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「阿列布」ってなんて読む? 正解できたらすごい難読植物名漢字クイズ【Let’s Challenge! 植物クイズ】Vol.7

2025.08.02
「阿列布」ってなんて読む? 正解できたらすごい難読植物名漢字クイズ【Let’s Challenge! 植物クイズ】Vol.7

私たちの身の回りにある植物には、驚くほど難しい漢字表記がたくさんあります。普段はカタカナやひらがなで目にする植物たちも、漢字で見るとまるで別物かも? 身近な植物をテーマにした「難読漢字クイズ」をお届けします。

身近な植物!「阿列布」ってどんな植物?

クエスチョン
Fumeezz/Shutterstock.com

実際に育てていても、漢字で表記されると案外分からない植物も多いもの。普段呼んでいるのとは違う名前があったり、意外な漢字表記があったり、植物の漢字も面白いものです。

そんな植物の漢字表記の中から、身近な植物に関するものをクイズで出題!

今回のお題は「阿列布」。あなたはこの漢字が表す植物が分かりますか?

ヒント

姿が美しく、シンボルツリーに人気の常緑樹。食卓でもおなじみ。

正解は…

おりーぶ

オリーブ
ksl/Shutterstock.com

オリーブの基本データ

学名:Olea europaea
科名:モクセイ科
属名:オリーブ属
原産地:地中海沿岸~中東一帯
和名:オリーブの木
別名:ヨーロッパオリーブ、オレーフの木
英名:olive
開花期:5月中旬~6月中旬
花色:白
形態:常緑性高木
樹高:2~10m

銀色がかった葉にスタイリッシュな樹形が美しく、地中海テイストを感じさせてくれるオリーブ。おしゃれな庭木やシンボルツリーとして、高い人気があります。実はオリーブオイルの原料や食用に利用され、人々の暮らしと密接にかかわってきた樹木。人類が最初に栽培した植物の1つとされており、旧約聖書での記述から「平和の象徴」として尊ばれ、国連の旗にもオリーブの枝が描かれています。耐寒性はやや弱いとされ、温暖な気候を好みますが、マイナス12℃程度の低温に耐えるという報告もあり、土が凍らない温暖な地域であれば、寒さ対策をして地植えで冬越しさせることもできます。寒冷地では鉢植えにして育てるのが一般的です。自家受粉しにくいため、実を収穫したい場合は、別の品種を一緒に植え付けるとよいでしょう。

「阿列布」の由来とは?

オリーブ
mbond77/Shutterstock.com

今回ご紹介したオリーブの漢字は「阿列布」ですが、じつはオリーブの漢字表記はいくつかあり、「阿利布」「阿利襪」「橄欖」などという表記もあります。このうち、「橄欖」を除く「阿列布」「阿利布」「阿利襪」は当て字が由来。「阿」は音読みで「あ」、「列」は「れつ」、「布」は「ふ(ぶ・ぷ)」と読み、「olive(アーリィブ)」に近い音を当てたと考えられています。「阿利布」「阿利襪」も同様に当て字で使われました。

もう1つの漢字表記である「橄欖」は、「おりーぶ」もしくは「かんらん」と読みます。じつはこの漢字、オリーブとは異なるカンランという樹木の名称でもあります。一説によれば、黄緑色に輝く宝石ペリドットとしても知られる鉱物olivine(オリビン)を和訳する際、誤って違う樹木である「橄欖」の名前から「橄欖石(かんらんせき)」と名付けてしまい、植物のほうもその表記が広まったのだとか。カンランも実が食用でき、種子から油が採れるなどオリーブと似た利用がされることから、オリーブと同一視・混同されていたとも考えられています。

カンラン
誤訳されたという説があるカンラン。Hank Asia/Shutterstock.com

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