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グリーンコーディネーターに教わる! インテリアを観葉植物と雑貨でおしゃれに飾るコツ

グリーンコーディネーターに教わる! インテリアを観葉植物と雑貨でおしゃれに飾るコツ

部屋の中もおしゃれに観葉植物を育てたい! その方法を教えてくれるのが、ベランダガーデニングクリエイター兼、ガーデニング&雑貨ショップ「みどりの雑貨屋」コーディネーターとして活躍中のRIKAさん。自宅のベランダガーデンをインテリアのように楽しむRIKAさんは、室内にも緑をおしゃれに飾っています。ここではベランダガーデンづくりから派生した、美しいインテリアとおしゃれに飾るコツを教わります。

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インドアグリーンで
自宅はどこよりも心地よい空間に

インドアグリーン

多忙な毎日を送るRIKAさん。自宅にいる時間を日々大切に暮らしています。出かけないときのほとんどはLDKで過ごしているため、インテリアはナチュラルなカフェ風スタイルに設えて、心地よい空間づくりを心がけています。

インドアグリーン

壁は漆喰をDIYで塗装。家具はウッディなものを中心に、ライトやシェルフなどにはアイアンやスチール製のものをセレクトしています。ブラウンと白を基調にした落ち着きのある色でまとめられた空間に、動きとつややかさをもたらしているのがインドアグリーン。大好きな雑貨とグリーンをポイントに配しながら、瑞々しい癒しの時間を演出しています。コーナーのグリーンはヒメモンステラ。

インテリア空間はスッキリとまとめて
瑞々しさと清潔感をアップ

「インテリア空間をデザインすることは、用いる植物は違えども、ガーデンをデザインすることと基本的には同じで、バランス感覚が重要」とRIKAさん。ただし、趣味の場であるガーデンとは異なり、室内は生活の場なので気を付けたい点がいくつかあります。RIKAさんが最も重要視していることは、‘スッキリとさせて清潔感を持たせること’。雑貨や植物を楽しく盛り込むベランダとは異なり、室内では、ほっとひと息つける心地よさを追求しています。

ベランダガーデン

限られたスペースに、さまざまな植物を絶妙なバランスでレイアウトしたベランダガーデン。ジャンクなアイテムで無造作感を出し、楽しげな雰囲気を演出。

ベランダガーデン

ベランダ、インドアどちらもグリーンが引き立つよう、極力にぎやかな色のものは使わないことが鉄則。ベランダではビビッドなカラーをアクセントとして少量使っています。

大きさの異なるグリーンを
計画的にバランスよくレイアウトする

フィカス・ウンベラータ

インテリアでも、フォーカルポイントとなるような大きめのグリーンを1点置くようにしています。庭でいうシンボルツリーのような存在になるものです。シンボリックなグリーンを置いたら、これを軸にしてグリーンをバランスよく配していきます。フィカス・ウンベラータの葉は大きめですが、葉色が明るく光も通すので、圧迫感がなく、インドアプランツのシンボルツリーにぴったりのグリーンです。

インドアグリーン

鉢を置くことができないスペースには、ワイヤーやマクラメを使ってハンギングを。ベランダ側の壁を有効に使い、一幅の絵画のようなシーンを楽しんでいます。吊ったグリーンは、ディスキディア・フォルモサナと斑入りのポトス。棚の上にあるグレーの鉢にはリプサリスを。

棚のインドアグリーン

チェストの上は、雑貨とグリーンを飾る場に。壁にかけたシダの絵を中心にして、カシワバゴムノキ、セローム、シェフレラなどの鉢を雑貨と並べました。小さいものはボックスや古材を台にして高低差をつけ、美しいバランスを取っています。

多肉植物のコーナー

リプサリスやサンセベリアなど、多肉植物をまとめたコーナー。枝を伸ばすミルクブッシュやチランジアは、スタンドを使ったり縦長の器に入れたりして、それぞれの個性を際立たせています。

キッチンとダイニングのグリーン

ダイニングとキッチンの境目となるアイランド型キッチン台のコーナーに、やや大きめなグリーン・ヒメモンステラをレイアウト。キッチンとダイニングの空間をやんわりと仕切る役目を担っています。

キッチンの上のグリーン

テーブルやキッチン台の上には、コンパクトなグリーンを飾っています。ここは特に清潔感を維持したい場所なので、鉢皿とセットになった鉢に人工用土(セラミス)を使用することも。

ダイニングのグリーン

水をやる時は、洗面所やキッチンのシンクに持って行き、鉢底の穴から流れ出るほどたっぷりと。その後、しっかり水が切れてから鉢皿に戻しています。

雰囲気の異なるグリーンも使って
インテリアの表情をより豊かに

室内外で共通するイメージは、‘ナチュラル’。しかし、やわらかいナチュラル一辺倒ではなく、ポイントで野生味のある力強いグリーンを加えて雰囲気に変化をつけ、空間の表情に奥深さを与えています。

リュウビンタイをワイルドに飾る
小鉢を並べたチェストの前には、ダイナミックに茎を伸ばすリュウビンタイを。ブリキのバケツに入れてワイルドさを強調。
照明レールにビカクシダを飾る

照明のレールを活用し、流木につけたビカクシダをハンギング。ネジを取り付けた流木2カ所にワイヤーを巻き付けて輪を作り、そこにS字フックを引っかけて吊り下げました。取り外しが簡単なので手入れも楽で、時々お風呂場に持って行き、葉や根元にシャワーでたっぷり水をかけてメンテナンスをしています。

雑貨と合わせても、スッキリ感は忘れずに

雑貨が大好きなRIKAさんは、グリーンと合わせて、美しくも楽しいLDKを演出しています。「空間をより魅力的に見せるには、すべてが調和していることです」。自己主張の強い派手なモノは避け、こまごましくならないように気を付けています。では、それぞれのコーナーに使われているインドアグリーンと、その魅力をご紹介しましょう。

コンパクトなグリーンをレイアウト

シェフレラなどコンパクトなグリーンと、スクエアの雑貨類をリズミカルにレイアウト。アルファベットのオーナメントをアクセントにして遊び心を。

ブレインカクタス

白い産毛をまとったユニークなブレインカクタス。ブック形のボックスの上に置いて、控えめな愛らしさをぐっと引き立てています。

キャベツボックスでレイアウト

ベランダでも活躍しているキャベツボックスは、インドアグリーンを飾るのにもピッタリ。濃緑葉のコーヒーノキと黒板を配して、ビターなコーナーを演出。

鳥かごのディスプレイ

チランジアを鳥かご型ワイヤーバスケットに乗せたディスプレイ。洋書風のボックスをそばに置き、彩りを控えたシックなコーナー。

タビビトノキのタネ

リプサリスやドルステニア・フォエチダの傍らに配したのは、タビビトノキの真っ青なタネ。2枚重ねた板を台にして糸巻きと飾り、立体感を出しながらクールなカラーにまとめています。

ドライフラワーも合わせて
シーンに軽やかさをプラス

草花のドライなども、グリーンと一緒に飾るのがRIKAさん流。瑞々しい植物とは相反する乾いたアイテムですが、緑や茶色などのナチュラルカラーならグリーンとの相性は抜群です。グリーンにはない軽やかさをもたらしてくれます。

アジサイをドライに
ベランダで咲いたアジサイ‘アナベル’をドライフラワーにするために、枝にとめ付けてハンギング。
ドリナリア・クエルシフォリア

おしゃれな園芸店などで販売されているウラボシ科の植物、ドリナリア・クエルシフォリアの貯水葉。数枚を束ねただけですが、サンセベリアを飾ったメンズライクなコーナーで、おしゃれなオーナメントとして存在感を発揮しています。

お掃除をラクにしてくれるアイテムを
積極的に使って

サボテンなどのトゲがあって運びにくい植物や、こまごましいものをまとめた台は、掃除の度に動かすのは面倒なもの。そんなときは、キャスター付きの鉢カバーや木箱を使うと、移動がぐっとラクになります。

ハシラサボテン

例えば、重量のあるハシラサボテンは、キャスター付き木製の鉢カバーに入れてディスプレイ。

キャベツボックスにまとめて飾ったグリーンコーナー

セロームやコーヒーノキ、アイビーなどのこまごまとした小鉢は、キャスターの付いたキャベツボックスの上にまとめて飾り、塊で楽しむコーナーに。これらの商品はRIKAさんがアドバイザー&コーディネーターをしている「みどりの雑貨屋」で扱っています。

光の弱い場所にはフェイクグリーンを使う

フェイクプランツ
エアプランツなどのフェイク。

光が入らない場所や、高い位置で世話がしにくい場所にグリーンが欲しい場合は、フェイクを活用するのがオススメとRIKAさん。無理して植物を育てても、育てる側にも植物にもストレスがかかります。「フェイクだからと排するのではなく、その場所に似合うモノを選んで、自由に飾って楽しんでいます。エアコンのホースなどの目隠しにも活躍してくれますよ」。明るい場所でグリーンと組み合わせて飾っても◎。フレキシブルに使って楽しみの幅を広げましょう。

フェイクプランツ
パーセノシッサスシュガーバインのフェイク。
フェイクプランツ
アジアンタムのフェイク。
フェイクプランツ
シルバーリーフのフェイク。
梯子にフェイクグリーンをコーディネート
照明レールにはしごを吊るし、グリーンのフェイクをたっぷり飾ってアレンジ。
エアプランツのフェイク
エアプランツのフェイクも充実。異なる高さ、フォルムのものを合わせた、絶妙なバランスのコーデイネート。シックな色味の中、赤いローズヒップがアクセントカラーに。

ベランダのオリーブを
室内に取り込んで楽しむ

麻布でカバーしたオリーブの鉢
この年は鉢を麻布でカバーして、ぬくもりのあるディスプレイに。

毎年クリスマスが近くなると、ベランダで育てているオリーブをリビングに取り込み、オーナメントを飾り付けて楽しんでいます。オリーブは丈夫ですが、空調の風が当たらないような場所に置きましょう。

手入れのポイントは
「自然に近い状態にすること」

RIKAさんが心がけていること。それは、異なる植生の植物を一緒に育てていながらも、それぞれが好む状態=自然界に近い環境を作ることです。室内だと、つい水をやりすぎてしまいがちですが、乾湿のメリハリをつけてやるようにしています。また、植物はエアコンなどの人工的な風を嫌うので、直接当たらないように心がけています。

インドアグリーンの手入れ

葉水も病気予防に有効で、葉に元気がなくなってきたら、お風呂場で葉をしっかり濡らすようにしています。そうすると、たちまち元気を取り戻すのだそうです。また、施肥には液体肥料「ペンタガーデンValue」を愛用。この肥料には、植物の光合成を活性化させるALAが入っているので、暑さ寒さ、日照不足などによる体力低下で元気がなくなったときに効果があります。

インドアグリーン

ベランダガーデンから、植物の癒しを実感したRIKAさん。インドアグリーンを暮らしに取り入れたことで、生活空間全体に癒しがもたらされました。観葉植物は、成長が速く成果がすぐに現れる喜びがあり、雑貨類とも相性がよいので組み合わせる楽しさがあります。そんな楽しさいっぱいのインドアグリーンライフが、RIKAさんのグリーンコーディネーター人生に深みを与えてくれています。

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Credit

写真&アドバイス/ RIKA
ベランダガーデニングクリエイター兼、ガーデニング&雑貨ショップ「みどりの雑貨屋」コーディネーター。さまざまなイベントにてコーディネートやワークショップを担当。
自身のベランダガーデンの様子は、インスタグラムから発信中。
https://www.instagram.com/skipkibun_rika/

取材/井上園子

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