1㎞にも及ぶ屋根つきの展望回廊が特徴の「とっとり花回廊」。一年を通して旬の花々で彩られる、魅力的なフラワーパークです。初夏と夏、冬に開催される、ナイトタイムの開園も大人気。世界的な照明デザイナーである石井幹子さんが手がけた、優美なライトアップが幻想的な花の景色をつくりだします。

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全天候型が嬉しい花いっぱいのフラワーパーク
年2回のみ公開の「秘密の花園」も見逃さないで!

「とっとり花回廊」は、50ヘクタールにも及ぶ規模で、大人の足で1時間半くらいかけて散策できる、花いっぱいのフラワーパークです。花卉園芸振興の拠点、鳥取県の観光振興の場、県民の憩いのための場として整備されました。園内には420種、約76万4000本が植物が見られます。

直径50mに及ぶ温室のフラワードームを中心に、園内を一周できる屋根つきの展望回廊がこのフラワーパークの最大の特徴。「水上花壇」「ハーブガーデン」「霧の庭園」「グレイスガーデン」「花の丘」「ヨーロピアンガーデン」「花の谷」など、エリアごとに分けられ、趣向を凝らした花壇やガーデンを最短ルートで結んでいます。

そして、ここだけのお話を。じつは園内mapにも書かれていない「秘密の花園」のエリアがあるんです! 初夏にはユリが1万球咲く花園が、秋にはコスモスの群植を見られる花園が、年2回のみオープンしています。ユリは「とっとり花回廊」のメインフラワーで、日本で自生する野生種15種を、すべて保有しています。

「とっとり花回廊」では、園芸教室やカルチャー教室、ガイドツアー、自然観察会、クリスマスローズ展など、年間を通して魅力的なイベントを多様に開催。そのためリピーターも多く、年間の集客数は約35万人にも上ります。実は、2019年は開園からちょうど20周年の節目となることもあり、特別なイベントもさまざまに計画されていますよ!

広大な花畑にショウガーデン、日本最大規模の温室!
花好きさんなら終日過ごしてもまだ飽きないフラワーパーク

とっとり花回廊

エントランスを入ってすぐの西館テラス前からの通路では、3月下旬〜ゴールデンウィーク頃にかけて、ショウガーデンが展示されます。毎年テーマに沿った内容で華やかに彩られており、2019年のテーマは「Bloom!」。「とっとり花回廊」の20歳の誕生日を祝福して「花開く」を意味するテーマを掲げ、「お祝いの花のケーキ」をイメージして華やかに盛り上げる予定です。

とっとり花回廊のチューリップ

4月中旬〜5月上旬は、「チューリップまつり」が開催され、230種20万球が開花します。中でも、この期間の見どころは、「花の谷(キューケンホフコーナー)」です。ここは、オランダの花の名所として知られる「キューケンホフ公園」の園長が、花壇の配置などをデザインしたエリア。まるで実際にキューケンホフ公園を訪れているような、異国情緒を感じる光景が広がります。実際にオランダから直輸入したチューリップが植栽され、日本ではなかなか見ることのできない珍しい品種も開花していますよ!

とっとり花回廊

なだらかな斜面にある「花の丘」は、1万㎡の広さの花畑で、草花を群植して面で魅せる演出が見どころ。写真は春にパンジーで市松模様を描いた風景で、毎年デザインや配色などを変えて植栽されています。植え替えは年に3回行われ、春はパンジー&ビオラとアイスランドポピーが各5万本、夏はブルーサルビアとルドベキアが各5万本、秋はサルビアが10万本植栽されます。

とっとり花回廊の回廊

これは、回廊の様子。「とっとり花回廊」の名前の由来となっている、名物の空中回廊です。中心のフラワードームと、周囲にある「南館」、「西館」、「北館」、「ゆりの館」を、屋根つきの回廊で1kmにわたって円形に結びます。フロアは水平に保たれているので歩きやすいユニバーサルデザイン。雨の日はもちろん、暑い夏の日などにもよく利用されます。お気に入りの場所で休憩できるように、ベンチがたくさん置かれていますよ!

とっとり花回廊

写真は、10月頃の「花の丘」の景色で、10万本の赤いサルビアのカーペットが広がります。背景の大山とも相まって、インスタ映えのスポットです。真ん中に見えるのはフラワートレイン。西館前の広場から発着し、15分かけて園内を一周してガイドしてくれます(大人300円、小・中学生150円)。園内は広いので、まずはフラワートレインを利用し、時間をかけて見物したい場所を決めるのも一案ですね。約1時間かけて、じっくりガイドしてくれるフラワーカート(大人1,000円、小・中学生500円)もあります。

初夏、夏、冬の夜間開園もお楽しみの一つ
冬のウィークエンド&祝日には花火の打ち上げも

とっとり花回廊の花火

「とっとり花回廊」では、「ムーンライトフラワーガーデン」と題し、バラが美しい時期の5月下旬〜6月上旬、夏休みの8月に、日没から21:00まで夜間も開園しています。日本を代表する照明デザイナー、石井幹子さんが手がけた、月明かりをイメージした優しい光の演出は必見。

そして、11月中旬〜翌1月中旬は「フラワーイルミネーションin とっとり花回廊」として、140万球のライトを使った中国地方最大級のイルミルーションを披露。週末には、約400発の花火が打ち上がります。

とっとり花回廊のシンボルドーム

写真は、園内中央に位置する花回廊のシンボルドーム内。直径50m、高さ21mで、熱帯・亜熱帯の植物、1,000株以上の洋ランなどがコレクションされています。「フラワーイルミネーション in とっとり花回廊」では、このドーム内もシャンデリアでダイナミックに装飾。音と光が連動するショウタイムのスタート時には、点灯体験もできます(平成30年度)。ドーム内の一角では、梨、ミルク、白桃、ブルーベリー味(時期により異なる)のソフトクリームが販売されていますよ!

品揃え充実の園芸ショップ
レストランでは地元産の旬の和食に舌鼓を

とっとり花回廊

園内には園芸ショップがあり、花苗、球根類、園芸資材などが多様に揃っています。職員が直接買い付けに行っているため質がよく、珍しい品種も集められているので、花苗の最新トレンドが垣間見えますよ! ガーデニング愛好家なら必ずパトロールしておきたいスポットですね。専門知識のあるスタッフが常駐しているので、初心者さんも、気兼ねなく育て方の質問ができます。

とっとり花回廊のショップ

土産物ショップでは、ポプリ、ハーブグッズのほか、花をモチーフにした便箋やしおりなどの雑貨類、地元名産品、土産物グッズなどを販売。オリジナル商品も多数あり、菜の花が入っている佃煮「花しぐれ」が人気です。とっとり花回廊のオリジナルキャラクター、ユリの妖精の「ピロロ」と「ポロロ」のキャラクターグッズも揃えています。

とっとり花回廊のレストラン花かいろう

園内にある「レストラン花かいろう」は、「プチリゾート」がコンセプト。窓の向こうには大山が見えます。約110席の規模で、地元の旬の食材を取り揃えた和食メニューが充実。ランチは11:00〜14:30(ラストオーダー)、喫茶は14:30〜16:00(ラストオーダー)。主なメニューは、鳥取県産大山豚使用ロースカツ御膳1,300円、鳥取県産「大地のハーブ鶏」唐揚げ御膳1,080円、南部町産黒毛和牛カレー930円、日南町産そば定食1,080円など。デザートはケーキセットが750円です(2019年2月現在)。

とっとり花回廊の松花堂ランチ

写真は5名以上の団体メニューで、予約が必要な「松花堂」1,650円。季節の旬によって食材の内容が変わり、食べられる花、エディブルフラワーも華やかにあしらわれます。ちょっぴり贅沢なひとときを!

Information

とっとり花回廊

所在地:鳥取県西伯郡南部町鶴田110
TEL:0859-48-3030
http://www.tottorihanakairou.or.jp/

アクセス:公共交通機関/JR米子駅から無料シャトルバスで25分
車/米子自動車道溝口I.C.より約10分

オープン期間:通年

休園日:4~6・9~11月無休、7・8・12~3月毎週火曜(一部開園あり)

営業時間:9:00~17:00 ※夜間営業時は21:00まで

料金:大人 1,000円、小中学生500円、幼児無料

※夜間及び冬期は大人700円、小中学生350円

駐車場:2,000台(無料)

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Credit

長田節子

取材&文/長田節子
ガーデニング、インテリア、ハウジングを中心に、ライフスタイル分野を得意とするライター、エディター。1994年より約10年の編集プロダクション勤務を経て、独立しフリーランスで活動。特にガーデニング分野が好きで、自身でも小さなベランダでバラ6姉妹と季節の草花を育てています。草花や木の名前を覚えると、道端で咲いている姿を見て、お友達にばったり会って親しく挨拶するような気分になれるのが醍醐味ですね。
https://twitter.com/passion_oranges/

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