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庭がパッと華やぐ! 一目惚れするカラーリーフ「ネグンドカエデ」 人気のフラミンゴなどおすすめ4品種

庭がパッと華やぐ! 一目惚れするカラーリーフ「ネグンドカエデ」 人気のフラミンゴなどおすすめ4品種

tamu1500/Shutterstock.com

鮮やかな斑入り葉や黄金葉が美しく、お庭をぱっと明るく彩る「ネグンドカエデ(トネリコバノカエデ)」。ピンクと白のグラデーションが美しい人気品種‘フラミンゴ’をはじめ、シンボルツリーやカラーリーフとして絶大な人気を誇ります。「高木になるから育てるのが難しそう…」と思われがちですが、毎年の適切な剪定を行えば、ご自宅の庭や鉢植えでもコンパクトに美しく管理可能。この記事では、ネグンドカエデの基本情報や魅力的な品種、失敗しない育て方、剪定のタイミング、病害虫対策まで分かりやすく解説します。

ネグンドカエデの基本情報

ネグンドカエデ
tamu1500/Shutterstock.com

植物名:ネグンドカエデ
学名:Acer negundo
英名:Acer negundo、box elder、boxelder maple、Manitoba maple、ash-leaved mapleなど
和名:トネリコバノカエデ(梣葉楓)
その他の名前:ネグンドカエデ、セイヨウカエデ
科名:ムクロジ科
属名:カエデ属
原産地:北アメリカ
形態:落葉性高木

ネグンドカエデはムクロジ科カエデ属の落葉高木で、カエデの仲間です。原産地は北アメリカ。かつては樹液からシロップを採取されていましたが、樹形が美しく、葉色もさまざまに揃うために観賞用として庭木に取り入れられるようになりました。

日本へは明治頃にもたらされ、冷涼な気候を好むことから主に北海道で街路樹としてポピュラーに利用されていますが、耐暑性もあるため本州でも十分に栽培が可能です。自然樹高は10〜15mにも達する高木です。「そんなに高くなるのなら、庭木として取り入れるのは難しいのでは?」と及び腰になってしまいそうですが、毎年適切な剪定をすれば、樹高や樹形をコントロールすることができます。

ネグンドカエデのライフサイクルは以下の通りです。3月頃から新芽が動き出し、暖かくなると旺盛に葉を展開します。4月中旬〜5月上旬に小さな花が多数開花し、11月頃に実をつけます。そして11月下旬に紅葉しますが、暖地ではうまく発色しない傾向にあります。冬にはすべての葉を落として休眠したのち、3月頃には新芽を再び展開し始める……という1年のサイクル。一度根づけば、長い期間にわたって楽しめます。

新緑が美しいネグンドカエデ。CinemaPhoto/Shutterstock.com

ネグンドカエデの花や葉の特徴

ネグンドカエデ
aga7ta/Shutterstock.com

園芸分類:庭木
開花時期:4〜5月
樹高:10〜15m
耐寒性:強い
耐暑性:強い~普通
花色:黄緑

ネグンドカエデの葉は、長さ5〜10cmほどの楕円形で、縁に切れ込みが入ります。長さ10〜20cmほどの葉軸に3〜7枚の葉が対生する羽状複葉で、トネリコのような羽根状になるのが特徴。斑入り品種もあり、カラーリーフとしても利用されます。

ネグンドカエデ
simona pavan/Shutterstock.com

ネグンドカエデの開花期は4〜5月で、葉が展開するよりも先、あるいはほぼ同時に花が咲きます。カエデの仲間としては珍しく雌雄異株で雄木と雌木があります。花序に15〜40個ほどの花がつき、花弁はなく長く垂れ下がるのが特徴的です。秋になると果実が熟し、カエデ特有のプロペラ状で種が遠くまで飛べるようになっています。

茶色の葯が目立つネグンドカエデの花。Anmbph/Shutterstock.com

ネグンドカエデの名前の由来と花言葉

ネグンドカエデ
Dark_Side/Shutterstock.com

ネグンドカエデの学名はAcer negundo(エイサー・ネグンド)で、エイサーはカエデを指しており、学名が由来となって名づけられました。「エイサー」は「裂ける」という意味で、カエデ属の掌状に切れ込みが入る葉の形に由来しています。

また、和名は「トネリコバノカエデ(梣葉楓)」で、これは葉がトネリコの葉に似ていることにちなんでいます。このほか、アメリカでは「box elder(ボックスエルダー)」「boxelder maple(ボックスエルダーメイプル)」などと呼ばれています。これはツゲの木(ボックス)、ニワトコ(エルダー)に似ていることが由来です。

ネグンドカエデの花言葉は「大切な思い出」「節制」「遠慮」「誠実」「粘り強さ」などです。

ネグンドカエデの代表的な品種

ネグンドカエデ
Nahhana/Shutterstock.com

葉色が美しいネグンドカエデは、園芸品種もいくつか出回っています。この章では、人気の高い園芸品種についてご紹介します。

ケリーズゴールド(Acer negundo ‘Kelly’s Gold’)

ネグンドカエデケリーズゴールド(Acer negundo 'Kelly's Gold')v
Florist Kuniko/Shutterstock.com

新緑の頃は黄金葉で、夏頃にはグリーンに変化します。夏に強い日差しに当たると葉焼けすることがあるので、植える場所は十分に吟味しましょう。庭に明るい雰囲気をもたらし、和にも洋にもよく馴染みます。

フラミンゴ(Acer negundo ‘Flamingo’)

ネグンドカエデフラミンゴ(Acer negundo 'Flamingo')
tamu1500/Shutterstock.com

グリーンの葉に白の覆輪が入る品種で、春に新芽が吹く頃は覆輪が淡いピンクになるのが特徴的で、花が咲いたかのような華やかさがあります。夏になると白の覆輪が入るのみになり、軽やかで涼しげな印象も魅力的です。

バリエガータ(Acer negundo ‘Variegatum’)

ネグンドカエデバリエガータ(Acer negundo 'Variegatum')
Olha_Rohozhyna/Shutterstock.com

グリーンの葉に淡いクリーム色の覆輪が入る品種です。特に新緑の頃の発色が美しく、カラーリーフとして庭に変化をもたらしてくれます。

オーレオマルギナータム(Acer negundo ‘Aureomarginatum’ )

明るいグリーンの葉に黄色い斑が入る品種です。やや暗めの場所を明るく見せる効果があります。比較的成長が緩やかで、強健な性質なため管理しやすいのも長所です。

ネグンドカエデの栽培12カ月カレンダー

開花時期:4〜5月
植え付け・植え替え:12月〜翌年3月
肥料:3月頃
剪定:5~7月、10~11月

ネグンドカエデの栽培環境

ネグンドカエデ

日当たり・置き場所

【日当たり/屋外】日当たり・風通しのよい場所を好みます。ただし、真夏の強い日差しを浴びると葉焼けすることがあるので、午前のみ日が差す東側が適しており、西日が強く当たる場所は避けたほうが無難です。

【日当たり/屋内】屋外での栽培が基本です。

【置き場所】枝葉を伸ばして大きく生育するため、植える場所には余裕のあるスペースを確保しておくことがポイントです。乾燥がやや苦手なので、適度に水はけ・水もちのよい土壌づくりをします。乾燥対策として、根元をバークチップなどで覆うマルチングを施しておくとよいでしょう。

耐寒性・耐暑性

冷涼な気候を好み、寒さによく耐える一方で、暑さを苦手としています。日本の夏の暑さには耐えますが、夏の直射日光により葉焼けすることもあるので注意しましょう。

ネグンドカエデの育て方のポイント

用土

土
blueeyes/Shutterstock.com

【地植え】

まず一年を通して日当たりと風通しのよい場所を選びましょう。植え付けの2〜3週間前に、直径・深さともに50cm程度の穴を掘ります。掘り上げた土に腐葉土や堆肥、緩効性肥料などをよく混ぜ込んで、再び植え穴に戻しておきましょう。土づくりをした後にしばらく時間をおくことで、分解が進んで土が熟成し、植え付け後の根張りがよくなります。

【鉢植え】

樹木用にブレンドされた、市販の培養土を利用すると手軽です。

水やり

水やり
topseller/Shutterstock.com

水やりの際は、地面にしっかり水分が行きわたるよう、枝葉全体にかけるのではなく、株元の土を狙って与えてください。

真夏は、気温が高い日中に行うと、すぐに水の温度が上がって株が弱ってしまうので、夕方の涼しい時間帯に与えることが大切です。

また、真冬は、気温が低くなる夕方に行うと凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に与えるようにしましょう。

【地植え】

根付くまでは、表土が乾いていたら水やりをします。根付いた後は、地植えの場合は下から水が上がってくるので不要です。ただし、雨が降らない日が続いて乾燥しているようなら水やりをして補います。

【鉢植え】

日頃の水やりを忘れずに管理します。ただし、いつでもジメジメした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまいます。土の表面が乾いてから、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。茎葉がしおれそうにだらんと下がっていたら、水を欲しがっているサイン。植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイントです。また、休眠中の冬もカラカラに乾燥させることのないように、適宜水やりを続けてください。

肥料

肥料
New Africa/Shutterstock.com

【地植え・鉢植えともに】

生育期に入る少し前の3月頃、生育を促すために緩効性化成肥料を株の周囲にまき、周囲の土を軽く耕して土になじませましょう。あまり肥料を多く与えると枝葉が茂りすぎて樹形が乱れやすくなるので、与えすぎには注意してください。

注意する病害虫

カイガラムシ
Decha Thapanya/Shutterstock.com

ネグンドカエデは育てやすい庭木ですが、病害虫が発生することがあります。日頃から異変が起きていないか観察することが予防の第一歩です。

【病気】

うどんこ病

うどんこ病は、カビによる伝染性の病気です。葉、新梢などの表面が白く粉を吹いたような状態になり、放置するとどんどん広がって光合成ができなくなり、木が弱ります。窒素肥料を施しすぎたり、枝葉が繁茂しすぎて風通しが悪くなったりしていると、発生しやすくなります。うどんこ病が出たら病気の葉を摘み取って処分し、適用する殺菌剤を葉の表と裏に散布して、蔓延するのを防ぎましょう。

【害虫】

テッポウムシ

テッポウムシは、カミキリムシの幼虫で、主に夏から秋に発生しやすくなります。幹に穴をあけて中に侵入し、内部を旺盛に食い荒らすので注意。被害が進むと木が弱るうえ、中が空洞化して枯れてしまうこともあります。成虫が飛来して卵を産み付けるので、成虫や卵は見つけ次第捕殺しましょう。また、木の株元などにおがくず状のフンが見つけたら、木の内部で活動していると推測できます。おがくずが出ている穴があれば、穴に細長い針金状のノズルを差し込んで使うカミキリムシ用の薬剤散布をするなどして駆除してください。

カイガラムシ

カイガラムシは、ほとんどの庭木に発生しやすい害虫で、体長は2〜10mm。枝や幹などについて吸汁し、だんだんと木を弱らせていきます。また、カイガラムシの排泄物にすす病が発生して二次被害が起きることもあるので注意。硬い殻に覆われており、薬剤の効果があまり期待できないので、ハブラシなどでこすり落として駆除するとよいでしょう。

ケムシ

ケムシはチョウやガの幼虫のうち、細かい毛が生えているものを指し、なかには毛に毒を持つものもいるので、皮膚に触れないように注意します。樹木によく発生し、体長は20〜25mmで主に葉を食害します。葉裏などに幼虫が大発生することがあり、見た目もよくないので、見つけ次第薬剤を散布して駆除しましょう。

ネグンドカエデの詳しい育て方

苗木の選び方

苗木を購入する際は、病害虫の被害の痕跡がなく、茎や枝がしっかりして株元がぐらついていないものを選びます。斑入り品種の場合は、葉の斑やピンク色の発色がきれいに出ているものがよいでしょう。

植え付け・植え替え

植え付け
wavebreakmedia/Shutterstock.com

ネグンドカエデの植え付け適期は、休眠中の12月〜翌年3月です。ただし、植え付け適期以外にも苗木は出回っているので、花苗店などで入手したら真夏と真冬を除いて早めに植え付けるとよいでしょう。

【地植え】

土づくりをしておいた場所に、苗木の根鉢よりも1回り大きな穴を掘って植え付けます。しっかりと根づくまでは、支柱を立てて誘引し、倒伏を防ぐとよいでしょう。最後にたっぷりと水を与えます。

地植えの場合、環境に合えば植え替える必要はありません。

【鉢植え】

鉢で栽培する場合は、入手した苗木よりも1〜2回り大きな鉢を準備します。鉢の底穴に鉢底ネットを敷き、軽石を1〜2段分入れてから樹木用の培養土を半分くらいまで入れましょう。苗木を鉢に仮置きし、高さを決めます。水やりの際にすぐあふれ出すことのないように、土の量は鉢縁から2〜3cm下を目安にし、ウォータースペースを取るとよいでしょう。土が鉢内までしっかり行き渡るように、割りばしなどでつつきながら培養土を足していきます。最後に、鉢底から流れ出すまで、十分に水を与えましょう。しっかりと根づくまでは、倒伏を防ぐために支柱を立てて誘引しておきます。

鉢植えの場合、成長とともに根詰まりして株の勢いが衰えてくるので、2〜3年に1回は植え替えることが大切です。植え替え前に水やりを控えて土が乾いた状態で行うと、作業がしやすくなります。鉢から株を取り出してみて、根が詰まっていたら根鉢をくずして古い根などを切り取り、元の鉢に新しい培養土を使って植え直します。もっと大きく育てたい場合は、前よりも大きな鉢を準備し、軽く根鉢をくずす程度にして植え替えてください。

剪定

剪定
mihalec/Shutterstock.com

初夏(5〜7月)の剪定

刈り込んだり、大きく切り戻したりというよりは、込み合いすぎている部分を切り取って風通しをよくすることを目的とした剪定をします。地際から立ち上がっている「ひこばえ」は付け根から切り取ります。込み合いすぎている場合に切り取る枝は、木の内側に向かって伸びている「逆さ枝」、垂直に立ち上がっている「立ち枝」、勢いよく伸びすぎている「徒長枝」などを選ぶとよいでしょう。

秋(10~11月)の剪定

樹形が乱れていたら、強めに切り戻す剪定をします。大体のアウトラインを決めて、そこからはみ出している枝を、分岐点までさかのぼって切り取ります。また、込み合いすぎている部分があれば、枯れ枝や勢いのない枝、木の内側に向かって伸びる枝、徒長枝を優先して付け根から切り取り、風通しをよくします。

美しい葉が楽しめるネグンドカエデを育ててみよう

ネグンドカエデ
tamu1500/Shutterstock.com

葉姿が美しいネグンドカエデは、カラーリーフとして庭ベランダで存在感を発揮する庭木の一つです。新緑の頃は特に美しく発色し、花のように愛でる楽しみがあります。好みの品種を選んで、庭やベランダに取り入れてみてはいかがでしょうか。

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