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【3月中旬〜が見頃】都内近郊カタクリ群生地6選 ベスト観賞時間は11時〜14時

【3月中旬〜が見頃】都内近郊カタクリ群生地6選 ベスト観賞時間は11時〜14時

YukoF/Shutterstock.com

3月中旬から4月上旬に見頃を迎えるカタクリ。「春の妖精」とも呼ばれるカタクリは、儚くも優美な姿に惹かれ、毎年多くの人が群生地を訪れる人気の花。しかし、「せっかく行ったのに花が閉じていた」「いつの間にか見頃が終わっていた」という失敗談も。今回は、カタクリ観賞で「空振り」しないための天気や時間のポイントとともに、東京近郊で満開のカタクリを楽しめるおすすめスポットを厳選してご紹介します。

春の一瞬だけ姿を見せるカタクリ

カタクリ
東京都・あきる野市切欠(きっかけ)のカタクリ群落にて。

春。満開の桜と重なるような時期に美しい姿を見せる、カタクリの花を見たことはありますか? 上の写真は東京都・あきる野市切欠のカタクリ群落で撮影したもの。ほんのりピンクを帯びた淡紅紫の花弁には透き通るようで、くるりと反り返って優美なフォルムを作ります。草丈が低く、足元に咲く花は控えめな印象もありますが、差し込んだ木漏れ日に照らされると、思わず見とれてしまうほど。満開時の群落は、ピンクの絨毯のような美しい景色になります。

カタクリの姿を見られるのは春のほんのひと時。開花期間は長くて2週間ほど、そして地上に姿を現す期間も4~5週間ほどという限られたものです。1年の大部分を地中で過ごし、春に幻のように現れては消えていくというその性質から、「スプリング・エフェメラル(春の妖精)」とも呼ばれる春植物の1つです。

カタクリ

美しいカタクリを見るにはタイミングも重要です。開花のピークが短いため、そろそろかなと思って訪れてみたらまだ開花前だったり、それではと数日後に再訪したら満開を過ぎていたり。上の写真を撮影した際も、1度目はまだほとんど開花しておらず、2度目に訪れてみたら開花のピークをやや過ぎた様子でした。そしてカタクリは、タイミングがバッチリであっても、曇りや雨の日には花を閉じてしまいがちです。開花期のよく晴れた日差しの強い日が、カタクリらしい姿を見るベストタイミング。こうして訪れたとき、手の届きそうな通路の傍に美しく咲いてくれる株があると、嬉しくなってつい何枚も写真に収めたくなりますね。

カタクリ
カタクリ

そんな繊細そうな姿や特徴から、なかなか平地では目にすることのできない高山植物のような高嶺の花に感じてしまうかもしれません。しかし、林床に育つカタクリは、意外と身近な場所でも見ることができる存在。都内でもカタクリを見ることができるスポットもあります。

東京近郊でカタクリを見ることができるスポット6選

城山かたくりの里
城山かたくりの里で撮影。Takajpeg/Photolibrary

東京近郊でカタクリの群生が楽しめるおすすめスポットを6つご紹介します。運がよければ、群生地に突然変異で咲く「幻の白いカタクリ」を見つけられるかも!

城山かたくりの里(神奈川県相模原市)

見頃:3月中旬〜4月上旬
開園期間:3月第1土曜日~4月第3日曜日 ※2026年は3/7(土)~4/19(日)
開園時間:9:00 ~ 日没
入園料:500円
住所:神奈川県相模原市緑区川尻4307
https://www.katakurinosato.com/

「城山かたくりの里」は、約30万株のカタクリが咲き、カタクリの開花期間のみ一般公開される個人所有の山林です。紫色のカタクリと黄花カタクリとの共演も見事。春に咲く山野草や花木の花も楽しめます。

さやま花多来里(かたくり)の郷(東京都瑞穂町)

見頃:3月中旬〜4月上旬
開園時間:午前9時~午後5時
入園料:無料
住所:東京都西多摩郡瑞穂町大字箱根ケ崎740-19
https://www.town.mizuho.tokyo.jp/bunka/003/p001885.html

約20万株のカタクリが育つ都内最大級の群生地。春になると約3,000㎡の斜面いっぱいにカタクリが咲き誇る、見事な風景を見ることができます。

野山北・六道山公園(東京都武蔵村山市)

見頃:3月下旬〜4月上旬
入園料:無料
住所:東京都武蔵村山市三ツ木4-2
https://www.city.musashimurayama.lg.jp/kankou/spots/1001602.html

都立狭山自然公園の西端にある野山北・六道山公園は、貴重な里山の風景が広がる都市公園。その一角の斜面に群生する約2万株のカタクリを楽しむことができます。

片倉城跡公園(東京都八王子市)

見頃:3月下旬~4月上旬
入園料:無料
住所:東京都八王子市片倉町2475
https://www.city.hachioji.tokyo.jp/shisetsu/009/p011931.html

最寄り駅から徒歩5~6分とアクセス抜群。歴史的な遺構とともに湿地や雑木林など豊かな自然が楽しめる公園の中、沢沿いの斜面などに咲くカタクリを見ることができます。

清水山の森(東京都練馬区)

見頃:3月下旬〜4月上旬
開園期間:カタクリ自生地は開花期間のみ ※2026年は3/13(金)~4/13(月)
開園時間:午前9時~午後5時
入園料:無料
住所:東京都練馬区大泉町1-6
https://www.city.nerima.tokyo.jp/kankomoyoshi/annai/fukei/nerima_park/kunai/omonakoen/shimizuyamanomori.html

約10万株のカタクリが自生しているとされる、23区内唯一の大規模な群生地。カタクリだけでなくさまざまな野草も見ることができ、また「東京の名湧水57選」に選ばれた湧水もあります。

町田かたかごの森(東京都町田市)

見頃:3月下旬〜4月上旬
開園期間:開花期間のみ ※2026年は3/29(日)~4/5(日)まで(雨天閉園)
開園時間:午前10時~午後3時(入場は閉園30分前まで)
入園料:無料
住所:東京都町田市山崎町1706-1
https://www.city.machida.tokyo.jp/bunka/park/shisetu/katakago.html

多摩丘陵の面影を色濃く残す、約1.8ヘクタールの斜面に広がる群生地。地元保存会の手によって大切に守られており、カタクリのほかにもアズマイチゲなどの希少な山野草にも出会うことができます。

番外編
切欠のカタクリ群生(東京都あきる野市)

見頃:3月下旬〜4月上旬
入園料:無料
住所:東京都あきる野市切欠1849-2
https://www.city.akiruno.tokyo.jp/0000001476.html

記事の冒頭でご紹介した写真は、東京都あきる野市にある切欠のカタクリ群生地で撮影したもの。ここは市の保存緑地指定地域で市民ボランティアにより保全活動が行われており、観光地として大きく宣伝されているわけではありませんが、早春には美しいカタクリの咲く光景を見ることができます。

ベストタイミングを逃さない!
空振りしないためのポイント

カタクリ
YukoF/Shutterstock.com

満開の美しいカタクリの姿を見るためには、タイミングが重要です。

SNSなどをチェック!

カタクリの開花ピークは短く、また気候条件によっても開花状況は変化します。カタクリの保全地域などでは、公式HPやSNSなどで開花状況を発信してくれているところも多いので、事前にチェックしておくのがおすすめです。

晴天を狙うのが吉

カタクリの花は、夜や、曇りや雨など気温が低く日照が少ない状態では閉じてしまいます。お天気のよい日に訪れるとよいでしょう。

ゴールデンタイムは午前11時~午後2時頃

カタクリの花弁が最も反り返りやすいのは、太陽をしっかり浴びた午前11時~午後2時頃とされています。くるりと花弁が反り返ったカタクリらしいショットを見るなら、この時間を狙うのがベスト!

カタクリ
開きかけの表情もこれはこれで魅力的。feathercollector/Shutterstock.com

希少な春の人気者 カタクリのプロフィール

カタクリ
backpacking/Shutterstock.com

植物名:カタクリ
学名:Erythronium japonicum
科名:ユリ科
属名:カタクリ属
原産地:日本、中国東北部、朝鮮半島、樺太など
和名:カタクリ(片栗)
別名:カタカゴ(堅香子)、カタコ、カタコユリなど
英名:Asian fawn lily、Oriental fawn lily、Japanese fawn lilyなど
形態:多年草
草丈:15cm前後
開花期:3月中旬~4月上旬

カタクリはユリ科の多年草。春だけ姿を現すスプリング・エフェメラルの中でも代表的な存在で、人気の高い花です。かつてはカタクリの根茎を片栗粉の原材料としていたほどありふれた存在でしたが、現在では開発による生息に適した地域の減少や乱獲、盗掘により数を減らし、東京都や千葉県、神奈川県、京都府など多くの自治体で絶滅危惧種に指定されています。

カタクリの生育サイクルは次のとおり。3月上旬に葉を出し、3月中旬~4月上旬に開花、5月上旬に種子をつけ、6月には葉が枯れて休眠します。1年のうち10カ月ほどを地中で過ごすカタクリは、光合成をする期間が短いため、生育に長い時間がかかり、発芽してから花が咲くまでに7~9年かかるといわれています。

カタクリ
Jinroo/Shutterstock.com

開花時には花茎を伸ばし、その先にうつむくように花を1輪咲かせます。淡紅紫の花弁は明るくなるにつれて次第に外側に反り返るのが特徴。葉には黒紫の模様が入ります。

黄花カタクリ
黄花カタクリ。photoPOU/Shutterstock.com

日本に自生しているカタクリの栽培は難しいため、ガーデニングではより丈夫で育てやすい西洋カタクリ(エリスロニウム)が主流。いくつかの種類がありますが、強健で鮮やかな黄色の花を咲かせる黄花カタクリ(エリスロニウム‘パゴダ’)、日本のカタクリによく似たエリスロニウム・デンスカニスなどが人気です。

エリスロニウム・デンスカニス
エリスロニウム・デンスカニス。lis_wilks/Shutterstock.com

カタクリを見に行く際の注意点

カタクリ
Jazz Yukorin/Shutterstock.com

持ち帰るのは写真だけ

カタクリは多くの地域で絶滅危惧種に指定され、保護されていますが、美しい姿が災いしてか、盗掘被害が後を絶たず、数を減らしています。カタクリの自生地を訪れたら、目で見て写真に収めて楽しみましょう。カタクリなどの野草の花を摘み取ったり、苗を掘って持ち帰るなどは決してしないでください。また、自宅でカタクリを育てたい場合にも、出所の不明な苗は避け、丈夫で育てやすい園芸品種を選ぶか、種子から気長に育てるとよいでしょう。

自生地に踏み込まない

カタクリは種子から花が咲くまで7~9年ほどもかかる生育の遅い植物です。特に若い苗はひょろひょろと細い葉が出ているのみ。カタクリを踏んで傷めてしまわないよう、柵の中には足や撮影機材を入れず、指定された通路からのみ観賞しましょう。

歩きやすい恰好で

カタクリは林床の傾斜地に自生しています。歩きやすい靴や服装で行くとよいでしょう。

ペットを連れて行かない

保護地域ではペットを連れての入園が禁止されているところも多いので、事前に公式HPなどで情報を確認するなど注意しましょう。

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