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【春から始める庭仕事】おすすめプランツ「ユリ」の植え付け&後悔しないウッドデッキ計画のポイント

【春から始める庭仕事】おすすめプランツ「ユリ」の植え付け&後悔しないウッドデッキ計画のポイント

Gartenbildagentur Friedrich Strauss / Strauss, Friedrich

色とりどりの花々や明るい日差しに春を実感する季節。庭仕事が一番楽しいシーズンの到来です。ドイツ出身のガーデンデザイナー、エルフリーデ・フジ-ツェルナーさんが、春の庭仕事におすすめするのが、今からでも間に合う「ユリ」の植え付けと、屋外時間がもっと楽しくなる「ウッドデッキ」づくり。初心者でも取り入れやすい植栽のポイントや、数年越しで叶えた家族が笑顔になる屋外空間の活用術を、実体験を交えながらご紹介します。

いまが植えどきのおすすめ植物・ユリ

ユリ
Gartenbildagentur Friedrich Strauss / Strauss, Friedrich

私の暮らす神奈川県の湘南地域にも春がやってきました。ガーデニングシーズンに入り、新しい植物の取り合わせを試すのも待ちきれません。

今回、スポットライトを当てたいおすすめ植物が、3月頃に、庭や鉢植えに植え付けできる「ユリ」。基本的にユリの球根は晩秋に植え付けますが、この時期に出回る芽出し球根などを利用すれば、初夏に迎える開花期までの栽培期間も短く簡単に花を楽しめます。

植栽のアイデアとポイント

ユリの植栽
Gartenbildagentur Friedrich Strauss / Strauss, Friedrich

ほとんどのユリは日当たり・水はけのよい環境を好みますが、一部の品種は半日陰でよく生育します。矮性種から高性種までサイズもあり、草丈は50~200cm。花色も幅広く揃います。

ユリは球根を3つほどまとめて1カ所に植えることで、インパクトのあるアイキャッチャーを作ることができます。また、ほかの花と組み合わせて楽しむのもおすすめ。相性がよい一年草や多年草は豊富にあります。ロブラリア(アリッサム?)、ビオラ、ニゲラ、プリムラ、キンギョソウ、ジニア、ペンステモンなどは、そのほんの一例です。ユリの足元をカバーし、日陰を作るためにも、これらの植物は欠かせません。

魅力的なコンビネーションを作るには、色の組み合わせ、草丈、開花時期を考慮することがポイントです。開花中のユリの苗を購入すれば、実際の花の色合いを確認しながら組み合わせを考えることができます。

背の高い種類は花壇の後方や植栽の中央に、矮性の種類は花壇の手前側に植えるのが一般的。また、背の高いユリの場合は、シュラブローズやシモツケといった低木の間に植えれば、支柱を立てなくても天然のプランツサポートとして倒伏を防いでくれます。

ペットには有毒なユリ

ユリ
Gartenbildagentur Friedrich Strauss / Strauss, Friedrich

ユリは犬や猫にとっては有毒であり、特に猫にとっては非常に危険です。花弁や葉、花粉に至るまで全ての部位が有毒で、わずかな量でも致死性の高い急性腎障害を引き起こしかねません。ほかのペットも誤食すると健康被害が出ることがあるので、十分に注意しましょう。一方で、一部品種のユリの球根は国によって食用や薬用に利用されることもあります。

ユリだけでなく、ガーデンの植物にはヒトやペットに毒性があるものも多く、誤食により重篤な症状が引き起こされることもあります。もし小さな子どもがいる場合は、庭で何かを口に入れたりしないよう、注意深く見守る必要があります。食べられることが確実に分かっている食用の植物のみを口にするようにしましょう。

人気のユリの種類

ユリには多くの種類や品種がありますが、ガーデンでもよく利用される代表的な人気の種類を一部ご紹介します。

マルタゴンリリー Lilium martagon

マルタゴンリリー
jinsi/Shutterstock.com

とても人気の高い種類で、ドイツの庭ではしばしば見かけます。非常に装飾的で美しく、栽培も簡単で、ほかの植物とも合わせやすいため、庭に魅力的なコーナーを作るのに重宝します。一年草、多年草、球根類、グラス類、低木など、どれと合わせてもよく映えます。

開花期は初夏。細い茎に輪生葉をつけ、草丈は90~180cmまで成長します。病気にも強い種類です。

マドンナリリー Lilium candidum

マドンナリリー
Gartenbildagentur Friedrich Strauss / Strauss, Friedrich

何世紀にもわたり愛されてきたマドンナリリーは、純白の大きなトランペット形の花を咲かせ、芳しい香りを放つ、堂々としたユリです。草丈は130cm以上にもなる大型種で、1本の花茎に最大で20個ほどの花を房状に咲かせ、美しい花が長く楽しめます。イギリスの王立園芸協会(RHS)による権威あるガーデンメリット賞を受賞しています。

大きな花と強い香りを持つユリにはほかに、トランペットリリーやオリエンタルリリー、それらの交配種であるOTハイブリッドなどの園芸品種群などもあります。

OTハイブリッド
OTハイブリッドの‘フラッシュポイント’。Walter Erhardt/Shutterstock.com

キカノコユリ Lilium henryi

キカノコユリ Lilium henryi
Alex Manders/Shutterstock.com

育てやすく控えめな香りを放つキカノコユリ(黄鹿子百合)。初夏に開花期を迎え、明るいオレンジの花弁に茶色の斑点が入る花が特徴です。

オニユリ Lilium lancifolium

オニユリ Lilium lancifolium
Gartenbildagentur Friedrich Strauss / Green Solutions

英語ではタイガーリリー。濃いオレンジに暗紫色の斑が入ります。育てやすく、基本的に香りはほとんどありません。

スカシユリ(アジアティック・ハイブリッド)

スカシユリ
Molly Shannon/Shutterstock.com

アジアティック・ハイブリッド系の品種は、上向きに咲くのが特徴。白、黄、オレンジ、ピンク、赤、濃いワインレッドなど、豊富で鮮やかな花色があり、初夏の庭や鉢植えに、鮮やかな彩りを添えてくれます。香りはほとんどありません。

ガーデンライフを充実させるウッドデッキづくり

ウッドデッキ
Gartenbildagentur Friedrich Strauss / Renner-Print

ガーデンにまつわる大きな決断は、時に実現まで数年がかりになることもあります。私の小さな庭では、「ウッドデッキ」というアイデアが浮かんだあと、家族の構想を実現するまでに数年かかることになりました。

もともと、新しい住まいを探し、いくつかのモデルハウスを見学していたとき、屋外空間の活用法に興味を持ったのがきっかけです。ほとんどのモデルハウスには、ウッドデッキやタイル張りの屋外スペースが付属し、日陰を作る折りたたみ式のルーフカーテン付きのものも多くあります。また、木製のフェンスにはトレリスがついて、美しいつる植物や大きな鉢植えが飾られ、素敵な雰囲気を演出しています。きれいに整ったダイニングルームの、天井から床まで続く大きなスライドドアを開ければ、屋外空間が一望できる素晴らしい景色が広がることになります。

こうした屋外エリアは、奥行きわずか2~3m、幅が5mほどしかないケースがほとんどですが、ウッドデッキや、大きな鉢植えがいくつか置かれたセンスのよいタイル張りのエリアなど、木材の質感が感じられると、小さくてもとても心地よい空間になります。そして、大抵は色調や素材が調和するようにセレクトされたラウンジチェアや小さな椅子などが、絶妙な位置に配置されています。

モデルハウスは、当たり前ですが生活感は感じられない完璧な状態に保たれ、広々として美しく装飾されています。こんな空間で暮らしたり、こんなベランダで午後のティータイムを楽しんだり……という夢を見てしまうのも無理はありませんね。

この憧れを経て、我が家では数年前にウッドデッキが完成しましたが、以後毎日のようにウッドデッキがある暮らしのよさを実感しています。

ウッドデッキの活用アイデア

ウッドデッキ
Gartenbildagentur Friedrich Strauss / Strauss, Friedrich

それでは、ウッドデッキの導入が庭や家族にとってメリットになるかどうかを、どのように判断すべきでしょうか?

これは時間をかけてじっくり検討すべきプロセスです。家族全員で、ウッドデッキを設置した場合、庭をどのように使いたいか、何を期待するかを話し合う必要があります。それぞれの家庭によっていろいろなアイデアが生まれ、日々の生活を豊かにする素晴らしい空間となることでしょう。

例えば、小さなお子さんがいるご家庭では、活発に遊べる、安全で特別なキッズスペースに。ボール遊び、縄跳び、シャボン玉など、思い思いの遊び方ができます。夏にはミニプールを設置すれば、水遊びを楽しんだり、涼んだりできますね。雨や動物のいたずらを防ぐためのカバーを付けた小さな砂場を用意するのも一案です。

ベランダ菜園
Zigmunds Dizgalvis/Shutterstock.com

ミニトマトや葉野菜を育てておけば、日中のちょっとしたおやつや、食育にもつながります。育てやすく簡単に収穫できるハーブなどは、毎日の料理やティータイムのメニューのバリエ―ションや彩りにぴったりですね。ウッドデッキにフェンスを設置すれば、周囲を囲まれた安心スペースとなり、隣家との境界線も明確になります。

小さなお子さんのいない家庭でも、ウッドデッキは有用なアウトドアスペースに。屋外用ラウンジチェアと耐候性のあるテーブルを置いて、ゆったりと過ごす贅沢な時間も過ごせます。我が家では、朝食や午後のティータイムを外で過ごし、虫や鳥を眺めるのが家族みんなの楽しみ。暖かい日差しと爽やかな風を感じ、近くの学校の活動や台風など強風の後に時々聞こえる波の穏やかな音に耳を傾けます。

私の暮らす地域では、屋外空間を存分に活用できるのは、3月、4月、5月。梅雨にあたる6月や、真夏の7、8月は、蚊も寄ってきますし、暑さと湿度もひどく、屋外で過ごすには適しません。9月以降は、冬まで再び外で過ごすのが心地よくなります。もっとも、9~11月はまだ虫が多く、虫除けに蚊取り線香が大活躍します。

スペシャルな屋外空間を、自宅で年間6カ月以上も楽しめるのは、本当に大きなメリット。日々の暮らしを大きく向上させてくれます。

ウッドデッキ制作の始め方

ウッドデッキ
tab62/Shutterstock.com

ウッドデッキを設置するなら、まずは次のようなポイントを決めることからスタートしましょう。

設置場所と素材

ウッドデッキを作るベストスポットは、リビングやダイニングの前。日当たりのよい場所、または半日陰になる場所がおすすめです。あまりに暗いと、ウッドデッキに苔が生えたり、濡れて滑りやすくなったりしますし、木材の傷みも早くなります。

つまり、天然木材を使用する場合は、塗装や手入れなど、多くの注意とメンテナンスが必要になるということでもあります。落ち葉を取り除き、清潔に保ち、苔が生えないようにするなどの日々のケアは必須であることに留意しましょう。ウッドデッキの素材としては天然木、WPC(木質プラスチック複合材)などが代表的ですが、メンテナンスや風合いなど考慮し、自分に合うものを選ぶとよいでしょう。

サイズ

サイズ選びの参考になる実践的な方法は、ロープを地面に張って、おおよそのサイズをイメージしてみること。四隅に杭を打ち込み、それぞれの杭から建築用の糸を張って、設置場所をイメージしやすくする方法もあります。

高さ

高さは非常に重要です。多くの場合、室内、ウッドデッキ、庭の間の段差を埋めるために階段が必要になるので、その際は歩きやすいものを選びましょう。床と同じ高さに作れば、室内から段差なしでつながります。

形状

人気が高い長方形や正方形は、空間を最大限に活用できます。使い勝手がよく、庭にすっきりとした直線的なラインを作り出します。曲線的な形状のものよりも施工が容易なのも利点です。角を丸くすれば、柔らかな印象を与え、ぶつかる危険性も減らすことができます。

デザインにこだわる人や、特別な場所に設置したい場合、アイキャッチャーとしたい場合は、円形や楕円形もよい選択肢になります。ただし、多少のデッドスペースが生じる可能性はあります。

カラー

広い面積を占めるウッドデッキのカラーは庭の彩りにもなります。ディープレッド、ブラウン、グレーなどが人気のカラー。デッキ用塗料などを用いて塗装することができます。

ライティング

デッキに照明をつければ、日が暮れた後も長くその空間を楽しむことができます。埋め込み式のデッキライトや、エッジ周辺に置いた温かみのあるランタンなどで明るく照らせば、空間を広く使うことができます。

設置時期

家族と相談して、設置に最適な時期を決めましょう。私の経験上、地域にもよりますが、3月上旬頃の気候が安定している早春から作業を始めるのが最適です。

プロの職人に依頼する場合でも、十分な施工時間を確保しましょう。予期せぬトラブルにより、工事が遅れたり中断したりする例はいくらでもあります。家族の中にDIYが得意な人がいれば、家族みんなでDIYプロジェクトとして取り組むこともできますね。ただし、その人が風邪をひいたり疲れてしまったりすると、まったく進まないことも覚悟しましょう。寒さや風雨などの悪天候、職場の急な仕事、日常生活におけるその他の予期せぬ中断など、落とし穴はたくさんあります。ホームセンターへの再三の買い出しも多くの時間を要し、大きな負担となります。釘、塗料、刷毛、洗剤、ちょっとした道具、コンクリートブロック、金属材料などの適した材料を探すのに何時間も費やしてしまうのです。たとえ計画がほぼ完璧だったとしても、この買い出しは避けられません。

こうした難点もあるため、ウッドデッキづくりは、プロの大工さんや外装工事会社に依頼するのが最善です。コストは高くなりますが、安心感は格段に高まります。工事が完了した後、何週間も残った材料やゴミの処分に悩まされることもありません。未完成箇所や失敗部分も(おそらく!)ないことでしょう。

あなたとご家族にとって最適な方法が見つかることを願っています。

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