私たちの身の回りにある植物には、驚くような漢字があてられているものがたくさんあります。普段はカタカナやひらがなで目にすることが多い植物たちも、漢字で見るとまるで別物? 身近な植物をテーマにした「難読漢字クイズ」をお届けします。
目次
身近な植物!「阿列布」ってどんな植物?

実際に育てている植物でも、漢字で表記されると案外分からないことが多いもの。普段呼び慣れている名称とは違う名前があったり、意外な漢字が使われていたりと、そこには面白い世界が広がっています。
ここでは、難読といわれる植物の漢字表記の中から、身近な植物に関するものをクイズ形式で出題!
今回のお題は「阿列布」。あなたはこの漢字が表す植物が分かりますか?
ヒント
姿が美しく、シンボルツリーとしても人気の常緑樹。食卓でもおなじみ。
正解は…
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おりーぶ

オリーブの基本データ
学名:Olea europaea
科名:モクセイ科
属名:オリーブ属
原産地:地中海沿岸~中東一帯
和名:オリーブの木
別名:ヨーロッパオリーブ、オレーフの木
英名:olive
開花期:5月中旬~6月中旬
花色:白
形態:常緑性高木
樹高:2~10m
銀色がかった葉にスタイリッシュな樹形が美しく、地中海テイストを感じさせてくれるオリーブ。おしゃれな庭木やシンボルツリーとして、高い人気があります。実はオリーブオイルの原料や食用に利用され、人々の暮らしと密接にかかわってきました。人類が最初に栽培した植物の1つとされており、旧約聖書での記述から「平和の象徴」として尊ばれ、国連の旗にもオリーブの枝が描かれています。温暖な気候を好み、耐寒性はやや弱いとされますが、マイナス12℃程度の低温に耐えるという報告もあり、土が凍らない温暖な地域であれば、寒さ対策をして地植えで冬越しさせることもできます。寒冷地では鉢植えにして育てるのが一般的です。自家受粉しにくいため、実を収穫したい場合は、別の品種を一緒に植え付けるとよいでしょう。
「阿列布」の由来とは?

今回ご紹介したオリーブの漢字表記は「阿列布」ですが、じつはほかに「阿利布」「阿利襪」「橄欖」という表記もあります。このうち、「橄欖」を除く「阿列布」「阿利布」「阿利襪」は当て字が由来。「阿」は音読みで「あ」、「列」は「れつ」、「布」は「ふ(ぶ・ぷ)」と読むように、どの表記も「olive(アーリィブ)」に近い音読みの漢字を当てたと考えられています。
もう1つの漢字表記である「橄欖」は、「おりーぶ」もしくは「かんらん」と読みます。じつはこの漢字、オリーブとは異なるカンランという樹木の名称でもあります。一説によれば、黄緑色に輝く宝石ペリドットとしても知られる鉱物olivine(オリビン)を和訳する際、誤って違う樹木である「橄欖」の名前から「橄欖石(かんらんせき)」と名付けてしまい、植物のほうもその表記が広まったのだとか。カンランも実が食用でき、種子から油が採れるなどオリーブと似た利用がされることから、オリーブと同一視・混同されていたとも考えられています。

クイズ一覧はこちら!
Credit
文 / 3and garden

スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。「ガーデンストーリー」書籍第1弾12刷り重版好評『植物と暮らす12カ月の楽しみ方』、書籍第2弾4刷り重版『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(2冊ともに発行/KADOKAWA)発売中!
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