【夏野菜】冬瓜(とうがん)は家庭でも栽培できる! 育て方のポイントやおすすめの食べ方をご紹介
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皆さんは冬瓜(とうがん)という野菜をご存じですか? 大きなものでは10kgを超えるものもあり、水分を多く含んだ夏が旬。冬瓜はとってもヘルシーな野菜で、家庭でも育てることができます。保存期間が長いのも嬉しい冬瓜について、名前の由来や特徴、家庭での育て方のポイント、食べ方などをご紹介します。
目次
冬瓜ってどんな野菜?特徴は?

冬瓜とはどのような野菜か、どんな風に実るのかなど、姿や生態をご存じでしょうか? まずは冬瓜の基本情報や名前の由来、特徴についてご紹介します。
基本情報

冬瓜は、ウリ科トウガン属の一年草で、東南アジアからインドが原産地とされています。日本でも平安時代の書物に記載があるなど、古くから栽培されてきました。
サイズはさまざまで、大きなものでは10kgを超えるものもあります。名前に冬とついてはいますが、じつは夏野菜で、夏に収穫したら冬までもつという意味で冬瓜と名付けられました。もっとも、実際には家庭の保存環境で冬までもたせるのは難しいでしょう。
冬瓜にはいくつかの種類があり、琉球冬瓜系や大丸冬瓜、長冬瓜などがあります。
旬の時期

冬瓜の旬は6月から9月で、最盛期は7月です。貯蔵性が高いため、旬を過ぎてからも出回ります。水分を多く含んだ果肉はさっぱりした薄味で、夏にぴったりの野菜です。
家庭菜園で育てるポイント

冬瓜は、スイカやカボチャのように家庭菜園でも育てられる野菜です。ここでは栽培のポイントについてご紹介します。
種まき・育苗

種まきの適期は3〜4月です。ポットに間隔をあけて種をまき、1〜1.5cmほど土をかぶせます。発芽までは10日ほどかかります。
本葉が1枚の頃に間引いて1本立てにし、本葉が4〜5枚になるまで育苗します。
畑の準備

冬瓜を栽培する場合、同じウリ科の野菜を3〜4年は栽培していない場所を選びましょう。
酸性土壌を嫌うので、苗を植え付ける2週間ほど前に石灰と堆肥をまき、よく耕しておきます。植え付け前に元肥として化成肥料をよくすきこみ、畝を立てます。
マルチを張ると地温確保ができ、雑草の防除や土壌水分の保持にも有効です。
植え付け

畝に株間を90cmほどあけて植え穴を掘り、苗を植え付けます。深植えはしないように注意しましょう。夜間の最低気温が15℃を下回る場合は、トンネルやホットキャップで寒さ対策をするのがおすすめです。
整枝管理

冬瓜を育てる際は、つるの整理が必要です。
親づるは4〜5節で摘心し、出てきた子づるを数本伸ばします。子づるは摘心する必要はありません。株元から1mくらいまでのわき芽は取り除きましょう。
子づるの8節目までに咲いた雌花は、大きくならないので早めに摘んでおきます。
人工授粉

冬瓜を確実に実らせるためには、人工授粉がおすすめです。
人工授粉は、天気のよい朝に行います。花の下が膨らんでいるほうが雌花で、雄花の花粉を直接雌花のめしべにつけます。その際、筆などに雄花の花粉をつけて雌花にこすりつけるか、切り取った雄花を直接雌花にこすりつけます。
着果後は、1株あたり化成肥料50gを施します。
収穫

冬瓜は、開花後25〜30日のものを若取りもでき、開花後40〜45日経って完熟してから収穫することもできます。若取りした冬瓜も美味しく食べられます。
完熟してから収穫した冬瓜は、冷暗所で保管すれば長期保存が可能です。若い実は表面にうぶ毛が生えていて、完熟するとうぶ毛が落ちて白い粉がふいたようになります。
冬瓜に含まれる栄養素とは

冬瓜は90〜95%が水分で、低カロリー。カリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラルを多く含みます。また、ビタミンCも含まれています。
冬瓜の選び方や保存方法

お店で冬瓜を購入する場合は、どのようなものを選べばよいのでしょうか。ここでは美味しい冬瓜の選び方や保存方法について解説します。
選び方

美味しい冬瓜を選ぶコツは、ずっしりと重みがあり、緑が濃くて艶があるものを選ぶこと。冬瓜は完熟していると皮全体に白い粉をふきますが、スーパーなどでは熟しても粉をふかない品種が出回るようになっています。そういった品種の場合は、傷がなく、緑が濃く鮮やかなものがおすすめです。
カットして売っている場合は、果肉が白くてみずみずしく、タネがしっかり詰まっているものを選びましょう。
保存方法

冬瓜は、カットしていないものであれば、冷暗所(温度13〜15℃、湿度70〜75%)なら6カ月以上保存できます。
冷蔵庫に入れる場合は、皮つきのままキッチンペーパーとラップで包んでおくと、1~3カ月保存がききます。カットしたものは、キッチンペーパーとラップで包んでおくと、冷蔵庫で5日ほど保存できます。また、カットしたものを冷凍用保存袋などに入れれば、冷凍庫で1カ月ほど保存できます。
冬瓜を使ったおすすめ料理

ここでは冬瓜の下処理のポイントや、冬瓜を使ったおすすめのレシピをご紹介します。
下処理のポイント

冬瓜の下処理は、まず横半分に切ってタネとワタを取り除きます。皮をむいて食べやすい大きさにカットしましょう。皮を厚めに剥くときは、先にカットしたほうが簡単です。
次に、鍋にたっぷりの水を入れて沸かし、塩を入れて5分ほど煮ます。
冬瓜の鶏ひき肉あんかけ

冬瓜を縦半分に切り、タネとワタを取り除き、皮をむいて正味200g程度になるようにし、一口大に切ります。鍋に湯を沸かし、沸騰したら冬瓜を入れて3分ほど茹で、取り出します。
フライパンにごま油をひき、鶏ひき肉100gを入れ、中火で色が変わるまで炒めます。鍋に水2カップ、しょうゆ・酒・みりんをそれぞれ大さじ1ずつ入れて中火で熱し、沸騰したらゆでた冬瓜と炒めた鶏ひき肉を入れ、落し蓋をして弱火で10分ほど煮ます。冬瓜に竹串がすっと通るようになったら、水溶き片栗粉を入れて中火で熱し、とろみがついたら火から下ろします。器に盛り付けたら完成です。
冬瓜のおひたし

しょうゆ大さじ1.5、酒大さじ1、みりん大さじ1、かつおだし1/2カップ、昆布だし1/2カップを2分ほど煮て、冷ましておきます。次に、冬瓜の皮をむき、短冊切りにします。その後、冬瓜を2分ほど茹で、冷ましておいた調味料に漬けます。
さっぱりした食感が美味しい冬瓜を育ててみよう

冬瓜は低カロリーでヘルシーな夏の野菜です。春に種まきをすれば夏には収穫を楽しめます。
家庭菜園でも育てられる野菜ですので、ぜひ家で育てていろいろな料理にアレンジしてみてはいかがでしょうか。
Credit
文 / 3and garden

スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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