スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
3and gardenの記事
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寄せ植え・花壇

【寄せ植え】ハボタンが主役の寄せ植え コツは組み合わせと植え方!
寒さに本領を発揮するハボタン ハボタンはキャベツやブロッコリーなどと同じアブラナ科の植物で、別名「ハナキャベツ」とも呼ばれます。形はキャベツによく似ていますが、キャベツと違って美しい色が特徴。寒さに強く、気温の低下に伴って鮮やかに発色し、白やピンク、赤、紫などに株の中心部が染まっていきます。近年は、小ぶりでバラのような花形のものもあり、黒やシルバーなど葉色のバリエーションも豊富。まるで葉脈にワインを流し込んだように赤色がくっきりと浮き立つ品種も人気です。大型のものもありますが、寄せ植えではミニサイズの品種を用います。脇役に回りがちなリーフ類ですが、ハボタンは主役として存在感を発揮してくれる冬の素材です。 冬から春のハボタンの変化。 観賞期間はとても長く、秋から冬にかけて色が美しさを増し、春には株の中心部が伸びてきて菜の花とよく似た黄色の花を咲かせます。株姿がどんどん変化するのも楽しいリーフです。 ハボタンが主役の2月の寄せ植え ハボタンの美しさを愛でる寄せ植えを作ってみましょう。草丈の低いハボタンを前面に置き、中央後部にガーデンシクラメンを配置して高さを出します。全体をハボタンの葉脈の色に合わせてピンク系で揃え、きれいな扇形にまとめます。 【花材】 ハボタン 2苗ガーデンシクラメン‘森の妖精’ 1苗ネメシア‘フラミンゴ’ 2苗セイヨウイワナンテン‘フロマージュ’ 1苗スイートアリッサム 1苗 (*鉢の大きさに応じて苗の数を調整してください) 【その他の材料と道具】 鉢/幅20cm前後鉢底石培養土水を張ったバケツ(手洗い用)何も入っていないバケツ(土捨て用)回転台(あると便利) 【作り方】 ① 鉢の底に鉢底石を入れ、培養土を8〜9分目くらいまで入れます。鉢は回転台の上に乗せて作業します。 ② ハボタンをビニールポットから取り出します。ポットの中で根が回っていたら根をほぐし、色の褪せた外葉は株元から外します。 ③ ハボタンを前面の両端に1苗ずつ植えます。基本的に後から土を足さないので、株元までしっかり植わるようにグッと苗を土に押し込みます。このとき、少し前方へ傾けて植えるのがポイント。 【きれいのPoint!】 ハボタンの魅力がどこにあるか、株を持って観察してみましょう。バラの花のように渦を巻いた中心部分がきれいだと思いませんか? 色のグラデーションも美しいこの中心部がよく見えるように、斜めに傾けて植えるのです。 まっすぐ直立させて植えると、置き場所によっては葉の裏ばかりが見えて、せっかくのハボタンのチャームポイントが見えません。植えるときは、その植物の魅力はどこにあるのか、よく観察して、チャームポイントが生きるように配置してあげましょう。 ④ シクラメンをビニールポットから取り出します。ポットの中で根が回っていたらベリッとはがしながら、ほぐします。また、葉っぱをかき分けて、内側に枯れたつぼみや葉、黄変した葉があれば取り除きます。この後に登場するほかの植物も同様にします。 枯れたつぼみや葉っぱにはカビが発生することがあり、そのままにしておくと病気の原因となります。 【きれいのPoint!】 苗をほぐす際に土を触ったら、1回1回、手を洗ってきれいにしましょう。土のついた手で植物を触ると、葉っぱや花が汚れて仕上がりが汚くなってしまいます。寄せ植えの花たちは、鉢の中で共演する、いわば舞台役者です。汚さないように丁寧に扱いましょう。 ⑤ ガーデンシクラメンを中央後方へ植え付け、ハボタンとガーデンシクラメンの間にセイヨウイワナンテン‘フロマージュ’を入れます。ハボタンとガーデンシクラメンは高さに差があるため、セイヨウイワナンテンを入れることで間を自然につなぎます。 このとき、ポットから抜き出したセイヨウイワナンテンをそのまま植えると、間がうまくつながりません。株を割り広げ、横長にしてから植えましょう。 ⑥ ネメシア‘フラミンゴ’をガーデンシクラメンの両サイドに入れます。中央に入れたガーデンシクラメンを頂点とし、寄せ植え全体が扇形のフォルムになるようにしたいので、ネメシアもやや株を広げます。このとき、1株ずつの花の高さを観察して、左右どちらに配置するかを吟味します。 【きれいのPoint!】 左の写真のように端にくる花の草丈が高いと、扇形にならず全体のまとまりが悪くなります。右の写真のように端にくる花の草丈が低いと扇形に近づきます。同じ花でも株には個体差があり、高さもまちまちです。わずかな差ですが、1株1株をよく見て配置を見定めることによって完成度が変わってきます。 ⑦ アリッサムをハボタンの間に植え込みます。植え込み前に株を内側までよくチェックし、枯れ葉や黄色くなった葉は取り外しておきます。 ⑧ 最後に回転台を回しながら、全体をチェックします。植え込んでいくうちに、最初に植えた植物が傾いてきてしまうことがあるので、微調整しましょう。 完成です。ハボタンは、生育にするにつれ茎が伸びて浮き上がってしまうので、そうなったらグッと株元まで深く埋め戻してあげましょう。寒さには強いですが、置き場所は霜や雪の当たらない軒下などが向いています。 ハボタンの寄せ植えバリエーション プラチナケールというハボタンの仲間とガーデンシクラメン‘プチティアラ’をメインにした円形の鉢の寄せ植え例です。バラの花のようなピンクのハボタンに、鮮やかなピンクのガーデンシクラメンを合わせました。この寄せ植えでは、ネメシアをガーデンシクラメンとハボタンのつなぎに使っています。 ハボタンはさまざまな色や形があり、可愛らしくも演出できますし、黒葉を使ってカッコよくも演出できます。次回は、黒葉を使ったクールなハボタンの寄せ植えをご紹介します。お楽しみに!
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土作り

培養土がいい? 自分でブレンドする? よい土を選ぶコツ
基本の土とは? よい土とは、粒と粒の隙間に空気や水分、養分をほどよく含むことができる団粒構造(だんりゅうこうぞう)になった土のことです。この構造が保たれた地中では、植物の根が水分や栄養を吸収し、伸びたり増えたりすることができます。もし、土の状態がよくなければ、植物の育ちや開花、果実の実りにも影響してきます。 「団粒構造を保つ土づくり」と聞いても、具体的に何をすればいいのかわからない。だから「あらかじめ必要な用土がブレンドされているという“市販の培養土”」を使う人が増えているのかもしれません。 培養土は万能か? いろいろな土が混ざっているなら、万能だろうと思いがちですが、かえって最低限必要な土の量がとても少ないことがあります。最低限必要な土とは、昔から使われてきた「黒土」や「赤土」、「鹿沼土」など各地で採取されている自然の土のことで、それらだけでも十分植物は育ちます。 では、培養土がなぜあるかというと、幅広い植物の性質に対応する土を求めて、軽くしたり保湿したり、それらの機能を補う改良用土が混ぜられているのです。上写真の土は、軽くてさらさらして、手触りはふんわり柔らかです。でも、細かな繊維質が多すぎて頼りない土という印象。袋の裏には主原料として、ココナッツファイバー、パーライト、炭、堆肥、赤土と表示されていました。実際にこの土に植物を植えて水を与えていたら、土が沈んで表土付近の根が出てきてしまいました。おそらく土中の空気層が水の重みで次第に潰れ、団粒構造が保てなくなったのでしょう。 赤玉土にも良し悪しがある 基本的な用土のひとつとしてあげた自然の土「赤玉土」にも、質に差があることを知っていますか? 上写真の2つの皿には、購入先が別々の赤玉土が入っています。自然の土を採取したはずの赤玉土、次の実験によって質の差があることがおわかりいただけるでしょう。 アルミのスコップで同じ力を上からかけると、右の皿に入っていた赤玉土は簡単に崩れました。左の赤玉土は多少崩れたものの、塊を保っています。 次に、2種の赤玉土を水に入れてそれぞれ30回撹拌し、5分が経過。右は濁ったままで、左は濁りが少ないですね。 崩れやすい土より崩れない土を選ぼう それぞれの水を流したら、水の濁りが多かった右のコップには細かな土が多く残りました。これは、左が硬質で崩れにくいことを表しています。硬質な土ということは、植物を植え込んで水をやっていても、簡単に微塵の土ができないということです。植物を長く育てていくうちに、土が崩れていくということは、先にお伝えした団粒構造が保たれなくなり、次第に植物の生育にも影響が出てくることでしょう。せっかく育てていた植物の元気がなくなったり、植え込んだ土が簡単に崩れたら、がっかりですね。植物がよく育たないと感じたら、用土の見直しも考えましょう。 併せて読みたい ・冬の土づくりはガーデニングの必須作業! 手作り堆肥と土壌改良の方法 ・無農薬有機栽培で野菜を丈夫に美味しく育てるための土づくり ・植物の好みに合わせて基本の土に+αで揃えたい「土壌資材」9種 Credit 写真&文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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一・二年草

【身近な野草】カタバミってどんな植物?特徴やクローバーとの見分け方もご紹介
カタバミの概要 Scisetti Alfio/Shutterstock.com カタバミはカタバミ科カタバミ属の多年草で、日本では道端や空き地、農地などでもよく見かけます。 カタバミ属の植物は温帯から熱帯の地域に分布し、世界に約850種も存在しますが、日本では6種類が自生しており、さらに7種類ほどの外来種が帰化植物として定着しています。 花が大きく美しいカタバミは「オキザリス」と呼ばれ、ガーデニングプランツとしても利用されています。また、横に株が増えていくので、グラウンドカバーとしても活躍します。 カタバミの花言葉 NOPPHARAT9889/Shutterstock.com カタバミの花言葉は「輝く心」「喜び」「母の優しさ」です。 その昔、カタバミは真鍮の鏡や仏具を磨くために使われていたため、「輝く心」という花言葉がつけられました。 またスペインやフランスでは「ハレルヤ」と呼ぶことから、「喜び」という花言葉の由来となっています。これは復活祭でハレルヤが唱えられる時期にカタバミの花が咲き始めることに因んでいるといわれています。 カタバミの名前の由来 Petr Ganaj/Shutterstock.com 和名のカタバミは漢字で「片喰」と書きます。ハート形の葉が、昔の人には一部が食べられて欠けているように見えたことに由来しています。 また、カタバミは「酢漿」と書くこともあり、「酸葉(すいば)」「スイモグサ」と呼ばれることもあります。これは葉や茎にシュウ酸を含んでいるため酸っぱい味がするのが由来です。 このほかに「黄金草(おうごんそう)」や「鏡草(かがみぐさ)」、「銭みがき(ぜにみがき)」とも呼ばれます。いずれも、カタバミに含まれるシュウ酸を利用して、カタバミの葉で古い銅製品を磨くと錆が取れピカピカになることが由来です。 カタバミの花の特徴 NOPPHARAT9889/Shutterstock.com カタバミは5~10月に黄色い小花を咲かせます。葉のわきから同じくらいの長さの花柄を多数伸ばし、散形状に小花を咲かせます。花の大きさは0.8〜1cmで、花びらは5枚あります。晴れた日の午前中に咲き、夕方には花びらを折りたたむので、まるで眠っているよう。曇天や雨天のときにも花びらを閉じます。 カタバミの葉の特徴 NOPPHARAT9889/Shutterstock.com カタバミの葉は、長さ1cm、幅0.5〜2cmほどのハート形が3枚集まった形です。葉の表面はほとんど無毛で、裏側と縁にはまばらに毛が生えています。葉と茎をつなぐ葉柄は2〜7cmほどで、基部には小さな耳状の托葉があります。 葉は花と同様に夜になると閉じ、日差しが強すぎるときや乾燥しすぎているときにも半分ほど葉を閉じます。このような葉の開閉によって、温度や水分の調節を行っていると考えられています。 カタバミの実の特徴 Trialist/Shutterstock.com カタバミは、とても小さなオクラのような形の実をつけます。先が尖った円柱形で、尖ったほうが上を向いてついています。 実が熟すと、たくさんの種子をはじき飛ばします。種子は紅褐色でゴマのような形をしており、1.5mmほどの大きさです。両面に7〜9本の横向きのしわがあり、全体に白い毛が生えています。 家紋にも使われている Goromaru/Shutterstock.com カタバミは、古くから家紋のモチーフにも使われている植物です。日本の5大家紋の一つで、鎌倉時代から使われてきました。さらに古い平安時代にも、牛車の紋に使われたという記録があります。 繁殖力が非常に強く根絶が難しいことから、子孫繁栄に通じ、武家の間で家が絶えず続くように願って家紋として好まれました。戦国大名では、長曾我部元親や酒井重忠などがカタバミの家紋を使っていました。 クローバーとの違い Eric Dodson/Shutterstock.com カタバミとクローバーの葉はよく似た外見をしているため、花が咲いていない時に見分けるのには、ちょっとしたコツが必要です。 クローバーの葉には白い線の模様が入っており、カタバミは葉に模様がありません。また、クローバーの葉は楕円形で葉先に小さなくぼみがありますが、カタバミの葉はハート形が多いです。 夜に観察する場合は、クローバーは内側に葉が閉じますが、カタバミは外側に折れるように閉じます。クローバーはマメ科の植物で、カタバミはカタバミ科の植物と、分類上はかなりかけ離れています。 繁殖力が強いのも特徴 Furiarossa/Shutterstock.com カタバミは非常に繫殖力が強い植物です。 地上では茎が這うようにして伸びて地表を覆うように広がり、地中では球根が増殖して大根のような根を下ろします。実は熟すとはじけて多数の種子を飛ばし、1m以上も飛ばす種類もあります。種子には接着剤のような液がついていて、人や動物などにつくと、さらに広い範囲に分散します。 根を深く張るので、手で抜いても途中でちぎれて土中に根が残り、そこからまた生えてきてしまうので、一度繁殖すると駆除が困難です。駆除する場合は、除草剤などを使うと効果的です。 カタバミの種類 ここまで、カタバミの生態や人との関わりについてご紹介してきました。ここからは、たくさんの種類があるカタバミの中でも、代表的なものについてご紹介します。 ムラサキカタバミ Topimages/Shutterstock.com ムラサキカタバミは南アメリカ原産の種類で、日本には江戸時代末期に持ち込まれました。国内の広範囲で帰化しています。草丈は10〜30cmで、花期は5~7月です。ピンクや紫色の花を咲かせ、花の色から「キキョウカタバミ」とも呼ばれています。 アカカタバミ Tom Meaker/Shutterstock.com アカカタバミはカタバミの変種で、葉や茎が紫色の品種です。花びらは5枚で黄色く小さな花を咲かせます。花びらの基部は赤みを帯びています。砂利や石垣など、日当たりがよく高温で乾燥する場所を好んで生えます。反対に、日陰や湿ったところは苦手です。夜になると葉を小さくたたむ様子から、「雀の袴」という別名もあります。 ミヤマカタバミ ミヤマカタバミは日本に自生している種類で、本州から四国および九州の山地に生息しています。「ヤマカタバミ」や「エイザンカタバミ」とも呼ばれています。和名のミヤマカタバミの由来は深山に生息することから名づけられましたが、標高の低い山地の杉林やブナ林の林床や里山にも生えています。花の色は白色に細い紫色の線が入り、うつむき加減に咲きます。また葉はハート形ですが、葉先がややとがっています。 イモカタバミ Vedat Oguzcan/Shutterstock.com イモカタバミは南アフリカ原産の種類で、観賞用としても多く栽培されています。「フシネカタバミ」とも呼ばれています。 葉は3枚でハート形をしており、花びらは5枚です。おしべは黄色く、花よりも葉が大きくなっています。ムラサキカタバミよりも濃いピンク色の花を咲かせ、花の中心部はさらに濃い色をしています。花は4〜10月に咲き、葉にはツヤがあり肉厚です。 オオキバナカタバミ Vladimir_Kazachkov/Shutterstock.com オオキバナカタバミは南アフリカのケープタウン周辺が原産の種類です。別名「キイロハナカタバミ」とも呼ばれています。その名の通り大きな黄色い花が特徴で、長い花茎を伸ばし、カタバミよりも3倍ほど大きく黄色い花を数個咲かせます。花期は1月頃と、寒い時期に咲きます。葉はハート形の3枚葉で、紫色の斑点があります。総合対策外来種に指定されています。 オキザリス・トリアングラリス OlgaOzik/Shutterstock.com ハート形の可愛い葉と花を持ち、繁殖力の強いカタバミ Julie Beynon Burnett/Shutterstock.com カタバミはハート形の葉が特徴的で、クローバーのような可愛らしい姿が魅力。花も品種により黄色やピンク、紫、白など、さまざまな色を楽しめます。繁殖力が強いため、家紋にも使われていますが、その反面一度根付いてしまうと駆除が難しいため、植える場合は敷地からはみ出さないよう注意が必要です。 身近な野草で、畑や道端などでもいろいろな種類のカタバミを見ることができるので、ぜひ探してみてはいかがでしょうか?
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園芸用品

水苔(みずごけ)の基本的な戻し方・使い方【土を使わない栽培法】
水苔を使う前の準備(戻し方) 水苔は、みずみずしいコケを思わすネーミングですが、ホームセンターや園芸店などで一般的に手に入る国産や輸入の園芸用の水苔は、乾燥したブロック状です。とても軽く、扱っていても用土のように手が泥だらけになることがない植え込み材料の一つ。価格も比較的安いのも嬉しい資材です。水苔の用途は、これからご紹介するトキワシノブやラン、観葉植物の植え込み材として使うほか、ハンギングバスケットに植え付けた際に隙間から用土がこぼれないように土留めとして利用することもあります。 では使う前の準備をスタート! 水苔のブロックを崩して、バットなどの浅い容器の中に入れ、手で適当なサイズにほぐします。 ほぐした水苔の上から水を注ぎ、吸水させます。水に浸して5分もすれば柔らかくなります。 水苔を使ってみよう 「トキワシノブ」の場合 写真のグリーンは、夏の風物詩の一つ「釣りしのぶ」に使われているシダの一種、トキワシノブを水苔に植えつけて3年目の様子。2〜3年で水苔が劣化し、吸水率(水やりしても保水しない)が落ちてくるので、庭仕事が少ない秋〜冬頃に屋内で植え替えをするとよいでしょう。 トキワシノブを底面に穴がない器に植えつけ、インドアグリーンとして育てて3年。器から取り出してみると、太い根がたくさん伸び、水苔全体に細かな根が行き渡っています。水苔が劣化し、保水率が落ちたため、新芽の発生も減ってきました。今が、ちょうど植え替え時です。作業用のシートを敷いて植え替えスタート。 トキワシノブの根を折らないように、水苔を取り除きます。 右が取り除いた水苔。左が救出されたトキワシノブの根です。取り除いた水苔は再生できないので捨てます。 水苔に着生していたトキワシノブを取り出す時、多少根が折れてしまっても心配ご無用。根から葉が出ている部分なら、また水苔に植えておけば成長します。 あらかじめ用意しておいた、水でふやかした水苔の登場です。トキワシノブが植わっていた器をよく洗ったら、水苔を軽く握って水を切って器に入れていきます。 器の底に3㎝厚程度、水苔を敷き詰めたらトキワシノブの根を置いては水苔で上から抑えることを繰り返して植え込んでいきます。その時、葉は水苔に埋まらないようにするとよいでしょう。 植え替え完了! 植え替え前と比べて、水苔もしっとり、みずみずしい一鉢にリフレッシュできました。傷んだ葉を切り取って窓辺の明るい場所へ飾ります。2〜3日に一度上から水を与えるだけで、年中緑の葉を楽しめます。月に1度程度キッチンやお風呂場で、水苔にたっぷり吸水するのもおすすめです。 水苔を使ってみよう 「ラン」の場合 水苔の表面がカサカサになり、藻のような緑色になってきたランの鉢植え。植えつけて2年が経過しています。吸水性も悪くなったので新しい水苔に替えることにしました。 写真は、鉢から根鉢を抜いたところ。中の水苔もくたびれてパサパサしています。あまり長い年数植え替えをしないでいると、カビが生えて植物にダメージとなるので植え替えは大事な作業です。 古い水苔を取り除き、葉や根を水で洗ってから植え込みます。葉の根元などに虫がこびりついている場合もあるので、水で洗い流せば古い水苔もきれいに取り除けて、根を傷めずにスッキリします。そして、植え込む鉢底に3㎝厚程度、新しい水苔を入れておきます。 ランの根を軽く手に持ち、根の内側に水苔を入れます。 根が水苔を抱えたような状態のまま鉢の中へ入れ、根を水苔でマルチングするイメージで少しずつ水苔を上から加えつつ、指で周囲を押さえたら植え替え完了! 植え替え完了! 水苔には植物に必要な栄養成分は含んでいないので、植え付けた植物に必要な液肥などを定期的に水苔に含ませるとよいでしょう。 水苔と緑色のコケは別のものです 苔玉づくりや盆栽の表土に使う写真のような緑色のコケと、これまでご紹介した乾燥している水苔は別のものと覚えておきましょう。緑色のコケは、ハイゴケやスナゴケなど多くの種類がある生きたコケで、日光や水、湿度の管理によって育ちます。緑色のコケは、園芸店などでシート状で販売されています。乾燥した植え込み材料の水苔とは違い、少々高価なので、トキワシノブやランの栽培にはあまり使われません。 併せて読みたい
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育て方

【家庭菜園】知っておきたいキーワード「連作障害」 原因と対策の基礎知識
そもそも連作障害(れんさくしょうがい)とは? 引き起こす原因は複数ある metamorworks/Shutterstock.com 連作障害とは、同じ植物、もしくは同じ科の植物を、同じ土壌で育て続けていると徐々に生育不良になることを指します。特に、特定の野菜を繰り返し栽培することが多い家庭菜園で発生しやすいので、注意が必要です。 連作障害の原因は複数あります。まずは、その原因別に解説します。 細菌・ウイルス・カビなどの病原体が原因の「土壌病害」 drical/Shutterstock.com 植物が発症する病気には、土壌中に生息する細菌やウイルス、カビなどの病原体が原因となるものがあります。例えば「青枯れ病」や「根こぶ病」などです。 青枯れ病は、ナス科の植物に起こりやすい病気で、葉が青いまま枯れてしまいます。 根こぶ病は、その名の通り根にこぶができて生育が悪くなる病気のことで、アブラナ科の植物に起こりやすいです。 連作により土壌に棲む微生物のバランスが崩れ、特定の植物にとって有害な病原体が増えることで、病気が発生しやすくなります。 センチュウなどによる「虫害」 Fancy Tapis/Shutterstock.com 土壌中に生息する害虫が原因で、植物の生育が悪くなることもあります。代表的なものはセンチュウで、センチュウによる植物の不調は病気として扱われることもあります。 根にこぶを作るセンチュウや、根を腐らせるセンチュウなどがあり、大きさは1mm以下と小さいため肉眼では見えにくく、根絶するのは難しいです。 連作していると土壌に住む微生物のバランスが崩れやすくなり、それが原因となってセンチュウが発生しやすくなります 栄養素の偏りなどで引き起こされる「生理障害」 kram-9/Shutterstock.com 栄養素の欠乏もしくは過多でも、生育に障害が起こります。連作により特定の養分だけが吸収されると土壌中の養分バランスが崩れ、また微量元素の欠乏によっても生育に悪影響が出ることがあります。 植物自身の毒素による「自家中毒」 svtdesign/Shutterstock.com 植物の中には、周囲のほかの植物の生育を抑制する物質を土中に排出するものもあります。このような植物は、同じ場所で育て続けるとその濃度が高くなりすぎて自家中毒を起こし、生育が悪くなってしまうことがあります。 連作障害が起こりやすい野菜と起こりにくい野菜は? gpointstudio/Shutterstock.com 連作障害は、植物の種類によって起こりやすいものがあります。連作障害を起こしやすい作物の代表的なものは、以下のものです。 「ナス科」のナス、トマト、ピーマン、ジャガイモなど。 「アブラナ科」のハクサイ、キャベツ、ブロッコリーなど。 「ウリ科」のキュウリ、スイカ、メロンなど。 「マメ科」のエンドウなど。 「バラ科」のイチゴ、リンゴ、梨など。 これらの植物は、同じ科のものを連続して育てることでも連作障害を引き起こしやすいので注意しましょう。 反対に、タマネギやネギ、ニンジン、トウモロコシ、サツマイモなどは連作障害を起こしにくい植物です。 連作障害は草花でも起こる! MNStudio/Shutterstock.com 連作障害は野菜だけでなく、花でも起こります。 種類によって、一度育ててから次に同じ場所で育てるタイミングを、あけたほうがよい期間(輪作年限)が異なります。 連作障害を起こしやすい花の代表的なものを、休作期間ごとにまとめました。 ●1年休んだほうがいい花 春の花:キンセンカ、ナデシコ類、ロベリア、ムスカリなど。 夏の花:アサガオ、オシロイバナ、クレオメ、ヒマワリ、ペチュニアなど。 秋冬の花:黄色コスモス、シロタエギクなど。 ●1~2年休んだほうがいい花 春の花:ポピー、アネモネ、キンギョソウ、スイートピーなど。 夏の花:インパチェンス、コスモス、ポーチュラカ、ホウセンカ、ルドベキアなど。 秋冬の花:ハボタンなど。 ●2年休んだほうがいい花 春の花:コデチア、バーベナ、ルピナス、チューリップ、ラナンキュラスなど。 夏の花:ケイトウ、センニチソウ、トレニアなど。 秋冬の花:クッションマムなど。 ●3年休んだほうがいい花 春の花:アリウムなど。 夏の花:アスター、サルビア、ニチニチソウなど。 連作障害を防ぐには? wertinio/Shutterstock.com ここまで、連作障害の原因や、連作障害を起こしやすい植物についていくつかご紹介しました。では、連作障害を防ぐにはどうすればよいのでしょうか。 ここからは、連作障害を防ぐための方法について解説します。 輪作(ローテーション栽培)する VectorMine/Shutterstock.com 連作障害は、同じ場所で同じ科の植物を続けて育てることで起こるので、これを防ぐためには計画的に植える場所や作物を変える「輪作(りんさく)」を行うのが効果的です。輪作は、畑を複数のブロックに区分けし、異なる科の植物をローテーションで移動させて植えるようにします。 連作障害が起こりやすい植物には、一度植えてからもう一度植えるまでにはこの程度の期間をあけるべき、という輪作年限があります。植えたい野菜や花の輪作年限に注意しながら計画しましょう。例えば、ナス科の輪作年限は3~4年程度、アブラナ科は1~2年程度とされています。 土の状態などによって輪作年限は変わりますので、あくまでも目安として活用してください。 コンパニオンプランツを植える Molly Shannon/Shutterstock.com 同じ場所に複数の種類の植物を組み合わせて植えることで、土壌の栄養や微生物のバランスが偏りにくくなる場合もあります。 生育がよくなったり病害虫が減ったりと、よい効果が期待できる植物はコンパニオンプランツと呼ばれます。例えば、キク科の植物はセンチュウの予防になるほか、ネギ科の植物はウリ科の植物の病気抑制効果が期待できます。 耐性苗や接ぎ木苗を植える AJCespedes/Shutterstock.com 連作障害に強いとされている苗などを選んで植えるのも、一つの方法です。品種改良によって病害虫に耐性がある苗なども作られています。 病気に強い植物を台木として、作物を接ぎ木した苗も販売されています。野菜ではキュウリやナス、トマト、ピーマンなどでよく行われている手法です。 有機物や連作障害軽減材などを投入して土壌改良する Singkham/Shutterstock.com 病害虫の発生を防ぐためには、有機物を投入して土壌中の微生物を増やすのが大切です。それとともに、植物を育てるときにはそれぞれの植物に合った土づくりをすることが大切なので、土壌が植物に合っていない場合は対策を施す必要があります。例えば、スイカやサツマイモなどは水はけのよい砂地を好むため、有機物は少なくします。アルカリ性を好むホウレンソウやネギなどを育てる場合は、石灰を混ぜて酸度を調整します。 また、連作障害軽減剤も販売されているので、必要に応じて土にすき込むのもよいでしょう。 連作障害が起きてしまったら土壌消毒を行う Oleg Kopyov/Shutterstock.com 場所が限られていて輪作ができない場合や、連作障害が起きてしまった場合には、土壌消毒を行います。 夏の場合は、太陽熱を利用した消毒がおすすめです。被害を受けた土をビニール袋(黒色が効果的)に入れ、両面を直射日光に2、3日当てます。米ぬかの発酵熱と太陽熱を使って土壌消毒をする方法もあります。 冬は土を掘り起こして寒さに当て、病原菌や病害虫を駆除します。土が団粒化して通気性をよくする効果もあります。 土壌消毒後には、欠乏した養分などを補うため、土壌改良も行うとよいでしょう。 連作障害に気をつけて野菜や花を元気に育てよう! sanddebeautheil/Shutterstock.com 身近な植物の中にも、連作障害を起こしやすいものがありますが、輪作や土壌改良などで事前に対策することが可能です。ご自宅での家庭菜園でも連作障害に気をつけながら、野菜や花を元気に育てましょう。
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育て方

【園芸用語】植物の見た目が乱れる「徒長(とちょう)」って何?
徒長(とちょう)ってなに? そもそも、徒長とはどんな状態なのでしょうか。 徒長とは、植物の茎や枝が必要以上に間延びしてしまい、長く柔らかく育った状態のこと。特に成長が速い植物に起こりやすく、節間が広くなり、葉や茎の色も弱々しくなりがちです。徒長した株はヒョロヒョロと縦に長く育って見た目にバランスが悪いだけでなく、正常な状態の植物に比べると虚弱で病害虫への耐性も弱く、環境の変化の影響も受けやすくなります。これは、身を守るための細胞壁が薄くなってしまうためと考えられています。茎が倒れやすくなるほか、花数や収穫量なども減ってしまうので、ガーデナーにとってはありがたくない現象です。 徒長を防ぐためには? この徒長を引き起こす原因は、日照不足、水分過多、高温多湿、肥料の過不足、密植などさまざま。光が足りない場合は、より強い光を求めて上に伸びようとするために、水分や肥料が多すぎる場合は勢いよく成長しすぎて、細胞壁が薄いまま育ってしまうために徒長しやすいようです。また、芽が込み合っていると、競争原理が働いて上に向かって伸びようとすることも徒長の原因になります。 徒長を防ぐためには、日当たりのよい場所で管理し、適当な量の水と肥料を与えることが大切です。タネを播いた時には、きちんと間引きをすることも徒長を防ぐために効果的。購入した苗をすぐに植え込まず、日の当たらない場所に一時的に置いておく場合などには注意が必要です。ちょっとの間だからと油断していたら、いつの間にか茎が長く伸びて徒長していた、なんてこともあります。他に、風通しが悪く風が当たらない株も、徒長しやすくなるので、株間が込みすぎないように注意しましょう。 苗が徒長してしまったら 気をつけていても徒長してしまった場合は、徒長した茎を切り戻しましょう。徒長してしまった茎はもう戻りませんが、根がしっかりしていれば、切り戻しをすれば脇芽が出て、新しく茎が育ちます。基本的に徒長するのは成長が速い植物が多いので、根元近くからバッサリ切り戻しても、ちゃんと元通りに育つので大丈夫。切り戻しをする時は、葉を残して節の5㎜ほど上で茎を切ります。元気のよい脇芽が出ている節があれば、その上で切るとよいでしょう。 切り戻した花は、ぜひお部屋に活けて飾りましょう。花茎が長いので、背の高い花瓶や口が細いものにも活けやすく、新しく脇芽が育つまで目を楽しませてくれますよ。 Credit 写真&文/3and garden ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
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宿根草・多年草

【人気急上昇】花形豊富! 選ぶ楽しみ倍増! 栄養系ラナンキュラスを咲かせよう
2023年の春は栄養系ラナンキュラスで心躍る庭風景を演出! 春の花の代表といえば、チューリップですが、近年、主役に躍り出てきたのは「ラナンキュラス」! 幾重にも重なる優雅な花びらをふんわり広げる姿と花色のバリエーションが豊富なことで長年人気がありました。さらにこの10年ほどの間に、日本の育種家により魅力的な新品種が次々とデビュー。なかでも宮崎県の「綾園芸」が作出した花びらの光沢が美しいラックスシリーズは、切り花業界でもガーデンプランツとしても、高く評価されています。 今回注目する「栄養系ラナンキュラス」とは、球根を株分けして増殖したラナンキュラスで、種子での繁殖が難しいものが多く、大量生産ができません。そのため、手に入りにくく高価な分、親株の優れた性質を受け継いでいるのも特徴。それらは、花形、花色の美しさに加え、子孫を残すために球根を増やそうと、さまざまな厳しい環境に耐え抜く優れた性質を備えているのも魅力です。 個性あふれる魅惑の品種! 栄養系ラナンキュラス7選 ご紹介するのは、早春の花壇で一躍人気の「ラナンキュラス・ラックス」を手掛けたことでも知られる宮崎の「綾園芸」が育種・選抜して誕生したユニークな花が咲く品種です。 病害虫の心配もほとんどないので、初心者でも簡単に育てられるのも利点。庭植えはもちろん、鉢栽培でもラクに育てることができます。花がいっぱい咲いたら、切花にしてインテリア飾りとしてもおすすめです。花もちがよく、室内を明るくしてくれるので、いち早く春到来の喜びを感じられます。身近に咲かせて欲しい個性派揃いの品種を7種ご紹介します。 サロニカの虹 ピコティ咲きの大きな花が特徴。ピンクとホワイトの優しいコントラストの色彩は、春のやわらかな陽光に溶け込みます。花茎がすらりと高く伸びるので、切花としてもおすすめです。花もちのよさに、きっと驚くことでしょう。 クレタの輝き 前出‘サロニカの虹’と同じピコティ咲きで、花色がとっても鮮やか! 見ているだけで元気がもらえる赤とオレンジのビタミンカラーが特徴。もちろん切り花としても重宝する品種です。 イオ 切れ長のダリアのような花弁を持つ品種です。開花する年の気温や気候、土壌の栄養分などで表情がコロコロ変わる面白い特徴があります。小ぶりに咲いたかと思えば、次はその5倍ほどの大輪が咲いたり……、年によってどんな花が咲くか興味の尽きない品種です。 キプロアプリコット 大輪のダブル咲き美しいアプリコット色の花弁を持つ優美な品種です。じつは一度、廃番になりかけたものの、その花の美しさから奇跡の復活を遂げた品種です。 パープルイカロス 個体変異が大きく、同じ品種間でも、まるで表情の異なる花姿は、まさに千差万別。栽培環境によっても花形が変わる為、同じ品種をまとめて植えてても、さまざまな花が咲いているように見えます。‘パープルイカロス’だけの変異をコレクションするという楽しみもあります。 アラクネJr グリーンの花の代表種 ‘アラクネ’ の実生系品種です。花形の個体差はあまりありませんが、花色の幅が広く、花弁の先がホワイト~グリーン~ピンクまでの変異があり、花の立体感が際立ちます。 トリトン 他に類のない黒花系品種です。ダークパープルの花色は、光線の具合で真っ黒に見えることもあります。黒系の花は珍しく、切り花でも人気の種類です。花はあまり開かず、少しずつ花弁が広がっていくため、花もちも他のラナンキュラスに比べて長いのも魅力です。 今が旬! 植えっぱなしOKのラナンキュラス・ラックス ラナンキュラス・ラックスは花弁にワックスを塗ったような光沢のある独特な花びらから、ラナンキュラス×ワックス=ラックスと名づけられました。2012年に開催されたオランダのフロリアードにて3席を受賞のほか、日本フラワー・オブ・ザ・イヤー2017鉢物部門 「優秀賞」など、数々の賞を受賞したラナンキュラスの最新品種です。 ラナンキュラス・ラックスは植えっぱなしで夏を越し、寒さで多少葉が凍っても冬を越してくれるほど丈夫。そのうえ、病害虫の心配もほとんどないので、誰でも簡単に育てられます。 ラナンキュラスの植え替え方法 さらに素晴らしいパフォーマンスを楽しむために、購入したラナンキュラスは大きな鉢に植え替えましょう。 ラナンキュラスの一番の成長期は、10〜3月。お届けした鉢でもたくさんの花を咲かせますが、1~2カ月後には根詰まり(ポットバンド)を起こし、成長が止まってしまいます。 そこで、お届けした栄養系ラナンキュラスは、7~8号(直径21~24cm)の鉢に、ラナンキュラス・ラックスは10号(直径30cm)の鉢に植え替えることで、根詰まりせず、根がさらに成長します。限られた成長期間中にたくさんの花を咲かせて子孫を残そうとするので、次々に花茎を立ち上げてきます。 <準備するもの> 上段左から/ナーセリーの土、オール・パーパス、SOIL FOOD。下段左から/ベニカXガード粒剤、土のお守り、メネデール。 ・オリジナル培養土「ナーセリーの土 18L」 ・元肥として万能肥料の「オール・パーパス」 ・土の活性化に欠かせない「SOIL FOOD」 ・アブラムシ対策の殺虫殺菌剤「ベニカXガード粒剤」 ・土の状態をリセットする「土のお守り」 ・植物活力剤「メネデール」 【植え替え前の準備】あらかじめ、「ナーセリーの土 18L」に、元肥として「オール・パーパス」と「SOIL FOOD」を混ぜておきます。この時、アブラムシ対策として殺虫殺菌剤「ベニカXガード粒剤」と、根の生育を助けたり、土中に発生する球根の腐敗菌を吸着してくれる「土のお守り」を一緒に混ぜ込むと効果的です。 ラナンキュラス・ラックスの植え替え・株分けの手順を動画でチェック! ラナンキュラスを丈夫に育てるのに使いたい「有機100%プラス」(左)と「菌の黒汁」。 【植え付け後の施肥】ラナンキュラスは、思いのほか大食漢ですので、定期的に肥料を施しましょう。10号鉢に植え替えたラックスは、2~3年は植えっぱなしです。土が硬くなり排水が悪くならないよう、有機液肥の混合液を7~10日に1回のペースで与えるとよいでしょう。 ご紹介のような有機質の液肥を使うことで、土が硬くなり排水が悪くなりにくくなりますので、一石二鳥です。 <ラナンキュラスの休眠期の管理方法> 2~4月は元気いっぱいに咲いていたラナンキュラスも、5月になるとだんだんと花が咲かなくなり、黄変した葉も多くなってきます。 蒸し蒸しジメジメした梅雨~夏に向けて、ラナンキュラスは休眠の準備に入っていきます。緑色の葉は残しつつ、黄変した葉や花茎は順次取り除きましょう。 地上部が完全になくなったらいよいよ夏越しです。 ラナンキュラスの休眠方法は、地上部がなくなったころに球根を掘り上げて乾燥させる方法が一般的ですが、鉢植えのラナンキュラスは、なるべく手をかけずにラクして夏越しさせるのが平田ナーセリー流。 休眠したラナンキュラスの鉢ごと風通しがよく、直射日光が当たらない木陰などに移動しておくと、土中が高温にならずに済みます。休眠期は、基本的に何も行わなくて大丈夫です。水やりも必要ありません。 9月頃になったら夏越しした鉢から球根を取り出し、新しい用土で植え替えましょう。 植えっぱなしOKの「ラナンキュラス・ラックス」も鉢植え、庭植えともに、3年に1回は植え替えてあげましょう。ラナンキュラスをはじめとするキンポウゲ科の植物は、連作障害(れんさくしょうがい/同じ場所で長く育て続けていると生育障害が起こること)に敏感です。5年も同じ場所にいると、徐々に株が衰退しはじめます。 株分け後、4株になったラナンキュラス・ラックス。 3年以上育てると、植替え時に取り出した球根は肥大しています。大きく育った球根を優しく手で株分けすると、写真のように1株が2〜4株に増える楽しみもあります。長く育てて増やすとお得! という特典があるのも、ラナンキュラスの魅力です。 ラナンキュラスの株分けの方法を動画でチェック! ラナンキュラスにおすすめ!!ヘリテージガーデンポット 平田ナーセリーの全店舗で累計販売数1,000鉢を突破した人気のファイバーポットは、軽量素材のファイバーグラスで作られたコンテナ。エレガントなデザインと使い勝手を兼ね備え、イギリスのガーデンセンターでも大人気の鉢です。 サイズは、一辺23cmのS、27cmのM、32cmのL、38cmのXL、45cmのXXL、の5サイズ。3パターンのデザインから選べます。左は、限定モデルのウィリアム・モリス。 テラコッタよりも軽く、強度も十分なヘリテージガーデンポットは、植え替えを繰り返して長く付き合っていくラナンキュラスの栽培にぴったり。スクエア形のデザインは、安定感があり、玄関やベランダ、ガーデンなど、どんなシチュエーションにもフィットするので、飽きずに長く使い続けられます。 植え替え作業が楽になる! こだわりの庭道具「燕三条のハンドスコップ&ハンドフォーク」 とことん使いやすさを追求した庭道具、ハンドスコップとハンドフォーク。作られているのは金物で世界的にも有名な新潟県燕三条です。柄の角度や刃のつくりなど各所に職人のこだわりが詰まったこのガーデンツール苗の植え替え時に、土をほぐす・穴を掘る・株分けなど、さまざまなシーンで活躍します。また、深く根を張った雑草を抜くのにも便利です。 ガーデニング初心者からプロの方にも選ばれるツールで、ガーデニング好きの方へのプレゼントにもぴったり。刃はお手入れしやすいステンレス製。刃全体の硬度を上げるために徹底して温度管理された真空状態の炉内で焼入れ処理を行っているので、歪みにくい・折れにくい頑丈なツールです。 取材・写真協力/平田ナーセリー
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ガーデニング

じつは放置が最も効果的!? 庭の害虫、アブラムシ退治(後編)
(前編から続く) 庭虫たちの相関図 左はテントウムシの幼虫、右はクサカゲロウ。どちらもアブラムシ(中央)を食べてくれます。 先ほどの単純計算でいくと、地球はとっくにアブラムシプラネットになっているはずですが、現実にはそうでないのは、アブラムシを捕食する多くの虫がいるからです。テントウムシ(成虫&幼虫)、ヒラタアブ(幼虫)、クサカゲロウ(幼虫)は、旺盛にアブラムシを食べ、ときにコロニーを壊滅させるほどの大食漢ぶりを見せます。そのため、人間界では「益虫」として讃えられていますが、アブラムシにとっては恐ろしい天敵というわけです。 さらに、ここでアリンコが登場します。少々、相関図が複雑になってきますが、アブラムシを食べる天敵たちからアブラムシを守る役割をしているのが、アリです。アブラムシはオシリから「甘露(ハニーデュー)」という液体を出し、アリにご馳走する代わりに天敵たちから守ってもらっているのです。実際、アリのいるアブラムシのコロニーに、「さあ、お食べ」とテントウムシを移動させても食べようとせず、すぐにポロっと落ちて逃げてしまいます。何度やっても一目散に逃げるテントウムシに、「そんなにアリが怖いのかっ!」となじりたくなりますが、用心棒としてのアリの優秀さを証明するものです。このアブラムシとアリとの関係を「共生関係」と呼びます。つまりは利害が一致するもの同士が共に生きる関係ですから、特に虫だけに限ったことではなく、人間界においても同様の関係が見られます。人間の場合のハニーデューは、懐から出てくるお金であったり、権力であったり、色気であったり、相手や状況に応じて使い分けながらバリエーション豊かな共生関係が繰り広げられています。 アブラムシを食べている最中のテントウムシとヒラタアブの幼虫。活躍を期待しています! 鉢植えのワイルドストロベリーの茎に寄生する黒いアブラムシ。共生関係にあるアリがアブラムシの甘露を集めています。ここに何度もテントウムシを置きましたが、アリを怖れて逃げるばかり。アブラムシを手で落としたほうが断然早かったです。 ガーデンでよく出会うアブラムシを知ろう! さてこんなふうに、食べたり食べられたり守ったりしながら、昆虫のバランスが適度に保たれていれば、草花は大抵元気に育ってくれます。アブラムシだけが異常に増えるのは、環境に問題がある場合(風通しが悪く多湿気味など)や肥料の与えすぎなどが原因と考えられますので、まず第一に、それを改善しましょう。草花にひどい影響が出る場合には、人の手でコントロールをします。アブラムシはとてもか弱い昆虫なので、殺虫剤や牛乳スプレーなどの散布でも駆除できますが、手で取る、というアナログの方法が最も手早く確実。「触るのなんて絶対無理」と顔を引きつらせていたレディーが、いつの間にか美しい笑顔のまま二本の指でアブラムシをザッとこそげ落とすようになるケースは決して珍しくありません。とにかく、アブラムシは庭のレギュラーメンバーですから、怖がらずに上手にお付き合い&対処していきましょう。
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じつは放置が最も効果的!? 庭の害虫、アブラムシ退治(前編)
ガーデニングの大敵? 虫を知ろう! アーバンライフを送る婦女子は概ね虫が苦手。せっかく花を育て始めても、虫の存在が邪魔して素敵なガーデンライフを断念してしまうことがよくあります。けれども、虫の存在なくして植物は生きられません。それに、「地球上に虫は何匹いると思ってるの?」「100京」(by 昆虫学者C・B・ウィリアムズ博士)。ざっと人間の138,045,278倍。普段なかなか聞かない「京」なんて単位で存在している虫たちは、アーバンだろうがセレブマンションだろうがやってきて、そして勝手に生活し始めます。 さて、虫嫌いな人のその理由は、知らない→怖い・気持ち悪い→嫌い。この負のベクトルの結果として「ヘイト」へ終着してしまうケースがほとんど。ですから、「知っている」からスタートすると、結果は正反対になる! ハズ。 メジャーな庭虫 アブラムシ 今回ご紹介する庭虫(庭に来る虫)はアブラムシ。春先早くに登場し、その後も最もよく見かけることになるメジャーな庭虫です。体長は2〜3mmほどですから、2〜3匹程度なら気にもならないのですが、たいがいその存在に気づく時は茎やつぼみにビッシリという状態。悲鳴を誘いがちな情景ですが、ここはひとつ冷静になって観察してみましょう。 バラのつぼみについたアブラムシ。ほぼ全員メス。女子会的な、レディース的なコロニー。ちなみに日本には700種ほどが生息し、種類によって寄生する植物が異なり、体の特徴も黒や茶色、羽の有無などいろいろ。 大勢で集まって、一体そこで何をしているかといえば、植物のエキスを吸っています。口から極細の針を出して植物に刺し、青汁ドリンク的にエキスをゴクゴク飲んでいます。花を育てている人からしたら、「ちょっと、やめてくださ〜い(怒)」です。実際、あんまり吸われ過ぎると、葉っぱが縮んだり、花が咲かなくなったり、病気にかかったりという影響が出ますので、人間界では「害虫」として分類されています。けれども、人を刺したり噛んだり、触れたらかぶれるといった類の虫ではないので、全く怖がらなくて大丈夫。 アブラムシの生態 彼らがするのは、植物のエキスを吸うことと、出産。そう、ですから正しくは彼らではなく、「彼女ら」です。春先、ビッシリ付いているのは大概全員メス。春から秋までのアブラムシのコロニーは女子会です。え?じゃあ、どうやって出産するの? その答えは単為生殖(たんいせいしょく)。アブラムシはオスなしでメスだけで子を宿し、毎日、1匹が10匹程を出産します。生まれた幼虫の腹の中にはすでに子が入ったマトリョーシカ状態で、10日後には成虫となって出産を始めるので、単純計算で1匹が1カ月後には1万匹以上に。単為生殖で生まれる子は親と同一の遺伝子を持つ‘クローン’アブラムシですが、季節や種類によっては雄との間で有性生殖を行い、遺伝子の多様性を保っています。 (後編 へ続く) バイカウツギについていた赤茶色のアブラムシを1匹手に乗せてみたところ、オシリに薄緑色のものが。クローンキッズを出産中でした。
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育て方

【地植え】【鉢植え】を使い分けてガーデニング上手に!
地植えとは?(庭植えとは?) 地面に植物を植えることです。販売されている植物は、ビニールポットか植木鉢に植えられている状態です。そこから植物を取り出して、地面に掘った穴に根っこを下ろして植えることを「地植え(じうえ)」や「庭植え(にわうえ)」といいます。鉢植えと比較し、植物の根が地中に深く、または広がって伸びるため、鉢植えに比べて大きく成長します。また、植物は地中の水分を求めて根を伸ばすため、水やりの回数も鉢植えより少ないか、多くの場合は必要がありません。樹木などの大型の植物の場合、いったん根付いた後の移動・植え替えは困難なため、植える前に場所の吟味が必要になります。 鉢植えとは? 植木鉢やコンテナなど、限られた容器の中に土を入れて植物を育てることをいいます。根っこの成長は鉢の大きさによって制限されるため、地植えの植物と比較して小型に育つものもあります。地植えできる地面がない場合やベランダ、室内で植物栽培ができる他、地植えの庭でも植物を意識的に大きくしたくない場合や、移動しながら育てたい場合、レイアウトを自由に変えて楽しみたい場合などに有効な手段です。また、観葉植物や多肉植物、ランなど日本の気候では育ちにくい種類は鉢植えで育てる必要があります。容器が小さければ小さいほど乾きやすいので、水の管理に気を配りましょう。また、何年も同じ鉢で育てていると、植物が「根詰まり」を起こしますので、何年かに一度、土を取り替える植え替え作業をしましょう。 鉢植えの植え替えについては、こちら ・『植え替えはなぜ必要? 【前編】超初心者向け講座2』 ・『秋〜冬は鉢植えの植え替えシーズン。鉢植えでよくあるトラブルを未然に防ぐ方法』 ・『クリスマスローズの株分け・植え替え方法をご紹介! 適期はいつ?』 葉の美しい植物だけで構成されたコンテナガーデン。定植できる地面はありますが、あえて全て鉢植えにしている理由は、生育旺盛な植物が他を圧倒して育つのを防いだり、水やりなど好む環境の異なるもの同士をコーディネートしたいから。レイアウトも自由に変えて楽しめます。 鉢植えを集合させて楽しむ「寄せ鉢」ガーデニングの記事はこちら ・『一鉢の鉢植えから始める「寄せ鉢」ガーデニング』 ・『デッドスペースにも花緑が育つ「寄せ鉢」ガーデニング』 鉢上げとは? 地面に定植されている植物を植木鉢に移植することを「鉢上げ」といいます。植物を庭から移動したい場合などに行います。例えば、庭ではこぼれ種や地下茎で、思いも寄らないところで植物が育っていることがあります。また、鳥の落し物や風で種子が運ばれて、植えた覚えのない植物が育つこともよくあることです。そのままそこで生かす場合もありますが、ちょっとここで大きくなられると困るなぁ、でもただ抜いて捨てるのも忍びない、といような場合に鉢上げを行います。鉢上げにはもう一つ、タネを播いた後、育苗の際の作業でも行います。 例えば、庭の奥にサンショウのひこばえを発見した場合に鉢上げを行います。このひこばえは、おそらく鳥が種子を落として行って、勝手に生えたと思われます。料理に重宝するので家の近い場所で育てるために鉢上げします。根を傷めないように周囲にぐるりとシャベルを入れて、そっと掘り上げます。植木鉢には用土を入れ、あらかじめ水をたっぷりやっておきます。その上に掘り上げた苗をおき、土をかぶせ、さらに水をあげたら完了。この作業を鉢上げといいます。 Photo/top)Kostenko Maxim /3)atiana Mihaliova, Agenturfotografin/Shutterstock.com





















