- TOP
- 花と緑
- おすすめ植物(その他)
- 雨の庭もしっとりと美しく! 6月に咲く人気の花20選
雨の庭もしっとりと美しく! 6月に咲く人気の花20選

DenisProduction.com/Shutterstock.com
梅雨を迎え、雨が降り続く6月は、なかなか外に出られない日も多く、どんよりした空とともに気分も少し沈みがち。でも、そんな季節にも美しく咲く花や、雨の中でこそ輝きを増す植物もたくさんあります。この記事では、6月に見頃を迎える植物の中から、ガーデニングでもよく育てられている人気の草花や、よく見かける樹木を20種類、名前と写真、花言葉もご紹介します。
目次
アジサイ
アジサイ科低木/主な花色:青・紫・ピンク・赤・白/開花期:6月~9月上旬

梅雨の季節を代表する花といえば、アジサイですね。しっとりとした雨の日に映えるアジサイは、乾燥にさえ気をつければ、丈夫で初心者ガーデナーにも育てやすく、世界中で広く親しまれて、次々に美しい品種も登場しています。大きな特徴の一つが土壌の酸性度による色変わりですが、品種によっては酸度に関係なく発色するものもあります。花のように見える部分はガクが変化した装飾花なので、長期間楽しむことができ、ドライフラワーにもおすすめ。咲き進むにつれて色が変化するものも多く、季節が移って赤や褐色など秋を思わせる色合いへと退色した花を楽しむ「秋色アジサイ」も人気です。病害虫に強く、耐陰性もありますが、花つきよく育てるには日当たりのよい場所がよいでしょう。やや湿った場所を好み、水をよく吸い上げるので、鉢植えの場合は特に水切れに注意します。花芽を落としてしまわないよう、剪定は花後すぐに行うとよいでしょう。アジサイ全般の花言葉は「移り気」「無常」「冷淡」「団らん」などです。
カシワバアジサイ
アジサイ科低木/主な花色:白/開花期:5月中旬~7月

一般的なアジサイとは異なり、円錐形のたっぷりとした花房をつけるカシワバアジサイ。深い切れ込みの入った葉が、カシワの葉に似ていることから名付けられたアジサイの仲間です。白色の一重の装飾花を咲かせるタイプがもっともポピュラーですが、ボリュームのある八重咲きの品種もあります。開花後は、花がらを切らずにそのままにしておくと、白からピンクや緑色へと花色が移ろう様子も楽しめます。丈夫で育てやすく、一般的なアジサイと同様に栽培できます。カシワバアジサイの花言葉は「慈愛」「清純な心」「美」「魅力ある人」「元気な女性」などです。
ハナショウブ
アヤメ科多年草/主な花色:青・紫・白・黄・ピンク・複色/開花期:6月~7月中旬

初夏から梅雨にかけて咲くハナショウブは、雨の中でひときわ目を引く花の一つ。変化に富んだ花色があり、しっとりとした風情が古くから人々に愛され、見頃を迎えると各地の花菖蒲園に多くの人が訪れます。よく似た花に同じアヤメ科のアヤメやカキツバタがありますが、花弁の根元の部分に、細長い黄色の模様があればハナショウブ、細長い白色の模様があればカキツバタ、大きな網目模様があればアヤメと見分けることができます。花菖蒲園では水を張って育つ姿も見ますが、水生植物ではないので水を張る必要はありません。極端に乾燥する場所を除き、水辺近くから一般的な花壇まで、幅広い環境で育てられます。つぼみの期間に乾燥するときれいな花が咲かないので注意しましょう。ハナショウブの花言葉は「嬉しい知らせ」「優しさ」「伝言」「優雅」「信頼」「心意気」などです。
●【ハナショウブ(花菖蒲)】令和時代にも注目したい、色彩豊かな日本の伝統園芸植物
クチナシ
アカネ科低木/主な花色:白/主な開花期:6~7月

純白の花から芳純な香りを強く漂わせるクチナシ。四大香木の一つに数えられ、甘い香りは香りに敏感な方は酔ってしまうほどなので、植え場所には注意が必要です。秋には染料としても用いられる橙赤色の実を付けますが、ガーデニングで人気の大型の八重花を咲かせるガーデニアは実を付けません。日本に自生してきた樹木なので、手がかからず育てやすい庭木です。日向〜半日陰で栽培できますが、あまりに日当たりが悪いと花つきが悪くなります。暑さには強いですが、やや湿り気がある土壌を好み、西日や乾燥が苦手。寒さには弱いので、寒風が吹きつけたり凍結しやすい場所は避けましょう。クチナシの花言葉は「とても幸せです」「喜びを運ぶ」「洗練」「優雅」などです。
●美しい白花とかぐわしい香りで人気のクチナシ! 育て方を分かりやすく解説
クレマチス
キンポウゲ科つる性多年草/主な花色:白・青・赤・ピンク・茶・黄・黒・複色/開花期:4月中旬~10月

つる植物の女王とも呼ばれるクレマチス。自由奔放に伸びるしなやかなつると、美しい花が魅力で、バラと合わせる植物としても人気があります。数多くの品種や野生種があり、いくつかの系統に分類されていますが、系統によって管理方法が異なるので、それぞれに合わせて育てましょう。ガーデニング初心者は新枝咲きの品種を選ぶと、冬にばっさりと切り戻しせば翌春に新しい枝を伸ばして花を咲かせるので、管理が簡単です。根を切られることや移植を嫌うので、植え場所をよく考えてから、根をいじらないように植えましょう。植え付けの際は、つるを1~2節分埋める深植えにします。クレマチスの花言葉は「精神の美」「旅人の喜び」「策略」などです。
●「知名度なくても素晴らしい!クレマチス5種」専門家が選ぶ珠玉の品種
ラベンダー
シソ科低木/主な花色:紫・白・ピンク/開花期:4~7月

鮮やかな紫色の花と、リラックスできる優雅で豊かな香りから、ハーブの中でも人気の高いラベンダー。芳香剤やせっけん、ハーブティーなど、暮らしの中でも馴染み深い香りの一つです。ラベンダーは鎮静作用や体の不調を整える効果が期待できる薬用植物として、古くから利用されてきました。香りのよいコモンラベンダーや、ウサギの耳のような苞葉を持つフレンチラベンダーなど、いろいろな種類があります。高温多湿に弱いので、温暖な地域では‘グロッソ’など比較的暑さに強い品種を選ぶとよいでしょう。酸性土壌を嫌うので、少量の苦土石灰を加えると生育がよくなります。日当たりと風通し、水はけがよく、西日の当たらない場所で育てるとよいでしょう。ラベンダーの花言葉は「沈黙」「清潔」「期待」「あなたを待っています」などです。
●ラベンダーの剪定は品種ごとに微妙に時期が違う!育て方のコツとお手入れ、植え替えや寄せ植えを一挙紹介します
アガパンサス
ヒガンバナ科多年草/主な花色:青紫・白・複色/開花期:5月下旬~8月上旬

涼しげなブルーの花と青々とした細葉で夏の庭を彩ってくれるアガパンサス。手毬状に花が集まるボリュームのある咲き姿は、ガーデンの中でも存在感を放ちます。日本の高温多湿の厳しい気候の中でも丈夫に育ち、ほとんど手がかからず植えっぱなしで何年も咲くコストパフォーマンスのよい植物で、ガーデニング初心者にもおすすめ。日当たりと水はけがよい、乾燥気味の環境を好みます。生育旺盛で根は長く深く張るので、地植えのほうが管理しやすいです。鉢植えの場合、小さな鉢だと根詰まりしやすいため、6号以上の鉢に植えるとよいでしょう。基本的には日当たりを好むため、半日陰で育てると、花つきは悪くなります。アガパンサスの花言葉は「恋の訪れ」「ラブレター」「知的な装い」などです。
●長寿の宿根草「アガパンサス」【オージーガーデニングのすすめ】
ガウラ
アカバナ科多年草/主な花色:白・ピンク・複色/開花期:5~11月

細い花穂が風に揺れ、まるでチョウが舞っているようにも見えるガウラは、優美な姿がナチュラルガーデンにぴったり。繊細な印象とは裏腹に、強健で手がかからない、ビギナーにもおすすめの花です。一つの花の開花期間は短いですが、次々とつぼみを上げるので、初夏から晩秋まで長期間にわたり開花を楽しむことができます。日当たりと風通しのよい場所を好み、暑さ寒さには比較的強いほうなので、暖地では地植えで問題なく管理できます。こぼれ種でもよく増えるので、適宜移植するなどしてコントロールしましょう。摘心をするとわき芽が出てこんもりと茂り、花数も多くなりますよ。ガウラの花言葉は「清楚」「負けず嫌い」「我慢できない」「行きずりの恋」などです。
●世界一のガーデンショーでベスト1に輝いた夢の花「ハイブリッド・ジギタリス」
ヘメロカリス
ワスレグサ科多年草/主な花色:白・赤・ピンク・オレンジ・黄・複色/開花期:5月中旬~8月

ヘメロカリスは初夏から夏にかけて次々と花を咲かせる多年草です。日本に自生するニッコウキスゲやノカンゾウ、ヤブカンゾウもヘメロカリスの一種で、古くから親しまれています。暑さ寒さに強く、土壌もあまり選ばずに植えっぱなしでもよく育つので、ガーデニング初心者にもおすすめ。花は1日でしぼんでしまうことから英語では「デイリリー」と呼ばれますが、1本の花茎にたくさんのつぼみをつけ、次々に花を咲かせるので、長期間楽しむことができます。植え時は9月の彼岸すぎ。比較的大きく成長するので、スペースを確保し、根と茎の境目が2~3cmほど土中に埋まるように植え付けます。開花期から夏は水切れに注意しましょう。ヘメロカリスの花言葉は「宣言」「とりとめのない空想」「苦しみからの解放」「微笑」「一夜の恋」「愛の忘却」「憂いを忘れる」などです。
アリウム
ネギ科多年草/主な花色:紫・白・ピンク・黄・複色/開花期:4月中旬~6月

植えっぱなしで毎年楽しめるアリウムは、宙に浮かぶように咲く丸い花球が庭のアクセントになる、人気の球根植物です。どこかユーモラスな雰囲気で、ほかの草花と組み合わせても面白い光景を作ってくれます。代表的な大型種のアリウム・ギガンチウムは、海外の庭園でもよく植栽されています。球根が小さな種類は植えっぱなしでも大丈夫なものが多いですが、大きな球根を持つものは夏の高温多湿で腐りやすいため、掘り上げて保管するとよいでしょう。球根の植え時は、地温が落ち着き、寒くなる前の10月~11月前半。球根の高さの1.5倍程度の土がかぶさるくらいを目安に植え、鉢植えの場合は球根の下に根が十分に張れる深さを確保しましょう。アリウムの花言葉は「正しい主張」「深い悲しみ」「夫婦円満」などです。
●真夏が買い時! オーナメンタルに春庭を彩る秋植え球根アリウム〜乙庭注目品種 2022年増補版!【乙庭Styleの植物37】
ユリ
ユリ科多年草/主な花色:白・ピンク・オレンジ・赤・黄・複色/主な開花期:5月下旬~7月

大輪で艶やかな花を咲かせるユリは、初夏の花壇の主役花の一つ。日本にもさまざまな自生種があり、広く親しまれてきた球根植物で、ゴージャスな花から可憐なものまで品種も多数あります。種類によって開花期は異なりますが、基本的にスカシユリ系からテッポウユリ系、そしてオリエンタル系へと咲き継ぎます。品種によっても異なりますが、一般に葉の細いユリは日当たりを、葉の広いユリは半日陰を好むとされるので、環境に合わせて植えてもいいですね。地温が高くなるのは嫌うため、風通しのよい場所で育て、地面に強い直射日光が当たらないようにするとよいでしょう。球根は乾燥しないように注意し、10~11月頃に植え付けます。その際、球根と地面の間に伸びる上根のスペースを十分に確保するため、深植えにしましょう。花後は花がら摘みを忘れずに行い、球根を太らせます。ユリの花言葉は「恥じらい」「はにかみ」「謙遜」などです。
タチアオイ(ホリホック)
アオイ科多年草/主な花色:白・赤・ピンク・オレンジ・黄・黒・紫・複色/開花期:6月上旬~8月中旬

タチアオイは梅雨から夏にかけて、空に向かってまっすぐに伸びる長い茎に、次々に花を咲かせます。草丈は2mほどにもなる大型の植物で、ガーデンでの存在感は抜群。花は一重咲きや八重咲きがあり、下から順に咲き上がります。二年草または短命な多年草とされることが多く、株を更新しながら育てるとよいでしょう。種まきの適期は9~10月、または3~4月。成長の早い植物なので、春まきでも夏前に開花させることができます。根をいじられるのを嫌うので、水はけと日当たりのよい場所で栽培し、移植は控えたほうがよいでしょう。草丈が高くなるのでスペースを確保し、適宜支柱を立てて育てます。タチアオイの花言葉は「豊作」「あなたの美しさは気高い」などです。
●華やかな花を咲かせるタチアオイの育て方・ポイント・注意点を徹底解説!
ギボウシ(ホスタ)
キジカクシ科多年草/主な花色:白・薄紫/開花期:6月下旬~8月

バリエーション豊富な美しいカラーリーフが人気のギボウシ。初夏には清楚な雰囲気の花も咲かせ、春の芽吹きから冬の落葉まで、長期間庭を彩ってくれます。その丈夫さと美しさから、アメリカでは「パーフェクト・プランツ」とまで呼ばれ、「空いた場所があればギボウシを植える」といわれるほどポピュラーな植物です。庭植えにすればほとんど手がかかりません。基本的には日向を好みますが、夏の直射日光で葉が傷まないように、落葉樹の下など、夏は明るい半日陰になる場所が向きます。あまり乾燥していると株の成長が遅くなるので、適度に保水性のある場所がよいでしょう。ギボウシの花言葉は「冷静」「沈静」「落ち着き」などです。
ヤマボウシ
ミズキ科高木/主な花色:白・ピンク・淡緑/開花期:6月中旬~7月中旬

梅雨時に雪をかぶったように白い花を咲かせるヤマボウシ。春先に咲くハナミズキと同じミズキ属の花木で、日本にも自生していることから環境に馴染んで初心者でも育てやすく、街路樹などにもよく利用されます。花弁のように見える部分はじつは総苞片で、比較的観賞期間も長く楽しめ、また秋に熟す実は食用することもできます。苗木の植え付け適期は休眠期の12~3月。5〜10mに成長する高木なので、大きく育てたい場合は、余裕のある広い場所に植えましょう。剪定によって樹高をコントロールすることもできます。剪定の適期は、尖った葉芽とふっくら丸い花芽の見分けがつきやすい、休眠中の12〜2月です。ヤマボウシの花言葉は「友情」です。
●庭木にも食用にも? ヤマボウシの特徴から育て方まで徹底解説!
ペンタス
アカネ科低木/主な花色:白・赤・ピンク・紫/開花期:5〜10月

春から秋まで長期間にわたり、整った星形の小花をまとまって咲かせるペンタスは、暑さに負けずによく開花するので、真夏のガーデンにぴったり。花が少なくなりがちな花壇や寄せ植えなどで活躍します。寒さに弱く一年草扱いされることが多いですが、掘り上げて室内で管理すれば比較的簡単に越冬し、温度と日当たりに気をつければ冬でも花が咲くことも。植え付けの適期は5~7月。日当たりと風通しのよい場所を好み、過湿や蒸れに弱いので、梅雨時など長雨が続くと立ち枯れしやすくなります。鉢植えやプランターは、雨の当たりにくい場所に移動するとよいでしょう。花がら摘みを兼ねて切り詰めると、わき芽が伸びてより多くの花が楽しめます。ペンタスの花言葉は「願い事」「希望が叶う」などです。
●【夏花】暑さに強く花が長く咲く! ペンタスの育て方や品種、冬越し全解説
サルビア(セージ)
シソ科多年草/主な花色:紫・白・青・赤・ピンク・黄/開花期:6~11月

ハーブや観賞用として広く使われ、非常に種類が豊富なサルビア。一年草と多年草がありますが、初夏にはサルビア・ネモローサやチェリーセージなど多年草タイプのものがよく開花します。一年草タイプに比べ暑さには弱いですが、初夏から晩秋まで長く咲き、翌年も開花が楽しめます。丈夫で育てやすく、種類も豊富でほかの草花とも合わせやすいので、ガーデンではさまざまな場所に登場する使い勝手のよい植物です。低木状に育つタイプや、地際に葉を茂らせて花穂を伸ばすロゼットタイプ、地下茎を広げるタイプなど、種類によって花姿や性質は異なります。開花後は花穂ごと花がらを切り、伸びすぎたら切り戻しをしましょう。サルビア全般の花言葉は「尊敬」「知恵」「良い家庭」「家族愛」などです。
ゼラニウム
フウロソウ科多年草/主な花色:白・赤・ピンク・オレンジ・紫・複色/主な開花期:3月~12月上旬

乾燥に強く丈夫なゼラニウムは、夏場でも高温多湿になりにくいヨーロッパでは栽培しやすく、プランターや吊り鉢、ウィンドウボックスなどあらゆる場所で活用され、街並みを彩っています。ゼラニウムはペラルゴニウム属の植物の総称で、主に多肉質の茎を持つ四季咲きのゼラニウム、下垂するように育つアイビーゼラニウム、葉に香りのあるセンテッドゼラニウム、ゴージャスな一季咲きのペラルゴニウムという4つのグループに分けられます。どれも丈夫で育てやすい植物です。日光を好み、高温多湿を嫌うので、日当たりと風通しのよい場所で管理しましょう。花がらは適宜取り除き、株姿が乱れてきたら新芽を残すようにして切り戻します。凍結すると枯死するので、寒冷地では霜が降りる前に室内に取り込む必要がありますが、暖地では防寒対策をすれば戸外での越冬も可能です。ゼラニウムの花言葉は「尊敬」「信頼」「真の友情」などです。
●色鮮やかな花が春から秋まで楽しめる! ゼラニウムの特徴や育て方を解説
ペチュニア
ナス科一年草/主な花色:赤・ピンク・青・紫・白・黄・複色/主な開花期:3~11月

開花期間が長く、春から秋にかけて花壇や寄せ植え、ウィンドウボックス、ハンギングバスケットなどを彩ってくれるペチュニアは、夏のガーデンには欠かせない存在。品種のバリエーションが豊富で育てやすく、成長が早くてこんもり茂り、真夏もあふれんばかりにたくさんの花を咲かせてくれます。近年は、より花数が多く、丈夫で育てやすい園芸品種も多数登場しています。本来は多年草ですが、日本では基本的に一年草として扱われます。雨に弱いため、特に梅雨時は直接雨の当たらない場所で育てるとよいでしょう。泥がはねると病気が発生しやすくなるので注意します。植え付け後は摘心を繰り返すことでこんもり育ち、花数も増えます。蒸れが苦手なので、梅雨前や株姿が乱れてきたら半分程度まで切り戻して風通しよく育てましょう。開花期間中は適宜花がらを摘み、追肥を行うと長く楽しめます。ペチュニアの花言葉は「あなたと一緒なら心がやわらぐ」「心のやすらぎ」などです。
カンパニュラ
キキョウ科多年草/主な花色:白・ピンク・青・紫/開花期:5~7月

初夏になると、白やピンク、青、紫などパステルカラーの優しい花を咲かせるカンパニュラ。花茎を伸ばして、キキョウに似た星のようなベル状の花をふんわりと咲かせ、ガーデンを優しく彩ります。カンパニュラという名は、ラテン語で「釣り鐘」を意味する言葉から。多年草のものが多いですが、ふっくらとした花を咲かせるカンパニュラ・メディウムは一・二年草として扱われます。暑さはやや苦手で、風通しと水はけがよい、日向~半日陰で栽培します。落葉樹の下など、夏の強い日差しが直接当たらない場所を選ぶとよいでしょう。直根性で根をいじられるのを嫌うため、植え付ける際には根を傷つけないように注意しましょう。カンパニュラの花言葉は「感謝」「誠実」「節操」などです。
バーベナ
クマツヅラ科多年草/主な花色:白・赤・ピンク・紫・複色/開花期:5月中旬~11月中旬

花期が長く、春から晩秋にかけてサクラソウにも似た可愛らしい小花をまとまって咲かせるバーベナ。ほかの花とも合わせやすく、暑さの厳しい季節にも旺盛に生育する頼もしい植物です。本来は多年草ですが、日本では比較的耐寒性が強い多年草タイプと、寒さに弱く一年草として扱われるタイプに分かれます。バーベナ・ボナリエンシスやバーベナ・ハスタータなどの多年草タイプは大きく成長し、ナチュラルガーデンなどにおすすめです。酸性土壌を嫌うので、植え付け前に苦土石灰を加えてよく耕しておくとよいでしょう。日当たりと風通しのよい場所を好み、多湿が苦手なので、水はけのよい土壌で育てます。花がらを切るときは、花茎の付け根から切り取りましょう。バーベナの花言葉は「魔力」「魅力」などです。
●ボーダー花壇や寄せ植えに、暑さに強くバラエティー豊かなバーベナ
6月に見頃を迎える人気の花を育てよう!
今回は、6月に咲くガーデニングで人気の花を20種類ご紹介しました。ここで取り上げたもの以外にも、まだまだたくさんあります。ぜひお気に入りの花を見つけて、6月のガーデニングを楽しんでみてくださいね。
Credit
文 / 3and garden

スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。
- リンク
記事をシェアする
新着記事
-
ガーデン&ショップ
都立公園を新たな花の魅力で彩る「第3回 東京パークガーデンアワード」都立砧公園 【1月の様子】
新しい発想を生かした花壇デザインを競うコンテストとして注目されている「東京パークガーデンアワード」。第3回コンテストが、都立砧公園(東京都世田谷区)を舞台に、いよいよスタートしました。2024年12月には、…
-
宿根草・多年草
豪華に咲く!人気の宿根草「ラナンキュラス・ラックス」2025年おすすめ品種ベスト5選PR
春の訪れを告げる植物の中でも、近年ガーデンに欠かせない花としてファンが急増中の「ラナンキュラス・ラックス」。咲き進むにつれさまざまな表情を見せてくれて、一度育てると誰しもが虜になる魅力的な花ですが、…
-
アレンジ
100均活用で楽しむパンジー・ビオラの飾り方3選 プチプラ花コーデVol.152
プチプラ雑貨を使って、もっと暮らしと花を楽しんでみませんか? 100均などのプチプラ雑貨とフラワーアレンジを日々楽しむ、フラワーデザイナーの川守由利子さんに、旬のプチプラな手作りアイデアを教えていただき…