【プロが解説】季節で変わる美色の葉! 1年中楽しめるカラーリーフ「コプロスマ」の育て方
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鏡のようなツヤツヤとした光沢葉と、季節とともに変化する美しい色合いが魅力の「コプロスマ」。お庭や寄せ植えを1年中カラフルに彩る人気のカラーリーフです。夏の高温多湿にやや注意が必要ですが、基本のポイントを押さえれば初心者でも無理なく育てることができます。この記事では、コプロスマの特徴や魅力的な品種をはじめ、美しく健康に育てるためのコツを栽培のプロが分かりやすく解説します。
目次
コプロスマの基本情報

植物名:コプロスマ
学名:Coprosma
英名:Mirror Bush, Mirror Plant
科名:アカネ科
属名:コプロスマ属
原産地:ニュージーランド
形態:常緑低木
コプロスマ属の仲間は、マレーシアからオーストラリア、太平洋諸島、ニュージーランドなどに約110種が知られています。観賞用に栽培されるのはニュージーランド原産の種類で、よく育てられるのはコプロスマ・レペンス(Coprosma repens)の園芸品種です。カラーリーフが美しいものが多く、寒さに当たって紅葉するのも魅力的です。またアセロサ(Coprosma acerosa)との種間交配種の葉に白斑の入った品種も流通します。
葉には鏡のような光沢があることから、ミラーブッシュやミラープラントなどの英名があります。小さな美しい葉が密に茂ってコンパクトにまとまった株姿になるので、寄せ植えにも最適です。潮風に強く、海沿いの地域の植栽にも最適です。
太陽に照らされて美しく輝くコプロスマ。BlueRingMedia/Shutterstock.com
コプロスマの特徴・性質

園芸分類:樹木
樹高:50~150cm
耐暑性:普通~やや弱い
耐寒性:普通~やや弱い
風のない温暖な場所では背が高くなりますが、風当たりの強い乾燥気味の場所では低く広がるように生育します。
早春頃に花が咲くこともありますが、目立ちません。雌雄異株なため、雄株と雌株を両方育てると秋にオレンジの実がつきます。
夏の高温多湿にはやや弱いですが、風通しのよい場所では問題なく育つことが多いです。風通しが悪い場所では、猛暑時の蒸れに十分注意してください。
耐寒性はやや弱いですが、種類によっては強い霜が降りる地域でも越冬します。また多くは軽い霜に当たる程度なら耐えるので、都心部や関東の海に近い地域などでは屋外で越冬します。
コプロスマの仲間
コプロスマ・レペンス Coprosma repens

ニュージーランドの亜熱帯地域原産ですが、最低温度の目安はマイナス5℃くらいです。艶のある葉が美しく、多くの園芸品種があります。
コプロスマ・レペンス ‘エクリプス’ Coprosma repens ‘Eclipse’ (‘Aldawn’)

茶色と赤みがかったピンク色のカラーリーフが美しい品種です。
コプロスマ・レペンス ‘マーブル・クイーン’ Coprosma repens ‘Marble Queen’

丸みのある葉に明るいクリーム色の斑が入った品種です。温度が低下すると、葉色がピンクがかることがあります。
コプロスマ・レペンス ‘テキーラ・サンライズ’ Coprosma repens ‘Tequila Sunrise’

季節によってさまざまな色合いに変化するカラーリーフが魅力の品種です。葉の縁は黄色からオレンジに変化し、秋には全体的に赤色がかった色合いになります。
‘レインボーサプライズ’

緑葉にクリーム色やピンク色の斑が入り、気温が下がるにつれてブロンズ色の渋い色合いになるカラーリーフが魅力的な品種。
コプロスマ・アセロサ Coprosma acerosa(Coprosma acerosa ‘Hawera’)

ニュージーランドの温帯地域原産で、海岸の砂地などにも自生することからサンドコプロスマの名があります。細い枝は地面に這うように伸び、線状の葉が密に茂って株幅2m近くに広がります。マイナス10℃くらいの低温に耐え、暑さにも強く、乾燥地のグラウンドカバーに最適です。
コプロスマ・カーキー ‘バリエガタ’ Coprosma ×kirkii ‘Variegata’

コプロスマ・カーキーはレペンスとアセロサの種間交配種ですが、葉に白斑の入った‘バリエガタ’がカーキー、またはキルキーの名で流通しています。やわらかい枝は横方向に伸びやすいので、グラウンドカバーに最適です。寄せ植えの前面に植えると、枝が枝垂れるように伸びます。
コプロスマの栽培12カ月カレンダー
植え付け(地植え):4月中旬~6月中旬
植え替え(鉢植え):4~6月
肥料:4月中旬~6月中旬、9~10月
挿し木:5~6月
コプロスマの栽培環境

適した環境・置き場所
日なたから半日陰の適度に湿り気があり、水はけのよい場所が適します。明るい日陰でも育ちますが、日照不足になると枝が徒長気味に伸びて全体的に間延びした樹姿になり、カラーリーフの品種は色調が不鮮明になって観賞価値が下がります。
夏越し
日本よりも湿度が低い地域が原産なので、夏の高温多湿対策が栽培するうえでの大切なポイントです。近年は35℃以上の猛暑日が珍しくありませんが、そのような日の朝に水をやって用土がよく湿っていると、日中に鉢の中の水分がお湯になってしまい根が傷みます。
家の東側などの午前中だけ日光が当たる半日陰に置き、夕方に水やりすると安全です。地植えした場合は、西側に背が高めの植物を植えて西日を遮るようにするとよいでしょう。また周囲に植物を密集させて風通しを悪くしたり、コンクリートの上に鉢を直置きするのは避けてください。
冬越し
種類や品種によって耐寒性に幅がありますが、最低温度の目安はマイナス5℃です。霜が降りる地域では冬に葉が多く落葉したり、葉の傷みが目立つ場合があります。冬の冷たい北風や西風に当てるのはできるだけ避けたほうがよいでしょう。
寒冷地では鉢植えを室内の日当たりのよい場所に置いて越冬させてください。
コプロスマの植え付け・植え替え

庭への植え付け
4月中旬~6月中旬が植え付けの適期ですが、霜が降りない暖地では9~10月にも植えることができます。水はけのよい場所に植え、雨後に水が溜りやすいような場所は避けてください。水はけがよくない場合は、周囲より土を高く盛って木枠などで囲んだレイズドベッドに植えるとよいでしょう。また土壌が粘土質の場合は、軽石や砂などを入れて土壌改良してください。
深さと幅が根鉢の2倍程度の植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の量の腐葉土を掘り上げた土に混ぜ、根鉢を軽くほぐしてから植え付けます。また深植えにならないように、根鉢の表面が周囲の地面より少し高い位置になるよう植えてください。
鉢植えの植え替え
根詰まりすると生育が衰えるので、2年に1回、春の4~6月に植え替えてください。根鉢の表層と底の部分を中心に軽くくずし、一回り大きな鉢に植え替えます。
用土
中性から弱酸性の水はけと通気性のよい用土を好みますが、あまり用土を選ばず育ちます。凡庸性の高い一般的な培養土にパーライトを2~3割混ぜるか、赤玉土5:腐葉土3:パーライト2を混ぜた用土などを使います。
コプロスマの育て方・日常の管理

水やり
鉢植えは、春から秋の生育期は鉢土の表面が乾いてから水やりします。ただし夏の猛暑が厳しい場合は、鉢植えを午前中だけ日光が当たる半日陰に置き、夕方にたっぷり水やりするとよいでしょう。休眠期の冬は、やや乾かし気味に管理します。
地植えした場合は、根付けば水やりの必要は少ないですが、夏に土壌がひどく乾燥したら水やりしてください。
肥料
鉢植えは、春の4月中旬~6月中旬、秋の9~10月に3要素が等量の緩効性化成肥料をやや控えめに与えてください。肥料が多いとカラーリーフの色合いが不鮮明になり、観賞価値が下がります。
地植えした場合は春に1回、肥料を与えればよいでしょう。
病害虫
枝葉が密集するので、風通しが悪いとカイガラムシが発生します。薬剤が効きにくいので、ブラシなどで可能なかぎりこすり落としてから薬剤を使うとよいでしょう。
また日当たりが悪いと、アブラムシが発生することがあります。アブラムシは薬剤での防除が比較的簡単です。
コプロスマの作業

剪定
定期的な剪定の必要は少ないですが、剪定の適期は4~5月です。剪定に強いので、好みの位置で刈り込んだり、伸びすぎた枝を切って樹形を整えます。
増やし方
春の5~6月に挿し木で増やすことができます。枝を10cmほど切り、葉を2~4枚残すように下葉をとって、挿し穂とします。赤玉土小粒や鹿沼土などの清潔な用土に挿し、明るい日陰で乾かさないように管理してください。
コプロスマの栽培ポイント

- 日当たりから半日陰で育てる
- 夏の高温多湿に注意
- 軽い霜程度に耐えるが、強い北風は避ける
- 猛暑時は半日陰や軽い遮光下で育てるのがおすすめ
カラーリーフが美しい常緑の低木として楽しめます。生育も比較的緩やかなので、剪定等の手間も少ないです。ガーデニングでは花にばかり注目しがちですが、葉の美しい植物があると1年中楽しめて重宝します。鏡にも例えられるツヤツヤの葉は、季節によって色合いが変わるのも魅力的です。いろいろな品種をコレクションして育てれば、庭やベランダをカラフルに彩ることでしょう。
Credit
文 / 小川恭弘 - 園芸研究家 -

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