花とフルーツは相性抜群。夏の爽やかお招きアレンジ プチプラ花コーデVol.141

プチプラ雑貨を使って、もっと暮らしと花を楽しんでみませんか? 100均などのプチプラ雑貨とフラワーアレンジを日々楽しむ、フラワーデザイナーの川守由利子さんに、旬のプチプラな手作りアイデアを教えていただきます。
目次
夏におすすめ。コンポートで作るお招きの花
夏に楽しむフラワーアレンジの1つに、ガラスのコンポートを器として使うものがあります。
見た目が涼しげで、またスタンド部分があることで、フラワーアレンジが高見え。来客をもてなす、お招きのアレンジとしても活躍します。
フルーツをのせるときにも役立つコンポート。花に加えて、入手しやすいフルーツを一緒に盛り合わせても楽しそう。花の美しさだけでなく、果物の美味しそうな香りにも癒やされます。
私の最近のマイブームは、鮮やかな黄色が見た目も爽やかなレモン。レモンを使ったお菓子や飲み物をよく手に取るようになりました。
今日は100均で手に入る材料で、コンポートのようなベースを作り、夏のお招き花のアレンジを作ってみます。
コンポートを、2つの100均グッズで手作り
100均で、プラスチック製のワイングラスとお皿を買いました。どちらもきれいにカットされた柄が素敵。ダイヤモンドのような柄で、プラスチック製とはいえ高級感があります。

このグラスとお皿を見つけたときに、まっ先にコンポートのアレンジができそう! と、イメージが頭の中に浮かびました。
ほかには、吸水性スポンジとプラスチック用の接着剤を用意。

これらでコンポートのベースを作り、アレンジをする準備をしていきます。
ワイングラスは逆さに置き、プレートの縁部分に接着剤を1周つけます。

接着剤は、購入したプラスチック用のものです。
接着剤を塗ったワイングラスのプレートの上にお皿をのせます。しっかりと接着できたのを確認したら、コンポートのフラワーベースが完成です。

吸水性スポンジを、プレートに固定させるコツ
アレンジの準備は、まず、完成したコンポートのベースに吸水性スポンジをセットするところからです。
吸水性スポンジを正方形にカット。サイズは約5cm四方、高さ4cmほど。比較的小さめです。
この吸水性スポンジの上部とサイドの端をカッターでカットし、面取りをします。

面取りをすることで、花を挿す面積が増えます。また、面取りには、花をアレンジした際、角の形崩れを防ぐ役割もあります。
カットした吸水性スポンジを吸水させます。

カットした吸水性スポンジが、スッポリと入る容器を用意。この容器に水を入れ、水の上に吸水性スポンジをポンと置き、ゆっくりと水を含むまで待ちます。このときに、スポンジを上から手で押したり、水を上からかけたりしないようにします。
水を含ませた吸水性スポンジをコンポートの上に置き、セロハンテープを用意します。

セロハンテープで、吸水性スポンジを固定します。下の写真は分かりやすいように、マスキングテープを使っています。

吸水性スポンジの上面部分はテープ同士を貼り合わせて、テープの幅を細くしました。こうすると、吸水性スポンジに花を挿せる面積が多くなります。上面以外はテープをしっかりと貼り、スポンジとコンポートを固定。吸水性スポンジが動かないようにします。
もっと大きな吸水性スポンジを使う場合は、セロハンテープは2本使い、クロスして固定すると安定感が増します。

これでアレンジをする準備ができました。
フルーツをアレンジに加えるときのポイント
今回の材料は、こちらです。

左からアジサイ、レモン、モカラ。モカラはランの1種です。
今回のアレンジはスポンジ上面だけでなく、周囲にも花が入り、たくさんの花が必要になります。
アジサイは、1本でもボリュームたっぷり。ボリュームがある花を使うことで、スポンジの周囲を花で埋めることが可能になります。
レモンは半分にカット。爪楊枝を用意しました。

レモンの後ろに爪楊枝を刺して、アレンジに加えられるようにしておきます。

果物などをフラワーアレンジで使う場合は、その大きさや質感により、爪楊枝や竹串、割り箸などを活用します。写真のように脚をつければ、フラワーアレンジに組み込むことができます。
アジサイからアレンジを開始。葉も活用して
アジサイを、ハサミで小分けにします。

カットしたアジサイを、吸水性スポンジに挿していきます。

吸水性スポンジの約半分くらいに、アジサイをアレンジしました。

そこに爪楊枝をつけたレモンを加えます。

レモンの向きは、1つは正面に、もう1つは少し横に向けました。
モカラも小分けにカットします。

これをレモンの下側に挿していきます。

アジサイの葉もアレンジに使っていきます。

アジサイに添えるように下のほうに葉を入れたら、完成です。

葉がアレンジのアクセントになり、全体が引き締まりました。
アレンジをしている時間も、レモンのフレッシュな香りに癒やされました。彩りと香りのお招き花のアレンジです。
今回の材料のご紹介
- アジサイ…500円
- モカラ(ラン)…200円
- レモン…100円
- 皿…100円*ダイソー
- ワイングラス(ワインコップ)…100円*ダイソー
- 吸水性スポンジ…100円*ダイソー
- 接着剤…100円*ダイソー
合計1,200円(税抜)
ほかに、ハサミ、セロハンテープ、爪楊枝、カッターを用意。
活躍の予感! 夏の間ずっと使えるワイングラス
今回買ったワイングラスは、単体で使ってもとても素敵です。

ワイングラスのカットされた柄がアクセントになって、青いアジサイがぴったりでした。
このワイングラスはプラスチック製で、ダイソーではワインコップという名称で売られていました。軽いので、小さな花や軽めの花を活けるのにもよさそうです。
間口が比較的広いので、花を片方に傾けると美しく決まります。透明だから花色を選ばず、一方でカットされた柄が茎部分を隠してくれるので、これからの花飾りに大活躍しそうです。
Credit
写真&文 / 川守由利子 - 『ブーケ・ドゥ(Bouquet Doux)』主宰。 -

かわもり・ゆりこ/花店勤務を経て、2006年に独立。『花時間』第6回フラワーアーティストオーディションに優勝し、現在、東京・自由が丘にて花教室を主宰している。アトリエ名は、“甘くやさしい花束”という意味の仏語から。その名のとおり、心なごみ笑顔になる、柔らかな印象のアレンジを中心に、雑誌やwebでも活躍中。手作りが得意で、プチプラ雑貨と“花”を組み合わせて楽しむアイデアを連載中。
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