、黄色の植物を使ったシックな植栽。案内をしてくれたガーデナーのクリス・ホプキンスさんによると、オーナーである第21代セイ・アンド・セール男爵は、このような落ち着いた色調の植栽を好まれるそうです。 石塀に沿って南に進んでいくと、赤や赤紫など、深い色を使った植栽に変化します。こちらは男爵夫人好みの植栽。女性らしさが感じられます。 ワインレッドのバラとジギタリスがコラボし、間にはゲラニウムやポピーの葉が茂っています。 こちらがガーデナーのクリスさん。27年間、ほぼ一人でこの庭の管理をしてきたという方です。後ろ姿は北海道、上野ファームのガーデナー上野砂由紀さん。 雨上がりの庭に、花々の香りにつられてお腹を空かせたハチがやってきます。 ガーデナーのクリスさんは、植物や色彩の好みが異なる男爵と夫人のどちらにも満足してもらえるよう、植栽のバランスに配慮していると言います。 西側の石塀に小さな窓があります。その周囲に適度なバランスでクレマチスやつるバラが色を添えて、ナチュラルな雰囲気ですね。 つるバラの伝う小窓から、石塀の中に広がる庭が見えます。 大きなバラの茂みのそばには、銅葉のヒューケラやシックなアメリカテマリシモツケ、シルバーグリーンのリクニスなどが組み合わされて、葉色の変化を見せています。いつまでも眺めていたい美しい景色です。 花壇の反対側にある生け垣の端は、ピンクのバラで彩られています。その向こうに、広大なブロートン・パークの草地が続きます。 ウォールドガーデンの南西の角に立つと、建物と左右の庭が一望できます。ここでは、銅葉のセイヨウニワトコ ‘ブラックレース’がいいアクセントになり、手前にはデルフィニウムが大株に茂っています。 角を回って、南向きの花壇までやってきました。 振り返ると、濠の水面の先に緑の景色が広がって…。 南向きのサウスボーダー 南側の石塀にも貴婦人の庭(レイディーズガーデン)への入り口がありました。 バラに彩られる南側のアーチから、貴婦人の庭の中心にあるハニーサックルや生け垣が覗いています。 サウスボーダーのこの青花はゲラニウム・ヒマラエンセ‘グレイブタイ’。石塀を伝うつるバラは‘ゴールドフィンチ’。ブルーと淡い黄色が爽やかな一角。 ラムズイヤーのシルバーリーフに黄花のエルサレム・セージが引き立ちます。 カスミソウのような花が無数に咲いていて、「なんだかカスミソウのお化けみたい!」と同行者が楽しげに眺めていました。「これは、クランベ・コーディフォリアですよね。立派な株ですねー」と上野さん。 白花のクランベ・コーディフォリア越しに、石壁のアーチの方角を見ると、つるバラと調和して白花が引き立っています。 東向きのボーダー 白いつるバラが絡むアーチの反対側からの景色。このアーチは14世紀の建設当初にはエントランス部分だったと考えられています。 アーチの角を回って、東向きのボーダーに来ました。 ウォールドガーデンの内側と外側、一歩進むごとに新しい景色に変わり、いつまでも巡っていたいブロートン・カースルの庭。上野ファームのガーデナー、上野砂由紀さんは、庭巡りのあと、こう話していました。 「よく手入れされて、ゲラニウムやバラもとてもよい状態で咲き始めていました。(私の庭のある)北海道では育てられないのですが、植えてみたいなと思う、おばけカスミソウみたいな、クランベ・コーディフォリアもありましたね。 ガーデナーが、オーナーと奥様の意思を反映しながら、庭づくりに試行錯誤していました。上野ファームも、私がデザインしている所と、母がすべて植栽のデザインをする所を、きっちり分けています。好みも、好きな花も違うので、担当を分けて、それぞれのよさを出すようにしています」 「ブロートンの庭のように、ガーデンにはオーナーがいて、ヘッドガーデナーがいますが、オーナーの意向をどう反映するかが、ヘッドガーデナーの腕の見せ所ですよね。ガーデナーのクリスさんは、数年前まではご自分で芝刈りもして、ほぼ一人で27年間働いてきたとか。相当な仕事量をこなしてきたのだろうなと、同じガーデナーとして仕事の裏側も気になりました。6月は、ご覧のように爽やかで華やかな庭でしたが、春もチューリップを植えて華やかにしているそうですよ」 イギリスの歴史を感じる屋敷 さて、次は屋敷の中を巡っていきましょう。 まずは、1300年頃に建てられた屋敷の最も古い部分が残っているというグレートホール。イギリスのお城など、古い建物は薄暗いことが多いのですが、このグレートホールは16世紀半ばの改修で組み込まれた、チューダー様式の大きな窓から光が入り、明るさがあります。 天井には垂れ飾りが。1760年代に改修された時のもの。 暖炉の脇には、革製の消火バケツと剣が並びます。これらの不揃いの古いレンガは建設当時のものでしょうか。 絵になる窓辺のコーナー。 アン王妃の部屋、ギャラリー 次は、アン王妃の部屋(クイーン・アンズ・ルーム)です。イングランド王、ジェームズ1世の王妃、アン・オブ・デンマークが、1604年と1608年に、この部屋に滞在したといわれています。暖炉の上に飾られた肖像画がアン王妃。石造りの暖炉は16世紀半ばに設けられたものです。 暖炉には、石工によって彫られた精巧な飾りがあります。天蓋付きのベッドは18世紀後半のもの。 2階の廊下にあたるギャラリー。1760年代にゴシック様式に改修された際、内装も新たに施されました。ここには16世紀からの一族の肖像画が集められています。 窓から外の緑が見えます。 美しい壁紙が特徴的なベリー・ロッジ・ルーム。壁紙はフランス、アルザス地方にあるズベール社の1840年頃のものです。家具の多くは、男爵の祖父母の屋敷、ベリー・ロッジから運ばれたものだそう。 王の部屋、そして屋上へ 次は、1604年にジェームズ1世が宿泊したという、王の部屋(キングス・チェンバー)です。印象的なグリーンの中国風の壁紙は手描きだとか。ベッドは現代の家具作家、ロビン・ファーロングの手による特注品。現代的な要素がアンティークとうまくミックスされています。 暖炉の上には、フランス製の漆喰仕上げの装飾が施されています。ギリシャ神話のモチーフです。 ギャラリーの反対側にも、対になる長椅子が置かれたコーナーがありました。 ドアノブの飾りが素敵です。 屋敷の西側、屋上に出てみると、貴婦人の庭(レイディーズガーデン)が眼下に! アヤメの花を様式化した、よく紋章に用いられる「フルール・ド・リス」という意匠と、円を組み合わせたデザインです。生け垣で模様を描く、パーテアという庭園様式は、高い場所から眺めて楽しむものなのだなと、実感します。 ●貴婦人の庭の植栽については「ブロートン・カースル」前編をご覧ください。 西側壁面に沿って花壇がのび、濠の向こうには、730万㎡という耕作地や牧草地が続きます。 こちらは、守衛所(ゲートハウス)に近いほうの花壇、バトルメントボーダー。 さて、次は西の端にある大広間、グレートパーラー。漆喰仕上げの天井が見事です。 天井は古いものですが、壁紙や扉、羽目板などは19世紀半ばのもの。何度も改修を繰り返して、城の長い歴史が続いていくのですね。 椅子の布地に合わせたピンクの生花が素敵です。きっと男爵夫人が活けられたものですね。 東を向いた窓からは、芝生の上にリズミカルに並ぶ立方体のトピアリーが見えます。 南向きの窓からは、貴婦人の庭が見えます。 1階に降りて、再び貴婦人の庭へと出てみましょう。 さて、お庭をもう一周してきましょうか。 帰り際、前庭の端には、古い厩を改修したティールームとショップがありました。 長い歴史を経て、今も暮らす人に愛され、大切に維持されているブロートン・カースル。部屋の窓や屋上からの眺めも素晴らしく、庭では、私たちも育てている同じ種類の草花にも多数出合うこともでき、親しみを感じました。また、「ガーデン」とは、次の世代、また次の世代へと、いつまでも受け継いでいけるものなのだと教えてくれる場所でした。
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イベント・ニュース

12刷り重版好評!「ガーデンストーリー」書籍第1弾『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』
ガーデニングの「これやってみたい!」が満載の一冊 植物のある暮らしになんとなく憧れを抱いてはいても、どこから何を始めたらいいかわからないという人は少なくありません。『花や実を育てる飾る食べる 植物と暮らす12カ月の楽しみ方』(2021年3月19日発売)は、そんな迷える人を緑ある暮らしへと導くガイドです。 ガーデニングと一口に言っても、その内容はさまざま。花を育てて季節を感じたり、野菜を育てて採れたてを味わったり、実った果実で手作りジャムに挑戦したり、花やハーブをドライにしてクラフトに活用したりなどなど…スタートする入り口はたくさんあります。 そんな多岐にわたるガーデニングの楽しみを、旬を逃さず実践できるように月々ご紹介。植物を暮らしの中で生かすアイデアを、「育てる」「飾る」「食べる」をキーワードに、32テーマ収録しています。季節のイベントに合わせたフラワーアレンジや美味しいレシピなど、ページをめくるごとに暮らしが楽しくなる提案の目白押しです! おしゃれなガーデニングシーンが月々登場 各月の最初のページには、旬の植物リストとともに、イベントやその時期ならではのガーデンシーンを大きく見開きでご紹介。おしゃれなイメージ写真から庭づくりやディスプレイのヒントが見つかります。 毎月見頃を迎える花紹介は1年で140種登場 さらにページをめくると、その時期に見頃を迎える花の写真が一覧で登場。街中や公園でよく見かける季節を告げる花や、庭づくりをする人に愛されている代表的な花を集めました。 庭で咲かせる花苗選びの参考にしたり、庭巡りの前にその時期に咲く花を見逃さないようにチェックしたり。また、散歩の途中に見かける花の名前を調べるのにも役立ちます。 本書に沿って作業をすると自然に身につく12カ月の庭仕事 花紹介のページをめくると、次はその月に行いたい庭仕事の解説です。花がら摘みや切り戻しのタイミング、水やりの注意、虫に注意する時期など、その月に忘れずに行いたい作業を12カ月で72項目ピックアップしています。 まずは簡単な作業からスタートして、本書に沿って手入れをしているうちに、ガーデニングの基本が自然に身につきます。巻末には、12カ月の楽しみと庭仕事が一覧になっているので、その時知りたい項目のページにすぐアクセスすることもできます。 ガーデンストーリー執筆陣による「花と暮らす」アイデアを多数掲載 部屋に飾るのにおすすめの花やアレンジメントのアイデア、育てた植物を使った料理レシピ、摘んだ花を使ったクラフトなど、「ガーデンストーリー」の執筆陣がガーデニングの先輩として、その魅力を解説。植物の育て方ポイントや品種バリエーション、作業プロセスなどを参考に、今やってみたいことにチャレンジしましょう。 ガーデニングは自身の手で未来の楽しみを作り出すことのできる最も身近なエンターテインメントです。世界が不安に覆われている今このときも、木々は芽吹き、花のつぼみは日ごと膨らんでいます。心配ごとは数あれど、季節は確かにめぐり、緑の鮮やかさも花の美しさも、いつもと変わらず私たちに発見と喜びと癒しをもたらしてくれます。ぜひ、本書で身近な植物との12カ月をお楽しみください。 12カ月の「育てる」「飾る」「食べる」 4月〈育てる〉寄せ植えで季節の花を咲かせよう〈飾る〉モーブ色のイースターアレンジ〈食べる〉八重桜の塩漬けとアレンジレシピ 5月〈育てる〉タネから育てるハーブ〈飾る〉ティーカップを使ったローズボウル式アレンジ〈食べる〉庭で咲かせたバラの花ジャム 6月〈育てる〉猛暑に負けず咲き続ける夏花8選〈作る〉カモミールを育ててハーブ染め〈食べる〉愛でて食して飲んで嬉しいジューンベリーのジュース 7月〈育てる〉ハーブの女王ラベンダー〈作る〉安眠作用のある手作りのラベンダーピロー〈食べる〉花のマジックドリンク 8月〈育てる〉一年草で魅せる夏の寄せ植え〈飾る〉育てて飾るアジサイ‘アナベル’〈食べる〉ミントで爽やかに夏を過ごす 9月〈育てる〉高価なスパイス、サフランを自家採取〈飾る〉ドライフラワーで彩る透明なジェルキャンドル〈食べる〉自家採取のフレッシュリーフで作る絶品バジルペースト 10月〈育てる〉おうちでベリーを育てよう!〈食べる〉赤い宝石ザクロの濃厚シロップ 11月〈育てる〉ビオラ&パンジーのバスケット植え〈飾る〉ワインと花の寄せ植えギフト〈食べる〉バラの恵みで体をいたわる 12月〈育てる〉春待つ冬の寄せ植え作り〈飾る〉フレッシュグリーンのツリー風アレンジ 1月〈育てる〉春を先取りするムスカリの水耕栽培〈飾る〉冬の庭にハボタンの彩り 2月〈育てる〉発芽も可愛い! 室内で育つスプラウト〈飾る〉豪華なクリスマスローズのブーケ〈食べる〉春が香るスミレの砂糖漬け 3月〈育てる〉春を呼ぶ庭木ミモザ〈飾る〉ユキヤナギの春色テーブルリース 季節を迎える楽しみが何倍にもふくらむ1冊 ●お求めは、お近くの書店、または「ガーデンストーリーウェブショップ(期間限定送料無料サービス中!)」「KADOKAWA公式オンラインショップ」、「amazon」、以下のバナーをクリック!
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人物

日本が可愛い花であふれかえる⁈ Junk sweet Garden tef*tef*による、おしゃれ楽しい園芸業界プロジェクト発進!
世界中でガーデニングブーム再燃中 今、世界的にガーデニングが流行していることをご存じですか? 新型コロナウイルスの影響で、自宅で過ごす時間が増えたため、昨年からガーデニングを始めたという人がたくさんいます。ただし、ガーデニングに注目が集まっているのは、ただ「時間が増えた」ことだけが理由ではないようです。興味深いことに、社会情勢が不安定になると、ガーデニングに脚光が当たるという歴史があります。不安を感じると、それを解消する手立てとして、人は緑を求めるのです。緑には、人を健やかに導く効果があることは、古くから経験則として知られていましたが、近年の研究で血圧やホルモン数値の変化といった目に見える形で実証され、ガーデニングは新しい価値と可能性を大きく広げています。 カリスマショップが園芸業界向け有料オンラインサロンを開始 そんななか、日本の園芸界に新たな潮流が生まれようとしています。Junk sweet Garden tef*tef*の代表をつとめる槇谷桜子さんは、自社で培ってきた経験や知識、情報、経営哲学を他の園芸店へも広めるため、昨年末、園芸業界向け有料オンラインサロンを開始しました。良質な花苗の普及拡大によって、園芸ファンを増やし、園芸業界全体の発展へつなげようと考えたのです。 Junk sweet Garden tef*tef*は、花苗や園芸グッズのセレクトWEBショップです。「花が好き」という極めてシンプルな理由で、12年前に槇谷さんが自宅で一人で立ち上げたのがその始まり。槇谷さんの感性で選ばれた植物や、それらを使って作られた寄せ植えは、繊細な色合いと造形で、ファンを多数獲得。リピーター率9割という数字は、一過性ではない園芸ファンの増加に大きく貢献していることを示すとともに、何よりも顧客満足度の高さを物語っています。 「繁忙期は月に3,000件出荷することもあります。お客様の欲しいという声にお応えするために、場所を拡大しハウスを増やし、従業員も30名まで増やしましたが、それでも出荷が追いつかないのが現状です。sold outの表示を減らそうといろいろ工夫しましたが、tef*tef*だけではお客様の希望にお応えするのに限界を感じると同時に、園芸業界全体が潤うシステムを作らなくては、という思いが近年強まっていきました」 その第一歩としてスタートさせたのが、オンラインサロンです。サロンメンバーには、同じ園芸店、育種者、生産者、市場関係者、園芸雑貨メーカーなど、園芸業界のさまざまな人々が参加しており、彼らが一つのグループとなることで、拡大する需要に合わせ安定供給を行い、ユーザーの満足度を高めるとともに、園芸業界全体の発展を目指しています。 徹底した品質管理で感動のバトンをつなぐ そもそもコロナ前の園芸業界は、一時のガーデニングブームが去って以降、総体的に見れば低迷を続けており、そのなかでJunk sweet Garden tef*tef*の人気と成長ぶりは異常ともいえる事態。その快進撃の理由はさまざまありますが、最も大きいのは、花への愛情から生まれるクオリティでしょう。 「私、本当に単純に花が好きなんですよ。毎日毎日、これだけ花に接していても、飽きたり慣れたりすることなく、いちいち可愛いなぁと思って、しみじみ感動するんですよね(笑)。この感動をお客様にもそのまま届けたいし、そうするのが私の使命やと思うんです。この花を生み出してくれた育種者さん、苗を生産してくれる生産者さん、流通を担ってくれる仲買人の方や市場の方というふうに、たくさんのバトンが繋がれて、私たち園芸店は最後にお客様にバトンを届ける重要な役目を担っているわけです。感動のバトンをきちんと届けるために、考えうる工夫と努力はすべてする。私にとっては当たり前のことですが、それがクオリティに繋がり、お客様からも評価をいただいてきた理由なんだと思います」 例えば、tef*tef*では仕入れた苗をそのまま出荷することはありません。一苗一苗の様子を確認し、花がらや黄変した葉は一つたりとも残さぬようピンセットで株の中まで丁寧に掃除し、必要に応じて肥料を与えたり、薬品を施します。 「花苗の種類によって特有の病気があるので、お客様のもとに届いてからも病気が発生しないよう、こちらであらかじめ予防を施しておきます。また、市場での仕入れから、お客様にお届けするまでにはインターバルがあるので、お客様の手元に届いた時に最高の状態になるよう時間を逆算して、ピンチしたり追肥を施したりもします」。 手間も時間もかかりますが、ピンチした分、苗は枝数が増え、花がたくさん咲き、病害虫対策も施されているため、園芸初心者でも困惑することなく、どんな花も上手に育てられるのです。つまり、同じ品種の花であっても、どのような管理がなされているかで花のパフォーマンスはまったく異なり、花数も、開花を楽しめる期間も変わってくるのです。さらに、丁寧な梱包に感動しファンになるガーデナーも多く、ブログや動画などで届いた梱包の様子を伝えてくださる方もいるほど。運送中に花を傷めない養生はもちろん、花とお客様との初対面を感動的なものにしたいと、段ボール内での花の配置にもこだわりを持っています。 作り手とともに人気品種を生み出し、生産者を応援 また、希少種や新品種、オリジナル品種などの個性的な花苗が並ぶのもtef*tef*の人気の秘密。そうした品種はそもそも市場への出荷がなかったり、極端に少ないことも多いのですが、槇谷さんは育種者や生産者と密接に繋がり、作り手とともに人気品種を多数生み出してきた仕掛け人でもあります。 「ときには育種者さんがそれほどでもないなぁと思っている花を私がすごく気に入って、ぜひそれを作ってほしいとお願いすることがあります。tef*tef*はネットショップなので、惚れ込んだお花に対し、写真や言葉や寄せ植えの実例などでその魅力を惜しみなくショップ内で宣伝し、人気品種に押し上げてきたという実績があります。要するに、お花のブランディングですよね。これって生産者さんでも同じで、先ほどもお話ししたように同じ花でも、誰が生産したかで、その品質って全然違うんですよ。発色がすごく綺麗だったり、どうかしたら育て方がうますぎて、生みの親である育種者さんも知らない本来の性質が出てくることもあるくらい(笑)。だから、tef*tef*では、誰が育種し、誰が生産した花かというのを丁寧に伝え、価格にも反映させ、それを作り手さんにもフィードバックしてきました」 良質な苗を適正価格で売るのがポリシー tef*tef*の苗は一般的な園芸店より高めに設定されていますが、槇谷さんはそれを誇りだと話します。 「比較すれば高いかもしれませんが、私は適正価格だと思っています。叡智と技術、工夫と努力が積み重ねられたものは、それだけの価値があり、価格は最も分かりやすい品質の表明です。だから、安さを売りにしないのが私のポリシー。価値あるものを見極める目を磨き、伝える努力をし、感動をお客様に届ける花苗管理を徹底することに労力をかけたいんです。そうやって適性価格を貫き、作り手さんたちに利益をフィードバックすれば、さらにユニークでよりよい花を生み出してもらえ、もっとお客様に喜んでいただけます」 槇谷さんが作り手を大切にする訳は、彼らへのリスペクトと、日本の花農家が置かれている高齢化・減少化といった厳しい現実への危機感があります。減少化の理由の一つは、販売価格。園芸店に置かれる花苗のほとんどは、市場を通して全国に流通しています。市場にはセリの制度があり、セリでは生産者は自分で価格を決めることができないため、想定した価格よりはるかに安価に売買され、種代をようやく確保できるほどにしかならないケースもあります。そうなれば生産者は土の量を減らしたり、肥料を減らしたりせざるを得なくなり、結果的に粗悪な苗が出回ることにもなりかねません。 「ただし、良質な苗を作る生産者さんの苗やユニークな品種は、“先取り”でどんどん売れてしまいます。“先取り”というのは、セリにかけられる前に生産者さんの希望価格で注文を受ける市場の卸売システムで、注目が高い苗は早い者勝ちで、すごいスピードで売れていきます。ですから、いい苗を仕入れるには、良質な苗を作る生産者さんの名前を覚えたり、最新品種の名前に敏感である必要がありますし、週2回の仕入れに備えてリサーチや準備が大切。そして、たとえ仕入れた苗の品質が低くても、リカバリーできる腕さえあれば、失敗も怖くないし、勉強の機会になります」 市場関係者の協力を得て全国に高品質の花が行き渡る流通を整備 tef*tef*では日本最大級の花市場である愛知県の豊明花きを利用していますが、ここには全国から年間7,400万鉢、1万5千品種の花苗が揃います。市場から花を仕入れるには市場との売買契約が必要で、個人で営む園芸店などにとっては参買権の取得や市場との物理的な距離がハードルとなり、仕入れに悩むケースも見られました。そこで、豊明花きでは、より多くの園芸店に仕入れの門戸を開くために、インターネットの売買システムを展開し、既に契約を結んでいる仲卸業者を通すことで、個々の園芸店でも市場から仕入れられるサービスを設けています。 tef*tef*でもこのサービスを利用して仕入れを行っており、仲卸業者や市場と長年にわたり信頼関係を築いてきました。オンラインサロンには、こうした市場関係者も参加しており、サロンメンバーの園芸店に対しても、市場のサービスが利用できる道筋を作ったり、鮮度の高い花を届けられるよう市場からの直送を行ったりなど、仕入れや流通に関して大きな協力を得ています。 「ただし、地元の市場でまかなえるものは、地元で仕入れようとメンバーさんにはアドバイスしています。そのほうが仕入れの際の競争も避けられますし、鮮度もいいし、地元の市場や生産者さんの利益にもつながります。園芸業界はいろいろな人が関わって成り立っているので、自分だけの利益ではなく、業界全体のことを考えて動くことが大事だということもサロン内でお話しさせていただいています」 サロンは勉強し、高め合い、個性を見つけられる場 前述のように、サロンメンバーの中には、生産者や育種者もおり、品種の特性や手入れの仕方、病害虫対策などを丁寧に解説しています。じつは園芸店が直接、作り手から話を聞ける機会はこれまでにあまりありませんでした。ですから、園芸店メンバーにとってサロンは、より花を学ぶための勉強会の場にもなっています。園芸店メンバーが熱心に質問し、仕入れた苗の品質向上に努めている一方、生産者メンバーは園芸店メンバーを通してユーザーの声を聞くことで、新たな生産や育種の方向性を見つけることができます。 また、園芸店同士の横のつながりもtef*tef*オンラインサロンの大きな特徴で、例えば寒冷地での苗の特別な養生の仕方などを、経験豊富な園芸店が、これから園芸店を始めるという同じ地域の人に教えるというコミュニケーションも行われています。 「ただし、サロンは“みんな一緒”というイメージではなく、知識や経験は共有するけれども、それを個々に生かしていくのが理想だと思っています。tef*tef*のセレクトは売れるので、私たちの仕入れのラインナップもサロンメンバーさんに共有していますが、それをそのまま仕入れればいいというより、あくまで参考にしてほしいと思っています。そもそも、園芸は気候と密接に関わっているので、店舗を構える園芸店さんは地域特性を捉える必要がありますし、地元のお客様の傾向なども重要な要素です」 そうした特性を上手に生かし、それぞれが個性をもち、お互いに刺激を与え合い、成長し合える場にするのがサロンの目指す方向です。さらに、個々に強みを持った園芸店や関係者がメンバーとしてつながることは、問題やトラブルに際しても、協力し解決に導くことができると話します。 「実際、あるアクシデントがあり、売り先に困ってしまった花苗が市場で発生したことがありました。そこで、tef*tef*でお取り引きがある仲卸さんがどうにかしたいとそれを全部引き取って、私も限界までそれを仕入れて販売し、ほかの園芸店さんにも声をかけて売ってもらい、みんなで協力して廃棄を防いだということがありました。それが素晴らしい苗だったからこそできたことですが、力を持ったメンバー同士が密接につながることで、今問題になっているフラワーロスをなくすことにも貢献できます」 日本のユニークな花文化を世界へ このサロン立ち上げの同線上の未来に、槇谷さんが見据えるのは、日本の園芸業界が1チームとなって、世界に進出することです。 「果物やお米の食味レベルが世界に類を見ない高いレベルを誇るのと同様に、日本の花生産も独自の感性と技術力で、ものすごくレベルが高くユニークです。じつはSNSの普及で世界が日本の花に驚嘆し始めており、実際、海外ではtef*tef*の写真を無断使用した偽ショップが蔓延していて、早く本物が登場して事態を収束してくれと言われ、海外進出の計画も進んでいます。皮肉ですが、偽物が蔓延するほど世界は寄せ植えを含めた日本の花文化に価値を見いだしているということです。ですから、世界的なガーデニングブームの高まりがある中で、日本の園芸業界が1チームとなれば、このユニークな花文化は世界に打って出られると私は本気で思っています」。 たった1人のWEBショップから、年商2億を超す勢いで伸び続け、業界の発展、世界進出、という壮大な構想を抱くまでに会社を成長させてきた原動力を尋ねると、 「だって、可愛い花を見て嫌な気持ちになる人っていないでしょう。可愛い花に囲まれていたら、どんな時も穏やかに暮らしていけると思うんですよね」と槇谷さん。極めてシンプルかつ分かりやすいポリシーで、日本の園芸業界を爽やかに牽引してくれることを期待せずにはいられません。 GARDEN STORYでは、今後、Junk sweet Garden tef*tef*のメンバー園芸店や生産者を取材し、ご紹介していく予定です。皆さんのお住まいの近くで、素敵な花に出会える日も近いかもしれません。
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イングリッシュガーデン旅案内【英国】中世から建つ美しき古城「ブロートン・カースル」前編
長い歴史を持つブロートン城 ブロートン・カースルは、コッツウォルズ特別自然美観地域の北東側に位置しています。濠に囲まれた美しい石造りの屋敷と、その南側に作られた「貴婦人の庭(レイディーズガーデン)」で有名な、人気の高い観光スポットです。 ブロートン・カースルは、1300年頃、イングランド王のエドワード1世に仕えたジョン・ドゥ・ブロートン卿が石造りのマナーハウス(領主の館)を建てたことに始まります。屋敷は1377年に、ウィンチェスター主教のウィリアム・オブ・ウィッカムによって買い取られ、以来、その子孫となるファインズ家に受け継がれてきました。日本でいえば、鎌倉時代の終わりから室町時代の話です。 ウィリアム・オブ・ウィッカムは国政で重要な位置を占めた人物で、オックスフォード大学のニュー・カレッジや、英国最古の男子寄宿学校であるウィンチェスター・カレッジの設立、ウィンザー城の建設にも携わりました。ブロートン・カースルには、17世紀にイングランド王が宿泊したという歴史もあります。 現在も続くファインズ家には、探検家や作家、画家など、才能のある人物が多く、映画『ハリー・ポッター』シリーズでヴォルデモートを演じた俳優のレイフ・ファインズと、その弟のジョセフ・ファインズも親族だそう。 庭好きにとっては、屋敷の南側にある貴婦人の庭(レイディーズガーデン)は必見。一方を屋敷に、三方を石塀で囲まれたウォールドガーデンでは、石造りの古い建物を背景にどんな花景色が広がるのか、楽しみです。 それでは、庭巡りを始めましょう。 濠に囲まれた屋敷 まずは濠にかかる石橋を渡って、かつての守衛所(ゲートハウス)を抜けていきます。1406年、このゲートハウスに銃眼付きの胸壁が設けられたことで、マナーハウスは「カースル(城)」と呼ばれるようになりました。 屋敷は3つの小川が交わる地点に建てられ、それから、屋敷を囲む大きな濠がつくられました。濠と屋敷の大部分は、当時と変わらない姿を保っているそうです。 銃眼のあるゲートハウス。ブロートンの建物や塀には、コッツウォルドストーンと呼ばれる石灰岩が使われています。ブロートン・カースルのあるコッツウォルズの東側は、鉄分を多く含んだ赤茶色の石が採れるそう。大きさが不揃いな石に古さを感じますね。 前庭の端に、ひっそりとバラが咲いています。 600年近く経っていると思われる石塀に、優しいピンクのバラがよく合います。ここでしか出会えない趣のあるガーデンシーンに感動。 マナーハウスが見えてきました。1階右端が1300年頃に建てられた最も古い部分で、1554年に3階建てへと改築されました。17世紀にはすっかり荒れてしまったこともあったそうですが、長い年月の間に改修を繰り返しながら、維持されてきました。 左側に銃眼付きの胸壁が見えますが、城というよりマナーハウスの印象が強い屋敷ですね。内部はのちほど見学することにして、まずは右手から庭のほうに回ります。 屋敷の西側、濠の外には、ブロートン・パークの草地が広がっています。 低い石塀に伝うバラ。風化した石とバラが作り出す、野趣のある景色です。 屋敷脇の植え込みは、銅葉の茂みがアクセントになっています。 赤紫のバラと銅葉の美しい組み合わせ。 石塀に囲まれたウォールドガーデン、頭上にクレマチスが絡んだ貴婦人の庭への入り口が見えました。 貴婦人の庭(レイディーズガーデン) 屋敷の南側にある貴婦人の庭に入りました。先ほどのアーチから入って、振り返ったところ。砂利敷きの小道には落ち葉一つなく、銀葉のグラウンドカバー、銅葉の茂み、壁面を覆う緑と、このエリアだけでも数多くの植物が景色を作っています。 紫のアリウムと黄色いシシリンチウム・ストリアツム。優しい色合いの花々が出迎えてくれます。 西側の石塀には小窓があって、紫のフジが伝います。訪れたのは7月上旬。バラがちょうど満開で、緑もみずみずしくて、花と緑の香り漂う中で何度も深呼吸。 この庭は、1890年代に屋敷に暮らしていたゴードン=レノックス公爵夫人によってつくられました。この方は、当時一番のおしゃれさんとして、社交界で有名だったとか。きっと庭づくりのセンスもあったのですね。 現在の植栽は、オーナーである第21代セイ・アンド・セール男爵と男爵夫人によって考えられたもの。 コッツウォルドストーンで組まれた石塀や屋敷の壁に合うように、柔らかな色調の花が選ばれていますが、これは、1970年に、有名なガーデンデザイナーのランニング・ローパーから受けた助言に基づいているそうです。 フルール・ド・リスを描いたパーテア この庭は、低い生け垣で模様を描く「パーテア」と呼ばれるスタイルの、整形式庭園です。屋敷の屋上からは、アヤメの花を様式化した意匠(フルール・ド・リス)と円が組み合わさった、デザインの全体が見られるとのこと。楽しみです。 庭がつくられた当時の写真資料を見ると、生け垣の高さは足元程度で厚みもなく、素っ気ないくらいシンプルな景色が写っていました。しかし、長い年月の中で、生け垣は腰高にしっかりと育ち、花壇の茂みも大きな、緑豊かな庭となっています。 庭を囲む石塀と生け垣、つまり、庭の骨格は、130年の間変わっていないです。イングリッシュガーデンの歴史が感じられますね。 庭がつくられた当初、中心には日時計のような、シンプルな石造りのオブジェが置かれていましたが、現在はハニーサックルがこんもり茂っています。円形に区切られた地際では、パッチワークのように配植されたタイムが花を咲かせていました。 時の流れが生み出す、格別の雰囲気を醸す石塀です。よく見ると、石材の色や仕上げに違いがあります。修復された形跡でしょうか。 その古びた石塀を背に、バラやジギタリス、ゲラニウムといった草花が茂ります。ロマンチックな、これぞイングリッシュガーデンという花景色。 庭に植えられているバラは約60種とのこと。草花とナチュラルに調和し合っていました。 家壁の窪みの奥に、木製ベンチが置かれているスペースを見つけました。 いろいろな種類の花に囲まれたベンチです。小花がふわふわと咲いて、素朴ながら心落ち着く景色。 屋敷に沿って進むと、貴婦人の庭の外に出るアーチがありました。 石塀の外には芝生が アーチを抜けると、木の扉の上に白いつるバラが伝い広がっています。 貴婦人の庭の外側、石塀に沿ってつくられた東向きのボーダーです。 貴婦人の庭からアーチを抜けると石段があって、小さなテラスへと繋がっています。 テラスの先は屋敷の壁に沿って、植え込みが続きます。 大木のセアノサスがブルーの茂みを作り、傍にはテーブルとイスのセットが。遠くの景色を眺める憩いの場所です。 貴婦人の庭は、屋敷南側の、西側半分に位置しているのですが、東側には緑の芝生が広がっていて、大きな立方体のようなトピアリーが6つ点在しています。 さて、石塀の中の庭に戻ってみると……、あそこでゲストと話している方は、オーナーの男爵夫人! 庭に出て手入れ中だった男爵夫人とお話しすることができました。いつもご自身で花を摘んで、部屋に活けるそうです。 後編では、ウォールドガーデン外側の美しい花壇や、屋敷の素晴らしい内装、貴婦人の庭の全体像をご紹介します。
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一・二年草

春を知らせる空色の小花 Forget-me-not ワスレナグサ
ビギナーにもおすすめの 可愛い春の一年草 ワスレナグサは、5mmほどの小さな花を3〜5月にかけて咲かせます。タネから育てることもできますが、花苗が園芸店やホームセンターでも冬から流通し始めるので、そちらを入手することもできます。本来は毎年花が咲く多年草ですが、暑さに弱いため、夏にも冷涼な地域を除き、日本では一年草として育てられています。一年草はその年の開花期が終われば抜いてしまうため、夏越しなど難しい管理がない分、ビギナーの方にもおすすめ。春だけの楽しみ、といっても、苗が出回る2月に植えれば5月までたっぷり4カ月は楽しめます。1ポット200円くらいから販売されているので、たくさん植えて空色の絨毯を庭につくってみてはいかがでしょうか。 チューリップとの組み合わせで いっそうロマンチックに ワスレナグサのブルーの群花の中から、チューリップを咲かせるのが、いまガーデナーの間で流行中。春の定番になってきていますが、それは毎年見ても心奪われるロマンチックな風景だからこそ。ワスレナグサの草丈は10〜40cmで、チューリップとの草丈バランスもぴったり。また、ワスレナグサの空色を背景にすると、チューリップの花がいっそう美しく見えます。 ワスレナグサとチューリップの ガーデン風景のつくり方 ワスレナグサの群花の中からチューリップを咲かせるには、前年の晩秋に準備をします。9〜10月にワスレナグサのタネを播いて、苗をつくっておきます。また、この頃園芸店には球根が並び始めるので入手しておきましょう。チューリップには早咲き、遅咲きがあるので、ワスレナグサと開花期が合う種類を選びましょう。チューリップがワスレナグサの花を背景にして咲くように、草丈40cm以上の高性種のものを選びます。 球根は、地温が10〜15℃以下に十分下がってからが植えどきです。暖かいうちに植えてしまうと、春の開花時にしっかり茎が伸びず本来の姿で咲かなくなってしまいます。気温が十分下がった晩秋にまず先に球根を植え、その間にワスレナグサの苗を植えます。その後は定期的に水やりしましょう。3月頃からワスレナグサが咲き始め、続いてブルーの小花の中からチューリップが咲き上がってきます。 可愛いピンクのワスレナグサも ブルーの小花が代表的なワスレナグサですが、ピンクの花もあります。ピンクの小花の可愛らしさは、他の花との組み合わせでいっそう引き立ちます。オススメは春の小球根のムスカリ(写真左)。ブルーの粒々の花とピンクの小花がよく似合います。また、ヒラヒラと風に揺れるように咲くアネモネも好相性(写真右)。 ワスレナグサとスイセンで 春のブーケをつくろう 小花のワスレナグサは、ブーケをふんわりまとめるのにも最適です。お花屋さんではあまり売っていませんが、自分で育てれば花がたくさん咲くので、庭から切ってきてブーケで楽しむことができます。ちょうど同じ頃に咲くスイセンやラナンキュラスなど、少し大きめの花と合わせると素敵です。 Credit 文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。 Photo/1&7) Ben Jones/ 2) Shulevskyy Volodymyr/ 3) Chris Collins/ 4) pr2is/ 5) Peter Turner Photography/ 6) Janelle Lugge/ 8) Vlad Vahnovan/ 11) Agnes Kantaruk/Shutterstock.com 9&10)3&garden





















